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あきた県政概況2016(一括データ)
秋田のシンボル 県の魚・ハタハタ 県の花・ふきのとう 平成 14 年、県民からの意見によ って県の魚に決められました。水深 約 250 メートルの海底で育ち、初冬 に産卵のため沿岸にやってきます。 昭和 29 年、NHKが全国に各都 道府県の「郷土の花」を募集したこ とがきっかけで県の花に選ばれま した。別名「バッケ」。 県の鳥・ヤマドリ 県の木・秋田杉 昭和 39 年、公募によって県の鳥 に決められました。キジ科の鳥で、 主に県内の内陸部の山地に棲んで います。 昭和 41 年、公募によって県の木 と決められました。美しい木目と強 い材質が特長で、その天然林は日本 三大美林の一つに数えられていま す。 い む ひ 倉田 政嗣 作詞 高野 辰之 修正 成田 為三 作曲 秋田県民歌 しゅうれ きょうら ん 一、秀麗無比なる鳥海山よ しん ぴ 狂瀾吼えたつ男鹿半島よ か な ね ひび え し ほこり せん こ こ う みゃく む げ ん ひろ の みの かがや まも じょう と う ち びょう ぼ う か す ゆた ほく と ぼ しん かお ほまれ こ すい び りん ほう こ はえ たい 神秘の十和田は田沢と共に さんすいみな 世界に名を得し誇の湖水 やまやまれい き 山水皆これ詩の国秋田 めぐ おの 二、廻らす山山霊気をこめて ち 斧の音響かぬ千古の美林 み わた 地下なる鉱脈無限の宝庫 こ がね 見渡す広野は渺茫霞み おしえ 黄金と実りて豊けき秋田 あつたねしんえんきょじん く おん 三、篤胤信淵巨人の訓 きん き 久遠に輝く北斗と高く や どめ 錦旗を護りし戊辰の栄は れき し 矢留の城頭花とぞ薫る しつじつごう き 歴史はかぐわし誉の秋田 みんぞくすぐ じ 四、民俗勝れて質実剛毅 じ ん ざ い あまね はぐく り そう も た われ ら 正義と自治とのさとしを体し さん 人材遍く育みなして し じゅん きょう ど ひら 燦たる理想に燃え起つ我等 至純の郷土と拓かん秋田 はじ め に 本書は、秋田県の各分野の現状や問題点とそれに対する取組などについて、県内・県外の皆様に 幅広く御理解いただけるように作成したものです。 作成に当たっては、「見やすく」「分かりやすい」内容とするため、簡潔な文面とするとともに、 できる限りデータや図表を用いています。 また、「旬な秋田」「頑張る秋田」を知っていただくため、「トピック」を掲載しました。 本書が、県内外の多くの皆様にとって、本県の姿や県の取組などを知る一助となれば幸いです。 目 次 秋田の姿 風土・文化…………………………………………… 2 交通…………………………………………………… 4 人口…………………………………………………… 6 生活・福祉 保健・医療・福祉…………………………………… 7 県民のくらしと防災………………………………… 10 環境保全・景観形成………………………………… 12 産業・経済 経済・雇用…………………………………………… 14 工業…………………………………………………… 16 商業・サービス業…………………………………… 18 農業・水産業………………………………………… 20 森林・林業…………………………………………… 22 鉱業・資源・エネルギー…………………………… 24 観光…………………………………………………… 26 食品・物産…………………………………………… 28 貿易…………………………………………………… 29 表紙に ついて 未来を担う人材育成 人口問題対策・子育て支援………………………… 教育…………………………………………………… 大学…………………………………………………… 男女共同参画・女性の活躍推進…………………… 科学技術……………………………………………… 交流・連携 国際交流……………………………………………… 協働・地域づくり…………………………………… スポーツ……………………………………………… 情報・通信…………………………………………… 行政 財政…………………………………………………… 行財政改革…………………………………………… 地方分権……………………………………………… 第2期ふるさと秋田元気創造プラン……………… 県の組織図…………………………………………… データでみる秋田県………………………………… 30 32 34 36 37 38 40 42 43 44 46 47 48 50 51 色、香り、風、音…。自然が醸し出す全てのパワーが人の心を動かしま す。そこから、自然との、また、人との触れ合いが生まれ、笑顔の花 が咲き、勇気の源があふれ、明日への活力がみなぎり、伝統文化が深まりま す。秋田県は、四季の変化を、体や心で存分に感じることができるすばらし いところです。 菜の花ロード(大潟村) 土崎港曳山まつり(秋田市) 大館曲げわっぱ(大館市) きりたんぽ鍋 1 風土・文化 全国では6番目の広さで、東京の約 5.3 倍に相当し ます。 秋田県の誕生 秋田の地名は、「日本書紀」の中で、斉明 4 年(西 暦 658 年) 、阿倍比羅夫の水軍北上の記述に現れてい ます。 関ヶ原合戦後の慶長 7 年(1602 年)佐竹義宣が常 陸より国替えを命ぜられ、秋田 6 郡 20 万石の領主と なりました。その後、明治維新までの約260年の間に、 鉱山の開発や新田の開拓などの産業経済の礎を築いて きました。 明治 4 年 7 月に廃藩置県が行われ、同年 11 月には現 在の行政区が定められました。これにより、現在に続 く秋田県が誕生しました。 四季の変化に富んだ美しい自然 東の県境を奥羽山脈と那須火山帯が重なるように縦 走し、八幡平、駒ヶ岳、栗駒山の諸火山と田沢湖、十 和田湖の両カルデラ湖を形成しています。このため、 数多くの温泉が湧出し、特に八幡平焼山山麓にある玉 川温泉は日本一の湧出量と酸性度を誇り、全国から湯 治客が訪れています。 また、北の県境には、世界自然遺産に登録された白 神山地が、南の県境には、東北第二の高峰である鳥海 山がそびえています。鳥海山は、日本海に裾野を引く 独立峰で、朝日が昇った後、その三角形のシルエット が日本海に映る「影鳥海」という珍しい現象が見られ、 特有の奇観として知られています。 さらに、海岸部には米代川、雄物川、子吉川の三大 河川が作り出した大きな平野が広がっています。こう した豊かな自然は、本県の大きな財産となっています。 全国で 6 番目の広さ 本県は首都東京のほぼ真北約 450㎞にあり、西は日 本海に面しています。 また、北京、アンカラ、マドリード、ニューヨー クなどとほぼ同じ北緯 40 度付近に位置し、総面積は 11,636㎢、全体の約 71%を森林が占めています。 歴 史 元号 明治 元年 4年 11年 38年 43年 大正 12年 13年 昭和 10年 16年 20年 22年 32年 36年 52年 56年 58年 平成 3年 9年 10年 11年 13年 16年 16~18年 19年 20年 24年 25年 26年 地 勢 ~明治以降の秋田 西暦 出来事 N 140° E 1868年 年号が「慶応」から「明治」へ 1871年 廃藩置県により、亀田、矢島、岩崎、本荘、秋田の5 県と、江刺県の鹿角郡が合併し秋田県誕生 1878年 第1回種苗交換会が開催される 1905年 奥羽本線(青森~福島間)が全線開通 1910年 白瀬中尉らが南極大陸探検 1923年 関東大震災 1924年 羽越本線(秋田~新津間)全線開通 1935年 雄物川油田4号井の採掘量増加。八橋油田の生産が活 発化 1941年 太平洋戦争勃発 1945年 8月14日、土崎空襲 8月15日、太平洋戦争終結 1947年 初めての知事選挙が行われる 1957年 明治13年に建てられた県庁舎が火事により焼失 1961年 第16回国体が秋田市で開催 1977年 八郎潟干拓工事が完成し、17,203haの大地が生まれる 1981年 新秋田空港開港 1983年 日本海中部地震発生 1991年 秋田自動車道(秋田~横手間)開通 1997年 秋田新幹線開業。秋田自動車道全線開通 1998年 大館能代空港開港 1999年 秋田県立大学開学。国内長距離フェリーの就航 2001年 第6回ワールドゲームズ開催 国際定期便「秋田-ソウル線」就航 2004年 国際教養大学開学 2004年~2006年 平成の大合併。県内市町村数が69から25になる 2007年 秋田わか杉国体・秋田わか杉大会開催 2008年 全国植樹祭開催 2012年 全国「みどりの愛護」のつどい開催 2013年「海フェスタおが」開催 2014年「国民文化祭」開催 白神山地 田代岳 1,178m 米 代 川 40° N 十和田湖 110.2㎞ 水深326.8m 八郎潟 太平山 1,171m 雄 八幡平 1,613m 駒ヶ岳 1,637m 玉川温泉 田沢湖 物 子 森吉山 1,454m 水深423.4m 川 129.8㎞ 吉 川 60.8㎞ 鳥海山 2,236m 東西111㎞ 風土・文化 2 栗駒山 1,627m 南北 181㎞ 秋田の姿 また、県内の若手作家から美術指導者など、様々 なアーティストの優れた作品を集めた「秋田の美術 2016」を開催し、県民に質の高い芸術鑑賞の機会 を提供するほか、音楽が持つ力で街中に人の交流を 生 み 出 す ス ト リ ー ト 音 楽 祭「Akita Music Festival 2016」の開催を支援します。さらに、 「第1回石井漠・ 土方巽記念 国際舞踊・舞踏フェスティバル」やミュー ジカル 新「リキノスケ走る!」の開催、秋田の先人 に光を当てる事業の実施など、芸術文化による賑わい づくりを進めます。 こうした取組により、地域に根付く文化を守り育 て、新たな価値創造を図っていきながら、観光と連携 した交流人口の拡大を図り、文化の力による秋田の元 気を創出していきます。 民俗・文化 風光明媚な地勢に加え、本県では、夏の秋田の竿燈 まつりや鹿角の花輪ばやし、冬の男鹿のナマハゲ、横 手のかまくら、湯沢の犬っこまつりなど、それぞれの 地域で伝統行事が継承されています。 食の分野では、豊富な米の収穫量と寒冷降雪、良質 な水といった条件が、 「清酒」 「味噌」 「しょっつる」 「漬 物」などの発酵食品文化を生み出してきました。比内 地鶏の歯ごたえと出汁が楽しめる「きりたんぽ鍋」や、 ハタハタのエキスと具がたっぷりの「しょっつる鍋」 は、秋田を代表する郷土料理です。また、長い冬は、 「ハタハタずし」や「いぶりがっこ」といった保存食 を生み出しました。さらに、それらの味を一層引き立 たせる秋田の清酒は、山内杜氏に代表される優秀な蔵 人による技術の賜物です。 伝統工芸の分野においても、大館曲げわっぱ、樺細 工、川連漆器、秋田銀線細工などが全国に広く知られ ています。 トピック 新・秋田の行事 文化の継承 平成28年10月29日(土)~30日(日)に、伝統 芸能の祭典「新・秋田の行事inおおだて2016」が 県内各地の指定文化財や伝統的建造物群の保存・継 承と積極的な活用を通して、豊かで潤いのある地域づ くりをサポートします。 また、身近な文化財を再発見できる発掘調査遺跡見 学会やあきた埋文考古学セミナーなどを開催するとと もに、民俗文化財後継者育成事業等を行い、ふるさと への愛着や誇りを感じることができる機会を増やしま す。 さらに、北海道と北東北三県の共同提案による「北 海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録を目 指していきます。 開催されます。このイベントは、26年度に開催し た「第29回国民文化祭・あきた2014」、昨年度開 催した「地域伝統芸能全国大会~日本の祭りinあ きた2015~」を引き継ぐ祭典として、大館市の大 館樹海ドームを舞台に開催します。本祭典を通じ て、伝統芸能や祭り関係団体の活動意欲の向上や 新たな担い手の育成に結び付けるとともに、県内 外からの観光誘客を図っていきます。 文化による地域の元気創出 地域に根ざした芸術文化は、地域の貴重な財産であ るとともに、全ての県民の共有の財産でもあり、これ をさらに豊かなものにし、次の世代へと継承していく 必要があります。 本県の文化の継承と発展、文化活動の活発な取組を 継続していく一環として、 「あきた県民文化芸術祭」(9 月から 11 月までの期間に実施する文化事業)を開催 します。期間中に大館市を会場に、本県を代表する伝 統芸能が一堂に会する「新・秋田の行事」を開催する ほか、特色ある文化事業を展開する文化団体の取組を 支援します。 風土・文化 3 交通 に二ツ井今泉道路、25 年度に遊佐象潟道路、27 年度 交流を支える広域交通網 には横堀道路が新規に事業化となるなど、ほぼ切れ間 平成 9 年の秋田新幹線開業、秋田自動車道の全線開 なく一本につながることになり、県内の高速道路ネッ 通、10 年の大館能代空港の開港、11 年の国内長距離 トワークの完成に大きく前進することになりました。 フェリーの就航、13年の国際定期航空路線(ソウル便) また、県も自動車専用道路の整備を進めており、19 の開設など、本県の交流を支える広域交通網は、充実 年度には秋田駅東西を結ぶ秋田中央道路(2.6km)、 してきています。 23 年度には秋田空港アクセス道路が全区間(6.5km) 秋田新幹線「こまち」は、東京~秋田間を最短 3 時 開通したほか、24 年度には県道大館能代空港西線鷹 間 37 分で結び、首都圏との交流の大動脈となってい 巣西道路に着手するなど高速交通体系の整備を進めて ます。また、25 年春から新型車両が導入され、交流 きています。 の拡大はもとより、秋田のイメージアップにも大きく 引き続き、高速道路の整備のほか、高速道路を活用 貢献しています。 した産業誘致や観光振興を図るため、高速IC、空港 秋田空港からは東京、大阪、名古屋、札幌への国内 などへアクセスする道路を整備するとともに、地域間 定期路線があり、大館能代空港からも羽田空港を介し 交流や生活交通のための道路の整備も計画的に実施し て各地と結ばれ、地域の産業・観光における交流ルー ていきます。 トとなっています。 また、生活バス路線の維持や第三セクター鉄道の運 ソウル便は、本県の国際交流の推進や外国人誘客等 営支援など、県民生活に欠かせない公共交通手段の確 に大きな役割を果たしていることから、運航再開に向 保に努めます。 けて粘り強く取り組んでいきます。 日本海側拠点港に選定された秋田港は、25 年には 秋田港と苫小牧、新潟、敦賀港を結ぶ長距離フェリー 取扱コンテナ数が過去最多となるなど、環日本海の物 は、陸運と海運を組み合わせた日本海側の輸送ルート 流拠点としての重要性が増しています。経済成長著し として、貨物や旅客の輸送を支えています。 い中国を始めとする東アジア諸国の経済成長を取り込 また、外航クルーズ客船の誘致、受入体制の強化を んで県内経済を持続的に発展させるために、秋田港の 進めていきます。 国際物流拠点としての機能の更なる充実に努めます。 外港地区では、新国際コンテナターミナルが 24 年 「産業」 ・ 「生活」を支える基盤整備 4 月に供用を開始し、ヤード面積の拡大や大型船への 対応、新たな荷役機械の導入などにより飛躍的に荷役 26 年度よりスタートした「第2期ふるさと秋田元 効率が向上し、物流コストの低減が図られています。 気創造プラン」においては、本県の「産業」を支える さらに、今後増大するコンテナ貨物に備えて、隣接す 陸・海・空の総合的なネットワークの整備を推進する るヤードを拡張する 2 期計画工事についても 27 年1 とともに、県民の「生活」を支えるため、県土・居住 月に供用開始し、あわせて、港内の静穏度を確保する 環境の整備や地域公共交通の確保を推進することにし ための防波堤等の整備を促進しています。 ています。 また、飯島地区では、耐震強化岸壁の整備を進める 高 速 道 路 は、27 年 度 末、 供 用 区 間 が 309.3km など、ふ頭の再編による港湾荷役サービスの効率化を (85%)、事業中区間が約 49km(13%) 、未着手区間 図ります。 が約4km(1%)で、合計約 362km となっています。 このほか、ロシア沿海地方の港湾に本州の日本海側 特に、日本海沿岸東北自動車道は、23 年度に二井 で最も近いという地理的優位性を活かし、秋田港から 田真中・大館南間(2.6km)、25 年度には大館北・小 同地方への直行航路の復活とともに、シベリア鉄道を 坂JCT間(16.1km) を供用したほか、27年度には象潟・ 活用したシーアンドレール構想の実現を目指します。 金浦間(6.8km)を供用しています。また、24 年度 交通 4 秋田の姿 秋田空港利用者数の推移 秋田県からの高速交通網 (万人) 150 チャーター 韓 国 沖 縄 函 館 福 岡 名古屋 関 西 伊 丹 札 幌 東 京 140 130 120 1,215,604(人) 110 6,127人(チャーター) 100 23,298人(韓 国) ソウル (仁川) 64,128人(名古屋) 90 181,066人(伊 丹) 大館能代 秋田 103,482人(札 幌) 80 0 札幌 (新千歳) 837,503人(東 京) ※名古屋は小牧 平15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) と中部の合計 盛岡 1時間23分 仙台 2時間5分 資料)秋田空港管理事務所 大館能代空港利用者数の推移 (万人) 16 0 556 東京 3時間37分 472 0 0 12 チャーター 1,148 110,861(人) 100,017 91,554 93,916 105,373 103,246 4 0 30,615 29,876 25,243 22,673 24,660 伊丹 268 平18 19 23 20 21 22 名古屋 大阪 (伊丹) (中部) 0 0 112,812 107,291 8 119,263(人) 121,418(人) 東京 121,418 東京 東京 110,861 119,263 24 25 26 資料)交通政策課 27(年) 資料)大館能代空港管理事務所 秋田県高速道路網供用状況 秋田港国際コンテナ取扱数の推移 平27速報値 42,159TEU (TEU) 50,000 45,000 輸入(実入り) 40,000 輸出(実入り) 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 48,504 46,040 45,238 44,804 (仮) (仮) 小繋ⅠC 31,707 34,197 30,802 31,697 27,393 27,273 32,386 26,641 29,828 25,937 22,592 30,578 24,941 23,132 23,102 22,198 20,374 21,913 23,725 17,908 21,249 17,553 15,833 19,694 18,836 10,729 17,217 19,567 15,665 9,540 17,845 12,928 16,118 11,612 16,215 7,308 6,533 14,226 11,999 9,784 9,088 6,105 6,243 6,024 7,077 8,605 3,421 3,007 4,221 4,980 4,709 5,915 平9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 資料)秋田港湾事務所 秋田県高速基盤整備・利用状況 項 目 秋田県 全国計(平均) 全国位置 東北位置 データ年 高速自動車道供用率(%) 85.0 80.0 − 3位 平成 28 年 4 月 1 日 国道改良率(%) 95.7 92.4 − 2 位 平成 26 年 4 月 1 日 74.3 69.6 県道改良率(%) − 4 位 平成 26 年 4 月 1 日 鉄道年間輸送人員(千人) 15,079 23,428,738 0.06% 旅客バス年間輸送人員(千人) 12,684 4,174,821 0.3% 7.8% 平成 26 年度 0.5% 19.3% 平成 26 年度 航空年間輸送人員(千人) 1,346 268,088 (仮) 5.4% 平成 25 年度 資料)道路課、港湾空港課、交通政策課 資料)道路課 交通 5 人口 秋田の姿 総人口の推移 最近の人口の推移 平成 27 年国勢調査人口速報集計結果によると、27 年 10 月1日現在での秋田県の人口は、1,022,839 人 となっており、昭和 57 年以降減少を続けています。 本県の人口は、進学や就職などによる県外への転出者 数が県内への転入者数を上回る社会減が続いています。 一方で、本県は出生数が死亡数を上回るという自然 増の状態が長く続いてきたため、社会減をある程度カ バーすることができました。 しかし、平成 5 年に初めて出生数より死亡数が多く なり、自然減に転じました。ここ数年は出生数の減少 が著しく、自然減は増大し続けています。 このように本県では、自然減と社会減が同時に進行 しています。 (千人) 1,400 1,300 1,232 1,254 1,227 1,214 1,200 1,189 1,146 1,086 1,100 1,023 1,000 900 昭50 60 平2 7 12 17 22 27 (年) 資料)国勢調査 ※27年は平成27年国勢調査人口速報集計 年齢3区分別人口の割合の推移 年齢3区分別人口の割合 秋田県年齢別人口流動調査によると、27 年 10 月1 日時点での総人口を年齢3区分別の割合でみると、 0 ~ 14 歳の年少人口は 10.6%、15 ~ 64 歳の生産年 齢人口は55.5%、65歳以上の老年人口は33.7%となっ ています。これは前年に比べて、年少人口では 0.2 ポ イントの減少、生産年齢人口では1.0ポイントの減少、 老年人口では 1.1 ポイントの増加となっており、高齢 化が進行しています。 (%) 100 世帯数 20 8.9 65歳以上 33.7 80 60 15~64歳 68.9 55.5 40 22.2 0 27年10月1日時点での世帯数は393,600世帯で、前 年に比べて141世帯増加しました。これを1世帯当たり の人員でみると、2.60人となり、3人を切っています。 総人口が減少する中で、核家族化の進展や高齢者の単 身世帯の増加により、世帯数が増えています。 0~14歳 10.6 昭50 60 平2 7 12 17 22 27 (年) 資料)国勢調査 ※27年は平成27年県年齢別人口流動調査 将来推計人口の推移 (千人) 1,400 将来の見通し 1,200 27 年国勢調査人口速報集計結果によると、本県の 27 年人口は 1,022,839 人であり、前回の 22 年国勢調 査からの人口減少率は 5.8%と全国で最も大きくなっ ています。 なお、国立社会保障・人口問題研究所が 25 年 3 月 に公表した「日本の地域別将来推計人口」では、32 年までには県人口が 100 万人を下回ると予想していま す。 県では、 「雇用の創出」と「少子化対策」を推進し、 人口減少の抑制に努めています。 1,000 1,023 959 893 800 827 763 700 600 400 200 0 平27 32 37 42 47 52 (年) 資料)国立社会保障・人口問題研究所の推計による 人口 6 保健・医療・福祉 生活・福祉 高齢化率の将来予想 高齢化の現状と健康・長寿社会の実現に向けた支援 (%) 全国的に高齢化が進む中で、本県の高齢化の進行は 特に速くなっています。 平成 27 年 10 月末現在、本県の 65 歳以上の高齢者 数は 344,685 人で、高齢化率(人口に占める高齢者数 の割合)は 33.7%となっており、全国で高齢化率が 最も高い県となっています。 また、日常生活で介助などを必要とする要支援・要 介護者は、27 年 10 月末現在 72,550 人で、年々増加 しています。 このような高齢化の進行に加え、核家族化などによ り、家庭での介護負担能力が低下しつつあることか ら、介護を社会全体で支える介護保険制度の円滑な運 営や、介護を必要とする状態にならないよう、介護予 防の推進が重要です。 介護保険制度は、要介護認定を受けた利用者が、介 護を必要とする状態に応じて、介護サービスを選択し て受けることのできる制度で、市町村が保険者とな り、40 歳以上の方が被保険者として保険料を負担す るものです。 県では、皆さんが安心して活躍できる健康長寿社会 の実現を目指し、27 年度からスタートした「第6期 秋田県介護保険事業支援計画」などに基づいて、介護 予防の推進や、介護保険制度の円滑な推進のため財政 支援を行うとともに、サービスの質の向上や介護保険 施設などの計画的な整備を促進しています。 また、誰もが気軽に取り組める健康づくりの推進、 生きがいづくりや社会参加に向けた取組の支援、高齢 者の増加に伴って増えている認知症の方を地域で支え る仕組みづくりに積極的に取り組んでいます。 45 秋田県 40 35 36.1 33.4 33.7 31.5 29.1 30 31.6 30.3 26.8 25.0 25 20 平25 27 32 37 42 47 52 (年) 資料)国立社会保障・人口問題研究所 人口推計・年齢別人口流動調査 特別養護老人ホームの整備状況の推移 (箇所数) (定員数:人) 140 7,116 130 124 120 110 100 90 5,097 5,005 5,067 5,127 92 85 86 5,359 5,557 5,694 5,853 6,171 6,343 110 23.5 24.3 25.1 25.7 26.2 20 17.3 18.0 18.5 19.0 19.5 26.9 20.2 27.5 28.1 20.8 21.5 28.7 22.1 29.3 29.6 29.7 23.3 22.7 23.0 30.6 24.1 31.5 25.0 32.6 130 7,369 7,000 6,000 6,460 112 5,500 104 95 98 99 100 5,000 4,500 80 4,000 70 3,500 60 3,000 0 平14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 0 資料) 長寿社会課 介護老人保健施設の整備状況の推移 (定員数:人) 6,000 33.7 5,238 4,977 4,985 5,146 5,063 5,060 5,060 5,100 4,817 26.7 50 4,332 4,432 53 50 50 51 51 51 5,111 5,161 5,156 54 55 55 5,500 56 5,000 52 4,500 48 45 4,000 43 40 秋田県 8,000 87 55 25.9 139 7,265 60 30 全国 44 3,500 3,000 10 5 39.5 (箇所数) (%) 15 43.8 42.1 41.0 37.2 高齢化率の推移 25 全国 35 平12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 30 23 24 25 26 27(年) 資料)国勢調査、年齢別人口流動調査 2,500 2,000 平14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) 資料) 長寿社会課 保健・医療・福祉 7 生活・福祉 むし歯罹患率が幼年期から全国平均を上回っているこ とから、フッ化物洗口の啓発による子どものむし歯予 防対策に取り組むなど、心と体の健康づくりのための 施策を展開しています。 障害のある人の現状 本県では、身体障害児(者)と知的障害児(者)の 障害の重度化や高年齢化が進むとともに、精神障害者 も含め、在宅で生活する方が増加してきています。 こうした中、県では、障害があっても地域で安心し て暮らせる社会づくりに向け、 「秋田県障害者計画」 に基づき、地域移行や雇用の促進、社会参画を進める ための各種施策を実施しています。 また、障害の有無にかかわらず、相互に人格と個性 を尊重した共生社会の実現を目指し、28年4月に「障 害者差別解消法」が施行されました。障害を理由とす る差別をなくし、障害者に対する合理的配慮を提供す ることについて、県民や事業者等とともに、取組を推 進します。 障害者数の推移 (万人) 身体障害児・者 9 知的障害児・者 精神障害者 8 7 12,295 6 13,557 15,736 14,633 14,415 17,199 18,383 19,572 7,563 7,554 7,719 22,347 7,666 7,770 7,876 7,275 7,484 7,552 51,890 53,439 54,221 54,639 55,489 55,779 56,499 57,373 57,899 58,113 平13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 7,194 7,068 5 生涯を通じた健康づくり 24,458 22,995 20,854 25,190 25,758 8,060 8,384 8,432 57,243 57,215 56,371 24 25 4 本県では、がんによる死亡率(人口 10 万人当たり) が全国一位であり、脳血管疾患や心疾患による死亡率 についても全国上位であるなど「生活習慣病」による 死亡率の高い状況が続いています。 このような中、県では 25 年度にスタートした「第 2期健康秋田 21 計画」に基づき、疾患の発症予防と 重症化予防、健康水準の向上に努めています。特に、 本県で死亡率が高い胃がん(男性)や脳血管疾患は、 食塩摂取量と関係が強いと言われていることから、減 塩推進を中心とした食習慣・生活習慣の改善に取り組 んでいます。 さらに、がんについては、「第 2 期秋田県がん対策 推進計画」に基づき、市町村や医療機関、検診機関、 患者団体などと広く連携しながら、がんの教育・予防、 がん検診受診率の向上、医療提供体制整備、緩和ケア の充実など総合的ながん対策に取り組み、がん死亡率 の減少を目指しています。 また、本県は自殺死亡率(人口 10 万人当たり)が 全国的に見ても高い状況が続いていることから、自殺 死亡者数の減少に向け、民間団体、大学、行政とが一 体となって様々な自殺予防の取組を行っているほか、 50,772 3 0 障害者雇用率の推移 (%) 1.9 1.88 1.82 1.84 1.8 1.76 1.7 1.63 1.6 1.59 1.54 1.5 1.49 1.4 1.55 1.51 1.47 1.48 1.47 1.46 1.49 1.52 1.51 1.69 1.68 1.58 1.55 (人口10万人当たり) がん 350 脳血管疾患 1.67 1.56 1.47 全国 (平成27年の秋田県の障害者雇用数:1,971.5人) (平成26年の秋田県の障害者雇用数:1,868.5人) (平成25年の秋田県の障害者雇用数:1,714.0人) 1.2 平13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) 資料)秋田労働局 377.3 366.7 355.6 352.5 343.1 337.8 328.5 心疾患 1.77 1.60 1.53 1.53 秋田県 1.3 1.0 1.50 1.55 3大死因による死亡率の推移 (人)400 26 (年) 資料)障害福祉課 407.3 392.8 386.7 377.2 300 250 200 150 163.2 158.4 161.3 173.1 170.7 177.2 175.6 18 19 181.6 161.6 215.3 211.1 196.5 179.7 216.8 156.9 159.2 160.9 166.5 21 22 23 24 219.2 207.4 162.8 159.1 100 50 0 平16 17 20 25 26 (年) 資料)人口動態統計 資料) 人口動態統計 保健・医療・福祉 8 生活・福祉 医療施設数の推移 地域医療の充実 高齢化の進行やライフスタイルの変化などに伴い、 がんや脳血管疾患など生活習慣病が増加する一方、医 (施設) 80 療技術が急速に進歩するなど、医療を取り巻く環境は (人口10万人当たり) 70 大きく変化しています。 67.1 67.2 68.3 69.0 70.1 70.4 71.3 72.9 73.4 77.2 76.1 75.1 76.4 78.5 79.3 79.1 63.9 このような状況の中で、県民の誰もがどこでも等し 60 く、身近なところで必要な医療を受けられるために 一般診療所 は、限られた医療資源を有効に活用し、地域バランス 10 の取れた医療提供体制を確立する必要があります。 このため、県では、各地域の中核を担う病院の体制 0 整備はもとより、今後ますますニーズが高まる在宅医 病 院 6.9 6.5 6.8 6.8 6.9 6.8 6.8 6.9 7.0 7.0 7.1 7.1 7.0 7.0 7.0 6.9 6.7 (年) 平1112 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 全国(平26) 資料)医療施設調査 療の推進等に対する支援を行っています。加えて、救 病院病床数 命救急、周産期、地域療育など広域的に必要とされる 三次医療機能その他の政策的医療の提供に対する助成 を行うとともに、ドクターヘリの運用等、高度医療を (床) 2,000 提供する医療機関と地域の病院との連携体制の強化に 向けた事業を展開しています。 (人口10万人当たり) 1,500 また、県内で地域医療に従事する意欲を持った医学 1,488.6 1,234.0 生等に修学資金を貸与するほか、あきた医師総合支援 1,000 センターによる若手医師のキャリア形成の支援、臨床 研修病院と連携した県内外からの研修医の確保と定着 500 の促進、女性医師・若手医師の離職防止や再就職支援 0 など、医師確保対策を総合的に進めています。 秋田県 (平成26年) 全国(平成26年) 資料)医療施設調査 トピック 医療従事者数の推移 秋田県聴覚障害者支援センター開設! これまで各方面から要望がありました「聴覚障 害者支援センター」を、28年10月に開設する予定 です。 場所は県社会福祉会館内で、5階が事務室、相 談室、交流スペース、6階がスタジオ兼編集室と なります。 手話通訳者、要約筆記者、盲ろう者向け通訳・ 介助者等の配置による障害特性に応じた相談対 応のほか、手話や字幕入り動画のネット配信等の 多様な手段による情報提供、また、災害時等にお ける支援拠点など、多くの機能を担います。 聴覚に障害をお持ちのすべての方々の拠点施 設として、情報取得手段の拡充を図るとともに、 社会参加をサポートし、信頼されるセンターづく りを進めます。 看護師・准看護師 医師 薬剤師 歯科医師 保健師 助産師 (人) 1,000 870.6 931.9 963.1 (人口10万人当たり) 1,146.1 1,194.6 1,013.5 1,266.4 1,331.3 1,122.9 1,087.5 244.9 100 177.1 181.2 188.5 193.2 124.4 135.7 143.2 145.1 200.9 208.2 156.6 170.7 213.6 217.1 227.1 170.9 181.0 189.1 226.7 81.8 58.2 59.2 48.8 47.8 26.6 28.1 29.4 20 22 24 50.1 52.0 52.9 54.9 57.3 57.5 44.1 45.3 44.4 45.5 44.9 46.3 23.9 24.8 24.7 26.1 26.9 平10 12 14 16 18 59.9 54.5 38.1 31.6 26.7 資料)医師・歯科医師・薬剤師調査 衛生行政報告例 保健・医療・福祉 9 (年) 26 全国(平26) 県民のくらしと防災 豊かな生活環境 県民防災の日 本県は、住宅の敷地面積や持ち家比率など、住居環 境の面で、全国的にトップクラスの水準となっている ほか、犯罪・交通事故の少なさなど、生活を取り巻く 環境の面でも、同様の状況にあります。県民の生活環 境をより一層快適なものにしていくため、下水道など の社会資本の整備を引き続き進めていくことにしてい ます 昭和 58 年に発生した日本海中部地震では、多くの 尊い命が失われ、 県民生活に甚大な影響を受けました。 この体験を風化させないために、毎年 5 月 20 日か ら 26 日までの 1 週間を「県民防災意識高揚強調週間」 とし、地震が発生した 26 日を「県民防災の日」とし て各種訓練の実施や防災意識の啓発に努めています。 地域防災力の強化 安全・安心な県民生活の確保 自主防災組織は、発災直後の初期消火や救出などの 活動に地域で協力して取り組むための組織であり、県 内の平成 27 年 4 月時点の組織率は 77.3%と、年々向 上しています。 また、消防団は、日頃から火災や洪水などの災害に 対する防御・防災技術を鍛錬しており、地域防災力の 中核を担う組織です。近年、社会環境の変化から消防 団員は年々減少していますが、女性消防団員や特定の 任務に従事する機能別消防団員の採用により、機能の 維持・増強に取り組んでいます。 27 年 4 月現在では、 女性消防団員 324 人、機能別消防団員 351 人となって おり、これらの団員は年々増加しています。 県では、犯罪や消費者被害、交通事故が起こりにく く、食品の安全・安心が確保された「日本一安全で安 心な秋田」を実現するため、次の取組を県民と一体と なって推進しています。 「安全・安心なまちづくり」については、県民の防 犯意識の向上や高齢者対策を最重点とした交通事故防 止対策に取り組むほか、交通事故や犯罪にあった被害 者の支援を行っています。 「消費者の被害防止」については、特殊詐欺などの 被害を防止するため、消費生活相談体制の強化や、消 費者教育の充実などに取り組んでいます。 「食品の安全・安心」については、県産加工食品の 安全性と信頼性の向上を図るために実施している秋田 県 HACCP 認証制度の普及啓発を図るとともに、認証 取得の促進に向けた技術サポートなどを行っていきま す。 危機管理への取組 災害や事故などの危機発生時、円滑に応急対策を実 施するためには、的確な初動対応が重要となります。 県では、いつ発生するか分からない危機事案に的確 に対応するため、職員が 24 時間 365 日待機し、初動 対応に備えています。 また、感染症のまん延や情報システムの障害など、 様々な事案についても対応マニュアルの策定を進め、 県民の安全・安心の確保に取り組んでいます。 動物にやさしい秋田の推進 犬猫の殺処分ゼロを目指し、県民やボランティアと の協働による犬猫の譲渡や地域猫対策を推進していき ます。また、動物愛護の取組の拠点となる「秋田県動 物愛護センター(仮称) 」の整備を進めていきます。 災害時応援協定の締結 秋田県防災・減災行動計画の策定 災害時には市町村が中心となって、被災者への食料 や生活用品の提供などを行いますが、大規模災害にな ると、 地元市町村や県だけでは対応が困難となります。 このため、県では、様々な分野の民間事業者の皆様 や、全国の都道府県等と災害時応援協定を締結し、大 規模災害時でもスムーズに対応できる体制を整備して います。 災害時応援協定の締結状況(28 年 4 月 1 日現在) ◇行政機関との協定:12 件(延べ 133 団体) ◇民間事業者との協定:67 件(延べ 80 社・団体) 秋田県防災・減災行動計画は、秋田県地域防災計画 の実施計画として位置付けられるもので、同計画の実 効性を高め、地域防災力の更なる強化を図ることを目 的に策定しています。この計画では、防災・減災の目 標を設定し、県・市町村が重点的かつ緊急に取り組む べき事項などを明示しています。 今後は同計画に掲げる取組を着実に実施し、県民の 皆さんの安全・安心を確保すべく進めていきます。 県民のくらしと防災 10 生活・福祉 トピック 津波は、第二波以降のほうが大きい場合があり ますので、警報や注意報が解除されるまでは、絶 対に海岸に近づかないようにしましょう。 ■非常持出品(備蓄品)の例 ・AM、FMの両方聞ける携帯ラジオ(予備電池 も忘れずに) ・懐中電灯、ろうそく、ヘルメット、防災ずきん ・非常用食料(3日分程度を用意、火を通さない で食べられるものが便利) ・水(1人1日3リットルを目安に、3日分程度 を用意) ・衣類、救急薬品、常備薬 ・生活用品(マッチ、軍手、ナイフ、缶切等) 地震・津波災害に備える いざという時のために、避難場所・避難経路の確認 や、非常持出品の準備などを心がけましょう。 ■津波災害を避けるために 津波被害が予想される地域では、地震発生と同 時にまず海岸から離れ、少しでも遠い高台へ避難 することが原則です。 もし、津波に急襲されて時間的に間に合わない ような場合は、高くて丈夫な建物の上の階へ向 かって逃げてください。 住居環境 持ち家比率※ ※ (持ち家数÷居住世帯あり住宅数) (%)100 78.1 67.2 住宅の敷地面積(1戸当たり) 374 (㎡)400 50 下水道普及率※ (%)75 290 50 200 0 25 0 全国 全国2位(平成25年度) 秋田 交通事故発生件数…死者数(人口10万人当たり) 39.1 (人)1000 3.2 刑法犯認知件数(人口千人当たり) (件)15 10.84 10 5 5 死者数 3.6 発生 全国 全国40位(平成23年度) 件数 0 218.9 451.5 発生 件数 500 31.3 10(人) 死者数 35 秋田 全国 全国26位(平成24年度) 秋田 資料)社会生活統計指標 −都道府県の指標−2016 火災出火件数(人口10万人当たり) 30 0 全国 全国5位(平成25年度) 秋田 事件・事故 (件)40 ※ (対行政区域人口) 66.5 61.1 0 全国 秋田 発生件数全国45位/死者数全国32位(平成26年度) 3.96 全国 全国47位 (平成24年度) 秋田 資料)社会生活統計指標 −都道府県の指標−2016 防災体制の状況 (%) 自主防災組織の組織率 (人) 400 100.0 250 90.0 80.0 75.5 67.8 77.9 77.4 69.9 71.4 80.0 74.4 81.0 77.3 200 150 540 287 300 秋田県 (団) 351 350 全国平均 70.0 機能別消防団員の推移 153 178 525 平23 24 25 26 27(年) (人) 350 50.0 女性消防団員の推移 317 300 250 40.0 200 199 221 324 248 平23 24 25 26 27(年) 420 平23 24 18,000 459 470 468 465 465 465 465 462 461 17,800 17,600 17,400 18,369 18,194 18,05218,029 17,875 17,677 17,544 17,491 17,320 17,200 100 0 18,200 440 150 30.0 18,400 480 460 消防団の団員数 18,712 18,600 500 ※機能別消防団員制度は、平成19年度から導入されている。 60.0 (人) 18,800 520 208 100 0 消防団の分団数 25 26 27(年) 平18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 17,000 平18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 資料)総合防災課 県民のくらしと防災 11 環境保全・景観形成 行っているほか、家庭においては省エネやごみ減量に 積極的に取り組んでいただいています。 地球温暖化防止に向けた取組 八郎湖の水質保全対策 平成 24 年度における本県の温室効果ガス総排出量 は 10,337 千トンであり、23 年4月に策定した「秋田県 地球温暖化対策推進計画」における 32 年度の目標数 値 7,021 千トンを大きく上回っていることから、県で は、引き続き、家庭や事業所における省エネ対策、再 生可能エネルギーの導入促進、環境教育・普及啓発の 推進などの、総合的な地球温暖化対策に取り組んでい きます。 なお、国は新たな温室効果ガス削減目標等を定め、 地域レベルの温暖化対策をより一層推進していくこと にしていることから、県では今年度、県計画の改定を 行います。 八郎湖は、干拓事業が完了した後、徐々に富栄養化 が進行し、アオコが大量に発生するなど、水質の汚濁 が深刻な問題になってきました。 このため、県では、19 年度に全国 11 番目となる「指 定湖沼」の指定を受け、「八郎湖に係る湖沼水質保全 計画(第1期)」を策定し、総合的な対策に取り組ん できました。その結果、生活排水や農地排水の汚れ原 因の削減など、一定の成果は見られますが、いまだ水 質環境基準が達成できない状況が続いています。 こうした状況や第1期計画の成果等をもとに、県で は、26 年 3 月には、30 年度までを計画期間とする「八 郎湖に係る湖沼水質保全計画(第2期)」を策定し、 発生源対策を続けるとともに、アオコ対策や湖内浄化 対策など各種対策の一層の推進に取り組んでいます。 今後とも地域の皆様と協力しながら、この第2期計 画に基づき、美しい八郎湖の再生のため、水質保全対 策を進めていきます。 きれいな秋田づくり運動の推進 秋田のきれいな環境を保全・継承するため、県では、 毎年4月を「あきたクリーン強調月間」、4月第三日 曜日を「あきたビューティフルサンデー」と定め、市 町村などが実施するクリーンアップ活動への積極的な 参加を呼びかけています。 「ごみのないきれいな街」は、秋田県の更なるイメ ージアップにつながることから、県職員が率先してク リーンアップ活動を行うとともに、企業など各種団体 にも協力を呼びかけ、取組を進めていきます。 また、18 年度から「あきたクリーンパートナー」 登録制度を設け、環境美化活動に取り組む団体・町内 会等の活動状況を県の Web サイトで紹介するなど、 地域におけるクリーンアップ活動を支援しており、 28 年3月末現在、105 団体が登録団体として活動し ています。 自然との共存 本県は、世界遺産に登録された白神山地を始め、十 和田八幡平国立公園、鳥海・栗駒・男鹿の 3 つの国定 公園、8 つの県立自然公園など、豊かな自然環境に恵 まれています。 県では、豊かで美しい秋田の自然環境を保全しつ つ、自然とより積極的にふれあえるよう、利用者に対 する情報提供や利用施設の整備などを行っています。 景観ふるさとづくりの推進 環境保全活動の推進 景観は、地域の自然や歴史、文化、生活が一体とな って、たくさんの人々が関わる中で造られ、受け継が れてきたものです。 県では、良好な景観を県民共通の財産として守り、 育て、活用し、更に創造することで、地域の魅力を高 め、活性化を推進するため、景観ふるさとづくりの核 となる人材の育成や地域住民・事業者の景観形成に向 けた取組を行っています。 地球温暖化の防止、生物多様性の保全、健全な物質 循環など多くの環境保全に関する課題は、日々の暮ら しに深く関わっており、家庭生活や学校、職場、地域 等における活動の一部として取り組んでいく必要があ ります。 このため、県では、16 年度から「環境あきた県民塾」 を設け、県民の皆様の環境保全に対する理解を深めて いただくとともに、修了された方々を「あきたエコマ イスター」として登録しています。 28 年3月末現在、293 名が登録されており、地域 のリーダーとして、児童との清掃活動、海岸林や森の 植樹活動、環境学習会の開催、自然に親しむツアーの 実施、各種イベントにおけるリサイクルや節電・節水 などに関するブース出展など様々な普及啓発活動を 秋田県環境美化マスコット 「クリンちゃん」 環境保全・景観形成 12 生活・福祉 本県の温室効果ガス※1の排出量と削減目標 (千トン-CO2) (人) 京都メカニズム クレジット等 11,000 180,000 総排出量 総排出量 10,021千トン 10,000 7千トン 総排出量 9,118千トン 9,000 10,337千トン 288千トン 150,000 140,000 123,305 120,000 7,889千トン 100,000 80,000 調整後排出量 10,014千トン 5,000 調整後排出量 8,389千トン 117,881 92,057 -11% 6,000 112,743 104,956 7,021千トン ※2 7,000 60,000 調整後排出量 10,049千トン 4,000 秋田県地球温暖化対策推進計画 目 標 7,021千トン 1990年度比 -11% (森林吸収量は含まない。) 3,000 2,000 「あきたクリーン強調月間」のクリーンアップ参加者の推移 160,000 729千トン 8,000 きれいな秋田づくり運動の推進 40,000 20,000 0 1990年度 2010年度 2011年度 2012年度 2020年度 平23 24 25 (平成2年度)(平成22年度) (平成23年度) (平成24年度) (平成32年度) 〈基準年〉 〈削減目標〉 26 27 32 (年) 目標※ ※「第2次秋田県環境基本計画」における目標 資料)温暖化対策課 ※1 温室効果をもたらす大気中に拡散された気体のこと。 (二酸化炭素やメタン、フロンガスなど) ※2 2020年度の目標値は、京都メカニズムクレジット等により、電力会社が 削減したと見なした排出量を考慮しています。 自然公園などの指定状況 資料)温暖化対策課 種 別 公園名等 指定面積(ha) 関係市町村 本県の部門別二酸化炭素排出量(2012(平成24)年度) 世界遺産地域 白神山地 国 立 公 園 十和田八幡平 26,789 鹿角市・小坂町・仙北市 エネルギー転換 6.0% 鳥海 国 定 公 園 栗駒 男鹿 15,940 由利本荘市・にかほ市 23,207 湯沢市・東成瀬村 11,534 男鹿市 田沢湖抱返り きみまち阪 八森岩館 森吉山 県立自然公園 太平山 田代岳 真木真昼 秋田白神 7,477 599 2,179 15,214 11,897 1,855 5,903 6,275 廃棄物 3.5% 運輸 21.4% 産業 24.3% 二酸化炭素排出量 9,457千トン-CO2 4,344 藤里町 仙北市 能代市 八峰町 北秋田市 秋田市・五城目町・上小阿仁村 大館市 大仙市・美郷町 八峰町・藤里町 資料)自然保護課 資料)自然保護課 民生業務 22.7% トピック 民生家庭 22.2% 二酸化炭素排出量 各構成項目の概要 廃 産 排出部門 棄 業 物 部 部 十和田八幡平国立公園 (地域指定80・60周年) 概 要 門 廃棄物の焼却、下水処理など 門 製造業、鉱業、建設業、農林水産業 今年は十和田八幡平国立公園のうち、十和田八 甲田地域(十和田湖等)は指定80周年、八幡平地域 (秋田駒ヶ岳等)は60周年となります。 また、今年から、 8月11日は国民の祝日「山の 日」になりました。 自然とのふれあいを求める機運は一層高まって きており、優れた自然景観を楽しめるよう、豊かで 美しい秋田の自然環境を守っていきます。 民 生 家 庭 部 門 個人世帯 民 生 業 務 部 門 事業ビル、ホテルなどのサービス関連産業、公的機関 運 輸 部 門 人や物の輸送に関する乗用車・貨物車などの自動車、船 舶、航空など 石炭、石油などの一次エネルギーを電力などの二次エネ エネルギー転換部門 ルギーに転換する電気事業者の発電所、ガス事業者の都 市ガス等製造施設 資料) 温暖化対策課 資料)温暖化対策課 環境保全・景観形成 13 経済・雇用 め、力強くバランスのとれた産業構造へと本県産業の 秋田県の産業構造 転換を図るとともに、安定的な雇用の創出につなげ、 本県経済の持続的な発展に結び付けていきます。 就業人口から見た本県の産業構造は、全国と同様 ○「中小企業の振興」 に、第 1 次産業就業者数が減少し、第 3 次産業就業者 「秋田県中小企業振興条例」の趣旨を踏まえた、相 数が増加しており、徐々にサービス関連産業の就業者 数の割合が高くなってきています。 談機能の強化や各種制度融資の充実による経営力の向 産業別就業率は、全国と比較すると第 1 次産業の割 上、技術力の高度化や設備投資等の支援を通じた付加 合が大きく、第 3 次産業の割合が小さくなっています 価値の高い製品・サービスの開発促進など、中小企業 が、東北 6 県平均並みの構成となっています。これま の自立・創造に向けた施策を総合的に推進します。 ○「成長分野の育成」 で、本県では、全国的に減少傾向にある第 2 次産業の けん 本県産業を牽引するリーディング企業の育成を図る 就業率が比較的堅調に推移していましたが、平成 17 年調査では大幅に低下し、22 年調査では全国並みの ため、革新的な技術開発につながる新たなシーズ※1 25%台となっています。 の探索など将来の秋田を支える産業の 「芽出し」 を行 県内産業の生産規模を示す県内総生産は、第 3 次産 うとともに、航空機や新エネルギー関連など成長分野 業が全体の 76.7%と高い割合を占めています。 への参入を促進します。 ○「海外への売り込みの強化」 就業者 1 人当たりの労働生産性は、第 1 次産業と第 東アジアや東南アジアの経済成長を秋田の発展に取 3 次産業は全国を上回っていますが、第 2 次産業は全 国に比べて大きく下回っています。第 2 次産業につい り込むため、経済交流の更なる進展を図るとともに、 ては、県内総生産の全産業に占めるシェアが就業人口 県内企業が海外へ果敢に打って出ることができる環境 の場合と比べて小さいため、労働生産性が低くなって を整備します。 います。 ※1 新製品等の開発のもととなる新たな技術 秋田県の経済動向 安定した雇用の確保 26 年度の 1 人当たり県民所得(速報値)は、2,474 本県の雇用情勢は、有効求人倍率が高水準で推移 千円となっています。21 年度に 15 年度以降最も低い し、改善の動きが続いています。 水準の 2,203 千円となりましたが、その後は増加の傾 一方で、求人を個々・具体的に見ると、職種間での 向にあります。 アンバランスや求人・求職のミスマッチが生じている また、県内経済成長率(実質県内総生産の対前年 ほか、新規学卒就職者の3年以内の離職率は依然とし 度増加率)は、20 年度にはリーマンショック等の影 て高い状況にあります。 響により△ 4.3%と全国同様に大きく落ち込みました このため、職業訓練による職種転換希望者の就業を が、22 年度以降はプラス成長となるなど堅調に推移 推進するとともに、個別カウンセリング等を通してき しています。 め細かく離職者の再就職を支援するほか、セミナーの 開催等により若年者の職場定着を促進します。 産業構造の転換 また、人口の社会減を抑制するため、関係機関と連 携した求人の掘り起こしや、面接会等の開催を通じた TPP 協定のほか、アジア経済の成長やグローバル化 県内企業とのマッチング機会の提供などを実施し、新 の進展、食料・エネルギーへの関心の高まりなどの時 規学卒者やAターン希望者の県内就職を支援します。 代の潮流を見据えつつ、秋田の強みを活かし、今後成 長が見込まれる分野への積極的な展開や、多様な地域 資源の活用、成長著しい東アジア等との経済交流を進 経済・雇用 14 産業・経済 産業別就業率の推移 第1次産業 (%) 100 90 13.1 17.2 第2次産業 11.0 第3次産業 100 90 25.2 31.9 60 50 50 40 40 70.6 65.4 64.8 61.9 58.0 54.7 50.9 20 10 10 平2 7 3.1 3.1 3.4 3.2 2.9 3.3 3.6 3.3 2.9 20.6 20.5 22.5 20.8 19.3 19.1 19.8 19.7 19.0 19.4 20.3 76.6 76.5 74.6 76.2 77.6 77.9 77.5 77.0 77.4 77.3 76.7 平16 17 30 20 0 第3次産業 3.2 70 60 30 第2次産業 3.1 80 25.4 25.1 26.9 30.9 32.2 第1次産業 (%) 4.2 9.1 10.1 11.2 80 70 産業別県内総生産(名目)構成比の推移 12 17 22 東北6県 (平成22) 0 全国 (平成22) (年) 資料)国勢調査 ※分類不能の産業を分母から除く 労働生産性の比較(平成25年度) 26 18 19 20 21 22 23 24 25 (年度) 資料)平成25年度秋田県県民経済計算年報 平成26年度秋田県県民経済計算速報 ※各構成比は輸入品に課される税・関税等を加算控除する前のもの 1人当たり県民所得の推移 (千円/人) 10,000 (千円) 3,000 秋田県 9,000 全国 7,914 7,845 8,000 2,500 2,398 7,540 7,000 2,348 2,396 17 18 2,378 2,213 2,203 20 21 2,289 2,356 2,417 2,463 23 24 25 2,474 2,000 6,000 5,613 1,500 5,000 4,000 3,000 1,000 2,520 1,903 2,000 500 1,000 0 第1次産業 第2次産業 0 第3次産業 資料)平成25年度秋田県県民経済計算年報、平成25年度国民経済計算 ※労働生産性=県(国)内総生産(名目)/就業者数 ※全国は暦年値 実質経済成長率の推移 秋田県 全国 4.0 3.0 2.3 1.5 2.0 1.9 -1.0 3.5 0.2 0.0 -0.9 -2.0 -1.7 -3.7 -3.0 -4.0 -5.0 0.9 0.2 0.4 0.1 -1.0 -0.5 -2.0 -2.0 -4.3 平15 16 17 18 19 20 21 22 23 26 (年度) 資料)平成25年度秋田県県民経済計算年報 平成26年度秋田県県民経済計算速報 中小企業の多くが、経営者の高齢化に伴い世代 交代の時期を迎えており、雇用の確保や優れた 技術、ノウハウ等の貴重な経営資源を継承する上 で、後継者の確保や円滑な承継が大きな課題とな っています。 そのため、事業承継セミナーや個別相談会を開 催するほか、商工団体に「事業承継相談推進員」 を配置し、事業継承についての案件掘り起こしや きめ細かな相談対応を行います。 2.0 2.0 22 中小企業の事業承継の推進について 3.0 1.8 1.8 1.0 0.0 3.8 19 トピック (%) 5.0 平16 24 25 26 (年度) 資料) 平成25年度秋田県県民経済計算年報、平成26年度秋田県県民経済計算速報 平成26年度国民経済計算 ※実質経済成長率=県(国)内総生産(実質)の対前年度増加率 経済・雇用 15 工業 的な支援を行うとともに、生産性向上のための改善指 導や、付加価値の高い新製品・新商品の開発など新た なチャレンジや事業拡大の取組を支援し、企業競争力 の向上を促進します。 また、 伝統的工芸品等の地場産業の振興を図るため、 積極的な海外展開等の取組を支援します。 工業の現状と課題 本県工業において大きなウェイトを占めるのは、 加工製品を製造する加工組立型産業です。その中で も、特に電子部品・デバイス産業は、平成 26 年の製 造品出荷額等が製造業全体の 26.2%を占める県内の リーディング産業となっていますが、ここ 10 年間で 5,016 億円から 3,178 億円まで減少しており、電子部 品・デバイスとともに本県工業を牽引する産業の再構 築が課題となっています。 また、本県工業の従業員数は全国の 0.8%を占め ますが、製造品出荷額等は全国の 0.4%となってお り、従業員一人当たりの付加価値額では、全国平均の 62.1%と低位にとどまっていることから、生産性や技 術力の向上を図っていく必要があります。 一方、県工業に占める誘致企業の割合は、製造品出 荷額等ベースで64.5%と大きな割合を占めています。 近年、国内市場の縮小や海外生産体制の進展等によ り、新たな立地が減少する中、いかに県内投資を促進 させていくかが課題となっています。 けん トピック 県内企業の挑戦を強力に支援します! 企業の課題解決に寄り添う ワンストップ相談・支援窓口 ~(公財)あきた企業活性化センター~ 企業の課題は販路拡大から、資金調達、新製 品の開発、経営戦略策定、知財・情報活用、事 業承継など、様々なステージにわたります。(公 財)あきた企業活性化センターはデザイン支援 センターや国の「よろず相談拠点」の業務を併 せて行い、頼れるワンストップ窓口として、広 い業種の事業者の活用をお待ちしています。 戦略産業の育成と集積 秋田の強みである電子部品・電子デバイス産業の集 積を活かし、自動車の電動・自動運転化、家電製品等 のIoT技術の進展・省エネルギー化に伴い発展が見 込まれる分野や新エネルギー関連産業への参入を支援 します。 また、自動車・航空機産業において、専門家による 加工技術や工程改善指導、認証取得支援、企業の中核 的人材の育成、メーカーと県内企業のマッチング支 援、一貫工程やサプライチェーン形成につながる設備 投資に対して支援することで、県内経済の波及効果を 高める取組を推進します。 加えて、医療福祉関連産業において、大手医療機器 メーカーの県内事業所の研究開発拠点化を促進すると ともに、研究者・医療機器メーカー・販売業者、相互 の連携を図る取組などを通して、医療福祉関連産業の 集積を促進していきます。 新たな取引の開始や拡大のための 社員の派遣や技術指導の受入れを支援 ~サプライチェーン形成促進事業~ 県内外の企業から新たな受注を目的として、 社員を発注元企業へ派遣する場合や外部から技 術指導者の派遣を受け入れる場合に、人件費や 研修費等の一部を支援します。 企業の成長を促進するための プロフェッショナル人材の積極的な 雇用促進を支援します ~プロフェッショナル人材活用促進事業~ 新事業への挑戦や積極的な販路開拓など県内 企業の成長を促進するため、プロフェッショナ ル人材を活用した経営基盤の強化に向けた支援 を行います。さらに、プロフェッショナル人材 を雇用する場合等に対して経費の一部を補助し ます。 企業力の強化と地域産業の振興 (公財)あきた企業活性化センター及び産業技術セ ンターを中心に相談支援体制を強化し、経営相談、販 路拡大支援、技術指導や共同研究など、総合的・専門 工業 16 産業・経済 業種別事業所割合 その他等 3.2% 木材・木製品 8.1% その他等 11.5% 繊維 3.3% 食料品 7.8% 窯業・土石 4.8% 基礎 素材型 28.8% 生活 事業所数 関連型 1,897 50.8% (平成26年) 加工 組立型 20.5% プラスチック等 7.8% 生産用機械 6.3% 基礎 素材型 出荷額等 35.4% 県内総生産に占める工業の割合(平成26年度) 製造品出荷額等の推移 その他 2.6% 製造品出荷額等 従業員数 製造業 12.9% (千億円) 18 建設業 7.1% 16 電気・ガス・ 水道業 3.9% 14 112,192人 108,941人 情報通信業 2.5% 12 10 1兆4,008億 1兆1,848億 1兆2,149億 94,827人 10 76,533人 8 67,781人 平11 不動産業 15.6% 4 2 2 0 資料)平成26年度秋田県県民経済計算速報 平1 6 11 16 輸送用機械器具製造業の推移 (製造品出荷額等) 16 17.1 21 17.5 26 16.1 (年) 57.3 24.0 56.3 (億円) 26.6 49.2 47.5 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 613億 (事業所) 627億 60 600億 619億 50 500 400 資料)工業統計調査 ※四捨五入の関係で割合の合計は100%にならない 300 0 49.3 49.9 58.0 64.5 54.6 50.7 50.1 42.0 35.5 平6 11 16 21 31 30 33 27 29 29 誘致企業 誘致企業以外 28 20 10 100 (製造品出荷額等) 45.4 40 392億 200 誘致企業の県内工業に占める割合の推移 (%) 597億 600 35.4 ※生活関連型:食料品、繊維、飲料・飼料など ※加工組立型:電気機械、輸送用機械など ※基礎素材型:木材・木製品、金属製品など 製造品出荷額等 事業所数 700 生活関連型 加工組立型 基礎素材型 33.3 0 26 (年) 21 資料) 工業統計調査 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100(%) 18.7 6 60,659人 4 工業構造の推移 0 8 6 金融・保険業 3.4% 運輸業 4.4% (万人) 1兆6,201億 1兆5,904億 1兆3,936億 12 卸売・小売業 10.8% サービス業 19.7% 電子製品・デバイス 26.2% 資料) 平成26年工業統計調査 ※四捨五入の関係で割合の合計は100%にならない ※四捨五入の関係で割合の合計は100%にならない 政府サービス 生産者 14.2% 非鉄金属等 17.4% 加工組立型 48.5% 業務用機械 6.1% 業務用機械等 5.8% 資料)平成26年工業統計調査 金属製品 5.2% 1兆2,149 億円 (平成26年) 生産用機械 6.0% 電気機械 2.9% 農林水産業 2.9% 木材・木製品 6.4% 生活関連型 16.1% 輸送用機械等 10.2% 電子部品・デバイス 5.4% 食料品 18.4% 化学 6.5% 飲料・飼料 1.8% 金属製品 8.1% 印刷 4.2% 繊維 16.6% 業種別出荷額等割合 平21 22 23 24 25 0 26 (年) 資料) 工業統計調査 26 (年) 資料)工業統計調査 工業 17 商業・サービス業 これらの先駆的な取組や各地で進める商業者のネッ 商業・サービス業を取り巻く現状 トワーク活動を促進するなど、地域の特性に応じた活 本県の商業・サービス業は県内総生産額で約5割、 動を積極的に支援していきます。 従業員数で約6割と産業構造に占める割合が高く、地 域経済に与える影響は大きいものがあります。 今後成長が見込まれるサービス業の振興 インターネットの利用等による多様な購買形態の普 及など、商業を取り巻く環境は、めまぐるしく変化し 地域課題や社会のニーズに対応し、今後成長が見込 ています。 まれるシニアビジネス、ヘルスケアビジネスなど、自 また、サービス業においては、少子高齢化の進行に 由な発想による秋田らしい特色のある分野におけるビ 伴う地域課題解決に向けた新たなニーズが生まれてい ジネスの展開を支援します。 るとともに、情報関連産業では、インターネットを活 また、今後の成長が期待でき、様々な産業の高度化 用した新たな技術やスマートフォン等の普及により、 や効率化に貢献できる情報関連産業の振興のため、総 大量のデータを活用する新たな市場が生まれ、拡大し 合的な支援施策に取り組みます。 ています。 大都市圏等からの受注拡大、県内におけるICTの 地産地消及び利活用を推進するため、県内の情報関連 地域の特性に応じた商業の振興 事業者が行う販路拡大や人材育成等への支援に加え、 少子高齢化や郊外型大型店舗の進出、後継者不足な 等の商品開発や情報関連認証の取得に向けた取組を支 首都圏等の大規模市場で売り込むためのソフトウェア ど、急速な環境変化が地域の商業に大きな影響を与え 援します。 ています。そうした中においても、意欲的な商業者 また、県内情報関連産業における新規立地及び事業 が、個店の磨き上げや賑わい創出イベント等の実施に 拡大を促進するため、情報関連事業者が行う人材育成 より、商店街の活性化に取り組んでいます。 等に対して助成し、地元人材活用による情報関連技術 者の育成と仕事づくりを支援します。 商業・サービス業の人材育成 商業・サービス業においても、後継者育成の必要性 が高まっていることから、県内の先駆的な商業者の ネットワーク等を活かしながら、若手商業者の育成を 支援していきます。 また、県内の情報関連産業において、核となる優秀 な技術者に続く若手技術者の育成を図るため、市場 ニーズが高い分野の技術習得に向けた人材育成等に対 して支援していきます。 商店街の活性化イベント「100縁商店街」(にかほ市) 商業・サービス業 18 産業・経済 卸売・小売業の事業所数の推移 卸売・小売業の従業員数の推移 (千店) 25 (万人) 23,874 23,548 12 21,868 20 20,493 20,346 18,047 17,521 107,701 15,665 15 104,504 13,947 13,536 105,840 108,970 103,701 100,238 10 98,775 10 92,958 5 0 84,970 昭63 平3 6 9 11 14 16 19 24 8 26 (年) 昭63 平3 6 9 11 資料)平成26年商業統計・平成24年経済センサス 19 24 26 (年) 大規模小売店舗出店件数の推移 (兆円) (件) 4 3兆4,898億 3兆6,227億 3兆7,515億 20 3兆5,325億 3兆1,296億 2兆7,141億 2兆6,261億 15 14 2兆4,708億 2兆819億 2兆754億 2 10 9 8 昭63 平3 6 9 11 14 16 19 24 0 26 (年) 8 7 7 5 5 5 1 0 16 資料)平成26年商業統計・平成24年経済センサス 卸売・小売業の年間販売額の推移 3 14 86,426 3 0 平18 19 20 21 22 23 24 資料)平成26年商業統計・平成24年経済センサス 25 26 27(年) 資料)商業貿易課 ※店舗面積が1,000㎡を 超えるもの 年間販売額の業種構成比 卸売業 各種商品 1.3% 繊維衣服等0.9% その他 20.7% 飲食料品 32.1% 各種商品6.1% 繊維衣服等 4.9% その他 42.6% 卸売業 1兆247億円 (平成26年) 機械器具 17.5% 無店舗2.6% 小売業 小売業 1兆507億円 (平成26年) 飲食料品 28.0% 建築材料等 27.5% 機械器具 15.8% 資料)平成26年商業統計 商業・サービス業 19 農業・水産業 ○ 畜産 家畜飼養戸数は、減少傾向にありますが、近年、規 模拡大が着実に進み、各地で専業的な大規模経営体が 誕生しています。 26 年の畜産の産出額 332 億円のうち、豚が 182 億 円と過半を占め、以下、鶏卵を中心とする鶏が 71 億 円、 肉用牛が45億円、 乳用牛が32億円となっています。 秋田県の農業構造 2015 年農林業センサスによると、平成 27 年 2 月 1 日現在の県内の総農家数は 49,048 戸で、県内総世帯 に占める割合は 12.6%と年々減少してきています。 県内の農業就業人口も減少傾向にあり、27 年には 54,827 人となっています。 一方、販売農家において、経営面積が 5ha 以上の農 家数は 4,847 戸で、全体に占める割合は 12.8%と、平 成7年と比較して 9.5 ポイント上昇しており、大規模 農家の割合が増加しています。 また、27 年度末の認定農業者数は 10,625 経営体と なっています。 ○ 果樹 26 年の作付面積は 2,663ha で、りんご、なし、ぶどう で約 73%を占めています。近年はもも、おうとうの面 積が増加しており、樹種が多様化する傾向にあります。 ○ 花き 26 年の作付面積は 214ha で、そのうち生産の主体 である切り花・鉢物・苗物類で9割以上を占めており、 近年はリンドウ、ダリアの生産が伸びています。 農業生産の現状 26 年の農業産出額は 1,473 億円で、前年より 243 億円減少しました。 農業産出額の内訳は、米(773 億円、52.5%)、畜 産(332 億円、22.5%)、野菜(235 億円、16.0%)、 果実(63 億円、4.3%)で、米に大きく依存した生産 構造のため、米の産出額が農業産出額の動きに大きく 影響しています。 ○ 畑作物 27年の作付面積は、大豆が7,900haで最も多く、 次いでそばが3,110ha、麦類386ha、葉たばこが 298ha、小豆178ha、ホップ41haなどとなっています。 生産・生活環境基盤 ○ 米 27 年の水稲の作付面積は 88,700ha で、そのうち「あ きたこまち」が 72.5%、「ひとめぼれ」が 8.1%とな っています。 また、飼料用米への転換等による需給状況の改善に より、前年産に比べ価格が上昇し、27 年産「あきた こまち」の相対取引価格は、60kg 当たり 12,949 円と なっています。 ほ場整備などにより、30 a区画以上に整備された 水田は 27 年度までに 86,994ha で、その整備率は 82 %となっています。 また、27 年度までに 4,494km の農道が整備されて いるほか、集落排水施設の 26 年度の供用人口は対象 人口の 91%に相当する 108,321 人に達する見込みで あり、農業農村の基盤整備が進んでいます。 【平成 27 年産米の生産】 10 a当たり収量 589kg(全国 4 位) 収 穫 量 522,400t(全国 3 位) 水産業 26 年の海面漁業の生産量は 7,204 トンで、前年を 509 トン下回りました。魚種別では、マス類、カニ類、 アワビ類が増加する一方、カジキ類、アジ類、サバ類 などが減少しました。 また、県の魚であるハタハタの漁獲量は、1,259 ト ンと前年より 250 トン減少し、5年連続で 2,000 トン を下回りました。 このため、マダイ、ヒラメ、トラフグなどの有用魚 介類の種苗放流や資源管理による漁獲量の安定化を図 り、今後とも「つくり育てる漁業」を推進し、水産資 源の維持・増大に取り組む必要があります。 ○ 野菜 26 年の野菜の作付面積は 9,700ha で、近年、機械 化が進んでいるねぎ、出荷量日本一を目指しているえ だまめで増加しています。 26 年の野菜の産出額は 235 億円で、そのうちJA の野菜販売額は、約 95.6 億円となっており、主要野 菜6品目(えだまめ、ねぎ、アスパラガス、トマト、 きゅうり、すいか)で全体の 72.1%を占めています。 農業・水産業 20 産業・経済 経営耕地規模別販売農家数と農業就業人口の推移 5.0ha以上 3.0~5.0 2.0~3.0 1.0~2.0 1.0ha未満 農業就業人口 (戸) 120,000 100,000 80,000 60,000 100,108 7,557 98,498 3,602 11,215 24,716 3,985 6,691 22,048 54,827 4,640 5,543 7,232 9,610 40,000 18,935 20,000 0 41,003 14,331 36,473 平7 120,000 71,805 7,225 12,274 (人) 91,068 2,963 12 野菜の産出額の推移 野菜の産出額 100,000 (億円) 400 14.4 80,000 300 40,000 11,088 20,000 21,104 15,498 11,041 17 22 27 14.3 14.0 12.7 200 60,000 4,847 4,823 6,011 16.7 農業産出額に占める割合 100 0 249 249 247 239 241 平21 22 23 24 25 (%) 18 16 14 12 10 8 6 235 4 2 0 26 (年) 16.0 資料)生産農業所得統計 0 (年) 資料)農林業センサス 平成26年の農業産出額の部門別構成比 水田の標準区画面積別整備量(平成27年度まで) その他 4.7% 70億円 畜産 1ha区画 20,242ha 23% 22.5% 332億円 合 計 1,473億円 果実4.3% 63億円 整備済面積 86,994ha 米 52.5% 773億円 野菜 50a区画 7,148ha 8% 30a区画 16.0% 235億円 59,604ha 69% 資料)生産農業所得統計 資料)農地整備課 米の相対取引価格の推移 海面漁業生産量とハタハタ漁獲量の推移 (円/玄米60㎏) 17,000 (生産量: トン) 16,874 16,000 15,125 15,315 15,097 15,000 25,000 20,000 14,603 14,034 14,000 13,849 15,000 12,949 13,000 22 2,500 2,112 1,983 2,000 1,509 1,653 1,500 1,259 23 24 25 26 500 0 27(年) 昭 21 3,000 5,000 11,620 11,000 20 2,938 1,000 秋田産あきたこまち 19 2,969 1,296 12,457 平18 3,500 3,258 1,569 10,000 12,000 10,000 (ハタハタ: トン) 養殖業 その他 定置網 はえなわ 釣 さし網 底びき網 ハタハタ漁獲量 61 資料)農林水産省「米の相対取引価格」 ※H27は速報値 平3 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 0 (年) 資料) 漁業・養殖業生産統計年報 農業・水産業 21 森林・林業 日本一の面積を誇るスギ人工林の充実 木材産業の現状と課題 本県の森林面積は 82 万 ha で、全国6位の広さを有 26 年の県内の木材需給量は 271 万㎥であり、用途 しています。中でも、民有林の人工林面積は、昭和 別では製材用が 21%、合板用が 33%、パルプ用が 31 44 年度から 50 年度まで展開された年間1万 ha 造林 %を占め、このうち国産材は 64%を占めています。 運動などにより、25 万8千 ha に達しています。 26 年の木材・木製品の製造品出荷額等は 775 億円 また、森林蓄積(※1)は1億7千万㎥で、うち民 で、県内の製造品出荷額の 6.4%を占めており、これ 有林が 66% を占めています。民有林の1ha 当たりの にパルプ・紙・家具・装飾品(建具など)を含めた木 蓄積は 251㎥に上るなど、本格的な伐採利用期を迎え 材産業の出荷額は 1,348 億円で県全体の 11.1%を占め ています。 ています。 今後の更なる木材産業の振興を図るためには、低コ ストで高品質な製品の供給体制の整備と低質材である ※1 森林蓄積とは森林を構成する樹木の幹の体積 木質バイオマスの利用促進、そして、首都圏等県外で の販路拡大などを進める必要があります。 林業の現状と課題 民有林スギ人工林は7~ 12 齢級(※2)に全体面 トピック 積の 75%が集中しており、将来を担う1~6齢級が 11%と、著しく偏った構成となっています。このた め、持続的な資源利用を可能とすることを目的に、利 秋田県木材利用促進条例が 制定されました 用期に入った 11 齢級以上の森林は積極的に伐採し、 その伐採跡地に植林することで森林を若返らせること ○ この条例は、木材の利用を促進することにより、 が重要な課題となっています。 県内の林業及び木材産業の振興を図り、本県の経 済の活性化に寄与することを目的に制定されたも のです。 県では、本条例の制定を契機に、日常生活・事業 活動における木材の優先利用並びに県産木材の利 用の促進、県産木製品の国内販売や海外輸出の促進 一方で、適正な森林管理及び木材の安定供給の両面 から、引き続き間伐の推進も重要な課題となっていま す。 林業を支える労働力は、平成 26 年度の林業雇用労 働者数が 1,506 人で、うち 60 歳以上が 39%を占め、 に関する取組を総合的に推進しています。 就業者の高齢化率は依然として高い状況となっていま 県民参加型の森づくりを推進します す。 このため、資源活用とスギ人工林の適切な整備を行 ○ 2016 あきた水と緑の森林祭 2016 あきた水と緑の森林祭は、県民に「水と緑の 条例」及び「水と緑の森づくり税」並びに「緑の募金」 の普及啓発を図り、県民参加の森づくりを推進するた め開催します。 うためにも、若い林業従事者の増加を促すことも重要 な課題となっています。 ※2 齢 級とは林齢を一定の幅でくくったものであり、5 年 ・日時 28年7月9日(土) 10:00~15:00 ・場所 にかほ市 道の駅象潟「ねむの丘」 ・内容 記念式典、森づくり活動 をひとくくりにし、林齢1 ~ 5 年生を1齢級、6 ~ 10 年生を2 齢級・・・と数えます。 森林・林業 22 産業・経済 森林資源の構成(平成 26 年度) 木材需給量の推移 〔用途別需給量〕 0 人工林 152,797 19% 人工林 257,664 31% 民有林 446,890 55% 国有林 372,604 45% 森林面積 819,494ha 天然林 186,254 23% 天然林 219,478 27% 平20 383 899 21 378 635 22 397 資料) 平成27年度版秋田県林業統計 24 469 627 25 484 766 26 565 847 製材 パルプ 30 18.2 20 10 0 2.2 1・2 17.8 3・4 8.8 8.3 5.4 5・6 7・8 9・10 11・12 13・14 15・16 17~ (齢級) (千㎥) 30,000 25,358 25,000 20,613 20,000 15,000 504 1,024 792 476 462 923 413 405 2,708 891 合板 1,000 969 22 1,151 23 1,226 24 1,172 25 1,307 26 1,426 県内材 13,702 その他 2,000 307 3,000 (千㎥) 4,000 1,068 254 788 333 423 277 323 313 県外材 1,067 1,108 901 956 969 2,708 外材 資料) 平成26年木材需給報告書/平成27年度版木材需要と木材・木工業 8,393 10,000 5,000 0 497 787 1,028 (年) スギ人工林蓄積 計 80,670千㎥ (千㎥) 4,000 (年) 21 40 3,000 471 823 470 平20 スギ人工林面積 計 238,164ha 49.4 50 529 827 0 70 53.3 650 〔産地別需給量〕 74.8 60 2,000 23 民有林スギ人工林の齢級別資源構成表(平成 26 年度) (千ha) 80 1,000 4,299 3,055 0 363 1・2 3・4 5・6 7・8 9・10 4,885 林業の主要指標 11・12 13・14 15・16 17~ (齢級) 資料) 平成27年度版秋田県林業統計 資料) 平成27年度版秋田県林業統計 項 目 林野率(%) 林業就業者数の推移 (人) 2,000 1,630 1,595 1,859 1,778 1,764 1,748 1,745 1,642 1,544 1,506 500 全国にお ける順位 調査時点 16 位 平成 27 年 2 月 1 日 森林面積(千 ha) 835 24,802 6 位 平成 27 年 2 月 1 日 スギ人工林(千 ha) 367 4,475 1 位 平成 24 年 3 月 31 日 ha 当たり林道密度 (m/ ha) 1,000 72 全国 67 人工林率(%) 1,500 秋田県 50 44 5.4 5.1 19 位 平成 24 年 3 月 31 日 23 位 平成 25 年 3 月 31 日 資料)平成27年度版秋田県林業統計 0 平17 30歳未満 18 19 30~39歳 20 21 40~49歳 22 50~59歳 23 24 60~64歳 25 26(年) 65歳以上 資料) 平成27年度版秋田県林業統計 資料) 平成27年度版秋田県林業統計 森林・林業 23 鉱業・資源・エネルギー やさしいエネルギー資源が豊富に存在しています。 環境・リサイクル産業の集積 県では、22 年度に策定した「秋田県新エネルギー 県では、自立・発展の柱となる最重要政策の一つと 導入ビジョン」に基づき、これらのエネルギー資源の して、環境・リサイクル産業の育成・創出を推進して 積極的な導入と活用を進めており、市町村単位でも、 います。 地域の特性を活かしたビジョンが策定されています。 持続可能な環境調和型社会の構築に向けて、北部エ また、本県の有するポテンシャルを最大限に生か コタウン地域に環境・リサイクル産業を集積し、国内 し、我が国が目指すエネルギーミックスの実現に寄与 外の一大拠点を目指すとともに、エコタウンで得られ するとともに、再生可能エネルギーの導入拡大を県内 た成果を県内全域に波及させるため、平成 23 年 3 月 における関連産業の振興及び雇用創出につなげるため に秋田県環境調和型産業集積推進計画を策定しまし の取組を一層強化することを目的に、28 年 3 月に「第 た。この計画では重点方針として、レアメタル等金属 2 期秋田県新エネルギー産業戦略」を策定しました。 リサイクルの推進(都市鉱山開発)、温暖化対策に向 トピック けた廃プラスチックのマテリアルリサイクルの推進、 企業間ネットワークの構築によるリサイクルの推進、 ~第 2 期秋田県新エネルギー 産業戦略を策定しました~ 東南アジア地域との交流による環境・リサイクルビジ ネスの推進を4本の柱としています。 環境調和型産業を創出、集積することで、新たな雇 28 年 3 月に策定した「第 2 期秋田県新エネルギー 産業戦略」では、新エネルギー関連産業の育成を更に 進め、本県における国内最大級の新エネルギー供給基 地と関連産業集積拠点の形成を目指すことにしてい ます。 戦略の推進に当たっては、計画期間の上期 5 年間に おける 5 つの重点プロジェクトを定め、積極的に取り 組んでいきます。 用の創出や県内経済の活性化を促進します。 レアメタル等リサイクル資源特区の推進 本県では、23 年 12 月に内閣総理大臣から総合特区 「レアメタル等リサイクル資源特区」の指定を受けま 重点プロジェクト した。 Ⅰ 洋上風力発電の事業化と秋田発の関連産業の育成 Ⅱ 陸上における風車メンテナンス技術者の育成シス テムの構築 Ⅲ 地熱エネルギーの多面的利用の促進 Ⅳ バイオマス発電への県産未利用材の安定的な供給 体制の構築 Ⅴ 再生可能エネルギーによる水素製造システムの構 築に向けた検討 本特区は、リサイクルに関する処理コストの低減や 物流の確保等を図り、家電等金属系使用済製品を県内 外から広く収集することにより、県内リサイクル関連 産業の振興、雇用創出による県内経済の活性化及びレ アメタル等金属リサイクル資源供給基地の形成を目指 すものです。 25 年4月には、「小型家電リサイクル法」が施行さ れ、現在、全ての市町村で法に基づき回収を行ってい ます。 今後も、レアメタル等金属リサイクルを推進し、リ サイクル事業の拡大に取り組んでいきます。 新エネルギーの導入促進と関連産業の育成・創出 洋上風力発電のイメージ 県内には、風力、太陽光、水力、地熱などの環境に 鉱業・資源・エネルギー 24 産業・経済 電気金及び電気銀の生産量推移 電気金(㎏) (㎏) 電気銅・電気鉛・電気亜鉛の生産量推移 電気銀 (t) (t) 20,000 電気銅(t) (t) 240,000 1,000 電気鉛(t) 電気亜鉛(t) 205,126 16,000 800 12,000 600 200,000 160,000 120,000 450 8,000 400 80,000 6,521 200 4,000 0 昭50 60 62 平元 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 26 (年) 40,000 0 0 24,211 9,647 昭50 60 62 平元 3 5 7 9 11 13 15 17 16,000 製造品出荷額(百万円) 11,965 12,000 11,822 6,000 エネルギー供給量の推移 (千kl) 7,000 4,000 7,653 3,000 5,244 4,000 2,000 2,000 1,000 0 石油・石炭 天然ガス LPG その他 石油・石炭 (電力) 5,000 10,000 8,000 平21 22 23 24 25 26 (年度) 水力(電力) その他(電力) 0 昭55 60 61 62 63 平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 (年度) 〔注〕県の助成事業の対象となっている施設の製造品出荷額等の合計 資料) 資源エネルギー産業課 【注1】 各種エネルギーの単位あたりの発熱量として以下の換算値を使用 石油38.7MJ/l、 電力インプットベース2,250kcal/kWh(発電に要する投入熱量)、 石炭26.8MJ/kg、 天然ガス41.9MJ/㎥、 LPG50.2MJ/kg、 木炭29.3MJ/kg、 薪1,540×4.2MJ/層積㎥ ※1kcal=4.186×1,000Jで換算 (注) 2000年度以降適用する標準発熱量改訂 (資源エネルギー庁) に伴いH12~16 FYは以下の換算値を使用 石油38.2MJ/l、 電力インプットベース9.00MJ/kWh (発電に要する投入熱量)、 石炭26.6MJ/kg、 天然ガス41.1MJ/㎥、 LPG50.2MJ/kg、 木炭29.3MJ/kg、 薪1,540×4.2MJ/層積㎥ (注) 2005年度以降適用する標準発熱量改訂 (資源エネルギー庁) に伴いH17~24 FYは以下の換算値を使用 石油38.2MJ/l、 電力インプットベース8.81MJ/kWh (発電に要する投入熱量)、 石炭25.7MJ/kg、 天然ガス44.8MJ/㎥、 LPG50.8MJ/kg、 木炭30.5MJ/kg、 薪1,540×4.2MJ/層積㎥ (注)2013年度以降適用する標準発熱量改訂(資源エネルギー庁) に伴いH25FYは以 下の換算値を使用 石油38.32MJ/l、電力インプットベース8.683MJ/kWh(発電に要する投入熱 量)、石炭25.97MJ/kg、然ガス40.11MJ/㎥、LPG50.06MJ/kg、木炭 30.5MJ/kg、 薪1,540×4.2MJ/層積㎥ 【注2】 発電で使用した燃料は、 直接供給には含まれていない。 新エネルギー導入状況 目標(平成32年度)※ 平成26年度実績 【設備容量】 208,590 風 力 発 電 330,000 75,143 太陽光発電 25 26 6,000 14,517 14,000 23 資料)資源エネルギー産業課 環境・リサイクル産業の製造品出荷額 17,499 21 (年) 資料)資源エネルギー産業課 18,000 19 83,200 資料) 資源エネルギー産業課 木質バイオマス 発 電 39,417 40,450 25,058 廃棄物発電 26,000 【導入量】 地 熱 発 電 111,010 0 100,000 200,000 2,395 バイオマス 熱 利 用 (木質ペレット) 88,300 0 300,000 (kW) 3,000 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 (t) 資料)温暖化対策課 ※「秋田県新エネルギー導入ビジョン」における目標 鉱業・資源・エネルギー 25 観光 開設している「あきた旅のサポートセンター(秋田バリ 秋田県の観光の現状 アフリーツアーセンター併設)」を中心に、旅のバリア 秋田県内を訪れる観光客数は、約 3,205 万人(平成 (段差や幅、設備等)に関する情報をきめ細かく発信す 26 年)、宿泊客数は、約 320 万人(27 年速報)となっ るとともに、主要観光地における二次アクセスの整備・ ています。未だ東日本大震災前の水準まで回復してお 充実等を進めることにより、誰にでもやさしい受入態勢 らず、観光事業者は依然として厳しい経営環境に置か づくりと新たなマーケットの開拓を図ります。 れています。 ②海外からの誘客促進 一方、本年3月 26 日の北海道新幹線開業や五能線 海外からの誘客については、韓国、台湾及びタイを の開業 80 周年を機に、観光客やメディアの関心は、 重点市場と位置付け、現地コーディネーター等を効果 今後「北」に集まることが期待されています。 的に活用しながら、航空会社や旅行会社、メディア等 このような中、様々な媒体を活用して本県の魅力を へのプロモーションを強化します。 統一的にアピールすることにより、あきたファンの拡 さらに、新たな市場の開拓に向けて、中国について 大を図るとともに、首都圏や隣県、道南地域等におい は、現地コーディネーターを配置し、旅行会社等への て、ターゲットを絞り込んだテーマ性のあるプロモー 働きかけによる秋田への旅行商品の造成拡大に取り組 ションを集中展開していきます。 むとともに、東京都や交通事業者との連携によるオー こうした取組のほか、交通アクセスの改善、隣県や ストラリアからのメディア招へい事業を行います。 県内地域間における連携強化などにより、課題の解決 また、秋田・ソウル国際定期便については、本県の に向けて関係者が協力していくことで、マーケットに 国際交流の推進や外国人誘客等に大きな役割を果たし 訴求力のある観光地域づくりや受入態勢の充実、誘客 ていることから、運航再開に向けて粘り強く取り組ん 力の向上など、ビジネスとしての観光の仕組みづくり でいきます。 を推進していくことが重要です。 ③Webマガジンを活用した秋田の楽しみ方の提案 スマートフォンなどでも手軽に見られるようなWeb 総合戦略産業としての観光の推進 マガジンを制作し、足元にある地域のコンテンツの魅 力をタイムリーに紹介しながら、新しい秋田の楽しみ 観光は地域への経済波及効果が高く、裾野の広い産 方を提案することにより、SNSによる読者の口コミを 業といわれています。国内外からの観光客誘致は、地域 誘発し、あきたファンの県内への誘導に結びつけま 経済や雇用確保等に大きく貢献するとともに、人・モノ す。(「なんも大学」http://nanmoda.jp) の交流は地域の活性化を促す効果もあります。 トピック このため、マーケットに着目し、社会の状況に左右 されにくい観光と食の魅力づくりの推進、交流を生み 出す文化やスポーツ等の振興、活発な交流を支える交 “2017国際花火シンポジウム第16 回大会” 通ネットワークの充実・確保など、関連する多様な分 大仙市は、市の最大の強みである花火を活かしたま ちづくりを推進しており、その一環として29年4月 に「国際花火シンポジウム」を開催します。 このシンポジウムには、海外から700名程度の方々が 本県を訪れる見込みであり、インバウンドの起爆剤にな ることが期待されます。今年度は開催1年前プレイベン トを開催するなど、県と市が連携し、花火文化の更なる 発信やインバウンドの拡大を図っていきます。 野の連携を促進するとともに、意欲ある事業者を積極 的に支援していきます。 こうした総合的な取組を推進することにより、効果 的な誘客促進や消費拡大に結び付け、誘客ビジネスと して継続する産業を目指していきます。 ①「みんなにやさしい観光あきたづくり」の推進 高齢者、障害者、外国人、ペット連れの方が安心して 本県を旅行できるよう一般社団法人秋田県観光連盟が 観光 26 産業・経済 観光入込客数(延べ)の推移 観光入込客数ベスト 10 観光地点 (千人) 40,000 35,000 31,745 29,448 30,000 32,133 32,054 25 26 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 平23 24 (年) 資料)平成26年秋田県観光統計 行祭事・イベント 月別の延べ観光入込客数 6,915 7,000 6,000 5,000 3,632 4,000 2,982 3,000 2,000 1,000 2,891 2,935 3,409 2,218 2,181 1,726 1,170 1,092 904 資料)平成26年秋田県観光統計 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 (千人) 名 称 観光入込客数 所在地 1 秋田竿燈まつり 秋 田 市 1,260 仙 北 市 1,226 2 角館の桜まつり 835 3 第137回秋田県種苗交換会 男 鹿 市 720 4 全国花火競技大会「大曲の花火」 大 仙 市 5 千秋公園桜まつり 秋 田 市 348 6 かまくら 横 手 市 340 7 能代七夕「天空の不夜城」能 代 市 290 8 土崎港曳山まつり 秋 田 市 260 9 おなごりフェスティバル 能 代 市 230 10 角館のお祭り 仙 北 市 206 (千人) 8,000 (千人) 名 称 観光入込客数 所在地 1 秋田ポートタワー・セリオン 秋 田 市 825 横 手 市 615 2 道の駅十文字 3 秋田ふるさと村 横 手 市 583 4 観光情報センター にかほ市 509 5 角館武家屋敷 仙 北 市 505 6 道の駅おがち「小町の郷」 湯 沢 市 415 7 道の駅雁の里せんなん 美 郷 町 388 8 高原・水沢温泉郷地区 仙 北 市 334 9 秋田市千秋公園 秋 田 市 286 10 道の駅さんない 横 手 市 273 宿泊者数(延べ)の状況 10月 11月 12月 資料)平成26年秋田県観光統計 (千人) 居住地別延べ宿泊者数(全施設) 年 東北 6 県観光客数等(延べ) (千人) 55,000 52,538 50,000 48,663 入込客数 45,000 宿泊者数 47,247 40,000 46,093 29.5 2,153 68.4 53 平成 26 年 3,761 1,243 33.1 2,414 64.2 42 平成 25 年 3,493 1,090 31.2 2,324 66.5 36 平成 24 年 3,461 933 27.0 2,462 71.1 28 平成 23 年 3,721 1,076 28.9 2,604 70.0 27 20,000 2,500 0 青森県 100 90 5,889 岩手県 3,761 宮城県 秋田県 5,899 山形県 80 70 60 2,000 11,061 10,260 4,511 (千人) 延べ宿泊者数の推移 4,000 3,500 15,000 うち外国人 942 3,000 5,000 比率(%) 3,197 25,000 10,000 比率(%) 平成 27 年(速報) (千人) 28,451 30,000 県外 ※居住地不詳者を含むため、宿泊者の総数と内訳の和は一致しない。 32,054 35,000 県内 宿泊者数 50 40 1,500 30 1,000 福島県 資料)平成26年全国観光入込客統計(観光庁) 平成26年宿泊旅行統計調査(観光庁) 県内 外国人 20 500 0 県外 10 平23 24 25 26 0 27(年) (速報) 資料)宿泊旅行統計調査(観光庁) 観光 27 食品・物産 食品産業の現状と課題 産業・経済 食料品・飲料等の製造品出荷額等の推移 食品産業は、原料の生産から最終製品の製造まで (億円) を県内で完結できる数少ない業種であり、農産物の 1,600 飲料等 1,439 利用や加工食品の販売拡大はもとより、雇用の維持・ 1,400 拡大の面からも今後の振興が期待されています。 1,200 393 1,264 1,184 1,204 277 しかし、平成 26 年の工業統計を見ると、本県の食 1,000 料品・飲料等の製造品出荷額等は 1,170 億円で近年 800 増加傾向にあるものの、東北最下位(全国 44 位)と 600 なっているほか、一事業所当たりの従業員数や出荷額 も少なく、他県と比べて発展途上の産業分野となって 400 います。 200 こうした現状は、本県が優良な米の生産と販売に特 0 245 266 1,046 平 16 987 17 918 959 18 19 化してきた経緯から、食品加工への取組が拡がらな 1,246 食料品 1,305 1,312 235 1,183 321 321 206 1,136 1,150 1,170 222 219 222 1,011 984 991 977 914 931 948 20 21 22 23 24 25 (年) 26 資料)平成 26 年工業統計調査(経済産業省) 平成 23 年は経済センサス活動調査 (総務省統計局、経済産業省) かったためと考えられますが、結果として、本県の食 品産業は、地場消費を中心とした小規模事業者主体の 構造となり、首都圏等の大消費地への情報発信力や 食料品・飲料等製造業の状況(平成26年) マーケティング力が弱く、マーケットの動向や消費者 のニーズに対応した商品づくりが進んでいない等の課 秋田県 青森県 岩手県 宮城県 山形県 福島県 題を抱えています。 事業所数 a 秋田の食の魅力の磨き上げと県外への販路拡大 398 461 558 709 513 581 従業員数 b(人) 8,412 16,605 18,942 26,844 16,531 18,051 製造出荷額等 c ( 億円) 1,170 4,207 3,560 6,415 3,450 6,790 一事業所当たり 従業員数 b/a (人) 21.1 36.0 33.9 37.9 32.2 31.1 一事業所当たり 出荷額 c/a (百万円) 294.0 912.6 638.0 904.8 13.9 25.3 18.8 23.9 県外市場にチャレンジする意欲ある食品事業者群の 育成と食品産業関連業種のネットワーク化を促進する ことにより市場ニーズを先取りした秋田オリジナルな 商品づくりを強化し、ターゲットと地域を明確化した 戦略的なプロモーションを展開することで、食品産業 の振興を図ります。 特に、大消費地である首都圏等への戦略的な売り込 みを図るほか、経済発展の著しい東アジア等への清酒、 従業員一人当たり 出荷額 c/b (百万円) 加工食品、農産物の輸出についても、商談会等の開催 や民間事業者と連携したプロモーション等を実施する 672.6 1,168.6 20.9 37.6 資料)平成26年工業統計調査(経済産業省) など、取組を強化します。 食品・物産 28 貿易 産業・経済 ○ 環日本海物流ネットワークの構築 秋田港の利用促進を図るため、県と秋田市の財源負担 により、秋田県環日本海交流推進協議会を通じて荷主奨 励金制度を実施し、秋田港利用荷主の新規開拓と定着促 進を図ります。また、ポートセールス活動を通じ、シー アンドレール構想の実現を目指したロシア直行航路開 設への取組を推進するほか、中国・東南アジア諸港との 間の新規航路開設への取組を進め、国際コンテナ航路の 拡充による秋田港の利便性向上を図ります。 秋田のポテンシャルを発揮した貿易の振興 秋田港は、東アジア地域への日本海側の窓口として きわめて重要な位置を占めており、利便性の高い物流ネ ットワーク維持のために、国際コンテナ定期航路が大き な役割を担っています。 また、本県の貿易額は、輸入額が輸出額の約3.4倍と なっており、中でも燃料や原料の輸入額の割合が大きく なっています。 こうした現状から、県では県産品の輸出促進と隣接 地域からの貨物集約を目指し、秋田港の利便性向上に取 り組んでいます。また、県内企業が貿易に取り組みやす い環境を整えるため、中国やロシアとの地方政府間交流 や関係機関との連携を進めています。さらに、ロシア、 中国、韓国などの環日本海地域の国々以外にも、近年、 経済発展が著しいアセアン諸国や台湾に注目し、東アジ ア地域における販路開拓とともに、秋田港の物流拠点化 を推進します。 秋田県輸出入額の推移 (億円) 2,750 総額 2,500 2,514 輸出額 2,250 2,132 輸入額 2,000 1,000 756 594 250 0 1,706 1,607 848 657 992 961 908 776 380 162 191 232 平14 15 16 1,234 1,239 1,009 2,212 1,948 1,898 1,402 1,288 1,250 500 2,324 1,621 1,628 1,500 ○ 東アジア地域との経済交流の推進 ロシア、中国、アセアン諸国などの中央政府機関や地 方政府等と締結した覚書や協定を基に、これら地域との 経済交流の強化を進めます。また、秋田県環日本海交流 推進協議会と連携しながら、対岸諸国との様々な交流事 業を実施し、県内経済団体の交流をはじめとした民間交 流の促進を支援します。 2,177 1,940 1,854 1,750 750 2,205 17 775 511 451 18 389 19 20 217 273 21 22 334 307 337 23 24 25 376 26 506 27(年) 資料)函館税関発表資料 (秋田船川税関支署及び同支署秋田空港出張所の通関実績による) 資料)函館税関発表資料(秋田船川税関支署及び同支署秋田空港出張所の通関実績による) 秋田県輸出入品目別取扱金額 輸出 ○ 貿易振興機関の充実強化 本県の貿易振興機関である一般社団法人秋田県貿易 促進協会に対する支援を通じ、県内企業への専門的な貿 易支援活動の充実を図ります。秋田県産品フェアの開催 や企業の貿易相談案件のワンストップサービスなど、県 内企業が貿易に取り組みやすい体制を構築するため、専 任貿易推進員を引き続き配置し、貿易促進を図ります。 品 名 輸 出 総 額 非 鉄 金 属 一 般 機 械 紙 ・ 板 紙 自 動 車 の 部 分 品 鉄 鋼 の く ず 自 動 車 織 物 用 糸・ 繊 維 製 品 非 金 属 鉱 物 製 品 プ ラ ス チ ッ ク そ の 他 ○ 県内企業の海外展開への支援 海外展開を検討する県内企業に対しては、関係支援 機関で構成する「あきた海外展開支援ネットワーク」を 通じて各支援機関によるサポート情報をタイムリーに 提供するほか、アセアン市場でのビジネス展開に当たっ ては、タイ・バンコクの「東南アジア経済・観光交流連 絡デスク」 、韓国では4道県ソウル共同事務所により積 極的にサポートします。また、各種助成制度を整備・充 実し、支援していきます。 単位 数 量 トン 66,672 トン KG トン 台数 106,464 5,313,284 75,946 949 トン 116,475 輸入 品 名 輸 入 総 額 非 鉄 金 属 鉱 石 炭 電 気 機 器 木 材 石 油 製 品 原 油 ・ 粗 油 ウ ッ ド チ ッ プ 衣 類 ・ 同 付 属 品 建築用木工品・木製家具 そ の 他 単位 数 量 トン トン 394,920 2,873,687 KL トン 134,056 295,041 KG 13,468,624 平成 27 年 前年比 価 額 50,554 186.4% 16,513 12,575 115.3% 6,718 78.1% 3,547 97.1% 2,157 131.6% 3,380 1,032 794 1115.2% 646 3,192 平成 27 年 前年比 価 額 170,614 92.1% 42,421 87.8% 28,825 12,183 11,549 9,959 84.1% 6,738 170.9% 6,602 4,160 95.5% 2,495 45,682 (百万円) 前年比 134.4% 191.0% 198.8% 134.4% 73.7% 73.1% 234.1% 89.2% 78.1% 68.1% 60.0% (百万円) 前年比 87.6% 88.8% 84.0% 140.2% 71.3% 52.4% 56.0% 181.9% 99.2% 90.7% 98.8% 資料)函館税関発表資料「道・県別輸出入実績表」 貿易 29 人口問題対策・子育て支援 持つことの意義のほか、秋田での暮らしについて学び 考える機会を提供するなど、若年層に的を絞った取組 を進めていきます。 秋田県の出生数・婚姻数 本県の出生数は、大正から昭和前半までは3~4万 人台で推移していましたが、昭和 22 年の4万 7,838 人をピークに減少の一途をたどり、平成7年に 1 万人 を割り込むと、27 年には 5,861 人※1となり、出生率(人 口千人当たりの出生数)も 5.7 ※1で全国最下位となっ ています。 なお、合計特殊出生率※2は、27 年は 1.38 ※1で全国 平均(1.46)を下回っています。 一方、婚姻数は、昭和 40 年にはほぼ1万組ありま したが、平成 17 年には5千組を割り込み、27 年には 3,613 組※1に減少しており、婚姻率(人口千人当たり の婚姻数)も 3.5 ※1で全国最下位となっています。 仕事と育児・家庭の両立 仕事と育児・家庭の両立を支援するため、次世代育 成サポートアドバイザーによる企業への助言や、両立 支援推進員の企業訪問による一般事業主行動計画の策 定の働きかけのほか、企業の実情に応じた両立支援の 取組に対する助成制度を設けるなど、企業による環境 整備を支援しています。 また、従業員の子どもを職場に招く「子どもお仕事 参観日」の実施の働きかけや、企業が子育て世代の男 性従業員を支援する取組の促進を図ります。 このほか、多様な就労形態に対応できる保育サービ スや、保護者が日中家庭にいない児童に遊びや生活の 場を提供する放課後児童クラブの充実を図っていま す。 ※1 厚生労働省人口動態統計(概数)より ※2 1人の女性が一生涯に産む子どもの数を表す指標 官民一体となった少子化対策の推進 県では、出生数の減少に歯止めをかけるため、少子 化の進行に対する危機意識を県民と共有しながら、総 合的な少子化対策に一丸となって取り組んでいます。 官民一体となった県民運動の推進母体である「脱少 子化ウエーブを巻き起こす行動県民会議(ベビーウェー ブ・アクション)」を中心として、実践的な取組を強化、 普及・拡大していくため、「脱少子化モデル企業」な どの少子化克服の取組を推進している企業・団体を紹 介するなど、情報発信を積極的に行っています。 また、民間の取組に対して助成する「少子化対策応 援ファンド拠出事業」により、地域の取組を支援して います。 子育て支援 県では、子どもを産み育てやすい環境づくりを進め るため、子育てにかかる全国トップレベルの経済的支 援として、中学生まで※3 の医療費助成と年齢や利用 施設を問わない幅広い層への保育料助成に加え、新た に第3子以降が生まれた世帯への第2子以降の保育料 の全額助成を行っているほか、不妊治療に要する経費 についても支援しています。 また、「あきた子育てふれあいカード」の取組を進め るとともに、 「こどものえき」の認定や地域の子育て支 援団体のネットワークによるイベントの開催など、地 域の身近な力を生かした子育て支援を推進し、安心し て子どもを産み育てやすい環境の整備を進めます。 さらに、児童虐待の相談件数が増加している中で、 市町村の要保護児童対策地域協議会と連携して、児童 虐待の発生予防、早期発見・早期対応に取り組むとと もに、児童相談所の相談支援体制の充実を図っていま す。いじめや体罰などの権利侵害については、子ども の権利擁護委員会を設け、悩んでいる子どもの救済を 図っています。 次の親世代への支援 晩婚化や未婚化は、少子化の大きな要因となってい ることから、県では、市町村や民間団体と共同で「一 般社団法人あきた結婚支援センター」を設立し、会員 登録制によるマッチング(お見合い)事業、民間企業・ 団体等による出会いイベントの情報提供、結婚に関し て悩みを抱える独身者等への相談対応など、出会い・ 結婚を希望する人への支援に力を入れています。 また、企業における結婚支援を促進するため、企業 に講師を直接派遣し、独身従業員のコミュニケーショ ンスキル向上やライフプラン等の講座を開催すること により、独身従業員の出会いや結婚を応援します。 県外向けには、地方での結婚・移住に関心のある県 外在住の女性を対象とした婚活ツアーを実施します。 さらに、次の親世代となる高校生に、結婚や家族を ※3 28 年 8月から助成対象が中学生まで拡大します 移住・定住の促進 人口の社会減少抑制と地域経済の活性化を図るた め、県外在住者による本県への移住を促進しています。 首都圏における多様なメディアの活用や移住ポータ 人口問題対策・子育て支援 30 未来を担う人材育成 ルサイトによる情報発信等により、移住希望者に対し て「秋田暮らし」の魅力を積極的に発信しています。 また、首都圏及び県内にワンストップ窓口を設け、 移住希望者のニーズにきめ細かく対応するとともに、 市町村の移住相談機能を強化するなど、移住前から移 住後までを通じた切れ目のない移住者支援体制の整備 を進めています。 このほか、活用可能な空き家情報を全国に向けて発 信するとともに、移住希望者向けに空き家改修を実施 する市町村へ助成するなど、空き家を活用した住環境 の整備を図っています。 さらに、多様なニーズに対応した移住の促進を図るた め、教育体験プログラムの実施や起業を契機とした移 住の支援等を進めていきます。 若者の県内定着促進 出生数と出生率の推移 (人) 35,000 25.0 22.5 秋田県出生数 30,000 18.6 18.8 17.6 (人) 25,000 19.4 35,000 全国出生率 25.0 22.517.2 15.0 13.6 15.5 20,000 (人) 秋田県出生数 14.3 14.2 11.9 30,000 25.0 35,000 13.0 18.6 18.8 10.0 9.6 20.0 9.5 秋田県出生率 15,000 22.5 17.6 10.0 17.1 8.4 8.6 8.7 8.5 8.5 8.3 8.2 8.2 10.9 8.0 8.0 25,000 19.4 19,872 秋田県出生数 30,000 30,401 全国出生率 16,324 9.0 17,754 23,553 10,000 17.218.6 18.8 20.0 8.2 15.0 13.6 秋田県出生率 17.615.5 13,663 7.6 20,000 17.1 17,499 6.7 6.7 6.7 6.4 25,000 19.4 6.2 6.2 6.2 5.9 5.8 5.7 5.0 14.3 14.2 11.910,992 全国出生率 9,995 5,000 13.0 10.0 9.6 9,007 5,861 7,502 6,658 7,013 6,177 17.2 9.5 15.0 15,000 13.6 8.7 8.5 6,688 10.0 15.5 8.5 8.3 6,543 20,000 8.4 8.6 7,421 7,697 8.2 8.2 5,998 10.9 8.0 8.0 19,87214.3 14.2 30,401 11.9 0.0 0 16,324 9.0 17,754 23,553 13.0 10,000 昭30 35 40 45 50 55 60 10.0 平2 9.6 7 9.5 12 17 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) 8.2 15,000 13,663 7.6 10.0 8.5 8.4 17,499 6.7 8.7 6.7 8.5 6.7 8.6 10.9 10,992 5.0 6.4 6.2 8.3 6.2 8.2 6.2 8.2 5.9 8.0 19,872 5.8 8.0 30,401 5.7 9,995 5,000 16,324 9.0 17,754 23,553 5,861 7,502 6,658 7,013 資料)人口動態統計 6,177 10,000 8.2 9,007 27 年は概数 5,998 7,697 6.7 6.4 6,688 ※6,543 6.7 6.7 7,421 6.2 6.2 6.2 5.9 5.8 5.7 7,697 5.0 0.0 7,421 6,688 6,543 5,998 0.0 合計特殊出生率の推移 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) 秋田県 2.50 全国 2.90 2.30 2.75 2.37 2.09 2.70 2.10 2.90 2.75 2.50 1.90 2.70 2.14 2.13 1.91 2.03 2.00 秋田県 1.79 1.76 1.88 1.86 全国 2.30 2.37 1.70 2.14 2.13 1.75 秋田県 1.57 1.56 2.50 2.09 1.69 2.10 1.45 全国 1.41 1.43 1.42 1.46 1.50 1.39 1.39 1.37 1.54 1.37 2.30 2.37 1.34 1.34 2.03 2.13 1.91 2.14 2.00 2.09 1.42 1.90 1.79 1.76 1.30 1.35 1.37 1.35 1.34 1.38 1.36 1.88 1.86 2.10 1.31 1.32 1.31 1.29 1.26 1.91 2.03 1.70 1.75 1.57 1.56 2.00 1.10 1.69 1.90 27(年) 昭30 35 40 45 50 1.79 55 1.76 60 平2 7 12 17 19 20 21 22 23 24 25 26 1.46 1.88 1.86 1.45 1.41 1.43 1.42 1.50 1.54 1.37 1.37 1.39 1.39 1.34 1.34 1.70 1.75 1.57 1.56 1.42 1.69 1.30 1.50 1.54 1.36 1.45 1.38 1.35 1.37 1.35 1.34 1.46 1.31 1.32 1.29 1.31 1.41 1.43 1.42 1.26 1.37 1.37 1.39 1.39 1.34 1.34 1.10 1.42 23 1.37 24 1.35 25 26 1.38 27(年) 12 17 19 20 21 22 1.35 1.30 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 1.36 1.34 1.31 1.32 1.29 1.31 トピック 若者の県内定着に向け、29 年4月以降に県内に就 職する新卒者等を対象とした奨学金返還助成制度を 創設しました。 大学・県内高校等を卒業した県内就職者やAター ン就職者を対象とし、年返還額の3分の2を3年間 助成(上限 13 万3千円/年)するほか、県が指定す る「特定業種」(航空機、自動車、情報、医療福祉、 新エネルギー関連)の企業に就職する理系の学科を 卒業した方、外国語の一定の資格を有する方等を対 象とする「未来創生分」は、年返還額の 10 分の 10 を3年間助成(上限額 20 万円/年)します。いずれ の場合も公務員等は対象外です。 詳しい情報は、県が運営する就活情報サイト 「Kocchake!(こっちゃけ) 」でご覧になれます。 (http://www.furusato-teiju.jp/kocchake) 7.6 9,995 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 9,007 12 17 7,502 19 20 7,013 21 226,658 23 246,177 25 26 5,861 27(年) 2.90 0 2.75 2.70 13,663 10,992 17,499 0 5,000 本県の社会減の最大の要因が、県外への進学や就職 による若者の流出にあることから、進学後、就職活動が 始まる大学3年生までの間に、将来秋田で就職し暮らし ていくイメージができるよう、ライフプランセミナーや 県内企業見学会を開催するほか、インターンシップセン ターを設置し、より深く秋田の魅力や県内の企業を知る ことができるよう支援します。 このほか、経済的支援として、県内就職者向けの奨学 金返還助成制度を創設するほか、ライフプランセミナー や就職説明会等の参加者にポイントを発行し、秋田に就 職後、保有ポイントに応じて民間企業等による優遇サー ビスを受けられる体制を整備します。 秋田で働くと…最大 60 万円の 奨学金返還を助成します 20.0 秋田県出生率 17.1 1.26 1.10 23 24 25 26 27(年) 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 19 20 21 22 資料)人口動態統計 ※ 27 年は概数 (件) 9.7 9.3 15,000 秋田県婚姻数 8.0 婚姻数と婚姻率の推移 全国婚姻率 8.7 7.9 10,000 (件) 15,000 10.0 秋田県婚姻率 8.5 (件) 8.0 10.0 6.7 7.7 7.7 7.5 10.0 9.7 9.3 9.7 10.0 6.4 6.4 6.1 5.9 8.5 6.2 8.0 秋田県婚姻数 10.0 5.7 5.7 5.8 5.6 5.5 5.2 5.3 5.3 5.1 5.1 6.0 秋田県婚姻率 5.3 秋田県婚姻数 全国婚姻率 10.0 8.0 4.0 4.3 15,000 7.9 8.5 6.7 4.1 4.0秋田県婚姻率 4.0 4.0 7.7 7.7 6.4 6.4 7.5 3.8 3.8 3.7 3.7 3.5 5,000 8.0 6.1 9,662 6,585 5.9 9,432 5.8 全国婚姻率 5.7 5.7 5,923 10,000 10,6948.7 5.6 5.5 8.0 9,482 7,793 4,884 5.3 5.3 5.1 5.1 6.0 6.2 4,555 4,281 5.2 4,020 2.0 5,632 7.9 6.7 5,669 3,842 8.7 9.3 11,613 7.5 7.7 7.7 4.9 4.8 4.6 6.4 6.4 6.1 5.3 4,484 4,058 4,364 3,865 3,613 5.9 4.9 4.8 5.7 5.7 5.8 5.6 5.5 10,000 4.6 11,613 4.0 5.2 5.3 5.3 5.1 5.1 6.0 6.2 4.3 0 0.0 4.0 4.1 4.0 4.0 5,000 昭30 35 9,662 23 3.8 24 3.7 25 3.7 40 45 9,432 50 55 6,585 60 平2 7 12 17 19 20 21 22 3.8 26 3.5 27(年) 5.3 10,694 11,613 5,000 10,694 0 9,482 9,662 9,482 7,793 4.6 5,632 6,585 9,432 7,793 5,923 4.9 4.8 5,923 5,632 4,884 4.0 4,555 4,281 4,020 2.0 5,669 4.3 4.0 4.1 4.0 4.0 3,842 3.8 3.8 3,865 3.7 3.7 3,613 3.5 4,484 4,058 4,364 5,669 4,884 4,555 4,281 4,020 3,842 2.0 0.0 19 20 4,364 21 22 4,058 23 24 3,865 25 263,613 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 4,484 27(年) 0 0.0 昭30 35 40 45 50 55 60 平2 7 12 17 19 20 21 22 23 24 25 26 27(年) 資料)人口動態統計 ※ 27 年は概数 人口問題対策・子育て支援 31 教育 校学力・学習状況調査を実施するほか、高校間や高校 と地域の連携等を充実させる事業を盛り込みながら、 生徒の学力向上と教員の指導力向上を図る取組を進め ます。 また、「英語力 “ 日本一 ”」の実現に向け、「あきた 発!英語コミュニケーション能力育成事業アクション プラン」に基づき、全国トップクラスの実践的英語力 や、ふるさとのよさ・自分の考えなどを英語で発信し、 異文化を理解・尊重する姿勢を育成します。 ○ 特別支援教育 実施4年目となる「第二次秋田県特別支援教育総合 整備計画」に基づき、障害のある幼児児童生徒の「自 立と社会参加」の実現を目指します。 障害のある子どもたちが安心して充実した学校生活 を送ることができるよう、特別支援教育体制整備推進 事業等を通して、就学前教育・保育施設から高校まで、 園・校内支援体制の機能の充実を図ります。 また、特別支援学校と地域の学校や団体等との交流 活動を推進し、相互理解を深め、共に生きる社会づく りを進めます。 ○ 私立学校支援 人件費を含む経常的経費に補助するほか、入学料及 び授業料の軽減や特色ある教育活動を行う私立高校に 対して補助します。また、保護者の経済的負担を軽減 するため、高等学校等就学支援金等を支給します。 秋田の教育の目指す姿 県教育委員会では、学校・家庭・地域が一体となっ て、「全国トップレベルの学力と高い志を育てる教育 の充実」 「心を育み自立を支える教育の推進」「地域と 共に取り組む多様な教育活動の展開」を図り、 「ふる さとを愛し、社会を支える自覚と高い志にあふれる人 づくり~みんなでつくろう『教育立県あきた』~」の 実現を目指しています。 きめ細かで質の高い教育の推進 ○ 就学前教育・保育 就学前の全ての子どもに、質の高い教育・保育を等 しく提供できるよう、「わか杉っ子!育ちと学び支援 事業」により、県と市町村が連携・協力して0から5 歳児の教育・保育を推進するとともに、「認定こども 園拡充事業」等により、認可・認定を目指す園への支 援の拡充を図ります。 また、多様な保育ニーズに対応できるよう、延長保 育、一時預かり、病児・病後児保育、休日保育等の環 境整備を推進します。 ○ 小・中学校教育 家庭や地域、企業等に「キャリア教育」について発 信するとともに、職場体験先やキャリアノート等に関 する情報を小・中・高等学校で共有し、児童生徒一人 一人のキャリア発達を保障したり、各学校における地 域の活性化に貢献する活動の充実を図ったりして「地 域に根ざしたキャリア教育」を一層推進します。 また、今年度も中・高校生を対象とした「わか杉県 政体験」を開催するなど、“「問い」を発する子ども ” の姿の具現化を通して、ふるさとを愛し、社会を支え る自覚と高い志をもった児童生徒を育成します。 さらに、好成績を維持している全国学力・学習状況 調査、県独自の学習状況調査、高校入試の結果分析を 生かしながら、少人数学習や指導方法の工夫改善を引 き続き推進します。 ○ 高等学校教育 10 年間を計画期間とする『第七次秋田県高等学校 総合整備計画』が、「社会を生き抜く力と高い志を育 てる教育活動」と「活力に満ちた魅力ある学校づくり」 を大きな柱として、今年度スタートしました。 高い志と確かな学力を育むキャリア教育の充実を目 指し、高校生未来創造支援事業において秋田県高等学 生涯学習・社会教育の推進 秋田県生涯学習ビジョン「知と行動が結び付いたク リエイティブな循環型社会」の実現のために、全ての 県民が「行動人」になることを目指し、学んだことを 行動に結び付け社会に貢献しようとする気運を醸成し ます。そして、県民が、幼少期から生涯にわたって読 書に親しみ、豊かな人生を歩むことができるよう、読 書環境の整備・充実を図ります。 また、地域ぐるみで子どもを育むため、学校・家庭・ 地域の連携・協力を図るとともに、関係団体等との協 働を推進します。 さらに、青少年のたくましく社会を生き抜く力を育 むため、多様な体験活動の充実を図ります。 博物館・美術館等では、県民が芸術・文化に親しむ ことができるよう、展示や教育普及活動の充実に努め ます。 こうどうびと 教育 32 未来を担う人材育成 学校体育・健康・安全教育の充実 トピック 小さい頃から様々な運動・スポーツに慣れ親しむ活 動を充実させ、心身ともに健やかで元気な子どもの育 成を図る観点から、学校体育の充実のための取組を推 進します。 また、児童生徒の健康の保持増進や望ましい生活習 慣の確立に向け、医療関係者や関係機関と連携した学 校・家庭・地域における取組を支援します。 さらに、学校の教育活動全体を通じた食に関する指 導、学校給食への地場産物の活用促進など、食育の更 なる充実に向けた総合的な取組を推進するとともに、 給食食材の放射性物質検査を行い、学校給食の安全・ 安心を確保します。 このほか、東日本大震災の教訓を踏まえ、防災教育 の更なる充実を図るとともに、生活安全、交通安全も 含めた、いわゆる学校安全の3領域についてバランス 良く取組を推進し、自分の命は自分で守ることができ る幼児児童生徒を育成します。 航空機産業人材育成事業 本県の航空機産業の振興と発展を担う人材を育成 するため、今年度から「航空機産業人材育成事業」を 工業高校を中心に推進します。 今年度は、日本や世界を代表する企業や大学等の専 門家を講師とした研修会や、航空機分野の県内企業に おいて長期間の技術研修などを実施します。 また、来年度からは、由利工業高校で航空機関連の 授業や実習をスタートさせ、企業や大学と連携しなが ら秋田の未来の産業を担う人材を育成します。 学校数の推移 (校) 400 小 学 校 中 学 校 350 高等学校 秋田の教育を体感してみませんか? 300 ~秋田で学ぼう!教育留学推進事業~ 212 250 秋田の「豊かな教育資産」を生かして、都会の児 童生徒が秋田での学びを目的に来県する「秋田型」 教育留学の取組を推進します。 子どもの一人一人に合わせて重視する内容を選ん だり、滞在期間を決めたりする「オーダーメイド」 の受入れ、学校での授業参加、秋田の地域性を生か した体験活動などが大きな特徴となっています。 留学した児童生徒が秋田のよさを体感し、交流人 口の増加や家族ぐるみでの定住促進につながること が期待されます。 200 150 117 100 64 50 0 昭55 60 平2 7 12 17 22 27 (年) 資料)秋田県教育委員会発行「学校統計一覧」 ※小・中は公立のみ、高は公立+私立 児童・生徒数の推移 (千人) 120 小 学 校 中 学 校 100 高等学校 80 60 45,329 40 26,857 25,053 20 0 昭55 60 平2 7 12 17 22 27 (年) 資料)秋田県教育委員会発行「学校統計一覧」 ※小・中は公立のみ、高は公立+私立 教育 33 大学 として「大学コンソーシアムあきた」を設立し、県が 秋田県における大学等の現状 明徳館ビル内(秋田市中通)に開設しているカレッジ 本県には現在、大学が7校、短期大学が4校設置さ プラザを拠点に、高校生を対象とした高大連携授業や れています。平成 16 年度に国際教養大学、17 年度に 県民向け公開講座を開催するなど、地域貢献活動にも 秋田看護福祉大学、21 年度に日本赤十字秋田看護大 積極的に取り組んでいます。 学、25 年度に秋田公立美術大学が開学しています。 また、秋田大学では、社会貢献の拠点として 21 年度 県内高校(全日制課程)卒業者の大学・短大への に横手分校、22 年度に北秋田分校、25 年度に男鹿なま 進 学 率 は、28 年 3 月 卒 業 者 で は 45.3 % で、 人 数 は はげ分校を設置しています。 3,877 名(うち県内大学・短大への進学者数は 1,128 国際教養大学では、23 年度に設置した東アジア調査 名)となっています。 研究センターを 27 年4月にアジア地域研究連携機構に 改組し、県内企業・自治体の海外戦略に関するコンサ ルティング等の従来の活動に加え、様々な地域課題に 大学を取り巻く状況 ついて、グローバルな視点に基づく調査研究等も行っ 近年、少子化を背景に、大学・短大への進学者数が ています。 全国的に減少傾向にあります。 各大学は、県内自治体や企業等と連携協力協定を締 大学・短大への進学希望者が入学定員を下回る、「全 結し、産学連携や教育機関との連携等地域のニーズを 入時代」と言われる中、大学間の競争が全国的に激し 踏まえた教育研究を行うなど、地域の発展に貢献する くなっています。 ための様々な活動を活発に行っています。 また、社会や経済のグローバル化や、知識・技術の 高度化に伴い、産学連携や人材育成など、社会の発展 トピック に大学の果たす役割がこれまで以上に高まっています。 新しい取組 「超高齢・人口減少社会における 若者の地元定着の促進と若者の育成」 を目指して このような状況の下、大学には、地域に必要不可欠 な社会資本として、教育研究のより一層の充実・個性 東京の一極集中に歯止めをかけ、地域の雇用創出や 化や、積極的な地域社会への貢献が期待されており、 地域に貢献できる人材を育成することを目的に、文部 県内の大学による新たな取組が進んでいます。 科学省が 27 年度に公募した「地(知)の拠点大学に 20 年4月、ノースアジア大学が観光学科を設置した よる地方創生推進事業(COC+)」に、秋田大学、 秋田県立大学、秋田工業高等専門学校が県や企業等と ほか、24 年4月に聖園学園短期大学が男女共学に、25 連携して行う事業が採択されました。 年4月に秋田公立美術工芸短期大学が4年制大学に改 事業期間は 27 年度から 31 年度までの5年間で、県 組されました。また、26 年4月には、秋田大学が新た 内産業や地域課題を学ぶ必修科目の導入や県内企業 に「国際資源学部」を設置し、改組した理工学部、教 でのインターンシップの拡充などにより、卒業者の県 育文化学部と医学部を合わせて4学部となりました。 内就職率のアップを目指し、地域の未来を担う若者の 県内では、大学院の設置も進んでいます。秋田大学、 県内定着を図っていきます。 秋田県立大学のほか、20 年度には国際教養大学専門職 大学院、22 年度には日本赤十字秋田看護大学大学院が 設置されました。また、秋田大学と秋田県立大学は、 24 年4月に共同大学院を設置しました。 県内の大学・短大などは、17 年度に連携・協力組織 大学 34 未来を担う人材育成 県内の大学等の設置状況 学 校 名 (大学) 秋田大学 秋田県立大学 国際教養大学 ノースアジア大学 秋田看護福祉大学 日本赤十字秋田看護大学 秋田公立美術大学 大 学 計 (短大) 秋田栄養短期大学 聖霊女子短期大学 日本赤十字秋田短期大学 聖園学園短期大学 短 大 計 (その他) 秋田職業能力開発短期大学校 秋田工業高等専門学校 その他計 合 計 所在地 秋 田 市 秋田市・由利本荘市 秋 田 市 秋 田 市 大 館 市 秋 田 市 秋 田 市 秋 秋 秋 秋 田 田 田 田 市 市 市 市 大 館 市 秋 田 市 秋田県における大学・短大進学者の推移 (人) 18歳人口 入学定員数 収容定員数 986 390 175 280 90 100 100 2,121 4,156 1,560 728 1,120 360 400 420 8,744 80 200 50 100 430 160 400 100 200 860 進学者数 (人) 22,000 進学率 (%) 50 20,000 45 45.3 18,000 40 16,000 35 14,000 30 12,000 10,000 25 9,583 20 8,000 4,000 15 3,877 10 2,000 5 6,000 0 60 120 160 800 220 920 2,771 10,524 平14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 0 (年度) 資料)秋田県教育庁高校教育課 「秋田県高等学校卒業者の進路状況調査」 秋田県調査統計課 「学校基本調査結果報告書」 ※定員数は平成 28 年度時点 資料)学術振興課 秋田県内の大学への出身高校所在地別入学者数 平成27年度入学者数:2,079人 北海道:57人(2.7%) 東 北:1,327人(63.8%) 秋田県:871人(41.9%) 岩手県:166人(8.0%) 青森県:111人(5.3%) 宮城県: 83人(4.0%) 山形県: 58人(2.8%) 福島県: 38人(1.8%) 北 陸:118人(5.6%) 新潟県:90人(4.3%) 富山県:11人(0.5%) 石川県:10人(0.5%) 福井県:7 人(0.3%) 関 東:307人(14.8%) 東京都:70人(3.3%) 栃木県:60人(2.9%) 茨城県:48人(2.3%) 群馬県:29人(1.4%) 千葉県:26人(1.3%) 東 海:130人(6.3%) 埼玉県:24人(1.2%) 愛知県:66人(3.2%) 長野県:19人(0.9%) 静岡県:43人(2.1%) 山梨県:16人(0.8%) 近 畿:56人(2.7%) 神奈川県:15人(0.7%) 四 国:9人(0.4%) 中 国:12人(0.6%) 九州・沖縄:24人(1.2%) その他(高校卒業者以外の者) :39人(1.9%) 資料)文部科学省平成27年度「学校基本調査」 大学 35 男女共同参画・女性の活躍推進 未来を担う人材育成 トピック 男女共同参画社会づくりの推進 県では、女性の社会参画を一層推進するため、平成 ~事業所における女性の活躍推進~ 28年度から32年度までの5年間を計画期間とする「第 ○一般事業主行動計画の策定 女性活躍推進法では、労働者300人以下の事業主は、女性 の活躍推進に関する行動計画を策定するよう努めることとさ れています。県では、専門家がこれらの事業所を訪問するな どして、行動計画の策定を支援しています。 ○女性管理職の登用 また、県では、女性の管理職への登用に向けて、行動計画 の策定支援などを通して、採用や職域の拡大、従業員への研 修、ワーク・ライフ・バランスの確保による就業継続などに 取り組むよう促しています。 4次秋田県男女共同参画推進計画」を、女性活躍推進 法に基づく「女性活躍推進計画」と一体的に策定しま した。 計画では、「男女が自らの意思によりその個性と能 力を十分に発揮できる、多様性に富んだ豊かで活力あ る社会の構築」を基本目標とし、①あらゆる分野にお ける女性の活躍推進、②男女が認めあい思いやる関係 の構築、③男女共同参画社会の実現に向けた基盤の強 参考:本県の事業所における各役職段階に占める女性の割合 化を推進の柱としています。 目標の実現に向けて、女性の職業生活における活躍 (%) 30 を推進するための支援や男女が互いの人権を尊重する 25 ための意識啓発と教育に努めるほか、地域における団 20 15 体や個人の実践活動への支援などに取り組んでいきま 10 す。 5 0 女性の活躍推進 連合秋田 秋田労働局 秋田県市長会 秋田県町村会 8.8 平23 15.7 11.3 24 25.4 14.1 13.7 25 27.4 15.7 27.6 16.2 13.9 11.9 26 課長相当職 27 係長相当職 資料)雇用労働政策課 なお、国では第4次男女共同参画基本計画において、32 年度までに民間企業の雇用者の各役職段階に占める女性の割 合を係長相当職において25%、課長相当職において15%、 部長相当職において10%程度と目標設定しています。 男女共同参画センター JA秋田中央会 男女共同参画センターでは、地域の皆様の交流や女 あきた女性の活躍推進会議 秋田県 13.8 部長相当職 経済団体等と行政が共通認識のもと一体となって、 広く女性の活躍推進の機運を醸成し、女性が活躍でき る環境づくりを促進するため、27 年5月に「あきた 女性の活躍推進会議」を設置しました。 秋田県商工会議所連合会 秋田県商工会連合会 秋田県中小企業団体中央会 秋田県経営者協会 秋田経済同友会 28.0 25.0 性の活動をサポートしています。 男女共同参画センター (NPO法人) ○北部男女共同参画センター 〒017‒0842 大館市馬喰町48‒1 TEL 0186‒49‒8552 また、県では、男女イキイキ職場宣言事業所の拡大 に取り組むとともに、経営者等を対象とした意識啓発 セミナーや働く女性の交流会などを開催するほか、日 本女性会議 2016 秋田や民間団体等が開催するシンポ ジウムなどを支援し、女性の活躍推進に向けた社会的 機運の醸成に努めます。 ○中央男女共同参画センター 〒010‒0001 秋田市中通2‒3‒8アトリオン6F TEL 018‒836‒7853 ○南部男女共同参画センター 〒013‒0046 横手市神明町1‒9 TEL 0182‒33‒7018 男女共同参画・女性の活躍推進 36 科学技術 未来を担う人材育成 科学技術政策の推進 産学官連携の強化 本県では県内全域の科学技術の振興に関する基本方 向を定めた「あきた科学技術振興ビジョン」に基づ き、秋田の強みを活かした研究開発の促進、産学官連 携ネットワークの強化、次代を担う科学技術系人材の 育成、知的財産の創造・保護・活用などに積極的に取 り組んでいます。 今後とも、秋田大学や秋田県立大学・秋田高専など の高等教育機関、総合食品研究センターや産業技術セ ンターなどの公設試験研究機関等との連携・協力体制 の強化を図りながら、科学技術政策を着実に推進する とともに、新たな商品化や事業化につながるより多く の成果を創出し、県内産業の振興や県民生活の向上に 寄与していきます。 産学官連携は、企業などが求める実用化・商品化ニー ズと大学や試験研究機関の研究シーズをマッチングし て、新たな技術を生み出し、新事業・新産業を創出す る有効な手段です。 本県においても、産学官連携により地域産業の活性 化を図るため、県内企業団体、大学・公設試験研究機 関等による「秋田産学官ネットワーク」を構築し、研 究者やコーディネーターによる人的ネットワークの拡 大を進め、研究分野や業種など従来の垣根を越えた横 の連携を推進しています。 また、県内企業、大学・公設試験研究機関等の研究 者による共同研究プロジェクトを積極的に推進するた め、プロジェクトのステージに対応した競争的研究開 発資金を提供し、新事業・新産業が切れ目なく持続的 に創出されるよう支援しています。 県の機関による特許等件数(新規)の推移 「あきた科学技術振興ビジョン」数値目標平成27年度の状況 (件) 1 40 出願件数 登録件数 許諾等件数 (単位:上段 件、 下段 千円) 平成25年度実績 平成26年度実績 平成27年度実績 平成27年度目標 35 30 541 498 536 548 25 1,417,519 1,358,499 1,524,471 1,547,000 20 18 15 15 17 16 12 12 12 10 12 10 9 8 7 5 0 2 14 4 0 平23 24 25 26 (単位:社) 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成27年度目標 54 43 59 40 (390) (433) (492) (456) 27 (年度) 資料) 学術振興課 平成19年度からの累計 県内研究機関 県立試験研究機関 機 関 名 総合食品研究センター 健康環境センター 農業試験場 果樹試験場 畜産試験場 水産振興センター 林業研究研修センター 産業技術センター 地方独立行政法人秋田県立病院機構 秋田県立脳血管研究センター 国立大学法人秋田大学 産学連携推進機構 〃 地方創生センター 〃 バイオサイエンス教育・研究サポートセンター 公立大学法人秋田県立大学 地域連携・研究推進センター秋田キャンパス 〃 地域連携・研究推進センター本荘キャンパス 〃 木材高度加工研究所 独立行政法人国立高等専門学校機構秋田工業高等専門学校 地域共同テクノセンター 所 在 地 秋田市新屋町字砂奴寄 4-26 秋田市千秋久保田町 6-6 秋田市雄和相川字源八沢 34-1 横手市平鹿町醍醐字街道下 65 大仙市神宮寺字海草沼谷地 13-3 男鹿市船川港台島字鵜ノ崎 8-4 秋田市河辺戸島字井戸尻台 47-2 秋田市新屋町字砂奴寄 4-11 秋田市千秋久保田町 6-10 秋田市手形学園町 1-1 秋田市手形学園町 1-1 秋田市本道1丁目 1-1 秋田市下新城中野字街道端 241-438 由利本荘市土谷字海老ノ口 84-4 能代市字海詠坂 11-1 秋田市飯島文京町 1-1 電話番号 018-888-2000 018-832-5005 018-881-3330 0182-25-4224 0187-72-2511 0185-27-3003 018-882-4511 018-862-3414 018-833-0115 018-889-2712 018-889-3040 018-884-6008 018-872-1557 0184-27-2947 0185-52-6900 018-847-6005 科学技術 37 国際交流 今後も、県、市町村、民間交流団体が連携を図りな 本県の国際交流活動 がら県内在住外国人への各種支援を行い、同時に、地 域における国際交流・国際理解を推進していきます。 本県では、国際貢献の一環として、海外技術研修 員 ※1 の受入れ(昭和 50 年~)など、国際協力事業を 進めてきました。 ※1 海外技術研修員 また、友好提携先である中国の甘粛省やロシアの沿 友好交流地域などから技術を習得する目的で来日す 海地方をはじめ、それぞれの地域や国と相互の特色を る研修員で、県が受け入れて県内高等教育機関などで 活かした多分野にわたる交流を行っています。 研修を実施しています。研修期間は約 4 か月です。 県内高等教育機関でも、57 の国・地域から 489 人(平 成 27 年 10 月現在。秋田地域留学生等交流推進会議調 ※2 青年海外協力隊 べ。)の外国人留学生を受け入れています。また、県 独立行政法人国際協力機構(JICA)が開発途上 は小・中学校や高校における外国語教育の充実と県民 国からの要請に基づき、技術・技能を有する 20 歳か の国際理解の推進を図ることを目的に 117 人(28 年 ら 39 歳までの日本人青年を派遣し、国際協力のため 4月1日現在)の外国人青年を招致しています。 のボランティア活動を行うものです。 このように、本県では、社会経済のグローバル化の 進展にあわせ、海外との交流が進んできています。ま た、これまでに青年海外協力隊※ 2 に参加する県民が 400 名以上にのぼるなど、多くの県民が様々な形で国 際協力活動を行っています。 地域の国際化への対応 現在、3,578 人(27 年 12 月末現在。国際課調べ。) の外国人が秋田県内で生活しています。これらの外国 人が住みやすい環境を整備するとともに、県民の国際 理解の増進を図り、県民と外国人の双方がそれぞれの 中国天津市から招致した国際交流員による国際理解講座の様子 能力を発揮しながら安心して暮らすことのできる多文 化共生社会を構築していきます。 このため、(公財)秋田県国際交流協会内で秋田県 外国人相談センターを運営しているほか、県内各地域 に地域外国人相談員を配置し、市町村などと連携して 在住外国人の生活相談や地域の国際化に関する啓発、 助言、情報提供などを行っています。 また、招致した外国人青年や県内高等教育機関の留 学生などを、県内の教育関係機関やボランティア団体 に講師として派遣し、国際理解講座などを実施してい るほか、国際教養大学をはじめとする県内の大学など も国際化関連の各種講座を実施しており、県民の国際 ロシア沿海地方から受け入れた青少年と 県内高校生との交流の様子 理解促進に貢献しています。 国際交流 38 交流・連携 県内在住外国人登録者数の推移 国籍別外国人登録者数 (人) 6,000 秋田県 5,000 4,405 3,622 3,714 3,000 その他 2,947 2,344 750人 (21%) 米国 韓国・朝鮮 652人 (18%) 216人 (6%) 2,000 0 (2,121,831人) 4,826 4,000 1,000 全 国 (3,622人) フィリピン 中国 1,447 中国 10 15 フィリピン 654,777人 (31%) 米国 51,256人 (2%) 5 501,230人 (24%) 612人 (17%) 1,392人 (38%) 平元 韓国・朝鮮 その他 696,983人 (33%) 217,585人 (10%) 25 26(年) 20 資料)法務省在留外国人統計(各年12月現在) 資料) 法務省在留外国人統計 (平成26年12月現在) 県民の海外への渡航者の推移 県内外国籍留学生数の推移 (人)500 (人) 70,000 450 60,000 414 400 55,608 57,358 350 50,000 46,817 46,273 40,000 39,553 42,805 34,743 36,728 37,543 34,403 27,790 20,000 150 10,000 100 391 278 250 200 387 324 300 40,485 38,275 34,566 30,000 0 489 454 444 206 226 50 平元 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 26(年) 0 資料) 出入国管理統計年報 平18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 (年) 資料)秋田地域留学生等交流推進会議 国際理解講座の開催例(平成27年度) テ ー マ 講師の出身地 参加者数 初めてのトラベル英会話 米 国 28 ロシアのコミュニケーション、文化、習慣 ロシア 11 本場中国の解説員が語る、敦煌莫高窟の神秘 中国(甘粛省) 140 老人クラブへ中国文化の紹介 中国(天津市) 45 空港職員に対する韓国語講座 韓 国 8 ロシアの料理・文化の紹介 ロシア 70 幼稚園向けの英語教室・ゲーム 米 国 81 高校生向けの国際理解講座 韓 国 251 中国文化や中国のゲームの紹介 中国(天津市) 30 国際交流 39 協働・地域づくり 協働による地域づくりの推進 NPO等 協働の担い手の活動支援 県では、NPO、企業、大学、行政など多様な主体が 垣根を越えて手を結び、地域課題解決や活性化に取り組 む「協働による地域づくり」を進めています。 ■秋田県の分野別NPO法人数 特定非営利活動促進法により設立・認証されたNPO 法人は、県内に341法人(28年3月末現在)あり、様々 な分野で活動しています。 ■多様な主体が集う場の提供 人口減少や高齢化など社会状況が大きく変化するな か、「協働」の必要性・重要性はますます高まっていま す。そこで、NPO、各種団体、企業、行政などが集ま り、お互いが持つ知識、経験、課題などを共有しながら、 顔の見える関係を構築する「懇談会」を県内8地区で開 催しました。 また、女性の視点を地域づくりに生かすため「女性提 言隊」を各地区で結成し、懇談会に提言を行ったほか、 課題解決のための実践活動にも取り組み、平成 27 年度 は、山菜など特産品を販売するネットショップの起業や、 女性目線で企画した秋田内陸線ツアーの実施などに結び 付きました。 (法人)250 213 200 187 165 165 153 150 163 134 102 100 90 66 43 50 61 53 56 54 34 18 21 活動助言・援助 消費者保護 職業能力・ 雇用支援 経済活性化 科学技術 情報化社会 男女共同参画 こども育成 国際協力 人権・平和 地域安全 災害救援 環境保全 農山漁村・中山間地域 学術・文化・ 芸術・スポーツ 観光 まちづくり 社会教育 保健・医療・福祉 0 32 (分野) 平成28年3月末現在 341法人 ※重複あり ■地域ぐるみの子ども交流の促進 地域の特性を生かした体験メニューを通して、県内外 の子どもたちと地域住民が交流を行うことで、秋田の子 どもたちに地域への愛着と誇りを醸成するとともに、交 流人口拡大と地域の活性化につながる市町村の取組を支 援しています。農業収穫体験や 郷土料理づくり、伝統芸能体験 や地域のお祭りへの参加、海や 山・雪とふれあう自然体験など 秋田ならではの体験メニューが、 交流の場を広げています。 ■市民活動の拠点「遊学舎」 「遊学舎」(秋田県ゆとり生活創造センター)は、自 由時間を利用した余暇・文化活動や、ボランティア・N PO活動など、自主的な社会貢献活動を行う団体等に対 して、情報や研修機会の提供や団体相互の交流活動など を支援しています。 秋田杉などの県産材をふんだんに使ったぬくもりのあ る木造建築には、研修室、団体事務スペースのほか、食 工房、多目的工房、移築民家「昭和館」などがあり、27 年度は11万5千人が利用しています。 ■市民活動サポート事業 地域におけるボランティア・市民活動の相談や情報収 集・提供業務を行う市民活動サポートセンターが県内3 か所にあります。 年間相談件数は3センター合計で約1,500件、相談の 内容では、「ボランティア・市民活動団体の運営・活動 について」「団体・個人・講師などの紹介」「NPO法 人の運営・事業について」が約半数を占めています。 また、団体の活動情報や助成金募集などの情報を発信 している市民活動情報ネットのアクセス数は27年度で 1万8千件を超えています。 ■企業との協働 県では、27 年度末までに8つの企業と包括協定を締 結し、観光・文化、防災、環境保全など多岐にわたる分 野において、力を合わせて課題の解決や地域おこし等に 取り組んでいます。 ■県民の発想による協働プロジェクト事業の促進 多様な主体の連携・協働による実践事業を推進して、 地域の様々な課題解決や地域活性化につながる体制を創 出するため、県民の発想による企画提案型の協働の取組 を支援していきます。 《各地域の市民活動サポートセンター》 ■秋田県市町村未来づくり協働プログラムの推進 県と市町村との協働では、24年度に「秋田県市町村未 来づくり協働プログラム」を創設し、市町村の発意に基 づいた政策的プロジェクトを、県と市町村が一緒になっ て練り上げ、フォローアップまでを行う仕組みで推進し ています。 27年度までで全市町村においてプロジェクト成案が策 定されました。 (木曜定休) 県北 北部市民活動サポートセンター 大館市字馬喰町48-1 TEL 0186-49-8553 県央 あきた中央市民活動サポートセンター「遊学舎」 秋田市上北手荒巻字堺切24-2 TEL 018-829-5801 県南 南部市民活動サポートセンター(木曜定休) 横手市神明町1-9 TEL 0182-33-7002 協働・地域づくり 40 交流・連携 ■NPO等の活動に対する助成 《元気なふるさと秋田づくり活動支援事業》 県民が主体となった活力に満ちた元気な秋田づくりを 推進するため、講演会や学習会、学生による活性化イベ ント等、自らが発想、企画、実施する地域づくり活動に 取り組む民間グループを支援しています。 《あきたスギッチファンド》 「あきたスギッチファンド」は、秋田県・NPO・企 業が協働して設立した、NPO等の市民団体活動を資金 面で支援するシステムです。認定NPO法人が運営して おり、ファンドに寄附した市民や企業等は税制上優遇さ れます。 《コミュニティビジネス立ち上げ支援事業》 コミュニティビジネスとは、地域課題を住民自らが担 い手となり、地域の資源を生かして解決するビジネス 活動です。高齢者や障がい者の生活や就業を支援するな ど、利益追求よりも地域の課 題解決に重点が置かれます。 県はこうした事業を始める 方々に対して費用の一部を助 成し、開業後も相談や指導な どの支援をしています。 していくとともに、他団体との連携を促進し、活動の輪 を広げていきます。 地域コミュニティの活性化の促進 県は集落や町内会等の地域コミュニティが、将来にわ たり安全で安心な地域社会をつくるため、住民が地域課 題に関する話し合いや実践活動を重ね、自治力を高めて いく取組を市町村と一体となって引き続き支援します。 ■県と市町村による支援体制の充実 自治会活動の身近な相談窓口を通じた各市町村の本 庁、支所等や公民館等の全県ネットワークをつくり、 様々なテーマで行われている自 治会活動の情報提供、広域的な 交流活動の調整、研修会の開催 などを行い、自立プログラムの 普及及び総合的なサポート体制 をより強化していきます。 ■県内外の自治会等の多様な連携の促進 地域コミュニティが、地域を見直すきっかけとして、 全県の元気ムラ集落が集合する「あきた元気ムラ大交流 会」を開催し、交流・連携できる場を拡大しています。 地域の活動等を紹介する「元気ムラ通信」の発行、「あ きた元気ムラ応援サイト」での情報発信等を行います。 また、地域課題を解決するため、他自治会と連携するな ど多様な連携を促進していきます。 共助のしくみづくり 県では、県民の方々と様々な形で協働することによ り、秋田の地域づくり活動を行っています。 ■除排雪等を行う共助組織の立ち上げの支援 共助組織は、27年度までに24団体が設立され、住民 が主体となって高齢者世帯等の雪下ろし等除排雪の支援 を行うほか、地域の高齢者をスーパー等へ送迎する仕組 みをつくるなど、地域の支え合いの取組を実践していま す。 少子高齢化が進む中 で、地域コミュニティの 活性化を図り、地域で安 心して生活するためのモ デル的な取組として、共 助組織の立ち上げを支援 ■地域コミュニティの持続的な活動を支える仕組みづくり 集落外に居住する集落出身者や元気ムラ応援団が、地 域コミュニティの担い手として参加する新たな仕組みづ くりや、自治会等が広域的にネットワークを構築し、首 都圏と直接取引を行うGB(じっちゃん・ばっちゃん) ビジネスの拡大、買い物支 援を要する地域住民が開設 した 「お互いさまスーパー」 を 地域の拠点としていくこと など、自治会等の主体的な 実践活動を支援します。 トピック はつらつシニアの活躍を応援します! 高齢者が、その知識や経験を生かし、生涯現役のプレー ヤーとしてはつらつと輝く「日本一高齢者が元気な秋 田」をめざしています。 県では、はつらつ高齢者輝き県民会議を開催し、高齢 者の社会参加に関する講演や団体等による活動発表のほ か、高齢者の活躍の場を創出している企業・団体等を表 彰しています。 「秋田大学国際資源学部附属鉱業博物館 サイエンスボランティア」のみなさん 協働・地域づくり 41 スポーツ 交流・連携 秋田県スポーツ推進計画の推進 スポーツ振興による地域の活性化 スポーツ振興を県民運動として展開するとともに、 スポーツ王国復活に向けた取組を強化するため、平成 21 年9月2日に「スポーツ立県あきた」を宣言しま した。 この宣言の趣旨を具現化するため、26 年3月に策 定した「秋田県スポーツ推進計画『スポーツ立県あき た』推進プラン 2014−2017」においては、「全国や世 界のひのき舞台で活躍できる選手の育成と強化」、「学 校と地域における子どものスポーツ機会の充実」、「ラ イフステージに応じたスポーツ活動の推進」、「スポー ツを活用した地域の活性化」及び「住民が主体的に参 画できる地域のスポーツ環境の整備」の5つの柱を掲 げ、様々な施策を体系的・計画的に推進しています。 県内に在籍するバスケットボール・サッカー・ラグ ビー等のプロスポーツ、クラブチームを支援すること により、スポーツビジネスや関連産業の振興など、地 域の活性化・一体化を目指しています。 2020 東京オリンピック・パラリンピックの開催を 契機に、県内での事前合宿誘致を推進し、世界レベル との交流により、県民の競技力向上や競技志向への啓 発を図るとともに、 国際交流や地域交流を促進します。 また、スキーモーグルW杯の開催をはじめ、様々な スポーツイベント等を通じ、県内外のスポーツ交流人 口の拡大を図り、県民活力の向上を目指します。 競技スポーツ・生涯スポーツの推進 スポーツ団体や関係機関、地域との連携を強化し、 ジュニア期からトップレベルに至る体系的 ・ 総合的な 一貫指導体制の構築を図り、オリンピック・パラリン ピックや国民体育大会等の国内外のひのき舞台で活躍 し、県民に夢や希望を与えることができるアスリート の育成に取り組んでいます。 成人の週1回以上のスポーツ実施率が3人に2人 (65%程度)となることを目指して、県民の誰もが、 それぞれの体力や年齢、興味・目的などに応じて、安 全にスポーツに親しむことができるように、ライフス テージに応じたスポーツへの参加を促進する機会や環 境の整備を進めています。 また、県民が主体的に参画できる地域のスポーツ環 境を整備するため、総合型地域スポーツクラブの育成や スポーツ指導者・スポーツ施設の充実を図っています。 トピック ●日本スポーツマスターズ 2016 秋田大会 競技志向の高いシニア世代を対象とした総合スポーツ大会 で、かつての有名アスリートと各地域で日々練習を積み重ね てきた選手が、 同じ舞台で日本一をかけて競い合う大会です。 主 会 期:28 年9月 23 日(金)〜 27 日(火) 開 催 地:秋田市、横手市、大館市、男鹿市 由利本荘市、大仙市、三種町、美郷町 実施競技:水泳、サッカー、テニス、バレーボール、バスケ ットボール、自転車競技、ソフトテニス、軟式野 球、ソフトボール、バドミントン、空手道、ボウ リング、ゴルフ 県民のスポーツライフのすがた (%) 60.0 成人の週1回以上のスポーツ実施率 48.7 50.0 40.0 39.9 41.8 49.4 47.9 41.2 ● 2017FIS フリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会 29 年2月、仙北市のたざわ湖スキー場で3回目のモーグ ル・ワールドカップが開催されます。 最大斜度 30°、約 230m の世界有数のコースを「ターン」 と「エア」で滑走する世界トップレベルの熱戦を、田沢湖を 眼下に見下ろすスキー場でお楽しみください。 30.0 20.0 10.0 0.0 平22 23 24 25 26 27(年度) ※本調査では、20歳以上の男女を対象とし、体力向上や健康増進を 目的として意図的に行う身体活動をスポーツと定義しています。 資料) 秋田県スポーツ実態調査 スポーツ 42 情報・通信 交流・連携 ブロードバンドサービスの現状 携帯電話の現状 光ファイバー ( FTTH )、 ADSL、ケーブルテ レビなどを利用した高速インターネット接続サービス の契約数は年々増え続け、平成 27 年 12 月現在、県 内では、355,481 件(前年同月比 71,469 件、25.1% 増)となっており、世帯普及率は 83.5%で、半数以 上の世帯が利用しています。 中でもFTTHの契約数は、178,717 件(同 7,790 件、4.5% 増)で、近年、契約数が伸びているBWA(広 帯域移動無線アクセスシステム)と併せるとブロード バンドサービス契約数全体の約8割を占めており、県 内でも超高速化が進んでいる状況です。 携帯電話の加入数は、27 年 12 月現在、県内では 897,400 件(同 20,982 件、2.4%増 ) となっており、 増加が続いています。また、人口普及率は 84.9%と なっており、県内ではおよそ 8 割の人が携帯電話を利 用しています。 通話エリアについては、採算性で不利な地域では携 帯電話のつながらないところがあります。 県では、市町村が移動通信用鉄塔を整備する際に支 援を行い、携帯電話のつながらない地域や国道沿線、 主要な観光地などで通話ができるようエリア拡大を図 っています。 高速インターネット環境の整備 多様なサービス端末へ 採算性の有利な都市部に比べて、過疎地域などでは、 ブロードバンドサービスの展開が遅れがちでしたが、 多くの県民が高速インターネットを利用できるように するため、県ではサービスを展開する通信事業者に対 して市町村と共に支援してきました。 これにより、24 年 3 月までに県内のブロードバン ド世帯カバー率は 100%となり、全ての世帯で様々な サービスを高速インターネットで利用できる環境が整 備されたほか、県や市町村が高速インターネットを利 用したサービス(電子申請など)を提供していくこと が可能となりました。 携帯電話は、近年急速に普及が拡大しているスマー トフォンを中心に多機能な機種が増え、単なる音声通 話だけでなく、インターネットとの接続により、メー ルや音楽・動画配信、ショッピングなど、多様なサー ビスが利用できるほか、ラジオや地デジTVの視聴、 電子マネー、電車・航空機のチケットレスサービスな ど、情報通信端末として日常生活での活用が広がって います。また、災害時の緊急通信手段としても重要と なっています。 こうした需要拡大を受け、最大通信速度(下り) 100Mbps 超の超高速移動通信サービスの展開が拡大 されつつあります。 ブロードバンドサービス加入数及び世帯普及率の推移 移動体通信(携帯電話)加入数及び人口普及率の推移 (%) 125.0 100.0 FTTH CATV DSL BWA 91.4 68.3 25.0 54.4 229,066 210,123 117,157 3,098 (BWA) 23,684 0.0 66,184 23年12月 140,684 74.6 63.3 58.8 57.6 50.0 14,301 (BWA) 23,836 50,245 24年12月 (件) 600,000 66.8 58.5 248,000 284,012 58,196 (BWA) 97.3 355,481 126,219 (BWA) 23,740 550,000 100.0 450,000 90.0 400,000 80.0 350,000 70.0 300,000 178,717 38,895 23,553 31,336 23,710 26,835 25年12月 26年12月 27年12月 全国普及率 東北普及率 秋田普及率 105.3 116.6 120.4 89.3 92.2 109.9 98.0 79.1 74.0 83.0 86.3 79.5 81.9 84.9 150,000 30.0 100,000 20.0 50,000 10.0 0 803,763 1,000,000 900,000 800,000 50.0 40.0 (件) 1,100,000 76.4 60.0 200,000 170,927 携帯電話 110.0 250,000 27,456 (BWA) 157,909 (%) 120.0 500,000 83.5 76.6 73.8 75.0 50.0 121.4 全国普及率 東北普及率 秋田普及率 830,229 855,827 876,418 897,400 700,000 600,000 23年12月 24年12月 25年12月 26年12月 27年12月 500,000 資料)総務省東北総合通信局 資料)総務省東北総合通信局 情報・通信 43 財政 県財政の状況 今後の県財政運営 過去 10 年における一般会計当初予算規模の推移を これまで財政規律の維持に意を用い、近年はプライ みると、平成 20 年度には 6,000 億円を下回りました マリーバランスの黒字化とともに、一定規模の財政2 が、21 年度以降は経済雇用対策の積極的な実施等に 基金の確保を図ってきました。今後、更に老齢人口の より 6,000 億円台で推移しています。 増加等に伴う社会保障関係経費の増嵩や、依然として 歳入の内訳としては、地方交付税が最も多く、続い 高い公債費負担等が見込まれますが、このような厳し て県税、諸収入、県債の順になっています。 い状況の中にあっても引き続き行財政改革に取り組み また、歳出の内訳としては、人件費や公債費の占め ながら、秋田の発展につながる施策・事業を積極的に る割合が高くなっていますが、人件費等の義務的な経 実施します。 費についても縮減を行い、投資的経費や行政経費の確 なお、財政状況や予算編成方針、28 年度当初予算 保に努めています。 の概要、財政の中期見通しについて、県公式 Web サ 主要指標では、財政の弾力性を示す経常収支比率 イト「美の国あきたネット」(http://www.pref.akita. は、人件費の抑制に努めてきたことなどにより、全国 lg.jp)にも掲載していますのでご覧ください。 平均よりも良い状態となっていますが、借金の返済に よる財政負担の度合いを判断する実質公債費比率は、 主要指標用語解説 経済対策として公共事業を積極的に実施してきたこと 経常収支比率 地方税・普通交付税等の一般財源収入が人件費・公 債費・扶助費等の経常的な支出に充てられた割合で す。数値が低い程、財政に弾力性があります。 などにより、 全国平均よりも悪い状態となっています。 平成28年度当初予算の特徴について 実質公債費比率 地方公共団体における公債費による財政負担の度 合いを判断する指標です。この値が 18%以上の地方 公共団体は起債に際し総務大臣等の許可が必要とな り、25%を超えると、「財政健全化計画」を定め、早 期の健全化を図る必要があります。 県では、県政の最重要課題である人口減少問題の克 服に向け、27 年 10 月に「あきた未来総合戦略」を策 定しました。 戦略には、県民や県内企業による、秋田の創生のた めの意欲的・継続的なチャレンジを支援する攻めの施 策を多数盛り込んでいます。 将来負担比率 地方公共団体の一般会計等が将来負担すべき債務 が、標準的な一般財源の何倍あるかを示す数値です。 この値が 400%を超えると、「財政健全化計画」を定 め、早期の健全化を図る必要があります。 本年度は、この戦略を踏まえ、航空機産業などの成 長が見込まれる分野における産業基盤の整備を促進す るとともに、医療費助成を中学生まで拡充するほか、 新たに第3子以降が生まれた世帯に対し、第2子以降 の保育料を全国で初めて無償化するなど、秋田の創生 プライマリーバランス(PB) 長期借入金にあたる県債発行額を除いた歳入と、返 済金である県債の元金償還額以外の歳出とのバラン スを見るもので、前者が多い場合(PB が黒字の場合) には、公債費を除く経費について、借入に依存せずに 賄えていることになります。 に向けた施策事業を中心として、秋田の未来を切り開 くための取組を着実に推進します。 財政 44 行政 県歳入の推移 県歳出の推移 (百万円) 700,000 600,000 (百万円) その他 県債(借換債除き) 国庫支出金 地方交付税 県税 800,000 608,253 576,898 606,844 628,113 700,000 600,000 602,152 602,678 606,175 601,187 601,430 600,525 608,253 576,898 606,844 628,113 602,152 602,678 606,175 601,187 601,430 600,525 500,000 500,000 400,000 400,000 300,000 300,000 200,000 200,000 100,000 100,000 0 0 その他経費 投資的経費 公債費(借換債除き) 800,000 平19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 (年度) 平19 20 21 ※各種指標のベースとなる数値は、一般会計当初予算 ただし、骨格予算の平成25年は6月補正後予算 ※予算額は借換債を除く実質ベース 資料)財政課 24 25 26 27 28 (年度) 平成 28 年度当初予算一般会計歳出 計600,525百万円 計600,525百万円 県税 91,008 その他の行政経費 234,941 地方消費税清算金 40,414 諸収入 86,265 23 ※各種指標のベースとなる数値は、一般会計当初予算 ただし、骨格予算の平成25年は6月補正後予算 ※予算額は借換債を除く実質ベース 資料)財政課 平成 28 年度当初予算一般会計歳入 県債 68,401 22 人件費 141,294 地方譲与税 17,405 物件費 19,552 地方特例交付金 276 繰入金 26,955 維持修繕費 2,789 補助投資事業費 46,635 寄附金 25 地方交付税 195,230 財産収入 1,141 単独投資事業費 36,891 繰出金 2,608 国庫支出金 64,743 使用料及び手数料 6.497 公債費 101,947 交通安全対策特別交付金 328 国直轄事業負担金 8,644 資料)財政課 ※端数処理の関係で計と内訳の合計は一致しない。 分担金及び負担金 1,837 資料)財政課 ※端数処理の関係で計と内訳の合計は一致しない。 主要指標(普通会計決算ベース) 項 目 補助災害復旧事業費 4,883 単独災害復旧事業費 343 県民1人当たりの支出額 (秋田県の人口 1,013,753 人、平成 28 年 4 月 1 日現在) (円) 秋 田 県 全国平均 経 常 収 支 比 率( %) 91.2 93.0 土 木 費 57,504 総 務 費 24,973 実質公債費比率(%) 14.6 13.1 警 察 費 25,447 民 生 費 76,990 将 来 負 担 比 率( %) 241.2 187.0 衛 生 費 15,545 労 働 費 1,293 公 債 費 100,752 農林水産業費 46,875 議会費など 39,712 商 工 費 87,616 教 育 費 110,100 資料)平成 26 年度主要財政指標一覧(総務省) 災害復旧費 5,571 県民 1人当たりに 使われるお金 592,378 県民 1人が納める 県税額 89,774 資料)財政課 財政 45 行財政改革 行政 本県では、平成 11 年以降、組織のスリム化や財政の健全化、県民や市町村との協働の推進など多くの改革に取 り組んできました。 26 年3月には、「新行財政改革大綱(第2期)」(実施期間:26 ~ 29 年度)を策定し、これまでの行財政改革の 取組とその成果、行財政運営を取り巻く状況を踏まえ、人口減少・少子高齢社会における地域づくりや「第2期ふ るさと秋田元気創造プラン」に基づく施策の着実な実行を支えるとともに、県民の満足度を高めていくため、量と 質の両面から行財政改革を推進しています。 主な改革項目とその内容は、次のとおりです。 Ⅰ 県民や市町村との協働・連携 ○ 県民参加の推進と情報発信力の強化 ・知事と県民との意見交換会を開催するなど、県民との対話の推進を図ります。 ・様々な媒体の活用などにより情報発信力を強化し、秋田のイメージアップを図ります。 ○ 県民との協働・連携 ・様々な地域活動を展開する団体を育成し、適切な役割分担の下での協働の推進に取り組みます。 ○ 市町村との協働・連携 ・秋田県市町村未来づくり協働プログラムの推進や市町村との機能合体の拡大、普及に取り組みます。 Ⅱ 行政の質と効率の向上 ○ 県民サービスの維持・向上 ・通信技術(ICT)を活用し、行政サービスの充実、拡大を図ります。 ○ 組織としての業務遂行能力の向上 ・業務全般にわたるきめ細かな改善や不断の事務事業の見直しなどの業務改善に取り組みます。 ○ 県の役割の見直し ・「あきた公共施設等総合管理計画」を踏まえ、県有施設の管理運営形態の見直しを検討します。 ・第三セクターについて、県関与のあり方等を検討するとともに、経営健全化に向けた適切な指導を行います。 Ⅲ 健全な財政運営 ○ 県債発行の抑制 ・県債発行総額の抑制を図り、臨時財政対策債を除いたプライマリーバランスの黒字を継続します。 ○ 歳入の確保 ・県税の収入率の向上・未収額の圧縮を図るため、滞納整理やコンビニ納税等の納税機会の拡大に取り組 みます。 ○ コストの縮減 ・県有施設の省エネルギー化や建築物、インフラ施設の長寿命化推進などのコスト縮減に取り組みます。 行財政改革 46 地方分権 行政 【国への提案】 26 年度より、地方分権改革に関する全国的な制 度改正について、地方公共団体からの「提案募集方 式」によることとなりました。県では、雪国ゼロ国 債制度の創設などについて提案し、一定の成果につ ながっています。 地方分権とは 住民により近いところで地域の課題が解決されるべ きだという考え方に基づいて、国の権限や財源を地方 に移し、住民に身近な行政サービスはできるだけ県や 市町村が行うことができるように、行政の仕組みや地 域のあり方を変えていこうとするものです。 【他県との連携】 北海道東北地方の道県や全国の都道府県と一体と なって共通課題の解決を図るとともに、国に対して 地方分権改革の推進等に関する提言を行っていきま す。 地方分権の必要性 国が全国一律に行政サービスの基準や税金の使い 方等を細かく決めているため、都道府県や市町村が 地域の実情に応じて柔軟に対応することができませ ん。 都道府県や市町村が決定権限を持ち、独自の判断 でお金を使うことができるようになれば、それぞれ の地域にあった基準を住民の皆さんと一緒に作りな がら、行政サービスを効率的かつ効果的に行うこと ができるようになります。 地方分権が進むと 北海道・北東北知事サミット(27年11月開催) 【道路の管理について】 都道府県や市町村が一括して管理できるため、道 青森、岩手両県とは、共同で「北東北3県の地方 路の整備や除雪を効率的に行うことができるように 分権・広域連携 SNS(https//www.facebook.com/ なります。 kitatohoku.bunken) 」を開設し、積極的な情報発 【農地の管理について】 信に努めています。 周囲の環境をよく知る都道府県や市町村が農地の 転用について判断できるようになり、関係者の行政 【市町村の支援】 市町村の意向を踏まえながら県の権限を積極的に 移譲するとともに、県と市町村の事務事業を一体化・ 共同化して実施する「機能合体」の取組等、様々な 形で協働・連携しながら自立的な地域づくりを支援 していきます。 人口減少社会における住民サービスの水準維持に 向けた自治体間の連携のあり方について、県と市町 村が共同で検討を進めています。 手続が簡単・短時間にできるようになります。 本県の取組 【推進本部の設置、県民への情報提供】 「義務付け・枠付けの見直し」や「基礎自治体(市 町村)への権限移譲」など、国の取組が進んでおり、 本県でも平成 22 年度に設置した「秋田県地方分権 改革推進本部」の下、条例の整備等を行っています。 地方分権 47 第2期ふるさと秋田元気創造プラン プランの 推進期間 第2期ふるさと秋田元気創造プラン は、時代の流れや社会情勢の変化など を踏まえ、本県が抱える基本問題を克 服し、元気な秋田を創り上げていくた めの県政運営の指針です。 目指す将来 (10年後) の姿 平成 26年度 平成 27年度 平成 28年度 目指す 将来の姿 平成 29年度 第2期ふるさと秋田元気創造プラン (おおむね10年後) 「高質な田舎」 を思い描きながら、 「日本に貢献する秋田、 自立する秋田」 自然と調和しなが ら、豊かにゆったり と暮らしている姿 目指す将来の姿の実現に重要となる3つの視点 付加価値と生産性の向上による 県外への売り込みの強化 交流人口の拡大と県内流動の 促進による県内消費の拡大 4年間で創造する 元気「資源大国」の強みを 生かし、 成長する秋田 “3つの元気 ” A 人と地域の 安全・安心の確保 元気 魅力づくりと基盤整備に 元気 多様な「人材」を育み、誰もが B よる「交流」盛んな秋田 C 「安心」して暮らす秋田 具体的な取組 元気を創造する 重点戦略 戦略 1 産業・ エネルギー 戦略 2 農林水産 戦略 3 戦略 4 戦略 5 戦略 6 観光・交通 健康・医療 ・福祉 教育・ 人づくり 地域力創造 暮らしを支える 基本政策 1 県土の保全と 2 県民総参加による ❶ 健全な県土保全の推進 ❶ 環境保全と循環型・ 低炭素社会の形成 ❶ 子ども・若者の育成 支援の推進 ❷ 自然環境と景観の保全 ❷ 男女共同参画社会の 形成 防災力強化 ❷ 地域防災力の強化 環境保全対策の推進 トピック 『あきた未来総合戦略』 3 若者の育成支援と 男女共同参画の推進 4 安全で安心な ❶ ❷ ❸ 生活環境の確保 安全・安心なまちづくり 消費者の被害防止や 食品の安全・安心の 確保と動物愛護の推進 四季を通じて快適な 生活環境の確保 5 ICT の活用と 科学技術の振興 ❶ ICT の活用と情報通信 基盤の形成 ❷ 科学技術による活力 ある地域づくり 基本目標1 基本目標 2 基本目標 3 基本目標 4 産業振興による 仕事づくり 移住・定住対策 少子化対策 新たな地域社会 の形成 県では 27 年 10 月に、第2期プランを 基本としながら、特に人口減少の克服と 秋田の創生に向けた取組を充実・強化す るため、「あきた未来総合戦略」を策定し 数値目標 ・基本目標ごとに設定 ・取組ごとに重要業績評価指標(KPI)を設定 取 組 ・重点プロジェクトを中心に、具体的な取組を実施 ました。 基盤となる横断的な取組 総合戦略の詳細は、 県公式 Web サイト「美の国あきたネット」 ●推進期間 27 年度〜 31 年度 (http://www.pref.akita.lg.jp/)に掲載しています。 第2期ふるさと秋田元気創造プラン 48 行政 重点戦略 推進期間(4年間)において重点的に取り組む施策です 戦略1 産業構造の転換に向けた 戦略2 産業・エネルギー戦略 産業構造の転換を図り、 安定的な雇用を創出します! 施 策 ①企業の経営基盤の強化と地域産業の 振興 けん ②秋田の成長を牽引する企業の育成と (洋上風力発電) 成長分野への新たな事業展開 ③ 「新エネルギー立県秋田」の創造と環境・リサイクル 産業の拠点化 ④海外取引の拡大と産業拠点の形成 ⑤秋田の産業を支える人材の育成 ①″ オール秋田″ で取り組むブランド農業の拡大 ②秋田米を中心とした水田フル活用の推進 ③付加価値と雇用を生み出す6次産業化の推進 ④地域農業を牽引する競争力の高い経営体の育成 ⑤全国最大級の木材総合加工産地づくりの推進 ⑥水産物のブランド確立と新たな水産ビジネスの展開 未来の交流を創り、支える 戦略4 観光・交通戦略 総合戦略産業としての観光の 推進と、活発な交流を支える 交通ネットワークをつくります! 元気な長寿社会を実現する 健康・医療・福祉戦略 生涯を通じた健康増進と、高齢者等を地域で 支える体制づくりを進めます! 施 策 施 策 ①元気で長生きできる健康づくりの推進 ②いのちと健康を守る医療提供 体制の充実強化 ③高齢者や障害者等を地域で 支える体制づくり ④民・学・官一体となった 総合的な自殺予防対策の推進 ①ビジネスとして継続・成長していく (竿燈まつり) 総合戦略産業としての観光の推進 ②秋田の食の魅力の磨き上げと県外への販路拡大 ③秋田の文化力の更なる向上による地域の元気創出 ④「スポーツ立県あきた」の推進 ⑤県土の骨格を形成する道路ネットワークの整備促進 ⑥交通ネットワークの利便性向上と地域交通の確保 戦略5 農林水産戦略 トップブランド産地の形成など、 国内外の競争に打ち勝つ攻めの戦略を 展開します! 施 策 戦略3 国内外に打って出る攻めの (いきいき長寿あきたねんりんピック) 未来を担う 戦略6 教育・人づくり戦略 高い志をもち、ふるさとを支えるとともに、 グローバル社会で活躍できる人材を育成します! 人口減少社会における 地域力創造戦略 人口減少を抑制するとともに、 地域における支え合いや協働等により 地域社会の活性化を進めます! 施 策 施 策 ①自らの未来を切り開き社会に貢献する人材の育成 ②確かな学力の定着と独創性や表現力の育成 ③豊かな心と健やかな体の育成 ④良好で魅力ある学びの場づくり ⑤生涯学習を行動に結び付ける環境と芸術・文化に 親しむ機会づくり ⑥高等教育の充実と地域貢献の促進 ⑦グローバル社会で活躍できる人材の育成 ①秋田への定着、移住・定住の拡大 ②官民一体となった少子化対策の推進 ③次の親世代に対する支援の充実強化 ④子どもを産み・育てる環境の充実強化 ⑤地域の人材や資源を生かした地域力の向上 ⑥人口減少社会を踏まえた地域コミュニティの活性化 ⑦「協働」の多様な担い手の確保と活動の促進 ⑧県と市町村の協働の推進 第2期ふるさと秋田元気創造プラン 49 県の組織図 部 総務課、秘書課、人事課、財政課、税務課、同徴収特別対策室、広報広聴課、総合防災 課、東京事務所、自治研修所、総合県税事務所、公文書館、消防学校 企画振興部 総合政策課、同被災者受入支援室、市町村課、人口問題対策課、地域活力創造課、同活 力ある集落づくり支援室、情報企画課、調査統計課、学術振興課、国際課 観 光 文 化 スポーツ部 観光戦略課、同あきたびじょん室、観光振興課、秋田うまいもの販売課、交通政策課、 文化振興課、スポーツ振興課、大阪事務所、名古屋事務所、福岡事務所、総合食品研究 センター、スポーツ科学センター 健康福祉部 福祉政策課、長寿社会課、同ねんりんピック推進室、障害福祉課、子育て支援課、健康 推進課、同がん対策室、医務薬事課、同医師確保対策室、福祉事務所(4)、保健所(8)、 福祉相談センター、精神保健福祉センター、児童相談所(3)、千秋学園、女性相談所、衛 生看護学院 生活環境部 県民生活課、男女共同参画課、環境管理課、同八郎湖環境対策室、温暖化対策課、環境 整備課、生活衛生課、自然保護課、生活センター、健康環境センター、食肉衛生検査 所、動物管理センター、鳥獣保護センター 農林水産部 農林政策課、農業経済課、同販売戦略室、農山村振興課、水田総合利用課、園芸振興 課、畜産振興課、農地整備課、水産漁港課、林業木材産業課、森林整備課、農業研修セ ンター、農業試験場、果樹試験場、畜産試験場、水産振興センター、林業研究研修セン ター、病害虫防除所、花き種苗センター、家畜保健衛生所(3) 産業労働部 産業政策課、地域産業振興課、産業集積課、商業貿易課、資源エネルギー産業課、雇用 労働政策課、公営企業課、産業技術センター、企業立地事務所、技術専門校(3)、発電事 務所(2)、秋田発電・工業用水道事務所 建 建設政策課、技術管理課、都市計画課、下水道課、道路課、河川砂防課、港湾空港課、 建築住宅課、営繕課、港湾事務所(3)、空港管理事務所(2) 総 知 事 副知事 務 設 部 地 域 振 興 局 ( 鹿角、北秋田、山本、秋田、由利、仙北、平鹿、雄勝 ) 総務企画部、福祉環境部、農林部、建設部 会計管理者 出 納 局 会計課、財産活用課、総務事務センター、検査課 議 会 事 務 局 総務課、議事課、政務調査課 教育委員会 教 育 庁 総務課、同施設整備室、教職員給与課、幼保推進課、義務教育課、高校教育課、特別支 援教育課、生涯学習課、同文化財保護室、保健体育課、福利課、教育事務所(北、中 央、南)、払田柵跡調査事務所 教 育 機 関 総合教育センター、図書館、生涯学習センター、少年自然の家(大館、保呂羽山、岩 城)、近代美術館、博物館、農業科学館、埋蔵文化財センター 県 立 学 校 選挙管理委員会 人事委員会 事 公安委員会 警 察 本 部 警務部、生活安全部、刑事部、交通部、警備部、警察学校、警察署(鹿角、大館、北秋 田、能代、五城目、男鹿、秋田臨港、秋田中央、秋田東、由利本荘、にかほ、大仙、仙 北、横手、湯沢) 労働委員会 事 務 局 審査調整課 事 務 局 監査第一課、監査第二課 務 局 職員課 収用委員会 海区漁業調整委員会 内水面漁場管理委員会 監 査 委 員 県の組織図 50 データでみる秋田県 秋田県の日本一と全国ベスト3 1位 湖の深度(田沢湖) 423.4m 平成 22 年 1位 スギ人工林面積 367,469ha 平成 24 年 1位 プリズムの出荷額 2,350 百万円 平成 25 年 1位 カメラ用レンズの出荷額 7,707 百万円 平成 25 年 27.5% 平成 26 年 理容所・美容所の数(人口 10 万人当たり) 539.9 か所 平成 25 年度 1位 一戸建率 81.0% 平成 25 年 1位 重要無形民俗文化財の件数 17 件 平成 27 年 1位 献血率(20 〜 29 歳) 11.3% 平成 26 年 347.5 件 平成 26 年 刑法犯検挙率 64.5% 平成 26 年 1位 公立小学校6年算数 A(平均正答率) 81.2% 平成 27 年度 1位 公立中学校3年国語 A(平均正答率) 80.8% 平成 27 年度 1位 男子 16 歳 身長 171.1cm 平成 26 年度 1位 女子 13 歳 身長 155.7cm 平成 26 年度 20.6 人 平成 25 年度 食料自給率(カロリーベース) 177% 平成 24 年度 2位 清酒の販売(消費)数量(成人 1 人当たり) 9.7ℓ 平成 25 年度 3位 水陸稲の収穫量 546,500t 平成 26 年 1位 1位 1位 1位 2位 2位 70 歳以上まで働ける企業割合 (31 人以上規模企業) 刑法犯認知件数(人口 10 万人当たり) (低い方から) 中学校の不登校生徒数(1,000 人当たり) (低い方から) 秋田県が乗り越えるべき指標 47 位 出生率(人口 1,000 人当たり) 5.8 平成 26 年 47 位 人口増減率 - 1.26% 平成 26 年 47 位 住宅地の平均価格 14,700 円/㎡ 平成 26 年 47 位 婚姻率(人口 1,000 人当たり) 3.7 平成 26 年 46 位 自殺死亡率(人口 10 万人当たり) 26.0 平成 26 年 46 位 出国率 3.58% 平成 25 年 資料)調査統計課 データでみる秋田県 51 県のマーク (県章) 昭和34年公募によって決められました。 秋田の「ア」を図案化したもので、県の発 展する姿を表しています。 県 旗 旗の中央には白抜きの県章を入れ、地色 は朱茶。大きさは、タテ140センチ・ヨ コ200センチです。 秋田県マスコット スギッチ 秋田県PRキャラクター んだッチ 秋田水と緑のマスコット 森っち 来年度開催に向け 準備進行中! ! ©2015秋田県んだッチ 「秋田からつながれ! つらなれ! 長寿の輪」をテーマに第30回全 国健康福祉祭あきた大会(愛称:ねんりんピック秋田2017)が平 成29年9月に秋田県内で開催されます。全国から1万人を超える 選手団が来県し、県内の17市町村で卓球、テニス、ラグビーフッ トボール、太極拳、ダンススポーツなどのスポーツ種目に囲碁や将 棋などの文化種目も含めた26種目の交流大会が開催されます。 ねんりんピック秋田2017では、主役となる高齢者だけではな く、あらゆる世代の方々にも参加していただいて健康長寿の素晴ら しさを実感できる大会を目指し、全国から集まる選手や観客の方々 を秋田らしいまごころを込めたおもてなしでお迎えする準備を進め ています。 ■秋田県公式Webサイト「美の国あきたネット」 http://www.pref.akita.lg.jp ■「ふるさと寄附金」携帯電話用電子申請サイト ~ふるさと秋田への想いをきずなに~ どなたでも、いくらからでも 秋田県に御寄付いただくことができます。 平成 28 年 6 月発行 発行/秋田県 企画振興部総合政策課 〒010-8570 秋田市山王 4-1-1 T E L 018-860-1212 FAX 018-860-3873 E メール [email protected] バーコードリーダー機能のある携帯電話でQRコードを読み取ってください。 この印刷物は1,500部作成し、印刷経費は1部当たり120.00円です。