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神河町高齢者福祉計画及び 第6期介護保険事業計画
神河町高齢者福祉計画及び 第6期介護保険事業計画 計 画 期 間 平成27年度~29年度 平成27年3月 神 河 町 はじめに 平成12年度から始まった介護保険制度は、早くも 15年を終えようとしています。当時と比較すると、 高齢者も多くなり、それに比例して介護保険サービス 事業所は増え、介護保険給付費も伸びてきました。 国においては平成26年6月25日に「地域におけ る医療及び介護の総合的な確保を推進するための関 係法律の整備等に関する法律」が公布され、医療・介 護・予防・住まい・生活支援サービスを切れ目なく有 機的かつ一体的に提供する「地域包括ケアシステム」 の実現に向けて、介護や支援が必要な状態であっても、 高齢者ができる限り、住み慣れた地域で安心して生活を継続できるよう、将来的な高齢者の 介護等のニーズを取り入れた地域ケア体制の構築が重要と考えられています。 神河町においては、人口減少・少子高齢化に伴い、高齢化率も年々高くなってきています。 第5期には、旧南小田小学校及び幼稚園の跡地に介護保険事業所とサービス付き高齢者向け 住宅を整備し、それ以外に3事業所が開設しました。 第6期計画策定においては、多様化する高齢者のニーズや、変化する社会情勢に目を向け、 介護保険サービス・福祉サービスの利用実績や需要動向、介護サービス等の見込量などを把 握いたしました。神河町といたしましては、第5期に引き続き、各サービス事業所との連携 を強化し、介護が必要となった場合も在宅復帰をめざすことで、適正な介護保険事業の運営 を図っていきます。また、神崎支庁舎・保健センターに配置した地域包括支援センターを核 としたソフト事業や、地域医療の中核拠点である公立神崎総合病院や神崎郡医師会等と連携 して地域包括ケアシステムの構築をおこなっていきます。 また、平成29年度からは、介護予防訪問介護及び介護予防通所介護の基準が緩和され、 ボランティア団体、NPO法人等でも介護保険サービスを提供することが可能になります。 住民自らが参画することが、地域包括ケアシステムの構築に大変重要な意義を持っていると 言えます。 最後になりますが、本計画の策定にあたり神河町介護保険事業計画策定委員の皆様をはじ め、ご協力いただきました関係各位の皆様に対しまして厚くお礼申し上げます。 平成27年3月 神河町長 山名 宗悟 目 次 序章 策定にあたって ···································································································· 1 1.計画策定の趣旨 ···································································································· 1 2.計画の位置づけ ···································································································· 1 3.計画の策定体制 ···································································································· 2 第1章 神河町を取り巻く高齢者の状況 ············································································ 3 1.人口の推移と推計 ································································································· 3 2.年齢区分別人口の推移 ··························································································· 4 3.世帯構成の推移 ···································································································· 5 4.介護保険被保険者・認定者の状況 ············································································ 6 5.アンケート調査結果の概要 ····················································································· 8 第2章 基本理念と施策の体系 ·······················································································22 1.基本理念 ············································································································22 2.施策の体系 ·········································································································23 第3章 計画の目指すもの(総論) ·················································································25 1.共に支え合う 福祉のまちづくり(地域包括ケアシステムの推進) ······························25 2.高齢者の健康づくりと生きがいづくり ·····································································25 第4章 施策の展開(各論) ··························································································26 1.共に支え合う 福祉のまちづくり(地域包括ケアシステムの推進) ······························27 2.高齢者の健康づくりと生きがいづくり ·····································································50 第5章 介護サービスの充実と質の向上(第6期介護保険事業計画) ····································57 1.介護保険サービス見込み量算出のフロー ··································································57 2.高齢者等の将来推計 ·····························································································58 3.居宅サービスの現状と今後の見込み ········································································61 4.介護保険施設サービスの現状と今後の見込み ····························································67 5.地域密着型サービスの現状と今後の見込み ·······························································68 6.介護保険事業及び保険料 ·······················································································70 資 料 編 ··················································································································78 序章 策定にあたって 1.計画策定の趣旨 我が国では、少子・高齢化が進み、現在は生産年齢人口(20 歳~64 歳)約4人で1人のお年寄りを 支えているものが、平成 37 年度には、約2人で1人を支えなければならなくなるという「超高齢社会」 になると予想されます。 昭和から平成の時代に変わり、少子化、核家族化、女性の社会進出等により、社会や家族のあり方が 急速に変化して進んできました。このような超高齢化社会と高齢者を支えてきた家族をめぐる状況の変 化から、平成 12 年 4 月に高齢者を社会全体で支える仕組みとして、介護保険制度がスタートしました。 この制度を運営していく保険者は市町村であり、本町ではこの制度が円滑に推進・運営できるよう、 平成 23 年度に第 5 期の介護保険事業計画を策定してきました。 2.計画の位置づけ 介護保険事業計画は、介護保険法第 117 条の規定に基づき、本町における要介護者や要支援者の人数、 介護サービスや介護予防サービスの利用意向等を勘案し必要なサービス量を見込み、これらのサービス を提供する体制を確保するなど、介護保険事業の円滑な実施に関する事項を定めるものです。 また、高齢者福祉計画は、老人福祉法第 20 条の 8 に基づき、高齢者に対する福祉の措置の実施等に 関する計画を定めるものです。 本計画は、高齢者の福祉、保健、医療、介護保険、生きがいや社会参加、住みやすいまちづくりなど、 高齢者施策全般にかかわる行政計画であるとともに、住民の参画及び行政との協働により計画の推進を 図るものです。 また本計画は、 「第1次神河町長期総合計画(後期基本計画:平成 25 年度~30 年度) 」の基本構想の 理念に基づく分野別計画に位置づけられるとともに、本町における高齢者の基本的な考え方及び施策を 示すものです。 関係法令 <老人福祉法> (市町村老人福祉計画) 第 20 条の 8 市町村は、老人居宅生活支援事業及び老人福祉施設による事業(以下「老人福祉事業」 という。)の供給体制の確保に関する計画(以下「市町村老人福祉計画」という。)を定めるものとす る。 <介護保険法> (市町村介護保険事業計画) 第 117 条 市町村は、基本指針に即して、三年を一期とする当該市町村が行う介護保険事業に係る保険 給付の円滑な実施に関する計画(以下「市町村介護保険事業計画」という。 )を定めるものとする。 1 3.計画の策定体制 本計画の策定にあたっては、福祉・保健・医療機関、各団体の代表などの委員等で構成される「神河 町介護保険事業計画策定委員会」を設置し、高齢者に関する問題や課題、今後における方向などを中心 に審議を行いました。 また、住民の意見を反映するために、平成 26 年 6 月に要介護・要支援認定者、一般高齢者(65 歳 以上) 、第 2 号被保険者(40 歳以上 65 歳未満)に対し、 「神河町高齢者福祉計画・介護保険事業計画」 策定のためのアンケート調査を実施し、寄せられた幅広い意見なども参考に、検討・審議を行いました。 2 第1章 神河町を取り巻く高齢者の状況 1.人口の推移と推計 平成 7 年以降人口は年々減少し、平成 22 年における人口は 12,289 人となっており、平成 37 年に は 1 万人を下回る人口推計となっています。 (人) 16,000 14,000 13,829 13,500 13,077 12,289 11,458 12,000 10,662 9,874 10,000 9,125 8,408 7,702 8,000 6,000 4,000 2,000 0 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 資料:平成 7 年~22 年は国勢調査、平成 27 年~52 年は日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月 推計) (国立社会保障・人口問題研究所) 3 2.年齢区分別人口の推移 平成 22 年における年齢 4 区分人口は、年少人口(0~14 歳)が 1,614 人(13.1%) 、生産年齢人 口(15~64 歳)が 6,919 人(56.3%)、老年人口の前期高齢者(65~74 歳)が 1,560 人(12.7%)、 老年人口の後期高齢者(75 歳以上)が 2,196 人(17.9%)となっています。 平成 52 年には、高齢化はさらに進み、平成 22 年に 30.6%であった老年人口率は、43.7%になる と推計されています。 0% 平成7年 20% 40% 60% 8,415人 2,430人 17.6% 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年 80% 100% 1,739人 60.9% 1,245人 12.6% 9.0% 2,163人 8,005人 1,852人 1,480人 16.0% 59.3% 13.7% 11.0% 1,881人 7,658人 1,672人 1,866人 14.4% 58.6% 12.8% 14.3% 1,614人 6,919人 1,560人 2,196人 13.1% 56.3% 12.7% 17.9% 1,353人 6,172人 1,746人 2,187人 11.8% 53.9% 15.2% 19.1% 平成32年 1,133人 10.6% 52.2% 平成37年 979人 5,044人 1,520人 2,331人 9.9% 51.1% 15.4% 23.6% 859人 4,526人 1,351人 2,389人 9.4% 49.6% 14.8% 26.2% 平成47年 780人 4,071人 1,241人 2,316人 9.3% 48.4% 14.8% 27.5% 平成52年 719人 3,619人 1,141人 2,223人 9.3% 47.0% 14.8% 28.9% 平成42年 0~14歳 5,562人 1,766人 16.6% 15~64歳 65~74歳 2,201人 20.6% 75歳以上 資料:平成 7 年~22 年は国勢調査、平成 27 年~52 年は日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月 推計) (国立社会保障・人口問題研究所) 4 3.世帯構成の推移 総世帯数は年々減少しており、高齢者のいる世帯のうち、高齢者単独世帯(独居)及び高齢者夫婦世 帯は増加しています。 また、 「その他の高齢者世帯」とは「子や孫との同居世帯」を意味しており、減少傾向にあります。 (単位:世帯) 平成12年 平成17年 平成22年 総世帯数 3,874 3,822 3,798 高齢者のいる世帯 2,234 2,306 2,384 高齢者単独世帯 242 308 385 高齢者夫婦世帯 482 605 914 1,510 1,393 1,085 その他高齢者世帯 0% 平成12年 平成17年 平成22年 20% 40% 60% 80% 242世帯 482世帯 1,510世帯 10.8% 21.6% 67.6% 308世帯 605世帯 1,393世帯 13.4% 26.2% 60.4% 385世帯 914世帯 1,085世帯 16.1% 38.3% 45.5% 高齢者単独世帯 高齢者夫婦世帯 100% その他高齢者世帯 資料:国勢調査 5 4.介護保険被保険者・認定者の状況 平成 25 年における第 1 号被保険者は 3,820 人、第 2 号被保険者は 4,048 人となっています。 第 1 号被保険者は増加傾向にありますが、第 2 号被保険者は減少傾向にあり、平成 27 年からは、第 1 号被保険者の方が第 2 号被保険者を上回る推計となっています。 (人) 9,000 7,943 8,000 7,936 7,896 7,876 7,868 7,923 7,621 7,544 7,466 7,231 6,769 7,000 6,000 5,000 4,239 4,236 4,230 4,141 4,048 4,057 3,933 3,941 3,946 3,704 3,700 3,666 3,735 3,820 3,866 3,688 3,603 3,520 3,967 3,851 4,000 3,000 3,264 2,000 2,918 1,000 0 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成32年 平成37年 総数 第1号被保険者 第2号被保険者 資料:平成 21 年~25 年は住民基本台帳(各 10 月 1 日現在) 、平成 27 年~37 年は日本の地域別将 来推計人口(平成 25 年 3 月推計)(国立社会保障・人口問題研究所) 第 1 号被保険者の認定数及び認定率は、年々増加傾向であり、平成 25 年における認定者数は 711 人で、認定率は 18.6%となっています。 (人) 800 711 700 600 568 594 611 40.0% 35.0% 641 30.0% 500 25.0% 400 20.0% 300 200 15.3% 16.1% 16.7% 17.2% 18.6% 15.0% 10.0% 5.0% 100 0.0% 0 平成21年 平成22年 平成23年 認定者数 平成24年 平成25年 認定率 資料:神河町 介護保険事業報告(各 10 月 1 日現在) 6 要支援・要介護度を軽度・中度・重度の 3 区分に分けてみると、平成 21 年以降の構成比は、増減を 繰り返しており、大きな変化はありません。 0% 20% 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 40% 60% 80% 100% 252人 159人 157人 44.4% 28.0% 27.6% 276人 168人 150人 46.5% 28.3% 25.3% 279人 160人 172人 45.7% 26.2% 28.2% 307人 160人 174人 47.9% 25.0% 27.1% 333人 202人 176人 46.8% 28.4% 24.8% 軽度 要支援1 要支援2 要介護1 中度 要介護2 要介護3 重度 要介護4 要介護5 (単位:人) 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 軽度 中度 重度 要支援1 73 69 81 94 106 要支援2 76 77 80 78 80 要介護1 103 130 118 135 147 要介護2 75 91 78 83 92 要介護3 84 77 82 77 110 要介護4 72 66 69 69 65 要介護5 85 84 103 105 111 568 594 611 641 711 合計 資料:神河町 介護保険事業報告(各 10 月 1 日現在) 7 5.アンケート調査結果の概要 (1)調査対象者 区分 対象者 標本数 1 要支援・要介護認定者 400 2 一般高齢者(65 歳以上) 600 3 第 2 号被保険者(40 歳以上 65 歳未満) 500 (2)調査期間 平成 26 年 6 月 6 日(金)~平成 26 年 6 月 27 日(金) (3)回収結果 区分 対象者 配布数 回収数 回収率 1 要支援・要介護認定者 400 件 297 件 74.3% 2 一般高齢者(65 歳以上) 600 件 476 件 79.3% 3 第 2 号被保険者(40 歳以上 65 歳未満) 500 件 336 件 67.2% 8 (4)集計結果 ①要支援・要介護認定者 介護認定を受けている本人の世帯状況について、 「子ども家族との同居世帯」が最も多く 33.0%、次 いで「本人と配偶者のみの夫婦世帯」が 19.7%、 「単身の子どもとの同居世帯」が 10.6%と続いてい ます。 また、3年前の同調査と比較すると、 「子ども家族との同居世帯」の割合が 22.8%減り、 「本人と配偶 者のみの夫婦世帯」が 9.6%増えています。 ひとり暮らし世帯 17.0% 無回答 12.2% その他の世帯 2.7% 本人と配偶者の みの夫婦世帯 19.7% 本人とその他の 高齢者(65歳以 上)の世帯 4.8% 子ども家族との同 居世帯 33.0% 単身の子どもとの 同居世帯 10.6% N=188(認定者本人) 現在の暮らしの状態は経済的にみてどう感じているかについて、「どちらとも言えない」が最も多く 39.9%、次いで「やや苦しい」が 18.1%、「ややゆとりがある」が 13.3%と続いています。 苦しい 10.6% 無回答 12.2% ゆとりがある 5.9% やや苦しい 18.1% ややゆとりがある 13.3% どちらとも 言えない 39.9% N=188(認定者本人) 9 生活を送る上で困った時の相談相手について、「家族や親族」が最も多く 73.9%、次いで「ケアマネ ジャー」が 27.1%、 「主治医(かかりつけ医)」が 14.9%と続いています。 (複数回答) 0.0 20.0 40.0 家族や親族 73.9 友人・知人、または近所の人 11.7 民生委員など 11.7 主治医(かかりつけ医) 薬局や介護用品店の人 役場や保健センターの相談窓口 14.9 1.1 5.9 地域包括支援センター 7.4 ケアマネジャー 27.1 ヘルパーや介護保険の施設など 誰に相談したらよいか分からない 10.1 4.3 その他 1.6 相談しない 1.6 無回答 (%) 80.0 60.0 11.2 N=188(認定者本人) 介護保険料と介護保険サービスの関係について、 「介護保険料は、現状程度がよい」が最も多く 36.7%、 次いで「よくわからない」が 28.2%、 「保険料は高くなっても介護保険サービスの内容は充実し、量や 回数も十分にある方がよい」が 14.9%と続いています。 無回答 14.9% N=188(認定者本人) その他 0.0% 介護保険料は、 現状程度がよい 36.7% よくわからない 28.2% 保険料は高くなっ ても介護保険サー ビスの内容は充 実し、量や回数も 十分にある方が よい 14.9% 保険料が安くなれ ば、介護保険サー ビスの量や回数 が少なくなっても よい 5.3% 10 ≪要支援・要介護認定者の介護者≫ 介護認定を受けている本人からみた介護者との関係について、 「子ども」が最も多く 34.2%、次いで 「配偶者(夫、妻) 」と「子どもの配偶者」がそれぞれ 25.0%と続いています。 その他 2.1% 無回答 10.0% 配偶者(夫、妻) 25.0% 孫 1.3% 兄弟・姉妹 0.4% 親 2.1% 子どもの配偶者 25.0% 子ども 34.2% N=240(介護者) 介護者の性別について、 「男性」が 26.3%、 「女性」が 66.3%で、女性の方が 40.0 ポイント多くな っています。 無回答 7.5% 男性 26.3% 女性 66.3% N=240(介護者) 11 各介護サービスについて、現在サービスを利用している人で、満足しているサービスは「デイサービ ス」が最も多く 43.7%、不満があるサービスでも「デイサービス」が最も多く 3.4%となっています。 また、現在サービスを利用していない人で、今後利用したいサービスは「特別養護老人ホームなどの 入所施設」が最も多く 46.3%、今後利用予定のないサービスは「サービス付き高齢者向け住宅」が最も 多く 87.1%となっています。 不 満 が あ る 、 ま あ 満 足 し て い る (単位:%) 現 現 在 在 利 利 用 用 し し て て い い な な い い が し 、 満 足 し て い る 、 現 在 利 用 し て い る が 、 現 在 利 用 し て い る し 、 回 答 者 数 現 在 利 用 し て い る し 今 後 利 用 し た い 今 後 利 用 予 定 は な い ① ホームヘルパー 155 10.3 14.8 1.3 23.9 49.7 ② 訪問入浴 148 7.4 2.7 0.0 27.7 62.2 ③ 訪問看護 154 11.0 5.2 1.3 25.3 57.1 ④ 訪問リハビリ 148 12.2 4.7 0.7 23.6 58.8 ⑤ 往診・訪問診療 149 6.0 3.4 0.7 36.9 53.0 ⑥ デイサービス 174 43.7 26.4 3.4 11.5 14.9 ⑦ 通所リハビリテーション 145 4.8 9.0 0.7 20.0 65.5 ⑧ ショートステイ 154 18.2 13.0 3.2 37.0 28.6 ⑨ 小規模多機能型居宅介護 137 1.5 0.0 0.0 20.4 78.1 ⑩ 福祉用具のレンタル・購入 160 40.0 15.6 0.6 24.4 19.4 ⑪ 住宅の改修 145 12.4 8.3 0.7 26.9 51.7 ⑫ グループホーム 140 2.1 0.0 0.0 18.6 79.3 ⑬ サービス付き高齢者向け住宅 139 0.0 0.0 0.0 12.9 87.1 ⑭ 特別養護老人ホームなどの入所施設 147 0.7 0.0 1.4 46.3 51.7 ⑮ 介護療養型などの病院 141 0.0 0.0 0.0 31.2 68.8 第1位 第2位 ※無回答を除く集計表となっているため、各設問の回答者数は異なる。 12 ②一般高齢者 同居している家族の状況について、 「本人と配偶者のみの夫婦世帯」が最も多く 35.9%、次いで「子 ども家族との同居世帯」が 31.7%、 「ひとり暮らし世帯」が 11.8%と続いています。 また、3年前の同調査と比較すると、 「子ども家族との同居世帯」が 17.0%減り、 「本人と配偶者のみ の夫婦世帯」が 8.4%増えています。 その他の世帯 3.8% 無回答 2.9% ひとり暮らし世帯 11.8% 本人と配偶者の みの夫婦世帯 35.9% 子ども家族との 同居世帯 31.7% N=476(一般高齢者) 本人とその他の 高齢者(65歳以 上)の世帯 2.5% 単身の子どもとの 同居世帯 11.3% 現在の暮らしの状態を経済的にみてどう感じているかについて、「どちらともいえない」が最も多く 42.2%、次いで「やや苦しい」が 22.7%、「ややゆとりがある」が 16.2%と続いています。 無回答 2.9% 苦しい 13.2% ゆとりがある 2.7% ややゆとりがある 16.2% やや苦しい 22.7% どちらとも いえない 42.2% N=476(一般高齢者) 13 生活を送る上で困った時の相談相手について、「子ども」が最も多く 68.1%、次いで「配偶者(夫・ 妻)」が 59.5%、「兄弟姉妹」が 19.7%と続いています。 (複数回答) 0.0 20.0 配偶者(夫・妻) 68.1 子の配偶者 17.2 兄弟姉妹 19.7 友人・知人 11.6 近所の人 11.3 民生委員 10.7 主治医(かかりつけ医) 14.1 役場や保健センターの窓口 8.6 地域包括支援センター 4.8 1.5 誰に相談したらよいか分からない 相談しない (%) 80.0 60.0 59.5 子ども その他 40.0 2.5 0.6 無回答 N=476(一般高齢者) 2.9 介護保険料と介護保険サービスの関係について、 「よくわからない」が最も多く 45.8%、次いで「保 険料は、現状程度がよい」が 23.9%、 「保険料は高くなっても介護保険サービスの内容は充実し、量や 回数も十分にある方がよい」が 10.1%と続いています。 介護保険料は、 現状程度がよい 23.9% 無回答 9.5% その他 3.2% 保険料は高くなっ ても介護保険サー ビスの内容は充 実し、量や回数も 十分にある方が よい 10.1% 保険料が安くなれ ば、介護保険サー ビスの量や回数 が少なくなっても よい 7.6% よくわからない 45.8% N=476(一般高齢者) 14 神河町で行っている介護予防事業を知っているかについて、 「知っている」が 53.6%、 「知らない」が 33.6%で、介護予防事業を知っている人の方が 20.0 ポイント多くなっています。 無回答 12.8% 知っている 53.6% 知らない 33.6% N=476(一般高齢者) 介護予防事業の参加状況ついて、無回答を除く回答者数でみると、現在参加している事業では「地区 巡回健康相談」が最も多く 43.0%、今後参加したい事業では「脳健診『タッチパネル』」が最も多く 42.4%、参加しない事業では「認知症サポーター養成講座」が最も多く 65.5%となっています。 また、参加しない事業を選択した人に、その理由を聞いたところ、 「参加しなくても健康を維持できる と考えているから」が全体的に多くなっています。 回 答 者 数 現 在 参 加 し て い る (単位:%) 今 参 後 加 参 し 加 な し い た い ① 地区巡回健康相談 393 43.0 20.9 36.1 ② 脳健診「タッチパネル」 347 19.6 42.4 38.0 ③ こつこつ貯筋教室 346 13.6 32.1 54.3 ④ 元気や脳教室、いきいき倶楽部 332 8.1 41.9 50.0 ⑤ 認知症サポーター養成講座 307 2.9 31.6 65.5 第1位 第2位 ※無回答を除く集計表となっているため、各設問の回答者数は異なる。 15 教 送室 迎な をど しへ て行 も く ら手 え段 なが いな い か ら が参 分加 か申 らし な込 いみ かの ら仕 方 ・ 日 程 な ど 28.5 27.6 30.1 28.1 15.8 20.4 17.9 17.3 19.6 16.8 8.0 7.3 9.2 5.9 9.2 3.6 4.9 2.9 2.6 5.4 137 123 173 153 184 ) 地区巡回健康相談 脳健診「タッチパネル」 こつこつ貯筋教室 元気や脳教室、いきいき倶楽部 認知症サポーター養成講座 ( ① ② ③ ④ ⑤ を多 確忙 保で であ きる なた いめ か ら参 加 す る 時 間 、 回 答 者 数 る参 と加 考し えな てく いて るも か健 ら康 を 維 持 で き 興 味 ・ 関 心 が な い か ら と教 思室 うの か内 ら容 が 自 分 に は で き な い 25.5 26.0 19.7 22.9 19.6 5.8 6.5 8.7 11.1 18.5 (単位:%) い認 そ か知 の ら症 他 で あ る と 言 わ れ る の が 怖 2.2 2.4 2.3 3.3 1.6 17.5 16.3 19.7 17.0 20.1 第1位 第2位 ※無回答を除く集計表となっているため、各設問の回答者数は異なる。 ③第 2 号被保険者 家族の中で介護・介助を必要としている人がいるかについて、 「はい(いる)」が 19.3%、 「いいえ(い ない) 」が 79.8%で、家族の中で介護・介助を必要としている人がいない方が 60.5 ポイント多くなっ ています。 無回答 0.9% はい 19.3% いいえ 79.8% N=336(第2号被保険者) 16 健康診断(人間ドック)を定期的に受けているかについて、 「はい(受けている) 」が 56.5%、 「いい え(受けていない) 」が 39.6%で、健康診断(人間ドック)を定期的に受けている人の方が 16.9 ポイ ント多くなっています。 無回答 3.9% いいえ 39.6% はい 56.5% N=336(第2号被保険者) 高齢者の虐待を防止するために、どのようなことが必要だと思うかについて、 「介護者の負担軽減」が 最も多く 81.8%、次いで「介護者が気軽に相談できる窓口の充実」が 68.5%、 「介護される側と介護 する側の相互理解の促進」が 40.8%と続いています。 (複数回答) 0.0 20.0 介護される側と介護する側の相互理解の促進 40.0 60.0 80.0 40.8 介護者の負担軽減 81.8 地域における見守りや普段からの声かけ 34.8 介護者が気軽に相談できる窓口の充実 68.5 その他 2.4 無回答 1.5 17 (%) 100.0 N=336(第2号被保険者) 神河町は暮らしやすい町だと思うかについて、「はい(暮らしやすい) 」が 66.4%、「いいえ(暮らし にくい)」が 31.5%で、神河町は暮らしやすい町だと思う人の方が 34.9 ポイント多くなっています。 無回答 2.1% いいえ 31.5% はい 66.4% N=336(第2号被保険者) 神河町は暮らしにくい町だと思う人に対し、その理由を聞いたところ、 「会社などの働く場が少ないか ら」が最も多く 75.5%、次いで「買い物など日常生活に不便だから」が 64.2%、 「鉄道やバスが不便 だから」が 61.3%と続いています。 (複数回答) 0.0 20.0 余暇や娯楽を楽しむ場所が少ないから 40.0 (%) 80.0 60.0 35.8 防犯や防災の面で不安だから 15.1 近所づきあいが難しいから 40.6 買い物など日常生活に不便だから 64.2 生涯学習やスポーツの機会が少ない 10.4 医療や福祉サービスが不十分だから 41.5 会社などの働く場が少ないから 75.5 鉄道やバスが不便だから 61.3 その他 無回答 11.3 0.0 18 N=106 助け合い、支え合える「地域」の範囲はどの程度だと思うかについて、「地区内(集落内)」が最も多 く 44.0%、次いで「隣近所(隣保内) 」が 39.0%、 「町内全域」が 8.6%と続いています。 町内全域 8.6% 無回答 4.8% 小学校区 3.6% 隣近所(隣保内) 39.0% N=336(第2号被保険者) 地区内(集落内) 44.0% 現在の暮らしの状態を経済的にみてどう感じているかについて、「どちらともいえない」が最も多く 38.4%、次いで「やや苦しい」が 28.0%、「苦しい」が 19.0%と続いています。 ゆとりがある 1.5% 無回答 2.1% 苦しい 19.0% ややゆとりがある 11.0% どちらとも いえない 38.4% やや苦しい 28.0% N=336(第2号被保険者) 19 納付している介護保険料についてどう思うかについて、 「やや負担を感じる」が最も多く 30.4%、次 いで「それほど負担は感じない」が 24.1%、 「わからない」が 20.8%と続いています。 負担は感じない 5.4% 無回答 3.3% わからない 20.8% それほど負担は 感じない 24.1% 負担が大きい 16.1% N=336(第2号被保険者) やや負担を感じる 30.4% 介護保険料と介護保険サービスの関係について、 「よくわからない」が最も多く 47.6%、次いで「保 険料は、現状程度がよい」が 24.7%、 「保険料は高くなっても介護保険サービスの内容は充実し、量や 回数も十分にある方がよい」が 18.2%と続いています。 無回答 2.7% 介護保険料は、 現状程度がよい 24.7% その他 3.3% 保険料は高くなっ ても介護保険サー ビスの内容は充 実し、量や回数も 十分にある方が よい 18.2% よくわからない 47.6% 保険料が安くなれ ば、介護保険サー ビスの量や回数 が少なくなっても よい 3.6% N=336(第2号被保険者) 20 親が介護状態になり、介護費用が足りなくなった場合、毎月いくらまでなら援助できるかについて、 「3 万円まで」が最も多く 33.6%、次いで「1 万円まで」が 23.8%、 「5 万円まで」が 14.3%と続いてい ます。 自分の家計から は援助できない 14.0% 無回答 4.2% 1万円まで 23.8% その他 8.0% 10万円まで 2.1% 3万円まで 33.6% 5万円まで 14.3% N=336(第2号被保険者) 21 第2章 基本理念と施策の体系 1.基本理念 安心 神河町の 基本理念 いき いき 健康 高齢者一人ひとりが自分にあった暮らしのなかで、心豊かに生きがいをもって家族や地域、周りの人 との関わりを持ちながら、健やかに暮らし続けていくことは、個人の問題にとどまらず、地域でのまち づくりに大きく貢献することにもつながります。 支援を必要としている高齢者をはじめ、誰もが地域全体の支えあいを通じて、長年住み慣れた神河町 の中で、自分自身も地域の支えあいの一翼を担うことで、いきがいを感じ、安心して住み続けられるよ うなまちづくりを目指します。 22 2.施策の体系 基本目標 施策分野 施策内容 ①地域包括支援センターを核とした地域包括ケアシス テムの充実 ②地域包括支援センターの機能強化 1 共に支え合う 福祉のまちづくり( 地域包括ケアシステムの推進) ③住民を主体とした地域福祉活動の促進 (1)福祉コミュニティづくり ④家族介護に対する支援 ⑤地域ケア会議の充実 ⑥ボランティアの養成 ⑦相談支援体制の充実 ⑧社会福祉協議会との連携強化 ①日常生活支援の充実(町行政サービス) (2)生活支援サービスの充実 ②日常生活支援の充実(町社会福祉協議会サービス) ③生活支援コーディネーターの養成・配置 ④助け合い活動を中心とした地域支援事業の展開 ①認知症に対する正しい理解の促進 ②認知症の早期発見と予防 (3)認知症支援の充実 ③認知症の人や家族にやさしい地域づくりの実践(見 守り体制の整備) ④医療機関等との連携 ⑤家族支援の充実 (4)高齢者の権利擁護 (5)地域で支える医療の確保と 適切な介護サービスの提供 ①高齢者虐待の防止 ②権利擁護事業の推進 ①介護と医療の連携 ①養護老人ホーム (6)住まいの確保 ②高齢者生活支援ハウス ③サービス付き高齢者向け住宅 ④空き家バンク ①安心・安全なまちづくりの推進 (7)安心・安全対策 ②バリアフリーの推進 ③災害時要援護者ネットワークづくりの推進 23 基本目標 施策分野 施策内容 2 高齢者の健康づくりと生きがいづくり ①住民主体で参加しやすく、地域に根ざした介護予防 活動の推進 ②元気な時からの切れ目のない介護予防の継続 (1)介護予防の推進 ③リハビリテーション専門職等の関与による介護予防 の取り組み ④見守り等生活支援の担い手として、生きがいと役割 づくりによる互助の推進 (2)健康づくり ①健康づくりの普及と啓発 (3)生きがいづくり ①高齢者の社会参加と生きがいづくりの推進 24 第3章 計画の目指すもの(総論) 1.共に支え合う 福祉のまちづくり(地域包括ケアシステムの推進) 住み慣れた地域で健やかに明るくいきいきと暮らすためには、心身ともに健康であることが必要です。 町民一人ひとりが健康について意識や価値観を高められるよう、健康づくり意識の高揚を図るとともに、 元気なうちからの介護予防が必要であることを啓発・普及していけるような地域づくりに取り組みます。 また、保健・医療・福祉の関係者をはじめ、地域の各種団体や住民が連携し、地域全体で高齢者を支 える地域包括ケアシステムについて、総合的かつ効果的なサービスが提供できるよう、地域包括支援セ ンターが中心となって地域包括ケアシステムを推進します。 さらに、高齢者が安心して自立した生活を継続するには、ひとり暮らし高齢者をはじめとした日常生 活に不安のある高齢者に対して、生活の支援や日常的な見守り、緊急時における支援等が必要となりま す。介護保険サービスとの整合性を図りながら、その他の福祉サービスが効果的・効率的に提供される よう、体制を整備するとともに内容の充実を図ります。 【施策項目】 (1)福祉コミュニティづくり (2)生活支援サービスの充実 (3)認知症支援の充実 (4)高齢者の権利擁護 (5)地域で支える医療の確保と適切な介護サービスの提供 (6)住まいの確保 (7)安心・安全対策 2.高齢者の健康づくりと生きがいづくり 豊かな経験・知識・技術を持った高齢者が、健康で生きがいを持ち、積極的に社会参加していくこと は、介護予防や認知症予防につながるだけでなく、社会全体の活力を維持するためにも必要なことです。 高齢者の就労や生涯学習、様々な人との交流など、社会参加と仲間づくりの機会と場の創出に取り組み ます。 【施策項目】 (1)介護予防の推進 (2)健康づくり (3)生きがいづくり 25 第4章 施策の展開(各論) アンケート調査結果によると、7割近くの高齢者が、家族による介護や介護保険サービスを使う ことにより、住み慣れた地域で暮らし続けることを望んでいます。 そこで、住み慣れた地域を日常生活圏域として捉え、高齢者のニーズや既存施設など圏域ごとの状況 に応じて、新たなフォーマル・インフォーマルサービス等も検討しながら、高齢者の在宅生活を支援す る体制を構築していきます。 人口:880人 高齢者人口:346人 高齢化率:39.3% 要介護者数:88人 認定率:25.4% 長谷・ 川上圏域 越知谷 圏域 上小田・ 南小田圏域 粟賀・大山・寺前圏域 人口:594人 高齢者人口:215人 高齢化率:36.2% 要介護者数:38人 認定率:17.7% ・保健センター ・地域包括支援センター 人口:1016人 高齢者人口:442人 高齢化率:43.5% 要介護者数:84人 認定率:19.0% 人口:9667人 高齢者人口:2887人 高齢化率:29.9% 要介護者数:538人 認定率:18.6% (平成 26 年8月末日現在) 26 1.共に支え合う 福祉のまちづくり(地域包括ケアシステムの推進) (1)福祉コミュニティづくり ①地域包括支援センターを核とした地域包括ケアシステムの充実 高齢者が住み慣れた地域でその人らしい生活を継続していくには、元気なときからの健康づくり、介 護予防に心がけることは勿論、医療や介護が必要になったときは必要なサービスを受けながら、在宅で 自立した生活が続けられるよう、地域で支えていくことが必要です。 本町においては、今後、ひとり暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯の増加が見込まれます。介護が必 要になった場合どこでどのように生活したいかという問いに対して、65 歳以上の一般高齢者では「介護 保険を活用しながら、自宅で生活したい」が 46.0%、次いで「家族などによる介護を中心に、自宅で生 活したい」が 22.7%で、約 7 割の人が自宅で生活したいと答えています。 また、40~65 歳未満の第 2 号被保険者では「介護サービスを活用しながら、自宅で生活したい」が 49.7%、 「24 時間介護スタッフが滞在するサービス付き高齢者向け住宅などに入居し、介護保険サービ スを活用しながら生活したい」が 19.0%あることから、自宅や自宅以外の住まいで安心して生活できる 環境整備を検討していきます。そして、病気等で医療や介護が必要になったときには、住まいを中心に 介護サービスをはじめ様々なサービスが相互に連携しながら、高齢者のニーズや健康状態の変化に応じ て切れ目なく提供されることが必要です。 0.0 20.0 (%) 60.0 40.0 22.7 家族などによる介護を中心に、 自宅で生活したい 8.9 46.0 介護保険サービスを活用しながら、 自宅で生活したい 49.7 9.5 特別養護老人ホームなどの施設に入所したい 14.9 特別養護老人ホームなどの施設ではなく、24 時間介護スタッフが滞在するサービス付き高 齢者向け住宅などに入居し、介護保険サービ スを活用しながら生活したい その他 7.1 19.0 3.2 3.6 11.6 無回答 3.9 一般高齢者(65歳以上)【N=476】 第2号被保険者(40~65歳未満)【N=336】 27 本町では、保健・医療・福祉・介護に関する中核的な施設が隣接しており、連携が取りやすいという 利点があり、地域包括支援センターが高齢者のニーズを捉え、必要な社会資源を結びつけるコーディネ ート役をしていきます。 地域ケア会議において、地域の課題を把握し、新たな資源開発へと結び付けられるようにしていき、 地域においては、日常生活で「ちょっとした支援」が受けられ、見守り支援ができるよう商工会、シル バー人材センター等の支援体制を構築していきます。 また、地区住民との協力を得ながら、高齢者の集える場やボランティア活動を高齢者自らが役割を持 って、いきいきと活動できる環境づくりを検討・構築していきます。 ◆神河町における地域包括ケアシステム 住まいを中心に地域の見守り、医療・介護・福祉が連携して在宅生活を支援していきます。 28 ②地域包括支援センターの機能強化 介護保険法の改正により、平成 18 年 4 月 1 日から高齢者の身近な相談窓口として「地域包括支援セ ンター」が設置されました。本町では、神崎支庁舎内に設置しています。地域包括支援センターは、地 域で生活する高齢者を介護、福祉、健康、医療など様々な面から総合的に支える役割をもっています。 保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーの専門職員がそれぞれの専門性を活かし、相互に連携・協働 しながら、総合的な支援を行っています。 しかしながら、高齢化の進行と共に業務内容も変わってきました。特に、法改正により包括的支援事 業に「在宅医療・介護連携に関する事業」「認知症高齢者等に対する総合的な支援事業」「介護予防・生 活支援サービスの基盤整備事業」が加わり、地域包括ケアシステムの充実をはかる上で、今後益々その 役割が大きくなることから、地域包括支援センターの機能強化が必要になります。 人員体制の充実、資質向上に努めていき、誰でも気軽に立ち寄れ、相談しやすい環境を整えるために も地域包括支援センターの場所の検討をしていきます。 ◆総合相談・支援 地域包括支援センターは、地域の福祉総合相談の窓口で、高齢者が住み慣れた地域で安心した生活を 継続できるよう、様々な問題解決のための支援を行っています。 ◆介護予防ケアマネジメント 要介護認定で要支援1・ 2 と判定された方に対して、介護予防ケアプランを作成しています。 また、平成29年度からは、基本チェックリストを満たした対象者に対しても、介護予防支援の業務 を行うことになります。 ◆包括的・継続的ケアマネジメント 高齢者が住み慣れた地域で安心した生活を継続できるよう、主治医と介護支援専門員との連携、在宅 と施設との連携など、利用者ごとに様々な職種が連携し、個々の高齢者の状況やその変化に応じ継続的 に支援していくネットワークづくりを行っています。 ◆権利擁護事業 地域で生活する高齢者の虐待防止や早期発見のために必要な支援体制を検討し、権利擁護のために必 要な支援を行います。 ③住民を主体とした地域福祉活動の促進 高齢者が地域の中で安心して生活していくためには、地域住民による積極的な福祉活動への参加が必 要です。 本町では、地域住民が福祉に関心を抱き、一人ひとりが福祉コミュニティの重要な参加者であること を自覚し、地域の高齢者を見守る気運やためらうことなく、お互いに助け合える気運を醸成するための 取り組みとして、小・中・高等学校などの学校教育における福祉教育や、町民全体を対象としたケーブ ルテレビや町広報誌・パンフレットなどによる福祉意識の啓発、自主的福祉活動の活性化、活動組織づ 29 くりなどの促進を図ります。 また、町と社会福祉協議会、各ボランティアグループとの連携を密にし、協働体制を強化するととも に、地域福祉の重要な担い手として必要とされる分野のボランティア養成や、各地域での自主活動を推 進する指導者の養成確保及び活動支援を促進します。 さらに、地域福祉推進の核となる社会福祉協議会の活動が積極的に展開できるよう、必要な人的支援 等を行っていきます。 ◆地域住民グループ支援事業(ミニデイ事業) 平成 24 年度 地域住民グループ支援事業 平成 25 年度 409 回/11,586 人 平成 26 年度 418 回/11,521 人 308 回/8,493 人 ※平成 27 年 1 月末現在 ※各地区公民館などで行なうボランティアグループによる介護予防事業に対し、1 グループに 2 万円/ 年、参加者 1 人につき 100 円の運営補助を行なっています。 ◆ボランティア活動補助事業 平成 24 年度 ボランティア登録団体 補助額 平成 25 年度 平成 26 年度 114 団体 109 団体 115 団体 1,751,000 円 1,818,692 円 1,875,000 円 ※平成 27 年 1 月末現在 ※社会福祉協議会の事業で、1団体に3万円/年、個人ボランティアは1万円/年、新規団体の1年目は 5万円の補助を行なっています。 ~ ミニデイ・ふれあい喫茶・サロン活動 ~ 地域の中では、高齢者の閉じこもり予防や健康づくりのために、地域のボランティアが中心となって、 様々な活動が行われています。身近な地域での活動は、高齢者も参加しやすく、地域の見守りにもつな がります。 今後も、高齢者が孤立することなく、地域で暮らし続けられるよう、このような自主的な活動が広が っていくことを町としては支援していきます。 ④家族介護に対する支援 在宅で暮らし続けたい高齢者を支えていくことは、家族の介護力が必要になってきます。介護保険認 定者の介護者アンケートから、今後どのような介護をしていきたいかの問いに対して「介護保険サービ スを利用しながら自宅で介護したい」と答えた人が 57.5%と最も多い反面、介護に対して疲れやストレ スを感じることがあるかという問いに対して、 「ときどきある」と答えた人が 45.8%、 「常にある」と答 えた人が 30.4%となっており、 約 8 割の人が介護に対して何らかのストレスを抱えている状況がうかが われます。 また、介護者家族が地域で希望する手助けについての問いに「災害時の手助け」が 39.2%、次いで「話 し相手や相談相手」が 27.1%となっていることから、日ごろから互いに助け合えるような近所づきあい 30 を大切にする意識づくりが大切になってきます。 さらに、介護家族が介護疲れから疲弊しないよう、気軽に相談でき、集える場の検討・構築が必要で す。現在、町内の介護施設の有志による集いの場「らくや」を月 1 回開催し、病気や障害にかかわらず、 本人・介護者の交流の場になっています。このような場を更に増やしていき、日常的に気軽に立ち寄れ、 何でも相談できる場の開設を検討していきます。 ⑤地域ケア会議の充実 地域ケア会議は、個別の問題解決をはじめ、地域課題を把握し地域づくり・資源の開発など政策形成 へとつなぐ大変重要な会議と位置づけられます。 本町では、今後、個別課題を解決するための「ケア会議」 、関係機関の代表者レベルによる情報共有及 び地域課題を検討する「関係機関ケア会議」、ケアマネ支援の「ケアマネ会議」、認知症支援策を検討す る「認知症ケア会議」を開催します。各会議の目的を明確にし、政策形成へと繋げていきます。 ⑥ボランティアの養成 本町では、社会福祉協議会がボランティアの育成を行っており、100 以上の団体がボランティアの活 動補助金を受けています。ボランティア活動は高齢者の生きがいにもなりますし、公民館や高齢者施設 等で活動することにより、地域の活力や資源になっています。 町と社会福祉協議会、各ボランティアグループとの連携を密にし、協働体制を強化するとともに、地 域福祉の重要な担い手として必要とされる分野のボランティア養成や、各地域での自主活動を推進する 指導者の養成確保及び活動支援を促進します。 ⑦相談支援体制の充実 地域包括支援センターは、地域の福祉総合相談の窓口で、高齢者が住み慣れた地域で安心した生活を 継続できるよう、様々な問題解決のための支援を行っています。 アンケート調査から「生活に困った時の相談相手について」で、一般高齢者の 68.1%が「子ども」 、 次いで「配偶者」が 59.5%と高く、 「地域包括支援センター」は 4.8%と低く、今後も地域包括支援セ ンターの役割について PR していく必要があります。 また、相談窓口には社会福祉協議会、介護保険施設、神崎総合病院、開業医、訪問看護ステーション などがあり、相互の連携の充実をはかっていきます。 ⑧社会福祉協議会との連携強化 社会福祉協議会は社会福祉法に基づきすべての都道府県・市町村に設置され、地域住民や各種団体等 の参加により、地域福祉推進の中核としての役割を担い、様々な活動を行っている非営利の民間組織で す。社会福祉協議会の事業には、行政の施策では届かない対象者へのサービスがあります。町と社会福 祉協議会が連携を強化することにより、高齢になっても安心して暮らせるまちづくりを目指します。 31 (2)生活支援サービスの充実 ①日常生活支援の充実(町行政サービス) ひとり暮らし世帯、高齢者世帯の増加に伴い、生活支援を必要とする高齢者は増加します。また、社 会的役割を担うことにより、高齢者は生きがいを持って生活を送ることができ、介護予防にもつながり ます。介護保険サービス事業者だけでなく、ボランティア、民間企業、社会福祉法人等の多様な事業主 体により、重層的な生活支援サービスの提供体制を構築するとともに、高齢者が社会参加できる仕組み づくりが求められています。平成 29 年4月に新しい総合事業への移行に向けて、社会福祉協議会、介 護保険サービス事業者、商工会、シルバー人材センターと協働して支援体制を構築していきます。 また、地域の中には、高齢者を支える様々な地域資源があります。その様々な地域資源を掲載した地 域資源マップを作成することにより、地域の顔の見える関係づくりに役立てることができるとともに、 地域づくりの効果を高めることが期待できます。商工会をはじめ、地域の様々な団体に働きかけて、高 齢者を支える地域資源マップの作成に取り組みます。 ◆軽度生活援助事業 概ね 65 歳以上のひとり暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯で、介護保険制度の要介護認定において 「自立」と判定された人のうち、何らかの支援がなければ自立した生活が送れない人を対象としてホー ムヘルパーを派遣します。平成29年4月に新しい総合事業への移行に向けて検討していきます。 事業名 平成 24 年度 軽度生活援助事業 平成 25 年度 0 人/0 時間 (実利用者数/派遣時間) 平成 26 年度 0 人/0 時間 0 人/0 時間 ※平成 27年 1 月末現在 ◆老人日常生活用具給付事業 概ね 65 歳以上の在宅で寝たきり及びひとり暮らし高齢者を対象に、介護保険制度の「福祉用具貸与」 「福祉用具給付」の対象とならない品目について、給付事業を実施しています。 貸与の品目は老人用電話、給付の品目は火災警報器、電磁調理器、自動消火器等となっています。近 年の実績はありませんが、対象となる高齢者等は増加しており、今後重要度が増していく事業であるこ とを考慮して、今後も継続して実施します。 事業名 平成 24 年度 老人日常生活用具給付事業 平成 25 年度 0人 平成 26 年度 0人 0人 ※平成 27年1月末現在 ◆緊急通報システム事業 在宅のひとり暮らし高齢者等の緊急時に対して、迅速かつ適切な対応がとれるように緊急通報装置を 貸与します。平成 26 年度には1件の新規貸与があり、計 64件となっています。 事業名 緊急通報システム事業 (新規貸与件数/貸与全数) 平成 24 年度 平成 25 年度 5 件/78 件 2 件/67 件 平成 26 年度 1件/64件 ※平成 27年1月末現在 32 ◆タクシー運賃補助事業 要介護度3~5、身体障害者手帳1、2級、療育手帳A判定の方に対し、年間 24 回までの運賃の半 額を補助しています。毎年 90 人近くの実績があります。 事業名 平成 24 年度 タクシー運賃補助事業 平成 25 年度 86 人 平成 26 年度 92 人 90人 ※平成 27年1月末現在 ◆介護用品支給事業 在宅で要介護 4・5 の高齢者を介護されている町民税非課税世帯の家族に対し、介護用品(紙おむつ・ 手袋等)を年額 75,000 円まで支給します。年間で7~8人、20~30 件程度の利用がみられます。 事業名 介護用品支給事業 平成 24 年度 平成 25 年度 11 人/35 件 平成 26 年度 7 人/24 件 6人/26 件 ※平成 27年1月末現在 ◆ケーブルテレビ基本利用料の免除事業 70 歳以上のひとり暮らし高齢者に対して、ケーブルテレビの加入金、利用料を半額に減免します。毎 年 270~290 人の利用があります。 事業名 ケーブルテレビ基本 利用料の減免事業 平成 24 年度 平成 25 年度 274 人/月 平成 26 年度 284 人/月 285 人/月 ※平成 27年1月末現在 ◆社会福祉法人等の利用者負担軽減対策事業 低所得で特に生計が困難である方及び生活保護受給者に対し、介護保険サービスの利用促進を図るた めに、介護保険サービスの提供を行う社会福祉法人等が、利用者負担を軽減するのに要する費用を助成 します。 事業名 平成 24 年度 社会福祉法人等の 平成 25 年度 9人 利用者負担軽減対策事業 平成 26 年度 6人 7人 ※平成 27年1月末現在 ◆白寿祝金事業 多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、99 歳の誕生日に 10 万円の祝い金を贈呈します。 事業名 白寿祝金事業 平成 24 年度 平成 25 年度 2件 平成 26 年度 5件 8件 ※平成 27年1月末現在 33 ②日常生活支援の充実(町社会福祉協議会サービス) 社会福祉協議会は社会福祉法に基づきすべての都道府県・市町村に設置され、地域住民や各種団体等 の参加により、地域福祉推進の中核としての役割を担い、様々な活動を行っている非営利の民間組織で す。 町と社会福祉協議会とが連携を密にし、協働体制を強化し、住民を主体とした地域福祉活動の促進に 努め、地域福祉推進の核となる社会福祉協議会の活動が積極的に展開できるよう、必要な支援を行って いきます。 ◆外出困難者送迎サービス事業 在宅での生活を可能とするため、車いす等を利用していて、通常の車両では乗降できない人に対し、 リフト付き車両により医療施設へ送迎するサービスです。高齢者のニーズが高い事業であり、実績が急 増しています。平成 26 年度からは「福祉有償運送事業」として、継続実施しています。 事業名 外出困難者送迎サービス事業 平成 24 年度 820 回/30 人 平成 25 年度 497 回/27 人 平成 26 年度 390 回/27 人 ※平成 27 年 1 月末現在 ◆福祉車両レンタル事業 車いす、ストレッチャーのまま乗車できる車両の貸し出を行っています。平成 22 年度には110件 でしたが、平成 25 年度には 210 件と急増しており、今後もニーズが急増することが予想されます。 事業名 福祉車両レンタル事業 平成 24 年度 平成 25 年度 165 件 210 件 平成 26 年度 148 件 ※平成 27 年 1 月末現在 ◆日常生活用具貸出事業 障害者及び高齢者の在宅生活支援として、介護用品に関するアドバイス及び斡旋、福祉機器の貸し出 しを行っています。介護用ベッドや車いすなどの福祉機器は、介護保険でのレンタルが優先されますが、 介護保険認定外の方やケガや病気で一時的に必要な方に迅速に貸し出しを行っており、今後もそのよう なニーズに対応していきます。 事業名 日常生活用具貸出事業 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 ベッド 29 件 ベッド 29 件 ベッド 20 件 車いす 36 件 車いす 43 件 車いす 26 件 ※平成 27 年 1 月末現在 ◆配食サービス事業 ひとり暮らし高齢者に対し、ボランティアによる手作り弁当を宅配するとともに、利用者の安否確認 を行います。友愛活動として始められましたが、今では見守りを目的に実施されており、事業の整理を 図ります。 事業名 配食サービス事業 平成 24 年度 平成 25 年度 5,677 食/135 人 5,681 食/154 人 平成 26 年度 4,668 食/151 人 ※平成 27 年 1 月末現在 34 ◆さんぱつサービス事業 要介護度4以上、あるいは重い障害があって介護なしに外出できない方に対し、夏と冬の 2 回、散髪 代を 3,500 円まで助成します。事業も浸透し、今後も安定したニーズが予測されます。 事業名 平成 24 年度 さんぱつサービス事業 平成 25 年度 41 件 平成 26 年度 33 件 43 件 ※平成 27 年 1 月末現在 ◆年末大掃除代行サービス事業 歳末たすけ合い募金を財源として、80 歳以上のひとり暮らし高齢者及び身体が不自由な方に対し、窓 拭きや照明器具の掃除、粗大ゴミの回収といった大掃除を代行するサービスです。高齢者のひとり暮ら し世帯の増加に伴い、今後もニーズが増加することが予測されます。 事業名 平成 24 年度 年末大掃除代行サービス事業 平成 25 年度 12 件 平成 26 年度(見込) 12 件 18 件 ※平成 27 年 1 月末現在 ◆老人憩いの日設定事業 神河町赤十字奉仕団と共催し、毎年 9 月の敬老月間に 70 歳以上のひとり暮らし高齢者に対し、食事 や余興などで交流と親睦を図り、楽しいひと時を過ごしていただく「ひとり暮らし高齢者のつどい事業」 を開催しています。 事業名 老人憩いの日設定事業 平成 24 年度 平成 25 年度 86 人 74 人 平成 26 年度 82 人 ※平成 27 年 1 月末現在 ③生活支援コーディネーターの養成・配置 高齢者が安心して自立した生活を継続するには、日常生活に不安のある高齢者に対して、生活の支援 や日常的な見守り、緊急時における支援等が必要となります。地域のニーズを把握し、新たな資源の開 発やサービスの担い手の養成を行う、生活支援コーディネーターの配置について検討していきます。 ④助け合い活動を中心とした地域支援事業の展開 高齢者の抱える福祉課題や生活課題は、「介護(予防)」だけではなく、社会的なつながりの希薄化や 「孤立」が原因となっていることが多いと言われています。助け合い・支え合いの理念にもとづく「助 け合い活動」は、活動を通して孤立している人々とつながり、その人と地域社会とのつながりを回復す るという、住民自身の活動であるからこそ可能な働きを持っています。家族や地域社会の機能が大きく 変化していく中で、地域づくりの視点に立ち、地域の福祉課題・生活課題を自らの問題として住民が意 識し、活動につなげていくことが重要と考えます。 新たな総合事業では、高齢者の自立支援や家事援助にとどまらず、高齢者と地域社会との関係の回復・ 維持へ働きかける仕組みづくりに取り組みます。 35 (3)認知症支援の充実 ①認知症に対する正しい理解の促進 認知症に対してどのようなイメージを持っているかについて、一般高齢者も第2号被保険者に対して もアンケート結果から「誰もがなる可能性がある」が最も高く、次いで「早期発見、治療することで治 癒または進行を遅らせることができる」と、認知症に対して住民の多くの関心は高く、認知症は病気で あり誰もがなりうる可能性はあるという意識は高いと考えられます。 しかし、その一方で、 「認知症になった人は社会的に受け入れられている」は 5~6%と低く、 「認知症 になった人は、どちらかといえば偏見をもって見られる傾向にある」が 27~34%と高く、このことか ら、今後も、認知症に対する偏見をなくし、正しい理解を深め続けるために、認知症サポーターの養成 を継続し、講演会等を実施し、普及啓発していきます。 また、 「周りの人の理解やきちんとした支えがあれば、住み慣れた自宅でも生活を続けられる」が半数 以上みられることから、地域住民が当事者本人、家族等からの声を聞き自分の地域の問題として主体的 に取り組めるよう、高齢者の地区巡回教室や若い世代に対して、正しい理解に向けての普及を行います。 (%) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 74.8 誰もがなる可能性がある 高齢者しかならない 91.1 3.8 3.3 早期発見、治療することで治癒、 または進行を遅らせることができる 71.6 72.6 11.1 20.8 決して治らない病気である 36.3 42.3 他の様々な疾患と同様、脳の病気である 精神的なものであり、 本人の性格が原因である 12.0 6.3 認知症になってしまうと、これまでのような生活が できず、施設に入るしかない 14.5 10.7 周りの人の理解やきちんとした支えがあれば、 住み慣れた自宅でも生活を続けられる 認知症になった人は社会的に 受け入れられている 50.6 62.5 6.5 5.1 認知症になった人は、どちらかといえば 偏見をもって見られる傾向にある 一般高齢者(65歳以上)【N=476】 100.0 27.1 34.5 その他 2.5 0.6 無回答 6.1 0.3 第2号被保険者(40~65歳未満)【N=336】 36 ②認知症の早期発見と予防 現在、日本の認知症患者は 460 万人、軽度認知障害(以下、MCI という)の状態の高齢者は 400 万 人いると推定されています。 MCIとは認知症に移行する可能性は高い反面、正常に回復する可能性を有している状態を指し、こ の時に集中した予防の取り組みを実施することで認知症の発症を遅延することができると考えられてい ます。 そこで、本町でも年に1回はタッチパネル物忘れ健診を勧奨していき、MCI の状態から認知症に移行 することを防ぐ予防教室を積極的に開催していきます。 ③認知症の人や家族にやさしい地域づくりの実践(見守り体制の整備) 最近、認知症高齢者が行方不明となったり、事故に遭うなどの深刻な事例が見受けられます。認知症 の人やその家族が住み慣れた自宅でも安心して暮らすためには、地域住民による見守りが不可欠です。 「徘徊模擬訓練」を通じ、自治会、学校関係、民生委員、事業所、商店街などが発見に協力して、声か け方法などの訓練をすることで見守り体制の構築を図ります。 認知症サポーターは、認知症を正しく理解し、認知症の人と家族に支援の手を差し伸べることができ る重要な役割が期待されています。本町においても、地域や職場などにおいて子どもからお年寄りの方 まで、どなたでもサポーターになっていただけるよう、町内の各小・中学校、PTA、事業所、金融機 関、商工会関係等へも積極的に出向き、サポーター養成講座を開催していきます。 また、養成講座の講師役である認知症キャラバンメイトも、引き続き養成していきます。 そして、認知症に限らずどんな障害をかかえても、誰もが住み慣れた地域で安心して過せるよう、地 域全体の見守りに対する住民の意識の向上を図ります。 ~ナースボランティアとは~ 現役時代は看護師として身近な病院で勤務されており、引退後は、その経験豊富な知識・体験を生か し、認知症の見守りのために何かできないだろうかという強い気持ちから立ち上がったボランティア団 体です。現在、行政と一丸となり、地域に出向いて物忘れ健診事業、認知症予防教室に積極的に活動し ています。 今後は、認知症キャラバンメイトの資格も活かし、小中高生や若い人を対象にした認知症サポーター を養成していきます。 ④医療機関等との連携 認知症を発症した時から、進行状況にあわせて、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受 ければ良いのかをあらかじめ決めておく必要があります。そのためにも、認知症疾患医療センターを核 として認知症ケアネット(ケアパス)の検討を行い、町内の認知症対応医療機関との医療体制及び介護 の連携の強化を図っていく予定です。 また、認知症は、早期発見・早期診断・早期支援が重要であることから「認知症初期集中支援チーム」 の体制づくりも検討していきます。医療機関との連携をスムーズに行い、症状にあわせて必要な医療が 受けられるような体制づくりを構築していきます。 37 ⑤家族支援の充実 介護認定者の家族に対するアンケートの結果では、 「介護を受けている本人に認知症介護でどのような 支援が必要だと思うか」では「地域住民の認知症に対する理解」が最も高く、ここでも認知症の正しい 知識の普及が求められています。そして、これに次いで「認知症介護に関する専門の相談窓口」が高い ことから、今後も地域包括支援センターを中心に、各事業所での相談窓口の充実を図ります。また、 「認 知症の方を介護している家族の会」を希望されている方は 10.7%であるため、今後も認知症家族の会の あり方を検討して継続していきます。 今後は、認知症に限らず、誰もが気軽に立ち寄れるところとして「集える場」を設置することで、本 音を語り、介護の仕方や、地域での見守り体制の仕組みづくりの発信を行っていきます。 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 地域住民の認知症に対する理解 (%) 50.0 46.4 日中の見守り(1時間程度の見守りや訪問) 33.9 認知症介護に関する専門の相談窓口 36.6 認知症介護に関する講演会 8.0 認知症の方を介護している家族の会 10.7 いつでも気軽に立ち寄れる、 同じように介護をしている人が集える場 31.3 その他 14.3 無回答 8.0 38 N=112 (4)高齢者の権利擁護 平成 18 年に高齢者虐待防止法が施行され、虐待通報件数は増加傾向にあると言われています。そし て、家族や施設等での高齢者への虐待等の社会問題の増加により、現在の制度・社会資源では対応しき れない困難事例も発生しています。 本町では、要援護高齢者の早期発見と把握、見守りネットワークを構築し、高齢者の虐待防止に努め るとともに、地域全体で高齢者を守る意識づくりを目指します。 ①高齢者虐待の防止 平成25年度に行われた全国的な高齢者虐待の調査によると、被虐待者は女性や要介護状態で認知症 がある場合が多く、認知症が重度になるほど深刻度が高くなり、要介護度が高いほど、深刻度が高くな る傾向がみられます。 また、虐待者は、息子が約4割、次いで夫が約2割、娘が約2割となっています。そして、虐待者が 配偶者の場合、夫婦のみの世帯が約7割以上となっており、虐待者が息子や娘の場合は、8割以上が同 居で、その半数以上が虐待者である息子や娘とのみの世帯になっています。虐待に至った要因としては、 介護者の健康状態、介護疲れや介護ストレス、経済的困窮、本人との人間関係、本人の認知症の症状な どが多くなっています。 アンケート結果によると、介護者が「疲れやストレスを感じている」が約8割、 「経済的負担を感じて いる」が約5割となっており、 「手を上げたり、ひどいことを言いそうになったことがある」が約5割と なっています。虐待は、深刻度が高くなるほど介入が難しくなるため、早期発見、早期対応が極めて重 要となります。そして、早期に発見するためには、地域全体での見守りが重要です。 本町では「地域見守り支え合いネットワーク会議」を設置し、社会福祉協議会、区長会、民生委員、 老人クラブ、各種福祉団体、介護サービス事業所、商工会、行政、地域包括支援センターが協働して、 高齢者や障害者等が住み慣れた地域の中で自立して、安心した生活が送れるように、地域のネットワー クづくりに取り組んでいきます。そのネットワークの1つとして、日頃から地域住民の方々と接する機 会の多い民間事業者を中心に、 「安心見守りネットワーク協定」の締結に取り組んでいきます。 また、介護保険制度では、介護保険施設などのサービス提供にあたり、ベッドや車いすに縛り付ける などの身体の自由を奪う身体拘束を禁止しています。身体拘束に限らず、高齢者に対する不適切なケア は、介護に従事する職員のストレスにもつながり、不適切なケアが蓄積、エスカレートし、介護従事者 による虐待へとつながることになります。施設における運営推進会議や介護サービス事業所代表者会議 等において、事業所と十分な情報交換を行うとともに、サービス担当者会議やケアマネジャー連絡会、 地域ケア会議の場で、よりよいケアのあり方について検討していきます。 ■虐待件数 平成 24 年度 相談件数 平成 25 年度 0人 平成 26 年度 3人 1人 ※平成 27年1月末現在 39 あなたは高齢者虐待についてどう思いますか?(複数回答) 0.0 20.0 40.0 理解できない 60.0 31.0 自分がする側になってしまうかもしれない 20.8 自分がされる側になってしまうかもしれない 17.0 身近な問題に感じる 31.5 重要な問題である 自分には関係ない (%) 80.0 58.9 1.2 わからない 8.9 その他 0.3 無回答 1.2 N=336(第2号被保険者) あなたは高齢者の虐待を防止するために、どのようなことが必要だと思いますか? (複数回答) 0.0 20.0 介護される側と介護する側の相互理解の促進 40.0 60.0 80.0 (%) 100.0 40.8 介護者の負担軽減 81.8 地域における見守りや普段からの声かけ 34.8 介護者が気軽に相談できる窓口の充実 68.5 その他 2.4 無回答 1.5 40 N=336(第2号被保険者) ②権利擁護事業の推進 近年、悪質商法や振り込め詐欺など、高齢者の財産をねらった事件が増加しています。高齢者が地域 で安心して生活できるよう、様々な面において、高齢者の権利を護ることを「権利擁護事業」といいま す。 権利擁護事業の一つに、契約行為や財産管理などをひとりで行うことが困難となったときに、本人に 代わって後見人等が契約行為や財産管理等を代理する「成年後見制度」と、社会福祉協議会が実施して いる「福祉サービス利用援助事業」があります。一般高齢者のアンケートの中で、 「判断力が低下したと き、どのような支援を受けたいか」の問いに対して、「家族の支援を受けたい」が約8割、「成年後見等 の公的な制度を利用したい」が1割未満となっています。 しかしながら、今後、ひとり暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯の増加とともに、公的な制度の利用 も増えてくると思われます。 ◆福祉サービス利用援助事業 「福祉サービス利用援助事業」とは、判断能力に不安がある方に対して、福祉サービスの利用支援や 日常的な金銭管理を行う事業で、社会福祉協議会が実施しています。 認知症などにより、自分一人の判断では福祉サービスの利用手続きやその支払い、日々の金銭管理に 不安がある場合において、社会福祉協議会と本人との利用契約を結ぶことにより、生活支援員が定期的 に訪問し、サービスの利用援助や金銭管理、書類等の管理を行います。 ■福祉サービス利用援助事業実施状況 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 0人 1人 4人 7人 7人 7人 利用者数 ※平成 27年1月末現在 ◆成年後見制度 認知症や知的障害、精神障害などにより、判断能力が不十分な方への生活の支援や財産管理を行う成 年後見制度には、「法定後見制度」と「任意後見制度」の2種類があります。 「法定後見制度」とは、家庭裁判所によって選ばれた成年後見人等が、本人の利益を考えながら、本 人を代理して契約などの法律行為をしたり、本人が自分で法律行為を行うときに同意を与えたり、本人 が同意を得ないで行った不利益な法律行為を後から取り消したりすることによって、本人を保護・支援 する制度です。 「任意後見制度」とは、本人が十分な判断能力があるうちに、将来、判断能力が不十分になった場合 に備えて、あらかじめ自らが選んだ任意後見人に、自分の生活、療養看護や財産管理に関する事務につ いて代理権を与える契約を公証人の作成する公正証書で結んでおく制度です。この手続きを行っておく ことで、将来、判断力が不十分になったときに、任意後見人が、契約で決めた事務について、家庭裁判 所が選任する任意後見監督人の監督のもと、本人を代理して契約などをすることによって、本人の意思 にしたがった適切な保護・支援をすることができます。 認知症高齢者やひとり暮らし世帯の増加に伴い、成年後見制度の必要性は一層高まってきており、そ 41 の需要はさらに増大することが見込まれています。 本町においても、平成 22 年度から福祉サービス利用援助事業の件数が上がり始め、それとともに、 成年後見制度の相談も上がってきております。現在、成年後見センター・リーガルサポートの支援を受 けながら、社会福祉協議会と地域包括支援センターが協働して相談援助を行っていますが、今後、利用 者の増加に伴い、業務量の増加が見込まれます。 また、高齢者における後見事務においては、金銭管理などの財産管理よりも、介護サービスの利用契 約などの身の回りの支援が中心となることが多くみられます。 そこで、権利擁護事業の新たな担い手として、「市民後見人」の養成を検討していきます。「市民後見 人」は、権利擁護の担い手としてだけでなく、地域福祉の担い手という意味合いも持っており、地域に おける「支え合い活動」の延長線上にその活動を位置づけることができます。認知症の人の福祉を増進 する観点から、市民後見人の養成ととともに、地域における市民後見人の活動を推進する体制づくりに 取り組んでいきます。 ■成年後見制度市町申立て件数 平成 24 年度 利用者数 平成 25 年度 0人 平成 26 年度 0人 1人 ※平成 27年1月末現在 ■成年後見制度相談件数 平成 24 年度 利用者数 平成 25 年度 0人 平成 26 年度 2人 3人 ※平成 27年1月末現在 42 成年後見制度を知っていますか? (%) 0% 20% 第2号被保険者(40~65歳未満)【N=336】 11.6 一般高齢者(65歳以上)【N=476】 8.8 制度の詳細まで知っている 40% 60% 80% 100% 2.1 31.0 55.4 35.1 46.2 言葉は聞いたことはあるが、 制度の詳細までは知らない 知らない 9.9 無回答 もしあなたの判断能力が低下したら? 判断力が低下し、契約行為や財産管理をひとりで行うことが困難となったとき、どのよ うな支援を受けたいですか? (%) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 0.9 第2号被保険者(40~65歳未満)【N=336】 69.6 8.9 18.5 2.1 1.3 一般高齢者(65歳以上)【N=476】 家族の支援を 受けたい 成年後見等の 公的な制度を 利用したい 75.0 支援してくれる 親族がいない 43 6.5 わからない 10.9 6.3 無回答 (5)地域で支える医療の確保と適切な介護サービスの提供 ①介護と医療の連携 本町では、住み慣れた地域での生活を継続できるよう、退院支援、日常の療養支援、急変時の対応、 看取り等様々な局面で連携を図ることのできる体制の整備を進めていきます。 日常生活圏域別にサービス事業所を比較すると、粟賀・大山・寺前圏域に病院や介護保険事業所が集 中しています。均衡ある町の発展のために、他の圏域に事業所の整備がされるように働きかけをしてい きます。その際には、75 歳以上の高齢者や認知症の高齢者など、医療と介護の両方を必要とする人の増 加に対応し、24 時間対応ができる小規模多機能型居宅介護や認知症対応型通所介護の普及が重要となっ てきます。 医療においては、公立神崎総合病院を中心に地域の開業医と連携をとり、町内の高齢者が安心して暮 らせるまちづくりを目指します。 在宅医療・介護連携の推進においては、神崎郡医師会及び医療関連諸機関等と連携を図ることで、看 取りまで視野に入れた地域包括ケアシステムの構築に努めます。今後、在宅診療のニーズはますます高 くなると考えられ、町民が安心できる地域医療体制の確保に努めます。さらに、神崎郡医師会の協力を 得て、休日における安定的な救急医療体制を確保します。 高齢者に対する保健事業としては、町ぐるみ健診やインフルエンザ予防接種の補助事業を継続してい きます。 44 ■まちぐるみ健診の実績 項 目 平成23年度 平成 25年度 1,798 人 1,779 人 1,787 人 集 特定健診(40~74 歳) 893 人 905 人 911 人 団 ・ 個 別 住民健診 平成 24年度 人間ドッグ 61 人 60 人 81 人 肺がん検診 1,552 人 1,547 人 1,497 人 胃がん検診 563 人 584 人 540 人 1,148 人 1,187 人 1,169 人 前立腺がん検診 253 人 258 人 236 人 乳がん検診 553 人 467 人 451 人 子宮がん検診 580 人 373 人 462 人 骨粗鬆症検診 414 人 281 人 304 人 脳検査 37 人 44 人 46 人 腹部エコー 75 人 86 人 81 人 大腸がん検診 個別 ※実人数 ■高齢者に対するインフルエンザ予防接種の実績 平成 23年度 平成 24年度 平成 25年度 対象者 3,681 人 3,791 人 3,860 人 接種者 2,179 人 2,263 人 2,328 人 接種率 58.1% 60.3% 60.3% (6)住まいの確保 アンケート調査結果によると、7割近くの高齢者が、家族による介護や介護保険サービスを使うこと により、住み慣れた地域で暮らし続けることを望んでいます。しかしながら、家庭環境や経済的理由等 で自宅での生活を継続することが困難になることもあります。 本町では、家庭環境や経済的理由等で自宅での生活を継続することが困難となった方や、ひとり暮ら し及び高齢者のみの世帯で、自立した生活を送ることが困難となった方に対して、必要な居宅施設を提 供します。 また、平成 27 年度からは原則として要介護3以上の認定者しか特別養護老人ホームに入所できなく なります。介護が必要になっても、自宅又は新たな住まいを確保し、安心して住み続ける環境づくりを 検討していきます。 45 ①養護老人ホーム 65歳以上の方で心身・環境・経済的理由により自宅において養護を受けることが困難となった方に対 し、養護老人ホームにおいて生活の場を提供します。平成 21 年度には町外の養護老人ホームに1人入 所されていましたが、現在は、施設利用はありません。 平成 24 年度 養護老人ホーム 平成 25 年度 0人 平成 26 年度 0人 0人 ※平成 27年1月末現在 ②高齢者生活支援ハウス 概ね65歳以上のひとり暮らし、高齢のみの世帯で、高齢等のため自立した生活をすることに不安の ある方で、家族等による援助を受けることが困難な方に対し、介護支援機能、居宅機能及び交流機会を 総合的に提供します。現在、特別養護老人ホーム「あやめ苑」に併設されています。短期間の利用もあ り、各年度において入退所があります。 平成 24 年度 高齢者生活支援ハウス 平成 25 年度 2人 平成 26 年度 3人 4人 ※平成 27年1月末現在 ③サービス付き高齢者向け住宅 平成 25 年度に旧南小田小学校を改修し、サービス付き高齢者向け住宅を整備しました。平成 26 年 4月に 22 室が開設されました。平成 27 年4月からは住所地特例が適用となります。 平成 24 年度 平成 25 年度 サービス付き高齢者向け住宅 - 平成 26 年度 - 9人 ※平成 27年1月末現在 ④空き家バンク 本町では、平成 18 年度から空き家の利活用を行う「空き家バンク」に取り組んでいます。町内の空 き家を町のホームページで広報し、入居者や店舗利用者を募っています。高齢者が介護状態になり、自 宅での居住が困難となったときや、施設入所になったときなどの空き家対策にもなっています。 平成 24年度 平成 25年度 平成 26年度 空き家登録者数 39 人 28 人 37 人 契約合計件数 15 件 11 件 3件 住居契約件数 10 件 4件 2件 5件 7件 1件 店舗他契約件数 ※平成 27年1月末現在 ■65 歳以上の転入者 平成 18 年 平成 19 年 平成 20 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 1人 0人 6人 5人 9人 8人 4人 1人 0人 ※平成 27 年 1 月末現在 46 (7)安心・安全対策 ①安心・安全なまちづくりの推進 高齢者や障害者の自立した生活を容易にするとともに、積極的な社会参加を図る上で、不特定多数の 人々が利用する公共施設や公共交通機関のバリアフリー化は、高齢者や障害者の外出に対する抵抗感を 軽減し、日常生活の行動範囲を飛躍的に拡大させます。 本町では、新設の施設については、極力バリアフリー化に努めるとともに、既存の施設についても、 可能な範囲で年次的に改修を行っていきます。 また、民間の施設についても福祉のまちづくり条例を通して、バリアフリー化の促進を図ります。 ②バリアフリーの推進 兵庫県では、高齢者や障害者を含むすべての県民がいきいきと生活できる福祉のまちづくりを総合的 に推進するため、 「福祉のまちづくり条例」に基づき、県、市町、県民及び事業者の具体的な取り組みの あり方を示す「福祉のまちづくり基本方針」を定めています。 急速な高齢化や障害者の社会進出の進展等に対応し、ユニバーサル社会づくりの視点のもとに、福祉 のまちづくりを実現するため、以下を福祉のまちづくりの目標としています。 高齢者、障害者、妊婦、乳幼児をはじめとするすべての人々が、いつでもいきいきと生活し、活動で きる安全・安心で快適なまちづくり 本町では、福祉のまちづくりの目標のもと、以下の基本方向に沿って施策を推進していきます。 ● ユニバーサルデザインの一層の推進 ● 利用者目線での継続的な質の向上 ● 参画と協働による福祉のまちづくり 福祉のまちづくりの基本的方向に沿った施策として、以下の取り組みを推進していきます。 ○ 福祉のまちづくりの総合的な推進 ○ 施設のバリアフリー化等の推進 ○ 高齢者、障害者等の参画による施設整備、管理・運営の推進 ○ 自然災害等に備えた施設整備、管理・運営と支援体制の確立 〇 人生80年いきいき住宅助成事業の推進 47 ③災害時要援護者ネットワークづくりの推進 災害発生時、消防や警察等による支援体制(公的)が整うまでには一定の時間を要するうえに、人的 体制を含めて対応能力に限界があります。そのため、自らの命は自ら守る(自助)ことを基本とし、支 援が必要な人に対しては、地域で助け合う(共助)地域防災体制の構築が不可欠です。 アンケート結果をみると、自力で避難できない人が、一般高齢者の 6.1%、要支援・要介護認定者の 46.3%となっており、自力で避難できるか分からない人も含めると、一般高齢者の約2割、要支援・要 介護認定者の約6割が避難の際に何らかの支援が必要と考えられます。 また、避難支援については、一般高齢者、要支援・要介護認定者ともに、身近な隣近所の支援が約4 割、地区防災組織による支援が約3割、町による支援が約1割となっています。 本町では、避難の際に何らかの支援が必要な方に対し、避難行動要支援者台帳への登録を勧奨すると ともに、災害時要援護者支援ネットワーク会議を設置し、地域の自主防災組織や消防団、民生委員をは じめ、社会福祉協議会や福祉団体、福祉関係施設とともに、日頃の備えと災害発生時の対応のあり方を 検討し、災害時における災害時要援護者の支援体制の構築に向けて取り組んでいきます。 ■避難行動要支援者台帳の登録状況 平成 24 年 312 件 平成 25 年 307 件 平成 26 年 400 件(平成 27 年 1 月末現在) ■名簿の登録状況 対象者数 要介護認定者 登録率 132 名 87名 65.9% 1・2級(視覚障害) 15 名 5名 33.3% 1・2級(聴覚障害) 11 名 1名 9.1% 1・2級(肢体不自由) 93 名 35名 37.6% 療育手帳 A判定 36 名 3名 8.3% 精神障害者保健福祉手帳 1級 2名 0名 0.0% 身体障害者手帳 要介護3・4・5 登録数 ※平成 27年1月末現在 48 地域でしてほしい手助けはありますか?(複数回答) 0.0 10.0 安否確認の声かけ 20.0 30.0 18.6 21.3 15.8 19.7 話し相手や相談相手 (%) 50.0 34.2 27.1 7.1 買い物などの手伝い 10.6 4.6 7.1 6.9 8.3 3.4 6.4 3.3 5.0 4.3 4.6 2.1 4.3 2.1 7.6 食事の提供 ごみ出しの手伝い 家の中の修理、電池交換などの手伝い お金の出し入れやいろいろな手続きの援助 通院など外出時の援助 17.6 21.3 34.9 35.1 39.2 災害時の手助け 9.2 9.0 7.1 その他 29.6 33.5 27.5 無回答 一般高齢者(65歳以上)【N=476】 40.0 要支援・要介護認定者【N=188】 救命・救急安心カプセル 避難行動要支援者台帳に登録された方で、希望された 方に「救命・救急安心カプセル」を配布しています。こ れは、登録していただいた情報を記載した台帳をカプセ ルに入れ、自宅の冷蔵庫の中に保管していただき、災害 時はもちろん、救急車を呼んだ際などに救急隊員や近隣 の方などが「救命・救急安心カプセル」を持ち出し、連 絡先、かかりつけの医療機関、服薬している薬などをい ち早く医療関係者に知らせることができます。 49 介護者【N=240】 2.高齢者の健康づくりと生きがいづくり (1)介護予防の推進 ①住民主体で参加しやすく、地域に根ざした介護予防活動の推進 ◆地域を中心とした自主活動の支援(集いの場の拡大) 平成 26 年3月時点では、 後期高齢者の3人に1人は要介護者となっており (後期高齢者認定率 31%) 、 後期高齢者に対する介護予防の必要性が高くなっています。しかし一方で、一般高齢者の外出頻度は8 5歳までは比較的高い現状にあります(外出頻度が月1回未満 1.5%)。今後も外出頻度を維持すること が介護予防の推進につながると考え、外出しやすい集いの場の拡大を図ります。 一般高齢者 外出頻度 合計 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上 回 答 者 数 476 98 124 99 90 50 10 ほ ぼ 毎 日 27.9 39.8 34.7 28.3 14.4 12.0 30.0 週 2 ・ 3 回 34.2 38.8 37.1 29.3 38.9 24.0 20.0 週 1 回 16.4 11.2 16.9 18.2 16.7 26.0 0.0 月 2 ・ 3 回 12.8 8.2 7.3 14.1 18.9 22.0 10.0 (単位:%) 月 無 1 回 回 答 未 満 1.5 4.2 0.0 0.0 0.8 3.2 2.0 6.1 1.1 5.6 2.0 6.0 10.0 10.0 月 1 回 2.9 2.0 0.0 2.0 4.4 8.0 20.0 また、アンケートでは、要介護認定者・一般高齢者・2号被保険者ともに、今後も神河町で健やかに 暮らしていくためには、「近所で気軽に楽しく集まる場所が必要」との意見が多くありました。そこで、 一般高齢者の地域活動参加率が 69.1%であり、参加内容では老人クラブが最多の 79.3%ということか ら、地域や色々な団体で広く取り組みを検討することはもちろん、参加率が高い老人クラブ活動等にも、 身近な場所で自主的な集いの場の開催ができないか等を働きかけていきます。 無回答 2.9% 地域活動に 参加していない 27.9% 0.0 20.0 40.0 祭り・行事 N=476(一般高齢者) 25.2 サークル・自主グループ 21.0 老人クラブ 79.3 ボランティア活動 その他 無回答 50 (%) 80.0 100.0 41.6 自治会 地域活動に 参加している 69.1% 60.0 24.0 4.3 0.0 N=329 ②元気な時からの切れ目のない介護予防の継続 ◆高齢者の活躍の場と居場所づくり(一般介護予防事業・介護予防拠点の充実) 国は一次予防・二次予防事業と分け隔てなく介護予防事業に取り組むことを推進していますが、本町 では以前より、元気なときから切れ目のない介護予防の継続が必要と考え、年に1回は老人クラブやミ ニデイを対象に地区巡回健康教室を実施し、心身ともに健康であることの必要性を啓発してきました。 介護予防事業の参加状況では、「地区巡回健康教室(元気でいきいき教室)」の参加率が最多(43%) となっており、身近な介護予防事業参加の場として定着しています。 介護保険新規申請者の要介護原因(平成25年度)は、①認知症 23.5%、②関節症 19.3%、③転倒・ 骨折 13.9%となっており、その原因の予防として、筋力の維持・向上を図る「こつこつ貯筋教室」と認 知症予防を図る「元気や脳教室・いきいき倶楽部」を開催してきました。 ■新規申請者の要介護原因 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 1位 認知症 24.7% 認知症 33.0% 認知症 23.5% 2位 転倒、骨折 15.7% 転倒、骨折 22.7% 関節症 19.3% 3位 関節症 14.0% 関節症 11.9% 転倒、骨折 13.9% 4位 悪性新生物 10.1% 脳血管疾患 7.4% 脳血管疾患 6.6% 5位 脳血管疾患 6.7% 悪性新生物 6.8% 悪性新生物 4.8% 一般高齢者に対するアンケートによると、介護予防事業の認知度が約5割であることから、今後もさ らに広報・CATVを通じて事業のPRを行い、介護予防教室の内容の検討工夫を行います。 また、より一層効果のある介護予防を継続的に実践するために、地域における介護予防拠点の充実を 図ります。 ■こつこつ貯筋教室【筋力維持・向上教室】 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 会 場 2 か所 2 か所 4 か所 回 数 22 回 22 回 39 回 実 人 数 149 人 137 人 160 人 延べ人数 1,063 人 911 人 945 人 ※平成 27年 1 月末現在 51 ■元気や脳教室・いきいき倶楽部【認知症予防教室】 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 会 場 2か所 2か所 2か所 回 数 24 回 22 回 18回 実 人 数 71 人 75 人 80 人 延べ人数 424 人 320 人 445人 ※平成 27年 1 月末現在 平成 26 年度より、ボランティアが実施主体となる「いきいき倶楽部」と名前を変え、実施していま す。 ③リハビリテーション専門職等の関与による介護予防の取り組み 高齢化社会が進み、地域においてもリハビリテーション専門職が介護予防及び重度化予防に取り組む 重要性が強く求められてきています。 今後は、個人および地域全体の自立支援に向け、何ができるかを現場スタッフ等と検討していき、公 立神崎総合病院との連携をさらに進めていきます。 ④見守り等生活支援の担い手として、生きがいと役割づくりによる互助の推進 本町では、地域の中で介護予防の普及・啓発を推進するため、 「元気づくりサポーター」を養成し、各 地区のミニデイや自主的な体操の場を開催するなどで活躍しています。 介護予防は決して高齢者になってから取り組むことではありませんが、まだまだ高齢者の問題とのイ メージが強いため、若い世代から「介護予防=健康づくり」との意識を啓発していきます。 また、高齢者を対象者と決め付けるのではなく、高齢者自身も支援者(担い手)となることで、誰も が地域の中に生きがい・役割をもって生活できる地域の実現を目指し、ミニデイボランティアや老人ク ラブ会員・町内の介護施設職員を対象にしたサポーター養成講座特別版を開催しています。 今後も、地域を中心とした自主活動が求められている中、住民自身による自主的な、人と人とのつな がりを通じた「通いの場」を継続的に開催していけるような地域づくりを推進するため、定期的にフォ ロー研修や特別講座を重ねながら、実践力を高め、地域を中心とした自主活動を支援していきます。 ■元気づくりサポーター養成講座 平成 24 年度 回 平成 25 年度 平成 26 年度 数 7回 6回 4回 参加人数 127 人 79 人 185 人 ※平成 27年 1 月末現在 52 (2)健康づくり 住み慣れた地域で健やかに明るくいきいきと暮らすためには、心身ともに健康であることが必要です。 たとえ持病があっても悪化を防ぐ努力が必要です。 そのため、 「自分の健康は自分で守る」という意識を高め、行動に移せるように支援していきます。 ① 健康づくりの普及と啓発 本町では、毎年「町ぐるみ健診・がん検診」を実施しています。身近な場所での健診を利用すること で異常の早期発見、治療へと結びつき病気の重度化を防ぐことができます。最近の臨床結果から、生活 習慣病、特に高血圧、脂質異常症、糖尿病は認知症を併発する危険度が高いことが分かってきました。 このようなことから、若い世代からの健康づくりが大切であることがうかがわれます。 第2号被保険者(40 歳以上 65 歳未満)のアンケート結果から「健康診断を定期的に受けているか」 について、 「はい」と答えた人は 56.5%でした。日々の生活のあり方を振り返るよい機会になる健診を、 一人でも多くの方に受診していただけるよう、健診の受診勧奨や地区巡回健康教室を行っていきます。 また、高齢者の健康づくりにおいては、介護予防が重要です。いくつになっても自分の足で歩ける体 があり、自分の生活を計画できる柔軟な思考が持てることが健康づくり、生きがいづくりにも繋がって いきます。 今後も介護予防事業を柔軟に展開していき、元気な高齢者が多く集える町をつくっていきます。 ■地区巡回健康教室 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 実施回数 38 回 36 回 29回 参加人数 1,064 人 1,002 人 747 人 ※平成 27年 1 月末現在 53 (3)生きがいづくり ①高齢者の社会参加と生きがいづくりの推進 明るく活力に満ちた高齢社会を構築するためには、高齢者自身が地域社会の中で自らの経験と知識を 活かして、就労や様々な社会活動に参加するなど、積極的な役割を果たせるように支援することが重要 です。 第5期期間中(平成 24 年度~26 年度)には「団塊の世代」が高齢者となり、第6期期間中(平成 27 年度~29 年度)にも 300 人以上が 65 歳になる見込みです。高齢者の意欲や自主性を尊重しなが ら、地域における高齢者の社会参加が促進されるように支援します。 ◆老人クラブ 老人クラブは高齢者の自主的な組織として、会員の話し合いによって、それぞれの地域ごとに多種多 様な活動を行っています。一人ひとりの生きがいの充実を基本に「健康・友愛・奉仕」の全国3大運動 をはじめ、 「のばそう!健康寿命を。担おう!地域づくりを。 」をテーマに健康づくり・介護予防・友愛・ ボランティア・世代交流など様々な活動に取り組んでいます。 ■老人クラブの加入状況 平成 24 年度 老人クラブ数 平成 25 年度 平成 26 年度 40 40 40 65 歳以上人口 3,735 人 3,820 人 3,887 人 会員数 3,275 人 3,295 人 3,342 人 加入率 87.7% 86.3% 85.9% ※平成 27年1月末現在 活動を分類すると、 「生活を豊かにする楽しい活動」と「地域を豊かにする社会活動」に大別されます が、それぞれの関わりを持ちながら総合的に取り組む必要があります。それぞれの活動が一方に偏らな いようにバランスの取れた活動を目指します。 老人クラブ発展の基盤となるクラブ活動の拡充・強化を図り、会員のニーズに応じた魅力あるクラブ づくりを進めるとともに、会員の加入促進、特に若手会員の加入に積極的に取り組む等、老人クラブ活 動の活性化を推進します。 さらに、社会参加活動として、子ども会や保育・教育・福祉関係の諸団体との連携・協力のもとに、 世代間交流事業等心豊かな地域づくり活動を推進していきます。 ◆高齢者大学 高齢者が充実した老後を過ごすために、一人ひとりの意欲や能力、適性に応じて学習できる機会を提 供することが必要となります。 本町では、高齢者の生涯学習活動の一環として高齢者大学を開催しています。 高齢者大学は、中央公民館と神崎公民館の2ヶ所で、満 60 歳以上の方を対象に教養講座(あやめ学 54 級・あじさい学級)と趣味講座の2種類を展開しています。 教養講座は、人権学習、時事問題、スポーツ等、幅広い分野について学ぶ機会を提供しています。 趣味講座は、茶道、華道、歌謡、コーラス、書道、色えんぴつ画、民謡、民謡踊り、野の花、園芸、 グラウンドゴルフ、短歌、俳句等の活動があります。 ■高齢者大学登録人数(登録人数は実人数:あやめとあじさい重複者を除く) 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 開催回数 19 回 19 回 16回 あやめ学級 76 名 76 名 83 名 あじさい学級 152 名 154 名 115 名 登録人数(合計) 228 名 230 名 198 名 ※平成 27年1月末現在 高齢人口の増加に反して、高齢者大学への新規加入者は伸び悩んでいます。これは全国的な傾向です が、背後には、交通の便、事業内容のマンネリ化、高齢者の余暇活動の種類の広がり、就労の継続期間 の延長などが考えられます。 今後は、一歩が踏み出しにくい高齢者の掘り起こし、身近な場所で教養活動・趣味活動に取り組んで もらえる下地作り、学んだ内容を身近な地域の高齢者に広めるなど自主活動の拡大が図れないか、担当 部署と連携していきます。 さらに、40 歳~64 歳の方への「安心して老後を過ごすために今している取り組み」へのアンケート の結果からも、「健康管理」「趣味・生きがい」に重きがおかれていることから、働く世代も積極的に参 加したいと思える事業内容・体制構築に向けて担当部署と連携を図ります。 安心して老後を過ごすために取り組まれていることは?(複数回答) 0.0 20.0 (%) 60.0 40.0 貯蓄 32.4 健康管理 49.1 体力づくり 21.7 趣味・生きがい 29.5 仲間づくり 16.1 今は意識して取り組んでいない 30.4 その他 2.7 無回答 2.1 N=336(第2号被保険者) 55 ◆シルバー人材センター シルバー人材センターは、就労を通じ、生きがいや社会参加、収入を得たいという健康な 60 歳以上 の高年齢者を会員とし、民間企業や一般家庭、公共団体などから会員に適した臨時的な仕事を引き受け、 個人の希望と経験・能力に応じてその仕事を紹介する場です。 神崎郡では、福崎町に広域利用を目的とした「(公社)中播広域シルバー人材センター」の本部を置き、 本町に神河事業所を設置し、会員制による高年齢者への仕事の斡旋を行っています。 ■シルバー人材センター実施状況 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 登録者数 163 人 157 人 163人 契約件数 853 件 939 件 896 件 就業実人数 167 人 157 人 141 人 15,060 人 16,113 人 14,910 人 100% 100% 86.5% 就業延べ人数 就業率 ※平成 27年1月末現在 働くことは高年齢者にとって生活の支えとなるばかりでなく、多くの人が生きがいを感じているもの です。今後、ますます増えてくる高年齢者の就労に備え、組織を強化し、就業機会の拡大を図るととも に、会員の増加と就業の促進を図り魅力ある組織となるよう支援します。 第 6 期期間中に介護予防訪問介護が「新しい総合事業」となることに合わせ、新規事業に参入される 見込みです。今後も高年齢者のニーズは高まっていきますので、高年齢者の雇用の面も含め、シルバー 人材センターの役割が重要になってきます。 56 第5章 介護サービスの充実と質の向上(第6期介護保険事業計画) 1.介護保険サービス見込み量算出のフロー 各サービスの見込み量は、第5期計画の主要事業に関する進捗状況及び社会的条件等を踏まえ、主要 施策の将来展開などを総合的に勘案するとともに、計画期間における需要量を見込みます。 第6期(平成 27~29 年度)における介護保険サービスの見込み量は、次のようなステップで算出、 検討を加え、推計しています。 被保険者数の推計 本町の将来年齢人口推計と過去の人口推計の実績を勘案して、第1号及び第2号被保険者数を導いて います。 要支援・要介護認定者数等の推計 要支援・要介護の認定状況等を勘案し、平成 27~29 年度の各認定者数を導いています。 サービス利用状況の分析 第5期におけるサービス給付分析を行い、利用回数や利用人数等のデータから、平成 27~29 年度の 需要量を見込みました。 サービス見込み量の算出 厚生労働省により示されたサービス見込量算出基準により、推計した人口及び要支援・要介護認定者 数、施設サービスの基盤整備の見込み等を勘案し、平成 27~29 年度のサービス見込み量を算出してい ます。 保険料の算出 上記のサービス見込み量等を基に各サービスの給付費の総額等(標準給付見込額)に地域支援事業費 を加算した額から、第1号被保険者において負担すべき額を算出し、はじめに見込んだ第1号被保険者 数及びその所得状況を加味した数で除するなど、所定の算定方式において算出しています。 57 2.高齢者等の将来推計 (1)総人口等の見込み 将来人口については、平成 21 年度から平成 25 年度の住民基本台帳人口及び外国人登録人口をもと に、コーホート法(年齢ごとの変化率などをかけあわせて目標年次の人口を推計する方法)を用いたワ ークシートを使用し、推計を行いました。 今後、総人口が減少する中、本町ではますます急速に高齢化が進むと予想されます。 (人) 18,000 16,000 34.3 35.4 34.9 39.0 37.2 14,000 12,000 10,000 11,458 3,933 11,299 11,140 3,941 3,688 3,946 3,603 3,837 9,874 3,967 3,520 3,755 30.0 10,662 3,851 25.0 20.0 15.0 3,264 2,918 10.0 3,431 3,105 5.0 平成32年度 平成37年度 4,000 2,000 40.0 35.0 8,000 6,000 (%) 45.0 3,674 0 0.0 平成27年度 平成28年度 平成29年度 40歳未満 40~64歳 65歳以上 高齢化率 単位:人、% 平成27年度 平成28年度 平成29年度 総人口 平成32年度 平成37年度 11,458 11,299 11,140 10,662 9,874 40歳未満 推 計 40~64歳 人 65歳以上 口 前期高齢者(65~74歳) 3,837 3,755 3,674 3,431 3,105 3,688 3,603 3,520 3,264 2,918 3,933 3,941 3,946 3,967 3,851 1,746 1,751 1,754 1,766 1,520 後期高齢者(75歳以上) 2,187 2,190 2,192 2,201 2,331 33.5 33.2 33.0 32.2 31.4 32.2 31.9 31.6 30.6 29.6 34.3 34.9 35.4 37.2 39.0 40歳未満 構 成 40~64歳 比 65歳以上(高齢化率) 58 (2)被保険者数の見込み 被保険者数は年々減少傾向にあり、本計画の目標年度である平成 29 年度には 7,466 人(第1号被保 険者は 3,946 人、第 2 号被保険者は 3,520 人)と推計されています。 (人) 10,000 8,000 6,000 7,621 3,933 7,544 3,941 7,466 7,231 3,946 3,967 6,769 3,851 4,000 2,000 3,688 3,603 3,520 3,264 2,918 平成32年度 平成37年度 0 平成27年度 平成28年度 平成29年度 第2号被保険者 第1号被保険者 単位:人 平成27年度 平成28年度 平成29年度 第1号被保険者 平成32年度 平成37年度 3,933 3,941 3,946 3,967 3,851 前期高齢者(65~74歳) 1,746 1,751 1,754 1,766 1,520 後期高齢者(75歳以上) 2,187 2,190 2,192 2,201 2,331 第2号被保険者 3,688 3,603 3,520 3,264 2,918 合計 7,621 7,544 7,466 7,231 6,769 59 (3)要支援・要介護認定者数の見込み 要支援・要介護認定者数は、第 5 期計画の最終年度である平成 26 年 9 月末現在で 727 人となって います。本計画の目標年度である平成 29 年度には 903 人と推計されており、3 年間で 176 人の増加 を見込んでいます。 また、認定率(第1号被保険者に対する要支援・要介護認定者の割合)をみると、平成 26 年 9 月末 現在で 18.8%であったものが、平成 29 年度には 22.9%になると見込んでいます。 (人) 1,200 25.8 24.7 1,000 800 16.7 17.2 15.3 16.1 18.6 18.8 20.2 21.3 22.9 (%) 30.0 25.0 20.0 15.0 600 400 568 594 611 641 711 727 841 795 994 981 903 10.0 5.0 200 0.0 0 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27 平成28 平成29 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 要支援・要介護認定者 平成32 年度 平成37 年度 認定率 単位:人、% 実績値 推計値 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27 平成28 平成29 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 年度 第1号被保険者 平成32 年度 平成37 年度 3,704 3,700 3,666 3,735 3,820 3,866 3,933 3,941 3,946 3,967 3,851 568 594 611 641 711 727 795 841 903 981 994 要支援1 73 69 81 94 106 106 113 117 122 129 118 要支援2 76 77 80 78 80 81 89 93 98 101 103 要介護1 103 130 118 135 147 146 151 152 156 157 163 要介護2 75 91 78 83 92 100 117 136 155 174 168 要介護3 84 77 82 77 110 107 110 109 111 128 143 要介護4 72 66 69 69 65 82 104 121 139 152 151 要介護5 85 84 103 105 111 105 111 113 122 140 148 認定率 15.3 16.1 16.7 17.2 18.6 18.8 20.2 21.3 22.9 24.7 25.8 要支援・要介護認定者 60 3.居宅サービスの現状と今後の見込み 居宅サービス及び介護予防サービスの見込量については、平成 24 年度から平成 26 年度上半期まで の利用者数、利用日数、1回あたりの単価等の利用実績及びその伸び等を踏まえ、国が作成した推計の ためのワークシートを使用し、サービス量を見込みました。 実績値 居宅サービス 見込量 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 利用者数(人/月) 66 76 77 81 利用回数(回/月) 1,037 1,263 1,307 1,385 利用者数(人/月) 16 21 22 22 利用回数(回/月) 68 98 111 126 利用者数(人/月) 42 56 58 60 利用回数(回/月) 365 469 510 529 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用回数(回/月) 0 0 0 0 利用者数(人/月) 13 13 18 23 利用者数(人/月) 200 202 205 205 利用回数(回/月) 1,937 2,077 2,305 2,488 利用者数(人/月) 42 52 53 54 利用回数(回/月) 307 377 384 391 利用者数(人/月) 96 111 119 125 利用日数(日/月) 1,044 1,190 1,244 1,270 利用者数(人/月) 12 14 17 17 利用日数(日/月) 123 172 220 273 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用日数(日/月) 0 0 0 0 ⑪福祉用具貸与 利用者数(人/月) 169 176 179 184 ⑫特定福祉用具購入費 利用者数(人/月) 5 5 7 7 ⑬住宅改修費 利用者数(人/月) 3 5 5 7 ⑭特定施設入居者生活介護 利用者数(人/月) 1 3 3 4 ⑮居宅介護支援 利用者数(人/月) 314 386 394 426 ①訪問介護 ②訪問入浴介護 ③訪問看護 ④訪問リハビリテーション ⑤居宅療養管理指導 ⑥通所介護 ⑦通所リハビリテーション ⑧短期入所生活介護 ⑨短期入所療養介護(老健) ⑩短期入所療養介護(病院等) 61 介護予防サービス 実績値 見込量 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 利用者数(人/月) 23 25 26 1 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用回数(回/月) 0 0 0 0 利用者数(人/月) 7 11 15 19 利用回数(回/月) 25 35 45 57 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用回数(回/月) 0 0 0 0 ⑤介護予防居宅療養管理指導 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑥介護予防通所介護 利用者数(人/月) 61 66 69 7 ⑦介護予防通所リハビリテーション 利用者数(人/月) 10 11 11 12 利用者数(人/月) 1 1 1 1 利用日数(日/月) 34 34 49 70 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用日数(日/月) 0 0 0 0 利用者数(人/月) 0 0 0 0 利用日数(日/月) 0 0 0 0 ⑪介護予防福祉用具貸与 利用者数(人/月) 59 64 67 70 ⑫介護予防特定福祉用具購入費 利用者数(人/月) 2 2 2 3 ⑬介護予防住宅改修 利用者数(人/月) 2 2 3 3 ⑭介護予防特定施設入居者生活介護 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑮介護予防支援 利用者数(人/月) 124 153 162 176 ①介護予防訪問介護 ②介護予防訪問入浴介護 ③介護予防訪問看護 ④介護予防訪問リハビリテーション ⑧介護予防短期入所生活介護 ⑨介護予防短期入所療養介護(老健) ⑩介護予防短期入所療養介護(病院等) ①訪問介護・介護予防訪問介護(ホームヘルプサービス) サービス内容 訪問介護は、訪問介護員(ヘルパー)が自宅に訪問して、食事、入浴、排泄などの身体介護や調理、 清掃などの家事援助を行うサービスです。介護予防訪問介護は要支援者を対象に、家事援助を中心とし たサービスを行います。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点では訪問介護は 66 人、介護予防訪問介護は 23 人の利用者があります。訪問 介護は平成 27 年度から 29 年度において 76~81 人/月、介護予防訪問介護は平成 27 年度から 28 年 度において 25~26 人/月の利用を見込んでいます。 また、介護予防訪問介護は、平成 29 年度以降、総合事業に移行します。 62 ②訪問入浴介護・介護予防訪問入浴介護 サービス内容 (介護予防)訪問入浴介護は、家族介護等での入浴が困難な場合に、移動入浴車により自宅での入浴 を行うサービスです。利用者の多くが要介護5の方となっています。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点では訪問入浴介護は 16 人の利用者があります。平成 27 年度から 29 年度に おいては、訪問入浴介護は 21~22 人/月の利用を見込んでいますが、介護予防訪問入浴介護は利用を 見込んでいません。 ③訪問看護・介護予防訪問看護 サービス内容 訪問看護は、居宅での看護師等による療養上の世話、必要な診療の補助を行うサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点では訪問看護は 42 人、介護予防訪問看護は 7 人の利用者があります。平成 27 年度から 29 年度においては、訪問看護は 56~60 人/月、介護予防訪問看護 11~19 人/月の利用を 見込んでいます。 ④訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション サービス内容 (介護予防)訪問リハビリテーションは、理学療法士等が自宅に訪問し、身体機能の維持・増進を図 るためのリハビリ等を行うサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点において、(介護予防)訪問リハビリテーションの利用はありません。平成 27 年度から平成 29 年度においても利用を見込んでいません。 ⑤居宅療養管理指導・介護予防居宅療養管理指導 サービス内容 居宅療養管理指導は、通院が困難な要介護者に対して、医師・薬剤師等が訪問して療養上の管理指導 を行うサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点において、居宅療養管理指導は 13 人の利用者があります。平成 27 年度から 平成 29 年度において 13~23 人/月の利用を見込んでいますが、介護予防居宅療養管理指導は利用を 見込んでいません。 63 ⑥通所介護・介護予防通所介護(デイサービス) サービス内容 (介護予防)通所介護は、施設等に朝から夕方まで滞在し、食事・入浴・生活訓練・趣味の活動等を 行うサービスです。本町でも多くの介護者が利用している重要なサービスであり、今後も利用者は増加 していくことが想定されます。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点において通所介護は 200 人、介護予防通所介護は 61 人の利用者があります。 通所介護は平成 27 年度から平成29 年度において 202~205 人/月、介護予防通所介護は平成 27 年 度から平成 28 年度において 66~69 人/月の利用を見込んでいます。小規模通所介護事業所は平成2 8年度中に地域密着型通所介護(仮称)に指定替えする予定です。 また、介護予防通所介護は、平成 29 年度以降に総合事業に移行します。 ⑦通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション(デイケアサービス) サービス内容 (介護予防)通所リハビリテーションは、老人保健施設等に朝から夕方まで滞在し、心身機能の維持・ 回復を目的にリハビリテーションを受けるサービスです。デイサービスと同様に、食事・入浴・趣味の 活動等も行われています。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点において通所リハビリテーションは 42 人、介護予防通所リハビリテーション は 10 人の利用者があります。平成 27 年度から平成 29 年度においては、通所リハビリテーションは 52~54 人/月、介護予防通所リハビリテーションは 11~12 人/月の利用を見込んでいます。 ⑧短期入所生活介護・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ) サービス内容 (介護予防)短期入所生活介護は、介護者の疾病や社会的行事、休養などの理由により、一時的に介 護が困難となった場合に、短期間介護保険施設等で預かることにより、在宅で介護する家族の負担を軽 減するサービスです。 給付費の見込み 施設入所の前段階として利用する方もあり、今後も増加が見込まれます。長期間ショートステイを利 用される方については、利用が適切かどうかチェックする必要があり、ケアマネジャーに理由書の提出 を義務付けます。 平成 27年1月末時点において短期入所生活介護は 96 人、介護予防短期入所生活介護は 1 人の利用 者があります。平成 27 年度から平成 29 年度においては、短期入所生活介護は 111~125 人/月、介 護予防短期入所生活介護は 1 人/月の利用を見込んでいます。 64 ⑨⑩短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護 サービス内容 (介護予防)短期入所療養介護は、要介護者等が老人保健施設等に短期入所し、看護や医学的管理下 において介護、機能訓練等を受けるサービスです。 給付費の見込み 施設入所の前段階として利用する方もあり、今後も増加が見込まれます。 平成 27年度1月末時点において短期入所療養介護(老健)は 12 人の利用者があります。平成 27 年度から平成 29 年度においては、短期入所療養介護は 14~17 人/月の利用を見込んでいますが、介 護予防短期入所療養介護は利用を見込んでいません。 ⑪福祉用具貸与・介護予防福祉用具貸与 サービス内容 車いすや特殊ベッドなど、在宅介護に必要な福祉用具を、1割の自己負担でレンタル(貸与)するこ とができます。残りの9割は介護給付費として町から事業所へ支払われます。 給付費の見込み 多くの在宅介護者が福祉用具のレンタルをしており、平成 27年度1月末時点において福祉用具貸与 は 169 人/月、介護予防福祉用具貸与は 59 人/月の利用者があります。平成 27 年度から平成 29 年 度においては、福祉用具貸与は 176~184 人/月、介護予防福祉用具貸与は 64~70 人/月の利用を 見込んでいます。 ⑫特定福祉用具購入費・介護予防特定福祉用具購入費 サービス内容 腰掛便座(ポータブルトイレ)や入浴補助用具などを購入した場合に、購入費用の9割の給付を受け ることができます。在宅での介護負担を軽減し、介護生活の向上につながる重要なサービスです。 給付費の見込み 平成 27年度1月末時点において特定福祉用具購入費は 5 人/月、特定介護予防福祉用具購入費は2 /月の利用者があります。平成 27 年度から平成 29 年度においては、福特定福祉用具購入費は 5~7 人/月、特定介護予防福祉用具購入費は 2~3 人/月の利用を見込んでいます。 65 ⑬住宅改修費・介護予防住宅改修費 サービス内容 転倒して骨折した高齢者が在宅復帰する際などに、住宅に手すりをつけたり、段差解消工事を行った りすることがあります。このようなときに、住宅改修費として工事費用の9割の給付を受けることがで きます。寝たきりの予防や、在宅介護を続けるために重要なサービスですので、町としては住宅改修の 必要性が認められる工事については、適正な価格でされるように事業所に指導をしていきます。 給付費の見込み 平成 27年度1月末時点において住宅改修費は 3 人/月、介護予防住宅改修費は 2 人/月の利用者が あります。平成 27 年度から平成 29 年度においては、住宅改修は5~7 人/月、介護予防住宅改修費 は 2~3 人/月の利用を見込んでいます。 ⑭特定施設入居者生活介護・介護予防特定施設入居者生活介護 サービス内容 特定施設入居者生活介護とは、有料老人ホームや軽費老人ホーム(ケアハウス)の入所者が、日常生 活の支援や居宅介護サービスを受けるサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点において特定施設入居者生活介護は 1 人/月の利用者があります。平成 27 年度 から平成 29 年度においては、特定施設入居者生活介護は 3~4 人/月の利用を見込んでいますが、介 護予防特定施設入居者生活介護は利用を見込んでいません。 ⑮居宅介護支援・介護予防支援 サービス内容 居宅介護支援は、居宅介護サービスを適切に利用できるように、居宅介護支援専門員(ケアマネジャ ー)が要介護者の心身の状況・環境・本人や家族の希望等を受けて、利用するサービス計画を作成する とともに、サービス提供確保のため、事業所との連絡調整・利用実績の管理・施設への入所申込みの支 援等を行うサービスです。 介護予防支援は、要支援者が介護予防サービスや福祉サービスを適切に利用できるように、地域包括 支援センターが介護予防ケアプランを作成するものです。介護予防ケアプランについては、地域包括支 援センターから計画作成の委託ができることとされています。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における居宅介護支援は 314 人/月、介護予防支援は 124 人/月の利用者と なっています。平成 27 年度から平成 29 年度においては、居宅介護支援は 386~426 人/月、介護予 防支援は 153~176 人/月の利用を見込んでいます。 66 4.介護保険施設サービスの現状と今後の見込み (単位:人/月) 実績値 見込量 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 ①介護老人福祉施設 85 90 110 114 ②介護老人保健施設 22 25 26 27 ③介護療養型医療施設 17 16 17 18 ①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) サービス内容 介護老人福祉施設は、常時介護が必要で、居宅での生活が困難な人が入所する施設です。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における介護老人福祉施設の利用者は 85 人となっています。今後も増加して いくと見込み、平成 27 年度から平成 29 年度において 90~114 人/月の利用を見込んでいます。第 6 期期間中に 30 床の増床を見込んでいます。 ②介護老人保健施設(老人保健施設) サービス内容 介護老人保健施設は、病気の状態が安定している人が、在宅復帰できるようにリハビリテーションや 介護・看護を中心とした医療のケアと日常生活の支援を受ける施設です。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における介護老人保健施設の利用者は 22 人となっています。今後も微増して いくと見込み、平成 27 年度から平成 29 年度において 25~27 人/月の利用を見込んでいます。 ③介護療養型医療施設(療養型病床群など) サービス内容 介護療養型医療施設は、急性期の治療を終え、長期にわたって療養が必要な方が入所(入院)し、療 養上の管理、看護、医学的管理下における介護などの世話、リハビリテーション等を受けることができ る施設です。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における介護療養型医療施設の利用者は 17 人となっています。平成 27 年度 から平成 29 年度において 16~18 人/月の利用を見込んでいます。 また、介護療養型医療施設は、平成 29 年度末に廃止される予定です。 67 5.地域密着型サービスの現状と今後の見込み 地域密着型サービス及び地域密着型介護予防サービスの見込量については、第5期計画の利用実績や 今後の施設整備計画等を踏まえ、サービス量を見込みました。 実績値 平成 26 年度 見込量 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 利用者数(人/月) 0 7 9 9 利用回数(回/月) 0 48 78 104 ②小規模多機能型居宅介護(介護予防含む) 利用者数(人/月) 11 24 28 32 ③認知症対応型共同生活介護(介護予防含む) 利用者数(人/月) 32 31 32 33 ④定期巡回・随時対応型訪問介護看護 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑤夜間対応型訪問介護 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑥地域密着型特定施設入居者生活介護 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑦地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 利用者数(人/月) 16 18 18 20 ⑧看護小規模多機能型居宅介護 利用者数(人/月) 0 0 0 0 ⑨地域密着型通所介護 利用者数(人/月) - - 51 51 ①認知症対応型通所介護(介護予防含む) ①認知症対応型通所介護・介護予防認知症対応型通所介護 サービス内容 認知症の居宅要介護認定者が、デイサービスを利用して、入浴、排せつ、食事等の介護、その他の日 常生活の世話や機能訓練を受けることのできるサービスです。 また、介護予防認知症対応型通所介護は、認知症のある要支援者を対象に、認知症のある方に専門的 なケアを提供する通所介護サービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における(介護予防)認知症対応型通所介護の利用者いませんが、平成 27 年 度から平成 29 年度において(介護予防)認知症対応型通所介護は 7~9 人/月の利用を見込んでいま す。第 6 期期間中に1事業所を整備予定です。 ②小規模多機能型居宅介護・介護予防小規模多機能型居宅介護 サービス内容 介護が必要になった高齢者(主に認知症高齢者)が、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持 できるよう、 「通い」を中心に「訪問」 「泊まり」の3サービス形態が一体となり、24 時間切れ間なくサ ービスを提供するものです。 68 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における(介護予防)小規模多機能型居宅介護は 11 人/月の利用者となって います。平成 27 年度から平成 29 年度においては、(介護予防)小規模多機能型居宅介護は 24~32 人/月の利用を見込んでいます。第 6 期期間中に1事業所を整備予定です。 ③認知症対応型共同生活介護・介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム) サービス内容 認知症対応型共同生活介護とは、認知症の要介護者が共同で生活し、日常生活の支援、機能訓練など を受けるサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における認知症対応型共同生活介護は 32 人/月の利用者となっています。平 成 27 年度から平成 29 年度においては、認知症対応型共同生活介護は 31~33 人/月の利用を見込ん でいます。 ⑦地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 サービス内容 定員 29 人以下の特別養護老人ホームに入所している要介護者に対する、日常生活上の世話や機能訓 練等をするサービスです。 給付費の見込み 平成 27年1月末時点における地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護は 16 人/月の利用者と なっています。平成 27 年度から平成 29 年度においては、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介 護は 18~20 人/月の利用を見込んでいます。 ⑨地域密着型通所介護 サービス内容 身近な地域でサービス提供を行う小規模な通所介護サービスで、第6期に創設されるサービスです。 給付費の見込み 平成 28 年度から平成 29 年度においては、地域密着型通所介護は 51人/月の利用を見込んでいま す。 69 6.介護保険事業及び保険料 (1)介護サービス給付費の見込み 平成 27 年度から平成 29 年度までの介護サービス及び介護予防サービスごとの給付費は以下のとお りです。 (単位:千円) 介護給付費 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 居宅サービス 訪問介護 48,512 50,169 53,193 訪問入浴介護 10,440 10,784 11,488 訪問看護 23,925 25,323 28,559 0 0 0 874 1,024 1,175 190,750 210,091 229,461 36,984 37,420 37,832 107,997 108,227 108,944 13,186 16,885 21,249 0 0 0 37,101 37,057 37,820 特定福祉用具購入費 2,065 2,625 2,627 住宅改修費 4,541 4,684 6,718 特定施設入居者生活介護 7,238 7,238 9,638 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 0 0 夜間対応型訪問介護 0 0 0 4,306 6,507 8,732 小規模多機能型居宅介護 30,088 30,738 32,463 認知症対応型共同生活介護 80,295 82,321 85,081 0 0 0 53,993 53,993 60,256 看護小規模多機能型居宅介護 0 0 0 地域密着型通所介護 - 52,523 57,365 介護老人福祉施設 232,015 284,805 295,846 介護老人保健施設 72,362 75,522 78,487 介護療養型医療施設 66,911 71,505 75,592 58,897 60,085 64,873 1,082,480 1,229,526 1,307,399 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護(老健) 短期入所療養介護(病院等) 福祉用具貸与 地域密着型サービス 認知症対応型通所介護 地域密着型特定施設入居者生活介護 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 施設サービス 居宅介護支援 介護給付費(小計)(Ⅰ) 70 (単位:千円) 介護予防給付費 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 介護予防居宅サービス 介護予防訪問介護 4,393 4,585 231 0 0 0 1,588 2,065 2,610 介護予防訪問リハビリテーション 0 0 0 介護予防居宅療養管理指導 0 0 0 23,519 24,672 3,236 介護予防通所リハビリテーション 5,288 5,569 5,887 介護予防短期入所生活介護 1,702 2,449 3,476 介護予防短期入所療養介護(老健) 0 0 0 介護予防短期入所療養介護(病院等) 0 0 0 3,716 3,893 4,101 602 827 937 2,003 3,023 3,090 0 0 0 介護予防認知症対応型通所介護 1,392 4,176 5,568 介護予防小規模多機能型居宅介護 2,311 3,362 4,128 0 0 0 9,187 9,700 10,579 55,701 64,321 43,843 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問看護 介護予防通所介護 介護予防福祉用具貸与 介護予防特定福祉用具購入費 介護予防住宅改修費 介護予防特定施設入居者生活介護 地域密着型サービス 介護予防認知症対応型共同生活介護 介護予防支援 介護予防給付費(小計)(Ⅱ) (単位:千円) 総給付費 総給付費(合計) 平成 27 年度 (Ⅲ)=(Ⅰ)+(Ⅱ) 1,138,181 71 平成 28 年度 1,293,847 平成 29 年度 1,351,242 (2)介護保険財政の仕組み 平成 27 年度から平成 29 年度までの第1号被保険者負担率が社会全体の年齢別人口の増減により 21%⇒22%に、第2号被保険者負担率が 29%⇒28%に改正されました。 第5期における介護保険の財源 第1号被保険者 21.0% 第6期における介護保険の財源 第1号被保険者 22.0% 国 25.0% 県 12.5% 第2号被保険者 29.0% 国 25.0% 県 12.5% 第2号被保険者 28.0% 町 12.5% 町 12.5% (3)標準給付費の見込み 平成 27 年度から平成 29 年度までの標準給付費は以下のとおりです。 (単位:円) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 1,134,614,367 1,288,115,960 1,345,046,847 3,767,777,173 ②特定入所者介護サービス費等給付額 38,551,274 37,963,895 38,011,849 114,527,019 ③高額介護サービス費等給付額 16,000,000 17,000,000 18,000,000 51,000,000 1,600,000 1,700,000 1,800,000 5,100,000 864,000 900,000 945,000 2,709,000 1,191,629,641 1,345,679,855 1,403,803,696 3,941,113,192 ①総給付費(一定以上所得者負担の調整後) ④高額医療合算介護サービス費等給付額 ⑤算定対象審査支払手数料 A.標準給付費見込額 =①+②+③+④+⑤ 72 3 年間の総額 (4)地域支援事業の費用見込額 平成 27 年度から平成 29 年度までの地域支援事業費は以下のとおりです。 (単位:円) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 合計 ①介護予防・日常生活支援総合事業費 11,907,656 13,447,798 39,927,626 65,283,080 ②包括的支援事業・任意事業費 23,815,312 26,895,596 28,057,173 78,768,081 B.地域支援事業費=①+② 35,722,968 40,343,394 67,984,799 144,051,161 介護予防事業については、国の示したガイドライン等を踏まえ、平成 29 年4月1日に予防給付サー ビス(訪問介護、通所介護)と合わせて新しい介護予防・日常生活支援総合事業へ移行します。 介護給付(要介護1~5) 介護給付(要介護1~5) 介護予防給付(要支援1~2) 現行と同様 介護予防給付(要支援1~2) 事業に移行 新しい介護予防・日常生活支援総合事業 訪問看護、福祉用具等 訪問介護、通所介護 (要支援1~2、それ以外の者) ○介護予防・生活支援サービス事業 [多様化] ○一般介護予防事業 [多様化] 介護予防事業 又は介護予防・日常生活支援総合事業 ○二次予防事業 ○一次予防事業 地 域 支 援 事 業 全市町村で実施 包括的支援事業 ○地域包括支援センターの運営 ○在宅医療・介護連携の推進 [充実] ○認知症施策の推進 [充実] ○生活支援サービスの体制整備 [充実] 包括的支援事業 ○地域包括支援センターの運営 任意事業 任意事業 ○介護給付費適正化事業 ○家族介護支援事業 ○その他の事業 ○介護給付費適正化事業 ○家族介護支援事業 ○その他の事業 73 地 域 支 援 事 業 (5)保険料収納必要額 第6期計画では、標準給付費見込額と地域支援事業費の合計×22%を基準に、第1号被保険者の保険 料で負担する保険料収納必要額を算出します。 単位 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 A.標準給付費見込額 円 1,191,629,641 1,345,679,855 1,403,803,696 B.地域支援事業費 円 35,722,968 40,343,394 67,984,799 C.第 1 号被保険者負担分相当額 円 270,017,574 304,925,115 323,793,469 (A+B)×22% D.調整交付金相当額=A×5% 円 59,581,482 67,283,993 72,186,566 E.調整交付金見込交付割合 % 7.00 7.00 7.00 本町の後期高齢者加入割合補正係数 - 0.8951 0.9040 0.9153 本町の所得段階別加入割合補正係数 - 0.9963 0.9968 0.9963 F.調整交付金見込額=A×E 円 83,414,000 94,198,000 101,061,000 G 準備基金取崩額 円 H.財政安定化基金償還金 円 保険料収納必要額=C+D-F-G+H 円 20,000,000 0 0 0 799,115,198 74 (6)介護保険料の算出方法 第 6 期の第 1 号介護保険料については、所得水準に応じてきめ細やかな保険料設定を行う観点から、 これまでの 7 段階から 10 段階に見直されます。 世帯課税・本人 非課税 世帯非課税 本人課税 第 5 期 第1段階 0.5 第2段階 第3-1段階 第3段階 第4-1段階 第4段階 1.0 0.5 0.65 0.75 0.9 第5段階 1.25 第6段階 1.5 第7段階 1.75 第 6 期 新 第1段階 0.5 新 第2段階 0.65 新 第3段階 0.75 新 第4段階 0.9 新 第5段階 1.0 新 第6段階 1.2 新 第7段階 1.3 新 第8段階 1.5 新 新 第9段階 第10段階 1.75 1.7 平成27年4月以降、別枠公費による軽減強化 第1段階 0.45 平成29年4月以降、別枠公費による軽減強化 第1段階 0.3 第2段階 0.4 第3段階 0.7 ◆保険料の低所得者軽減強化 低所得高齢者の介護保険料について、給付費の5割の公費とは別枠で公費を投入し、保険料負担の軽 減を強化します。 75 ◆介護保険料基準額の設定 所得段階 基準額に対する割 所得段階別 対象者の内容 第5期計画 合(第6期) 第6期計画 生活保護被保護者、世帯全員が老齢福祉年 第 1 段階 第 1 段階 基準額×0.5 第 2 段階 金受給者、世帯全員が住民税非課税かつ本 12.1% 人年金収入等 80 万円以下 第 3-1 段階 第 2 段階 基準額×0.65 第 3 段階 第 3 段階 基準額×0.75 第 4-1 段階 第 4 段階 基準額×0.9 第 4 段階 第 5 段階 基準額 第 6 段階 基準額×1.2 第 7 段階 基準額×1.3 第 8 段階 基準額×1.5 第 9 段階 基準額×1.7 第 10 段階 基準額×1.75 世帯全員が住民税非課税かつ本人年金収入 等 80 万円超 120 万円以下 世帯全員が住民税非課税者かつ本人年金収 入 120 万円超 本人が住民税非課税(世帯に課税者がいる) かつ本人年金収入等 80 万円以下 本人が住民税非課税(世帯に課税者がいる) かつ本人年金収入等 80 万円超 第 5 段階 第 6 段階 第 7 段階 加入者割合 本人が住民税課税かつ前年の合計所得金額 120 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所得金額 120 万円以上 190 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所得金額 190 万円以上 290 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所得金額 290 万円以上 400 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所得金額 400 万円以上 ◆所得段階別加入者数 基準所得額 7.5% 6.1% 16.9% 21.9% 16.1% 10.7% 5.8% 1.3% 1.6% (単位:人) 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 第 1 段階 476 477 478 第 2 段階 295 296 296 第 3 段階 240 240 241 第 4 段階 665 666 667 第 5 段階 861 862 864 第 6 段階 633 635 635 第 7 段階 1,200,000 421 422 422 第 8 段階 1,900,000 228 229 229 第 9 段階 2,900,000 51 51 51 第 10 段階 4,000,000 63 63 63 3,933 3,941 3,946 計 76 (7)第1号被保険者(65歳以上)の所得段階別保険料 【第 6 期計画における第 1 号被保険者基準保険料額】 保険料基準額(年額) 68,400 円 保険料基準額(月額) 5,700 円 保険料基準額(年額)=保険料収納必要額÷保険料収納率(99.3%)÷所得段階加入割合補正後被保険者数 保険料基準額(月額)=保険料基準額(年額)÷12 平成 27 年度 所得段階 平成 28 年度 平成 29 年度 基準額に 介護保険料額 基準額に 介護保険料額 対する割合 (年額) 対する割合 (年額) 対象者の内容 生活保護被保護者、世帯全員が老齢福祉年 第 1 段階 0.45 30,780 円 20,520 円 0.3 金受給者、世帯全員が住民税非課税かつ本 人年金収入等 80 万円以下 0.65 44,460 円 0.4 27,360 円 0.75 51,300 円 0.7 47,880 円 0.9 61,560 円 0.9 61,560 円 1.0 68,400 円 1.0 68,400 円 第 6 段階 1.2 82,080 円 1.2 82,080 円 第 7 段階 1.3 88,920 円 1.3 88,920 円 第 8 段階 1.5 102,600 円 1.5 102,600 円 第 9 段階 1.7 116,280 円 1.7 116,280 円 第 10 段階 1.75 119,700 円 1.75 119,700 円 第 2 段階 第 3 段階 第 4 段階 第 5 段階 77 世帯全員が住民税非課税かつ本人年金収入 等 80 万円超 120 万円以下 世帯全員が住民税非課税者かつ本人年金収 入 120 万円超 本人が住民税非課税(世帯に課税者がいる) かつ本人年金収入等 80 万円以下 本人が住民税非課税(世帯に課税者がいる) かつ本人年金収入等 80 万円超 本人が住民税課税かつ前年の合計所 得金額 120 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所 得金額 120 万円以上 190 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所 得金額 190 万円以上 290 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所 得金額 290 万円以上 400 万円未満 本人が住民税課税かつ前年の合計所 得金額 400 万円以上 資 料 編 ●神河町介護保険事業計画策定委員会設置要綱 (平成 17 年 11 月 7 日要綱第 31 号) 改正 平成 20 年 3 月 31 日要綱第 6 号 (設置) 第1条 神河町における介護保険事業の円滑な実施を確保すること等を目的として、神河町介護保険事 業計画策定委員会(以下「委員会」という。)を設置する。 (所掌事務) 第 2 条 委員会は、次に掲げる事項を審議する。 (1) 神河町介護保険事業計画 (2) 神河町高齢者保健福祉計画 (3) 前 2 号に定めるもののほか、前条の目的を達成するために必要な事項 (構成) 第 3 条 委員会は、14 人以内の委員で組織する。 2 委員は、次に掲げる者のうちから町長が委嘱する。 (1) 地域の代表 (2) 保健・医療関係者の代表 (3) 福祉関係者の代表 (4) 被保険者の代表 (5) 識見を有する者 3 委員の任期は、所掌事務が終了する日までとする。ただし、委員が欠けた場合における委員の任期は、 前任者の残任期間とする。 (役員等) 第 4 条 委員会に次の役員を置き、委員の互選により決定する。 会長 1人 副会長 1 人 2 会長は、会務を総理する。 3 副会長は会長を補佐し、会長に事故あるとき又は欠けたとき、その職務を代理する。 (会議) 第 5 条 委員会は、必要に応じ会長が招集する。 2 委員会は、必要に応じ委員以外の者の出席を求め、説明又は意見を聴くことができる。 (庶務) 第 6 条 委員会の庶務は、健康福祉課において処理する。 (その他) 第 7 条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員会において定める。 78 附 則 (施行期日) 1 この要綱は、平成 17 年 11 月 7 日から施行する。 (経過措置) 2 この要綱の施行の日の前日までに、合併前の神崎町介護保険事業計画策定委員会設置要綱(平成 17 年神崎町要綱第 5 号)又は大河内町介護保険事業計画及び老人保健福祉計画策定委員会設置要綱(平成 17 年大河内町要綱第 6 号)の規定によりなされた手続その他の行為は、それぞれこの要綱の相当規定 によりなされたものとみなす。 (委員定数の特例) 3 この要綱の施行の日から平成 18 年 3 月 31 日までの間は、第 3 条中 14 人とあるのは 28 人とす る。 附 則(平成 20 年 3 月 31 日要綱第 6 号) この要綱は、平成 20 年 4 月 1 日から施行する。 79 ●第6期介護保険事業計画策定委員 (神河町介護保険事業計画策定員会設置要綱第3条) 選出区分 氏 1 名 備 考 廣納 智秋 区長会 中山 和代 民生委員協議会 松原 和子 老人クラブ 立岩 誠 医師 5 谷 神崎総合病院地域連携室 6 日並 香 特別養護老人ホームあやめ苑 坂本 京子 グループホームゆうゆう 中野 正義 社会福祉協議会会長 難波 義博 社会福祉協議会事務局長 山名 廣子 介護者の会 11 小林 つた子 2号被保険者 12 奥平 広子 ナース・ボランティア 小林 和男 町議会 仲西 博子 中播磨健康福祉事務所 2 地域の代表 3 4 保健・医療関係者の代表 7 福祉関係者の代表 8 ◎ 9 10 義幸 被保険者の代表 13 ○ 識見を有する者 14 ※◎:会長、○:副会長 事務局 佐古 正雄 健康福祉課長 桐月 俊彦 健康福祉課課長補佐 岸口 徹 健康福祉課主査 西村 千春 健康福祉課主事 保西 瞳 主任保健師 玉田 享 税務課長 藤原 のぞみ 税務課係長 健康福祉課 地域包括支援センター 税務課 80 神河町高齢者福祉計画及び第6期介護保険事業計画 平成 27 年 3 月 編集・発行:神河町 健康福祉課(神崎支庁舎) 所在地:〒679-2414 兵庫県神崎郡神河町粟賀町 630 番地 TEL:0790-32-2421(代表) FAX:0790-31-2800(代表)