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主語+動詞+目的語+補語の文 PPOOOIIINNNTT
中高一貫コース 中学 2 年 英 語 ハイレベル・スタンダード 「要点」見本 *「要点」は『Z Study サポート』に 1 年分をまとめて掲載。実際の教材ではサイズは B5 です。 主語 + 動詞 + 目的語 + 補語の文 1 主語+動詞+目的語+補語〔名詞〕の文 補語は主語に対する説明を加える語として使われるほか,目的語に対して説明を加える形で使われること もあります。 ① My friends call me “JB.” 友達はぼくのことを「JB」と呼びます。 ② They named their baby Ruth. 彼らは赤ちゃんをルースと名づけました。 ③ They made Andy captain of the team. 彼らはアンディをチームの主将にしました。 POINT ・一部の動詞は,目的語を説明する補語をとって〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語〉の語 順になる。 〈主語 + 動詞 + 目的語〉の後ろに,目的語を補足説明する補語を置くことで文が 完成する動詞があります。この場合, 〈主語 + 動詞 + 補語〉の文型と同様に,名詞 と形容詞が補語として用いられます。 動詞に補語が続く文と,動詞に〈目的語 + 補語〉が続く文を比べ,補語のはたら きについて考えてみましょう。 ●〈主語 + 動詞 + 補語〉の文 She became a famous singer. 主語 動詞 (彼女は有名な歌手になりました。 ) 補語 この形の文では,補語が主語の説明をしています。 ●〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語〉の文 We call this a disaster. 主語 動詞 目的語 (わたしたちはこれを惨事と呼びます。 ) 補語 この形の文では,補語が直前の目的語に対する説明を加えています。意味の上で, 目的語 = 補語の関係が成り立っていることに注意してください。 この形の文を作る動詞には次のようなものがあります。 call(∼を…と呼ぶ) ,name(∼を…と名づける) ,make(∼を…にする) ,find(∼ 110 さらにくわしく 主語の説明をする補語の ことを‘主格補語’,目 的語の説明をする補語を ‘目的格補語’と呼ぶ。 が…だとわかる) ,think(∼を…と思う) ,elect(∼を…として選ぶ) Everybody calls her Old Grannie. 主語 動詞 目的語 補語 (みんな彼女のことをオールドグラニーと呼びます。 ) 注意しよう They elected Cindy chairperson of the meeting. 主語 動詞 c a p t a i n ( 主 将 ), 補語 chairperson (議長), (彼らはシンディを会議の議長に選出しました。 ) president(社長;大統 目的語 補語が名詞の場合,補語の部分をたずねるときには疑問詞 what を用います。 “What shall we call the place?” 「その場所を何と呼びましょうか。 」 “Let’s call it ‘Middle Earth’.” 「ミドル・アースと呼びましょう。 」 発展 領)など,1 度に 1 人し かなれない役職を示す語 が補語になる場合,ふつ うその語には冠詞を付け ない。 find や think などは,目的語と補語の間に to be を補うこともある。 Step Up! We found this (to be) the highest point of the island. 主語 動詞 目的語 補語 (わたしたちはここがその島の最高地点だとわかりました。 ) I didn’t think him (to be) a real gentleman. 主語 動詞 目的語 補語 (わたしは,彼は本当の紳士ではないと思いました。 ) チェック問題 次の日本文の意味を表すように,カッコ内から最も適当なものを選びなさい。×は何も入らないことを示 します。 ¸ 彼女はわたしをお父さんと呼んだ。 She called me ( by ; with ; × ) Dad. ( ) ( ) ( ) ¹ そのケーキを 4 つに切りなさい。 Cut the cake ( into ; with ; × )four. º コーチが彼をすばらしいランナーにしました。 The coach made him ( as ; into ; × ) a great runner. 解答 ¸ × ¹ into º × disaster[diz@st6r/-z!\st6]惨事;災害 chairperson[tƒé6Rp§\Rsn]議長 111 2 主語+動詞+目的語+補語〔形容詞〕の文 形容詞を補語とする〈主語+動詞+目的語+補語〉の形の文を学習しましょう。 ④ Mark painted the doghouse green. マークはその犬小屋を緑に塗りました。 ⑤ She kept the windows open. ⑥ I left Meg alone. 彼女は窓を開けておきました。 わたしはメグを 1 人にしておきました。 POINT ・「∼が…だと思う」 , 「∼を…(ある状態)にする」という意味の動詞には, 〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語(= 形容詞) 〉の形をとるものが多い。 名詞のほかに,形容詞も補語になることができます。動詞に〈目的語(∼を)+ 補 語(∼と〔に〕 ) 〉が続く形で,補語が形容詞の場合についてみていきましょう。 I found the movie very funny. (その映画はとてもこっけいだと思いました。 ) 主語 動詞 目的語 補語(=形容詞) He painted the roof of the house red. 主語 動詞 目的語 (彼は家の屋根を赤く塗りました。 ) 補語(=形容詞) 「∼が…だと思う〔気づく〕 」といった意味を表す find,think,feel などは, 〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語(=形容詞) 〉の形の文を作ることができます。 Some scientists think it possible. 主語 動詞 目的語 補語 (それを可能だと思っている科学者もいます。 ) I feel the work too difficult for me. 主語 動詞 目的語 補語 (その仕事はわたしには難しすぎるように思います。 ) 「∼をある状態にする」の意味を表す動詞にも, 〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語(= 形容詞) 〉の形の文を作るものが多くあります。make,get(∼を…にする) ,keep (∼を…にしておく) ,leave(∼を…のままにしておく) ,set(∼を…にする) ,paint (∼を…(の色)に塗る)などです。 112 さらにくわしく これらの動詞を用いた文 では,目的語と補語の間 に to be を補うこともあ る。 My father made my mother happy. 主語 動詞 目的語 補語 The girl got her hands warm. 主語 動詞 目的語 (父は母を幸せにしました。 ) (その少女は自分の両手を暖めました。 ) 補語 Nancy always keeps her room clean. 主語 動詞 目的語 補語 (ナンシーはいつも自分の部屋をきれいにしています。 ) Don’t leave the door open. 動詞 注意 Caution! 目的語 (ドアを開けたままにしないで。 ) 補語 注意しよう keep は「意図的に∼を …の状態にしておく」こ とを,leave は「∼を… の状態のままにしてお く」ことを表すので,使 い分ける必要がある。 〈主語 + 動詞 + 目的語〉の後ろが形容詞か副詞かで,意味が大きく違ってくる。 He found the book 主語 動詞 目的語 easy. (彼はその本はやさしいとわかりました。 ) 補語(=形容詞) → The book was easy. He found the book 主語 動詞 目的語 easily. (彼はその本を簡単に見つけました。 ) 修飾語(=副詞) easily(容易に)は副詞で,動詞を修飾し,補語にはならない。 チェック問題 次の日本文の意味を表すように,カッコ内から最も適当な語を選びなさい。 ¸ 最初,わたしはヒデが正直だと思いました。 At first I thought Hide ( honest ; honesty ; honestly ) . ( ) ( ) ( ) ¹ わたしたちはそれはとても簡単だとわかりました。 We found it very( easily ; easy ) . º その歌を聴いて彼女はいい気分になりました。 The song ( became ; made ; was )her happy. 解答 ¸ honest ¹ easy º made doghouse[d$\ghàus]犬小屋 honest[!nist]正直な 113 3 目的語を 2 つとる文との比較 〈主語 + 動詞 + 目的語 + 補語〉の文は, 〈主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語〉の文と似ています。この 2 つの違いについて学習していきましょう。 ⑦ Andy made me his assistant. アンディはわたしを彼の助手にしてくれました。 ⑧ Andy made me a model airplane. アンディはわたしに模型飛行機を作ってくれました。 POINT ・動詞の後ろに名詞(に相当するもの)が 2 つ続くときは,その 2 つの関係に注目する。 動詞の後ろに名詞に相当する 2 つの語句 A と B が並ぶ場合,それが〈目的語 + 補 語〉なのか〈目的語 + 目的語〉なのかを見分けることが必要です。意味の上で A = B という関係が成り立つなら,〈目的語 + 補語〉の文です。A ≠ B なら〈目的語 + 目的語〉の文です。 She calls her dog Fido. 主語 動詞 目的語 (彼女は自分の犬をファイドーと呼んでいます。 ) 補語 Her dog is Fido. 〔her dog = Fido〕 I found the boy a genius. 主語 動詞 目的語 (わたしはその少年が天才だとわかりました。 ) 補語 The boy was a genius. 〔the boy = a genius〕 つまり,動詞の後ろにある 2 つの要素の間に,このようなイコールの関係があれば 〈目的語 + 補語〉の文です。 これに対して,目的語を 2 つとる文では,2 つの目的語はどちらも動詞の表す動作・ 行為の対象であり,基本的にイコールの関係は成立しません。 114 さらにくわしく 〈主語+動詞+目的語(∼ に)+目的語(∼を) 〉の 文で,前者を‘間接目的 語’ ,後者を‘直接目的語’ という。間接目的語は 「人」,直接目的語は「も の・こと」であることが 多い。 Mrs. Jolie made her daughter a pianist. 主語 動詞 目的語 (ジョリー夫人は娘をピアニストにしました。 ) 補語 Her daughter was a pianist.〔her daughter = a pianist〕 Mrs. Jolie made her daughter a new dress.(ジョリー夫人は娘に新しいドレスを作ってやりました。 ) 主語 動詞 目的語 目的語 × Her daughter was a new dress.〔her daughter ≠ a new dress〕 確認 Check it! 〈主語 + 動詞 + 目的語(∼に)+ 目的語(…を) 〉の文は, 〈主語 + 動詞 + 目的語(… を)+ 前置詞 ∼〉の形でも表すことができる。 ●前置詞に to をとる動詞 give,lend,pay,sell,send,show,teach,tell など She kindly sent me the photographs. = She kindly sent the photographs to me.(彼女はご親切に写真を送ってくださいました。 ) ●前置詞に for をとる動詞 buy,choose,cook,find,get,make,save など Bob found us two seats. = Bob found two seats for us. (ボブはわたしたちに席を 2 つ見つけてくれました。 ) チェック問題 下線部の 2 つの語句の関係が,ほかの文と異なるものを 1 つ選び,記号で答えなさい。 ( ア Ken named the bird Michiru. イ I thought her beautiful. ウ John made me a white shirt. エ Why did you elect him mayor? 解答 ウ イ わたしは彼女を美しいと思いました。 訳:ア ケンはその鳥をミチルと名づけました。 ウ ジョンはわたしに白いシャツを作ってくれました。 エ あなたたちはなぜ彼を市長に選んだのですか。 assistant[6síst6nt]助手 airplane[é6Rplèin]飛行機 genius[dΩí\ni6s]天才 photograph[fóut6gr™f]写真 115 )