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高等部 はじめに~1学年
高等部の実践 テーマ「自立活動~個々の目標を活かした時間における指導について~」 1 はじめに 昨年度、 「自立活動~高等部の生徒の実態に視点を当てた自立活動を探る~」を研究のテーマに、 ①自立活動について他校や本校の実践から考える②生徒一人ひとりの課題や目標を出し合い、共有す る③学年でグループ分けをし、実践する、を中心に研究を進めてきた。その結果、「時間における指 導」のイメージが持てなかったが、研修を通して尐しずつイメージが持てるようになった。そして、 実践交流をすることで他のクラスの実態が分かった、教員同士の話し合いを持つことができた等、自 立活動について考える良い機会になったとの成果があった。その反面、25年度から授業が実際に始 まるにあたって、学部・学年の教員だけでなく、①自立活動部と連携をとって進める必要がある、② 教材研究の時間や教員間での話し合いの時間を確保する必要がある、③グループ編成をする際に、各 学年で必要な教員数を明確にしておく等の課題があげられた。 そこで、今年度は、①各学年の授業に自立活動部の教員を交えて授業を実践する、②研修の時間をグ ループの話し合いや教材準備の時間に充てるなど、授業準備の時間を確保する、③生徒の実態に応じ てグループを編成し、教員数を考える、などを中心に進めることとした。また、特別支援学校の教育 課程に特別に位置づけられている「自立活動」が今年度より各学年で始まるにあたって、より細かく、 より丁寧に指導していくことが大切であるため、④「個々の目標を活かす」ことを研究のテーマに掲 げ、1年間行うこととした。自立活動についての研究は、今年度が2年目で、授業としての自立活動 が高等部の教育課程に位置づけられての研修は今年度が1年目である。 2 研修目標 ・一人一人の目標やねらいを意識した授業づくりをする。 ・定期的な授業の打ち合わせと実践交流を通し、実態に合わせた授業内容を研究する。 3 研修の経過、内容 実施日 研修内容 ①4月16日(火) オリエンテーション ②5月13日(月) 学年研修 ③6月18日(火) 1年生 :授業の進め方、グループ編成について 2年生、3年生 :グループの見直し、決定 学年研修 1年生 :クラス話し合い、実践記録用紙の作成 2年生、3年生 :グループ話し合い、授業準備、実践記録用紙の作成 ④7月2日(火) 学年研修 各クラス、グループの報告 ⑤9月10日(火) 学年研修 グループ話し合い、授業準備、実践記録用紙の作成 ⑥10月28日(月) 学年研修 グループ話し合い、授業準備、実践記録用紙の作成 ⑦12月4日(水) 学年研修 グループ話し合い、授業準備、実践記録用紙の作成 ⑧1月10日(金) 学部研修 1年間のまとめ ⑨2月17日(月) 実践報告会 ※以上の経過、内容以外に授業前には話し合いの時間を設定して行った。 4 実践報告 (1)1学年の実践 1学期は実態把握を踏まえてクラスごとに授業を行い、また実践記録用紙の作成もクラスごとに行っ た。プランの作成に伴い、生徒の日常生活や進路を踏まえた授業の目標を設定した。そして2学期か らはグループに分かれて授業を行った。 また、自立活動の打ち合わせと学部研修の時間が設けられたことで話し合いの時間を多く持つこと ができ、それぞれのグループで授業準備を進めたり、生徒の目標を意識した授業作りを検討すること ができた。 <研究の経過> ①5月13日(月):自立活動の授業をどのように進めていくか学年で話し合いをし、グループ編成 の方法などを決めた。 ②6月18日(火):クラスごとに授業内容の話し合いを行い、実践記録用紙の記入を進めた。 ③7月2日(火):クラスごとに授業内容と成果を発表した。グルーピングの参考になる資料の作成 をした。(参考資料1) ④7月17日(水):参考資料を見ながら、各クラスの生徒の自立の目標や実態を考え、グルーピン グを行った。(参考資料2) ⑤8月26日(月):各グループごとに授業内容の話し合い、準備等を行った。 ⑥9月10日(火):各グループごとに授業内容の話し合い、準備等を行った。 ⑦10月28日(月):各グループごとに授業内容の話し合い、生徒がグループの課題に合っている かなどを検討した。 ⑧12月4日(水):実践をまとめ、学年で共有、今後の課題、確認事項等を出し合った。 上記の日程以外にも授業準備、話し合い等を行った。 (参考資料1) 高1自立活動 グループ編成参考資料 生徒の実態と中心的なねらいをなるべく簡素に記入してください。 (高 名前 実態 中心的なねらい ○年 ○組) 備考 (参考資料2) グループ編成 クラスごとに 実践記録用紙、グル 生徒と教員の グループでの 実態把握 ーピング参考とな グルーピング 授業実践 る資料の作成 生徒の目標や実態と自立活動の6区分を参考にしたが、6区分のみで分けると難しくなることが出て きたため、全てを6区分に当てはめてはいないが、意見を出し合い、実際に授業作りをしていくことを 想定しながらグルーピングした。 目 標 授 (生徒10人、教員2人) 人 間 ・基本的な対人関係のあり方を身に付 関 け、コミュニケーションが取れる力を 係 つける。 の 形 ・他者に気持ちを向け、相手の気持ちや 成 感情を考える。 A ・自己紹介をしよう コ (生徒6人、教員2人) ミ ュ ・相手の意図を受け止めたり、自分の考 ニ えを伝えたりするなど、言語を受容し ケ 表出できるようになる。 | シ ・場や相手に応じて、主体的なコミュニ ョ ケーションが取れるようになる。 ン B (生徒 4 人・教員 2 人) コ ミ ・見通しを持って落ちついて行動する。 ュ ・周囲の状況を判断し行動する力を向上 ニ させる。 ケ | ・状況に応じた言葉使いや言葉で伝える シ 力を向上させる。 ョ ン ・言葉で伝える力、聞く態度を育む。 C ・音送り 業 内 容 ・握手(挨拶)をしよう ・フルーツバスケット ・話し合いをしよう ・感情あてゲーム ・ちょこっとチャット ・伝言ゲーム ・人間ステレオ ・輪っか送り ・五つの扉 〇場面に応じて友達と適切な関わりを持つ。 ・プール 友達と協力してフロートに乗る。 ・買い物学習 友達に意識を向ける。 友達と協力して目的を果たす。 自分の要求を他人に伝える。 (生徒8名、教員4名) ・タオルを使った体幹トレーニング 身 体 ・手指・体幹・四肢のバランスの取れた、 ・サーキットトレーニング(個人、ペア) の 柔軟な動きができるよう、身体の基礎 ・手遊び( 「何が落ちた?」ゲーム) 動 的な使い方や調整する方法を身につ ・しっぽ取りゲーム き D ける。 ・ E ・活動を通して相手を意識して行動し、 協調性を養う。 (生徒2名、教員1名・実教1名) ・地域の施設をおとずれ、個々のメニューを確認す る。 身 ・身体を動かすことを楽しみ、積極的に 体 動かす意欲を育てる。 ・定められたメニューにそって機能訓練をおこなう。 の ・集団の取り組みとして「足湯」をおこなう。 動 ・運動、動作の機能の維持をはかる。 き F (生徒3人、教員1人) ・ケンステップゲーム 心 ・自分理解をしたり、友達と共感し合う ・フープを使ってアップダウン 理 ことによって自信をもつことができる。 ・ゴムを使って形作り 的 な ・自分の意見や気持ちを言葉で言うこと ・SSTワークシート 安 定 G ができる。 ・自分のデータ作り ・ゲームを通して緊張感を和らげたり、 ・自分の長所と短所 気持ちを開放することができる。 (生徒5人、教員2人) 心 理 ・気持ちと身体の緊張感を和らげること 的 ができ、気持ちの安定した状態や落ち な 着き方を知る。 安 定 ・見通しを持って、楽しみながら、落ち H 着いた状態で活動に参加ができる。 (生徒3人、教員2人) ・ストレッチポール ・楽器を使った活動(トーンチャイム、音積み木、 トライアングル) ・ボディパーカッション ・太鼓を使ったリズム合わせ ・あいさつ(写真カードを使って授業の見通しを持つ ・気持ちや要求を言葉で伝えられるよう ようにした) 興 にする。 ・ストレッチポール体操 味 関 ・気持ちや要求をサインや指さし、発声 ・フープ体操 心 などで伝えられるようにする。 ・個別の学習(生徒の好きなキャラクター教材などを I ・見通しを持って落ち着いて行動でき 使って興味を引き出しながら要求をする場面、報 る。 (生徒3人、教員2人) 興 味 ・リラックスした中で、大人との共感関 関 係を楽しむ。 心 J ・様々な経験を通して共感関係を豊かに し、興味・関心を広げる。 告をする場面を作った) ・プールで遊ぼう ・ペットボトルボーリング ・「ロンドン橋」 ・紙で遊ぼう ・足湯 ・大人を支えにして集団を意識する。 まとめ ・教材・教具については参考になるような文献を学年で共有し、活用していくことができた。 <参考文献> ・埼玉県特別支援教育指導資料【自立活動の指導資料】 埼玉県教育委員会 ・自立活動の計画と展開1~4 明治図書 1 認知発達を育てる自立活動 2 コミュニケーションを育てる自立活動 3 身体の健康・動きを育てる自立活動 4 音楽・遊具を活用した自立活動 来年度進めていく上での確認事項 ・自立活動部の教員には可能な限り色々なグループに入って頂き、助言やアドバイスを頂く。 ・グループに10人以上の生徒がいるとねらいをしぼりにくいことがあるため、可能な限り生徒 の課題に迫りやすい小集団のグループ編成を行う。 ・グループの教員が、担任以外の生徒についての実態把握が不十分であることがあった。今後も 担任と十分連携をとっていく。 ・生徒の実態差、相性、グループの人数などを配慮し、グループ編成の見直しを行う。 ・生徒一人一人の目標やグループの目標を話す時間を持ちやすくする。 Aグループ (人間関係の形成) グループ名 メンバー 担当 榊原・林 自立活動指導目標 (主な自立の目標 プランBの目標) A ・適切な挨拶や返事、言葉使い等基本的な対人関係のあり方を身に付ける B ・相手の気持ちになって考えたり、周りの空気を読む C ・基本的な対人関係のあり方を身に付け、コミュニケーションが取れる力をつけ る D ・基本的な対人関係のあり方を身に付け、コミュニケーションが取れる力をつけ る E ・周りに目を向け、相手の気持ちを考える F ・他者の意図や気持ちを考える G ・自分の気持ちを相手にはっきりと伝える H ・状況を把握し、自信を持って自分から取り組める活動を増やす I ・意思を言葉で伝え、誰とでも最小限のコミュニケーションに応じる態度を育て る J ・相手の立場や気持ちを理解して関われるようにする K ・人と関係をつくることに自信を持ち、集団の中に入ることができる 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・基本的な対人関係のあり方を身に付け、コミュニケーションが取れる力をつけ る ・他者に意識を向け、相手の気持ちや感情を考える 内容 主な学習内容 使用教室・用具等 (具体的にどん 9/9 ○高1-6 な授業をしたの ○自己紹介をしよう ・自己紹介プリント か記入、実践例と ・自己紹介カードを書き、みんなの前で発表する。聞い して残していく ている生徒はメモを取る ため)指導案添付 9/17 でも可 ○握手しよう ・ラジカセ ・音楽がかかっている間に3人と握手をし、簡単な自己 紹介をする。 ○フルーツバスケット ・円になり、一人が発した言葉に当てはまる人が席を変 える。 10/21 ○話し合いをしよう ・テーマに沿って賛成か反対か決め、発表する。 1/27 ・賛成、反対カード ○挨拶をしよう! ・今日の天気について話そう。 -目を見て話す。-握手をする。-2人と挨拶をする。 ・タイマー ・今年頑張りたいことを伝えよう。 -目を見て話す。-握手をする。-2人と挨拶をする。 ○気持ちあてクイズをしよう! ・Aさんは手紙をひく。 -こっそり読んで表情を決める。-審判に表情の絵 を、見せる。 ・表情カード ・言葉ピース ・合図でAさんはみんなに表情を見せる。 ・顔を乗せる箱 ・みんなはAさんの表情を見て表情カードか、言葉ピー ・手紙 スを合図でいっせいに出す。 ・Aさんは表情カードを見せ、みんなはあっているか確 かめる。 記録 (授業を進める上での課題点、今後の方針、生徒の様子等、記録に残しておきた いことがあれば記入) 9/9○自己紹介をしよう ・決められた時間に自己紹介カードを書き終えることができた。何人か考えてい るが進まないときは簡単なアドバイスで書き進めることができた。 ・発表もみんなに分かるように、ゆっくりと話すことを心がける生徒が多かった。 ・メモは名前を書くのに気を取られて、内容を聞き逃す生徒もいたが、大方の生 徒はよくメモを取れていた。 9/17○握手をしよう ・どの生徒も 1 回目から 3 人と握手をしながら名前と一言を言うことができた。 生徒によって自分から関わる生徒、関わりを待っている生徒がいた。2 回目は自 分から握手をしに行く生徒が増えた。また、誰と握手をしたのか覚えている生 徒が多くいた。 ・今後、決められた人数と握手をすることに気を取られる可能性があるので、ど こをポイントにするのかはっきりと伝えることに重点をおく。 ○フルーツバスケット ・ルールを知っている生徒が多く、楽しく取り組めていた。生徒によっては座っ ている生徒の服装を確認してからお題を出していた。 ・何人かの生徒はみんなの前に立つことで緊張し、お題がなかなか出ないときも あった。周りの生徒がヒントを出し、ゲームを円滑に進むように手助けをして いた。 ・今回は外見から相手を見ての活動だったので、次回は内面や目に見えないとこ ろを考えるように支援していきたい。 9/30 ○握手をしよう ・2 回目ということでルールを理解して行えた。挨拶だけではなく話すことを加え て行ったが、多数考えた子や思いつかなかった子と分かれた。 ○フルーツバスケット ・目に見えない内面の部分でのお題を出すようにした。生徒たちは自分なりに考 えていた。 10/21 ○話し合いをしよう ・テーマに関して自分の意見を話す活動を行った。恥ずかしがって消極的になる 生徒もいたが、ほとんどの生徒が発表できた。 1/27 ○挨拶をしよう! ・「天気について」と、「今年頑張りたこと」をテーマに挨拶をした。自分から積 極的に2人と話せた生徒と待ちの生徒がいたが、テーマを意識して話すことが できた。上手な挨拶ができている生徒を模範で見せた。 ○気持ちあてクイズをしよう! ・初めに教員が見本でやってみた。その後生徒自身がやったが、表情を作るほう も苦労していた。当てるほうはカード、又は言葉で当てる事ができた。一人支 援しても表情が読み取れない生徒がいたが、表情を見て人の気持ちを読み取る ことがまさに課題であり人との円滑な人間形成を築いていくためにも今後も取 り組んでいきたい。 B グループ (コミュニケーション) グループ名 メンバー 園原・川端 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A 担当 プランBの目標) ・自主的に行動できるようになる。 ・表現力を高める。場面に応じた行動ができるようになる。 B ・挨拶や返事、意見がきちんと言えるようにする。 ・何事にも自信を持って取り組む姿勢を育てる。 C ・自分の考えや思いと違った時など、自分の気持ちを調整できるように考える力を 養う。 D ・気持ちに左右されずに最後まで意欲を持って取り組むことができる。 ・相手を意識し、相手にとって聞き取りやすい話し方ができる。 E ・苦手なことは繰り返し学習し理解を深め、実生活に生かせるようにする。 ・自分の考えや思いと違った時などに自分の気持ちを調整できるようにする。 F ・相手に合わせたり、協力したりして取り組む力を高める。 ・コミュニケーション力をつける。 ・感情のコントロールをすることができる。 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・相手の意図を受け止めたり、自分の考えを伝えたりするなど、言語を受容し表出 することができるようになる。 ・場や相手の状況に応じて、主体的なコミュニケーションを取れるようになる。 内容 (具体的にどん な授業をしたの か記入、実践例と して残していく ため)指導案添付 でも可 主な学習内容 ・音送り 円になって向かい合って座る。生徒は名前を呼ぶときに1 使用教室・用具等 場所 高等部調 理室 回、呼ばれたときは返事をして2回ベルを鳴らす。ベルを鳴ら 用具 ハンドベ すときには相手のいる方向を意識して鳴らす。 ル ・ちょこっとチャット チャットカード 裏返しで置かれたチャットカードをめくり、書かれているお 題に沿って発表する( 「今まで一番恥ずかしかったことは・・」、 「人生で一番最後に食べたいものは・・」など)。発表するとき や発表を聞くときには、相手の方を見る、拍手をするなどのル ールを作る。 ・伝言ゲーム 3人ずつのチームを作り、お題の言葉を次の人に伝えてい く。聞き取れた場合は「わかりました」 、聞き取れなかった場 合は「もう一度お願いします」を言う。 ・人間ステレオ あらかじめ生徒は好きな言葉を自分で決めて、紙に書いてお く。合図役の生徒が「せーの」で声をかけ、出題者の生徒 2 名 は同時に決めたおいた言葉を言う。聞き取れた言葉をクイズ形 式で聞いていく。 記録 (授業を進める上での課題点、今後の方針、生徒の様子等、記録に残しておきたい ことがあれば記入) ○第1回 9/9 【活動内容】 「自己紹介」 「音送り」 「ちょこっとチャット」 自己紹介をしてから、音送りの簡単なルールを説明した。生徒同士の名前を完全 に覚えられていなかったので、クイズ形式で最初に確かめたが、まだ不完全だった ので音送りの最中も、小声で横から教えるなど支援をした。ちょこっとチャットは、 尐し変わった内容の自己紹介という形で行ったが、中にはお題が難しいカードもあ ったので、あらかじめ内容を確認して使えそうなものを選んで使った。 ○第2回 9月17日 【活動内容】 「音送り」「伝言ゲーム」 音送りは生徒同士が名前を覚え合えたので、最初の確認以降は、名前を教えるな どの支援を尐なくして行った。新しく伝言ゲームに取り組んだが、文章での暗記が 難しい生徒がいたので、途中からは単語で言葉を送るように変更した。出てきた答 えが「アフリカゾウ」と「アメリカゾウ」になった問題があり、生徒は問題を楽し めている様子だった。 ○第3回 9月30日 【活動内容】 「音送り」「伝言ゲーム」「人間ステレオ」 今回から新しく人間ステレオに取り組んだ。構音形成が難しい生徒もいたが、自 分の好きなものを発表することでモチベーションが上がっていたため、何度も伝え ようとして声を出すことができた。 ○第4回 10月21日 【活動内容】 「音送り」「伝言ゲーム」「人間ステレオ」 音送りをいつもどおり行ったあと、新しいルールとして、音を受け取った両隣の 生徒も音を鳴らすというルールを作った。これにはすぐに対応することができた生 徒が多かった一方、どのタイミングで鳴らせばいいか分からなくなった生徒もい た。 ◎ 2 学期後半から3学期にかけて 上記の取り組みに加えて、 「輪っか送り」と「クイズカルタ」に取り組む予定 である。 「輪っか送り」は生徒全員が手をつないで円を作り、手をつないだままでフラフ ープを次の生徒に送っていくという活動である。相手の肩の高さを意識してフラ フープを渡してあげることで相手を意識することや、他の人に対して気遣いする ことをねらっている。 「クイズカルタ」は、カルタの絵柄を出題者がひき、みんなに見せないようにし て、 「これは赤いものです」 「これは果物です」などとヒントを出していき、回答 者が分かったところで発表するというものである。出題と回答を生徒自身がする ことで、今より尐し高いレベルで、相手の意図を受け止めたり自分の考えを伝え たりするなど、言語を受容し表出する力をつけることを目的としている。 C グループ (コミュニケーション) メンバー 柏倉・荒木 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A 担当 プランBの目標) ・見通しを持って落ち着いて取り組む力をつけ、自分の考えや思いと違った時などに、 自分の気持を調整できるようにする。 B ・自分の要求や経験したこと等を言葉や文章で伝えることや、話を聞いて考えたり、 周囲の様子から判断したりして行動する行動する力をつける。 C ・コミュニケーション能力(適切な言葉使いや言葉で伝える力)の向上を図る。 D 共通目標 ・言葉で伝える力や聞く態度を育み、コミュニケーション能力の向上を図る。 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・コミュニケーション能力の向上。 内容 主な学習内容 (具体的にどん 9/9 場面に応じて友達と適切な関わりを持 な授業をしたの つ。 使用教室・用具等 ・プール・フロート か記入、実践例 ・一枚のフロートにみんなで協力して乗る。一名 として残してい をリーダーにしてみんなに声かけを行うように くため)指導案 する。 添付でも可 9/17・9/30・10/21 ・場面に応じて友達と適切な関わりを持つ。 ・校外に出る時に、一人で歩くのではなく友達と 一緒にを意識できるように声かけをする。無言で 手を繋いだり、行くのではなく1声かけるように 声かけをした。 ・友達と関わりながら目的の物を買いにいく。 ・お店の中でも手を繋ぎ2人で協力して目的の物 を探し買い物のをすることができた。分からな い、見つからない時は、お店の人に聞き探すよう に促した。 記録 <第1回>プールでフロートを使い、狭いところにみんなで協力して乗る内容で、お 互いを意識することが最初は難しい様子も見られたが、 リーダーを決めることで尐し ずつ相手を意識して乗れるようになってきた。 <第2回> 校外に出て目的の物を買いに行くことで一人ではなく2人で一緒を意 識することを声かけで取組むようにした。なかなか自発的に声をかけるのがなかなか 意識できず最初はとまどいもあったが促すことで自ら誘うことができてきた。 <第3回>2人一緒の行動は、声かけで意識することができることもあった。店の中 で目的の物を探し出す際、店員の方に聞くことはできなかった。 <第4回>前回と同じものを購入することを行った。店内では、目的の物以外の物に 目が言ってしまうことがあったが、 「わからないときはどうするの」等の簡単な声か けで お店の人に場所を確認し購入することができた。 友達との関わりも初回に比べ 若干ではあるがスムーズになってきた。 グループ名 Eグループ 担当 (身体の動き) メンバー 高久、有泉、石原、内原 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A プランBの目標) ・周りと同じペースで行動できるようになる。 ・場に合った適切な言動が取れるようになる。 ・適切な距離間を持った対人関係が築けるようにする。 ・はっきり、ゆっくり話す習慣を身につける。 ・身体のバランスを良くしたり緊張をほぐして、体幹を整える。 B ・場面を意識し、注目する力をつける。 ・身体の基礎的な使い方や調整する方法を身につける。 ・身体のバランスを良くしたり緊張をほぐして、体幹を整える。 ・手指の巧緻性を高める C ・落ち着いて取り組む力、考えて行動する力をつけ、自分の考えや思いと違った時な どに自分の気持ちを調整できるようにする。 ・日常生活学習の場面や体育など様々な場面で、色々な動きを経験し、手指・体幹・ 四肢のバランスの取れた、柔軟な動きができるようになる。 D ・自信を持って行動することができる。 ・生活に関わる基礎的な力を高める。 E ・周囲の状況を見ながらその把握に努め、自分の気持ちを調整しながら活動に取り組 むことができるようになる。 ・前傾姿勢を緩和し、背筋が伸びた姿勢を身につける。 ・友人や教員とのコミュニケーションにおいて、適度な距離感で行なえるようになる。 F ・手指の操作性やボディイメージを高め、身体機能の向上を図る。 ・友達との関わりの中で相手を意識して行動し協調性を養う。 ・気持ちの切り替えをスムーズにすることができる。 G ・苦手なことや新たに学習することに対して、真摯に取り組むことができる。 ・姿勢保持の力や持久力など仕事に必要な基礎体力を養う。 H ・活動において集中し、焦らず確実に取り組むことができる。 ・自ら積極的に自分の気持ちを伝えたり、行動することができる。 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・手指・体幹・四肢のバランスの取れた、柔軟な動きができるよう、身体の基礎的な 使い方や調整する方法を身につける。 ・活動を通して相手を意識して行動し、協調性を養う。 内容 主な学習内容 (具体的にど 9/9, んな授業をし ・タオルを使った体幹ストレッチ ・タオル たのか記入、実 ・サーキットトレーニング(個人) ・ステップボード 践例として残 紐をくぐる していくため) を歩く 17、 使用教室・用具等 30 椅子の上を歩く 音楽室 細いボード ・縦型フラフープ 指導案添付で 輪をくぐる等 生徒の実態把握のための活動 も可 10/21、28 ・タオル ・タオルを使った体幹ストレッチ ・低い渡し板 ・サーキットトレーニング(ペア) ・ステップボード 2人で布を持ち、その上にボールをのせ、低い渡 ・エスボー し板、ステップボードを渡る、エスボーを越える、 ・ミュージックパッド ミュージックパッドの上を渡って、「ドレミファ ・ハードル ソラシド」の順で鳴らす、ハードルを越える活動 ・ムービングスカーフ ・ボール ・かご ・足型のついたマット 1/27 ・タオルを使った体幹トレーニング ・いす ・手遊び( 「何が落ちた?」ゲーム) ・ゼッケン ・しっぽ取りゲーム 記録 (授業を進める上での課題点、今後の方針、生徒の様子等、記録に残しておきたいこ とがあれば記入) ・色々な道具を使用するため、準備に時間が掛かる。→(自立の教員の応援) ・発達の差が大きくても、意欲的に取り組める内容の工夫 ・個人の活動~相手を意識し、協調性を育てる活動へ グループ名 メンバー Fグループ (身体の動き) 川名・宮田 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A 担当 プランBの目標) ・自分の身体に意識を向け、使ったり緊張を緩めたりする。 ・日常に必要な動作がスムーズに行えるようにする。 ・周囲の状況や簡単なルールを理解し、自分の動きをコントロールする力を高める。 B 共通目標 ・身体の基本的な使い方を身に着ける。 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・身体を動かすことに楽しみ、積極的に動かす意欲を育てる。 ・運動、動作の機能の維持をはかる。 内容 主な学習内容 (具体的にどん ◎はじめのあいさつ な授業をしたの ◎個別の学習 か記入、実践例と して残していく 自立の部屋 A ① 「のばす」 使用教室・用具等 ②「はがす」つまむ ため)指導案添付 でも可 ③ 「はがす」よせる ④ 「ほぐす」 「はがす」「ゆさぶる」 ⑤ 位姿勢の矯正 B 「リラクゼーション」 頭位の矯正 ◎おわりのあいさつ ※授業を楽しくできるように、言葉かけを大切にしてき た。 ※今後は「友達と一緒に取り組む活動」として、 「足湯」 を考えている 記録 ①域の関係機関(関係者)と連携し、生徒の状況に応じた運動、動作機能について相談 ができた。 ②体制的に地域関係機関(関係者)との連携が保障されていなく、個別の連携(保 護者に申し込みをしていただく)で進めていかなくてはならず課題になる。 ③具体的には、定期的に「学校での取り組み」を報告し、次の方針をだすことに壁 になっている。 グループ名 メンバー Gグループ (心理的な安定) 西川 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A 担当 プランBの目標) ・自分の意見や気持ちを自分の言葉でしっかり言えるようになる。 ・友達との関わりの中で相手を意識して行動し、協調性を養う。 B ・学習活動に対する意欲を伸ばし、自信を持って取り組むことができるようになる。 ・自分の考えや気持ちを整理し、率直に伝えられるようになる。 ・自分ひとりでできることを増やし、生活能力を高め、卒業後の自立につなげていく。 C ・ボディイメージと手指の操作性を高める。 ・苦手なことや不安なことに対して柔軟に対応する力を高める。 ・相手に合わせたり、協力したりして取り組む力を高める。 D ・自信を持って行動できるようにする。 ・自分の考えや意見を持ち、積極的に発表できるようになる。 ・心身の緊張を軽減し、リラックスして学習に臨める。 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・自分理解をしたり、友達と認めあい共感しあうことによって自信を持つことができる。 ・自分の意見や気持ちを言葉で言うことができる。 ・ゲームを通して緊張感を和らげたり気持ちを開放するとともに協調性を養う。 内容 主な学習内容 使用教室・用具等 (具体的に どんな授業 ◎赤、青、黄色、緑、白のケンステップを並べ、1列ずつ色を決め てジャンプして移動していく。 (前半) をしたのか 記入、実践 例として残 していくた め)指導案 添付でも可 使用教室1-2 ケンステップ 太鼓 ○○○ ゴール マット ○○○ ○○○ ○○○ スタート 成功体験をさせるために、わからないときはボードを見てもよいこ とにする。 ◎SSTワークシートより「自分データつくり」 ◎「フープを使って UP DOWN」 フラフープを3人で持つ(人差し指で・小指で・両手で片手で) 「UP」 記録 「DOUN」 「STOP」の合図に合わせて挙げたり下げたりする。 プリント ◎大きなゴムを使って、みんなで形を作る。 (sstワークシ ◎SSTワークシートより「自分の性格やタイプを考えてみよう」 ート) ・ケンステップゲームは、やり方がだんだんわかってきて「やったー」「よーし」 「イェ ーィ」などの声が出てきて、楽しみ始めた。 ・覚えて跳ぶことができる生徒と自信がなく1つずつ見て確認しながら跳ぶ生徒がいた。 全員が正解で終わった。 ・ワークシート(自分のデータつくり )は、欠席の生徒が1名(S)いたために、ゆ っくり進めた。 ・項目でわからないところがあると、すぐに質問できる生徒(H)と固まってしまう生 徒(Y)がいた。欠席の生徒がいたので次回発表し合う。 (9/17) ◎ケンステップとびをレベルアップさせ難易度をあげた。 ○○○○ ○○○○ ○○○○ ○○○○ 5列にしようとしたが、難しいので減らしてほしいという申し出があり、4列にする。 「太鼓をたたく」 「ホワイトボードを持つ」を順番にまわす。 3回目でゲームを楽しみにしていた。、「今日はどうかな」や「いいです」などの声が出 てきた。H、O、Sはホワイトボードを見ないで飛べた。Yは一つずつ見て跳ぶ。 (自信 がなさそう) ◎「自分のデータつくり1」(身体的特徴)を記入しお互いに発表しあった。 ・年齢では、月数によって誰が年上かで盛り上がった。 ・血液型では、同じ血液型の友達がいることを喜んだり、自分の血液型の特徴を「マ イペースです」 (O、S)と言ったり、 「私と同じ血液型の先生は誰ですか」 (H)など の発言があった。 ・身長では、 「まだ伸びるかも」や「前と身長が変わっていなかったのでもう伸びませ ん」 「お父さんとお母さんは背が高いです」などの声が聞かれた。 ○自分のことを整理することによって、自分の特徴を知りお互いに認め合い、 「そういう 自分も悪くないな」と思えるように支援していきたい。 (9/30) ケンステップとび 飛ぶ人・問題を出す人・太鼓をたたくひと・正解を見る人の役割分担をしたところ、 全員が、流れを覚えておりスムーズにやれた。Yは覚えることが苦手だが、 「ホワイトボ ードを見て跳びます。 」と伝えることができた。Hは間違えたが、すぐに切り替え再挑戦 した。 ・ 「自分のデータつくり2」 (自分の好きと嫌い)を記入した。みんなで話しながら書い た中で、Y「学校は好きではない」S「中学のときにいじめられてた」O「小学校のと き女子に後ろから消しゴムのかすをかけられたから、今もうしろに人がいると怖い」 「1 対多勢で仲間はずれにされていた」 「男子に毎日死ねといわれてたから、同年代の男の人 が怖い」などの話が出た。 (10/21) ○「フープを使って UP DOWN」では、最初は自分のペースで動いていたために、フープが 斜めになってしまったり、手が届かなくなってフープから離れてしまっていたが、 「みん なを見て」の声かけをすると、周りを見ながら挙げたり下げたりするスピードを調整す るようになった。 (相手に合わせる、協力する) (11/11) ○自分の性格や好みを知るワークシートでは、 「イライラしたときや嫌なときの気分転換 は?」の問いに「音楽を聴く」や「お母さんに言う」などの意見もあったが、 「そのこと を考え込んでしまう」という意見もでた。自分の意見が他の人と違うと発表することを 躊躇する場面も見られたが、どんな意見でもありだという考え方を経験を通して身につ けさせたい。 「自分のデータづくり」を通して ★自分のことを整理すると、自分の特徴や興味、長所や短所、目標が見えてくる (11/25) ○ゴムを使って形を表した。V、N、W、△、○など1人で作れるもの2人、3人でつ くるものを提示し、人数を指定して作る活動を行った。形がうまく捉えられない生徒に 友達が声教えながら作る場面が見られた。 ○SSTワークシートで「自分の性格やタイプを考えてみよう」をテーマに話し合った。 全て長所的表現を使って、どっちの傾向が強いかを選んでいくと(「積極的」か「ひかえ め」 「活発」か「のんびり」かなど)シート記入後読んでいくと、長所はないと答えてい た生徒もたくさんの長所があることに気づかされた。 (1/27) Hグループ グループ名 担当 (心理的な安定) メンバー 加瀬谷、横山、多田 自立活動指導目標 (主な自立の目標 プランBの目標) A ・1 日の見通しを持ち、気持ちをコントロールして生活する。 B ・落ち着いて活動に取り組む。 C ・気持ちを調節する力を高め、安定した心理状態で学校生活を送る D ・気持ちの安定をはかり、落ち着いて生活をする。 E ・成功体験を増やすことによって自信を持ち、集中して課題に取り組めるようにす る。 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・気持ちと身体の緊張感を和らげることができ、気持ちの安定した状態や落着け方 を知る。 ・見通しを持って、楽しみながら、落ち着いた状態で活動に参加ができる。 内容 主な学習内容 使用教室・用具等 (具体的にどん 9/9、17、30(①、②) ○高1-5 な授業をしたの 10/21、28(①、③) ・ストレッチポール か記入、実践例と 11/11、25(①、④、⑤) ・ラジカセ して残していく ①ストレッチポール ため)指導案添付 ・裸足になる。 でも可 ・リラックスできる音楽を聞きながら、ストレッチポー ルにのる。 ・ストレッチポールでさまざまな姿勢をとる。 ・最後に深呼吸をする。 ・ラジカセ ・ストレッチポールを片付ける。 ・トーンチャイム ②楽器を使った活動(トーンチャイム、音積み木、トラ ・音積み木 イアングル) ・椅子に座る。 ・トーンチャイム、音積み木の音を出す。 ・教員の合図を受け、順番を守ってトーンチャイムの音 を出す。 ・音楽に合わせて、教員の合図を聞き、トーンチャイム の音を出す。 (順番を守る) ・教員が生徒に順々にトライアングルを渡し、音楽に合 わせてトライアングルを鳴らす。 ③ボディパーカッション ・みんなで円を作って、椅子に座る。 ・教員の見本どおりに手をたたき、音を鳴らす。 ・音楽を流し、教員に合図された生徒が見本どおりの動 ・トライアングル きで音を出す。 (おなか、手、ももなどを使って) ④ボディパーカッション2 ・西ようまつりで行っているボディパーカッションを下 見君と古川君が発表し、他の生徒は模倣する。 ⑤太鼓を使ったリズム合わせ ・教員の見本を聞き、同じように太鼓をたたく。 記録 (授業を進める上での課題点、今後の方針、生徒の様子等、記録に残しておきたい ことがあれば記入) ①ストレッチポール ・ストレッチポールの基本姿勢は全員がとれた。姿勢を変える際にバランスを崩し、 ポールから落ちてしまう生徒がいた。どの生徒も音楽を聞いて、リラックスして いる様子が見られた。 ・生徒の実態からさまざまな姿勢をとることは難しいため、今後(9/30以降) は一定の姿勢を長く続けることを意識し取り組む。 ②楽器を使った活動 ・トーンチャイムに興味を示し、音を鳴らすことは全員ができた。教員の合図を受 けて鳴らせる生徒もいたが、順番を意識できず、自分のペースで音を鳴らす生徒 もいた。トライアングルを順番に教員が渡していくと、自分の所に来た際に音を 出すことは全員ができていた。 ・音つみ木の音を鳴らすことは全員ができた。教員の合図を受けて鳴らせる生徒も いたが、順番を意識できず、自分のペースで音を鳴らす生徒もいた。途中で集中 が切れ、音つみ木を投げてしまう生徒もいたが、声かけにより活動に戻ることが できた。トライアングルを順番に教員が渡していくと、自分の所に来た際に音を 出すことは全員ができていた。 ③ボディパーカッション ・教員の見本をしっかりと見て、模倣できる生徒もいたが、教員を注視することが 難しい生徒もいた。全ての生徒が手やおなか、ももを使って音を出すことはでき た。順番を意識し、自分の番で音を鳴らすことが難しい生徒もいた。 ④ボディパーカッション2 ・西ようまつりで練習しているボディパーカッションの見本を下見君と古川君が発 表する活動を行った。他の生徒も見本を見ながら模倣しようとする姿が見られ た。 ⑤太鼓を使ったリズム合わせ ・教員が太鼓をたたいたのを聞き、同じように太鼓をたたく活動を行った。太鼓を ただたたくだけでなく「り・ん・ご」や「ス・パ・ゲ・ッティ」などの声を出し、 リズムを取りやすいよう配慮した。ほとんどの生徒が同じようにたたくよう意識 して取り組んでいた。 I グループ グループ名 担当 (興味・関心) メンバー 自立活動指導目標 (主な自立の目標 A 森、益田 プランBの目標) ・気持ちや要求を言葉で伝えられるようになる。 ・見通しを持って生活し、落ち着いて行動する。 B ・気持ちや要求をサインや指さし、発声などで伝える力を伸ばす。 ・気持ちを途切らせず、活動に集中を持続させる力をつける。 ・身体の使い方の基礎的な力や協応性を育てていく。 C ・活動内容を理解し、見通しを持って落ち着いて活動することができる。 ・自分の気持ちや要求をサインや発声で伝え、コミュニケーションの力をつけ る。 共通目標 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・活動内容を理解して、見通しを持って落ち着いて活動する。 ・自分の気持ちや要求を、言葉やサインで伝える力をつける。 ・周囲の状況を把握する力を高め、自己コントロールする力へとつなげていく。 内容 主な学習内容 (具体的にどん ●はじまりのあいさつ な授業をしたの (写真カード等を使って今日の活動無内容を理解す か記入、実践例と る。 ) して残していく ・あいさつ。 ため)指導案添付 ・今日の活動内容の確認。 でも可 ●ストレッチポール体操 使用教室・用具等 写真カード (音楽を流しながら、ポールの上で様々な姿勢を取り、 ストレッチポール 心身ともにリラックスする。) マット ・裸足になってポールに乗る。 音楽 ・リラックスして深呼吸する。 ・基本姿勢から様々な姿勢をとる。 ●フープ体操 (フープを使い音楽に合わせて皆で輪になって楽しく フープ 体を動かす。 ) 音楽 ・フープを介して友達と繋がる。 ・音楽と教師の声かけに合わせて動く。 ・楽しい雰囲気を感じる。 ●個別の学習 <A> 絵カード ・授業内容は写真などを見ながら活動の見通しが持てる 色分け等 ようにする。 ・カードを渡す、もらうなどのやり取りや指先を使った 活動を行い、 「ください」や「できました」が言葉で伝 えられるようにする。 <B> ・活動に集中できるように、活動内容の説明に注目する。 ・カードを渡す、もらうなどのやり取りや指先を使った 絵カード等 活動を行い、 「ください」や「終わりました」がサイン で伝えられるようにする。 ラトルスティック ペグさし等 <C> ・授業内容は写真などを見ながら活動の見通しが持てる ようにする。 ・カードや道具を使って教員とやりとりを行い「できま した」がサインや発声で伝えられるようにする。 ・ラトルスティックや道具を使い、教師と順番にやりと りすることで、他者とのやりとりにより慣れるようにす る。 グループ名 メンバー Jグループ (興味・関心) 自立活動指導目標 担当 仲尾・駒形 (主な自立の目標 A プランBの目標) ・大人との関わりの中で活動の幅を広げ、楽しい雰囲気を感じて興味の持てるこ とを増やす。 B ・大人の支えを受け、活動に参加しながら状況を受け止める力を高める。 ・友達と楽しい活動を体験することで、友達と関わる力を育てる。 C 共通目標 ・大人の支えを受け、楽しい経験を積み上げて気持ちをふとらす。 (このグループでねらいたい中心課題を記入) ・リラックスした中で、大人との共感関係を楽しむ。 ・様々な経験を通して共感関係を豊かにし、興味・関心を広げる。 ・大人を支えにして集団を意識し、友達との活動を楽しむ。 内容 主な学習内容 使用教室・用具等 (具体的にどん ○9/9 ○プール な授業をしたの <プールで遊ぼう> ・浮き輪・ビート板 か記入、実践例と ・プールでリラックスし、大人と好きな遊びを楽しむ。 ○高1-7教室 して残していく ○9/17 ・ペットボトルのピン ため)指導案添付 <ペットボトルボーリング> ・ビニールボール でも可 ・鈴の付いたペットボトルのピンを、大きめのビニール ボールで倒す。 ・次の友達へボールを渡し、交代する。 ○9/30、10/21、28、11/11 ・ラジカセ <「ロンドン橋」> ・ひとりが大人と手をつないで橋を作り、その下を歌に 合わせてくぐる。 ・歌の終わりで捕まった生徒は、橋役の生徒と交代する。 <ペットボトルボーリング> ○11/25 <紙で遊ぼう> ・細かく切った紙 ・細かく切った紙を雪に見立て、上から降らせたり扇い ・ビニールプール で舞い上がらせて、紙吹雪にする。 ・うちわ ・ビニールプールに紙を入れて置き、紙に埋もれる等感 触でも楽しめるようにする。 ○風呂場 ○1/27 ・たらい・椅子 <足湯> ・たわし・スポンジ ・たらいにお湯を入れ、椅子に座って足だけつける。 ・石鹸・入浴剤 ・友達と一緒に足をつける。 ・たわしやスポンジ等を使って教員がフットマッサージ をし、触れ合いや足裏の感覚を楽しめるようにする。 記録 (授業を進める上での課題点、今後の方針、生徒の様子等、記録に残しておきた いことがあれば記入) ○9/9 <プールで遊ぼう> ・全員プールが好きなため、リラックスをした中で時間を過ごすことができた。 ・ 「投げて」 「足を持って」等の要求をして大人と一緒に楽しめる生徒がいた。 ○9/17 <ペットボトルボーリング> ・全員、大まかなルールは理解していてボールを放つことが出来た。 ・気持ちが向かず、狙いを定めたり、ピンが倒れるまで続けることが難しい生徒 がいた。 ○10/21 <「ロンドン橋」> ・橋の周りを歩く、橋をくぐるというルールが分からず、一人ひとりに支援が必 要だったが、橋役の大人や友達に捕まることで笑顔の出る生徒がいた。 ・椅子で囲いを作るなど、歩くコースを明確にする工夫が必要だった。 ・大まかなルールを覚えて捕まることへの期待感が持てるようになるまで、継続 して続けたい。 <ペットボトルボーリング> ・気持ちを向けていられる時間が短く、何度か繰り返すと気持ちが離れてしまう 生徒が多いので、2回目は本人の好きなものをピンに取り入れた。「倒すとも らえる」ルールが分かり、意欲を持ってボールを放てる生徒もいた。 ・声かけで次の友達にボールを渡せる生徒がいた。 ○11/25 <紙で遊ぼう> ・自分からビニールプールに入り意欲的に紙に触れる生徒、教員が降らせる紙を 笑顔で受ける生徒、尐し距離を置きながら紙を注視する生徒等、反応はそれぞ れであったが、全員が一定時間興味を持ち、場を離れることなく参加すること ができた。 ○1/27 <足湯> ・暖かいお湯でリラックスをしながら、教員のフットマッサージを笑顔で受け入 れる生徒が多く、 「もっとやって」とジェスチャーで求める生徒もいた。ただ 足をつけることに抵抗のある生徒がひとりいたので、原因を探りながら楽しめ る方法を考えていきたい。 ・友達と一緒に足をつけることで友達を意識し、楽しさを共感できるような働き かけを意識した。