PDFはコチラから - 5

カテゴリー：インプラント
Key word：インプラント,ＧＢＲ,審美
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
5-D Japan ： 船登 彰芳
なぎさ歯科クリニック（金沢市開業）
初診日：平成 18 年 5 月 性別：女性 年齢 35 歳
治療終了日：平成 19 年 4 月
診断：
の縁下カリエス及び歯根歯折の理由により抜歯
治療方針： 抜歯後インプラント埋入とアマルガムタトゥー除去
主訴：左上側切歯補綴物脱離により来院
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
1
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
治療概要
抜歯を行い、プロビジョナルレストレーションを用い、オヴェイドポンテック様に隣在歯に装着を行った。抜歯 2 か月後の状態
適正な位置にインプラント埋入（３i インプラント：プリベール（II0S3413）を行い、その後移植材（Bio-oss）と自家骨を充填し、吸収性膜
（Ossix-Plus）で被覆した。
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
2
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
吸収性縫合糸（モノクリル５－０J&J）で縫合した。良好な治癒後 4 か月の状態、タトゥーを CO2 レーザー(ヨシダ)で蒸散した。
歯肉弁を翻転し、十分な骨造成が行われていることを確認し、左側上顎結節より上皮付きの結合移植を行った。
さらに 2 か月後、CO2 レーザーでパンチアウトを行い、メタルテンポラリーシリンダーと即重レジン（プロヴィナイズファースト松風）を用い Tissue
Sculpting を行った。本症例では、４回の調整を必要とした。
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
3
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
プロヴィジョナルで構築された、歯肉縁下形体を再現したアバットメントを個歯印象をあらかじめ行い、その後口腔内に装着し、全体印象を行った。
印象材は３M インプリントと GC エクザミックスファィンレギュラータイプの併用
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
4
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
最終補綴物装着時
プロセラを用い上部構造を装着した。完全に左右対称ではないが、審美的な結果を達成できた。
またレントゲン写真からも、Platform Switching は良好に機能していると思われる。
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
5
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
治療終了１２か月後の CT 評価
治療終了１２か月後の CT 評価：骨造成を行った結果、必要十分な骨幅が約 1 年後も保たれていることがわかる。
まとめ：
筆者はこのような、おそらく唇側の骨が喪失していると思われる症例では、抜歯を行い軟組織の治癒をまった後に（およそ 2 か月後を目安）、インプ
ラント埋入をおこうことを基本としている。また、アバットメントに関してはＧ－UCLA アバトッメントを第一選択としている。強度の観点からメタルで作成
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
6
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.
上顎側切歯歯根歯折にインプラント治療を応用した症例
されたアバットメントが信頼あるものとおもわれるからである。一方で、チタンによるアバットメントも選択肢ではあるが、筆者が使用しているインプラント
システムにおいても、最近 CAD・CAM によるカスタムアバットメントも使用できるようになったものの、この段階では、G-UCLA アバットメントを選択し
た。一方で、メタルによるアバットメントはデイスカラレーションの問題・歯肉の退縮などの問題を指摘する考え方もあるが、硬・軟組織の増大が十分
におこなわれれば、その問題は解決できるものと考えている。
画像・文書・情報について複製や無断転載・複製を一切禁じます。
7
Copyright (C) 5-D Japan All Rights Reserved.