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庄内町地域情報化基本計画(全体)
庄内町地域情報化基本計画 平成20年12月 庄内町 目 次 第1章 計画策定の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 1 2 計画の位置づけ 2 3 計画の期間 第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 1 情報通信に関する社会・経済の動向 3 2 国・県の IT 施策の動向 5 (1) 国の IT 施策の動向 (2) 山形県の IT 施策の動向 7 第3章 庄内町における情報化の取り組みと現状 1 庄内町の情報化への取組 9 (1) 地域公共ネットワーク整備事業 10 (2) 地域情報通信基盤整備事業 11 2 業務システムの現状 12 3 行政ネットワークの現状 13 (1) 基幹系ネットワーク (2) 情報系ネットワーク (3) 教育系ネットワーク (4) LGWAN(総合行政ネットワーク) 4 庄内町のインターネット接続サービスの現状 14 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 15 1 基本目標 2 主要施策 3 施策の体系 16 4 地域情報化の主な取り組み 17 主要施策-1 安全・安心な住民生活を支える情報化 主要施策-2 個性を活かす教育、学習支援のための情報化 19 主要施策-3 活力ある産業振興のための情報化 21 主要施策-4 電子自治体の実現に向けた情報化 23 第5章 計画の推進について 27 1 推進の考え方 (1) 町民と行政が一体となった推進 (2) 産学民官の連携・協力 (3) 国・県の情報化施策との連携 2 地域情報化計画推進体制 28 3 推進における留意事項 (1) セキュリティ対策 29 (2) 社会経済情勢の変化等への対応 (3) 業務・情報システムの最適化 【資料編】庄内町地域情報化住民意向調査 結果 第1章 計画策定の基本的な考え方 ■ 第1章 1 計画策定の基本的な考え方 計画策定の趣旨 IT1(情報通信技術)の急速な進展に伴い、時間・空間的な制約を超えた活動が可能と なり、これまでの生活スタイルや社会の枠組みが大きく変わりつつあります。 インターネットを利用したショッピングや電子商取引 2などが手軽に行えるようにな り、ホームページ 3や電子メール 4、ブログ 5、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サー ビス) 6などによる情報交換や情報交流も活発に行えるようになるなど、IT は経済活動 や社会構造へこれまで以上に大きな影響を与え、町民の生活や企業活動に必要な社会基 盤となっています。 また、少子高齢化の進行等により地域社会が今後直面する課題も明らかになってきて いることから、IT の利活用による地域課題への対応など、生活の様々な場面でその恩恵 を実感できる社会の実現が期待されています。 更に近年の厳しい財政状況等により、情報化施策についても、より一層の効果的・効 率的な推進が求められています。 このような状況を踏まえ、今後の庄内町における IT を活用した地域情報化の方向性 を明確にし、計画的に推進するため「庄内町地域情報化基本計画」を策定するものです。 1 2 3 4 5 6 IT(Information Technology):情報通信技術、コンピュータやデータ通信に関する技術をいう。 電子商取引:インターネットなどのネットワークを利用して、契約や決済などを行う取引形態をいう。 ホームページ:自治体においては、行政情報などの提供、町民の町政参加の促進、電子申請など電 子化された行政サービスの提供などを目的とする Web ページのこと。 電子メール:コンピュータや携帯電話等を用いて、インターネットを経由して文字メッセージなどを交換 するシステムをいう。「e-メール」や単に「メール」ともいう。 ブログ:個人や数人のグループで運営され、時系列で並べられた記事とそれに関するコメントが定期的 に更新されるような Web サイトのこと。個人の考えや日常生活を書いたエッセーなどの、短い Web 日記のようなもの。 SNS(Social Networking Service):人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型 Web サ イトのこと。友人・知人間のコミュニケーション、趣味や嗜好、居住地域、出身校、「友人の友人」と いった直接関係のない他人との繋がりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供する。 1 ■ 第1章 計画策定の基本的な考え方 2 計画の位置づけ 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法 7(IT 基本法)第 11 条 8に基づき、国や 山形県の IT 施策を踏まえ、町の総合計画に示されたまちづくりを目指し、地域情報 化施策の事業化や推進策などについて、方向性を示すものです。 3 計画の期間 本計画の計画期間は平成 20 年度から平成 24 年度までの 5 年間とします。 ただし、情報通信技術の進展が極めて急速であることから、技術動向や社会情勢の 変化、町民ニーズ等を注視し、必要に応じて見直しを行います。 7 8 高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT 基本法):平成 13 年 1 月 6 日に施行され、高度情報 通信ネットワーク社会の形成に関する施策を迅速かつ重点的に推進することを目的とする。(平成 12 年 12 月 6 日法律第 144 号) 第 11 条(条文):地方公共団体は、基本理念にのっとり、高度情報通信ネットワーク社会の形成に関し、 国との適切な役割分担を踏まえて、その地方公共団体の区域の特性を生かした自主的な施策を策 定し、及び実施する責務を有する。 2 第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 ■ 第2章 1 地域情報化に関する社会・経済の動向 情報通信に関する社会・経済の動向 急速に進展する情報化は、近年のインターネットの普及がもたらしたものであると いえます。 地方においては、首都圏など都市部との情報格差や時間・距離の制約を減少させる ことができるなど、町民の生活向上や地域産業の振興を図る上で非常に期待され、地 域課題の克服や地理的条件を補うためにも、あらゆる分野でインターネットを活用し た取組が必要となっています。 携帯電話を代表とするモバイル機器 9の契約数も年々増加し、モバイルネットワーク も普及しています。また、平成 23 年 7 月までに地上デジタル放送 10への完全移行や、 情報通信ネットワークを活用した情報家電 11等の活用も進んでいます。 これらの、ブロードバンド 12、モバイル、地上デジタル放送、情報端末の進展によ り、「いつでも、どこでも、何でも、だれでも」ネットワークに接続し、情報の自在 なやりとりを行うことができるユビキタスネットワーク 13が実現に向かいつつありま す。 全国のインターネットの利用人口は平成 19 年度末で約 8,811 万人に達し、人口普 及率は 69.0%となり、生活の中にインターネットは着実に浸透しています。また、パ ソコンだけではなく様々な端末から、職場や家庭だけでなく移動中を含めたあらゆる 状況でインターネットを利用する状況になりつつあり、インターネットは大きな利 便・恩恵をもたらす、生活の必需品となっています。 9 モバイル機器:ノートパソコン、携帯電話、携帯ゲーム機や携帯オーディオプレーヤ、携帯デジタル端 末などの持ち運びすることを前提とした各種の電子機器のこと。 10 地上デジタル放送:地上の電波塔から送信する地上波テレビ放送をデジタル化したもの。平成 23 年 7 月 24 日で現在の地上アナログ放送は終了し、地上デジタル放送に完全移行する。 11 情報家電:インターネットなどネットワークに接続できる通信機能を備えたテレビや冷蔵庫、エアコンな どの家電製品のこと。 12 ブロードバンド:高速な通信回線によるコンピュータネットワーク。主に ADSL や CATV、FTTH(光 ファイバ)といった高速通信回線のこと。 13 ユビキタスネットワーク:「いつでも、どこでも、何でも、だれでも」利用を可能とするネットワーク環境を いう。 3 ■第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 企業においても、ブロードバンド、モバイルネットワークの活用が着実に進展する とともに、電子タグ 14、非接触型 IC カード 15等の活用への取組が活発に行われており、 インフラ 16整備などによる業務の効率化だけではなく、戦略的に活用することが重要 となっています。 14 15 16 電子タグ:数ミリ程度の IC チップと、データを送受信するためのアンテナを内蔵したタグのこと。 非接触型 IC カード:カードの端子と機械の端子を接触させずにデータを読み取るチップを内蔵した IC カードのこと。 インフラ:インフラストラクチャ(infrastructure)の略。一般的には上下水道や道路などの社会基盤 のこと。情報化においては、何らかのシステムや事業を有効に機能させるために基盤とし て必要となる設備や制度などのこと。 4 第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 ■ 2 国・県の IT 施策の動向 (1) 国の IT 施策の動向 政府は平成 13 年に高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT 戦略本部) を設置するとともに「e-Japan 戦略」を策定し、5 年以内に世界最先端の IT 国家と なることを目指して、超高速ネットワークインフラ整備などの IT 基盤整備の取組 を進めました。 平成 15 年には IT 戦略の第 1 期の目標は達成されつつあるとの認識から、第 2 期 として IT の利活用を推進するため「e-Japan 戦略Ⅱ」が策定されました。 「e-Japan 戦略Ⅱ」では、「元気・安心・感動・便利」な社会を目指すことを基本理念とし、 「医療、食、生活、中小企業金融、知、就労・労働、行政サービス」の7つの分野 で先導的な取組を示しています。 図-1 日本の IT 戦略の歩み 出典:平成 20 年版情報通信白書(総務省) 5 ■第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 「e-Japan 戦略Ⅱ」策定後、年次ごとの戦略の重点計画等を策定し、重点施策分 野や先導的分野である行政サービス分野におけるワンストップサービス 17の推進、 医療分野における電子レセプトに関する検討など、様々な分野において具体的な施 策を掲げて戦略を展開しています。 インフラの整備や IT の利活用に関しては、目標達成に向け着実に進化していま すが、地域や世代間等での情報活用に関する格差や、企業経営における IT の活用 等について、依然として課題が存在しているとの認識から、平成 18 年 1 月には、 「IT 新改革戦略」を策定し、2010 年をめどに実現する目標として、「IT が持つ新 たな価値を生み出す力や課題解決力によって構造改革を推進すること」、「利用者・ 生活者を重視することによってユニバーサルデザイン 18化された IT 社会を構築す ること」、「国際貢献・国際競争力を強化すること」といった大きく 3 つの施策を 掲げています。 図-2 IT新改革戦略 出典:IT 戦略本部第 39 回会合資料 5「今後の IT 戦略の進め方について」 17 18 ワンストップサービス:一度の手続きで、必要とする関連手続きのすべて完了させられるように設計さ れた行政サービスのこと。 ユニバーサルデザイン:あらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利 用しやすいよう生活環境をデザインする考え方をいう。 6 第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 ■ (2) 山形県の IT 施策の動向 山形県の情報化推進に関する基本計画「やまがた IT 戦略 2004」(平成 16 年 3 月)の中で定めた基本目標である「より豊かに生きる、よりよい地域を創る」を実 現するため、以下の3点を目標として、県と市町村が一体となり電子県庁・電子自 治体を推進しています。 ○ 住民の利便性向上 住民だれもがインターネットを通じ、24 時間 365 日、自宅や事業所から、 行政サービスにアクセスし、簡便かつ安全にそのサービスを享受できる環 境を構築する。 ○ 簡素で効率的な行政運営の実現 各種の情報システムの導入に当たって、業務に係る現行の手順の見直し に加え、全庁的な情報共有化、意思決定過程の簡素化・迅速化、組織の見 直しなど、既存業務・既存制度の見直しに取り組む。 ○ 地域 IT 産業の振興 アウトソーシング 19の推進等により、地域の IT 関連産業等の需要創出や 人材育成が図れるとともに、電子申請システム 20、電子入札システム 21等の 利用を通じ、住民や企業の IT 利用を促進し、地域経済の活性化につなげて いく。 平成 16 年 9 月に、自宅や事業所のパソコンから、申請・届出等の手続がインター ネットを通じて行える電子申請システムを導入することにより、生活や企業活動を 便利にし、行政事務の簡素・効率化を進めていくことを目的として、「山形県電子 県庁推進計画」を策定しました。 19 20 21 アウトソーシング:企業や行政の業務のうち専門的なものについて、それをより得意とする外部の企業 等に委託すること。 電子申請システム:県や各市町の窓口で行っていた申請や届出といった手続きを、時間、場所 にとらわれずに事業所や自宅等のパソコンからインターネットを利用して行うためのシス テムのこと。 電子入札システム:入札に係る一連の手続きを電子化し、インターネットを介して申請や入札の参加 ができるようにするもの。 7 ■第2章 地域情報化に関する社会・経済の動向 平成 19 年 2 月には「やまがた総合発展計画『こども夢未来宣言』」にかかげて いる各分野における重点施策を“情報化”の視点から改めて体系化し、各分野の情報 化に関する施策をより総合的・戦略的に推進する「山形県情報化推進アクションプ ラン 2007」を策定しました。 8 第3章 庄内町における情報化の取組と現状 ■ 第3章 1 庄内町における情報化の取組と現状 庄内町の情報化への取組 庄内町では、住民基本台帳や戸籍、税といった行政の基幹系業務を合併時にシステ ム統合し、平成 17 年 7 月から運用を行っています。また、財務会計システムやグルー プウェア 22といった内部情報系システムの導入・運用により、業務の適正化、迅速化 を図るとともに、行政サービスの不均衡を解消するため、町内の公共施設を光ファイ バケーブルで接続し高速な行政ネットワークを構築しました。 町民が利用するブロードバンドによる情報通信インフラの整備状況については、町 全体の 20%、約 1,300 世帯が地理的要因や採算性などの問題から電気通信事業者によ る整備が進まず、地域間での情報格差(デジタル・ディバイド)が発生していました。 町ではこの情報格差を解消するため、平成 18 年度に「地域情報通信基盤整備事業」 を実施し光ファイバケーブルの整備を行い、全町域において、町民のインターネット 接続環境の改善を図りました。 22 グループウェア:庁内 LAN を利用して 情報を共有し、業務の効率化を図り、グループや組織の共同 作業を支援するソフトウェア。主な機能に電子メール、電子掲示板、スケジュール管理、データベー スなどがある。 9 ■第3章 庄内町における情報化の取組みと現状 (1) 地域公共ネットワーク整備事業 平成 17・18 年度に「地域公共ネットワーク整備事業」を実施し、庄内町役場本 庁舎を情報センターとし、支所・出張所、小中学校、幼稚園・保育園、公民館、保 健センター、老人福祉センター、消防分署などの町内 46 箇所の公共施設等を光ファ イバケーブルによる大容量・超高速通信回線でネットワーク化し、行政サービスの 不均衡解消を行いました。 併せて、町内小中学校のコンピュータ教室に高速インターネットを利用できる環 境の整備や学習用情報機器の設置、公民館等に情報公開端末を設置し、町民が自由 にインターネットの活用や庄内町議会中継を視聴できる環境を整備しました。 図-3 10 第3章 庄内町における情報化の取組と現状 ■ (2) 地域情報通信基盤整備事業 庄内町のインターネット利用環境は、地理的要因や採算性などの問題から民間の 通信事業者による整備が行われず、ブロードバンド環境の提供が見込めない地域が 存在していました。 ブロードバンド環境の整備は、地域生活水準の向上、地域経済の振興、行政の効 率化・高度化など、各種施策の推進基盤となることから、町では、平成 18・19 年 度に総務省の地域情報通信基盤整備推進交付金を活用し、光ファイバケーブルの整 備を行い、庄内町全域でブロードバンドでのインターネット利用ができる環境の整 備を行いました。 図-4 11 ■第3章 庄内町における情報化の取組みと現状 2 業務システムの現状 庄内町では、全町域に均一な行政サービスの提供や、電子自治体の推進、地域公共 ネットワークの利活用など、国・県の動向をふまえ、直ちに取り組まなければならな い事項について実施しました。 表-1 業務システムの導入状況 システム名 総合行政システム 学校教育支援システム 防災 GIS システム 電子申請システム ポータルサイト管理 システム 議会中継システム 地域 SNS システム 整備年度 内 容 平成 17 年度 住民記録を中心とした基幹業務システ ム、各種窓口業務や税、年金、保健業務 システムなどが稼働しています。 平成 18 年度 各種教材などを提供し、教育支援を行 うもの。学習履歴が共有できるため、児 童・生徒の習熟度に応じた指導を可能と しています。 平成 18 年度 メールで防災情報の発信・共有を行う もの。各小中学校においては、不審者情 報の発信など「学校安全システム」とし て活用しています。 平成 19 年度 家庭や職場のパソコンから、申請・届 出などの手続きを可能としています。併 せて、公共施設の予約状況を公開してい ます。 平成 19 年度 町ホームページの作成・管理を行うシ ステム。最新情報を分かりやすく、また、 アクセシビリティを考慮したホームペー ジの作成を可能としています。 平成 19 年度 議会映像をインターネットで配信し、 広く町民に公開するもの。また、録画配 信により、過去の議会映像も自由に視聴 可能としています。 平成 19 年度 ブログと電子会議室を組み合わせたも ので、だれでも利用でき、地域のコミュ ニケーションツールとしての活用を図り ます。「住民参画システム」 12 第3章 庄内町における情報化の取組と現状 ■ 3 行政ネットワークの現状 (1) 基幹系ネットワーク 住民記録、税システムなど、基幹業務のネットワークとして、本庁舎、支所、出 張所、余目保健センターを結ぶ「基幹系ネットワーク」が稼働しています。 インターネットなど外部ネットワークとは接続されていない閉じたネットワーク で、セキュリティを確保しています。 (2) 情報系ネットワーク 本庁舎を情報センターとし、町内の 46 箇所の公共施設等を光ファイバケーブル で結び、財務会計システムなどの業務システムの運用やグループウェアによる情報 共有を行い、職員の業務の効率化を図っています。 また、公民館等に高画質での議会映像配信を行っているほか、高速なインターネッ ト利用環境を提供しています。 (3) 教育系ネットワーク 教育委員会(教育課)、町内各小中学校が結ばれており、学校教育支援システム の利用や、高速なインターネット利用環境を提供しています。 (4) LGWAN(総合行政ネットワーク) LGWAN(Local Government Wide Area Network)は、全国の地方自治体の行 政ネットワークを相互接続した広域ネットワークで、都道府県や中央省庁の霞ヶ関 WAN にも接続されています。 地方自治体間のコミュニケーションの円滑化や情報共有、行政事務の効率化、ア プリケーションの共同利用などにより重複投資の抑制などを目的として平成 13 年 に創設されました。現在、住民基本台帳ネットワークシステム、電子申請システム、 後期高齢者医療広域連合システムなどが LGWAN を利用して稼働しています。 13 ■第3章 庄内町における情報化の取組みと現状 4 庄内町の高速インターネット接続サービスの現状 庄内町においては、平成 13 年から電気通信事業者による ADSL 方式でのインター ネット接続サービスが開始されましたが、一部地域においては地理的要因や採算性等 の問題から整備が進まず、都市部や地域間での情報格差が存在していました。 町では情報格差解消のため、総務省の地域情報通信基盤整備推進交付金を活用し光 ファイバケーブルによるブロードバンド環境整備を行い、平成 19 年 12 月から町全域 のブロードバンド環境でのインターネット接続サービスが開始されました。 表-2 町内のブロードバンド環境 通信事業者名 サービス名 提供地域(市内局番) 42 局、43 局、44 局、56 局、57 局、 59 局 B フレッツ 光(100M) フレッツ ADSL モアⅡ(40M) ㈱NTT 東日本 23 42 局、43 局、56 局 フレッツ ADSL モア(12M) フレッツ ADSL (8M) 56 局 フレッツ ADSL (1.5M) 42 局、43 局、 Yahoo! BB(ADSL) 50M Revo Yahoo! BB(ADSL) 50M ヤフー㈱ Yahoo! BB(ADSL) 26M 42 局、43 局、56 局 Yahoo! BB(ADSL) 12M Yahoo! BB(ADSL) 8M ※1「Bフレッツ 光(100M)」欄の 44 局、56 局、57 局、59 局エリアが、地域情報通信基盤 整備事業で整備された地域です。 ※2 上記サービス以外に、モバイルデータ通信ネットワーク(無線)によるインターネット接 続サービスが庄内町の一部地域で提供されています。 23 NTT 東日本は回線事業者のため、インターネット接続サービスは各プロバイダーが提供して います。 14 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ 第4章 1 地域情報化の基本目標と主要施策 基本目標 庄内町の一体化の促進や情報格差解消のため整備した、地域公共ネットワーク網や 地域情報通信基盤を活かし、町民だれもが IT の恩恵を享受できる地域社会を目指す ため「IT 活用による住みやすく、住みつづけたい町の実現」を地域情報化の基本目標 とします。 【地域情報化の基本目標】 IT 活用による住みやすく、住みつづけたい町の実現 2 主要施策 庄内町地域情報化の施策の展開に当たっては、次の主要施策を定め、地域情報化を 推進します。 1 安心・安全な住民生活を支える情報化 2 個性を活かす教育、学習支援のための情報化 3 活力ある産業振興のための情報化 4 電子自治体の実現に向けた情報化 15 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 3 施策の体系 庄内町地域情報化基本計画は、具体的な情報化事業を進めていくための基本になる もので、基本目標に基づき、主要施策の推進方向を町民の立場に立って進めていくも のとし、内容的に類似性等を考慮し、総合的な観点から施策を体系化し展開していく ものとします。 基本目標 主要施策 主な取り組み ① 安心・安全体制の強化 I T 活 用による 住み やすく、 住みつづけ たい町の実 現 ② 環境保全施策の充実 1 ③ 保健・福祉サービスの充実 安心・安全な住民生活を支 える情報化 ④ 高齢者等の社会参加支援 ⑤ 地域情報化を支える人づくり ⑥ 町民の町政参加の推進 2 ① 学校教育における情報化推進 個性を活かす教育、学習支 援のための情報化 ② 生涯教育における情報化推進 ③ 地域情報化拠点の機能強化 3 ① 地域産業の情報化支援 活力ある産業振興のため の情報化 ② 情報関連分野の創業支援 ③ 雇用・就労関連情報の充実 ① 電子自治体の基盤づくり 4 ② 行政事務の電子化推進 電子自治体の実現に向け た情報化 ③ 申請・届出等の電子化 ④ 広報広聴における情報化推進 ⑤ 情報セキュリティ対策の充実 16 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ 4 地域情報化の主な取り組み 【主要施策-1 】安心・安全な住民生活を支える情報化 町民だれもが、安心・安全で、豊かな生活をおくることができるように、IT の利活用による利便性を享受できる環境づくりを推進します。 主な取り組み ①安心・安全体制の 強化 内 容 推進主体 防災情報システムの整備推進 ¾ 町民の安心・安全を支援するため、被害情 報・避難場所情報や犯罪情報等を速やかに町 民や関係機関等に提供 町民 国・県・町 防災関連情報提供の充実 ¾ 地域防災力の向上のため、町民への防災情報 の提供や自主防災組織等との連携強化 町民 町 救急医療情報の充実 ¾ ②環境保全施策の 充実 救急医療機関など関係機関との連携強化と、 在宅当番医制休日診療や救急診療の情報提 供 町民 医療機関 県・町 環境情報システムの整備 ¾ 環境に配慮した安全で快適なまちづくりの ため、環境関連データを活用し、情報の分析 や提供 町民 企業・団体 国・県・町 環境保全体制の構築 ¾ 環境保全に関する情報提供の充実と町民 や事業者による環境に配慮した取組など の 情報共有・交流の推進 ③保健・福祉サービ スの充実 町民 企業・団体 国・県・町 町民の健康増進の支援 ¾ 町民と地域が主体的に取り組む健康づくり 活動への支援と、各種検診や健康相談、講習 会などに関する情報提供の充実 17 町民 企業・団体 町 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 保健・福祉情報提供の充実 ¾ 保健・福祉に関する各種サービスや施設案 内、ボランティア等の情報のホームページな どを活用した情報提供 町民 国・県・町 子育て支援情報の充実 ¾ ④高齢者等の社会 参加支援 育児相談、子育てサークル等の活動支援な ど、双方向の情報交流を推進のための子育て 支援センターの機能充実 町民 町 高齢者の生きがいづくりの推進 ¾ 高齢者と他の世代との交流を深め、これまで 培われてきた知恵と経験を社会の中で共有 し、活かすためのネットワーク構築の推進 町民 町 障がい者等ネットワークの構築 ¾ ⑤地域情報化を支 える人づくり 障がい者などの積極的な社会参加を図るた め、インターネットを活用した交流や活動の 場の提供 町民 町 情報ボランティア(仮称)の育成と環境整備 ¾ 情報ボランティア(仮称)の育成を図り、多 くの町民がインターネットなど IT に慣れ親 しむことができるような環境整備の推進 町民 町 NPO・ボランティア活動の情報提供 ¾ ⑥町民の行政参加 の推進 NPO 24やボランティア団体などの情報集約 と情報提供による活動支援 町民 町 地域ポータルサイトの構築 ¾ 町民による町づくりの推進主体の確立と運 営支援のための、地域ポータルサイトを構築 企業・団体 町 コミュニティ活動の支援 ¾ 自治会等が主体的、継続的にコミュニティ活 動を行うことができる、インターネットを活 用した交流や活動の場の提供の推進 町民 町 町民交流の推進 ¾ 24 転入者や在日外国人が地域に溶け込み、不安 なく生活を送れるよう、インターネット等を 活用した交流・支援の推進 企業・団体 町 NPO(Non Profit Organization):ボランティア団体や住民活動団体などの非営利団体のこと。 18 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ 【主要施策-2 】個性を活かす教育、学習支援のための情報化 学校教育における情報化や生涯学習の情報化を推進し、学びやすく、利用 しやすい環境を整備します。 主な取り組み ①学校教育におけ る情報化推進 内 容 推進主体 教育情報システムの整備推進 ¾ システム導入計画や情報資産・運用管理など の調査・検討と、各学校の個別システム導入 での標準システムやオープンシステム 25の 利活用推進 教育機関 町 子供たちの情報リテラシー 26の向上 ¾ 情報リテラシーの習得や、個人情報や著作権 の取扱いなど、情報モラル 27教育の積極的な 推進と情報教育の充実 教育機関 町 教育データベースの構築 ¾ 教育素材や教育手法などのデータベース 28 化を推進 教育機関 町 教職員の情報リテラシーの向上 ¾ 25 26 27 28 教職員の情報リテラシーの向上を図るとと もに、情報教育の指導者としてふさわしい資 質を身につけるための取組の推進 教育機関 町 オープンシステム:様々なメーカーのソフトウェアやハードウェアを組み合わせて構築されたコンピュー タシステムのこと。 情報リテラシー:情報機器やネットワークを活用して、情報やデータを取り扱う上で必要となる基本的 な知識や能力のこと。 情報モラル:情報社会の中で加害者にも被害者にもならないために、適正な活動を行うための基にな る考え方をいう。 データベース:大量のデータを、検索など情報処理が効率よく行えるように何らかの構造を与えて管理 できる状態にしたもの。 19 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 学校におけるネットワーク活用 ¾ ②生涯学習におけ る情報化推進 各学校のホームページ開設や、学校間交流な ど、ネットワークを活用した教育の推進 教育機関 町 生涯学習情報システムの整備 ¾ 行政及び関係機関等が提供している生涯学 習情報を、町民にわかりやすく、効果的に提 供できるシステムの検討 国・県・町 施設予約システムの充実 ¾ 利用者の利便性の向上を図るため、公共施設 の利用予約などを可能とするサービスの充 実 県・町 文化財データベースの構築 ¾ ③地域情報化拠点 の機能強化 文化財等の適正な管理を図るとともに、イン ターネット等で広く紹介するためのデータ ベース化の推進 町 情報リテラシーの向上のための機能整備 ¾ 情報通信機器を利活用できるようにするな ど、町民の情報リテラシーの向上のために必 要な機能整備の推進 町 情報セキュリティの啓発 ¾ 安心して IT を活用するため、情報化に伴う リスクに関する情報の提供 町 研修・講座の充実 ¾ 情報化研修等の内容充実を図り、すべての町 民を対象とした、情報リテラシー向上のため の取組の推進 20 町 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ 【主要施策-3 】活力ある産業振興のための情報化 地域産業の振興のため、町民・企業・行政等が活発に情報の受発信や交 流ができる情報化の利便性を最大限に生かしたまちづくりを推進します。 主な取り組み ①地域産業の情報 化支援 内 容 推進主体 地域企業等の情報化を支える人材育成 ¾ 町内企業や個人事業所などが開催する、情報 化セミナーや研修などの人材育成事業への 支援 情報化推進への情報提供の充実 ¾ 農林水産業、商工業等の情報システム導入に 関する各種支援策の情報提供の充実 企業・団体 国・県・町 町民 企業・団体 国・県・町 農林水産業の情報化支援 ¾ 国・県、関係団体等と連携し、農林水産業へ の IT 活用支援、円滑な情報交換・共有が行 えるネットワーク構築の推進 町民 企業・団体 国・県・町 商業・サービス業の情報化支援 ¾ 国・県、関係団体等と連携し、商店街の IT 活用支援、円滑な情報交換・共有が行える ネットワーク構築の推進 企業・団体 国・県・町 観光情報提供システムの整備 ¾ 観光情報の集約を図り、効果的で質の高い情 報を広く発信するため、インターネットなど を活用した観光情報提供システムの構築 企業・団体 町 地域特産品情報の充実 ¾ 農産物の高付加価値化を図るとともに、地域 特産品としてのブランド化推進と、インター ネットを活用した PR や販路拡大の推進 21 企業・団体 町 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 事業者間交流の支援 ¾ ②情報関連分野の 創業支援 国・県や関係団体と連携を図りながら、各種 振興施策などの情報提供の充実と、情報交流 の促進 企業・団体 国・県・町 情報関連産業の創業支援 ¾ 情報関連企業などの誘致の推進と、新規創業 者などへの支援 企業・団体 町 テレワーク 29・SOHO30の普及推進 ¾ ③雇用・就労関連 情報の充実 29 30 多様な就労機会の提供と地域の有能な人材 の活用やビジネス・チャンスの創出のための テレワーク・SOHO の普及推進 企業・団体 国・県・町 雇用関連情報などの提供 ¾ 公共職業安定所(ハローワーク)などとの連 携による、雇用に関する各種情報の収集と情 報提供 企業・団体 国・県・町 テレワーク:通信ネットワークを利用して、会社や事務所以外の場所で働く労働形態のこと。 SOHO(Small Office/Home Office):会社と自宅や離れた小規模な事務所をネットワークで結んで、 仕事場にしたもの。あるいは、コンピュータネットワークを活用して自宅や小規模な事務所で事業を 起こすこと。 22 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ 【主要施策-4 】電子自治体の実現に向けた情報化 IT を最大限に活用し、利便性の高い行政サービスの実現と、町民の行政参 加を推進するための取組の充実を図ります。 主な取り組み ①電子自治体の基 盤づくり 内 容 推進主体 行政ネットワークの充実 ¾ 行政サービスを提供するための、地域公共 ネットワーク網や情報通信基盤の利活用推 進 町 総合行政ネットワーク(LGWAN) 31の充実 ¾ 電子メール、電子文書交換システム 32、電子 掲示板 33などのサービスを活用した、行政間 の情報交換や情報の共有などの推進 国・県・町 職員の情報リテラシーの向上 ¾ 行政サービスの向上を図るため、研修体制の 充実と、全職員が一体となった情報化の推進 体制の構築 町 業務継続体制の確立 ¾ 31 32 33 地震、火災、停電、システム障害などが発生 した場合における業務継続のための、庁舎、 機器などの脆弱性対策の検討と対応 町 総合行政ネットワーク(LGWAN):地方公共団体相互間のコミュニケーションの円滑化、情報の共有 による情報の高度利用を図るための基盤として整備され、全国の地方公共団体の組織内ネットワー クを相互に接続している。また、府省間ネットワークである霞が関 WAN との相互接続により、国の機 関との情報交換を行っている。 電子文書交換システム:LGWAN 等ネットワークを利用して公文書などを電子的に交換するシステム のこと。 電子掲示板:参加者が自由に文章などを投稿し、書き込みを連ねていくことでコミュニケーションでき る Web ページのこと。 23 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ②行政事務の電子 化推進 文書管理・決裁の電子化 ¾ 事務の効率化・省力化を図るため、文書のラ イフサイクル全般を一元的に管理すること ができる文書管理システム導入の検討 町 統合型地理情報システム(GIS) 34 ¾ 各課等で管理している地図情報をデータ ベース化し、全庁的な利活用を図るための統 合型地理情報システム(GIS)導入の検討 国・県・町 調達事務の電子化 ¾ 入札事務などの適正化、迅速化、透明化を推 進するため、調達事務の電子化を 推 進 町 議会中継システム・議事録検索システムの充 実 ¾ ③申請・届出等の電 子化 議会映像のライブ配信、過去の議会映像の録 画配信(VOD 35)、議事録検索システムの提 供等による開かれた議会の推進 町 電子申請システムの充実 ¾ 計画的な各種手続の電子化の推進による電 子申請システムの充実 県・町 町税等納付の電子化 ¾ コンビニや金融機関 ATM36などでの収納等 を可能とするマルチペイメントネットワー ク 37活用に関する検討 企業・団体 町 町民税等申告の電子化(eL-tax 38) ¾ 34 35 36 37 38 自宅などでも申告手続を可能し、利便性の向 上を目的とする、町民税等申告の電子化推進 県・町 統合型地理情報システム(Geographic Information System):位置や空間に関する様々な情報を、 コンピュータを用いて重ね合わせ、情報の分析・解析を行い、情報を視覚的に表示させるシステム のこと。 VOD(Video On Demand):インターネットを利用して、ホームページ等に登録された映像を、視聴し たい利用者に配信するシステムのこと。 ATM(Automatic Teller Machine):現金自動預払機。所定のカードをセットしてボタン操作 することによって、無人で現金を出し入れできる機械のこと。 マルチペイメントネットワーク:各種の料金や税金などの収納を行なう収納企業・公共団体と、各種金 融機関とを繋ぐネットワークのこと。 eL-tax:役場等の窓口に行く必要がなく、自宅や事務所から、インターネットを利用して地方税の申 告等の手続きができるシステムのこと。 24 第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 ■ ワンストップサービス等の推進 ¾ ④広報広聴におけ る情報化推進 行政手続のノンストップサービス(365 日 24 時間)、ワンストップサービスによる、住民 サービス向上の推進 町 情報の公開による行政の透明化 ¾ 町民と行政の情報共有を推進するため、ホー ムページなどで町の施策や取組状況の積極 的な情報提供 町 ホームページの充実 ¾ わかりやすく、だれもが使いやすいホーム ページ作りと、携帯電話向けページやメール マガジン 39の発行による最新情報の発信・充 実 町 アクセシビリティ対策の推進 ¾ 障がいを持った方や高齢者にもホームペー ジを活用していただくため、JIS が定めた ウェブアクセシビリティ 40のガイドライン (JIS X8341-3 41)に基づく対策の推進 町 定住支援施策の充実 ¾ ⑤情報セキュリ ティ対策の充実 定住支援施策の充実を図るため、若者の定 住、町外からの移住などに関する町の施策の 積極的な情報発信 企業・団体 町 情報セキュリティポリシー 42の遵守 ¾ ネットワークや各システムにおける情報セ キュリティ対策の実施手順を作成し、情報シ ステムの安定稼動とセキュリティの向上 町 個人情報保護の遵守 ¾ 39 40 41 42 個人情報の適正管理のため、「個人情報の保 護に関する法律」および「庄内町個人情報保 護条例」の遵守、職員等に対して個人情報保 護に関する啓発の実施と取組の推進 町 メールマガジン:電子メールを利用して発行される雑誌。発行者が購読者(登録者)に定期的にメール で情報を配信するシステムのこと。 ウェブアクセシビリティ:高齢者や障がい者など心身の機能に制約のある人でも、年齢的・身体的条件 に関わらず、ホームページなどで提供されている情報にアクセスし利用できること。 JIS X8341-3:平成 16 年 6 月 20 日に制定されたウェブコンテンツに関する日本工業規格(JIS 規 格)。ウェブコンテンツを高齢者や障がい者を含めた多様な人々が利用できるように、提供者等が配 慮すべきアクセシビリティの原則が示された規格のこと。 セキュリティポリシー:組織の中にある情報資産を、安全に運用するための規約を文書化したもの。 25 ■第4章 地域情報化の基本目標と主要施策 情報資産の適正管理 ¾ 重要な情報機器の多重化やデータの分散保 管など、障害・災害に強い情報システムの構 築と ASP43・SaaS44やハウジングサービス 45 などの活用の検討 企業・団体 町 知的所有権保護対策 ¾ 43 44 45 46 47 デジタルコンテンツ 46の著作権など、知的所 有権 47保護に関する知識や意識の啓発に関 する取り組みの推進 町 ASP(Application Service Provider):利用者に対して、インターネット経由でアプリケーションの機 能を提供するサービス、あるいはそれを実現するための仕組みのこと。 SaaS(Software as a Service):ASP と同様のサービス。ただし、ASP はすべての利用者に同一の 仕様で提供されるのに対し、SaaS は利用者が利用する機能のみを選択して契約できたり、データ ベースなどの項目を追加・変更できたりと、カスタマイズ性が高い。 ハウジングサービス:高速な通信回線や耐震設備など、災害対策、セキュリティ対策が整った施設を 提供し、顧客の通信機器やサーバ等を預かるサービスをいう。 デジタルコンテンツ:電子データで表現された文章、音楽、画像、映像、ソフトウェア、データベースな どをいう。 知的所有権:著作権、産業財産権(特許権、実用新案権、商標権など)。表現、アイディア、技術など 実体のないものを保護するために、その考案者に与えられる権利。著作権法や特許法、知的財産 基本法などの法律によって保護されている。 26 第5章 計画の推進について ■ 第5章 1 計画の推進について 推進の考え方 (1) 町民と行政が一体となった推進 地域情報化計画の推進に当たっては、行政コストの削減や、町民の意見を取り 入れながら、施策の推進を図ります。 (2) 産学民官の連携・協力 地域情報化計画の推進に当たっては、民間組織等においてもそれぞれの立場で 推進していくことを期待するとともに、連携・協力し推進します。 (3) 国・県の情報化施策との連携 地域情報化計画の推進に当たっては、国・県の情報化推進施策との連携・協調 を図ります。 2 地域情報化の推進体制 新規システムの導入、既存システムの修正及び更改に際しては、適正な情報化推進 やシステム維持管理を行うため、最高情報統括責任者 48(CIO)と各課等の長から構 成される情報化推進委員会 49を中心とし、全庁的な体制で推進するとともに、必要に 応じて町民・関係団体・有識者等との意見交換の場やワーキンググループを設置する などして、町民の利便性向上、社会情勢に応じた行政サービスの効率化・高度化など の検討を行います。 また、具体的な情報化推進施策については、情報化推進リーダー 50で構成する情報 化推進研究会を設置し、調査研究及び施策の円滑な推進を行います。 48 49 50 最高情報統括責任者(CIO):IT(情報通信技術)を導入して業務の改革や情報システムの分析・評 価・最適化計画を策定する責任者をいう。 情報化推進委員会:副町長と各課等の長で構成し、庄内町の情報化施策を総合的・計画的に推進 するため、調査、審議及び調整を行う組織のこと。 情報化推進リーダー:情報化の調査研究や情報化施策の円滑な推進を行うため、各課等の長 が推薦し、情報化推進委員長が指名した職員をいう。 27 ■第5章 計画の推進について 地域情報化は、常に情報通信技術の変化・動向に関する情報や住民ニーズを把握し ていく必要があります。計画推進については、官民の役割分担の中で、町民や企業な ど地域の団体・機関等とそれぞれの立場で協力し合いながら、施策の推進方向に基づ き、すべての町民が情報化の恩恵を享受し、活用できる環境の整備や支援を進めてい きます。 3 推進における留意事項 (1) セキュリティ対策 情報システム、ネットワーク等の整備は住民の利便性を向上させる一方で、個人 情報等を様々な脅威にさらすことにもなることから、公的個人認証制度やデータの 暗号化など技術的な対策を導入し、情報保護の強化を図りつつ、町民サービスの向 上のために、的確な運用ルールを定め活用します。 図-5 28 第5章 計画の推進について ■ また、インターネットをはじめとする外部とのネットワーク環境についても、技 術的な対策、組織的な取組のための指針や運用規定を定めた情報セキュリティポリ シーを遵守するため、全職員がその趣旨を理解し確実に運用できるように、研修を 含めた体制の整備を図ります。 (2) 社会経済情勢の変化などへの対応 社会経済情勢の変化や情報通信技術の進展・普及及び住民ニーズの変化などを見 極めながら、柔軟に対応できるような取組を検討します。 また、情報化の進展は、町民生活において利便性と効率性を向上させ、限りない 恩恵を社会にもたらしていますが、一方において、ハイテク犯罪 51の多発という情 報化の負の側面が顕在化し、大きな社会問題となっていることから、インターネッ ト利用者に対する広報啓発活動や町民の情報リテラシー(情報活用能力)の向上の ための施策推進を図ります。 (3) 業務・情報システムの最適化 情報システムを構築する場合は、簡素で効率的な行政の実現のため、業務フロー や制度・例規の見直し、庁内情報の共有など、既存の行政システムの見直しを行い、 手続きなどの迅速化による町民の利便性向上、経費や業務処理時間の削減等を図る ため、業務・情報システムの最適化を行います。 51 ハイテク犯罪:コンピュータやインターネットなどの情報通信技術を利用した犯罪のこと。不正アクセス やインターネット詐欺、データの改ざんなど様々な形態のものがある。 29 【資料編】 庄内町地域情報化住民意向調査(アンケート) □ 調査の概要 庄内町では、住民生活、地域産業、行政などあらゆる分野で情報化を計画的に推進し、 すべての町民が高度情報通信社会の便益を享受できる仕組み構築を推進することを目的と して庄内町地域情報化基本計画」を策定することとなりました。 計画の策定にあたり、町民が必要としている情報通信とはどのようなものか、町はどの ように情報化を推し進めていくかを検討するため、住民意向調査(アンケート)を実施しま した。 □ 調査設計 調査区域 庄内町全域 調査対象 町内居住の満15歳以上 標 本 数 800人(1世帯1人) 抽出方法 学区地区を単位として、7つの調査区域を人口により比例配 分した。 調査方法 立谷沢地区 28人 清川地区 34人 狩川地区 150人 第1学区 157人 第2学区 155人 第3学区 134人 第4学区 142人 計 800人 文書配布による、無記名・各自記入式の調査用紙による。 ※返信用封筒(料金受取人払い)を同封 調査期間 平成18年7月6日~31日 庄内町地域情報化住民意向調査(アンケート)結果 Ⅰ 回答率について 今回のアンケートの回答率は46.8%となりました。 性別では女性の回答率が高く50%を超えました。年齢別に見ると50代以上ので回答率が50% 以上と高く、15歳以上40歳未満の回答率は低調に終わりました。 地区別の回答率は、標本数の少ない立谷沢地区では67.9%と非常に高く、狩川地区、第4学 区では比較的低調に終わりました。 性別回答率 50.9 42.3 46.8 男 性別 計 ( ) 回 答 率 % 女 年齢別回答率 51.9 58.0 50.5 ( ) 回 答 率 44.4 38.3 40.7 44.2 46.8 % 65歳~ 60~64歳 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 15~19歳 年齢 計 地区別回答率 67.9 ( ) 回 答 率 % 41.5 48.5 49.0 45.2 43.3 50.0 第 4 学 区 第 3 学 区 第 2 学 区 第 1 学 区 狩 川 地 区 清 川 地 区 地区名 1 46.8 立 谷 沢 地 区 計 Ⅱ 質問及び集計結果 問1 あなたの性別は何ですか。 人数(人) 性別 172 構成比(%) 男 46.0 53.5 女 200 2 無回答 0.5 男性が172人で構成比46.1%、女性が200人で構成比53.5%となりました。 問2 あなたの年齢はどれに当てはまりますか。 人数(人) 年齢 15~19歳 5.1 19 46 49 12.3 20~29歳 13.1 30~39歳 40~49歳 19.0 71 50~59歳 26.2 98 60~64歳 12.6 47 65歳~ 歳 11.2 42 2 構成比(%) 無回答 0.5 年齢別で見ると、50代が98人、40代が71人で両年代をあわせた構成比は45.3%で回答者の ほぼ半分を占めています。 問3 あなたの住んでいる地域はどこですか。 人数(人) 居住地 立谷沢地区 5.1 19 清川地区 4.5 17 17.4 65 19.0 71 20.3 76 17.4 65 15.8 59 2 構成比(%) 狩川地区 第1学区 第2学区 第3学区 第4学区 無回答 0.5 居住地については、立谷沢地区、清川地区を除く地域の構成比は89.9%と大半を占めています 2 問4 あなたの職業は何ですか。 職業 139 58 人数(人) 構成比(%) 37.2 会社員 家事専業 15.5 28 7.5 自営業 27 7.2 農林漁業 20 5.3 公務員 20 5.3 学生 80 その他 21.4 2 無回答 0.5 会社員と家事専業で52.7%を占めています。 問5 あなたの住まいは次のどれですか。 人数(人) 居住形態 361 構成比(%) 97.6 一戸建て(持ち家、借家等) 6 1.6 アパート 3 0.8 団地(県営、町営住宅) 2 0.5 その他 2 0.5 無回答 問6 あなたの住まいの居住期間は何年ですか。 人数〈人) 居住期間 250 構成比(%) 66.8 20年以上 60 10年以上20年未満 16.0 5 5年以上10年未満 1.3 37 3年以上5年未満 9.9 19 3年未満 5.1 3 無回答 0.8 一戸建て(持ち家、借家等)に住んでいる人の構成比は97.6%で、10年以上住んでいる人の 構成比は82.8%となっています。 問7 あなたの家の電話回線は何ですか。 電話回線 人数(人) 64.0 231 24.9 90 9.4 34 6 13 構成比(%) 一般回線 ADSL回線 ISDN回線 回線無 1.7 無回答 3.6 一般回線の構成比が64.0%となっており、多くの世帯で高速インターネットができる環境が整っていな いことがわかります。 3 問8 あなたはどのような情報通信機器を利用していますか。(複数回答可) 人数〈人) 現在利用している情報通信機器 296 携帯電話・PHS 39.6 187 パソコン 25.0 139 構成比(%) ファックス 18.6 60 8.0 家庭用ゲーム機 56 7.5 特に利用していない 4 0.5 その他 5 0.7 無回答 その他の主な回答:アマチュア無線等 問9 今後、あなたは情報通信機器として何を利用しますか。(複数回答可) 今後利用する(利用したい)情報通信機器 人数(人) 構成比(%) 36.3携帯電話・PHS 248 220 パソコン 32.2 113 ファックス 16.5 40 利用しない 5.9 33 家庭用ゲーム機 4.8 8 21 その他 1.2 無回答 3.1 その他の主な回答:デジタル放送・無線機等 現在利用している情報通信機器の構成比において、パソコンは25.0%となっていますが、今後 利用したい情報通信機器としてパソコンの構成比が32.2%となりました。 問10 あなたはインターネットを利用していますか。 インターネットについて 204 人数(人) 54.5 4 利用していない 利用している 44.4 166 構成比(%) 無回答 1.1 インターネットの利用状況では半数以上の人が利用していないと答えました。 問11 あなたがインターネットを利用するときの情報通信機器は何ですか。(複数回答可) 人数(人) インターネット利用機器 63.8 153 32.5 78 1 8 構成比(%) パソコン 携帯電話・PHS その他 0.4 無回答 3.3 情報通信機器として携帯電話・PHSを利用している人が296人、パソコンを利用している人が18 7人いましたが、インターネットをする人でパソコンを利用している人の割合が6割を超えています。 4 問12 あなたはインターネットをどこで利用していますか(複数回答可) インターネット利用場所 150 人数(人) 構成比(%) 自宅 61.0 78 職場 31.7 8 学校 3.3 2 0.8 公共施設 3 1.2 その他 5 2.0 無回答 その他の主な回答:友人宅、車中等 庄内町には気軽にインターネットを楽しむ施設がないため、自宅や職場でインターネットを利用し ている人がほとんどです。 問13 あなたはインターネットをどのようなことで利用していますか。(3つ以内で回答) 人数(人) インターネット利用内容 構成比(%) 39.3 情報の検索 156 99 24.9 62 電子メールの送受信 オンラインショッピング・オークション 15.6 29 7.3 音楽やソフトのダウンロード 27 6.8 各種予約・申込 9 2.3 IP電話 5 1.3 ホームページの作成 3 0.8 インターネットバンキング 2 0.5 テレビ電話 1 0.3 その他 4 1.0 無回答 その他の回答:オンラインゲーム インターネットの利用内容は情報検索が4割を占め、電子メールの送受信、及びオンラインショッ ピング・オークションなどを含めると、構成比が79.8%となり大半を占めています。 問14 ご自宅でのインターネットの利用回線は何ですか 人数(人) インターネット利用回線 54.1 92 ISDN 12.9 22 携帯電話・PHS 7.6 13 ADSL 一般回線 14.7 25 構成比(%) 10 5.9 自宅では利用していない 8 4.7 無回答 自宅でのインターネットの利用回線ではADSLを利用している人は構成比で54.1%と最も多い ですが、町内にADSLを利用できる環境がない地域があるため、27.6%の人が一般回線やISDN でインターネットをしています。 5 問15 インターネットを利用しない理由はなんですか。(3つ以内で回答) 人数(人) インターネットを利用しない理由 108 26.7 構成比(%) 情報通信機器を持っていない 64 15.8 インターネットの利用方法がわからない 62 15.3 インターネットの必要性を感じない 53 情報通信機器の操作方法がわからない 13.1 29 7.2 セキュリティ面に不安を感じる 28 6.9 情報通信機器の金額が高い 5.9 特に理由はない 5.0 通信料金が高い 24 20 4 1.0 通信速度が遅くて繋がりにくい 5 1.2 その他 7 1.7 無回答 その他の主な回答:家族が利用している、手続きがわからない等 インターネットを利用しない理由については情報通信機器を持っていないが26.7%と最も多い が、インターネットの利用方法がわからない、情報通信機器の操作方法がわからないとしている人 が28.9%となっています。 問16 町が光ケーブルを利用した高速通信網を整備することになったらあなたは利用しますか。 高速通信網への期待 人数(人) 224 132 35.3 18 4.8 構成比(%) 59.9 利用します 利用しません 無回答 町が光ケーブルを利用した高速通信網を整備することについて、224人が利用したいと答えてい ます。現在インターネットを利用している人が166人ですから、多くの人が高速通信網の整備に期 待していることがわかります。 問17 高速通信網利用料(プロバイダー費用は除く)は月額いくら位が妥当だと思いますか。 人数(人) 高速通信網利用料 163 72.8 53 23.7 5 1 2 2.2 0.4 0.9 構成比(%) 3,000円以内 3,000円~5,000円 5,001円~7,000円 7,001円~10,000円 無回答 高速通信網の利用料については、96.5%の人が5,000円以内としていますが、さらに72.8% の人は3,000円以内が妥当と考えてます。実際の利用料によって加入者が増減すると思われま 問18 テレビ放送の受信方法は何ですか。 人数(人) テレビ放送の受信方法 300 80.2 58 15.5 構成比(%) 自宅アンテナ 共同アンテナ 10 2.7 わからない 6 1.6 無回答 6 問19 BSデジタル放送は受信していますか。 BSデジタル放送の受信の有無 人数(人) 構成比(%) 54.3 受信していない 203 151 受信している 40.4 10 2.7 わからない 10 2.7 無回答 多くの世帯でテレビ放送の受信は自宅アンテナで行われています。また、BSデジタル放送を受 信している世帯は40.4%とデジタル放送はあまり浸透していないと思われます。 問20 2011年に、今受信しているアナログ放送が終了することをご存知ですか。 人数〈人) アナログ放送の終了周知度 構成比(%) 90.6 知っている 339 28 知らない 7.5 7 無回答 1.9 アナログ放送が終了となることは90.6%の人が知っていると答えています。今後はどのように 問21 町主催のIT講習でどのような内容を希望しますか。(3つ以内で回答) 人数(人) IT講習要望 28.5 179 22.0 138 17.4 109 14.2 89 インターネット・メール 文書作成 ホームページの作成 表計算 その他 5.1 32 構成比(%) 12.9 81 無回答 その他の主な回答:講習は必要ない、パソコンの起動等、セキュリティ対策、トラブルへの対処法 町のIT講習でインターネット・メールなどを希望する人が179人と一番多いですが、ホームページ を作成したい人も109人でITに興味を持っている人がかなりいるようです。その反面、無回答の方 も他の質問に比べて割合が多いことから、町民がやってみたくなるような講習会が必要になると思 問22 あなたは庄内町のホームページを見たことがありますか。 庄内町ホームページ周知度 人数〈人) 構成比(%) 66.7 見たことがない 248 30.1 112 12 見たことがある 無回答 3.2 インターネットを利用している人が166人いましたが、町のホームページを見たことがある人が11 2人という結果です。町民にとって町のホームページはまだまだ情報を受ける場にはなっていない 7 問23 庄内町のホームページで充実してほしい情報または今後新たに提供してほしい情報は何です か。(3つ以内で回答) 庄内町ホームページの充実度 185 人数〈人) 129 各種申請・行政手続き情報 15.5 92 構成比(%) 防災・気象・災害時の情報 22.2 苦情や問い合わせへの対応や回答、各種相談 11.0 78 9.4 公共施設の空き情報・予約受付 75 9.0 カメラを用いた地域映像配信(観光、イベント等) 65 7.8 ボランティア、サークル等の町民同士の交流ができる場… 64 7.7 議会情報・議会中継 41 図書館の蔵書検索、貸出状況の検索 4.9 28 携帯電話・PHS用のホームページ 3.4 6 選挙情報の提供 0.7 13 その他 1.6 57 無回答 6.8 その他の主な回答:頑張っている町民の紹介、コンサート情報、就職募集状況、飲食店情報等 防災・気象・災害時の情報が185人で一番多く、ついで各種申請・行政手続き情報129人、苦情 や問い合わせへの対応や回答・各種相談が92人と続いています。このことから防災GISの活用、 電子申請の導入等が急がれると思われます 電子申請の導入等が急がれると思われます。 問24 あなたは地域の情報をどのような方法で入手していますか。(3つ以内で回答) 人数(人) 地域情報入手方法 構成比(%) 33.8 町広報紙 321 新聞・広告 19.5 185 回覧板 17.3 164 104 10.9 テレビ 96 10.1 人から聞いて 公共施設(役場窓口・公民館掲示板等) 3.5 33 20 2.1 インターネット 16 1.7 町ホームページ 1 0.1 その他 10 1.1 無回答 その他の回答:町外に勤めているので地域に興味がない 構成比で70.6%の人は広報紙・新聞・回覧板等により地域の情報を入手しています。情報通信 機器を用いての入手はほとんどなく、多くの地域情報があるはずの町のホームページの活用は1. 7%とほとんど機能していないことがわかります。 8 問25 今後地域の情報提供方法として充実してほしいと思うものは何ですか。(3つ以内で回答) 人数(人) 今後の地域情報提供の充実度 279 33.2 町広報紙 121 14.4 新聞・広告 120 14.3 町ホームページ 103 回覧板 12.2 80 テレビ 9.5 66 インターネット 7.8 51 公共施設(役場窓口・公民館掲示板等) 6.1 5 その他 0.6 16 構成比(%) 無回答 1.9 その他の主な回答:防災無線受信機の個別設置、タウン誌 今後の地域情報提供について広報紙の充実が構成比で33.2%と一番多く、ついで新聞・広 告、町ホームページと続いています。 問26 あなたは、光ファイバーやIT(情報通信技術)をどのような課題の解決に活用したらよいと思い ますか。(3つ以内で回答) 光ファイバー、ITの活用度 165 人数(人) 構成比(%) 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 17.3 140 緊急防災体制や災害時住民支援システムの整備 14.7 86 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の強化 90 9.0 75 地域住民のコミュニティ活動の推進 7.9 6.8 子育て支援や育児相談情報の提供 58 6.1 電子申請による行政手続きのワンストップ化 58 6.1 生きがいづくりや社会参加活動の推進 55 5.8 新産業の創造と若者の雇用確保 53 5.5 地元商店街の再活性化 65 44 4.6 地上デジタル放送への対応や難視聴地域の解消 43 4.5 新たな観光資源の発掘と全国PR 35 3.7 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 30 3.1 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 17 在宅学習など児童の教育機会の充実 1.8 6 24 環境規制の強化 0.6 その他 2.5 1 無回答 0.1 その他の主な回答:選挙、在宅ワークのための大容量情報の送受信等 医療、介護等高齢者向け福祉の充実が構成比で17.3%と一番多く、次いで緊急防災体制や 災害時住民支援システムの整備が14.7%で、防犯体制の強化、コミュニティ活動の推進、子育て 支援や育児相談情報の提供と続いています。 9 問27 町の地域情報化施策に関して、ご意見やご要望があれば自由にお書きください。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 光ケーブルを早く利用したい インターネットが全てではないようにしてほしい パソコン購入代の一部を補助できないか 映像配信等放送事業があれば楽しい ITを利用した農産物販売で地産地消の活性化 高齢者世帯に対する高速通信網の活用 光ケーブルは町や町民の生きがい、活性化につながる 田舎には田舎の情の通った情報発信方法がある。機械にばかり頼りすぎ インターネットをしない家庭ではほとんど意味がない 仕事に支障があるので早急に光通信が可能になるように 携帯等が使えない地区があるので、何とかしてほしい 町の農、商、工業製品、特産品をもっと紹介してほしい 合併後の情報が少ない インターネットが主流の現代において、光ファイバー等の通信技術は必要 ネットやメールについては娯楽や趣味として使われていることが多く、時間やお金の無駄で 弊害を感じる 庄内町はインターネットに無縁の世代が多く、貧富の差で人を区別することのないように願 いたい。 パソコン、インターネットシステムがない家でも情報が伝わるように考えてください 行政手続きを電子化してインターネット申請で24H対応にしてほしい コンテンツも大切だが光ファイバ等のインフラを早急に整備してほしい 地上デジタル放送実施に向けての地域情報の収集に貢献してほしい 同じ町でアナログ回線とADSLが使えるところに分かれているので高速通信網を早急に整備 する必要がある 南野局と余目局では大きな差になっているので 早急にADSL又は光の開通が必要 南野局と余目局では大きな差になっているので、早急にADSL又は光の開通が必要 町の情報誌を大きくしてもらいたい 情報をキャッチできるようにしてもらいたい 日常生活や緊急時において、町の情報はまだまだ不足していると感じる 情報化時代を迎えた今日、光ファイバーを早急に整備し、新たな情報通信網の整備を望む 分かりやすい情報提供を 情報をインターネットや光ファイバなど今時のものに走らず、高齢者は特に抵抗があるので 広報や回覧板で知らせてほしい 地域活動を広く町民に伝えてほしい 広報紙やホームページのみならず、庄内町のミニコミ紙はできないものか 知っているようでなかなか知らない地元の観光スポット、史跡、出身の有名人紹介、スポーツ 活動や学習活動で頑張っている子供たちを伝えてほしい 日本一インターネットの遅い地域だと思っています。何が情報発信の町なのでしょうか。 光ファイバー等の活用の仕方やその価値判断等まだまだいろいろな可能性を秘めています が、住人が苦もなく親しみ活用できてはじめて、価値があると思う 携帯電話の圏外地域を解消してほしい 合併後広報の面白さが欠け、他市町村の広報を見ているよう 庁舎内意見箱や広報に町長の手紙、町民の声等を同封してはどうか 清川立谷沢地区にせめてADSLを導入するようNTTに呼びかけてほしい。町で光ケーブル を利用した通信整備ができるのであれば、強く要望する 共同受信TV地域への光ファイバーを利用した放送、各種情報や手続きの完全電子化、不 審者発生情報の速やかな連絡、通学路への防犯カメラの設置、非常通報装置の設置 町内の家族で楽しめるレジャースポット、飲食店頭の詳しい情報がほしい 若い人から老人まで広く交流できるマンガ喫茶併用のインターネットカフェを作ってほしい 庄内地方の中心にありながら光ケーブルを利用した高速通信網ができないとは時代に取り 残されている。直ちに整備に着手すべき。 第4学区はNTT中継基地から遠く、ADSLでも通信速度がまったく上がらないため、非常に 不便さを痛感している。画像の多いHPなどは表示に時間がかかりすぎで、町のHPすら不便 さを感じる。光ファイバー整備で通信速度格差是正の必要性を感じる 10 ◆ クロス集計 ここからは、光ケーブルを利用した高速通信網を利用したい人を様々な角度から見ています。 人数(人) 年代別 14 15歳以上20歳未満 73.7 36 20歳以上30歳未満 78.3 35 71.4 30歳以上40歳未満 71.8 40歳以上50歳未満 51 59 利用予定率(%) 50歳以上60歳未満 60.2 15 31.9 60歳以上65歳未満 14 33.3 65歳以上 光ケーブルを利用したい人を年代別に見ると、10代から40代までは70%以上の人が利用したい と考えています。 地域別 人数(人) 12 利用予定率(%) 63.2 11 64.7 36 67 6 67.6 39 37 第1学区 第2学区 51.3 41 清川地区 狩川地区 55.4 48 立谷沢地区 63.1 第3学区 62.7 第4学区 光ケーブルを利用したい人を地域別に見ると、現在ADSLを利用できる狩川地区、第2学区は5 0%台、ADSLが利用できない立谷沢地区、清川地区、第4学区では60%台となっています。 現在使用しているインターネット回線から光ケーブルに乗り換えたいと考えている人の割合をグ ラフにしました。 現在のインターネット回線から光への乗り換え 人数(人) 87.0 80 84.0 21 90.9 20 84.6 11 60.0 6 利用予定率(%) ADSL 一般回線 ISDN 携帯電話・PHS 自宅では利用していない 現在ISDNを利用している人の90.9%、ADSLを利用している人の87.0%の人が光ケーブルを 利用したいと答えています。 11 光ファイバ-やIT技術の活用について年代別に見てみます。 光ファイバーIT技術の活用方法(10歳代) 人数(人) 地上デジタル放送への対応や難視聴地域… 7 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 6 緊急防災体制や災害時住民支援システム… 6 地域住民のコミュニティ活動の推進 6 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の… 3 子育て支援や育児相談情報の提供 3 新たな観光資源の発掘と全国PR 3 在宅学習など児童の教育機会の充実 3 電子申請による行政手続きのワンストップ化 2 生きがいづくりや社会参加活動の推進 2 新産業の創造と若者の雇用確保 2 地元商店街の再活性化 1 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 1 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 0 環境規制の強化 0 その他 無回答 1 0 光ファイバーIT技術の活用方法(20歳代) 人数(人) 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 18 緊急防災体制や災害時住民支援システ… 14 子育て支援や育児相談情報の提供 12 地域住民のコミュニティ活動の推進 10 新たな観光資源の発掘と全国PR 9 地上デジタル放送への対応や難視聴地… 8 電子申請による行政手続きのワンストップ化 7 地元商店街の再活性化 6 生きがいづくりや社会参加活動の推進 5 新産業の創造と若者の雇用確保 5 農産物の付加価値作りや売る農業への… 4 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の… 3 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 2 在宅学習など児童の教育機会の充実 環境規制の強化 その他 1 0 1 無回答 3 12 光ファイバーIT技術の活用方法(30歳代) 人数(人) 子育て支援や育児相談情報の提供 21 電子申請による行政手続きのワンストップ化 15 緊急防災体制や災害時住民支援システム… 14 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の強化 13 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 12 地元商店街の再活性化 11 地域住民のコミュニティ活動の推進 8 新産業の創造と若者の雇用確保 8 地上デジタル放送への対応や難視聴地域… 7 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 5 新たな観光資源の発掘と全国PR 4 在宅学習など児童の教育機会の充実 4 生きがいづくりや社会参加活動の推進 2 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 1 環境規制の強化 0 その他 0 無回答 4 光ファイバーIT技術の活用方法(40歳代) 人数(人) 緊急防災体制や災害時住民支援システムの… 29 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 26 電子申請による行政手続きのワンストップ化 17 17 15 13 12 10 地域住民のコミュニティ活動の推進 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の強化 生きがいづくりや社会参加活動の推進 地元商店街の再活性化 新産業の創造と若者の雇用確保 子育て支援や育児相談情報の提供 8 8 新たな観光資源の発掘と全国PR 地上デジタル放送への対応や難視聴地域の… 7 在宅学習など児童の教育機会の充実 6 5 5 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 環境規制の強化 その他 0 1 無回答 3 13 光ファイバーIT技術の活用方法(50歳代) 人数(人) 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 49 緊急防災体制や災害時住民支援システム… 41 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の… 26 生きがいづくりや社会参加活動の推進 17 15 15 15 14 13 13 11 地域住民のコミュニティ活動の推進 地元商店街の再活性化 新産業の創造と若者の雇用確保 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 電子申請による行政手続きのワンストップ化 新たな観光資源の発掘と全国PR 子育て支援や育児相談情報の提供 地上デジタル放送への対応や難視聴地域… 9 在宅学習など児童の教育機会の充実 6 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 環境規制の強化 4 0 その他 3 無回答 7 人数(人) 光ファイバーIT技術の活用方法(60歳代以降) 医療、介護等高齢者向け福祉の充実 緊急防災体制や災害時住民支援システム… 54 36 安心安全の街づくりに向けた防犯体制の強化 26 生きがいづくりや社会参加活動の推進 地域住民のコミュニティ活動の推進 19 19 新産業の創造と若者の雇用確保 子育て支援や育児相談情報の提供 14 9 8 7 6 6 地元商店街の再活性化 農産物の付加価値作りや売る農業への転換 新たな観光資源の発掘と全国PR 地上デジタル放送への対応や難視聴地域… 電子申請による行政手続きのワンストップ化 4 4 3 道路や交通情報のリアルタイムによる提供 在宅学習など児童の教育機会の充実 環境規制の強化 その他 無回答 1 0 4 光ファイバーやIT技術の活用方法について10歳代では、地上デジタル放送、医療・介護等福 祉、緊急防災体制、コミュニティ活動に関して要望が多いようです。20歳代では医療、介護等福祉 の充実に関して、30歳代では子育て支援等の提供に要望が多いようです。40歳代以上では緊急 防災体制、医療・介護等福祉の充実に要望が多いようです。 14 庄内町地域情報化基本計画 平成 20 年 12 月 □発行 山形県庄内町 □編集 庄内町情報発信課 〒 999-7781 山形県東田川郡庄内町余目字町 132-1 TEL 0234-42-0158 / FAX 0234-42-0893 E-mail [email protected]