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松屋フーズ
松屋フーズの原点 経営理念 店 はお客様のためにあり店は会社の姿である 私達の仕事は、お客様あっての仕事です。 つねにお客様に満足していただくことを念頭に仕事をしています。 お客様は儲けさせ てくれない店に用はない お客様は、 “ 松屋だから……”という期待を持って来店されます。 お客様が期待する以上のおもてなしでいつも満足いただける、地域で一番のお店づくりを目指しています。 私達が得られる満足の程はお客様が得た満足の程である 自信を持ってそれぞれのお客様にサービスし、お客様の満足した、喜ぶ顔を見ることが、最大の喜びです。 お客様から愛される松屋の輪を広げていきます。 基本姿勢 より良い味の追求 新鮮かつ安全な食材の精選 心を込めたホスピタリティの提供 食を通じた環境・社会への貢献 創業の心 「お客様によろこばれる店づくりを目指して、お客様に奉仕する。そのためには、どんな努力も惜しまない」 創業時の想いは、代々の店長に受けつがれ、お客様から愛され、お店がその地域になくてはならない存在となり、 1店舗また1店舗とお店の輪が広がってきて、今日の松屋フーズへと成長してきました。 この創業の想いは「経営理念の源」となりました。 トップメッセージ 代表取締役社長 代表取締役会長 緑 川 源 治 瓦 葺 利 夫 経営理念にもとづき、社会に貢献できる企業を目指しています。 1000店舗体制の実現 ニューの開発に取り組んできました。 身体に優しいだけ 松 屋 フ ー ズ は、1966年 に 一 軒 の ラ ー メ ン 屋 か ら でなく、 何度食べても飽きない後味のすっきりとした美 スタートしました。以来46年間、着実に成長を続け、 味しさは、 多くのお客様にご好評いただいています。 2012年度内には1000店舗に達する見込みです。 “み ん な の 食 卓 ”で あ り た い と い う 想 い を 原 点 と し て、 社会の期待に応える企業として 価値の高い商品の提供とお客様に満足いただける 社会の枠組みがグローバルに変化を続ける時代にお 美味しさを実現するための“松屋フーズのこだわり” いて、ステークホルダーの皆様の期待に応える企業で は、食 材・製 法・物 流・店 舗 づ く り の 全 て に 浸 透 し て あるためには、常に先を見据え、今までの成功概念に甘 います。 んじることなく、柔軟に対応し続けることが求められ ています。その土台となるCSR活動の充実は、社会から 最優先課題は食の安全・安心 信頼される企業として持続可能な成長を続けるための 企業活動における最優先課題は安全で安心な食の提 不可欠な取り組みであると確信しています。 供です。毎日数十万人のお客様にご来店いただいてい CSR活動は一部の社員が取り組めばよいものでは ますが、それは同時にお客様の健康と生命をお預かり ありません。全従業員が参加し、一人ひとりが主体性 することであると認識しています。万全の体制づくり をもって推進していく活動です。松屋フーズグループ に取り組むとともに、食の安全・安心にこだわり抜く姿 の原点「店はお客様のためにあり、店は会社の姿であ 勢をグループ全体に徹底しています。 る」に立ち戻り、お客様に満足いただくための誠実で また、2010年からは 「身体がよろこぶ自然味を」をコ 着実な取り組みこそが松屋フーズのCSR（企業の社会 ンセプトに、 「 化学調味料」 「 人工甘味料」 「 合成着色料」 的責任）の根幹です。ステークホルダーの皆様の変わ 「 合 成 保 存 料 」を 使 用 し な い 安 全・安 心 な 自 然 味 メ らぬご支援、ご指導を宜しくお願い申し上げます。 C S R R e p o r t 2012 2 松屋フーズグループの歩み 「すべてはお客様の満足のために」 信頼される松屋ブランドの構築を目指して 960 店 「みんなの食卓」を広げたい。 成長の軌跡 創 業 か ら 46 年 、い つ の 時 代 も 訪 れ る た び に 心 が 弾 む “ み ん な の 食 卓 ”をコンセプトに、 「 美 味しさと安 全 を 追 求 した価値ある商品」 「 高い付加価値を約束するサービス」を提供してきました。これからも、 一 歩 先 の 価 値を創造する食 の 総合企業として、さらなる発展を続けていきます。 1990 社団法人日本証券業協会に店頭登録 4００店舗 達成 1989 旧業務委託店をフランチャイズ化 株式会社松屋フーズへ商号変更 3００店舗 達成 1985 筑波万国科学博覧会会場に出店 2００店舗 1980 社団法人日本フードサービス協会加盟 1988 Matsuya New York, Inc.設立 1983 石神井台研修センター開設 2001 とんかつ １００店舗 達成 2000 パーキングエリア１号店 1981 松屋食品設立 1999 東京証券取引所市場第二部上場 1980 株式会社松屋商事設立 2001 Matsuya 1993 関西１号店 1978 大和町店に本部・工場を設立 1975 有限会社松屋商事設立(第1期) 1991 1987 セルフサービス１号店 創業 1990 草創期 2000 株式会社エム・エル・エス設立 新デザイン店舗 1996 嵐山工場開設 郊外ロードサイド１号店 1966 2001 東京証券 達成 1999 高槻物流センター開設 1998 株式会社エム・テイ・テイ設立 1995 2000 拡大期 1998 トレーニングセンター/採用センター開設 3 C S R R e p o r t 2012 2001 ISO１４００１認証 売上高 2012 年3月末日現在 国内 953 店舗 売上高 （単位：百万円） 海外 7 店舗 756 億 円 9００店舗 北海道・東北圏 北関東・甲信越圏 首都圏 牛めし定食事業、とんかつ事業、鮨事業、ラーメン事業、外販事業他、 東海・北陸圏 フランチャイズ形態による飲食店業の技術、及び経営指導 関西圏 中国・九州圏 36店 51店 611店 78店 142店 35店 80,000 達成 8００店舗 達成 70,000 7００店舗 達成 6００店舗 達成 セルフサービス型店舗１号店 「MATSUYA for yourself」 2006 国際食品・飲料展 「FOODEX JAPAN 2006」 出店 2011 iPhone、Android対応 「公式アプリ」 登場 株式会社コバヤシフーズインターナショナル より、鮨業態12店舗を譲り受ける 5００店舗 50,000 TOIKA電子マネー導入 2010 新モバイルサイトスタート 2005 国際食品・飲料展 「FOODEX JAPAN 2005」 出店 達成 60,000 2010 ラーメン 「麺Diningセロリの花」開店 2009 ICOKA･SUGOKA電子マネー導入 2004 「牛めし」 販売一時中止 40,000 中国上海直営1号店 仙霞路店開店 冷凍個食パック販売開始 2008 新弁当容器全店導入 2003 BSE発生 米国産牛肉輸入停止 国際食品・飲料展 「FOODEX JAPAN 2008」 出店 2002 ディスパッチシステム全店導入計画 30,000 Suica 電子マネー導入 2007 国際食品・飲料展 「FOODEX JAPAN 2007」 出店 取引所市場第一部上場 2011 川島生産物流センター開設 業態1号店「チキン亭」高円寺店開店 2006 嵐山工場に精米ライン新設 20,000 2009 上海松屋餐飲管理有限公司設立 株式会社松屋ファーム設立 本社移転 Foods USA, Inc.設立 2005 富士山工場開設 10,000 2004 大黒ふ頭に中央物流センター開設 青島松屋快餐有限公司設立(現 青島松屋商貿有限公司) 0 2005 充実期 2010 40 周年 飛躍期 2005 災害時における弁当・食材等の供給協定締結 （練馬区） 2003 優良フードサービス事業者表彰で農林水産大臣賞 2009 容器包装３R推進環境大臣賞小売店部門 「奨励賞」 2002 ISO9001認証取得 取得 2010 障害者雇用優良事業所 埼玉県知事表彰受賞 2008 「松屋」 環境にやさしいお箸の導入 2006 災害時における弁当・食材等の供給協定締結 （富士宮市） 精米事業開始 2011 東日本大震災に対する 弊社支援に対し 農林水産大臣感謝状受賞 C S R R e p o r t 2012 4 会 社 概 要 商号 目 次 2012年3月末日現在 株式会社 松屋フーズ 本社所在地 東京都武蔵野市中町1–14–5 創業 1966年 資本金 66億5,593万円（2012年3月期） 従業員数 1,301名（連結） 売上高 756億円（連結） 店舗数 960店舗（うちFC6店舗、海外7店舗含む） 事業内容 牛めし定食事業、とんかつ事業、 鮨事業、ラーメン事業、外販事業 他、 フランチャイズ形態による飲食店業の技術、 および経営指導 1 松屋フーズの原点 2 トップメッセージ 3 松屋フーズグループの歩み より良い味の追求 6 松屋の牛めし大検証 7 味の秘密をのぞいてみよう！ 新鮮かつ安全な食材の精選 対 象 期 間 2011年4月1日～2012年3月31日 9 松屋の商品ができるまで 11 松屋フーズの安全・安心 対 象 範 囲 株式会社松屋フーズおよび主要連結子会社を中心に、 一部、非連結子会社の情報も掲載しています。 心を込めたホスピタリティの提供 13 お客様に心地良く過ごしていただくために 食を通じた環境・社会への貢献 15 環境保全への取り組み 18 より良い社会づくりを支えたい 働きやすい職場環境づくり 19 松屋フーズを支える人材力 21 マネジメント体制 22 社員の声 CSRレポート2012の編集方針 松 屋 フ ー ズ は、CSR と い う 観 点 か ら グ ル ー プ の 全 体 像 を 理 解 し て い た だ く た め に、こ の た び 初 め て の CSR レ ポ ー ト を 発 行しました。 レ ポ ー ト の 作 成 に あ た っ て は、各 種 CSR 報 告 ガ イ ド ラ イ ン な ど を 参 考 に 、松 屋 フ ー ズ の 4 つ の 基 本 姿 勢 を も と に 編 集 し ています。 「 CS Rレポート2 01 2」をご一読いただ き 、皆 様 の ご 意 見 を お 寄 せ く だ さ い 。 5 C S R R e p o r t 2012 より 良 い 味 の 追求 松屋の 大検証 松 屋 の 牛 めしには 、より良 い 味 を 追 求 す るた め の こだ わりが たくさ ん あります 。 「化学調味料」 「人工甘味料」 味を支える 調理法 「合成着色料」 「合成保存料」 煮 込 み 鍋 の 温 度 設 定 やタレ 自然 味 の 提 供 を 一 切 使 用しな い 身 体 に も 優しい美味しさです。 の 濃 度 管 理 など、最 高 の 牛 め しをつくるため の 調理法にも セパレート盛り ご 飯と具を一 つ の 容 器 内 で 別 々 に 盛り付 け る セ パ レ ート 盛りは 、 レンジ で 温 め な おしてもできたて の美味しさと風味が保たれます。 とことんこだわっています。 ※セパレート盛りとじか盛りは お客様に選んでいただけます。 お米のこだわり 美 味しい 食 感 進 化するタレ 自 社 工 場 で 精 米した 搗き立 て 肉とた ま ね ぎ の 食 感 も 美 味し 秘伝のタレも例外ではありませ の お 米 を 、全 国 の 店 舗 へ 毎 日 さの ポイントです 。牛 めしに最 ん 。より良 い 味 へ の 研 究と改 良 （一部店舗を除く） 届けています。 適な厚さや大きさなど、切り方 を重 ねることで 時 代とともにさ ひとつにもこだわっています。 らに美味しく進化しています。 6 より 良 い 味 の 追求 味の秘密をのぞいてみよう！ 鮮 度を守る コールドチェーンシステ 松屋フーズの品質基準をクリアした 食材だけが、季節に合わせて全国各 地から店舗へ産地直送されます。 自然味 野 菜につ い ては 、畑 から工 場 、店 舗 「化学調味料」 「人工甘味料」 「合成着色料」 「 合 成 保 存 料 」を まで を 一 定 の 温 度 下 で 管 理 するた 使 用しな いメニュー 開 発を推 進しています。主 力 商 品である めのコールドチェーンシステムを確 牛めしのタレは、自然界 の 食材から長 時 間かけて抽 出された 立し、いつでも鮮度の良い野菜を店 エキスやうまみ成分が豊富に濃縮されています。 舗へ配送しています。 ４つ の 添 加 物をレシピに使 用しな い だけで なく、原 材 料 や 最 終 製 品 の 成 分 検 査を実 施 するなど、松 屋 の ｢ 自 然 味 ｣ は ｢４つ の 添 加 物 不 使 用 ｣を徹 底した身 体に優しい 美 味しさを追 求し ています。 冷凍個食パックの開発 松 屋 の 味 を 家 庭 で も 気 軽 に 楽しみ た いとい うお 客 様 から の ご 要 望 に お 応 えし 、人 気 メ 官 能マイスター制 度 の導入 新商品開発では、社員による試食が何度も繰り返し行われ ます。その中心となるのは、 「試食官能検査委員」の役目を 担った味覚に優れた能力をもつ社員で、官能マイスターと 呼ばれています。 年 一 回 行 わ れ る 味 覚 の 官 能 試 験 を 通 過した 官 能 マ イ ス ターによる試食検査を通過したメニューは、社内全体の最 終 試 食 チェックを 経 て 新 商 品として商品化されます。 7 C S R R e p o r t 2012 ニュー が 外 販 商 品 の 冷 凍 個 食 パックに なり ました。 松屋のメニューをより多くの皆様の食卓にお 届けするため、味へのこだわりはもちろん、外 販 商 品 を 扱う食 の 総 合 企 業として の 厳 格 な 品質管理体制の確立にも取り組んでいます。 地下天然水の使用 ム 静岡県富士宮市にある富士山工場で は 、地 下 2 5 0メートル から自 噴 す る 天 然 水を活 用した 生 産ラインを導 入して います。 安 全 な 富 士 山 の 天 然 水 流 で 、レタスや キャベツ の 鮮 度 を 落とすことなく素 早 く洗浄しています。松屋のシャキシャキ 野菜の秘密はここにあります。 美味しさを支える品質 管理 食材を美味しく食べられる期間の検証や、最も 美 味しい 状 態を維 持するための 食 材 管 理 方 法 を 検 討 するなど 、味 覚 の 品 質 検 証 を 実 施して います。 工 場 ラインで は 製 造 日ごとに 厳 密 な 味 覚 チェックが行われ、店舗では本部の検査担当者 が 定 期 的 に 食 材 の 抜 き 取り検 査 をし て い ま す。また 、店 舗 の 従 業 員 も 毎 日 試 食を行 い 、タ レやカレー 、味 噌 汁 など の 味 の 状 態 を 確 認し ています。 豊富なメニュー展開 牛めし、カレー 、定 食 、人 気 の 季 節 限 定メニューや朝 定 食 など、年間を通じたバラエティ豊かなメニューラインナッ プ で 、お 客 様 の 幅 広 い ニ ー ズに対 応して います 。新 商 品 開 発や 売 れ筋メニュー の 再 販では、最 高 の 一 品になるま で 開 発・改 良 チ ー ム が 試 行 錯 誤 を 重 ね 、美 味しさへ の 磨 き を か け た メ ニ ュ ー だ け を 販 売 し て い ま す 。ま た 、メ ニューラインナップ の 中 心となる定 番 商 品 の 改 良 も 、豊 富なメニュー展開を支える大切な取り組みです。 C S R R e p o r t 2012 8 新鮮かつ安全 な食材の精選 松屋の商品が できるまで おいしいご飯は精米から 嵐山工場 2002年度： ＩＳＯ９００１取得 お客 様に満 足 いただく おいしいご 飯は精 米から 美 味しさを追 求する こだ わりの製 法、 質。 こだ わりの 品 商品に使用するお米は、すべて松屋のブランド米。 産 地 から届 けられる玄 米 を、松 屋 の 品 質 基 準に基 づ いて精米、ブレンドしています。 松屋フーズの商品は、 選び抜かれた食材と 万全の品質管理体制のもとで つくられています。 炊きたてご飯に最適な状態で精米され るオリジナルブランドの松屋米 嵐山工場 工場長 川島生産物流センター センター長 安藤 吉信 こだわりの味をお客様にお届けするために、 松屋フーズ独自のこだわり製法を追求しています。 ＨＡＣＣＰの考え方を導入し、品質マネジメントシステム （ＩＳＯ９００１）への取り組み、外部監査、本社からの監査、 より厳しい松屋フーズのハウスルールを設定するなど、 安 全・安 心 に 対 す る 厳 格 な 基 準 を 設 け て きました 。ま た、信頼される品質を提供することへの高い意識を、製 造部門で働く社員たちに伝えていくための 社員教育や 環境づくりにも積極的に取り組んでいます。 東日本 大 震 災 以 降は定 期 的に放 射 能 検 査を実 施し、 安 全・安 心 な 商 品 を 提 供 できる仕 組 み を 整 えてきまし た。また、 ２０１２年度の川島生産物流センターの本格稼 高感度スキャナーで感知した基準外の 米粒はエアビームで瞬時に排除 ＨＡＣＣＰの管理手法が導入された工場内には、最先端の検 査体制が整っています。炊き上がったときに一番美味しい 状態となるよう、異物混入防止などの安全面はもちろん、 食べても美味しく見た目にもきれいなお米を提供するため に、精米の水分管理や白米の状態検査、梱包時の重量測定 などを厳重に行っています。 Q & A 美味しいご飯の秘密を教えてください。 年間を通じたきめ細かな工程管理や、たんぱく質やアミ ロースなどお米の味を数値化する成分検査などを行って います。 お米はどのように店舗へ届けられるのですか。 お客様にいつも精米したてのご飯を提供するため、店舗 の使用量に合わせて梱包された松屋米を各店舗へ毎日 届けています。 （ 一部店舗を除く） 動にともない、生産効率と安全衛生ともに、さらなる質 的向上に取り組んでいきたいと考えています。 工場と本部が連携しながら１つの味を追求するところ 技 季節や産地を熟知した職人 の手の触感で精米状態を 判断しています。完全オー に松屋フーズらしさがあると感じています。これからも トメーションの生産ラインにも、松屋の 妥協無きこだわり製法に対して、情熱をもって挑戦して こだわりを継承する職人技が生かされ いきます。 9 美味の C S R R e p o r t 2012 ています。 新鮮なお肉をお客様へ 川島生産物流 センター 富士山の地下水を使用 富士山工場 2012年度： ＩＳＯ９００１取得 2012年度： ＩＳＯ９００１取得予定 おいしい 肉へのこだわり 肉へのこだわりは並大抵ではありません。原料の選定 から成形、肉の状態管理など、美味しい商品に仕上げる ための品質管理を徹底しています。 赤身と脂身の絶妙なバランスにこだわり 抜いてカッティングされた肉 商 品ごとに 一 番 美 味しい 断 面 に 仕 上 げるオリジナルのカッティングマシン 完全に温度コントロールされた内部には、最先端システム が導入されています。一番美味しい肉の状態を追求した生 産ラインで加工される肉は、食感や調理法とのマッチング まで配慮された仕上がりです。物流センターでは、商品を 美味しい状態で店舗に届けるため、コールドチェーンやオ ンライン物流システムを効率的に運用しています。 いつでもシャキシャキこだわり野菜 地下２５０メートルから自噴する富士山の天然水を活用 した生産ラインを中心に、いつでもシャキシャキの美味 しいサラダや漬物などを生産しています。 地 下 水 の 下 から光 を 当 てる安 全 検 査 ラインでも野菜の鮮度は常にフレッシュ 調理からパッケージまで専用ラインで つくられるオリジナルキムチ 富士山工場は、素材の鮮度保持や工場の省電力化に天然 水を有効活用している環境工場です。富士山の天然水は、 野 菜 の 細 胞に低 刺 激 で 褐 変 させ な い 超 軟 水 の 水 質 の た め、美味しいサラダや漬物づくりに欠かせない役割を担っ ています。また、野菜残渣などの廃棄物も工場内のリサイ クルプラントで飼料化しています。 Q & A Q & A 美味しい肉へのこだわりを教えてください。 野菜はどこから調達しているのですか。 一番美味しい状態を目指して高精細にスライスされた肉 トレーサビリティやコールドチェーンシステムを導入する は、商品の味の土台になります。素材と製法のベストマッ 松屋フーズの品質基準をクリアした野菜だけを、季節に チが松屋のこだわりです。 合わせて提携農家から産地直送しています。 衛生管理にはどのように取り組んでいますか。 シャキシャキサラダの秘密を教えてください。 全 工 程にお い てコンピューターによる自動 温 度 管 理 が １枚ずつ丁寧にトリミングされたレタスは天然水で洗浄、 行われ、加工スペースは異物混入を防ぐための無窓工場 冷却します。また、野菜の細胞を壊さない鋭い刃でスライ となっています。作業者への衛生管理教育も徹底してい スするため、野菜本来の味と食感が保たれます。 ます。 美味の 技 厳しい 監 査 の セン サ ー チェックにも反応しない軟 骨は味を損ねる原 因とな るため、国内工場の熟練職人の手で、 軟骨除去作業が行われています。 美味の 技 半熟玉子の美味しさの決 め手はとろとろの 食 感 。 一番美味しい状態で提供 するため、最新テクノロジーを用い た「半熟玉子製造装置」を導入して います。 C S R R e p o r t 2012 10 な 新鮮かつ安全 食材の精選 松 屋フー ズ の 安 全・安 心 工場の工程管理 自 社 工 場 の 管 理ツ ー ルとしてＨＡＣＣＰ （危 害 分 析 重 要 管 理 点 方 式 ）の 管 理 手 法を導 入 トレ ー サ ビリティ 製 品 の 製 造 で 使 用 さ れ た 原 料 を 追 跡 で きるシス テ ム（トレ ー サ ビリティ）を 確 立 す ることで 、不 完 全 な 製 品 が 出 荷 さ れ ることを 未 然 に 防 い で い ま す。また、納 品 時 の バ ーコード管 理を活 用した、全 国 の 配 送 セ ンタ ーと連 動した 追 跡 シ ス テ ム を 構 して います 。各 生 産 工 程 は 危 害を未 然に防 止 するという視 点 から構 築 さ れ 、管 理 状 況 は常にチェックされています。 また、 ＩＳＯ９００１ （ 国 際 的な品 質 管 理マネジ メントシステム ）の 取 得 による 理 想 的 な 品 質・衛 生 管 理 体 制 のもと、安 全・安 心な品 質 に対するより一層の向上を目指しています。 築しています。 トラブル発生時の、事故品の範囲確定と原因究明を 早期に可能にするシステムとして運用しています。 鮮 度を守る物 流 体 制 工場から出荷された製品は、松屋の基準 温 度 で 管 理 さ れ て い る 配 送 センタ ー で 配送車に積載され、新鮮で美味しい状態 原 材 料 の チェック 体 制 コ ー ルドチェー ン シ ス テ ム の 運 用 に よ サ ラダに使 用 する野 菜 は 契 約 農 家 から購 入して いま り、製品に適切な温度帯で食材が運ばれ す 。農 薬 の 使 用 状 況につ い て 栽 培 記 録 の 提 出を義 務 ているかを定期的に測定しています。 付 け 、チェックを 徹 底して います 。新しい 加 工 用 食 材 を購 入 する場 合 は 、産 地 、アレル ゲン、使 用 添 加 物 等 の 情報が記載された原料仕様書 の 提出を義務付ける とともに、食 材 や 原 産 地 特 有 の 検 査 完 了 後 の 取 引 を 徹底しています。 また、玉子、みそ、タレの原材料工場などを中心に、定 期 的 に 当 社 社 員 による 供 給 工 場 の 衛 生 監 査 を 実 施 し、松 屋 が 求めるクオリティを取 引 先と共 有する体 制 を確立しています。 11 を保ったまま店舗へ運ばれます。 C S R R e p o r t 2012 原 産 地 表 示・ アレ ル ギ ー 表 示・栄 養 表 示 店舗で使用されている米、肉、野菜について、食材の産地 が 掲 載 された「 原 産 地 表 示 」ポ スター を 券 売 機 の 近くに 掲示し、お客様にわかりやすくお伝えしています。 また、食 物アレルギーをお持ちの 方々が 増 加している状 況 も あり、アレル ギ ー 物 質 につ い て も 、義 務 表 示 の 7 ア レルゲンに加え推奨表示である18項目のうち13項目を ＨＰでお 知らせして います。各メニュー の 栄 養 成 分（カロ リー、たんぱく質、脂質、炭水化 物 、ナトリウム、塩 分 相 当 量）は、発売と同時にホームページに公開されています。 ※ 店 内 で もアレル ギ ー 情 報 やカロリー 情 報 の お 問 い 合 わせにお答えしています。 店舗での衛生管理 お客様に安心してお食事をしていただけるよう、 検 査 体 制・放 射 能 検 査 自 社 工 場 製 品 は 、原 料 だけでなく製 造 途 中 の 食 材、最終製品を製造日ごとに抜き取り、細菌検査 や 味・品 質 の チェックを実 施して います 。自 社 で 輸 入して いる製 品につ い ては 、日 本 の 法 規 制 や 自社基準に基づいて定期的に農薬や添加物など の検査を実施し、安全を確認しています。 東日本 大 震 災 以 降 の 放 射 性 物 質 検 査では、原 則 として 使 用 食 材 の 候 補となる食 材につ い ては 店 舗 従 業 員 の 衛 生 管 理を徹 底して います 。従 業 員は健 康チェックとともに、入 店 前 の 衛 生マニュ ア ル に基 づ い た 身 だしな み チェックや 手 洗 い を 実施してから厨房に入ります。 店 舗 全 体 の 衛 生につ い ては 、松 屋 独 自 の 衛 生 マ ニュア ル に 基 づ い た 清 掃 を 実 施し、地 区 の マ ネ ジャーや本部 の 品質保証室が実施状況を定期的 にチェックして います 。また 、外 部 の 衛 生 監 査 機 関が店舗を巡回チェックするなど、常に衛生的な 状態でお客様を迎えられるよう努めています。 自主 的に放 射 能 検 査を実 施し、そ の 結 果 安 全 が 確 認されたも の の みを使 用しています。ま た 念 の た め 、そ れら の 食 材 の 当 社 工 場 へ の 納品の際も、検査を実施しています。 C S R R e p o r t 2012 12 リティの 提 供 タ ピ ス ホ た 心を込 め お客様に心地良く過ごしていただくために 訪 れるた び に心 が 弾 む み ん な の 食 卓 で あ るた めに、お 客 様 にご 満 足 い た だ ける店 舗 づくりと、 従 業 員 一 人 ひとりの 心 を 込 め た お も て なしを 大 切 にして います 。 来 店 い た だく全 て の お 客 様 に 笑 顔 で 満 足し て お 客 様にい つ も 気 持 ちよく食 事をして い ただけ い た だ け る よう な 店 舗 運 営 を 目 指 し て 、日 々 る環 境 を 提 供 するた めに、気 持 ち の い い 笑 顔 の ベ ストを 尽くして います 。 提 供とQ S C の 向 上に努めています。 お 客 様 に笑 顔 で 食 事 をして い た だくことを 心 が 商品・接客・店 の 雰囲気 の 全てにおいてどれだけ け て 仕 事 をして い ま す 。笑 顔 で 言って い た だく お 客 様 に 満 足して い た だ け る か 、笑 顔 に なって 「ごちそうさま」のひと言が一番うれしいです。 いただけるかをモットーに日々働いています。 お箸やスプーン、 お好みのドレッシングも 自分で選べるんだね 1 店頭の花 7 入口にはグループ会社で栽培している 生花を設置。生花用のプランターも製作 弁 当コー ナ ー の 明 確 化 で 、初 めてご 来 店 なさ しています。 2 弁当コーナー るお客様もお買い求めやすくなりました。 券売機（交通系電子マネー） スピードと衛生面を考慮した券売機による販売。 交通系電子マネー対応券売機も導入しています。 スマートフォン用アプリ 松屋アプリ 店舗づくりの工夫 見せます お客様や地域のニーズにあわせた カスタマイズ 型 の 店 づくりに 取り組 ん で います 。 携帯サイト 松屋モバイル 3 快適で便利な 店舗づくりを 携帯サイト・スマホアプリ 6 目指します。 カウンターを低く テーブル席を設置 小さな お 子 様 連 れ のファミリーやシニア世 代まで 店舗と連動した会員・ユーザー限定クーポンやメニュー 幅広い層のお客様にご来店いただいています。カウ の詳細情報、最新情報などを掲載しています。 ンター席のテーブルや椅子の高さを人間工学の視点 で調整したり、テーブル席を設けてみんなで楽しいひ 車から降りなくても お弁当が買えるって 便利だね！ 4 と時を過ごせるよう工夫しています。 ドライブスルー設置 ドライブスルー設置店舗が増加中。電話 予約サービスと組み合わせて、待たずに お弁当を受け取ることもできます。 5 明るい店内 店内の照明、インテリアにもこだわっています。明るい雰囲気の 店内で、食事とともに快適で楽しい時間をお過ごしください。 C S R R e p o r t 2012 14 献 ・社 会 へ の 貢 境 環 た じ 通 食を 環境保全への取り組み 松 屋フーズグ ル ープ 独自 のリサイクル・ル ープを構 築し、フードビジ ネス業 界をリードする食 品 廃棄 物の再生利用率を実現するなど、地域や地球環境に配慮した事業活動に取り組んでいます。 環境基本方針 松 屋フー ズ グ ル ー プ は 、全 国 各 地 に所 在 の 直 営 店 舗 網 を 通じて 、お 客 様 にお 値 打 ち 感 の あ る、安 全 で お いしい 食 事 の 提 供に努めています。私たちは、地 域 環 境 及び 地 球 環 境 の 保 全に配 慮した事 業 活 動を推 進し、食に関する ビ ジ ネ スにより、社 会 に 貢 献してま いります 。 環境方針 本 社 、工 場 及 び 、リサイクル 事 業 等を行 なう子 会 社 の ㈱ エム・エ ル・エスを対 象として 、環 境に配 慮した 事 業 活 動 を 行 います 。 1 . 事 業 活 動 に関 連 する法 規 制 および 同 意 するそ の 他 の 受 け 入 れを 決 め た 要 求 事 項 を 遵 守します 。 2 . 環境目的・目標を定め、毎年見直しを実施し、環境マネジメントシステムの継続的な改善を図ります。 3 . 特 に 生 産 性 向 上 及 び 業 務 効 率 化 の 観 点 に 基 づ い た 、省 資 源 、省 エ ネ ル ギ ー 及 び 廃 棄 物 の 削 減 などを 優 先 的 に取り組 みます 。 4 .この 方 針 を 全 従 業 員また は グ ル ー プ の た めに働く全 て の 人 に周 知します 。 本 方 針 は 、弊 社 ホ ー ム ペ ー ジ 等 を 通じて 社 外 に 公 表しま す 。 制 定日： 平 成1 2 年4月1日 改 定日： 平 成2 3 年9月1日 株 式 会 社 松屋フーズ 代 表 取 締 役社長 緑川 源治 エネルギー使用量 ■ 店 舗 ■ 本 社 ■ 嵐 山 工 場 ■ 富 士 山 工 場 ■ 川 島 生 産 物 流 センタ ー ■ 地 方 事 務 所 電気 都市ガス （kW） （m ） 118,567,860 117,874,821 108,790,996 2009 15 液化石油ガス 3 2010 C S R R e p o r t 2012 2011 3,793,259 2009 4,115,603 （ℓ） 710,000 3,531,211 2010 （kg） 630,000 2011 2009 灯油 146,000 657,000 102,000 102,000 2010 2011 2009 2010 2011 フードビジネス業界をリードする 松 屋フーズ の 食品リサイクル 嵐山工場のリサイクルプラント リサイクルプラントで生まれ変わった 1 廃棄物は堆肥センターで堆肥化され、 高品質な堆肥として農業生産者が使 東京都と埼玉県の店舗から排出された 用しています。 廃棄物を自社トラックで回収。 廃 棄 物 は 嵐 山 工 場 へ スピ ーディーに 4 搬送されます。 廃棄物リサイクル率 グループ全体 工場全体 7 3 .0 % 95 .6 % 2 3 嵐山工場のリサイクルプラントに搬入 された廃 棄 物は、6 5 ℃に保 たれた 真 真空乾燥機の処理能力は1日当り約4.8トン。 空 乾 燥 機 内で 、6 時 間 以 上も の 加 熱・ 加熱・乾燥させた廃棄物はホッパーで粉粒状に 乾燥処理を加えます。 粉砕されて肥飼料原料となります。 富士山工場でもリサイクル 主に野菜を扱う富士山工場では、天然水流を活用した工場内廃棄物 の自動搬送と圧縮乾燥機を連携した画期的なリサイクル・ システムを活用することで、排出される廃棄物を100％リサイクルしています。 店 舗 でもリサイクル グループ会社の（株）エム・エ 店 舗 で 使 用 さ れる洗 剤 類 の ユニフォームなどの繊維類は お弁当容器は従来のオール ル・エスでは店舗用機器 のリ 容器は繰り返し使用。プラス E C O モップ の 原 料として 活 プラスチック製を環境に配慮 ユースを推進。きれいに生ま チックゴミの排出抑制に貢献 用。リサイクル製品は店舗で した紙製の新容器に変更して れ変わったリペア製品は店舗 しています。 再利用されます。 います。 で有効活用されます。 C S R R e p o r t 2012 16 献 ・社 会 へ の 貢 境 環 た じ 通 食を 節電の取 り組 み 省 エ ネ の 取り組 み 店舗 工場 て 、下 記 の 対 応 とし 電 節 の 舗 震災後 範囲内店 東日本大 電力供給 北 東 ・ 力 京電 対策を東 た。 実 施しまし と本 社 で 定を変更 の温度設 空調機器 き 明の間引 ● 一部照 源の削減 防止 ● 待機電 目 詰 まり タ ー 清 掃・ ル ィ フ の ● 各機器 設置 ンサ ー の ● 人感セ 使用 明 にＬＥＤ ● 一部照 ● 計 画 停 電 対 象 地 域 に あ る工 場 を 中 心 に、下 記の対策を実施しました。 ● 生産ラインの稼動時間帯の見直し ● 機 器 入 れ 替 え時 に 省 エ ネ ル ギ ー タイプ を 優先的に使用 ● 消 費 電 力 をオンタイム で 表 示 す るデ マン ドコントローラーを導入 （電気の使用状況を常に管理しています） 多彩な 環境保全活動を 展開 樹 脂 はし 牛 脂リサ イク ル 環境保全活動 い捨て割箸を 店 舗 に お け る 食 品 廃 棄 物 の 削 減 を 目 指し、肉 を 煮 込 むときに出る牛 脂 のリサイクルに取り組 んでいます。 調 理 中 に 取り出 さ れ 容 器 に た めら れ た 牛 脂 は 、松 屋 フー ズ グ ル ー プ の 中 間リサ イクル 処 理 工 場 へ 送って います。 中間リサイクル処理工場では、牛脂から再利用 可 能 な 再 生 油 脂 や 抽 出 粕 が 分 類 さ れ 、そ れらは石鹸や配合飼料として再利用され ています。また、再生に必要な成分を抽 出する際に発 生する臭 気 対 策や廃 水 処理など、環境への配 慮にも万全の対策を 講じています。 17 C S R R e p o r t 2012 量 削 減を目的 の 一 環 とし て 廃 止 し 、森 林 、平 成２０年 よ り使 保 護 とゴ ミ の 排出 とし た「 環 境 に 優し い お 箸 」 を導 。導 入 に あ た って は 、箸 の 耐久性 や使用済み箸 の洗浄過程に ついての検証 を 繰り返し 実 施 し 、松 屋 の 厳 しい 衛 生 基 準 をク リア す るリサ イク ル 工 程 を 構 築しました 。 入し て い ま す 中学生の 職場体験 職場体 中学生の して い る 施 実 で 立つ礼 一部店舗 に出て役 で は 、社 会 れ 入 け 仕組みな 験の受 義 、社 会 の 意 の と こ く える 儀 作 法 、働 ついて考 の将来に 分 自 、 す。 どを伝え をして い ま お手伝い の り く づ きっか け GREEN TOKYO MOVEMENT 未来を担う子供たちのために、東京を水と 緑の回廊で包まれた美しい街として復活さ せ、緑と人が共存する世界に誇れる都市に したいという願いを実現するプロジェクト 「GREEN TOKYO MOVEMENT」の サ ポ ーターとして 参 画 。多 彩 なイベント の サポ ートを通じて、環 境 保 全 の 大 切さ を伝えています。 より良い 社会づくりを 支えたい 障がい者 雇用 ンド プ 内 のラ 、グ ル ー は プ ー を行う ズグル ル事業等 松 屋フー ク イ サ リ 業、 障 ※ 、洗 剤 事 中心に、 リー 事 業 エス を ・ ル エ ・ エム 社（株） 特例子会 す。 していま ます。 用を実 施 されてい 雇 者 い に 所 認証 が 業 事 良 優 ※埼玉県 障がい者 障がい者 2.20% 店舗バ リア フ リー 車椅子 のお客 様やお 年 寄り の配慮 のお客 か ら 、段 様へ 差をな くし た り を設置 した バ スロー リア フ プ リー 設 増 やし て 計の店 います 舗を 。今 後 も ア フリー 可能な 限 りバ リ 化を推 進し て い きます 。 雇用 雇用率 2.25% 2.37% 2.52% 4人 店舗 3 81人 その他 2.02% 災害時対応 2007 2008 2009 2010 2011 災 害 時 に お け る 弁 当・食 材 等 の 供 給 協 定 現在、当社と東京都練馬区、静岡県富士宮市は「災害時における 弁当・食材等の供給協定」を締結しています。 災害時における地域社会貢献にも取り組んでいます。 C S R R e p o r t 2012 18 働 きやす い 職 場 環 境 づ く り 松屋フーズは、創業以来「店はお客様の満足を得るために存在する」という基本理念を貫いてきました。 そのコンセプトをソフト、ハードにわたり体現していくのは、すべてのスタッフにほかなりません。 層別研修 （ 社 員 ）階 フ 店舗スタッ 教育の充実 企業価値向上の原動力は人材です。お客様のご パート・アルバイトスタッフにもスキルに即した 満足を徹底して追求できるスタッフを育成する 各階層別独自の教育プログラムを導入しています。 ため、各自の意欲とキャリアプランを見通した 店舗スタッフ全員が高品質なCS（ 顧客満足）を提 うえで長期的な視野に立つ人事制度を構築して 供できる食のプロフェッショナルとなるために、 います。多彩なプログラムを通じて戦略的な発 現場でのOJTを中心とした教育を進めています。 想と高度なホスピタリティーを培う人材教育を 強化しています。 2011年は7つの階層で35の研修プログラムを 実施しました。 シスト ーションア 店舗オペレ 19 表 彰・提 案 （ M K K 、接 制度 客・調 理 ） 効率良い店舗運営に取り組んでいます。例えば、 人材力強化を目指し、多彩な表彰制度を実施して オーダー情報が瞬時に厨房内の画面に表示され います。業務改善や改革に関する提案を奨励する る｢ディスパッチシステム」や、ご飯の量を正確 「MKK（松屋・改善・改革）提案制度」、業務効率の に盛ることができる「自動飯盛機」が各店舗に標 向上や経費削減につなげる「MOTTAINAI（もっ 準装備されています。美味しい商品を提供するた たいない）推進運動」、全従業員から新商品のア めの松屋のイノベーションはこれからも進化を イデアを募る「おいしさ創造メニュー」など、数 続けます。 多くのアワードを展開しています。 C S R R e p o r t 2012 告制 度・自 己 申 社内公募制 度 LTD制度 当社が必要としているポストや職種の要件を、 業務上の有無を問わず病気やケガで長期間会 あらかじめ社員に公開し、希望者の中から必要 社を休むことになった場合、自分自身や家族の な人材を登用する仕組みを一部部署で採用し 日常生活が大きなダメージを受けることがな ています。社員自身が職務の目標・遂行状況・問 い よ う に、平 成24年 よ り 万 が 一 の 生 活 を 支 え 題点などを自己評価し、自己啓発やモラルの向 るLTD制 度（ 傷 病 に よ る 長 期 療 養 時 の 給 与 補 上を図り、各自それぞれの能力を遺憾なく発揮 償 制 度 ）を 導 入 い た し ま し た。会 社 と 労 働 組 合 できる場を会社が提供することにより、豊かな が 補 償 額 を 負 担 す る 部 分（ 全 員 加 入 部 分 ）と、 キャリア形成と能力向上を目的としています。 各社員が任意で補償額を買増しできるオプ 2011年 は 両 制 度 を 活 用 し て24名 の 社 員 が 新 ションが付与されます。 しい部門で活躍しています。 ESの向上 ワークライ フバランス ES（ 従業員満足）の向上を目的に専門のカウンセ お客様に喜んでいただける質の高い仕事をする ラーによる「メンタルヘルスセミナー」を実施し ためには、社員一人ひとりの仕事と生活のバラン ています。メンタル面をサポートすることで充実 スが大切です。松屋フーズグループでは、ワーク した社会生活を送ってもらうために実施している ライフバランスの充実を目指し、産前産後休業や 制度ですが、セミナー当日には同期会も開催され、 育児休業、介護休業等各種制度を整えています。 同期とのコミュニケーションの場として社員から 好評を得ています。また、 「 カフェテリアプラン」 と呼ばれる福利厚生プランも導入しています。利 用者が、福利厚生プランの中から自分にあった内 制度利用人数 休業項目 2011年 2010年 2009年 産前休業 6人 4人 3人 育児休業 6人 4人 3人 担軽減に役立て 介護休業 1人 0人 0人 ています。 産前・育児 短時間勤務制度 5人 5人 4人 容を自由に選択 できる制度で、自 己啓発や業務負 C S R R e p o r t 2012 20 マネジメント体制 お客様、株主様を始めとするすべてのステークホルダーから信頼される企業であり続けるために、 コンプライアンス（法令遵守）を基本とする明確なコーポレート・ガバナンス体制を構築。 経営の健全性を高めると同時にリスクマネジメントを強化し、 企業情報及び財務諸表の適切な開示に努めていきます。 コーポレート・ガバナンス 松 屋 フ ー ズ グ ル ー プ は、よ り 付 加 価 値 の 高 い 「 食 」の 提 供 を 実 現 す る た め、グ ロ ー バ ル な 挑 戦 と 締役会を随時開催し、取締役会規程に定めた事項等、 経営に関する重要事項を決議しております。 さ ら な る 業 容 の 拡 大 を 目 指 し て ま い り ま す。そ の 監 査 役 は、監 査 役 会 に お い て 策 定 し た 監 査 計 画 に た め に、ス ピ ー デ ィ ー な 経 営 の 意 思 決 定 及 び 経 営 従 い、取 締 役 会 を は じ め と す る 重 要 な 会 議 へ の 出 の透明性・合理性の向上を図り、企業競争力強化に 席や、取締役、従業員、会計監査人からの報告収受、 取り組んでおります。 店舗・工場等への往査など、実効性のある監査に取 取締役会は原則、全取締役及び全監査役出席によ り組んでおります。 る定時取締役会を毎月2回開催するほか、臨時の取 コンプライアンス コ ン プ ラ イ ア ン ス（ 法 令 遵 守 ）に つ い て は、単 に グ ル ー プ 行 動 基 準 」を 制 定 し、法 令・社 内 規 程 の 遵 法 令 や 社 内 ル ー ル の 遵 守 に と ど ま ら ず、社 会 倫 理 守及び社会規範の遵守を企業活動の前提とするこ や 道 徳 を 尊 重 し、常 に 社 会 に 貢 献 で き る 事 業 活 動 と を 徹 底 し て お り ま す。な お、 「松屋フーズグルー を行ってまいります。具体的には、企業としての基 プ 倫 理 綱 領 」及 び「 松 屋 フ ー ズ グ ル ー プ 行 動 基 準 」 本 的 な 倫 理 観 を 定 め た「 松 屋 フ ー ズ グ ル ー プ 倫 理 に つ い て 取 り ま と め た「 コ ン プ ラ イ ア ン ス の 手 引 綱領」及び不祥事の発生を未然に防ぎ、健全な企業 き 」を 全 役 職 員 及 び 全 店 舗 で 閲 覧 で き る 体 制 を つ 行動を促進しさまざまなステークホルダーから信 く り、コ ン プ ラ イ ア ン ス の た め の 教 育 ツ ー ル と し 頼 さ れ る 企 業 風 土 を 醸 成 す る た め に「 松 屋 フ ー ズ て活用しております。 リスクマネジメント 松屋フーズグループにおいて発生しうる各種リ ニュアル」を定めており、第1に、人命保護の最優先。 スクについて、発生を防止する管理体制の整備及び 第2に、資 産 を 保 護 し、業 務 の 早 期 復 旧 を 図 る、第3 発生した各種リスクへの適切な対応を定めた「リス に、余力がある場合には、近隣・地域のへの協力にあ ク管理規程」を制定しており、松屋フーズの取締役 たる、ということを基本方針として定めております。 社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置し 事業の継続や早期の復旧をすることは、食生活を担 て、リスク管理に関する方針の策定及び体制の整備 う企業として社会的役割が大きいと考えており、で などグループ内の全社的対応を行っております。 きるだけ早く平時に戻り、ステークホルダーの皆様 危機管理対応として自然災害など万が一の事態 に安心していただけるよう、取り組んでまいります。 が発生した際には、 「 BCP対応マニュアル」 「 防災マ 21 C S R R e p o r t 2012 社 員 の 声 お客様に満足していただく 大切にしていることは感謝 ために、今までの成功体験 する気持ちとマナーです。 “ み ん な の 食 卓 で ありた に頼らず新しい感覚を持つ 「ありがとうございます」と い”という大きなテーマの ことを心がけて仕事をして いう言 葉 は「 潤 滑 油 」だと 実 現 の た め 、ま ず は 思 い います。 思います。 切って 仕 事 を やって み る お 客 様 に 、ま た 来 た い と 思って い た だ け る 店 づく りに 取り組 むことが 私 自 身 の 充 足 感 につ な がって います。 ことを重視しています。 お客様の笑顔は日々、仕事 より良いサービスを提供す るための道は無限にあると 普段から、店はお客様の為 いう信 念を持ち、日々さま に あり会 社 の 姿 で あ ると ざまな工夫を重ねて仕事 いうことを念頭に、日々の に取り組んでいます。 業務に取り組んでいます。 お 客 様 の「 あったか い ね 」 「美味しいね」の 言葉に支 えられながら、感謝の気持 ち を 持って 日 々 の 仕 事 に 取り組んでいます。 お客様に笑顔でお帰りいた において私の力となってい ます 。来 店されるたびに心 弾む思いで食事をしていた だきたいと思っています。 毎日、身近な目標に対し全 だ き た い と いう気 持 ち を 力 でクリアし、今 日もしっ 持って働いています。お客 かりやれた、今日も成長で 様の満足が自分の満足で きたと感じられるような仕 あると実感しています。 事をしたいです。 店 舗 ス タッフ の 成 長 が 店の成長だと考え、いつ も感謝の気持ちを持って コ ミュ ニ ケ ー ション を 図っています。 会社が成長するために は、従業員一人ひとりが 成 長しな け れ ば い け な いと思っています。 昨 日より今 日 、今 日より 明日の成長を。 C S R R e p o r t 2012 22 株 式 会 社 松屋フーズ 〒1 8 0 - 0006 東 京都武蔵野市中町1‒14 ‒5 総 務 部 広報・IRグ ループ T E L：0 4 2 2- 38- 1121 h t t p : / / w w w .matsu y afoods. co. jp 発行 2 0 1 2 年6月