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(その2)

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(その2)
5.安治川地区の特性と課題及びこれまでの議論を踏まえたまちづくりの考え方について
エリア
①中央卸売市場周辺
特
安治川 上流
・中央卸売市場が大部分を占める。
水際
・スーパー堤防整備に伴い、みどり豊かな遊歩道や船着場(整備中)が確保されている。
資源
・野田界隈では、古民家を利活用した活動を「野田まち物語」で展開。中央卸売市場は一部集客機能を担う。
用途
・左岸:民間物流施設を中心とした土地利用。 富島税関跡地等,水辺にまとまった未利用地が存在する。
水際
・左岸:水辺は大部分が駐車場として活用されている。堤防により水面が見えない状況。
資源
・左岸:住友倉庫や三井倉庫、大阪開港の碑や川村瑞賢紀行碑他、歴史的な資源が豊富である。
「安治川を愛する会」により、水辺の清掃美化(花壇創出等)や、まちの活性化活動が展開されている。
用途
④ 安治川右岸
(大規模工場面)
水際
・右岸:六軒家川の対岸では、此花アーツ・ファーム構想(空き家利活用等)が展開されている。
・左岸:九条商店街に接する。近隣にはものづくり活動拠点が点在する。
用途
・大規模な民間工場(住友化学等)による土地利用。
水際
資源
・工場の前面には道路が通っているが、歩行者空間に乏しい。堤防により水面が見えない状況。
・此花アートプロジェクトにより壁画を描く活動が展開。安治川口駅直近。
・加藤汽船ビル(旧客船ターミナル)や、市設上屋等による土地利用。埠頭内に公園が2か所存在する。
・両施設ともに老朽化している。なお、加藤汽船ビルは、一部、デザイン事務所やものづくり工房として活用。
・水際は荷揚げ場となっており、一般の立ち入りは禁止。
・市設上屋の連続した立地、及び堤防により、水面が見えない状況。
・世界館や石炭倉庫など、既存倉庫をコンバージョンした、ものづくり・アート活動拠点が付近に多く存在する。
・弁天町駅から徒歩圏に立地する。
水際
資源
用途
⑥安治川左岸
(港区)
水際
安治川 下流
資源
⑦安治川右岸
(JRヤード用地)
・JR貨物ヤードによる土地利用。
水際
資源
・JR貨物ヤードは水辺へ近づくことが不可能
・ユニバーサルシティ駅直近。
・船着場(ユニバーサルシティポート)周辺には、商業施設(ホテル、結婚式場)による土地利用。
・西側については、主に駐車場として利用。
・スーパー堤防整備が進んでおり、船着場、プロムナードが確保されている。(西側は整備中)
用途
⑨天保山ハーバービ 水際
レッジ周辺
資源
全体
⑩安治川(全体)
・市設上屋等の物流施設が連続して立地する土地利用。一部に老朽化した上屋も存在。
・水際は荷揚げ場となっており、一般の立ち入りは禁止。
・市設上屋等 倉庫群の連続した立地により、まち側からは、水面・対岸が望めない状況。
・上記、倉庫群の連続した立地により、水上からの景観は 港らしい景観 を形成している。
・朝潮橋から徒歩圏。八幡屋公園に接する。
用途
用途
⑧ユニバーサルシテ
水際
ィポート周辺
資源
―
題
・舟運の拠点(キャプテンラインやなにわ探検クルーズなど)。桜島駅、ユニバーサルシティ駅直近。
・北側:天保山ハーバービレッジ等の集客施設、公園等が中心の土地利用。
・南側:民間倉庫や市設上屋等の物流施設中心の土地利用。
・北側:フェリーターミナル、渡船場、海遊館西はとば等の船着場及び、プロムナードが整備されている。
・南側:赤レンガ倉庫南側には、プロムナード、広場が整備されている。
・赤レンガ倉庫、天満屋ビルや商船三井ビルなど歴史的な建物が点在する。
・海岸通りギャラリーCASO等、アート活動拠点が複数存在する。天保山みなアート会によるアート活動の展開。
―
○
・富島税関跡地の活用(船着場+親水空間+集客
施設の整備等)
・周辺に多く存在する歴史的資源の活用
・対岸の中央卸売市場等と一体的な拠点形成
○
△
・魅力ある水辺景観の形成
・低未利用地を有効利用した親水空間の確保
・魅力ある水辺景観の形成
△
・夜間の治安向上
・加藤汽船ビルなど低未利用建物の有効活用
・既存のアート活動拠点を有効活用
○
・魅力ある水辺景観の形成及び親水空間の確保
△
・魅力ある水辺景観の形成及び親水空間の確保
△
・水辺に相応しい土地利用促進
・USJ、ユニバーサルシティポートと一体的
な拠点性の強化
○
・赤レンガ倉庫及び広場の有効利用
・海岸沿いの散歩道や広場の有効活用
・集客施設、歴史・文化資源を活かした、より
一層の拠点性強化
・地元団体と連携したアート活動の活性化
○
―
7
川と一体的な
開発の可能性
・スーパー堤防、船着場等の親水空間の活用
・集客拠点としての市場の活用
・対岸の川口エリアと一体的な拠点形成
・歴史的な建物等が多く残る野田界隈との連携
・右岸:比較的まとまった規模の物流・工場等を中心に、共同住宅街区、商業街区(コーナン等)が存在する。(土地利用転換が一定程度進む)
・左岸:小規模の物流・工場等を中心に、戸建て・共同住宅や事務所等が混在する複合的な土地利用。
・低未利用地を有効利用した親水空間の確保
・右岸:上流側では、遊歩道・緑地等も確保されているが、下流側では、駐車場や資材置き場としての活用が多い。(堤防により水面は見えない) ・老朽化建物が川に顔を向けた建物に更新され
・左岸:大部分は駐車場や資材置き場、未利用地。老朽化した倉庫が川に背を向けたかたちで点在。
(コーナンの前以外は、堤防により水面は見えない) るよう誘導
資源
用途
⑤弁天埠頭周辺
課
用途
②富島税関跡地周辺
③ 安治川上流
(西区・此花区)
性
―
エリアとまちづくりのテーマ(案)
まちづくりのイメージ(委員からの意見)
短期
中・長期
・中央卸売市場前の親水空間(広場、緑道)を活用し、朝市など 食 をテ ・一般客も利用可能な、販売,飲食機能の拡充を図る。
ーマとした市民開放イベントを定期的に開催する。
・市場への、より多くの見学者の受入れと情報発信を行い、観光拠点化を図る。
「市民・来街者に開かれた
①中央卸売市場周辺
・親水空間の一部を、オープンカフェや屋台等に開放し活性化を図る。
・中央卸売市場西棟前における親水護岸整備を促進する。
(スーパー堤防の連続的整備⇒西九条方面との連続)
市場の形成」
(その際は親水空間の清掃美化等の維持管理とセットで出店を認める等)
②富島税関跡地周辺
③ 安治川上流
(西区・此花区)
「豊富な歴史的資源を
活かした拠点形成」
・大阪開港の碑等や花壇(※)が存在する当該地区では、周辺の歴史的な建 ・富島税関跡地における親水空間を創出する。
(海と川との接点として)
物や記念碑等の資源をネットワークする「コミュニティツーリズムの拠点 ・大阪開港の地としての歴史や、環境などを切り口とした水辺集客施設を確保する。
スポット」に位置づけ、ルートの設定、情報発信を行う。
(例えば、
「船の待合空間に安治川の歴史をアピールする機能を付加」
「水・緑・風を意識した建物配置や緑
※富島税関跡地西側の花壇は「大阪アドプト・リバー・プログラム」により、
化」「風の道として、風力の積極的活用」などが考えられる)
「安治川を愛する会」が手入れをしている。
・水辺のプロムナード形成や、鉄道駅からのアクセス向上に資する歩行者回遊動線を確保する。
(コミュニティツーリズムの起終点として)
・河川敷地内の低未利用地を(部分的に)、安治川の水面が見える高さまでか ・河川沿いの建物が建替・更新する際には、規制緩和とセットで河川敷地における、水辺のプロムナード整備
さ上げし、緑地としていく。(安治川を愛する会が管理する花壇を参考に) を誘導する。
・その際創出した緑地は、
「大阪アドプト・リバー・プログラム」を活用し、 ・また、川に顔を向けた建物計画、沿道の歩行者空間確保、壁面・屋上緑化等も誘導する。
地元住民や企業と行政とが協働で維持・管理を行う。
「官民連携による
水辺のプロムナード形成」
④ 安治川右岸
(大規模工場面)
⑤弁天埠頭周辺
⑥安治川左岸
(港区)
・加藤汽船ビルや世界館、石炭倉庫等、水辺のアート・ものづくり拠点の集 ・安治川の中継地点(天保山・USJ∼中央卸売市場の中間点)として、船着場、親水空間を確保する。
積を活かし、それらのアーティスト等と連携したアートイベントを展開す ・旧客船ターミナルビル(加藤汽船・関西汽船ビル)の活用、建替等を行う。
る。
「安治川の中継地点として
・その際、弁天埠頭内の
2 つの公園なども活用する。
新たな拠点化を目指す」
・週末は、一部の場所に限り、パブリックアクセスが可能となる空間(釣り ・上屋やサイロ等の港湾関連施設の外壁の塗り替え時には、部分的にウォールペイントやライトアップを行う
などが楽しめる空間)を確保する。その際、地元組織等と行政とが連携し、 など、 港らしさ を保ちつつ、対岸のUSJの景観とも呼応するような 楽しい景観を形成する。(地元ア
「港らしい景観・
維持管理を行う。
ーティストとの連携も視野に)
安治川らしい景観の形成」
・建物が建替・更新する際には、現在の連続的な景観を一定程度維持しつつ、河川に顔を向けた計画となるよ
う誘導する。
・土地利用転換が行われる際には、ユニバーサルシティポート周辺と連続した親水空間を確保する。
・また、駅からの利便性、USJ,ユニバーサルシティウォーク等との近接性を活かし、集客機能の導入を図る。
「ユニバーサルシティポート
⑦安治川右岸
からの連続的な親水空間
(JRヤード用地)
の創出」
⑧ユニバーサル
「USJと一体的な
シティポート周辺
水辺の集客拠点の形成」
⑨天保山ハーバー
ビレッジ周辺
⑩安治川(全体)
・親水空間の一部を、オープンカフェや屋台等に開放し活性化を図る。
・西側においても親水空間を確保する。
(その際は親水空間の清掃美化等の維持管理とセットで出店を認めるなど) ・上記の親水空間に接する駐車場や未利用地に関しては、ユニバーサルシティポート東側部分と連続的な集客
機能(カフェ等飲食系を中心)の導入を図る。
・天保山ハーバービレッジ等の集客拠点を一層活性化させる意味でも、築港内 ・貴重な資源である赤レンガ倉庫を、アート活動拠点等として活用し、築港全体として集客の底上げを図る。
に多く存在する、歴史的・文化的な資源を活用したコミュニティツーリズム
を実施する。
「水辺の集客拠点として
・現状の にぎわいのある水辺景観を維持・向上していくためにも、官民が連
の魅力の維持向上」
携して維持・管理を行う。赤レンガ倉庫前広場を柔軟に活用する。
「舟運によるネットワーク ・現在行われている「中央卸売市場」「ユニバーサルシティポート」「天保山ハーバ ・「中央卸売市場」「富島税関跡地」「弁天埠頭」「ユニバーサルシティポート」「天保山ハーバービレッジ」に
ービレッジ」における、同時開催イベント(ベイ&リバーサイドパーティー) おける舟運ネットワークの形成と、統一したコンセプト下でのプロモーションを展開する。
とプロモーション」
の継続的な開催と拡充を図る。
(例えば、開催期間の延長やエリアの拡張等)
(安治川ブランド形成)
「市民活動のネットワーク ・意見交換会、活動報告会を開催する。
・合同イベントを介した交流促進を図る。
形成」
・安治川地区の各まちづくり活動組織をつなぎ、かつ、官民連携の受け皿ともなる、プラットフォームを形成
する。
8
各エリアにおけるまちづくりのテーマ(案)
9
参考1)現況から見た土地利用の方向性(案) ∼第 1 回協議会提出資料より∼
下図は、現況の土地利用及び動向から見て、考えられるゾーン毎の土地利用のイメージ(案)です。
※今後、委員の皆さまからのご意見を受けて、土地利用のイメージを作り上げていきたいと考えています。
10
参考2)スーパー堤防及び、耐震補強整備計画図(「河川整備計画(H19.8 大阪府・大阪市)
」より)
スーパー堤防整備計画図(なお、中央卸売市場周辺に関しては整備済み)
耐震補強整備計画図
11
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