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平成19年度版環境白書[4580KB pdfファイル]
2007年度(平成 19年度) 日野市環境基本条例第 18 条に基づく年次報告書 日野市環境白書 日野市版1日環境家計簿 日 エコキング 野 未来画(高学年) 市 エコキングについて 表紙及び裏表紙に掲載されている画像は、日野市版環境家計簿「エコキング」の 活動を通じ、市内小学生が描いた未来のイメージです。表紙は白木沙由理さん(応 募当時六小 4 年)が、裏表紙は岡村史華さん(二小1年)の作品で、環境市民会議 のメンバーの投票により選ばれたものです。 「エコキング」という名前には二つの意味があり、一つは日野市が市民と共に実 施している事業の名前です。この事業は、ある一日において環境に良い行動に取り 組めたかどうか、市内の全小学生を対象にアンケート調査を行うものです。二つ目 の意味は日野市や地球などの環境を守るヒーロー、王様です。 「エコキング」事業などを通じ、みんながそれぞれ環境に良い行動をする「エコ キング」になって、小学生やこの先の世代が暮らす環境を守っていこう、そうした 想いがこめられています。 はじめに 私たちが折にふれ懐かしさとともに思い出すの は、生まれ育った故郷の山河ではないでしょうか。 日野市には川を挟んで台地や丘陵地があり、 「緑と 清流のまち」にふさわしい自然環境に恵まれてい ます。このすばらしい環境を、この地に生まれ育 った子どもたちに残そうと市民・事業者と行政が 協力して 1999 年に「日野市環境基本計画」が策定 され、2000 年度から「日野市環境白書」を公表し てきました。2005 年には日野市環境基本計画見直 会議によって、5 年間での環境の変化や緊急課題に 応じて「基本計画」の見直しが行われました。 見直しの結果、 「基本計画」を推進するに当り、各分野について重点的に数値目標・ 指標を掲げ、得られる数値から推移や達成状況を把握し、その結果を「日野市環境白 書」として 2000 年度以降毎年公表してきました。 この 2007 年度版では「水」や「ごみゼロ」の分野については状況の好転が認めら れる一方、 「緑」分野は依然厳しい状況にあります。数値目標や指標に加えて、白書 冒頭のトピックスや、後半では環境問題に取り組んでいる市民団体、事業者、大学、 学校及び行政等の活動を紹介しています。それぞれが地域環境の保全に向け懸命に奮 闘している様子がうかがえます。 現在、極めて深刻な問題になっている地球温暖化について、その原因になる CO2 の排出量は、わが日野市では産業部門で減少に転じているものの、市民一人ひとりの 排出量は増えています。このままでは白書で取り上げた数値目標の「CO2 排出量を 1990 年比 6%削減する」には極めて厳しい状況にあります。 そこで、私は 2008 年の年頭に「みどりの大地 青い地球をいつまでも~ふだん着 で CO2 をへらそう~」というテーマを掲げ、その決意を全市民にお知らせしました。 現在、市民、事業者、行政が一体となった体制を整え、地球温暖化防止の施策に取り 組んでいます。市民の皆様一人ひとりの、無理なく継続したご協力を切にお願いする 次第です。 日 野 市 長 日野市環境基本条例と 2007 年度日野市環境白書作成の経緯 日野市環境基本条例(抜粋) <前文> 私たちは、豊かな自然の恵みを受けて、生命の糧を与えられてきた。現代社会において、私たちは、大 量生産・大量消費の社会システムの中で、物質的に豊かで便利な暮らしを享受する一方、自然環境の消失 や資源とエネルギーの限りない消費と多量の廃棄を生みだしてきた。このような生産と生活の在り方は、 地球規模での環境破壊をもたらしている。 日野市民は、野生生物が棲み、水を育む森林、暮らしに潤いをもたらす川、農地や崖線の緑などの自然 や、それらによって培われた歴史的・文化的環境を祖先から受け継いできた。このような環境を私たちの 世代限りで終わらせることなく、次の世代に引き継いでいかなければならない。 私たちは、これまでの生産と生活を見直し、自然を育み、環境保全型のまちを創り出すとともに、持続 可能な社会への展望を見いだすべきときにきている。 このような認識の下に、私たちは、日野市、日野市民及び事業者の責務と役割を明らかにし、良好で快 適な環境を確保するとともに、環境への負荷の少ない日野市を創りあげていくために、この条例を制定する。 <第18条> 市長は、毎年、議会に、環境の保全等のために市が実施した事業の概要に、日野市環境審議会の意見を 付けて、報告書を提出しなければならない。 1995 年(平成 7 年)に市民の直接請求により、上掲の前文にあるような目的で日野市環境基本条例が制定さ れました。その条例の第 9 条に基づいて、1999 年(平成 11 年)日野市環境基本計画が策定されました。この計 画に定められた施策の進行状況は前記条例第 18 条に基づいて、日野市環境白書として環境審議会での審議、 議会の承認を経て 1999 年以降毎年公表してきました。 日野市環境白書の特色は基本計画で設定された分野ごとに計画の進度を計るための数値目標を掲げ、それ らの達成度から環境問題への対応を評価し、翌年度の事業に反映させてきました。当初からの計画どおり、 2004~2005 年に公募市民、事業者、市及び環境自治体会議の協働による環境基本計画の見直しが行われ、 重点的に実施すべき項目とその進度を計る数値目標を新たに追加しました。 同じ 2005 年に日野市環境情報センターが設立されたのを機に、2005 年度以降、環境白書の作成は NPO 法 人環境自治体会議政策研究所の協力の下に、同センターが行ってきました。白書の作成に当っては、基本計 画の見直しと推進体制に市民として携わった日野市環境市民会議の会員と担当市職員とで白書の骨子から指 標データの解析、評価、市へのヒアリングの結果を踏まえたコメントまで、協働で作業を進めてきました。 白書の主な内容は次の 4 項目に大別されます。まず、2007 年度に日野市で環境問題に新たに取り組みを始 めた活動の主なものを、トピックスとして冒頭に紹介しました。 次いで、「くらし」「大気・地球環境」「水」「緑」及び「ごみゼロ」の分野ごとに重点項目として取り上げられた指標 についてデータを解析し、図表化して記述しました。3 番目には重点項目、指標とは直接関係なく、市と市民が 協働して取り組んでいる活動を記載し、最後に市内の学校、市民団体、行政、事業者、大学等の環境への取組 状況と環境基本計画の推進体制について記述しました。 i 望ましい環境像 (1)日野市環境基本計画とは 「市民が健康で安全かつ快適な生活を営む上で、必要とする良好な環境を確保するための方向性をし めすもの」で、1999 年に市民参画を得て策定されました。望ましい環境像を実現していくために、生 活者の視点を基本に、「くらし、大気、水、緑、リサイクル」の 5 つの分野で構成されていました。 市民が行動すること、事業者が行動すること、市が行動することを、具体的に記述し、広範な内容を 網羅しており、計画年度は 2010 年までとなっています。 (2)見直作業について 策定から 5 年を経過したことにより、2004 年 7 月~2005 年 3 月にかけて、多くの市民とともに月 2 回ペースで検討を重ね見直作業が行われました。その成果は、日野市環境審議会で検討していただき、 2005 年日野市議会第 3 回定例会で承認され、 『日野市環境基本計画 重点対策と推進体制』の冊子にま とめられました(この冊子は市内の図書館や環境情報センター等で配布されています)。 内容は、1999 年に策定した『日野市環境基本計画』をもとに、今後 5 年に重点的に進める施策をま とめ、数値目標等を定めたものです。市民・事業者・市が行動することを明確化し、具体的な推進内容 なども示しています。 < 望ましい環境像 > 私たちの継承した自然環境を保全し、次の世代に引き継ごう くらし 大気・ 地球環境 水 緑 私たちが責任を持つ、ゆとりとうるおいのある環境 一人ひとりが、身近な環境に配慮した行動に参加し、よかったと実感できる 持続可能な発展を目指し、一人ひとりが環境に取組むまちづくり 数値目標:CO2排出量 1990年比6%削減 河川・用水、台地・丘陵地をつなぐ、「水」を活かした回廊づくり 数値目標 ①:用水路の総延長を2005年レベルに維持する 数値目標 ②:浅川・程久保川流域の河川水量を増やす 人と自然が共に生きる、うるおいのある緑ゆたかなまち 数値目標:緑被率38.3%を2010年まで維持する ごみ ゼロ 数値目標:1人あたりの総ごみ量 多摩地域で最小を目指します/2012年 計画の 推進 PDCA(計画、実行、点検・評価、見直し)サイクルを確立し、 チェックと評価の体制をみんなでつくろう 焼却・埋立量1/10を目指すごみゼロ社会の実現 「日野市環境基本計画 重点対策と推進体制」(2005 年 10 月)より ii 2007 年度(平成 19 年度)日野市環境白書 ― 目 次 ― ・日野市環境基本条例と 2007 年度日野市環境白書作成の経緯 ・望ましい環境像 1.2007 年度の日野市における環境への取組のトピックス ·············································1 (1) 水と緑の会議(審議会) 設立 ·············································· 1 (2) 第 1 回ひの環境フォーラム~次世代のために持続可能なまちをつくろう!~開催 ·· 1 (3) 地球温暖化問題に対して ···················································· 2 (4) 南丘雑木林を愛する会 活動開始 ············································· 3 2.環境基本計画目標達成状況··························································································4 (1)環境指標による計画目標達成状況の概況 ······································· 4 (2)施策の実施状況 ····························································· 6 ①全体的な施策実施状況 ····················································· 6 ②分野別の施策実施状況 ····················································· 7 3.環境の状況と取組状況の評価 ······················································································8 ①くらし(環境の状況/市の取組状況/市民コメント) ····························· 9 ②大気・地球環境(環境の状況/市の取組状況/市民コメント) ···················· 13 ③水(環境の状況/市の取組状況/市民コメント) ································ 22 ④緑(環境の状況/市の取組状況/市民コメント) ································ 34 ⑤ごみゼロ(環境の状況/市の取組状況/市民コメント) ·························· 39 4.環境への取組状況 ······································································································44 (1) パートナーシップ型組織等による環境への取組状況 ··························· 44 ① 地域エネルギー協議会 ·················································· 44 ② NPO 法人太陽光発電所ネットワーク(略称 PV-Net) ······················· 44 ③ 日野産大豆プロジェクト ················································ 45 ④ 農の学校 ······························································ 45 ⑤ ツバメのくるまち事業 ·················································· 45 ⑥ 絶滅危惧種カワラノギクの回復事業 ······································ 46 ⑦ 公園探検隊 ···························································· 47 ⑧ 持続可能な日野をつくろう!「ESD-Hino」 ··························· 48 ま ち iii (2) 市民による環境への取組状況 ··············································· 49 (3) 学校等による環境への取組状況 ············································· 62 (4) 行政による環境への取組状況 ··············································· 66 (5) 大学による環境への取組状況 ··············································· 71 (6) 事業者による環境への取組状況 ············································· 73 5.環境関連決算額··········································································································78 6.市役所の環境配慮の状況 ···························································································79 7.環境基本計画の推進体制 ···························································································81 (1)日野市環境市民会議の活動状況 ·············································· 81 (2)日野市環境情報センターの活動状況 ·········································· 82 8.審議会の意見等··········································································································85 付表 指標・参考データ出典一覧 ····················································································86 iv . v 1.2007年度の日野市における環境への取組のトピックス 1. 2007 年度の日野市における環境への取組のトピックス 2007 年度に新たに実施された環境問題に対する取組として、つぎの 4 事項の活動状況をトピック スとして取り上げました。 (1) 水と緑の会議(審議会) 設立 2006 年 6 月議会で、従来の「日野市緑化推進に関する条例」を「日野市緑化及び清流化推進に関 する条例」に改正し、また「日野市公共水域の流水の浄化に関する条例」を「日野市清流保全-湧 水・地下水の回復と河川・用水の保全-に関する条例」に全面改正しました。どちらの条例にも緑 化及び清流化に関する施策を推進するために、『水と緑の会議』(審議会)を置くこととされてい ます。 この条例を受けて、2007 年 11 月に、公募市民を含めた 10 名の委員による『水と緑の会議』が発 足しました。そして、会長には、日野市在住の亀山章東京農工大学教授が推挙されました。 2007 年度は、11 月と 2 月に 2 回開催し、要綱に示されている審議内容である、①日野市のみどり の基本計画に関すること、②水と緑の保全及び育成に関すること、③緑地の公有化等、水と緑の保 護、育成及び整備に関すること、④日野市清流保全-湧水・地下水の回復と河川・用水の保全-に 関する条例に関することについて、日野市で今までに実施してきた施策を審議しました。そして、 これを受けて、委員の方々から、今後日野市独自の創造性のある施策運営へ反映できるような事項 の提案をいただきました。 今後は、いくつか出された提案事項を精査し、『水と緑の会議』として、緑化及び清流化に関し、 日野市の施策となる提案をまとめていく予定です。 (2) 第 1 回ひの環境フォーラム~次世代のために持続可能なまちをつくろう!~開催 環境問題は、社会問題。「持続可能なまちをつくる」をテーマに開催したこのフォーラムは、 ESD-Hino と環境市民会議が市民団体や事業者に参加を呼びかけて実行委員会方式で実施しました。 環境の悪化や地球温暖化に対する知識や情報が決して少なくないにもかかわらず、その解決のため に何か行動を起こすという人が少ないことは、日野市においても見受けられます。それならば、主 体的に行動する人をつくることが大事と、『見て、聞いて、感じて、学べる機会』にしたいと体験 型企画、講演を中心とする 2 部仕立てのフォーラムの企画がまとまりました。 東京の桜が満開となった 3 月 30 日の日曜日。日野市生活 保健センターの集会室には、会場の壁面を埋め尽くすさまざ まな活動団体のパネルを熱心に見入り、第 2 部の開会を待つ 100 人余りの参加者が集まりました。 午前の第 1 部サスティナツアーから参加した人からは、日 頃訪ねる機会の無かった貴重な自然の残る日野の原風景に 出会い、それらを残すためのくふうや行政施策などの説明を 受け、有意義な体験となったとの感想が寄せられました。 - 1 - (写真:サスティナツアー) 1.2007年度の日野市における環境への取組のトピックス 第 2 部の中心は、法政大学エコデザイン地域研究所長・陣内秀信さ んの講演。イタリアの都市計画について歴史的背景を絡め、水辺のま ちの再生や地域の文化を大切にしたまちづくりの事例が豊富な写真 資料と共に紹介され、日野のまちづくりの指針となる示唆に富んだお 話をいただきました。市民団体の活動発表と意見交換のワークショッ プも加え、ややてんこ盛りの感もあるフォーラムとなりましたが、今 (写真:活動団体の発表) 後に向けての提案も数々出され、次回へと実行委員のアイディアが湧 き上がる形で幕を閉じることができました。 市民と事業者行政が幅広く活動をつなげ、共にまちづくりの主体と して支え合う関係性を築いていきたいとの思いを強くしました。ここ からがその新たな第一歩です。 (写真:ワークショップ) 【主なプログラム】 第1部 サスティナツアー 百草倉沢地区~川辺堀之内地区~よそうもり堀~日野の原風景巡り 第2部 法政大学エコデザイン地域研究所長陣内秀信さん講演 活動団体の発表と交流 環境体感企画(協力:全国地球温暖化防止活動推進センター ストップおんだん館) (3) 地球温暖化問題に対して 【はじめに】 2008 年 1 月に、市長が「みどりの大地 青い地球をいつまでも ~ふだん着で CO2 をへらそう~」 と、将来の世代に負の遺産を残さないという決意がこめられた基本方針を発表しました。 この背景には、2008 年度から「京都議定書」の第一約束期間の 5 年間がついに始まること、日野 市の CO2 排出量の削減が進まないことなどがありますが、特に地球温暖化対策として、CO2 削減が新 たな段階に移ったことが背景にあります。つまり、今までのように意識の高い一部の方だけが取組 むのではなく、全ての市民、事業者が取組むことで、日野市から排出される CO2 を具体的にへらす 段階にきたということです。 【日野市の現状】 日野市で排出される CO2 は 13 ページのグラフでも示しているとおり、CO2 排出量は 2006 年度の時 点で、11.2%(1990 年度比)増加していると推計されます。部門ごとの推計では、家庭部門、業務 部門、運輸部門の増加率が特に高く、平均増加率は約 30%にも達します。この 3 分野とは、家庭(一 般家庭)、業務(オフィス、学校など)、運輸(自動車など)です。逆に以前から取り組みが進め られてきた産業(工場など)では、減少に転じています。 このことから、日野市の CO2 増加の原因は、特定の排出者からの排出量が増えたのではなく、一 人ひとりが排出する CO2 が「平均的」に増えているということが見えてきます。 - 2 - 1.2007年度の日野市における環境への取組のトピックス 【日野市における対策】 そこで「一人ひとりが出す CO2 排出量をへらす」ことが重要になってきます。現在も既に行って いる方には継続していただき、「意識はあるが実行には移していない方」や「意識があまり高くな い方」に、第一歩目として「ふだん着」で CO2 をへらしていただこうというものです。 ・・・ ・ ・ この『ふだん着で』には、 ・肩肘をはることなく ・決して無理をせず ・一人ひとりが毎日のくらしの中で ・地道にこつこつと ・途絶えることなく継続していく といった、「普段」と「不断」の意味が込められています。 この方針を受け、2008 年度では、「ふだん着で CO2 をへら (「ふだん着で CO2 をへらそう」宣言のご案内) そう」事業として、様々な施策を展開していきます。 (4) 南丘雑木林を愛する会 活動開始 1960 年代に始まった高度成長は、日野市においても、その 影響をまともに受け、緑濃い多摩丘陵が、あっという間に東京 のベットタウンと化してしまいました。 それでも僅かに残る雑木林を、生活環境の中に緑豊かな自然 を求める市民の声を背に、厳しい財政事情の中、必死に緑地の (写真:多摩平の雑木林) 公有化を始め、信託緑地、登録樹林などの手法を駆使し保全してきた経過があります。 このように僅かに残され、農耕者から手の離れた雑木林を、明るい健全な雑木林として保全して いく為に、今までのように約 15 年ごとの萌芽更新、下草刈り、落ち葉かきなどを継続していく必要 がありますが、現状はほとんどの雑木林が放置されたままになっています。 一方、環境保全の高まりから、緑地の保全に積極的な市民も出現し、既に市内には先進的な団体(東 豊田緑湧会、緑地管理ボランティアの会、倉沢里山を愛する会、日野の自然を守る会等)が雑木林の 保全の活動を開始していますが、その数はまだ少ない状況にあります。 そこで、市民の貴重な財産である雑木林を、守り保全していく手段として雑木林ボランティアを 育成し、各団体に送り込んだり、また新しい団体を立ち上げたりするシステムが、どうしても必要 になってきました。そんな折、市民団体からの呼びかけもあり、市民と行政が協働で「雑木林ボラ ンティア講座」がようやく 2006 年度スタートしました。 第三回の講座を開くことができたのを契機に、過去 2 年間の講座の卒業生を中心に、雑木林を守 るボランティア団体の立ち上げを呼びかけたところ 20 名の賛同をいただき、2007 年 5 月 26 日雑木 林のボランティア団体の設立総会を開催し、新しい団体を立ち上げることができました。その名は 「南丘雑木林を愛する会」です。 当面は、雑木林に包まれた管理棟のある南平丘陵公園を活動の場として、将来は、南平丘陵公園 を拠点に、イギリスの BTCV(British Trust for Conservation Volunteers:イギリスで最も伝統の ある環境ボランティア団体)のように、近隣の雑木林に応援ボランティアとして、活動の幅を広げ る予定です。 - 3 - 2.環境基本計画目標達成状況 2.環境基本計画目標達成状況 (1) 環境指標による計画目標達成状況の概況 ここでは日野市の環境の状況を把握することによって、日野市環境基本計画に掲げた目標の達成状況 を示します。 環境指標とは? この白書は、計画目標の達成状況を市民の皆さんにわかりやすく示すことを目的の一つとしています。 そのためには環境の状況を表す細かなデータを大量に示すのではなく、少数の基本的な「ものさし」で 示すことが必要です。このような環境の状況を表す「ものさし」のことを、「環境指標」と呼びます。 環境の状況について、少数の「環境指標」で表そうとすると、正確さにおいては少し犠牲になる面が あります。しかし、目標に近づいているのか、遠ざかっているのかといった大まかな傾向を読み取って もらうためには、むしろ目標の達成状況を表す適切な「環境指標」が選ばれているかどうかが重要と考 えられます。白書では、これまでも市民とともに選定した指標の掲載を行ってきましたが、それらを引 き継ぎつつ、2005 年の計画見直し作業にて追加された新指標についても可能な限り追加しました。しか し、設定した指標の中でもデータが集まらなかったものがいくつかあり、残念ながらすべての大項目に ついての達成状況の総合的判断ができなくなっています。これらについては、データの集め方や指標内 容についても検討していく必要があります。この白書では、こうした「環境指標」の他に、関連するデ ータについては「参考」として掲載しています。 指標項目と項目ごとの大まかな動向 以下では、指標項目の大まかな変化の方向をみ ていきます。5 つの大項目ごとに評価期間内の指 標の変化を右の凡例に従って示しています。なお、 傾向を把握できる指標の数から、一概に判断でき ませんが、5 つの大項目ごとの大まかな傾向は以 下のようになりました。 ○ 良くなった × 悪くなった ◇ どちらとも言えない、判断できない - 統計周期等のためデータ更新または経年データなし ① くらし…前年度よりも減少したものの、2005 年度よりわずかに多くなっていた「市民からの申出件 数」に加え、回数の減少していた「放置自転車の情報公開の回数」は、悪化したと評価し ましたが、悪化はこの項目のみであり、全体的には良くなった項目が多くなっています。 ② 大気・地球環境…環境指標の計画で未実施のものがあるものの、計画・実施項目については概ね良 い方向に向かっています。 ③ 水…参考データも含め 18 項目中、10 項目が良い方向に向かい、5 項目が判断できないとしました。 悪化している項目数は、前回よりも 1 項目少ない 3 項目でした。 ④ 緑…「緑の構成比」、「経営耕地面積」については 5 年周期の調査であり、最新データの公開が待 たれますが、いずれも減少傾向にあると思われます。そのような中で、市が買収等で取得した 樹林地や公園の面積、生け垣の助成件数など緑を維持する努力がうかがわれます。 ⑤ ごみゼロ…前回に引き続き「ごみ処理経費」を除き、判断可能であった全ての指標で計画策定当時 よりも良い状態を維持しています。 - 4 - (1)環境指標による計画目標達成状況の概況 - 5 - 2.環境基本計画目標達成状況 (2) 施策の実施状況 ①全体的な施策実施状況 下のグラフでは、見直し後の計画に掲げられている施策を全体と 5 (A) 完了 つの分野ごとに整理し、実施段階を右の 6 区分に分けて構成比を集計 (B) 実施(以前からの継続) しました。(A)完了~(C)実施(新規)を合計した実施率は、施策全体で (C) 実施(新規) 79%に達しました。 (D) 計画策定後実施 分野別では、「水」分野での施策実施率が高く、「大気・地球環境」 や「くらし」分野では未実施や計画策定中の割合が高くなっています。 計画 策定中 10% 完了 5% 未実施 11% 実施 (新規) 2% (F) 未実施 完了 7% 未実施 14% 計画 策定中 21% 全体 くらし 実施 (継続) 72% 実施 (継続) 51% 実施 (新規) 7% 完了 8% 未実施 31% 完了 10% 大気・ 地球環境 計画 策定中 8% 計画 策定中 6% (E) 計画策定中 水 実施 (継続) 53% 実施 (継続) 90% 未実施 6% 計画 策定中 13% 緑 ごみゼロ 実施 (継続) 87% 実施 (継続) 88% - 6 - (2)施策の実施状況 ②分野別の施策実施状況 0 1 2 3 4 5 6 (施策数) 安全・快適な移動環境をつくる くらし 環境に配慮した買物環境をつくる うるおいのある身近な環境を維持する 安心して健康にくらせる環境をつくる 助け合うまち 大気・地球環境 総合的エネルギービジョンの推進 CO2 CO2排出量の抑制 車利用の抑制と転換 VOC(揮発性有機化合物)の規制 用水の維持・保全 水 浅川・程久保川流域の河川水量を増やす 子どもや市民が遊べる水辺づくり 自然に近い緑 みどり 農地・用水 住宅地・施設の緑 公園・まちの緑 生産・流通の取組(生産・流通の4R) ごみゼロ 消費・分別の取組(くらしの4R) ごみ処理システム(脱焼却・脱埋立を目指して) 資源再生リサイクルシステム(小さな循環を目指して) 完了 実施(継続) 実施(新規) 計画策定後実施 計画策定中 未実施 上のグラフでは、前ページと同様に施策の実施状況を 6 段階に区分し、「これから重点的に取 り組むこと」に細分化して集計しました。 ① くらし…くらし分野では、「環境に配慮した買物環境をつくる」、「助け合うまち」で未実 施の施策が一つずつあります。 ② 大気・地球環境…「車利用の抑制と転換」で未実施および計画策定中が多くなっています。 また、「VOC(揮発性有機化合物)の規制」でも未実施が 2 項目あります。 ③ 水…分野別では最も実施率が高い分野です。「用水の維持・保全」で完了した施策が1つあ るほかは、全て実施(継続)されています。 ④ 緑…「公園・まちの緑」、「農地・用水」の項目では全て実施となっています。一方、「自 然に近い緑」で未実施が、「住宅地・施設の緑」で計画策定中がそれぞれ 1 項目あ りました。 ⑤ ごみゼロ…実施率の高い分野であり、唯一「消費・分別(くらしの4R)」で計画策定中が 1 項目あるほかは、全て実施となっています。 (写真:農家と田んぼ冬姿) (写真:けやきの屋敷林) - 7 - 3.環境の状況と取組状況の評価 3.環境の状況と取組状況の評価 分野別の環境の状況と日野市の取組状況 ここでは、「日野市環境基本計画 重点対策と推進体制」の 5 つの柱である、くらし、大気・地球 環境、水、緑、ごみゼロについて、以下の流れで順に紹介します。 1.「環境の状況」 日野市における二酸化窒素濃度やごみ排出量といった環境の状態について環境指標で表しています。 4ページでは指標の大まかな傾向を示しましたが、ここでは個別の指標の推移などをみることができま す。計画の見直しにより設定された指標および従来の白書で設定されていたものを「指標」とし、指標 には選定されていないが関連するデータについては「参考」として掲載しています。なお、計画の見直 しで新たに選定された指標については指標名の先頭に「★」をつけています。掲載順は、見直し後の計 画の構成に合わせ、重点項目の順番に従っています。 2.「市の取組状況」 見直し後の計画では、策定当初からの状況の変化に対応しつつ、今後取り組んでいくべき項目を重点 化しました。そして、重点項目ごとに、市民・事業者・市の主体ごとに行動することが明記されていま す。 「市の取組状況」では、計画に記された「市が行動すること」について、業務内容が最も関連の深い 市役所の 6 つの課を対象に実施状況の調査および市民を交えたヒアリングを行い、その結果を 5 つの柱 ごとに掲載しています。表ではどの施策が計画においてどの重点項目に対応しているかをも表している ので、計画の進捗状況を見ることができます。なお、全ての施策について掲載すると膨大な量となるた め、一部の施策について、例示的に掲載しています。また、「実施状況等」の文章の先頭に、実施した 主管課の略称名を記載しています。下記にその正式名称を示します。 主管課名 産業振興課 まちづくり部 道路課 都市計画課 環境保全課 環境共生部 ごみゼロ推進課 緑と清流課 (略称) (産) (道) (都) (環) (ご) (緑) (写真:市民を交えたヒアリング) 3.「市民コメント」 2001 年度版白書以降、環境基本計画作成に携わった方々による分科会ごとのコメントを掲載してきま した。引き続き今回の白書でも環境市民会議のメンバーを中心とした市民のコメントを掲載しました。 - 8 - ①-くらし- ① くらし < 目 標 > 私たちが責任を持つ、ゆとりとうるおいのある環境 <環境の状況> ①-(1) 安全・快適な移動環境をつくる 重点項目:● 生活者用道路は、工夫をして通過車両の侵入を抑制する。 ★指標 2:市民からの申出件数 (市道の補修要望件数) ★指標 1:実施された調査の回数 (道路パトロールの実施回数) (回) 46 44 42 40 38 36 34 32 30 2005 2006 2007 (年度) (件) 2,000 1,500 1,000 500 0 2005 2006 2007 (年度) 道路パトロールの実施回数については、毎年回数を増やしながら計画的に実施しています。 また、市民からの申出件数については、2006 年度よりは少し減りましたが月に 100 件以上の要望が ありました。 ①-(2) 環境に配慮した買物環境をつくる 重点項目:● 地産地消を促す場づくりの促進と「市(いち)」の開催 ★指標 3:実施した「市」の開催日数 市の開催場所(2007年度) 日野農産物直売所 JA七生地区農産物直売所 生活のひろば 多摩平第七公園 多摩平第七公園(土曜市) ひののやっちゃ場 これにより 2007 年度の「市」の開催は、 七生支所 8 箇所でのべ 1,235 日となりました。 産業まつり 従来の白書では、「市」の開催日数およ び参加者数について、対象を限定的に捉え ていましたが、今回より対象を拡大したう えで、開催時期や場所も紹介することとし ました。 開催時期 開催日数 通年、月~土曜 307 通年、月~土曜 307 4~12月、火・木・土曜 117 通年、火・木・土曜 146 5~11月、最終土曜 7 通年、月~土曜 307 通年、日曜(6月~) 42 11月10日、11日 2 合計 1,235 指標 4:商店街イベントの開催回数と延べ日数の推移 (回) 商 店 街 イ ベ ン ト 開 催 数 (日) 商店街イベント開催数 30 300 商店街イベント延べ開催日数 25 250 20 200 15 150 10 100 5 50 0 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 - 9 - 0 07 (年度) 商 店 街 イ ベ ン ト 延 べ 開 催 日 数 1995~1998 年度は「商店街イベン ト促進事業」の補助金対象からイル ミネーションと花事業を除いたも の、1999 ~2002年度は「元気を出 せ!商店街事業」、また2003年度 は「新元気を出せ!商店街事業」の 補助金対象となっているイベントの 回数と延べ日数をグラフ化した。 3.環境の状況と取組状況の評価 ①-(3) うるおいのある身近な環境を維持する 重点項目:● 歴史・文化・まちなみを大切にする(サイン計画の充実)。 指標 5:歴史関連イベント参加者数の推移 1000 文出 化張 財展 講示 座・ 参体 加験 人教 数室 ・ (人) (人) 2,500 復 原 住 2,000 居 の 公 1,500 開 へ の 1,000 延 べ 参 500 加 者 数 800 600 400 200 0 その他 文化財講座 体験教室 出張展示 復原住居の公開 0 95 97 99 01 03 05 07 (年度) 歴史関連イベントの参加者は全体として 300 人以上の増加がありました。 特に、文化財講座の開催回数が増えたため、講座参加者数が増えました。 各イベントではレジュメの両面印刷を徹底し、資材の再利用や、ゴミの持ち帰り等を徹底し、環境 に対する配慮を行っています。 ★指標 6:標識等の設置箇所数 2003 年度 道しるべサイン 2004 年度 ウエルカム看板 平山周辺コースサイン 2007 年度 七生丘陵散策路コース案内板 42 13 7 4 基 基 基 基 ①-(4) 安心して健康にくらせる環境をつくる 重点項目:● 放置自転車のないまちをめざす。 指標 7:放置自転車の撤去状況の推移 (台) 25,000 駅 前 周 ・ 辺 バ放 イ置 ク自 撤転 去車 台 数 (回) 250 バイク 自転車 20,000 200 撤去回数 年 150 間 撤 去 100 回 数 15,000 10,000 50 5,000 0 94 95 96 97 98 99 00 - 10 - 01 02 03 04 05 06 07 0 (年度) ①-くらし- ★指標 8:駐輪場の整備状況(目標100%維持) (台) 160% 駐 輪 場 の 整 備 率 16,000 収容台数(a) 自 利用台数(b) 14,000 転 整備率(c=a/b×100) 車 台 12,000 数 ここでは、市営および民営の駐 輪場の収容可能台数を「収容 台数(a)」、放置台数と駐輪台数 10,000 の合計を「利用台数(b)」とし た。 8,000 140% 120% 100% 80% 2005 2006 2007 (年度) ★指標 9:捨てられた自転車の割合(処分台数/撤去台数) ( ) 捨 処て 分ら 台れ 数た /自 撤転 去車 台の 数割 合 (台) 60% 6,000 処 5,000 分 ま た 4,000 は 3,000 撤 去 2,000 台 数 1,000 50% 40% 30% 20% 10% 0% 2005 2006 2007 処分台数 撤去台数 捨てられた自転車の割合 (処分台数/撤去台数×100) 0 (年度) ★指標 10:放置自転車の情報公開の回数 2005 2回 放置自転車の情報公開の回数 年度 2006 2回 2007 0回 2006 年度に比べ、自転車の撤去数は約 10%減少しました。この結果は駐輪場案内の看板設置や指導 員の活動によるものと考えられます。しかし、駐輪場の整備率が目標値を上回っているにも関わらず、 依然として撤去数の多いことは、駐輪場の利便性など、検討を要する問題が残されています。 (写真:高層化建て替えが進む多摩平団地) - 11 - (写真:日野バイパス開通 神明 2 丁目) 3.環境の状況と取組状況の評価 <市の取組状況> 重点項目 「市の行動」の内容 実施状況等 (道)生活道路への通過交通が問題となっている地区 ・自治会等へのアンケート調査等により生活道路を で、要望等あれば必要に応じて調査を実施する。ま 見直す。自治会の無いところは市民と協働で調査を た、様々な点検を兼ねて、週に1回道路パトロールを 行う。 実施している。 生活者用道路は、工 ・市民からの申出も受け止める。 夫をして通過車両の 侵入を抑制する。 ・特に通り抜け道路に使われている生活道路を優先 して、道路の出入口にイメージハンプや緑等を配置 する。 ・警察と協議すると同時に住民の合意形成を図る場 をつくり、話合いから始める。 ・駅および駅前の商店街の中に、公共性を持つス ペースを設け、大勢の人が集い、地場産野菜などを 売ったり、事業者の紹介などさまざまな情報等も入る 地産地消を促す場作 市(いち)の定期開催を、関連する課が協働して企画 りの促進と「市」の開催 する。 ・農家・事業者・商店街・市民を交えた定期市企画運 営会議を立ち上げ、呼びかけて公募し、コーディ ネートする。 ・日野市を中心とした旧甲州街道のまちなみを復元 歴史・文化・まちなみ する。 を大切にする(サイン 計画の充実) ・高幡不動尊などを含め、歴史的標識・案内板など サイン計画を市民参画で推進する。 (道)市道補修件数約1,250件対応。 (道)車道を狭め、歩行者空間を確保した。イメージハ ンプを配置した箇所あり。 (道)地域の要望を警察署に報告し、通過車輌の進入 抑制を実施した箇所あり。 (産)春と暮れの農協主催の「市」だけでなく、市内の 各地で定期的に即売所で地場産野菜などの販売を している。 即売所の建設を検討。 (産)未実施。農家の減少、安定供給等への対策や 直売所への協力等を主眼にしており、会議設置につ いては今後も考えていない。 (産)京王の高幡不動駅前、多摩動物公園駅前、百 草園駅前、多摩テックの入口の4か所に七生丘陵の 散策路の案内板を設置した。 また、百草・倉沢の散策マップ作成チームを立ち上 げており、今後進めていく。 ・駐輪場から駅までの歩行者のアプローチ(300m)を (道)豊田、日野、高幡駅周辺の道路についてバリア 歩きたくなる快適な道にするよう検討する。 フリー化を実施した。 (道)鉄道事業者、都道の管理者、学校、企業関係 放置自転車のないま ・商店街や指導員、公募市民を含む放置自転車対 者、販売店など様々な方面からの協力を求めていく ちをめざす 策会議を立ち上げる。 ことを検討している。 ・実験的にさまざまな放置自転車のソフト施策を行 い、成果の上がる施策を実施する。 (道)各駅の特性を把握して、施策を検討していく予 定。 ・管理サポーター(ボランティア)の派遣実働システム (環)未実施。自治会等に話を持ちかけたことはあった をつくる。 が、進展せず。 空地・空家の管理 ・空地・空家の所有者との連絡調整を行なう。人に及 ぶ被害についてはその責任を負うことを所有者に知 (環)土地の所有者に対して管理を促している。 らせる。 <市民コメント:くらし> くらし分野では数値目標はなじまないとしながらも、見直しでの重点 対策では、ある程度の指標となる数値目標を掲げました。ところが「環 境白書」で出された数値と現実が乖離している部分が明らかになってき ました。その顕著な例が「市(いち)」の開催です。これまでの白書では、 特定の直売所や JA で開催したものだけを「市」として捉え、農業者が全 市的に関わる産業まつり等はカウントされませんでした。「市」の開催数 は、地産地消の推進をめざしたものですが、日野の農産物消費動向の一 部しか反映されていなかったのです。これは重点項目の立て方を含む問 題であり、今後の見直しにおける課題でもあります。 (写真:建設前後の京王高幡不動駅ビル) - 12 - ②-大気・地球環境- ② 大気・地球環境 < 目標 >持続可能な発展を目指し、一人ひとりが環境に取組むまちづくり (数値目標)CO2 排出量を1990年比6%削減する(努力目標) <環境の状況> ②-(1)CO2 排出量の抑制 重点項目:● CO2 排出量削減に向けた総合的な取組 ● 民生用CO2 排出量削減量の数値目標の設定 ● 緑化、ヒートアイランド対策 指標 11:エネルギー消費量の推移 (103 GJ(ギガジュール)(1J=4.18cal)) 10,000 8,375 8,580 8,701 8,000 6,000 4,000 9,079 8,932 9,022 8,856 8,950 7,398 2,689 2,642 2,584 8,765 8,768 8,910 2,567 2,366 8,129 石油系(LPG, 灯油,ガソリン等) 2,237 都市ガス 2,312 2,519 2,540 2,594 2,633 3,058 3,168 3,209 3,537 3,639 3,668 3,714 3,756 3,671 3,579 3,716 2,521 2,798 2,872 2,898 2,686 2,669 2,722 2,634 2,699 2,626 2,823 2,882 3,097 1990 1994 1993 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 (年度) 2,468 2,375 電気 2,795 2,502 2,000 0 指標 12:二酸化炭素排出量の推移 (103t-CO2) 800 700 564 600 15 500 97 400 74 300 131 632 650 662 655 659 664 14 15 19 16 16 13 110 114 116 117 117 119 92 93 95 98 101 103 154 155 158 161 165 167 262 273 648 663 廃棄物部門 639 658 662 12 21 16 122 123 123 101 102 102 9 16 120 121 101 105 163 171 161 163 170 255 250 243 249 251 627 10 運輸部門 123 業務部門 107 家庭部門 産業部門 163 200 100 247 274 263 260 262 224 0 1990 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 (年度) 1993 指標 11 および指標 12 については、統計データの制約から、2006 年度が最新データとなります。 2006 年度のエネルギー消費量は、全体的には 2005 年度から減少しました。これは産業部門での都市 ガス消費量が前年比で約 35%減少したことが主な要因です。(73 ページ「事業者による環境への取組状 況」参照) 二酸化炭素排出量は、全体では 2005 年度比 5.3%の減少となりました。前年度比で最も増加が大きか ったのは業務部門で、4.9%増加しています。 - 13 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ②-(2) 車利用の抑制と転換 重点項目:● 総合的な公共交通政策の整備。徒歩、自転車利用の促進 ● ノーカーデー、「車のない日」等のキャンペーンの推進 ● エコカー(低公害車、低燃費車)の導入促進 ★指標 13:バス路線の整備状況 : 市内連絡バス(ミニバス)年間利用者数 (千人) 年 間 利 用 者 数 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 1,357 ミニバスは路線や運行回数を増 1,439 1,460 やしたこともあって、利用者数は 1,132 1,182 年々増加し、2007 年度は前年度に 886 ミニバス ワゴンタクシー くらべ約 2 万人増加しました。ま た、路線バスの利用が不便な地域 で運行を開始したワゴンタクシー 29.5 2002 2003 2004 2005 2006 も年間延べ 3 万人近い市民が利用 しています。 2007 (年度) 程久保の一部 0.1% 西平山(四)の 一部0.0% ★参考:バス路線の整備率 バス路線の整備率に関しては、2005 年度 から変化はありません。 他 1.9% なお、ここでは、バス路線の整備面積をバ ス停留所から 450m 以内としていますが、こ バス路線整備率 98.1% 所があることを意味しています。 (mg/m 3 ) 0.06 0.05 栄町(一)・日野 本町(五)(六) 0.8% 万願寺(一)0.1% れは徒歩なら 5~6 分程度の範囲にバス停留 ★参考:浮遊状粒子物質(SPM)年平均値 百草・落川の一 部0.1% 石田(一)0.7% ミニバスやワゴンタクシーを含め、市内にある全てのバス停留所から 450m以内にある面積が市全域の面積に占める割合を「バス路線整備 率」とした。 日野市 (川崎街道百草園) 多摩部平均 都平均 0.04 0.03 0.02 0.01 0 浮遊粒子状物質 (SPM: Suspended Particulate Matter)とは 大気中に浮遊している粒径 10μm 以下の 粒子と定義されています。 その構成成分は多種多様で、例えば自動 車(主にディーゼル車)の排気ガスに含まれ ている燃焼の際のスス等(排気管一次粒子) や、タイヤや路面が摩耗して堆積し、自動 車の走行によって巻き上げられるもの、海 塩粒子、土壌粒子等も含まれますし、ガス 状物質として大気中に放出されたものが粒 子に変化して、硝酸塩等になる二次生成粒 子と呼ばれるものも含まれます。 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) 東京都自動車排出ガス測定局の測定結果によれば、日野市(川崎街道百草園)のSPM年平均値は多 摩部平均や都平均よりも低く推移しています。2007 年度の測定結果(都の報道発表資料による)はこれま でで最も低い 0.023ppm でした。 - 14 - ②-大気・地球環境- 指標 14:二酸化窒素の年平均濃度の推移 0.060 (ppm) 日野市川崎街道百草園にある東京都自動車排出ガ 0.050 0.040 0.030 0.020 ス測定局の調査結果(都の報道発表資料)によれば二 酸化窒素濃度は 0.023ppm で、SPM と同様に最も低い 0.036 0.034 0.033 0.032 0.030 0.028 0.028 0.027 0.032 0.030 0.030 0.028 0.023 値を記録しました。これを多摩部平均値 0.028、都平均 値 0.034 と比較しても、日野市は低い値を示していま す。 0.010 0.000 95 97 99 01 03 05 07 (年度) 参考:二酸化窒素 24 時間測定結果 1 日における二酸化窒素濃度 の変化は概して午前中よりも夕 方から夜にかけて増加し、夜半 過ぎから朝方までは低下する傾 0.060 (ppm) 【二酸化窒素24時間測定結果 の測定条件】 日野市役所屋上(地上高40m) 0.050 0.040 2007年8月2日~3日 /(風向・風速の記録無し) の環境基準は「1 時間値の 1 日 0.030 2006年8月3日~4日 /(風向・風速の記録無し) 平均値が 0.04~0.06ppm までの 0.020 2003年7月25日~26日 /南・4.5m/s 向が認められます。二酸化窒素 ゾーン内またはそれ以下」とさ れているので、1 日を通して本 調査結果は環境基準値を下回っ ています。 0.010 1999年7月29日~30日 /南・7.3m/s 0.000 10:00 14:00 18:00 22:00 2:00 6:00 10:00 14:00 (時) 参考:大気中二酸化窒素濃度 記号は下記の凡例に従い左側から順に 1999、2004、2006、2007 年度の冬季(1 月)の測定結果を示し、 数値は 2007 年度の夏季(8 月)と冬季(1 月)の測定値を示しています。 夏季調査で二酸化窒素の濃度が最も高か 時期/風向・風速(市役所屋上) : ったのは、ひらやま児童館(0.013ppm)、最 2000 年 1 月 27 日~28 日/北東・2.5m/s も低かったのはもぐさ台保育園、旧平山台小 2005 年 2 月 3 日*~ 4 日/北西・2.5m/s 2007 年 1 月 25 日~26 日/(記録無し) 学校、旭が丘地区センター(0.005ppm)でし 2007 年 8 月 2 日/(記録無し) た。 2008 年 1 月 24 日/(記録無し) 冬季調査で二酸化窒素濃度が最も高かっ *:測定期間中に降雨のあった日 たのは、平山橋バス停(0.022ppm)、最も低 かったのはみさわ児童館(0.006ppm)でした。 全般的に夏季にくらべ、冬季の方が二酸化 窒素の濃度は高い傾向があります。 【凡例】 数値(1 時間値の 1 日平均値) 8 月測定値(2007 年 8 月 2 日) 1 月測定値(2008 年 1 月 24 日) 記号(1 月の測定値) 0.040~ ppm 0.030~0.040ppm ~0.030ppm 環境基準:1時間値の1日平均値が 0.06ppm 以下 - 15 - 3.環境の状況と取組状況の評価 指標 15:道路交通騒音 (日野本町 7-5-14:日野図書館前甲州街道沿い) 80 (dB) 要請限度(昼) 75 70 要請限度(夜) 環境基準(昼) 65 環境基準(夜) 60 路線名 国道20号バイ パス 国道20号バイ パス 国道20号バイ パス 都道256号 (甲州街道) 都道155号 夜間 22~6時 55 昼間 6~22時 50 01 都道173号 (北野街道) 都道41号 (川崎街道) 02 03 04 05 06 07 (年度) (測定時期:春の環境月間・6月) (dB) 測定地点 昼間 夜間 市立病院前 69 65 (多摩平4-3-1) 日野商工会館前 70 66 (多摩平7-23-23) 農産物直売所前 66 63 (万願寺6-35-13) 日野図書館前 66 62 (日野本町7-5-14) 富士電機社宅前 70 66 (旭が丘1-8) 第6分団消防小屋前 67 64 (平山5-12-16) 三沢浄水場前 69 65 (三沢1-19-1) (調査期日 2007年10月12日~11月29日) ※騒音測定法について 正時および 10 分ごとに 0.5 秒間隔で 600 回の測定値により、各時間区分の等価騒音レベルを演算。 ※環境基準:望ましい騒音レベルで、目標値となる。 ※要請基準:道路管理者に改善を要請することのできる騒音レベル。 従来は甲州街道の日野図書館前の測定値を基準としてきましたが、2007 年 3 月に国道 20 号バイパス が開通したことにより、市内の自動車交通量が地域により大きく変化しました。 その影響で日野図書館前の交通騒音は 2006 年度から急激に低下し、2007 年度も低いレベルで推移し ました。 一方、国道 20 号バイパスは自動車の交通量は著しく、騒音レベルも日野市商工会館前で夜間 66dB と 環境基準を超えました。他に富士電機社宅前も夜間に 66dB となりました。 参考:横田飛行場に係る航空機騒音 (WECPNL) 78.0 日野市では横田基地に係る航空機騒音の測 定を 1977 年から実施してきました。1988 年 まではリオン社製NA-30 により夏期及び 冬期にそれぞれ 1 ヶ月間測定してきましたが、 76.0 74.0 72.0 1989 年以降はリオン社製NA-33 により常 時測定を行っています。 常時測定以降の各年度の騒音レベルをみる と、年々低下の傾向にあります。 70.0 68.0 66.0 64.0 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 (年度) (測定場所 旭が丘地区センタ-・日野市旭が丘5-1) - 16 - ②-大気・地球環境- ★参考:富士山ウォッチング(富士山がみえた日数) 年 間 で 見 え た 日 数 140 120 100 80 60 40 20 0 都庁 118 88 82 85 100 97 (2007年度) 4月 107 95 94 74 2000 25 月 間 20 で 見 15 え 10 た 日 5 数 0 99 成蹊学園 2001 2002 95 99 日野市 110 81 2003 74 78 2004 87 111 105 84 97 79 84 2005 2006 2007 (年度) 都庁 成蹊学園 日野市 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 都庁 =毎日9時に観測 場所:新宿区都庁舎35階(標高191.5m) 成蹊学園 =毎日9時に観測 場所:武蔵野市吉祥寺北町(標高56.0m) 日野市 =毎日8時に観測 場所:南平5丁目(七生中南東角交差点付近:標高75m) 日野市での観測記録を、インターネット上で公開されている都庁(新宿区)からの観測値と、成蹊学園気象 観測所の協力を得て入手した 30 年以上の実績がある成蹊学園(吉祥寺)のデータと比較しました。データを読 むにあたり、成蹊学園の 2007 年度の 1~3 月は暫定値であること、また、都庁は 35 階(200m 弱)の高層からの 観測値であり、日野市は観測者の事情で標準観測時より早い 8 時の観測であることに注意が必要です。 年間で見えた日数は、3 ヵ所すべてにおいて、2005 年度から 2007 年度にかけて増えてきています。 (写真:梅雨晴れの富士山) (写真:夕暮れの富士山) (写真:七生丘陵の夜明け) - 17 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ②-(3) VOC(揮発性有機化合物)の規制 重点項目:● 総合的な公共交通政策の整備。徒歩、自転車利用の促進 ● ノーカーデー、「車のない日」等のキャンペーンの推進 ● エコカー(低公害車、低燃費車)の導入促進 ★指標 16:大気中への化学物質排出量の総量および削減率 排出量(kg/年) 年度 排出量・移 動量合計 移動量(kg/年) 大気 水域 廃棄物 下水道 2001 224,461 3,232 97,876 271 325,840 2002 219,660 4,235 116,461 30 340,386 179,361 4,647 55,417 110 239,535 2003 177,451 1,024 40,672 12 219,159 2004 161,852 2,848 32,860 10 197,570 2005 74,020 2,784 19,171 13 95,988 2006 ※1:排出量・移動量合計の当年度分と前年度分との比較 ※2:都内62区市町村の排出量・移動量合計の中で日野市が占める割合 上記のデータは東京都環境局の PRTR データの概 削減率 (前年比)※1 構成比※2 -4% 30% 9% 10% 51% 4.0% 4.9% 3.5% 3.2% 3.0% 1.7% 排出量(kg/年) 大気 移動量(kg/年) 廃棄物 削減率(前年比)※1 要によるものです。これによれば、日野市における 化学物質の大気中および水域への排出量と廃棄物お 排出量(kg/年) 水域 移動量(kg/年) 下水道 (kg/年) 400,000 よび下水道への移動量は 2005 年度まで年々着実に 51% 減少してきました。とくに、2006 年度は前年の半分 以下にまで著しく減少しました。とりわけ、大気中 への排出量と廃棄物への移動量の減少が目立ちます。 島部も含めた都内全域、59 区市町村中で日野市の排 出量、移動量の合計が占める割合(構成比)も 2006 年度と比較すると著しく低下しました。その結果、 都内全域中での構成比は 2005 年度では上位から 11 移 動 300,000 量 ま た 200,000 は 排 出 100,000 量 60% 40% 30% 9% 0% 20% 削 減 率 0% 10% -4% -20% 番目だったものが、2006 年度では 18 番目まで下が り、同様に多摩地域で 29 市町中、4 番目だったもの 0 01 も 9 番目まで下がりました。 02 03 04 05 -40% 06 (年度) これらの結果は、企業努力による削減のほか、生 産工程の変化、一部移転等の理由も考えられます。 参考:苦情受付件数等 (件) 180 その他 150 有害ガス 現 象 120 別 苦 情 90 件 数 60 振動 騒音 汚水 悪臭 粉じん 30 ばい煙 0 94 95 96 97 98 99 00 01 02 - 18 - 03 04 05 06 07 (年度) ②-大気・地球環境- 参考 東京都市環境・公害事務連絡協議会の土壌浄化にかかる共同研究 2006 年度の環境審議会にて要請のあった「広域的な環境問題について他の自治体との合同調 査等」として、下記の共同研究を記載しました。 この研究は、東京都多摩地域の 26 市で構成する東京都市環境・公害事務連絡協議会が「零細 企業等における揮発性有機化合物(VOC)に汚染された土壌の対策」として、東京大学先端科 学技術研究センター橋本研究室に委託したもので、次の二つの課題があります。 1.小規模事業所向け土壌ガス吸引工法の検討 操業中のクリーニング店や工場の床下にボー リングした井戸に、酸化チタン粉末を吸着させ た光触媒シートを折り込んだ塩ビ管またはステ ンレス管を差し込み、管の上部に装着したファ ンで土中の VOC を吸引してシートに吸着させる。 シートに吸着された VOC はシートを太陽光に干 すだけで無害化され、シートも再生され反復使 用できる。 2.小規模事業所向け現位置バイオ処理工法の 検討 金属部品加工工場で金属部品の脱脂洗浄剤として使用されるトリクロロエチレン(TCE)で汚染され た地下水を対象に、土壌中に注入井を設け、その中にバイオ製剤(2006 年に国土交通省新技術情報 提供システムに「複合微生物製剤による油類の浄化技術、登録番号:KT-060059」として登録され、 現在までに油や VOC 対策として 100 件以上の浄化実績がある)に必須元素水溶液と栄養剤を加えた バイオ混合溶液を注入する。注入後一定期間を経て井戸中の地下水を採取し、TCE 濃度を測定する。 現在のところ、効果の認められた場所と認められなかった場所とがある。 指標 17:ダイオキシン類排出濃度(日野市クリーンセンター)の推移 3 (ng-TEQ/m N) 炉の改修が行われた 2001 年度以降、2002 年 60.0 1号炉 度 12 月から適用されている新基準値(1ng- 2号炉 TEQ)をはるかに下回っています。特に 2007 40.0 年度の 2 号炉は前年度に比べ大幅に排出濃度 濃 度 が低下し、極めて良好な管理、運転が行われ ています。 20.0 0.0 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) TEQ(Toxic Equivalent:毒性等量)とは ダイオキシン類の量をダイオキシン類の中で 最も毒性の強い物質の量に換算したもの。 3 (ng-TEQ/m N) 0.10 1号炉 0.08 2号炉 濃 0.06 度 0.033 0.032 0.034 0.04 0.02 0.00085 0.020 0.024 02 03 0.080 0.076 0.082 0.060 0.067 0.043 0.044 0.023 0.00 01 04 05 06 07 (年度) - 19 - ダイオキシン類とは ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCD D)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、 コプラナ-ポリ塩化ビフェニル(Co-PCB) の総称。環境ホルモンの一種であるダイオキシ ン類は、焼却の過程で発生する物質です。その ため 2000 年 1 月 15 日にダイオキシン類対策特 別措置法が施行され、施設ごとに排出基準が設 けられています。 3.環境の状況と取組状況の評価 指標 18:日野市役所屋上の大気中ダイオキシン類濃度 3 0.60 (pg-TEQ/m ) 夏季 冬季 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.24 0.19 0.21 0.09 0.06 0.13 0.04 0.00 2000 2001 0.03 2002 0.04 0.03 2003 2004 0.05 0.03 0.03 0.02 2005 2006 0.039 0.028 2007 (年度) (調査地点 日野市役所2階屋上) ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、環境基準(人の健康を保護する上で維持されることが望ま しい基準)が、大気 0.6pg-TEQ/m3 以下と定められ、2000 年 1 月 15 日から施行されています(1999 年環境庁告示第 68 号)。 2007 年度の調査で、大気中のダイオキシン類濃度を、WHO-TEF(1998)でみると、7 日間の連続採取 の結果は、夏季 0.028、冬季 0.039pg-TEQ/m3 で、環境基準をはるかに下回っていました。 なお、人間の 1 日呼吸量を 15 m3、体重を 50kg と仮定し、大気からのダイオキシン類の摂取量を、本 調査結果の平均値(冬季)0.039pg-TEQ/m3 を用いて計算すると、0.012pg―TEQ/kg/日となります。 この数値は 1999 年 6 月に環境庁が発表した「ダイオキシンの耐容1日摂取量(TDI)、4pg-TEQ/kg/ 日と比較すると、わずか 0.3%に過ぎません。 指標 19:雨の酸性度の推移(日野市内・年度間平均) (pH) 酸性度の目安 7.0 ミルク(6.2)→ 6.0 (中性 pH=7.0) 5.5 5.6 5.0 5.0 5.0 5.2 5.1 5.3 5.2 5.1 5.1 5.1 5.0 日本酒(4.0)→ 4.0 3.0 4.7 4.7 酸 性 度 強 い 酸性雨とは 自動車や工場から大気中 に排出された硫黄酸化物や 窒素酸化物により、雨水が pH5.6 以下に酸化する現象。 pHとは 酸性の度合いを示し、pH7 が中性で数字が低くなると 酸性度が強いことになりま す。 レモン(2.5)→ 2.0 93 95 97 99 01 03 05 07 (年度) この 3 年ほど pH 5.1 で一定していましたが、2007 年度は 5.3 にと少し改善されました。 - 20 - ②-大気・地球環境- <市の取組状況> 重点項目 「市の行動」の内容 実施状況等 ・「日野市地域新エネルギービジョンプロジェクト」の (環)実行プログラムは策定できていないものの、エコ 実行プログラム策定と推進。 ひいきまちづくり事業については計画を進めている。 総合的エネルギービ ジョンの推進 ・公共施設における新エネルギー活用。 (環)平山小、日野一中の太陽光導入計画は実現で きなかった(国の機関へ補助申請を行ったが採択さ れず)。しかし、ふれあいホールへの太陽光発電導入 を調整したい。 ・ESCO診断の積極導入。 (環)診断については2005年度に主要施設で済んで いる。経費の問題等含め検討している。 ・ISO14001の市全機関・施設への展開。 (環)本庁・生活保健センター、建築指導課、防災情 報センター、水道事務所について認証継続してき た。費用や運用に係る労力が課題。コストや管理体 制を検討しつつ、サイト外組織にも省エネ省資源活 動の拡大を図っていきたい。 ・小中学校における取組。 (環)ひのっ子エコアクションの運営委員会に参加し、 検討している。 CO2排出量の抑制 ・省エネルギー・新エネルギーシステムの啓発、情報 (環)広報やHP等で実施。 提供。 ・市民が利用しやすい、ミニバスを含むバス路線網の (都)低密度の地域に対してのデマンド型の可能性、 見直し、ネットワークの充実を図る。 全体の路線の見直しなど検討中。 車利用の抑制と転換 ・レンタルサイクルシステムを検討する。 (都)駐輪場の問題があり、レンタルサイクルシステム については検討できていない。 (環)「車のない日」の推進は難しいが、広報等などに ・ノーカーデーの徹底、「車のない日」の実施を検討 よりエコドライブの啓発を行い、段階的に改善してい する。 く。 ・VOCに関する基礎的な情報をわかりやすく提供す (環)都の事業の一環で、住民対象の説明会が2回実 る。 施された。 VOC(揮発性有機化 (環)都が日野台地区をモデルにしたリスクコミュニ 合物)の規制 ・実態調査、情報の公表、リスクマネジメント等の支援 ケーション事業を展開し、協働で12月から実態調査 をすすめる。 が実施された。 <市民コメント:大気・地球環境> 今年の夏は、突然の集中豪雨が頻繁に発生し、誰の目にも気候が変化していることを実感しているの ではないだろうか。 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 4 次評価報告書(2007 年)でも、異常気象の原因が CO2 の大量 の排出であることは、疑う余地がないと言っている。 2008 年度は、いよいよ京都議定書の第 1 期約束年に突入し、2012 年までに世界全体で、90 年比 -5% の達成を目指し、その後、2020 年までに-20%、洞爺湖サミットでは、2050 年までに-50%とする方 針が打ち出され、CO2 削減に全世界で真剣に取り組まないと大変なことになるという世界共通問題とし て改めて確認された。 日野市全体の CO2 排出は、2005 年から 2006 年にかけて 5.3%減と大幅な改善となった。その主な要因 は産業部門ではあるが、家庭部門でも、高齢化や毎年 1000 人程度の人口増加の中で、改善されたこと は評価できる。 日野市では、2008 年 9 月から「ふだん着で CO2 をへらそう」宣言を、個人、グループ、企業等に参加 を求め、更なる省エネルギー活動を定着させる活動が開始される。2010 年には CO2 削減目標(1 人当たり -6%)達成に期待する。 - 21 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ③ 水 < 目標 >河川・用水、台地・丘陵地をつなぐ「水」を活かした回廊づくり (数値目標)①用水路の総延長を2005年レベルに維持する ②浅川・程久保川流域の河川水量を増やす <環境の状況> ③-(1)用水の維持・保全 重点項目:● 現存する用水路をできる限り残す。 ● 生態系に配慮し、親水性のある用水路を増やす。 ● 用水組合への作業支援を行う。 ★指標 20:「用水守」の登録団体数(数値目標:300団体) 用 水 守 登 録 団 体 数 団体数 人数 60 50 600 用水守とは 日野市と用水組合が管理する用水 400 路・湧水地等におけるボランティア活 人 動を支援し、その活動の活性化と用水 300 数 路等における地域環境の維持向上を図 200 ることを目的とする活動。 100 500 40 30 20 10 0 2002 2003 2004 2005 2006 0 2007 (年度) 「用水守」の活動について、きれいな水環境づくりに貢献した団体、個人を顕彰する財団法人日本河川協会 主催「第 10 回日本水大賞」において、市の行政と市民が参加する仕組みが評価され、奨励賞を受賞しました。 用水路プロジェクト 約 2 年の現地調査および 1 年半の調査データの整理、システム化作業により、2007 年 6 月に日野市内 用水路総延長が 120km であるとの結論を得た。これまでの調査結果を「日野の用水路カルテづくりプロ ジェクト概要報告書」にまとめることで「用水路カルテづくりプロジェクト」は終了とし、用水路デー タのシステム化、各用水路の維持管理の検討を「用水路プロジェクト」として継続することにした。 区画整理による水田の宅地化・減少により、用水路支線は確実に減少・消滅している。しかし幹線はほ とんど残されており、それなりの景観・環境を維持している地点も多い。 用水路調査データの入力・システム化には法政大学エコ研に多大な支援を受けたが、各用水路データ の地図上の位置確認・写真データの整理に多くの時間を要した。 「用水路の総延長を 2005 年レベルに維持する」が水分野での数値目標であるが、「用水路プロジェク ト」で各用水路ごとに調査データの解析、これまでの取り組みの調査、そして現地調査を行い、数値目 標実行への提案を検討していくことにしている。 水分科会としては緑と清流課との定期的交流会を持つ等、行政との協働による環境基本計画の推進に 努力しているが、「日野市環境基本計画」を学習・検討することでの環境基本計画推進の仕組み・体制の 追求にも取り組みたい。 - 22 - ③-水- ★指標 21:用水の水質を、取水した河川以上に維持 水系 用水 BOD(mg/ℓ) 比較 (2002~6年度平均値) (2007年度平均値) (2007年度) 取水地点 中間地点 末端地点 取水地点 中間地点 末端地点 多摩川水系 日野用水上堰 1.3 2.2 2.9 1.0 1.6 1.9 × 日野用水下堰 1.3 2.4 1.0 2.2 × 浅川水系 川北用水 2.4 7.0 1.4 5.9 × 豊田用水 2.8 2.8 2.1 2.5 × 上田用水 2.4 2.2 2.7 1.9 1.9 1.7 ○ 新井用水 2.4 2.1 2.2 1.9 1.9 1.5 ○ 平山用水 3.0 2.6 1.7 1.9 × 高幡用水 2.6 2.7 1.8 1.9 × 向島用水 2.0 2.2 1.3 1.3 = 程久保川水系 程久保川・落川用水 2.7 2.7 2.1 1.6 ○ 上田用水と新井用水については、取水地点が豊田用水、黒川水路、上田用水取入口の3箇所あるため、それぞれの 地点のBOD値に流入量を乗じ加重平均をとった値を取水口のBOD値とした。 比較欄では、各用水路ごとに取水地点と末端地点のBOD値を比較し、末端地点のBOD値の方が低い場合は〇、高 い場合は×、同等の場合は=として表した。 全般的に前年度までに比べ、各用水路とも BOD 値は低下し、用水路の水質は向上しています。これは用水へ の年間通水を目的とした清流条例の制定、下水道整備の進展、そして前記「用水守」の活動などが相俟った結 果と考えられます。 しかし、用水を個別にみると、2006 年度と同じく、日野用水上堰ほか 4 用水は水質が低下しています。一 方、2006 年度に引き続いて水質が良好に保たれたのは上田用水ほか 2 用水でした。 なお、日野用水下堰は区画整理の結果、従来末端として取り上げていた地点(No.7)よりも手前で公共下水 道雨水管に流入してしまいました。したがって、今回からは末端地点を従来の中間地点(No.4)に変更しまし た。 市内の主な用水および湧水の位置と BOD 測定地点 BOD 測定地点 (次頁参照) 湧水のあるところ - 23 - 3.環境の状況と取組状況の評価 参考:水系・用水別 BOD 濃度(「( )」内は前頁の地図の BOD 測定地点番号に対応します) 2007年度 (mg/ℓ) 9.0 2002-6年度平均 2007年度 (mg/ℓ) 9.0 多摩川水系-日野用水上堰 6.0 6.0 3.0 3.0 0.0 0.0 取水地点 (1) (mg/ℓ) 9.0 中間地点 (3) 末端地点 (6) (mg/ℓ) 9.0 6.0 6.0 3.0 3.0 0.0 0.0 (mg/ℓ) 9.0 多摩川水系-日野用水下堰 取水地点 (1) 浅川水系-川北用水 取水地点 (9) 2002-6年度平均 末端地点 (10) 末端地点 (4) 浅川水系-豊田用水 取水地点 (11) (mg/ℓ) 9.0 浅川水系-上田用水 6.0 6.0 3.0 3.0 0.0 末端地点 (13) 浅川水系-新井用水 0.0 取水地点 (13~15) (mg/ℓ) 9.0 中間地点 (16) 末端地点 (20) 取水地点 (13~15) (mg/ℓ) 9.0 浅川水系-平山用水 6.0 6.0 3.0 3.0 0.0 末端地点 (19) 浅川水系-高幡用水 0.0 取水地点 (22) (mg/ℓ) 9.0 中間地点 (17) 末端地点 (23) 取水地点 (24) (mg/ℓ) 9.0 浅川水系-向島用水 6.0 6.0 3.0 3.0 0.0 末端地点 (25) 程久保川-落川用水 0.0 取水地点 (26) 取水地点 (30) 末端地点 (27) - 24 - 末端地点 (31) ③-水- ★指標 22:水生生物による水質の生物学的判定 水生生物調査概要 調査期間: 2007 年 7 月 24~26 日 調査地点: 河川・用水路等・流入河川を含む 17 地点 (右図 a~r参照) 調査内容: 底生生物・魚類・付着藻類(河川のみ) ・水草(用水路・流入河川のみ) 分 類 河川 用水路* 流入河川 調 査 地 点 河 川 名(地点名) a b c d f g h i j k l m n o p q r 多摩川下流(多摩川総合グランド付近) 浅川下流(クリーンセンター付近) 日野用水上堰(市境付近) 日野用水上堰(よそう森堀) 豊田用水(NBC前) 黒川水路 上田用水 新井用水(ふれあい水辺) 川北用水 平山用水(ふれあい水辺) 向島用水(潤徳小前) 一宮用水(落川用水合流下) 黒川水路(豊田第二コーポラス前) 程久保川(光塩女子学院幼稚園前) 程久保川(ワンド) 谷地川(多摩川合流点前) 根川(根川大橋) 2006 年度 1) 前年比較 2) 2007 年度 (底) (魚) (底) (魚) (底) (魚) B B A~B B~C B~C B~C B B~C B~C B~C B B~C A~B B B B B A A B B C C C C C C A C C A~B A~B A~B B B B A~B B B B~C B B~C B A~B A~B A~B B A A B C A B B C B C A C C ○ ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ △ △ △ ● ○ ○ ○ △ △ △ △ ● ○ ○ ○ △ ○ △ △ △ △ A A B A A B 水質階級:その生物がよく出現する水域 A=きれいな水域(Os) B=わりあいきれいな水域(βm) C=汚れている水域(αm) D=とても汚れている水域(Ps) 2) 2006~2007 年度の比較 ○=良くなった △=変わらない ●=悪くなった *調査地点 e(日野用水下堰 ハイツ中田 2 前)は、流れが涸渇したため調査の対象外とした。 (写真:アユ) (写真:浅川でのアユ釣り風景) - 25 - △ △ △ 3.環境の状況と取組状況の評価 (1)底生動物による判定 河川では、多摩川・浅川とも「きれいな水域~わりあいきれいな水域」と判定されました。用水路で は、「きれいな水域~わりあいきれいな水域」が 2 地点、「わりあいきれいな水域」が 7 地点、「わり あいきれいな水域~よごれている水域」が 2 地点であり、多くの地点で「わりあいきれいな水域」と判 定されました。流入河川は、「きれいな水域~わりあいきれいな水域」が 3 地点、「わりあいきれいな 水域」が 1 地点でした。 前年度と比較すると、水質が良くなった地点は両河川、用水路で「日野用水上堰よそう森堀」など 6 地点、流入河川で「程久保川光塩女学幼稚園前」など 3 地点でした。 変らなかった地点は、用水路で「日野用水上堰市境付近」など 4 地点、流入河川では「根川大橋」の 1 地点だけでした。悪くなった地点は用水路の「黒川水路豊田第2コーポラス前」の 1 地点だけでした。 しかし、全体的に変動幅は少なく、概ね昨年度と大差はありませんでした。 (2)魚類による判定 河川では、多摩川、浅川ともに「きれいな水域」と判定されました。用水路では、「きれいな水域」 が 2 地点、「わりあいきれいな水域」が 4 地点、「よごれている水域」が 5 地点で、「よごれている水 域」と判定された地点が最も多かった。流入河川では、「きれいな水域」が 2 地点の他は「わりあいき れいな水域」が 1 地点、判別不可能の水域が 1 地点でした。 前年度と比較すると、水質が良くなったと判定された地点は、用水路で「豊田用水 NBC 工業前」など 4 地点でした。水質が変らなかった地点は、両河川と、用水路の「日野用水上堰市境付近」など 6 地点、 流入河川の「程久保川ワンド」などの 3 地点でした。 悪くなった地点は、用水路の「日野用水よそう森堀」だけでしたが変動幅は少なく、全体的に概ね水 質は前年度と同様と認められました。 (3)底生動物と魚類による判定結果の比較 底生動物と魚類による水質判定は概ね同様の傾向が認められました。両者ともに「きれい」と判定さ れた地点は多摩川、浅川の両河川と、「程久保川ワンド」「谷地川多摩川合流点前」の計 4 地点でした。 一方、比較的「よごれている」と判定された地点は、「一宮用水落川合流点下」と「平山用水ふれあい 水辺」の 2 地点でした。 日野市でも増えつつある外来種 (コモチカワツボ) (タイワンシジミ) (サカマキガイ) (アメリカツノウズムシ) (フロリダマミズヨコエビ) - 26 - (ブルーギル) ③-水- 参考:魚類の調査結果について コ イ 浅川 流入河川 用水 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ モ ツ ゴ フ ナ 属 の 一 種 シ マ ド ジ ウ ) 多摩川 ヤ ツ メ ウ ナ ギ ム ギ ツ ク ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ド ジ ウ ホ ト ケ ド ジ ョ 年度 2000 2005 2006 2007 2000 2005 2006 2007 2000 2005 2006 2007 2000 2005 2006 2007 メ ダ カ タ ニ モ ゴ ロ イ コ ) コ イ 科 の 一 種 ( キ ン ブ ナ ウ ナ マ ズ ゴ ク ラ ク ハ ゼ ジ ト ウ ズ ヨ カ シ ケ ノ ハ ボ ゼ リ ス ミ ウ キ ゴ リ オ グ ソ オ ク ピ ド チ テ バ ス ル ー ギ ン ブ ナ ッ ー キ ン ギ 外 来 種 ○ ○ ○ ○ ○ 確認された魚類は多摩川 13 種、浅川 6 種、全用水路 14 種、全流入河川 19 種で、流入河川で多く の種類が確認されました。 重要種についてみると、「環境省レッドリスト 汽水・淡水産魚類(環境省:2007)」で絶滅危惧 ⅠB 類に指定されているホトケドジョウ、ジュズカケハゼ、絶滅危惧Ⅱ類に指定されているギバチ、 メダカ、「東京都の保護上重要な野生生物種-1998 年版-(東京都環境保全局)」で A ランクに指定 されているメダカ、B ランクに指定されているシマドジョウ、ホトケドジョウ、ギバチ、ナマズ、C ランクに記載されているアブラハヤ、カマツカ、ニゴイ、ジュズカケハゼの計 9 種が確認されました。 地点別に重要種の出現状況をみると、「多摩川」が 7 種で最も多く、次いで「程久保川ワンド」で 5 種が確認されました。確認地点数が最も多かった種はアブラハヤで、6 地点で確認されました。 (ギバチ) (オイカワ) (シマドジョウ) (ホトケドジョウ) (カマツカ) (カワムツ) (ジュズカケハゼ) (ナマズ) - 27 - ー カ ワ ム ツ ヤ メ ツ ダ ギ メ カ 科 ウ 科 ナ ハ ゼ 科 ュ オ カ イ マ カ ツ ワ カ ョ ギ ア ウ バ ブ グ チ ラ イ ハ ヤ ョ カ ジ カ ナ マ ズ 科 ウ 科 ョ ユ ド ジ コ イ 科 ギ ギ 科 ( 種名 ア カ ジ カ 科 ョ 科名 ア ユ 科 3.環境の状況と取組状況の評価 ③-(2)浅川・程久保川流域の河川水量を増やす 重点項目:● ● ● ● 雨水浸透施設、貯留施設を増やす。 農地・緑地・斜面林など雨水浸透面をできる限り減らさない。 流域条例を制定する。 水循環モデルを構築する。 ★指標 23:多摩川・浅川の平時河川水量・水位 3 多摩川・浅川の流量(2007年) (m /s) 160 1.00 140 ( 水 0.50 位 0.00 月 平 -0.50 均 ) -1.00 流 120 量 100 多摩川・浅川の水位(2007年) (m) ( 月 80 平 60 均 40 ) 20 -1.50 0 1 2 3 4 5 6 7 8 1 9 10 11 12 (月) 多摩川(日野橋) 2 浅川(浅川橋) 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (月) 浅川(高幡橋) 多摩川に比べると浅川の流量は年間を通じて上流の浅川橋で約 1/5、下流の高幡橋でも約 1/2.5 程度で す(2007 年度は欠測があるので 2006 年度のデータでの比較)。両河川とも冬期は流量が少なく、7月から 10 月までが豊水期になります。水位も同じ傾向を示しています。2007 年度は 9 月に異常な増水が見られ、 特に多摩川では前月よりも流量が 8 倍以上になりました。同時期に襲った台風の影響と考えられます。 3 (m) 1.5 (m /s) 35 30 流 25 量 20 年 平 15 均 10 1.0 水 位 0.5 ( ( 年 0.0 平 均 -0.5 ) -1.0 5 0 -1.5 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 多摩川(日野橋)(A.P+65.20m) (写真:台風 9 号のツメ痕 (年度) 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 浅川(浅川橋)(A.P+112.5m) (左)浅川・高幡観測所前 - 28 - 浅川(高幡橋)(A.P+65.00m) (右)多摩川) (年度) ) ③-水- 参考:月別雨量と調査地点の総湧水量 (棒グラフ:渇水期(12月~1月)と豊水期(7月~10月)の年2回測定) (ℓ/s) 200 (mm) 800 月間雨量 700 豊水期 150 湧 水 量 600 渇水期 500 100 400 雨 量 300 50 200 100 0 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 0 07 (年度) 参考:湧水地点の状況の経年変化 ≧100.1 120 湧 出 確 認 地 点 数 100 50.1-100.0 80 10.1-50.0 60 1.0-10.0 40 20 冬期 夏期 2006 冬期 2005 夏期 冬期 夏期 2004 冬期 2003 夏期 冬期 2002 夏期 冬期 2001 夏期 冬期 夏期 0 0.1-0.9 (流量㎥/日) 浸み出し 枯渇 2007 2006 年度と湧出状況を比較すると、夏期はほとんど変化が認められません。これに対し、冬期は湧出量 の多い(100 m3/日以上)地点が減少する一方、浸み出しや枯渇地点が増加しました。 参考:南平京王線踏切立体交差工事による七生中学校自噴水への影響調査 (t/d) 6,000 自七 噴 生 5,000 井中 戸 学 4,000 の校 3,000 流 量 工事期間 (2001年1月) ↓ 2,000 1,000 0 2001年4月 2002年4月 2003年4月 2004年4月 2005年4月 2006年4月 2007年4月 2008年4月 日野都市計画道路 3・4・14 号線東豊田南平線の京王線踏切立体工事は 2007 年度も進行中です。同踏切か ら北西約 230mの距離にある市内で最大の湧水量を持つ七生中学校内の自噴井戸への影響を考慮し、工事前 の 2001 年 4 月から工事中の現在までの月別湧水量を測定してきましたが、2007 年度も最高日水量が 12 月 23 日の 3,537m3、最低日水量が 6 月 9 日の 2,515 m3 で年間を通じてこの範囲の中で推移していました。この 結果、例年と比較しても変化は無く、工事の影響は認められませんでした。 - 29 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ★指標 24:地下水の汚染状況 基準値以上 基準値未満 不検出 30 30 25 25 箇 20 所 15 数 10 11 11 11 14 12 12 11 4 15 5 2 1 1 0 13 15 5 9 1 2 1 箇 20 所 15 数 10 8 5 1 13 11 12 17 13 6 14 15 13 11 15 8 9 5 12 30 25 箇 20 所 15 数 10 5 0 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) 1.1.1-トリクロロエタン(基準値1㎎/ℓ) 13 12 17 15 11 11 10 12 1 0 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) トリクロロエチレン(基準値0.03mg/ℓ) 30 25 箇 20 所 15 数 10 5 0 15 1 1 1 1 7 8 7 5 1 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) テトラクロロエチレン(基準値0.01㎎/ℓ) 27 25 27 24 27 13 1 1 1 1 1 12 1 1 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) 四塩化炭素(基準値0.002㎎/ℓ) 2007 年度はトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1.1.1-トリクロロエタンを 14 箇所、四塩化炭 素については 13 箇所について調査を行いました。その結果、トリクロロエチレン以外の物質は検出されな い調査区が全調査区の過半数を占め、1.1.1-トリクロロエタンと四塩化炭素では検出された区もすべて基準 値以下でした。 トリクロロエチレンは検出された区が不検出区よりも多かったにもかかわらず、基準値以上の調査区は昨 年と同一の JR 豊田駅南口付近 1 箇所だけで、0.17 ㎎/ℓ を示し、基準値である 0.03 ㎎/ℓ の約 5 倍に達し ていました。一方、テトラクロロエチレンでは黒川清流公園の湧水が基準値(0.01mg/ℓ )と同じ値を示し ていました。 角田清美著「日野の地学」によれば、日野台地における不圧地下水の涵養源(供給源)は降水で、豊田駅 周辺には北八王子駅から真っ直ぐ南へ伸びる不圧地下水面の尾根に沿って北西方向から南東方向へ不圧地 下水が流動しています。従って、上記の汚染の認められた区はこの水脈に沿った地域にその原因があると推 定されます。上記 2 地点を除けば、市内全域で、全調査物質とも、基準値を超えている箇所は見当りません。 指標 25:雨水浸透マス設置個数 7,000 雨水浸透マスとは 雨水浸透マスは、屋根などに降った雨水を地 下に浸透させるための施設です。雨水を地下に 浸透させることで、雨水の分散化による河川の 洪水防止等の治水対策への貢献、涵養域拡大に よる緑の保全と育成、湧水の回復による河川の 清流復活、地下水の還元による地盤沈下防止な どが期待できます。 (個) 新規 6,000 前年までの累積(94年~) 5,000 4,000 3,000 2006 年度よりわずかながら増加し、1994 2,000 年度に設置開始以来、ほぼ 6,000 個に達し 1,000 ました。 0 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) - 30 - ③-水- 指標 26:地下水揚水量の推移 指標 27:上水道の給水量総量の推移 その他:消防、漏水他 有収水量:有料配水量 1日1人平均配水量(右目盛) 地下水揚水量 1事業所当たり揚水量 (万m3) (万m3) (千m3) 3,000 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 2,500 年 2,000 間 地 1,500 下 水 揚 1,000 水 量 500 0 95 97 99 01 03 05 事 業 所 当 た り 年 間 揚 水 量 (ℓ/人・日) 400 2,500 300 年 2,000 間 配 1,500 水 量 1,000 平 均 200 配 水 量 100 500 0 07 (年度) 95 97 99 01 03 05 0 07(年度) 年間地下水揚水量は 2006 年度に引き続いて 1,000 万 m3 以下となりました。1事業所当りの年間揚水量も前 年度より下回っています。 参考:日野市の上水道源 都分水(利根川) 参考:下水道人口比率 地下水 100% 100% 27% 26% 26% 26% 25% 25% 26% 24% 29% 27% 29% 上 80% 水 道 の 60% 取 水 40% 73% 74% 74% 74% 76% 75% 75% 76% 71% 73% 71% 割 合 20% 下 水 道 人 口 比 率 80% 62% 73% 68% 71% 77% 82% 90% 86% 89% 60% 40% 20% 0% 0% 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) 給水量も都からの分水量も例年と大差ありません。水洗化人口の割合を示す下水道普及率は 90%に達し ました。 ★指標 28:援農人数 前年度よりさらに援農人数が大幅に増えました。その原因は、市が実施している援農ボランティア養成講 座「農の学校」の第 3 期修了生が援農ボランティア登録者になったことです。 援 農 人 数 60 50 40 30 20 10 0 50 35 22 2005 2006 2007 (年度) (写真:田んぼの秋 東豊田一丁目) - 31 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ③-(3) 子どもや市民が遊べる水辺づくり 重点項目:● 「遊べる水辺」や景観・生態系にすぐれた「まもるべき水辺」を増やす。 ● 遊びや環境学習など子どもや市民の水辺の利用を増やす。 ● 市民の「水」への関心を高める。 ★指標 29:「ビオトープづくり」の取組件数(数値目標:20件) 年度 2001 2002 2003 2004 2005 2006 累積件数 2 2 4 7 8 9 2007 11 取組開始学校・団体 七生中、日野三小 仲田小、日野一小 滝合ワンド、日野二小、南平小 日野六小 多摩平保育園 平山小学校新校舎に設置、 第四小学校で設置工事実施中 ★指標 30:水辺イベントの開催数(数値目標:5回(イベント)/年) 30 浅川潤徳と浅川滝合両水辺の楽校の活動をはじめ、 年間の数値目標をはるかに超えるイベントが活発に実 施されています。2007 年度には「四小水がき隊」が結 成され、今後の活動が期待されています。 水 25 開 辺 20 催イ 件 ベ 15 数 ン 10 ト 5 (件) 28 28 20 9 9 9 9 01 02 03 04 0 05 06 07 (年度) <市の取組状況> 重点項目 用水の維持・保全 「市の行動」の内容 実施状況等 ・「用水路カルテ」づくりのための資料情報の提供な ど作成を支援する。 (緑)法政大学エコ研の支援を受け、市内総延長が 120kmとの結論を得た。今後は各用水路データのシ ステム化および維持管理の検討・提案を「用水路プ ロジェクト」として続けるが、これを支援していく。 ・「用水路カルテ」を広く広報する。 (緑)清流news等で紹介。 ・親水性、生態系に配慮した浄化能力の高い(素堀 り)水路への改修をすすめる。 (緑)高幡用水の一部を暗渠から石組みに戻す等の 取組を実施。 ・水質・生態系調査を定期的・継続的に実施し、結果 (緑)調査は定期的・継続的に実施。結果は報告書お を広報する。 よび白書等にて公表。 ・浸透区域の新築物件への雨水浸透マス設置を義 (緑)新築物件への雨水浸透マスについては、清流保 務化する。 全条例により義務化されている。 浅川・程久保川流域 ・雨水浸透施設や貯留施設の設置等、雨水利用を の河川水量を増やす 広報紙などでPRする。 ・浅川水循環モデルの構築を推進する。 (緑)広報(年1回)、HP等でPR。 (緑)国のプロジェクト等を通じ、水循環のマニュアル 作り等の形で推進。 ・「水辺マップづくり」の作成を支援し、資料情報を市 (緑)湧水マップ、ウォーキングマップを作成。 民に提供し、広く広報する。 子どもや市民が遊べ る水辺づくり ・「ビオトープづくり」を学校等の環境学習の一環とし (緑)一部の小学校で実施。 て組み込む。 ・子どもから大人までの環境教育・学習を積極的に推 (緑)水辺の楽校への協力、出張講座の実施。 進する。 - 32 - ③-水- <市民コメント:水> 用水路カルテプロジェクトは水路長の維持と浅川・程久保川の水量増を掲げ、活動を続けてきた。 2 年にわたる調査で現存する用水路長は、ほぼ 120km であることが分かった。水田の耕作を続ける農家が減 少している現在、都市化の勢いと区画整理事業の実施と相俟って、用水路をそのまま残すことは極めて厳しい 状況にある。これからの用水路は、農業用水の供給という役目ではなく、景観と環境保全のためにこそ、その 存在意義が見出されるものとなろう。 河川の水量の増加を図ることは、その流域に降った雨を、その流域に蓄えること無しでは得られない。浅川 はその流域の 90%は八王子市であるが、最近、その八王子が雨水の貯留、浸透を推進していることは頼もし いことである。いずれにしても浅川の水量増加は、八王子市に頼る以外に策はない。日野としては、それを推 進するのに当たって八王子に何が協力出来るかであろう。 程久保川は日野市内単独の河川であるので、日野市が都と協調して推進が可能である。流域の雨水の涵養や 貯留を進める方策をより一層押し進めなくてはならない。 水路の水質は、下水道の整備中の川北用水を除いて汚れの流入は少なそうで水質の保全が保たれている。日 野の下水道は雨水との分離が完全にされていることは幸いである。 8 月の晴れた暑い日に、浅川の高幡橋下流の早瀬に入ってみたが、予想外なことを体験した。確かに水は澄 んできれいであるが臭気がする。それはカビ臭さと塩素系の薬臭である。聞くところによると、浅川の水も、 この辺では北野処理場の処理水が半分近いとか。見かけだけでなく本当の清流が浅川にもどる日を期待したい。 進みは遅いが、水路の水辺が楽しい散策路となり、程久保川に清流が、浅川に水かさの増えた流れが実感で きる日が来ることを待ち望む。 (写真:(左)日野の用水路カルテづくりプロジェクト (中央)調査結果:日野市内用水・水路線図 (写真:(左・中央)日野の用水路カルテづくりプロジェクト 調査風景) (右)用水調査) (写真:水の郷シンポジウム) (写真:(左・中央)法政大エコ地域デザイン研究所 日野の用水路再生共同研究プロジェクト (右)報告書) - 33 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ④ 緑 < 目標 >人と自然が共に生きる、うるおいのある緑ゆたかなまち (数値目標)緑被率 38.3%を 2010 年まで維持する <環境の状況> ④-(1)自然に近い緑 重点項目:● 樹林地など、緑地の公有地化をすすめる。 ● 緑地の評価をすすめる(保全手法へ反映)。 ★指標 31:市が買収や寄付等で取得した樹林地面積 無償貸付 寄付 買収 参考:緑地信託面積 2001年度以降累計 (ha) (ha) 10.00 市 し が た 買 樹 収 林 等 地 で 面 取 積 得 6.0 5.5 緑 地 5.0 信 託 4.5 面 積 4.0 8.00 6.00 4.00 2.00 3.5 0.00 3.00 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) 2007 年度は買収が 0.2ha 行われただけで、緑地信託面積も わずかながら減少しました。 98 00 02 04 06 (年度) 緑地信託制度とは 良好な緑地、里山等を、所有者と市が 信託契約を結び、市が緑地を管理する制 度。市がサポートすることで、安定した 緑地維持ができる措置を図っている。 指標 32:緑の構成比の変化 0% 20% 40% 60% 206 75 1992 306 314 247 年 1997 度 268 339 228 171 90 2002 260 329 1,645 208 164 88 草地 1,692 <緑被地以外> 農地 100% 1,593 <緑被地> 樹木樹林被覆地 80% 裸地 - 34 - 水面部 (※グラフ中の数字は面積(ha)) 構造物被覆地 ④-緑- ④-(2)農地・用水 重点項目:● 農業経営へ継続的に支援を行う。 ● 農家と市民のコミュニケーションの機会・場をつくる。 ★指標 33:市民農園の面積 1,600 市民農園が農地保全になっている理由 日野市の市民農園では、宅地化農地(生産緑地ではない)を 農家から借用しています。様々な理由で、自分で耕作するこ とが困難な農地を市民農園として活用することで、農家の負 担軽減・農地の保全・市民が土に親しむ場の提供を行ってい ます。なお、市民農園に借用する農地は、固定資産税が減免 されます。 1,550 2007 年度の市民農園の面積は前年よりも増加し 1,734ha 1,750 (ha) 1,700 1,650 となりました。そのうち 0.06ha は体験型市民農園です。 1,500 2005 2006 2007 (年度) 指標 34:経営耕地面積 0 100 200 300 400 500 600 ( ha ) 70 経営耕地面積の出典統計(農林業 センサス)は 5 年周期で実施されて 75 いるため、最新のデータは 2005 年 80 度となります。 経営耕地面積は減少傾向にあり、 85 年 度 90 ( 1995 年からの 10 年間で 43%減少し ています。 ) 95 00 田 05 畑 樹園地 指標 35:生産緑地面積 150 (ha) 生産緑地地区とは 市街化区域内にある農地等の農業生産活動に裏 付けられた緑地機能に着目して、農業が営まれて いる等の一定の要件を満たす一団の農地につい て、「保全する農地」として計画的に保全し、税 制上の優遇措置など良好な都市環境の形成を図る 都市計画の制度。 140 生 産 130 緑 地 120 面 110 積 100 900 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) 生産緑地は 2002 年から他市に先がけて追加指定を行っていますが、相続や後継者難等の理由で年々 減少の傾向が続いています。 - 35 - 3.環境の状況と取組状況の評価 ④-(3) 住宅地・施設の緑 重点項目:● 民有地の緑を増やす。 ● 公共施設の緑化をすすめる。 ★指標 36:生垣の助成件数 助 成 件 数 (件) 2001年以降の累積件数 助成件数(当該年度) 80 70 6 10 60 6 50 11 40 66 13 30 56 50 12 20 39 26 10 14 14 0 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 (年度) 日野市では、住宅地を安全、快適で緑豊かな 生活環境にする目的で、2001 年度から生垣設置 とブロック塀撤去に、それぞれ 1mあたり 5,000 円と 3,000 円の費用を補助しています。 2007 年度までに 72 件について補助を行って おり、市街地の緑化をすすめています。 ④-(3) 公園・まちの緑 重点項目:● 公園の維持管理は協働体制ですすめ、公園の質の向上を図る。 ● 公園、緑道の整備をすすめる。 指標 37:年少・老齢人口と歩いていける範囲の公園整備率 50,000 100 年少人口(0~14歳の人口) 老年人口(65歳以上の人口) 公園整備率(%) 40,000 80 60 ( 人 30,000 口 ) 人 40 10,000 20 ( 20,000 歩 い て い け る 範 囲 の 公 園 整 備 率 ) % 0 1970 75 80 85 90 95 2000 0 (年度) 05 2007(年度) 歩いていける範囲の公園の整備率については、今回より算出方法を下記の方法に改め、過去に遡って 再計算しています。2007 年度は 62.4%となっており、前年度の 60.6%に比べ 1.8 ポイントの増加となり ました。 「歩いていける範囲の公園の整備率」 =供用公園箇所数/(住区数×1 住区の公園標準箇所数)×{平均供用公園面積/公園標準面積}×100 ・住区数=市街化区域内人口(万人単位):近隣住区論による 1 住区の標準人口が 1 万人であることか ら、市外化区域内人口(万人)が住区数となる ・1 住区の公園標準箇所数:街区公園=4 箇所 近隣公園=1 箇所 地区公園=0.25 箇所 ・{ }部分は、供用している公園面積の平均<公園標準面積の場合に適用する。 ・公園標準面積:街区公園=0.25ha 近隣公園=2ha 地区公園=4ha - 36 - ④-緑- ★指標 38:1 人あたりの公園面積(市民 1 人あたり公園面積 10m2 を目指す) 市 民 1 人 当 た り 面 積 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 (m2) 日野市 23区 都立公園等 含む 東京都 日野市(市立公園のみ) 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) 日野市の市立公園面積は 2006 年度と変りません。日野市は多摩動物公園を抱えている上に、公社・ 公団の設置した公園面積は多摩地区の市町村中最も広く、全体的には 1 人あたり面積は多摩地区で中の 上クラスです。 参考:多摩地区の 1 人あたり公園面積 10㎡ 以上 奥多摩町(50.49) 武蔵村山市(18.09) 瑞穂町(17.43) 多摩市(15.17) 稲城市(11.39) 昭島市(10.00) 7㎡ 以上 八王子市(9.87) 立川市(9.31) 東大和市(8.06) 町田市(8.04) 日野市(7.87) 府中市(7.27) 小金井市(7.12) 4㎡ 以上 福生市(6.92) 羽村市(6.29) 青梅市(6.01) あきる野市(5.49) 調布市(5.26) 東村山市(4.77) 武蔵野市(4.54) 4㎡ 未満 三鷹市(3.13) 清瀬市(3.10) 国立市(2.76) 日の出町(2.70) 小平市(2.67) 国分寺市(2.35) 東久留米市(2.25) 西東京市(1.77) 狛江市(1.57) ※桧原村は無記載。 原則として1つの公園が複数の市町村にまたがる場合、公園の数は、面積の占める割合の大き い方の市町村に計上し、面積は各市町村ごとに計上している。 面積は都市公園(市町村立公園+都立公園+国営公園)+都市公園以外の都、市町村立 公園+その他(公団・公社の設置する公園等)の合計で表している。{「東京都建設局公園調 書」(2007年4月1日現在)より} (写真:雑木林の残るわが町) (写真:緑地が散在するわが町) - 37 - 3.環境の状況と取組状況の評価 <市の取組状況> 重点項目 自然に近い緑 「市の行動」の内容 実施状況等 (緑)2007年度で、南平 1570m2 約1.4億円、日野緑 ・緑地の公有地化のため、毎年一定額の予算を確保 地 670m2 約2.5億円、浅川周辺他 約1.3億円確保 する。 した。今後は、日野緑地および百草地区の残りにつ いて公有化を図っていく。 (都)緑地の公有地化を進めているが限界がある。今 後は都市計画の制度を活用し民有地の緑を保全す ・広域的な丘陵地のつながりを考えた緑地の保全に る施策も検討しなければならない。また、生産緑地の ついて、市外を含めて検討する。 指定要件の見直しについても都と連携しながら国に 要望していく。 ・緑をまもるために市民債の発行をすすめる。 (緑)未実施。市民債の発行は考えていない。 (産)農地を抱える都内10区、26市、2町で連携組織 ・国・都に緑にかかわる相続税等の是正改善を求め (都市農地保全推進自治体協議会)を立ち上げ、早 る。 急な税制の見直しを求めて、国と都に強く要請して いく。 ・「日野市農業振興計画」を推進し、農業経営の安定 (産)市民農園の増設。 と農地の保全を図る。 ・地場野菜や即売会の情報が市民に届くよう支援す (産)産業振興課窓口での直売所「ふれあいマップ」 る。 等の常設および配布。 農地・用水 ・地場産品の給食への供給率の向上を目指す。 (産)契約栽培品目4品目を目指し契約栽培作業チー ム会議を開催。 (産)PTA等による保護者対象給食試食会、女性農業 ・農家間のネットワーク、農家と消費者の話合いの場 者みちくさ会による消費者交流会の実施。都市農業 を設ける。 シンポジウムの開催。 ・公共施設の緑化を図る(屋上緑化、街路樹の整備 等)。 住宅地・施設の緑 (緑)校庭の芝生化については東光寺小学校で実 施。屋上緑化等は平山小、一中等で検討。 (都)百草公園西、落川東、百草御林山、栄町、万願 ・地区計画で敷地の最低緑化率を定める。 寺の各地区で実施。 ・緑化について相談できる窓口、支援システムをつく (緑)日野市環境緑化協会による「緑化講習会」を年 る。 間を通して実施。 (緑)公園の出入口のバリアフリー化は、年間10箇所 程度実施されている。公園探検隊との協議事項でも ある。 ・基準に沿った公園整備を図る。 (緑)公園探検隊、公園愛護会、自治会等との協働で ・市民・民間団体・事業者・市などによる協働体制を 安全・安心な公園の計画、整備、維持管理を行っ 整え、公園の計画、整備、維持管理をすすめていく。 た。 公園・まちの緑 (緑)公園探検隊との協働での計画、整備についての ・自然環境、地域ニーズに配慮した植栽、風景にな 協議、公園愛護会・自治会等との協働での維持管理 じむデザインとする。 を行い安全・安心な公園の計画、整備、維持管理を 実施。 (緑)市内62路線の街路樹、グリーンベルトの中・低木 ・緑をつなぐ街路樹の整備をすすめる。 の刈込み、植樹ますの除草・清掃の業務を直営及び 委託にて実施。 (緑)自然観察会を、日野市みどりの推進委員会と共 ・緑の重要性についてPRする。 催で実施。 <市民コメント:緑> 宅地開発、区画整理、道路整備に伴い、緑の面積が減少する一方であることは、昨年と同様です。開 発地には一定の緑を復元することにより、少しでも回復を図るという試みも進められているようですが、 本当の意味での貴重な緑地というものは、時間をかけて形成され、そこで貴重な動植物が微妙なバラン スをたもちながら生きていることもよく認識する必要があります。緑でありさえすればよいというもの ではありません。今後はそのような意識をもち、日野市に昔からある緑をなるべく現状で保全すること が大切だと思います。 また、日野市の緑を誇りに思い、大切にしようという気運を、市全体に広げたいものです。そのため に必要なことは、市民や事業所などへの PR・呼びかけを積極的に進めるということです。緑の重要性を 理解し、行動できる市民・企業を育てることも今後重要なのではないでしょうか。 - 38 - ⑤-ごみゼロ- ⑤ ごみゼロ < 目標 >焼却・埋立量1/10を目指すごみゼロ社会の実現 (数値目標)1人あたりの総ごみ量 多摩地域で最少を目指す(2012 年) <環境の状況> ⑤-(1) 消費・分別の取組(くらしの4R) (4R(Refuse=ごみの発生回避、Reduce=発生抑制、Reuse=再使用、Recycle=再生利用) 重点項目:●「日野ルール」をつくる (市民、事業者、市が協力してごみの排出抑制をするための日野市独自のルールを確立する) ★指標 39:ごみ・資源排出原単位(1 人 1 日あたりのごみ・資源物排出量) 1,200 (「ごみ改革」実施) ↓ 1,050 1,062 1,042 1,009 1,020 (g/人・日) 1 1,000 人 994 952 978 1 785 800 763 日 650 634 626 670 591 あ 600 638 た り 400 排 138 出 200 量 53 63 11 20 30 37 2 0 1993 1995 1997 1999 841 853 ごみ排出量 848 811 815 809 780 792 789 791 743 769 754 714 208 210 208 201 201 2001 2003 2005 資源物排出量 多摩地域最少ご み排出量 198 186 2007 (年度) 1人1日あたりのごみ排出量は、総ごみ量÷各年10/1現在人口÷年間日数で算出。 総ごみ量は国や市の統計に準じて、可燃・不燃・粗大・有害・資源物の収集量と持込量の合計とした。従来の白 書では資源物を除いた合計を用いていたため、過去掲載分とは値が異なる。また、資源物排出量は、上記の式 の総ごみ量を資源物収集量(集団回収量は除く)に置き換えて算出した。 また、多摩地域でのごみ排出最少自治体は次の通り。 1993~1998年 檜原村、1999~2001年 東久留米市、2002~2005年 清瀬市、2006年~ 小金井市。 市民の努力の結果、1 人 1 日あたりのごみ排出量、資源物排出量とも、「ごみ改革」後、最も少 なくなり、目標に向って少しずつ前進しています。リサイクルには多額の費用がかかることもあっ て、市民には販売店回収や集団回収の利用をひきつづき呼びかけています。 「日野ルール」とは 2005 年の環境基本計画の見直し時に提案された考え方で、「市民、市内販売店・事業者、 市が協力してごみの発生回避、排出抑制の取り組みをすすめるための、日野市独自のルール」 のことです。 見直し当時は、レジ袋やトレーなどの包装材の削減のほか、環境に優しい商品の販売をす すめる「エコストア制度」を重視していました。しかし、その後の環境市民会議での話し合 いや現在行われているごみゼロプラン見直し作業の検討の中でイメージが変わってきていま す。販売店、市民、市が集う協議会を設立し、これまでは個々のスーパーだけに行っていた レジ袋有料化なども、新たに立ち上げる協議会の中で「日野ルール」として新たなしくみづ くりを進める方向で検討されています。 - 39 - 3.環境の状況と取組状況の評価 指標 40:ごみ量内訳と資源化率 70,000 (t) 資源回収(市事業) 60,000 持込量 50,000 ご 40,000 み 量 30,000 有害 粗大 20,000 不燃 10,000 可燃 0 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 (年度) 全般的に少しずつ減少しています。 (%) 40 資 源 30 化 率 20 ※資源化率=(資源ごみ量+施設処理資源化量+ 10 *エコセメントについては、2006 年度データより 集団回収量+エコセメント*)/(総ごみ量+集団 回収量)×100 算入しています。 0 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 (年度) 2006 年 7 月より、焼却灰のエコセメント化事業が開始となったため、資源化率が大幅に向上しました。 2007 年度の資源化率は、前年度とほぼ同水準の 36.0%でした。 指標 41:ごみ処理経費 2007 年 度 の ご み 処 理 経 費 は 、 2,538,779,015 円であり、前年度とほぼ同額 です。 (百万円) 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 (年度) ★指標 42:マイバッグ持参率・レジ袋辞退率 マイバッグを持っていこうという市民の意識 は定着してきています。 2007 年度には、市内の 1 事業者(3 店舗)で、 レジ袋の無料配布を中止しました。 マイバッグ持参率 50% 40% 30% 46% 36% レジ袋辞退率 44% 42% 32% 29% 29% 22% 20% 10% 0% 2003年 7月 - 40 - 2004年 7月 2005年 6月 2006年 11月 ⑤-ごみゼロ- ⑤-(2)ごみ処理システム(脱焼却・脱埋立を目指して) 重点項目:●燃やさない・埋めないシステムづくりを推進する。 指標 43:焼却処理量 (t) 60,000 可燃ごみの多くを占める生ごみを減らすこと 50,000 が、焼却処理量の減少につながります。生ごみ 40,000 を減らすため、食べ残さないことや、生ごみ処 30,000 20,000 理機の普及推進等の啓発をさらに続けていきま 10,000 す。また、生ごみの地域内循環を拡大していき 0 ます。 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) ★指標 44:埋立処分量 10,000 (m 3 ) 8,000 7,798 最終処分場で、焼却灰のエコセメント化事業 7,347 が 2006 年度途中から始まったことにより、2006 6,366 5,136 4,834 4,605 4,528 4,373 6,000 年度は埋立処分量が大幅に減少しましたが、 4,000 2007 年度はさらに埋立処分量が減少しました。 1,319 2,000 684 0 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) 参考:ごみのゆくえ(2007 年度) 可燃ごみ 28,820t (持込分 6,840tを含む) 焼却 36,106t 不燃ごみ 6,161t 2,035t (持込分 6,161t 338tを含む) 粗大ごみ 2,946t エコセメント(資源化) 3,808t 残灰 3,808t 焼却鉄 377t 破砕 7,033t 872t (持込分 埋立 684t (処分場搬入時の重量) 不燃物残渣 684t 施設処理資源化 ・アルミ 21t 1,810tを含む) 破砕不適物 39t ・破砕鉄 1,077t 資源化 1,137t ・破砕不適物 39t 有害ごみ 78t 資源物回収 11,915t 集団回収 1,735t ・乾電池 52t ・蛍光灯 26t 資源化 13,650t - 41 - 処分 455t 3.環境の状況と取組状況の評価 ⑤-(3)資源再生リサイクルシステム(小さな循環を目指して) 重点項目:●店頭回収など、上流部分での循環を強化する。 ●生ごみなど有機性資源の地域内循環をつくる。 指標 45:可燃ごみの組成(1993~2007 年度可燃ごみ(乾ベース)) (t-乾重) 土砂・陶器類 ガラス 40,000 金属 ゴム・皮革 30,000 プラスチック 20,000 草木 布 10,000 厨芥 紙 燃 え な い ご み 燃 え る ご み その他可燃物 0 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 (年度) 参考:可燃ごみの組成(2007 年度可燃ごみ(湿ベース)) ガラス, 0.5% 土砂・陶器 類, 1.4% 金属, 0.4% ゴム・皮革, 0.1% プラスチッ ク, 12.0% その他可 燃物, 4.0% 紙, 38.6% 草木,4.0% 布,2.2% 厨芥, 36.8% 可燃ごみの組成分析の結果、乾・湿ベースともに 30%を超えた紙が最も多く、厨芥(生ごみ)が続きま す。 紙は分別により、生ごみは水分をよくしぼる、土に埋めるといった方法で、効果的な減量ができます。 - 42 - ⑤-ごみゼロ- <市の取組状況> 重点項目 「市の行動」の内容 実施状況等 ・「日野市廃棄物の処理及び再利用の促進に関す る条例」等を整備し、事業者の責務の拡大を図る。 拡大生産者責任への ・使い捨て商品・過剰包装について、法規制の導入 (ご)一部事業者への働きかけ、理解を促してはいる 動機付けを誘導する を働きかける。 が、条例など制度制定には至っていない。 ・拡大生産者責任の徹底を働きかけるとともに、製 品アセスメント、PRTRの制度整備、経済的手法(デ ポジットや税・課徴金)の導入を働きかける。 (ご)「日野ルール」として、従来はエコストア制度を検 ・レジ袋やトレーなどの削減のためのルールづくりに 討していたが、現在は、事業者、行政、市民が一体 「日野ルール」をつく 向けて、事業者との協力体制をつくる。 となったルールづくりを検討している。 る 具体的には、販売店、行政、市民が集う協議会を立 ・エコストア制度を検討する。 ち上げ色々な仕組みづくりを考えていく。 ごみ処理システム(脱 ・発生量の増大につながらないよう工夫しつつ、プラ (ご)プラスチックごみの処理方法について検討して 焼却・脱埋立をめざし スチック容器包装の分別収集を拡充する。 いる。クリーンセンター建て替えを計画している。 て) (ご)資源ごみの販売店回収の啓発をしている。事業 ・リターナブル容器の積極的な調達や、リース・レン 系のごみを抜き打ち検査し、資源ごみの自己処理を タルの効果的な活用を図る。 促している。 資源再生リサイクルシ ステム ・未利用の有機物の循環の輪をつくる(生ごみ・落ち (ご)生ゴミの処理について啓発している。市がプラン 葉の循環システムづくりを促進)。 トを設けることも検討している。 (緑)環境緑化協会での腐葉土作成販売、伐採木、 選定枝チップ化を実施している。2007年で270m3生 ・未利用の有機物の循環の輪をつくる(生ごみ・落ち 産した。 葉の循環システムづくりを促進)。伐採樹木や剪定 (産)学校等の落ち葉を、学校給食を提供している農 枝のチップ化を促進。 家に肥料として供給している。ファーマーズセンター の設置、附帯設備として堆肥所の設置も合わせて 検討。 <市民コメント:ごみゼロ> 日野市と日野市ごみ減量推進市民会議は、「1人あたりの総ごみ量で多摩地域最少を目指す」という 数値目標に向けて、ごみ情報誌「エコー」や「ごみ・資源分別カレンダー」などで「減らそう!1人1 日あと 100g」のスローガンを掲げ、①レジ袋や過剰包装は断る、②生ごみを減らす、③ペットボトル、 トレイ、紙パック、新聞紙などの資源物は販売店へ返す、といったことを市民に呼びかけてきました。 また、市内各スーパーに対してレジ袋有料化の実施を要請してきましたが、いなげやがそれに真っ先 に応じ、市内3店舗で有料化に踏み切りました。一般スーパーのレジ袋有料化としては多摩地域初。 2007 年度の1人1日あたり総ごみ量は、前年度の 809gから 780gへと 29g(3.6%)減少し、多摩 地域でのランキングは前年度の 7 位から 6 位に上がり ました。しかし、多摩地域最少の小金井市(714g)と は依然として 66g(8.5%)の差があります。 2006 年 4 月にスタートした「ごみゼロプラン」見 直しでは、2006 年度に行った計画の検証をもとに、 2007 年度から生ごみの減量、資源物の販売店回収・ 集団回収の推進、プラスチック製容器包装分別収集の 拡大、計画推進の仕組みづくりなどについて検討して います。 レジ袋有料化については、全市への拡大を目指し、 引き続き各スーパーに実施を要請していきます。 - 43 - (写真:ごみ減量ポスター展) (1) パートナーシップ型組織等による環境への取組状況 4.環境への取組状況 以下では、日野市において、市と市民の協働、市民団体、行政、学校、事業者、大学等による環 境への取組を主体別に紹介します。 (1) パートナーシップ型組織等による環境への取組状況 ここでは、日野市において種々の環境問題に対し、市単独、市と市民の協働、あるいは市民だけ で継続的に実施している活動の主な事項を紹介します。 ① 地域エネルギー協議会 日野・地域エネルギー協議会は、新エネルギービジョンや省エネの普及・啓発のために 2004 年 4 月に立ち上げました。 2007 年度当初は前年に発行した「くらしの e 手帖」エアコン編に続き、照明編の企画を検討し始 めていたところ、環境省の「平成 19 年度主体間連携モデル推進事業委託業務(省エネ家電)」の 受託がきまり、「自己測定と省エネ相談による省エネ家電普及『日野モデル』事業」の実施に取り 組みました。この事業で実施した主な内容は次の 5 つです。 ⅰ.本事業の総合企画・調整のために協議会設置(3 回開催)。 ⅱ.省エネ家電普及プログラム開発のために省エネ家電学習会等の実施。(電力消費量測定のた めの機器「ワットチェッカー」の測定使用説明会と地域別小規模説明会を 11 回実施。170 世 帯の自己測定結果を得た。また、省エネナビを使った電力消費量を数軒で実測。) ⅲ.くらしのフェスタに参加し、省エネ家電普及の展示及び省エネ相談会の実施。 ⅳ.「くらしの e 手帖」冷蔵庫編及びエアコン編の増刷、温暖化防止及び省エネ家電普及のチラ シ 1 万枚作成・配布。 ⅴ.普及啓発効果の測定(測定結果をもとに)二酸化炭素削減効果の試算。 また、2007 年度後半より、同時並行で照明編の調査を継続実施しています。 ② NPO 法人太陽光発電所ネットワーク(略称 PV-Net) PV-Net は、約 1900 名の会員からなる個人太陽光発電所長の全国的な組織です。その目的は、 「交流と学びの場の実践による情報共有化、相談室の開設、PV 健康診断の実施、社会への発信、太 陽光発電のグリーン電力証書化」などを通して、太陽光発電システムの普及・拡大を図り、環境や エネルギーにまつわる課題や問題を市民の立場で対処し、社会に貢献することです。 日野市内には、200 件を超える太陽光発電システムが導入されていますが、現在、14 名が PV- Net の中で、「日野近隣グループ」として活動しています。 日野市内の PV-Net 会員は、交流の場の実践として不定期ですが年に数回会合を開催し、それぞ れの発電状況や研究成果の発表など情報共有を積極的に図っています。会合には日野市内の会員だ けではなく、八王子市、町田市、稲城市といった近隣市の会員も参加し、活発に情報交換を行って います。 2007 年度には第1回「ひの環境フォーラム」に参加し、活動紹介のパネル展示など、活動紹介を 行い、日野市内の環境団体と交流することができました。 今後は、「グリーン電力証書」の活用など日野市との協働を通じて、さらなる太陽光発電システ ムの普及促進に向けた活動を行うことを目指しています。 会合やイベントの開催はメールによる連絡のほか、市の広報への掲載やはがきによる案内もして おります。会合には PV-Net の会員だけではなく、太陽光発電に興味や関心をお持ちの方はどなた でも参加できます。 - 44 - 4.環境への取組状況 ③ 日野産大豆プロジェクト 「地元で取れた大豆を学校給食で子どもたちに食べてほしい」と日野市内の小・中学校の栄養士、 農家、ボランティアが協力して立ち上げたプロジェクトで、2007 年度は 4 年目になります。大豆の 作付け面積も約 4,000m2 と拡充されました。農家の指導の下、種まき、草取りをし、約 800kg が収 穫されました。大豆は豆腐等に加工され、市内全小・中学校の給食で使用されました。 ④ 農の学校 農業者の高齢化と後継者不足による農業の担い手不足を解消するため、援農ボランティア養成講 座として、農の学校(第 3 期)が 2007 年 1 月から開講し、1 月から 12 月までの 1 年間で、講義 9 回、実習 19 回を受講し、土づくりから収穫までの知識と技術を学びました。第 3 期生は 20 名が受 講して全員が卒業し、新たな援農ボランティア登録者が誕生しました。 農の学校では、地元の農家から正しい知識、技術を教わることができ、日野市内の農業のおかれ ている現状を知ることができました。また、援農活動の中で新しく知人、友人を得ることができ、 充実した 1 年間となりました。 今後、この活動に多くの市民が参加することにより、日野の農地、自然を守ることにつながるも のと思います。(3 期生代表者のコメント) ⑤ ツバメのくるまち事業 「ツバメのくるまち事業」では、市内の小、中学生の作品を原 画として使った「ツバメのくるまちシール」の作成、配布及び全応 募作品の原画展、市民からのツバメの巣などの観察情報による 「ツバメマップ」制作、小学生向けの観察会「ツバメ探偵団」を 実施しました。 ⅰ.ツバメのくるまちシール 251 点の応募作品の中から、小学生、中学生それぞれ 3 点ず つの優秀作品が選ばれ、そして各最優秀作品のデザインを用い 藤井那々子さんのデザインによる たシールが作成されました。これらのシールはツバメの巣の有 2007 年の「ツバメのくるまちシール」 る家やツバメの情報を環境情報センターに寄せて下さった市民 や子どもたちに配布されました。 応募された全作品は原画展として、交流のある石川県小松市の 小、中学生の作品と共に、6 月の環境月間中、市役所1階ロビー と新築された京王線高幡不動駅のコンコースで展示しました。 ⅱ.ツバメマップ制作 バードリサーチ(*)が実施している「ツバメかんさつ全国ネッ トワーク」と共同で、市民からのツバメの巣情報をもとにツバメ (写真:ツバメシールの展示) マップ制作を行いました。 (*:バードリサーチは府中市に事務所を持つ NPO 法人です。 http://www.bird-research.jp) ⅲ.子供たちのツバメ探偵団 みさわ児童館の子どもたちとツバメ観 察会「ツバメ探偵団」を行いました。 (写真:ツバメ探偵団) - 45 - (1) パートナーシップ型組織等による環境への取組状況 ⑥ 絶滅危惧種カワラノギクの回復事業 ―2007 年は満開を前に、台風 9 号による出水で全滅しました― 日野みどりの推進委員会は絶滅危惧種で関東地方の固有種である、カワラノギク(キク科)の回 復事業を 2003 年の春から始め、2003 年秋には 3 株、04 年は 9 株、05 年は 6 株、06 年は 18 株と順 調に育ってきました。2007 年夏の事前調査では 20 数株が秋には花を咲かせ、かつて河原いっぱい に咲き乱れていた風景に近い眺めを期待していました。ところが、9 月に入り、6 日から 7 日にか けて台風 9 号が関東地方を縦断し、多摩川は上流の小河内観測所で観測開始以来最大の 710mm の豪 雨が観測され、その出水により約 15 ヵ所で護岸崩壊などの被災を受けました。運悪く私たちの回 復実験地も増水に見舞われ、カワラノギクの生育地は跡形もなく流されてしまいました。全滅です。 しかし、数年に 1 度の頻度で洪水が起こり富栄養化した河原が貧栄養の丸石河原に戻ることは、ギ シギシやシナダレスズメガヤなどの帰化植物に侵入され難くなり、カワラノギクにとってはむしろ ありがたい現象なのです。私たちは、今回の不運を自然の摂理として受け止め、来春からもう一度 当地産の種を蒔き、回復事業をやり直すつもりです。 参考までに、洪水前(2006 年秋)と洪水後の生育地の写真を示しました。この台風 9 号による多 摩川上流での豪雨がいかにすさまじかったかがわかります。 (写真:洪水前の生育地 2006 年秋) (写真:洪水後の生育地 2007 年秋) カワラノギクの回復状況 36 開花株 ロゼット株 (株数) 18 11 7 2004 6 2005 洪 水 に よ り 全 滅 ) 3 2003 (写真:満開時のカワラノギク 9 18 ( 40 35 30 25 20 15 10 5 0 2006 2007 (各年10月) 2006 年 10 月) 注)開 株:秋に花を咲かせ種子を作って一生を 終わる(枯れ死する)。 ロゼット株:秋に花は咲かなかったが、越冬し て、翌年以降に花を咲かせる。 - 46 - 花 4.環境への取組状況 ⑦ 公園探検隊 公園探検隊は 2001 年に策定された「日野いいプラン 2010 市民行動プロジェクト」の 1 つで、特 徴ある魅力的な公園作りを目指して、市民ボランティアと市職員の約 20 名がメンバーとして集ま り、活動を開始してから、今年で 7 年目にあたります。 2007 年度の公園探検隊の活動は、2006 年にスタートした公園の管理運営を考えるプロジェクト の一環として取り組んだ、公園愛護会へのアンケートの結果についてまとめと分析を行いました。 内容は以下のとおりです。 ⅰ.アンケートの目的と実施概要 公園探検隊は、「特徴ある公園作り」をめざして活動を行っていますが、そのためには、市民 が中心となって身近な公園を管理運営する市民ボランティアの増加が不可欠だと考えています。 しかし、既存の、市民ボランティアである「公園愛護会」は、組織の解散や活動の衰退がみら れ、団体数も伸び悩んでいます。また、複雑でわかりにくい管理運営体制、管理者と市民ボラン ティアの意識の違い、アダプト制度(無償ボランティア制度)への移行などの問題もあり、新し い市民ボランティアが参加しやすい仕組みづくりの検討が必要です。 そこで今回、公園愛護会およびその他のボランティア組織の活性化のために公園ボランティア が抱える問題などについて調査する目的でアンケートに取り組みました。 アンケート実施概要 ・対象:公園愛護会(45団体) ・アンケート実施期間:2007年2月~3月 (整理・分析は2007年4月~2008年2月) ・回収率:100% ⅱ.アンケート結果と公園探検隊の提案 ■ 活動参加主体の拡大 ・60 歳以上の方々によって公園が維持されていることが明確に現れています。また、70 歳以 上のみの団体も 6 団体と、公園管理も高齢化が進んでいます。 ・老人会、自治会などを母体とする団体は新規入会員が期待でき、公園管理も継続できる土壌 はありそうですが、有志による団体は今後その継続性に注意が必要です。 ■ 市民の裁量を増やすルール作り ・アダプト制度の導入で謝礼金が廃止されると、管理をやめる団体もあることが考えられます。 まだ制度の理解がなされておらず、導入に当たっては慎重を要します。 ・アダプト制度へ移行するには、市民の裁量を増やし、やりがいのもてる公園の管理・運営が 行えるルール作りが必要です。 ・活動が近隣・自治会など住民間の交流、コミュニケーションの場として利用されていること が多く、公園の管理活動を「地域住民の居場所づくり」として考えたルール作りの再検討が 必要です。 ■ 活動の魅力作り ・公園愛護会同士の問題意識の共有および解決方法を探る場づくりが必要です。そのためには 通信を発行して、良い取り組みを行っている団体の紹介など、積極的な情報提供と意見交換 の場が必要です。また、活動を PR するために公園管理の協力者名を看板に明記するなど工 夫が必要です。 - 47 - (1) パートナーシップ型組織等による環境への取組状況 ま ち ⑧ 持続可能な日野をつくろう!「ESD-Hino」 ESD-Hinoは、市民活動が活発に展開され、市民・事業者・行政との協働が定着しつつある日 野市にあって、環境や福祉、男女共同参画、人権など多様なテーマを掲げ活動する主体が参加して、 『持続可能なまちづくり』をテーマに活動を展開、2 年目を迎えました。 持続可能な未来のために必要なものは、命が大切にされる豊かな環境であり、一人ひとりが尊重 される社会ではないでしょうか。そのような社会づくりのための考え方や取り組み方を学び合い、 育ち合うことが「ESD」です。環境や福祉、経済や人権、教育など多様分野の活動をつなぐ新たな 価値観を広げるための活動に取り組んでいます。 ESD を広げる目的で、環境市民会議をはじめ、市民団体事業者に協力を呼び掛け実行委員会形式 で企画・開催した第 1 回ひの環境フォーラムは、サスティナツアーと題した、日野の特徴的な風景 や環境保全型のまちづくりの実践例を訪ね、守りたい日野の姿を参加者と共に確認しました。各団 体の協力と呼び掛けによるフォーラムには、100 人を越える参加がありました。単体では経験し得 ない協働のあり方を成果とし、今後も幅広い活動を展開して行きます。 日野市でのESDの取組み ・ESDキックオフ集会(2005年2月) (「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)代表理事阿部治氏の講演とシンポジウム) ・「地域集会」(2006年2月)豊中市の先進事例を学ぶ ・ESD-Hino発足(2006年6月) (市民・日野市役所職員・日野市環境共生部環境保全課で構成) ・講演会”スウェーデンからのメッセージ・・・地域で「やること」「できること」”(2007年3月) ESD-Hinoの主な活動 ・ESD-Hino手づくり絵葉書の作成と販売(福祉まつり他) ・くらしのフェスタへの参加 ・日野市消費者運動連絡会映画会「不都合な真実」共催 ・平山台小学校施設利用への提案書提出 ・第1回ひの環境フォーラムの企画・実施 ・ESD-Hino紹介パンフレットの作成 「ESD」とは、「持続可能な開発のための教育」を表す英語(Education for Sustainable Development)の頭文字ですが、2002 年のヨハネスブルグサミット(持続可能な開発に関 する世界首脳会議)で日本の市民と政府が共同提案し、国連総会で実施が決議されまし た。 2005 年~2014 年までの 10 年間、持続可能な開発の実現に必要な教育への取り組み と国際協力の推進を各国政府に働きかける国連のキャンペーンです。 (写真:ESD-Hino くらしのフェスタへの参加) (写真:第1回ひの環境フォーラム) - 48 - (2) (2) 市民による環境への取組状況 市民による環境への取組状況 ここでは 2007 年度に行われた、日野市における市民団体に よる環境への取組実績を紹介していきます。新たな市民の参加 のきっかけとなるよう、単なる活動の記録だけでなく、グルー プの活動場所や連絡先等も紹介します。なお、団体名に続くⅠ. ~Ⅳ.については原則として右表の内容を示し、2007 年度の 活動実績については表形式で掲載しています。 Ⅰ.活動目的、活動内容等 Ⅱ.人数 Ⅲ.代表者、活動場所、連絡先 Ⅳ.情報提供・参加募集方法等 東豊田緑湧会 Ⅰ.活動目的・活動内容等:東豊田緑地保全地域の豊かな自然環境を荒廃させないため、手入れを行 い、身近な自然を永く保存し、明るい雑木林として維持するために緑地保全等を継続して 11 年 目になる。2005 年度の「水と緑の日野・市民ネットワーク」の設立に深く関わる。 主な活動項目・下草刈り、間伐、除伐、剪定、枝打、萌芽更新地管理、実生の移植 ・特殊植物保護活動、植生調査、清掃活動 ・湧水群・流水路の保全・保護 ・他保全地域視察や交流会 Ⅱ.人数:20 名 Ⅲ.活動場所・連絡先:東豊田緑地保全地域内 小太刀 智明(TEL 042-583-4308) Ⅳ.情報提供の方法:広報・HP・チラシなど 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 毎月活動日 下草刈・笹刈 萌芽更新地の下草や笹を刈り、雑木の再生を助長し 延べ123 健康な樹木を育てる。 3月・6月 間伐 樹木が込み合った所と枯損木や変形樹の間伐:変形 延べ26 樹の再生の目的もある。 3月・12月 清掃活動 保全地域全域の不法投棄物回収と監視:小規模な 延べ38 清掃活動は毎回活動日に実施。 4月・5月 特殊植物保護活動 希少植物の株数調査、生育補助の為の除草、盗掘 延べ12 防止のための花摘み。 5月・10月 他団体交流・研修 他保全地域の保全活動団体との現地交流会:自然 延べ19 教育園・演習林・自然公園での研修。 7月・11月 竹林整備 侵食している竹を割合調整しながら間伐や除伐をす 延べ18 る。 8月・12月 湧水地の保全・保護 湧水口の土砂撤去、流水路の除草と落葉採り、セキ 延べ27 ショウ等の繁茂調整。 9月・10月 グリーンシップアクション 企業の環境貢献活動に対応し、保全活動の体験実 延べ116 習を開催。 1月・2月 除伐 常緑照葉樹類の除去・園芸種類の除去:従来種でな 延べ32 い植生植物の調整。 日野くらしのフェスティバル実行委員会 Ⅰ.活動目的・活動内容等:1989 年より年に 1 回、日野市消費生活展として市内の消費者団体が自主 的に行う日ごろの消費活動の発表の場として開催する。 Ⅱ.16 団体、4 行政機関 Ⅲ.活動場所・連絡先:日野市生活保健センター、かわせみ館 Ⅳ.参加募集方法:広報、ポスター、チラシ、プレスリリース 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.10.21 日野市消費生活展 合成洗剤や使い捨て容器を使用しないなど、環境を 意識したアイデアいっぱいの販売や展示、手作り体 験コーナー、スタンプラリーなど。2005年度より「健康 フェア&くらしのフェスタ」の名称で同時開催。 1,500 また、マイバッグ推進への取り組みとしてレジ袋有料 化要望書を作成し、市内スーパー、コンビニへ呼び かけた。 - 49 - 4.環境への取組状況 自然の恵みを楽しむ会(石坂ファームハウス) Ⅰ.都市農業の普及と理解・四季を通じての活動、食農教育 Ⅱ.会員 250 名 Ⅲ.石坂昌子 (TEL 042-591-6477) Ⅳ.年会費 1,000 円 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.21 ヨモギ団子作り 国産大豆を石臼で挽く。本物の味を楽しむ。 30 2007.5.21 ジャム作り 日野産イチゴでジャム作り(JAみなみ・日野)。 15 2007.5.23 ジャム作り 同上(JAみなみ・多摩稲城)。 20 2007.6.16 茶摘み 手作り茶を飲んでみよう。 20 2007.7.28,29 東京温暖化防止プロジェクト体験 親元を離れての集団生活(1泊)。清掃、食事作り、野 65 交流 菜収穫。 2007.7.7 カレーパーティー じゃが芋掘れたかな、夏野菜たっぷりのカレー作り。 50 2007.7.30 夏を味わう 東京地域婦人団体(ビデオ制作協力)。 ― 2007.8.5 そうめん流し お箸でそうめん食べられるかな、夏野菜の味見。 80 2007.9.14,15 お泊り会 古民家での農家の生活体験。 14 2007.11.3 秋の収穫祭 落花生、里芋、さつま藷掘り・とん汁パーティー。 80 2007.11.27 しめ飾り作り 自分で作った飾りで新年を迎える。(JAみなみ)。 40 2007.12.15 しめ飾り作り 日野の自然を守る会。 ― 2007.12.22 しめ飾り作り 恵の会。 30 2008.1.26 餅つき 杵でついた餅おいしい。 40 2008.1.26 農業シンポジウム 第4回都市農業シンポジウム。 ― 2008.2.11 焚き火 野焼きの大切さ(農業、環境、マッチの使い方)。 90 2008.2.16 旧暦の七草粥 やっと見つけた七草、1年健康でいられますように。 30 2008.3.26 きな粉を作ろう 石臼で 日野産大豆のきな粉作り、いい香り(公民 13 館)。 2008.3.30 倉沢散策 ひと歩み後、農家でお茶を(公民館)。 12 2007.6.9 米講座第1回、田植え。 田植講座 80 2007.8.5 案山子作り、田の観察会、昆虫、草。 40 2007.10.13 米講座第2回、稲刈り。 80 2008.1.26 自分で植え、稲刈りした米での餅つき。 60 黒川湧水を生かす会 Ⅰ.浅川、多摩川の清流によって作られた段丘の端は、古くから良質な湧水帯として知られています。 特に日野市豊田地区の黒川湧水群は、自然豊かな美しい緑に囲まれた一帯となっています。このよ うな自然を身近なところから見直し、生かし、守っていこうという意図で、2002 年に市内の有志が 集まり、会を発足させました。そして、清流を象徴する「わさび」を作ることによって、市民の方々 にも日野の自然の素晴らしさを再認識して頂ければ幸いと思い、活動を続けております。 Ⅱ.会員:25 名 Ⅲ.活動場所:「黒川湧水わさび園」(日野市東豊田) 連絡先:会長 一ノ瀬公男(TEL 042-581-2222) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.1 わさび栽培 苗植え(800本)400本の収穫を目指す(流入した土を 20 洗い流した後)。 2007.5 遮光ネットを掛ける。 15 2007.5 伊豆天城湯ヶ島町へわさび田の視察、研修へ。 4 2007.9 遮光ネットを外す。 5 2007.12 収穫(100本)。苗植えの時期や方法を再考し、水の 20 管理も徹底すること等が来年への課題。 通年 水の管理(水量、水温を一定にするため、揚水ポン プを使用)、害虫の除去、清掃(落ち葉、水草の除 延べ200 去)。 - 50 - (2) 市民による環境への取組状況 日野市消費者運動連絡会 Ⅰ.日野市内の個人と団体で構成され、特定の政党・宗教に偏しない。(設立 1982.7.7) テーマ:「よりよい環境を子どもたちへ~問い直そう私たちの暮らし~」 2007 年度は活動の柱に「CO2 削減に向け精力的に取り組む」を掲げて、水・食・ごみを切り口に、 生活者の視点で運動を展開。 *「水汚染から考える~浅川・豊田用水の水質調査 10 年~」発行(1998 年) *日野産野菜・直営自校方式の学校給食を応援「ふれあいマップ」発行(初版 1989 年) *「21 世紀の地球(環境漫画)」を回転市場と共著、1995 年より市内小学 4 年生に配布 *「石けんのすすめ」回転市場と共著(初版 1983 年)石けんの安全性・使い方を紹介で配布 *「ひの市民リサイクルショップ回転市場」創立(1992 年)(2001 年日野消連より独立) Ⅱ.人数:個人 13 名+団体 1(26 名)計 39 名 Ⅲ.活動場所・連絡先:日野市生活・保健センターグループ活動室 代表者 永島敦子(TEL 042-591-2743) Ⅳ.参加募集方法:ひの広報・チラシ 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.2毎週月曜日「ごみ相談窓口」を担 市の業務委託を受け、市役所1階ロビーで転入者や 2008.3.31 当。 市民のごみに関する質問・相談に対応。市民の視点 年間相談者 約1,400 で「ごみの発生抑制」を伝えた。 2007.4.28「日野産大豆プロジェクト」に参加 「安全な国産大豆を食べさせたい」という思いで集 2008.1.18 (年間計10回)。 まった栄養士・農協他と協働作業(大豆の種まきから 会員延べ28 収穫まで)を実施。給食に提供。 2007.6.3 「身近な水環境の全国一斉調査」 スローガン(未来に残そうあなたの水辺) (47都道府県で実施)に参加。 日野消連は浅川の一番橋・高幡橋と豊田用水で採 会員6 水・水質検査(COD)を実施。 2007.6.16 環境劇「しっかり分けて―ごみを 学校公開日に平山小の若草学級で上演(前年に引き 若草学級生 も っ と 減 ら そ う よ 」 ( 劇 団 冬 い ち 続き2回目)。 14、会員13 ご)。 2007.8.3 東京都公立小中高教員10年経 環境情報センターより協力依頼を受け、講師の「浅川 験者研修「ボランティア等社会体 の水質調査」等の講義に協力。 受講者19 験研修」(環境情報センター実 会員6 施)に協力。 2007.8.25 映画会「不都合な真実」(回転市 地球温暖化の脅威と原因を大勢の市民に知らせ、温 場と共催)実施。後援:日野市・教 暖化をストップさせるための市民行動につなげていく 来場者580 育委員会。 ことを期し、企業・行政・市民団体等多方面の協力を 会員9 得て開催。 2007.10.9-19 日野市清流月間事業「水辺の資 水環境の保全と再生のための「生活の見直し」を提 料館」に参加。 唱。ペットボトル入り飲料水の購入を控え、水道水の 会員延べ8 使用と水筒持参を呼びかけた。 2007.10.21 2005健康フェア&くらしのフェス パネルや現物の展示、ブラックルームの体験等を通し 来場者 タに参加。 て、環境に配慮した生活がCO2削減につながることを 1,500 会員16 提唱し、実践を呼びかけた。 2007.11.10-11 産業まつり「学童農園テント」応 来場者に「食」に関するパネルを見、農機具や石臼で 援。 大豆を挽く体験を通して、地域農業や食べ物の大切 さを実感してもらった。また、学童が作った古代米(黒 会員延べ11 米)の販売を応援した。 (写真:東京都公立小中高教員 10 年経験者研修の支援) - 51 - 4.環境への取組状況 日野の自然を守る会 Ⅰ.目的は会則第 3 条によって「日野の自然を守り、市民に自然尊重の心を養い、人間性豊かな社会 の発展に寄与する」と明記しています。活動内容は第 4 条で、自然を守る市民運動、調査・研究、 啓蒙・普及、観察会・会誌の発行などを行います。 Ⅱ.会員数 約 270 名 Ⅲ.日野市内を中心として、周辺各市及び関東一円をフィールドとしています。 Ⅳ.事務局:日野市東豊田 3-15-12 片岡方(TEL 042-582-0696 FAX 042-582-0698) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.14 「多摩の川原はビュービューだ」 観察会 14 2007.4.22 「植物の形とくらし」 10 2007.5.27 「夏は絹」 8 2007.6.16 「かえるの歌が聞こえてくるよ」 34 2007.6.30 「森のおやツアー②」 10 2007.7.16 「水ガキ探検隊」 5 2007.7.21 「土の中の生き物④」 10 2007.8.4 「ぐんま昆虫の森」 26 2007.8.26 「鍾乳洞の観察」 12 2007.9.15 「秋鳴く虫」 8 2007.9.23 「大木島のヒガンバナ」 11 2007.10.14 「多摩川の観察」 9 2007.11.10 「小さい秋見つけた②」 雨天中止 2008.2.3 「冬鳥ウオッチング」 雪天中止 2008.3.8 「相模原沈殿地でカモを描いてみるカモ」 9 2008.3.22 「早春の里山」小山田緑地 12 2007.6.9,10 宿泊観察会 (宿泊観察会)八ヶ岳高原の自然 23 2007.5.3 「東桂倉見山」 ミニ観察会 29 2007.7.8 「河口湖駅・富士山」 12 2007.8.19 「猿橋駅・水無山」 7 2007.9.9 「田野倉駅・馬立山」 15 2007.10.28 「上野原駅・大マテイ山」 10 2007.11.4 「甲斐大和・大鹿山」 23 2007.12.23 「正丸駅・伊豆ヶ岳~子の権現」 雨天中止 2008.1.20 「西国分寺駅・渡良瀬遊水池」 17 2008.2.17 「鳥沢駅・岩殿山」 21 2008.3.16 「上野原駅・鷹取山」 19 2007.4.22 「第36回定期総会」 特別行事 16 2007.10.21 「野草園の観察」南平丘陵公園 16 2007.12.2 「雑木林シリーズ」 19 2008.1.6 「新春自然へのお誘い」 午前11 午後22 2008.2.11 「あたろうかあたろうよ」 88 以上の他に、日野市環境審議会に委員として参加することをはじめ、日野市環境緑化協会、日野みどりの推 進委員会、水と緑の日野・市民ネットワーク、日野市環境マップ事業、日野市環境情報センター、日野市郷 土資料館など、日野市の緑地・環境保全行政機関や、上記市民団体の活動に協力しています。 (写真:たきび「あたろうかあたろうよ」) - 52 - (2) 市民による環境への取組状況 水と緑の日野・市民ネットワーク Ⅰ. 緑や水の保全・育成等を行っている市民団体等が情報を共有し、「団体相互が穏やかに有機的 に連携・協力することにより、日野市の水と緑を守り、育て、次世代へ引き継いでいく」ことを 目的として、様々な実践活動を推進していく協力体です。 環境保全に携わる人材育成事業として、雑木林ボランティア養成講座を 2005 年度から日野市 等と共催して開講しました。 Ⅱ.参加団体:14 団体 Ⅲ.活動場所:日野市内および浅川流域 代表者/連絡先等:会長=中島 孝/事務局 日野市環境緑化協会(TEL 042-585-4740)、 日野市環境情報センター(TEL 042-581-1164)、日野市緑と清流課(TEL 042-585-1111) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.5.6 雑木林ボランティア養成講座1 日野の自然環境(亀山 章 東京農工大学教授) 30 開校式・講義 於 市役所505 2007.6.16 〃 2 視察 緑地めぐり(市内の緑地と緑地ボランティア活動) 25 2007.7.14 〃 3 講義・実習 南平丘陵公園萌芽更新後の管理、野草園調査 20 2007.9.16 〃 4 講義 里山の管理(倉本 宣 明治大学農学部教授) 29 2007.10.20 〃 5 実習 道具の使い方(手道具の正しい使い方など) 19 2007.11.17 〃 6 見学・体験 市外の緑地ボランティア見学、体験 14 2007.12.15 〃 7 実習 落葉掻き、腐葉土作り実習 20 2008.1.19 〃 8 実習 チエンソーの安全管理、使い方実習 17 2008.2.16 〃 9 実習 萌芽更新作業・跡処理の実習 19 2008.3.15 〃10 実習・修了式 椎茸のほだ木作り実習・修了証授与 20 2007.6.3-6.14 ガーデニング・環境展 ガーデニングパネル展・ ― (環境緑化協会と共催) コンテスト表彰式 2007.6.4 身近な水環境の全国一斉調査 浅川、程久保川、豊田用水の水質検査(全国水環境 ― に参加 マップ実行委員会) 2007.10. 日野市環境月間に参加 ― 2008.2.2 シンポジウム開催 日野の自然誌~講演「日野市近辺の昆虫」(矢島 117 於 多摩平の森ふれあい館 稔 ぐんま昆虫の 森園長)、100年を俯瞰して~シ (市内61、 リーズ③座談会~日野市の生き物・昨今、虫、鳥、 他市45、 魚、小動物~ 役員11) まちづくりフォーラム・ひの Ⅰ.日野のまちを生き生きさせるために、まちづくりと環境の観点から創設し活動してきました。 ①まちづくり交差点の開催、緑地管理ボランティア、緑地・農地保全のための支援、②まち歩き、 ③まちの生ごみを考える会の支援、④環境市民会議、浅川流域市民フォーラムに参加、⑤情報活動 Ⅱ.人数:約 10 名~50 名 Ⅲ.活動場所・連絡先:日野市及び周辺市 事務局:中尾ひろえ(TEL/FAX 042-593-8797) Ⅳ.情報提供:「湧水」(隔月発行の市民意見・情報誌) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.5.13 歴史・まちづくり・景観 歴史・まちづくり・景観の視点で、日野市高幡不動尊 から国立市矢川へ/高幡不動尊→向島用水→ふれ あい橋→安養寺→石田寺→石田大橋→国立南プラ 28 ザ・国立駅舎解体部材倉庫→ママ下公園→滝乃川 学園→都市計画道路予定地→矢川沿いの緑道を歩 き、JR南武線矢川駅で解散 2007.11.4 浅川と用水、段丘崖をみる 平山城址公園駅集合→滝合橋から浅川を眺める→ 上村用水→平山八幡神社→公社平山住宅内公園 (鮫稜源跡地)→平山橋北詰から大名渕を見る→浅 川土手近く豊田2丁目新公園予定地の土の堆積→ 豊田用水→中央図書館下の湧水→JR豊田駅解散 - 53 - 8 4.環境への取組状況 ひの・まちの生ごみを考える会 Ⅰ.日野・まちの生ごみを考える会は、2002 年、可燃ごみの半分近くを占める一般家庭の生ごみを燃 やさず循環させたいとの思いから、「まちづくりフォーラム・ひの」の勉強会として始まりまし た。これまで冊子『家庭の生ごみを調理する』(生ごみの循環マニュアル)を作製したり、アン ケート調査を行ったり、「生ごみ堆肥で元気野菜」講演会の実施や各地の堆肥化施設等の見学を 行うなど、啓発活動を主たる目的にして活動しました。 しかし、啓発だけでなく生ごみの具体的活動ができないかと、2004 年 9 月から、新井・落川地 域で生ごみの堆肥化モデル実験が始まりました。22 世帯でバケツに生ごみと牛ふんを入れて保管 し、週 2 回 NPO 法人やまぼうしが回収し、市外の鈴木牧場で堆肥化、その牛ふんを種堆肥として 参加者に戻すというやり方でした。その後、会員は徐々に増え、2007 年度は 100 世帯を超え、堆 肥の一部を使っての野菜づくりとその販売のために野菜市も実施しました。 その他別途、生ごみ堆肥化を実施している会員周辺での啓発活動や堆肥化の拡大なども少し実 施して来ましたが、まだ仲間づくりの段階です。 毎月、必ず定例会議を開いています。2007 年度から独立の市民団体としました。 Ⅱ.人数:12 人 Ⅲ.代表者 中尾ひろえ (TEL 042-593-8797) 事務局長 鈴木直人 大きな行事への参加 実施日 参加者数 2007.6.27 東村山/加藤商事見学 ― 2007.10.21 くらしのフェスタ 生ごみコンポスト等の展示と相談会 ― 2007.11.10 取手市のNPO緑の会「生ごみ堆肥化事業」見学 ― 2008.2.23 「物理学者 ごみと闘う」講演会 ― 浅川勉強会 Ⅰ.本会はフィールドワークを主とし、水環境に対するすべてについて認識を深め、次の世代に豊か な自然を引き継ぐために努力します。 Ⅱ.30 名 Ⅲ.連絡先・代表者:山本 由美子 日野市万願寺 5-12-1 (TEL/FAX 042-583-6788) Ⅳ.参加募集方法:定例会議議事録、電話連絡、口コミ。一部は日野市広報。 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.2月 第3回ネザサ群落の手入れ 堤外地ササの群落の手入れを通して官民企業の協 働・意見交換を試みる。 46 日野市・国土交通省・市民(一般募集含む) 2007.6月 全国一斉水質調査 ― 2007.7月 浅川サバイバルレース 第2スタート担当 ― 2007.7月 と う き ゅ う 環 境 浄 化 団 体 ワ ー ク 近年10年間における多摩川流域の生態系の変遷 ― ショップ参加 2007.9月 清流月間 日野市委託「水の郷」シンポジウム 73 水の大きな循環・小さな循環 2007.10月 NHKと6件取材 子ども達と浅川で魚とり 28 2007.10~11月 多摩川・浅川流域の外来植生調 外来植物を焦点とした植生の調査 ― 査 2007.11月 日野市水と緑の会議委員 ― 2007.12月 第4回ネザサ群落の手入れ 第3回の続編(目的・対象等は同じ) 72 2007.12月 NHKふれあいミーティング出席 NHKと地域の人たちの提案、意見の交換 5 通年 浅川市民フォーラムへの協力 浅川流域河川ウオッチング、流域セミナー、国土交 通省・東京都河川改修への市民意見掲示、ワンド・ ― 野草の保全活動 通年 河川改修工事への市民意見提 浅川流域における河川改修への市民意見提示、野 ― 示 草・ワンド復元等の活動 通年 多摩川流域委員会委員 ― 通年 浅川潤徳水辺の楽校推進協議 ― 会 - 54 - (2) 市民による環境への取組状況 エコ・ネットワーク日野 Ⅰ.地域で環境活動する為の人材育成の講座です。5 月に開講し翌年 1 月に修了、全講座数 16 回と講 座期間が長いのが特徴です。この講座は知識よりまず人づくりを第一とした企画内容で環境問題 全体を網羅するべく、講義、自然観察、エコクッキング、テーマ毎の討議、市内ウォッチングな ど様ざまな形で学習します。修了後はエコ・ネットワーク日野に加入し市内学校への環境出張講 座、緑のカーテンなど自分たちで必要なことを考え活動につなげています。 Ⅱ.26 名 Ⅲ.活動場所:日野市環境情報センター、フィールド 外 代表者・連絡先:代表 中川かわえ(TEL/FAX 042-586-0121) e-mail:[email protected] Ⅳ.参加募集方法:広報等 担当課=環境保全課 環境情報センターに連絡 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.5.19 開講式 挨拶、オリエンテーション、日野市の環境行政、自己 27 紹介 2007.6.2 全体 環境学習リーダーの役割、日野市環境情報センター 23 2007.6.16 2007.9.1 2007.9.15 2007.10.6 2007.10.20 環境基本計画、生ごみ、リサイク 環境基本計画、生ごみ、リサイクル ル 廃棄物会計、容リ法 廃棄物会計、循環、容器包装リサイクル法 緑、市内 日野の緑、市内バスウオッチング、グループ研究(グ ループ分け) 温暖化、直接請求、安全講習 大気環境、新エネルギー、環境基本条例、安全講 習、AED装機 自然観察(緑) 自然観察、身近な自然(子ども達へのアプローチ) 環境汚染 化学物質、石けん、エスケー石鹸 市民参加 まちづくり、水、子どもの権利条例 川 川 18 21 21 18 2007.11.3 健康、生産者 健康、市内生産者、自然の恵み 地産地消の酒づくり 42 2007.11.17 2007.12.1 2007.12.15 2007.1.5 2007.1.12 エコ クッキング 企業、地域の活動 地球環境 男女共生 発表会、修了式 消費者運動、食育、エコクッキング(豆腐づくり) 市内企業、ESD-Hino、地域での活動 「地球を救え! 世界は今!」 座談会 グループ研究発表会、修了式 21 25 21 19 25 2007.7.7 2007.7.21 2007.8.4 21 20 21 18 緑地管理ボランティアの会 Ⅰ.緑地のごみ拾い・草刈り・倒木等の処理・整備(柵の修理等)、観察会やシンポジウムの開催、 緑地利用のマナー・貴重種保護の啓蒙活動など、基本的に毎月第 2 日曜日実施。 Ⅱ.10 名 Ⅲ.活動場所:東光寺緑地(日野市新町) 連絡先:代表 松村 良(TEL 042-582-0070) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.8 緑地管理作業 崖下部分のごみ拾い 3 2007.5.13 緑地管理作業 炭焼き小屋の前の散策路を刈払機2台、3人交代で 6 草刈り。他の全員で緑地全体のごみ拾い 2007.6.17 緑地管理作業 崖下の散策路の草刈り 4 緑地管理作業 湧水地周辺の草刈り 2007.7.8 3 お休み 2007.8 緑地管理作業 台風19号による倒木や落下枝の整理。散策路の草 8 2007.9.9 刈り 緑地管理作業 炭焼き小屋前の草刈り。湧水地西側部分で大きなヌ 4 2007.10.14 ルデの倒木処理 緑地管理作業 湧水地西側ヌルデの倒木処理の続き 2007.11.18 4 緑地管理作業 緑地全域のごみ拾い 2007.12.12 2 緑地管理作業 緑地全域のごみ拾い 2008.1.28 4 緑地管理作業 緑地全域のごみ拾い 2008.2.17 4 緑地管理作業 緑地全域のごみ拾い 2008.3.16 5 - 55 - 4.環境への取組状況 水辺の楽校 活動目的: 浅川を昔のように、自然豊かな環境に少しでも近づけ、 そこで子供たちが遊ぶことができる、自然体験の場を「水辺の楽校」 と言います。水辺の楽校は、河川の自然体験、自然学習の場として活 用することを目的に、平成 8 年から国土交通省が推進している事業で、 すでに全国 300 箇所以上の地区において、この取り組みが始まってい ます。大人も子供もみんなで楽しく語り合い、浅川でのイベントを中 心とした環境学習を通じ河川環境の保全を目指しています。 浅川潤徳水辺の楽校推進協議会 (写真:どんど焼き(浅川潤徳水辺の楽校)) Ⅰ.対象:潤徳小学校の生徒を中心に、浅川付近の小学生を対象 Ⅱ.活動場所:主に浅川の高幡橋~新井橋区間と向島用水 Ⅲ.代表者/事務局:会長=小倉紀雄/事務局=潤徳小、日野市緑と清流課、日野市環境情報センター 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.15 浅川クリーンデー参加 万願寺歩道橋下付近の清掃活動 35 2007.5.26 浅川で遊ぼう1 竹馬、竹とんぼ作り、石絵、輪投げ、豚汁等 100 2007.6.3 身近な水環境全国一斉調査 浅川、向島用水でパックテスト 35 2007.6.12 田植え 潤徳小5年生全員対象 100 2007.7.1 浅川サバイバルレース 説明会 8 2007.7.7 浅川サバイバルレース いかだ作り 16 2007.7.15 浅川サバイバルレース 台風のため中止 ― 2007.8.18 浅川で遊ぼう2 魚とり、水遊び(水泳) 48 2007.9.8 浅川で遊ぼう3 台風のため中止・河口を見てみよう(東京湾) ― 2007.9.30 水の郷シンポジウム 1年間の水辺の活動を生徒が発表 12 2007.10.19 稲刈り 鎌で5年生全員で稲刈り 100 2007.10.25 地域清掃 潤徳小付近を清掃活動 50 2007.12.8 水辺の楽校シンポジウム 狛江一小でシンポジウムに参加 12 2008.1.5 どんど焼き 草刈 8 2008.1.13 どんど焼き やぐら作り 40 2008.1.14 どんど焼き 伝統行事の復活など 500 2008.2.9 浅川で遊ぼう4 地図の楽しみ方 60 浅川滝合水辺の楽校運営委員会 Ⅰ.対象:滝合小学校の生徒を中心に同校卒業生および地域住民を対象 Ⅱ.活動場所:滝合小学校前浅川ワンドを中心とした、滝合小学校地区 Ⅲ.事務局:滝合小学校、浅川っ子の会(滝合小学校保護者および地域住民で構成)、日野市緑と清流課 時期 内容 対象 多摩川浅川クリーン作戦に参加 - 生活科「浅川の春探し」 1年生 浅川の生きもの調べ 3・4年生 1学期 ワンドをみつめて(課題をみつけよう) 6年生 浅川のごみひろい 浅川の野鳥観察 浅川っ子の会 生活科「浅川の秋探し」 1年生 ワンドで遊ぼう 2年生 総合的な学習の時間(環境)虫博士になろう 3年生 2学期 総合的な学習の時間(環境)つばめの不思議 4年生 ワンドをみつめて(課題をみつけよう) 6年生 ワンドで遊ぼう 浅川っ子の会 多摩川浅川クリーン作戦に参加 - 生活科「浅川の冬探し」 1年生 浅川の生きもの調べ 4年生 3学期 ワンドのよさをつたえよう 6年生 浅川のごみひろい 浅川の野鳥観察 浅川っ子の会 - 56 - (2) 市民による環境への取組状況 南丘雑木林を愛する会 Ⅰ.昨年 5 月に立ち上げた雑木林を守るボランティア団体です。 メンバーのほとんどは雑木林ボランティア講座の修了生で、雑木林の基礎知識を持ち、すぐに実 践活動に入れるメンバーです。今後は会員の技術や専門知識を向上するため、勉強会や講習会な ども開催していきます。将来は、南平丘陵公園を拠点に、イギリスの環境ボランティア団体 B.T.C.V(British trust for conservation volunteers)のよう に、近隣の雑木林などに応援ボランティアとして、活動の幅を広 げる予定です。 南丘雑木林を愛する会の合言葉 「ボランティアは人のためにやるのではなく、自分の意思で、自 分のために(自分の目的意識のために)活動することです。」 Ⅱ.会員数:20 名 Ⅲ.活動場所:主に日野市立南平丘陵公園、将来は市内の雑木林等に 応援ボランティア活動を目指しています。 (写真:緑地管理作業) Ⅳ.代表者:橋本幸久 連絡先:事務局 日野市環境情報センター 電話(FAX 042-581-1164 笹木) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.5.26 総会 ボランティア団体立ち上げ総会 「楽しく、無理をせず活動することをモットーとする」。 その他、基本的な活動事項について決定。 2007.6.10 会議 今後の予定など意見交換(雨天のため午前中で解 6 散)。 2007.6.28 調査 南平丘陵公園を学ぶ(園内を視察)。公園内ツリー 7 ウォッチングの調査。 2007.7.8 植樹 ボランティア団体設立記念植樹(オークの苗)。 緑地管理作業 会の名称、会費(保険代含め年額2,000円)を皆で決 10 定。 2007.7.26 講習 刈払機・チェーンソーの講習、実技下草刈。 7 緑地管理作業 桜の枯れ木4本伐採。 作業路作りの検討、伐採対象樹木の検討。補助金の 2007.9.9 会議 緑地管理作業 獲得・申請を報告。 13 下草刈の作業。 2007.9.27 緑地管理作業 もやかき作業(ステージ広場)。 8 希少植物の観察会。 2007.10.14 観察会緑地管理作業 下草刈(急斜面地)、実生の整理。 12 「公園裸地の補修案」の奈良岡氏より提案。 2007.10.25 緑地管理作業 もやかき、土留め作り、くい打ち、粗朶柵、伐木等。 9 2007.11.22 緑地管理作業 植物を保護しながら下草刈、くい打ちで足場作り。 8 2007.12.9 応援 万願寺河川内笹刈りの応援ボランティア。 9 2008.1.24 緑地管理作業 チェーンソー の講習と実技、クヌギ、エゴ4本伐採。 10 2008.2.10 除雪 前日の大雪のため中止にしたが、5名で除雪作業。 5 チェーンソーでほだ木づくり(コナラ3本、ソロ1本、エゴ 10 2008.2.24 緑地管理作業 1本)。萌芽更新作業。 ソロ6本、コナラ5本、ヒサカキ、イヌツゲ、アラカシ萌芽 10 2008.3.9 緑地管理作業 更新。 ひょうたん池に至る園路新設下見準備。公園東斜面 9 2008.3.27 緑地管理作業 の木を伐採。 ※原則月2回(第2日曜日、第4木曜日)の活動予定だが、8月は夏休み、12月27日および1月13日は年末年始のため休み とした。また、11月11日は雨天のため中止した。 - 57 - 4.環境への取組状況 ひの市民リサイクルショップ回転市場 Ⅰ.1992 年創立。2001 年日野消連より独立。日野市民で構成され、いかなる政党・宗教にも偏しな い。市民から提供された、中古衣料などの回収と販売を通して、①物を大切にするくらし、②ご みを買わないくらし、③ごみを出さないくらしを呼びかける。生き物に安全な石けん製品の販売。 売上金を主に環境情報関係の冊子やパンフレット・市民還元イベント等に活用。 開店当初から「買物袋持参」を呼びかけている。 Ⅱ.人数:20 名 *災害時 被災者支援 (2001.1 日野市と調印) Ⅲ.代表者/連絡先/活動場所: 吉田 克美 (TEL 042-592-6617) /地域協働課 (TEL 042-581-4112)/万願寺店 多摩平店 日野市生活・保健センター Ⅳ.参加募集方法:広報ひの・チラシ・ポスター 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4-2008.3 「21世紀の地球」の配布 環境悪化の原因が人間の暮らし方にあるとの視点 で、次世代に良い地球環境を残すために、私たちが ― できることを実践・提案。小・中学校・市民・店頭等配 布。3000部(日野消連共著) 2007.7.7,8 周年フェア 多摩平店15周年。万願寺店7周年。中古衣料の販売 と石けんの販売・実演・アンケートの実施。他団体協 延べ17 力。購入者115 2007.7.18,20,22; いなげやレジ袋有料化応援 レジ袋削減の実証実験。万願寺駅前店・栄町店でチ 8.1-7 ラシ配布等。市の政策にいなげやが協力。収益を地 延べ21 域の環境教育へ還元。 2007.8.25 市民還元イベント 地球温暖化は人間の暮らしに起因していることを認 「不都合な真実}上映(2回) 識し、防止のための実践を呼びかけた。パネル・アン 16 ケート調査(回収率82.3%)。共催:日野消連後援: 観客数560 日野市・日野市教育委員会 2007.10.5 10・5 レジ袋NOデーに参加 レジ袋有料化に対するシールアンケート実施。 5 (787人中賛成78.5%) 2007.10.21 2007健康フェア&くらしのフェス 統一テーマ:レジ袋の無料配布をやめてマイバッグ 6 タに参加 持参を!中古衣料の販売・石けんのすすめ他。*移 来館者1500 動パネル展(10.28~11.9本庁ロビー) 2007.11.11,12 第41回日野市産業まつりに参加 回転市場のPRとごみ減量・マイバッグ持参を呼びか 延べ12 ける。中古衣料の販売他。 2008.2.18,20,22, いなげや万願寺駅前店レジ袋有 地球温暖化防止・ごみ減量のため、レジ袋有料化に 24,25 ; 3.2-5 料化応援 向けて店頭及び周辺地域(国立・府中)へ。 延べ46 チラシ配布。市の施策にいなげやが協力。収益を地 域の環境教育へ還元。2008.3.1より実施。 *開店日 万願寺店 水~日曜日(年末年始は休店) 251 日 多摩平店 火~土曜日(祝日・年末年始は休店) 244 日 *発行物 21 世紀の地球(日野消連共著 ’95 年(ごみの旅初版)から’08 年 延 49,000 部発行) 石けんのすすめ(日野消連共著 石けんの安全性と使い方を紹介・配布 初版’83 年)他 浅川サバイバルレース実行委員会 Ⅰ.目的:浅川の自然が大好きな八王子と日野の市民が実行委員会を作り、「呼び戻そう浅川に清流 を!!」を合言葉に企業、行政を巻き込んで 1990 年から「いかだ下りレース」を毎年 7 月に実 施している。2007 年 7 月 15 日のレースは 18 回目に当たるが、台風の影響によりレース前日、中 止を決定。 Ⅱ.後援団体:13 団体・5 行政機関 Ⅲ.連絡先: 事務局(TEL 042-628-0141) 2007 年度実行委員長 石田幸彦 Ⅳ.参加募集方法:広報、ポスター、チラシ、プレスリリース - 58 - (2) 市民による環境への取組状況 倉沢里山を愛する会 Ⅰ.活動目的:日野市百草の倉沢地域で保全された緑地を拠点として、里山的な景観を永く残し、市 民の手で自然循環も実現するための維持、管理活動を通じて、雑木林や農地の緑に親しみ、同時 に会員並びに地域の市民相互のコミュニケーションを深めていくことを目的としています。 (2004 年 3 月に日野市と市有緑地の管理・運営に関するパートナーシップ協定を締結、2007 年 3 月には管理範囲が拡大されました。) 主な活動項目: 1.下草刈り、落葉掃き等、雑木林を中心とする緑地の基本的な維持・管理作業 2.緑地内の市民農園〈アリスの丘ファーム〉の運営・管理及び雑木林との間の循環の実践 3.緑地内の希少な動植物の調査・保護育成 4.会の活動の地域住民への広報、参加の呼びかけ 5.百草・倉沢地区の里山全体の保全のための市民や行政への働きかけ 6.他の市民団体との情報並びに意見交換及び協同活動等 7.上記の活動を通じて、ボランティア活動参加市民の交流・交歓のためのイベント実施。 参加者相互のコミュニケーションの場の提供、高齢層の社会参加の機会提供 Ⅱ.人数:会員 120 家族、登録人数 200 名 Ⅲ.活動場所:日野市百草倉沢地区の公有緑地を活動フィールドとしています 連絡先:事務局(田村) (TEL 042-592-5859) e-mail: [email protected] URL: http://alice-fm.info Ⅳ.参加募集方法:ニュースレター(会報)、ホームページ、メール等 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.21 他地区の緑地管理活動状況の 春の散策会(多摩市和田のななやま緑地見学、なな 視察を兼ねた散策会 やま緑地の会との交流)(野草の天ぷら、タンポポサラ 60 ダ、自然薯、薪のご飯他) 2007.5.19 定例緑地管理活動 林の下草刈り他(隣地境界中心)(ミネストローネ) 45 2007.6.16 定例緑地管理活動 第1緑地下草刈り、粗朶柵設置、堆肥床増設他(トン 55 汁他) 2007.7.16 定例緑地管理活動 万蔵院台北崖草刈り、堆肥床移転・きり返し他、(カ 40 レースープ他) 2007.7.22 子供対象の地域の自然と歴史に 子供自然観察会(樹木の葉っぱで木を見分けよう) 10 親しむ活動 2007.8.18 定例緑地管理活動 万蔵院台下草刈り(シソ・梅ジュース、フローズンベ 30 リー他) 2007.8.26 子供対象の地域の自然と歴史に 子供ミニ遺跡教室(里山で縄文土器・石器を探そう) 15 親しむ活動 定例緑地管理活動 第1北崖・万蔵院台、アリスの丘草刈り他(すいとん他) 2007.9.16 30 定例緑地管理活動とミニ収穫祭 万蔵院台草刈り、落枝整理他(いも煮、焼きソバ、アリ 2007.10.20 50 スの丘キウイ他)フリーマーケット 定例緑地管理活動 下草刈り、落枝整理、堆肥床新設他(焼きいも他) 2007.11.23 60 定例緑地管理活動 第2緑地樹木の手入れ 2007.12.12 10 定例緑地管理活動 落葉掃き・堆肥作り、植物保護区のメンテナンス他(お 2007.12.15 40 汁粉、キウイ、焼き椎茸他) 定例緑地管理活動 第2緑地樹木の手入れ 2008.1.12 10 定例緑地管理活動 萌芽更新の後処理・梅・桜の剪定、丸木橋修理、広 2008.1.19 40 場の切り株椅子設置他(甘酒) 定例緑地管理活動 タラの丘樹木の手入れ 2008.2.16 20 定例緑地管理活動 北緑地笹刈り、落葉掃き、椎茸植菌他(鮭の粕汁) 2008.2.17 30 定例緑地管理活動 タラの丘樹木の手入れ 2008.3.8 10 定例緑地管理活動 ひなた緑地倒木整理、下草刈り、北竹林整備他(原 2008.3.15 40 木椎茸シチュー) 会員相互のコミュニケーションと ニュースレター(季刊会報〉発行 年間4回 計約1000部 情報発信のため - 59 - 4.環境への取組状況 日野みどりの推進委員会 Ⅰ.東京都が緑地保全活動の目的で、1974 年に「緑の監視員」制度を設立し、後に「みどりの推進委員」 に名称変更して 2003 年度まで存続しましたが、都の組織改革に伴い廃止になりました。日野地区 会はボランティア団体として名称を「日野みどりの推進委員会」に変更して活動を続けてきました。 南平丘陵公園を中心に、自然観察会を毎月実施し、観察会を通して「緑地の保護・保全の必要性」 を参加者にアピールし、「保全作業へのボランティア参加・協力」を呼びかけています。2003 年か ら多摩川の河川敷に生育する、絶滅危惧種のカワラノギクの保全活動も行っています。 設立年月日: 1974 年、現行団体名は 2002 年 4 月から 活動内容: 1.自然観察会:毎月(原則第 4 土曜日)市と共催して実施。 2. 絶滅危惧種カワラノギクの保全:多摩川の河原(約 100 ㎡)に、以前から咲いていた カワラノギクの種を蒔き、毎月、生育調査と除草作業を行い、回復実験を実施。 3.その他:市の行事等への協力。 Ⅱ.19 名 Ⅲ.主な活動場所:南平丘陵公園ほか市内緑地 代表者/連絡先等:会長 杉浦忠機 /事務局 緑と清流課(TEL 042-585-1111) ○自然観察会 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.28 春風にのって、由木の里山散策 平山城址公園駅から由木を通り多摩テック入口まで 132 植物観察と自然散策 2007.5.19 新緑の風に吹かれて、珍樹めぐ 平山城址公園駅から都立平山城址公園を自然観察 52 り 2007.6.23 梅雨空に、多摩の名刹紫陽花め 高幡不動駅に集合し高幡不動尊境内のアジサイを 107 ぐり 観賞 さぁー夏休みだ、夜の雑木林を 夜の南平丘陵公園で昆虫の観察会 2007.7.21 48 探検だ! あゝおもしろい虫の声(浅川・多 高幡不動駅から浅川、多摩川沿いに、鳴く虫を訪ね 2007.8.25 13 摩川) る 秋は来にけり、群れ咲く彼岸花 大木島公園のヒガンバナの群落を存分の観察 2007.9.22 66 (大木島公園) 秋風に吹かれて多摩丘陵散策 平山城址公園駅から都立平山城址公園、都立七生 2007.10.27 雨天中止 公園を経て多摩動物公園正門までの自然散策 秋の野に、もみじ、木の実を訪ぬ 長沼駅から都立長沼公園内の紅葉を観察、散策(講 2007.11.24 45 れば(都立長沼公園) 師 筒井千代子氏) 里山講習会:手作りのしめ縄飾っ 福祉支援センター(高幡)でワラをない、しめ飾りを造 2007.12.15 27 てお正月 る 冬の雑木林でバードウォッチング 都立平山城址公園で野鳥の観察会 2008.1.26 28 2008.2.16 2008.3.29 ○自然学習会 実施日 2007.4.27 日脚伸び、じっと春待つ冬芽た ち 春の日や、野辺の花見に行かん かな(都立長沼公園) 高幡不動尊境内と裏山(高幡山)で冬芽の観察会 (講師 菱山忠三郎氏) 都立長沼公園でカタクリや春植物(スプリングエフェメ ラル)の観察(講師 秋山久美子氏) 68 73 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 カブトムシをそだてよう(福祉支援 カブトムシの幼虫を各家族に配布、観察記録をつけ 94 センター)38家族94名 てもらう。 参加者計 753 ○共催イベント 実施日 2008.2.3 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 水と緑の日野・市民ネットワーク ぐんま昆虫の森館長の矢島稔氏を講師に迎え、日野 主催シンポジウム「日野の自然誌 市の生きもの各種毎の昨今の状況を発表 ~100年を俯瞰して~ 」 113 シリーズ③生きもの、会場:ふれ あい館(多摩平の森) - 60 - (2) (写真:日野みどりの推進委員会 (左)野鳥観察会 (中央)夜の雑木林観察会 市民による環境への取組状況 (右)冬芽観察会) 百草山の自然と文化財を守る会 Ⅰ.多摩丘陵の一角、日野市百草山の自然環境を保全し、その中に含まれる古代中世寺院真慈悲寺跡 などの遺跡調査と保存を目指す。 Ⅱ.約 30 名 Ⅲ.峰岸 純夫 (TEL/FAX 042-591-0605) E-mail: [email protected] Ⅳ.今年度の主な活動 ①情報の収集と会員への伝達 ②月 1 回の倉沢里山のボランティア活動に参加して、里山の保全と地域のコミュニケーションづくり に寄与している。 ③昨年から引き続いて、百草山の大規模墓地造成反対運動を地域の運動団体とともに展開し、また昨 年末に施工者西光寺と地権者青木電気設計が日野市を相手取って起した裁判に取り組み、2 ヵ月に 1 回程度の法廷傍聴活動を行っている。 ④2007 年度に計画を立てた百草六地蔵の保全作業が、今年度に入って地権者の同意が得られたので、 2008 年 6 月 1 日・3 日の 2 回、会員と隣接住民合わせて 15 人ほどで、六地蔵の覆い屋根を作り、 石仏を補修する作業を行った。かなり破損していた石造物が見違えるほどに復活し、今後雨露によ る劣化を防止することが出来るようになった。大力屋高橋利明氏に資材提供と技術指導のご援助を いただいた。地域の住民や見学者は大変好感を持って評価してくれた。 比留間塾環境プロジェクトクラブ Ⅰ.小学生および中学生に環境教育・環境活動の支援を行うとともに、高校生や大学生、さらには広 く社会に対して、環境学習の機会を提供します。 Ⅱ.確定した人数はいません。 Ⅲ.比留間塾(塾長:比留間文彦)(TEL 042-584-0900 FAX 042-581-9909) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 2007.4.21 大気分析(飯田橋) 大気分析の科学的意義を理解すると共に簡易分析 9 手法を習得することを目的とし、実験を行った。 2007.6.16 産業廃棄物と倫理問題 産廃の現況を専門家から解説をしてもらい根本は、 人間の倫理観の重要性を学ぶとともに、産廃への対 21 処方法を探った。 2007.8.18 大気分析(飯田橋) 大気分析の科学的意義を理解すると共に簡易分析 手法を習得することを目的とし、実験を行った。 12 2007.9.15 2007.10.27 2007.12.8 2008.1.27 環境・公害問題の歴史 セミナー形式で授業を行い、公害問題が日本書紀に も記載されていることを明らかにした。そして、公害問 題はけっして、現代の問題ではないことを学んだ。 水の重要性と多摩川流域の水質 1級河川多摩川の上流~中流の水質分析を行なうこ 分析 とにより、山間部~都市部への水質汚濁が進む様々 な条件を明らかにし、私たちが環境に与える負荷問 題を考える。 京都議定書と問題点 地球温暖化物質とされている二酸化炭素の抑制目 的で作成された京都議定書の問題点を探る目的で セミナーを開催した。 ダイオキシンと生物影響 環境ホルモンが生物、特に人間に対してどのような 結果をもたらすのか、ダイオキシンを環境ホルモンの 代表例として論じた。 - 61 - 32 10 18 15 4.環境への取組状況 (3) 学校等による環境への取組状況 小学校における環境教育の取組 学 校 名 旭が丘小 潤徳小 滝合小 東光寺小 仲田小 日野一小 日野二小 日野三小 日野四小 日野五小 日野六小 日野七小 日野八小 平山小 三沢台小 取 組 状 況 ○雑木林を活用した活動(植物・野鳥観察、腐葉土作り、しいたけ栽培、樹木の名札作り等) ○ひのっ子エコアクション(毎 月チェックリストの提出、実施確認) ○クリーンセンター見学 ○生ごみからの堆肥で野菜栽培(4 年) ○雑木林クリーン作 戦(11/28)、トライ&チャレンジ雑木林整備(高学年)、落葉拾い、土留め ○菊作り(中学年) ○理科委員会児童による委員 会新聞の発行(雑木林、野鳥観察、花壇などの記事) ○校地内ビオトープ、向島用水、浅川を活用した環境教育(全学年、クラブ) ○クリーンセンター見学、リサイクルについて 調べ学習(4 年) ○浅川潤徳水辺の楽校への参加、活動発表会 ○借用した近隣水田での米作り、収穫祭での餅つき(5 年) ○浅川、学校周辺でのバードウォッチング(3~6 年、クラブ) ○三沢中との連携による地域クリーン活動(4 年) ○菊作 り、コンテスト参加(委員会) ○節電、節水、残菜を減らそうとエコ朝会での呼びかけ ○図工の作品作りで木やダンボール を使用 ○ビオトープの動植物観察 ○不耕起水田での稲作 ○ビオトープからの水路整備を通しての環境学習 ○浅川のワンド での水温、水質検査、生き物調査 ○浅川での水生昆虫調査、ごみ拾い ○校内外でのツバメのふしぎ調査 ○用水探検 ○エネルギー環境教育の実践 ○野鳥観察 ○ひのっ子エコアクション(全校) ○稲作り(5 年) ○地域清掃活動(全校) ○日野用水の生き物調べ(1,2 年) ○玉ねぎの 種まきと収穫(3,4 年) ○東光寺大根の種まきと収穫(4 年) ○多摩川、日野用水の水質調査(5 年) ○全校児童により菊の 花栽培 ○校内花いっぱい運動(菜の花他) ○児童会の呼びかけによるクリーン活動(各学期 2 日間) ○保護者と児童による全校 草取り(9 月)、落葉掃き(11 月) ○ビオトープの活用(各学年) ○アサガオによるスクリーン ○菊の栽培(2,3 年) ○野菜作り (各学年・栽培委員会) ○米作り(5 年) ○ひのっ子エコアクション ○総合・生活科での多摩川の取組(各学年、クラブ) ○ クリーンセンター見学(4 年) ○自然園の池(ビオトープ)を活用した体験学習 ○ネイチャーゲームの実施 ○社会科、理科、生活科、総合的な学習の 時間等での環境学習 ○稲、小麦、大豆、野菜等の栽培 ○トライ&チャレンジでごみリサイクル運動の取組 ○緑と清流 課、ごみゼロポスターへの応募 ○ひのっ子エコアクション ○自然との触れ合い(木の実等を使った遊び、昆虫採集(1 年) ○さつまいも等の栽培(2 年) ○菊の栽培、クリーンセンター 見学、出張講座(3 年) ○菊の栽培、豊田用水探索・清掃、水再生センター見学、天体(地球環境)の出張授業(4 年) ○湧 き水を利用した稲作り(5 年) ○バードウオッチング、植物観察、ビオトープでの生態系調べ(6 年) ○ひのっ子エコアクショ ン、クリーン作戦(全学年) ○緑と清流ポスター及びごみ減量ポスターコンクール応募(4~6 年) ○学校前道路の街路樹根元の花植え(年 3 回) ○校内、周辺の清掃(年 2 回) ○エコアクションへの取組み ○緑と清流ポ スター、作文出品 ○ごみ、環境問題に関するポスター出品 ○クリーンセンター見学、ごみの学習、職員の出張授業 ○ 作物栽培 ○菊の栽培、出品 ○梨農家の見学 ○とうもろこし皮むき見学 ○社会、理科、総合での環境学習、環境副読 本、資料の活用 ○日野市一斉清掃ボランティア(全家庭に袋配布:春秋 2 回実施) ○落葉清掃(秋季清掃時間に学校周囲の道路の落葉 清掃:5 年) ○クリーンセンター、水再生センター見学(4 年) ○緑と清流ポスター作成、作品出品 ○緑の町作文(4・5・6 年 全員参加) ○日光移動教室で足尾銅山の環境教育 ○バケツ稲、地域の田んぼでの田植え、稲刈り学習(5 年) ○大豆 プロジェクト(大豆から豆腐まで)(4 年) ○日野市の花の環境学習(人権の花活動) ○多摩川の自然環境学習(3 年・6 年) ○ひのっ子エコアクション(節電) ○ペットボトルのふた回収(児童会活動) ○クリーンセンターでのごみ処理見学をし、様子を新聞にまとめる ○クリーンセンター職員の出張授業 ○水再生センター の見学 ○地域の美化運動(全校ボランティア) ○ごみの分別実践 ○給食の残菜を減らす ○月曜日の全校朝会で年間 10 回ほど実施(月 1 回) ○クリーンセンターの見学(4 年) ○エネルギーに関する東京ガスの 出張授業の実施(5~6 年) ○環境に関する副読本の活用(パンフレット、ポスターを含む:全学年) ○校地内の学級園、果 実のなる木、ビオトープ(おたまが池)を使っての生活科・総合・委員会活動で環境の見直し ○学校周辺の清掃活動 ○リ サイクル活動(分別によるごみ処理)の徹底 ○地域教材の活用(公園観察)、社会人講師の活用 ○保護者(PTA)と一緒に 校内清掃活動、キラキラ小作戦(年 3 回) ○代表委員会による紙ごみ分別とリサイクル ○クリーンセンター見学と出張授業申請 ○エコに配慮た七小まつりの実施 ○日野用水の教材化 ○ひのっ子エコアクション ○児童会によるエコ集会の実施 ○クリーン活動と落葉の堆肥化 ○緑 と清流ポスター出品 ○エコキング参加 ○ごみシンポジウム・自治会役員研修会での児童発表 ○三沢中学と連携した地域クリーン活動 ○全校でのごみ拾い、草取り、石拾い ○クリーンデイを設定し、学校周辺の清 掃活動 ○ひのっ子エコアクションへの取組 ○ビオトープガーデンでの環境学習 ○クリーンセンター見学、ごみの学習、 職員の出張授業 ○緑と清流ポスター、作文出品 ○ごみ、環境問題に関するポスター出品 ○理科、社会、総合での環 境学習、環境副読本、資料の活用 ○農業指導者及びJAの協力による農作業体験(全学年・平山おかぼ、古代米、金ごま、りんご、トマト、きゅうり、なす、小松 菜、サツマイモ等) ○1 人 1 鉢菊作り(全学年) ○緑と清流ポスター作成・出品 ○緑の町作文取組み(4,5,6 年全員) ○ひ のっ子エコアクション ○わかくさエコプロジェクト集会(ごみの分別・歯磨き水の節約・雑巾掃除の徹底等) ○わかくさ学級 による創作劇・日野市消費者運動連絡会の劇 ○理科栽培委員会による菊作り標語(全校児童集会) ○リサイクルセンタ ー見学(3 年) ○平山城址公園発見・教材化(3 年) ○クリーンセンター見学(4 年) ○八ヶ岳移動教室での自然観察学習(5 年) ○日光移動教室での足尾銅山見学環境学習(6 年) ○学校統合におけるリサイクル対策 ○学校周辺の落葉掃き ○ごみの分別収集の徹底 ○リサイクルをテーマにしたポス ターの製作 ○リサイクルセンター見学(4 年) ○年 1 回の地域掃除 - 62 - (3) 学校等による環境への取組状況 小学校における環境教育の取組(続き) 学 校 名 南平小 百草台小 夢が丘小 取 組 状 況 ○「みどりの町日野」作文募集への取組(多摩丘陵、浅川、緑地等日野の自然の豊かさを知る・町の環境をこわすもの…5~ 6 年、国語、総合的学習 ○ごみのリサイクル活動の学習 5 年、総合的学習 ○南平小学校の立地条件(豊富な地下水、広 い水田、畑、花壇)を知り、活用した米作り(4 年、総合的学習・野菜(大根、サツマイモ、菜の花等)、花作り(1,2,3 年) ○ゴ ーヤの垣根作り(4 年、理科) ○トライ&チャレンジ月間における地域の美化活動 ○カブトムシ飼育に関わる落葉での腐葉土作成とその活用 ○児童 集会等を利用した校庭や学校周辺のごみ拾い ○ひのっ子エコアクションに関わる児童会主催のエコ活動 ○クリーンセン ター見学と出張授業によるごみの学習 ○校地内の果物収穫と調理 ○校地内の畑、水田、観察池の活用 ○全校児童 が花の苗や球根を植える学校花いっぱい運動 ○クリーンセンター見学 ○朝会後に全校児童による学校周辺清掃 ○緑と清流ポスター作成 ○学校周辺の落葉で堆肥 作り ○環境問題の学習 ○バケツ稲による米作り ○東芝日野工場への社会見学 ○ごみの分別 (写真:クリスマスツリー作り・一小) (写真:親子バードウォッチング・四小) (写真:浅川でガサガサ体験・潤徳小) 中学校における環境教育の取組 学 校 名 大坂上中 七生中 日野一中 日野二中 日野三中 日野四中 平山中 三沢中 取 組 状 況 ○生徒会を中心としたリサイクル活動(分別収集の徹底) ○生徒会主催による地域清掃及び「いいことしようデー」(排水溝 清掃) ○理科、家庭科等教科を通しての取組 ○学校花壇、畑での植物の育成を通じて(10 組) ○敷地内にある湧水の活用(プール供給用として活用) ○生徒会を中心とした学校内外のクリーン作戦 ○分別収集の徹 底とリサイクル活動 ○エコアクションによる節電・節水 ○生徒に「一中エコアクション」プリント配布 ○照明・空調装置のスイッチにエコアクションシールを貼る(美化委員会・省エ ネ) ○エコ温度計(湿度計つき)の教室配置 ○環境映画ビデオ「不都合な真実」を 2,3 年生に鑑賞させ、その感想集を生 徒に配布 ○ごみ分別回収(美化委員会・ごみの減量化/リサイクル資源化) ○緑のカーテン運動/花いっぱい運動(校 内の緑化推進のための美化委員会) ○EM菌による残菜、コーヒー等からの堆肥作り、米とぎ汁と花壇、プランターへ活用 (自然科学部) ○エコアクションの校内分掌位置づけ ○花壇の整備、充実(ボランティア部等) ○総合的な学習の時間での環境学習 ○生徒会によるエコアクションプロジェクト の推進 ○リサイクルの徹底 ○落葉掃き等清掃活動(生徒会によるボランティア活動) ○総合的な学習の時間で周りの自然を守り、学び、維持していく方法を学ぶ ○生徒会活動でリサイクルボックスの活用、 委員会による分別収集の呼びかけ ○教科を通しての取り組み ○生徒会を中心とした地域清掃の取組 ○ガーディニングサークルと美化委員が連携した花壇作り ○美化委員によるリサ イクル用紙の分別徹底 ○美化委員による節電、節水の呼びかけポスターの制作 ○美化委員によるエコチェック(節電、 ごみの分別、リサイクル用紙のクラスごとチェック) ○教科を通しての取組(社、理、技、家など) ○廃油のリサイクル ○ひ のっ子エコアクションシールの添付 ○総合的な学習の時間での浅川探索 ○講演により「環境問題の調査の仕方」を学ぶ ○生徒会主催による地域清掃活 動 ○保健美化委員会によるエコアクション活動 ○「川と緑の清流展」ポスター出品 ○総合の時間で「地域のごみ問題」をテーマに学習・地域の清掃活動(クリーン作戦)・程久保川の清掃(以上 2 年) ○総合 の時間で「農作物」をテーマに学習 ○学校農園での農業体験を通して環境問題への意識を高める(以上 3 年) ○学校全 体でエコアクションに取り組み、エネルギーの節減、ごみ減量に努めた ○環境をテーマのポスター作り(美術部) ○「地域 の生き物」をテーマに活動〈生物部) 高校における環境教育の取組 学 校 名 日野高 日野台高 南平高 取 組 状 況 ○ごみの分別収集 ○通学路清掃、浅川河川敷の清掃を学期に 1 度実施 ○科目「理科総合 A」「地学Ⅰ」「地理 A」「家庭 総合」での環境教育 ○1 年生全員が設定科目「奉仕」で 4~5 月に 2 回の半日浅川清掃、7~8 月末にクリーンセンター、 都水再生センター、多摩動物公園でいずれか 1 日自然環境に触れる体験活動を実施 ○自治会(年 2~3 回)、七生養護学 校との合同清掃等実施 ○エコキャップ推進運動に全校を挙げて協力(2007 年度実績:約 18,000 個) ○各教室、職員室に「可燃ごみ箱」「不燃ごみ 箱」「紙リサイクルボックス」を設置 ○保健部、担任、美化委員によるごみの分別指導及び分別回収 ○公民科、保健体育 科、家庭科の授業を通しての環境教育 ○ごみ分別収集の徹底 ○福祉施設による古紙回収協力 ○年 3 回学校周辺地域のボランティア清掃 ○教科「奉仕」で 多摩動物公園内の里山づくり・園内清掃 - 63 - 4.環境への取組状況 幼稚園における環境教育の取組 学 校 名 取 組 状 況 ○草花の栽培、野菜の栽培と収穫 ○うさぎ、小鳥、カブトムシの飼育 ○ごみの分別 ○廃材を利用した製作 ○植物の 欣浄寺 色出し ○収穫したサツマイモでスイートポテト作り ○笹だんご作り ○落葉、木の実を使った製作 ○物にも生命のあるこ みのり幼 とに気付かせる ○ごみの分別 ○廃材を利用した製作あそび ○野菜の栽培、観察して自然に親しむ ○収穫した野菜を調理、 ○小動 杉野幼 物、家畜を飼育し、親しむ ○ごみの分別 ○リサイクル教材の活用 ○動物や昆虫の飼育と観察 ○園内の畑や花壇での栽培と観察 ○地域の自 第二幼 然環境を活用した遊び体験 ○小動物の飼育観察 ○園内畑、花壇における野菜や花の栽培及び収穫 ○園外保育を通して地域の自然に触れる活 第三幼 動 ○園外保育中の施設のごみ拾い活動、落葉拾い等 ○ごみの分別、リサイクル紙の活用 ○廃材を利用した製作活動 や教材作り ○廃材を製作や日常生活で活用(廃材の再利用もあり) ○ごみの分別徹底(園内ごみ箱に「もえる」「もえない」の表示) ○ ごみ減量のため、紙類の仕分けを指導 ○近隣公園等のごみ拾い、落葉拾い ○花、野菜の生長過程を観察しながら育て 第四幼 る ○育てた栽培物や芋苗を利用したクリスマスリース作り ○園内外の自然に触れる(多摩川での自然物を使った遊びや 園内の果実の収穫・木登り) ○小動物の飼育・世話(うさぎ・蝶・かぶと虫の幼虫等) ○小動物飼育により親しみと生命の大 切さを育む ○天気等の自然事象に目を向かせる ○室内電気消費の削減 ○廃材を利用しての製作 ○園内の落葉等を使って堆肥を作り、園内の畑や花壇に活用 ○園内の果実の収穫、植物で 第五幼 の遊び ○地域でのザリガニ採り、土手すべり、木の実拾いなどの自然体験 ○ザリガニや小動物の飼育 ○食品の廃棄 する部分を使っての染めもの、園内の畑や花壇での植物、野菜栽培 ○自然物(木の実、種、つる)を使っての製作 ○地域や市内の自然の中で遊びを通して四季の変化などを感じ取る ○草花の栽培、野菜の栽培と収穫 ○廃材での教 第七幼 材作り(ペットボトルでの虫かご) ○簡単なごみの分別 ○ツバメの来る家に指定され、ツバメの巣作り、雛の育ちの観察 ○ごみの分別(特に秋や夏の祭の際に大量に出るごみの 分別) ○廃材を利用した作品作り、落葉や河原の石で製作 ○園内の落葉で作った腐葉土で農園の野菜作り ○落葉の 日野・多摩平 清掃、園外に借用している駐車場のごみ拾い ○ゴーヤを植えて夏の日除け ○コスモスアベニューへの参加(コスモスの 幼 種植え、園外保育時に観察) ○園の農場で収穫した野菜でカレー作り ○小動物の飼育、観察 ○くじゃく、くじゃく鳩、あ ひる、ちゃぼの飼育、観察 ○ごみの分別収集の徹底 ○リサイクル品の教材利用 ○地域の自然環境の教材化と体験 ○日野市の自然環境や施設 日野しらゆり幼 など素敵な場所を子どもたちに沢山見せ、自分たちの暮す日野市を一層好きになってもらう。 ○ごみの分別 ○廃材を利用した製作 ○不要雑誌や紙類で絵画製作や折り紙などに利用 ○野菜、花の栽培 ○収穫 日野台幼 した野菜でカレー作り ○弁当、給食をなるべく残さない ○冷暖房の調整に注意して使用 ○電気・水道の節約意識付け ○自然物の利用 ○ごみ分別の意識づけ ○廃品・廃材利用による工作活動 ○地域の自然環境に親しむ ○自然や生き物に触れる遊び 日野ひかり幼 ○紙の再利用 ○園内・園周辺の落葉拾い ○生き物の飼育・観察 ○野菜の栽培や農業体験 ○散歩先の公園のごみ 拾い ○節水 ○山遊びを通し、植物、昆虫、鳥等の観察を行う ○木の実、葉、枝等を使って遊んだり、製作を行う ○山の地層観察、そ 日野 こから流れる清水、サワガニ観察 ○植物の栽培(チュウリップ、アサガオ、ヒマワリ、ヒヤシンス等) ○園庭の草取り、石拾い ふたば幼 ○トイレットペーパーの芯、牛乳パック、菓子箱、乳飲料等の廃材、容器を使い、製作する ○ごみの分別、節水の指導 日野 ○小動物の飼育、観察活動 ○木の実や落葉での制作活動 ○じゃがいも、トマト、きゅうりなどの栽培を通して自然の恵 わかくさ幼 みに感謝する気持ちを育む ○ウメ、柿、かりんなどの木から実がなるのを観察する ○テーマ:神さまからいただいている自然と関わっていこう ○身近な自然と親しむ(たけのこ掘り・カブトムシを育てる・山道 百草台幼 散歩・落ち葉で遊ぶ ○落ち葉で焼き芋をしたり、腐葉土にする ○トマト・なす・きゅうりを植えてその育ちを体験する ○牛 乳パックのリサイクル体験 ○エコキャップの集め ○ごみの分別 ○牛乳パックでの遊び、椅子作り ○ダンボールを使って包装紙を貼り、箱を作り物入れ ○野菜、花(ひま 光塩女子幼 わり、朝顔)の栽培、観察 ○節水指導 ○節電(冷蔵庫の調節) ○つばめの巣作り、雛の観察など ○包装紙、広告紙で の折り紙、メモ帳利用 ○空箱により製作 (写真:自然とあそぼうこども家庭支援センターに協力 (左)森で宝探しの説明 (中央)親子で森の宝さがし (右)木の実で工作) - 64 - (3) 学校等による環境への取組状況 保育園における環境教育の取組 学 校 名 取 組 状 況 ○ごみの分別収集 ○園庭、近隣の自然:自然物を利用して遊ぶ ○自然物を利用して染物 ○資源の再利用(牛乳パッ あさひがおか ク、新聞紙、ダンボール、裏紙等) ○節水、節電、エアコンの使い方工夫 ○リサイクル活動 ○畑、プランターでの栽培 保育園 ○ペットボトルキャップの回収 ○もったいないばあさん、リサイクルマンを行事に登場し、子どもや保護者に啓発活動 ○ごみの分別の徹底 ○リサイクル物や自然物での制作活動(牛乳パック、落葉等) ○近隣の自然環境を通し、自然の大 あらい保育園 切さを学ぶ ○馬鈴薯、甘藷栽培体験 ○エコバッグの利用 ○節水、節電 ○給食時の生ごみを生ごみ処理機にかけ処分 ○ごみの分別 ○印刷紙の裏面再利用 ○牛乳パック、空箱、トイレットペ 栄光保育園 ーパー芯など再利用で遊具、物入れ制作 ○腐葉土作り ○夏野菜、植物栽培 ○小動物の飼育観察 ○園庭、屋内素 足保育 ○節水、節電 ○ペットボトルキャップ回収 おおくぼ ○地球環境の変化に気付かせる ○地域、園外の自然に親しみ、大切にする ○資源の大切さを知らせる ○ごみ分別、 保育園 減量、紙の再利用 ○牛乳パック、ダンボール等リサイクル品による製作活動 ○節水、節電 至誠第二 ○ごみの分別 ○植物、野菜、果物の栽培、収穫 ○昆虫、小魚等の飼育、観察 ○落葉等を利用した製作活動 ○節 保育園 水、節電・紙の節約 ○リサイクル活動 至誠太陽の子 ○ごみの分別、リサイクル活動 ○ベランダでの植物・野菜の栽培 ○ごみの分別、減量 ○資源物の再利用 ○省エネ運動(節水、節電、節ガス、節紙他) ○地域の自然環境の中で生物、 しんさかした 植物観察 ○野菜栽培→調理保育で食育活動 ○紙芝居、絵本を媒体として食育、環境教育 ○身近な自然物による制 保育園 作活動 ○印刷物の裏紙使用、ペーパーレス ○保護者会で環境の取組アピール ○ごみの分別を大人が手本となり、大きいクラスでは「もえるごみ」「もえないごみ」の区別がわかるようなごみ箱を作り、「考え たかはた てごみを捨てるように」取り組んでいる ○資源物の教具、遊具への再生利用 ○植物、野菜の栽培 ○「もったいない」を 保育園 行動に移し、節水、節電、物を大切にする ○絵本や紙芝居などによる環境教育 ○ごみ分別 ○資源物を利用した製作 ○ダンボール、牛乳パック、ペットボトル、空容器等リサイクル製品による製作 ○ たかはた北 自然物を利用した製作(木の実、葉等)、野菜の栽培、収穫(トマト、キュウリ、ナス、ゴーヤ、ブロッコリー、大根、じゃが芋) ○ 保育園 節電、節水、紙の節約 ○古紙利用 ○栽培活動を通し食育 たかはた台 ○ごみの分別 ○資源の再利用 ○自然環境の中で遊び、親しむ ○地域の自然の観察活動(生物、鳥、野菜等) ○畑で 保育園 の栽培活動(じゃが芋、甘藷、ブロッコリー等) ○節水、節電 ○リサイクル品や自然物等での製作活動 ○ごみの分別、原料とリサイクル(資源)の徹底 ○ケヤキ落葉の腐葉土作りと利用した畑(野菜等)作り・収穫体験 ○資源を たまだいら 大切にする指導(水・自然等) ○東京都指定「愛鳥モデル園」活動の充実 ○日本野鳥の会による年 4 回実地指導(5 歳児) 保育園 ○ビオトープ風庭園の維持(めだか池・とんぼ池)と園庭の自然環境を整える(クローバー・おおばこ・芝等) ○ごみの分別 ○メダカ、ウサギの飼育 ○夏野菜、果樹、花卉の栽培と収穫の体験、食育 ○浅川マラソンで自然体験 つくしんぼ ○地域清掃 ○古紙の再利用 ○廃物による作品製作 ○節水、節電 ○1 つしかない命の大切さを教える ○物の大切 保育園 さ、節約の指導 ○クーラー使用に配慮 ○野菜栽培体験:土に触れ、種から野菜を栽培、成長を観察、収穫物を調理し食育 ○自然物教材:自然物を利用した製 とよだ保育園 作 ○自然の中で遊び、親しみ、大切さを知る ○節電、節水、紙の節約 ○資源のリサイクル活動 ○ごみの分別収集 ○ごみの分別 ○古紙による造形活動 ○ペットボトル、牛乳パックによる造形活動、再利用 ○エコキャップ収集 ○野菜 日野保育園 の栽培、収穫体験 ○物の大切さ、節約の指導 ○木の実,枯葉拾い等自然と触れ合う散歩等 ○太陽光発電 ○自然物での製作 ○季節の小動物飼育、ニワトリ、インコの飼育 ○古紙利用 ○園周辺の自然観察 日野第二 ○ごみの分別 ○廃物リサイクル製作による遊具製作 ○牛乳パックテーブル、ペットボトルキャップ収集 ○十五夜のお月 保育園 見、プラネタリウムによる天体観測 ○ベルマークの切り取りで教材購入 ○野菜栽培、収穫 ○七草粥による食育 ○自家 発電による井戸水(飲料水) ○太陽光発電(発電量を絵・数字で玄関の掲示板に明示) ○蓄熱冷房の使用 ○ごみの分別 ○リサイクル活動 ○廃材 を利用した製作 ○節水 ○メダカ・十姉妹・チャボの飼育(糞の肥料化・くず野菜貝殻等の利用) ○自然物を使った製作 日野わかば (木の葉・木の実等) ○稲・じゃがいも・さつまいも栽培(糠・腐葉土を肥料として再利用) ○朝顔・菊・夏野菜等の栽培 ○ 保育園 湧き水に生息するサワガニ・タニシ探し ○キャンプ(たきぎ拾い・火の話等) ○園庭のキイチゴ・ブルーベリー・みかん・柿・ 山栗を採って食べる ○干し柿づくり ○ごみの分別 ○リサイクル活動 ○廃材・自然物を利用した製作 ○メダカの飼育 ○じゃがいも・さつまいも栽培(糠を肥 日野わかば 料として使用) ○パンジー・朝顔・菊・夏野菜等プランター・再利用植木鉢栽培、土再利用 ○湧き水に生息するサワガニ・ 保育園 タニシ探し ○キャンプ(たきぎ拾い・火の話等) ○園庭のキイチゴ、ブルーベリー・みかん・山栗・柿を採って食べる ○渋 高幡分園 柿による干し柿づくり ひよこハウス ○ごみの分別 ○リサイクル品を活用した製作(牛乳パック、ダンボール、ペットボトル) ○夏野菜、じゃが芋、さつま藷の栽 多摩平 培と収穫の体験・食育の取組 ○身の回りの自然、生き物に関心を持たせる ○黒川公園での野鳥の観察 ○自然に親しみ、自然を大切にする ○ごみの分別徹底 ○牛乳パック、ペットボトル、空容器、ダンボール等を利用した ひよこハウス 製作 ○自然物、木の実、落葉等を使った製作 ○資源の再利用 ○水、電気の大切さを教える ○畑で野菜の栽培と収 豊田 穫の体験、食育の取組 ○お泊り保育での自然観察 ○併設老健施設の老人との触合い交流 ○ごみ分別とリサイクル活動 ○行事を通じ保護者へのリサイクル推進、エコ便り発行 ○腐葉土を使った畑作りと栽培、収 ひらやま 穫 ○夏野菜の栽培活動を通した食育 ○資源の再利用と教材、遊具の製作 ○節水、節電、紙の節約 ○園周辺の環 保育園 境を利用して、自然に親しむ ○園外活動(プラネタリウムによる天体観測) ○クーラー使用に配慮 ○園内ガラス面の窓(風)が多い。特に夏場は電気をつける時間帯が遅い ○手作り野菜に挑戦中 ○キャップ回収中 ○ 万願寺保育園 生ごみ処理機使用 ○園外保育、遠足、毎日の散歩等から環境にある物、変化を知る ○ごみの分別とリサイクル活動 ○資源の再利用と教材活用 ○園周辺の自然観察活動 ○自然環境の中で遊び、自然 みさわ保育園 に親しむ ○絵本により物の大切さを伝える ○節水・節電・紙の節約 ○野菜の栽培と食育 ○稲の栽培と観察 みなみだいら ○ごみの分別を学習(可燃・不燃・リサイクル資源用ごみ箱設置) ○水を大切にする取組(節水ポスター掲示) ○温暖化対 保育園 策(使用後のプールの水で打ち水・あさがおの緑のカーテン) ○園内畑での栽培活動 ○自然物への好奇心を高める - 65 - 4.環境への取組状況 (4) 行政による環境への取組状況 郷土資料館(日野市程久保 550 実施日 (通年) テーマ エコライフクラブ 2007.4.29,6. 雑木林探検隊 6,7.28,10.6, 12.1,2008.1. 26,3.8,3.12 第2・4木曜 竹取クラブ 2008.3.15 化石でたどる大昔の日野 042-592-0981) 目的・対象・内容 参加者数 親子を対象とした無農薬農業体験。収穫物を使った安全な 登録会員123 食品作り。 年間37回 延べ933 市内の雑木林の自然と暮らしについて、自然観察会や落ち 葉はきなどの体験を通して学ぶ。 年間8回 延べ146 材料のしの竹採取から、目籠づくりを体験する。 子どもを主な対象として、多摩川で化石・地質の観察を行 い、過去の環境変化を学ぶ。 2007.7.1 ~ 企画展「調べてみよう! 自由研 日野の歴史や自然について、研究テーマや調べ方を紹介 9.2 究応援します」 した展示。日野の化石についてもとりあげる。 ごみゼロ推進課(クリーンセンター 日野市石田 1-210-2 実施日 通年 通年 テーマ 施設見学 講師派遣 年間20回 延べ97 22 210 042-581-0444) 目的・対象・内容 夢が丘小(4年)、三沢台小(4年)、五小(4年)、六小(4年)、二 小(4年)、七小(4年)、八小(4年)、四小(4年)、旭が丘小(4年) 潤徳小(4年)、一小(3年)、滝合小(3年)、三小(3年)、百草台 小(3年)、南平小(3年)、日野一中(1年)、七生養護学校(中 等部)、三沢中(2年)、八王子松が谷中(2年)、日野台高校(1 年)、頴明館中(1年)、東京多摩広域資源循環組合、三多摩 は一つなり交流事業、小中学校事務部会、東京女子体育 大、明星大学、、平山住宅自治会、JR日野駅。 二小(4年)、五小(4年)、三沢台小(4年)、四小(4年)、東光寺 小(3年)、夢が丘小(4年)、六小(4年)、七小(4年)、八小(4 年)、南平小(4年)、旭が丘小(4年)、滝合小(3年)、百草台小 (4年)、七生養護学校(高校・中学1年)、東京都公立学校教 員、環境学習リーダー研修。 2007.7.11~12 職場体験 2007.8.27~28 職場体験 三沢中 日野高校 2007.9.5~6 インターンシップ研修 創価大学 2007.10.24 職場体験 首都大学東京大学院 日野一中 2007.10.30 職場体験 職場体験 大阪上中 2007.11.8 2008.2.1 職場体験 平山中 2008.2.7 清掃活動 七生養護学校+日野高校 2008.3.10 清掃活動 日野一中 2008.3.22 廃棄物減量等推進員研修会の発 七小 表 参加者数 延べ1,594 延べ1,195 12 11 2 4 3 4 4 79 250 35 環境保全課(市役所 3 階 内線 3511~3514) 実施日 テーマ 目的・対象・内容 2008.2.27 日野市省エネルギー技術研修会 市内中小事業者 2008.3.7 スウェーデンからのメッセージ ふだん着でCO2をへらそう そのほか、公民館、博物館などの市が主催する環境講座をバックアップしている。 (環境情報センターの取組状況については 82 ページをご参照下さい) - 66 - 参加者数 50 250 (4) 緑と清流課(市役所 3 階 行政による環境への取組状況 内線 3621) 実施日 テーマ 2007.4.1~ 緑の募金 5.30 2007.4.15 多摩川・浅川クリーン作戦 目的・対象・内容 自治会、事業所、老人クラブ等の団体や個人に緑化推進 のため、緑の募金への協力を依頼 (環境緑化協会共催) 多摩川・浅川の同時清掃。回収されたごみは13.1t。 2006.5.13 南平丘陵公園で実施。地質時代平山一帯が海であったこ とを示す地層の解説 と 野外コンサート(みんなでつくる環 境講座・公民館と共催) 浅川、多摩川、程久保川及び市内を流れる用水の水質調 査(全国水環境マップ実行委員会主催) 用水守連絡会 活動内容の報告及び意見交換 豊田南土地区画整理事業地区内で、緑化推進のため、市 民によるコスモスの種まきを実施 (環境緑化協会共催) 75艇の参加による浅川の川くだり。(浅川サバイバルレース 実行委員会と共催) 市役所505会議室 テーマ:みずの大きな循環・小さな循環~日野は小さな地 球です~ 市役所1階フロアーにて実施。展示241点(応募総数・小学 校938点、中学校494点) 海鳴りの丘コンサート 2007.6.3 身近な水環境の全国一斉調査 2007.6.10 2007.6.17 用水守懇談会 コスモスアベニュー事業 2007.7.15 浅川サバイバルレース 2007.9.30 水の郷シンポジウム 2007.10.1 ~10.26 2007.10.1 ~10.26 2007.10.9 ~10.19 緑と清流ポスター展 ミニ水族館開設 市役所1階フロアーにて実施 水辺の資料館開設 市役所101会議室 水辺に関する市民団体の資料や研究成果と水辺の楽校の パネル展示。日野の水生昆虫の展示。 栄町5丁目交差点からコ-プとうきょう日野駅前店までの日 野用水(約2km)の清掃 市役所庁舎前 市民プラザにて実施 市民一般の部(ポットマム・スプレー菊・大菊計104鉢) 64人 老人クラブの部(90鉢)9団体 小学校の部(90鉢)9校 大菊の部 (18鉢)3団体 2007.10.14 日野用水クリーンデー 2007.10.27 ~11.7 配布苗 : 菊花コンテスト 2007.10.28 コスモスアベニュー事業収穫期イ ベント 豊田南土地区画整理事業地区内で緑化推進のため、市民 によるコスモスの収穫と菜の花の種まきを実施 (環境緑化 協会共催) 2007.11.7 菊花コンテスト 表彰式 市役所庁舎前 市民プラザにて実施 市長賞等35点表彰 2007.11.10 落ち葉の森のコンサート・落ち葉の 南平丘陵公園で実施、落ち葉のプールと 野外コンサート プール・ごみ減量 (みんなでつくる環境講座・公民館と共催) 2007.11.23 万願寺中央公園収穫祭 郷土資料館エコライフクラブ・公園のボランティア団体ほか 協同で餅つき、写真展示、団体活動発表 2008.2.2 シンポジウム「日野の自然誌」 水と緑の日野・市民ネットーワーク主催シンポジウム講演、 映像上映、座談会 年間 自然観察会 日野みどりの推進委員会と共催 年間13回実施 年間 小・中学校 総合学習 潤徳小学校・二小等への総合的学習支援 年間 浅川・潤徳水辺の楽校 浅川・向島親水路を中心に年間12回の行事を開催。 行事 年間 浅川・滝合水辺の楽校 ワンドの完成に続き18年度スロープ完成。通年にわたり全 行事 学年で学習活動に使っている。 年間 程久保川クリーンデー 年間2回実施 各100名参加 年間 よそう森 日野市民大学農業体験コース 年間7回実施 (写真:シンポジウム「日野の自然誌」) - 67 - 参加者数 ― 1,362 (うち子供276) 101 203 (浅川流域) 17 664 雨天のため 中止 100 延べ600 延べ600 100 100 (苗配布) 1,060 + 67団体 365 ― 雨天のため 中止 300 117 753 3件 延べ800 ― 200 延べ263 4.環境への取組状況 産業振興課(市役所 3 階 内線 3411) 実施日 2007年度 テーマ 目的・対象・内容 参加者数 小学校における日野産大豆栽培 食育推進の観点から、市内小学校における日野産大豆の 一 小 、 三 小 、 体験 栽培を拡大する。年度当初に栽培希望校を募集し、種子の 四 小 、 五 小 、 配布及び講師の手配等を行う。収穫した大豆は、授業での 平山小、仲田 体験学習(豆腐作り等)及び次年度の種子として利用する。 小 文化スポーツ課(市役所 5 階 内線 5321) 実施日 2007.4.15 2007.5.13 2007.7.8 2007.8.5 2007.9.9 2007.11.11 2007.12.9 2008.1.27 2008.2.3 2008.3.30 2007.10.27 テーマ さわやかウォーキング 浅川を歩こう!コース さわやかウォーキング 新選組コース さわやかウォーキング 多摩川を歩こう!上流コース さわやかウォーキング 真夏のブルーベリー狩り、日野 の原風景コース さわやかウォーキング 倉沢緑地コース さわやかウォーキング 多摩川を歩こう!下流コース さわやかウォーキング 七生丘陵散策路東コース さわやかウォーキング 水と緑の公園コース さわやかウォーキング 七生丘陵西~南平丘陵散策 さわやかウォーキング さくらコース 市民バスハイキング (通仙峡) 2007.6.9 2007.6.92008.3.22 市民健康ハイキング (高尾山) 学校5日制対応事業 2007.4.12008.3.30 復原住居の公開 目的・対象・内容 平山城址公園→平山橋左岸→一番橋右岸→高幡橋→ふ れあい橋左岸→東部会館→新井橋右岸→浅川・程久保川 合流点 宝泉寺→大昌寺→彦五郎記念館→日野本陣→八坂神社 →源三郎記念館→石田寺→歳三記念館→ふるさと歴史館 八坂神社→日野用水上堰→新旭橋→東光寺グラウンド→ 日野用水下堰→多摩川河川敷→日野橋→日野本陣 参加者数 93 90 72 八坂神社→日野用水下堰→新旭橋→新町(ブルーベリー 狩り)→水車堀公園→四ツ谷前公園 63 上落川公園→多摩川・程久保川合流地点→府中四谷橋→ 真照寺→百草六地蔵→百草園→倉沢緑地→東電学園→ 大宮神社 四ツ谷前公園→薬王寺前→多摩川土手→多摩川河川敷 →立日橋→日野橋→多摩川グラウンド→万願寺駅→ポ ケットパーク公園 百草園駅前フォルクス駐車場 → 百草園 → 八幡神社 →百草台自然公園→百草台児童館→湯沢福祉センター →明星大学→多摩動物公園駅 八坂神社→神明社→市役所→野鳥の森公園→黒川清流 公園→多摩平の森自然公園→多摩平第三公園→多摩平 第一公園 平山城址公園→平山小学校→多摩テック→かたらいの路 →みはらし公園→高幡山金剛寺入口 平山城址公園→滝合橋→平山武蔵台児童遊園→旭が丘 南公園→旭が丘中央公園→トッパンフォームズ→日野バイ パス→実践女子大→日野中央公園 市内・・中央高速・・須玉インター・・通仙峡→増富温泉→日 受橋→森林遊歩道→川原(昼食)→増富温泉・・・須玉イン ター・・中央高速・・市内 高尾山口駅→高尾山→小仏峠→影信山→小仏 小中学生の自然環境保全体験を推進するため、受講内容 の一部に環境学習プログラムを設定。ごみの持ち帰り、 チームマイナス6%の実行について意識を持たせている。 (科学コース:大成荘合宿含め全11回) 奈良時代末~平安時代初頭の住居を復原した復原住居 (日野中央公園内)の見学と、カマド、火起し体験。ごみの持 ち帰りを徹底している。(全14回実施) (写真:アートフェスティバル) (写真:落ち葉のコンサート - 68 - 96 54 92 119 雨天中止 2006 年 11 月) 108 82 28 432 1,556 (4) 子育て課(市役所 2 階 内線 2512) 実施日 テーマ 2007.6.24 市内清掃 2007.8.5 自然の中で遊ぼう 2007.8.5 自然の中で遊ぼう 2007.8.22 自然の中で遊ぼう 2007.11.3 自然の中で遊ぼう 2007.11.23,24 自然の中で遊ぼう 公民館 (日野市本町 7-5-23 目的・対象・内容 自然環境維持の実践 小・中学生 緑の大切さを感じる 幼児・野外炊飯 緑の大切さを感じる 小・中学生 テントを建てる・緑の涼し さを実感する 緑の大切さを感じる 小学生 野外炊飯・キャンプファイ ヤー 緑の大切さを感じる 小・中学生・ネイチャーゲーム 緑の大切さを感じる 市内の子ども 焼き芋 ネイチャー ゲーム 参加者数 60 30 60 30 60 1,200 042-581-7580) 実施日 2007.4.12008. 3.31 テーマ 田んぼの学校 2007.5.12008.2.13 2007.5.122008.3.8 2007. 5.13 市民大学「日野における四季の 森・樹木」 市民大学「あなたもできる美味しい 野菜づくり」 みんなでつくる環境講座(市民企 画)自然観察会と海鳴りの丘コン サート ごみ減量と環境意識の啓発 2007.5.1920,8.18-19 行政による環境への取組状況 2007. 7.21 編んで楽しい布ぞうり 2007. 8.19 野外料理講座「キャンプ料理を楽 しもう」 2007.11.10 みんなでつくる環境講座(市民企 画)紅葉の森のコンサート 2007.11.18 農業理解講座①日野産小麦粉で うどんを作ろう 2008. 2. 9 小・中・高・大学生によるごみシン ポジウム 2008. 2.13- 市民大学「植木の手入れ」 2.27 2008.2.15, 子ども環境講座 2.27 2008. 2.23 市民大学「農家の四季のくらし」 2008. 3.15 STOP!地球温暖化講演会 2008. 3.22 農業理解講座②日野産トマトで簡 単レシピ 2008.3.2526 2008. 3.29 春休みミニわくわく学習術 目的・対象・内容 参加者数 種まきから刈り取りまで、季節を通して水田にかかわり、米 作りの楽しさと自然の厳しさを学び、最後に収穫祭を行っ 426 た。 緑の多い日野の土地に自生している草木を学んだ後、南 62 平丘陵公園や平山城址公園に行き、草木を観察した。 野菜作りをとおして太陽、雨、土等の自然の恵みを再認識 128 し、環境とともにある人の暮らしを学習した。 初夏の植物観察会とハイキングコースを歩くことで、身近な ところで環境を考えるきっかけづくりとした。南平丘陵公園を 101 舞台に自然と地層の野外博物館でのコンサートを行った。 「公民館まつり」と「アートフェスティバル」において模擬店で リユース食器を利用し てごみ減量を図り、参加者に環境へ 8500 の意識を啓発した。 不要になった布を使ってぞうりを編み、ごみの減量や「もっ 21 たいない」精神の普及、そしてリサイクルの啓発を行った。 自然の大切さを実感してもらうため、自然体験広場でダッジ オーブンを使い丸鳥とパンを焼き、ダンボールを使ってス 7 モーク料理に挑戦した。 南平丘陵公園で、市内中学校と高等学校の吹奏楽のコン サートと市内児童館での落ち葉を使った作品を展示する予 当日雨天のた め中止 定であった。 地場農業への理解を深めるため、学校給食の納入業者と JA東京みなみから購入した地粉(日野産小麦粉)を使って 10 手打ちうどんを作った。 昨年に続き、現在のごみ問題について、小・大学生の学習 (体験)の成果を発表し、広く市民に環境(ごみ)に関心を 103 もってもらう機会とした。 樹木の適正管理を目途に、剪定の基本について実習を多 43 く取り入れながら学習した。 小学5、6年生を対象に、CO2の排出、地球温暖化の問題 207 について、映像とクイズ形式によりわかりやすく解説した。 市内南平を中心に、都市化が進む中での農家の暮らしに つき、地域との連携や環境問題、食料自給率の低下などリ 14 スクも多いことを学んだ。 地球温暖化に関する様々なシュミレーションを映像を用い て紹介し、人類が早急に取り組まなければならない対策を 86 示唆した。 現地で摘み取ったトマトを食しながら、生産者から育成方法 や苦労話、食料自給率やフードマイレージ問題について話 18 を聞いた。また、講師からトマトの調理方法、食の安全性と 地産地消の重要性を教わった。 春休みの小学生を対象に4回にわたり、多摩の地学の学習 と市内倉沢の農業者によるお話をいただいた。 農 業 理 解 講 座 ③ 日 野 産 イ チ ゴ 地産地消として日野産イチゴを取り上げ、スィーツ作りを だ!ベリーナイス 行った。 - 69 - 21 10 4.環境への取組状況 (財)日野市環境緑化協会(日野市神明 2-13-1 042-585-4740) 実施日 2007.3.31 ~4.1 2007.4.14 2007.4.18 ~20 2007.4.28 2007.5.23 2007.10.4 2007.12.4 2007.12.13 2008.2.14 2008.3.18 2007.6.3 テーマ 第5回スプリングフェスタひの 目的・対象・内容 実行委員会と共催で開催 自然(レンゲ畑)観察会 山野草盆栽水石展 緑のリサイクル 緑化講習会 第3回 ガーデニングコンテスト表彰式 2007.6.4 ~14 2007.6.13 2007.7.18 2007.8.7 2007.7.2 第3回 ガーデニングコンテスト写真展 菊講習会 かさ菊の配布 2007.7.14 子ども昆虫教室 2007.10.27 ~11.7 配布苗:菊花コンテスト 2007.11.7 2007.11.30 2007.12.10 ~ 12.13 2007.12 菊花コンテスト表彰式 会報「緑のまち」第33号 緑の写真展 年間 花の交流広場 年間 公共施設への花卉植付け 作文集「緑のまち」 日野中央公園から南平のレンゲ畑まで自然散策 市内愛好家の協力により展示。2団体、山野草160点・盆栽 3点・水石4点 合計167点 市民から提供された植物を配布。提供者44名、合計1,193 点 家庭果樹の健康管理講習会 庭木の手入れ講習会(2回) 稲わら・竹細工講習会 正月の寄せ植え講習会 春の草花管理講習会 ガーデニング講習会 2007.5.1~5.11を写真応募期間とし、審査員による一次、 二次審査により入賞者を表彰。応募28名、市長賞等11名・ 2団体を表彰 ガーデニングコンテスト応募者全員の庭の写真を展示 参加者数 延べ6,000 27 見学者 延べ325 受領者210 13 計38 12 24 20 24 - 28 菊のさし芽講習会 15 大菊の育て方講習会 25 ポットマム・スプレー菊の育て方講習会 40 市内小中学校・幼稚園・保育園に施設緑化の目的でかさ 1,526本 菊を配布。31施設。 小学生を対象に都立七生公園を散策し、昆虫等の生態を 悪天候により 観察。 中止 市役所庁舎前、市民プラザにて実施。市民一般の部:64 (苗配布) 人。老人クラブの部:9団体。小学校の部9校。大菊の部:4 1,060 団体、(個人)14人。 +67団体 市役所庁舎前、市民プラザにて実施。市長賞等35点表彰。 - 日野市全域に新聞折込で配布。日野市全域 61,500部 市役所、市民ホールにて実施。テーマ1「日野の四季」25点 18 テーマ2「わが家の緑」25点展示。 市内小学校4・5・6年生より環境に関する作文とカットを募 集。優秀賞13編、優良賞114編を選考し作文集として発行。 600部 応募総数2,714編 市民から提供された花の種子を緑化協会事務所で希望者 配布117 に配布。提供者8人 年4回、公園や公共施設の花壇及びプランターに季節の花 61,936株 卉を植付け。ボランティアや愛護会も活動。 (写真:第 5 回スプリングフェスタひの) (写真:ガーデニングコンテスト写真展) - 70 - (写真:菊花コンテスト) (5) (5) 大学による環境への取組状況 大学による環境への取組状況 実践女子短期大学の環境への取組 〒191-0016 日野市神明 1-13-1 連絡先 042-584-5000 URL http://www.jissen.ac.jp/jpn/top/01/index.php 実践女子短期大学では、京都議定書の目標達成のため、「チーム・マイナス 6%」に参加し、冷房は 28℃、暖房 は 20℃の温度調節、クールビズ、ウォームビズ等を実践しています。 日野市には、美しい緑が残っていますが、まずは、農ある風景を後の世代に残すことが必要であると考えていま す。そこで、小学校や農家、JAが取り組んでいる「学童農園」に参加しております。学童農園の活動は、児童が田 植えや稲刈りを実施する前後の作業や草取りなども行う必要があるので、こうした一連の作業に携わっています。 また、「日野産大豆プロジェクト」にも参画しています。日本の食糧自給率は低く、フードマイレージは高くなる一方 です。そこで、一人でも多くの人数が日野産大豆プロジェクトへ参加することで、緑を残すとともに、自給率の向上 へ貢献することができ、食物の輸送に使用する二酸化炭素の排出削減に繋がるのではないかと思っております。さ らに、フードマイレージを低減させるために、食物栄養学科では地場産野菜の活用と、市内に土地を借りて野菜づ くりをしています。緑を残すことは簡単にはできませんが、まずは、本学の学生ならびに教職員にできる身近なこと から取り組もうとしています。学生は、地域の取組に参加し、携わることで、卒業後、日野の地を離れても各地域に おいて環境問題を考えながら様々な活動に積極的に参加・貢献して行くものと思われます。 ごみ情報誌『エコー』の編集 日野市環境共生部ごみゼロ推進課が推進する「ごみゼロプラン」の一環として発行されている情報誌『エコー』へ の編集協力を行っています。本学には、全国の短期大学の中で、唯一、出版編集について学べるコースがありま す。そのコースの学生が中心となり、「ごみ減量推進市民会議」のメンバーと協働で取材や編集協力を行っており ます。この活動は学生たちにとって、自治体の行政の一端を知ることの出来る場となっているとともに、本学で、日 頃学んでいる出版編集の専門知識を充分に活かせる機会にもなっています。 また、日野市は 2007 年 4 月から市の「ごみゼロプラン見直し会議」を発足させましたが、この会議にも積極的に 学生が参加しています。 東京薬科大学「里山復元サークル ASIATO」の環境への取組 〒192-0392 八王子市堀之内 1432-1(大学の所在地) URL http://asiato.seesaa.net/ ASIATOは、東京薬科大学生命科学部の学生を中心に、里山復元を基本目標として活動しているサークルで す。主に、地元の方からお借りしている 3 面の田んぼや大学構内で先輩たちが作った田んぼでもち米を作ってい ます。できたもち米を使って「東薬祭」の時にもちをついて販売を行い、毎年好評です。里山農業クラブの方に苗 床作りなどもち米の作り方に関してご指導いただくなど、地域の方々との交流も積極的に取り組んでいます。昨年 田起こしの際に、地域の子供たちに田んぼに親しんでもらおうと開催した「どろんこ運動会」を、今年も企画する予 定です。 また、4 年ほど前からは日野市中央公民館の方と協力して、 日野市民の皆さんのごみに対する関心や意識を高めるための 環境講座の企画を行っています。2007 年度に 3 回目を迎えた 「ごみシンポジウム」では日野市環境共生部ごみゼロ推進課の 方と一緒に、小学生の積極的な活動を紹介し、ごみゼロに向け た具体的な生活の見直しについて考えました(写真参照)。 これからもこのイベントの企画を通して、日野市民の皆さんに ごみ問題に関心を持っていただけるように頑張りたいと思って います。 (写真:「2007 年度 ごみシンポジウム」の様子) - 71 - 4.環境への取組状況 実践女子大学の環境への取組 〒191-8510 日野市大坂上 4-1-1 連絡先 042-585-8817 URL http://www.jissen.ac.jp 毎年 11 月に常磐祭を開催しています。学園祭といえば、コンサートや演奏発表、グラウンドに立ち並 ぶ模擬店で賑わいますが、同時に大量のごみが出る場でもあります。そのため、私達は来場者に楽しんで もらうことはもちろん、環境にも優しい学園祭を目指しています。 エコロジー対策の活動を活発に行い始めたのは約 9 年前からで、6 年前より、模擬店で使用する容器に、 非木材紙のものを導入しました。非木材紙の容器はサトウキビの搾りかす等からできており、土に埋める と分解され土に還る為、ごみ自体を減らすことができます。 また、4 年前より国産間伐材割箸を導入しました。この割箸は回収し、リサイクルに回すとトイレット ペーパーに再生されます。 学園祭期間中は、分別に力を入れており、エコテントと呼んでいるテントにごみを集めて 15 分別して います。また、来場者や模擬店参加団体にも一緒に分別を行ってもらうことで、改めて分別意識を高める 場になれたらいいと考えています。学園祭期間限定ではなく、日常的に分別を心がけてもらえるように、 2002 年から大学にごみ箱整備を要請し、現在は常時 5 分別、 紙類やダンボール等もリサイクルしています。 環境に関する豆知識を集めて全 25 種類を大学の所々に掲示しています。 こうした活動による結果はすぐに得られるものではなく、長い期間を経て少しずつ変化していくものだ と感じます。ですから反対に、問題が浮かび上がる前の段階で環境問題に取り組むことが大切だと思いま す。 明星大学の環境への取組 〒191-8506 日野市程久保 2-1-1 連絡先 042-591-5111 URL http://www.hino.meisei-u.ac.jp/ 1.明星大学では 2005 年 4 月に、理工学部に環境システム学科を 開設しました。それにより、明星大学と日野市役所との環境に関 係する協働作業も増えてきています。 2.「日野市ごみゼロプラン見直し会議」に、環境システム学科の 学生 7-8 名が参加し、勉強しながら意見を述べています。また、 「日野市環境情報センター(かわせみ館)の運営会議」や「日野ま ちの生ごみを考える会」に、教員が参加しています。 3.日野市環境情報センターと共催で、2 月から 3 月にかけて、福 祉支援センターにおいて、教員 6 名が「みんなの環境セミナー」 を、計 3 回開催しました。今回のシリーズは「地球温暖化につい て学ぼう」が主題であり、ヒートアイランド、生態系保全、黄砂 などの大気汚染、身近なごみの話、水環境、炭素の固定化など、 多岐にわたったセミナーに多くの市民の方々が参加しました。 4.環境システム学科の学生たちが、構内の湧水周りの草刈りやご み拾いなどの整備を、毎年行っています。湧水からの流れ付近で は、毎年蛍が孵化し細々と命が継続されています。DNA の鑑定か ら、固有種であることがわかっている貴重な蛍です。 - 72 - (写真:みんなの環境セミナー 「2 つの温暖化問題」の講義) (写真:みんなの環境セミナー 「炭と微生物」の講義) (6)事業者による環境に対する取組状況 (6) 事業者による環境への取組状況 日野市環境基本計画ではその主体を市民、民間団体、事業者、市の四者としています。2002 年度に 国内でも先進的な取組として、事業者自らがその事業内容を地域に積極的に公開する「リスクコミュ ニケーション」を始めたことをきっかけに、白書でも市内の事業者の環境への取組を掲載しています。 (掲載は編集の関係で順不同です。) (株)スーパーアルプス 環境への取組 〒192-0011 八王子市滝山町 2-351(本社) (042-692-2739) URL http://www.superalps.co.jp 当社は「私たちは豊かな食生活を支援し、地域社会に貢献します」を経営理念とし、安心・安全を 基本に品質・鮮度・味の追求のほか、衛生管理、作業環境、汚水処理などの改善・徹底により環境問 題にも積極的に取り組んでいます。 そして、循環型社会実現に少しでもお役に立つようにと、3R(リデユース、リユース、リサイクル) を出来ることからはじめようと下記のような活動を行っています。 1.店頭回収とリサイクル お客様のご協力により、2007 年度には牛乳パック 4,923,900 枚、発泡ス チロール 13,490,500 枚、ペットボトル 5,685,120 本、空き缶 58,861kg をリサイクルしました。 2.レジ袋回収実験中(3 店舗) 6 ヶ月間で 3 万枚回収(223kg)できました。 3.食料品残渣のリサイクル実験中 日野店、南平店、豊田南店の 3 店舗において惣菜、パンなどの残 りもの、野菜のクズなど従来は焼却処分していましたが昨年 4 月より、堆肥、家畜の飼料にリサイ クルする実験をスタートしました。35%の実績でした。全店舗導入の予定です。 4.バイオシステムの導入 厨房の排水に含まれる「油脂分」をバクテリア(微生物)に食べさせて最 終的には、金魚がすめるほど浄化をしております。 5.再生紙の利用 チラシもパンフレットもリサイクルペーパーを使用しております。 GE 横河メディカルシステム㈱ 日野本社工場 環境への取組 191-8503 日野市旭が丘 4-7-127 (042-585-5111) URL http://www.gehealthcare.co.jp/ 当社は、病気になってからの診断治療から、事前予知・早期発見を目指す「アーリーヘルス(Early Health)」をビ ジョンに掲げ、広く人々の健康に貢献する企業を目指すとともに、全社をあげて環境への取り組みも行っています。 ここに一部ご紹介するほか、当社の 2007 年度の取り組みの結果は、環境報告書のウエブ版で順次公表してまいり ます。 1.省エネ活動で東京都から評価「AA」 東京都が推進する地球温暖化対策(2005 年に 5 ヵ年計画提出)の計画書に基づ いた取組が、「地球温暖化プロジェクト」において最高評価「AA」を取得しました。今 までの具体的な活動としては、以下のものがあります。 (1) 省エネタイプの設備への変更 ①天井蛍光灯のインバーター化、 ②個別エアコンの室外機の移設とインバーター化。 (2)設備の削減 ①天井蛍光灯の間引き、②個別エアコンの一部廃棄。 (3)使用エネルギーの無駄削減 ①長期休暇中の節電対策、②昼休みの一斉消灯。 Evaluation result for the effort s of prevention of global warming Akihiko, Kumagai CEO of GE Yokogawa Medical system Shint aro Ishihara Tokyo Metropolit an Governor (写真:東京都からの評価書) 2.啓発 当社では 1997 年に ISO14001 の認証を取得し、継続的改善を続けておりま す。 認証の範囲は日野本社のみではありますが、2007 年は全国 8 支社 9 拠点 へ本社での環境の取り組みを積極的に紹介してきました。その結果、お客様 や工業会(医療機器での他社情報交換会)などにおいて「わが社の環境の取り 組みに関する」講演を行うまでとなり、活動も広がってきました。 (写真:講演会の風景) - 73 - 4.環境への取組状況 コニカミノルタ東京サイト 環境への取組 〒191-8511 日野市さくら町 1 (042-589-8112) URL 環境負荷低減の取り組みにおいて、用水使用量の削減 は 2006 年度でほぼ目標を達成したので、2007 年度は、 http://konicaminolta.jp 排出物量の推移 単位 トン 6,000 50% ①CO2 の削減 5,000 40% ②排出物の削減 4,000 削 減 20% 率 30% 排 3,000 出 量 2,000 を重点課題として取り組みました。 その結果、 10% 1,000 ①CO2 の削減では、1990 年度に対して、2007 年度 18% 削減を目標として取り組み、機器のインバータ化、高効率機 0 0% 01 02 03 04 05 06 年度 器の導入及び運転条件の最適化等の施策を積み重ねて、 07 07 目標 約 21%削減を達成しました。 ②排出物の削減では、2001 年度に対して、2007 年度 39%削減を目標に取り組み、製品廃棄の回収率向上、工程 ロスの低減等の施策を積み重ねて、約 41%削減を達成しま した。(グラフ参照) また、地域住民の方々への情報公開を目的に、2002 年か ら毎年 9 月に環境安全報告書を発行し、地域環境安全報告 会を開催しています。2007 年 9 月 22 日の報告会では、参加 者の方に、当サイト八王子の環境関連施設、複写機のリサイ クル工程を見学して頂きました。(写真参照) その後、2 グループに分かれた懇談で、弊社の環境安全活動への貴重なご意見を頂きました。 取り組みの詳細は、「コニカミノルタ東京サイト環境安全報告書 2008」に記載します。ホームページでご覧頂く か、042-589-8112 総務 G へご請求下さい。 日野自動車㈱ 環境への取組 〒191-8660 日野市日野台 3 丁目 1 番地 1 (042-586-5563) URL http://www.hino.co.jp/ 1.製品開発における環境への取組 [地球環境のために] 日野自動車の使命は、最高の環境性能を備えたクルマを世の中に送り出すことだと 考えています。「今できることを少しでも実践し、世の中のお役に立つこと」こうした強い思いが、より高性能なト ラック・バスを開発・生産し続ける原動力になっています。 [世界で初めて商品化したハイブリッドバス] 日野自動車では、1991 年、世界で初めてインバーター制 御による発電機兼モーターを用いたディーゼル・電気ハイブリッド方式の大型バスを商品化し、以来、日野自 動車のハイブリッドテクノロジーはさまざまな改良が加えられ、2003 年には小型キャブオーバートラックとして、 世界に先駆けデュトロハイブリッド車を発売しました。 [日野のハイブリッドテクノロジーの強み] 日野自動車のハイブリッドテクノロジーの強みは、長年の研究 成果が培ってきたノウハウにあります。とくに、エンジンからパワーラインまで含めて、いかに「制御」するかがポ イントになりますが、日野自動車は 4 半世紀にわたる経験からノウハウが豊富であり、ハイブリッド車のメリットを より鮮明に引き出せる技術力を持っています。 2.生産活動における環境への取組 一例として工場やラインの新設時には、設計段階から「順法」「環境リスクの未然防止」「環境パフォーマンス 向上」を追及したエコファクトリー活動による環境配慮型の工場設計があります。 また、環境負荷に対する 2010 年目標を設定した第 4 次環境取組プランに沿って、生産と物流に関わる CO2、 排出物、化学物質等、それぞれの削減シナリオに基づいた改善活動を推進しています。 - 74 - (6)事業者による環境に対する取組状況 セイコーエプソン㈱日野事業所 環境への取組 〒191-8501 日野市日野 421-8 (042-586-6226) URL http://www.epson.jp 日野事業所では、事務所内で企業活動を行っている全ての関係会社と情報の共有化を図り、次のよ うな事業所一体の環境活動を継続的に展開しています。 1.環境への意識向上と教育の実施 従業員に、全社共通のe-ランニング受講(理解度テスト付)を義務付けています。 2.地域との連携 地域行事(日野市一斉清掃等)への参加、地域公共団体での役員活動、市内特別支援学校のインターンシ ップ受入、地域自治会との交流など地域社会との密着した連携を図っています。2007 年度は通学道路の安 全確保のため、日野市と連携し西南角地に「安全緑地帯」を設けました。 3.地球温暖化対策 (1) 電力:事業所全員で取り組める昼休み時・離席時・夜間不要照明の消灯、PC省力モード設定、クロスパト ロールによる相互評価、従業員出入り口の二重ドア設置による冷暖房効率化、省エネ照明器具への 更新、国の推進するフォーシーズンビズ(クールビズ、ウオームビズ)国民運動、チームマイナス 6%活 動など、ハード、ソフト両面にわたりスパイラルアップ活動を実施しています。 (2) 省資源活動:使用した紙の裏面使用、両面・縮小印刷等の徹底に加えプロジェクターの活用、事務 改善の積み重ねによるペーパレス化を推進しています。 (3) その他:マイカー通勤の原則禁止、6 月の環境月間には全社員が家庭での環境問題に関する理解と 環境活動への意欲を高めていく活動(環境家計簿、エコドライブ 10、100 万人のキャンドルナ イト)、エコキャップ活動をグループも含めて展開しています。 4.廃棄物の削減 「事業所から発生する廃棄物を 100%再資源化する」というゼロエミッションレベル1思想に基づ き、徹底した分別による再資源化、50g以下/日/人を目標に減量化を推進しています。 また、廃棄物は、廃棄物委託業者の定期評価など法等を遵守し厳正に処理しています。 5.グリーン購入活動 環境調和型商品を生み出すため、商品を構成する一つひとつの原材料・部品並びに一般購入品(事 務用品など)に至るまで環境に配慮した品目の調達活動を展開しています。 今後も全従業員が一丸となって環境負荷を可能な限り極小化する活動に邁進いたします。 日本ミルクコミュニティ(株)日野工場 環境への取組 〒191-0012 日野市日野 753 (042-581-3081) URL http://www.megmilk.com ISO14001 認証取得 日本ミルクコミュニティでは 2005 年よりマルチサイト形式認証の取得を開始し、2007 年に日野工 場のほか 20 事業所が外部審査を受け全社一括認証の取得が完了しました。 環境負荷の低減 日野工場における 2007 年の環境活動は、CO2 排出 量原単位 0.130t/kℓ 以下および廃棄物のリサイク ル率 94.3%以上を目標に取り組んできました。その 結果、CO2 排出量原単位 0.091t/kℓ 、廃棄物のリサ イクル率 94.3%を達成しました。 (主な取組み) ・液状原材料のローリー車およびコンテナによる納 入形態変更 ・紙パックのトイレットペーパーへの再生 ・ビンキャップのプラスチック原料への再生 ・高効率蛍光灯の導入 ・用水の再使用 ・自動台数制御式冷凍設備の導入 従業員への環境教育の実施 環境教育計画に基づき従業員への教育を実施し、 従業員の環境意識工場に取り組んでいます。 環境報告書 日本ミルクコミュニティでは環境報告書をホームページに掲載していますので、どうぞご覧くださ い。 - 75 - 4.環境への取組状況 (有)チーム・ナカジマ(明治乳業多摩平宅配センター) 環境への取組 〒191-0052 日野市東豊田 3-24-5 TK ビルⅡ(042-581-0524) 「今日の健康は毎日のバランスのとれた食品から」私達は、お客様の健康のお役にたてればと明治牛乳の 宅配センターとして、日夜、ご家庭に牛乳類をお届けしています。 昔から当然の事として、宅配の牛乳は Returnable(循環型)のガラス瓶で Reuse(再使用)し、割れた瓶は再 生業者へ売って Recycle(再利用)をしていました。無論、無駄な牛乳瓶は作らないので、今、一番問題になっ ている Reduce(ごみの発生抑制)もしています。 取引先の明治乳業(株)関東工場では、オゾン層を破壊しない、地球温暖化に悪影響を与えない冷凍機 「真空フラッシュ冷却設備」を導入しています。冷媒には環境に優しい理想的な水(H2O)を使用しています。 水は蒸発する時、1kg あたり、約 600kcal のエネルギー(潜熱)を必要とします。この特長を生かして真空下で 水を蒸発させ、潜熱で水を冷却します。 当社では、次のように環境に対して小さな積み重ねを続けています。 1.全ての水道に節水コマを使用し、その上、さらに手指がふさがっていても、開栓、止栓ができて無駄な流水 を抑制できる「レバー式」水栓を使用しています。 2.トイレの水洗水は「小」の時は男女とも、水流を「小」にしました。また、照明は電球型の蛍光ランプで暖かい 感じがする電球色の 40W 型(「定格」消費電力 8W ですが、「ワットチェッカー」で測定した結果、実際には 7W でした)を使用しています。 3.事務所の照明(40W2 灯式)7 器具の内、6 器具から蛍光灯をそれぞれ 1 本ずつ抜きました。 4.大型冷蔵庫内の照明の白熱電球 60W 型 2 灯を電球型蛍光ランプ 40W 型(昼白色)と白熱電球 40W 型に しました。2 灯とも、蛍光ランプにしたかったのですが、寒いとなおさら、電球型蛍光ランプの特性から、明る くなるまでの時間がかかり、作業に支障が出るため、止むを得ませんでした。 東京電力㈱八王子支社 環境への取組 〒192-0071 八王子市八日町 8-1 (042-693-4601) URL http://www.tepco.co.jp/ 東京電力では発電する際の CO2 削減に向け、「CO2 排出原単位を 2008~2012 年度の 5 年間平均で 1990 年 度比 20%削減」という自主目標を掲げ、「CO2 の少ない電気」をつくるためのさまざまな対策に取り組んでいます。 また、お客さまに電気を使っていただくときの CO2 削減につながるよう、効率のよい機器の開発や省エネにも力を 入れています。さらに、海外での CO2 削減プロジェクトに取り組むなど、様々な努力を続けています。 1.CO2 削減の切り札「ヒートポンプエアコン」「エコキュート」の推進 電気式ヒートポンプは、わずかな電気で空気中の熱をくみ上げることにより、投入した電気エネルギーの 3~6 倍 の熱エネルギーをつくりだすことができます。 家庭やオフィスの冷暖房、給湯にヒートポンプを使用することにより、CO2 の削減に大きく貢献できます。 東京電力では、家庭用の「エコキュート」をはじめ、環境性に優れた高効率のヒートポンプの普及拡大に努めて います。2007 年度まで累計 33 万台のエコキュートが設置され、CO2 削減効果は年間 21.5 万トンにのぼっています。 政府の導入目標「2010 年まで 520 万台」が実現しますと年間 260 万トンの CO2 削減となります。 2.情報提供やコミュニケーション活動の充実 こうした高効率ヒートポンプの普及拡大を図るとともに、CO2 ダイエット宣言※な どの活動、ホームページ「暮らしの CO2 ダイエット」などによる情報提供を通じて、 お客さまの身近な地球温暖化防止対策を支援するほか、次世代層の環境・エネ ルギー教育の支援や尾瀬の自然保護、各地域における環境保全活動への参画 など、社会の様々な方々とのパートナーシップを通じた活動の充実に取り組みま (写真:くらしのフェスタでの 電気自動車展示) す。 ※詳細はホームページをご参照下さい。http://www.tepco.co.jp/ - 76 - (6)事業者による環境に対する取組状況 東京ガス株式会社 環境への取組 〒192-0071 立川市曙町 3-6-13 (042-526-6125) URL http://www.tokyo-gas.co.jp/ 当社は、地球温暖化や大気汚染の防止に貢献するために、環境性に優れた天然ガスの普及に努めています。 今後も天然ガスの特徴を活かす天然ガスコ-ジェネレーションシステムや燃料電池、潜熱回収型給湯器等の高 効率機器、システムの開発と普及促進を通じ、エネルギーの消費段階における環境対策に積極的に取り組んでい きます。 天然ガスコージェネレーションシステムの普及 天然ガスコージェネレーションシステムは、経済的かつ省エ ネルギー・省 CO2 に貢献するシステムとしてますます期待が高 まっています。 天然ガスコージェネレーションシステムの省エネ性天然ガス コージェネレーションシステムは、電気と熱を必要とする場所で 発電し、同時に得られる熱を有効に利用することで最適なエネ ルギー利用を図る「分散型エネルギーシステム」です。従来の 「集中型発電方式」では、発電所で発生する熱を有効利用する のが困難です。一方、天然ガスコージェネレーションシステムは排熱を工場の生産工程、ホテルや病院の給湯や 蒸気供給、ビルの冷暖房、温水プールの加温などに利用することができます。また、作った電気と排熱を遠くに運 ぶ必要がないため、エネルギーの輸送による損失もありません。 現在、商品化されている天然ガスコージェネレーションシステムの中には、発電効率が系統電力の需要端効率 を越えるものもあり、さらに排熱を有効利用することで大幅な省エネルギーが可能です。 株式会社東芝 日野工場 環境への取組 〒 191-8555 日野市旭が丘 3-1-1(042-585-3111) URL http://www.toshiba.co.jp/ 東芝日野工場では、東芝グループスローガン「人と、地球の、明日のために。」に基づき、「地球内企業」として環 境に対する積極的な取り組みを通じ、世界中に信頼される製品づくりに努めています。 1.環境調和型の携帯電話づくり ①消費電力の小さい部品・モジュールの開発等による「省電力化」 ②部 品・モジュールの薄型化・小型化や回路最適化による部品点数削減等によ る「省資源化」③筐体材料を樹脂から金属へ代替化等による「リサイクル性 配慮」 ④「環境への負荷が大きい物質の削減・代替化」に取り組み、環境 に配慮した製品づくりを推進しています。 2.東芝総合環境監査システム 《社内監査》の実施 ISO14001 定期審査のほかに、環境負荷のより少ない工場を目指し、1 年 に 1 回東芝グループ独自のシステムで現場重視の相互監査を実施してい (写真:環境施設を個々に点検) ます。 3.地域とのコミニュケーションを大切にします。 地域の方々に愛される日野工場を目指して、年 6 回の工場周辺の清 掃活動のほか、「東芝日野納涼まつり」や日野市環境講座では、環境 への取り組みを紹介しています。 また、当工場の環境活動をより理解してもらうために、日野小中高 生の工場見学を積極的に受け入れています。工場内廃棄物のリサイク ル化に取り組んでいるリサイクルセンターは、中でも人気のある見学 (写真:東芝日野納涼まつりでの環境展示) コースです。 - 77 - 5.環境関連決算額 5.環境関連決算額(2006~2007 年度) (網掛けは2007年からの新規事業) 地球環境対策経費 地球温暖化対策実行計画策定事業 公害対策費(人件費除く) 廃棄物処理基本計画改定事業 ごみゼロ施策推進(ごみゼロ対策推進) 資源回収奨励事業 資源物回収事業経費 容リ法関連事業経費 資源有効利用促進法関連事業 (家電リサイクル法関連) ごみゼロ・リサイクル推進 生ごみリサイクル事業 2010市民行動計画推進(ごみゼロ) 広域処分組合 クリーンセンター維持経費 ごみ処理施設維持 ごみ処理施設整備(オーバーホール等) 可燃ごみ処理施設安全対策経費 ごみ焼却施設延命化対策 バグフィルタろ布交換修繕 可燃ごみ収集 粗大ごみ収集 不燃ごみ収集 有害ごみ運搬処分委託 動物死体収集 ごみ処理施設建設計画支援事業 ごみ焼却施設運転管理 し尿処理施設整備経費 高幡不動駅周辺地区まちづくり ユニバーサルデザイン福祉のまちづく り推進モデル 文化財保護 文化財啓発 文化財発掘調査国庫補助 埋蔵文化財整理保管室運営 遺跡公園・復元住居 新選組のふるさと歴史館調査研究等 郷土資料館調査研究事業等 交通安全施設管理 交通安全施設整備 自転車対策 (億円) 600 500 2006年度 2007年度 - 859 459 - 4,339 4,129 - 1,910 147,760 151,651 16,395 13,551 466,547 466,429 42,386 42,210 306 253 31,096 4,437 812 366,676 80,358 128,485 76,031 17,640 122,352 29,552 435,616 81,153 198,981 8,748 3,077 - - 3,129 298,200 29,071 4,168 454 396,273 75,835 137,159 78,750 - 81,816 26,985 416,161 80,474 206,937 10,351 3,197 5,670 125,160 - 945 11,617 2,467 534 169 10,393 1,214 38 59,353 7,672 21,345 64,902 55,397 569 125 6,533 1,131 35 78,465 23,135 15,537 83,964 49,449 用水維持管理 農業用水経費 水辺管理 普通河川管理 清流啓発 雨水浸透施設設置 河川維持管理 河川新設改良 し尿収集 し尿処理 下水道事業繰出金 緑化推進 緑の保全事業 生産緑地管理 平山京王緑地整備 環境緑化基金積み立て 自然体験広場 農業改善 振興対策 市民農園 援農制度育成 女性農業者支援 ブルーベリー加工支援事業 認定農業者支援 食農教育事業 学校給食地元野菜等契約栽培支援 援農ボランティアコーディネイト事業 ファーマーズセンター整備事業 食育推進事業 農業体験農園支援 公園管理 公園整備 開発指導・地区計画関連 百草谷戸地区計画によるまちづくり まちづくり計画 まちづくり条例 2010市民行動計画推進 環境保全費(環境保全推進経費) 環境情報センター経費(人件費除く) 環境市民会議育成事業 合計 日野市の決算額推移 2006年度 - 3,845 1,135 2,445 6,320 6,971 49,909 22,125 63,048 34,611 2,036,985 39,380 40,189 70 819 90,500 3,576 762 8,956 3,352 1,131 96 800 716 233 750 34 55 - 10 126,545 541,795 939 34,999 13,692 827 4,729 15,713 6,704 - 5,961,935 (単位 千円) 2007年度 4,526 3,234 1,133 2,475 6,477 6,934 50,754 2,954 61,368 32,552 1,884,057 39,319 42,343 76 - 15,000 2,221 651 9,402 7,709 868 180 800 874 - 808 38 - 2,847 1,180 126,770 582,117 2,476 26,845 3,774 538 4,359 5,143 4,669 200 5,559,479 <主な減少予算> ・高幡不動駅周辺地区まちづくり ・下水道事業繰出金 ・環境緑化基金積み立て 等 歳 入 歳 出 400 <主な増加予算> 増加 ・公園整備 ・広域処分組合 ・交通安全施設整備 ・郷土資料館調査研究事業等 300 200 100 0 1979 1983 1987 1991 1995 1999 2003 2007 新規 (年度) ●2007 年度の日野市一般会計決算額は前年度に 比べ 2.4%減少、環境関連決算額は約 6.8%減少 - 78 - ・地球環境対策経費 ・廃棄物処理基本計画改定事業 ・ごみ処理施設建設計画支援事業 ・食育推進事業ほか 6.市役所の環境配慮の状況 6. 市役所の環境配慮の状況 日野市環境マネジメントシステム(国際規格ISO14001:2004 認証登録) - 市長を総括環境管理者として市役所の環境負荷低減および環境にプラスになる事業の推進管理 - <認証登録後の経過> 2000 年度 日野市環境方針制定、マネジメントシステム運用開始、ISO14001 認証登録 2003 年度 ISO認証更新拡大審査(ホームページに生活・保健センター、防災・情報センター、水 道事務所、建築指導課を加えた) 2005 年度 ISO定期審査更新(ISO審査機関による)環境情報センターを加えた。 2006 年度 ISO認証更新審査(ISO審査機関による) 2007 年度 ISO拡大定期審査更新(ISO審査機関による)郷土資料館、中央公民館、高 幡台分館、図書館(全館)を加えた。 <システムの流れと市役所における著しい環境側面> 毎年度、全事務事業について、どのくらい環 境負荷を出しているかを調査し、具体的な目 標・目的にあわせて各部署が取り組むプログラ ムを作ります。 また、「環境側面」とは環境に影響を与える 事務事業活動の要素のことをいい、中でも環境 への影響が大きいものを「著しい環境側面」と いいます。 (システムの1年間の流れ) 7月 環境側面調査 PLAN ↓ 2月 目的・目標・プログラムの設定 ↓ DO 4月 運用 ↓ CHECK 7月 環境監査 ↓ ACTION 8月 市長によるシステム見直し (市役所における著しい環境側面 2007年度) 側面の種類 № 1 2 3 4 5 6 7 8 9 市役所における著しい環境側面 地球環境問題への取組 緑の保全 オフィス共通 職場内での職 市の事務事業 活動に伴う 員の生活行動 の執行に伴う 環境側面 に伴う環境側面 環境側面 評価対象 日野市環境基本計画の実行 環境を保全する施策 河川・用水の水質の向上、水量の確保 グリーン購入の推進 コピー用紙の使用 電気の使用 ガスの使用 自動車の使用 廃棄物の排出 天然資源の使用 天然資源の使用・エネルギーの使用 廃棄物管理・リサイクル (写真:若手職員による内部環境監査) ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ (写真:内部環境監査研修) - 79 - ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 6.市役所の環境配慮の状況 <2007 年度の主なプログラムと実績> (環境にプラスとなる事業) 目標 取組例 実績 二酸化炭素の排出削減と地球温暖化防 ・ミニバス路線の再編を検討。 ゴールデンウィーク、夏休み、冬休 止のため利用しやすい公共交通機関の ・ミニバスやワゴンタクシーのPR。 みの子ども50円キャンペーンのPR。 促進と積極的利用のための市民PRをす る。 環境マネジメントシステムの促進 ・ひのっ子エコアクション(日野市学 運営委員会、担当者連絡会の実 校版環境マネジメントシステム)を推 施。 進する。 農地の保全(緑の保全)を図るため援農ボ ・農の学校を運営管理、修了者の 修了者20名を100%農家に派遣し ランテイアを育成する。 85%以上を農家に派遣。 た。 (庁舎内環境負荷低減) 目標 グリーン購入の推進 コピー用紙の使用量削減 電気使用量の削減 自動車の使用削減 可燃物の廃棄量削減 取組例 ・小中学校の生徒用椅子を環境に 配慮した製品に計画的に買替え る。 ・教育委員会と学校間の通知につ いて電子化を促進する。 ・毎週水・金曜日のノー残業デーを 徹底する。 ・車通勤の職員は毎月1度、公共交 通機関や自転車などで通勤する。 ・外部からの図面書類等の受理は 必要最小限にする。 ・余分な図面書類、封筒、紙袋等は 持ち帰ってもらう。 実績 小学校全校の新1年生、新3年生 分。 電子メール、掲示板の活用。 概ね達成。 毎月職員にチェック。 毎月職員にチェック。 <取組の内部チェック及び評価制度> 1 年に一度各職場に職員による環境監査が入りシステムの運 用をチェックしています(2007 年度は 7 月 11 日に実施)。日野 (環境監査員数) 年度 市では他市と比べて若手の職員が環境監査員に抜擢しています。 2001 2006 年度から各課のひと工夫があり拡がりの期待できる取組 みに対して表彰する「クローズアップ優秀部署表彰」を始めま した。また、新たなチェック機能として他市との相互監査を考 えており、試行として 2007 年度の内部監査に調布市の ISO 事務 (人) 新規 合計 17 30 2002 6 36 2003 5 41 2004 10 51 2005 10(解任7) 54 2006 14(解任17) 51 13(解任6) 58 局担当が立会いました。このように ISO のシステムを活性化し、 2007 環境配慮を推進しています。 (クローズアップ優秀部署表彰の取組例) 年度 該当課 取組例 2006 水道課、企画調整課、地域 ・減圧弁を利用した効率的な配水方式による電気量の削減 協働課、市民窓口課、保育 ・宣伝入りの窓口サービス封筒に環境配慮啓発メッセージを印刷 課、子育て課、職員課、議 ・夏のエコスタイル実施 会事務局 ・他市からの視察に低公害車使用 2007 生活福祉課、区画整理課、 ・課のリサイクルデーを設け可燃ごみ23.6%削減 中央公民館 ・環境研修で分別クイズを作成 ・イベントで「リターナブル食器」を利用 - 80 - (1)日野市環境市民会議の活動状況 7.環境基本計画の推進体制 (1)日野市環境市民会議の活動状況 発足 3 年目を迎えた 2007 年度は、くらし、大気・地球環境、水、緑、ごみゼロの分科会活動を主軸に 据えながらも、ESD-Hinoや日野消費者運動連絡会をはじめとする市民団体、事業者との連携による 活動を進めました。 なかでも、複数の市民団体による実行委員会形式で行った「第 1 回ひの環境フォーラム」は、団体か らの参加、一般参加を含め 100 名以上参加し、今後の活動の連携や協力体制に広がりをつくることがで きました。 分科会等による主要事業 くらし ・くらしのフェスタでの活動アピールのためパネル展示 大気・地球環境 ・1 日環境家計簿「エコキング」の実施、絵画募集と展示及び授賞式 ・2008 年度版ごみ・資源分別カレンダーに『エコキング記入欄』掲載 ・CO2 削減事業の取り組み~ふだん着で CO2 をへらそう~活動準備 水 ・大和田、日野上堰、豊田、程久保川の現地調査 ・用水路調査データの入力、システム化 ・「日野の用水路カルテづくりプロジェクト概要報告書」作成 緑 ・日野自動車グリーンファンド助成を受け、植生調査開始 ・くらしのフェスタにて、工作コーナー開催 ・『学校の森をつくろう!』佐川通さん講演会 ごみゼロ ・啓発活動として、ごみ情報誌「エコー」やごみ・資源分別カレンダーを活用 ・レジ袋有料化の推進に向け、各スーパーへの有料化の働きかけを継続 ・『レジ袋 NO デー』全国マイバックキャンペーンに参加、アンケート実施 環境学習 ・エコネットワーク日野による『日野市楽しい!環境講座』第 2 期への協力 分科会等による主要事業 *くらしのフェスタへの参加 *程久保川改修工事により減少する源流域の緑の保全について、京王電鉄、東京都への要望提出 *川辺堀之内地区区画整理について、緑の保全を目的とした意見反映に向けたヒアリング *環境白書への執筆協力 *ESD-Hino への参加 *環境行政施策についての市民ヒアリング *講演会「スウェーデンからのメッセージ・・・地域で「やること」「できること」共催 *日野市消費者運動連絡会映画会『不都合な真実』共催 (写真:くらしのフェスタ (左)エコカフェ (中央)木の実や小枝の工作コーナー (右)用水路調査などのパネル展示) - 81 - 7.環境基本計画の推進体制 (2)日野市環境情報センターの活動状況 2007 年度の環境情報センターの活動状況は次のとおりです。 ①環境に関する情報の収集 2007 年度に収集した文献等は、右表のとおりで市 文献の種類 日野市関係 国関係 東京都関係 都区内・都市町村関係 他道府県関係 民間企業・大学関係 自治体会議・協会・諸団体出版物関係 単行本 ビデオテープ・CD-ROM・DVD 合計 民の閲覧に供しています。また、館内には市民がデー タの収集や整理に利用できるパソコン、生物、鉱物の 標本や図鑑、テープ等を常設しています。 市を取り巻く各種環境問題をはじめ、環境に対する 行政、事業者、市民団体、市内の学校・大学などの取 組状況については本環境白書で紹介するほか、紙面の 制約から白書には取り込めない情報の詳しい分析や 環境情報センターで実施した「みんなの環境セミナ 累積点数 59 95 249 175 83 114 302 259 82 1,418 ー」の講演内容などを「日野市環境情報センター年報」 として発行して行きます。 ②環境学習会等の開催 a. 子ども対象 実施日 2007.05.02 2007.05.18 2007.05.26 2007.06.12 2007.06.12 2007.06.22 2007.07.03 2007.07.18 2007.07.26 2007.07.28 2007.08.15 2007.08.17 2007.08.21-24 2007.08.22 2007.09.07 2007.10.06 2007.10.06 2007.10.21 2007.11.09 2007.11.13 2007.11.21 2007.12.07 2007.12.13 2008.02.19 2008.02.24 2007年度合計 2006年度合計 テーマ タンポポを調べよう ネーチャービンゴゲーム 潤徳小水辺の楽校「河原で遊ぼう」 浅川でガサガサ体験(水生生物の観察) 田植え 環境情報センターの見学と環境学習の質問と回答 浅川をテーマに環境学習・研究のヒント相談 環境情報センターの見学と環境学習解説 学校林夏休み学習会第1回 夏休み自由研究:生きもの学習会-植物・虫・鳥の3講座 学校林夏休み学習会第2回 顕微鏡下の世界ーカビの胞子、プランクトンなど見よう 日野市の立体地形図作り(小4-6年生) 太陽セルを使って、エコハウスを作ろう 葉っぱのスタンプ 潤徳小水辺の楽校「ネーチャービンゴゲーム」(午前) 旭が丘小30周年記念企画-雑木林整備・記念植樹(午後) どんぐり・木の枝の工作(健康&くらしフェスタ) 木の実をつかった工作(マツボックリのクリスマスツリーも) 浅川をテーマに環境学習・研究発表会 自然とあそぼう(程久保運動広場) マツボクリでクリスマスツリー作り マツボクリでクリスマスツリー作り 冬芽の観察会 多摩川探鳥会(4小生徒+保護者) 実施25回 (前年比 167%) 実施15回 内容・場所等 参加者 一小生活科授業 (2年生2クラス) 66 一小生活科授業 (1年生2クラス) 66 浅川ふれあい橋 150 潤徳小総合授業 (4年生3クラス) 130 潤徳小総合授業 (5年生3クラス) 140 一小生活科授業 (2年生2クラス+保護者) 80 平山中授業 (1年生3クラス) 107 七小総合学習 (3年生+教員) 7 学校林の昆虫・植物など観察会 (旭が丘小) 11 講師:筒井氏、高家氏、植田氏 (生活・保健センター) 14 学校林の昆虫・植物など観察会 (旭が丘小) 4 講師:青木センター長 (環境情報センター) 12 環境情報センター8名×4日 32 協力:東京電力八王子支社 (ふれあい館) 50 一小生活科授業 (1年生2クラス) 66 浅川ふれあい橋 30 旭が丘小学校林内の観察会指導 (5年生) 90 環境情報センター2階 (親40名子ども50名) 90 一小生活科授業 (2年生2クラス) 66 平山中授業 (1年生3クラス)、研究発表の講評ほか 107 3-5歳幼稚園児・保護者 (こども家庭支援センター) 153 一小さくら組 (3-6年生) 17 一小生活科授業 (1年生2クラス) 66 一小生活科授業 (2年生2クラス) 66 親父の会主催、野鳥観察の指導 30 延べ1,650(前年比 179%) 延べ922 - 82 - (2)日野市環境情報センターの活動状況 b. 成人対象(みんなの環境セミナー)<☆は明星大学環境システム学科との共催講座> 実施日 2007.06.13 2007.06.09-17 2007.06.17 2007.08.03,06 2007.08.24 2007.08.29 2007.09.28 2007.12.22 2008.01.09 2008.01.19,27 2008.02.06 2008.02.09 2008.02.15 2008.03.01 2008.03.08 2008.03.20 2007年度合計 2006年度合計 講師、会場、参加団体など テーマ 参加者 10 クレマチス属研究者三池田氏撮影写真の展示 47 クレマチス属研究者三池田氏 9 3日間、市内環境見学、市民団体活動参加など20名×3日 60 指導:日野高地学部、日野高地学教室と屋上 53 環境情報センター 2 旧蚕糸試験場、講師:小山氏(農業生物資源研) 5 会場:潤徳小・浅川堤防 8 高幡不動尊境内・高幡山、参加:市内小学校教員 15 環境情報センター6名+3名 9 環境情報センター、河川情報センター&京浜河川事務所 19 講師:明星大-亀卦川、岩見氏、福祉支援センター 32 指導:日野高地学部、日野高地学教室と屋上 35 講師:明星大-松田、宮脇氏、福祉支援センター 19 講師:明星大-赤間、吉澤氏、福祉支援センター 22 環境情報センター、河川情報センター&京浜河川事務所 30 延べ375(前年比 191%) 延べ196 日野市公立小学校教育研究会・研修「自然観察会」 高幡不動尊境内・高幡山、参加:市内小学校教員 クレマチス写真展 クレマチス写真展・講演会 東京都教員10年経験者「社会体験等ボランティア研修 (み)星空の観測会:木星や流星を学校の屋上で見よう 明星大学学生インターンシップ研修 蚕糸試験場跡地内の桑の木調査研究会 (み)親子で工作:飛行機ダコを作って浅川であげよう 日野市公立小学校教育研究会・研修「冬芽の観察」 (み)天気図を自分で書こう<2日間> TRM(多摩川リバーミュジュアム)市民団体集会 (み明)地球温暖化について学ぼう第1回講座1、2 ☆ (み)星空の観測会―冬の星座や土星を学校の屋上で見よう (み明)地球温暖化について学ぼう第2回講座1、2 ☆ (み明)地球温暖化について学ぼう第3回講座1、2 ☆ TRM(多摩川リバーミュジュアム)生態系保持空間バスツアー 実施16 回 10講座 (前年比 200%) 実施 8 回 10講座 c.その他 (ⅰ)東京都教員 10 年経験者ボランティア等社会体験学習の受託 前年に引き続き、東京都教育委員会から委託された「日野市の環境学習」を、市内の環境団体や 大学教員の協力を得て、20 名の教員に夏休みの 3 日間実施し、環境保全活動の体験の場を提供する ことができました。 (ⅱ)ツバメのくるまち事業 事業内容は 45 ページの「(1)パートナーシップ型組織等による環境への取組状況⑤「ツバメ のくるまち事業」に詳細を掲載しました。 (ⅲ)「環境マップ」の作成 市民による動物・植物の飛来調査・生育地調査等の情報収集と公開、学習会を行い、得られた情 報を環境マップづくりに役立てます。 ③環境相談 小学校(旭が丘小学校)の学校林の保全、児童からのカブトムシの飼育、市民からのヘビの捕獲、ハ チの巣や野鳥の死骸の始末など、さまざまな相談を受けています。 ④環境関連市民団体・大学等との連携・支援 実施日 テーマ 目的・内容 2007.10.21 2007健康フェア&くらしのフェスタ 用水路カルテプロジェクトの活動状況や地産地消 奨励のパネル展示。 2008.2.9 ,3.1 明星大学工学部環境システム学科との共催セミ ナー 同学科の教授陣による市民向けの環境講座を開 いた。 2008.3.20 国土交通省多摩川リバーミュウジアム「お悩み 浅川や多摩川の自然を守る上での問題点を提起 ちょーだい・浅川・多摩川いい川つくろう活動団体 し、その解決法を探るミーティング。参加団体20。 交流会」開催 その他に、日野市環境市民会議で活動中の各プロジェクト、浅川潤徳水辺の楽校、雑木林ボランティ ア養成講座、南丘雑木林を愛する会等の活動拠点となり、支援しています。 - 83 - 7.環境基本計画の推進体制 ⑤施設の利用状況 環境情報センターでは環境問題で活動市民団体に情報提供の他、会合、会議等の場を提供しています。 2007 年度の月別及び年間利用状況は下図のとおりです。年度合計では 3,108 名(市民成人 1,890、小学 生 755 名、行政関係者 463 名)の方が来館しました。 400 (人) 行政関係 小学生 市民(大人) 350 300 3,500 3,000 39 2,000 200 63 1,500 100 158 500 0 0 6月 (月平均) 8月 10月 12月 2月 2007年度の月別来館者数 323 474 1,000 50 4月 463 2,500 250 150 (人) 1,416 755 1,890 2006 2007 (年度) 来館者数(年度合計) ⑥市が実施する環境影響評価モデル案の作成 環境に大きな影響を与えることの多い市の公共工事に対し、計画、設計、施行、及び解体の各段階に おいて、環境に対する影響を予測、評価して環境への負荷を最小限に抑えるため、適切な対応を取る手 段として、環境影響評価モデル案を作成しました。この原案について、本庁関係各課で実用に向け検討 中です。 (写真:夏休み学習会 (写真:環境セミナー (左)植物 (左)エコハウス作り (写真:学校の先生方の研究会で利用) (中央)昆虫 (右)野鳥) (中央)顕微鏡下の世界 (右)星空の観測会) (写真:市民団体の会議室利用) - 84 - 10.環境審議会の意見等 10.環境審議会の意見等 前回発行の白書(2006 年度版)では下記のとおりの意見を日野市環境審議会からいただきました。今回の白書では、用水 路プロジェクトのメンバーより引き続きご寄稿いただくとともに、騒音に関しては日野バイパス周辺のデータを追加す るなどし、内容の充実を図りました。 この白書についてご審議いただいたのは平成 19 年度の日野市環境審議会の委員です。 日野市環境審議会の意見及び指摘事項について 日野市環境基本条例(平成 7 年条例 18 号)第 18 条に基づき、この環境白書案について、平成 19 年 10 月 19 日に開催された日野市審議会で審議しました。意見及び指摘事項は下記のとおりです。次 年度において白書作成時に検討をお願いします。 平成 19 年 10 月 19 日 日野市環境審議会会長 小 倉 紀 雄 記 1. 日野市の用水について、市民に理解を得られるよう白書のデータや市民団体のデータを活用 できるよう検討していただきたい。 2. 「エコひいきな街づくり」を推進し、特に若い世代へ家作りから環境を考えられるよう推進してい ただきたい。 3. 日野バイパスについて騒音・振動測定を引き続き行うとともに、周囲の環境の変化についても 経過を観察していただきたい。 4. 市民レベルの地球温暖化防止の施策を、日野市全体で推進していただきたい。 公募市民 ;石井訓一委員、齋藤和世委員、土屋孝文委員、村上久美子委員 学識経験者;小倉紀雄(東京農工大学名誉教授)会長、瀬川爾朗(東海大学教授)委員、 永原弘一(元日野自動車内部監査員)委員、中村敏夫(前日野市環境緑化協会理事長)委員 宮沢清子(元日野市議会議長)副会長 事 業 者;一ノ瀬公男((株)建友:日野市商工会)委員、加納秀一(日野自動車(株))委員、 舘昭((株) タマソニック:日野市商工会)委員 環境保全関係行政機関、関係団体:内川武(日野の自然を守る会)委員、奥住武治(日野市用水組合連合会)委員、 宮川 正孝(東京都多摩環境事務所環境改善課長)委員 - 85 - 付表 指標・参考データ出典一覧 付表 指標・参考データ出典一覧 ページ 番号 指標・参考データ 指標1 指標2 指標3 指標4 指標5 指標6 指標7 指標8 指標9 指標10 指標11 指標12 指標13 (参考) (参考) 指標14 (参考) (参考) 指標15 (参考) (参考) 指標16 (参考) (参考) 指標17 指標18 指標19 指標20 指標21 (参考) 指標22 (参考) 指標23 (参考) (参考) (参考) 指標24 指標25 指標26 指標27 (参考) (参考) 指標28 指標29 指標30 指標31 (参考) 指標32 指標33 指標34 指標35 指標36 指標37 指標38 (参考) 指標39 指標40 指標41 指標42 指標43 指標44 (参考) 指標45 (参考) 実施された調査の回数 市民からの申出件数 実施した「市」の開催日数 商店街イベントの開催回数と延べ日数の推移 歴史関連イベントの参加者数の推移 標識等の設置箇所数 放置自転車の撤去状況の推移 駐輪場の整備状況 捨てられた自転車の割合 放置自転車の情報公開の回数 エネルギー消費量の推移 二酸化炭素排出量の推移 バス路線の整備状況:市内連絡バス〈ミニバス〉年間利用者数 バス路線の整備率 浮遊状粒子物質(SPM)年平均値 二酸化窒素の年平均濃度の推移 二酸化窒素24時間測定結果 大気中二酸化窒素濃度 道路交通騒音 横田飛行場に係る航空機騒音 富士山ウオッチング〈富士山がみえた日数) 大気中への化学物質排出量の総量および削減率 苦情受付件数等 東京都市公害事務連絡協議会の光触媒技術によるVOC汚染 土壌浄化方法に関する研究 ダイオキシン類排出濃度〈日野市クリーンセンター)の推移 日野市役所屋上の大気中ダイオキシン類濃度 雨の酸性度の推移 「用水守」の登録団体数 用水の水質を、取水した河川以上に維持 水系・用水別BOD濃度 水生生物による水質の生物学的判定 魚類の調査結果について 多摩川・浅川の平時河川水量・水位 月別雨量と調査地点の総湧水量 湧水地点の状況の経年変化 七生中学校自噴水への影響調査 地下水の汚染状況 雨水浸透マス設置個数 地下水揚水量の推移 上水道の給水量総量の推移 日野市の上水道源 下水道人口比率 援農人数 「ビオトープづくり」の取組件数 水辺イベントの開催数 市が寄付や買収等で取得した樹林地面積 緑地信託面積 緑の構成比の変化 市民農園の面積 経営耕地面積 生産緑地面積 生垣の助成件数 年少・老齢人口と歩いていける範囲の公園整備率 1人あたりの公園面積 多摩地区の1人あたり公園面積 ごみ・資源排出原単位 ごみ量内訳と資源化率 ごみ処理経費 マイバッグ持参率・レジ袋辞退率 焼却処理量 埋立処分量 ごみのゆくえ 可燃ごみ組成 可燃ゴミ組成 - 86 - 9 出典 道路課 日野市事務報告書(道路課) 産業振興課 10 11 日野市事務報告書(文化スポーツ課) 産業振興課 日野市事務報告書(道路課) 道路課 道路課(広報掲載回数) 13 環境自治体会議による推計 14 日野市事務報告書(都市計画課) 日野市環境情報センターによる算出 東京都自動車排出ガス測定局の測定結果 15 日野市事務報告書(環境保全課) 16 17 18 19 20 22 23 24 25 27 28 29 30 31 都庁インターネット・成蹊学園気象観測所 区市町村別の届出事業所数・排出量移動量(東京都) 日野市事務報告書(環境保全課) 東京大学先端科学技術研究センター橋本研究室 日野市清掃事業事業概要(施設課) 日野市事務報告書(環境保全課) 酸性雨モニターによる計測 緑と清流課 河川及び水路の水質等分析調査報告書(緑と清流課) 日野市水生生物調査・調査報告書(環境保全課) 日流量・日水位年表(国土交通省) 湧水量および地下水位計測調査業務委託・調査報 告書(緑と清流課) 地下水汚染環境調査・調査報告書〈環境保全課) 日野市事務報告書(緑と清流課) 地下水揚水量一覧(環境保全課) 日野市事務報告書(水道課) 日野市事務報告書(下水道課) 産業振興課 32 緑と清流課 34 35 36 37 東京都土地利用現況調査(都市計画課) 日野市事務報告書(産業振興課) 農業センサス(産業振興課) 都市計画課 日野市事務報告書(緑と清流課) 緑と清流課 日野市みどりの基本計画等〈緑と清流課) 東京都建設局公園調書 39 日野市清掃事業概要(ごみゼロ推進課) 40 大手スーパーでの出口調査(ごみ減量推進会議) 41 日野市清掃事業概要(ごみゼロ推進課) 42 . v 日野市版1日環境家計簿 エコキング 2007年度(平成 19年度) 日野市環境白書 日野市環境基本条例第 18 条に基づく年次報告書 発行:2008(H20)年12月 日野市 編集:日野市環境情報センター 〒191-0011 かわせみ館 東京都日野市日野本町 1-6-3 TEL 042-581-1164 URL http://www.hinocatv.ne.jp/~kankyo/ 身近な生き物と共棲できる環境を次世代につなごう! 協力:NPO 法人 環境自治体会議環境政策研究所 未来画(低学年)