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モシリュウ
ねん がつ 2011年1月 ち けんぱくものしりシート しつ 地 質 ― № 2 モシリュウ か せき きょうりゅう ひだりまえあし かた この化石は、モシリュウという 恐 竜 の 左 前脚、肩と ほね いち ぶ ひじのあいだの骨の一部です。 か せき このあたり み この化石が見 つかったのは、 いま ねんまえ ねん なつ ほね の骨 ば しょ いわ て けん えんがん 今から 33年前、1978年の夏のこと。 場所は岩手県の沿岸、 いわいずみちょう も し みや 岩 泉 町 の茂師というところです。そのあたりには「宮 こ そうぐん ちゅうせいだいぜん き はく あ き おく まん 古層群」 (※)とよばれる 中 生代前期白亜紀(1億1000万 ねん まえ ち そう み じつ 年ほど前)の地層があり、そこから見つかりました。実 か せき に ほん は、このモシリュウの化石が、日本でいちばんはじめに はっけん きょう りゅう か せき に ほん 発見された 恐 竜 の化石なのです。それまで日本では、 きょうりゅう で かんが 恐 竜 は出ないだろうと 考 えられていましたが、モシ み に ほん いろいろ ば リュウが見つかったことをきっかけに、日本の色々な場 しょ きょうりゅう か せき はっけん 所で 恐 竜 の化石が発見されるようになりました。 か せき いち ぶ ぶん で ざんねん ぜんしん モシリュウの化石は、うでの一部分しか出ていないので、残念なことに全身 すがた わ けんきゅう けっ か がどのような 姿 であったかは分かりませんが、研 究 した結果、 「マメンキサ きょう りゅう なか ま わ ウルス」という 恐 竜 にとてもちかい仲間であることが分かりました。そこ いわ て けん りつ はく ぶつ かん ぜん しん こっ かく てん じ おお で、岩手県立博物館では、マメンキサウルスの全身骨格を展示して、大きさ かん すがた そうぞう を感じながらモシリュウの 姿 を想像してもらうことにしました。 みや こ そ う ぐ ん ※ 宮古層群 ※ しゅるい うみ い アンモナイトやオウムガイなど、500種類もの海の生きもの か せき で てん じ しつ みや こ そうぐん か せき の化石が出ているよ!展示室には、宮古層群からみつかった化石 てん じ がいくつも展示してあるので、さがしてみよう! きょう りゅう さて、それではマメンキサウルスはいったいどんな 恐 竜 だったのでしょ すこ しょうかい うか?少し 紹 介しましょう。 すこ ふる ちゅうせいだいこう き マメンキサウルスは、モシリュウよりもさらに少し古い、 中 生代後期ジュ き おく まんねん まえ ちゅうごく きょうりゅう はっけん ち めい ま めん ラ紀(1億5000万年ほど前)の 中 国にいた 恐 竜 です。発見された地名(馬門 しー な 渓)から「マメンキサウルス」(マメンシーのトカゲ)と名づけられました。 くび 首のながさは 15m! くび こ 首のほねは 19個! にんげん 人間とくらべると、 さ ゆう うご 左右にはよく動くけど、 おお こんなに大きい! じょう げ さいだいきゅう アジアで最大 級 の きょうりゅう さき うご 上 下 にはあまりよく動 かな 先 がへらのようになっ いんだって。 た歯をつかって、 植 物 は しょくぶつ た 恐 竜 なんだよ! を食べていたよ。 マメンキサウルス まえあし うしろあし 前脚と 後 脚が おなじくらいの なが 長さなんだって。 ぜんちょう 全 長 22m くらい おお きょう りゅう ある まわ こんなとほうもなく大きな 恐 竜 が、のしのしと歩き回っていたそのこ いわ て こう けい ふう ろの岩手の光景はどんな風だったのでしょう。みなさんもぜひ、マメンキサ ぜんしんこっかく み そうぞう ウルスの全身骨格を見ながら、想像してみてくださいね。 さんこう ほん せい き ひゃっ か 参考にした本『21世紀こども 百 科 い しょうぶんしゃ 行こう!』 昭 文社 らいげつ きょうりゅうかん しょうがっかん 恐 竜 館』小 学館 ねん 2007年 ねん きっず に ほんぜんこく 2007年 /『なるほどkids 日本全国 きょうりゅう あ 恐 竜 に会いに ほか 他 がつ 来月(2月)の けんぱくものしりシートは 〒020-0102 岩手県盛岡市上田字松屋敷 34 Tel. 019-661-2831 Fax. 019-665-1214 http://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/ こう こ 考古-2 だよ! おたのしみに! モッちゃん