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資料1-1 第10次愛知県職業能力開発計画(案)

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資料1-1 第10次愛知県職業能力開発計画(案)
資料 1-1
第 10 次愛知県職業能力開発計画(案)
産業を支え、地域を支える産業人材の育成・強化
∼日本一の「産業首都あいち」
・
「人が輝くあいち」づくりを目指して∼
2016 年 月
愛知県
あいち人財力強化プロジェクト
イメージキャラクター「アイチータ」
第 10 次愛知県職業能力開発計画
∼ 目 次 ∼
第1章
はじめに .................................................................1
1
計画のねらい..............................................................1
2
計画の位置付け............................................................2
3
計画期間 .................................................................2
第2章
検討の視点................................................................3
1
第 9 次愛知県職業能力開発計画(2011∼2015)の総括 ............................3
2
愛知県の将来展望..........................................................6
(1) 未曾有の超高齢社会・人口減少の進行、雇用環境の変化 ........................6
(2) アジアが牽引する世界経済とグローバル化の進展 ..............................7
(3) モノづくりの革新と次世代成長産業の躍進 ....................................7
(4) リニア中央新幹線開業のインパクト ..........................................8
第3章
本県の産業構造・労働環境の現況(現状分析) ..................................9
1
県内総生産(名目)の全国に占める割合は最高水準 ............................9
2
製造品出荷額等は 37 年連続で全国 1 位 .......................................9
3
製造業の就業者数は漸減傾向 ...............................................10
4
完全失業率・有効求人倍率は、全国値よりも良い傾向 .........................11
第4章
本県の産業人材育成(職業能力開発)に関する課題 .............................13
1
モノづくりの基盤を支える技術者・技能者が不足 .............................13
2
中小企業は社内での人材育成が困難 .........................................14
3
早期離職や不安定雇用の増加、理系人材の不足 ...............................15
第5章
今後の産業人材育成のテーマ・施策の柱及び具体的な取組 .....................17
1
テーマと施策の柱(実施目標) .............................................17
2
具体的な取組.............................................................19
(1) 3 つの施策の柱に共通する取組 .............................................19
ア
産学行政の連携による産業人材育成体制の強化.............................19
イ
県立高等技術専門校の見直し・機能強化...................................20
ウ
技能五輪全国大会及び全国アビリンピックの開催誘致 .......................21
(2) 施策の柱ごとの取組 .......................................................21
ア
高度なモノづくりに向けた人材の育成支援.................................21
(ア)モノづくりの基盤強化に向けた人材の育成支援.............................21
(イ)ビジネス環境の変化に対応する人材育成の強化.............................22
(ウ)若手技能者の育成支援 ..................................................23
イ
中小・小規模企業の人材育成・能力開発支援...............................24
(ア)企業・業界のニーズに対するきめ細かな対応の強化......................... 24
(イ)労働生産性の向上に向けた支援 .......................................... 26
(ウ)人材育成・能力開発に向けた関係機関(産業、労働界(組合等)、教育界等)の連携強化 ..... 26
ウ
キャリア教育・職業教育の推進 ..........................................27
(ア)発達段階に応じたキャリア教育の推進 .................................... 27
(イ)産業界・地域と連携したキャリア教育の推進 .............................. 28
(ウ)モノづくり離れ対策の推進 .............................................. 28
(エ)専門高校における職業教育の充実 ........................................ 29
第1章 はじ めに
1 計画のねらい
○ 本 県 で は 、 1971(昭 和 46)年 度 以 降 9 次 にわ た り 、 職 業 能 力開 発 計 画 を 策 定 して
き た 。 前 計 画 (2011(平 成 23)年 度 か ら 2015(平 成 27)年 度)で は 、「 愛 知 の 未来 を
切 り 拓 く 人 材 育 成 の た め に 」を テ ー マ に 掲 げ 、
「 た く ま しく 未 来 を 切 り 拓 く 若 者
の 育 成 」、
「 次 代 の モ ノ づ く り を 担 う 人材 の 育 成 」、
「中 小 企 業 へ の 支 援強 化 」の 3
項 目 を 実 施 目 標 と し て 、 各 種 の 職 業 能 力 開 発 施 策 を 推 進 し て きた 。
○ そ の 間 、リ ニ ア 中 央 新 幹 線 計 画 の現 実 化 や 2020 年 東 京 オ リ ンピ ッ ク・パ ラ リ ン
ピック競技大会の開催決定、少子高齢化に伴う人口構造の変化、世界的な経済
情 勢 の 変 動 、ICT 技 術 の 高 度 化 な ど 、我が 国 や 本 県 を 取 り巻 く 社 会 環 境 に は大 き
な変革のうねりが生じている。
○ 産 業 と 労 働 の 分 野 に お い て は 、国 産 初 の ジ ェ ッ ト旅 客 機 MRJ プ ロ ジ ェ ク ト の進
展や、燃料電池自動車の市場化といった未来志向の話題が賑わう一方で、製造
業 の 海 外 移 転 や 、 労 働 力 不 足 と い っ た 問 題 も 顕 在 化 し て き て いる 。
○ こうした環境変化を踏まえ、本県では、産業労働政策の基本方針と重点施策を
取 り ま と め た 「 あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 )」を 平 成 28 年 2 月 に
策 定 し た 1 。 こ の ビ ジ ョ ン は 、 目 指 す べ き 姿 と し て 、「 産 業 力 ・ 人 財 力 ・ 地 域 力
を『 高 め 』
『支え』
『 つ な ぐ 』 活力 と 持 続 力 あ る 日本 一 の 産 業 首 都 あい ち づ く り 」
を掲げており、産業力・人財力・地域力の「好循環」により、日本一ビジネス
がしやすく、働きやすく、暮らしやすい環境をつくり、活力にあふれ、サステ
イ ナ ブ ル (持 続 可 能 )な 地 域 の 実 現 を 目 指 す も の で あ る 。
○ 一 方 、国 に お い て は 、第 9 次 職 業 能力 開 発 基 本 計 画(2011-2015)の 次 期 計 画 と し
て 、 第 10 次 の 計 画 (2016-2020)が 厚 生労 働 省 所 管 の 労 働政 策 審 議 会 職 業 能力 開
発 分 科 会 へ の 諮 問 ・ 答 申 を 踏 ま え 、 平 成 28 年 3 月 末 に策 定 さ れ た 2 。 こ の 計画
は、
「 産 業 界 や 地 域 ニ ー ズ を 踏 ま え た人 材 育 成 の 推 進 」、
「企 業 内 に お け る 人 材育
成 の 強 化 」、
「 職 業 人 生 を 通 じ た 労 働 者 の 主 体 的な キ ャ リ ア 形 成 の推 進 」、
「『全 員
参 加 の 社 会 』 の 実 現 加 速 に 向 け た 職 業 能 力 開 発 の 推 進 」、「 労 働 市 場 で 活 用 さ れ
る 実 践 的 な 職 業 能 力 評 価 制 度 の 構 築 等 」、「 非 正 規 雇 用 労 働 者 や 特 別 な 支 援 を 必
要 と す る 者 に 対 す る 職 業 能 力 開 発 の 推 進 」 な ど の 9 つに 焦 点 を 当 て た 内 容と な
っ て い る 3。
1
2
3
平 成 27 年 11 月 現 在 策 定 中 。 ビ ジ ョ ン の 名 称 も 未 確 定 。 平 成 28 年 2 月 策 定 し 、 名 称 確 定 予 定 。
平 成 27 年 11 月 現 在 策 定 中 。 平 成 28 年 3 月 末 に 策 定 予 定 。
平 成 27 年 11 月 現 在 の 情 報 で 記 入 。 今 後 、 国 の 策 定 プ ロ セ ス の 進 展 に 応 じ て 修 正 予 定 。
1
○ 第 10 次 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 計 画 は 、第 9 次 の計 画 期 間 の 最 終年 度 で あ る 2015(平
成 27)年 度 に 第 9 次 計 画 で 目 標と し た 事 項 を 総 括す る と と も に 、「 あ い ち 産業 労
働 ビ ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 )」 及 び 国 の 「 第 10 次 職 業 能力 開 発 基 本 計 画 」の 方
向性に沿った施策の展開を行うことで、日本一のモノづくり県である本県が、
今後も日本の産業をリードし続け、その「人財力」の一層の育成・強化を目指
すために策定する。
2 計画の位置付け
○ 本計画は、職業能力開発促進法第7条第1項の規定により、厚生労働大臣が策
定 す る 第 10 次 職 業 能 力 開 発 基 本 計画 に 基 づ い て 、愛 知県 の 区 域 内 に お い て行 わ
れる職業能力の開発に関する基本となる計画である。
○ ま た 、県 政 全 般 の 羅 針 盤 と な る「 あ い ち ビ ジ ョ ン 2020」(2014 年 3 月)及 び 産業
振興施策と労働施策の総合的かつ戦略的な推進を図るための分野別計画である
「 あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 )」の 個 別 計 画と し て 推 進 す る もの で
ある。
【イメージ】
※脚注参照4
愛知県
国 (厚 生 労 働 省 )
第 10 次 職 業 能 力 開 発 基 本 計 画
あ い ち ビ ジ ョ ン 2020
(平 成 28 年 3 月 策 定 )
(平 成 26 年 3 月 策 定 )
あいち産 業 労 働 ビジョン 2016-2020(仮 称 )
(平 成 28 年 2 月 策 定 )
第 10 次 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 計 画
3 計画期間
本 計 画 の 期 間 は 、 2016( 平 成 28) 年 度 か ら 2020(平 成 32) 年 度 ま で の 5 年
間とし、必要に応じて計画の補正を行う。
4
第 10 次 職 業 能 力 開 発 基 本 計 画 、 あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 ) の 策 定 時 期 は 平 成 27
年 11 月 現 在 で の 見 込 み
2
第2章 検討 の視 点
1 第 9 次 愛 知県 職 業 能力 開 発 計 画 (2011∼ 2015)の 総 括
第 9 次 の 計 画 の 5 つ の 施 策 の 柱 ご と の 主 な 取 組 と そ の 状 況 ・ 評価
主な取組
主な取組状況
評価
今後の方向性
① キャリア教育推進体制の確立

職業能力開発としてのキャリア教育推進

中学校における職場体験
全公立中学校(名古
事業は各学校に浸 中学校 2 年生だけ
(「あいち・出会いと体験
屋市除く)307 校で
透しつつあり、さ でなく中学校 1、3
の道場」)の充実
中学校 2 年生に実施
らに充実させる必 年生の取組を充実
(平成 26 年度)
要がある。
させる。
高等学校におけるインタ 全 県 立 高 校 ( 全 日 事業は各学校に浸 より強化するため
ーンシップの実施
制)146 校で実施
透しつつあり、さ に、キャリア教育
(平成 26 年度)
らに充実させる必 コーディネーター
要がある。
の配置を目指す。
② 対面的なコミュニケーション能力の向上

キャリア教育コーディネ キャリア教育コーデ 職業観醸成の必要 高校、大学等での
ーターの育成及びコーデ ィネーター延 28 名 性から育成及び関 インターンシップ
ィネーターによる関連事 を育成・活用
連事業の需要は高 等において活用拡
業の推進
まっている。
(平成 23∼26 年度)
大を目指す。
③ モノづくりのキャリア教育

技能検定合格を目指した 技能実習を担当する 教員のレベルアッ 工業高校等の教員
実践的な実習の拡充
工業高校等の教員の プは、教育効果を の資質・技能向上
指導力向上のため延 高めるため必要性 のため取組を継続
92 名に講習を実施
が高まっている。
する。
(平成 23∼26 年度)
① モノづくり人材育成基盤の強化

モノづくり人材育成の基盤強化等
県立高等技術専門校にお
名古屋・岡崎・東三
産業界のニーズ等
産業界のニーズ
けるモノづくり総合科の
河高等技術専門校
をより確実に把握
等を反映させ、専
創設
にモノづくり総合
して対応していく
門校の見直し・機
科を設置
必要がある。
能強化を行う。
(平成 23 年度∼)

総合技術高等学校(仮称)
愛知総合工科高等
本県の工業教育の
平成 28 年度開校
の創設
学校の開設準備
中核となる新しい
に向け準備を進
(平成 27 年度)
工業高校を設置で
め、職業教育の充
きる。
実を進める。
② 技術技能を尊重する機運の醸成

技能五輪全国大会等の開
技能五輪全国大
289 千人の来場者
平成 31 年度の技
催
会・アビリンピック
があり、モノづく
能五輪全国大会
あいち大会 2014 の
り人材の裾野の拡
及び平成 32 年度
開催(平成 26 年度)
大に貢献できた。
技能五輪全国大
会・全国アビリンピッ
クを誘致する。
3
主な取組
主な取組状況
評価
今後の方向性
モノづくり人材育
成の基盤強化等
③ 成長分野における職業能力開発支援

知の拠点及び産業技術研
次世代自動車先端
各業界のニーズに
各業界のニーズ
究所を活用した次世代自
技術研修、航空機生
合う人材育成をさ
を反映させなが
動車・航空宇宙産業分野
産技術者養成研修
らに進めていく必
ら、研修の開催等
の人材育成
等を実施
要がある。
人材育成支援を
(平成 27 年度)
拡充する。
① 人材育成計画作成の支援

中小企業への職業能力開発への支援強化
中小企業人材育成モデル
「中小企業におけ
中小企業を啓発す
産業人材育成支
(仮称)の作成
る人材育成の手引
る一定の役割を果
援ポータルサイ
き」を作成
たしている。
トを活用してさ
(平成 23 年度)
らに普及を図る。
② 技能後継者育成等の支援

公共職業訓練における在
在職者訓練受講者
産業界のニーズ等
産業界のニーズ
職者訓練の実施
数 387 名
をより確実に把握
等を反映させ、専
(平成 26 年度)
して対応していく
門校の見直し・機
必要がある。
能強化を行う。
③ 利便性の向上

人材育成に関するワンス
県産業労働センタ
労働分野全般への
愛知県産業人材
トップ窓口の設置
ー等にて、中小企業
対応に加え、人材
育成支援センタ
の支援策に関する
育成情報を一元化
ー( 仮称 ) の開 設
情報提供などをワ
した窓口のニーズ
により情報提供
ンストップで実施
が高まっている。
等の窓口機能を
強化する。
① 失業者・未就職卒業者のキャリアアップ支援

多様な求職者に対応した職業能力開発の推進
5
雇用セーフティネット対
離職者等再就職訓
産業界のニーズ等
産業界のニーズ
策職業訓練の実施
練等の入校者数
に応じた訓練を引
等を反映させ、専
4,696 名
き続き行っていく
門校の見直し・機
(平成 26 年度)
必要がある。
能強化を行う。
ジョブ・カードを発
キャリア・プラン
愛知地域ジョブ・
行した公共職業訓
ニングのツールと
カード運営本部が
練生数 4,643 名
して普及促進して
策定する「新ジョ
(平成 26 年度)
いく必要がある。
ブ・カード制度愛知
② 非正規労働者のキャリアアップ支援

ジョブ・カードの推進
県地域推進計画
5
」に沿った取組
を進める。
③ 労働力人口拡大のためのキャリアアップ支援

出産・子育て後の再就職
託児サービス付き
女性の活躍促進の
産業界のニーズ
等に必要なキャリアアッ
訓練(雇用セーフティネット
観点から再就職の
等を反映させ、専
プに資する職業訓練の実
対策職業訓練)利用
ための訓練を充実
門校の見直し・機
施
者数 105 名(平成 26
させていく必要が
能強化を行う。
年度)
ある。
平 成 27 年 11 月 現 在 策 定 中 。
4
教育訓練の連携強化
主な取組
主な取組状況
評価
今後の方向性
専修学校等を活用した公
雇用セーフティネット対策
産業界のニーズ等
産業界のニーズ
共職業訓練の実施
訓練(離職者等再就
に応じた訓練を引
等を反映させ、専
職訓練等)の入校者
き続き行っていく
門校の見直し・機
数 4,696 名
必要がある。
能強化を行う。
① 民間教育訓練機関等との連携

(平成 26 年度)
② 産業人材育成施策のネットワーク化

産業人材育成情報の一元
産業人材育成ポー
中小企業、職業教
最新情報の充実、
化
タルサイトの開設
育の関係者にとっ
アクセスのしや
てさらに利用しや
すさなど質量両
すいサイトとする
面の向上に努め
必要がある。
る
6
(平成 27 年度)
○ ま た 、 第 9 次 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 計 画 で は 、「 あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン
2011-2015」 の 施 策 の 柱 4「 就 労 促 進 に向 け た 人 材 対 策 」 で 掲 げ た 政 策 目 標
を 、職 業 能 力 開 発 の 側 面 から 達 成 に 向 け て努 め て い く と し てお り 、そ の 進 捗
評価は次のとおりである。
「 あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン 2011-2015」に お け る 施 策 の 柱 4「 就 労 促進 に 向 け た
人 材 対 策 」 の 進 捗 評 価 (あ い ち 産 業 労 働 ビ ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 )か ら 抜 粋 )
産業労働ビジョン
計画策定
進捗
達成
2011-2015 の目標値
時の状況
状況
度
若 年 者 ( 15 ∼ 34 5.9%
3.4%
歳)の失業率 2 ポ (2010 年
(2014 年 達成
イント以上の改善
平均)
評価及び特記事項
産業労働ビジョン
2016-2020 の施策の方向性
−
−
平均)
女性労働者は増加している あいち子育て女性再就
ものの、全国平均を下回っ 職サポートセンターの
女性(25∼44 歳)
の労働力率
68.4% 3 ポイント
以上の上昇
68.4%
70.1%
(2010 年
(2014 年
平均)
平均)
ており、
M 字カーブの底上げ 運営等「あいち女性の
未 達 が必要である。
活躍促進プロジェク
成
ト」の取組により、女
性の雇用拡大や職域拡
大、再就職支援等を支
援する。
愛知労働局、(独)高
高齢者の労働者数は増加し 齢・障害・求職者雇用
高齢者
(65 歳以上)
の労働力率
23.8% 1 ポイント
以上の上昇
23.8%
23.8%
(2010 年
(2014 年
平均)
平均)
ているものの、老年人口全 支 援 機 構 や 地 域 の 就
未 達 体が増加しており、高齢者 労・生活支援機関との
成
の多様なニーズに応じた就 連携強化などにより、
業環境を確保することが必 高齢者や障害者の雇用
要である。
促進、雇用の場の拡大
を図る。
6
平 成 27 年 11 月 現 在 ポ ー タ ル サ イ ト 開 設 準 備 中 。 平 成 28 年 2 月 に 開 設 予 定 。
5
産業労働ビジョン
計画策定
進捗
達成
2011-2015 の目標値
時の状況
状況
度
率達成
1.8%(2020 年)
産業労働ビジョン
2016-2020 の施策の方向性
愛知労働局、(独)高
障害者の雇用者数は増加し 齢・障害・求職者雇用
民間企業における
障害者の法定雇用
評価及び特記事項
ているものの、法定雇用率 支援機構や地域の就
1.63%
(2010 年)
1.74%
未 達 や全国平均の雇用率を下回 労・生活支援機関との
(2014 年) 成
っており、国等と連携し、 連携強化などにより、
きめ細かく対応することが 高齢者や障害者の雇用
2.0%(再設定)
必要である。
促進、雇用の場の拡大
を図る。
技能検定合格者数
8,500 人/年度
7,800 人
9,723 人
(2005∼09 (2014 年 達成
−
−
年度平均) 度)
2 愛知県の将来展望
(1) 未 曾 有 の 超 高 齢 社 会・ 人 口 減 少 の 進 行 、雇 用 環 境 の 変 化
○ 愛 知 県 の 人 口 は 2020 年 頃 の 約 750 万 人 を ピ ーク に 人 口 が 減 少す る こ と が 想
定 さ れ る 。 2010 年 か ら 2030 年ま で に 、 本 県 の 生産 年 齢 人 口 ( 15∼64 歳 )
は 約 8% 減 少 す る 一 方 、 老 年 人 口 ( 65 歳 以 上 ) は 約 34%増 加 す る 見 込 み で
あ る ( 愛 知 県 人 口 ビ ジ ョ ンよ り )。【 図 表 1 参照 】
○ 前 計 画 の 期 間 は 、リ ー マ ンシ ョ ッ ク 後 の 就職 難 か ら ス タ ー トし 、景 気 回 復 に
伴 う 人 材 不 足 へ と 雇 用 環 境は 大 き く 変 化 し て き た 。当 地 域 は、景 気 の 動 向 が
雇 用 に 大 き な 影 響 を 与 え る傾 向 が あ り 、景 気 の 影 響 を 受 けに く い 産 業 構 造 を
目 指 し て い く 必 要 が あ る 。ま た 、高 齢 化・人 口 減 少 社 会 の進 展 に よ る 生 産 年
齢 人 口 の 減 少 が 、労 働 力 不 足 の 一 因 とも な り つ つ あ り 、今 後 も 、産 業 人 材 の
育 成 ・確 保 の 取 組 が 重 要 と な っ て いる 。
【 図 表 1】 愛 知 県 の 年 齢 3 区 分 別 人 口 の 推 移
6
(2) ア ジ ア が 牽 引 す る 世界 経 済 と グ ロ ー バ ル化 の 進 展
○ 2020 年 代 に は 、 中 国 が 米 国 を 抜 い て世 界 最 大 の 経 済 大 国 にな る と 予 測 さ れ
て い る な ど 、ア ジ ア が 最 大 の 経 済 圏 と して 世 界 経 済 を 牽 引す る 見 込 み で あ る 。
一 方 で 、日 本 を 含 む 先 進 国の 成 長 力 は 低 下し 、世 界 の 中 での 日 本 の プ レ ゼ ン
ス は 低 下 す る こ と が 懸 念 され る( あ い ち ビジ ョ ン 2020 よ り )。
【図表 2 参照】
○ 世 界 経 済 の 相 互 依 存 関 係 や フ ラ ッ ト 化 が進 み 、企 業 の 世 界 展 開が 加 速 す る と
と も に 、グ ロ ー バ ル な 人 材獲 得 競 争 が 激 化し て い く 。サ ービ ス 産 業 の ウ ェ イ
ト が 高 ま る な ど 産 業 構 造 の変 化 が 生 じ る と と も に 、雇 用 形態 の 流 動 性 が 高 ま
り 、 産 業 や 企 業 を ま た ぐ 労 働の 移 動 が 拡 大 す る こと が 見 込 ま れ る 。( あ い ち
ビ ジ ョ ン 2020 よ り )
【 図 表 2】OECD エ コ ノ ミ ッ ク ・ ア ウ ト ル ッ ク 97(2015 年 6 月 3 日 公 表 )に お け る
実 質 GDP 成 長 率 見 通 し
出 典:OECD(経 済 協 力 開
発機構)
(3) モ ノ づ く り の 革 新 と次 世 代 成 長 産 業 の 躍進
○ 研 究 者 や 特 許 の 量 的 規 模 、研 究 基 盤 の 国 際 競 争力 、 基 盤 的 な 技 術 力 な ど が 、
世 界 に お け る 我 が 国 の 強 みと な る 一 方 、科 学 技 術 を 巡 る 世界 の 中 で の 我 が 国
の 位 置 づ け は 、全 体 と し て劣 後 し て き て いる( 第 5 期 科 学 技術 基 本 計 画 中 間
取 り ま と め よ り )。
○ IoT(Internet of Things)と 呼 ば れ る全 て の モ ノ が イ ン タ ー ネ ッ ト を 通 じ て
つ な が る 新 し い 概 念 が 台 頭し て き て お り 、産 業 の あ り 方 のみ な ら ず ラ イ フ ス
タ イ ル を も 革 新 す る 可 能 性が 指 摘 さ れ て い る 。当 地 域 に お いて も 、こ う し た
変 化 へ の 対 応 が 求 め ら れ る。
こ う し た 状 況 に 対 応 し 、更 な る イ ノ ベ ーシ ョ ン を 創 出 す るた め に は 、そ の
基 盤 と な る 高 度 な 研 究 開 発機 関 や 企 業 の 研 究 開 発 機 能 の 立 地・集 積 は 欠 か せ
な い が 、学 術・開 発 研 究 機 関 事 業 所 数 の全 国 シ ェ ア を 見 ると 更 な る 集 積 の 余
地 が あ る と 考 え ら れ る 。【 図 表 3 参 照】
○ 本 計 画 の 期 間 中 に は 、 本 県の 代 表 的 な 次 世 代 成長 産 業 で あ る 次 世 代 自 動 車 、
航 空 宇 宙 分 野 に お い て 、 世 界で 初 め て 量 産 化 さ れた 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)の
販 売 (2014 年 )や 、 我 が 国 初 の 国 産 ジ ェッ ト 旅 客 機 の 量 産 が 本 格 化 す る 。 リ
ニ ア 中 央 新 幹 線 の 開 業 と あわ せ て 、今 後 10 年 か ら 20 年 後 の日 本 の 未 来 を つ
く る 当 地 域 か ら ス タ ー ト し たこ の 2 つの プ ロ ジ ェ ク ト を 成 功 に 導 い て い く
7
こ と が 求 め ら れ る 。【 図 表 4 参 照 】
【 図 表 3】 学 術 ・ 開 発 研 究 機 関 の 件 数 (平 成 24 年 )
出 典:総 務 省・経 済 産 業 省
「 平 成 24 年 経 済 セ ン サ ス
活 動 調 査 」(自 然 科 学 系 (理
学 、工 学 、農 学 、医 学 、薬
学 )研 究 所 の 件 数 )
【 図 表 4】本 県 に お け る 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)、国 産 ジ ェ ッ ト 旅 客 機 関 連 の 最 近 の 動 き
【燃料電池自動車(FCV)関連】
2014 年 2 月
「愛知県水素ステーション整備・配置計画」の策定
2014 年 12 月
愛知県庁西庁舎駐車場に「愛知県庁水素社会普及啓発ゾーン」開所
2015 年 9 月
民間事業者の協力により、県庁で移動式水素ステーションの運用開始
【国産ジェット旅客機(MRJ:三菱リージョナルジェット関連】
2014 年 10 月
飛行試験 1 号機ロールアウト(公開)
2015 年 11 月
飛行試験 1 号機の初飛行(予定)
2017 年
初号機の納入(予定)
(4) リ ニ ア 中 央 新 幹 線 開業 の イ ン パ ク ト
○ 2027 年 度 の リ ニ ア 中 央 新 幹 線 の 東 京− 名 古 屋 間 の 開 業 に より 、 交 流 圏 が 大
幅 に 拡 大 し 、国 土 構 造 に も 大 き な 変 化が も た ら さ れ る 。そ の 結 果、首 都 圏 と
の 産 業 活 動 や 観 光 面 の 交 流が 活 発 に な る 一 方 、首 都 圏 へ のス ト ロ ー 現 象 が 懸
念 さ れ 、 地 域 の 強 み を 活 か した 戦 略 的 な 地 域 づ くり が 求 め ら れ る (あ い ち ビ
ジ ョ ン 2020 よ り )。【 図 表 5 参 照 】
【 図 表 5】 リ ニ ア 中 央 信 完 成 ル ー ト 概 念 図
※リニア中央新幹
線建設促進期成同
盟会のホームペー
ジより
8
第3章 本県 の産 業構造・労働環境の現況(現状分析)
1 県 内 総 生 産 ( 名 目 )の 全 国 に 占 め る 割 合は 最 高 水 準
○ 2013 年 度 の 愛 知 県 の 県 内 総 生 産( 名 目 )は 35.2 兆 円 と なり 、3 年 連 続 で 増加 し
て い る 。国 内 総 生 産 に 占 め る 本 県 の シ ェ ア は 7.3%で あ り 、2001 年 度 以降 最 高 水
準 と な っ て い る 。【 図 表 6 参 照 】
【 図 表 6】 県 内 総 生 産 と 全 国 シ ェ ア の 推 移
(兆円)
(%)
50
45
40
35
7.3
8.0
6.6
36.7 37.5
35.4
35.2
33.3 32.1 31.7 32.7 34.4
33.2 33.8 33.6 34.6
7.0
6.6
6.8
6.7
6.9
7.0
7.2
7.3
6.8
6.9
6.8
7.2
6.0
30
5.0
25
4.0
20
3.0
15
2.0
10
1.0
5
0.0
0
平成13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
(年度)
名目県内総生産<右目盛>
全国シェア<左目盛>
出典:愛知県県民生活部統計課「2012 年度県民経済計算の概要」
「2013 年度あいちの県民経済計算早期推計結果」より作成
2 製 造 品 出 荷 額 等 は 37 年 連 続 で 全国 1 位
○ 愛 知 県 の 県 内 総 生 産 (実 質:連 鎖 方 式)に お け る製 造 業 の 割 合 は 36.4%で 他 の 都道
府 県 と 比 べ る と 高 く な っ て お り 、 都 道 府 県 別 の 製 造 品 出 荷 額 等は 42 兆 18 億 円
(平 成 25 年 )と 、 第 2 位 の 神 奈 川 県 の 17 兆 2,261 億 円 (同 左 )を 2 倍 以 上 も 上 回
り 、 37 年 連 続 で 1 位 を 維 持 し て い る 。本 県 は 、 代 表 的 な産 業 で あ る 輸 送 用機 械
に加え、業務用機械、鉄鋼、プラスチックなどのサポーティングインダストリ
ーや、繊維、窯業といった地場産業まで幅の広い製造業の集積を有するモノづ
くり県である。
○ グ ロ ー バ ル な 生 産 と 消 費 に 基 づく 第 2 次産 業 は 、 本 県 の 経済 成 長 を 牽 引 す る存
在 で あ る が 、 世 界 的 な 経 済 変 動 の 影 響 を 受 け や す い 側 面 も あ る。
○ 例えばリーマンショックによる世界的な景気減速の際には、他の多くの都道府
県 と 比 べ て 製 造 品 出 荷 額 等 の 前 年 度 比 の 落 ち 込 み 幅 が 大 き か った 。
これまでの製造品出荷額等の推移を見ても、他の都道府県と比較して変動幅が
大 き く な る 傾 向 が あ る 。【 図 表 7 参 照】
9
【 図 表 7】 都 道 府 県 別 製 造 品 出 荷 額 等 の 推 移 と 愛 知 県 の 全 国 シ ェ ア
(% )
(兆 円 )
出典:経済産業省
「工業統計」に基
づき作成
(年 度 )
3 製 造 業 の 就 業 者 数 は漸 減 傾 向
○ 本県の基幹産業であり国際競争力を有するモノづくり分野を支える製造業の就
業 者 数 は 2012(平 成 24)年 に は 100 万 人 以 上 で あ った が 、 2014(平 成 26)年に は
94 万 3 千 人 と 2 年 連 続 で 減 少 し て お り、 漸 減 傾 向 で あ る。 一 方 、 新 規 求 人数 は
高 止 ま り し て お り 、雇 用 の ミ ス マ ッ チ が 発 生 して い る と 考 え ら れる 。
【図表 8 参
照】
○ 一方、就業構造のサービス化が進む中、サービス業の中でも成長が見込まれて
い る 医 療 、 福 祉 の 就 業 者 数 、 新 規 求 人 数 は 増 加 傾 向 で 推 移 し てお り 、 平 成 25∼
26 年 に か け て は 共 に 1 万 人 ほ ど 増 加 して い る 。 ま た 、 情報 通 信 産 業 の 就 業者 数
も 高 止 ま り 傾 向 で あ り 、 新 規 求 人 数 は 増 加 傾 向 で あ る 。【 図 表 9、 10 参 照】
【 図 表 8】 愛 知 県 に お け る 製 造 業 の 就 業 者 数 と 新 規 求 人 数
出 典:労 働 力 調 査 地 方 集 計 結 果 -平 成 26
年 平 均 -(愛 知 県 統 計 課 )、 愛 知 労 働 局 年
報 ・ 雇 用 情 勢 (愛 知 労 働 局 )※ 新 規 求 人
数は年度計算
10
【 図 表 9】 愛 知 県 に お け る 医 療 、 福 祉 の 就
【 図 表 10】愛 知 県 に お け る 情 報 通 信 産 業
の就業者数と新規求人数
業者数と新規求人数
出典:労働力調査地方集計結果-平成26 年平均-(愛知県統計課)、愛知労働局年報・雇用情勢(愛知労働局)※新規求人数は年度計算
4 完 全 失 業 率 ・ 有 効 求人 倍 率 は 、 全 国 値 より も 良 い 傾 向
○ 完全失業率や有効求人倍率などの雇用統計は、景気動向の影響を大きく受ける
ものであり、本県と全国のデータの推移はほぼ同じ形の曲線を描いている。全
国値との比較では、本県の完全失業率は全国値よりも低く、有効求人倍率は全
国 値 よ り も 高 い 傾 向 に あ る 。【 図 表 11、12 参照 】
○ 本 県 中 小 企 業 に お け る 雇 用 人 員 D.I.は 2013( H25)年 か ら 全業 種 が 不 足 に 転 じ、
依 然 不 足 感 が 続 い て い る 。【 図 表 13】
○ 最近の傾向として求人状況は改善されており、近年は人手不足感が顕在化して
きている。そのため、高齢者や女性の活躍促進など、多様な働き手が社会に参
画する必要性が高まっている。
【 図 表 11】 完 全 失 業 率 の 推 移
(%)
6.0
5.0
4.0
5.4
5.0
5.3
4.7
4.7
4.2 4.4
5.1
4.4
4.6
4.1
3.9 4.0
4.3
4.0
4.6 4.3
4.0 4.0
3.0
5.1
3.6 3.7
3.5 3.4
2.8
2.0
3.6
2.7
3.2
2.9
2.6
1.0
0.0
平成12
13
14
15
16
17
18
19
20
愛知県
21
22
全国
23
24
25
26
(年)
出典:総務省統計局「労働力調査」
11
【 図 表 12】 有 効 求 人 倍 率 の 推 移
(倍)
2.5
1.85
2
1.95
1.67
1.61
1.53
1.4
1.5
1.12
1
0.74 0.79
0.96
0.87
0.75
1.06 1.04
0.95
0.83
0.5
0.59
1.31
0.88
0.59 0.54 0.64
0.55
0.52
0.47
1.09
0.64
0.65
0.8
0.93
0
平成12 13
14
15
16
17
18
19
20
愛知県
21
22
23
24
全国
25
26
(年)
注 )季 節 調 整 値 。 年 平 均 値 。 新 規 学 卒 者 を 除 き 、 パ ー ト タ イ ム を 含 む
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
【 図 表 13】
出 典 : 平 成 27 年 7 月 ∼ 9 月 期 中 小 企 業 景 況 調 査
※ 雇 用 人 員 D.I.… 当 期 に お い て 雇 用 人 員 が 「 過 剰 」 で あ る と す る 企 業 の 割 合 か ら 、「 不 足 」
であるとする企業の割合を差し引いた値
12
第4章 本県 の産 業人材育成(職業能力開発)に関する課題
1 モ ノ づ く り の 基 盤 を支 え る 技 術 者 ・ 技 能者 が 不 足
○ 本県は技能五輪メダリストを始め多くの優秀な技能者を輩出するとともに、累
計 約 325 千 人 (昭 和 34∼ 平 成 26 年 度 )と全 国 一 の 技 能 検 定合 格 者 数 を 誇 る 技 能 王
国 と 言 え る が 、 優 良 な 民 間 企 業 の 力 に よ る と こ ろ が 大 き い 。【 図 表 14 参 照 】
○ 近年、企業活動のグローバル競争による技術革新・経営環境の変化が激しくな
っており、企業の生産性を維持・向上させていくために、変化に対応できる技
術者・技能者の重要性が増している。
○ 中 核 人 材 7 に つ い て 、特 に「 研 究 開 発・製 造 」の 人 材 が 不 足 して い る (2015 年 版
中 小 企 業 白 書 よ り )。【 図 表 15 参 照 】
○ 過 去 3 年 間 (2012∼ 2014 年 度 )技 能 ・ 技 術系 正 社 員 の 採 用 を実 施 し た 企 業 に 求人
応募状況を聞いた結果では、
「 応 募が 少 な い 」と する 割 合 が 高 い 。
【 図 表 16 参 照 】
<本 県 が把 握 する主 な現 場 の声 >
○ 中堅社員のレベルアップのためのモノづくり一般の知識習得が課題。
○ 基礎的な人材が不足しており、図面を読める人材がいない中小企業も多い。
○ 企業内研修への支援、人材育成が重要。職業訓練の重要性が増加している。
【 図 表 14】 技 能 検 定 受 検 者 ・ 合 格 者 数 (特 級 、 1∼ 3 級 、 単 一 等 級 )
※
全国との比較のた
め、3 級には外国
人技能実習生を対
象とする随時 3 級
を含む。
出典:厚生労働省職業能力開発局
能力評価課、県産業人材育成課
(民間指定機関実施分を除く)
【 図 表 15】 部 門 別 の 中 核 人 材 の 過 不 足 感
研究開発・製造(n=1,678)
国内営業(n=2,035)
海外営業(n=703)
不足
ちょうど良い
財務・会計(n=1,892)
過剰
出典:中小企業庁委託「中小企
業・小 規 模 事 業 者 の 人 材 確 保 と 育
成 に 関 す る 調 査 (2014 年 12 月 、
㈱野村総合研究所)
IT関連(n=1,324)
経営(n=1,949)
0%
20% 40% 60% 80% 100%
7
中核人材…事業上の様々な業務において中核を担う人材、または特殊な資格や専門性の高い就業
経験を有する即戦力たる人材
13
【 図 表 16】 技 能 系 ・ 技 術 系 正 社 員 の 採 用 を 実 施 し た 企 業 に 「 求 人 に 対 す る 応 募 が
少ないと思うか」と質問した結果【新卒採用】
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ものづくり企業の経営戦略と人材育成に関する調査(2014)」
2 中 小 企 業 は 社 内 で の人 材 育 成 が 困 難
○ 組織だった育成プログラムの作成やセミナー等は固定費がかかるため、規模の
小 さ な 企 業 に は 負 担 が 重 い ( 2015 年 版 中 小 企 業 白書 よ り )。【 図 表 17 参 照 】
○ 中小・小規模企業は、大企業に比べ人材や資金、ノウハウが不十分なため、自
社 単 独 で の 人 材 育 成 が 困 難 で あ る 【 図 表 18,19 参 照 】。
○ 地域や業界において共同で人材育成を行うなど中小・小規模企業の技術・技能
の質を向上させ、本県の強みである産業集積を維持・拡充させていくことが重
要である。
<本 県 が把 握 する主 な現 場 の声 >
○ 以 前 は 、人 材 育 成 は 企 業 内 で や れ て い た が 、そ れ が 崩 壊 し て き て お り 、 公 的 機 関 の 支 援
が必要になっている。
○ 企業が望む「モノづくりの人材」を育てるところがない。
○ 人 材 育 成 の 施 策 を 進 め る 際 、行 政 、企 業 、本 人 (当 事 者 )の 役 割 を 明 確 に す る 必 要 が あ る 。
【 図 表 17】 企 業 規 模 別 の Off-JT の 実 施 率
出 典 : 平 成 26 年 度 職 業 能 力 開 発 基 本 調 査 (厚 生 労 働 省 )
14
【 図 表 18】 愛 知 県 の 中 小 ・ 小 規 模 企 業 に お け る 人 材 育 成 の 課 題
出 典 : 愛 知 県 産 業 労 働 部 第 15 回
中小・小規模企業訪問ヒアリン
グ 結 果 (2015 年 4-6 月 )
【 図 表 19】 人 材 育 成 に 関 す る 外 部 と の 連 携
(%) 40.0
35.0
34.3
32.5
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
19.3
16.3
12.4 12.4
11.4
10.5
7.5
5.0
0.0
出 典:中 小 企 業 庁 委 託「 中 小 企 業・
小規模事業者の人材確保と育
成 に 関 す る 調 査 (2014 年 12 月 、
㈱野村総合研究所)
3 早 期 離 職 や 不 安 定 雇用 の 増 加 、 理 系 人 材の 不 足
○ 教育現場ではキャリア教育の取組が進んできているが、今の子供は、親世代と
比べ、働く場所と住環境の分離が進み、身近な生活のなかで職業に触れる機会
が少なくなっている。
○ 高校・大学への進学が一般的となるなか、若者の早期離職や不安定雇用(非正
規労働者としての就職)が高水準で推移しており、早い段階からの職業観醸成
の 重 要 性 が 増 大 し て い る 。【 図 表 20 参 照 】
15
○ ま た 、次 代 の 愛 知 を 担 う 、子 ど も・若 者 の モ ノ づく り 離 れ が 進 み、専 門技 術 職 (理
系 人 材 ) が 不 足 し て お り 、有 効 求 人 倍 率 (2.41 倍 )が 全体 平 均 (1.55 倍 )を 大き く
上回っている。モノづくりへの興味を高める地域での取組の重要性が増大して
い る 。【 図 表 21 参 照 】
<本 県 が把 握 する主 な現 場 の声 >
○ 中高生への中小企業の魅力を伝える工夫が必要であり、職業観の醸成が肝要である。
○ 子 ど も・若 者 へ の 早 い 段 階 か ら の キ ャ リ ア 教 育 が 重 要 。前 向 き に 挑 戦 し て い る 大 人 の
姿を示すことが大事であり、子どもたちと地域とのつながりが非常に重要である。
○ 現 場 、理 系 の 人 材 が 足 り な い 。子 ど も の 頃 か ら 理 系 、モ ノ づ く り へ の 興 味 を 高 め る 雰
囲気づくりを地域で進めることが重要である。
【 図 表 20】 愛 知 県 の 新 規 学 卒 者 の 卒 業 後 3 年 以 内 の 離 職 率
新 規 学 卒 者 の 卒 業後 3 年 以 内の 離 職 率
出 典 : 愛 知 労 働 局 「 新 規 学 校 卒 業 者 (H23.3 卒 )の 離 職 状 況 」
【 図 表 21】 愛 知 県 に お け る 専 門 技 術 職 (理 系 人 材 )の 不 足
出 典 : 愛 知 労 働 局 「 最 近 の 雇 用 情 勢 (2015 年 9 月 )
16
第5章 今後 の産 業人材育成のテーマ・施策の柱及び具体的な取組
1 テ ー マ と 施 策 の 柱 (実 施 目 標 )
○ 本県の経済は設備投資が増加基調となるなど持ち直しの動きが見られ、雇用情
勢においても緩やかな改善が続いている。
○ 短期的には、経済の持ち直し傾向もあり、一部の産業分野あるいは職種では人
材の確保が困難になっている。一方、中長期的には、少子高齢化、経済のグロ
ーバル化が進む中、生産年齢人口の減少、企業の世界的競争の激化、雇用形態
の 流 動 化 な ど の 環 境 の 変 化 に 対 応 し て い く こ と が 求 め ら れ て いる 。
○ 「人材」は時に「人財」とも書かれるように、人づくりは国や地域の将来を左
右する重要な課題である。人口減少という局面において、子供、若者、女性、
高齢者、障害者などの全ての人が活躍できるよう、産業を支え、地域を支える
人材を育成していかなければならない。
○ と り わ け 、 県 内 企 業 数 の 99.7% を 占 め る中 小 企 業 に と っ て、 人 材 の 育 成 は 、経
営に直結する非常に重要な課題である。
○ 本 県 の 強 み は 、製 造 品 出 荷 額 等 37 年 連 続 日 本 一を 支 え る「 モ ノ づ く り 」で あ り、
モノづくり企業の大半を占めるのは中小企業である。多様化する産業構造の中
にあっても、モノづくりに軸足を置いた職業能力開発を進め、世界的競争力激
化に対応できる高度なモノづくりを支える技術者・技能者の育成、独自に人材
育成に取り組むことに限界がある中小企業の支援、子供・若者のモノづくり離
れを抑える一つの視点としてのキャリア教育の充実を図っていく必要があると
考えられる。
○ 本 県 で は 、部 局 を 横 断 す る 全 庁 的な 枠 組 み が 必 要 であ る と の 認 識 か ら、2014(平
成 26)年 8 月 に 、 副 知 事 を リ ーダ ー に 、「 産 業 人 材 育 成 ・確 保 促 進 プ ロ ジ ェク ト
チ ー ム 」を 立 ち 上 げ 、取 組 の 方 向 性 な どを 検 討 し 、
「 あ いち 人 財 力 強 化 プ ロジ ェ
クト」として関連施策の充実・拡大を図ってきた。
○ 2015(平 成 27)年 度 に は 、産 業 労 働部 内 に 産 業 人 材 育 成課 を 新 設 す る と とも に 、7
月に県内の経済・労働団体、各種教育団体等による「愛知県産業人材育成連携
会 議 」を 設 置・開 催 し 、地 域 を 挙 げ て 産業 人 材 育 成 に 取 り組 む 体 制 を 整 備 した 。
○ ま た 、本 県 の 公 共 職 業 訓 練 を 支 える 県 立 高 等 技 術 専門 校 に つ い て は 、
「 し な やか
県 庁 創 造 プ ラ ン (愛 知 県 第 六 次 行 革大 綱 )」 にお い て 、 2015(平 成 27)年 度 に組 織
体 制 を 検 討 し た う え で 、 見 直 し を 進 め て い く こ と に な っ て い る。
○ こ の よ う な 背 景 を 踏 ま え 、本 計 画 で は 、次 の と お り、テ ー マ、施 策 の 柱(実 施 目
標 )を 定 め て 、 各 施 策 を 実 施 し て いく こ と と す る 。
17
○【 テ ー マ 】
産 業 を 支 え 、 地 域 を 支 え る 産 業 人 材 の 育成 ・ 強 化
∼ 日 本 一 の「 産 業 首 都 あ い ち 」・「 人 が 輝 く あ い ち 」づ く り を 目 指 し て ∼
【 3
①
②
③
つ の 施 策 の 柱 ( 実 施 目 標 )】
高 度 な モ ノ づ く り に 向 け た 人 材 の 育 成 支援
中 小 ・ 小 規 模 企 業 の 人 材 育 成 ・ 能 力 開 発支 援
キャリア教育・職業教育の推進
少子高齢化
社 会 、人 口 減
少 の 進 行、雇
用環境の変
化
モノづくり
の革新と次
世代産業の
躍進
日本一元気な愛知
「産業 首都 あ い ち」
「人が 輝く あい ち」
世界をリードする
日本一の産業の革
新・創造拠点をつ
くる。
子 供 、若 者 、女 性 、
高齢者、障害者、
全ての人が活躍す
る 愛 知 をつ く る 。
アジ
引す
経済
ーバ
進展
子 供・若 者 の 職 業
観 の 不 足、モ ノ づ
くり離れ対策と
し て 実 施す る 。
)
県立高 等技 術専 門
校の見 直し ・機 能
強化
技能五 輪全 国大 会
及び全 国ア ビリ ン
ピック の開 催誘 致
)
産 学行 政の 連携 に
よ る産 業人 材育 成
体 制の 強化
課 題
モノづくりの基盤を
支 え る 技術 者・技 能 者
が不足
中小企業は社内での
人材育 成が 困難
18
牽
界
ロ
の
早期離職や不安定雇
用の増 加、理系 人材 の
不足
活き活きと働ける職場環境づくり
資 金 、人 材 、ノ ウ
ハウ等に限界が
あ る 中 小・小 規 模
企業をきめ細か
く 支 援 する 。
キャリア教育・
職業教 育の 推進
ワ
( ーク・ライフ・バランスの推進
就労の促進・能力の活用
全
( 員参加に向けた就労支援
本県の強みであ
る「 モ ノ づ く り の
高度技術・技能」
を 継 承・発 展 さ せ
る。
中小・小規模企
業の人材育成・
能力開 発支 援
が
世
グ
化
リニア中央
新幹線開業
のインパク
ト
目指す べき 愛知 の実 現を支 える 人材 のた めに
高度なモノづく
りに向けた人材
の育成 支援
ア
る
と
ル
○ 計 画 の 進 捗 を 的 確 に 管 理 す る ため 、あ い ち ビ ジ ョ ン 2020 及 びあ い ち 産 業 労 働ビ
ジ ョ ン 2016-2020(仮 称 )に 基 づ き 、 本 職 業 能 力 開 発 計 画 の 期 間 の 最 終 年 で あ る
2020 年 の 「 目 指 す べ き 地 域 の 姿 (ア ウ ト カ ム 指 標)」 及 び、 こ れ を 目 指 し て取 り
組 む 「 県 や 関 係 機 関 が 実 施 す べ き 目 標 (ア ウ ト プ ッ ト 指標 )」 を設 け る 。
【アウトカム目標】
目 標 項 目、 数 値
① 労働人口の全国シェア
6.2% 程 度
② 労働力率
62.0% 程 度
③ 若 者 (25∼ 44 歳 )の 完 全 失 業 者 数
50,000 人以 下
④ 女 性 (25∼ 44 歳 )の 労 働 力 率
3 ポ イ ン ト 以 上 の 上昇
⑤ 高 齢 者 (65 歳 以 上 )の 労 働 力 率
1 ポ イ ン ト 以 上 の 上昇
⑥ 民間企業における障害者の法定
雇用率達成
⑦ 技能検定合格者数
2.0%
8,500 人 /年 8
現状値
平 成 26 年 :
6.1%
平 成 26 年 :
62.7%
平 成 26 年 :
51,000 人
平 成 26 年 :
70.1%
平 成 26 年 :
23.8%
平 成 26 年 :
1.74%
平 成 26 年 :
9,723 人 9
※目標数値、現状値は、愛知県におけるもの。
○ これらの目標は、計画策定後に開催する愛知県職業能力開発審議会にて進捗管
理する。
○ 施 策 の 柱 (実 施 目 標 )で 掲 げ る 産 業 人 材 育 成 施 策 と 関 連 が 深 い 取 組 と し て 、 就 労
の促進・能力の活用、労働者が活き活きと働ける職場環境づくりを合わせて進
め て い く 10 。
2 具体的な取組
(1) 3 つ の 施 策 の 柱に 共通 す る 取 組
ア 産 学 行 政 の 連 携 に よる 産 業 人 材 育 成 体 制の 強 化
○ 愛 知 県 産 業 労 働 部 労 政 局 内 に「 愛 知 県 産 業人 材 育 成 支 援 セ ンタ ー (仮 称)」を
8
目 標 数 値 は 、 平 成 27 年 度 以 降 、 民 間 指 定 機 関 で の 実 施 に 移 行 し た 職 種 (機 械 保 全 )を 除 く 。
9
こ の 数 字 は 、 平 成 26 年 度 ま で 県 (能 力 開 発 協 会 )が 実 施 し た 機 械 保 全 の 職 種 を 含 む 。
10
仕 事 と 生 活 の 調 和 に つ い て は「 あ い ち ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス 推 進 協 議 会 」が 今 年 度 策 定 す る
「 あ い ち 仕 事 と 生 活 の 調 和 行 動 計 画 2016-2020」 に て 関 連 取 組 を 進 め て い く 。
19
設 置 し 、技 能 習 得 支 援 に 係る コ ー デ ィ ネ ート の 実 施 、経 営者 向 け の 啓 発 を 目
的 と す る 会 合 や 大 学 1,2 年 生 等 を 対 象と し た も の づ く り 中 小 企 業 で の 質 の
高 い イ ン タ ー ン シ ッ プ の 実施 を 検 討 す る 。 ま た 、 平 成 28 年 2 月 に 開 設 し た
産 業 人 材 育 成 情 報 を 一 元 化 ・ 見 え る 化 し た ポ ー タ ル サ イ ト 11 の 充 実 を 図 る 。
【目標数値】産業人材育成連携コーディネーターの企業等向け技能習得支援コ
ーディネート件数
40 件 /年 度
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 連 携 会 議 」にて 、産 学 行 政に お け る 関 係 者 間 の 連 携 ・
調 整 を 行 う と と も に 、県 庁 内 の 部 局 横断 組 織 で あ る「 産 業 人 材 育成・確 保 促
進 プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム 」 での 検 討 を 進 め 、 産 業 人 材 育 成 の 取 組を 推 進 す る 。
【目標数値】愛知県産業人材育成連携会議の開催回数
2 回 /年 度
産 業 人 材 育 成 ・ 確 保 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム 開 催 回 数 2 回 /年 度
○ 県 内 の 産 業 人 材 育 成 に 携 わ る 関 係 機 関 の連 携 を 強 化 す る とと も に 、東 海 地 域
を 中 心 と し た 航 空 宇 宙 産 業に 関 す る 人 材 育 成 の 広 域 連 携 を 推 進す る 。
イ 県 立 高 等 技 術 専 門 校の 見 直 し ・ 機 能 強 化
○ 新 規 学 卒 者 や 若 年 者 、 離 職者 等 向 け の 職 業 訓 練機 能 (専 門 校 施 設 内 / 委 託 訓
練 )を 充 実 し 、 企 業 が 求 め る 知 識 ・ 技 能を 習 得 し た 即 戦 力 技 能 者 を 積 極 的 に
育成する。
<専門校施設内訓練>
・ 企 業 ニ ー ズ に 対 応 し た 、 よ り 実 践 的 な 訓練 の 実 施
・ 職 場 実 習 を 含 む デ ュ ア ル シ ス テ ム 訓 練 の拡 充
・ 若 年 離 転 職 者 の 再 チ ャ レ ンジ の た め の 訓 練 コ ース ・ カ リ キ ュ ラ ム の 強 化 (コ
ミュニケーション訓練等)
<委託訓練>
・ 多 様 な 訓 練 メ ニ ュ ー を 提 供 し 、 離 職 者 等の 早 期 再 就 職 を 積極 的 に 支 援 す る 。
○ 中 小 企 業 の 人 材 育 成 支 援 、学生 等 の 次 世 代 の モノ づ く り 人 材 育成 支 援 を 強 化
する。
・ 中 小 企 業 の 要 望 に 基 づ く 在 職 者 向 け オ ーダ ー メ イ ド 型 訓 練の 拡 充
・ 在 職 者 が 受 講 し や す い 夜 間 、 休 日 に 実 施す る 短 時 間 訓 練 等の 拡 充
・ 女性・新入社員等の対象別訓練等の提供
・ 熟 練 技 能 者 や 他 機 関 と 連 携 し た 訓 練 メ ニュ ー の 提 供
・ 専 門 校 の 施 設 貸 与 と 企 業 の 要 望 に 応 じ た職 業 訓 練 指 導 員 派遣 を 一 体 的 に 実 施
・ 工業高校生や指導教員への実技指導
11
平 成 27 年 11 月 現 在 、 事 業 開 始 準 備 中 。
20
○ 女 性 、障 害 者 、非 正 規 雇 用 労働 者 な ど 多 様 な 人材 一 人 ひ と り の職 業 能 力 を 高
める役割を担う。
・ 女 性 、 非 正 規 従 業 員 等 の 再 チ ャ レ ン ジ のた め の 訓 練 メ ニ ュー の 充 実
・ 育 児 を す る 女 性 等 に 配 慮 し た 訓 練 コ ー スの 設 置
○ こ れ ら の 機 能 強 化 を 図 る た め 、専 門 校 の 組織 再 編 を 進 め る とと も に 、施 設 整
備に関する検討を行う。
・ 県 内 に 6 校 あ る 専 門 校 に つ い て 、 統 廃 合・ 分 校 化 を 含 む 再編 の 検 討
・ 必 要 な 建 物 の 整 備 、 訓 練 機 器 の 配 置 等 の検 討
ウ 技 能 五 輪 全 国 大 会 及び 全 国 ア ビ リ ン ピ ック の 開 催 誘 致
○ 2019(平 成 31)年 度 技 能 五 輪 全 国 大 会及 び 2020(平 成 32)年 度 技 能 五 輪 全 国 大
会・全 国 ア ビ リ ン ピ ッ ク の本 県 開 催 を 誘 致す る 。ま た 今 後の 定 期 的 開 催 を 検
討する。
○ 2020 年 初 頭 の 技 能 五 輪 国 際 大 会 の 誘致 に 向 け た 検 討 を 国 に要 請 す る と と も
に 、 国 際 大 会 の 本 県 誘 致 に向 け た 研 究 を 行 う 。
(2) 施 策 の 柱 ご と の 取 組
ア 高 度 な モ ノ づ く り に向 け た 人 材 の 育 成 支援
(ア ) モ ノ づ く り の 基 盤 強化 に 向 け た 人 材 の 育成 支 援
○ 県立高等技術専門校の充実を図る。
・
産 業 界 の ニ ー ズ を 踏 ま え た 訓 練 コ ー ス・ カ リ キ ュ ラ ム を 設定 し 、 モ ノ づ く
り人材を育成する。
【目標数値】普通課程の普通職業訓練修了者の就職率
・
95%
体 制 を 見 直 し て 、 こ れ ま で の 職 業 訓 練機 関 と し て の 役 割 に加 え 、 中 小 企 業
の 人 材 育 成 支 援 な ど 産 業 人材 育 成 の 役 割 を 担 う た め の 機 能 強 化を 図 る 。
【目標数値】在職者訓練生数
600 人 /年 度 (2020 年 度 ま で に )
・ 機 能 充 実 を 図 る た め 、 施 設 整 備 に 関 す る検 討 を 行 う 。[ 再 掲 ]
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 支 援 セ ン タ ー (仮 称 )(愛 知 県産 業 労 働 部 労 政 局内 )」に
配 置 す る 産 業 人 材 育 成 連 携コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 活 用 し て 、県内 職 業 訓 練・研
修 実 施 機 関 の 訓 練・研 修 情 報 や 、中 小・小 規 模 企 業 の 人 材育 成 の 取 組 事 例 等
を 一 元 化 及 び 見 え る 化 し たポ ー タ ル サ イ ト を 運 営 し 、企 業 に必 要 な 訓 練・研
修 を 効 果 的 に 選 択 で き る よう 利 便 性 の 向 上 を 図 る 。
【 目 標 数 値 】 産 業 人 材 育 成 ポータルサイト トップページビュー件 数 : 10,000 件 /年 度
21
○ 民 間 企 業 や 中 小 企 業 団 体 等 が 行 う 職 業 訓練 の 認 定 、技 能 検 定 等の 技 能 評 価 制
度 や 、優 秀 な 技 能 者 を 表 彰す る「 あ い ち の名 工 」等 を 通 じ 、企 業 等 に お け る
技能の継承を支援する。
【目標数値】認定職業訓練生数
25,000 人 / 年 度
○ 航 空 機 の 増 産 ・ 量 産 化 に 対 応 し た 人 材 育成 を 支 援 す る 。
・
国 、 重 工 メ ー カ ー 、 関 係 教 育 機 関 等 が参 画 ・ 作 成 す る 機 体構 造 組 立 に 関 す
る 初 等 教 育 の 共 通 カ リ キ ュラ ム の 支 援 教 材 作 成 と 、そ れ に基 づ く 人 材 育 成 支
援等を実施する。
【 目 標 数 値 】航 空 宇 宙 産 業 の 人 材 育 成 研 修 受 講 者 数 12,000 人 日 (2020 年 度 ま で に )
・
生 産 技 術 者 の 養 成 研 修 、 初 任 者 向 け 基礎 研 修 、 次 世 代 を 担う 工 業 高 校 生 等
向 け セ ミ ナ ー 等 、 航 空 機 製造 に 係 る 階 層 に 応 じ た 人 材 育 成 支 援を 実 施 す る 。
【目標数値】上の項目と同じ
○ 中 小 企 業 や 小 規 模 企 業 者 を 対 象 に 、セ ミ ナー や 新 技 術 講 演 会等 を 開 催 し 、新
技 術 に 対 応 で き る 人 材 の 育成 を 支 援 す る 。
【目標数値】検討中
○ 知 の 拠 点 あ い ち を 構 成 す る あ い ち 産 業 科学 技 術 総 合 セ ン ター に お い て 、計 測
分 析 機 器 実 習 等 を 実 施 す る。
【 目 標 数 値 】 研 修 参 加 者 数 12 人 / 年 度
○ 愛知総合工科高校専攻科において航空機の生産や技術開発の現場を牽引す
る人材の育成を図る。
【目標数値】検討中
○ モ ノ づ く り 現 場 を 女 性 が 働 く 場 所 と し てア ピ ー ル す る た め、事 業 主 、学 生 等
向 け 事 例 紹 介 セ ミ ナ ー を 開催 す る と と も に 、小 学 生 、中 学 生 、保 護 者 等 向 け
の 職 場 見 学 バ ス ツ ア ー を 実施 す る 。
【目標数値】検討中
(イ ) ビ ジ ネ ス 環 境 の 変 化に 対 応 す る 人 材 育 成の 強 化
○ 科 学 技 術 人 材 育 成 の た め 、若 手 研 究 者 の 優 れ た研 究 を 顕 彰 す る 「わ か し ゃ ち
奨 励 賞 」を 実 施 す る 。 ま た 、 女 性 研 究 者を 支 援 す る た め 、 女 性 の 応 募 を 推 進
する取組を検討する。
○ IT ス キ ル を 有 す る 技 術 者 向 け に 、 デ ータ 分 析 ス キ ル や ビ ジネ ス ス キ ル を 身
に つ け る た め の 講 習 会 を 実施 す る 。
【 目 標 数 値 】 参 加 者 数 : 100 名 /年 度
○ 県 立 高 等 学 校 等 に お い て 、「 あ い ち スー パ ー イ ン グ リ ッ シ ュハ ブ ス ク ー ル 事
22
業 」に お け る 先 進 的 英 語 教 育 の 推 進 な どの「 あ い ち グロ ー バ ル 人 材 育 成事 業 」
を推進するとともに、国の指定を受けたスーパーグローバルハイスクール
(SGH)の 取 組 を 推 進 す る こ と な ど を通 じ て 、 グ ロ ー バ ル人 材 の 育 成 を 図 る。
○ 県 内 企 業 が 多 数 進 出 し て い る 東 南 ア ジ アに お い て 、専 門 高 校 生の 海 外 イ ン タ
ー ン シ ッ プ を 行 う 。ま た 、本 県 と 提 携 関係 に あ る ビ ク ト リア 州 と 連 携 し て 県
立 高 校 教 員 の ス キ ル ア ッ プを 図 る と と も に 、ビ ク ト リ ア 州の 教 員 か ら 生 徒 が
指 導 を 受 け 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力の 向 上 を 図 る 。こ れ ら に より 、グ ロ ー
バ ル 化 に 対 応 す る 人 材 の 育成 を 推 進 す る 。
【目標数値】検討中
○ ス ー パ ー サ イ エ ン ス ハ イ ス ク ー ル な ど 、高 校 教育 で の 先 進 的 理数 教 育 を 実 施
する。
○ 愛 知 県 立 大 学 に お い て 、多 言 語 学 習 セ ン ター や 留 学 制 度 等 の活 用 に よ り 、国
際 社 会 や 地 域 社 会 に 貢 献 する グ ロ ー バ ル 人 材 を 育 成 す る 。
○ 高 度 で 先 進 的 な 技 術 を 身 に つ け た 人 材 の養 成 に 向 け 、愛 知 県 立大 学 の カ リ キ
ュラムの改革を検討する。
○ 外 国 人 留 学 生 の 県 内 企 業 就 職 促 進 の た め 、イ ン タ ー ン シ ッ プ、企業 見 学 ツ ア
ー 等 を 実 施 す る 。ま た ア ジ ア 地 域 か ら 技術 系 を 中 心 と し た留 学 生 を 受 け 入 れ 、
大 学 院 で の 修 学 終 了 後 に 本県 企 業 へ の 就 職 を 促 す こ と に よ り 、世 界 有 数 の モ
ノ づ く り 地 域 を 支 え る 人 材の 集 積 を 図 る 。
【目標数値】検討中
(ウ ) 若 手 技 能 者 の 育 成 支援
○ 2019(平 成 31)年 度 技 能 五 輪 全 国 大 会及 び 2020(平 成 32)年 度 技 能 五 輪 全 国 大
会・全 国 ア ビ リ ン ピ ッ ク の本 県 開 催 を 誘 致す る 。ま た 今 後の 定 期 的 開 催 を 検
討 す る 。[ 再 掲 ]
○ 2020 年 初 頭 の 技 能 五 輪 国 際 大 会 の 誘致 に 向 け た 検 討 を 国 に要 請 す る と と も
に 、 国 際 大 会 の 本 県 誘 致 に向 け た 研 究 を 行 う 。[ 再 掲 ]
○ 技 能 五 輪 全 国 大 会 へ の 選 手 派 遣 や 、中 小 企 業 の若 手 技 能 者 を 対象 と す る 技 能
競 技 大 会( 町 工 場 技 能 者 コ ン ク ー ル )を 開 催 し 、技 能 を 尊重 す る 気 運 の 醸 成
を図る。
【 目 標 数 値 】技 能 五 輪 全 国 大 会 参 加 者 数 200 人 / 年 度 、コ ン ク ー ル 参 加 者 数
人/職種/年度
○ 技 能 五 輪 の メ ダ リ ス ト 等 に よ る 出 前 講 座等 を 小 中 学 校 等 で実 施 す る 。
23
30
【目標数値】出前講座の参加校数
50 校 / 年 度
○ 「 産 業 人 材 育 成・確 保 促 進 プ ロ ジ ェク ト チ ー ム 」や「 愛 知 県 産 業人 材 育 成 連
携 会 議 」 等 を 通 じ 、 国 際 水準 の 青 年 技 能 者 の 育 成 方 策 に つ い て検 討 す る 。
○ 人 材 ニ ー ズ が 見 込 ま れ る 建 設 分 野 に お いて 、新 規 雇 用 す る 建設 業 技 術 者・技
能 労 働 者 に 対 す る 就 業 研 修を 検 討 す る 。また 、今 後 技 能 労働 者 の ト レ ー ナ ー
と な る 人 材 育 成 の た め の 研修 を 検 討 す る 。
イ 中 小 ・ 小 規 模 企 業 の人 材 育 成 ・ 能 力 開 発支 援
(ア ) 企 業 ・ 業 界 の ニ ー ズに 対 す る き め 細 か な対 応 の 強 化
○ 県立高等技術専門校の充実を図る。
・
産 業 界 の ニ ー ズ を 踏 ま え た 訓 練 コ ー ス・ カ リ キ ュ ラ ム を 設定 し 、 モ ノ づ く
り 人 材 を 育 成 す る 。[ 再 掲 ]
・
中 小 企 業 の 要 望 に 応 じ た 訓 練( オ ー ダ ー メ イ ド訓 練 )を 実 施 する と と も に 、
企業実習を伴う職業訓練施設や専修学校等を活用した公共職業訓練などを
実 施 し 、中 小 企 業 の 人 材 育成 を 支 援 す る 。ま た 女 性 の 訓 練受 講 を 促 進 す る た
め 、 専 門 校 施 設 内 の 訓 練 での 託 児 サ ー ビ ス の 追 加 を 検 討 す る 。
【 目 標 数 値 】 短 期 課 程 の 普 通 職 業 訓 練 修 了 者 (雇 用 セーフティネット)の 就 職 率 70%
・
民 間 教 育 機 関 等 (主 に 専 修学 校 )の 企画 提 案 方 式 に よ る 多 様な 公 共 職 業 訓 練
(離 職 者 等 再 就 職 訓 練 )を 実施 し 、人 材 ニ ーズ が 見 込 ま れ る 介護・福 祉 分 野 等
の 人 材 育 成 を 支 援 す る 。 また 、 育 児 等 と の 両 立 に 配 慮 し た 訓 練を 行 う 。
【目標数値】上の項目と同じ
・
新 ジ ョ ブ ・ カ ー ド を 活 用 し た キ ャ リ アコ ン サ ル テ ィ ン グ 、訓 練 成 果 の 評 価
を 実 施 す る な ど 、 愛 知 地 域ジ ョ ブ ・ カ ー ド 運 営 本 部 ( 事 務 局 :愛 知 労 働 局 )
が 策 定 す る 「 新 ジ ョ ブ ・ カ ード 制 度 愛知 県 地 域 推 進 計 画 」 に 沿 っ た 取 組 を
進める。
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 支 援 セ ン タ ー (仮 称 )(愛 知 県産 業 労 働 部 労 政 局内 )」に
配 置 す る 産 業 人 材 育 成 連 携コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 活 用 を 検 討 す る。
・
県 内 職 業 訓 練 ・ 研 修 実 施 機 関 の 訓 練 ・研 修 情 報 や 、 中 小 ・小 規 模 企 業 の 人
材 育 成 の 取 組 事 例 等 を 一 元化 及 び 見 え る 化 し た ポ ー タ ル サ イ トに よ り 、企 業
に 必 要 な 訓 練・研 修 を 効 果的 に 選 択 で き るよ う 利 便 性 の 向 上を 図 る 。
[再掲]
・
愛 知 県 産 業 人 材 育 成 連 携 会 議 の 構 成 員等 と の 連 携 に よ り 、中 小 企 業 の 技 能
習 得 等 の 課 題 を 把 握 し 、コ ー デ ィ ネ ー ター が 個 々 の ニ ー ズに 合 っ た 人 材 育 成
24
事 業 ( 訓 練 、 派 遣 事 業 等 )の 活 用 を コ ー デ ィ ネ ー ト す る 取 組 を検 討 す る 。
【目標数値】産業人材育成連携コーディネーターの企業等向け技能習得支援コ
ーディネート件数
・
40 件 /年 度
中 小 企 業 の モ ノ づ く り 経 営 者 を 対 象 に、 愛 知 県 幹 部 を ト ップ と す る 塾 を 開
講 し 、有 識 者 等 の 講 話 、参 加 者 間 の 意 見交 換 を 通 し て 人 材育 成 の 重 要 性 を 啓
発することを検討する。
【目標数値】人材育成塾への参加経営者数
・
60 名
モ ノ づ く り 現 場 で 学 生 に 中 小 企業 の 魅 力 を 体 感 して も ら う た め 、大 学 1・2
年 生 、専 修 学 校 生 を 対 象 に、モ ノ づ く り中 小 企 業 の イ ン ター ン シ ッ プ を 実 施
す る こ と を 検 討 す る 。ま た 、教員 志 望 学 生 枠 を 設け 、将 来の キ ャ リ ア 教 育 で
中 小 企 業 へ の 理 解 拡 大 を 目指 す 。
【 目 標 数 値 】受 入 企 業 数 25 社 、学 生 25 名 以 上 (う ち 、教 員 志 望 学 生 枠 5 名 以 上 )
○ 愛 知 県 産 業 労 働 セ ン タ ー 等 に お い て 、中 小 企 業の 様 々 な 支 援 策に 関 す る 情 報
提 供 な ど を ワ ン ス ト ッ プ で実 施 す る 。
【 目 標 数 値 】 ワ ン ス ト ッ プ 窓 口 の 相 談 対 応 件 数 25,000 件 ( 2020 年 度 ま で に )
○ 中小企業や中小企業団体が自ら実施する認定職業訓練に対し助成措置を行
う と も に 、 訓 練 に 関 す る 指導 、 助 言 、 情 報 提 供 等 を 実 施 す る 。
【 目 標 数 値 】 認 定 訓 練 (普 通 課 程 )補 助 対 象 者 数
200 人 / 年 度
○ 企 業 OB 等 の 熟 練 技 能 者 を 中小 企 業 に 派 遣 し 、企 業 内 の 人 材 育成 を 支 援 す る
と と も に 、 工 業 高 校 等 に 派遣 し 、 若 者 の 技 術 ・ 技 能 の 向 上 を 図る 。
【目標数値】熟練技能者の派遣件数
100 人 日 / 年 度
○ 民 間 企 業 や 中 小 企 業 団 体 等 が 行 う 職 業 訓練 の 認 定 、技 能 検 定 等の 技 能 評 価 制
度 や 、優 秀 な 技 能 者 を 表 彰す る「 あ い ち の名 工 」等 を 通 じ 、企 業 等 に お け る
技 能 の 継 承 を 支 援 す る 。[ 再 掲 ]
○ 知 の 拠 点 あ い ち に お い て 、 計 測 分 析 機 器実 習 等 を 実 施 す る。[ 再 掲 ]
○ 中小企業の人材育成力向上に資する経営者や幹部社員向けの研修メニュー
を 提供 する 商工 会議 所等へ の支 援を 拡充 する。
【 目 標 数 値 】 研 修 参 加 者 620 人 /年 度
○ 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 、愛 知 県 職 業 訓 練 会館 内 で の 職 業 訓練 の 実 施 場 所
の 提 供 に よ る 企 業 の Off-JT の 支 援 や 、技 能 検 定 始 め 技 能振 興 に 関 す る 企 業
の人材育成支援を行う。
【 目 標 数 値 】 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 行 う 訓 練 の 受 講 生 数 1,600 人 / 年 度
25
○ 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 、管 理・監 督 者 向 けを 始 め と し た 階層 別 訓 練 及 び
実 務 者 向 け の 機 能 別 訓 練 を行 い 、企 業 に おけ る 指 導 者 人 材 、若 手 社 員 等 の 育
成を支援する。
【 目 標 数 値 】 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 行 う 訓 練 の 受 講 生 数 1,600 人 / 年 度
○ 大 学 生 が 中 小 企 業 に 目 を 向 け る 取 組 と して 、中小 企 業 経 営 者 と学 生 と の 交 流
会 の 開 催 、 あ い ち の モ ノ づく り 企 業 魅 力 発 信 セ ミ ナ ー な ど を 実施 す る 。
【目標数値】検討中
○ 未 就 職 卒 業 者 等 の 人 材 育 成の た め 、 基 礎 的 研 修や カ ウ ン セ リ ン グ を 通 じ て 、
社 会 人 基 礎 力 を 補 う と と もに 、職 場 体 験 の実 施 や マ ッ チ ン グ機 会 の 提 供 、就
職 後 の 定 着 支 援 を 行 う 。また 、公 共 職 業訓 練 と し て 座 学 と職 場 実 習 を 組 み 合
わ せ た 訓 練 を 行 う 。加 え て 、就職 困 難 な 学 生 向 けと し て 、コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ
ン 訓 練 と 技 能 訓 練 を 組 み 合わ せ た 訓 練 を 実 施 す る 。
【目標数値】普通課程の普通職業訓練修了者の就職率
95%
○ 中 小 企 業 に お け る 障 害 者 の 職 業 能 力 開 発習 得 及 び 雇 用 促 進の た め 、愛 知 障 害
者 職 業 能 力 開 発 校 で の 訓 練を 推 進 す る 。また 、障 害 者 福 祉施 設 職 員 等 を 対 象
と し た 就 労 支 援 者 養 成 研 修の 実 施 を 検 討 す る 。
【目標数値】障害者職業訓練修了者の就職率
40%
○ 社会福祉施設で働いている人や行政で福祉の仕事に従事している人たちの
た め の 研 修 や 講 習 会 を 開 催す る 。
【目標数値】検討中
(イ ) 労 働 生 産 性 の 向 上 に向 け た 支 援
○ 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 、主 に 生 産 現 場 の 監督 者 が 受 講 し てい る T W I 訓
練 ( 仕 事 の 教 え 方 、 改 善 の 仕方 、 人 の 扱 い 方 を 内容 と す る 企 業 内 訓 練 ) を 、
サ ー ビ ス 部 門 を 始 め あ ら ゆる 業 種 の 職 場 の 管 理・監 督 者 等へ の 訓 練 受 講 拡 大
を研究する。
【 目 標 数 値 】 愛 知 県 職 業 能 力 開 発 協 会 が 行 う 訓 練 の 受 講 生 数 1,600 人 / 年 度
○ 専 門 家 を 派 遣 す る こ と で 、生 産 工 程 の 合 理化 等 、生 産 性 の 向 上 につ な が る 支
援を実施する。
【 目 標 数 値 】 専 門 家 派 遣 件 数 200 件 ( 2020 年 度 ま で に )
○ 企 業 の 生 産 性 向 上 に 向 け た 指 導 人 材 の 育成 、専門 家 派 遣 の 促 進策 に つ い て 検
討する。
(ウ ) 人 材 育 成 ・ 能 力 開 発 に 向 け た 関 係 機 関 (産 業 、 労 働 界 ( 組 合 等 )、 教
育界等)の連携強化
26
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 支 援 セ ン タ ー (仮 称 )(愛 知 県産 業 労 働 部 労 政 局内 )」に
配置する産業人材育成連携コーディネーターを活用した産業人材育成支援
の ポ ー タ ル サ イ ト を 運 営 し、商 工 会 議所・商 工 会と 県 産 業 労 働 セン タ ー 、あ
い ち 産 業 科 学 技 術 総 合 セ ンタ ー 、高 等 技術 専 門 校 と の ネ ット ワ ー ク を 強 化 す
る こ と で 中 小・小 規 模 企 業の 人 材 育 成・確 保 に 関 対 す る 情報 提 供 な ど の 窓 口
機能を充実する。
【 目 標 数 値 】 産 業 人 材 育 成 ポータルサイト トップページビュー件 数 : 10,000 件 /年 度
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 連 携 会 議 」に お い て、産学 行 政 に お け る関 係 者 間 の 連
携・調 整 を 行 う と と も に 、県 庁 内 の 部 局 横断 組 織 で あ る「 産業 人 材 育 成・確
保 促 進 プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム」で の 検 討 を 進め 、産 業 人 材 育成 の 取 組 を 推 進 す
る 。[ 再 掲 ]
○ 高 等 技 術 専 門 校 の 体 制 を 見直 し 、 従 来 の 職 業 訓練 機 関 と し て の 役 割 に 加 え 、
中小企業の人材育成支援など産業人材育成の役割を担うための機能強化を
図 る 。[ 再 掲 ]
○ 愛 知 労 働 局 、愛 知 県 、(独 )高 齢・障 害・求 職 者雇 用 支 援 機 構 愛 知支 部 の 職 業
訓 練 業 務 担 当 者 等 で 構 成 さ れ る 愛 知 地 域 訓 練 協 議 会 (事 務 局 : 愛 知 労 働 局 )
に お い て 、公 共 職 業 訓 練 と 求 職 者 支 援 訓練 の 一 体 的 な 推 進に つ い て 検 討 す る 。
ウ キ ャ リ ア 教 育 ・ 職 業教 育 の 推 進
(ア ) 発 達 段 階 に 応 じ た キャ リ ア 教 育 の 推 進
○ 「 あ い ち 夢 は ぐ く み サ ポ ータ ー 」 に よ る 外 部 人材 の 活 用 や 、「 キ ャ リ ア 教 育
ノ ー ト 」の 活 用 な ど を 進 めな が ら 、小 学校 か ら 高 等 学 校 まで 系 統 的 な キ ャ リ
ア 教 育 を 推 進 す る と と も に、特 別 支 援 学校 に お い て も キ ャリ ア 教 育 の 充 実 を
図る。
○ 公 立 中 学 校 で の 職 場 体 験 を 推 進 す る と とも に 、学 年 を 通 し た 職業 教 育 の 充 実
を図る。
○ 県 立 高 等 学 校 普 通 科 に お い て 、 イ ン タ ーン シ ッ プ 等 の 体 験活 動 を 拡 充 す る 。
【 目 標 数 値 】県 立 高 等 学 校 に お け る インターンシップに 参 加 し た 生 徒 数 18,000 人 /年 度
○ 社 会 人 講 師 や イ ン タ ー ン シ ッ プ・職 場 体 験の 橋 渡 し を 円 滑 に行 う た め 、コ ー
デ ィ ネ ー タ ー や 専 門 人 材 の育 成 ・ 活 用 方 策 に つ い て 検 討 す る 。
○ 愛 知 労 働 局 が 、職 業 意 識 形成 支 援 と し て 、高 校内 企 業 説 明 会 、職 業 講 話 、ジ
ュ ニ ア ・ イ ン タ ー ン シ ッ プの 受 入 企 業 開 拓 、 職 業 適 性 検 査 の 実施 等 を 行 う 。
○ 県 立 高 等 特 別 支 援 学 校 の 高 い 就 職 率 を 維持 す る た め 、多 様 な 業種 に 対 応 で き
27
る 生 徒 の 育 成 に 向 け た 職 業教 育 の 充 実 を 図 る と と も に 、県立 知 的 障 害 特 別 支
援 学 校 高 等 部 の 就 職 率 を 向上 す る た め 、「 職 業 コ ー ス 」の 設 置 を 検 討 す る。
【目標数値】特別支援学校高等部卒業生の一般就労の就職率
50%
○ 中 小 企 業 の 魅 力 を 発 信 す る た め 、中 小 企 業を 対 象 と す る 大 学生 の 職 場 体 験 ・
見学を実施する。
【 目 標 数 値 】 参 加 者 数 220 人 / 年 度
○ 大 学 と の 情 報 交 換 を 実 施 す る な ど 、大 学 と 連 携し た キ ャ リ ア 教育 の 取 組 を 促
進 す る 。 ま た 、 県 立 大 学 にお け る キ ャ リ ア 教 育 を 推 進 す る 。
【目標数値】大学の地域連携担当部署との意見交換会開催 1 回/年度
○ 本 県 機 関 に お け る 大 学 生 の イ ン タ ー ン シッ プ 受 入 を 推 進 する 。
(イ ) 産 業 界 ・ 地 域 と 連 携し た キ ャ リ ア 教 育 の推 進
○ 産 業 界 を 始 め と し て 産 学 行 政 で 連 携 し て 、職 場 体 験・イ ン タ ー ンシ ッ プ 等 キ
ャ リ ア 教 育 の 強 化 を 検 討 する 。
【目標数値】愛知県産業人材連携会議開催件数
2 回 /年 度
○ 「 愛 知 県 産 業 人 材 育 成 支 援 セ ン タ ー (仮 称 )(愛 知 県産 業 労 働 部 労 政 局内 )」に
配 置 す る 産 業 人 材 育 成 連 携コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 活 用 を 検 討 す る。
○ モ ノ づ く り 現 場 で 学 生 に 中小 企 業 の 魅 力 を 体 感し て も ら う た め 、 大 学 1・ 2
年 生 、専 修 学 校 生 を 対 象 に、モ ノ づ く り中 小 企 業 の イ ン ター ン シ ッ プ を 実 施
す る こ と を 検 討 す る 。ま た 、教員 志 望 学 生 枠 を 設け 、将 来の キ ャ リ ア 教 育 で
中 小 企 業 へ の 理 解 拡 大 を 目指 す 。 [再 掲 ]
○ 産 業 人 材 育 成 支 援 の ポ ー タ ル サ イ ト を 利用 し 、産 業・教 育 界 双方 の 情 報 へ の
アクセスの利便性を図る。
【 目 標 数 値 】 産 業 人 材 育 成 ポータルサイト トップページビュー件 数 : 10,000 件 /年 度
○ 子 供 の 発 達 段 階 ご と の イ ン タ ー ン シ ッ プ・職 場 体 験・職 場 見 学 のプ ロ グ ラ ム
を 例 示 す る な ど し た 手 引 き「 イ ン タ ーン シ ッ プ・職 場 体 験・職 場 見 学 受 け 入
れ BOOK」 の 普 及 を 図 り 、 企 業 のキ ャ リ ア 教 育 へ の参 画 を 促 進 す る 。
【目標数値】上の項目と同じ
○ 地 域 の 専 門 家 や 社 会 人 を 講 師 と し て 小 ・中 学 校 で 活 用 す る。
(ウ ) モ ノ づ く り 離 れ 対 策の 推 進
○ あ い ち の 工 場 見 学 ガ イ ド ブ ッ ク の ホ ー ムペ ー ジ を 通 じ た 運用 に よ り 、小・中
学 生 及 び 教 育 等 に よ る 校 外学 習 を 促 進 す る 。
【目標数値】上の項目と同じ
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○ 出 張 発 明 ク ラ ブ (活 動 体 験 )の 開 催 、県 内 の 理 科サ ー ク ル や NPO 等と 連 携 し た
科 学 技 術 普 及 イ ベ ン ト の 実施 な ど 、モ ノ づく り・科 学 技 術と 子 供 や 若 者 を 結
ぶ 取 組 を 強 化 す る 。発 明 クラ ブ に お け る 女性 の 活 躍 を 促 進 する た め 、女 性 指
導 員 の 募 集 に 係 る 広 報 の 実施 、見 学 会 や既 存 の 女 性 指 導 員の 資 質 向 上 を 図 る
ワ ー ク シ ョ ッ プ の 開 催 を 検討 す る 。
【目標数値】出張発明クラブ参加者数
120 人 / 年 度
○ モ ノ づ く り 現 場 を 女 性 が 働 く 場 所 と し てア ピ ー ル す る た め、事 業 主 、学 生 等
向 け 事 例 紹 介 セ ミ ナ ー を 開催 す る と と も に 、小 学 生 、中 学生 等 向 け の 職 場 見
学 バ ス ツ ア ー を 実 施 す る 。[再 掲 ]
(エ ) 専 門 高 校 に お け る 職業 教 育 の 充 実
○ 本 県 の 工 業 教 育 の 中 核 と な る 県 立 愛 知 総合 工 科 高 等 学 校 を平 成 28 年 度 に 開
校 し 、 高 度 で 実 践 的 な カ リキ ュ ラ ム を 実 施 す る 。
○ 県 立 工 業 高 校 に お け る モ ノ づ く り ス キ ルア ッ プ 講 座 の 実 施、キャ リ ア リ ン ク
講 座 の 実 施 な ど を 通 じ 、 モノ づ く り 人 材 を 育 成 す る 。
【目標数値】高校生の技能検定合格者数
800 人 / 年 度
○ 県 独 自 の 高 等 学 校 職 業 教 育 技 術 認 定 制 度に つ い て 、実 技 試 験 を重 視 し た 制 度
に 見 直 す な ど 、 専 門 高 校 にお け る 職 業 教 育 の 充 実 を 図 る 。
○ あ い ち 技 能 マ イ ス タ ー や 企 業 OB 等 の 熟 練 技 能者 を 工 業 高 校 等に 派 遣 し 、 技
能 向 上 に 向 け た 指 導 を 行 う。
【目標数値】熟練技能者の派遣件数
100 人 日 / 年 度
○ 産 業 界 等 と の 連 携 に よ り 、技能 実 習 を 担 当 す る工 業 高 校 等 の 教員 へ の 指 導 力
向 上 の た め の 講 習 を 通 じ 、高 校 生 の 技 能 レ ベ ル の 向 上 を 図 る 。
【目標数値】講習参加者数
10 人 / 年 度
○ 次 世 代 を 担 う 工 業 高 校 生 等 向 け セ ミ ナ ー等 、航空 機 製 造 に 係 る階 層 に 応 じ た
人 材 育 成 支 援 を 実 施 す る 。[ 再 ]
○ 工 業 高 校 等 の 生 徒 を 対 象 と し た 新 エ ネ ル ギ ー (水 素 を 含 む )普 及 啓 発 出 前 授
業を実施する。
【目標数値】検討中
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