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開催結果報告書 - 日本計量機器工業連合会

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開催結果報告書 - 日本計量機器工業連合会
開催結果報告書
2008年10月
社団法人 日本計量機器工業連合会
は じ め に
INTERMEASURE 2008(第23回国際計量計測展)は、2008年4月23日(水)∼
25日(金)の3日間、東京国際展示場(東京ビッグサイト)において盛大に開催されま
した。
今回は、国内外の92社・団体・研究機関・大学から最新鋭の計量計測製品、技術等が
展示、紹介され、来場者は33,900名を数えるなど、計量計測技術への関心の高さが窺
われた展示会となりました。
今日、計量計測機器及びその技術は、産業、社会生活における基盤要素としてその重要
性は一段と増してきております。INTERMEASURE 2008では、こうした産業界及び社
会の要請に沿うべく「WELCOME TO THE MEASURE WORLD “計る”“量る”
“測
る”」をキャッチフレーズに、研究開発用、知的基盤用、品質管理用あるいは省力化、省
エネ、環境保全機器として使用される最先端の計量計測機器・システム等を多数展示いた
しました。
また、今回の展示会では17の大学・研究機関から計量計測に係わる最先端技術、基礎
技術、情報等を紹介いただいたほか、(独)防災科学技術研究所のご協力のもと、災害に
強い社会実現を目指す社会方策、緊急地震速報のシステム等について紹介展示しました。
さらに期間中、話題性の高いテーマを選択して、基調講演、NMIJセミナー、日韓中法
定計量セミナー、危機管理と計量計測に係わる講演会、国際標準シンポジウム、出展製
品・技術説明会等を開催し、多数の方に聴講いただくこととなりました。
このように、会期3日間は多くの話題を提供するとともに、活発な商談と情報交換等が
行われ、当初の目的を達し盛況裡のうちに無事に終了することができました。これも偏に
出展いただきました各位をはじめとする、関係官庁、諸機関・団体の絶大なご支援、ご協
力の賜物と厚く御礼申し上げる次第であります。
ここに本展の開催結果を取りまとめご報告申し上げますので、ご高覧いただくとともに、
今後とも関係各位の一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
社団法人 日本計量機器工業連合会
副会長・広報委員長
川 西 勝
1
三
Ⅰ 開催概要
1.名 称
INTERMEASURE 2008(第23回国際計量計測展)
2.主 催
社団法人 日本計量機器工業連合会
3.後 援
経済産業省
環境省
文部科学省
独立行政法人 産業技術総合研究所
独立行政法人 製品評価技術基盤機構
独立行政法人 日本貿易振興機構
4.協 賛
財団法人 化学物質評価研究機構
財団法人 機械振興協会
社団法人 計測自動制御学会
社団法人 建築・設備維持保全推進協会
財団法人 省エネルギーセンター
情報通信ネットワーク産業協会
石油連盟
社団法人 セメント協会
社団法人 全国エルピーガススタンド協会
社団法人 全国清涼飲料工業会
全国石油商業組合連合会
社団法人 全国燃料協会
社団法人 全国木工機械工業会
社団法人 電子情報技術産業協会
社団法人 都市エネルギー協会
社団法人 日本アルミニウム協会
社団法人 日本印刷産業機械工業会
社団法人 日本エルピーガス連合会
日本科学機器団体連合会
財団法人 日本科学技術振興財団
社団法人 日本化学工業協会
社団法人 日本果汁協会
社団法人 日本ガス協会
社団法人 日本缶詰協会
社団法人 日本機械学会
社団法人 日本機械工業連合会
社団法人 日本計量振興協会
社団法人 日本下水道協会
社団法人 日本下水道施設業協会
日本検査機器工業会
社団法人 日本建設機械化協会
社団法人 日本建設機械工業会
社団法人 日本航空宇宙工業会
社団法人 日本工作機械工業会
社団法人 日本産業機械工業会
財団法人 日本産業技術振興協会
社団法人 日本自動車工業会
社団法人 日本自動車部品工業会
日本商工会議所
社団法人 日本食品機械工業会
社団法人 日本植物油協会
社団法人 日本水道協会
日本スーパーマーケット協会
社団法人 日本造船工業会
日本チェーンストア協会
社団法人 日本鉄鋼連盟
社団法人 日本鉄道車輌工業会
社団法人 日本電気協会
日本電気計器検定所
社団法人 日本電機工業会
社団法人 日本乳業協会
社団法人 日本農業機械工業会
社団法人 日本舶用工業会
財団法人 日本発明振興協会
社団法人 日本パン工業会
社団法人 日本非破壊検査工業会
日本百貨店協会
財団法人 日本品質保証機構
社団法人 日本プラント協会
社団法人 日本プラントメンテナンス協会
社団法人 日本フルードパワー工業会
社団法人 日本粉体工業技術協会
社団法人 日本ベアリング工業会
社団法人 日本包装機械工業会
2
社団法人 日本冷凍空調工業会
社団法人 日本ロボット工業会
財団法人 流通システム開発センター
社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会
5.会 期
2008年4月23日(水)∼25日(金)
3日間
・搬入、装飾等施工:4月21日(月)
、22日(火)
・搬出、装飾等撤去:4月25日(金)閉会後
6.開場時間
10:00∼17:00
7.会 場
東京国際展示場(東京ビッグサイト)東4ホール
東京都江東区有明3−21−1
電話 03−5530−1111
8.開催規模
展 示 面 積:6,069m2
出 展 企 業:92社・機関・団体
出展小間数:240小間
9.展示内容
下記の用途に用いられる各種計量計測機器及びそれらのシステム、データ処理装置,関連機器
(1)品質管理 (2)試験・検査 (3)研究開発 (4)分析・環境測定 (5)設備診断 (6)工程管理 (7)プロセス (8)制 御 (9)搬 送 (10)取 引 (11)質量測定 (12)セキュリティ (13)関連周辺機器システム
10.企画展示
「危機管理を支える計量計測技術」
・緊急地震速報を支える測定技術・機器展示・紹介コーナーを設置
11.併催事業
講演会開催
日韓中計量測定協力セミナー
出展製品・技術説明会開催
NMIJ(法定計量・計量標準)セミナー
国際計量標準シンポジウム
12.特別協力
フジサンケイ ビジネスアイ
13.同時開催
Sensor Expo Japan 2008
第22回IFPEX展
パワートランススミッションエキスポ2008
3
Ⅱ 開催結果概要
1.展示規模 92社・機関・団体
2.出展企業、機関、団体
愛知時計電機(株)
(株)浅沼商会
アンリツ産機システム(株)
(株)イシダ
(株)インターソリューションマーケティング
(株)エー・アンド・デイ
(株)大手技研
(株)カイジョーソニック
(株)キャプテンインダストリーズ
クロニクス(株)
(株)佐藤計量器製作所
(独)産業技術総合研究所
湿度、水分計測・センサ研究会
(株)守随本店
新東科学(株)
旭計器工業(株)
(有)今井精機
ヴァイサラ(株)
エヌ・ティー・ケー・インターナショナル(株)
(株)オーバル
鎌長製衡(株)
(株)共和電業
(株)ケツト科学研究所
(株)サワダ製作所
JFEアドバンテック(株)
(株)岡崎製作所
関西オートメイション(株)
(株)クボタ
コーンズドッドウェル(株)
(株)サンコウ電子研究所
(株)四国総合研究所
(株)シナガワ
(株)島津製作所
(株)昭和測器
新光電子(株)
(独)製品評価技術基盤機構
(株)第一科学
(株)タツノ・メカトロニクス
(株)田中衡機工業所
(株)タニタ
(株)チノー
(株)ティアンドティ
(株)寺岡精工
東海ビジョン(株)
東京計装(株)
(株)東京衡機製造所
東洋計器興業(株)
東洋測器(株)
東和制電工業(株)
トキコテクノ(株)
(株)富永製作所
長野計器(株)
(社)日本計量振興協会
日本計量新報社
(財)日本適合性認定協会
日本電気計器検定所
(有)日米インストルメント
日本スタンドサービス(株)
(財)日本品質保証機構
(株)平井
PELICAN PRODUCTS(株)
ミッシェルジャパン(株)
日本フローセル(株)
(株)双葉測器製作所
本多電子(株)
(株)ミツトヨ
兵田計器工業(株)
(株)プランシュール・ジャパン
(株)前川試験機製作所
(株)村上衡器製作所
メトラー・トレド(株)
大和製衡(株)
HCT Co.,Ltd
大潤計器産業(株)
Jain Technology Co.,Ltd
茨城大学
大阪工業大学
広島国際大学
大阪大学
(独)科学技術振興機構
首都大学東京
(独)情報通信研究機構
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構
千葉工業大学
(地独)東京都立産業技術研究センター
(株)米倉製作所
(独)産業技術総合研究所
信州大学
東京工業大学
東北学院大学
日本大学
宮崎大学
(独)物質・材料研究機構
4
3.来場者
第23回国際計量計測展
7,655名
センサエキスポジャパン2008
7,484名
4月24日(木) 雨のち曇
4月25日(金) 曇のち晴
11,152名
15,087名
8,908名
12,438名
合 計
33,894名
28,830名
4月23日(水) 晴
4.併催事業
4.1 基調講演
4月23日(水)、会議棟1階「レセプションホール」において基調講演を次のとおり開催した。
時 間
テーマ・講師・講師紹介
テ ー マ:「地球温暖化危機をエコ・イノベーションで乗り越える」
講 師:山本 良一氏 東京大学 生産技術研究所教授
13:30∼15:00
講師紹介:材料科学、持続可能製品開発論、エコデザインを専門とする。文部科学省科学官、日本LCA学会会長、
環境効率フォーラム会長、国際グリーン購入ネットワーク会長、北京大学、精華大学など中国の33の
客員教授を歴任している。著作は「1秒の世界」
「世界を変えるお金の使い方」
「温暖化地獄」など多数。
4.2 日韓中計量測定協力セミナー
4月24日(木)
、会議棟1階「レセプションホール」において日韓中計量測定協力セミナーを次のとおり開催した。
時 間
テーマ、講師及び内容
1)欧州計量器指令(MID)の概要
講 師:(社)日本計量機器工業連合会連国際法定計量調査研究委員会 副委員長
愛知時計電機(株)顧問 山本 弘氏
講演内容:EU(欧州連合)は、域内の単一市場における計量器の自由流通を目指して「計量器指令(MID)」
を2004年に公布、施行し、2006年10月末から加盟各国で一斉に実施している。加盟各国の普及
状況、問題点等を中心に講演が行われた。
2)日本の計量標準の現状と今後/e-trace
講 師:(独)産業技術総合研究所計測標準研究部門
上席研究員 松本 弘一氏
講演内容:日本の国家計量標準の整備状況とそのトレーサビリティについて紹介し、また、計量標準普及のため
に開発が進むe-trace技術に関して、その現状と今後の展開が紹介された。
3)実量表示商品の自己適合性宣言確認制度(K-マーク制度)及び韓国計量測定協会の活動概要
講 師:韓国計量測定協会教育事業部長 尹 炳壽氏
講演内容:国家測定標準の普及事業、計量・測定に関わる人材の養成・教育、国際協力及び計量計測制度の普
及・啓蒙を図るために創設された韓国計量測定協会(KASTO)の活動概要の紹介。また、2007年
10:00∼11:30
9月から施行された「実量表示商品の自己適合性宣言確認制度(Kマーク制度)」の背景、概要、今
後の方向性について紹介が行われた。
4)韓国の計量標準制度
講 師:韓国標準科学研究院 標準普及本部本部長 金 名手氏
講演内容:韓国の国家標準体系の概要、校正試験認定機関の役割と認定分野、評価の方法と更新制度の概要紹介、
さらには韓国標準科学研究院(KRISS)の役割と研究概要、国際協力事業等の紹介が行われた。
5)中国計量法概要・改正動向
講 師:国家質量監督検験検疫総局
講演内容:中国の計量法は1986年7月に制定・施行されたが、この間、経済貿易のグローバル化の進展と世界
的計量体系確立の切迫した要求、更に中国国内の環境変化への対応を図るため、現在、適用範囲、包
装商品、ばら売り商品等正味量の計量管理制度、トレーサビリティ制度等々について改正が進められ
ている。セミナーでは改正のポイント、進捗状況等について紹介が行われた。
6)中国計量標準とトレーサビリティ体系
講 師:中国計量科学研究院
講演内容:中国の国家計量標準体系の概要、計量標準のレベルアップと標準物質の研究への取り組み、中国計量
科学研究院の役割と研究成果、研究課題等について紹介が行われた。
5
4.3 (独)産業技術総合研究所(NMIJ)セミナー
(1)法定計量セミナー
4月24日(木)
、会議棟1階「レセプションホール」において「NMIJ法定計量セミナー」を次のとおり開催した。
講演テーマ:水道メーターにおける現状と展望
時 間
人々の生活を陰で支える計量器「水道メーター」の現状と展望を紹介します。
1)挨拶
(独)産業技術総合研究所 計量標準管理センターセンター長 三戸 章裕氏
2)東京都水道局における水道メーターの現状と展望
東京都水道局給水部給水課長 佐々木 史朗氏
10:00∼11:30
3)新JIS基準への対応
愛知時計電機(株)代表取締役社長 鈴木 登氏
4)OIML-MAA証明書システムにおける水道メーターの最新動向
(独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門
法定計量技術科科長 根田 和朗氏
(2)計量標準セミナー
■概要:NMIJ(産業技術総合研究所計量標準総合センター)では、計量のトレーサビリティを、より利用し
やすいものとするため、NEDOのe-traceプロジェクトとして、遠隔校正技術の開発を行っている。
GPS衛星やファイバーを用いて遠隔校正するタイプと、輸送が容易な仲介器を利用するタイプの2種
類に取り組んでおり、セミナーでは、仲介器を用いる遠隔校正の代表例として、圧力、電気、振動の
分野での開発状況についての紹介を4月25日(金)、会議棟1階「101会議室」において「NMIJ計
量標準セミナー」を次のとおり開催した。
時 間
概要説明
概要説明
(独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門上席研究員 松本 弘一氏
圧力標準における遠隔校正技術の開発
(独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門圧力真空標準研究室
10:00∼11:30
小島 桃子氏
LCR標準の遠隔校正技術の開発
長野県工業技術総合センター精密・電子技術部門 松沢 草介氏
振動計測分野における遠隔校正への取り組み
(独)産業技術総合研究所 計測標準研究部門強度振動標準研究室 臼田 孝氏
6
4.4 危機管理と計量計測技術講演会
4月25日(金)、会議棟1階「会議室」において危機管理と計量計測技術の4テーマを次のとおり開催した。
時 間
テーマ及び講師
内容
消費者重視の高まりとともに、「安心・安全な製品とサ
品質管理の実践による『安心・安全』の確保
中央大学理工学部経営システム工学科教授 ービス」の提供は製造事業者の役割として一層重要に
なってきている。講演では、製品開発の進め方と品質
宮村 鐵夫氏
管理の視点より具体的なアプローチの方法・取り組み
について紹介された。
地球環境時代―新たな環境経営の確立に向けて―
(株)島津製作所 地球環境管理室環境経営推進役 地球環境が人類最大のテーマとして取り上げられるな
か、30年先、50年先を見据え、企業における環境活
動の啓発と環境活動のレベル向上、環境経営強化と環
(社)日本計量機器工業連合会・環境対応製品づくり調
境負荷低減製品の創出、さらには「はかる」技術で環
査研究委員会委員長 大瀬 潤三氏
境ビジネスを拡大する方策等について紹介された。
13:30∼16:30
現在99%の地震に対しては、ほぼ正確な情報配信が可
緊急地震速報の情報の精度とホームサイスモメータ普 能となったものの、直下型地震に対応できない等の課
及計画
題が残されている。ホームサイスモメータの普及によ
(独)防災科学技術研究所 防災システム研究センター り地震観測点数は現在の数百倍となり、個々の建物の
研究参事 堀内 茂木氏
地震危険度の推定も可能となることについて紹介され
た。
緊急地震速報を活用して減災を実現するためには、情
緊急地震速報の利活用技術について
リアルタイム地震情報利用協議会
報を作るための機器・システムとともに、様々なユー
ザがそれぞれの防災対応に使う自動・半自動制御シス
専務理事 藤縄 幸雄氏
テムの開発・整備が必要である。その現状と課題につ
いて紹介された。
7
4.5 国際計量標準シンポジウム
4月25日(金)、会議棟1階「レセプションホール」において「安心・安全を支える計量標準」をテーマに国際計
量標準シンポジウムを次のとおり開催した。
時 間
テーマ・講師・講演要旨
テ ー マ:1)Assessing the United States Measurement System(USMS)/米国計測システム
(USMS)評価:現状報告
講 師:Dr.(Ms.)Clare M. Allocca
National Institute of Standards and Technology(NIST)
United States Measurement System Office Chief/米国計測システム室長
内 容:NISTは、USMSの現状に関してニーズに基づく評価を続けているが、2007年10月には常設の部
署を設置し、USMSの実効性と効率を高めるために、評価の組織化と拡張化を行った。本発表では、
USMSの主要な活動、実績、将来の成果が紹介された。一つ目は、測定情報へのアクセスの容易さ
と認知度を上げること、二つ目は、USMSの性格付けと認識性に関する評価方法論の拡張、三つ目
は、重要ではあるが未だ実現していない測定の開発促進である。初期の主要な成果の例は、測定ニー
ズとその解決策を集積したデータベースによる測定情報ハブをweb上に構築し、測定情報へのアク
セスと解析ツールセットを作成したことである。このハブが有効に使われた例を示し、最終製品と各
段階における測定科学の連携を理解することが重要であることが示された。この連携では多くの場合
においてトレーサビリティが重要となるが、そのいくつかが紹介された。この評価の中で、現在、重
要視されているナノテクノロジー環境健康安全についても紹介が行われた。
テ ー マ:2)Importance of Measurement Traceabilities in Process Safety/プロセス安全における
計量トレーサビリティ
講 師:Mr. Anders Andersson
SP Measurement Technology Volume and Flow
内 容:発電所やプラントにおけるプロセスは、様々な動作と仕事が一連のステップとして構築され、これら
は通常、連続されて実行され、時に完全自動化されている。このようなプロセスの制御信号は、様々
13:30∼16:30
な場所にある様々なセンサーから送られ、これらを解析・計算することによって、新しい制御信号が、
様々なアクチュエータやポジショナーに送られる。単純なプロセスであれば、制御信号の適正さは、
最終製品の検査で置き換えることができる。しかし、プロセスが単純でない場合、このような検査は
非常に非効率で損失が大きく、そればかりでなく時に危険であり、最悪な場合には重大な事故が発生
する。幸いにも、そのような事故はまれではあるが、校正していない機器やトレーサビリティがとれ
ていない機器があると、確実に製品品質が影響を受ける。質の良い測定データを確保することは簡単
ではなく、初期コストはかなり大きい。しかし、品質低下、製品障害、安全性低下に対する測定コス
トの簡単な解析だけでも、ほとんどの場合において、どの道を選ぶべきかはすぐにわかる。本発表で
は、化学工場、食品医療製品、発電所の例を挙げながら、製品品質、経済性、安全性を維持するため
に、測定トレーサビリティが重要であることの紹介が行われた。
テ ー マ:3)臨床検査医学における計量のトレーサビリティ
講 師:Ph.D. 河合 忠氏 国際臨床病理センター Director
内 容:臨床検査は、病気の診断、治療方針の決定、予後の推定および経過観察、さらに健康審査(健診)に
不可欠な医学的情報を提供する。誤った検査結果は誤診や誤った治療を招くことがあり、患者又は被
検者に重大な危険をもたらす。臨床検査は、さまざまな測定原理を使って行われ、大きく定性検査、
判定量検査、定量検査、パターン認識的検査の4つに分けられる。計量トレーサビリティが最も重要
なのは定量検査である。講演では、わが国における血清中の酵素活性測定の標準化の経緯と現状が報
告された。近代社会においては、人的交流が拡大しており、いつ、どこで検査を受けても同じ検査結
果が得られることが必要で、測定のトレーサビリティを維持するための国内及び国際的な標準化が進
んでいる。すなわち、国際標準化機構(ISO/TC212)、臨床検査医学におけるトレーサビリティ
に関する合同委員会(JCTLM)および国際試験所認定協力機構(ILAC)の動向とそれらに対する
わが国の対応について報告が行われた。
8
時 間
テーマ・講師・講演要旨
テ ー マ:4)安心安全の向上に向けた材料特性評価と材料計量
講 師:(独)物質・材料研究機構 材料信頼性センター センター長 緒形 俊夫氏
内 容:一般に「材料」は多様で多くの履歴を持つ無数の集合体であり、その特性評価にuncertainty(不確
かさ)を適用することは容易ではない。しかし、特性の評価精度や汎用性が高まれば、安全率の見直
しにより、軽量化によるコストの削減や二酸化炭素排出量の低減、安心安全の向上も期待される。現
状では、材料の製造と試験は各国の規格で特に問題無く行われているが、近い将来、製造国の多様化
により問題の顕在化が予想される。たとえば、各国の研究機関で材料のラウンドロビン試験を行うと、
13:30∼16:30
結果がばらつくことがある。その要因には、材料自体の組成成分、結晶粒、析出物、欠陥、加工度等
のばらつきがあり、また、ロードセル・伸び計の校正、試験条件、試験機負荷軸の偏心や試験片の加
工精度/表面の傷や残留応力、測定者の技量等々も考え得る。物質・材料研究機構では、先進材料や
極限環境下での材料特性評価の標準化に関する国際共同研究(VAMAS)を推進するとともに宇宙関
連材料を対象にクリープ、疲労、腐食などの材料特性取得とデータシートを出版しており、それぞれ
の分野の安全や信頼性向上に貢献している。これらに関わる材料特性の計測と精度の検討や材料試験
に関する国際規格における不確かさ導入の現状について紹介が行われた。
4.6 出展者・技術説明会プログラム
4月24日(木)、25日(金)の2日間、展示会場内特設会場において8社10テーマで次のとおり出展者・技術説
明会を開催した。
時 間
11:00∼11:45
13:00∼13:45
4月24日(木)
4月25日(金)
光ファイバー及びワイヤレスセンサを用いた、診断セ
圧力のJCSS校正の最新状況 −E-trace(遠隔校正)
ンサ
長野計器(株)
への取組みまで−
長野計器(株)
ケーブルからの開放!
最新の静的材料試験システム
(株)インターソリューションマーケティング
(株)島津製作所
14:00∼14:45
最近の超音波流量計の計測事例と製品紹介
(株)カイジョー・ソニック
実用性の高いWafea-Coneシリーズのご紹介
東京計装(株)
15:00∼15:45
画像と計測データの同期処理ソフト
(株)共和電業
進化したワイドシリーズの超音波流量計
東京計装(株)
16:00∼16:45
ウエイトバーセンサ形軸重計
自動化プロセス計量における高速高精度センサ
大和製衡(株)
メトラー・トレド(株)
9
4.7 大学・研究機関出展
(1)出展数
出展者数 17
小間数 20
(2)プレゼンテーション
大学・研究機関から次の18テーマについて、企画展示コーナーにおいてプレゼンテーションが行われた。
出展者名
信州大学 繊維学部
繊維システム工学科
概 要
【発表テーマ】「医・衣・食のための光応用計測に関する研究」
【発表内容】赤外放射計測、レーザースペックル計測の医療分野、繊維製品分野、ならびに食品分
野の応用に関する研究の最新情報。
【発表テーマ】「感性を活かしたモノつくりのための心身反応計測に関する研究」
信州大学 繊維学部
感性工学科
【発表内容】心身反応は、感性を活かしたモノつくりをするために必要な人と人、人とモノを結ん
だモノつくりシステムのコミュニケーション媒体である。モノから受ける快適・ストレス状態をセ
ンシングする方法についての研究成果。
千葉工業大学 工学部
デザイン科学科プロダクト
デザインコース
【発表テーマ】はかることへの提案
【発表内容】産学連携事業に関わり「はかることへの提案」をテーマに、学生が考案した「何でも
はかれるはかり」「仕事を楽しむはかり」「健康をマネージメントするはかり」「荷物を美しく管理
するはかり」等8テーマの「はかり」を、学生のプレゼンテーションによる紹介。
【発表テーマ】気体の高速非定常流量計測、等温化圧力容器を用いた圧力微分計
東京工業大学
精密工学研究所
香川・川嶋研究所
【発表内容】
・測定流量と圧力損失が線形関係にある層流型流量計の特徴を生かし、細管の応答性能を評価する
ウォーマスリィ数を検討の上、動特性を補償した高速非定常流量計測を開発した。
・空気圧制御系において重要である微分値を直接計測できる圧力微分計を等温化圧力容器、ダイヤ
フラム式差圧計および超微細加工技術を用いて開発した。
【発表テーマ】光音響顕微鏡とその応用技術
東北学院大学 工学部
電子工学科 星宮研究室
【発表内容】固体試料に断続光を照射して、その時に発生する周期的な温度上昇を極わずかな圧力
変化としてマイクロフォンなどのセンサでとらえて映像とする手法が「光音響顕微鏡」である。そ
の工業製品の非破壊検査や環境モニタリングへの応用について展示、また、それから派生した技術
についての紹介。
【発表テーマ】液体用双方向マイクロ・フローセンサ/温度計(熱電対)の校正
【発表内容】
(地独)東京都立産業技術研究
センター
(1)MEMS技術により、超高速応答のフローセンサを開発した。シリコン構造体により、Drag
force方式で流体の動きをマイクロレーザー変位計を用いて読み取るもの。各種ポンプの脈
動評価に応用出来る。
(2)産業界で広く用いられている熱電対の校正について展示。
(3)都産技研の試験等の技術支援事業について紹介。
【発表テーマ】電気コンピューティッド・トモグラフィによる流れの可視化計測
日本大学 理工学部
機械工学科
【発表内容】電気式のキャパシタンス・コンピューティッド・トモグラフィCTを開発した。管路や
チャンバー内の混相流の濃度分布計測に応用可能。管路の外周に電極を12個程度配置し、スイッ
チングすることでキャパシタンスやインピーダンスを計測する。画像再構成法による断面の濃度分
布を可視化計測する。
【発表テーマ】三次元画像計測システム・下水管スキャナ
【発表内容】CCDカメラとレーザを用いた2種類の三次元画像計測システムを展示。
宮崎大学 工学部
1.下水管形状スキャナロボットリング状レーザ光を管内に投光し、管内面に現れるレーザ軌跡を
CCDカメラで撮影することで下水管形状を三次元的に計測する。
2.ハンディタイプの三次元計測器対象物表面でレーザスリット光を走査するだけで、三次元形状
を計測できるシステム。
10
出展者名
概 要
【発表テーマ】標準ナノ粒子を利用したAFM像探針効果補正プログラムの開発
(独)物質・材料研究機構
先端プローブ顕微鏡グループ
【発表内容】AFM像は表面形状を表していると考えられているが、観察像は探針先端の形状によっ
て拡張させられたものである。開発中の標準ナノ粒子を真球と仮定し、観察された像から探針先端
形状を推測し、同一の探針で計測したAFM像の実表面形状を推測するプログラムのプロトタイプ
を紹介。
【発表テーマ】顕微鏡用XYステージとポイントカウンター「Micro Topper」の研究紹介
【発表内容】顕微鏡用XYステージとポイントカウンター「Micro Topper」のデモ。2台のステッ
茨城大学 田切研究室
ピングモーターによってXとY方向に0.1mm∼0.5mmの範囲の一定間隔で移動するXYステー
ジを顕微鏡の試料台に載せて使用する。このステージをPCでコントロールして、被検試料中の目
的物の数を計測して含有率を求める。
大阪工業大学 工学部
機械工学科センシング
システム研究室
【発表テーマ】QCM(水晶振動子式微量質量天秤)を用いた湿度センサ
【発表内容】QCM(水晶振動子式微量質量天秤)を用いた周波数出力の高感度湿度センサについて
報告。発表されたセンサは、水晶振動子表面に親水性のPEI膜をコーティングしたもので、この膜
に吸着された水分量をQCMにより検出して湿度を測定する。
【発表テーマ】空間距離計
広島国際大学 工学部
機械ロボティクス学科
【発表内容】空間での2点間の距離を非接触で測定することを可能にする方法。「加速度を2回積分
すると距離になる」という原理を使用、加速度センサの出力をマイコンに取り込み数値計算によっ
て2回積分を行い、センサの移動距離を求める。したがって、測定したい長さの始点から終点まで
センサを移動させることによって長さを計測することができる。
【発表テーマ】ナノメートルを測る −Nano −CMMを用いた超高精度3次元形状計測技術の開発
【発表内容】大阪大学、高谷研究室で開発中の超高精度3次元形状計測のためのNano−CMMおよ
大阪大学大学院 工学研究科
高谷研究室
びその他のナノ光計測技術開発に関して紹介。展示内容は、主に以下の内容。
1)世界に先駆けて開発された光放射圧を用いた低測定力 ナノセンシングプロープ(Laser Trapping Probe)及びNano−CMMの概要と構成、基本性
能。
2)金型表面性状評価などの光応用ナノ計測技術の開発。
【発表テーマ】(独)科学技術振興機構「独創的シーズ展開事業(独創モデル化)」研究開発成果(ク
(独)科学技術振興機構
技術展開部
ローズドサイクル式冷凍機を用いた低温用多用途カロリーメータ)
【発表内容】当機構で実施している「独創モデル化」制度の概要を説明すると同時に、当該制度を用
いて開発がなされた測定機器のプロトタイプの展示。
【発表テーマ】超高感度ガス検知のための材料及びデバイス開発
(独)産業技術総合研究所
先進製造プロセス研究部門
【発表内容】当研究グループでの、1)熱電式水素センサ(申ウソク、西堀麻衣子)、2)温度依存
性がなく高速応答性を有する小型酵素センサ(伊豆典哉)、3)有機・無機ナノハイブリット材料
を活用したVOCセンサ(松原一郎、伊藤敏雄)の研究内容をパネルで紹介すると共に、熱電式水
素センサによるガス検知の実演が行われた。
【発表テーマ】乾電池駆動超小型高エネルギーX線発電装置
(独)産業技術総合研究所
計測フロンティア研究部門
【発表内容】電子加速器技術を用いた超小型ポータブルX線発生装置を中心に紹介された。このX
線発生装置は、乾電池を電源として100keV以上のX線を発生できる。また、本体部が手のひら
サイズで、システム全体を容易に持ち運びできることから、可搬型の非破壊検査用X線源として期
待される。
首都大学東京
大学院理工学研究科
(独)情報通信研究機構
新世代ネットワーク研究センター
光・時空標準グループ
(独)新エネルギー・産業技術
【発表内容】小型で可搬型の新しい質量分析計の研究開発。レーザ脱離イオン化飛行時間型で、高
感度・高精度な化学分析が可能。
【発表テーマ】GPS衛星を用いた周波数標準器の遠隔校正
【発表内容】GPS衛星を用いた周波数標準器の遠隔校正に関して説明が行われた。また、合わせて
現在開発を行っているGPSコモンビュー装置についての説明。
【発表内容】NEDOの推進するテーマ公募型事業の紹介と応募等の相談を受付ける。また、その成
総合開発機構
果の一例を展示する。<テーマ公募型事業とは?>技術シーズ発掘∼実用化まで、大学等の若手研
研究開発推進部
究者や企業から研究開発テーマを公募し、優れたテーマに助成する事業。
11
5.企画展示コーナー「危機管理を支える計量計測技術」
(1)
「緊急地震速報を支える測定技術・機器展示、紹介コーナー」
(独)防災科学技術研究所は、災害から人命を守り災害の教訓を生かし、発展を続ける災害に強い社会実現を目
指している。本コーナーは、(独)防災科学技術研究所の協力を得て行ったもので、2007年10月1日にスタート
した「緊急地震速報」の仕組みを紹介するとともに、研究開発に携わった研究員の講演や更なる高度化に向けた研
究開発の一端を展示し、「緊急地震速報」のさらなる普及・啓蒙の推進を図った。会場には普段目にすることので
きない、深層地殻活動観測装置、高感度地震計、強震計等の実機を展示するとともに、実大三次元振動破壊実験施
設を展示した。また、震度3以上の地震であれば99.9%の精度で初期微動(P波)を感知できる家庭用地震計(ホ
ームサイスモメータ)を展示、紹介した。
12
(2)
「危機管理を支える計量計測製品・技術」
計量計測機器は私たちが生活するうえで欠かせない機器として多方面で活躍しています。本コーナーでは、食品
安全、産業事故、環境、リスク管理、防災等の危機管理分野で活躍する計量計測機器・技術・システムを紹介した。
タイトル
技術の特徴
主な応用分野
製品検査管理
システム
各種検査機器(X線異物検出装置・金属検出機・ウ
ェイトチェッカー等)をネットワークで接続。マス
タ管理の一元化により、管理業務オペレーションの
効率化を実現し、各機器の検査実績を自動収集し管
理する事で検査業務の高精度化を可能にします。今
後のトレーサビリティー構築をサポートし食品の
「安全・安心」の証明に貢献します。
食品の供給(流通)に携わる、産地・原材料メー
カー・加工メーカー・加工センター等における、
原料の入荷時及び最終出荷段階での製品に対する
異物混入の検査・記録管理。
衛生管理における
計量技術の寄与
衛生管理は、直接的に健康生命にかかわることから、
危機管理の要素のひとつと考られる。衛生管理のポ
イントである使用後、または使用前に水洗いが可能
な計量器への要求は年々高まりをみせている。取り
分け、最小表示1mgという高精度型の防水電子天
秤は、これまで要求はあるものの製品化が難しかっ
た。弊社で初めて開発したFX−Iシリーズは、1mg
表示で防塵・防水を実現した。
各種波浪計による
海象観測
海底あるいは護岸に設置された波浪計により、来襲
する波の特性を調べるために、受波器より海面に向
けて発射した超音波が海面や水中の浮遊物等で反射
し、再び送受波器に戻ってくるまでの時間や発射し
た周波数の変化量を計測することで波の高さや周
期、波の向き、流れの状況等を計測します。
越波計では、一定間隔で配置された電極により、水
の到達高さ、即ち波の遡上高を検出して越波量を計
測します。
荷役作業船の
運航支援と安全管理
港湾計画、海岸保全、船舶の入港管理等、港湾・
海岸事業
港内静穏度調査、各種長周期波監視
防災(津波・高潮、越波等の監視)
長周期波は、周期数分程度のゆったりとした現象の
ため、目視では確認しにくいばかりか、防波堤の遮
蔽効果が少なく、回折によって港内に進入します。
そしてその周期が係留船舶の固有周期と近い場合、 ・船舶の入港管理、荷役作業の安全管理
共振現象により大きな船体動揺(サージング)を発 ・港湾計画、港湾管理、各種長周期波の監視
生させます。この厄介者の長周期波を計測確度の高 ・モニタリング ・防災(津波・高潮等の監視)
い超音波式波浪計で確実にキャッチし、バースマス
ター等、現場作業管理者の判断支援情報を提供しま
す。
HomeSeismo
ホームサイスモ
手のひらサイズのコンパクトな本体の中に地震計を
内蔵し、直下型地震の場合、P波を検出して地震情
報をお知らせすることができます。
地震発生に対して気象庁の緊急地震速報と、端末自
身でのP波検知の2ルートから情報を受信しお知ら
せします。
直下型地震では、緊急地震速報が間に合わないとされ
ていますが、地震計を内蔵することでより早く地震を
お知らせし、被害を軽減させることができます。
音声ガイダンスは「高度利用者向けガイダンス」
「一般向けガイダンス」の2種類を用意しています。
また緊急地震速報を広く普及させることを目的と
した「サイスモネットワーク」プロジェクトを立
ち上げ、緊急地震速報を有効に活用できるような
利活用マニュアルや導入事例を公開しています。
回転ライトと接続して地震を光で知らせたり、外
部スピーカーと接続して館内放送で流す事もでき
ます。
リサイクルにおける
「輸送・保管」効率
向上技術
廃プラスチックなどかさ張り、比重が軽くバラけや
すい処理対象物をフィルムで充填包装し、バンドで
結束する二重梱包により臭気や液漏れを遮断する技
術です。循環型社会の形成のためにあらゆる商品の
資源リサイクル化が検討されていますが、この技術
により、リサイクルに係わる省スペース化、運搬作
業の軽減と経費の削減を可能にし、環境負荷の低減
が促進出来ます。
容器包装リサイクル法に基づく一般家庭系ごみの
飲料容器・紙製容器・ペットボトルやその他プラ
スチック製品、再資源・再商品化の転用技術が確
立されている産業分野の廃プラスチック・ダンボ
ール・梱包資材、農林水産分野の廃棄物などを圧
縮整形梱包します。その他かさ張り、バラけやす
い性状のリサイクル対象品の処理に適しています。
13
タイトル
技術の特徴
主な応用分野
食品残渣及び堆肥の
「保管・流通・販売」に
おける充填技術
堆肥を製品ホッパーから供給し異物を除去し粒度を
一定にした後に流通加工(小袋やフレコンバックに
充填)する能力4∼5t/時間の処理装置です。スク
リューフィーダー方式により閉塞やブリッジが無く
製品を安定して供給することが可能で、振動ふるい
により製品から異物を除去し粒度を一定に整えま
す。ロボットパレタイザーを設置することにより、
小袋詰めラインは全自動となり作業の効率化が図れ
ます。
廃棄物を限りなくゼロに近づけバイオマス性の廃
棄物資源を再利用し、資源循環型社会への対応や
ゼロエミッションを推進します。水分を含み、粘
着性があり、ハンドリングが困難な原料の搬送・
選別・小分け及び製品の搬出管理システムとして
幅広い分野で応用が可能になります。
汎用型災害検知装置
・海岸部、山間部を通過する鉄道や道路等の地す
本装置は、傾斜スイッチのON/OFFを近距離無線で
べりや落石検知。
発信する傾斜センサーと無線信号を受信・判別して
・地滑り地帯における発生予想箇所に設置して、
無電圧接点信号を出力するユニットで構成されてお
発生検知。
り、さまざまな災害(落石・表層崩壊・土石流・地
・斜面等の工事、地すべり防護工事周辺に設置し、
すべり等)の発生を検知し、2次災害の未然防止に
2次災害の未然防止。
役立ちます。
・河川上流に設置し、土石流の発生検知
ポータブル車両重量計
ハンディスケール
・建設現場などの残土重量管理や、トラックの積
偏心誤差の少ないアルミ一体構造の採用と、扁平タ
載量管理。
イヤでの測定を容易にするワイドな載せ面、車両乗
・リサイクル資源搬入、搬出時の重量管理。
り上げを容易にするゴム製周囲枠の採用により、輪
・自動車レース等における競技車重量計測や、航
重、軸重、総重量および左右のウェイトバランスを
空機のウェイトバランス。
測定できる
・特殊架装車のウェイトバランス
光ファイバ式河川
洗掘検出装置
洗掘により検出部の重錘が流されると光ファイバが
破断し、ファイバ長さが変化します。本装置は光フ
・河川敷の洗掘の有無および度合い。
ァイバ敷設時に光ファイバの長さ、損失などの測定
・海岸線の侵食の有無および度合い。
に使用する光パルス試験機(OTDR)で光ファイバ
・地滑り、法面崩壊、落石、陥没等のモニタリング。
の長さを常時監視し、洗掘の有無および度合いを検
出します。
河川監視
ネットワーク
河川の水位データは、インターネットを経由してデ
ータサーバに保存されます。データサーバは水位を
・河川の水位管理。
監視し、警戒値を超えると、登録した配信先へ警戒
・水位計を他のセンサに変えることにより、Web
メールを送信します。またIDとパスワードを取得し
上で色々な監視ネットワーク構築
ているユーザーが河川水位のデータを閲覧すること
ができます。
安全と品質管理に
役立つ選別技術
防爆エリアでの
計量管理
洪水時の河川流量を
自動観測!
バージンペレットなどに混入している不良粒(黒点、
変色など)
、異色粒などの異物を高解像度ラインセン
サカメラ(5000画素)で検知し、高速エアーエジ
ェクタで異物を排除して選別します。今まで検知で
きなかった0.1mmの異物も選別でき、ピンポイン
ト排除の高歩留まりでユーザニーズにお答えします。
エンジニアリングプラスチックが汎用化され、
様々な分野で用途が拡大し、これに伴い品質管理、
安全性のため異物選別は必須となっています。コ
ンパウンドメーカや樹脂成形メーカの異物選別や、
リサイクル分野での分別用途などに使用され、貢
献しています。
耐圧防爆または本質安全防爆のいずれかによる計量
器と、そこからのデータ出力や、耐圧防爆プリンタ 塗料や、化学工場などの可燃性ガス蒸気が発生す
による計量データ管理を紹介。ガス・蒸気危険場所 る可能性のある工場現場で、液体の充填制御、計
に設置でき、印字結果を現場で確認することができ 量システム構築に使用できます。
る為、データ管理が用意です。
ATENASは数値シミュレーションと実測流速値を
融合させた画期的な流量観測装置です。低周波・大
出力超音波センサーにより適用範囲が大幅に拡がり
広幅大河川でも洪水∼低水までの自動連続流量観測
が可能になりました。流量の他に流速や流向情報も
リアルタイムにお届けできます。
14
測定した河川情報がリアルタイムに得られるため、
ダムの流入出量管理、支川への逆流把握、堰放流
量制御、塩水遡上検知等きめ細やかな河川管理に
貢献しています。又、近年水害が多発しており、
高精度な洪水予測の必要性が求められており、予
測に必要な基礎データの充実が図られます。
タイトル
技術の特徴
主な応用分野
重金属類による土壌汚
染の拡散防止技術
電気フェンス法は、電気修復法の応用技術です。陽
極と陰極を直線的に配置する事で電気的な「壁」を
構築し、地下水の流れに乗って移動してくるイオン
状態の汚染物質を抽出・回収する技術です。地下水
の流れを乱す事無く、汲み上げる必要も有りません。
汚染物質が事業所外に拡散すると、企業リスクの
増大に繋がります。電気フェンス法は、重金属類
の汚染拡散防止に有効です。敷地境界線付近など
に設置し、重金属類汚染物質の拡散を防ぎます。
高感度ビデオカメラと
圧縮強度試験機の
総合評価システム
・高速飛翔体、流体、爆発、放電、破壊などの科
高速度ビデオカメラは、高速現象を撮影/可視化す
学技術分野。
る重要な手法として、さまざまな分野で利用されて ・内燃機関、インクジェットプリンタ、ワイヤボ
います。当社の高速度ビデオカメラは、新たに自社
ンディング、機械加工、スポーツ用品開発など
開発した専用CCDを搭載し、世界で初めて100万
の産業分野。
コマ/秒の超高速連続撮影を実現しました。
・ライフサイエンス、マイクロマシンなど微小領
域での高速現象。
危険場所0種における
計量とデータ管理
本質安全防爆型データロガーにより、危険度の最も
高い「危険場所0種」を含むすべての危険場所で、
本質安全防爆型電子はかりから出力された計量デー
タの取得・管理・転送が可能です。データロガー使
用により危険場所での煩雑なケーブル配線が不要
な、非危険場所へのデータ転送もデータロガーを持
ち運ぶだけで可能です。
本質安全防爆型電子はかりから出力された計量デ
ータを赤外線通信によりデータロガーへ転送・保
存します。そのままデータロガーを非危険地帯へ
持ち運び、PC、プリンターへデータを容易に転送
できます。設置・移動が容易で煩雑なケーブル配
線もなく、作業現場での安全性向上と作業性向上
にも役立ちます。
JIS規格適合
電子はかりによる
計量管理
新JISマーク付はかりは、①ISO9001に基づく品
質管理体制にて製造され(=生産品質を保証)②工
業標準「JIS B 7611-1 非自動はかり−性能要件
及び試験方法−第1部:一般計量器」に規定された
要件をクリア(=製品品質を保証)した計量器です。
これによりJISマークの付いた安心・安全かつ国際
標準に適した製品を選択できます。
新JISマーク付きはかりは、ものづくりを支えてい
く基本となるものであると考えられます。それは、
測れるから作れるというあらゆる産業の原点を、
国際標準に適したJIS認証はかりによって計量計測
管理を行うことにより、国際標準に適した製品を
製造していく原点になるものであると期待されま
す。
磁歪の原理を
応用した
「電磁油面計」
地下タンク内に設置されたレベルセンサーの上部か
らパルス電流を発信し、油面から戻ってくる時間で
油面高さを計測する方式で、1億分の1秒以下まで
正確に計測できるため、ごく微小の油面変化も捉え
ることができます。
当社従来比100倍の高感度感知で、「漏洩テスト
機能付き」機種(GOM-980EC-B)は、30KL容量
のタンクの場合、0.38L/時間(直径0.3mmの針
の孔相当)の漏れを3時間で検知できます。この機
種は、消防法で義務付けられている地下タンク液
相部の点検(原則1年に1回以上)用の機器に適合し
ています。
防爆場所で
利用可能なセンサ
湿度センサHN-P8は社団法人産業安全技術協会の検
定に合格した本質安全防爆構造のセンサです。危険
場所に設定することのできる検出部と安全場所に設
置し安全を保持するツェナバリアから構成され、専
用変換器と組み合せアナログ伝送信号を出力します。
石油・化学プラントなど可燃性ガスや可燃性液体
の蒸気が存在し、爆発の危険がある環境において
湿度を測定することができます。爆発等級および
発火度:i3nG5この他にも本質安全防爆形温度セ
ンサ、耐圧防爆形温度センサなどを用意しており
ます。
熱画像計測装置に
よる産業事故防止
2次元非冷却固体撮像素子(FPA型)を搭載した熱
画像計測カメラの出現により、冷却機構や光学メカ ・リサイクル燃料貯蔵ヤード/石炭貯蔵ヤード等
走査部が不用となり24Hrの連続運転監視が可能と
の発火検知。
なった。また、LAN/WANにより大容量の熱画像 ・電力/石油化学プラント等の異常発熱監視。
データを高速転送し、遠隔地における監視も可能と ・鉄鋼/窯業等における断熱材劣化監視。
なった。
高度排ガス
監視システム
環境負荷低減のために、ごみ焼却プラントから排出
される温室効果ガスやダイオシン等の排気ガスを、
①各種ごみ焼却プラント
計装高度化の一環として、先進の熱式、超音波、電
②一般焼却プラント
磁、面積、羽根車式及び差圧等の流量計測機器や、
③工場内焼却プラント
フロート式、トルクチューブ式及び超音波式等のレ
ベル計測機器で計測・監視するシステムです。
15
タイトル
高耐久形PCB
分離計測システム
技術の特徴
主な応用分野
環境汚染防止と健康被害防止のために、
「ポリ塩化ビ
フェニ−ル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別
①PCB処理プラント
措置法」に基づいて、PCB分解オイルを高精度なコ
②高精度質量計測プロセス
リオリ式質量流量計を使用して計測することにより、
安全で効率の良い連続作業が確保されます。
ISO 22000食品安全
マネジメントシステム
の認証制度
ISO 22000は、HACCP原則及びコーデックス委
員会によるHACCPシステム適用の手順と、食品安
全に対する管理の要求事項を統一することにより、
国際貿易を円滑化することを目的に発行されたもの
です。ISO 22000は、ISO 9001などと同じマネ
ジメント(管理)の仕組みを持っており、食の安全
の確保をより確実なものにしようとする組織がシス
テム(仕組み)を構築するための手段を提供してい
ます。
食の安全・安心が、ごく一部で揺るがされていま
す。食品安全マネジメントシステム(ISO
22000)の認定・認証制度は、食の安全の確保を
確実に出来ていることを第三者機関が認証するも
のです。この制度は、農場から食卓までのフード
チェーンに属するすべての事業者(組織)を対象
としています。また,財団法人 日本適合性認定協
会は、認証を行う第三者機関が、適切に認証を行
っていることを認証しています。
高調波測定機器の校正
工場等が安全且つ安定に稼動するためには,配電系
統への悪影響や電気機器の誤動作の原因となる高調
波への対策が必要です。JEMICでは,長年蓄積した
高精度計測技術のノウハウをもとに高調波校正シス
テムを開発いたしました。
系統へ流出,系統から流入する高調波に的確に対
応するためには,校正された測定器による継続的
な監視が欠かせません。JEMICの高調波測定機器
の校正を是非ご利用ください。主な校正対象品目
パワーアナライザ,ひずみ率計等
消火設備用定流量弁
消火設備の放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー ・汚水処理装置の攪拌用空気の供給
設備に使用し、各スプリンクラーに一定に流量を供 ・屋内消火栓設備
給するための定流量弁
・空調機器
汚水処理装置における
エネルギー節約
汚水処理装置に2次圧が変動しても一定の流量を供
給する定流量弁を取付ける事により貯水槽の水深が ・汚水処理装置の攪拌用空気の供給
変動しても攪拌用空気を一定供給するため暖気槽の ・屋内消火栓設備
空気流量も一定になり本来、2台必要とするプロワ ・空調機器
ーを1台に節約することが可能となります。
P波検知型地震計と
緊急地震速報の
複合システム
地震動の初期微動(P波)をいち早く検出して警報
信号を捉える地震計と緊急地震速報を連動させるこ
とで、直下型地震、遠地地震のどちらにも対応でき
る高度な地震防災システム。
3次元免震構造物の免震装置の早期制御
・上下動(P波)用感震器:直下地震の初期微動を捉
化学プラントの遮断弁の早期制御
えて制御信号を発する。
半導体製造工場の製造ライン早期制御
・デジタル強震計:地震時に地震情報を表示し、外
部に配信する。
・緊急地震速報:強い信号が来る前に、地震発生の
警報信号を発する。
広域地震防災に
活用される
高精度地震観測機器
深度約100m∼3000mの地中に設置された高精度
地震観測機器(正式名称Hi-net)。全国約800ヶ所
に埋設され、設置直後からの連続観測により地震観
測データの安定した供給を実現し、日本における地
震調査・研究に大きく寄与しています。長期に渡り
使用する目的から、地中から引上げての保守も可能
な装置です。
人体に感じないほどの微弱な揺れを地中で検知す
る高精度地震観測機器(Hi-net)は、気象庁から
発表される緊急地震速報の検出器のひとつとして
も利用されております。
安全評価のための
熱量測定装置
メトラー・トレドは安全性検討の世界標準、反応熱
量計RC1eと示差走査熱量計DSC1を併せて提供で
きる唯一のメーカー。DSC1にて化学反応の分解・
発熱をラボスケールで確認し、その後の反応最適化
や安全評価のためにRC1eを用いて反応中の熱量デ
ータを得ることができる。DSC1では独自技術のセ
ンサを用いての超高感度測定、RC1eでは新技術の
ヒートフラックス測定により、リアルタイムでの反
応熱量測定が可能となった。
示差走査熱量計は様々な化合物の物性確認のため
に使われる非常に汎用的な装置であり、化学工
業・製薬・食品・石油産業など使用される分野は
幅広い。RC1eは特に製薬プロセス開発・スケー
ルアップ・化学工学に威力を発揮する。両装置を
併せ持つことにより、様々な分野の反応安全評価
に極めて品質および信頼性の高い情報を得ること
ができる。
16
タイトル
本質安全防爆構造台
はかりシステム
技術の特徴
主な応用分野
・大容量/高精度が必要な調配合には高精度台はか
りID7sx+Kx-T4シリーズを。危険場所での調
危険場所、Zone1,Zone2で使用可能な本質安全防
配合が一台で行えます。
爆構造システム。指示計及び計量部は危険場所へ設
・大型はかりシステムにID3sTx+PUAxシリーズ
置、非危険場所でRS232Cを使用し、PC/PLCな
を。リフティングシステム(オプション)で使
ど の 制 御 機 器 と 接 続 が 可 能。 I D 7 s x : E e x i b Ⅱ
用後の洗浄も簡単に確実。
CT4:労検番号:第TC17233号他、ID3sTx:
・タンク・ホッパースケールにID3sTx+Flexmount
EexibⅡCT4:労検番号:第TC17339号他
シリーズを。ステンレス製で汚れに強く設置も
簡単。
『次世代形トラックスケール』は、トラックの総重量
を計量する車重計、車軸単位の重量を計量する軸重
計、車輪単位の重量を計量する輪重計、そして積荷
トラックの安全走行を の片寄りである偏荷重を同時に計量することを実現
可能にする次世代形
しました。これにより、運転上の危険を認識しなが
トラックスケール
らも手間と計量時間がかかるなどの理由で、計量行
為そのものに拒否感を持つ運転手の心理的障害の解
消と企業のコンプライアンス工場を通じて、交通事
故撲滅という社会的ミッションに貢献します。
包装不良削減による
産業廃棄物の削減
縦型包装機におけるシール不良の約8割が製品の噛
み込みによると言われております。組合せはかり
(ΣF1-Fronter)では、独立経路のコンセプトによ
り、包装機がシールする時間を充分確保し、製品の
噛み込みを大幅に削減します。
・スクラップ・リサイクル工場でのトラックによ
る入出荷管理
・ゴミ処理場・埋め立て処分場でのトラックによ
る計量管理
・一般工場でのトラックによる入出荷管理
・荷主およびトラック運送業の過積載防止を含む
コンプライアンス向上
・特殊車両の軸重・輪重管理
次の商品における計量包装工程
・ペットフード ・キャンディー
・スナック菓子 ・冷凍食品 など
食品の異物混入
防止に寄与する
防水はかり技術
計量ユニットをはかり本体から取り外し可能にし、
更に防水構造IP66を付与することで細部まで洗え
る構造としました。計量ユニットを防水構造にする
為に計量ユニットとはかり本体間のインターフェイ
スを無線通信とし電源供給も非接触電源構造を用い
ることで実現しました。
組合せはかりなど多数の計量ユニットが必要なは
かりは、構造が複雑になり洗浄しにくくなる傾向
にありますが、計量ユニットを分離できる構造と
する事により、はかりを細部まで洗浄可能にしま
した。水産加工や食肉加工業等のHACCP工場で
幅広くご使用いただいております。
光ファイバー
グレーティングセンサ
光ファイバー内部にグレーティング(干渉縞)を形
成し、加わる歪により反射光の波長が変化する特性
を利用したセンサです。
・歪・荷重、温度、湿度など様々なパラメーターを
計測することが可能です。
・石英ガラスでできており、耐環境性、耐熱性に優
れ、長寿命で屋外設置にも適している。
・光による長距離伝送が可能なので(∼数km)、リ
モートモニタリング等にも適しています。
・電磁環境の影響を受けず、高電磁界下での使用が
可能です。
・光の反射光を計測するのでセンサ素子に駆動電力
を供給する必要がありません。
・複数のセンサ素子をデイジーチェーン接続するこ
とが可能です。
・一つのセンサ素子に加わる3軸の歪を独立して計
測することが可能です。
・非測定体となる複合材への埋め込み、構造物への
装着製に優れます。
・構造物のヘルスモニタリング用途に(橋、トンネ
ル、ビルディングなど)
・一般計測用センサとして(荷重、歪、温度、湿度
など)
・小型ショベルのアーム部分の応力測定
・多点計測を利用した構造解析に
高圧水素圧力
計測機器
70MPa級水素インフラ用高圧水素圧力計測機器と
しての安全性と実用性をさらに高めるために、耐水
素脆化のある感圧エレメントの材料選定(圧力計:
SUS316、圧力センサ:A286)、接合技術開発と
基本評価、実用化のための構造開発、実水素(0∼
90MPa)、常温での動圧耐久試験(30万回)をク
リアした。
・石油化学工場
・一般工場で爆発性ガスが存在するガス蒸気危険場所
・LNGプラント設備
・CNGステーション
・水素ステーション
・水素製造装置
・高圧水素試験設備
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6.来場者動員対策
6.1 ポスターの作成、提示依頼
以下のとおりポスターを作成し、関係機関、試験・検査機関、研究所、学校、工場等に掲示依頼を行った。
(1)ポスターサイズ
B2判
(2)作成部数
1,000枚
(3)掲示依頼先
a.出展者会社
450枚
b.後援、協賛団体
250枚
c.試験研究機関
100枚
d.大学
60枚
e.ユーザー・ディラー等
50枚
f.その他
90枚
計
1,000枚
6.2 開催案内状(無料招待券)の作成、配布
以下のとおり開催案内状(無料招待券)を 300,000部作成し、出展者を通じて 140,000部、事務局より関係
官公庁、研究機関、前回・前々回来場者、学校、販売店、ユーザー、各国の在日大使館、関係機関等に 160,000
部を直接配布した。
・配布先
出展者 140,000部
事務局送付分 160,000部
前回・前々回来場者、広報誌「はかる」送付先、計量計測機器ユーザー、ディラー、協
賛団体会員、試験・研究機関、大学、など
6.3 広告宣伝
(1)新聞
日経産業新聞(全5段)
3月26日(水)
フジサンケイビジネスアイ(半5段)
4月09日(水)
日経産業新聞(全5段)
4月10日(木)
フジサンケイビジネスアイ(半5段)
4月11日(金)
フジサンケイビジネスアイ(半5段)
4月15日(火)
日刊工業新聞(半5段)
4月16日(水)
フジサンケイビジネスアイ(全15段)
4月16日(水)
経済産業公報
4月18日(金)
日本計量新報社
4月20日(日)
経済産業公報
4月21日(月)
日刊工業新聞(半5段)
4月22日(火)
(2)雑誌
計測技術4月号
日工フォーラム4月号(タテ2)
日工フォーラム4月号(投込チラシ)
月刊地球環境4月号
(3)Web広告関係
イプロス
オプトインメール
FujiSankei Business I. On The Web
(掲載)
オーパーチュア(検索広告)
18
Ⅲ 会場風景
新製品技術を求めて、連日多数の来場者が訪れました。
19
20
Ⅳ 来場者アンケート結果
1.来場者登録カード集計結果
(1)集計数 18,627
(2)来場者の業種
0
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
0.5%(0.5%)
農林水産
建設・土木
食品
繊維・紙・パルプ
化学・石油
鉄鋼・金属
精密機械
電気・電子機械
一般機械
商社・販売
電力・ガス・水道
官公庁・研究機関・学校
その他
7.7%(3.6%)
2.2%(4.6%)
1.3%(1.3%)
7.7%(5.4%)
2.7%(5.6%)
16.2%(15.1%)
16.2%(18.5%)
7.2%(13.6%)
7.7%(10.3%)
2.2%(1.0%)
10.8%(9.0%)
17.6%(11.5%)
( )内は 2006 実績
(3)来場者の職種
0
5
10
15
20
企画・管理
25
30
40
19.4%(18.5%)
営業・販売
18.5%(24.6%)
設計・開発
33.8%(29.7%)
製造
4.9%(4.9%)
検査・品質管理
15.3%(13.8%)
サービス
無回答
35
5.4%(6.2%)
2.7%(2.3%)
( )内は 2006 実績
(4)来場者の役職
0
5
10
15
20
25
30
35
11.6%(11.8%)
経営者・役員
10.3%(14.4%)
部長
18.7%(19.5%)
次長・課長
係長・主任
19.2%(16.1%)
一般
31.8%(29.5%)
その他
8.4%(8.7%)
( )内は 2006 実績
(5)来場者の地域
0
北海道・東北
北関東
埼玉
千葉
東京
神奈川
中部
近畿
中国・四国・九州
海外
5
10
15
20
25
30
35
40
45
2.6%(0.6%)
9.2%(4.9%)
6.5%(6.5%)
6.0%(6.8%)
42.0%(52.4%)
19.1%(16.5%)
6.1%(4.8%)
4.9%(5.2%)
2.2%(0.7%)
1.4%(1.6%)
( )内は 2006 実績
21
2.アンケート結果
(1)アンケート回収数 719
(2)INTERMEASUREの情報を知った方法について
ポスター
(4.1%)
出展者ホームページ
(7.8%)
その他
(7.4%)
主催者ホームページ
(11.1%)
案内状(主催者)
(30.4%)
新聞・雑誌の広告
(1.7%)
会場(東京ビッグサイト)に来て
(3.3%)
案内状(出展者)
(34.2%)
(3)INTERMEASUREの出展製品・技術のユー
(4)機器や資材購入の決定権について
ザですか
いいえ
(44.3%)
ない
(35.4%)
はい
(55.7%)
決定権をもっている
(25.5%)
決定権はないが
機器等の購入に係わっている
(39.1%)
(5)INTERMEASUREへの来場回数について
(6)INTERMEASUREへの来場目的について
講演・セミナー
等の聴講
(7.8%)
出展企業との商談、
技術的質問
(9.4%)
機器購入を
検討するため
(14.4%)
3回以上
(24.0%)
今回で2回目
(17.7%)
その他
(3.7%)
今回が初めて
(58.3%)
技術動向・市場調査
(43.4%)
22
新製品を探すため
(21.3%)
(7)INTERMEASUREを見学した印象について
少し不満
(6.1%)
(8)見学希望製品の出展状況について
不満
(0.0%)
出展されていなかった
(希望製品: )
(18.2%)
満足
(12.3%)
普通
(37.7%)
ほぼ満足
(43.9%)
出典されていた
(81.8%)
23
Ⅴ 出展者アンケート結果
1.アンケート回答数
(1)対 象 67社
(2)回答数 54社 (3)回答率 85.1%
2.アンケート結果
(1)出展された印象について
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
・前回よりブースへの来場者が多かったので満足している。(同意
見2)
・大企業(大型)ブースに囲まれて、そちらに背を向けられてし
少し不満
(7.1%)
まった感がある。
満足
(12.5%)
・新製品の発表の場となり、お客様を招待するいいタイミングと
なった。
・総入場者数に対して当社ブースに来られた顧客数にやや不満。
普通
(32.2%)
ほぼ満足
(48.2%)
・前回より活気があってよかった。
・IFPEXと展示会場を通しにした分、来場者が多かった。
・センサーエキスポとの共催は、様々なお客様が来るため良かっ
た。
・当社及び顧客の印象は非常に良かった。
・考えていたよりも具体的な案件情報を数件獲得出来、満足して
いる。併催展示会の相乗効果があった。(同意見2)
・まだ結果がでていないので不明。
・なかなか中身の濃い引合いが取れたと思っている。
(2)出展目的として最も重視する点について
市場調査
(3.3%)
その他
(3.3%)
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
・2年に1回のため新製品開発を計測展にあわせるなど、PRの場
と考えている。また、会社のPRの場として考えている。(同意
商談、取引
(31.7%)
機器のPR
(61.7%)
見2)
・新規顧客獲得・商談につなげるため。
・当社担当員の説明に大いに関心をもたれた。
・ブランド力の向上。
24
(3)来場者の層について
目的としない業種の来場が多かった
(10.8%)
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
・異業種の来場者から「こんなこと出来る?」といった内容の問
合せが多かった。
同業者が多かった
(26.1%)
新規顧客が多かった
(32.3%)
・計測機器の展示会のため、どうしても同業者が多い。(同意見5)
・新規顧客、日頃取引がある顧客、同業者ともに、多かった感が
ある。
日頃取引がある顧客が多かった
(30.8%)
・小間への(当社に対する)営業活動目的の来場も目立った。
・新規見込み客の開拓につながると思われる。
・センサ展との併設で良かったと思われる。
(4)来場者の層に対する満足度について
不満
(1.8%)
大変満足
(7.1%)
少し不満
(10.7%)
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
・弊社の製品に関係する来場者が少なかった。特定製品(計測機
器)のためやむをえないと考えている。
満足
(32.2%)
・専門筋の方が大半で非常に良かった。
・食品展などとは異なり多業種の案件が得られる為満足している。
普通
(48.2%)
・例年に比べ、実効多かったと感じられる。
・まだ結果がでていないので不明。
(5)商談及び商談につながる件数について
非常に少なかった
(7.3%)
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
多い方であった
(16.4%)
・問合せ件数は多かったが取引につながっていない。
・その場での商談件数は少なく、今後の問合せに期待している。
少なかった
(30.9%)
・従来出展していた展示会にくらべ顧客になる来場者が多かった。
普通
(45.4%)
・当初期待はしていなかったが、件数が徐々に増加してきた。
・まだ結果がでていないので不明。
25
(6)INTERMEASUREの主なPR媒体について
自社の広報誌
(2.0%)
広告掲載
(4.7%)
主催者に委ねた
(3.4%)
その他
(0.7%)
… 《出展者の意見》 …………………………………………
招待状送付
(32.2%)
招待状(主催者)
(30.6%)
ホームページ
(22.1%)
・業界新聞に出展する内容をニュースリリースした。
・ライバル業者が多いため、自社ユーザーにはあまり積
極的にアピールしていない。
・顧客に直接PRしている。
営業マンが直接PR
(28.9%)
・Web上で告知(無料の情報サイト等)。
(同意見2)
電子メールで告知
(6.0%)
(7)新製品・新技術の出展について
新製品・新技術を
出展しなかった
(26.8%)
新製品・新技術を
出展した
(73.2%)
(8)新製品・新技術の共通マークの貼付について
… 《その理由》 …………………………………………………………
・新製品、新技術を出展しなかった。(同意見6)
貼付した
(31.4%)
貼付しなかった
(68.6%)
・新たに扱う製品ではあったが、昨年発表の製品のため。
・弊社独自の新製品マークを貼付した。
・存在を把握していなかった。(同意見5)
・自社オリジナル品を使用した。
・新製品が複数なく一つ二つでは逆に寂しく感じたため。
・特に強調したくなかった。
26
(9)新製品・新技術マークを貼付した効果について
… 《あったその理由》 …………………………………………………
・目に止まるので、製品を見て頂ける。
・貼付した製品に興味を示す方が多かった。
・問合せがあった。
特になかった
(33.4 %)
・顧客の関心は新製品に集中した。
あった
(66.6%)
・パネル展示コーナー・出展者セミナーとリンクがとれた。
・招待状に貼り付けたが招待状を持ってきている方がいた。
… 《特になかったその理由》 …………………………………………
・問合せが少なかった。
・まだ結果がでていないので不明。
(10)『危機管理を支える計量計測技術コーナー』を設けた印象について
あまり良くなかった
(4.2%)
悪かった
(2.1%)
大変良かった
(6.4%)
… 《出展者の意見》 ……………………………………………………
・ブースの人手がたりなかったため、見に行くことができなかっ
良い方であった
(21.3%)
た。(同意見3)
・コーナーの説明を見て、ブースに来られ質問された来場者が多
くいた。
普通
(66.0%)
・忙しくて見ていない。研究機関等の展示もあり、計量計測分野
の技術力をアピールする効果は有ったと考えている。
(11)次回のINTERMEASUREへの
(12)次回の予定出展小間数について
出展意向について
出展しない
(5.6%)
増える
未定
(6.3%)
(10.4%)
未定・無回答
(14.8%)
減る
(12.5%)
出展する
(79.6%)
今回と同じくらい
(70.8%)
27
(13)貴社が望まれる来場者の業種はどのような分野ですか。
電力・ガス・水道
(7.1%)
その他
(3.7%)
一般機械
(7.1%)
農林水産
(3.3%)
建設・土木
(7.9%)
食品
(11.7%)
電気・電子機械
(8.3%)
繊維
(6.2%)
精密機械
(10.0%)
輸送
(6.7%)
化学・石油
鉄鋼・金属 (12.1%)
(8.8%)
紙・パルプ
(7.1%)
(14)INTERMEASURE2008に対する意見等について
・今回のように、他展示会との同時開催(オープンにする)により集客力を増やせれば効果が大きいと思う。
・IFPEXとの行き来を自由にしたことで、前回と比較するとかなり会場全体が活気付いた印象を受けた。次回以降
も考慮いただきたい。
・心なしか、以前よりも規模が小さくなっているように感じた。出展者・来場者共に規模拡大を期待している。
・通常年4回展示会に出展しているが、サービスという点でリードジャパンなど他のエージェントとのやり方、サ
ービスに違いがあり、とまどいがあった。
・会期が4月末でゴールデンウィーク直前のため、搬出した製品を工場に戻せず、運送屋預りとなり費用がかかっ
た。開期は4月中旬が好ましい。
・特別企画は今風の「燃料電池に関する計測器」「新エネルギーの計測」などを取り上げた方がその業界の入場者
が多くなる、またこちらとしてもPRしやすくなるので一考いただきたい。
・一昨年とは違い、別展示会との併設でそこから顧客につながるお客様があって良かった。INTERMEASURE単
独ではお客様よりライバル業者・同業者が多いため、大変出展に気を使う。2年後はさらに多くの来場者に来場
いただけるよう期待している。
・開場10分前など、出展者に対し来場者の対応準備のため放送するなどの配慮が必要、いきなり開場しましたは
如何なものか。
・一概には言えないが、トライアルブースはもう少し目立つ場所に置いても良かったと思う。
・回を追う毎に実質的な引き合いが少なくなってきている状況。会期中、周りの出展企業の展示小間への来場状況
も極めて少なく感じた。
・来場者が年々減少するように思われるので、より集客力ある展示会との併催を検討し来場者を増やすようにして
ほしい。
・同時期に中国において国際衡器展が開催されているので時期が重ならないようにしていただきたい。
・来場者対応をバーコードでの管理としてほしい。
・初日に行った各ブースでの関係者への説明は、説明者の声が小さくて聞こえなかった。よってブースで流してい
る音楽や映像を一時的に止めたり、マイクの音量を上げるなどしてほしかった。
・予想より多い来場者で良かった。
28
・8年ぶりに出展したが、前回より全体のレベルが上がっていると感じた。大学を参加させた事は大変良かったと
思う。
・初めての出展であったが、顧客の関心度は素晴らしく、大いに宣伝する事が出来た。常々新しい物に挑戦する体
制を構築する事が出来、大成功であった。
・3日間ではなく、4日間でも良いのでは?。
・ここ数回、展示会の責任者(当社の)として係わってきているが、展示方法、内容についていささかマンネリ化
している感がある。しかし新しい来場者が多くなっている傾向を見ると、これで良かったのかと妥協もしている。
・招待券が手元にくるまで時間がかかり実際に客先に配布する時間があまりなかった。
・貴工業連合会の運営については、満足している。当協会は、まず知名度を上げ、また、認定申請につながる相談
等を期待している。費用効果を考え、次回の展示方法をどのようにするか考えたい。
・他の展示との併設のおかげか、別の展示入場者のプレートを付けられた方が多くブースに来られ、併設の効果が
非常にあったものと思われる。
29
Ⅵ まとめ
1.出展規模の拡大と充実
今回の展示規模は、出展者は92社(大学・研究機関等を含む)240小間であった。過去2回(2004、2006)
に比較すると、出展者数では10社ほど増えているが、小間数では横ばいとなっている。
展示会の魅力を増すため、出展者数の増加、展示規模の拡大及び出展内容の充実を図る必要がある。
2.大学・研究機関等による出展
INTERMEASURE 2008では、今回はじめて「大学・研究機関コーナー」を設け、大学・研究機関が所有する
計量計測・センサー等に係わる先端技術、基礎技術、情報等を展示会場で紹介願い、研究分野と産業界のコラボレ
ーションを図るための展示エリアを設けたところ、17の大学・研究機関から19テーマの研究を展示、プレゼンテ
ーションいただいた。来場者の関心は高く、次回以降さらに多くの大学・研究機関に出展を促す企画であった。
3.企画展示コーナー「危機管理を支える計量計測技術」
食品安全、産業事故、環境、防災等の危機管理分野で活用される計量計測機器・技術等をパネルで紹介するコー
ナーを設け、新たなシーズ、ニーズの発見、顧客とのきっかけづくりへと繋げるコーナーへは出展者から36テー
マが紹介された。
目立つコーナーではないが、社会生活、産業活動において計量計測機器が多方面で活躍し、重要な役割を担って
いることを多くの方々に理解いただく絶好の機会であり、本会の責務として今後も継続する必要性がある。
4.講演会、セミナー等の開催
INTERMEASURE 2008では期間中、講演会、セミナー・シンポジウムなど7件28テーマが発表され、いずれ
の会場も多くの聴講者で賑わいを見せた。今後はさらに、計測自動制御関係学会等とのタイアップによるシンポジ
ウム等を共同開催することも視野に入れる必要がある。
5.Webを利用した展示会PR方法について
本展示では初めて来場者向けに、イプロス、オプトインメール、オーバーチュアなどWebを利用したPRを打っ
てみた。その効果がどの程度であったか数値的には明確ではないが、アンケート結果からはホームページでの閲覧
が2%程しか増えていないこと、DMで知ったとする回答が前回同様、最も多くなっていることなどから効果は限
定的であったと考えられる。
30
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