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「京浜港を国際戦略港湾に!」 京浜三港共同で国交省へ提案
(※ 東京都・川崎市でも同日付で記者発表します。) 記 横浜市政記者、横浜ラジオ・テレビ記者 横浜海事記者 各位 各位 者 発 表 資 料 平成 21 年 12 月 14 日 港湾局港湾経営部港湾経営課 植松 久尚 671-2873 「京浜港を国際戦略港湾に!」 京浜三港共同で国交省へ提案 国土交通省においては、我が国港湾の国際競争力強化を目指し、選択と集中 を進めるべく、国際戦略港湾の選定準備を進めています。このため、我が国を 代表する京浜港として、競争力強化に向けた戦略的施策展開を提案するととも に、国際戦略港湾への京浜港の選定と京浜港の取組む連携施策の支援を求めま した。 1 日 時:12月14日(月)9:30~ 2 要望先:長安 3 要望文:別添のとおり 4 要望者: 横浜市 東京都 川崎市 豊(たかし)国土交通大臣政務官 川口港湾局長 菅原副知事 小田副市長 なお、同時に、京浜港広域連携推進議員連盟(会長 佐藤茂<横浜市会>)か らも、同様のご提案をしていただきました。 <京浜三港共同で国土交通省へ提案している様子> 〔中央左:菅原副知事(東京都)、中央右:長安国土交通大臣政務官〕 提 案 書 平 成 21 年 12 月 14 日 東京都・川崎市・横浜市 京浜港を管理する東京都、川崎市、横浜市は、東京湾の国 際競争力の強化を図るため、連携の強化を進めているところ である。今後、こうした取組みを一層推進するため、具体的 な制度設計が行われ、対象港湾の選定作業が進む「国際戦略 港湾(国際コンテナ戦略港湾、国際バルク戦略港湾) 」につ いて、次のとおり提案する。 1 新たに選定する「国際戦略港湾」については、国際コン テナ輸送における我が国港湾の国際的地位を向上させる ため、先進的な港湾施設の整備を重点的に推進するだけで なく、規制緩和・税制改正等による内航輸送の活性化や鉄 道による海上コンテナ輸送の本格実施を図るとともに、背 後地を結ぶ広域幹線道路網を戦略的に整備するなど、国内 貨物を集中させる視点から総合的な制度設計を講じられ たい。 2 「国際戦略港湾」には、様々な貨物を効率的に取り扱う ことができる総合物流港湾である京浜港を選定するとと もに、京浜港の取り組む連携施策を強力に支援されたい。 平成 21 年 12 月 14 日 東京都知事 石原 慎太郎 川崎市長 阿部 横浜市長 林 孝夫 文 子 【説明】 1 国際コンテナ貨物輸送において、我が国主要港の国際的地位が低下した理由は、我が 国の生産拠点が海外流出したことや相対的に高い港湾利用コストに加え、国策による地 方港整備がフィーダーポート化を促進したことが大きな要因である。 この状況を改善し、我が国港湾が釜山港等のフィーダーポートから脱却するためには、 内航海運、鉄道、トラックからなる国内輸送の効率化とコスト低減が不可欠であり、こ れなくして我が国主要港の国際競争力強化は成し得ない。 したがって、 「国際戦略港湾」については、港湾を実際に管理運営する地方公共団体 や埠頭会社・埠頭公社の意見を十分にお聞きいただくとともに、特に国においては、国 費の重点配分、国負担率の向上はもとより、国内輸送網の充実と輸送コストの削減を是 非とも実現するような制度設計を図られたい。 2 真に国際競争力を持った港湾は、外航コンテナ貨物やバルク貨物に特化した港湾では なく、外貿貨物、内貿貨物、コンテナをはじめとした様々な荷姿の貨物を効率的に取り 扱うことができ、さらには海陸空の結節点となり得る総合物流港湾であることが必要で ある。 京浜港は、首都圏をはじめとする広範囲な背後圏を擁し、現在でも我が国最大の総合 物流港湾であり、国内シェアは外貿貨物取扱量の約 25%、外貿コンテナ貨物の約 40% に達している。 一方で、京浜港を管理する東京都、川崎市、横浜市は、我が国港湾の国際的地位の低 下が進行していることに対し強い危機感を共有し、これに対応するため、京浜港を一体 的に運営するポートオーソリティの設立を視野に入れ、一層の連携を推進することに合 意し取組を進めているところである。 以上のことから、国においては、京浜港を「国際戦略港湾」として指定するとともに、 京浜港が取り組んでいる連携施策に対し全面的な支援を図られたい。