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塗装色調査結果資料3(PDF形式:2661.1KB)
・内部ペンキの経緯 竣工時 (明治 36 年) 内外とも薄い淡緑色で統一 ↓ 行啓前 (明治 39 年頃) 貴顕室のみを淡緑色に塗装して、特別な内装で皇太子様を迎える ↓ 大正中頃 2F 全面を淡緑色にし、内装を統一する ↓ 昭和 40 年頃 内部全体をベージュで塗装 ・年代別内部ペンキ調査結果表 赤:グループ1 青:グループ2 緑:グループ3 2 階平面図 1 階平面図 グループ1 グループ2 グループ3 建具、建具枠 腰壁 建具、建具枠 腰壁 木部全面 明治 36 年・竣工 薄い淡緑色 ワニス 薄い淡緑色 ワニス 薄い淡緑色 明治 39 年・行啓前 薄い淡緑色 ワニス 薄い淡緑色 ワニス 淡緑色 明治 45 年 薄い淡緑色 ワニス 薄い淡緑色 ワニス 淡緑色 大正中頃 薄い淡緑色 ワニス 淡緑色 淡緑色 淡緑色 ベージュ ベージュ ベージュ ベージュ ベージュ 昭和 40 年頃 ■明治 45 年に復原するための問題点 写真8:淡緑色ペンキが入っていない腰壁(1 階事務室腰壁) 写真9:淡緑色ペンキが入っている腰壁(2 階展示室 3 腰壁) 明治 45 年の腰壁はワニス仕上げなので、復原するには 1,2 階腰壁のペンキを落とす必要がある。 薬品によるペンキこそげ落とし試験の結果、 1階腰壁のペンキこそげ落とし(写真 8)は、綺麗にペンキを落とすことができた。 2 階腰壁のペンキこそげ落とし(写真 9)は、2 階腰壁にのみ入っている淡緑色ペンキが薬品で落ちにくく、 モール目地の底の塗膜を完全に落とすことは不可能であった。 無理にペンキを落とそうとすると腰壁の素地を痛めてしまい、仕上がりも汚くなってしまった。 2 階腰壁のペンキを薬品で綺麗に落とすのは困難である。 ■興雲閣 着色図面 ・明治 45 年 立面図 ・明治 45 年 立面図(白黒写真比較用) ・明治 45 年 断面図 ・興雲閣ペンキ塗装復原案