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ISMS/ISO27001 情報セキュリティマネジメント
ISO/IEC27001(ISMS)の概要 株式会社マネジメントセンター 1-06(090619) 目次 第1章 ISO27001(ISMS)について 第2章 ISO27001(ISMS)構築のポイント 第3章 ISO27001(ISMS)認証取得のポイント 1 ©㈱マネジメントセンター 第1章 ISO27001(ISMS)について 2 ©㈱マネジメントセンター ISOとは 「ISO」 ∥ ISOS:相等しい、平等 (ギリシャ語) ISOの公用語 ∥ 英語・フランス語 ロシア語 現在までに約1万件に 及ぶISO規格が 制定されている ISOには現在 約150ヶ国が 加盟している 3 © ㈱マネジメントセンター ISOとは 国際規格の作成作業 国際規格の作成作業 通常、それぞれのISO専門委員会(Technical Committee)を通じて実施される。専門委員会が既 に設置されている特定の課題に関心のある各加盟団体は、それぞれ委員会に代表を派遣する権 利を有している 課 題 代表派遣 代表派遣 代表派遣 代表派遣 各加盟団体 各加盟団体 各加盟団体 各加盟団体 代表派遣 代表派遣 代表派遣 代表派遣 ISOの本部 ISOの本部 ジュネーブ Geneva ISOの本部は スイス連邦 ジュネーブにある 4 © ㈱マネジメントセンター ISMSとは・・・ Information Security Management System (情報セキュリティマネジメントシステム) の略。 企業などの組織が情報を適切に管理し、機密を守るための包 括的な枠組み。 コンピュータシステムのセキュリティ対策だけでなく、 ① 情報を扱う際の基本的な方針(セキュリティポリシー) ② 方針に基づいた具体的な計画、計画の実施・運用 ③ 一定期間ごとの方針・計画の見直し までを含めた、トータルなリスクマネジメント体系のこと。 5 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの傾向(発生し易い事故例) 通 通信 信 ●インターネットから社内LANへの不正アクセス ●インターネットから社内LANへの不正アクセス ●PC内のスパイウェアが気づかないうちに情報を送信 ●PC内のスパイウェアが気づかないうちに情報を送信 ●アドレス入力ミスによるファイルの誤送信 ●アドレス入力ミスによるファイルの誤送信 ●CCで大勢の顧客へ同報メールを送信 ●CCで大勢の顧客へ同報メールを送信 機 機器 器 メディア メディア ●ノートパソコンの盗難 ●ノートパソコンの盗難 ●携帯電話の紛失 ●携帯電話の紛失 ●CDやDVDディスクをそのまま廃棄 ●CDやDVDディスクをそのまま廃棄 ●下取りに出したPCのハードディスク解析 ●下取りに出したPCのハードディスク解析 ●USBメモリーカードを外出先で紛失 ●USBメモリーカードを外出先で紛失 ●内部者による無断持ち出し、コピー ●内部者による無断持ち出し、コピー 6 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの傾向(発生し易い事故例) 紙 紙 ●顧客名簿のコピーをシュレッダーにかけずに廃棄 ●顧客名簿のコピーをシュレッダーにかけずに廃棄 ●人目に触れやすい付箋紙やメモからID、パスワードが漏えい ●人目に触れやすい付箋紙やメモからID、パスワードが漏えい ●施錠されていない書類ロッカーからの盗難 ●施錠されていない書類ロッカーからの盗難 人 人 ●顧客データを扱っていることを話題にする ●顧客データを扱っていることを話題にする ●電車の中などで、特定の顧客に関する情報を口にする ●電車の中などで、特定の顧客に関する情報を口にする 7 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの原因 【情報漏えい原因の割合】 8 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの原因 【情報漏えい原因の分類】 № 要 素 原 因 1 技術的 人為ミス 2 技術的 対策不足 3 非技術的 人為ミス 4 非技術的 犯罪 5 その他 % 対応する原因 22.1 設定ミス、誤操作、 管理ミス 4.4 バグ、セキュリティホール、 ウイルス、不正アクセス 24.3 置き忘れ、目的外利用 46.7 内部犯行、情報持ち出し、 盗難 その他、不明 2.4 その他、不明 9 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの経路 【情報漏えい経路の割合】 ※FTP : File Transfer Protocol 10 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいの経路 【情報漏えい経路の分類】 № 要素 1 インターネット % 経路 14.5 Web・Net経由、E−mail経由、 FTP経由 2 媒体 75.4 紙媒体、USBメモリ等可搬記録媒 体、PC本体 3 その他、不明 10.2 その他、不明 11 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えい事件・事故の実際 2009年 保険代理店で顧客リストが車上荒らし被害。 6月4日 保険代理店従業員が自宅駐車場で車上荒らしに遭い、顧客リストを盗まれた。被害に 遭ったリストには、個人情報829件をはじめ、法人情報122件の顧客情報が記載され ており、氏名や住所、生年月日、電話番号、保険契約といった情報が記載されていた。 2009年 キャンペーンメール約4400を誤送信、メールアドレスが流出。 6月3日 大手通信会社にてメールの誤送信事故が発生し、約4400件のメールアドレスが外部 へ流出したことがわかった。 同社では、キャンペーンを案内する際、1000件ごとに5回にわけて4464件のメールを 送信したが、メールアドレスを宛先に設定する操作ミスが発生。受信者とは関係ない他 受信者のメールアドレスが確認できる状態となった。 2009年 個人情報含む行政文書がWinny経由で流出。 5月28日 福岡県大牟田市の消防本部職員の私用パソコンから、個人情報含む行政文書など約 3000件がファイル共有ソフト「Winny」を介してインターネット上に流出していたことがわ かった。 2007年 農林水産省の職員自宅から個人情報がWinny経由で流出していた。 4月11日 書類作成のためにデータを持ち帰ったが、作業後もそのまま削除せずに放置。 その後家族によってインストールされたWinnyを通じて、インターネット上へ流出したと 見られている。 12 ©㈱マネジメントセンター 情報漏えいによる損害事例 ひとたび 情報漏えいを起こしてしまうと・・・ 『私は知らなかった』 などは通用しません! ★金銭的な損害賠償 一人ひとりの金額は僅かですが、 多くの情報が一度に流出すると 総額は膨大になります! ★マイナスイメージ 情報を流出させた 「信用できない企業」として、 顧客や取引先が離れていく! ★役員の責任を追求 情報の流出が、「取締役の任務懈怠」 と判断されれば、株主代表訴訟など 取締役の責任が追及されます! 13 ©㈱マネジメントセンター なぜISMSが必要か I S M S の 導 入 ■ ハードウェア、ソフトウェア、建物、 人のセキュリティ強化 ■ セキュリティ管理体制の強化 セキュリティ 管理体制の 改善・強化 ■ 情報漏えいへの対策(未然防止) ■ 不正アクセスへの組織的対応 ■ システム破壊、事故対応力の向上 リスク低減 ■ 官公庁・大手ITベンダーに対する 受注増大 ■ 他社との差別化による受注増大 ■ 対外的な信頼性向上による ビジネスチャンス拡大 売上増加 14 ©㈱マネジメントセンター ISMS認証取得事業者数の推移 ISMS認証取得事業者数推移 2009年5月29日現在 出典:JIPDEC 15 登録:3160 ©㈱マネジメントセンター ISO27001とプライバシーマークの比較 項 目 ISMS適合性評価制度 プライバシーマーク制度 範 囲 組織の必要に応じて適用範囲を 決める(事業部・部・課単位等) 事業者(法人)単位 対 象 情報全体 個人情報(社員情報を含む)のみ 主 眼 リスクマネジメント コンプライアンス (個人情報保護) 管 理 策 133の管理策を提示 管理策の提示はなし 運営機関 JIPDECが審査機関を認定 審査機関が認証 Pマークの付与はJIPDEC 審査はJIPDECまたは指定機関 審査基準 ISO/IEC27001 JIS Q 15001 有効期間 有効期間:3年 サーベイランス:毎年 有効期間:2年 サーベイランス:なし インセン ティブ 認証取得ロゴマーク の使用 Pマークの付与 16 ©㈱マネジメントセンター ISO27001とプライバシーマークの違い 個人情報の持ち主の プライバシー権を保護する 組織内の保護すべき 情報資産を守る プライバシーマーク プライバシーマーク 個人情報の取得 個人情報の利用 ISO27001 ISO27001 個人情報の保管 情報資産 マニュアル サーバ データベース 17 個人情報 データベース ©㈱マネジメントセンター