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親鸞聖人750回大遠忌法要 海草組お待ち受け法要
親鸞聖人七百五十回大遠忌 海草組お待ち受け法要 世のなか安穏なれ 目 次 1.浄土真宗の教章‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 2.親鸞聖人七百五十回大遠忌についての消息‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 3.記念法話‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 4.記念講演‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 5.大遠忌とは‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 6.海草組団体参拝日時‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 7.恩徳讃‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 10 プログラム 平成22年10月2日 12:00 受 付 13:00 法 要‥‥‥‥‥‥三奉請 表白 正信念仏偈 念仏 回向 13:45 式 典‥‥‥‥‥‥本願寺より祝辞披露(鷺森別院輪番代読) あいさつ 杉本正信(鷺森別院輪番) 中山勝丸(海草組組長) 14:00 記念法話‥‥‥‥‥‥西方寺住職 本願寺派布教師 岩清水昌子師 14:20 休 憩 14:40 記念講演‥‥‥‥‥‥大阪弁護士会所属弁護士 三瀬 16:10 閉会の辞‥‥‥‥‥‥あいさつ 顕師 栗本武治(海草組門徒総代会会長) 恩徳讃 -1- 宗 祖 名 親鸞 聖人 (し ん ら ん し ょ う に ん ) 浄 土 真宗 生 教 活 義 あ み だ ぶつ ごおんほうしや き と う の み 心 を 聞 き 、念 仏 を 称 え つ つ 、つ ね に わ が 身 親 鸞 聖 人 の 教 え に み ち び か れ て 、阿 弥 陀 如 来 っ て 人々 を 教化 する とき浄土に生まれて仏となり、 迷いの世に還 念 仏 を 申 す 人 生 を 歩 み 、こ の 世 の 縁 が 尽 き る 阿弥 陀 如来 の 本願 力に よ って 信心 を めぐ まれ 浄 土真 宗 の教 章 (私 の 歩む 道 ) 宗 (ご 開 山 ) ご 誕 生 一 一 七 三 年 五 月 二 十 一 日 じよ う あ ん (承 安 三 年 四 月 一 日 ) ご 往生 一二 六 三年 一月 十 六日 こ うち よ う は ( 弘 長 二年 十一 月 二十 八日 ) じ よ う ど し んし ゆ う ほ んが ん じ も じよう ど さん ぶ きよう かんぎ 浄 土 真 宗 本願 寺派 な だ きよう ど う ぼ うき よ うだ ん この宗門は、 親鸞聖人の教えを仰ぎ、 念仏を ざんぎ 宗派 だ によ らい 本 願寺 (西 本 願 寺 ) をふりかえり、慚愧と歓喜のうちに、現世祈祷 み りゆうこくざん 龍 谷山 あ しや か によらい ぶつせつかん む りようじゆきよう 釈 • 迦如来が説 かれた「 浄 土三部 経 」 ぶ つ せ つ む り よ うじ ゆ き よ う み 『仏説無 量 寿 経 』『仏説観無 量 寿 経 』 ぶつせつ あ 『 仏説 阿 弥陀 経 』 る。 本山 聖典 などにたよることなく、 御恩報謝の生活を送 門 阿 弥陀 如来 (南 無 阿 弥 陀 仏 ) 宗 本尊 げもん え じ ひ との でき る 社会 の実 現 に貢 献す る こうけん そ れ に よ っ て 、自 他 と も に 心 豊 か に 生 き る こ ち 申す人々の集う同 朋 教 団であり、 人々に阿 親 鸞 聖人 が著 述 され た 主な 聖教 しようぞうまつわさん ぎよう かんまつ 宗 •祖 こうそうわさん きようぎようしんしよう 弥陀如来の智慧と慈悲を伝える教団である。 じようどわさん しよ う し ん ねん ぶ つ げ 『正信念仏偈』(『教 行 信 証』 行 巻末の偈文) れんによしようにん 蓮 如 上 人 のお 手紙 『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』 ご ぶ ん し よう 中 • 興の 祖 『 御文 章 』 -2- 親鸞聖人七百五十回大遠忌についての消息 平成二十四年一月十六日は、宗祖親鸞聖人の七百五十回忌にあたります。本願寺では、ご修復を終えた御影堂にお いて、 親鸞聖人七百五十回大遠忌法要を平成二十三年四月よりお勤めすることになりました。 このご勝縁に、聖人 のご苦労をしのび、お徳を讃えるとともに、浄土真宗のみ教えを深く受けとめ、混迷の時代を導く灯火として、広く 伝わるよう努めたいと思います。 親鸞聖人は承安三年に御誕生になり、九歳で出家得度され、比叡山で学問と修行に励まれました。 しかし、迷い を離れる道を見いだすことができず、二十九歳の時、聖徳太子の示現を得て、源空聖人に遇われ、 本願を信じ、念 仏する身となられました。三十五歳の時、承元の法難により、越後にご流罪となられますが、後にはご家族を伴って 関東に移り、 人びとと生活をともにし、自信教人信の道を歩まれました。晩年は京都で、ご本典の完成に努められ るとともに、三帖和讃など多くの著述にお力を注がれ、九十歳を一期として往生の素懐を遂げられました。 親鸞聖人によって開かれた浄土真宗は、あらゆる人びとが、阿弥陀如来の本願力によって、往生成仏し、 この世 に還って迷えるものを救うためにはたらくという教えです。南無阿弥陀仏の名号を聞信するところに往生が定まり、 報恩感謝の思いから、如来のお徳を讃える称名念仏の日々を過ごさせていただくのです。 仏教の説く縁起の道理が示すように、地球上のあらゆる生物非生物は密接に繋がりを持っています。ところが今日 で は 、 人 間 中 心 の 考 え が い よ い よ 強 ま り 、一 部 の 人 び と の 利 益 追 求 が 極 端 な ま で に 拡 大 さ れ 、世 界 的 な 格 差 を 生 じ 、 人類のみならず、 さまざまな生物の存続が危うくなっています。さらに、急激な社会の変化で、一人ひとりのいの ちの根本が揺らいでいるように思われます。 私たちは世の流れに惑わされ、自ら迷いの人生を送っていることを忘 れがちではないでしょうか。お念仏の人生とは、阿弥陀如来の智慧と慈悲とに照らされ包まれ、いのちあるものが敬 -3- い合い支え合って、浄土の道を歩むことであります。如来の智慧によって、争いの原因が人間の自己中心性にあるこ とに気付かされ、心豊かに生きることのできる世の中、平和な世界を築くために貢献したいと思います。 私たちの先人は、厳しい時代にも、宗祖を敬慕し、聴聞に励まれ、愛山護法の思いとともに、助け合ってこられま した。 この良き伝統を受け継がなければなりません。しかしながら、今日、宗門を概観しますと、 布教や儀礼と生 活との間に隔たりが大きくなり、寺院の活動には門信徒が参加しにくく、また急激な人口の移動や世代の交替にも対 応が困難になっています。 宗門では、このたびのご法要を機縁として、長期にわたる諸計画が立てられ、広く浄土真宗が伝わるよう取り組む こ と に な っ て い ま す 。七 百 回 大 遠 忌 に 際 し て 始 め ら れ た 門 信 徒 会 運 動 、重 要 な 課 題 で あ る 同 朋 運 動 の 精 神 を 受 け 継 ぎ 、 現 代 社 会 に 応 え る 宗 門 を 築 き た い と 思 い ま す 。そ の た め に は 、人 び と の 悩 み や 思 い を 受 け と め 共 有 す る 広 い 心 を 養 い 、 互いに支え合う組織を育て、み教えを伝えなければなりません。あわせて、時代に即応した組織機構の改革も必要で あります。 それとともに、各寺各地で勤められる大遠忌法要を契機に、その地に適した寺院活動や門信徒の活動を、地域社会 との交流を、そして、寺院活動の及ばない地域では、一層創意工夫をこらした活動を進めてくださるよう念願してお ります。 一月九日 釋 即 如 宗門の総合的な活動の新たな始まりとして、皆様の積極的なご協賛ご協力ご参加を心より期待いたします。 平成十七年 二〇〇五年 龍谷門主 -4- 記念法話 岩清水昌子師 海草組西方寺住職 本願寺派布教師 -5- 記念講演 三瀬 顕(みせ・けん)師 愛媛県大洲市出身 昭和 15 年生まれ 中央大学法学部法律学科卒業 大阪弁護士会所属弁護士 趣味・活動 1囲碁 2ゴルフ(ハンディ 12) 3 NHK「生活笑百科」レギュラー出演 4その他各局テレビ・ラジオ出演 5地方自治体・PTA・各種団体など講演活動・随時活動 -6- 大遠忌とは 本願寺では、宗祖親鸞聖人のご命日にあたり毎月 15 日・16 日に「宗祖聖人 月忌法要」を営み、祥月(しょうつき)命日(1 月 16 日)に際しては、 ≪御正 当の忌日(命日)に聖人のご恩徳を報謝する法要≫として毎年 1 月 9 日から 16 日までの 8 日間、「御正忌報恩講」を修行しています。 また、50 年毎の節目にあたる、親鸞聖人の年忌法要を「大遠忌」と称して、 特に大切にお勤めいたしております。2012(平成 24) 年には 750 回忌の「大 遠忌」をお迎えします。私たち一人ひとりが共々に、聖人のご苦労をしの び、お徳を讃えるとともに、浄土真宗のみ教えを深く味わうことのできる 新たな機縁とするところに、「大遠忌」をお迎えする意義があると言えまし ょう。 ご消息とは 「ご消息」とはお手紙のことです。特に浄土真宗では、さまざまなご縁に 際して、歴代の宗主が、 そのお心を広く伝えるため出された書簡のことを 「ご消息」と称しています。 組におけるお待ち受け法要 浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、全国を 31 の教区(都道府県に相当しま す)、533 の組(市町村に相当します)に分け、全国約 10,300 ヶ寺はいずれか の教区・組に所属しています。(沖縄県は、沖縄県宗務特別区と呼んでいま す) 2011(平成 23)年 4 月にお迎えする親鸞聖人 750 回大遠忌法要の気運を盛り あげるとともに、<新たな門信徒の誕生>や<寺院や組活動に従来ご縁の なかった方々の参画>をめざし、全ての「組」において、それぞれの地域 性や特色を考慮した法要行事が修行・開催されることを目標としています。 -7- 親鸞聖人750回大遠忌スローガン「世のなか 「世のなか 安穏なれ」 安穏なれ」は、親鸞聖人が不安と争いの時代にあって、念仏者の めざす道を示されるなかで述べられた言葉であります。 『親鸞聖人御消息』第25通 往生を不定におぼしめさんひとは、まづわが身の往生をおぼしめして、御念 仏候ふべし。 わが身の往生一定とおぼしめさんひとは、仏の御恩をおぼしめ さんに、御報恩のために、御念仏こころにいれて申して、 世のなか安穏なれ、 仏法ひろまれとおぼしめすべしとぞ、おぼえ候ふ。よくよく御案候ふべし。 このほかは、別の御はからひあるべしとはおぼえず候ふ。 <浄土真宗聖典註釈版(第2版)784頁> 現代語訳 浄土に往生できるかどうか不安なひとは、まず自らの浄土往生をお考えに なって、念仏するのがよいでしょう。 自らの往生は間違いないと思う人は、 仏のご恩を心に思い、それに報いるために心を込めて念仏し、世の中が安穏 であるように、 仏法が広まるようにと思われるのがよいと思います。よくお 考えになってください。この他に、特に何か考えなければならないことがあ るとは思いません。 <浄土真宗聖典『親鸞聖人御消息 恵信尼消息』(現代語版)82頁> 戦争への危機感やいのちの軽視、倫理観の欠如などに伴う出来事が相次ぐ現 代社会にあって、私たち一人ひとりが自己中心のこころを反省して、 同じい のちを生きている相手の存在に気づくことが求められています。 自分一人を善として、相手を排除する考え方に真の安らぎはありません。 善と悪に固執する偏見を破り、対立の構図を解消できるのは仏の智慧だけで あります。聖人は、仏法がひろまり、世のなかが安穏であることを願われま した。 そのおこころをいただいて、宗祖の 750 回大遠忌を迎える今、スロー ガンといたしました。 -8- 海草組団体参拝日時 2011(平成23)年4月12日(火曜日) ■親鸞聖人750回大遠忌法要基本日程 14:00 参拝者のつどい 14:15 縁 14:30 大遠忌法要 儀 宗祖讃仰作法 第1種(約1時間) ■法要期間中の書院・飛雲閣並び龍谷ミュージアム公開について * 法要期間中は、国宝であります書院・飛雲閣・唐門等を公開いたします。 * 龍谷大学 370 周年記念事業の一環として、本願寺前(堀川通東側) に「龍谷 ミュージアム」が開設されます。 * 施設の概要 インドにおける仏教誕生から日本に伝来するまでの仏教の伝道をテーマに 展示し、また日本に伝来した仏教がどのように広まり、親鸞聖人の教え浄 土真宗がどのように展開されたかなど、本願寺の歴史などを紹介・展示い たします。 「龍谷ミュージアム」は、世界文化遺産の西本願寺の正面に位置し、町並み と調和のとれた京都らしい外観が特徴で、私立大学が開設する博物館としては トップクラスの規模を誇ります。龍谷ミュージアムは、地下 1 階、地上 3 階建 てで、約 1,000m2 の展示室と約 500m2 の収蔵庫を備えており、常設展の展示は、2 階を「アジアの仏教」、3 階を「日本の仏教」とし、仏教の起源から現代の仏 教までを概観できる内容です。また、年数回の特別展や企画展の開催を予定し ています。 2 階の展示室には高さ 3.5m、全長約 15m のベゼクリク石窟寺院の 大回廊を原寸大で復元展示するコーナーを、3 階にはフルハイビジョンの 4 倍 を超える超高精細な映像美が楽しめるミュージアムシアターを設置するなど、 魅力あふれる施設をめざしています。 -9- に ょ ら お ん 恩 い だ こ い ひ ど く 徳 お ん さ ん 讃 ど く ほ う 如来大悲の恩徳は み 身を粉にしても報ずべし し し ゅ ち し き お ん ど く 師主知識の恩徳も し ゃ ほねをくだきても謝すべし - 10 -