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訓練シナリオ

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訓練シナリオ
平成25年度岡山県・三市合同総合防災訓練
訓練シナリオ(最終版)《25.8.29現在》
於
:岡山市中区岡山市消防教育訓練センター
訓練実施日:平成25年9月1日(日)
岡山県危機管理課
25年度総合防災訓練シナリオ
25.8.29現在
時
刻
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
No.A:会場での準備(その1:住民への広報と訓練参加団体の準備を指示)
訓練施設の設置
08:00
周辺への訓練実施連絡
訓練会場準備
マイク 無線テスト
全参加団
体
体験・展示コーナーの説明
訓練推進
部ア
ナ
(訓練会場内配置図のとおり)
(展示・体験コーナーは前日までに設営)
(各団体毎に必要なテスト、チェックを実施)
M-1
゙
皆様、おはようございます。
会場周辺の皆様にご連絡いたします。
本日、岡山市中区岡山市消防訓練センターにおきまして、岡山県、岡山市、防災関係機関
が参加して総合防災訓練を実施します。
訓練におきましては、訓練内容の放送、サイレン、ヘリコプターの離発着などで周辺の
皆様にご迷惑をおかけ致しますが、ご理解、ご協力の程、よろしくお願いいたします。
なお、実動訓練の終了は13時0分の予定です。
次に、会場へお越しの皆様にご連絡いたします。
実動訓練は9時00分から行いますが、体験・展示コーナーは8時50分からご覧いた
だけますので、多くの皆様のご見学・ご体験をお願いいたします。
訓練担当者最終調整の連絡
天候等による実施統制
訓練推進
部アナ
Mー1
続いて、会場内の各訓練参加機関の代表者に連絡します。
8時30分から訓練の最終調整を行いますので本部テント前に集合して下さい。(2回繰
り返す。)
(8時30分から約20分間、訓練担当者最終調整の実施)
無線の訓練使用通知
関係無線局
関係団体
○○無
線
(関係無線局へ訓練使用の伝達並びに使用制限の通知)
(各団体で実施対応のこと)
体験・展示コーナーの開始
体験・展示コーナーの説明
訓練推進
部アナ
M-1
ご来場の皆様にお知らせいたします。
現在、全国では、8月30日から9月5日まで防災週間を展開中です。
平成23年3月11日に発生しました東日本大震災は、想定を遙かに超える津波で多くの
方々が犠牲になりました。私たちは、東日本大震災の教訓を無駄にすることなく防災・減
災に取り組む必要があります。
岡山県内では、平成7年の阪神淡路大震災に続き、平成12年の鳥取県西部地震、平成
13年の芸予地震、平成18年の大分県中部地震、平成19年の愛媛県東予を震源とする
地震において、県南部で震度4の強い揺れを観測しております。
記憶に新しいところでは、今年、4月13日の○○を震源とする地震で震度4の揺れを観
測しております。
また、政府の地震調査委員会は、5月24日、静岡・駿河湾沖から四国沖の「南海トラ
- 1 -
フ」で今後30年間、マグニチュード8.0~9.1の海溝型巨大地震が起きる確率を60
~70%とする長期評価を公表しました。
これは、従来は、東海、東南海、南海のエリア別に評価をしてきたものを、三連動地震が
発生する可能性もあるため、南海トラフの沿いのどこかで巨大地震が起きる確率という形
で示したものです。地震調査委員会の委員長は「切迫性はかなり高く、年がたつにつれて
着実に上がっていく。地震、津波の防災に努めていただきたい。」と呼び掛けています。
防災週間を機に家庭での地震対策を見直し、「備えあれば憂いなし」のことわざにある
ように日頃からの備えを万全にして頂きたいと思っております。
本日、体験コーナーでは、災害用伝言ダイヤル、災害用伝言板への安否情報登録などが
体験できます。さらに、起震車による地震体験もできます。
展示コーナ-には防災パネル、衛星携帯電話、エリアメール、エルピーガス器具、人命
救助システムなど展示していますので、皆様、是非、体験コーナー、展示コーナーへお越
し下さい。
時刻確認(1回目)
待機場所への配置
(最終報告)
時刻合わせ
参加車両等待機
訓練推進
部
(竹内)
TEL
-1
全参加団
体
ここで、時刻合わせを行います。
[訓練の時報電話(117)を放送設備で拡声]
各参加団体は、車両が待機場所に集合しましたら訓練推進部詰めの各団体の担当者に連
絡、連絡を受けた各団体の担当者は直ちに推進班(田原)に連絡して下さい。
1.各団体は出動時刻の少なくとも10分前には、待機車両等に乗車し、スタンバイを完
了して下さい。
2.本部詰めの各団体の連絡員は、トランシ-バ-等で常時連絡が取れる体制にして下さ
い。
3.訓練の進行度合によってシナリオの予定時刻は前後することが予想されますので、十
分進行に注意して余裕をもって待機して下さい。
《準備完了を推進部から危機管理監へ報告》
時刻確認(2回目)
訓練関係者への時刻
規制
訓練推進
部
(竹内)
TEL
-1
2回目の時刻合わせを行います。皆様、時刻の規制をお願いします。
[時刻電話(117)を放送設備で拡声]
本部放送開始
訓練案内の放送
訓練推進
部アナ
M-1
訓練参加団体の皆様及びご来場の見学の皆様にご案内いたします。
9時00分から訓練を開始しますので、訓練参加団体の皆様は所定の場所で待機して下
さい。
また、見学者の皆様には、会場内西側見学用テントでの見学をお願いいたします。
訓練概要説明
訓練の目的説明
訓練推進
部アナ
M-1
それでは、訓練の開始に先だちまして、本日の訓練の概要についてご説明いたします。
例年、岡山県と岡山市は合同で総合防災訓練を行っています。本年度は、岡山県と岡山
市に加えて、備前市と瀬戸内市がそれぞれの会場で連携して訓練を行います。
岡山県と岡山市は、ここ岡山市消防訓練センターを会場に訓練を行います。
- 2 -
備前市は、備前市日生西小学校を会場に訓練をするとともにその周辺地区では住民参加
による津波避難訓練を行います。
瀬戸内市は、瀬戸内市裳掛小学校を会場に訓練を行い、備前市同様に周辺地区では津波避
難訓練を行います。
いずれも岡山県と岡山市が行う訓練と備前市・瀬戸内市が行う訓練は同一想定下で連携
して行われます。
本訓練は、津波被害が予測される地区の住民参加による避難訓練を重視するとともに防
災関係機関の連携訓練による総合化された対応力の向上を目指します。
本訓練の統監は、岡山県防災会議会長であります伊原木岡山県知事が、訓練実施本部長
には、髙谷岡山市長が当たります。
訓練の参加団体説明
訓練推進
部アナ
M-1
訓練参加団体は、
岡山県、岡山県備前県民局、岡山県備前保健所、岡山県警察本部、中国管区警察局岡山
県情報通信部、岡山中央警察署、備前警察署、瀬戸内警察署、岡山県教育委員会、岡山県
市長会、岡山県消防長会、岡山県警察歯科医師会、岡山市、岡山市水道局、岡山市教育委
員会、岡山市消防局、岡山市消防団、備前市、瀬戸内市、鳥取県、香川県、中国四国防衛
局、中国四国農政局、中国総合通信局、岡山地方気象台、水島海上保安部、玉野海上保安
部、国土交通省中国地方整備局岡山河川事務所、国土交通省中国地方整備局岡山国道事務
所、陸上自衛隊(13特科隊、第13後方支援隊衛生隊、第13飛行隊、第13施設中隊、
三軒屋駐屯地、第305施設隊)、航空自衛隊(西部航空方面隊司令部)、自衛隊岡山地方
協力本部、中国地方非常通信協議会、郵便事業(株)岡山支店、西日本電信電話㈱岡山支
店、㈱NTTドコモ岡山支店、ドコモエンジニアリング中国㈱岡山ネットワークサービス
センタ、日本赤十字社岡山県支部、総合病院岡山赤十字病院、岡山県赤十字血液センタ
ー、中国電力(株)岡山支社、西日本高速道路㈱、本州四国連絡高速道路㈱岡山管理セン
ター、西日本旅客鉄道㈱岡山支社、(公社)岡山県医師会、(一社)岡山県歯科医師会、川
崎医科大学附属病院、岡山市内医師会連合会、(一社)岡山市医師会、(社)岡山県病院協
会岡山支部、日本放送協会岡山放送局、山陽放送㈱、岡山放送㈱、テレビせとうち㈱、岡
山エフエム放送㈱、㈱岡山シティエフエム、岡山ネットワーク㈱、岡山ガス㈱、水島ガス
㈱、津山ガス㈱、(一社)岡山県トラック協会、(一社)岡山県警備業協会、(一社)日本アマ
チュア無線連盟岡山県支部、(福)岡山県会福祉協議会、(福)岡山市社会福祉協議会、(一
社)岡山県LPガス協会、岡山県高圧ガス地域防災協議会、水島コンビナート地区保安防災
協議会、(一社)岡山建築士会、日本防災士会岡山県支部、(一社)日本自動車連盟岡山支
部、岡山県石油商業組合、岡山県石油商業協同組合、岡山流通情報懇話会、イオンリテー
ル㈱中四国カンパニー、岡山市赤十字奉仕団、岡山市連合町内会、岡山市連合防火委員
会、岡山市自主防災会、岡山市婦人防火クラブ連絡協議会、岡山市安全・安心ネットワー
ク連絡協議会、岡山市交通安全母の会連絡協議会、岡山市防火安全協会、
(一財)移動無線センター、岡山県水難救済会、三井住友海上火災保険㈱岡山支店、KDD
I㈱(順不同)の約90団体です。約1300名、車両110台、ヘリ等6機、巡視艇等
4隻です。
なお、本日訓練には、周辺自治会の皆様を始め、多くの市民の皆様にご参加を頂いてお
ります。
- 3 -
時
刻
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
No.B:会場での準備(その2:訓練想定、体験・展示コーナー及び本日の実患者発生時の救護所の説明)
08:30
訓練想定の説明
訓練推進
部アナ
M-1
訓練想定について説明します。
本日、南海トラフを震源域とするM9.0クラスの地震が発生し、09時03分県内で
は最大震度6強を観測、岡山県南部各所では液状化、土砂崩れ、家屋の倒壊、車両の多重
衝突、有害化学物質の漏洩、建物火災など甚大な被害が発生するとともに、電力、通信、
水道、ガス等のライフライン施設にも被害が生じており、3メートルを超える津波が押し
寄せてくるという想定で訓練を実施します。
体験・展示コーナーについて説明します。
体験・展示コーナーを会場東側に設けております。
体験・展示コーナーの説明
訓練推進
部アナ
M-1
防災や減災には自助・共助・公助が重要です。その自助・共助について、少しでも向上
して頂くために、体験コーナーでは、県民・市民の皆様に参加型の体験訓練をして頂きた
いと思っています。
地震発生後、市内の各地域では、自主防災組織や地元消防団員により災害時要援護者の
安否確認、負傷者への応急手当や避難介助、避難誘導などが開始されます。
地震の揺れが大きいと、家の中では家具の倒壊やガラス類の破損などでケガをしたり、
耐震性のない建物が倒壊して閉じ込められたりします。
しかし、大規模な災害の場合には、公的な救助や支援が行き渡るには時間がかかること
から、地域住民が助け合い、協力することが非常に大切になってきます。負傷した人や閉
じ込められた人を助けるには地域の消防団員や自主防災組織の活動が重要です。
体験訓練の内容は、起震車による地震体験、煙の中の避難、災害用伝言ダイヤルと災害
用伝言板による安否情報確認、応急担架も作成等です。
また、展示コーナ-には、防災パネル、衛星携帯電話、エリアメール、エルピーガス器
具、自衛隊の人命救助システム、移動無線機、車載型無線基地局(KDDI)、地上デジタル
テレビなどを展示していますので、是非ご覧ください。
来賓紹介
訓練推進
部アナ
M-1
本日の訓練には、岡山県議会議員、岡山市議会議員をはじめ、県内市町村、消防本部、
地元町内会、自主防災組織等多数の皆様にご参観いただいております。
なお、訓練の一環として既に訓練を開始している訓練内容等についてご説明を致します。
救護所の開設訓練
(岡山県)
(日赤岡山県支部)
日赤救護班による救護所の
開設
訓練推進
部アナ
M-1
先ず、日赤岡山県支部による救護所開設訓練です。
被害が甚大で、負傷者が多数出ている状況で岡山県災害対策本部から、医療救護班の派
遣要請を受けた日本赤十字社岡山県支部は、直ちに医療救護班を派遣し、救護所を開設、
傷病者の受入準備を整えます。
日本赤十字社は、災害救護活動を第一の使命として活動を行っています。いち早く医療
救護活動を展開し、一人でも多くの命を救うため、岡山県支部では常備9個班の医療救護
班を編成し、災害に備えています。
- 4 -
本日は、医師・看護師・主事からなる1個班(7名)とボランティア等総勢47名が訓
練に参加しています。
ただ今、救護所が改札されておりますが、救護所の中には医療セット・組み立て式ベッ
ド・担架・蘇生器などの各種資機材を配置しています。
また、赤十字は、被災者はもちろん、救護関係者に至るまでの「災害時のこころのケ
ア」についても積極的に取り組んでおります。
(岡山市内医師会連合会)
(岡山市医師会)
(岡山市保健所)
岡山市及び岡山市内医師会
連合会・岡山市医師会救護
班による救護所の開設
訓練推進
部アナ
M-1
次に、岡山市から要請を受ける岡山市内医師会連合会及び岡山市医師会の活動です。
医師会では、災害時の医療救護活動について岡山市と協定を締結しており、医師1名、
看護師2名の計3名を1個班とし、災害時は医療救護班として市民病院班を含め29個班
を編成することとしています。
救護所の中には、ベッド・蘇生器などの資機材の他、各種医療器具・医薬品などが備え
付けられています。 本日は、日赤の救護所と協力して活動いたします。
次に、自衛隊の野外手術システムを活用した救護所です。
この野外手術システムは、海田市駐屯地に所在する第13後方支援隊の衛生隊に1個セ
ット装備され、手術車、手術準備車、滅菌車、補給車から構成されています。
一日あたり10人~15人の開胸、開腹、開頭などの初期外科手術及びX線撮影、生化学
検査を行うことができます。各車両とも荷台にシェルターを搭載しており、車載状態とシ
ェルターを地上に卸した状態で使用することができます。車載状態であれば約1時間で開
設することができます。
日赤、医師会、自衛隊の救護所は、本日の実患者発生時の救護所として活用致します。
避難所開設訓練
避難所の開設及び設営
(岡山市)
(岡山市秘書広報室:岡山市
安全・安心ネットワーク連絡
協議会)
練推進部
アナ
M-1
次に、岡山市による避難所の開設訓練について説明します。
岡山市では市立小・中学校を中心に避難所を開設することとしています。避難所では、
安否確認、水や食糧の供給、援護物資の配布などのため、収容者の名簿作成が第一です。
しかし巨大地震では行政も被害を受けるため、市職員の到着を待たずに自主防災会や町内
会の皆様が避難所を開設したり運営したりすることも予想されます。
本日は、多くの市民の皆様にご参加いただいており、テントを避難所に見立てて、テン
ト内には東日本大震災の教訓を生かした避難所の開設・運営に関するパネル展示も行って
います。
避難者等支援
ボランティア受け
入れ及び支援訓練
(岡山県社会福祉協議会)
(岡山市社会福祉協議会)
(岡山市安全・安心ネ
ットワーク連絡協議
会)
ボランティアセンターの立
ち上げ訓練
訓練進行
部アナ
M-1
避難所開設訓練と並行し、○時○○分から岡山市避難所でのボランティア受入を岡山県
社会福祉協議会及び岡山市社会福祉協議会が実施いたします。皆様ご承知のように、阪神
・淡路大震災以降、ボランティアは災害時には不可欠な存在となっています。東日本大震
災でも多くのボランティアが活動しました。その活動の役割と機能は「支援の間隙を埋め
ていく」ことと、様々な主体と連携して「新たな対応の仕組みを創っていく」ことにあ
り、その目的は、「被災者の自立支援」にあります。そして、災害ボランティアセンター
の機能は、「ボランティアして欲しい人」と「ボランティアしたい人」をつなぐ所にあり
ます。
- 5 -
合同給水所の開設訓練
(陸上自衛隊第 隊)
(岡山市水道局)
(岡山国道事務所)
1t水トレーラー、給水ロ
ーリー車及び散水車による
断水地域への給水
訓練進行
部アナ
M-1
断水地域に対する給水訓練も開始します。
岡山市水道局の給水ローリー車と、給水車として利用します国土交通省岡山国道事務所
の散水車と陸上自衛隊○○駐屯地の水トレーラーです。
岡山市水道局から給水訓練に出動している給水ローリー車は、それぞれ3,700リット
ルと2,000リットルの容量があり車両備え付けのポンプを使って最大25メートルの高
台への給水が可能です。
3,700リットルの給水ローリー車は、東日本大震災により断水が発生した仙台市にお
いて、小学校や病院施設等への応援給水を行いました。
会場北奥の臨時給水所では、携行缶、非常用の水袋を使用し、また、パック入りの水を
作る非常用飲料水自動包装機を稼働させています。
国土交通省岡山国道事務所から訓練参加の散水車について説明します。この散水車は、
6,500リットルのンク容量があり、断水地域等へ飲料水を運搬し提供するこが出来ま
す。また、車体には4箇所の蛇口が設置してあり、効率的に給活動が行えるようにしてい
ます。
自衛隊の水トレーラーによる給水支援訓練について説明します。
自衛隊は、地震災害や台風などによる断水等が発生し、緊急を要する場合、生活救援活動
の一環として給水支援をおこないます。東日本大震災でも給水活動を実施しております。
合同炊事所による炊き出し訓
練
(岡山県)
(岡山市赤十字奉仕団)
(陸上自衛隊第○○隊)
(日赤岡山県支部)
(岡山市教育委員会)
炊事トレーラ(野外炊具1
号)による非常食(米を入
れた炊飯袋)の炊き出し及
び配布
訓練推進
部アナ
M-1
本日は、岡山市赤十字奉仕団の方々約20名が、陸上自衛隊○○駐屯地の第○○隊の隊
員と協力し、約200分の炊き出し訓練を行っています。
また、岡山市教育委員会の学校給食調理員による学校給食用設備を使用したおにぎり約3
00人分の炊き出し訓練も行っております。
自衛隊・日赤の炊き出し
は、所定の場所で、10時
頃から開始し、11時まで
には、炊き出しを完了し
て、出来上がり次第テント
に配布する。
市教委の炊き出し
は、会場内でみそ汁調理を
早期に終え、場外からのお
にぎり搬入が到着し次第大
型テントに配布する。
次に、炊き出し訓練について説明します。
自衛隊の炊き出し支援を行っていますのは、○○駐屯地第○○隊の保有する野外炊具1
号です。調理能力は最大250人分の主食及び副食を45分以内に同時に調理可能な能力
を有しています。
市災害対
策本部
( )
M-4
岡山市は、被災者の方の避難所生活が長期化した場合には、岡山市立の小・中学校の給
食設備を利用して給食調理員による非常食の炊き出しを行うことが可能です。
本日は、おにぎりを岡山市立平井小学校の給食室で、みそ汁を会場内テントに分かれて
調理して炊き出しを行っています。
11時頃からおにぎりと、会場内で調理したみそ汁と合わせて配布しますので、試食し
てください。
訓練開始予告
訓練推進
部アナ
M-1
まもなく訓練を開始します。
訓練参加者は、所定の場所で待機してください。
ご見学の皆様は、訓練の支障にならないように見学されますようお願いいたします。
訓練開始までしばらくお待ちください。
- 6 -
時
刻
No.1
08:45
∫
08:55
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
開始式
①訓練統監(知事)
会場到着
訓練統監
訓練推進部アナ
M-1
上空をご覧下さい。本訓練にあわせ岡山県沿岸部を上空から視察をされていた伊原木
知事が岡山県消防防災ヘリコプター「きび」で本会場に降着いたします。
県消防防災セン
ター
( )
M-4
ここで、岡山県消防防災ヘリコプター「きび」について紹介します。
岡山県消防防災ヘリコプター「きび」は、平成21年10月に本格運航を開始し
ました。県下消防本部から派遣された8名の隊員と運航受託会社のスタッフによ
り、火災・救急・救助・災害応急活動にあたっています。
到着
(臨時ヘリポート降着後、知事は公用車両[ライトバン][ガード:梶原副参事、運
転:中田主事]に乗車して本部テント前に到着して頂く)
危機管理監
(訓練参加団体の代表者は所定の位置についておく。)
(危機管理監は知事の到着を本部テントの位置で出迎えてから、訓練開始式の所定の
位置につく)
所定位置へ
(知事の状況を見計らって、訓練開始式開始のアナウンス、合図は田原参事が実施)
09:00
∫
09:01
②訓練開始申告
(岡山県)
(岡山市)
只今から、平成25年度総合防災訓練の開始にあたり、訓練統監に対して訓練実施
副本部長である岡山県危機管理監が、訓練開始申告を行います。
訓練統監
登壇
訓練統監、登壇願いします。
(危機管理監の「気をつけ、訓練統監に対して、敬礼」の号令で、開始式に参列した
訓練参加機関の代表者全員が挙手の敬礼を行う。これに対して、訓練統監は、挙手
の答礼(正面→左→右→正面→手を降ろす)を実施)
危機管理監 統監に敬礼
訓練統監答礼
危機管理監
申告
訓練統監
指示
訓練実施副本部
長(危機管理監)
M-3
(答礼後、訓練統監に対して申告)
「平成25度総合防災訓練
参加団体の準備が完了しました。」
(危機管理監、訓練参加部隊指揮者以下の整列者は気を付けの姿勢のまま)
M-2
(これに対し、訓練統監が訓練実施指示)
「よし。
参加団体は、各種災害に即応できるよう、相互に連携し、訓練を実施せよ。」
統監(県知事)
(これに対して、危機管理監が報告を行う。)
訓練実施副本部
長(危機管理監)
M-3
危機管理監 統監に敬礼
訓練統監答礼
「了解しました。」
(「訓練統監に対して、敬礼」の号令で、練参加機関の代表者全員が挙手の敬礼を行
う。これに対して、訓練統監は挙手の答礼(正面→左→右→正面→手を降ろす)を
実施)
- 7 -
訓練統監
降壇
訓練推進部アナ
M-1
訓練統監、降壇願います。
(訓練統監はアナウンス後、降壇しテント内の訓練統監席に戻る。
(この後、岡山市長が登壇し、訓練開始の指示を実施するが、訓練統監は、テント内
の席に着席したまま)
訓練実施本部長
危機管理監
長に敬礼
登壇
訓練実施本部長(岡山市長)の髙谷岡山市長が訓練参加団体に対し、訓練開始の指示
を行います。訓練実施本部長、登壇願います。
(アナウンス後、訓練実施本部長は 式台に登壇する。)
訓練実施本部
(危機管理監の「気をつけ、実施本部長に、敬礼」の号令・動作に対して、訓練実施
本部長は挙手の答礼を実施する。)
訓練実施本部長
答礼
訓練実施本部長
指示
危機管理監 訓練実施本部
長に敬礼
訓練実施本部長 答礼
訓練実施本部長
降壇
(訓練実施本部長は答礼後、訓練開始を指示)
訓練実施本部長
(岡山市長)
訓練推進部アナ
M-2
「ただ今から、平成25年度総合防災訓練を実施する。各参加団体は訓練を開始せ
よ。」
(危機管理監の「気をつけ、実施本部長に、敬礼」の号令・動作に対して、実施本部
長は挙手の答礼を実施する。)
M-1
訓練実施本部長、降壇願います。
(アナウンス後、訓練実施本部長は降壇しテントの訓練実施本部長席に戻る。)
(訓練実施本部長の降壇後、整列をしていた危機管理監は、回れ右をして参列してい
る訓練参加団体の代表者に正対し、「配置につけ」と指示し、危機管理監と訓練参
加団体の代表者は駆け足で退場して訓練が開始される。)
(起震車が本部テント中央付近で停車:あらかじめ地震体験者は乗車しておく)
- 8 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.2
安全確保訓練
09:01
∫
09:02
①緊急地震速報
09:02
∫
09:04
②個人の安全確保訓練
(岡山地方気象台)
(岡山県)
実
施
内
容
担
当
報知音
緊急地震速報
(通信担当)
安全確保行動
訓練推進部アナ
マイク
M-1
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
(緊急地震速報を流す。)
(報知音の後)
M-1
(岡山県)
(訓練参加団体全員)
(見学市民等)
緊急地震速報です。極めて大きな地震が発生しました。強い揺れに警戒して下さ
い。
緊急地震速報です。極めて大きな地震が発生しました。強い揺れに警戒して下さ
い。
只今、気象庁から緊急地震速報が発表されました。強い揺れに警戒してください。
周囲の状況を確認し、あわてずに安全な場所で頭を保護するなど、まず身の安全を確
保してください。
会場の皆さんは、両手で頭を保護するか机の下に身を置くなどの安全姿勢をとり地震
の揺れに備えてください。
皆さん、頭を保護し身を伏せるか、机の下に隠れて下さい。
(備前市、瀬戸内市のそれぞれの会場でも報知音等で状況を現示)
09:03
大規模地震発生
(岡山地方気象台)
(岡山県)
大規模地震発生
[訓練会場にて地震音(20秒程度)を拡声(業者依頼)]
訓練推進部アナ
M-1
地震発生、地震発生。現在、岡山県内は非常に強い揺れを感じています。
(備前市、瀬戸内市のそれぞれの会場でも地震音等で状況を現示)
(岡山会場では本部テント前に配置した起震車を使って、岡山市民の方が安全確保訓
練を実施)
現在、本部前では、市民の方(婦人防火クラブ員)が起震車で地震体験と安全確保
訓練を行っています。
(1分間の体験訓練後、起震車は、体験コーナーへ移動)
- 9 -
時
刻
No.3
09:04
∫
09:05
09:05
∫
09:06
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
津波情報伝達・住民避難指示周知訓練
①大津波警報発表
地震情報等の伝達
(岡山地方気象台)
(岡山県)
②防災行政無線による避難の
呼び掛け
(起震車の体験訓練終了後、直ぐに説明を開始)
岡山地方気象台
(
)
M-5
訓練推進部アナ
M-1
気象台からの「緊急地震速報」、「地震情報」、「津波警報」などの連絡を受けた
県・市では、直ちに災害対策本部を設置するとともに、防災行政無線を使用して、一
斉指令通報により市町村、消防本部、沿岸漁業組合等へ大津波警報・地震情報の伝達
を行います。
危機管理課
(竹内)
M-4
一斉指令通報、一斉指令通報。
県危機管理課から、県民局、市町村、消防本部へ。
9時04分、気象庁から岡山県の沿岸に、「巨大な津波が予想される」との大津波警
報が発表されました。住民の皆さまを避難させて下さい。
(岡山県)
岡山地方気象台です。気象庁は、9時04分、岡山県に大津波警報を発表し
ました。沿岸部や川沿いでは、直ちに安全な場所へ避難して下さい。
県民局及び沿岸市町村は、厳重に警戒してください。
③河川に関する情報提供
09:06
∫
09:09
④陸上での避難呼び掛け
(岡山市)
(岡山市消防局)
(岡山市消防団)
岡山市広報車による津波情
報及び避難指示の住民広報
訓練推進部アナ
M-1
大津波警報が発表されたことを受け、国土交通省岡山河川事務所が国管理河川沿川
の関係市町に対して、津波による河川に関する情報提供を発表しました。
岡山河川事務所
(栗重)
M-5
国土交通省岡山河川事務所です。
津波による河川に関する情報提供第1号を発表します。
平成25年9月1日9時4分に大津波警報が発表されました。
今後、水防警報に準じた水防活動に備え、水防機関は、安全を確保してください。
訓練推進部アナ
M-1
気象台からの大津波警報の発表を受け、岡山市災害対策本部では津波情報に基づき
避難指示を決定し、緊急避難広報活動を開始しました。
岡山市広報車
( )
車載ス
ピーカ
ー
岡山市の緊急広報を行います。
(広報車、消防団車をゆっくり走らせて、市民テント前通過時に、広報文を読み上げ
る。)
現在、会場内を周回走行しておりますのは、岡山市の広報車です。この他には、消
防車両・消防ヘリも活用し住民への避難呼びかけを行います。
- 緊急広報(岡山市から広報)
-
「こちらは岡山市です。本日午前9時04分、岡山県沿岸に訓練大津波警報が発表さ
れました。沿岸及び浸水予想地域の方は、高台またはできるだけ高いビルに早く避
難して下さい。」
(本部テント方向に車両の変換後直ちに、もう1回広報文を読み上げる。合計2回の
み読みあげる。)
- 10 -
09:09
∫
09:14
上空からの避難呼び掛け
⑤瀬戸内市上空
(瀬戸内市)
(岡山県警察航空隊)
(中国管区警察局情報通信部
機動警察通信隊)
県警察ヘリコプター「わし
ゅう」によるヘリテレ映像
の配信、機動警察通信隊に
よるヘリテレ中継車を活用
した映像の受送信
訓練推進部アナ
M-1
瀬戸内市会場ではメイン会場内及び津波被災地域に対して緊急避難広報が地上と上
空から実施されています。
地震発生と同時に岡南飛行場を飛び立った県警察航空隊ヘリコプター「わしゅう」
が瀬戸内市への避難呼びかけを行っています。
県警察航空隊ヘリコプター「わしゅう」から瀬戸内市への呼びかけの映像が入って
参りました。
県警ヘリ
( )
県警察本部
( )
「こちらは県警ヘリです。訓練大津波警報が発表されました。高台またはできるだけ
高いビルに避難して下さい。」
M-4
県警本部から、岡山県警察航空隊ヘリコプター「わしゅう」及び機動警察通信隊
による、画像伝送訓練について説明します。
岡山県警察ヘリコプター「わしゅう」は、テレビカメラを搭載しており、被
災現場などの映像を警察本部へ送信することはもちろん、衛星を利用して、全
国に送信することも可能です。
また、機動警察通信隊は「わしゅう」からの映像をヘリテレ中継車で受信し、
リアルタイムでモニターに映し出す訓練を行っています。
09:14
∫
09:18
⑥備前市市上空
(備前市)
(岡山県消防防災航空隊)
県消防防災ヘリコプター
「きび」によるヘリテレ映
像の受送信
訓練推進部アナ
M-1
備前市会場ではメイン会場内及び津波被災地域に対して緊急避難広報が地上と上空
から実施されています。
地震発生と同時に岡南飛行場を飛び立った県消防防災ヘリコプター「きび」が瀬戸
内市への避難呼びかけを行っています。「きび」から映像が入って参りました。
県消防防災ヘリ
( )
県消防防災セン
ター
( )
「こちらは岡山県消防防災ヘリ「きび」です。訓練大津波警報が発表されました。よ
り遠くに避難して下さい。」
M-4
県消防防災航空センターから、岡山県消防防災ヘリコプター「きび」について
説明します。
「きび」は、平成21年10月に本格運行を開始しました。
「きび」のヘリテレカメラは、通常の可視画像とは別に、赤外線映像も撮影す
ことができます。要請に応じて上空からの映像をリアルタイムで県庁や消防
本部に配信することができます。
- 11 -
時
刻
No.4
09:18
∫
09:20
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
地震被害は、平野部のほか、山沿いでも土砂崩れなど県内全域に及んでおり、岡山
県災害対策本部は、被災者の救出、救助等のため、陸上自衛隊日本原駐屯地の第13
特科隊と連絡をとり、自衛隊の災害派遣を要請します。
自衛隊への災害派遣要請
自衛隊への災害派遣要請訓練
(岡山県)
(陸上自衛隊)
自衛隊への災害派遣
要請
訓練推進部アナ
(県災対TEL-3からTEL-2に電話をかける)
(ベル音)
陸上自衛隊
( )
TEL
-2
はい、こちら陸上自衛隊日本原駐屯地、第13特科隊指揮所です。
県災害対策本部
( )
TEL
-3
こちらは岡山県災害対策本部です。
先ほどの地震発生で岡山県南部は震度6強の揺れを広い地域で観測しており、建物の
倒壊や火災により甚大な被害が発生している模様です。
また道路は寸断され被災地へは道路の啓開が必要です。
被災者の救出、救助、道路啓開等のため、岡山県は自衛隊の災害派遣を要請します。
陸上自衛隊
( )
TEL
-2
わかりました。自衛隊は自主派遣により、初動派遣部隊はすでに出動し、現在岡山
市へ向かい前進中です。部隊主力につきましても、速やかに出動します。
訓練推進部アナ
M-1
一般に、災害時に自治体から派遣要請された自衛隊は、要請者から現地状況につい
て説明を受けるだけでなく、自らもオートバイなどの『偵察部隊』を派遣部隊の本隊
に先行させ、詳細な状況把握に努めます。これを『初動派遣部隊』といいます。初動
派遣部隊は、常時、1時間以内に駐屯地を出発できるように準備し、主力が被災地等
に到着するまでの間、偵察活動、簡易的な応急救助活動を実施します。
(偵察用オートバイ×2、小型トラック(パジェロ)×1周回)
- 12 -
時
刻
No.5
09:20
∫
09:25
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
岡山県消防防災航空隊ヘリコプター「きび」から備前市の住民の避難状況の映像が
入って参りました。
津波襲来前の住民の避難訓練
津波襲来前の住民避難
(岡山県消防防災航空隊)
(岡山県県警)
(NTTドコモ)
県消防防災ヘリコプタ「き
び」による避難状況報告
訓練推進部アナ
県消防ヘリ、こちら県災害対策本部、住民の方々の避難状況を送って下さい。
県消防防災ヘリ
( )
訓練推進部アナ
「こちら消防ヘリ、了解。日生地区の住民の皆さまは、高台や建物の屋上に避難して
います。・・・・・。」
M-1
次に、地上からの状況を送ってもらいます。
なお、地上からの動画伝送は、防災関係機関の株式会社NTTドコモ岡山支店のご
協力により携帯電話回線を利用して送られています。
09:25
∫
09:30
県警ヘリ「わしゅう」によ
る避難状況報告
訓練推進部アナ
M-1
県警ヘリ
(是松)
訓練推進部アナ
岡山県県警ヘリコプター「わしゅう」から瀬戸内市の住民の避難状況の映像が入って
参りました。
県警ヘリ、こちら県災害対策本部、住民の方々の避難状況を送って下さい。
「こちら県警ヘリ、了解。瀬戸内市裳掛地区の住民の皆さまが、高台に避難をしてい
ます。」
M-1
次に、地上からの状況を送ってもらいます。
なお、地上からの動画伝送は、備前市からの映像同様に防災関係機関の株式会社N
TTドコモ岡山支店のご協力により携帯電話回線を利用して送られています。
- 13 -
時
刻
No.6
09:30
∫
09:33
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
津波襲来
大津波到達
大津波の到達情報の伝達
訓練推進部アナ
皆さん、たった今、自衛隊のヘリコプターが津波の映像をとらえました。
津波は、沖合いから沿岸に向けて、何波にも分かれて次々と押し寄せて来ていま
す。津波の先端部分は海上では、それほど高さがあるようには見えませんが、白い波
頭が一直線になって陸地の方に向かってくることが確認できます。
(岡山地方気象台)
(津波の映像をオーロラビジョンに映し出す)
今回の訓練が想定する、南海トラフを震源とした巨大地震による津波はどのように
発生するのでしょうか。まずは、津波の発生メカニズムについてご説明します。
駿河湾から紀伊半島・四国沖には、今回の地震の震源とされる南海トラフと呼ばれる
プレート境界が存在します。「プレート」とは地球の表面を覆う固い岩盤で、それが
1年に数センチ程の速さで一定の方向に動いています。プレートの境界とはプ
レートがぶつかり合うところをさしています。プレート境界では伸び縮みなどのひず
みが生じ、そのひずみが南海トラフでの地震を引き起こす原因です。
太平洋側の海側のプレートが、四国地方や中国地方を載せた陸側のプレートの下にも
ぐりこむことで、プレート境界にひずみのエネルギーが蓄積され、それが限界に達し
たときにプレートが元にもどろうとしてはね上がり、地震が発生します。津波とは、
この海底の変形にともなって海面が変動し、あたかも池に石を投げ入れた時のように
波となって四方に広がっていきます。これが津波です。
津波の伝わる速さは海の深さにより異なり、海が深いほど速くなります。沖合いで
はジェット機並みの速さで、陸に近づいてからも新幹線並みの速さでおそってきま
す。海岸で津波が見えてからでは逃げ切ることはできません。また、津波の高さは海
岸付近の地形で大きく変化します。V字型の湾の奥などの特殊な地形の場所では局地
的に高くなることがありますので特に注意が必要です。
岡山地方気象台
(
)
M-5
瀬戸内海沿岸部で観測した津波の状況を受け、気象台が津波観測に関する情報を発
表します。
こちらは、岡山地方気象台です。気象庁発表の「津波観測に関する情報」で
は、玉野市宇野検潮所で高さ3.0メートルの津波を観測しました。場所によ
っては、検潮所で観測した津波の高さより更に大きな津波が到達しているおそ
れがあります。
- 14 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.7
大津波警報解除
09:33
∫
09:34
①大津波警報解除
実
施
内
津波解除の伝達
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練推進部アナ
M-1
皆様、玉野市宇野検潮所では既に高さ3.0メートルの津波を観測しましたが、本
日は、訓練時間の都合上、津波警報解除の時間設定を早めて訓練を行います。
岡山地方気象台
(
)
M-5
(岡山地方気象台)
岡山地方気象台です。岡山県の沿岸に発表されていた大津波警報は、解除さ
れました。現在、津波警報・注意報を発表している海岸はありません。
ここで津波警報解除の説明を行います。
一般的に、津波の襲来は一度で終わるものでなく、その到達は何度も繰り返されま
す。・・・・・
09:34
∫
09:35
②河川に関する情報提供
(岡山河川事務所)
訓練推進部アナ
M-1
大津波警報が解除されたことを受け、国土交通省岡山河川事務所が国管理河川沿川
の関係市町に対して、津波による河川に関する情報提供を発表しました。
岡山河川事務所
(栗重)
M-5
国土交通省岡山河川事務所です。
津波による河川に関する情報提供第2号を発表します。
1日9時33分に大津波警報は、解除されました。
水防機関は、今後の津波に関する予警報及び津波到達時刻に十分注意し、安全を確保
したうえで、出動し、水防警報に準じた水防活動を行ってください。
訓練推進部アナ
M-1
本日の訓練状況としては、津波警報が解除されたことから、関係機関の応急対策活
動が本格化してきています。それぞれの機関は、地上・上空・海上での情報収集を実
施します。
- 15 -
時
刻
No.8
09:35
∫
09:45
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練推進部アナ
M-1
いよいよ、情報収集の開始です。まず、陸上自衛隊の観測ヘリOH-6がやって参
りました。
自衛隊岡山地本
(
)
M-5
陸上自衛隊から観測ヘリOH-6について紹介します。
観測ヘリOH-6は、定員4名の小型のヘリコプターであり、主として被害状況
等の情報収集のための航空偵察に使用されます。本日参加する機体は、山口県防府
市に所在しております、陸上自衛隊第13飛行隊のOH-6です。
空中からの被害情報の収集・伝達訓練
①陸上自衛隊による被害状況
等の情報収集・伝達訓練
(陸上自衛隊)
(オスカーと航空本部との交信)
- 16 -
時
刻
No.9
09:45
∫
09:46
09:46
∫
09:47
09:47
∫
09:48
訓練項目・実施団体
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
次に、地震・津波により広域・同時に発生している被害について、各防災機関等か
ら岡山県災害対策本部へ情報が入って参りました。
関係防災機関による被害情報の収集・伝達訓練
①道路被害
(岡山県)
(岡山国道事務所)
②河川被害
電話、防災行政無線を使用
しての防災関係機関からの
被害状況報告を想定
訓練推進部アナ
国道被害状況報告
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山国道事務所
(浅井)
TEL
-1
こちらは、国土交通省岡山国道事務所災害対策支部です。地震による道路の通行止
め情報をお伝えします。現在一般国道30号玉野市槌が原にて道路のり面が崩れ下り
線通行止めを行っています。既に復旧作業に入っており、本日12時までに復旧開放
の見込みです。その他の路線については現在点検中ですが、各所で被害が発生してい
る恐れがあります。新しい情報が入り次第お伝えします。
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山県災害対策本部、了解しました。
岡山河川事務所
(栗重)
TEL
-2
《TEL-2からTEL-3へ電話をかける》
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山河川事務所
(栗重)
TEL
-2
こちらは国土交通省岡山河川事務所災害対策支部です。現在、国管理河川の吉井
川、金剛川、旭川、百間川、高梁川、小田川の管理区間内の堤防等河川管理施設の点
検を実施しています。現在、一次点検が完了し異常は発見されていません。引き続き
二次点検を実施します。
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山県災害対策本部、了解しました。
岡山河川事務所
(栗重)
TEL
-2
引き続き、こちらは、国土交通省岡山河川事務所です。
津波による河川に関する情報提供第3号を発表します。
水防警報に準じた水防活動を必要とする状況は解消したと認められます。
津波による河川に関する情報提供を終わります。
河川被害状況報告
(岡山県)
(岡山河川事務所)
③高速道路被害
(岡山県)
(西日本高速道路㈱)
《TEL-1からTEL-3に電話をかける》
(ベル音)
高速道路被害状況報告
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
《TEL-1からTEL-3へ電話をかける》
(ベル音)
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
西日本高速㈱
(中原)
TEL
-1
- 17 -
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
こちらは、西日本高速道路㈱岡山高速道路事務所です。岡山インターチェンジの計
測震度が6強を感知し、現在、山陽自動車道、備前~笠岡間は全面通行止めを行い点
検作業を実施しています。
県災害対策本部
(竹内)
09:48
∫
09:49
④海上・臨海部被害
(岡山県)
(水島海上保安部)
海上部、臨海部被害状況報
告
《水島港等被害状況報告》
TEL
-3
TEL
-3
09:50
∫
09:51
09:51
∫
09:52
⑤コンビナート被害
(岡山県)
(水島コンビナート
地区保安防災協議会)
⑥鉄道被害
TEL
-1
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
水島海上保安部
(
)
TEL
-3
こちらは、水島海上保安部です。現在、津波の被害調査を実施中です。
⑦アマチュア無線による被害
情報収集訓練
(日本アマチュア無線連盟岡山県支部)
岡山県災害対策本部、了解しました。
コンビナート工業地帯の状
況
《TEL-2からTEL-3に電話をかける》
(ベル音)
県災害対策本部
(竹内)
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
水島防災協
(
)
TEL
-3
こちらは、水島コンビナート地区保安防災協議会会長会社の○○です。
地震により水島コンビナートでは、東地区の化学会社で高圧ガスの漏洩が発生し、ま
た、西地区の石油タンクでも配管が損傷し重油が漏洩しています。
このため、自衛防災隊に加え、共同防災隊が出動し、散水、吸着マット、オイルフェ
ンス等により、火災・爆発・拡散を防ぐため、現在活動中です。
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山県災害対策本部、了解しました。
JR現況報告
(岡山県)
(JR西日本)
アマチュア無線による非常
無線通信、被災地域情報の
収集
《TEL-1からTEL-3に電話をかける》
(ベル音)
県災害対策本部
(竹内)
県災害対策本部
(竹内)
09:49
∫
09:50
了解しました。
《TEL-1からTEL-3に電話をかける》
(ベル音)
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
はい、こちら岡山県災害対策本部です。
JR西日本
(
)
TEL
-1
こちらはJR西日本岡山支社です。震度6強を観測したため、JRでは、県内の全線
の異常の有無を点検中です。以上
県災害対策本部
(竹内)
TEL
-3
岡山県災害対策本部、了解しました。
訓練推進部アナ
M-1
次に、一般社団法人・日本アマチュア無線連盟岡山県支部を中心に、アマチュア無
線による非常時の通信訓練を行います。
アマチュア無線
(梶田)
アマチュア
M-5
JR4XEY『訓練、訓練、訓練、JE4SHL/4岡山市内移動局、こちらは
JR4XEY/4岡山メイン会場です。どうぞ』
- 18 -
JE4SHL『訓練、訓練、訓練、JR4XEY/4岡山メイン会場、こちらはJ
E4SHL/4です。了解度59(ファイブナイン)です。どうぞ』
JR4XEY『訓練、訓練、訓練、そちらの被害情報を収集してください。どう
ぞ』
JE4SHL『訓練、訓練、訓練、了解しました。情報収集を行います。どうぞ』
解説担当:JH4LPY梶田
このようにアマチュア無線家はボランティアの立場で初期の被害情報収集を行うこ
とが出来ます。以上でアマチュア無線による訓練を終わります。
- 19 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.10
09:52
∫
09:53
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
災害対策本部の通信機能確保
①災害対策用移動通信機器搬
入訓練
(岡山県)
(総務省中国通信局)
災害対策用移動通
信機器の借受申請
から通信機器の搬入、引き
渡しまで
の一連の手順を検
討・検証
訓練推進部アナ
M-1
ここで、総務省との災害対策用移動通信機器搬入訓練を行います。
この訓練は、総務省中国総合通信局と岡山県が実施し、中国地方非常通信協議会が
協力する訓練であり、災害時に、平時使用している通信手段が使用できない状況の中
で、災害対策用移動通信機器の借受申請から通信機器の搬入、引き渡しまでの一連の
手順を検討・検証するものです。
県現地災害対策
本部
(岡)
M-5
岡山県災害対策本部、こちら現地災害対策本部です。現地では、通信手段がたた
れ、救助活動に支障が出ています。つきましては、総務省中国総合通信局に災害対策
用移動通信機器を要請して下さい。
県災害対策本部
(竹内)
M-4
了解しました。
訓練推進部アナ
M-1
現地災害対策本部の要請を受け、県庁から総務省中国総合通信局(広島市)に要請が
なされます。
以上で総務省との災害対策用移動通信機器搬入訓練を終了します。
09:53
∫
09:58
②県災害対策本部と市災害対
策本部間の初動通信の確保
(岡山県)
(備前市)
(瀬戸内市)
(NTTドコモ岡山支店)
県災害対策本部長(県知
事)と備前市長・瀬戸内市
長間の初動通信の確保
訓練推進部アナ
M-1
皆様、県災害対策本部長である伊原木県知事と備前市災害対策本部長である吉村市
長、瀬戸内市災害対策本部長である武久市長が岡山県保有の携帯移動無線機と可搬型
衛星通信装置で交信を致します。なお、NTTドコモ岡山支店の協力を得てスマート
フォンを活用したテレビ会議も併用いたします。
東日本大震災では自治体の当初の通信の確保は困難でありました。自治体と防災関係
機関との初動通信の確保は極めて重要です。
先ず、備前市長さんと、続いて、瀬戸内市長さんと交信いたします。
09:58
∫
10:03:
知事
携帯型
移動無
線機
備前市長さん、こちら県災害対策本部長です。聞こえますか?
備前市長
携帯型
移動無
線機
よく聞こえます。
知事
携帯型
移動無
線機
こちらもよく聞こえます。備前市の被害の状況はどうですか?
備前市長
携帯型
移動無
線機
- 20 -
相当被害が出ています。住民は高台や津波避難ビルに避難しましたが、避難した地
域が孤立しています。
先ほどから津波避難ビルに避難した住民の方々の二次避難を県消防防災ヘリ「き
び」が実施してくれてます。
知事
携帯型
移動無
線機
備前市長
携帯型
移動無
線機
知事
携帯型
移動無
線機
備前市長
携帯型
移動無
線機
知事
津波避難ビルの状況はこちらにも「きび」から報告が入っています。
県災害対策本部への要望はありませんか。
津波避難ビル以外にも津波による孤立住民がいます。暗くなる前までに優先的に救
助したいと思っていますので、さらなる救助ヘリの派遣をお願いします。
県として救助ヘリの派遣増加を自衛隊に要請しています。
よろしくお願いします。
携帯型
移動無
線機
了解しました。
瀬戸内市長
可搬型
衛星通
信
はい、よく聞こえます。
知事
携帯型
移動無
線機
瀬戸内市長
可搬型
衛星通
信
知事
携帯型
移動無
線機
次に、瀬戸内市長さん、聞こえますか。
こちらもよく聞こえます。瀬戸内市の被害の状況はどうですか?
牛窓地区を中心にもの凄い被害が出ています。
住民は高台に避難しましたが、全員避難したかどうか確認がとれてません。
道路の寸断と津波により孤立地域が発生しています。
また、市内全域で倒壊家屋による行方不明者も発生しています。
邑久町沖の海上には漂流者がいると聞いています。
孤立地域や洋上漂流者の発生はこちらでも予測しています。
県災害対策本部への要望はありますか。
瀬戸内市長
可搬型
衛星通
信
知事
携帯型
移動無
線機
72時間以内の救助が重要と認識しています。
可搬型
衛星通
信
宜しくお願いします。
瀬戸内市長
- 21 -
判明しているだけでも住民の方々を救出する能力は足りません。できるだけ多くの
救助部隊の派遣をお願いします。
救助部隊の効果的な運用を図ります。
知事
携帯型
移動無
線機
訓練推進部アナ
M-1
- 22 -
了解しました。
以上で、災害発生当初の県災害対策本部と備前市・瀬戸内市災害対策本部間の初動
通信の確保訓練を終了します。
時
刻
訓練項目・実施団体
No.11
10:03
∫
10:07
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
FM放送緊急割込による市民への災害緊急情報の伝達訓練
FM放送緊急割込による市民
への災害緊急情報の伝達訓練
FM放送(緊急割込放送)に
よる市民への緊急情報伝達
訓練推進部アナ
M-1
(岡山市)
(岡山シティエフエム)
ここで、岡山市災害対策本部が、コミュニティーエフエム局である株式会
社岡山シティエフエム、愛称レディオモモの協力で、「緊急情報伝達訓練」
を実施いたします。
株式会社岡山シティエフエムは、岡山市を中心に倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、
玉野市、早島町などのおよそ37万世帯、100万人を聴取エリアとして、
周波数FM79.0メガヘルツで放送しています。
岡山市では、岡山シティエフエムに機器を設置して、電話回線で放送中の番組
に割り込み、緊急情報をお伝えすることを可能としています。
年1回の総合防災訓練のほか、偶数月の第4月曜日の午後1時台に、岡山市役
所危機管理課などからの試験放送を行っています。
現在、岡山シティエフエムでは、会場内から防災特別番組を放送中ですが、た
だいまから携帯電話を使用して実際に割り込みを行い、試験放送を行います。
それでは、しばらくのあいだFM放送をお聴き下さい。
( 岡山シティエフエムの番組を流す
《10秒程度》
エフエム
FM
「放送の途中ですが、岡山市からの『緊急割込放送』の試験放送を行います。
この放送は、地震や水害の発生によって市内に大規模な災害が発生した場
合、岡山市が株式会社岡山シティエフエムの実際の放送に割込を行い、市
内の皆様方に緊急情報を直接お知らせするための放送です。」
FM
「岡山市長の髙谷です。
本日9月1日、岡山市では、岡山市中区の市消防教育センターにおいて、
巨大地震の発生を想定した『総合防災訓練』を実施しております。
(アナウンサー)
岡山市
(市長)
)
会場には、多くの市民の方々のご来場をいただき、
また、伊原木岡山県知事を統監として各防災関係機関にもご参加いただき、
合同で行っているところです。
8月30日から9月5日までは防災週間です。
この放送をお聴きの皆様方には、万が一の災害発生に備えて、日頃からの
対策に心掛けていただきますようお願いをいたします。」
訓練推進部アナ
M-1
- 23 -
以上で、岡山シティエフエムの協力によります、「緊急情報伝達訓練」
を終了します。
時
刻
訓練項目・実施団体
No.12
10:07
∫
10:12
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練推進部アナ
M-1
会場内ではバイクが走行しています。岡山県警察広域緊急援助隊交通部隊によるオ
フロードバイクと陸上自衛隊の偵察用オートバイです。オフロードバイク部隊等は、
津波による大量のがれきなどで道路が閉塞している箇所を発見し、直ちに災害対策本
部等に状況を報告いたします。
県警察本部
(
)
M-4
警察本部から広域緊急援助隊交通部隊について説明します。
広域緊急援助隊は、平成7年の阪神・淡路大震災を契機に発足し、現在は全国
で、警備部隊、交通部隊、刑事部隊の約5,600人で編成されています。
広域緊急援助隊は国内での大規模な災害発生時には都道府県の枠を超えて出動
します。
交通部隊は、情報収集、交通規制、緊急交通路の確保及び緊急通行車両の先導
等を任務としています。
会場で活動中のオフロードバイクは情報収集のため重要な役割を担います。
自衛隊
(
)
M-5
道路啓開偵察訓練(地上からの情報収集訓練)
①広域緊急援助隊交通部隊、
及び陸上自衛隊による情報収
集訓練
(岡山県警察広域緊急援助隊
交通部隊)
(第13特科隊)
10:12
∫
10:15
実
②被災情報収集
岡山県
オフロードバイクによる被
害の情報収集訓練
訓練推進部アナ
陸上自衛隊から説明します。
陸上自衛隊のオートバイは、日本原駐屯地の偵察部隊に装備されています。
災害発生時には先遣部隊として、真っ先に災害現場に派遣され情報収集の任務
を遂行します。
一方で、岡山県をはじめ各機関も情報収集をいたします。
まず、国土交通省岡山国道事務所の道路パトカーが前進しています。続いて、岡山
県の道路パトロールカーです。岡山県では、津波警報が解除されたことから、災害現
場に入り被災状況などの情報収集、特に、道路の被害状況の情報収集を始めていま
す。
岡山県
( )
ここで、岡山県から道路パトロールカーについて説明します。
道路パトロールカーは、災害時に災害発生箇所の確認を行い、道路利用者の安全
を確保するとともに災害発生箇所等の早期復旧に努めています。
通常は、道路利用者に支障を及ぼす恐れがないか、定期的に管理する道路のパ
トロールを実施しています。
訓練推進部アナ
JR西日本岡山支社の緊急車両が被災状況の確認を行っています
続いて、西日本高速道路株式会社及び本州四国連絡道路株式会社の緊急車両が通り
ます。高速道路における被災情報の収集を行っています。
- 24 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.13
10:15
∫
10:25
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練推進部アナ
M-1
いよいよ被災現場への進出です。上空をご覧下さい、陸上自衛隊の多用途ヘリコプ
ターUH-1が近づいて参りました。これから、搭乗しているレンジャー隊員が被災
現場にリペリングにより進出いたします。
陸上自衛隊
(秋山)
M-5
被災現場への空中からの進入訓練及び救出訓練
被災現地進出
リペリング
特殊降下(リペリング)に
よる被災現地への進出
(陸上自衛隊)
陸上自衛隊より説明いたします。
ヘリから降着します隊員は、陸上自衛隊で最も過酷な訓練と言われているレンジ
ャー訓練を終了したレンジャー隊員です。どんな気象状況も克服して、陸から、空
から、海から被災現場に進出していきます。
本日はロープを使った特殊降下で岡山市の被災現場に降着します。
続いて、多用途ヘリコプターUH-1について紹介します。多用途ヘリコプター
UH-1は、定員13名の中型ヘリコプターであり、主として人員又は物資等の輸
送に使用されます。また、ホイスト装置を使用した孤立者救助、水のうを使用して
の空中消火と幅広く各種災害に対応する能力を有しています。本日参加する機体
は、観測ヘリコプターOH-6と同じ、山口県防府市に所在する陸上自衛隊第13
飛行隊のUH-1です。
降着した隊員は、津波避難ビルの屋上から救助を求めている人を発見し、津波避難
ビルに向かいます。本日は、本会場の訓練等を津波避難ビルに見立てております。
10:25
∫
10:30
現地連絡員(県職員)の現地
進入
(岡山県)
()
自衛隊ヘリを活用し備前市
に現地連絡員(県職員)を
派遣
訓練推進部アナ
M-1
引き続いて、上空をご覧下さい。その自衛隊のOH-6が接近してきました。これ
から備前市災害対策本部に派遣される県職員を空輸します。
(臨時ヘリポートに降着後、県職員を搭乗させて、無線交信を行う)
県災害対策本部
自衛隊連絡班
自衛隊
衛隊無
線
「ハンター、こちら県災害対策本部連絡班、状況おくれ。」
陸自ヘリ
ヘリ無
線
県災害対策本部
自衛隊連絡班
自衛隊
無線
「こちら災害対策本部連絡班、了解した、終わり」
訓練推進部アナ
M-1
本日は、岡山県危機管理課中田主事がヘリに搭乗しております。
「災害対策本部、こちらハンター、これから、現地連絡員を乗せ備前市に向かう、
おくれ」
(陸自ヘリ OH-6が離陸してから、県消防防災へり「きび」が接近)
- 25 -
10:30
∫
10:40
津波避難ビルからの救
出
津波避難ビルからの
二次避難(救出)
訓練推進部アナ
M-1
県消防防災航空
隊
( )
M-4
(岡山県消防防災航空隊)
続いて、県消防防災ヘリ「きび」が近づいて来ました。先程の自衛隊員から津波避
難ビルの屋上に負傷した人が取り残されている模様との連絡が入り、これから「き
び」が救出いたします。
県消防防災航空隊から説明いたします。
本訓練での救助活動は、ビル屋上に避難した要救助者のもとに機体に装備された
ホイスト装置を使用して航空隊員が屋上に降下し、簡易縛帯を使用して吊り上げ
救助します。狭いビルの屋上での活動となるため、ホバリング操作・救助活動と
もに難易度が高く、高度な技術が必要なオペレーションとなります。
こういった救助活動は、山岳地や海上、河川やビルの上など様々な場所で実施す
る必要があるため、岡山県消防防災航空隊では日々様々な条件を想定した救助訓
練を実施しています。
- 26 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.14
10:40
∫
10:45
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
ここで、鳥取県の災害応援隊と香川県の派遣連絡員が岡山県災害対策本部に到着し
ましたので、岡山県災害対策本部長伊原木知事に到着報告をして頂きます。
広域応援受援訓練
鳥取県職員災害応援隊と香川
県の連絡職員との到着
(鳥取県)
(香川県)
(岡山県)
広域応援協定による鳥取県
応援隊と香川県の連絡職員
の到着及び紹介
訓練推進部アナ
(状況により、車両での入場)
鳥取県災害応援隊、香川県派遣連絡員、所定の位置について下さい。
(両県の職員が本部テント知事席の前に出る。アナウンスの間、そのままで待機)
鳥取県職員災害応援隊について説明します。
職員災害応援隊は、平成15年に発足し、東日本大震災には3月13日から派遣さ
れ支援に当たりました。
職員災害応援隊は、日頃から、ブルーシート張り工法、仮設トイレの組み立て支援要
領、ロープワーク訓練、応急手当、災害時負傷者搬送訓練、規律訓練、各資機材取扱
訓練(梯子等)を定期的に訓練し派遣に備えています。
本日は、応急担架作成要領と搬送方法・ロープ訓練を参加されている住民の方々に
展示しながら体験して頂くために職員を配置して頂いています。
次に、岡山県と香川県では平成24年に締結された「中国・四国地方の災害等発生
時の広域支援に関する協定」に基づき、災害発生当初から円滑かつ迅速に支援を行う
こととしています。
本日は支援を迅速に行うため、香川県から支援のための情報収集を行う連絡員の派
遣がありました。
それでは、到着報告をしていただきます。
災害対策本部長、伊原木知事、マイクの位置までお進み下さい。
鳥取県と香川県、到着報告をお願いします。
鳥取県から応援
隊
M-3
香川県の連絡職
員
M-3
災害対策本部長
知事
M-2
訓練推進部アナ
M-1
(鳥取県と香川県からの派遣職員を代表して鳥取県の代表者が知事に対して敬礼と号
令し、全員が挙手の敬礼を行う。知事はこれに対して挙手の答礼を行う。知事の答礼
後、鳥取県派遣職員が到着を報告)
鳥取県災害派遣隊○○名、ただ今到着しました。
(鳥取県の報告が終わったら、香川県派遣連絡員が到着を報告)
香川県○○名、ただ今到着しました。
鳥取県・香川県の職員の皆様、お疲れ様です。よろしくお願いします。
(訓練統監の挨拶終了後、鳥取県派遣職員の代表者が知事に対して敬礼と号令し、全
員が挙手の敬礼を行う。知事はこれに対して答礼する。)
これで、鳥取県災害応援隊と香川県派遣連絡員の到着報告を終了します。
鳥取県災害応援隊、香川県派遣連絡員、元の位置に戻って下さい。
- 27 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.15
洋上漂流者の救助訓練
10:45
∫
10:50
①航空自衛隊「U-125A」
救難捜索機による情報収集
実
施
内
容
地震発生・津波襲来に伴
い、被害情報収集等のため
に航空偵察を行う
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練推進部アナ
M-1
皆様、これから東の上空に、岡山県を含む瀬戸内海沿岸部の捜索のため、福岡県芦
屋基地から航空自衛隊救難捜索機がやって参ります。
自衛隊岡山地本
(
)
M-5
自衛隊岡山地方協力本部から説明します。
①導入
芦屋救難隊は、福岡県遠賀郡芦屋町の航空自衛隊芦屋基地に所在し、救難捜索
機「U-125A」(ユー・イチニーゴー・エー)及び救助ヘリコプター「UH-
60J」(ユーエッチ・ロクジュウ・ジェイ)をもっ て様々な救難活動を行って
います。
②救難捜索機の進入
救難捜索機「U-125A」が会場西側から進入して参ります。
この後、会場上空を旋回し、被災地を偵察し、情報を収集します。
③救難捜索機の旋回中
「U-125A」救難捜索機は、機体側面の大型捜索窓や胴体下部に 取り付け
られた捜索用レーダー、機体前部に取り付けられた赤外線捜索カメラ及び要救助者
の生存率を高めるための援助物資投下装置などを備え、救助ヘリコプターに
先だって活動を開始します。
航空自衛隊芦屋救難隊は、離島や山岳地における災害派遣も行ってお り、厳し
い災害現場等においても、迅速に人命を救助出来るよう、昼夜、厳しい訓練を実施
しております。
本日は、岡山市上空だけでなく備前市・瀬戸内市を含む岡山県沿岸部の偵察・情
報収集を行っています。
訓練推進部アナ
10:50
∫
11:00
海上捜索訓練
M-1
訓練推進部アナ
東の方向をご覧下さい。 航空自衛隊救難捜索機が飛行して参ります(ました)。
海上漂流者吊上げ救助訓練
海上漂流者救助搬送訓練
次に、地震による津波で瀬戸内市邑久町沖の海上に多数の漂流者が発生していると
の想定で、航空自衛隊航空機、瀬戸内警察署警備艇、岡山県水難救済会救助艇及び水
島・玉野海上保安部巡視艇により、関係機関が連携しての洋上での捜索・救助訓練を
実施します。
(玉野海上保安部)
巡視艇たまなみ
(水島海上保安部)
巡視艇みずなみ
玉野海上保安部から説明します。
航空自衛隊の航空機が上空から被害の状況を調査しておりましたところ、邑久町木
島周辺の海域に多数の漂流物及び漂流者があるとの連絡がありました。
- 28 -
(航空自衛隊)
U-125
(瀬戸内警察署)
警備艇はいたか
(岡山県水難救済会)
牛窓町漁協救難所救難艇
(岡山県警ヘリ)
(NTTドコモ岡山支店)
津波により住民が遭難した
旨の連絡により、巡視艇2
隻、警備艇1隻、救助艇1
隻が出動し、海上捜索を行
う。
現在、瀬戸内市邑久町木島沖合いにおいて漂流者が多数流されているとの通報を受
け、水島・玉野海上保安部から巡視艇2隻が出動しております。
また、瀬戸内警察署から『警備艇はいたか』が、岡山県水難救済会牛窓町漁業協同
組合救難所から救助艇『第八せと丸』がそれぞれ出動して海上の捜索を実施しており
ます。
航空自衛隊は、上空から航
空機による捜索を行う。
上空から捜索を実施しておりました、航空自衛隊所属U-125Aにより、漂流者
の捜索が行われ、漂流者を発見したとの連絡がありました。
航空自衛隊捜索機が、海上
を漂流する遭難者を発見、
各機関に通報する。
現在、沖合いを捜索中の2隻の巡視艇は、玉野海上保安部所属の「たまなみ」と水
島海上保安部の「みずなみ」です。
2隻ともに、岡山県沿岸を中心とした瀬戸内海での海洋秩序の維持、海難救助、海上
災害の防止、海洋汚染の取り締まり、海上交通の安全確保等を任務としております。
津波により漂流した住民1
名(ダミー)を巡視艇が揚
収、CPRを施しつつ救難
艇に引継邑久町漁協前の虫
明漁港岸壁に搬送し、瀬戸
内市消防救急車に引き渡
す。
現在、漂流者1名の揚収救助を行っておりますのは、瀬戸内警察署所属の「警備艇
はいたか」です。
「はいたか」は、平成2年に日本のエーゲ海と言われる牛窓海域を管轄する瀬戸内警
察署に配備されました。
定員13名、最大速度32ノット(時速約60キロ)の高速艇で、緊急時の対応、海
上犯罪の取り締まりや水難救助活動に活躍しています。
また、先ほど紹介しました「巡視艇みずなみ」においても、漂流者1名の揚収救助が
行われています。
津波により漂流した住民1
名(ダミー)を警備艇が揚
収、CRRを施しつつ邑久
町漁協前の虫明漁港岸壁に
搬送し、瀬戸内市消防救急
車に引き渡す。
(漂流者を船内に揚収後)
漂流者2名は救助されましたが、意識がなく心肺停止状態であることから、警察官
及び海上保安官が心肺蘇生を施しております。
これから、「警備艇はいたか」及び岡山県水難救済会牛窓町漁業協同組合救難所に
所属する救助艇『第八せと丸』により、虫明漁港内の岸壁まで艇送し、瀬戸内市消防
本部救急車に引き継ぎます
訓練推進部アナ
M-1
岡山県水難救済会は、岡山県内の漁業関係者やマリーナ関係者等で構成された水難
救助のボランティア団体で、海で事故があった場合、海上保安部や地元の警察、消防
等を通じて事故情報が入り、岡山県下13箇所の内、最寄りの救難所から救助艇や救
助員が現場に赴き、救助活動にあたります。
また、岡山県水難救済会は、災害時においても、被災者や緊急支援物資の輸送等の
活動を積極的に行う旨の協定を沿岸の7市と締結し、県民の皆様の安全・安心に寄与
しております。
以上で、津波漂流者の救助訓練の映像伝送を終了します。
- 29 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.16
11:00
∫
11:02
実
施
内
容
担
当
マイク
内容(解説及アナウンスび指示・報告)
救護所開設訓練
救護所の開設訓練
(岡山県)
(日赤岡山県支部)
日赤救護班による救護所の
開設
訓練推進部アナ
M-1
日赤
M-1
(訓練推進部
アナが実施)
ここで救護所の開設訓練をご説明いたします。
先ずは、日本赤十字社岡山県支部による車両が進入してきました。救護所は白旗の
方向です。
日本赤十字社岡山県支部による救護所では、被害が甚大で、負傷者が多数出ている
状況で岡山県災害対策本部から、医療救護班の派遣要請を受けた日本赤十字社岡山県
支部は直ちに医療救護班を派遣し、救護所を開設、傷病者の受入準備を整えます。
日本赤十字社岡山県支部から日赤の救護所についてご説明いたします。
日本赤十字社は、災害救護活動を第一の使命として活動を行っています。いち早
く医療救護活動を展開し、一人でも多くの命を救うため、岡山県支部では常備9個
班の医療救護班を編成し、災害に備えています。
本日は、医師・看護師・主事からなる1個班(7名)とボランティア等総勢47
名が訓練に参加しています。
ただ今、救護所が改札されておりますが、救護所の中には医療セット・組み立て
式ベッド・担架・蘇生器などの各種資機材を配置しています。
また、赤十字は、被災者はもちろん、救護関係者に至るまでの「災害時のこころ
のケア」についても積極的に取り組んでおります。
11:02
∫
11:03
(岡山市保健管理課)
(岡山市保健所)
(岡山市内医師会連合会)
(岡山市医師会)
岡山市及び岡山市内医師会
連合会・岡山市医師会救護
班による救護所の開設
訓練推進部アナ
M-1
次に、日本赤十字社岡山県支部の後を行進しているのは岡山市及び岡山市内医師会
連合会・岡山市医師会救護班の車両です。救護所の開設は黄色の旗の方向になりま
す。
岡山市災害対策本部では、各関係機関との協議の結果、岡山市保健所長により救護
所を開設することが決定されました。併せて、日本赤十字社岡山県支部、岡山市医師
会及び岡山市内医師会連合会に対して救護所への医療救護班の派遣を要請しました。
救護所では医療救護班が待機しています。
今後、この救護所には各事故の救出現場から多数の負傷者が運ばれる予定です。
○○医師会
(
)
M-5
医師会では、災害時の医療救護活動について岡山市と協定を締結してお
り、医師1名、看護師2名の計3名を1個班とし、災害時は医療救護班とし
て市民病院班を含め29個班を編成することとしています。
救護所の中には、ベッド・蘇生器などの資機材の他、各種医療器具・医薬
品などが備え付けられています。本日は、日赤の救護所と協力して活動しま
す。
- 30 -
11:03
∫
11:04
11:04
∫
11:05
(広域緊急援助隊刑事部隊)
(岡山県医師会)
(岡山県歯科医師会)
多数死体検視・身元確認等
訓練推進部アナ
M-1
陸上自衛隊
(
)
M-5
訓練推進部アナ
M-1
警察本部
(是松)
M-5
次に、青旗の方向をご覧下さい。行進はしていませんが、
自衛隊が野外手術システムによる救護所を開設しています。
陸上自衛隊から説明します。
この野外手術システムは、海田市駐屯地に所在する第13後方支援隊の衛生
隊に1個セット装備され、手術車、手術準備車、滅菌車、補給車から構成さ
れています。
一日あたり10人~15人の開胸、開腹、開頭などの初期外科手術及びX
線撮影、生化学検査を行うことができます。
各車両とも荷台にシェルターを搭載しており、車載状態とシェルターを地上
に卸した状態で使用することができます。車載状態であれば約1時間で開設
することができます。
次に、進行しているのは、検視・遺体安置所を開設する岡山県警察広域緊急援助隊
刑事部隊の車両です。救護所隣のテント、赤旗の方向をご覧下さい。
死亡が確認された被災者の検視、遺体安置所の開設位置です。
岡山県警察本部から多数死体の検視、身元確認等の活動について説明します。
岡山県警察広域緊急援助隊刑事部隊は、平成18年に設置された部隊で、災害現
場に設置された検視、遺体安置場所において、医師会及び歯科医師会から派遣さ
れた医師及び歯科医師と合同で、災害で亡くなられた方の検視や身元確認、行方
不明者の届出の受理などの活動を行います。
東日本大震災でも岡山県から広域緊急援助隊刑事部隊、医師、歯科医師が東北地
方に派遣され、検視、身元確認等の活動を行っております。
訓練推進部アナ
M-1
- 31 -
以上で、救護所の開設訓練を終了いたします。なお、日赤、医師会、自衛隊の救護所
は、本日の実患者発生時の救護所として活用しています。
時
刻
訓練項目・実施団体
No.17
11:05
∫
11:06
実
施
内
容
内容(解説及アナウンスび指示・報告)
医療救護班の派遣要請訓練
医療救護班の派遣要請
(岡山市)
(備前県民局)
岡山市から備前地域災害医
療本部へ医療救護班の派遣
要請
訓練推進部アナ
M-1
地域災害医療本
部(
)
TEL
-3
市災害対策本部
(
)
TEL
-4
「こちらは岡山市災害対策本部です。岡山市では市内各所に救護所を開設し、市内医
師会連合会から救護班の派遣を受けていますが、救護所を増やしたいので医療救護班
の手配をお願いします。」
地域災害医療本
部(
)
TEL
-3
「了解しました。直ちに、県の災害医療本部を通じ、県医師会に連絡して医療救護班
の派遣を手配します。
また、医薬品等必要資機材の手配も併せて行いますので、今後も逐次報告願いま
す。」
市災害対策本部
(
)
TEL
-4
「了解しました。」
- 32 -
ここで、災害時の医療活動を調整するため、岡山市は備前地方災害対策本部の下に
設置される備前地域災害医療本部と連携し、救急医療の対応を行います。
《TEL-4からTEL-3に電話をかける》
(ベル音)「はい、こちらは備前地域災害医療本部です。」
時
刻
訓練項目・実施団体
No.18
11:06
∫
11:08
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
サイレントタイムの設定及び応急危険度判定士要請訓練
サイレントタイムの設定
(全機関)
サイレントタイ
ムの設定
訓練推進部アナ
皆様、サイレントタイムを取りますので、ご協力をお願いいたします。
サイレントタイムとは、災害時などに重機等の活動を止め静粛を保つことです。
1995年の阪神淡路大震災の際、ヘリコプター等が飛び交ったため、生き埋めとな
った方々の声が聞こえなかったという教訓からこのサイレントタイムの導入が叫ばれ
るようになりました。このサイレントタイムが救助の明暗を分けることも考えておか
なければなりません。さあ、皆さん、サイレントタイム開始です。
(1分程度の時間を取ることとするが時間については状況により判断する)
ご協力ありがとうございました。
11:08
∫
11:09
応急危険度判定士 への協力要
請訓練
被災住宅の応急危険度判定
活動に向けた民間判定士へ
の協力要請
訓練推進部アナ
ここで、 応急危険度判定士 への協力要請訓練を行います。被災した住宅の余震に
よる二次災害を防止するため、県では被災直後から情報収集を行い、応急危険度判定
支援本部を設置します。
(岡山県)
(岡山県建築士会)
先ほど岡山市・備前市・瀬戸内市災害対策本部から県災害対策本部へ応急危険度判
定の支援要請がありましたので、県は一般社団法人岡山県建築士会へ民間判定士の出
動の協力要請を行います。
岡山県建築指導
課
(小林)
岡山県から説明します。
建築物の応急危険度判定とは、大地震により被災した建築物を調査し、その後発生
する余震などによる倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下、附属設備の転倒などの
危険性を判定し、人命にかかわる二次的災害を防止することを目的としています。
判定結果は「赤」「黄色」「緑」の判定ステッカーで表されます。
あくまでも、「人命にかかわる二次的災害の防止」のため、短い時間での応急的な
判定であり、市町村が、災害による被害の程度を照明する「り災証明」とは全く異
なるものです。
《TEL-2からTEL-3に電話をかける》
岡山県建築士会
(
)
TEL
-3
(ベル音)「はい、こちらは岡山県建築士会です。」
岡山県建築指導
課
(小林)
TEL
-2
「こちらは岡山県建築指導課です。被災建築物の応急危険度判定の出動について、民
間判定士への連絡調整の協力をお願いします。
民間判定士の必要人数は50名。判定活動期間は9月2日から9月4日までの3日
間です。
判定活動場所は岡山市・備前市・瀬戸内市内。参集場所は岡山市内山下の岡山県庁
駐車場、参集時間は2日午前8時です。参集の際の交通手段は、徒歩、自転車、バ
イクとします。よろしくお願いします。」
- 33 -
岡山県建築士会
(
)
TEL
-3
- 34 -
「了解しました。岡山県建築士会の○○です。それでは直ちに民間判定士への連絡を
行い、後ほど派遣可能人数を連絡します。」
時
刻
訓練項目・実施団体
No.19
11:09
∫
11:40
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
負傷者大量発生事態対処訓練
A:車両の多重衝突事故にお
ける救出・救護
(岡山市消防局)
(日赤岡山県支部)
(岡山赤十字病院)
(市内医師会連合会)
(高圧ガス地域防災協議会)
(岡山県石油商業組合)
(岡山市安全安心ネットワー
ク連絡協議会)
(日本自動車連盟)
地震の発生に伴うA:ガス
ボンベ積載トラック、燃料
タンク車等の多重衝突事
故、B:土砂により埋没し
た車両事故、C:家屋の倒
壊を想定した救出、トリア
ージ、応急手当、搬送等
訓練推進部アナ
続いて、訓練番号19「負傷者大量発生事態対応訓練」を行います。
この訓練は、地震発生に伴う、3つの救出・救護が必要な負傷者発生現場の状況を
想定し、 3つの現場での対応訓練を同時並行して行います。
その状況の一つは、A:車両の多重衝突事故における救出・救護です。この多重衝突
事故では、輸送中の塩素ガスボンベを積載したトラック、燃料積載タンクローリー
車、マイクロバス1台及び乗用車2台が地震動により衝突を起こし状況を想定しま
す。
次に、B:土砂に埋もれた車両内からの救出・救護、
B:土砂に埋もれた車両内か
らの救出・救護
(広域緊急援助隊警備部隊)
(岡山中央警察署)
そしてC:倒壊家屋からの救出・救護を想定した状況です。
訓練は、高圧ガス地域防災協議会、岡山県石油商業組合、岡山県警察、陸上自衛
隊、川崎医科大学附属病院、岡山市消防局、岡山市内医師会連合会、日本赤十字社岡
山県支部、県内災害拠点病院、岡山市連合町内会などが連携して行います。
C:倒壊家屋からの救出・救
護
(第13特科隊)
(第305施設隊)
それでは、訓練を開始します。訓練開始!!
D:浸水した水の排除等の特
定緊急水防活動
(岡山河川事務所)
(TEC-FORCE)
☆各医療機関の医療救護班に
よる応急対応:
(岡山市内医師会連合会)
(日本赤十字社)
☆ドクターヘリによる重症者
の災害拠点病院への搬送:
(川崎医科大附属病院)
(岡山市内医師会連合会)
(岡山赤十字病院)
☆被災車両の撤去:
(日本自動車連盟)
☆多数死体検視及び遺体の身
元確認等:
(広域緊急援助隊刑事部隊)
(岡山県医師会)
(岡山県歯科医師会)
- 35 -
A:多重事故救出・救助訓練
高圧ガス地防協応援隊車
(岡山市消防局)
(日赤岡山県支部)
(岡山赤十字病院)
(市内医師会連合会)
(高圧ガス地域防災協議会)
(岡山県石油商業組合)
(岡山市安全安心ネットワー
ク連絡協議会)
(日本自動車連盟)
漏洩箇所への噴霧注水及び
警戒区域設定
※トラック及びタンクローリーは、予め態勢をとる。バスが動き始めて訓練場に来て停車し
たら、衝突音(ガ~ン)を出す。
《ボンベ積載トラックの運転員が車から降りて状況を確認し、119番する。》
高圧ガス地防協
(
)
Mー5
もしもし消防ですか? こちらは塩素ガスボンベ搭載トラックの運転員です。岡山
市内桑野で多重衝突事故に巻き込まれました。ボンベから塩素が漏れています。至急
対応をお願いします。なお、燃料積載のタンクローリー車も巻き込まれ、燃料が漏れ
ています。
《運転員の連絡を確認し、関係機関の車両は順次発進する。警察・消防の化学防護服
を着用した隊員が現場到着、ガス検知及び濃度測定防災事業所応援隊が出動。ガス
が漏洩し危険である旨を連絡。協力して進入防止柵をトラック周辺に設置》
岡山市消防局
(
)
M-4
高圧ガス地防協
(
)
M-5
岡山市消防局から説明します。
塩素ガスが漏洩している災害現場では、化学防護服を着装した隊員が先着し、
ガス検知器で濃度を測定し、警戒区域を設定するとともに、負傷者の救出にあた
ります。
今回の訓練では、有毒物質を洗い流すための除染等の処置は行いません。この
ような負傷者が多数発生している現場では、関係機関が連携し、迅速な対応が必
要となります。以上です。
岡山県高圧ガス地域防災協議会から説明します。
本日の訓練は、当協議会会員会社の「○○株式会社」のご協力により、塩素ガ
スボンベを積載したトラックが多重衝突事故に巻き込まれ、ボンベのバルブ付近
が損傷し塩素ガスが漏れているという想定で実施しています。
事故車両の運転員は消防・警察、輸送業者などへ事故の通報をするとともに、
危険防止措置を行い、また、通行車両・付近住民等にも注意を呼びかけます。
塩素は毒性が強く、空気に比べて重いガスですので、風上や高いところに避難
することが大切です。
警察・消防機関から要請を受けた当協議会の最寄りの防災事業所の応援隊は、
事故現場に出動し、警察・消防の指揮を受け、付近のガス濃度の測定、ガス漏れ
箇所の特定、ガス漏れ防止の応急措置を行った後、付近の安全確認を行います。
漏洩した塩素を吸収させるには、消石灰が取扱も容易で有効です。漏洩箇所へ
の散水は、腐食を促進して、漏洩部の拡大を招くため、行わないようにします。
石油商業組合
( )
M-4
岡山県石油商業組合から説明します。
燃料輸送用のタンクローリーが、輸送中に万一事故などが生じた場合には、消防
・警察などの関係機関へ連絡し、燃料の漏洩が発生している場合には、吸着マッ
- 36 -
トなどでの対処を行います。
また、今現在、災害時に燃料補給できるよう、緊急用発電機を設置した中核給
与所が35箇所、災害拠点への燃料供給を目的とした小口燃料配送拠点が10箇
所設置する等、災害時に対応可能な自家発電設備を有する給油所が県下各地で稼
働できるよう準備を進めております。
B:土砂に埋もれた車両から
の救出・救助訓練
土砂埋没車両からの救出救
助訓練
訓練推進部アナ
M-1
広域緊急援助隊が土砂に埋没した車両からの被災者の救出訓練及び交通規制訓練を
行っています。
車両2台が土砂に埋設し、中に被災者が取り残されている模様です。
県警察本部
(是松)
M-4
警察本部から広域緊急援助隊による救出救助・交通規制訓練について説明しま
す。
土砂に埋もれた車両から救出救助を行っている部隊は、広域緊急援助隊警備部
隊です。
警備部隊は救出救助、情報収集、避難誘導を主な任務としています。
会場で活動中の警備部隊は、レスキューツールなどの装備を使って車両を切断
し、車内に閉じ込められた被災者の救出を行っています。
車両を切断する際、燃料への引火防止等、細心の注意を払いつつ、安全かつ迅
速に被災者を救助しなければならないことから、高度な判断能力および資材活用
能力が求められます。
(広域緊急援助隊警備部隊)
(広域緊急援助隊交通部隊)
現場周辺で交通規制を行っている部隊は、広域緊急援助隊交通部隊です。
「交通規制中」と表示している車両はサインカーです。
会場の訓練では、警備部隊による救出救助活動をスムーズに行うため、交通部
隊がサインカーを使用し、交通規制を行っています。
C:倒壊家屋からの救出・救
助訓練
(第13特科隊
:日本原自衛隊)
(第305施設隊
:三軒屋自衛隊)
地震による倒壊家屋からの
救出・救助
訓練推進部アナ
M-1
奈義町、日本原駐屯地に所在しています第13特科隊及び岡山市北区宿、三軒屋駐
屯地に所在しています第305施設隊が、地震により多くの家屋が倒壊し、家屋の下
敷き及び閉じ込められた方々の人命救助活動を行っています。
陸上自衛隊
(永見)
M-6
陸上自衛隊から倒壊家屋の下敷きになった方々の救出救助訓練について説明をし
ます。
隊員が装備し、また作業で使用している器材は、陸上自衛隊が装備している人命
軽救助システムの個人及び分隊用資材です。
救出現場に到着した分隊長は捜索命令を下達し、はじめに、偵察活動に移りま
す。本日は、可燃性ガス探知機及び空気濃度測定器を使用して捜索現場内の安全
を確認し、偵察を開始します(しました)。
次に、捜索に障害となる瓦礫の除去のために油圧ショベルにより障害物の除去を
行います。東日本大震災時にも活躍しました。
要救助者の発見のためには、まず、問いかけを実施し、目視が困難な場合、破壊
構造物探知機を活用します。破壊構造物探知機は、3m先の物を暗闇でも確認す
ることが可能であり、本訓練では、わずかな隙間から要救助者を捜索しました
(しています)。
要救助者が発見できれば、救出口の開設をエンジンカッタ、油圧カッタ、チェン
- 37 -
ソー等を使用して開設し、倒壊家屋内に浸入して救助者(実員×2名:1名は日
赤赤十字飛行隊ヘリで後送する要員、ダミー×1:検視所に搬送する人形)を救
出し、救急隊員に引き渡します(ました)。
ただ今、1名が救助されました。続いて2人目が救助されました。更に3人目が
救助されました。
※
救護所テントから検視場所への遺体(ダミー)の搬送要領等については、自衛隊
と警察の調整による。ダミーの人形1体は、岡山市西消防署から自衛隊が借用し、
訓練終了後返納する。)
11:25
∫
11:35
☆(川崎医科大附属病院)
(岡山市内医師会連合会)
(岡山赤十字病院)
ドクターヘリによる重症者
の災害拠点病院への搬送
訓練推進部アナ
M-1
重症者発生通報を受けた岡山市消防局から、川崎医科大学附属病院高度救命救急セ
ンターに通報され、ドクターヘリが医師を乗せ、現場に移動しています。このドクタ
ーヘリは消防無線機を搭載しており、
地上の消防隊と連絡交信をすることができます。
岡山市消防
「岡山101から ドクターヘリ岡山1、現在地を連絡願います。」
ドクヘリ
消防無
線
消防無
線
「ドクターヘリ岡山1、現在岡山市上空、そちらの状況どうぞ」
岡山市消防
消防無
線
「岡山101 了解。」「地震により、多くの負傷者が発生しています。至急現場に
着陸願います。どうぞ」
ドクヘリ
消防無
線
「ドクターヘリ岡山1
岡山市消防
消防無
線
「ヘリの着陸位置は、岡山市中区桑野の消防教育訓練センターです。回転灯を点滅さ
せた日赤救急車の近くに着陸してください。どうぞ」
ドクヘリ
消防無
線
「ドクターヘリ岡山1、了解」
M-1
ドクターヘリは、地元消防、警察および公的機関等の要請を受け、傷病者の発生場
所に救急医療専門の医療スタッフを短時間で搬送し、救急現場から適切な初期治療を
開始するために用いられる、救急医療
専用のヘリコプターです。現在、全国41箇所でドクターヘリが運行しています。
ただいま到着します岡山県ドクターヘリは川崎医科大学附属病院が岡山県から委託
され、航空会社と協力して平成13年4月から運航しています。
訓練推進部アナ
了解、ヘリの着陸位置を連絡願います。どうぞ」
《ドクターヘリが会場上空に飛来、会場内ヘリポートに着陸
》
このドクターヘリに搭乗して災害現場にやって来たのは、県から医療救護班の派遣要
請を受け、川崎医科大学附属病院に所属する緊急医療チームであります、今回の派遣
要員はDMAT(ディ-マット)といわれる災害急性期に活動できる機動性をもった、
トレーニングを受けた医療チームの要員でもあります。
DMATは、災害現場でのトリアージや応急処置、搬送中の航空機や救急車内での
患者監視や必要な処置などを行い、1人でも多くの命を助けるために活動するため
に、日頃から十分な準備と訓練を受けた医療チームです。
これより重傷者を収容します。重傷者については、ヘリコプターにより岡山空港に
- 38 -
搬送され、他機関の輸送機に引継、他府県等の病院へ搬送します。
《ドクターヘリ着陸→ヘリポートで患者を引継、医師と重傷患者を搭乗させ(患者役
の自衛隊員は実際には搭乗しない)→岡南飛行場へ》
11:35
∫
11:38
D:特定緊急水防活動
(岡山河川事務所)
(TEC-FORCE)
浸水した水の排除等の特定
緊急水防活動
訓練推進部アナ
M-1
東日本大震災を踏まえ、水防法が改正されたことにより、国土交通省は、洪水・津
波又は高潮により著しく激甚な被害が発生した場合、水防上緊急を要すると認めると
きは、市町村等の要請を待たずに浸水した水の排除等の特定緊急水防活動が実施でき
ることとなりました。
そのため、水防法第32条に基づき、国土交通省中国地方整備局は、岡山市長に通
知の上、排水ポンプ車・照明車を出動させました。
岡山河川事務所
(竹田)
M-5
こちら、国土交通省岡山河川事務所災害対策支部です。
津波の発生により浸入した水の排除を行うため、特定緊急水防活動を実施します。
TEC-FORCE隊員の派遣及び排水ポンプ車等を出動させます。
~以下は、説明~
現在、会場に入ってきましたのは、国土交通省中国地方整備局が保有している災害
対策機械の一つである「排水ポンプ車」と「照明車」です。
国土交通省岡山河川事務所では、岡山県内にこのような排水ポンプ車を4台、照明
車を2台配置しているほか、中国地方整備局として中国5県に排水ポンプ車を33
台、照明車を24台保有しています。
広域な大規模災害などが発生した場合は、全国の地方整備局からも応援を受けるこ
とが出来ます。
平成23年3月に発生した東日本大震災の際は、全国から124台の排水ポンプ車
が東北地方各地の浸水被害箇所に配備され活動を行い、行方不明者捜索の支援や仙台
空港の早期復旧などに貢献しております。
☆(岡山市内医師会連合会)
(日本赤十字社)
各医療機関の医療救護班に
よる応急対応
訓練推進部アナ
M-1
各医療機関の医療救護班による応急対応について説明します。事故や災害の現場あ
るいは救護所では、多くの救命を図るため、一定基準に従ってその重傷度、緊急度、
優先度を決定し選別するトリアージを行い、必要な応急手当がなされています。ま
た、搬送が必要な傷病者については、救急車にて病院への緊急搬送が行われます。
救護班による応急手当後、負傷者は日赤救急車で病院(会場外)へ搬送されます。
日赤
(訓練推進部ア
ナが説明)
M-4
災害現場への出動要請を受けた日本赤十字社岡山県支部は、DMAT班を中心とした
医師・看護師等を派遣します。
現場では、消防等救助機関と連携し、トリアージを行い、重篤な傷病者は必要最低限
の処置を施し、大至急後方病院や救護所へ搬送します。
- 39 -
☆(日本自動車連盟)
☆(広域緊急援助隊刑事部
隊)
(岡山県医師会)
(岡山県歯科医師会)
被災車両の撤去
多数死体検視及び遺体の身
元確認等
JAF
(
)
M-5
訓練推進部アナ
M-1
警察本部
(是松)
M-4
JAF岡山支部から説明いたします。
現在、緊急交通路を確保するため、被災車両の撤去作業を行います(行っていま
す)。
JAFでは災害時に緊急交通路並びに地域住民の方々の避難路を確保する目的で、
行政機関からの要請に応じ、被災車両や放置車両を撤去する活動を行います。
全国各支部から選出された特別支援隊を編成し、現地において救援活動を実施しま
した。
組織化して対応しており災害の規模に応じて他県からも応援体制を取り対応しま
す。
検視、遺体安置所では、倒壊家屋から救出され、死亡が確認された被災者の検視、
身元確認等の訓練を行っています。
岡山県警察本部から説明します。
先ほど、陸上自衛隊により倒壊家屋から救出された被災者については、死亡が
確認されました。
現在、刑事部隊が医師、歯科医師と合同で、ご遺体の状態や傷から死因や死亡
時間を推定し、災害で亡くなられたのか、あるいはその他の原因で亡くなられた
のかを判断と歯の所見など身体特徴や所持品を確認し、身元を明らかにする作業
を行っています。
訓練推進部アナ
M-1
どうやら、各現場での必要な処置が終了したようです。
これで負傷者大量発生対処事態訓練を終了します。
- 40 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.20
11:20
∫
11:21
実
施
内
容
担
当
マイク
ボランティアセンター開設及び給水・炊き出し訓練
避難者等支援
ボランティアセンターの立
ボランティア受け 入れ及び ち上げ訓練
支援訓練
訓練推進部アナ
M-1
合同給水所の開設訓練
(第305施設隊)
(岡山市水道局)
(岡山国道事務所)
1t水トレーラー、給水ロ
ーリー車及び散水車による
断水地域への給水
次に、本部テントの左側、本会場東側のテントをご覧下さい。
先ほどから避難所開設訓練と並行し、岡山市の避難所に多数のボランティアが駆けつ
けたとの想定で、岡山県社会福祉協議会及び岡山市社会福祉協議会によるボランティ
アの受入れ及び支援訓練を実施しています。
(岡山県社会福祉協議会)
(岡山市社会福祉協議会)
(岡山市安全・安心ネットワー
ク連絡協議会)
11:21
∫
11:23
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
訓練進行部アナ
M-1
次に、断水地域に対する給水訓練について説明します。
岡山市水道局は、すでに会場北奥において自動包装機を使用した非常用飲料水のパ
ックを作成中です。
現在前進しているのは、岡山市水道局の給水ローリー車と、給水車として利用します
国土交通省岡山国道事務所の散水車と陸上自衛隊三軒屋駐屯地の水トレーラーです。
岡山市水道局
(
)
M-4
岡山市水道局から説明します。
この給水訓練に出動している給水ローリー車は、それぞれ3,700リットルと
2,000リットルの容量があり、車両搭載ポンプを使って最大25メートルの高
台への給水が可能です。
3,700リットルの給水ローリー車は、東日本大震災により断水が発生した仙
台市において、小学校や病院施設等への応援給水を行いました。
会場北奥の臨時給水所では、携行缶、非常用の水袋を使用し、また、パック入
りの水を作る非常用飲料水自動包装機を稼働させています。
岡山国道事務所
(
)
M-5
陸上自衛隊
(
)
M-6
国土交通省岡山国道事務所から散水車について説明します。
給水訓練に参加しています散水車は、6,500リットルのンク容量があり、断水
地域等へ飲料水を運搬し提供するこが出来ます。
また、車体には4箇所の蛇口が設置してあり、効率的に給活動が行えるようにし
ています。
自衛隊の給水支援訓練について説明します。
自衛隊は、地震災害や台風などによる断水等が発生し、緊急を要する場合、生活
救援活動の一環として給水支援をおこないます。
- 41 -
11:23
∫
11:25
合同炊事所による
炊き出し訓練
(岡山県)
(岡山市赤十字奉仕団)
(日本原陸上自衛隊第 13特
科隊)
(日赤岡山県支部)
(岡山市教育委員会)
炊事トレーラ(野外炊具1
号)による非常食(米を入
れた炊飯袋)の炊き出し及
び配布
訓練推進部アナ
M-1
次に、炊き出し訓練について説明します。
本日は、日本赤十字社岡山県支部から要請を受けた岡山市赤十字奉仕団により、非
常食の炊き出しを行っています。この非常食はハイゼックスという熱に強い特殊な袋
を用いて作る方法で、非常に簡単におにぎり状のご飯を炊くことができます。お箸や
スプーン等がなく、また、手が清潔でなくても衛生的に食べることができます。本日
の訓練では、岡山市赤十字奉仕団の皆様により袋詰めされた非常食を陸上自衛隊の専
用車両で一気に炊きあげ約200分が作られます。
また、岡山市教育委員会の学校給食調理員による学校給食用設備を使用したおにぎり
約300人分の炊き出し訓練も行っております。
自衛隊・日赤の炊き出し
は、所定の場所で、10時
頃から開始し、11時まで
には、炊き出しを完了し
て、出来上がり次第テント
に配布する。
陸上自衛隊
(
)
M-5
自衛隊より説明します。
本日炊き出しを行っていますのは、日本原駐屯地第13特科隊の保有する野外
炊具1号です。調理能力は最大200人分の主食及び副食を45分以内に同時に
調理可能な能力を有しています。
市教委の炊き出し
は、会場内でみそ汁調理を
早期に終え、場外からのお
にぎり搬入が到着し次第大
型テントに配布する。
市災害対策本部
( )
M-4
岡山市から説明します。
被災者の方の避難所生活が長期化した場合には、岡山市立の小・中学校の給食設
備を利用して給食調理員による非常食の炊き出しを行うことが可能です。
本日は、おにぎりを岡山市立平井小学校の給食室で、みそ汁を会場内テントに分
かれて炊き出ししました。
- 42 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.21
11:40
∫
11:50
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
支援物資等輸送訓練
輸血用血液を救護所
へ緊急輸送
緊急医薬品の引継
(陸上自衛隊ヘリ)
(赤十字血液センター)
輸血用血液を救護所
へ緊急輸送
訓練推進部アナ
M-1
日赤岡山県支部
M-5
(訓練推進部ア
ナが実施)
皆様、上空からヘリが近づいて参りました。輸血用血液緊急輸送訓練が始まりま
す。
日本赤十字社岡山県支部から説明します。
本日の輸血用血液緊急輸送訓練では、救護所に緊急の輸血が必要な患者が発生
したとの想定で、救護所から要請を受けた岡山県赤十字血液センターの血液輸送
車が、陸上自衛隊ヘリから輸血用血液を引継、救護所まで輸送します。
岡山県赤十字血液センターは、平時はもとより、災害時においても医療機関へ
の迅速かつ安定的な輸血用血液を供給するため、平素から献血運動の推進を行っ
ています。
赤十字では、皆様方のご協力を得て献血運動を推進しています。
献血者の減少は救命医療に重大な支障をきたす恐れがあります。常に迅速かつ安
定的に血液が医療機関に届けられるよう、どうか献血にご協力をお願いいたしま
す。
11:50
∫
11:55
備蓄センターからの支援物資
の搬出・輸送訓練
岡山空港内の救援物資備蓄
センターからの支援物資の
搬出・輸送訓練
訓練推進部アナ
M-1
(岡山県国際課
・危機管理課)
(NTTドコモ)
(岡山県トラック協会)
モニターをご覧下さい。
1
岡山空港では、岡山県職員により「救援物資備蓄センタ ー」から救援物資が運び出
されています。この救援物資は、トラックに積み込まれ、この後、被災地へと届けら
れます。
岡山県では、国際救援活動を行う県内NGO等の活動を支援するため、救援物資を
岡山空港内に設けた救援物資備蓄センターに備蓄しています。
これは、県民の皆様などからの御協力をいただきながら、毛布、テントなどの救援物
資を備蓄し、海外で地震等の大規模な自然災害が発生した際、県内のNGO等が国際
救援活動を行う場合に提供し、その活動を支援するものです。
また、県内や国内での災害に対する緊急救援活動にも活用します。平成15年の開
所以来、県内においては平成16年の台風16号被害に、国内では、平成23年の東
日本大震災などに救援物資を提供したところです。
また、海外の災害に対しては、平成23年2月のニュージーランド大地震を含めこ
れまでに11回にわたり、救援物資を提供したところです。
なお、本日の岡山空港での訓練は、岡山県トラック協会所属の運送業者のトラックが
緊急物資を輸送します。また訓練の状況は、NTTドコモ岡山支店の携帯電話回線を
利用した動画伝送を行っています。
- 43 -
11:55
∫
12:05
救援物資輸送訓練
(岡山中央警察署)
(岡山県LPガス協会)
(岡山県警備業協会)
(岡山県トラック協会)
(西日本高速道路(株))
(本州四国道路(株))
(陸上自衛隊)
(岡山市安全・安心ネットワー
ク連絡協議会)
(県社会福祉協議会)
(市社会福祉協議会)
トラックによる救援物資
(LPガス器具、食料等)
の搬送
岡山県警備業協会の緊急車
両の片側交互通行誘導
トラック協会
(
)
M-4
一般団法人岡山県トラック協会から説明します。
訓練推進部アナ
M-1
会場中央奥をご覧下さい。陸上自衛隊の81式自走架柱橋が架設されています。
陸上自衛隊の81式自走架柱橋を活用した緊急交通路を確保するため岡山中央警察
署パトカーの先導のもと岡山県警備業協会の規制標識車、NEXCO西日本高速道路
パトカー、JB本四高速道路巡回車が本部テント前を通過します。
一般社団法人岡山県警備業協会加盟各社の警備員による「緊急交通路」の確保によ
り、消防・自衛隊の救急車が架柱橋を通行して被災現地へ進出するとともに救援物資
・緊急支援物資の輸送も行われます。
陸上自衛隊
(
)
M-4
陸上自衛隊から説明します。
この81式自走架柱橋は、広島県海田市駐屯地に所在する第13施設中隊に装備
されています。1台で長さ約10メートル、幅約5メートルの橋を設置することが
でき、約30トンまでの荷重に耐えることができます。
設置は約4メートルの深さまでの河川等において使用でき、川幅等に応じて複数連
結することが可能です。
訓練推進部アナ
M-1
緊急交通路の確保は、一般社団法人岡山県警備業協会加盟各社の警備員が行います。
県警備業協会
(
)
M-5
当協会では、岡山県と「災害発生時の緊急・救援輸送等に関する協定」を締結
しており、岡山県からの要請があれば、いつでも県内5ヶ所に緊急輸送隊が成で
きるよう体制を整えています。
現在、当協会所属の運送業者は、1270社で、有車両は、2万3200台で
あり、被害の状況により、他県からの救援物資の輸送についても即応きるよう体
制を確保しています。
一般社団法人 岡山県警備業協会から説明します。
現在行っています訓練は、岡山県から要請を受けた岡山県警備業協会が緊急車
両の緊急交通路確保のために片側交互通行誘導を実施しています。
本日の訓練には平成9年に岡山県と締結しました「災害時における交通及び地域
安全の確保等に係る業務に関する協定」により創設されました、「岡山警備業協
会災害支援警備隊」の中から国家資格であります交通誘導警備業務検定資格を有
する隊員を選抜し参加させています。
救援物資の避難所での受入
れ及び配布
ナ
訓練推進部ア
M-1
- 44 -
本部テント前では、西日本高速道路(株)及び本州四国道路(株)による交通規制訓
練が行われます。
大規模災害時には、人命救助・物資輸送のため、高速道路などが重要な役割を担い
ます。
災害対策基本法第76条に基づき、高速道路は緊急輸送道路に指定され、緊急車両
のみが通行できることになります。高速道路がなどが緊急輸送道路に指定されるこ
とで自衛隊やレスキュー隊の派遣や緊急物資の輸送などを迅速に実施することが出
来ます。
会場内の架橋をご覧下さい。橋梁が崩壊した状況の中で陸上自衛隊が架設をした橋
梁を前方に警察・自衛隊オフロードバイクが確認した後に、消防・自衛隊の救急車、
救援物資等を積載した車両等が通過いたします。
救援物資を積載した各機関の車両は避難所に物資を輸送します。緊急支援物資を輸
送は、岡山県トラック協会、岡山県LPガス協会が行います。
(待機場所を出発…→所定の場所を走行…→避難場所で停車、救援物資 (軽食及びダ
ンボ-ル箱約20箱他)を降ろし…→避難所へ搬入 …→待機場所へ移動)
避難所に見立てた大型テントに物資を輸送します(到着しております)。大型テン
ト内では、届いた救援物資を岡山市と市民の代表者とが協力しあって避難者に分配・
配布します。
市災害対策本部
(
)
M-4
県LPガス協会
(原田)
M-5
- 45 -
岡山市から説明します。
岡山市では、災害時に備えて食糧や毛布を備蓄しており、避難所への搬送を行っ
ています。
しかしながら、これは初期対応のものであり、大規模な災害あるいは長期的な避難
生活での生活物資の安定供給のために、岡山市では、県内の「大手ス-パ-」や
「生活協同組合」10社が加盟する「岡山流通情報懇話会」等と協定を結び、食料
や日用品などの供給にご協力をいただくこととしています。
岡山県LP(エルピー)ガス協会から説明します。
当協会では、岡山県及び岡山市との間に協定を結んでおり、緊急時には要請に応
じて小型のガスボンベやガス機器等を避難所等に輸送し、供給を行う体制を整えて
います。
時
刻
訓練項目・実施団体
No.22
12:05
∫
12:15
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
次に、岡山県LPガス協会、岡山ガス、水島ガス、津山ガス、NTTドコモ、NT
T西日本、岡山市水道局、中国電力によるライフライン等応急復旧訓練を行います。
ライフライン等応急復旧訓練
ライフライン等応急復旧訓練
(岡山県LPガス協会)
(岡山ガス)
(水島ガス)
(津山ガス)
(NTTドコモ岡山支店)
(西日本電信電話)
(岡山市水道局)
(中国電力)
訓練推進部アナ
《※各機関とも少し間をあけて出場、サイレン吹鳴は各機関先頭車両の
み短切に実施。》
LPガスの容器転倒に伴う
ガス漏れ防止措置及び応急
復旧
県LPガス協会
(原田)
M-4
岡山県LP(エルピーガス)協会からLPガスの応急復旧訓練について説明しま
す。
本日の訓練は、地震等により50kg容器が転倒し、ガスが漏洩したとの想定で訓
練を行うものです。
当協会では、緊急時には県内の販売店が応援隊を組織して活動するよう体制を整備
しております。現場到着後は、直ちに警戒区域を設定し、近隣住民に対しては、広報
車による広報活動を行います。また、破損したガス配管の修理、ボンベの交換等の応
急復旧を行います。
なお、LPガスの設備には大規模地震が発生した時、自動的にガスを止める機能が装
備されている、マイコンメータSが設置されています。
都市ガスの配管折損に伴う
ガス漏れ防止措置及び応急
復旧
岡山ガス
(小林)
M-5
岡山ガス・水島ガス・津山ガスより、ガス漏れ防止措置及び応急復旧訓練について
説明します。
只今、ガスが漏れている様子が分かりやすいように、訓練として煙を使っています。
現場到着後、直ちに警戒区域を設定し、ガス本管破断箇所の接続修理を行います。
本日は、避難所の万一の供給停止を想定し、ガス復旧完了までの間、CNG移動式
ガス発生設備による臨時供給を行っています。
移動無線基地局車による携
帯電話通信回線確保
NTTドコモ
(江原)
M-4
NTTドコモから説明します。
NTTドコモでは、災害等で携帯電話がご利用できない地域が発生した場合、現地
に移動基地局車を出動させ、サービスエリアを確保することとしています。
ただ今、その移動基地局の開設の様子を、実際にご覧いただいております。
また、本日はドコモの携帯電話回線を利用して、岡山市・備前市・瀬戸内市の3会
場を、テレビ会議及び映像伝送で結び、本訓練の運営に対して微力ながら協力させて
いただいております。
なお、ドコモの高速通信サービス「Xi(クロッシー)」も岡山県内で一昨年からサ
ービス開始となりましたが、今年度末には市町村カバー率100%を予定していま
す。現地の状況などが高品質なリアルタイム映像として災害対策本部などへ伝送でき
るなど、ドコモのXi(クロッシー)がますます皆様のお役に立てるものであると考
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えています。
展示コーナーでは、災害で電話がつながりにくい地域でも、確実に通信が確保でき
る「衛星電話」や、緊急地震速報や市町村からの避難情報がドコモの携帯で受信でき
る「エリアメール」、ご家族の安否の確認に必ずお役に立つ「災害伝言板サービス」
及び「音声お届けサービス」の展示を行っています。
体験も可能ですので、ご自由にお立ち寄りをお願い申し上げます。
ポータブル衛星通信車によ
る電話通信回線確保
NTT西日本
(
)
M-5
NTT西日本から説明します。
NTT西日本では、大震災発生時避難所へ避難された住民の方々への通信サービス
確保のためポータブル衛星通信車システムを使用して特設公衆電話を開設いたしま
す。
本日は会場内へ仮に避難所を設定し、特設公衆電話を開設するとともに備前市・瀬戸
内市においても特設公衆電話を開設する訓練を実施しています。
会場南側展示・体験コーナーでも特設公衆電話を開設し「災害用伝言ダイヤル(17
1)」、「災害用ブロードバンド伝言板(Web171)」を体験提供とポータブル衛星
通信車の展示を行っています。
上水道配水管折損箇所の漏
水防止措置及び応急復旧
岡山市水道局
(名越)
M-4
岡山市水道局から配水管復旧訓練について説明します。
訓練内容は、地震により折損した口径10センチの水道管の復旧訓練です。
本日は訓練ですので、地上に配水管を仮設して作業しています。
水漏れを発見したら、市民の安全と通行を確保し、作業に入
ります。水漏れの場所を特定したら、水漏れを止める金具と、
別途、付近の住民の方が水道を使っていただけるよう水道管を新たに取り付け、臨時
の給水所を開設します。
また、現在、会場北奥では同時に給水訓練を行っています。
高圧発電機車による停電箇
所への緊急送電
中国電力
(西平)
M-5
中国電力は、地震にて地中機器変圧器が倒壊し使用出来なくなったという想定によ
り復旧作業を行います。
タイタンに積載している地中機器変圧器を、建柱車で路上に下ろして設置し、高圧発
電機車1000キロによりケーブル接続をして変圧器に送電し、低圧線を接続して照
明車の水銀灯を点灯させる作業を実施しています。
中国電力では、2年6ヶ月前の東日本大震災の教訓を踏まえ、地震発生時の応急復
旧工事になくてはならない特殊車両の訓練を行います。
先ず、高圧発電機車1000kVAです。この車は、災害時に電柱や地中機器が倒
壊し、電線が切断して高圧の電気を送ることができなくなった場合に活躍します。一
般のご家庭であれば、約400軒程度に送電すろことが可能です。
なお、中国電力岡山営業所には、この車の他に、300kVAの高圧発電機車も2
台配備しています。
- 47 -
次に、穴掘建柱車です。この車は、災害時だけでなく通常の電柱建柱工事や路上機
器工事にはなくてはならない車両です。回転する穴掘りオーガにより、深さ約3mも
の穴を安全に楽に掘ることが出来ます。そして、約1.5tある電柱を軽々と吊上げ
建柱することが出来ます。
次に、照明車です。夜間の応急復旧作業時の照明として、地上から11mの高さま
で伸ばすことができ、ブームの先端にある水銀灯6灯を全て点灯すると真昼の明るさ
になり、夜間でも安全に作業が出来ます。
本日は、以上の3台の特殊車両の操作訓練を行います。どうぞご覧下さい。
中国電力岡山営業所では、災害時に備え、社員一同365日、昼夜を問わず「早期
応急復旧」「早期送電」を合言葉に、本日の特殊車両の操作また電柱に直接登っての
復旧作業にと日々、災害発生時における技術・技能の能力向上に向け、社員全員で取
り組んでおります。
訓練推進部アナ
M-1
「訓練復旧班
送電開始」…(点灯)
会場の皆さま、これより災害復旧時の照明車を点灯させますので水銀灯にご注目く
ださい。
照明が点灯しました。
高圧発電機車による送電が無事終了しました。
- 48 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.23
12:15
∫
12:30
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
M-1
ただいまから、本日最後の訓練、火災消火訓練として、消防車両による一斉放水訓
練を行います。
消火訓練
火災消火訓練
(岡山市消防局)
(岡山市消防団)
火災の消火
消防隊、消防団による地上
からの消火
訓練推進部アナ
《消防車はアナウンサーの説明後、発進。入場するのは指揮車のみ。
その他は、事前に配置につく(11:50頃から)》
タンク車、ポンプ車による
一斉放水
《消防車が現場に到着後説明開始》
岡山市消防局
(
)
M-4
岡山市消防局から説明します。
消防隊長
消防無
線
全車両、放水はじめ《
岡山市消防局
(
)
M-4
放水止め(サイレン、赤旗で合図)
(完了報告終了後、消防局連絡員が終了の合図をする。)
訓練推進部アナ
M-1
消防隊の懸命な消火作業により、火災は鎮火いたしました。
消防隊が一斉に放水を行いますが、消防隊の放水については、今回は2トンの水
を積載したタンク車、消防団のポンプ車等を活用して放水をします(していま
す)。
一斉放水(1分放水)
》
以上をもちまして、地震を想定した実動訓練をすべて終了します。
(一呼吸おいて次ページに移る)
- 49 -
時
刻
訓練項目・実施団体
No.24
訓練のまとめ
12:45
∫
12:55
集合(○○時○○分頃予定)
訓練推進部アナ
実
施
内
容
担
当
マイク
アナウンス内容(解説及び指示・報告)
(プラカードが並んでから)
これより終了式を行いますので、訓練参加団体の皆様は、資機材をそのままにして統監部前のプラカードの位置にご集合願います。
最前列にお座りの、統監部及び実施本部の方は、式台の左右に参加団体と相対して横一列にお並びください。
各参加団体の指揮者は、右翼を基準に整列させて下さい。
総合指揮者は参加団体を代表して、岡山市中消防署東山署長にお願いします。
岡山市中消防署長(隊列の前で)
ピンマイク
「 岡山市消防局中消防署長全体の指揮をとります。気をつけ。右へならえ。なおれ。整列休め。」
(岡山市中消防署長は、右翼の指揮者位置へ帰る)
2
終了式
訓練推進部アナ
「只今から、平成25年度総合防災訓練の終了式を行います。
「 訓練団体、気を付け。」
最初に、訓練統監、伊原木岡山県知事が訓練の講評を行います。」
指揮者(岡山市中消防署長)
「気をつけ」
訓練推進部アナ
「訓練統監、登壇願います」
訓練統監・知事
アナウンス後、右側の統監部付関係者に挙手の敬礼、続いて、左側の実施本部関係者に挙手の敬礼をして式台に登壇
訓練推進部アナ
「訓練統監に敬礼」
- 50 -
指揮者(岡山市中消防署長)
「頭(かしら)~中(なか)」(消防署長は、挙手の敬礼)。(この際、式台左右の関係者は指揮者の号令に合わせ敬礼を行う。)
訓練統監・知事
(これに対して、挙手の答礼(正面→左→右→正面→手を降ろす)
訓練推進部アナ
「訓練統監、講評」
訓練統監・知事
「休ませ」
指揮者(岡山市中消防署長)
「整列、休め」
(訓練団体は整列休めの姿勢をとる。)
訓練統監・知事
(訓練団体が休めの姿勢をとったの見計らって、講評実施)
(講評が終了したら、アナウンスが「訓練団体、気を付け」と指示)
訓練推進部アナ
「訓練団体、気を付け」
指揮者(岡山市中消防署長)
「気を付け」
(訓練団体は気を付けの姿勢をとる。)
訓練推進部アナ
「訓練統監に対して敬礼」
指揮者(岡山市中消防署長)
「頭(かしら)~中(なか)」
(これに対して、訓練統監は挙手の答礼(正面→左→右→正面→手を降ろす))
(この際、式台左右の関係者は指揮者の号令に合わせ敬礼を行う。)
訓練推進部アナ
「訓練統監、降壇願います。」
- 51 -
(訓練統監は、式台を降りて左側の実施本部関係者に挙手の敬礼、続いて右側の統監部付関係者に挙手の敬礼をしてもとの訓練統監の位置に戻る)
訓練推進部アナ
「参加団体を代表して、訓練実施本部長の髙谷岡山市長がご挨拶を致します。」「訓練実施本部長、登壇願います。」
訓練実施本部長
(右側の統監部付に挙手の敬礼、この際、訓練統監は挙手の答礼、訓練実施本部長は続いて、左側の実施本部関係者に挙手の敬礼をして式台に登壇)
訓練推進部アナ
「訓練実施本部長に敬礼」
指揮者(岡山市中消防署長)
「頭(かしら)~中(なか)」(この際、式台左右の関係者は指揮者の号令に合わせ敬礼を行う。訓練統監は敬礼は行わない。)
訓練実施本部長
(挙手の「答礼」)
訓練推進部アナ
「訓練実施本部長、挨拶」
訓練実施本部長
「休ませ」と指示
指揮者(岡山市中消防署長)
「整列休め」の号令
訓練実施本部長
(訓練部隊が休めの姿勢をとったの見計らって、挨拶を実施)
(この際、式台左右の関係者は指揮者の号令に合わせ休めの姿勢をとる。訓練統監も休めの姿勢)
訓練推進部アナ
(訓練実施本部長の挨拶が終了したら、)
「訓練部隊、気を付け」
指揮者(岡山市中消防署長)
「気を付け」
(訓練団体は気を付けの姿勢をとる。)
- 52 -
訓練推進部アナ
「訓練実施本部長に対して敬礼」
指揮者(岡山市中消防署長)
「頭(かしら)~中(な か)」の号令
(この際、式台左側の本部関係者は指揮者の号令に合わせ敬礼を行う。訓練統監は気を付けの姿勢はとるが、敬礼は行わない。)
(訓練実施本部長は挙手の『答礼』)
訓練推進部アナ
「訓練実施本部長、降壇願います。」
(訓練実施本部長は、式台を降りて左側の実施本部関係者に挙手の敬礼、続いて右側の統監部付に挙手の敬礼をしてもとの訓練実施本部長の位置に戻る。)
(この際、訓練統監は実施本部長に挙手の答礼を行う。)
(訓練実施本部長の挨拶の後、訓練推進部アナが訓練終了と訓練統監、訓練実施本部長の訓練会場からの退場を案内)
「これをもちまして、平成25年度岡山県・岡山市総合防災訓練を終了します。訓練統監、訓練実施本部長が退場されます。
訓練参加部隊はそのままでしばらくお待ち下さい。」
(訓練統監、訓練実施本部長はアナウンスの後、迎えの車両の位置まで徒歩で前進し、退場する。)
(訓練統監、訓練実施本部長の退場を見計らって訓練団体の解散を指示)
「参加団体等は、指揮者の指示に従って解散をお願いします。皆様大変ご苦労さまでした。
指揮者は訓練団体を解散させる。
※
訓練開始の前及び途中に適宜放送します。
本日は気温が高いため、熱中症対策が必要です。
会場内には、飲料水を準備しておりますので、参観されている皆様は、こまめに水分を補給するように心掛
けて下さい。
また、給水所でも水を使用することが可能ですので、ご利用下さい。
なお、本訓練の救護所を会場西側に設けておりますのでご気分が悪い方はお申し出下さい。
- 53 -
気をつけてお帰りください。」
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