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さいたま市の魅力

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さいたま市の魅力
特 集
市長×新成人
歌手 吉武 大地 氏 さいたま市長 清水 勇人/
盆栽家 山田 香織 氏/
漫画家 あらい 太朗 氏/
(写真)左から、
清水市長
さいたま観光大使
新 春
座談会
さいたま市の魅力
本市は、今年、誕生10周年を迎え、更なる発展を目指しています。
そこで、本市の魅力をPRする観光大使と市長が、
本市の魅力について語り合いました。
に
﹁ユーモア音楽祭マンガチッ
あらい プラザノースを中心
あるようです。
園で盆栽を作るというツアーも
盆栽美術館へ来て、近くの盆栽
実感しています。他県から大宮
お客様が非常に増えているのを
の効果もあってか、県 外 か ら の
美術館をアピールしています。
そ
ディアに出演する際は、
必ず盆栽
ても、
うれしい出来事でした。メ
オープンは、
盆栽の関係者にとっ
山田 昨年の大宮盆栽美術館の
歌っていきたいと思っています。
した。日本の歌をもっと勉強して
皆さん涙を流して聴いてくれま
ムで、日本の歌を歌ったときに、
昨年はブラジルにも行きまし
た。日系人の関係施設や老人ホー
ボランティアで歌っています。
えたほか、老人ホームなどでも
コンサートを開催する回数が増
吉武 市内の学校でスクール
さんの近況をお聞かせください。
う ご ざ い ま す。 早 速 で す が、 皆
市長 新年あけましておめでと
観光大使
としての活動、
近況は?
2
特集: 座 談 会 さいたま観光大使×清水市長
て、 小・中 学 校 で 漫 画 の 授 業 を
とし
育委員会の
﹁未来くる先生﹂
ロ デ ュ ー ス し て い る ほ か、 教
ク音楽会﹂などのイベントをプ
んだなと気づきました。それは
けれど、さいたまも十分明るい
明るいイメージがあったんです
らやましかったです。横浜って
大学生のころは、横浜方面がう
ら
しました。また、新聞紙上では
文化、スポーツやさいたま新都
み
政治漫画を掲載しています。
面白い地域資源が
残っていますしね。
心の影響だと思います。新しい
です
︵笑︶
。本 市 出 身 で 政 治 風
他の地域に負けない
古きよき日本の景色が
建物ができたり、人口がまだま
山田 最近感じているのは、さ
刺漫画などで活躍した日本初
知らないことが結構ありますが、
見沼田んぼなどの緑も多く、
だ増えていたり、そういうとこ
ろをもっとアピールしていけれ
ばなと感じています。
ま た、自 分 が 子 育 て を し て み
て、さいたま市というのは非常に
子育てしやすいなと感じました。
都 市 の 利 便 性 だ け で な く、見 沼
田んぼなどの緑や身近な自然も
多く、
古きよき日本の景色が残っ
年 半 が た ち ま し た が、
観光大使の立場から見たさいた
ているのがとても良いですね。
いたま市の魅力、活力というの
の職業漫画家である北沢楽天さ
あらい 何といっても漫画会館
をもっとアピールして、誇りに
んを記念し、漫画文化の普及を
りましたら、お話しください。
ま市の魅力など気づいた点があ
されて
市長 皆さんが観光大使に委嘱
さいたま市の
魅力は?
しても良いんじゃないかなと。
ートに伝えると、子どもたちは
考えていたんですが、
割とストレ
あらい 灯台下暗しってこと
市の良さとか、文化についても。
が 結 構 あ り ま す よ ね。 さ い た ま
ですね。
意外に理解してくれるんですよ。
市長 そ れ は ど う い う こ と で
治家の似顔絵がとてもウケた
かどうか心配しながら描いた政
あらい 子どもたちに分かる
界各地の地方自治体の長が集ま
かるようになりました。昨年、世
漫画、人形などのことも少し分
い ろ い ろ な 経 験 を し て、盆 栽、
市長 わたし も 市 長 に な っ て
り、自分の住むまちの文化を知
る会議 があり、さいたま市の盆栽
すか。
ることができてよかったという
た と こ ろ、 外 国 の 皆 さ ん に 非 常
な ど の 観 光 政 策 について発 表 し
市長 なるほど。子どもたちな
に 関 心 を も っ て も ら い ま し た。
感想文が多いことなどです。
り に 理 解 し て い る ん で す ね。 吉
他の地域に負けない面白い地域
自身も改めて感じましたね。
資源がたくさんあるなとわたし
武さんはどうですか。
吉武 彩の国芸術劇場などの
良いホールがあるところです。
また、観光大使としての活動
をとおして、たくさんの出会い
や発見がありました。さいたま
市には多くの特長があることを
知り、まだまだ伸びていくとい
うパワーを感じています。
市長 芸術劇場といえば、文化
勲章を受賞された蜷川幸雄さん
周年という節目の
が誕生して
市 長 さ て、今 年 は さ い た ま 市
も稽古や発表の場として使われ
年です。
これからのさいたま市が
けい
ていますね。
吉武 芸術劇場は演劇のメッ
カになっていますよね、今。
山 田 そ う な ん で す か。 知 ら
どのようになってほしいか、
また
その中でどのようにかかわって
いきたいか、お聞かせください。
年しか
市長 住 ん で い る わ た し た ち
性がありますよね。さいたま市
たっていないので、多くの可能
吉武 まだ誕生して
が、 意 外 に 知 ら な い と い う こ と
なかったです。
10
目的とした資料展示館です。
楽天さんの漫画は現代のメ
ジャーな漫画とはかなり趣
が異なりますが、そうした漫
画を大切にするさいたま市
の文化風土を素敵だなと思
います。それを観光大使と
して学校などを回るときに
どうやって伝えようかなと
10
2011.1
SAITAMA
3
今後の
さいたま市の
あり方は?
改めて感じた、
2
交通の利便性だけでなく、
住んでいるわたしたちが、
盆栽、
、人形などの伝統文化があり、
自分のまちの魅力について
たくさんあるん
ですよね。
を盆栽美術館にも置いてもら
と面白くなる。漫画会館の土産
の よ う に な っ て く れ ば、 も っ
い た い し、 盆 栽 美 術 館 の 土 産
緒にやっています。毎年 月に。
と一緒にやったマンガチック音
術振興にまでなかなか手が回ら
楽会がまさにそれです。あらい
月にあらいさん
ろそろ芸術や観光の分野に行政
品が漫画会館にあってもいい。
吉武 昨年
の力を注いでくれたらなと思い
さんは編曲や指揮もしていて、
お互いがリンクしていくよう
ないものですが、 年たち、そ
ます。芸術に関する活動がもっ
とても面白い音楽会でした。
なことを是非していただきた
あらい あと、やっぱり回遊性
うことでよりアピールしていく
今 後 も、 今 あ る も の を 上 手 に 使
市長 観光大使 の皆さんのコラ
ですかね。点から線へという意
ことが大切だと思います。
てくれたらいいなと。その中で
いと思います。
また、観光大使が市外に出て
行く必要もありますよね。さい
見がありますが、一つひとつの
ボ レ ー シ ョ ン。 異 な る 文 化 の コ
に、住んでいるわたしたちが知
たま市を宣伝するのに、市内だ
際立たせ方もあると思います。
僕ら観光大使がうまく歯車とな
市長 昨年、盆栽美術館と鉄道
には、いろいろな分野で活躍し
らないことも多いので、転入し
けではなく、もっと市外での活
例えば、漫画会館はもっと魅力
ラボレーションというのも面白
ている方が数多くいて、みんな
た方に対してだけでなく、もと
動の場を作っていきたいとも思
って、さいたま市を盛り上げて
がパワーを合わせてやっていけ
もと市内に住んでいる方に対し
博 物 館 の リ ン ク を 試 み ま し た。
ば、きっと何か見えてくるんだ
的なものにしていく必要がある
っています。
山田 さいたま市は、交通の利
ていきたいなと思っています。
にさいたま市の今後を盛り上げ
のを持ち帰って、皆さんと一緒
ていきながら、そこで感じたも
僕は、地元で歌うことはもち
ろん、日本全国や世界でも歌っ
ールしていきたいと思います。
ただけるように、引き続きアピ
らい、その価値観を理解してい
私も盆栽というものを知っても
ったいないという気がします。
モーション活動をやらないとも
時に、市外に対しても一層プロ
いくと思うし、さいたま市をア
いたま市の観光の魅力になって
つに集まってやることが、さ
がりますね。全部のジャンルが
ことで、いろいろな可能性が広
す。何かコラボレーションする
さらに、観光大使まつりとい
うのがあっていいと思っていま
周辺がひとつのテーマパーク
て、歯がゆさを感じます。この
かつながらないところがあっ
美術館は、こんなに近いのに何
かと。同時に、漫画会館と盆栽
便 性 が 高 く、遠 方 か ら も 盆 栽 を
ピールするうえですごく効果的
術館があることも
﹁売り﹂になる
こんなに活気があるんだ﹂と自
こ と で、
﹁自分たちのまちって
でも、まず市内を知ってもらう
け に な る と 思 い ま す。 例 え ば、
て、違うジャンルを知るきっか
ことで違うジャンルの人が来
吉武 コラボレーションする
だと思います。
と 思 い ま す の で、行 政 側 で も 旅
覚を持つような体験をさせても
見に来てくださいます。やはり、
そ れ か ら、 小・中 学 校 の 社 会
科見学で東京に行きますよね。
行会社などと連携し、観光に強
あ ら い 漫 画 と 歌 は、 も う 一
いまちづくりを進めていただけ
あ ら い 新 し い 自 治 体 は、 芸
盆栽と音楽なんてね。
また、先ほど話があったよう
らえればと思います。
ればと思います。
地 の 利 は 大 き な 強 み で す し、美
1
市長 最後に今年の抱負をお願
今年の抱負は?
芸術に関する活動がもっと盛ん
なまちになってくれたら・・・
観光大使が集まってコラボレー
ションができれば、いろいろな
可能性が広がっていくのではな
いか。
とは価値があると思います。同
ても、市の魅力を伝えていくこ
いですよね。
と盛んになるようなまちになっ
3
3
いけたらいいですね。
10
ろうなと思います。
さいたま市の魅力や活力をもっ
とアピールして、誇りにしても
良いのではないか。
子どもたちに「自分たちのまち
は活気があるんだ」という自覚
を持たせてあげたい。
4
特集: 座 談 会 さいたま観光大使×清水市長
ジャーなものにしていきたいで
で、そのジャンルを少しでもメ
を書かせてもらっていますの
あ ら い 政 治 漫 画、 世 相 漫 画
ので、今年は作品づくりに力を
たいという思いが強くあります
り手としてよいものを生み出し
な 活 動 が 多 かったのですが、作
山田 近年は プロモーション的
氏
後は、クラシックとポップスの要素を混ぜ
立。現在は似顔絵作家としても活躍中。共
て新しい音楽を作る、ソリスト/ヴォーカリ
同通信社イラスト室レギュラー、北沢楽天顕
いる。彩花盆栽教室で多くの生徒に指導を
ストで構成された、クラシカルクロスオー
彰会理事、代々木アニメーション学院大宮
行うかたわら、盆栽文化をより多くの方に
歌手。東京芸術大学在学中から数々の舞台
漫画家、イラストレーター。平成8年にフリ
盆栽家、清香園5代目。 幼いころより盆栽
に出演し、卒業後はイタリアに留学。 帰国
ーのイラストレーターとして広告会社から独
に親しむ。伝統的な盆栽を尊重しつつ、若
い人にも親しみやすい彩花盆栽を提唱して
バーグループ「ESCOLTA」のメンバーとし
校講師、プラザノース芸術創造・ユーモア総
知ってもらうため、TV、ラジオ、CM、雑誌、
て平成19年11月にメジャーデビュー。また、
合プロデューサーのほか、吹奏楽曲を中心
出版、講習会など多方面で活躍中。著書は、
ソロとして市内でもコンサートを開催するな
とした作曲や編曲、吹奏楽の指導者も務め
NHK出版などから多数出版。NHK教育テレ
ど、多彩な活動を行っている。
るなど、多彩な活動を行っている。
ビ「趣味の園芸」のキャスターも務めている。
ています。
す。また、漫画会館への思いも
入れていきたいと思っています。
と思っているんです。今年
100年 は、 さ い た ま 市 全 体 の
す。だから、市職員はもちろん、
(やまだ かおり)
いします。
すごくありますし、北沢楽天さ
市長 皆さん、熱い思いをお持
ちですね。わたしはさいたま市
んの活動をもうちょっとわかっ
てもらえるように力を入れたい
が
周年を迎えるということが
なとも思っています。
に、強く感じたんですが、外国
間かけて行うさまざまな記念事
発 信 力 と、
非常に大きな意味をもっている
でも伝えたい気持ちがあれば伝
業をとおして、さいたま市がさ
の両面が必要だと思っていま
年
わる。やっぱり歌の力ってすご
らに飛躍をしていくスタートの
区それぞれの個性
いなと。それを信じて、今年は
年にしたいと思います。
さいたま市をどういうまちにし
市 民 の 皆 さ ん 一 人 ひ と り に も、
キ ャ ッ チ フ レ ー ズ は﹁ こ れ ま
で の 年。 こ れ か ら の100
年。
﹂で す。 こ れ ま で の
ほ し い と 思 っ て い ま す。 さ い た
て い き た い の か、 改 め て 考 え て
に行くときはさいたま市の話を
さいたま市がひとつになるため
ま市の素晴らしさを発信してい
年 は、
して、少しでもさいたま市のこ
の 基 礎 作 り で あ り、 こ れ か ら の
内でも歌っていきながら、市外
きたいと思います。もちろん市
よりいっそうしっかり歌ってい
吉武 ブラジルに行ったとき
10
とを知ってもらいたいなと思っ
年にできればいいなと思っ
ています。
く
あらい 市長も熱い思いをお
持ちですね。
山田 さいたま市のこれから
が楽しみですね。
吉武 わたしたちも協力して
いきたいと思います。
市長 これからもよろしくお 願
い し ま す。 本 日 は あ り が と う ご
ざいました。
2011.1
SAITAMA
5
10
1
山田 香 織
氏
あらい 太 朗
吉武 大地 氏
2011年をさいたま市の
さらなる飛躍のスタートの年に
したいと考えています。
これからのさいたま市には、
市全体の発信力と
10区それぞれの個性の
両面が必要だと思います。
1
10
さいたま市には多くの特長が
あり、まだまだ伸びていくと
いうパワーを感じる。
皆がパワーを合わせてやって
いけば、きっと何か見えてくる
んだろう。
(あらい たろう)
(よしたけ だいち)
10
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