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平成27年1月度銅概況
平成 27 年 1 月 30 日 銅 概 況 大阪市中央区玉造2丁目28番10号 加 藤 金 属 興 業 株 式 会 社 ◎平成 27 年 1 月の国内電気銅建値は下記の通りです。 1月 1月 1月 1月 1月 5日 4日 14 日 19 日 26 日 ~ ~ ~ ~ ~ 810 円/Kg 790 円/Kg 740 円/kg 730 円/kg 700 円/kg 平成 27 年 1 月度は平均で 745.70 円/㎏となり、前月比 70.00 円/kg の値下がりとなりました。 海外銅価の動き ① 1 月の LME 銅相場 1 月の NYC 銅相場 1/1 ~ 1/29(安値ドル 5,390.50~6,230.50 高値ドル) 1/1 ~ 1/29(安値セント 247.05~280.70 高値セント) 1 月LME銅相場は$6,216.00 でスタート。昨年後半より下がり続けている銅価格だが、年が明けてもそ の勢いは止まる気配が見られない。ギリシャのユーロ離脱の問題によりユーロ安が進行。原油も$50 を下 回りさらに下げる様子も見せている状況が続く。更に月半ば以降には中国のファンド筋の仕掛けや同じく中 国の証券会社にまつわる混乱、LME在庫の増加などで続落。米国の良好な住宅指標なども好材料とまでに はならず、月末も$5,000 前半での動きが中心となる。何れにしても当面弱含みの展開となろう。 銅需給バランス…Brook Hunt 情報 2014 年 12 月 資料より 2013年 2014年 実績 実績 (単位/千トン) 2015年 前年比 2016年 前年比 予想 前年比 予想 全世界地金生産 20,818 21,929 +5.0% 22,784 +3.9% 23,994 +5.3% 全世界地金消費 20,610 21,748 +5.5% 22,582 +3.8% 23,327 +3.3% +208 +181 全世界需給バランス +202 +667 先行き短期見通し 国内銅価 1 月国内建値は 5 日 810 円でスタート。為替(TTS)は 121 円台後半のスタートとなる。先月の月 初は同じ 810 円ではあったが、その内訳は(LME$6,800 台で円は 114 円後半)で随分と違いがあ る。その違いがモロに出る形で 1/8 790 円、1/14 740 円、1/19 730 円、1/26 700 円と続落していった。 原油安、為替環境の変化、中国の経済の減速感など余りに多様なマイナス要因が重なっている。 1 月 29 日付 LME $5,390.50 為替(TTS)118.77/kg で日本円換算計算値 640 円/kg。 2 月の国内電気銅建値のスタートは、以降変化のない限りでは、680 円の予想です。 1 ◎ LME相場推移及び国内電気銅建値推移 LME/Aグレード・セツルメント (US$/㌧) 輸入採算値 (LME写真相場+45円) (円/kg) LME写真相場 (円/kg) 国内電気銅建値 (円/kg) 円 /Kg US$/㌧ 7000 875 6800 850 休 休 825 6600 休 休 800 6400 休 休 775 休 6200 休 750 休 休 6000 725 5800 休 休 700 5600 675 休 休 5400 650 5200 625 600 5000 12月 LME 入電 US$ TTS 1月 24日 25日 1日 2日 6361 休 6361 休 121.2 121.5 5日 7日 6191 6216 休 休 6日 8日 9日 12日 13日 14日 15日 16日 19日 20日 21日 22日 23日 26日 27日 28日 6231 6170 120.3 121.3 休 休 120.4 119.8 5627 5915 休 休 5660 5719 118.5 118.9 5761 5671 117.4 118.6 5742 5631 118.8 118.4 5490 休 119.1 119.6 5486 休 118.6 休 118.8 休 ◎ 平成27年1月の国内亜鉛建値は下記の通りです。 1月 5日 ~ 1月 8日 ~ 1月 14日 ~ 1月 21日 ~ 1月 26日 ~ 313 301 292 295 292 円/kg 円/kg 円/kg 円/kg 円/kg 平均297.20円/kg 平成27年1月は上記の通りで前月比 10.00円/kgの 値下げとなりました。 これは、LME亜鉛相場が下落したことと、為替相場が円高に進行したことを受けて引き下げられたもの 2 ◎ 其の他の建値 1月 電気鉛 1月 電気錫(相対) ニッケル(溶解用) 1月市中価格 12月平均 銀 1月29日 12月平均 金 1月29日 274.50 3,700.00 1,850.00 67,190.00 69,570.00 4,797.50 4,886.00 ( 円/kg ( 円/kg ~ 1,900.00 円/kg ( 円/kg 前月比前月比- 20.20 円/kg) 90.00 円/kg) 円/kg 前月比+ 6,000.00 円/kg) ( 前月比+ 379.33 円/g) 円/kg 円/g 円/g ◎ 伸銅品関係 平成26年12月の伸銅品・品種別生産速報(全国ベース) 11月度実績 12月度速報 前月比 前年11月度実績 前年同月比 板 1,400 1,545 10.4% 1,275 21.2% 条 銅 管 22,098 21,830 -1.2% 19,713 10.7% 9,493 8,746 -7.9% 9,439 -7.3% 棒 2,614 2,600 -0.5% 2,484 4.7% 線 309 310 0.3% 361 -14.1% 板 649 621 -4.3% 576 7.8% 黄 条 管 銅 棒 8,490 8,552 0.7% 8,682 -1.5% 762 713 -6.4% 635 12.3% 14,917 14,726 -1.3% 15,436 -4.6% 線 2,611 2,668 2.2% 2,604 2.5% 3,360 3,027 -9.9% 2,920 3.7% 220 246 11.8% 266 -7.5% 68 74 8.8% 70 5.7% 572 516 -9.8% 512 0.8% 棒 34 36 5.9% 46 -21.7% 線 405 460 13.6% 495 -7.1% 68,002 66,670 -2.0% 65,514 1.8% 板 青 条 銅 棒 線 洋 白 ・ 其 の 他 板 条 合 計 12月の伸銅品生産速報は、66,670トンで前月比マイナス1,332トン、前年同月比プラス3.6%となり、 前年同月比が2ヶ月ぶりにプラスとなりました。 3 電 線 関 係 日本電線工業会がまとめたメタル電線主要部門別出荷数量の10月分実績及び11月分推定によると、10月分は建設電販が 07年11月並みの3.2万t強のレベルに達し好調で前年同月比4.9%増加したのに加え、輸出も5割強の伸長となる。 総量の数値はリーマンショック直後の08年10月レベル。この10月は影響のない月であったことから実質的にリーマン前まで戻った。 11月分推定出荷量は増減率だけでみると7部門全てが割込み61,200tで同3.9%減となり、3ヶ月ぶりに前年同月を下回 った。建設電販分野のみが奮闘し、30,400tで同0.3%減に留まった。この3万tの出荷水準は、ここ1年でも高く、昨年同月が メガソーラーや消費増税仮需などにより好況で勢いがあったものとの比較であり、善戦した形となった。 10月の部門別動向をみていくとプラスは建設電販と輸出の2部門のみ。建販は首都圏を軸とした都市再開発、耐震補強、 メガソーラなど好調に伸び同4.9%増の32,676tとなった。この数値は07年11月以来で建販は完全にリーマン前に戻った。 輸出は円安もあり電力などが健闘し55%強伸長した。 一方マイナスグループは通信、電力、電気機器、、自動車、その他内需の5部門。通信は光網シフトの影響で20%強減速。 電力は底打ち感が出てきたが、電気機械、自動車、その他内需はそれぞれ1.2%、9.1%、0.2%のダウンとなった。 2014年10月分(実績)・2014年11月分(推定)主要部門別出荷 金 額 数 量 部門 通 信 電力 電気機械 自 動 建 設・ 電 販 その他内需 内需計 輸出 合計 心線販売 車 10月実績 対前月 対前年同 11月推定 対前月 対前年同 10月実績 対前月 対前年同 (t) 比(%) 月比(%) (t) 比(%) 月比(%) (百万円) 比(%) 月比(%) 982 (1,978) 5,841 (151) 14,437 6,059 (19) 32,676 (100) 4,631 (2,248) 64,626 (▼ 8.0) 2,530 (2,240) 67,156 (626) 34,746 0.3 (16.5) 14.2 (18.0) 4.7 ▼ 8.0 (▼59.6) 84.0 (▼16.0) ▼ 0.9 (12.9) 5.5 ▼ 20.9 (▼1.6) ▼ 3.3 (▼14.7) ▼ 1.2 ▼ 9.1 (▼62.7) 4.9 (▼17.4) ▼ 7.6 (▼4.7) ▼ 0.2 ▼ 7.6 (▼3.3) 4.9 (42.6) 5.1 55.4 (▼6.5) 1.2 (27.2) 4.2 1,000 (1,200) 5,000 1.8 (▼39.3) ▼ 14.4 ▼ 11.0 (▼10.8) ▼ 2.9 13,100 5,800 ▼ 9.3 ▼ 4.3 ▼ 4.6 ▼ 12.3 30,400 (200) 4,300 (1,400) 59,600 (100) 1,600 (1,500) 61,200 ▼ 7.0 (100.0) ▼ 7.1 (▼37.7) ▼ 7.8 ▼ 0.3 (▼29.8) ▼ 7.2 ▼ 36.8 (▼33.0) ▼ 8.9 ▼ 3.5 (19.0) ▼ 17.1 (▼12.5) ▼ 3.9 32,500 ▼ 6.5 ▼ 2.2 1,804 (1,242) 7,084 (114) 19,339 41,138 (18) 39,281 (195) 7,421 (1,568) 116,068 (150) 6,342 (1,719) 122,410 (182) 26,445 9.1 (12.9) 19.2 (17.5) 5.0 ▼ 2.4 (▼56.1) 9.3 (▼6.2) 1.4 (8.4) 4.2 (▼15.3) ▼ 15.0 (6.0) 3.0 (52.9) 5.8 ▼ 13.3 (9.9) 3.7 (0.0) 0.3 ▼ 4.7 (▼35.7) 6.7 (▼0.5) ▼ 2.0 (6.8) 0.3 (▼51.5) 10.7 (▼3.3) 0.8 (48.0) 8.4 (注)( )内はアルミ線を示し外数。ただし推定欄のアルミ線は電力、輸出部門以外は 「その他内需部門」に一括計上。▼はマイナス。 金額は四捨五入の為計が合わない場合がある。 2014年10月分品種別出荷 単位:銅量:トン アルミ量:トン 金額:百万円 品種 対前月比 (%) 数量 対前年 同月比 金額 裸線 5,512 ▼ 3.5 18.7 4,531 巻線 12,609 4.7 ▼ 1.5 12,846 機器用電線 3,662 7.8 ▼ 0.8 10,822 通信用電線・ケーブル 1,910 5.9 ▼ 1.2 4,209 電力用電線・ケーブル 25,359 7.1 2.8 26,934 被覆線 12,978 7.6 ▼ 1.4 19,103 輸送用電線 5,126 ▼ 3.6 ▼ 6.1 43,965 銅電線計 67,156 4.9 1.2 122,410 EM電線・ 102 ▼ 2.9 9.7 336 通信用電線・ケーブル ケーブル 4,277 11.5 1.7 5,082 電力用電線・ケーブル、被覆線 4,383 11.1 1.9 5,432 計 アルミ電線計 2,240 ▼ 3.3 ▼ 6.5 1,719 光製品 3,366,407 ▼ 0.5 6.9 20,632 うち、光ファイバーケーブルコード 4,284 (注)1.EM電線・ケーブルはJCS規格17品種が対象であり、機器用、消防用等のノンハロタイプは含まれない (注)2.四捨五入の為計が合わない場合がある。 (注)3.光製品の数量はkmc (注)4.▼はマイナス 4 対前月比 (%) ▼ 3.1 4.7 6.5 8.6 3.7 9.9 ▼ 1.3 3.0 5.7 11.3 11.0 6.0 ▼ 3.4 ▼ 12.2 対前年 同月比 16.8 2.4 ▼ 0.7 ▼ 1.6 5.1 2.0 ▼ 3.4 0.8 17.1 4.3 5.0 ▼ 3.3 2.8 ▼ 0.9 ◎ アルミニウム関係 〇 国際アルミニウム地金相場の第1週は、年明け$1,834.5/MTと軟調地合いを維持してのス タートとなる。今月末のギリシャ総選挙で野党が勝利した場合、ユーロ圏離脱も有り得、又、ドイツ もギリシャ離脱を容認する準備があるとの発言。ユーロが下落すると共にアルミも値を崩し、201 4年5月以来の安値を付けた。欧州の消費者物価指数は-0.2%とデフレ懸念は強まり、欧州の量 的緩和プログラムへの観測は増し、対ドルで9年ぶりの安値水準となった。第2週は、銅が大幅に下 落する中、それに追随し一時アルミも値を下げる展開となったものの、需給にタイト感のアルミは底 堅く推移。第3週は、ECBによる追加緩和への期待からか、VIX指数も20を割り込みリスク回 避姿勢は後退し堅調に推移。米国住宅着工件数が市場予測を上回った結果を受け、米国株価の続伸背 景に堅調さを維持。第4週は、ギリシャ選挙の結果を受けて一時、非鉄相場は全面安となるも、ユー ロ圏からの離脱は考えにくいとの見方からリスク回避姿勢は和らぎ相場は反発。米国耐久財受注や新 規住宅販売件数の発表が市場予測を下回ったことを受け市場は売り優勢の展開になっている。相場は、 FOMC声明の発表を控える中、$1,830~60のレンジ内の推移と予想します。 ○ 対日オファ-及び国内価格 ・対日オファ― (CIF) 2015 年 1 月積 2,290.00~2,287.00 ドル/トン ・輸入採算価格 2015 年 1 月積 289.20~288.80 円/㎏ ・NSP 2015 年 12 月 324.00 円/㎏ ・NSP(メ-カ対応価格) 2015 年 1 月~3 月 320.00 円/㎏ ○ IAI統計アルミニウム新地金生産高(単位=千トン) ’14 年 10 月 ’14 年 11 月 ’13 年 11 月 *2,145.0 *2,124.0 2,060.0 *69.2 *70.8 68.7 月生産 平均日産 (*=訂正有り)中国は対象外にしております。 ○IAI統計アルミニウム新地金在庫(単位=千トン) IAI統計アルミニウム新地金在庫(単位=千トン) アフリカ 北 米 中南米 アジア 欧 州 オセアニア 合 計 ア ル ミ総在庫 増減 13 年 11 月末 45 - 14 282 - 13 120 - 5 338 + 44 333 + 279 11 76 - 71 1 ’14 年 10 月末 14 年 11 月末 64 50 *400 387 170 165 *371 415 322 77 *1,404 *2,522 1,426 + 2,527 + (*=訂正有り)中国は対象外にしております。 5 22 5 増減 + 5 + 105 + 45 + 77 + + 1,135 + 2,175 + 54 5 291 352 ◎LME銅在庫(各月第3週末参考) 700 (千) 650 600 550 1月第3週末在庫 前月第3週末比 500 235,150 トン 65,150 トン 増 450 400 350 300 250 186,525 トン 200 150 100 50 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 ◎COMEX在庫(第3週末) ・27年1月23日現在 22,582 ST 前月比 4,480 ST減 121,735 トン 前月比 20,948 トン増 ◎国内山元電気銅在庫 ・26年12月末 ◎伸銅品生産実績 ・26年11月確報 68,002 トン ・26年12月速報 66,670 トン 前月比 98.0 % 60,000 トン 前月比 98.0 % 前月比 93.3 % ◎電線出荷実績 ・26年12月速報 ◎軽圧品生産実績 ・26年 11月 板 類 押 出 類 102,380 トン 67,409 トン 169,789 トン 以上簡単ですが銅概況、他のご報告申し上げます。 6