...

株主のみなさまへ

by user

on
Category: Documents
29

views

Report

Comments

Transcript

株主のみなさまへ
株主のみなさまへ
第133期
中間報告書
第2四半期累計期間(2008年4月1日から2008年9月30日まで)
証券コード:6841
To Our Shareholders
Interview with the President and CEO
株主のみなさまへ
社長インタビュー
株 主 の 皆 様には、ますますご清 栄 のこととお 慶び
申 し 上 げ ま す。平 素 は 格 別 の ご 高 配 を 賜 り 、厚 く
お礼申し上げます。
当 社 グ ル ー プ は 、長 期 経 営 構 想「 V I S I O N - 2 1 &
ACTION-21」に基づき、One Global YOKOGAWA
をキーワードに、健 全で利 益ある経 営 の 実 現に取り
組んでおります。
2 0 0 8 年 度 中 間 期 は 、制 御 事 業 が 引 き 続 き 堅 調
に推移したため、売上高、営業利益、四半期純利益
と も 計 画 を 達 成 し まし た が 、半 導 体 市 場 の 低 迷
に よ り 計 測 機 器 事 業 が 減 収 と な っ たこと、為 替 が
円 高 に 推 移したことから、対 前 年 同 期 で は 売 上 高、
営業利益ともに減少しました。
現 在 の 事 業 環 境 は 、世 界 的 金 融 危 機 に よ る 経 済
成長率の鈍化や為替市場での円高の進行など
不透明さを増しておりますが、
期初に掲げたとおり、
損 益 分 岐 点 を 引 き 下 げ 、グ ロ ー バ ル 競 争 を 勝 ち
抜 く こ と の で き る コ スト 競 争 力 を 実 現 す る こ と
により、企業価値の向上を図ってまいります。株 主
の皆様には、引き続きご支援ご鞭撻を賜りますよう
お願い申し上げます。
健全で利益ある経営により
すべてのステークホルダーの皆様にとって
価値ある存在であり続けることを目指します
代表取締役社長 海堀 周造
Q1
2 0 0 8 年 度 中 間 期は、主 力 の 制 御 事 業については海 外
市 場 を 中 心 に 堅 調 に 推 移した も の の 、計 測 機 器 事 業 が
半 導 体 市 況 の 低 迷による投 資 抑 制 の 影 響 を 受 け 大 幅 な
減収となったことから、売上高は前年同期と比較し 75 億円
減 少し、1 , 9 6 8 億 円となりました。営 業 利 益については、
計測機器事業の売上高が減少したこと、為替が円高に推 移
利 益 、四 半 期 純 利 益 と も 、期 初 計 画 を 達 成 す る こ と が
したことから、前年同期と比較し 38 億円減少し、50 億円
できました。利益が計画を上回ったのは、業績の下方修正
となりました。
という状況の変化に対応し、徹底した費用コントロール
経常利益は、営業利益が 38 億円の減益となった一方で、
を行ってきた成果であると考えています。
為替差損の額が減少したことから、前年同期と比較して
1 3 億 円 減 少 の 4 4 億 円 と な り ま し た 。四 半 期 純 利 益 は
前年同期と比較して 11 億円増加し、38 億円となりました。
代表取締役会長
2008 年 12 月
2008年度中間期の業績について
教えてください。
代表取締役社長
これは、繰延税金資産を計上した結果、法人税等調整額が
減少したことによるものです。
中間期の計画については、
第 1 四半期が終わった時点で、
半導体市場の冷え込みにより半導体テスタの売上高が
Q2
世界的な金融危機により経済が
混迷するなかで、プラント建設
などへの企業の投資意欲が減退
するという見方もありますが、今後の制御
市場をどう予測していますか。
当 初 の 予 想 以 上 に 落 ち 込 む と 予 測 さ れ た こと か ら 8 月
こ の 中 間 期 も 前 年 度 に 引 き 続 き 、海 外 の 大 手 石 油
1 2 日 に下方修正しましたが、結果的には、売上高、営業
会 社や 電 力 会 社からの 大 型 受 注や、当 社 製 品を優 先 的に
四半期報告制度の導入により、従来の中間期に該当する期間が第2四半期累計期間と変更されました。
本報告書では前年数値比較等を分かりやすく掲載することを目的に、
第2四半期累計期間を中間期と表記しています。
1
第133期中間報告書・横河電機株式会社
2
Interview with the President and CEO
社長インタビュー
エネルギー需要は、新興国での産業の発展や生活レベル
搭 載 す る 、ト ラ ン ス ポ ン ダ と 呼 ば れ る 送 受 信 器 で す 。
の 向 上 が けん引役となって今後も増大すると予想される
次世代光通信市場の立ち上がりに伴い、この需要が拡大
営業利益 180 億円、経常利益 160 億円、当期純利益 50 億
ことから、制御市場は持続的な成長が続くと考えています。
しており、日本はもとより世界の通信事業者、通信機メーカ
円となりました。また、業績見通しの前提となる為替レート
当社は、海外市場へのリソースのシフト、研究開発体 制 の
から 、注 文 、引 き 合 い を い た だ い て い ま す。す で に 数 百
強化や M&A などによる製品ラインアップの拡充を進め、
台 が 稼 働 して おり、今 後 も 受 注 の 増 加 が 見 込 ま れ ま す。
は、1 ドル 100 円は変更しませんが、1ユーロは 155 円から
125 円に変更しました。
制御事業をより強固なものとしていきます。
2007 年 3 月に操業を開始した相模原事業所では、物量の
拡大に備えて生産体制の整備を進めています。
Q3
計測機器事業は厳しい状況が
続いていますが、今後の見通しに
ついてお聞かせください。
計測機器事業の主要事業である半導体テスタビジネスの
ま た 、ラ イ フ サ イ エ ン ス ビ ジ ネ ス で は 、今 後 拡大が
見込まれる創薬支援システム市場への参入に向け、
「バイオ
テストシステム」を開発し、今年7月に発表しました。創薬支援
システムとは、新薬の候補となる膨大な数の化合物の中から
有 望 なも の を 効 率よくふ るい 分 ける装 置 であり、当 社 は
市場は、極度に低迷しています。これは、DRAM メーカや、
多 彩 な 解 析 機 能 と 高 速 性 を 両 立 さ せ た 製 品 を 市場投入
ドライバ IC メーカなど
フラットパネルディスプレイ( FPD )
します。今年度中の商品化を目指しています。
が 、半 導 体 の 価 格 下 落 を 背 景 に 、大 幅 な 投 資 抑 制 をして
採 用 い た だ け る パ ート ナ ー シ ッ プ 協 定 の 締 結 な ど が
相 次 ぎ ました 。今 後 、一 時 的 な 経 済 成 長 の 鈍 化 の 影 響 は
懸 念 さ れ ま す が 、現 時 点 の 受 注 済 み 案 件 に つ い て 、
中止や 延 期 等 の 顕 著 な 影 響 は 出 て い ま せ ん 。
現 状 、業 績 に 大 き な 影 響 を 与 えて い る 要 因 は 、ド ル や
ユ ー ロ に 対 す る 円 高 で す 。 当 社 は こ れ ま で 、海 外 の
売 上 に つ い て は で き る だ け 海 外 生 産 で 対 応 し 、為 替
リスクを極 力 小さくする体 制を構 築してきました。しかし、
海 外 売 上 高 比 率 が 高 ま る な か で 、外 貨 建 て の 収 益 を
円 に 換 算 す る 際 の 影 響 度 が 大 き く な って い ま す。円 貨
ベ ー ス で は 、制 御 事 業 の 成 長 が ゆ る や か に な って い る
よ う に 見 え ま す が 、現 地 通 貨 ベ ー ス で は 依 然 と し て
高い成 長 を 続 け て い ま す。
3
この結果、通期の連結業績予想は、売上高 4,240 億円、
い るた めで す。半 導 体 市 場 の 回 復 は 当 初 の 予 想 よ り も
遅れ、来年度以降になると予想しています。
一方、測定器ビジネスも、国内景気が減速するなかで、
企業の開発・生産設備への投資抑制の影響を受け、今年
度中は低調に推移する見通しです。計測機器事業については、
いずれのビジネスも当面厳しい状況が続く見通しである
ことから、効率を重視した経営を実行してまいります。
Q4
新事業の状況はいかがでしょうか。
新 事 業 の 一 つ で あ るフォト ニ ク ス ビ ジ ネ ス の 受 注 が
好調です。フォトニクスビジネスの主要製品は、40Gbps
(ギガビット/秒)の次世代光通信網で使用する通信機に
Q5
Q6
中期的な展望について教えて
ください。
す で に 前 回 の 報 告 書 で お 伝 えし まし た が 、当 社 は 、
2 0 0 6 年 5 月 に 発 表 し た 長 期 経 営 構 想「 V I S I O N 2 1 & A C T I O N - 2 1 」第 2 の マイル スト ーン で 掲 げ た 定 量
目 標 を 見 直 す べ く 検 討 して お り 、現 在 、新 た な 目 標 と
戦略の策定を急いでいます。戦 略 策 定 の 基 本 方 針 を 述
べ ま す と 、当 社 の 強 み を グローバルに発揮できている
制御事業に軸足を置いた経営をしていきたいと考えてい
通期の業績見通しは。
制御事業については、今後も持続的に成長すると予想
ます。当面は制御事業にリソースを集中し、競争力をさら
に強化して、グローバル市場で勝ち抜く体制を構築してま
いります。また、計測機器事業に つ い て は 、当 社 の 事 業 を
して い ま す が 、対 ユ ー ロ で の 円 高 が 期 初 の 想 定 以 上 に
支える基盤技術である計測技術を発展させながら、
進んでいることから、8 月1 2 日に発表した通期の制御
事業構造改革を進めてまいります。今後の発展が期待される
事 業 の 売 上 高 予 想 を 5 0 億 円 、営 業 利 益 予 想 を 1 0 億 円 、
新事業においては、それぞれのビジネスの特性を活かし、
下方修正しました。また、計測機器事業のうち、半導体
早期立ち上げを図ってまいります。これらの方針に基づき
テスタビジネスの市況の回復が来年度以降にずれ込む
新たな目標を設定し、これをきちんと達成していくことで、
こ と が 予 想 さ れ る こ と 、ま た 測 定 器 ビ ジ ネ ス も 国 内 の
投資家の皆様のご期待に応えていく所存です。
景気減速の影響を受け低調に推移する見通しであること
今後も、健全で利益ある経営を実現し、すべてのステーク
から、8 月1 2 日発表の計測機器事業の売上高予想を
ホルダーの皆様にとって価値ある存在であり続けることを
170 億円、営業利益予 想 を 5 5 億 円 、下 方 修 正 し ま し た 。 目 指してまいります。引き続きご支援ご鞭撻を賜ります
新 事 業 そ の 他 に ついては、変更はありません。
ようお願いいたします。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
4
Special Feature
日本の光基幹通信網
10Gbps から
40Gbpsへ
特集:次世代光通信網を支えるYOKOGAWAのフォトニクスビジネス
40Gbps次世代光通信市場の立ち上がりに伴いビジネスが拡大
超高速・大容量の光通信を実現するトランスポンダ
世界の光ファイバー網
一般家庭でも光通信の普及が進むなかで、40Gbps(注)の超
高速光通信網の構築が急速に進んでいます。光通信では、通信基地
通信基地局
局と呼ばれる中継拠点が設置され、ここで目的地に向けたデータ
世界に広がる光通信市場でビジネスを拡大
の送受信を行いますが、この基地局のなかに設置する通信機の核
となる装置として、当社のトランスポンダが活躍しています。
国内光通信市場での需要拡大に伴い、トランスポンダの受注
このトランスポンダとは、光信号の送受信を行う装置のこと。
は増加しており、先行投資を続けてきたフォトニクスビジネスが、
各地を結ぶ光ファイバー伝送路に送り出すデータは、通信機に
事業として立ち上がりつつあります。フォトニクスビジネスの中核拠点
組み込まれたトランスポンダで電気信号から光信号に変換され
である相模原事業所では、物量の急激な拡大に備え、高品質の
ます。また、光ファイバーで伝送された光信号を受信する際には、
製品を量産する体制の整備を進めています。
同じトランスポンダが光信号を電気信号に変換します。
世界中でデータ通信量が増大を続けるなか、次世代光通信網
の構築はいわば時代の要請です。光通信市場の立ち上がりでは、
他社を引き離すYOKOGAWAの技術
日本が世界に先行していますが、今後、米国、欧州でも市場が立ち
こ の ように 重 要 な 役 割 を 果 た すトラン スポ ン ダ で す が 、
上がってくると考えられます。これに伴い、40Gbpsトランス
1 0 G b p s の 光 通 信 に 対 応した も の は 存 在して い るも の の 、
40Gbpsの超高速長距離光通信に対応したものはまだほとんど
ポンダ市場も急速に拡大すると予想されています。40Gbps
光通信にはいくつかの方式がありますが、波形の劣化に対する
通信基地局
耐力が優れているDQPSK(差動4値位相変調)方式が主流となる
なく、現時点で商用ベースでの安定供給ができるのは世界でも
と予想されており、当社はこのDQPSK方式のトランスポンダの
当社だけです。
当社は、自社製品に搭載する半導体の一部を自社開発しており、
このイラストはイメージ図です。光ファイバー 及び基地局の実際の位置や数を表したものではありません。
分野でトップシェアを目指します。
30年にわたり化合物半導体の技術を蓄積してきました。この開発
を通じて培った超高速デバイス技術によって、2007 年、他社に
先駆けて、40Gbpsに対応したトランスポンダの実用化に成功。
2001年の通信バブル崩壊を機に半導体メーカや通信機器メーカ
が超高速デバイスの開発を断念するなかで、
当社は開発を継続し、
5
現在、欧米の大手通信事業者や通信機器メーカに対しても
トランスポンダ
積極的な認知活動を行っており、多くのお客様が当社トランス
ポンダの技術的優位性に高い興味を示されています。当社は、
トランスポンダ(Transponder)とは、TRANSmitter(送信機)
国内にとどまらず、海外のお客様も開拓し、フォトニクスビジネス
とresPONDER(応答機)を組み合わせた合成語で、光信号の送受信
を発展させていきます。
を行う装置のこと。通信基地局に設置される通信機に搭載されます。
40Gbps長距離トランスポンダを商用ベースで安定供給できる唯一
当社のトランスポンダは 2008 年 6 月、ネットワーク関連の展示
のメーカとなりました。すでに、国内の基地局への導入が始まって
会「Interop Tokyo」で、審査部門の枠を超えた優秀な技術と評価
おり、40Gbps光通信網に欠かせない存在となっています。
され、
「審査員特別賞グランプリ」を受賞しました。
左は、すでに数百台が稼働中
の市場導入モデル。右は、全
世界の通信事業者に展開して
いるグローバルモデルです。
(注)40Gbps
(ギガビット/秒)
とは、1秒間に400億ビットの情報を送る伝送
速度のこと。家庭でのブロードバンド 100Mbps
(メガビット / 秒)
では、
1秒間に8日分の新聞の文字データを送ることが可能ですが、40Gbps
では1秒間に8年分の新聞の文字データを送ることができます。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
6
News @Yokogawa
NEWS@YOKOGAWA
「世界省エネルギー等ビジネス推進協議会」に参画
新薬開発を支援するバイオテストシステムを開発
世界経済は、地球温暖化問題、資源の枯渇や価格高騰と
新薬開発の現場では、新薬の候補となる数十万から百万もの
いう大きな課 題 を 抱 えて おり、こ れら の 課 題 を 解 決 する
化合物の中から有望なものをふるい分ける(スクリーニング
鍵 として 、省 エ ネ ル ギ ー の 推 進 や 新 エ ネ ル ギ ー の 導 入
する)創薬支援システムの利用が広がっています。当社は、今後
が叫ばれています。こうしたなかで 10 月 30 日、官民一体と
大きな成長が見込まれる創薬支援システム市場に参入する
なって、日本の保有する省エネ等に関する高い技術、ノウハウ
ため、
「バイオテストシステム」を開発し、7月1日に発表しました。
を世界に広めていくことを目的として、
「世界省エネルギー
新薬開発期間を短縮するため、創薬支援システムには、膨大な
等ビジネス推進協議会」が設立されました。
数の候補化合物を高速にテストすることが求められます。当社は、
日本を代表する多くの企業とともに当社もこの協議会に加盟
細胞を生きたままリアルタイムに観察できる共焦点スキャナ
し、当社会長の内田勲が幹事を務めます。当社はこれまでも、
ユニットや、半導体ウエハを所定の位置に精度よく高速に動かす
産官学が連携してIT分野の省エネに取り組む「グリーンIT推進
精密位置決め技術を有しており、これらの技術を応用して、
協議会」への加盟や、省エネ・環境ソリューションの提供などを
高精細な画像を用いた多彩な解析と高速スクリーニングを
通じて、地球環境保全に貢献してきました。このたび設立された
両立させた画期的なシステムを開発しました。今年度中をめどに
本協議会でも積極的に活動を推進してまいります。
設立総会の様子。
ミックスドシグナルオシロスコープ「DLM2000」を世界同時発売
海外の大口受注、パートナーシップ契約が相次ぐ
エネルギー需要の増大を背景に、ここ数年、海外制御市場
タタルスタン共和国に建設する大規模石油・石油化学プラント
当社は、アナログ信号とデジタル信号を同時に測定できる
で大型プラントの建設が相次いでいます。
当社は2003年から、
の建設プロジェクトのMAC(メイン・オートメーション・コン
ミックスドシグナルオシロスコープの新シリーズ、
「 DLM2000 」
海外制御市場開拓のマーケティングキャンペーンを展開し、
に選定されました。
トラクター : 制御担当会社)
シリーズを、10月30日に発売しました。
市場での認知度を着実に向上させてきました。これに、製品の
また、エネルギー大手、英国 BP グループの BP エクスプロ
DLM2000 シリーズは、定評ある当社のミドルレンジオシロ
圧倒的な信頼性、プロジェクト遂行能力の高さへのお客様
レーション・アンゴラとは、アンゴラ沖の浮体式原油生産・
スコープの「小型、軽量、低価格」という基本コンセプトを継承
からの評価が加わり、海 外 制 御 事 業は拡大を続けています。
貯蔵・積出施設( FPSO )4 基の MAC 契約を締結しました。
しながら、デジタル化が進むメカトロニクスやエレクトロニクス
こうしたなかで、当中間期は、ロシアやインドなど経済成長が
さらに、インド・ハリヤーナー州最大の火力発電所向け制御
市 場 の ニ ー ズ に 応 え た 新 感 覚 の ミック スド シ グ ナ ル オ シ ロ
著しい地域で多くの大型プロジェクトを受注しました。
システムや、ルーマニア最大の火力発電所の排煙脱硫装置向け
スコープです。周波数帯域200∼500MHzで、小型軽量、低価格
電気・計装設備等の大型プロジェクトも相次いで受注しました。
を維持しながらも、クラス最高レベルの性能を実現し、手軽さ、使い
ロシアでは、大手石油精製会社であるガスプロムネフチと、
7
商品化を進め、ライフサイエンスビジネスの拡大を目指します。
戦略的パートナーシップ協定を締結。同社の 4製油所に、今後、
世界的金融危機による経済成長率の一時的な鈍化は懸念
やすさを徹底的に追求しています。開発者“一人一台”
をコンセプト
当社製品が優先的に採用されます。また、大手石油会社
されますが、
制御市場は今後も成長すると予測されています。
として新たな市場を開拓し、ミックスドシグナルオシロスコープ
タトネフチの石油精製・石油化学子会社であるタネコからも、
当社は引き続き、海外制御事業の強化に努めてまいります。
の分野で世界トップシェアを狙います。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
8
Business Review
第133期中間期のご報告と通期の見通し
第133期(2008年度)中間期の概況
当中間期(第2四半期累計期間)は、主力事業である制御事業は
海外市場を中心に堅調に推移し前年同期比で増収となったもの
の、計測機器事業のうち半導体テスタビジネスの売上高が半導体
市況の低迷による投資抑制の影響を受け減収となったこと等
から、売上高は1,968億円(前年同期比75億円減)となりました。
営業利益については、計測機器事業の売上高が減少したこと、
為替が円高に推移したこと等により、50億円(前年同期比 38億円
ビジネスも国内景気減速の影響を受け市況が悪化しました。
この結果、売上高は大幅な減収となり、営業損失も拡大しました。
(億円)
制御
新事業その他
新事業では、フォトニクスビジネスは、40Gbps 基幹系光通信
新事業
その他
4,000
の低迷を受け低調に推移しました。これらの結果、新事業その
他全体での売上高は減少し、営業損失が拡大しました。
2,000
214
374
等によるものです。四半期純利益は、繰延税金資産を計 上した
進行していることから、同事業の売上高予想を50億円、営業利益
1,000
1,635
0
制御
新事業
その他
ことが予想され、測定器ビジネスも国内景気減速の影響を受け
2,000
低調に推移する見通しであることから、同事業の売上高予想を170
計測機器事業
大幅な投資抑制の影響により、低調に推移しました。また、測定器
203
207
1,747
通期
4,240
456
464
786
668
440
450
219
363
3,092
2,043
1,968
210
318
197
210
3,222
1,515
2006年度
通期
通期
(単位:億円)
制御
2008年度
中間 通期(予想)
500
受注高
2,157
4,600
4,470
△ 130
売上高
1,968
4,460
4,240
△ 220
50
245
180
△ 65
新事業
その他
44
210
160
110
50
100
0 -3
91
360
129
-35
-73
88
391
50
165
165
-23 -54
-55
-60
-97 -20
△ 50
△ 60
1,819
(億円)
2,433
2,500
2,000
1,500
1,139
20
1,000
10
500
0
0
2005年度 2006年度 2007年度 2008年度
(中間)
ROE
ROA
(%)
15
11.0
10
390
5
中間
通期
2007年度
中間
通期
5.5
5.1
2.9
2.6
2005年度
2006年度
2007年度
通期
通期
通期
5.3
-115
-95
2006年度
38
40
2,289
6
300
200
経常利益
当期(四半期)
純利益
180
274
293
400
46.8
57.9
ROE(自己資本利益率)/ ROA(総資産利益率)
計測機器
修正額
50
55.6
30
3,350
1,561
2007年度
中間
52.8
(%)
(億円)
通期予想
通期予想
中間期実績
(8月12日発表)(10月28日発表)
営業利益
79.3%
2008年度
中間 通期(予想)
セグメント別営業利益
第133期 中間期連結経営成績及び通期業績予想
1,968億円
3,550
4,374
1,864
中間
これらの結果、連結業績予想は下記のとおりとなりました。
計測機器事業の主要分野である半導体テスタビジネスは、
(FPD)
ドライバICメーカの
DRAM及びフラットパネルディスプレイ
3,432
4,334
1,282
0
その他については、売上高、営業利益予想に変更はありません。
昨年と同水準になったのは、為替が円高に推移したこと及び国内
るものについて引当金の計上を行ったこと等によるものです。
2,157
2007年度
中間
新事業その他
海外売上高 / 海外売上高比率
1,000
億円、営業利益予想を55億円、それぞれ下方修正しました。新事業
営業利益は横ばいとなりました。増収にもかかわらず営業利益が
の情報システム関連の受注済み案件で追加コストが見込まれ
通期
4,000
3,000
しました。この結果、売上高は前年同期と比較し増加したものの
2006年度
計測機器
は、半導体テスタビジネスの市況の回復が来年度以降にずれ込む
ガス・電力などのプラント建設への投資が活発に行われ堅調に推移
182
309
計測機器
10.7%
2,285
1,794
5,000
となりました。
比11億円増)
旺盛なエネルギー需要を背景に、引き続き石油・石油化学・天然
676
10.0%
制御
(億円)
予想を 10 億円それぞれ下方修正しました。また、計測機器事業
設備投資が抑制され低調に推移しましたが、海外では新興国の
783
470
450
セグメント別売上高
結果、法人税等調整額が減少したことにより、38億円(前年同期
国内では原材料・原油価格の高騰や輸出の減速から企業の
4,470
443
3,294
中間
制御事業については、対ユーロでの円高が期初の想定以上に
4,551
488
2,223
したが、アドバンストステージビジネスは、半導体製造装置市場
第133期(2008年度)の業績見通し
4,565
3,000
用トランスポンダの大型受注を獲得するなど好調に推移しま
なっているのは、主に為替差損が前年同期と比較し減少したこと
制御事業
9
5,000
計測機器
と
減)
となりました。経常利益は 44 億円(前年同期比 13 億円減)
なりましたが、この減少額が営業利益の減少額と比較し少なく
セグメント別売上高構成比(2008年度中間期)
セグメント別受注高
2008年度
0
中間 通期(予想)
※記載金額は億円未満を四捨五入して表示しています。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
10
Financial Statements
要約連結財務諸表
連結貸借対照表
科目
(単位:百万円)
当第2四半期連結
会計期間末
(2008年9月30日)
前連結会計年度末
(2008年3月31日)
増減
(2008年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金
受取手形及び売掛金
有価証券
商品及び製品
仕掛品
原材料及び貯蔵品
その他
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額)
その他(純額)
無形固定資産
投資その他の資産
投資有価証券
その他
貸倒引当金
資産合計
科目
前連結会計年度末
(2008年3月31日)
増減
負債の部
221,759
30,088
118,773
284
21,955
13,903
14,108
25,527
△2,881
208,516
110,791
55,031
55,759
26,847
70,877
40,609
30,969
△701
430,276
242,366
31,738
142,902
301
18,856
11,794
14,164
25,864
△3,256
202,277
111,543
51,132
60,410
22,036
68,697
40,266
29,070
△639
444,644
△20,607
△1,650
流動負債
支払手形及び買掛金
△24,129
短期借入金
△17
3,099
2,109
△56
△337
375
6,239
△752
3,899
△4,651
4,811
2,180
343
1,899
△62
△14,368
未払法人税等
賞与引当金
未払金
その他
固定負債
長期借入金
退職給付引当金
長期未払金
その他
負債合計
130,880
34,463
19,850
2,123
10,114
16,847
47,480
73,999
55,769
5,185
11,655
1,389
204,880
145,370
40,034
18,979
2,604
14,511
19,137
50,103
74,429
55,993
5,221
11,832
1,381
219,799
△14,490
224,505
43,401
50,352
141,741
△10,989
△3,505
3,322
4
△6,832
4,396
225,395
430,276
222,718
43,401
50,355
139,952
△10,990
△2,044
2,991
1
△5,036
4,170
224,844
444,644
1,787
0
△3
1,789
1
△1,461
331
3
△1,796
226
551
△14,368
△5,571
871
△481
△4,397
△2,290
△2,623
△430
△224
△36
△177
8
△14,919
純資産の部
株主資本
資本金
資本剰余金
利益剰余金
自己株式
評価・換算差額等
建物及び構築物(純額)/固定資産その他(純額)
その他有価証券評価差額金
建物及び構築物が3,899百万円増加する一方、固定資産その他が
4,651百万円減少しました。これは主に新たに建設を進めていた
本社構内社屋の完成に伴い、固定資産その他に含まれていた建設
仮勘定を、建物及び構築物に振り替えたことによるものです。
繰延ヘッジ損益
為替換算調整勘定
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
11
当第2四半期連結
会計期間末
受取手形及び売掛金
支払手形及び買掛金
受取手形及び売掛金が24,129百万円減少しました。これは前年度
末に計上した売掛金を回収したこと、及び期末日(9月30日)の為替
レートが円高に推移したことにより外貨建て売掛金の円貨評価額
が減少したことによるものです。
支払手形及び買掛金が5,571百万円減少しました。これは前年度末
に計上した買掛金の支払を行ったこと、及び期末日(9月30日)の
為 替 レ ート が 円 高 に 推 移 し た こ と に よ り 外 貨 建 て 買 掛 金 の
円貨評価額が減少したことによるものです。
当期から金融商品取引法に基づく四半期報告制度が導入されました。適用される会計基準や用語などが、当四半期に係る財務情報と前年同期に係る
財務情報との間で異なりますが、本報告書における数値比較の利便性を考慮し、主要な財務項目を並べて記載することといたしました。前年同期に
係る数値やグラフは参考データとしてご確認ください。
連結損益計算書
科目
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
受取利息
受取配当金
持分法による投資利益
その他
営業外費用
支払利息
たな卸資産処分損
たな卸資産評価損
為替差損
その他
経常利益
特別利益
固定資産売却益
投資有価証券売却益
その他
特別損失
固定資産売却損
固定資産除却損
減損損失
投資有価証券評価損
その他
税金等調整前四半期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等還付金
法人税等調整額
法人税等合計
少数株主利益
四半期純利益
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間 前中間連結会計期間
2008 4 1
2007 4 1
(2008
年9月30日まで)(2007年9月30日まで)
年 月
日から
196,790
129,263
67,527
62,547
4,979
1,325
90
459
406
368
1,902
743
–
–
93
1,064
4,403
1,382
21
1,335
25
3,482
14
265
460
1,667
1,075
2,303
2,159
–
△4,117
△1,958
472
3,789
年 月
日から
204,283
129,549
74,733
65,969
8,764
1,612
160
349
623
479
4,657
584
466
1,018
1,014
1,573
5,720
1,353
48
71
1,233
2,041
10
201
703
58
1,067
5,032
2,399
10
△430
–
354
2,718
増減
△7,493
△286
△7,206
△3,422
△3,785
△287
△70
連結キャッシュ・フロー計算書
科目
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間 前中間連結会計期間
2008年4月 1日から
2007年4月 1日から
(2008
(2007
年9月30日まで)
年9月30日まで)
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の四半期末残高
20,805
8,166
△13,922
△7,747
△173
△1,036
△27,434
30,209
29,172
7,996
△2
△11,272
38,178
27,044
増減
12,639
13,512
△15,743
△171
10,236
△7,969
2,128
110
△217
△111
△2,755
159
–
–
△921
△509
△1,317
29
△27
1,264
△1,208
1,441
4
64
△243
1,609
8
△2,729
△240
–
△3,687
–
118
1,071
営業外費用
営業外費用が2,755百万円減少しました。これは主に為替差損が
減少したこと及び本年度よりたな卸関係損を売上原価で処理する
よう会計処理を変更したことによるものです。
特別損失
特別損失が1,441百万円増加しました。これは主に保有有価証券
の時価が下落したことに伴い、投資有価証券評価損1,667百万円
を計上したことによるものです。
法人税等調整額
法人税等調整額が 3,687 百万円減少しました。これは税務上の
繰越欠損金に対し、繰延税金資産を計上したことによるものです。
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは12,639百万円の収入増加と
なりました。これは主に売上債権が25,337百万円減少したことに
よるものです。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは13,512百万円の支出の減少
となりました。これは主に前年同期と比較し設備投資額が減少
したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは7,747百万円の支出となり
ました。これは主に、配当金の支払2,057 百万円、コマーシャル
ペーパーの返済6,000百万円等によるものです。
※記載金額は百万円未満を切り捨てて表示しています。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
12
Corporate Social Responsibility
Shareholder Questionnaire Results
YOKOGAWAのCSR
アンケート結果のご報告
YOKOGAWAは、グループ全体でCSR活動を積極的に推進しています。
当社では、株主の皆様とのより良いコミュニケーションを
当中間期の活動の一つをご紹介します。
目指して、株主様アンケートを実施しております。第132期
YOKOGAWA理科教室を開催 ∼赤、緑、青の光でさまざまな色づくりに挑戦∼
「 心( 人 間 性 )」、
「 知( 知 識・技 術 )」、
YOKOGAWAでは、
「身(体・健康)
」を3つの柱とし、地域や社会に根ざした社会貢献
長期保有できる安定株価
2,182人の方にご回答いただきました。ご協力いただいた
株式分割
方には心よりお礼申し上げます。
業績連動型配当
活動を行っています。
「知」の活動の一つとして、武蔵野市と三鷹
開示の改善はもとより、企業価値の向上に努めてまいり
株主優待制度の導入
市の教育委員会の後援を受けて本社近隣の小学生を対象とした
ますので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い
理科教室を開催しており、当中間期は 7 月と 8 月に 1 回ずつ、
申し上げます。
1
よる講義の後、赤、緑、青の発光ダイオードを用いた虹色懐中
電灯の工作に挑戦し、自作の懐中電灯でさまざまな色づくりに
取り組みました。子供たちからは、
「楽しかった」、
「今度は動く
ロボットを作ってみたい」などの感想が寄せられ、次の開催を
待ち望む声も聞かれました。当社は今後もこうした活動を通じて、
科学や技術に興味をもつ人財の育成を支援していきます。
社員ボランティアの指導を受け、虹色懐中電灯の工作に取り組む子供たち。
ジャパンラグビー トップリーグで活躍中! 横河武蔵野アトラスターズ
当社ラグビー部「横河武蔵野アトラスターズ」は、今年度から
日本のラグビーの最高峰であるジャパンラグビー トップリーグ
で活躍しています。1946 年創部、全国社会人大会に 13 回出場
した歴史あるチームですが、2003 年に現在のリーグ制に
なってから初のトップリーグ昇格です。
トップリーグのシーズンは、9 月から 1 月まで。シーズンオフ
にはラグビー教室の開催などを通じて、地元の子供たちの育成
にも取り組んでいます。ぜひ当社ラグビー部に温かいご声援を
お願いいたします。
2
横河武蔵野アトラスターズ 公式サイト
http://www.yokogawa-rugby.com/
オフィシャルファンクラブ「市松会」問い合わせ先
電 話 :0422-52-8824(平日8:30∼17:15)
E-mail:[email protected]
U R L :http://ichimatsukai.com/
3
57.2%
6.7%
31.0%
安定配当
皆様からお寄せいただいた貴重なご意見を生かし、情報
今回のテーマは「光のひみつをさぐれ」。社員ボランティアに
13.3%
短期的な値上がり
報 告 書 で 実 施 し た ア ン ケ ート で は 、こ れ ま で で 最 多 の
教室を実施しました。
13
当社株式に最も期待することをお聞かせください。
自社株買い
その他
13.0%
15.4%
8.6%
2.3%
当社グループについて今後知りたい情報はなんですか。
「長期保有できる安定株価」と「安定配当」に期待
当社株式に期待されることとしては、
「長期保有できる
安定株価」、
「安定配当」とのご回答を多数いただき
ました。株式所有の方針としても、6割以上の方が「長期
保有( 3 年以上)」とのご回答であり、長期的な視点
からの企業価値向上や株主還元施策へのご関心が
高いことがうかがえました。
「研究開発情報」や「経営施策」に高い関心
当社グループについて知りたい情報としては、
「研究
開発情報」
が前回に引き続きトップとなり、
「経営施策」、
「経営トップのビジョン」、「財務業績情報」が続き
ました。当社に対するイメージについての設問でも、
約7割の方が「研究開発・商品開発力が旺盛」という
イメージがあると回答されました。
情報開示の一層の充実が課題
情報開示については、
「普通」とのご回答が過半数を
占めました。また、コメント欄でも情報開示に対する
さまざまなご意見をいただきました。皆様のご意見
を踏まえ、
「株主のみなさまへ」や当社ホームページ等
を通じて、より分かりやすい情報開示に努めてまいり
ます。
経営施策
30.6%
22.0%
28.0%
財務業績情報
経営トップのビジョン
研究開発情報
子会社の状況
42.8%
7.0%
業界の情報
その他
14.8%
1.4%
当社の情報開示についてどのような感想をお持ちですか。
大変満足 3.6%
わからない 4.5%
普通 53.5%
満足 33.0%
不満
5.4%
当社からの情報提供方法としてどのようなことを希望されますか。
55.2%
株主向け報告書の充実
17.5%
ホームページの充実
IRメールの充実
5.0%
23.3%
メディアを通じたPR活動
株主総会の充実
会社説明会の開催
その他
4.2%
10.6%
2.8%
第133期中間報告書・横河電機株式会社
14
Business Overview
Share Information
事業概要
株式情報
株式の状況
制御事業
YOKOGAWAは、プラントの生産設備の制御・運転監視を行う
600,000,000 株
発行済株式の総数
268,624,510 株
分散形制御システムを世界に先駆けて開発。製品の高い信頼性と
株主数
優れたプロジェクト遂行能力によってお客様の信頼を獲得し、制御
大株主 (上位10名、敬称略)
事業のリーディングカンパニーとして、石油・石油化学・鉄鋼・紙
所有者別株主分布状況
(2008年9月30日現在)
発行可能株式総数
個人株主
34,891 名
統合生産制御システム
持株数(株)
株主名
所有比率(%)
パルプ・薬品・食品・電力などあらゆる産業の発展を支えています。
第一生命保険相互会社
22,697,000
8.45
統合生産制御システムに加え、差圧・圧力伝送器、流量計、分析計や、
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
18,200,500
6.78
各種ソフトウエアを揃え、導入から保守までプラントのライフ
日本生命保険相互会社
13,284,615
4.95
横河電機株式会社
11,040,856
4.11
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
10,994,400
4.09
株主数
オーエム04 エスエスビー クライアント オムニバス
8,838,500
3.29
34,891名
みずほ信託退職給付信託(みずほコーポレート銀行口)
6,643,990
2.47
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口4G)
5,732,000
2.13
横河電機持株会
5,097,906
1.90
東京海上日動火災保険株式会社
4,694,936
1.75
サイクル全体に対して総合的なソリューションを提供しています。
差圧・圧力伝送器
プロセスガスクロマトグラフ
計測機器事業
計測の分野では、電圧、電流、電力、光パワー、波長など、さまざま
な物理量を目に見える情報に変換し、解析する計測機器の提供を
34,028名 (97.53%)
その他法人
400名
(1.15%)
外国株主
323名
(0.93%)
金融機関
83名
(0.24%)
証券会社
56名
(0.16%)
自己株式
1名
(0.00%)
通じて、産業界に貢献しています。電気・電子製品などの開発や
生産、また通信インフラの敷設・保守に欠かせない測定器のビジネス
メモリIC用半導体テスタ
所有者別株式分布状況
では、高性能かつ高信頼の製品を幅広くラインアップするとともに
株価・売買高の推移
充実した校正・サービス体制を構築しています。また、半導体テスタの
当社株価(円)
ビジネスでは、
半導体の高速化・高機能化に合わせて製品を開発し、
2,500
常に最新のテストソリューションを提供しています。
2,000
光スペクトラムアナライザ
プレシジョンパワーアナライザ
日経平均株価(円)
19,000
日経平均株価
当社株価
500
44,082千株 (16.41%)
その他法人
14,323千株
(5.33%)
9,273千株
(3.45%)
11,040千株
(4.11%)
10,000
自己株式
7,000
金融機関
111,873千株 (41.65%)
売買高(千株)
計 測・制 御・情 報 を 技 術ドメ イン として 成 長 を 続 け て き た
60,000
YOKOGAWAは、そこで培った技術を活用し、多数の応用技術や
応用製品を生み出してきました。超高速・大容量の通信を可能に
78,031千株 (29.05%)
個人株主 証券会社
13,000
1,500
1,000
新事業その他
16,000
外国株主
40,000
XYステージ
20,000
する光通信関連機器、半導体の製造装置向けのXYステージ、バイオ
株式数
0
テクノロジー分野で注目される共焦点スキャナ、航空機・船舶用の
共焦点スキャナ
10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
2006年
2007年
2008年
268,624千株
計器など先端技術の粋を集めた製品群でお客様のニーズに幅広く
応えています。
光通信用トランスポンダ
15
第133期中間報告書・横河電機株式会社
16
Corporate Information
Yokogawa Close-up
会社概要/役員
事業の現場から
成長するロシア市場でビジネスを拡大
会社概要
役員一覧
(2008年9月30日現在)
商号
横河電機株式会社
英文社名
Yokogawa Electric Corporation
創立
大正4年(1915年)
9月1日
設立
大正9年(1920年) 12月1日
資本金
43,401,056,425円
従業員数
本社
事業所
支社・支店・
営業所
20,635人(連結) 4,978人(個別)
(2008年10月1日現在)
豊富なエネルギー資源を背景に、急速な経済成長を続けているロシア。
代表取締役会長
内田 勲
代表取締役社長
海堀 周造
取締役専務執行役員
八木 和則
取締役専務執行役員
木村 和彦
取締役専務執行役員
三奈木輝良
取締役常務執行役員
藤井 隆
取締役常務執行役員
山本 順二
ロシア連邦は、サウジアラビアに次ぐ
取締役(社外)
内藤 正久
世界第 2 位の原油輸出国で、石油産業を
取締役(社外)
棚橋 康郎
中心に高い経済成長を続けています。
当社は成長するロシア市場でお客様との信頼関係を構築し、ビジネスを拡大しています。
タタルスタン共和国で建設中のタネコの石油・石油化学プラント。
高い経済成長を続けるロシア
〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32
拡大するロシア国内のエネルギー需要
常勤監査役
内海 岱基
小峰事業所、相模原事業所、甲府事業所、青梅事業所、
常勤監査役
小柳 敬史
に対応し、また国際市場での競争に耐え
駒ヶ根事業所、金沢事業所
監査役(社外)
引馬 滋
うる高品質の製品を生産することが、ロシア
監査役(社外)
池田 輝彦
監査役(社外)
壱岐 浩一
関西支社、東北支店、千葉支店、豊田支店、中部支店、
北 陸 支 店 、中 国 支 店 、北 九 州 支 店 、 九 州 支 店 、
企 業 の 重 要 な 課 題 と な って お り 、生 産
設備の近代化や新設に対する投資も盛ん
新潟営業所、四日市営業所、水島営業所、新居浜営業所、
沖縄営業所
海外工場
に行われています。
常務執行役員
米国・ブラジル・オランダ・ドイツ・シンガポール・
ポルトガル・ルーマニア・スペイン・スウェーデン・イギ
リス・ロシア・南アフリカ・バーレーン・サウジアラビア・
アラブ首長国連邦・シンガポール・インドネシア・マレー
シア・フィリピン・タイ・ベトナム・インド・中国・韓国・
台湾・オーストラリア・ニュージーランド
黒須 聡
笹田 学
作野 周平
湯原 仁志
インドネシア・中国・韓国・インド
海外販売・
米国・カナダ・メキシコ・ブラジル・アルゼンチン・チリ・
エンジニアリング・ コロンビア・オランダ・オーストリア・ベルギー・フランス・
サービス拠点
ドイツ・ハンガリー・イタリア・ノルウェー・ポーランド・
白井 俊明
執行役員
ロシアでのYOKOGAWAの取り組み
には現地法人としてYokogawa Electric
も戦略的パ ート ナ ー シップ 協 定 を 締 結
L t d . を 設 立 。2 0 0 5 年 に は 、社 名 を
Yokogawa Electric CIS Ltd.に変更し、
CIS 諸国全体に対して積極的な事業展開
し ました 。さらに 同 年 、大 手 石 油 会 社
を 進 めて きました 。営 業 拠 点 を 各 地 に
共和国に建設する大規模石油・石油化学
設 置 す る ととも に 、お 客 様 を サ ポ ート
プラントの建設プロジェクトの MAC(注)
するた め の テクニカル センター を 開 設
(メイン・オートメーション・コントラクター)
するなど体制も強化してきました。
タトネフチの石油精製・石油化学子会社で
あるタネコから、ロシア連邦タタルスタン
に選定されました。
こうしたなかで、当社のロシアビジネス
当社は今後も、営業、サービス体制を
は急速に発展し、Yokogawa Electric
CIS Ltd.の売上は、2007年度には2003年
度の6倍以上にまで拡大しました。
するロシ ア 市 場 でビ ジ ネス を 拡 大して
当社は、旧ソビエト連邦時代から同国で
奥住 俊樹
西村 一知
松本 澄秀
河田 泰紀
営業活動を展開してきました。 1993 年、
浜口 延正
瀧岸 眞一
モスクワに駐在員事務所を開設し、1997年
三浦 明
牧野 清
鳥居 誠
大竹 眞
の当社の認知度は着実に向上しています。
中原 正俊
相澤 動太
2006年には、石油化学・化学関係のロシア
青山 淳
広見 公正
荒井 秀夫
佐野 廣二
最大のグループであるシブールの持株
小野 裕
西島 剛志
数々の大型受注を獲得
これまでの活動が実り、ロシア市場で
強化し、お客様との信頼関係を深め、成長
いきます。
(注)MAC : 制御担当会社。制御システムだけで
なく、制 御 に か か わ るすべ て の 機 器 を 調 達し 、
制御技術、プロジェクトの遂行を含めてお客様の
パートナーとなります。
会社、シブールホールディングと戦略的
パートナーシップ協定を結び、シブール
グループの工場で当社製品を優先的に
採用いただいています。この実績はロシア
の 大 手 石 油 精 製 会 社であるガスプロム
モスクワにあるYokogawa Electric CISのオフィス。
17
ネフチにも高く評価され、
2008年、同社と
ガスプロムネフチとの調印の様子。
第133期中間報告書・横河電機株式会社
18
広報・IR室 〒180-8750 東京都武蔵野市中町2-9-32
HPのご案内
株主メモ
事業年度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会
6月
上記基準日
3月31日 その他、必要がある場合は、あらかじめ公告します。
剰余金の
配当の基準日
単元株式数
株主様専用電話 0422-52-5824 (平日 9:00∼17:00)
ホームページでもさまざまな情報をご覧いただけます。
http://www.yokogawa.co.jp/
毎年3月31日及び9月30日
100株
上場証券取引所
東京証券取引所
株主名簿管理人
〒103-8670
事務取扱場所
みずほ信託銀行株式会社
東京都中央区八重州1-2-1
本店証券代行部
郵便物送付先
〒135-8722
お問い合わせ先
みずほ信託銀行株式会社 証券代行部
東京都江東区佐賀1-17-7
電話 0120-288-324(フリーダイヤル)
2009年1月5日より、みずほ信託銀行への郵便物送付先が、移転の
ため以下のとおり変更となります。電話番号は変わりません。
〒168-8507
同取次所
公告方法
東京都杉並区和泉2-8-4
IR情報メール配信登録のご案内
投資家の皆様に当社の情報を迅速にお届けするため、横河
みずほ信託銀行株式会社 全国各支店
電機IR情報メールを配信しております。ご登録は当社ホーム
みずほインベスターズ証券株式会社 本店及び全国各店
ページにて承っております。
電子公告
http://ir.yokogawa.jp/
ただし、事故その他やむを得ない事由によって電子公告による公告
をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行います。
【お知らせ】
株券はご本人の名義になっていますか。
2009年1月に株券が電子化されます。株券を証券会社を通じて「証券保管振替
機構(ほふり)」にお預けでない場合は、必ず名義をご確認ください。ご本人の
名義になっていない場合は、早急に名義を書き換える必要があります。名義書き
換え等のお手続き、電子化についてのご質問は、当社の株主名簿管理人である
「みずほ信託銀行」にお問い合わせください。
<お問い合わせ先>
みずほ信託銀行 証券代行部
電話 0120-288-324(フリーダイヤル)
インターネットアドレス
http://www.mizuho-tb.co.jp/daikou/
本報告書に掲載されている当社及び当社グループの計画、見通し、戦略、判断などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関する見通しであり、現時点で
入手可能な情報から得られた経営者の判断によるものです。実際の業績は、経済情勢や為替相場などさまざまな要因によって、これらの見通しと異なる可能性が
あることをご承知おきください。
Fly UP