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「学力日
ろ く ひ え い し ち ょ ひ 豊 島 区 文 化 財 探 訪 ⑭ 鹿碑・瘞賜豬碑 現在はマンションが建っていますが、江戸時代には旗本の本郷氏の屋敷があり ろくひ やすゆき 子どもに意欲と学びがいを 教師に教えがいを 学校に元気を! 第54号 夢に向かって未来を切り拓くとしまの子 26年10月発行 ました。写真右の鹿碑は本郷泰行が建てたものです。 いえなり 寛政7年(1795)に11代将軍徳川家斉が下総国小金原(いまの千葉県松戸市あたり) で行った鹿狩りで、泰行が将軍から鹿をいただきました。その名誉を子孫にも伝え るために建てたと、石碑に書かれています。 えいしちょひ もう一つは瘞賜豬碑といいます。「瘞」は埋めるという意味で、「豬」はイノシシをあらわしますので、「瘞賜豬碑」 は「(将軍から)いただいたイノシシを埋めた記念の碑」という意味になります。この碑を建てたのは、泰行の孫の本郷 やすかた 泰固です。泰固は、千石の旗本でしたが、出世して若年寄をつとめ、1万石の大名に取り立てられた人物です。 いえよし 石碑に書かれている内容は、次のようなものです。「嘉永2年(1849)に12代将軍徳川家慶が小金原で鹿狩を行ったと 編集・発行/豊島区教育委員会事務局教育総務課庶務係 〒170‐8422 豊島区東池袋1‐18‐1 TEL.03‐3981‐1141 URL:http://www.city.toshima.lg.jp/kodomo/kyouiku/ き、泰固が将軍からイノシシを頂戴しました。思い返せば、泰固の祖父も将軍からイノシシを頂いていて、とても名誉な ことと思いました。それなので、自分も将軍からいただいたイノシシを屋敷に埋めて石碑を建て、子孫に伝えたいと思い ます。」このような内容の文章を泰固自身が作り、清書しています。 この鹿狩が行われた4年後、ペリーが浦賀に来航し、ここから大きく時代が動きました。泰固自身も政治的な争いに敗 れて、大名から旗本に戻されて隠居します。この二つの石碑は、本郷氏や江戸幕府が華やかだった時代の記念碑といえる 「学力日本一への挑戦!」 としま教育フォーラム開催 ~秋田県能代市・福井県と学力向上策を学び合う~ でしょう。 【駒込1‐10‐15】 お問 合せ (山手線駒込駅下車徒歩5分) 東京文化財ウィーク2014開催 教育総務課文化財係 ☎3981-1190 10月1日(水)~11月30日(日) より多くの都民の方々に文化財を身近に感じていただこうと、東京都教育委員会の呼びかけで毎年実施されています。 豊島区では下記の事業が行われます。 史跡めぐり 展示 ◆「秋の収蔵資料展」 ◇会期:9月5日(金)~12月7日(日) 午前9時~午後4時半 郷土資料館 ◆「豊島の文化財展2014」 ◇会期:11月11日(火)~11月18日(火) 午前9時~午後5時 区役所本庁舎1階ロビー ◆「豊島区史跡めぐり」(全2回) ◇①11月22日(土)上池袋コース ②11月29日(土)目白コース 各午前10時~正午 ◇定員…20名◇200円 ◇申込…往復はがきで、11月10日までに「教育総務課文化財係」 (宛先1面発行先)※応募者多数の場合は抽選 ◇お問合せ 教育総務課文化財係 ☎3981-1190 実演 講演会・鑑賞会 ◆「第26回 民俗芸能inとしま」 10月18日(土)午後2時 豊島公会堂 今年はいわき市「御宝殿熊野神社の稚児田楽と風 流」、長野県箕輪町「古田人形芝居」など。区内 からは長崎獅子舞と冨士元囃子・寿獅子が出演。 ◇先着800名 ◇お問合せ としまみらいチケットセンター ☎3590-5321 ◆『赤い鳥』を語り継ぐおばあちゃんのおはなし会 11月1日(土) 午後2時~3時 豊島区立雑司が谷旧宣教師館 児童図書コーナー ◇豊島区で生まれた童話・童謡雑誌『赤い鳥』所収作品と小川未明の 作品を読み聞かせ。 ◇当日直接会場へ。 ◇お問合せ 文化デザイン課 郷土資料館 (雑司が谷旧宣教師館)☎3985-4081 つぶやき 教育総務部参事 坪内榮一 4月の就任から半年が経ちました。教育委員会の 仕事は初めての経験なので、いろいろ戸惑うことも ありますが、多くの方に支えられて元気に頑張って います。 前職は、子ども課長でした。子どもスキップを担 当していたことから、小学校には何度も伺っていた ため、PTAの方々、地域の方々、校長先生から、 「今度はこっち」、「やっぱり来たの」などと声を かけていただいています。 これまでお世話になった方々とのつながりを大切 に、また、新たな出会いを拡げながら、豊島の子ど もたちのために少しでも役に立てればと思っていま す。 8月20日、豊島区公会堂で「としま教育フォーラム」を実施しました。区立幼稚園、小・中学校の全教員、 保護者、文部科学省関係者等、約700人が参加し、学力日本一を目指す学習指導、教育活動のあるべき姿につ いて考えました。 このフォーラムは豊島区と能代市の教育連携協定に基づき、互いの優れた取り組みを学び合いながら、教育 活動を一層充実させるために毎年開催し、今年で4回目を迎えました。 今年は、秋田県と並んで全国学力・学習状況調査において毎年上位の成績をあげている福井県も参加し、3 自治体で子どもたちの学力向上へ向けた取り組みを共有しました。フォーラムは、第1部の「授業実践」と第 2部の「シンポジウム」で構成され、第1部では、池袋中学校の牧野崇主幹教諭が、理科における問題解決学 習の提案授業を行いました。第2部のシンポジウムでは「学力の二極化にどう対応するか」をテーマに豊島区 の三田教育長、能代市の須藤教育長、福井県教育研究所の牧田調査研究部長らをシンポジストとして、3自治 体が抱える課題や授業実践について意見を交換しました。 ひとりじゃないよ。相談してね。 いじめや体罰など、こまっていたら・・・ ▲シンポジウムのようす ▲授業提案のようす ♦24時間いじめ電話相談ホットライン 0570-078310 ♦東京子どもネット 0120-874-374 開設日時:月~金・・・午前9時~午後8時30分 土・日・祝日・・・午前9時~午後5時 ※年末年始を除く ♦豊島区教育委員会電話相談 03-3983-0094 開設日時:午前9時~12時 午後1時~5時※日曜・祝日・年末年始を除く お問 合せ ※豊島区は第3回定例会で「いじめ防止対策推進条例」を提案しています。 ▲熱心に聞き入る参加者 「教育だより豊島」へのご意見・ご感想は、表紙上段の発行元へお寄せください。 ▲能代市須藤教育長、福井県牧田部長 教育指導課 ☎3981-1146