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第1回レポート
レポート課題1 0 図 1 のようなネットワークトポロジーを考える.NS2 を用いてシ ミュレーションを行い,次の問題に答えよ.レポートには必ず自分が 6ms 40Mbps 行ったシミュレーションの シナリオ及び各パラメータの値を明記 B 40Mbps 6ms の人は 1)を表すものとする. 6ms 40Mbps Bw 20ms 2 すること.なお,SID(Student ID) は各自の学籍番号の下一桁(0 4 Flow 1 3 40Mbps 6ms Flow 2 1 5 図 1: ネットワークトポロジー 1. UDP(Flow 1)を流して実験する.アプリケーションは CBR とする. (a) 各パラメータを左下図のように設定し,右下図の 4 つの Case をシミュレートしてスループットを求めよ. また,送信レート,データサイズ,パケット送信間隔の関係を調べ,UDP(CBR) のデータ転送の仕組みに ついて述べよ. Case パラメータの設定値 CBR 送信レート CBR データサイズ 1 8 [Mbps] 1000 [bytes] ボトルネックリンクの帯域 (Bw) 10 [Mbps] 2 4 [Mbps] 1000 [bytes] ボトルネックキューのサイズ (B) 32 [kbytes] 3 4 [Mbps] 500 [bytes] 4 SID [Mbps] 1000 [bytes] なお,スループット T は式 (1) に従って算出し,以降も特に指定しない限りこの定義を用いるものとする. スループット算出の際は単位に気をつけること (bps = bit/sec). スループット T [Mbps] = (総受信パケット数) × (パケットサイズ (ヘッダを含む)) 送信時間 (1) (b) Bw を下図の様に変化させてシミュレーションを行い,スループットとパケットドロップ率を求めて図示 し,考察せよ.また,ドロップが発生する条件を明らかにし,ユーザの要求のみに応じた UDP(CBR) の高 レート送信が引き起こす問題について述べよ. Bw B CBR 送信レート CBR データサイズ 1 – 20 [Mbps] 32 [kbytes] 8 [Mbps] 1000 [bytes] なお,パケットドロップ率 Pd は式 (2) に従って算出し,以降も特に指定しない限りこの定義を用いるもの とする. パケットドロップ率 Pd [%] = 総ドロップパケット数 × 100 総送信パケット数 (2) (c) [発展課題] ドロップが発生する環境を選び,B を変化させてシミュレーションを行い,B が UDP(CBR) 通信に与える影響について述べよ.さらに,ドロップの回避を目的としてキューサイズを増加させること の有効性の有無について論理的に論ぜよ(シミュレーションの結果を説明の 根拠 にしないこと). 2. TCP(Flow 2)を流して実験する.アプリケーションは FTP とする. (a) 各パラメータを次のように設定して Bw を変化させてシミュレーションを行い,スループットとパケット ドロップ率を求めて図示し,考察せよ.また,パケットのドロップパターンを調べ,UDP の場合と比較せ よ (連続性,バースト性,周期性などの有無に注意せよ). Bw B TCP 最大ウインドウサイズ TCP パケットサイズ(ヘッダを除く) 1 – 20 [Mbps] 32 [kbytes] 64 [packets] 1000 [bytes] (b) (a) のシミュレーションにおいてパケットのドロップが観測された場合,ドロップされたパケットが運んで いたデータと同じデータ(つまりシーケンス番号が等しい)が受信側に届けられたかどうか調べよ (再送制 御の有無を調べる). (c) [発展課題] ドロップが発生する環境を選び,B を変化させてシミュレーションを行い,B が TCP 通信に 与える影響について述べよ.さらに,ドロップの回避を目的としてキューサイズを増加させることの有効 性の有無について論理的に論ぜよ(シミュレーションの結果を説明の 根拠 にしないこと). 3. TCP と UDP について文献や Web などを利用して調査し,実験 1, 2 の結果も踏まえ,それぞれの特徴や,どの ようなサービスに用いられているかについてまとめよ. 4. [発展課題] TCP の最大ウインドウサイズの影響について考える.TCP (Flow 2)を流して実験する. (a) 各パラメータを次のように設定して Bw を変化させてシミュレーションを行い,スループットを求めて図 示せよ.ただし,グラフは実験 2-(a) のグラフと重ねて作成し,比較考察せよ. Bw B TCP 最大ウインドウサイズ TCP パケットサイズ(ヘッダを除く) 1 – 30 [Mbps] 32 [kbytes] 128 [packets] 1000 [bytes] (b) 近年急速にネットワークの広帯域化が進む中,TCP 最大ウインドウサイズ (受信端末が持つバッファサイ ズ) を増加させることの意義について述べよ. 5. [発展課題] UDP(Flow 1)と TCP(Flow 2)が混在する場合 (例:実験 1-(b) の UDP と実験 2-(a) の TCP が 混在する場合) をシミュレーションし,UDP, TCP それぞれのスループットやパケットドロップ率を求め,結 果を考察せよ.ボトルネックリンクの帯域 Bw は自由に設定してよい.設定した値により起こる現象が異なる ため,Bw を変化させてみるとよい.また,以上の結果をもとに,インターネットのような現実の大規模ネット ワークで UDP と TCP が混在した場合,どのような問題が発生するか述べよ.