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第47回広島県国土利用計画審議会議事録 (PDFファイル)
第47回広島県国土利用計画審議会 回広島県国土利用計画審議会 議事録 1 日 2 場 時 所 3 出席委員 4 議 題 平成27年2月6日(金) 10時から11時30分まで 広島市中区基町10番52号 県庁北館2階 第1会議室 会長,A委員,B委員,C委員,D委員,E委員,F委員 (1) 広島県国土利用計画審議会会長及び会長職務代理者の選任について (2) 広島県土地利用基本計画に関連する埋立地及び林地開発の状況について (3) 次期(第5次)国土利用計画(全国計画)の策定について (4) 「ひろしま未来チャレンジビジョン」の概要と見直しについて (5) 「広島県中山間地域振興計画」の策定について (6) 広島土砂災害の背景及び対応について 5 担当部署 広島県環境県民局環境県民総務課土地対策グループ TEL(082)513-2715(ダイヤルイン) 6 会議の内容 (1) 開 会 (2) 環境県民局長挨拶 (3) 議 事 〇広島県国土利用計画審議会会長及び会長職務代理者の選任について ・指名推薦により,戸田委員が会長に選任された。 ・戸田会長より,前川委員が会長職務代理者に指名された。 〇広島県土地利用基本計画に関連する埋立地及び林地開発の状況について 〇次期(第5次)国土利用計画(全国計画)の策定について 〇「ひろしま未来チャレンジビジョン」の概要と見直しについて 〇「広島県中山間地域振興計画」の策定について 〇広島土砂災害の背景及び対応について (4) 閉 会 7 質疑応答・意見の要旨 会長 それでは,ただいま事務局から説明のありました件について質疑等がございました らお願いいたします。 A委員 資料1の埋立地(未竣工)の松浜地区で,住宅用地から交流厚生施設用地として用途 を変更されて,埋立事業を継続されるとありました。用途変更の検討をされる中で, 色々な経緯があったと思いますが,埋立事業を中止するという選択肢はなかったのか 検討の内容を教えていただきたい。 事務局 当初の埋立計画は,スライドにありますように,バブル経済が弾ける前に計画され ており,2工区は,道路拡幅等の公共事業の代替用地としての住宅用地や将来的に経 済成長が続き住宅用地が不足することを前提に策定されました。しかし,三原市にお 1 いては,既存の市街地中心部で住宅の供給が多くなったこと,また,竣工している1 小屋ができまして,国道2号線に面しており,観光客が来られ たため,今回,検討されまして,住宅用地を止めて,観光客向けの交流厚生施設用地 として,今年度に2工区の設計を変更されて着手される。検討に当たりましては,新 聞でも報道されておりますが,色々な方面から意見を聞かれて,計画を変更されたと 聞いております。 工区では,冬季にカキ A委員 事務局 取 め 出 埋立事業を り止 るということは,全く てこなかったのですか 詳細までは,把握しておりませんが,結論としては,先程,御説明した 検討された 内容で利用計画の変更がありました。 A委員 ペ 園回帰」と記載 してありますが,内容が分かりません。都市から脱出した人達が,取りあえず農村に 行くというものを含んでおりますと,農村側としては多分大変なことになり,もっと 積極的にビジョンを描けるような「田園回帰」が望ましいと思います。この「田園回帰」 の具体的なビジョンは,どの当たりを重視した夢を描いているものか教えてください 事務局 担当部局ではございませんので,詳細までは把握しておりません。ここに記載して ある「田園回帰」という意味合いは,マイナスイメージのものではなく,積極的に中山 間地域の価値に共鳴する人たちのU・Iターンということで,先般,公表されたアン ケート調査によりますと首都圏等に居住されている方は,地方の中山間地域にU・I ターンをしたい方が結構居られまして,積極的な意味合いの「田園回帰」と記載されて いると理解しております。 A委員 私の知っている限りでは,都市文化と農村文化を比べるときに,現在,都市に暮ら している人達は,農村文化をほとんど知らない世代で,その人達がU・Iターンして 回帰という状況を見せていると理解している。その人達を安易に受け入れてしまうと 農村側に負荷が掛かりすぎ混乱が生じているので,具体的なビジョンなしで「田園回 帰」という夢だけで,動かすと後々問題が生じると思います。これは,特に土地利用の 面と密接に関わってくることと思います。今後,機会がありましたら教えてください。 会長 問 係 個別規制法の土地利用に係る関係課の方は居られます が,総合計画や中山間地域振興計画を策定された部局の方は居られますか。 事務局 会長 資料4「広島県中山間地域振興計画の策定について」の3 ージに「田 A委員からの質 の関 で, 合 担 担 居 せん。 総 計画や中山間地域振興計画の 当部局の 当者は りま 同席いただけたら,この審議会の意見を県の取組みにフィードバックしていただけ ると思います。報告事項ではありますが,案件として見ておりますので,担当者を出 席させてください。そうしないと事務局で全ての質問に対して回答しないといけない ので,よろしくお願いします。 B委員 行政の縦割ではなく,横串を刺してどう対応するのか, 非常に重要な課題であります。例えば,徳島県は,人口が増えており,Uターン・I ターン更にはRターンなどにより形になってきております。先程,A委員が言われた 脱出するのではなく,むしろ中山間地域に行って頑張ろうということで,中国地方で 中山間地域振興計画は,県 2 も石見銀山は,非常に都市との交流がうまくいっており,人口が増えています。そう いう事例を目指して「田園回帰」ということを表現していると思います。 中山間地域と国が行っている地方創生の問題があり,中山間地域振興計画は策定さ れましたが,国の地方創生の計画を作っていく中で,その計画との絡みをこれからど うしていくのか考えがありましたら教えてください。 事務局 知事が定例記者会見で述べておりましたが,既に広島県だけではなく,各地方自治 体は地方創生の取組みを進めております。国が補正予算や27年度当初予算で地方創 生ということで,色々と取組みを始めるということですけれども,それは当然,ビジ ョンの見直しや中山間地域振興計画に基づく事業の実施に当たりましては,国の制度 として使えるものは使っていくということだと思います。 会長 新聞に,地方創生交付金300億円を国が交付するということで,島根 県の各市町村は悲鳴を上げているという記事がありました。創生のための戦略を策定 しなければならない。膨大な量の情報分析ができないので,県の指導がいただきたい という記事です。広島県は,どのようにされているのですか。 事務局 方創生の説明会等で,都道府県の役割は,県内の各市町が取組み行えるよう に,連絡調整等を行うこととなっております。県内の市町は,大は広島市から小は人 口1万人に満たない町まで様々です。市町を援助するということは,説明会の中でも 説明されております。県は,今後,その役割を果たしていくと思います。 C委員 方創生の関連ですが,広島県としては,平成28年3月までにビジョンと総合戦 略を策定されるのですよね。それは,今あるものをベースにして,策定されるという 理解でよろしいですか。 事務局 今 改 予 段 9 例 会に提案するスケジュールで進んでおります。中山間地域振興計画は,昨年の12月 に計画を策定して,具体的な事業につきましては,今回,記者発表をされて,4月以 降に具体的に取り組まれます。それぞれの取組みの中で,国の制度の地方創生の仕組 みを活用していくと思います。 D委員 ペ 県内で土砂災害警戒区域が,12,051箇所あります。特別警戒区域と国土利用計 画の関連性と言いますか,現在,特別警戒区域に指定されている箇所でも,住宅とし て使用してもよいという土地利用になっている箇所が沢山あるわけですが,今後,特 別警戒区域に指定された場合は,その箇所の土地利用のあり方は,どうなるのですか。 事務局 然 特別警戒区域に指定される前に,既存の建物が建っているケースがあります。 県内でも,廿日市市宮島町は,ほとんどが山林で人が住める平地が限られているため, 土砂災害警戒区域や特別警戒区域に住宅や店舗が建っているのが現状でございます。 特別警戒区域内にある場合には,既存の建物に対しては,移転の勧告ができる制度が ございまして,勧告に当たりましては,移転費用等に充てるために,制度融資が受け られる枠組になっております。ただ,長い間住まわれて居られる方が移転するという のは,融資制度がありましても,困難な点がございます。宮島町の場合は,島内で移 転を行うと思っても,現実問題として移転先が島内に無く,本土に行かないと無いと 3 本日の中国 国の地 地 ビジョンにつきましては, 年の10月に 定をする 定で,その前 の 月定 9 資料番号 「広島土砂災害の背景及び対応について」の4 ージの広島県の対応で, 当 , いう状況でございます。 D委員 特別警戒区域の住宅から移転された後は,どういう土地利用なり,どの地域の扱い となりますか。危険だから移転していただく,そこは人が住めない地域ということで すね。 事務局 制限は,居住の自由,私権の制限等がありまして,難しい問題でござい ます。その地域は,絶対に住んではいけないというのは中々難しく,例えば,建物の 構造の強化等を行った場合,絶対に住んではいけないのかとなりますと住めないこと はありません。ただ,移転された方が良いですということです。土地利用基本計画で は,通常住宅が建っている地域は,一部が他の地域と重複する場合はありますが,都 土地利用の 市地域となります。 D委員 事務局 特別警戒区域と指定されても,その地域が都市地域の場合は,地域区分が変わるわ けではなく,都市地域は都市地域であり,特別警戒区域が指定されても居住してはい けないという強い権限は持たないという理解でよろしいですか。 防 法 特別警戒区域の関係は,リンクし そうです。土地利用基本計画と土砂災害 止 の ていない状況でございます。 会長 特別警戒区域では土地利用規制」と記載してある土地利用規制 の内容は,既存の住宅に居住されている方は,先程御説明いただいたように,移転の 勧告と思いますが,新たに利用する場合に規制されるのか。 事務局 特別警戒区域に係る規制は,資料9の3ページを御覧ください。下側に主なものを 3点あげておりまして,新たに建物を建てる場合は,特定開発行為に対する許可制と なります。許可制ということは,原則禁止で許可条件を満たさない限りは,新規で住 宅団地が造成できず,宅地分譲が行えないことになります。 会長 事務局 E委員 事務局 9 ペ 資料 の6 ージの「 許可制で構造規制もあり,移転の勧告だけではないということですね。 建物については,移転の勧告がございます。 そうです。既存の 係 ハザードマップを作られるときに,通常は地図上の等高線から 読取ることが多いと思いますが,この等高線は,正しく現地を反映しておりません。 例えば木がある所は写真測量等により図上を測っているもので,昨日,テレビで3D 地図のことを放映されておりましたが,林業分野では,他県でも使用しております。 航空レーダー測量で木の高さを除いた数センチ単位で等高線が測れて,3Dプリンタ で再現できる時代を迎えており,そういう技術を活用するとハザードマップを学校教 育において,パソコンを利用し3D地図を確認できます。教育の中にも,危険性があ るということを浸透させるという意味合いでも,正確な地図をパソコン上で見られる ような環境を早急に広島県も整備しないといけないと思います。この業務は国土交通 省ですか。広島県が,いつごろ実施するのか情報がありますか,ない場合はどこに依 頼をすればよろしいですか。 土砂災害の関 で, 元 図 非常に有効でありますが,具体的に県としてそれを踏まえ 4 3Dの3次 的な地 が 取組みがあるのか否かということは,把握しておりません。国において,例えば国 土地理院が,それを活用したものを今後,普及を図る取組みが行われるようです。 た E委員 取組みは,非常に難しいと思います。国費で,全国で4割から5割くら いは,3D地図を作成されています。これは,作成されたものから公表される仕組み になっており,誰でもパソコンを使えば3D地図が閲覧できます。できるだけ国の作 成する順位を上げてもらえればと思います。確認しておりませんが,広島県には,な いと思います。他県は,活用が始まっており,災害対策を踏まえ早急に3D地図が必 要なことを国に働きかけをしていただければと思います。国土地理院で計画的に行っ ているものを早期に利用していただければ,更に減災になるのではないかと思います。 戸田会長 先進技術を使用した正確な地図を作成していただきたい。他県では活用されている ので,広島県についても活用していただきたいという御意見でございます。 D委員 可能なのか,お尋ねします。先程,改正土砂災害防止法の特別警 戒区域と国土利用計画は,リンクはしないと御説明をいただきました。スライドの2 ページに行政内部の総合調整機能と記載してありまして,例えば,リンクはしており ませんが広島県は,土砂災害危険個所数が全国一番多いので,県として,敢えてリン クをさせていこうといった発想はありますか。 事務局 法 然 防 法 せんで した。個別規制法で想定されていたのは5つの法律のみで,先程も御説明をいたしま したが,土砂災害防止法は,平成13年4月に施行されまして,その考え方が,個別 規制法の中に,入っていないのが現状でございます。委員が御指摘なような観点で, 危険な所には,人が極力住まないというのを土砂災害防止法だけではなく,もう少し 広い観点で検討することも必要になると思います。 委員 危険個所数が全国で一番多いことが,全国に知れ渡ったという のもありまして,先程,御説明いただきました関係課と相談していただいて,他県で は,行っていなくても,広島県としては,土地利用計画とリンクさせて,危険な所に は,人が住めないように,許可制ではありますが,枠組みが必要なのではないかと思 県としての こういったことが 当初の国土利用計画 ができた時代には,当 ,土砂災害 止 はございま 広島県は,土砂災害 いました。 会長 事務局 会長 事務局 会長 係 ど 関 部局は, こですか。 防 法 防 所管となりますが,県全体としての災害対策は,危機 管理課となります。最後に御説明しました[広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動] は,危機管理課となり,考え方としまして,土砂災害を含めた防災は,危機管理課が 所管しておりまして,土砂災害そのものは砂防課となります。 土砂災害 止 は,砂 課の 危機管理課は,知事直轄機関ですか。 知事直轄機関で,知事の指揮下にございます。 防 法 特別警戒区域についての土地利用規制のあり方と土地利用基本計 画との接点が非常に多いと思います。整合を取るような形の視点もこの審議会におい 5 土砂災害 止 の 大 て 事なことであります。 F委員 他 個別規制法の計画より,上位計画の位置付けであるのに A委員の御 質問 にもありました三原市松浜地区の用途変更は容易 に行えるも のなの か。上位性を考えたときに,埋立事業を中止する選択肢はなかったのかという視点は, もう少し強くても良いのかなと思います。 会長 大事な意見だと思います。資料1の裏面に埋立地及び干拓地の編入時期は,外郭護 岸又は潮受堤防が完成した段階で,審議会への諮問事項とする。編入後は,埋立事業 が竣工するまでの間,審議会において,進捗状況及び計画変更等について報告するも のに基づいて,本日,報告いただいているものです。 会長 許可について,森林を太陽光発電に用途変更をするというのは,どう理 解すればよいのか。どういう用途変更となっているのか,森林のままで太陽光発電を 行う用途になっているのか。 事務局 箇所は,土地利用基本計画では,森林地域,都市地域,農業地域の3つの地域 が重複しております。林地開発の許可は,地域森林計画対象民有林の区域で,要する に保安林以外の森林が対象となります。元々,この箇所は土砂採取場として,一部が 造成をされていたものを,追加で造成を行い,太陽光発電を設置することで,許認可 権者の東広島市が,林地開発の許可をされている。個別規制法の関係では,都市計画 区域の市街化調整区域,更に農業振興地域の農用地以外の区域となります。太陽光発 電の竣工時点で,昨年,方針決定した森林地域の取扱いにより,国土法の森林地域か ら除外することになります。残る市街化調整区域と農用地以外の区域につきましては, 直ぐに除外されることはありません。 会長 事務局 会長 土地利用基本計画は, の 林地開発の この 今回,森林地域から外れるのですね。審議会の審議は必要ないのですか。 昨年,審議会で御審議いただいた森林地域の取扱に基づき,竣工後に森林地域から の除外につきまして,審議会にお諮ります。この箇所は,まだ竣工しておりませんの で,予定では次回の審議会において,諮問させていただくことになります。 外 編入とは違いますが,用途が変更になるということ について,審議は必要ないのか。3つの地域が重複しており,2つが継続して,森林 地域が外れるということは,1つの地域が外れるので,ここで審議しなければならな 区域から れるということは, いのではないか。 事務局 会長 一昨年に開催された特別委員会で,森林地域の取扱について御検討いただいて,昨 年の審議会におきまして,取扱をお決めいただきました。結論としましては,資料1 の裏面に記載しております諮問する時点は,林地開発が竣工になった時点とお決めい ただいており,最後に,林地開発許可等の一連の動きがあった場合は,関連する情報 を審議会の各委員に伝達することと審議会でお決めいただいております。それに基づ きまして,今回,許可になりましたので,御報告をさせていただいております。 箇所は,まだ竣工してないのですね。了解しました。 この 6 会長 ペ 各行政分野の基本計画と記載されてい ますが,個別分野の基本計画となりますか。この審議会で取り扱っている土地利用基 本計画は,どの位置付けになるのか。 事務局 合 に基づいて県政運営を行っており,資料1の4ページのピラミッドの総合計画の下に 各行政分野の基本計画があり,土地利用基本計画も含まれております。資料5の1ペ ージの制度概要の土地利用基本計画は,都市計画法等の各個別規制法の諸計画の上位 計画であります。このピラミッドの各行政分野の基本計画の部分を拡大しますと資料 5の制度概要が入っているというイメージで,各個別規制法の諸計画とは並列ではご ざいません。 会長 せっかくの機会でございますので,その他に何か御意見等がございますか。ござい ましたら,御発言をお願いいたします。ないようですので,以上をもちまして,本日 の審議を終わります。委員の皆様方には,終始熱心に御審議いただき,また,議事の 運営につきましては,格別の御協力をいただき誠にありがとうございました。 それでは,事務局へお返しします。 資料3の4 ージに,土地利用基本計画は, 合 ひろしま未来チャレンジビジョンが,広島県の総 計画となります。この総 計画 7 会議の資料名一覧 資料番号1 広島県土地利用基本計画に関連する埋立地及び林地開発の状況について 資料番号2 次期(第5次)国土利用計画(全国計画)の策定について 資料番号3 「ひろしま未来チャレンジビジョン」の概要と見直しについて 資料番号4 「広島県中山間地域振興計画」の策定について 【参考資料】 制度の概要 広島県土地利用基本計画書【平成22年2月】 国土利用計画(全国計画)【平成20年7月】 広島県国土利用計画審議会条例,運営要綱, 広島県国土利用計画審議会専決基準(平成27年2月4日廃止) 資料番号5 土地利用基本計画の 資料番号6 資料番号7 資料番号8 9 資料番号 他 (その ) ○ 広島土砂災害の背景及び対応について 回 パワーポイント) 第47 広島県国土利用計画審議会(説明用 7