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環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み 事例集 (追加分)

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環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み 事例集 (追加分)
環境に配慮した食品容器包装設計の取り組み
事例集
(追加分)
目次
Ⅰ.食品製造業 ..................................................................................................... 1
株式会社ロッテ ........................................................................................................................ 2
キッコーマン株式会社 ............................................................................................................. 6
株式会社ブルボン .................................................................................................................... 9
キユーピー株式会社 ............................................................................................................... 12
株式会社永谷園 ...................................................................................................................... 17
山崎製パン株式会社 ............................................................................................................... 19
モロゾフ株式会社 .................................................................................................................. 23
日本ハム株式会社 .................................................................................................................. 25
日清オイリオグループ株式会社 ............................................................................................. 27
味の素冷凍食品株式会社........................................................................................................ 29
株式会社明治 ......................................................................................................................... 32
ヤマキ株式会社 ...................................................................................................................... 35
アヲハタ株式会社 .................................................................................................................. 36
株式会社日乃本米菓 ............................................................................................................... 37
※社名順不同
Ⅰ.食品製造業
事例集-1
001
業種名
取組
項目
素材
株式会社ロッテ
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ふんわりブッセ」や「チョココ」などの紙箱入りの商品で、商品
包装の箱に使用する板紙の面積を縮小することで、紙の使用量削減を
進めている。
「ふんわりブッセ」および「チョココ」の箱は、強度を損
なうことがないよう、寸法の見直しもあわせて行い、従来のものから
それぞれ 2.8g(約 7.6%)、1.0g(4.2%)削減した。「クランキー」
の紙箱ではフラップを短縮し、従来品に比べて 1.3g(3.5%)の軽量
化を実現している。また、これらの商品については同時に開け口の切
り込み形状を改良し、より開封しやすい工夫も行った。
取組
概要
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
○容器の大きさ・厚さの変更
・外包装の軽量化「のど飴」(スティック)
外包装の材質を薄肉化することで軽量化を実現。
0.15g/個
↓(約 9%削減)
・個包装の軽量化「のど飴」(袋)
個包装の巻取り幅を短縮することで軽量化を実現。
事例集-2
0.13g/個
↓(約 2.5%削減)
・内袋の軽量化「コアラのマーチ」シェアパック内袋
内袋のピッチ寸法を短縮化することで軽量化を実現
0.3g/個
↓(約 3.1%削減)
・外袋の軽量化「チョコパイ」
「カスタードケーキ」
(パーティーパック)
外袋の材質を薄肉化することで軽量化を実現
0.8g/個 ↓(約 11.1%削減)
・外箱の軽量化「カスタードケーキ」(外箱)
外箱の全面フラップ長さを短縮することで軽量化を実現
0.6g/個
↓(約 6.3%削減)
・外箱の軽量化「爽
マルチ」
外箱の天面・底面のフラップを短縮することで軽量化を実現
1.7g/個
↓(約 5.2%削減)
・内袋の軽量化「ミニ雪見だいふく」
内袋の寸法を短縮することで軽量化を実現
0.12g/個
↓(約 7.2%削減)
○外箱・シュリンクの廃止/省資源化
・化粧箱の軽量化「ACUO SPEEDY」
化粧箱の差し込みベロの長さを短縮することで軽量化を実現。
1.05g/枚
↓(約 4.5%削減)
・化粧箱の軽量化「ファミリーボトル」全品
化粧箱の紙の厚さを薄くすることにより軽量化を実現。
2.1g/枚 ↓(約 13%削減)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
■簡素化
■易リサイクル化
「プチチョコパイ」に代表される、半生ケーキ製品の外装フィルム
の素材を単一素材に変更した。従来は多層材質を使用するが、乳白
OPP 単一素材を採用し、従来比 9.9%の軽量化を実現している。また、
これまでの素材は無色透明であったため、フィルム全体に白色の印刷
が必要だったが、今回の変更に際して白色のフィルムを採用したこと
で、印刷インキの使用量も削減できた。
事例集-3
世界初のインジェクションブロー成型におけるインモールド成型ボ
トル(容器本体とラベルの一体成型)を開発・採用している。この技
術では、これまで別々に加工していた容器とラベルを一度に成型する
ことが可能になり、工程の簡素化が図れる。また、従来の貼りラベル
よりも強度がアップするため、ボトルの軽量化も可能である。これに
より、従来のものに比べ、重量で 2.65g(約 11%)削減できた。
(インモールド成型ボトル:容器成型と同時にラベルを熱融着させて
成型する方法)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
「ガーナフォンデュミニカップ」で、プラスチックカップと紙箱を
組み合わせた複合容器「エコロジーカップ」を採用。外側の紙箱とプ
ラスチックカップを接着剤なしで合体しており、容器をひねるだけで
簡単に分離できる。「2007 日本パッケージングコンテスト」で日本
包装技術協会会長賞を受賞した。
事例集-4
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■素材の変更等(枯渇性資源から再生可能資源への切替、環境ラベル
の取得、表示)
ロッテでは、間伐材を原料とした紙や生分解性プラスチックなど、
環境に配慮した素材を容器包装に採用するよう、検討・推進している。
また、リサイクル素材の採用にも取り組んでいる。品質確保の観点
から、商品が直接触れる容器内側の素材には採用していないが、外装
には再生古紙をはじめとするリサイクル素材の採用を積極的に進めて
いる。
キシリトールエコボトルには、全国森林組合連合会の間伐材マーク
認定の間伐紙を採用した。
プラスチック素材を紙素材に代替することにより、プラスチック容
器と比較して約 37%の CO2 を削減した。
出典
・
株式会社ロッテウェブサイト
・
・
ロッテ環境報告書
CSR レポート
事例集-5
002
業種名
取組
項目
素材
キッコーマン株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
保存性や強度を保ちつつ以下のような軽量化・薄肉化を行っている。
1.8L準耐熱ボトルでは、72gを 69.5gに軽量化(軽量化率 3.5%)
。
ボトルの肉厚分布の検討や把手の形状変更、ボトルの高さを低くする
などして軽量化に成功した。また、使用するキャップも 7.0gから 6.6
gに軽量化(軽量化率 5.7%)している。
取組
概要
(改善前)
(改善後)
事例集-6
「デルモンテ 食塩無添加トマトジュース 900g」、「デルモンテ
食塩無添加野菜ジュース 900g」等の 900mlペットボトルでは、
43gから 36gに軽量化(軽量化率 16.3%)した。
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル>
■易リサイクル化
本つゆ 500mlや 1Lに使用しているシュリンクラベルの厚みを
50µm から 35µm に薄肉化(薄肉化率 30%)。フィルムの材質構成
やシュリンクラインの改善により薄肉化に成功した。また、薄肉化の
流れの中で、より切り取りやすいミシン目を導入し、廃棄時に分別し
やすいラベルを実現した。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
PET ボトルを分別する時、いままでの中栓は道具を使用しないと外
しにくく、そのためボトルとキャップの分別が困難だった。そこで、
容器メーカーの協力により、ボトルとキャップを分別しやすいキャッ
プを開発した。このキャップは『エコキャップ』と名付けられ、商標
登録(商標登録番号 4319133 号)されている。
使用後の PET ボトルからキャップを分別しやすくした TEMP エコ
キャップ(いたずら防止機能のあるエコキャップ)の利用を推進して
きたが、これまでは耐熱性を要する一部の容器には、種々の理由から
使用していなかった。しかし、充填方法の改良や信頼性の確認試験を
行った結果、2004 年度からは、耐熱性を必要とする減塩しょうゆや
本つゆの PET ボトルにも TEMP エコキャップの利用が可能になっ
た。
出典
・ キッコーマン株式会社ウェブサイト
事例集-7
・
・
・
・
・
キッコーマングループ社会・環境報告書
キッコーマングループ環境経営報告書
八都県市容器包装ダイエット宣言ウェブサイト
PACKPIA 2005 年 11 月号
キッコーマン株式会社提供資料
事例集-8
003
業種名
取組
項目
素材
株式会社ブルボン
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
ミネラルウォーターのキャップシュリンクの厚みを薄くし、プラス
チックの使用量を重量比で約 17%削減した。(2006 年 7 月より実
施)
また、牛乳でおいしくホットなココア PET のシュリンクラベルの
厚みを 60 ミクロンから 45 ミクロンに薄くし、プラスチックの使用
量を約25%削減、牛乳でおいしく冷たいココアPETのシュリンク
ラベルの厚みを 60 ミクロンから 50 ミクロンに薄くし、プラスチッ
クの使用量を約 17%削減した。
取組
概要
チーズおかきの個装フィルムの厚みを 33 ミクロンから 30 ミクロ
ンに薄くし、プラスチックの使用量を重量比で 6%削減した。また、
トレーの厚みを 0.13mm から 0.1mm に薄くし、プラスチックの使
用量を重量比で 7.6%削減した。
事例集-9
アルフォートは、外装フィルムの厚みを 55 ミクロンから 50 ミク
ロンへ約 10%薄くし、トリュフ 3 品(ミルクガナッシュ、モカミル
ク、キャラメル)、セピアート 3 品(生クリーム、ビターチョコレー
ト、プラリネチョコレート)の外装フィルムの厚みを 65 ミクロンか
ら 60 ミクロンへ約 8%薄くした。また、オリジナルミックスのトレ
ーの厚みを 0.18mmから 0.15mmに約 17%薄くした。
ルマンドでは、個装フィルムのロール幅を 82mm から 78mm に
小さくして、プラスチックの使用量を約 4.9%削減した。(2006 年
12 月より実施)
チョコリエール及びプチチョコラングドシャは、トレーの厚さを
0.13 ミクロンから 0.12 ミクロンに薄くし、プラスチック使用量を
それぞれ 7.7%削減した。
「ハイショコラセレクションFS」「ミニバームロールFS」では、
外装材質を見直し、約 7.7%の薄肉化を行った。また、ギフト商品「ハ
イセレクション」に使用するトレーの厚みを見直し、約 13%軽量化
するとともに、パッケージビスケット商品「チョコチップクッキー」
「バタークッキー」の小箱フラップ形状を変更し、約 3.6%の軽量化
を行った。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■簡素化(簡易包装)
チョコスナック商品「チョコあ∼んぱん」「エブリバーガー」「大人
のエブリバーガー」
「きこりの切株」のボールパックの包装形態を従来
の
紙皿とシュリンク
から
シュリンク
のみに変更した。
また、エブリバーガーシリーズときこりの切株の3品については、ボ
ールパックの詰め方も従来の
1 列×10 段
から
2列×5段
に
変更しました。これらの取り組みにより、包装材料の省資源化と作業
効率の向上を図った。
<③その他環境配慮/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
■商品への環境情報の提示
ミネラルウォーター商品のディズニー天然水 500ml シリーズに植
事例集-10
物由来のプラスチックを 75%以上含有したシュリンクラベルを使用
している。
「日本バイオマスプラスチック協会」が、植物由来のプラス
チックを 25%以上含有しているものに認定しているマークを表示し
ている。
植物由来のプラスチックを使用することにより、枯渇性資源消費の
抑制、地球温暖化防止への寄与に取り組んでいる。
<③その他環境配慮/⑥その他素材>
■その他(有機溶剤含有量低減)
トルエン、酢酸エチル等の環境汚染の原因となる有機溶剤を使用し
ない水性インキ印刷による包装材料への切り替えを継続して進め、
年々増品している。
出典
・ ブルボン環境報告書
・ 八都県市容器包装ダイエット宣言ウェブサイト
事例集-11
004
キユーピー株式会社
業種名 食品製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
○
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)、③その他の環境配慮/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化、その他(ユニバーサルデザインの導入)
ドレッシングやマスタード、ベビーフード、ジャムなどのガラスび
んを強度や保存性が落ちないよう工夫しながら軽量化している。ドレ
ッシング容器については、1992 年より容器メーカーと協力し、強度
や保存性が低下しない軽量化について検討を重ね、1992 年以前の
210g から現在の 131g へ変更、同一内容量でみると約 23%の軽量
化を図った。
食品の容器は中身の商品を保護するため、ただ厚さを薄くしていく
だけでは品質を確保することができない。このため、綿密な計算の上、
瓶の高さや形状を変更したりしてテストを重ね、強度が落ちないよう
取組
概要
に工夫しながら見直しを行っている。
また、「キユーピー3 分クッキング
パスタのためのオイルソース」
の瓶を 10%軽量化。容器もユニバーサルデザイン化し、瓶肩部に凹み
をつけ、より持ちやすく、振りやすくするとともに、1 人前の目安が
わかりやすいように目盛り線を瓶に刻んだ。
<①環境配慮設計(3R)/②PET ボトル>
■軽量化・薄肉化・小型化(熱時充填用、軽量化 PET ボトル)
事例集-12
キユーピードレッシングシリーズは従来、170ml、380ml サイズ
のラインナップがあったが、多様なライフスタイルに合わせるべく、
小型の 170 ml を 150 ml に減容量化するとともに、中間の 260 ml
サイズの商品をラインナップした。
新ボトルの開発に着手するに至った経緯としては、資材メーカーの
成型機の性能が上がり、従来のボトルより厚みのばらつきを押さえつ
つ成型できるようになったことがあげられる。
通常、熱時充填用の PET ボトルは、容器内減圧に耐えられるように
硬く、目付け量(単位面積当たりの重量)の多いボトルを採用してき
たが、厚みのばらつきが改善されると減圧変形が起こりにくくなるた
め、ボトルの軽量化を進められると考え開発に着手した。
ボトルの軽量化と、減圧強度とはトレードオフの関係にあり、アセ
プティック充填(無菌充填)の様には軽量化できない。また検討の結
果、減圧強度は保てたものの、
「減圧」+「落下衝撃」で変形すること
が判り、当初目指していた程の軽量化は達成できなかったものの、従
来の設計方法では、26gの目付け量が必要であったが、新ボトルで
は23gと1割削減することができた。
左:150ml、真ん中:新容器 260ml、右:380ml
事例集-13
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
キユーピーマヨネーズ、キユーピーハーフをはじめとしたマヨネー
ズ・マヨネーズ類では、2000 年から 2005 年にかけて容器の重量を
10∼15%削減した。それにより、原材料となる資源の使用量や容器
を製造する時のエネルギー消費量、使用後の廃棄物量の削減を実現し
ている。軽量化取組前と比較して、重量ベースで 10∼15%の容器材
料を削減した。また、パウチの薄肉化も行っている。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化、簡素化(簡易包装)
商品開発部門・資材調達部門では、2010 年度から 2012 年度の中
期経営計画で、プラスチック製容器の原単位(生産数量当たりの容器
重量)1%削減をめざし、容器の軽量化、簡易包装化に取り組んでい
る。
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■易リサイクル化
事例集-14
ジャム容器は、排出時の分別を容易にするために、材質ごとに以下
のような点を変更した。
・糊の材質を改良して、ラベルをはがしやすくした
・使用後の分別方法に関する情報をラベルに記載
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、⑥その他の素材>
■易リサイクル化
段ボールの仕切り廃止や薄型化により紙の使用量を削減、また、イ
ンクを標準色のみに集約することにより、インクの使用量も削減して
いる。
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■CO2 排出削減(バイオマス製品の採用)
マヨネーズ 50g では、外装のキャップシールに植物資源由来のプラ
スチック(ポリ乳酸)を使った素材を採用することにより、石油資源の使
用量を削減している。
<②環境配慮設計(3R 以外)/⑤アルミ、スチール>
■CO2 排出削減(環境に配慮した缶の採用)
パスタソースや料理用ソースの缶にタルク(TULC)を採用し、「地球
環境にやさしい缶」としている。タルクは、地球温暖化に配慮して製
缶時に排出される CO2 を従来の缶に比べて少なく、水を汚さずに形成
でき、省資源化となる。
<③その他環境配慮/⑤アルミ、スチール>
■その他(包材製造時のエネルギー消費量削減)
パスタソースやサラダクラブの商品の包材にアルミレスパウチを採
用している。プラスチック単一素材とすることで、アルミラミネート
フィルムと比較すると、包装材料製造時のエネルギー消費量が少なく
てすむ。2000 年度から継続的に採用しており、環境保全、品質、デ
ザインを総合して評価され、2001 年度ワールドスター賞を受賞した。
事例集-15
<③その他環境配慮>
■環境に配慮した容器包装設計指針等の導入
容器包装の軽量化と簡素化を重点課題のひとつと考え、容器包装選
定の基本方針を以下のように設定し、容器包装の環境配慮に取り組ん
でいる。
・食品の容器として適切であること
・環境汚染物質を発生させないこと
・省資源・省エネルギーに努め、多重包装はなくすこと
・リサイクルへの適正を向上させ、促進すること
・環境に配慮した包装技術の確立に努めること
出典
・ キユーピー株式会社ウェブサイト
・ キユーピーグループ社会・環境報告書
・ キユーピー株式会社提供資料
事例集-16
005
株式会社永谷園
業種名 食料品製造業
取組
項目
素材
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
○
<①環境配慮設計(3R)/③紙製容器包装、④プラスチック製容器包
装>
■軽量化・薄肉化・小型化
軽量化には 2003 年度から継続的に取り組んでおり、材質を見直す
ことで包装資材の軽量化を進めている。既存商品の外装資材の材質を
4層構造から3層工業に変更することで軽量化を図っている。現在、
「お茶づけ海苔」の小袋や、「広東風かに玉」のレトルト袋、「すし太
郎」の調味酢の袋等に使用しているアルミの軽量化を実施した。
取組
概要
また、みそ小袋資材も軽量化を図っている。さらに、バリア層をア
ルミ箔からアルミ蒸着フィルムに変更したため、包装資材製造時に必
要なエネルギー使用量の削減にもつながっている。2007 年度はこれ
らに使用している調味みその小袋サイズの見直しを行うことで、排出
された容器包装ゴミは、合計で約 10t の削減につながった。
事例集-17
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
2013 年 11 月から「生みそタイプみそ汁 ひるげ」を含む 3 商品
でみそ小袋の材質を変更し、軽量化を行った。商品の安全性を確認し
た上で、使用する材質・厚みを検討し、材質の見直しを行った。これ
らの軽量化で、年間 4.6 トンの容器包装ゴミの削減が見込まれる。
「お茶づけ海苔 4 袋入」では、小袋を四方シール※1 から背貼り三方
シール※2 へ変更した。この変更により、商品化されずに排出される部
分がなくなり、年間 3 トンの削減が見込まれる。
※1 四方シール:四方向が全てシールされている包装形態
※2 背貼り三方シール:上下と、背面の中央部分を縦にシールされ
る包装形態
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■簡素化
2013 年 9 月から生みそタイプみそ汁徳用商品で、段ボールの新規
材質を採用し、軽量化を実現した。「生タイプみそ汁あさげ 徳用 10
食入」を含め 8 商品で資材の薄肉化を行った。これらの軽量化で、年
間 278 トンの段ボール使用量の削減が見込まれる。
出典
・ 株式会社永谷園ウェブサイト
・ 永谷園グループ環境・社会報告書
・ PACKPIA 2005 年 11 月号
事例集-18
006
業種名
取組
項目
素材
山崎製パン株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ふんわりワッフル(4 個入り)」「ふんわりワッフルチョコ(4 個
入り)」に使用しているプラスチック製容器を 16%薄肉化したことに
より、製品 1 個あたりの容器包装重量を 18.1%軽量化することがで
きた。その結果、1 年間に換算して約 11t の容器包装重量を削減する
ことができた。
取組
概要
また、「シュースティックロングシリーズ」「スイスロール(4)シ
リーズ」でプラスチックトレーをそれぞれ 1 個あたり 27.8%、
35.0%
減量化した。これにより年間 12.1t、2.5t の容器包装重量を削減した。
上記以外にも、以下の軽量化・薄肉化・小型化の取組を実施してい
る。
○「3 本入り串団子」シリーズ
「3 本入り串団子」シリーズで使用しているパックの形状見直しで
事例集-19
厚みをさらに薄くすることにより、製品 1 個当たりに使用する容器包
装重量を4%削減した(年間約 36t プラスチック資源の削減)。
○「薄皮パン」シリーズ
「薄皮パン」シリーズで使用しているトレーについて、容器のシー
トの厚みと材質を見直し、製品 1 個当たりの容器包装重量を 10%軽
量化した(年間約 49t プラスチック資源の削減)。
○「雪苺娘(ゆきいちご)」
洋菓子の「雪苺娘(ゆきいちご)」等に使用している容器のふたの材
質を見直し、製品 1 個当たりの容器包装重量を 24%軽量化した。
○食パン袋
2013 年 4 月より、主力製品の 1 金食パン袋の軽量化を行い、製
品 1 個当たりの包装重量を 7%削減した。販売数も多く、大幅な資源
削減量が期待できる(年間約 221t プラスチック資源削減見込み)。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化、簡素化
従来はシュガーロール5本を袋に対し横向きに入れていた。製品が
重なり易くなるので、製品の保護のためにプラスチック製のトレーを
使用していた。これに対して製品の入れ方を縦向きにし、袋のピッチ
を短くすることで袋内での製品の動きを抑えることができることか
ら、製品保護のためのトレーの使用を中止するとともに、袋の重量に
ついても軽量化を行った結果、1 個あたりに使用しているプラスチッ
ク容器包装の総重量を 64.7%削減できた。1年間に換算すると約
226t の容器包装重量の削減の効果となる。
<①環境配慮設計(3R)
、③その他環境配慮/④プラスチック製容器
包装>
事例集-20
■軽量化・薄肉化・小型化
■商品への環境情報の提示
ヤマザキでは、2011 年 7 月から、『新食感宣言直焼ロール』の包
装形態を、留め具を使用したものから使用しないものに変更し、NPO
法人「ごみじゃぱん」の推奨する「減装商品」のロゴマークを包装に
表示した。留め具そのものが不要となるとともに、包装の長さを約
12cm 短縮でき、包装の重量を約 31%軽量化できた。以後この形態
の製品を延べ9品発売し、いずれも従来の形態と比較し 30∼40%包
装が軽減され、2013 年 9 月末現在で累計約 35 トンの家庭ごみの削
減と資源の節減につながっている。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■簡素化
ヤマザキでは、生産工程で発生する容器包装材料などのプラスチッ
ク類を圧縮し、減容化する設備の導入をすすめており、現在 12 工場
に導入している。プラスチック類を圧縮梱包機に投入することで体積
が約 6 分の 1 に減容化され、収集運搬回数を大幅に減らすことが可能
となり、処理コストおよび輸送による環境負荷を低減することができ
る。
<③その他環境配慮>
■CO2排出削減(通い箱の導入)
販売店様への納品容器の再資源化
ヤマザキでは、創業当初よりパンの納品に、繰り返し使用できる「番
重」と呼ばれる容器を用いることで、ダンボールなどの梱包材の発生
を抑制してきた。1967 年(昭和 42 年)からは従来の木製に替わり
プラスチック製番重を開発・導入し、販売店様への納品に利用してい
る。2008 年度より、番重製造事業者と協力し、長時間使用した番重
を廃棄せず、新しい番重をつくる際の原料として再生利用する取り組
みを開始しました。2012 年度は、約 11 万枚の番重を再資源化し、
資源の有効利用に努めている。
<③その他環境配慮>
■その他(産学連携による研究)
ヤマザキでは、神戸大学の教授、学生を中心に活動する NPO 法人
「ごみじゃぱん」が主催する「減装(へらそう)研究会」に参加して
いる。同研究会では同 NPO が推奨する「容器包装が少ない商品」=
「減装(へらそう)商品」を、お客様が積極的に選んで購入する買い
物行動=減装(へらそう)ショッピングの普及・定着による家庭ごみ
事例集-21
の削減に向けた社会実験を行っている。ヤマザキでは、この考えに賛
同し、学生の皆さんやお客様と協働し、新たな社会モデルづくりを目
指している。
出典
・ 山崎製パン株式会社ウェブサイト
・ 山崎製パン株式会社環境報告書
・ プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 2008 年度 3R 改
善事例調査票
事例集-22
007
業種名
取組
項目
素材
モロゾフ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
生産過程での環境負荷を低減するだけでなく、お客様に召し上がっ
ていただいた後も、製品が環境に与える影響を少なくできるように商
品設計を行っている。
1962 年にカスタードプリンが誕生した際には、集めの陶器の容器
を使用していたが、1968 年∼1980 年に薄めの陶器へと変更した。
さらに、1973 年にガラスの容器へと変更。その後約 40 年に渡り
割れ防止のための形状変更や軽量化など試行錯誤を繰り返しながら、
改良を重ねている。
ガラス容器は、割れる事が最大のトラブルである。特に軽量化とな
取組
概要
ると、必然的にガラスの肉厚を薄くしつつ、強度の確保も重要となる
ため、様々な施策を取った。まず、割れにくいように底部分にギザギ
ザを付けた。さらに製品同士の口元部分の衝突を防止するため、上部
にリング状の分厚いところを作り、一番割れ易い口元部分が、直接当
たらないように工夫した。
その後、試作品を作っては、強度試験(落下試験等)を何十回と繰
り返すとともに、容器変更の前後で、同じ味、同じ食感を出すために、
焼成テストも繰り返し、やっと現在の容器が完成となった。
1998 年にガラス重量を 188g→149g と約 20%軽量化して以
降、さらに改良を重ねており、2006 年には形状の一部変更により
149g→150g と 1g増加したものの、2012 年には再度の軽量化に
より 150g→140g へと減量した。これにより、素材の省資源化や輸
送エネルギーの削減につながっている。
事例集-23
改良後のガラス容器
出典
・ モロゾフ株式会社ウェブサイト
・ モロゾフ株式会社提供資料
事例集-24
008
業種名
取組
項目
素材
日本ハム株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「もう切ってますよ!焼豚」における容器フイルムの薄肉化を図る
ことでプラスチックの使用量を削減した。
2014 年 10 月に、包材メーカーより環境配慮フイルムの提案を受
け検討を開始することとなった。量販店主催のエコ展にて、NPO 法
人ごみじゃぱん・住友ベークライトと協働で、消費者の受容度調査を
実施。11 月に、当該フィルム(180μm)を使用した試作品を小ロ
ット製造し、ピンホールが無いことや退色に関して透過率を測定し問
取組
概要
題がないことを確認できた。
12 月に 3 万本の試作品を製造し、ライン適正を確認後流通テスト
を実施し、一定の評価を得ることができた。商品の安全性に異常は確
認されなかったため、2015 年 2 月からフイルムの変更を開始した。
フイルムの薄肉化を図ることで、プラスチック資源の削減につなが
るが、見た目を大きく変えないことによって、これまでのユーザーに
も配慮した。
底材フイルムを 20%薄肉化(220μm⇒180μm)することによ
り、製品あたりのプラスチック廃棄物削減量が 20%削減される。同
様に CO2 排出量も 20%の削減となる。
事例集-25
左:薄肉化後(取組後)
右:薄肉化前(取組前)
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「石窯工房」(チルドピザ)において、包装資材会社との共同開発
により保護するトレイのプラスチック重量を 2012 年度比で 24%削
減した。
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「これは便利」シリーズ(生ハム)において、パックの厚みと幅を
変更して包装材フイルムを約 10%軽量化した。
出典
・ 日本ハム株式会社ウェブサイト
・ ニッポンハムグループ 社会・環境レポート
・ 日本ハム株式会社提供資料
事例集-26
009
業種名
取組
項目
素材
日清オイリオグループ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
○
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/① ガラスびん>
■易リサイクル化
「ボスコエキストラバージンオリーブオイル(250ml、500ml)」に
ついて、商品ラベルを紙からフィルム(PP:ポリプロピレン樹脂)に
変更してはがしやすくした。
取組
概要
<①環境配慮設計(3R)/② PET ボトル>
■易リサイクル化
2010 年 2 月中旬から形やラベルを見直した新 600g ペットボトル
では、はがしやすいシュリンクフィルムを採用した。
2011 年度、1,300g と 1,500g の丸型ボトル商品について、容器
表面の処理を変更することにより、ラベルのはがしやすさを改善した。
2013 年度、「日清油っこくない炒め油 1/2(200g)」について、
商品ラベルの材質を PET 樹脂から PS(ポリスチレン)樹脂に変更す
るとともに、はがし口に「ラベルがはがせます」と明示し、ミシン目
も変更した。
<①環境配慮設計(3R)/② PET ボトル>
事例集-27
■軽量化・薄肉化・小型化
2010 年 2 月中旬から形やラベルを見直した新 600g ペットボトル
では、ボトル容器の重量を 20%削減。軽量化とともにつぶしやすい易
リサイクル化も実現した。
2013 年度は、1,300g 扁平ポリボトル、1,000g ポリボトル、ガ
ラス瓶用キャップの設計変更を行い、容器包装に使用する樹脂量を約
400t(年間ベース)削減した。これは、1,000g ポリボトルで約 850
万本分に相当する量となる。
1,300g 扁平ポリボトルは、廃棄の際に折りたたみの目安となる溝
を新たに側面に設け、潰した形状を維持しやすくすることで、廃棄時
のボトルの減容化を実現。
2015 年1月、
「日清ドレッシング
ダイエット 200mlPET ボトル」
について、容器の軽量化により従来比 20%の省資源を実現した。
出典
・ 日清オイリオグループ株式会社
CSR 報告書
・ 日清オイリオグループ株式会社提供資料
事例集-28
010
業種名
取組
項目
素材
味の素冷凍食品株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■素材の変更
2012 年秋よりトレイの素材を従来の石油由来の材質から、サトウ
キビ由来のポリエチレンに 25∼30%置き換えた。2014 年秋現在で
「ノンフライ」シリーズ 4 品種、
「じゃがバタチーズ」
「肉焼売」に採
用され、CO₂排出量を年間 46 トン削減できる見込みである。
<③その他環境配慮>
■その他(商品への環境情報の提示)
「できるだけ環境によい商品を選びたい」
「商品のエコを一目でわか
るようにしてほしい」というお客様のニーズに応え、味の素グループ
では 2010 年秋より、独自の環境マークである「味なエコ」マークの
取組
概要
表示を開始した。
「詰め替えをおすすめしている」または「パッケージ
に再生紙を使用している」一部の商品から表示を開始し、
「トレイを省
いたもの」や「袋・箱の寸法を縮小して省包材化したもの」
「植物性プ
ラスチックを使用したもの」
「ご使用後に、簡単に分別できるキャップ
を使用している」など、順次環境配慮の内容や表示商品も拡大してい
る。
味の素冷凍食品株式会社でも、2011 年春より、環境配慮を一目で
わかりやすく示すため、家庭用新製品・リニューアル品より「トレイ
を使用しない大袋入り製品」や、
「加熱エネルギーが必要ない自然解凍
製品」、更に「植物性トレイを使用した製品」に「味なエコ」マークを
表示し品種数を増やしている。
事例集-29
味の素冷凍食品株式会社におけるマークの表示
【容器包装の環境配慮】※2015 年 2 月末時点
自然解凍でエコ
自然解凍できる冷凍食品に表示。
電子レンジ調理の必要がないため、調理時
の加熱エネルギーの削減につながる。
植物性トレイでエコ
トレイに植物性プラスチックを使用した商
品に表示。
石油使用量と CO2 排出量の削減につなが
る。
トレイなしでエコ
レイを使用せず、大袋入りにした冷凍食品
に表示。
容器包装の廃棄削減やトレイの製造時の
CO2 削減につながる。
商品への表示例(自然解凍でエコ)
商品への表示例(植物性トレイでエコ)
事例集-30
商品への表示例(トレイなしでエコ)
出典
・ 味の素冷凍食品株式会社ウェブサイト̶企業情報サイトーサステ
ナビリティー環境への取り組み
・ 味の素グループ サステイナビリティレポート 2014
事例集-31
011
業種名
取組
項目
素材
株式会社明治
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
○
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
○
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
取組
<①環境配慮設計(3R)、③その他環境配慮/①ガラスびん>
概要
■リターナブルビンの採用
■素材の変更等(リサイクル素材の使用)
■CO2 排出削減
牛乳宅配サービスの宅配ビンには、何度も繰り返し使えるリターナ
ブルビンを使用している。繰り返し使われて傷ついたビンは砕かれて
原料となり、加熱溶融して新しいビンに再生される。またポリエチレ
ン製キャップは回収され洗浄されたのち専門業者によって再資源化さ
れる。またビンは強度を保ちながら薄肉軽量化を行うことによって、
製造・輸送工程における省エネルギー化と CO2 排出量低減を実現し
ている。
※リターナブルビン:空きビンを回収後きれいに洗浄して再び中身を
詰めて商品化されるビン。
事例集-32
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■軽量化・薄肉化・小型化
「ベストスリー」の内袋の個包装フィルムを 5μm 分薄くすること
により、プラスチックの使用量を約 12%削減した。
ベストスリー
<①環境配慮設計(3R)/④プラスチック製容器包装>
■易リサイクル化
明治ブルガリアヨーグルト4連タイプの紙ラベルについて、裏面の
糊剤の仕様を変更することにより、プラスチック製の容器から容易に
分離することができるように改善した。
明治ブルガリアヨーグルト
事例集-33
<③その他環境配慮/③紙製容器包装>
■素材の変更等(古紙配合率の高い素材への変更)
ミルクチョコレート BOX で、従来は紙容器にカード紙を使用して
いたが、古紙配合率がより高いコートボールに変更した。
ミルクチョコレート BOX
出典
・ 明治ホールディングス株式会社ウェブサイト
・ 株式会社明治ウェブサイト
・ 明治グループCSR報告書
事例集-34
012
業種名
取組
項目
素材
ヤマキ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/①ガラスびん>
■軽量化・薄肉化・小型化
めんつゆ(400ml)で 180g から 167g へと軽量化を行った。
軽量化のため、ガラス肉厚を薄くしたが、軽量化前のびんと比較し
全体のイメージを損ねないよう、胴径を維持したまま全長を短くする
ことで調整を行った。製品が充填された時も、内容液の入味線が下が
らないように設計した。
また、充填工程になるべく影響がでないように工夫している。
取組
概要
軽量びん
出典
・ ガラスびん 3R 促進協議会ウェブサイト
事例集-35
013
業種名
取組
項目
素材
アヲハタ株式会社
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
○
② 環境配慮設計(3R 以外)
−
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
○
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
−
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<①環境配慮設計(3R)/⑥その他素材>
■軽量化・薄肉化・小型化
アヲハタ・スーパーフルーティ 35 で、広口小型びん分野では世界
で初めて"超軽量びん"の実用化に成功し、軽量化技術を確立した。さ
らに、アヲハタ 55 ジャムでは軽量化技術を応用しユニバーサルデザ
インも食品業界で先駆けて導入している。従来びんより2度のリニュ
ーアルを行い、現行びん(ユニバーサルデザイン)は 102gの軽量び
取組
んとなっている。
概要
小型びんUD170
出典
・ ガラスびん 3R 促進協議会ウェブサイト
事例集-36
014
業種名
取組
項目
素材
株式会社日乃本米菓
食品製造業
① 環境配慮設計(3R)
−
② 環境配慮設計(3R 以外)
○
③ その他環境配慮
−
① ガラスびん
−
② PET ボトル
−
③ 紙製容器包装
−
④ プラスチック製容器包装
○
⑤ アルミ、スチール
−
⑥ その他素材
−
<②環境配慮設計(3R 以外)/④プラスチック製容器包装>
■食品ロスの削減
株式会社日乃本米菓では平成20年7月から規格外及び無選別のあ
られを簡素パッケージ(無地プラ袋)に詰めて、100円・200円・
300円コーナーとして販売している。
売上から推測すると、年間約 6,000kg の廃棄量削減につながって
取組
いる。
概要
出典
・ 株式会社日乃本米菓提供資料
事例集-37
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