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Wi-Fi ルータでナビゲーション

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Wi-Fi ルータでナビゲーション
Wi-Fi ルータでナビゲーション
↑台北取材で大活躍した物。iPhone6と Wi-Fi ルータ(左上)、大容量のモバイルバッテリー(右下)、スポンジボブの
キャラクターをゴム素材でかたどった悠遊カード
台北市政府のフリーWi-Fi
」を提供。公
台北市政府はフリーWi-Fi(無線 LAN)サービス「TPE-Free(Taipei Free)
共の場所や MRT 駅構内など(HP 内 Hotspot 検索で確認を)で利用できます。利用にあた
って無料アカウントの申請が必要です。出発前に HP から申請できますし、台北松山国際
空港や台北駅内などの旅行サービスセンター「臺北旅遊服務中心」でも申請可能です。
↑TPE-FREE の無料アカウント申請画面
カフェやコンビニのフリーWi-Fi
また、スターバックスのほか主要カフェチェーン店、コンビニなどでフリーWi-Fi サービス
を提供。街なかでスマフォやタブレット端末をインターネットに接続できます。一日に数
度のメール受信・送信や情報検索はこのフリーWi-Fi の利用で事足りるでしょう。
↑フリーWi-Fi を提供する台北のセブン-イレブン(左)
↑北京語名は「星巴克珈琲」。台北はスターバックスの数も多い。フリーWi-Fi サービス「Starbucks_Free_WiFi」を
提供
出発前に Wi-Fi ルータをレンタル
旅先の感動をツイッター、フェイスブック、インスタグラム、LINE などの SNS で常時発
信したい人、SNS を通じて友だちといつでもコミュニケーションしたい人、あるいは、今
回おこなった取材のように、レストランや食堂、カフェなど路地裏に潜む小さな店を探し、
行き着くためのナビゲーションツールとして活用するには、常時スマフォなどを Wi-Fi に
接続させる必要があります。そこで利用したいのが台北で使える Wi-Fiルータのレンタル。
出発前に申し込みすると、自宅あるいは空港で受け取ることができます。私の場合、あら
かじめ使い方とフル充電されているか確認しておきたかったので自宅に発送してもらいま
した。使い方はとても簡単で、すぐにマスターできますし、返却も帰国後に先方が用意し
た封筒に入れてポストに投函するだけ。実に手軽です。台北の空港でも台湾の業者が Wi-Fi
ルータのレンタルをおこなうカウンターを設けています。しかし、手続きにある程度時間
を要するため、団体行動であるパッケージツアー、団体ツアーでは、ほかの人を待たせて
手続きするのは現実的に難しいというか、無理でしょう。台湾桃園国際空港と台北松山国
際空港では、台湾の通信会社がプリペイド SIM カードを販売していますが、こちらの手続
きも同様で難しいと思います。
↑台北松山国際空港でプリペイド SIM カードを販売する中華電信の窓口
モバイルバッテリーも必需品
Wi-Fi ルータのレンタル業者は、オプションで外出先での充電が可能となるモバイルバッテ
リーのレンタルも用意しています。持っていない人は借りると安心です。このモバイルバ
ッテリーはスマフォと Wi-Fi ルータ両方を充電できるようになっています。インターネッ
トに常時接続し、Google Map を起動させていると、バッテリーの消耗は早く、朝から使用
すると、夜までバッテリーが持ちませんので、モバイルバッテリーは必需品となります。
最近はコンパクトなサイズながら iPhone を何度もフル充電可能な大容量タイプの製品も発
売されているので、購入してもいいかもしれません。また、万一、Wi-Fi ルータが故障、紛
失した場合に備えてオプションで保険への加入も選択できます。これはできるだけ加入し
ておくことをおすすめします。
↑街を取材する合間、茶藝館で iPhone と Wi-Fi ルータを充電。常時 Google Maps と GPS を起動すると、半日ほどで
充電が必要に。モバイルバッテリーは必需品となります
気になる店を Google my maps に登録
地図を検索するのに便利な Google マップには自分だけのマップを作成できるマイマップ
という機能があります。あらかじめ PC で旅行中、行きたい場所を調べ、その位置を地図上
に保存しておけば、滞在中に携行するスマフォやタブレット端末の Google マップのアプリ
と打ち込んだ情報が連動して、目指す場所へのナビゲーションに役立ちます。
←Google マイマップのトップ画面
レイヤとアイコンで分類
Google マイマップにはレイヤといってジャンル別に保存項目を分類でき、さらにはそれぞ
れの保存データにアイコンを選んで付けられる機能があります。例えば、名所、レストラ
ン、ショップ、カフェなどスポットのジャンルごとにレイヤを設け、アイコンをジャンル
別に付けていくと、マップがぐんと見やすくなります。
↑Google マイマップに台北、中山北路周辺で気になる店やレストランをマーキング。名所、レストラン&カフェ、ホテ
ルなどジャンル別に分類(レイヤリング)すると、検索時、特定のジャンルだけの情報を表示できます
↑名所、レストラン、スーパーなど分類したスポットごとにアイコンを付けるとマップが見やすくなります
一般公開のマップを取り込むこともできる
自分で作成したオリジナルマップは、基本設定のままですと、自身や特定の人だけしか閲
覧できません。しかし、画面上の「+共有」をクリックして、「ウェブ上で一般公開、イン
ターネット上の誰でも検索、閲覧できます」を選ぶと、誰もがオリジナルマップを見て活
用可能となります。この共有設定をおこなうと、
「+共有」の右横にある●●●マークをク
リックすることで表示される「KML にエクスポート」を選ぶと、新規制作したマップにそ
のマップデータをそっくりコピーすることができます。その流れを以下、説明します。
←まずは「KML にエクスポート」をクリック
↑するとこの画面が表示されますので、「KMZ ファイルではなく、KML ファイルにエクスポートする」をチェックし
てから「ダウンロード」をクリックします
↑すると、「中山北路」とタイトルをつけたマップの KML ファイルをダウンロードできます
↑「中山北路」マップの KML ファイルを新規制作した「台北の行きたい店」に取り込みます。
「レイヤを追加」をクリ
ックすると「インポート」という表示が現れます。その「インポート」をクリックして「中山北路.kml」を選択すると・・・
↑新規制作「台北の行きたい店」に「中山北路」マップデータをそっくり移行(コピー)できてしまいます
インターネットで台北のレストラン情報を検索すると、現地在住の日本人ブロガーが頻繁
に最新の口コミ情報を SNS やブログで発信していることに気づくと思います。その情報は
量、質とも日本で発売される雑誌や書籍を凌駕するクオリティ。毎日のように食べ歩いて
いる人による旬のローカル情報は精度が高く、参考になります。もちろん食の好みは千差
万別であり、情報発信者の嗜好が自分のそれと一致するとは限りません。ただ、現地特有
の味付けなのか、クセのある調味料を用いていないかなど、日本人好みの味かどうか判断
する上での貴重な指標にはなってくれます。お勧めのメニューを繁体字でも記載したり、
料金の目安を記述したり、情報のきめ細やかさ、丁寧さは日本人ならではのもの。ブログ
で紹介している店の位置を Google マイマップに落として一般公開している日本人もいます。
そのマイマップの情報を自分の制作する新規マイマップにいったん取り込んだ後、本当に
行きたい店に絞り込んでいくと、旅行で重宝する自分専用のマップが出来上がります。
iPhone でマップを観るには・・・
PC 上で Google マイマップに保存したデータはスマフォの Google マイマップ・アプリに連
動(リンク)するはずなのですが、アップルコンピュータと Google の関係が影響しているの
か、iPhone や iPad 用の純正アプリでは PC 上で制作したマイマップをうまく表示できませ
ん(2015 年 12 月現在)
。そこで他社が開発した Google マイマップ用のアプリをいろいろ
試してみたのですが、いちばん使いやすかったのは、
「GMap Tools」(無料)でした。
↑「GMap Tools」の画面。iPhone や iPad からは App Store や iTunes からダウンロードする
このアプリが何より素晴らしいのは、PC 上の Google マイマップでカスタムメイドしたア
イコンのすべてをそのまま iPhone や iPad で観ることができる点です。無料ゆえに下部に
広告が入るなど、見やすさや細かな使い勝手は評価が分かれるでしょうが、私感では現在
のところ最良のマイマップ用アプリだと思います。台北取材中、常時、このアプリを起動
していましたが、初めて足を運び、まったく土地勘の無い地域でも、MRT 駅から地上に出
てすぐに目指すべき方向がわかりました。地元の人しか歩かないような裏路地を選んで A
地点から B 地点まで最短距離でアクセスするのも可能。台北の街が住み慣れた都市と同じ
ように、スムーズに歩き回り、充実の取材を完遂することができたのでした。
最後に
Google マップに表示される地図の正確さは国によってまちまちです。たとえば情報公開の
制限をしている中国、ロシアなどでは表示されない、もしくは詳細に表示されないエリア
もあります。その点、台北における Google マップはかなり正確に特定の施設や店の位置を
示しますから、街歩きにはかなり重宝します。それに、Wi-Fi ルータがつながらない場所は
走行中の MRT 車内も含めて、皆無に近く、常に自分の位置をマップ上で俯瞰しながら把握
できることに心強さを感じました。フリータイムが多くある旅程で、穴場の店に迷わずに
行き着きたい人には、おすすめする旅のツールです。ちなみに、徹底ガイド「台北」の巻
末に付く台北マップは、Google マップを手掛かりにしながら、実際に街を歩き回って店や
ホテルの位置を確認しています。Wi-Fi ルータによるナビゲーションと合わせて、巻末マッ
プもご活用ください。Google マイマップの使いこなしは、ある程度慣れが必要です。出発
前に、操作しやすい PC 画面で多彩な機能を呼び出し、使いかたを何度も練習しながら、マ
スターしてみてください。
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