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10月号1

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10月号1
B
和田小だより
10月の生活目標
「本をたくさん読もう」
平成28年10月号
児童数 9/30 現在:461 名
学校教育目標:心豊かでたくましい児童の育成 ・すすんで学ぶ子 ・助け合う子 ・たくましい子
TEL:04-2945-6605 FAX:04-2945-6412 URL:http://www.tokorozawa-stm.jp/wada-eh/
トンボの羽化
校長
向 井 茂 樹
9月6日のプール納めの際に、プールサイドでヤゴ(トンボの幼虫)の抜け殻が見つかりました。
プールの中をのぞいてみると、かなり成長したヤゴがたくさん見つかりました。毎年、初夏のプー
ル清掃の時にヤゴが見つかるのですが、トンボの羽化は、春から夏の間と思い込んでいたので、び
っくりして調べてみました。
その結果、どうやらウスバキトンボらしいということが分かりました。ウスバキトンボは、卵か
ら 1 か月ほどで成虫になるそうです。8月上旬、夏休みのプール指導が終わると、消毒用の塩素は
投入されなくなります。その後に産み落とされた
卵から育ったヤゴが、この時期に羽化しているよ
うです。たくさんのヤゴがまだプールにいたので、
プールの四隅に木の枝を固定してみると、翌朝か
ら抜け殻がたくさん見つかりました。中には、わ
ざわざプールサイドから離れた壁までやってきて、
羽化しているヤゴもいました。
人が劇的な成長を遂げることを、昆虫の羽化にたとえることがあります。子どもたちと共に生活
していると、「この前まで指を折って計算していた子どもが、今日は頭の中で計算している」など
という、大きな成長を目の当たりにすることがあります。
大人に比べて伸び代の大きい子どもたちは、毎日の学習や体験を基に、日々小さな変化と成長を
繰り返しています。けれども、家族や教師は、子どもたちの近くにいすぎるために、小さな変化や
成長を見落としがちです。子ども自身も自分の成長に気付くことは稀なのではないでしょうか。
本校では、子どもたちの学びや成長をしっかりと把握するために、国語科を中心に指導と評価を
一体化させる授業の研究に取り組んでいます。また、この研究なかでは、子どもたち自身が自己の
成長に気付けるように、自己評価の工夫にも取り組んでいます。
物事に取り掛かるための前提条件や力の伸び方は、一人一人の子どもで異なりますが、誰もが必
ず成長し続けているということは間違いありません。ヤゴがトンボに羽化するように、日々新しい
自分に羽化している子どもたちに気付ける目をもつこと。羽化を助ける枝(場や時間、方法)を用
意すること。学校として、この二つを当たり前にできるように、日々の教育活動を見直していきた
いと考えています。
ウスバキトンボの羽化は終わったようですが、山から下りてきたアキアカネが、プールの上を飛
ぶようになりました。来年初夏の羽化に備えて、プールの枝はそのままにしておこうと思います。
ポケモンGOの流行による様々な弊害が、新聞やテレビで報じられています。先日、スマホ等で遊ぶオン
ラインゲームの「チートツール(CT)」に関する記事を目にしました。CTを使うと、本来課金して手に
入れるべき武器などのアイテムが無料で利用でき、無敵の状態でゲームを進められるようになるそうです。
この記事では、人気ゲームの「パズル&ドラゴン」のCTを作成してアップロードした大学生が、著作権法
違反で逮捕され、乱用した複数の男性が偽計業務妨害の疑いで書類送検されたと書かれていました。
ここで問題になるのは、CTを使った人も罪に問われているということです。このCTはポケモンGOな
ど他のゲームでも確認されており、誰でもダウンロードできる状態にあるようです。子どもたちの中にもC
Tに関する情報が広がっているかもしれません。
メールやインターネットを使うことで、事件等に巻き込まれる子どもが全国的に増えています。以前にも
お願いしましたが、スマホや携帯ゲーム機に保護者制限を掛けるとともに、使う場所や時間などの約束ごと
を家庭で決め、子どもたちを守っていただきたいと思います。
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