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平成25年度秋田市消費者行政の概要

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平成25年度秋田市消費者行政の概要
平成25年度
秋田市消費者行政の概要
秋田市市民相談センター
消費生活担当
目 次
○ 秋田市消費者行政の沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
○ 組織および事務分掌・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
○ 消費者啓発関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
1 消費生活出前講座・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2 啓発関係事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
3 消費者講座・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
4 金融経済講演会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
○ 消費者団体関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
1 消費者団体との連携・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
○ 消費者支援関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
1 秋田市消費生活審議会・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
2 都市消費者行政協議会・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
3 消費生活推進員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
4 消費生活相談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
5 多重債務相談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
○ 生活用品交換案内関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
○ 商品の適正表示関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
1 現地調査・立入調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
○ 消費者行政活性化事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
1 消費生活相談員等レベルアップ事業・・・・・・・・・・・
7
2 消費者教育・啓発活性化事業・・・・・・・・・・・・・・
7
3 一元的相談窓口緊急整備事業・・・・・・・・・・・・・・
7
○ 消費生活相談【平成24年度】・・・・・・・・・・・・・・・
8
1 相談の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
2 相談の受付状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
3 相談が多い商品・役務と当事者の年代・・・・・・・・・・
10
4 商品・役務大分類別相談件数・・・・・・・・・・・・・・
12
5 内容別相談件数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
6 販売・購入形態別相談件数・・・・・・・・・・・・・・・
13
7 代金の支払い方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
8 相談処理結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
9 相談者・契約当事者の居住地別相談件数・・・・・・・・・
15
○ 資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
1 秋田市消費生活条例・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16
2 秋田市消費生活条例施行規則・・・・・・・・・・・・・・
22
○ 秋田市消費者行政の沿革
昭和 41 年 2 月 1 日
産業部 商工課 消費生活係
昭和 42 年 4 月 1 日
産業部 経済課 消費生活係
昭和 43 年 5 月 30 日
消費者保護基本法 公布
昭和 47 年 5 月 10 日
産業部 商工観光課 消費生活係
昭和 50 年 7 月 5 日
産業部 消費生活対策室
昭和 55 年 4 月 1 日
産業部 消費生活対策室
昭和 56 年 6 月 1 日
市民生活部 消費生活対策室
昭和 61 年 4 月 1 日
生活環境部 市民生活課 消費生活係
平成 5 年 4 月 1 日
市民生活部 生活課 消費生活係
平成 8 年 4 月 1 日
市民生活部 生活課 消費生活担当
平成 9 年 4 月 1 日
市民生活部 生活課内に消費者センターを設置
平成 9 年 12 月 18 日
平成 10 年 3 月 23 日
平成 10 年 4 月 1 日
平成 18 年 4 月 1 日
平成 21 年 9 月 1 日
平成 23 年 4 月 1 日
秋田市消費生活条例 公布
秋田市消費生活条例施行規則 公布
秋田市消費生活条例 施行
市民生活部 消費者センター(生活課から独立)
消費者庁 創設
市民生活部 市民相談センター 消費生活担当
1
○ 組織および事務分掌
平成25年5月1日現在
1 組織
市民生活部
生活総務課
市民協働・地域分権推進課
市民課
国保年金課
特定健診課
後期高齢医療課
西部市民サービスセンター
北部市民サービスセンター
河辺市民サービスセンター
雄和市民サービスセンター
市民相談センター
所長 1 (計量検査所兼務)
参事 1 (計量検査所兼務)
消費生活担当
主席主査 1
主 査 1(計量検査所兼務)
嘱 託 5(消費生活相談員)
相談担当
主席主査 2
主 査 1
技 能 員 1
嘱 託 6
)
計量検査所
主 査 1(消費生活担当兼務)
駅東サービスセンター
秋田市民交流プラザ管理室
2 事務分掌(秋田市行政組織規則第26条 ※抜粋)
(6) 消費生活に関する相談および苦情の処理に関すること。
(7) 消費生活に関する知識の普及に関すること。
(8) 消費生活に関する情報の収集および提供に関すること。
(9) 消費者意識の啓発および消費者団体の育成に関すること。
(10) 消費生活審議会に関すること。
(11) その他消費生活に関すること。
2
○ 消費者啓発関係
1 消費生活出前講座
市民が安全で快適な消費生活を営むために必要な情報提供および教育を受ける
機会を提供するため、職員を各地域に派遣する。
概ね10人以上のグループおよび教育機関等を対象とする。
【平成24年度実施状況】
市内の老人クラブや婦人会等のほか、高校や短大を対象に実施。
実施回数35回、参加者数延べ1,068人
2 啓発関係事業
消費者に対して健全な消費生活を営むための情報を提供することを目的に、消
費者問題に関する啓発・注意喚起を行う。
【平成24年度実施状況】
(1) 消費生活パネル展
・5月14日(月)~5月31日(火)市庁舎福祉棟前通路
(2) リーフレット類の提供による啓発
・7月21日(土)~7月22日(日)エリアなかいち
(3) 「悪質な訪問販売お断りステッカー」の作成・配布
・1万枚作成し、8月から希望する市民へ配布(8,500枚)
(4) 悪質商法撲滅キャンペーン
・11月7日(水)ぽぽろーど<秋田市消費者協会と共催>
チラシ、ポケットティッシュ配布 (約500部)
3 消費者講座
消費者が主体的に行動できるように、自己決定能力を向上させ、安全で快適な
消費生活の実現を図ることを目的に開催する。
【平成24年度実施状況】
5月22日(火) 参加者58名 秋田拠点センターアルヴェ2階多目的ホール
「知って得する!家電の省エネ豆知識」
講師:家電製品総合アドバイザー(パナソニック株式会社) 田中 義雄氏
4 金融経済講演会
講演会を通じて、金融・経済に関する正しい知識を習得し、消費者トラブルを
未然に防止することを目的として開催する。
【平成24年度実施状況】(秋田県金融広報委員会および秋田県との共催事業)
10月5日(金) 参加者300名 秋田市にぎわい交流館3階多目的ホール
「オラの日米おもしろお金講座」
講師:ダニエル・カール氏
3
○ 消費者団体関係
1 消費者団体との連携
一般市民の消費者意識の高揚と日常消費生活改善に寄与する市内消費者団体の
自主的活動を推進するため、各種啓発活動を連携して展開する。
【平成24年度実施状況】
(1) 秋田市消費者協会
・ 悪質商法撲滅キャンペーンを共催<3頁消費者啓発関係2の(3)>
・ 出前講座実施<3頁消費者啓発関係1>
(2) 秋田市連合婦人会
・ 出前講座実施<3頁消費者啓発関係1>
○ 消費者支援関係
1 秋田市消費生活審議会
秋田市消費生活審議会は、市長の諮問に応じ、次の事項を調査審議すること
を目的として、秋田市消費生活条例に基づき設置されている。
(1) 不適正な取引行為の指定に関すること。
(2) 公表に関すること。
(3) 支障援助に関すること。
(4) その他、消費生活に関する重要事項に関すること。
また、消費者等からの苦情に係る紛争の解決を図るため、あっせん又は調停
を行う。
消費生活に関する重要事項に関し、市長に対し意見を述べることができる。
現委員数14名(学識経験者4名・事業者5名・消費者4名・行政1名)
【平成24年度開催状況】
7月10日(火)
・平成23年度消費生活関係事業および消費生活相談等について
・平成24年度消費生活関係事業について
2 都市消費者行政協議会
(1) 東北都市消費者行政協議会
東北地区の都市における消費者行政の諸問題について、情報の交換と相互の連
絡協調を行い、もって消費者行政の円滑かつ効果的推進に寄与することを目的と
して、昭和44年に発足した。
【平成24年度開催状況】
・5月23日(水) 理事会 宮城県仙台市
・7月26日(木) 総会・研修会 山形県鶴岡市
・11月15日(木)、16(金) 担当者研修会 宮城県仙台市
4
(2) 秋田県都市消費者行政協議会
秋田県内の都市における消費者行政の諸問題について、情報の交換と相互の連
絡協調を行い、もって消費者行政の円滑かつ効果的推進に寄与することを目的と
して、昭和45年に発足した。
【平成24年度実施状況】
・6月1日(金) 総会・研修会
「法テラスの利用について」
講師:日本司法支援センター秋田地方事務所 事務局長 橋本 保三 氏
・11月6日(火) 研修会
「困った相談対応のポイント」
講師:全国消費生活相談員協会 増田 悦子
3 消費生活推進員
消費生活推進員は、消費生活に関する情報を収集するとともに、消費生活に関
する知識の普及啓発など、市が実施する施策への協力その他の活動を行うことを
目的として、秋田市消費生活条例に基づき、委嘱している。
中学校区単位に32名委嘱。任期2年。
【平成24年度開催状況】
・11月15日(木)委嘱状交付式および研修会
(1) 秋田市消費生活推進員の活動について
(2) 消費者トラブルについて
4 消費生活相談
事業者と消費者との間に生じた苦情について、秋田市消費生活相談員設置要綱
に基づく消費生活相談員が、消費者の相談を受け付ける。
平成24年度の相談件数 1,681件
5 多重債務相談
大きな社会問題である多重債務を解決するための第一歩を踏み出す機会を市民
に提供する。
自治体窓口においても、潜在的な多重債務者の掘り起こしと丁寧な対応が求め
られていることから、関係課所室と連携を強め、相談体制の充実を図る。
【庁内連携】
7月18日(水)
庁内の関係課所室に「多重債務相談啓発チラシ」を配付し、市民相談センター
への誘導を依頼。
【多重債務無料相談会】
9月27日(木)・9月28日(金)
市民相談センター内で開催 相談件数12件
協力:秋田弁護士会・秋田県司法書士会
5
○ 生活用品交換案内関係
一般家庭において不用となっている生活用品の情報を収集し、これを市民に紹
介し、生活用品の再活用を図ることにより、資源の節約に努め、もって市民消費
生活の改善向上に資することを目的に実施する。
【平成24年度実施状況】
ゆずる14件・ほしい31件・成立6件
○ 商品の適正表示関係
1 現地調査・立入検査
違法な販売や陳列の防止を目的として、店舗への立入・検査を行う。
指定品目の表示・マークの確認および販売業者に対する指示を行う。
【平成24年度実施状況】
○ 電気用品安全法
・表示が必要なマーク
電気スタンド
電磁誘電加熱式調理器
電気こんろ
電気ストーブ など
(実施事業所数 3事業所 197個)
○ 消費生活用製品安全法
・表示が必要なマーク
乳幼児用ベッド
ライター
石油ストーブ など
(実施事業所数 4事業所 273個)
○ 家庭用品品質表示法
・表示については省略
ブラウス
電気掃除機
かご
手袋
(実施事業所数 6事業所 1,674個)
6
○ 消費者行政活性化事業
1 消費生活相談員等レベルアップ事業
消費生活相談窓口に従事する職員のレベルアップを図るため、研修への参加を
支援する。
【平成24年度実施状況】
消費生活相談員・行政職員の研修参加
国民生活センターへの研修経費(延べ5名・5回)
2 消費者教育・啓発活性化事業
消費者としての自立を促すため、消費者教育と啓発事業の活性化に努める。
【平成24年度実施状況】
(1) 消費者啓発広告
消費者啓発広告を秋田魁新報社フリーペーパー「マリ・マリ」に掲載し、
消費者啓発と相談の掘り起こしに努めた。
2月1日号、2月8日号
(2) 消費者啓発用グッズ
消費者講座や出前講座等で活用する、啓発冊子やメモ帳などを作成した。
3 一元的相談窓口緊急整備事業
消費生活相談員等を適正に配置し、相談窓口の整備を図る。
消費生活相談員 5名(平成25年4月1日現在)
7
○ 消費生活相談【平成24年度】
1 相談の概要
(1) 消費生活相談件数
平成24年度の消費生活相談件数は1,681件。前年度と比較すると22
件(1.3%)の減少で、ほぼ横ばいの状況となっている。
増加した主な商品・役務は、①健康食品(+59件)、②デジタルコンテン
ツ(+22件)、③自動車(+20件)などで、反対に減少したものは、①ア
ダルト情報サイト(△53件)、②フリーローン・サラ金(△40件)、③住宅
ローン(△20件)などである。
(2) 多重債務相談
融資全般に関する相談は254件で、前年の311件と比較すると減少傾向
にあり、その大半が多重債務に関する相談で215件となっている。
センターでは、相談窓口への誘導のため、庁内関係課所室との連携やチラシ
配布等のほか、9月27、28日の二日間、秋田弁護士会および秋田県司法書
士会の協力により「多重債務無料相談会」を実施した。
(3) 平成24年度の特徴的な相談
健康食品に関する相談が67件で、前年の8件から59件と大幅に増加して
おり、商品・役務名ランキングの第4位となっている。
健康食品の送り付けによる被害は、平成24年の秋頃から目立ち始め、その
手口は、突然知らない業者から電話があり「以前注文を受けた商品を代引きで
送る」と言われ、強引に健康食品が送り付けられるといった内容である。
また、公的機関を名乗り医療費等の還付金手続きのためにATMへ誘導して
送金させる「還付金詐欺」や劇場型勧誘で社債・未公開株・外貨などを購入さ
せる「買え買え詐欺」の苦情も多く寄せられている。
(4) 法整備による影響
貴金属の訪問買取による被害相談が増加傾向にあったが、特定商取引法の一
部改正により、訪問勧誘や迷惑勧誘を規制し、訪問買取のクーリング・オフ制
度が適用となったことで、法改正後(平成25年2月21日)は訪問買取に関
する苦情は一件も寄せられていない。
8
2 相談の受付状況
(1) 相談件数は1,681件(前年比98.7%)で、22件減少している。
年度別相談件数
年 度
20年度
件 数
2,441
前年度比
81.9%
21年度
2,212
90.6%
22年度
2,035
92.0%
23年度
1,703
83.7%
24年度
1,681
98.7%
(2) 相談方法は、「電話」が1,295件で全体の77.1%、「来訪」が
367件(21.8%)、「文書」が19件(1.1%)で、構成比は昨年
とほぼ同じ状態である。
相談の受付情報
年
度
項 目
総 件 数
苦 情
相談区分
問い合わせ
来 訪
相談方法 電 話
文 書
相談者の 秋 田 市
居 住 地 秋田市以外
商品に関する相談
役務に関する相談
そ の 他 の 相 談
平成24年度
件数
構成比(%)
1,681
100.0
1,605
95.5
76
4.5
367
21.8
1,295
77.1
19
1.1
1,576
93.8
105
6.2
541
32.2
1,005
59.8
135
8.0
平成23年度
件数
構成比(%)
1,703
100.0
1,631
95.8
72
4.2
379
22.3
1,315
77.2
9
0.5
1,582
92.9
121
7.1
476
28.0
1,110
65.2
117
6.8
前年比
(%)
98.7
98.4
105.6
96.8
98.5
211.1
99.6
86.8
113.7
90.5
115.4
(3) 相談者は「50代女性」が197件で最も多く、次いで「70歳以上女性」
(191件)となっている。性別では、女性が992件(59.0%)、男性
が644件(38.3%)となっている。
相談者の性別・年代別
年
20歳 20歳
代
未満 代
性別
男 性
4
46
女 性
3
60
団 体
-
-
不 明
-
-
計
7
106
構成比% 0.4 6.3
30歳
代
111
161
-
-
272
16.2
40歳
代
113
187
-
-
300
17.9
50歳
代
131
197
-
-
328
19.5
9
60歳
代
118
190
-
-
308
18.3
計
70歳
団体 不明
以上
(構成比率)
119
-
2
644 (38.3)
191
-
3
992 (59.0)
-
45
-
45 ( 2.7)
-
-
-
0 ( - )
310
45
5
1,681
18.4 2.7 0.3
100.0
(4) 契約当事者は、「70歳以上の女性」が233件で最も多く、次いで「60
歳代女性」(161件)となっている。性別では男性764件(45.5%)、
女性895件(53.2%)となっている。
契約当事者の性別・年代別
年
20歳 20歳 30歳
代
未満 代
代
性別
男 性
20
64
132
女 性
9
74
137
団 体
-
-
-
不 明
-
-
1
計
29
138 270
構成比% 1.7 8.2 16.1
40歳
代
132
141
-
-
273
16.2
50歳
代
133
135
-
-
268
15.9
60歳
代
135
161
-
1
297
17.7
計
70歳
団体 不明
以上
(構成比率)
135
-
13
764 (45.5)
233
-
5
895 (53.2)
-
20
-
20 ( 1.2)
-
-
-
2 ( 0.1)
368
20
18
1,681
21.9 1.2 1.1
100.0
3 相談が多い商品・役務と当事者の年代
(1) 相談が最も多かったものは、「フリーローン・サラ金」で215件。昨年
度の255件から40件減少している。内容は、多重債務のほか、完済後の
過払い金請求や融資の勧誘に関する相談などである。
(2) 次に、相談件数が多かったものは、「賃貸アパート・借家」の94件で、
昨年度より11件増加している。契約当事者は30歳代が21件で最も多い
が、年代に偏り無く幅広く相談が寄せられている。主な相談内容は、家賃の
滞納、立ち退き、敷金返還および退去時の原状回復などである。
(3) 「アダルト情報サイト」に関する相談は76件で、昨年度より53件減少
している。主に「インターネットに接続し、いろいろなサイトを見ているう
ちに、突然アダルトサイトにつながり、料金請求の表示になる」というケー
スである。近年、携帯やスマートフォンでの被害が目立つ。
(4) 「健康食品」関係の相談件数は67件で、昨年の8件から59件増加して
おり、前年度と比較すると最も増加件数が多い。この相談は24年の秋頃か
ら増え始め、特に70歳以上の高齢者からの苦情が多く、全体の約2/3を
占めている。平成24年度の特徴的な相談の一つである。
(5) 「デジタルコンテンツ」が45件で、昨年の23件から22件増加してい
る。「健康食品」についで増加件数が多かった相談で、「出会い系サイト」
や「オンラインゲーム」の相談が主である。30歳代、40歳代の相談が多
い。
10
相談が多い商品・役務と契約当事者の年代
(件)
年
順
商品・役務名
24年度
位
1
フリーローン・サラ金
2
20
歳
代
以
下
代
別
内
訳
30
歳
代
40
歳
代
50
歳
代
60
歳
代
70
歳
以
上
不 企業
23年度
明 団体
215
16
41
47
44
44
18
5
255
賃貸アパート・借家
94
12
21
15
18
16
11
1
83
3
アダルト情報サイト
76
27
23
13
6
6
1
129
4
健康食品
67
1
3
5
14
44
8
5
デジタルコンテンツ
45
5
13
16
4
4
2
6
自動車
41
6
10
8
9
6
2
21
7
出会い系サイト
35
8
11
11
3
1
1
42
8
修理サービス
31
1
4
2
4
9
11
31
9
新聞
28
3
2
1
2
3
13
1
10 商品一般
27
2
4
2
5
4
8
2
11 債権回収
25
2
5
3
4
4
6
12 光ファイバー
22
7
5
7
1
2
7
13 携帯電話サービス
20
5
3
2
6
1
3
24
14 住宅ローン
17
1
9
4
2
1
37
15 ファンド型投資商品
17
1
2
2
12
26
16 金融関連サービス
16
2
3
6
4
13
17 他の行政サービス
15
6
1
3
5
21
18 他の目的限定ローン
15
4
2
2
1
19 クリーニング
13
1
5
2
3
2
20 新築工事
12
1
6
1
2
1
1
4
1
23
3
18
36
1
2
26
14
9
1
7
小計
831
93 150 158 132 133 148
12
5
830
その他の商品・役務
850
74 120 115 136 164 220
6
15
873
1,681 167 270 273 268 297 368
18
20
1,703
合計
11
4 商品・役務大分類別相談件数
年度・件数
平成24年度
平成23年度
前年度比
(%)
主な商品・サービス
件数
構成
件数
構成
27
1.6
36
2.1
B. 食料品
126
7.5
73
4.3
C. 住居品
52
3.1
56
3.3
92.9 羽毛布団、ミシン、ストーブ
D. 光熱水品
20
1.2
19
1.1
105.3 ガソリン、灯油、プロパンガス
E. 被服品
54
3.2
56
3.3
96.4 貴金属の買取、ブーツ、ジャケット
F. 保健衛生品
34
2.0
54
3.2
63.0 化粧品、洗顔石鹸
G. 教養娯楽品
112
6.7
102
6.0
109.8 新聞、テレビ、仏像
H. 車輌・乗り物
54
3.2
45
2.6
120.0 中古車、自転車
I. 土地・建物・設備
55
3.3
35
2.1
157.1
7
0.4
0
0.0
商品合計
541
32.2
476
28.0
K. クリーニング
13
0.8
9
0.4
144.4 礼服、スーツ、コート
115
6.8
102
6.0
112.7 賃貸アパート、貸家、駐車場
M. 工事・建築・加工
52
3.1
53
3.1
98.1 住宅リフォーム、屋根・外壁
N. 修理・補修
33
2.0
32
1.9
O. 管理・保管
0
0.0
0
0.0
P. 役務一般
2
0.1
1
0.1
200.0 複合サービス会員、共済年金
Q. 金融・保険サービス
338
20.1
403
23.7
83.9 フリーローン、サラ金、ヤミ金
R. 運輸・通信サービス
268
15.9
298
17.5
89.9 アダルトサイト、出会い系サイト
8
0.5
11
0.6
72.7 奨学金、家庭教師
T. 教養・娯楽サービス
26
1.6
51
3.0
51.0 海外宝くじ、パチンコ攻略法
U. 保険・福祉サービス
47
2.8
47
2.8
100.0 エステ、医療費還付金詐欺
V. 他の役務
76
4.5
73
4.3
104.1
W. 内職・副業・相場
12
0.7
9
0.5
133.3 内職、携帯副業サイト
X. 他の行政サービス
15
0.9
21
1.2
1,005
59.8
1,110
65.1
135
8.0
117
6.9
1,681
100.0
1,703
100.0
商品分類
A. 商品一般
J. 他の商品
L. レンタル・リース・賃借
S. 教育サービス
役務合計
Z. 他の相談
総件数
75.0 訴状通知、不審な電話・メール
172.6 健康食品、かに
賃貸アパート、太陽光発電、雨樋の修理
- 宝石、コンバイン
113.7
103.1 雨樋、布団、自動車
-
冠婚葬祭互助会、庭木の剪定、除雪
71.4 アンケート調査、ゴミ袋
90.5
115.4 個人間の借金、交通事故
98.7
※分類は国民生活センターおよび全国の消費生活センターの共通分類による。
12
5 内容別相談件数
複数選択であるが、全相談件数のうち1,296件(77.1%)は、「契約(解
約)」に関する内容となっている。次いで「販売方法」が402件(23.9%)と
なっている。
年度・件
数
内容別分類
相談内訳件数
平成24年度
件数
構成比
平成23年度
件数
構成比
1,681
1,703
対前年度比
(%)
98.7
01. 安全・衛生
117
7.0
134
7.9
87.3
02. 品質・機能・役務品質
217
12.9
207
12.2
104.8
03. 法規・基準
45
2.7
72
4.2
62.5
04. 価格・料金
143
8.5
156
9.2
91.7
05. 計量・量目
3
0.2
0
06. 表示・広告
219
13.0
251
14.7
87.3
07. 販売方法
402
23.9
289
17.0
139.1
1,296
77.1
1,317
77.3
98.4
245
14.6
276
16.2
88.8
10. 包装・容器
2
0.1
3
0.2
66.7
11. 施設・設備
0
-
0
-
12. 買物相談
3
0.2
3
0.2
100.0
13. 生活知識
3
0.2
1
0.1
300.0
08. 契約(解約)
09. 接客対応
-
14. その他
1
0.1
0
※件数はマルチカウント、構成比は総件数に対するもの。
※分類は国民生活センターの共通分類によるもの。
-
-
-
-
6 販売・購入形態別相談件数
「店舗購入」733件、「通信販売」328件、「電話勧誘販売」217件、「訪
問販売」183件の順となっている。特に「電話勧誘販売」の増加が目立っている。
これは、健康食品の送り付けによる相談が多かったためと考えられる。
対前年度比
(%)
販売方法
24年度
23年度
店舗購入
733
799
訪問販売
183
173
91.7 フリーローン・サラ金、賃貸アパート、中古車
105.8 新聞、雨樋の修理、冠婚葬祭互助会
通信販売
328
394
83.2 アダルト情報サイト、出会い系サイト、海外宝くじ
14
21
217
121
ネガティブ・オプション
6
6
その他無店舗販売
11
13
不明・無関係
189
176
1,681
1,703
マルチ・マルチ的販売
電話勧誘販売
総件数
13
24年度の主な商品
66.7 健康飲料、布団
179.3 健康食品、かに、インターネット回線
100.0 健康食品、写真集
84.6 タクシー、ヤミ金、米
107.4 商品一般、交通事故、個人間の借金
98.7
7 代金の支払い方法
代金の支払い方法別にみると、「架空請求」・「不当請求」が、現金で振り込みを
指示されるため「即時払い」に分類され、1,032件で全体の61.4%を占め
る。クレジットやローン等の「信用供与有」が122件(7.3%)。サラ金やヤミ
金融、クレジット会社等からの借金契約は254件(15.1%)であった。
信
用
供
与
無
信
用
供
与
有
支払い方法別
即時払い
前払式割賦販売
前払式特定取引
他の前払式
小 計
自社割賦
包括信用
個別信用
ローン提携販売
2ヶ月内払い
他の販売信用
小 計
借金契約
不明・無関係
合 計
件数
1,032
5
8
26
1,071
20
47
43
1
11
0
122
254
234
1,681
構成比(%)
61.4
0.3
0.5
1.5
63.7
1.2
2.8
2.6
0.1
0.6
0.0
7.3
15.1
13.9
100.0
8 相談処理結果
相談処理結果別にみると、「助言(自主交渉)」が最も多く1,180件。多重債
務者への借金の整理方法や弁護士会・司法書士会の紹介、クーリング・オフの方法、
架空請求や有料サイト料の不当請求に対する助言が多かった。
「その他情報提供」は、助言(自主交渉)や斡旋には該当しないが、問題解決に役
立つ知識や情報を提供するものである。
「斡旋解決」は、市民相談センターが業者との斡旋交渉をしたもので、114件。
「処理不要」とは、相談を取り下げた場合などである。
「他機関紹介」は、市民相談センターの業務範囲以外の相談に対して、本来の相談
機関を紹介したものをいう。
「斡旋不調」は、斡旋にもかかわらず解決をみなかったもので1件であった。
「処理不能」は、業者あるいは相談者などに連絡が取れなくなった場合である。
1
2
3
4
5
6
7
8
平成24年度件数 構成比(%)
項目
他機関紹介
2
0.1
助言(自主交渉)
1,180
70.2
その他情報提供
377
22.4
斡旋解決
114
6.8
斡旋不調
1
0.1
処理不能
4
0.2
処理不要
2
0.1
継続中
1
0.1
合計
1,681
100.0
14
平成23年度件数 前年比(%)
8
1,119
459
102
2
4
7
2
1,703
25.0
105.5
82.1
111.8
50.0
100.0
28.6
50.0
98.7
9 相談者・契約当事者の居住地別相談件数
相談者の県内居住地別相談件数
(上位15位)
契約当事者の県内居住地別相談件数
(上位15位)
順位
相談者の居住地
受付件数
順位
1
秋田市
1,558
1
秋田市
1,532
2
潟上市
19
2
由利本荘市
18
3
由利本荘市
13
2
潟上市
18
4
大仙市
11
4
大仙市
14
5
横手市
8
5
能代市
9
6
能代市
7
6
横手市
7
6
大館市
7
6
大館市
7
8
男鹿市
5
6
男鹿市
7
9
にかほ市
3
9
五城目町
4
9
五城目町
3
10
にかほ市
3
11
三種町
2
10
北秋田市
3
12
鹿角市
1
12
鹿角市
2
12
仙北市
1
12
三種町
2
12
八郎潟町
1
12
羽後町
2
12
井川町
1
15
仙北市
1
相談者の県外居住地別相談件数
(上位5位)
契約当事者の居住地 受付件数
契約当事者の県外居住地別相談件数
(上位5位)
順位
相談者の居住地
受付件数
順位
1
宮城県
6
1
埼玉県
7
1
東京都
6
2
北海道
5
3
北海道
5
2
岩手県
5
4
山形県
4
4
宮城県
4
4
埼玉県
4
4
東京都
4
15
契約当事者の居住地 受付件数
○資料
秋田市消費生活条例
平成9年12月18日
条例第43号
目次
第1章 総則(第1条―第7条)
第2章 環境への配慮(第8条)
第3章 消費者教育の推進(第9条)
第4章 安全な商品等の確保と消費者の権利保護
第1節 安全な商品等の確保(第10条―第12条)
第2節 表示等の適正化(第13条―第17条)
第3節 不適正な取引行為の禁止等(第18条・第19条)
第5章 調査、勧告および公表(第20条―第23条)
第6章 生活関連商品等の安定供給の確保(第24条―第26条)
第7章 相談および苦情の処理ならびに訴訟援助(第27条―第30条)
第8章 情報の収集および提供(第31条)
第9章 秋田市消費生活審議会(第32条―第34条)
第10章 雑則(第35条)
附則
第1章
総則
(目的)
第1条 この条例は、市民の消費生活に関し、市、事業者および消費者が果たすべき責務を明ら
かにするとともに、市が実施する施策について必要な事項を定めることにより消費者の権利を
確立し、市民の安全で快適な消費生活の実現を図ることを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところ
による。
(1) 事業者 小売業、サービス業、製造業その他の事業を行うものをいう。
(2) 消費者 事業者が供給する商品又はサービス(以下「商品等」という。)を使用し、又は
利用して生活する者をいう。
(基本理念)
第3条 第1条の目的の達成に当たっては、市、事業者および消費者の相互の信頼と協力を基調
とし、次の各号に掲げる事項について消費生活に係る消費者の権利の確立を図ることを基本理
念とするものとする。
(1) 安全で快適な消費生活を営むこと。
(2) 必要な情報提供および教育を受けること。
(3) 適正な表示により自由な選択をすること。
(4) 適正な方法により公正な取引をすること。
(5) 不当な被害から速やかに救済を受けること。
(6) 消費者施策に意見を表明し、参加すること。
(市の責務)
第4条 市は、経済社会の発展に即応して、市民の安全で快適な消費生活の実現を図るための総
合的な施策を策定し、この実施に努めるものとする。
(事業者の責務)
第5条 事業者は、消費者の権利を尊重し、これを侵害してはならない。
2 事業者は、消費者に供給する商品等について危害の防止、表示等の適正化その他必要な措置
を講じなければならない。
3 事業者は、消費者からその供給する商品等についての苦情が生じたときは、自らの責任にお
いて適切かつ迅速に処理しなければならない。
4 事業者は、市が市民の安全で快適な消費生活の実現を図るために講ずる施策に積極的に協力
しなければならない。
16
(消費者の責務)
第6条 消費者は、経済社会の発展に即応して、自ら進んで消費生活に関する必要な知識を習得
するとともに、消費生活において自主的かつ合理的に行動するよう努めなければならない。
2 消費者は、市が実施する消費生活に関する施策に積極的に協力しなければならない。
(国又は他の地方公共団体等との相互協力)
第7条 市長は、第4条の施策の実施に当たって必要があると認めるときは、国もしくは他の地
方公共団体又は関係業界に対し、適切な措置をとるように要請しなければならない。
2 市長は、関係行政機関から消費生活に関する施策の実施について協力の要請を受けたときは、
これに積極的に応ずるものとする。
第2章
環境への配慮
(環境への配慮)
第8条 市、事業者および消費者は、良好な環境が市民の健康で文化的な生活に欠くことのでき
ないものであることを認識し、消費生活が環境に配慮して営まれるよう、それぞれが積極的な
役割を果たすものとする。
2 市は、消費生活に関する施策の策定および実施に当たっては、事業者および消費者が環境へ
の負荷(人の活動により環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるお
それのあるものをいう。以下同じ。)の低減を図ることができるよう努めなければならない。
3 事業者は、事業活動を行うに当たっては、環境への負荷の低減および消費者の環境に配慮し
た自主的な努力への協力に努めなければならない。
4 消費者は、商品の選択、使用もしくは廃棄又はサービスの選択もしくは利用に際して、環境
への負荷を低減するよう努めなければならない。
第3章
消費者教育の推進
(消費者教育の推進)
第9条 市長は、消費者が経済活動の主体としての基礎的な知識を身に付けるとともに、自主的
に責任を持って意思決定を行うことができる能力を養い、健全な消費生活を営むことができる
ように、消費者の年齢等に応じて必要な教育の機会の提供に努めなければならない。
第4章
安全な商品等の確保と消費者の権利保護
第1節 安全な商品等の確保
(危険な商品等の供給の禁止)
第10条 事業者は、消費者の生命、身体又は財産に危害を及ぼし、又は及ぼすおそれがある商品
等を消費者に供給してはならない。
2 事業者は、その商品等が消費者の生命、身体又は財産に危害を及ぼし、又は及ぼすおそれが
あることが明らかになったときは、当該事実の発表、当該商品等の供給の中止、当該商品の回
収その他危害の発生又は拡大を防止するために必要な措置をとらなければならない。
(危害に関する調査および情報提供等)
第11条 市長は、商品等が消費者の生命、身体又は財産に危害を及ぼす疑いがあると認めるとき
は、当該商品等について、必要な調査を行うものとする。
2 市長は、必要があると認めるときは、当該商品等を供給する事業者に対し、当該商品等が安
全であることの立証を求めることができる。
3 市長は、第1項の調査又は前項の規定による立証の結果、消費者の生命、身体又は財産の安
全を確保するために必要があると認めるときは、当該調査又は立証の経過又は結果に関する情
報を消費者に提供するものとする。
(危険な商品等に対する緊急措置)
第12条 市長は、商品等が消費者の生命、身体又は財産に重大な危害を及ぼし、又は及ぼす急迫
した危険がある場合において、当該危害の発生又は拡大を防止するために緊急の必要があると
認めるときは、当該商品等の名称、これを供給する事業者の住所および氏名又は名称その他必
要な事項を直ちに公表するものとする。
2 前項の規定による公表があったときは、当該事業者は、直ちに、当該商品等の供給の中止、
当該商品の回収その他危害の発生又は拡大を防止するために必要な措置をとらなければならな
い。
17
第2節 表示等の適正化
(表示の適正化)
第13条 事業者は、その供給する商品等について、消費者がその購入もしくは使用又は利用に際
し、その品質、機能、価格、量目等を容易に識別できるようにするため、これらの事項を適正
に表示するよう努めなければならない。
(計量の適正化)
第14条 事業者は、商品等の供給に際し消費者の不利益となるような計量を行ってはならない。
2 市長は、消費者と事業者との間の取引に際し適正な計量が確保されるよう必要な施策を講ず
るものとする。
(包装の適正化)
第15条 事業者は、その供給する商品について、消費者を誤認させる包装(容器を用いる包装を
含む。以下同じ。)又は内容物の保護もしくは品質の保全に必要な限度を超える包装をしない
よう努めなければならない。
2 事業者は、包装が不要となったときは、包装が適正に再利用され、もしくは再生利用され、
又は廃棄されるよう配慮しなければならない。
(広告宣伝の適正化)
第16条 事業者は、商品等に関する広告宣伝について、虚偽又は誇大な表現その他消費者が選択
を誤るおそれがある表現を避け、正確な情報を提供するよう努めなければならない。
(取引条件の明示)
第17条 事業者は、消費者が商品等の購入又は利用に際し不利益を被ることがないよう商品等に
ついて、取引条件の明示に努めなければならない。
2 事業者は、消費者への商品等の供給後における修理等のアフターサービスを取引条件として
いる場合においては、その内容の明示に努めなければならない。
第3節 不適正な取引行為の禁止等
(不適正な取引行為の禁止)
第18条 市長は、事業者が消費者との間で行う取引に関して、次の各号のいずれかに該当する行
為を、不適正な取引行為として指定することができる。
(1) 消費者に対し、販売の意図を隠して接近し、又は商品等の品質、安全性、内容、取引条件、
取引の仕組み等について、重要な情報を故意に提供せず、もしくは誤信を招く情報を提供し
て、契約の締結を勧誘し、又は契約を締結させること。
(2) 消費者の自発的意思を待つことなく執ように説得し、消費者の知識もしくは判断力の不足
に乗じ、もしくは消費者を心理的に不安な状態に陥らせる等して、契約の締結を勧誘し、又
はこれらにより消費者の十分な意思形成のないまま契約を締結させること。
(3) 消費者に著しく不当な不利益をもたらすことが明白な事項を内容とする契約を締結させる
こと。
(4) 消費者が他の事業者から商品等を購入することを条件又は原因として、当該消費者に対し
て、当該購入に要する資金の貸付けその他の信用の供与をする契約において、当該購入に係
る当該他の事業者の行為が、前3号のいずれかの行為に該当することを知りながら、契約の
締結を勧誘し、又は契約を締結させること。
(5) 消費者又はその関係人を欺き、威迫し、又は困惑させる等の不当な手段を用いて、当該消
費者又はその関係人に契約(契約の成立又はその内容について当事者間で争いのあるものを
含む。)に基づく債務の履行を迫り、又は債務の履行をさせること。
(6) 契約に基づく債務の完全な履行がない旨の消費者からの苦情に対し、適切な処置をせず、
履行をいたずらに遅延させ、又は不当に拒否すること。
(7) 消費者が他の事業者から商品等を購入することを条件又は原因として、当該消費者に対し
て、当該購入に要する資金の貸付けその他の信用の供与をする契約において、当該購入に係
る当該他の事業者に対して生じている事由をもってする当該消費者の正当な根拠に基づく対
抗にもかかわらず、不当な手段を用いて、当該消費者又はその関係人に契約に基づく債務の
履行を請求し、又は債務を履行させること。
(8) 消費者の正当な根拠に基づく契約の申込みの撤回、契約の解除もしくは取消しの申出又は
契約の無効の主張に際し、これらを妨げて、契約の成立もしくは存続を強要し、又は契約の
申込みの撤回、契約の解除もしくは取消しもしくは契約の無効の主張が有効に行われたにも
かかわらず、これらによって生じた債務の履行をいたずらに遅延させ、もしくは不当に拒否
すること。
18
2
市長は、前項の規定により不適正な取引行為を指定しようとするときは、秋田市消費生活審
議会の意見を聴かなければならない。これを変更し、又は廃止しようとするときも、同様とす
る。
3 事業者は、消費者と取引を行うに当たり、前2項の規定により指定された不適正な取引行為
を行ってはならない。
(不適正な取引行為に関する調査および情報提供)
第19条 市長は、前条第1項および第2項の規定により指定した不適正な取引行為が行われている
疑いがあると認めるときは、その取引の仕組み、実態等につき必要な調査を行うものとする。
2 市長は、前項の調査の結果、当該取引行為による被害の発生又は拡大を防止するために必要
があると認めるときは、当該取引行為に関する情報を消費者に提供するものとする。
第5章
調査、勧告および公表
(立入調査等)
第20条 市長は、第11条第1項又は前条第1項の規定による調査に必要な限度において、事業者
に対して報告を求め、又はその職員に事業者の事務所、事業所その他事業に関係のある場所に
立ち入らせ、帳簿、書類その他の物件を調査させ、もしくは関係人に質問させることができる。
2 市長は、第11条第1項の調査を行うため、必要最小限度の数量の商品又は事業者がサービス
を提供するために使用する物もしくはサービスに関する資料(以下「資料等」という。)の提出
を求めることができる。
3 第1項の規定により立入調査又は質問を行う職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係
人に提示しなければならない。
4 第1項の規定による立入調査および質問の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈
してはならない。
(指導および勧告)
第21条 市長は、前条第1項の規定による立入調査の結果、事業者が第10条第1項および第18条
第3項の規定に違反していると認めるときは、当該事業者に対し、当該違反をしている事項を
是正するよう指導し、又は勧告することができる。
(公表)
第22条 市長は、事業者が次の各号のいずれかに該当すると認めるときは、その旨を公表するこ
とができる。ただし、当該事業者に正当な理由がある場合はこの限りでない。
(1) 第11条第2項の規定による立証をせず、又は虚偽の資料もしくは方法によりこれをしたと
き。
(2) 第20条第1項の規定による報告をせず、もしくは虚偽の報告をし、又は同項の規定による
立入調査を拒み、妨げ、もしくは忌避し、もしくは同項の規定による質問に対して答弁をせ
ず、もしくは虚偽の答弁をしたとき。
(3) 第20条第2項の規定による商品又は資料等の提出を拒んだとき。
(4) 前条の規定による勧告に従わないとき。
2 市長は、前項の規定による公表をしようとするときは、あらかじめ、秋田市消費生活審議会
に諮るものとする。
(意見の聴取)
第23条 市長は、前条第1項の規定による公表をしようとする場合においては、当該事業者に対
して、あらかじめ、その旨を通知し、意見の聴取を行うものとする。ただし、当該事業者が正
当な理由なく意見の聴取に応じないとき、又は当該事業者の所在が不明で通知できないときは、
この限りでない。
第6章
生活関連商品等の安定供給の確保
(生活関連商品等の調査)
第24条 市長は、日常生活と関連性の高い商品等(以下「生活関連商品等」という。)のうち必要
と認めるものについて、価格の動向、需給および流通の状況その他必要な事項の調査を行うも
のとする。
2 事業者は、前項の規定による調査に協力しなければならない。
(生活関連商品等に関する情報提供)
第25条 市長は、前条第1項の規定による調査で得た情報およびこれに関連した情報を消費者に
提供するものとする。
19
(安定供給の確保)
第26条 市長は、生活関連商品等の供給が著しく不足し、もしくは価格が著しく高騰し、又はこ
れらのおそれがあると認めるときは、事業者に対する当該生活関連商品等の供給の要請等その
安定供給の確保に必要な措置を講じなければならない。
第7章
相談および苦情の処理ならびに訴訟援助
(相談および苦情の処理等)
第27条 市長は、消費者又は消費者からの苦情に係る事業者(以下「消費者等」という。)から相
談又は苦情の申出があったときは、その内容を調査し、適切かつ迅速に処理するために必要な
措置を講ずるものとする。
2 市長は、前項の措置を講ずるために必要があると認めるときは、当該相談又は苦情に係る事
業者、消費者その他の関係者に対し、資料の提出又は説明を求めることができる。
3 市長は、安全で快適な消費生活の実現に資するため必要があると認めるときは、消費者等か
らの相談又は苦情に関する情報を消費者又は事業者に提供するものとする。
4 市長は、消費者等からの相談又は苦情を適切かつ迅速に処理するために必要な体制を整備す
るよう努めるものとする。
(あっせん又は調停)
第28条 市長は、消費者等からの苦情に係る紛争の解決が困難であると認めるときは、当該紛争
の解決を図るため、秋田市消費生活審議会のあっせん又は調停に付することができる。
2 市長は、紛争の解決を秋田市消費生活審議会に付託したときはその概要を、当該紛争が解決
したとき又は解決の見込みがないと認めるときは審議の経過および結果を明らかにすることが
できる。
(訴訟援助)
第29条 市長は、次に掲げる訴訟(民事訴訟法(平成8年法律第109号)第275条に規定する和解お
よび民事調停法(昭和26年法律第222号)による調停を含む。以下同じ。)で規則で定めるものに
ついては、当該訴訟を提起する消費者又は提起された消費者に対し、規則で定めるところによ
り、これに要する費用に相当する金額の範囲内における資金の貸付け、訴訟を維持するために
必要な資料の提供その他の援助を行うことができる。
(1) 消費者が事業者を相手として提起する訴訟
(2) 消費者が事業者に提起された訴訟
2 市長は、前項の規定による訴訟援助をしようとするときは、あらかじめ、秋田市消費生活審
議会に諮るものとする。
(貸付金の返還)
第30条 前条の規定により資金の貸付けを受けた者は、当該訴訟が終了したときは、規則で定め
る日までに当該資金を市に返還しなければならない。
2 市長は、前項の規定にかかわらず、特に必要があると認めるときは、規則で定めるところに
より、当該資金の全部もしくは一部の返還を免除し、又は当該資金の全部もしくは一部の返還
を猶予することができる。
第8章
情報の収集および提供
(情報の収集および提供)
第31条 市長は、消費生活に関する情報の収集および消費者への情報の提供に努めるものとする。
2 市長は、市民が安全で快適な消費生活の推進に熱意と識見を有する者のうちから、秋田市消
費生活推進員(以下「推進員」という。)を委嘱することができる。
3 推進員の任期は2年とし、1回に限り再任されることができる。
4 推進員は、消費生活に関する情報を収集するとともに、消費生活に関する知識の普及、啓発
等の市が実施する施策への協力その他の活動を行う。
第9章
秋田市消費生活審議会
(設置および所掌事務)
第32条 市長の諮問に応じ、次の各号に掲げる事項を調査審議するため、ならびに第28条の規定
によるあっせんおよび調停を行うため、秋田市消費生活審議会(以下「審議会」という。)を置く。
(1) 第18条の規定による不適正な取引行為の指定に関すること。
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(2) 第22条の規定による公表に関すること。
(3) 第29条の規定による訴訟援助に関すること。
(4) 前各号に掲げるもののほか、消費生活に関する重要事項に関すること。
2 審議会は、消費生活に関する重要事項について、市長に意見を述べることができる。
(組織および委員の任期)
第33条 審議会は、市長が委嘱する委員15人以内をもって組織する。
2 委員の任期は2年とし、補欠委員の任期は前任者の残任期間とする。ただし、再任は妨げな
い。
(専門委員)
第34条 審議会に、消費生活に関する専門の事項を調査審議させるため必要があるときは、専門
委員を置くことができる。
第10章
雑則
(委任)
第35条
この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
附 則
この条例は、平成10年4月1日から施行する。
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○秋田市消費生活条例施行規則
平成10年3月23日
規則第14号
(趣旨)
第1条 この規則は、秋田市消費生活条例(平成9年秋田市条例第43号。以下「条例」という。)
第35条の規定に基づき、条例の施行に関し必要な事項を定めるものとする。
(立証の要求)
第2条 条例第11条第2項の規定による事業者に対する立証の要求は、立証要求書により、期限
を指定して行うものとする。
2 市長は、事業者から立証期限までに立証することが困難である旨の申出があったときは、調
査の上当該期限を延長することができる。
(公表)
第3条 条例第12条第1項および第22条第1項の規定による公表は、公告によるほか、広く市民
に周知させる方法により行うものとする。
2 市長は、条例第12条第1項および第22条第1項の規定による公表を行ったときは、公表通知
書を当該公表に係る事業者に対し交付するものとする。ただし、当該事業者の所在が不明で通
知できないときは、この限りでない。
(不適正な取引行為の指定等)
第4条 市長は、条例第18条第1項の規定により不適正な取引行為を指定したときは、その旨を
告示するものとする。これを変更し、又は廃止したときも、同様とする。
(立入調査等)
第5条 条例第20条第1項の規定により立入調査又は質問を行う職員は、関係人に立入調査書を
提示しなければならない。
2 条例第20条第2項の規定により事業者に対し同項に規定する資料等の提出を求めるときは、
資料等提出要求書により行うものとする。
3 条例第20条第3項に規定する身分を示す証明書の様式は、別記様式のとおりとする。
(勧告)
第6条 条例第21条の規定による勧告は、勧告書により行うものとする。
(意見の聴取)
第7条 条例第23条の規定による意見の聴取は、口頭で意見を述べることを市長が認めるときを
除き、意見を記載した書面(以下「意見書」という。)を提出させて行うものとする。
2 意見書を提出する際(口頭で意見を述べる場合にあっては、その際)には、証拠書類等を提出
することができる。
3 市長は、意見書の提出期限(口頭で意見を述べる場合にあっては、その日時)までに相当の期
間をおいて、条例第22条の公表に係る事業者に対し、予定される公表の内容等を意見聴取通知
書により通知するものとする。
(あっせん又は調停)
第8条 市長は、条例第28条第1項の規定により、消費者等からの苦情に係る紛争を秋田市消費
生活審議会(以下「審議会」という。)のあっせん又は調停に付するときは、当該紛争の当事者
(以下「紛争当事者」という。)に対し、その旨を通知するものとする。
2 審議会は、あっせん又は調停によっては紛争の解決の見込みがないと認めるとき、又は紛争
当事者が訴訟を提起したときは、あっせん又は調停を打ち切ることができる。
3 審議会は、あっせんもしくは調停が成立し、又は前項の規定によりあっせんもしくは調停を
打ち切ったときは、その経過および結果を市長に報告するものとする。
(援助の対象となる訴訟)
第9条 条例第29条第1項の規則で定めるものとは、次に掲げるものとする。
(1) 条例第29条第1項第1号の訴訟にあっては、次に掲げる要件を満たすものとする。
ア 市からの援助がなければ訴訟を提起し、又は維持することが困難であること。
イ 訴訟を提起する消費者(以下この号において「消費者」という。)が市内に住所を有する
こと。
ウ 同一又は同種の原因による被害が多数発生し、又は多数発生するおそれがあること。
エ 条例第28条に定めるあっせん又は調停によっても解決されない紛争に係るものであるこ
と。
オ 消費者が当該訴訟に関し、秋田県民の消費生活の安定及び向上に関する条例(昭和51年
秋田県条例第4号)の規定に基づく資金の貸付けを受けていないこと。
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(2) 条例第29条第1項第2号の訴訟にあっては、次に掲げる要件を満たすものとする。
ア 市からの援助がなければ提起された訴訟に応訴し、又は当該訴訟を維持することが困難
であること。
イ 訴訟を提起された消費者が市内に住所を有すること。
ウ 同一又は同種の原因による被害が多数発生し、又は多数発生するおそれがあること。
(貸付けの額等)
第10条 条例第29条の訴訟に要する費用として貸し付ける資金(以下「資金」という。)の額は、
次に掲げる費用を基準とし、その都度、市長が定める。
(1) 裁判所に納める費用
(2) 弁護士に支払う費用
(3) 権利の保全に要する費用
(4) 前3号に掲げるもののほか、訴訟に要する費用で市長が特に必要があると認めるもの
2 前項の資金の限度額は、100万円とする。ただし、市長が特に必要があると認める場合は、
この限りでない。
3 資金は、無利息で貸し付けるものとする。
(貸付けの申請)
第11条 資金の貸付けを受けようとする者(以下「申請者」という。)は、消費者訴訟資金貸付申
請書を市長に提出しなければならない。
2 前項の申請書には、次に掲げる書類を添付しなければならない。
(1) 申請者の住民票の写し
(2) 前号に掲げるもののほか、市長が必要と認める書類
(貸付けの決定)
第12条 市長は、資金の貸付けの適否を決定したときは、消費者訴訟資金貸付承認・不承認決定
通知書によりその旨を申請者に通知するものとする。
(資金の交付)
第13条 前条に規定する資金の貸付けの決定を受けた者は、当該決定の通知を受けた日から14日
以内に消費者訴訟資金貸付契約書により契約を締結しなければならない。
2 前項の契約の締結に当たり、申請者は、確実な連帯保証人を立てなければならない。
3 市長は、第1項に規定する契約を締結した後、直ちに資金を交付するものとする。
(貸付けの決定の取消し)
第14条 市長は、第12条に規定する資金の貸付けの決定を受けた者が次の各号のいずれかに該当
するときは、当該貸付けの決定を取り消すことができる。
(1) 前条第1項に規定する期間内に契約を締結しないとき。
(2) 虚偽の申込みその他不正の手段によって貸付けの決定を受けたとき。
2 市長は、前項の規定により貸付けの決定を取り消したときは、その旨を消費者訴訟資金貸決
定取消通知書により当該貸付けの決定を受けた者に通知するものとする。
(資金の追加貸付け)
第15条 市長は、既に貸付けを決定した資金の額によっては、当該資金の貸付けの対象となった
訴訟(以下「貸付対象訴訟」という。)を維持することが困難であると認めるときは、当該貸付
対象訴訟について既に資金の貸付けの決定を受けた者の申請に基づき、資金を追加して貸し付
けることができる。
2 前項の規定により追加して資金の貸付けを受けようとする者は、消費者訴訟資金追加貸付申
請書に市長が必要と認める書類を添付して、市長に提出しなければならない。
3 前2条の規定は、前項の申請があった場合に準用する。
(資金の返還)
第16条 条例第30条第1項の規則で定める日は、訴訟の取下げ、判決の確定等により貸付対象訴
訟が終了した日から起算して60日を経過した日とする。
(即時返還)
第17条 市長は、資金を借り受けた者が次の各号のいずれかに該当するときは、期限を指定して、
貸し付けた資金を返還させることができる。
(1) 貸付対象訴訟を提起しないとき。
(2) 貸付けを受けた資金を貸付けの目的以外に使用したとき。
(3) 虚偽その他不正な手段により資金の貸付けを受けたとき。
(4) 正当な理由なく訴えを取り下げたとき。
(5) 確実な連帯保証人を欠き、新たに立てることができなくなったとき。
(6) 前各号に掲げる場合のほか、条例およびこの規則に違反し、又は市長の指示に従わないと
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き。
前項の規定による資金の返還の請求は、消費者訴訟資金即時返還請求書により行うものとす
る。
(返還の免除)
第18条 市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、資金の全部又は一部の返還を免除する
ことができる。
(1) 資金を借り受けた者が死亡し、訴訟を承継する者がいないとき。
(2) その他市長が特に免除する必要があると認めるとき。
2 前項の資金の返還の免除を受けようとする者は、消費者訴訟資金返還免除申請書を市長に提
出しなければならない。
3 前項の申請書には、資金の返還の免除を受けようとする理由を証する書類その他市長が必要
と認める書類を添付しなければならない。
4 市長は、第2項の規定により申請書の提出があった場合において、その適否を決定したとき
は、消費者訴訟資金返還免除承認・不承認決定通知書によりその旨を当該返還の免除を受けよ
うとする者に通知するものとする。
(返還の猶予)
第19条 市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、資金の全部又は一部の返還を猶予する
ことができる。
(1) 資金を借り受けた者に災害、疾病その他第16条に定める期日までに資金を返還できないや
むを得ない理由があると認めるとき。
(2) その他市長が特に返還を猶予する必要があると認めるとき。
2 前項の資金の返還の猶予を受けようとする者は、消費者訴訟資金返還猶予申請書を市長に提
出しなければならない。
3 前項の申請書には、資金の返還の猶予を受けようとする理由を証する書類その他市長が必要
と認める書類を添付しなければならない。
4 市長は、第2項の規定により申請書の提出があった場合において、その適否を決定したとき
は、消費者訴訟資金償還期限延長承認・不承認決定通知書によりその旨を当該返還の猶予を受
けようとする者に通知するものとする。
(届出事項)
第20条 資金を借り受けた者は、次の各号のいずれかに該当するときは、速やかにその旨を市長
に届け出なければならない。
(1) 貸付対象訴訟を提起したとき。
(2) 貸付対象訴訟が終了したとき。
(3) 貸付対象訴訟について請求の趣旨を変更したとき。
(4) 貸付対象訴訟の承継があったとき。
(5) 資金を借り受けた者の住所又は氏名に変更があったとき。
(6) 貸付対象訴訟の相手方について住所又は氏名(法人にあっては、主たる事務所の所在地、
名称又は代表者の氏名)の変更があったとき。
(7) 連帯保証人が死亡したときその他連帯保証人を変更することが必要となったとき。
(経過等の報告)
第21条 市長は、貸付対象訴訟の経過および結果について、資金を借り受けた者に報告を求める
ことができる。
(委員)
第22条 審議会の委員は、学識経験を有する者、消費者、事業者および関係行政機関の職員のう
ちから、市長が委嘱する。
(会長および副会長)
第23条 審議会に会長および副会長それぞれ1人を置く。
2 会長および副会長は、委員の互選によりこれらを定める。
3 会長は、審議会を代表し、会務を総理する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときは、その職務を代
理する。
(会議)
第24条 審議会は、会長が招集する。
2 審議会は、委員の過半数が出席しなければ、会議を開くことができない。
3 審議会の議事は、出席した委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、会長の決すると
ころによる。
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(部会)
第25条 審議会に、条例第28条の規定によるあっせんおよび調停を行い、ならびに条例第29条の
規定による訴訟援助に関する事項を調査審議するため、消費者救済部会を置く。
2 審議会は、必要があると認めるときは、前項に規定する部会以外の部会を置くことができる。
3 部会は、委員8人以内をもって組織する。
4 部会の委員は、審議会の委員のうちから、会長が指名する。
5 部会に部会長を置き、部会の委員の互選によりこれを定める。
6 部会長は、部会の事務を掌理し、部会の審議の経過および結果を審議会に報告するものとす
る。
7 部会長に事故があるとき、又は部会長が欠けたときは、部会長が部会に属する委員のうちか
らあらかじめ指名する委員がその職務を代理する。
8 前条の規定は、部会の会議について準用する。この場合において、同条中「審議会」とある
のは「部会」と、「会長」とあるのは「部会長」と、「委員」とあるのは「部会の委員」と読
み替えるものとする。
(専門委員)
第26条 専門委員は、学識経験を有する者のうちから、市長が委嘱する。
2 専門委員は、当該専門の事項に関する調査又は審議が終了したときは、委嘱を解かれるもの
とする。
(審議会の運営)
第27条 この規則に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、会長が審議会に諮っ
て定める。
(庶務)
第28条 審議会の庶務は、市民生活部消費者センターにおいて処理する。
(平18規則46・一部改正)
(委任)
第29条 この規則に定めるもののほか必要な事項は、別に定める。
附 則
(施行期日)
1 この規則は、平成10年4月1日から施行する。
(審議会の招集)
2 この規則の施行後最初に開催される審議会の招集は、第24条第1項の規定にかかわらず、市
長が行う。
附 則(平成18年6月23日規則第46号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成23年3月29日規則第13号)
この規則は、平成23年4月1日から施行する。
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