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3 分野別デザイン方針1(みちとひろば)
戸塚駅周辺整備デザイン方針(平成 20 年4月) 3 分野別デザイン方針 3-(1)みちと広場 図 回遊性創出に向けたみちと広場の創出 ■ デザインテーマ:「回遊性の創出を促す流れと溜まり」 交通結節点としてのスムーズな動線と地区の記憶を継承 するみち空間が結び合う溜まり空間を演出する。 地上3階 ■ 基本方針 (1)流れ ① 地区外周の幹線街路 地区を形づくる街路として、地域の個性や記憶を反映し、各街 路にテーマ性を持たせて、風格や親しみのあるデザインとする。 ⑥ ② 駅前デッキ⇔中央プロムナード⇔第 1 交通広場 ③ ③地区の記憶を継承し、既存街路と連続する「みち」 ③ 公益施設ビル棟 公益ビル ④ 公益施設棟につながる「地下通路」 ③ ⑦ 個別活用ビル棟 旭町通り、図書館通り、清源院方面へ続く道など、かつて地区 内にあり、人々の生活動線として親しまれてきた「通り」を、新 たな計画でも継承し、隣接市街地の街路と連続した「みち」を計 画することで、駅⇔街に向かう人の流れを円滑にするとともに、 まちの記憶に配慮した「みち空間」とする。 ① ⑤ ① 駅と交通広場を結ぶ交通結節点を、安全性や快適性の他、にぎ わい空間形成に配慮して整備する。 相互に連続性を感じられるよう、質感、色彩、手摺りなど、部 分要素の統一デザインを行う。 ② 個別活用 ビル棟 ⑧ 共同ビル棟 ⑧ 「地下通路」を公益施設棟に接続させることにより、駅⇔公益 施設棟・第2交通広場・第2自転車駐車場間の人の流れを円滑に する。 ⑥ ⑦ ⑥ ① ⑤ 街区間の回遊性を高める「矢沢方面延伸デッキ」 「矢沢方面延伸デッキ」の整備により、矢沢方面から駅への人 の流れを円滑にする。 (2)溜まり ⑥ 3つの「辻」 再開発地区の形質に由来する、3つの角を「辻広場」として整 備し、様々な方向から人を迎え入れる、街の表情を演出する。 公益施設ビル棟 共同ビル棟 共同ビル棟 ④ ⑥ ⑦ ◎「街 道 の 辻」:シンボルツリーと大階段 ◎「柏尾川の辻」:桜広場と公益施設棟の敷地内広場 ◎「大踏切の辻」:車路の壁面緑化 地下 1 階 ⑦ デッキ広場、地下通路のゆとり空間 橋上駅や地下駅から地区へ至るゲート空間であり、待ち合わせ などに利用できる「ゆとり空間」を整備する。 ⑧ 建物内の人が多く集うスペース 建物内の人が多く集うスペースは、利用者の回遊性を高める重 要な要素となるため、建物外部との連続性や「たまり」を意識し たデザインとする。 凡 例 地区外周の幹線街路 広場 デッキレベルの歩行者動線 デッキ、中央プロムナードなど 地下レベルの歩行者動線 建物内で人が多く集まる場所 旭町通り・図書館通りなど既存街路と連続する道 図書館通りと交通広場をつなぐ道 9 戸塚駅周辺整備デザイン方針(平成 20 年4月) ■ 地区全体における回遊性の創出(平面構成) 凡 橋上駅レベル(3階レベル)を基準としたデッキを設け、清源院方面、矢沢方面へも連絡することで、 例 2階レベル及び動線 歩行者の利便性を高め、地域全体の回遊性を高める。エレベーター、エスカレーターによる縦移動の補助 バスセンター前交差点 1階レベル及び動線 や、地下駅レベルから共同ビルゾーン及び公益施設ゾーンへ連絡する地下通路の整備により、高低差のあ る土地の特徴を活かした、立体的な回遊性も創出する。 計画されている主な動線経路 ◎ 旭町通り⇔駅を連絡するルート ◎ 図書館通り⇔駅を連絡するルート ◎ 第1交通広場⇔駅を連絡するルート 階段 階段 階段 ■ 計画されている主な動線経路 ◎ JR橋上改札口⇔駅前デッキ⇔中央プロムナード⇔第1交通広場を連絡するルート 第1交通広場 ◎ 第1交通広場⇔矢沢方面を連絡するルート 階段 EV EV ◎ 中央プロムナード⇔清源院モール⇔清源院方面を連絡するルート 階段 階段 ◎ 駅前デッキ⇔公益施設棟を連絡するルート 凡 ■ 清源院入口交差点 EV EV 例 EV 個別活用ゾーン 3階レベル及び動線 階段 EV 階段 エスカレーター シェルター設置 バスセンター前 交差点 階段 共同ビルゾーン 公益施設ゾーン 階 段 第1交通広場 デッキ 駅南側交差点 階段 EV 階段 EV 階段 EV 階段 EV 階段 階段 階段 階段 EV EV EV EV JR駅 清源院入口 EV 横断歩道橋 階 段 階段 階段 1階~2階レベル動線 EV 階段 個別活用ゾーン 共同ビル ゾーン 中央プロムナード 公益施設 ゾーン 中央プロムナード 3階 個別活用ゾーン ( ) 公益施設ゾーン 階段 階段 JR橋上改札口 大踏切デッキ 階段 階段 EV EV 地下駅コンコース⇔中央プロ 地下駅コンコース⇔図書館通 りを連絡するルート 階段 階段 階段 階段 地下駅コンコース⇔公益施設 ◎ 共同ビルゾーン ) EV ◎ ムナードを連絡するルート エスカレータ エスカレーター 階段 計画されている主な動線経路 ◎ ( 駅南側交差点 ■ 棟を連絡するルート 1階 EV EV 階段 凡 例 1階レベル及び動線 階段 階段 EV 階段 地下1階レベル及び動線 JR地下改札口 地下鉄改札口 3階レベル動線 10 B1階~1階レベル動線 戸塚駅周辺整備デザイン方針(平成 20 年4月) ■ みちと広場のデザインを進める場所 ※図はイメージであり、今後の計画により変更になることがあります。 ① 図書館通り ③ 地下通路 共同ビル(地下1階) たまりスペース 至 地上 通行部 たまりスペース 至 公益施設ゾーン 至 地上 EV 至 地上 コンコース JR地下改札口 地区南側から駅方面を望むイメージ 舗装を区分し、車の速度を抑えるイメージ 【整備のポイント】 ◎ 地域の歳時記に彩りを添える「祭りのみち」としても利用できるよう、道路構造や植栽に配慮してデザイ ンする。 コミュニティ道路として位置付けし、隣接市街地から駅へ向かう歩行者の往来を円滑にし、地域のみちと しての役割を担えるようデザインする。 【整備のポイント】 ◎ 単なる移動動線とするのではなく、ゆとりある幅員を活かして、通行部分以外の空間にたまりスペー スを整備し、情報案内板の設置や地域の情報提供が可能な場所として活用できるような、地域の新たな みちとなるようデザインする。 ◎ ◎ ◎ ◎ また、沿道の建築物では、隣接地域からのにぎわいを連続させることで、地域のみちとしての役割を担え るよう、1階部分の設えを工夫し、にぎわいを創出する。 ◎ 床材は、環境との共生に配慮し、再利用が可能なものを選定すると同時に、色彩などを日本の伝統色に近 づけるなど歴史性を意識した計画とする。 ② 高架道路沿い 床材は、環境との共生に配慮し、再利用が可能なものを選定するとともに、色彩を日本の伝統色に近 づけるなど歴史性を意識した計画とする。 照明は、歴史的な照明の持っていた、低めの色温度を意識し、落ち着きのある照明演出を行う。 ◎ みどりのデザインでは、地域の緑の連環の一部となるような小さなスケールの草花を組み合わせるこ とで、戸塚らしい緑の表現を行う。 ④ 第1交通広場地下空間 【整備のポイント】 ◎ 隣接する市街地に圧迫感 を与えないような、軽快に 見えるような道路端部の断 面処理を工夫し、地域の既 存景観とのスケール感の調 整を行う。 【整備のポイント】 ◎ 自転車駐車場側の修景を 行い、旭町通りからのにぎわ いを連続させ、地域のみちと しての役割を担えるようデ ザインする。 柱や桁の修景は、ガラス や金属などの軽快感や透明 感のあるデザインと格子な どの現代的デザインで表現 し、新規性と歴史性の融合 図書館通りから戸塚郵便局方面を望むイメージ を図る。また、照明やサイン を組み合わせ、にぎわいのある通りの雰囲気を演出する。 ◎ 旭町通り ◎ 共同ビル 自転車駐車場、第1交通広 場のバス乗り場への入口と なる場所であり、自転車駐車 場利用案内、方面別バス乗り 場案内など、施設利用を支援 する交通施設案内サイン等 の設置などにより、わかりやすい空間デザインをする。 ◎ 高架下に設置する店舗については、活気の感じられるデザインとすることで、隣接地区と再開発地区との 賑わいの連続性に配慮する。 たまり スペース たまり スペース 情報サイン等 個別活用ゾーン店舗 至 駅 ◎ 床材は、環境との共生に配慮し、再利用が可能なものを選定するとともに、色彩を日本の伝統色に近づけ るなど歴史性を意識した計画とする。 ◎ みどりのデザインでは、地域の緑の連環の一部となるような、長後街道と国道1号(東海道)の交差部の まとまった広さの修景緑地の整備、橋脚の足元のみどり等により、歩行者にうるおいを提供し戸塚らしい緑 の表現とする。 ◎ 照明は、歴史的な照明の持っていた、低めの色温度を意識し、落ち着きのある照明演出を行う。 ◎ みどりのデザインでは、地域の緑の連環の一部となるような小さなスケールの草花を組み合わせること で、戸塚らしい緑の表現を行う。 ◎ 床材は、環境との共生に配慮し、再利用が可能なものを選定すると同時に、色彩などを日本の伝統色に近 づけるなど歴史性を意識した計画とする。 ◎ 11 個別活用ゾーン側では、ショップフロントの演出を行い、にぎわいの創出に配慮する。