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XML/Webサービス技術の展開 と富士通の取組み
資料5 XML/Webサービス技術の展開 と富士通の取組み 2004年11月5日 富士通株式会社 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 1 XMLテクノロジのハイプサイクル 2004年6月 Source: Gartner Research (June 2004) ebXML: B2B技術の標準化 SOAP,WSDLは 安定期へ All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 2 Webサービスが目指す世界 Webサービス技術は、マシン間連携により進められるため、 リアルタイム性、ダイナミック性、拡張性を追求できる。 ポータルサイトへのアクセス 転入・転出 サービス 国民健康保険 サービス Webサイト Webサイト ②変更 ③変更 運転免許証 サービス ・・・ Webサイト Webサービス技術を実装 転入・転出 サービス 国民健康保険 サービス Webサービス技術 インタフェース Webサービス技術 インタフェース 運転免許証 サービス Webサービス技術 インタフェース 水道・ガス サービス ・・・ Webサービス技術 インタフェース ④変更 ②連携 Webサービス技術 インタフェース 引越サービス ⑤統合 容易に 追加 アプリケーションが 調整 人が調整 ①住所変更 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 ①住所変更 3 Webサービスへの 期待と現実 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 4 Webサービスへの期待と現実 Webサービスは当初の期待に応えたか Yes: Webサービス技術は将来の主要技術として着 実にその地位を固めつつある。 No: Webサービスへの当初の期待は過大であった。 Webサービス技術を使ったシステムは着実に増 えている。 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 5 GridとWebサービステクノロジ GGFが提唱するOGSA(グリッドの標準仕様)は Webサービス技術の上に構築される。 Domain-Specific Services OGSA Data Services Program Execution Core Services(*) Web サービス テクノロジ (OGSI) → WSRF Web Services Messaging,Security, Etc. (*) Resource Management Services, Self-Management Services, Security Services, Information Services GGF: The Global Grid Forum OGSA: Open Grid Services Architecture OGSI: Open Grid Services Infrastructure WSRF: Web Service Resource Framework All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 6 SOAとWebサービステクノロジ SOA: Service Oriented Architecture Webサービスの考え方(*1)と、それを支えるWebサー ビス技術(*2)は、分散システム構築の方法論である SOAにより、新たな展開局面を迎えた。 *1 サービスを扱いの単位(粒度)とする考え方 実際は、SOAの方がWebサービスより先に現れた考え 方である。Webサービスフィーバの一段落と反省から、 あらためてSOAの進化が始まったと見ることが出来る。 *2 Webサービス関連技術(特に基盤層)が一定の成熟度 に達してきた。 ただし、SOAをWebサービス技術だけに拘泥するものと 見るべきではない。 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 7 Webサービス関連技術の状況 着実に標準が揃ってきている。 コンテンツの表現方法 など UBL UBL システム/リソース管理 フロー トランザクション ネゴシエーション (ポリシー) ebXML ebXML CC CC WS-DM WS-DM WS-RF WS-RF BPEL4WS BPEL4WS WSCI WSCI BTP BTP WS-CAF WS-CAF WS-Policy ebXML ebXML BPSS BPSS WS-Transaction WS-PolicyAttachement WSPL WSPL ebXML ebXML CPPA CPPA WS-PolicyAssertions メッセージング/イベント WS-Reliability WS-Reliability WS-MD WS-MD WS-Notification WS-Notification WS-RM WS-Addressing WS-Addressing WS-Event HTTPR WS-Routing WS-Security WS-Security セキュリティサービス WS-SecurityPocily レジストリ SOAP SOAP JMS JMS 標準化中 標準化中 Liberty Liberty BSP BSP WS-Authorization UDDI UDDI ベーシックプロトコル ebXML ebXML MS MS WS-Federation WS-Privacy WS-SecurityConversation WS-Trust 標準化済 標準化済 ebXML ebXML ebXML RR RR WS-Inspection SWA SWA DIME 公開のみ HTTP HTTP HTTPS HTTPS 未公開 WSDL WSDL IIOP IIOP IPRフリー All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 MIME MIME IPRの扱い検討中 BP BP AP AP SSB SSB WS-I 8 富士通のWebサービス標準化活動 基本認識:標準化(相互運用性)とIPRフリーが絶対条件 コンテンツの表現方法 など OASIS WS-RF WS-RF システム/リソース管理 フロー WSRF WSRF TC共同議長 TC共同議長 ボードメンバ ボードメンバ メッセージング/イベント テクニカル・ テクニカル・ アドバイザリ・メンバ アドバイザリ・メンバ Jacque Jacque Durand Durand セキュリティサービス BTP BTP WSRM WSRM TC議長 TC議長 弊社仕様をベースに提案 弊社仕様をベースに提案 Mike Mike DeNicola DeNicola (アジア唯一) (アジア唯一) BPEL4WS BPEL4WS WS-CAF WS-CAF トランザクション ネゴシエーション(ポリシー) WS-DM WS-DM WS-Reliability WS-Reliability WS-Notification WS-Notification ebXML ebXML MS MS ebXML ebXML IIC IIC TC議長 TC議長 (アジア唯一) (アジア唯一) WS-Security WS-Security UDDI創設メンバ UDDI創設メンバ UDDI UDDI レジストリ ベーシックプロトコル JCP JMS JMS J2EE/SE J2EE/SE ECメンバ ECメンバ (アジア唯一) (アジア唯一) OMG IIOP IIOP ボードメンバ ボードメンバ アーキテクチャボードメンバ アーキテクチャボードメンバ All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 DOPG 設立メンバ 設立メンバ スポークスマン スポークスマン Webサービス・コアテクノロジ分科会主査 Webサービス・コアテクノロジ分科会主査 ebXMLアジア委員会 相互運用性タスクグループ共同議長 相互運用性タスクグループ共同議長 アジア19団体間の相互接続に成功 アジア19団体間の相互接続に成功 WS-I ボードメンバ ボードメンバ (アジア唯一) (アジア唯一) Liaison Committee議長 Liaison Committee議長 Japan Japan SIG世話役 SIG世話役 前Test 前Test Tool Tool WG議長 WG議長 BSP BSP BP BP AP AP SSB SSB 9 Webサービス技術の注意点 RAND(Reasonable And Non-Discriminatory) 特許が含まれている仕様をデファクトにし, そこからライセンス料を請求 標準団体に「提案しない(出さない)」という例も多い ¨利用条件などがクリアではない仕様や、 標準団体に提案されていない仕様がある All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 10 WS-Reliability ∼日本発の仕様∼ OASIS Web Services Reliable Messaging TC (議長: Tom Rutt(富士通)) で策定(2004/10/31: OASISで標準化投票完了) WS-Reliability: Webサービスの通信路の信頼性を保証する技術の標準 3つの機能: 送達保証、重複削除、順序保証 WS-Reliability 標準化の概要 ロイヤリティフリーで利用可能 富士通、オラクル、Sun、日立、NECなど6社がOASIS ebXML Message Serviceをベースに作成した仕様をもとにOASISで標準化 多数のサンプルインプリメンテーションが公開 例1: 発注伝票を送ったのに届かないと困る → 送達保証 例2: 発注伝票が2重に届いたら困る → 重複削除 例3: 発注伝票の前に、発注取消伝票が届いたら困る →順序保証 富士通、日立、NECの共同開発など、5つのインプリが公開 XML2003で5社の相互接続テストに成功(Fujitsu、Hitachi、NEC、Oracle、Sun) 特長: 他のWebサービス技術と組合せが可能 ファイアーウォール、スケーラビリティを考慮 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 11 Webサービスへの期待と現実 Webサービスは当初の期待に応えたか Yes: Webサービス技術は将来の主要技術として着 実にその地位を固めつつある。 No: Webサービスへの当初の期待は過大であった。 Webサービス技術を使ったシステムは着実に増 えている。 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 12 一般的な課題 Webサービスの普及を阻害する要因として挙げられ ていた主なもの。 ¾セキュリィティ ----- 標準化(技術) ¾標準の不備 ------- 標準化(技術) ¾信用/与信の問題 ----- ダイナミック連携モデル に内在する課題 ¾一定のクリティカルマスが必要 潜在的な課題 殆どは技術の ¾この技術での実践的なシステム 問題ではない 構築経験を積んだ技術者数 ¾多くのビジネス的成功事例 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 13 B2B領域への適用に関わる課題 投資タイミングと投資効果 B2BやEDIは相手を特定できるので、与信などの問 題は回避できるが、投資に関わる課題が残る ¾EDIを構築済みの企業にとって、Webサービス化 によるコスト効果は必ずしも劇的ではない。 ・既存EDIの並存運用が避けられない ・連携先もシステムの更新が必要 ¾B2B領域は接続先との合意が前提 ・大手バイヤーが引っ張る等の力学が必要 B2B: Business to Business EDI: Electronic Data Interchange All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 14 Webサービス技術の適用例より Webサービス技術を使ったシ ステムは着実に増えている。 何を利点と捉えているか。 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 15 部品購入情報共有システム 各部門ごとに個別管理されていた部品購入情報を全社 で統合し、部品調達の効率化(コストダウン等)を図る。 既存システムを活かした展開 調達部門 各事業部 XML SOAP SOAP SOAP 部品情報 検索アプリ クラ ライ イア アン ント ト ク 部品情報 登録アプリ SOAP SOAP サー ーバ バ サ 部品情報 DB 【Webサービス技術への期待効果】 部品 検索 アプリ 部品 登録 アプリ 統合 DB プラットフォーム、 形式、スキーマ等 が異なるDB情報 の統合。 ¾ 様々なプラットフォームに対する接続性の高さ (HTTP,XML,SOAP) ¾ 将来の取引先との接続までを睨んだ標準性/発展性 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 16 販売会社・メーカシステム連携 新規取引先拡大のために、Webサービス技術を採用 【Webサービス技術への期待効果】 ¾インターネット利用 (コスト) ¾標準性/将来性 (取引先のサーバ環境に無依存) ¾取引先での実装の簡易性 (スピード) ¾拡張された機能サービスへの利用拡大が容易(拡張性) 販売会社 販売会社 販売会社 (既存取引先) (既存取引先) (既存取引先) 専用線/独自手順 メーカ インターネット 販売会社 (新規取引先) 在庫問合せ XML XML SOAP All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 17 Webサービスの今後 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 18 Webサービス普及へのストーリー Webサービス普及の牽引力: ¾ EA/SOAの普及 : 技術の標準性、インターオペラビリティ ¾ 開発技術の整備 : Webサービスの開発環境が整う ¾ 標準技術が充実 : Webサービスに対応するベンダー増加 上記によりWebサービス普及に寄与する次の状況を生み出す。 ¾ Webサービス技術を強化 ¾ WebサービスReadyなシステムの増大 ¾ Webサービスの利用シーンの増大 その結果として、Webサービスは初期の期待に近づく。 ¾ Webサービスはその公開数が増えれば、相乗的に増加す る性質をもつ ¾ ユビキタス環境もWebサービス普及の牽引力として期待で きる All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 19 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU LIMITED 2004 20