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Vol 17 - 東京大学アイソトープ総合センター

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Vol 17 - 東京大学アイソトープ総合センター
東京大学 アイソ ト- プ総合 セ ンター
VOL.
1
7NO.11
986.
6.
20
七 年 目の 浮 気 のす す め
岡
田
重
文
帰 国 の御 挨 拶 に お伺 い した M 教 授 か ら 「・
- -あ な た は化 学 屋 で した ね !」 と言 わ れ ど き
っ と したOつ い で 臨 床 医 の先 生 に 会 って 、これ か ら一 緒 にや りま し ょ う と言 っ た ら、「生 物
屋 さ ん は 、 お 好 きな こ と をお や りに な って 、 い い ん で す よ O
」と言 われ さ らに ど きっ と きた O
「- 一 屋 」 に は 、 そ れ な l
)の "
領 土 〟 が 存 在 す る事 が お ぼ ろ げ なが ら分 か っ た .
放 射 線 の 生 物 作 用 の分 子 レベ ル で の解 明 を 目指 し、在 米 初 期 、生 体 高 分 子 の放 射 線 化 学
か ら と、酵 素 つ い で
DNA と研 究 をす す め た 。 数 年 走 っ て 少 しず つ 目覚 め て きた こ とは 、
こ の ま まで は 目標 の解 明 に は 、平 行 線 を辿 りつ づ け る とい う危惧 感 、 本 質 はや は り"生 身 "
を扱 っ て とい うこ とで あ っ た 。 研 究 室 で飼 育 して い た ラ ッ トの 組 織 の 分 子 レベ ル の 変 化 で
数 年 走 っ た が 、個 体 と組 織 の複 雑 さが 立 ち は だ か っ た 。 とす る と細 胞 を扱 っ て とな っ た 。
Sabbat
i
call
eaveを とっ て Yal
e大 へ ゆ き、バ クテ 1
)ア をい じっ た もの の 、余 りに も 多 くの
人 が ひ しめ い て い るの で 自分 は哨 乳 動 物 細 胞 に し よ う。 そ して そ こ で 、バ クテ リア の よ う
78Y 細 胞 に 出 会 っ た の で あ る。 いづ れ も 5- 7年 毎 に 、新 しい材 料 、
に 誰 に で もか え る L51
新 しい方 法 、新 しい テー マ に変 わ っ て い た 。 誰 か ら も 「
一 一 屋 」 だ か ら とレ ッテ ル を貼 ら
れ た事 は なか っ た し、 レ ッテ ル な ど考 え もせ ず 、 の び の び と 目標 をめ が け て 走 っ た もの で
あ る。 今 更 「化 学 屋 」「生 物 屋 」 とい う枠 や た が をは め られ 、 ど き っ と した の であ る。丁 度
そ の 頃 、 マ リ リン ・モ ン ロー 主 演 の 「七年 目の 浮気 (
SevenYear
'
sl
t
ch)
」とい う映 画 を見 た 。
律 義 一 辺 倒 の 会 社 員 が 、家 族 が 旅 に 出 て 留 守 番 を して い た 時 、二 階 の ア パ ー トに住 む女 性
t
chy (も
と出 会 い 、つ い一 夜 の 浮 気 を した とい う話 で あ る。研 究 も七 年 もや っ て い れ ば 、I
ぞ も ぞ ) して 浮 気 心 が 出 て くる。
そ の 頃 の 古 き よ きア メ リカの 大 学 教 授 に は 一 つ の 特 権 t
t
Sabbat
i
cdlLeaveHが あ っ た。 六
年 間 勤 め れ ば 第 七 年 目は フ ル ・サ ラ リー つ きで旅 行 な り休 養 な り勉 強 な り出 来 る シ ステ ム
venYear
'
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t
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h
で あ る。(
今 もあ るが 最 近 は サ ラ リー を 自分 で 見 つ け な い とい け な い筈 )。Se
を感 じは じめ た時 に 、 新 しい テー マ や 新 しい材 料 や 新 しい方 法 を求 め て 、 - カ年 他 の場 所
(
先 生 - ) - 行 くの はす ば ら しい慣 習 で あ る。
研∴
究 者 の競 争 社 会 で 、 時 々 、 うん これ は !
とい う仕 事 が で る。 そ の 時 、頭 に 浮 か ぶ の
fyoucannotbeathi
m,j
oi
nhi
swagon!
'で あ る。あ っ さ り勝 ち を認 め て 、 そ れ を真
が 、`
I
似 しよう
!
とで も訳 せ よ うか 。
我 が 国 の研 究 室 に は 、 しば しば 学 位 論 文 以 来 、 同 じテ ー マ 、 材 料 でや って い る人 を兄 か
2
け る。(
中 に は 、深 く掘 り下 げ る と共 に幅 も広 くな りい ろ い ろ面 白 い もの を 見 出 して い る人
も まれ に は い るが ) 多 くの 人 々 は 、 深 く掘 る と先 細 りに して し ま う。 「も う材 料 をか え た
ら」 と提 案 す る と、 「いや 私 は素 人 だ か ら扱 え ませ ん」 と くる。 「玄 人 は皆 は じめ 素 人 だ っ
た ん です よ !」 と言 うん だ が 。
最 近 の よ うに 、 ラ イ フ サ イエ ンス の進 展 は 早 く、社 会 的 要 請 の あ る ミッシ ョンに研 究 費
の 由 る世 の 中 で あ る。 これ に対 処 す るに は 浮 気 心 とそ して 変 身 の術 を身 につ け て おか な く
て は研 究 者 と して 生 き られ な くな りつ つ あ る と思 うの だ が ?
そ して 、 これ は ア イ ソ トー
プ をや る研 究 者 に もあ て は ま ろ う。
(
京都 大 学 放 射 線 生 物 研 究 セ ン ター ・前 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター 長 )
セ ン ター を利 用 して
財
間
恵
子
私 は 、 昨 年 の 4月か ら今 年 の 3月 ま で の 1年 間 、 東 邦 大 学 理 学 部 化 学 科 の卒 業研 究 の た
め 、 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター を利 用 させ て い た だ き ま した。
初 め て セ ン ター に行 き、 セ ン ター 内 を案 内 して い た だ い た時 , わ け の わ か らな い複 雑 そ
うな機 器 類 を 目に し、 そ れ ら を耳 に 馴 染 の な い 言葉 で説 明 して い た だ き、 そ の うちの特 に
複 雑 そ うな -
そ の 時 の私 に は そ う思 え た の です -
装 置 が 私 の卒 業 研 究 の テー マ とな
る高 感 度 トリチ ウ ム モ ニ ター だ と聞 い て 、 た だ 途 方 に くれ て しまい ま した。 とにか く、 ア
イ ソ トー プ や 放 射 線 につ い て何 も知 らな い に 等 しか っ た私 の こ とです か ら、 び っ く り した
後 に は 、 後 悔 す る気 持 す ら生 まれ て き ま した 。 しか し、 直 接 お 世 話 に な っ た 放 射 線 管 理
部 門 の 皆 様 方 を は じめ 、 セ ン ター 内 の 方 々 は 、 大 変 ご親 切 で、何 も知 らな い私 に、 お 忙 し
い時 間 を さい て い ろ い ろ と教 えて下 さい ま した。
そ ん な なか で 、 私 は卒 業 研 究 と して 、 セ ン ター の 森 川 尚威 教 授 と相 模 中央 化 学研 究 所 で
開 発 さ れ ま した 「高 感 度 ト リチ ウム モニ ター 」 の 実 用 化 の ため の性 能 試 験 を行 い ま した 。
SF映 画 に 出 て くる様 な この装 置 に お それ を な して い た私 も、い ろ い ろ教 えて い た
初めは、
だ くうち に少 しず つ で は あ ります が 、 し くみ 等 も理 解 で き る様 に な りま した。
また、セ ンター を利 用 させ て いただ いて 、大 変 うれ し く思 って い るこ との ひ とつ に 、 さ ま ざ
まな分 野 の 大 学 の 先 生 方 や 大 学 院生 の方 々 な ど他 の共 同 利 用 者 の方 か らい ろい ろ興 味深 いお
話 を うか が うこ とが で きた こ とが あ ります。 この様 な こ とは 、セ ン ターが共 同教 育 研 究施 設 で
あ る こ との 大 き な長 所 の ひ とつ だ と思 い ます o Lか し、 よ り広 い 範 囲 に利 用 者 の 窓 口 を広
げ よ う とす れ ばす る程 、 セ ン ター の職 員 の 方 々 の御 苦 労 も大 きな もの で あ ろ う と思 わ れ ま
す 。 そ れ に もか か わ らず 、 そ の 対 応 は決 して事 務 的 な もの で な く、 とて も ご親 切 に して い
た だ き楽 し く学 ばせ て い た だ くこ とが で き ま した。
緑 あ っ て 、 私 は現 在 セ ン ター と も関 わ りの 深 い 日本 ア イ ソ トー プ協 会 に勤 務 して お り、
図 らず も昨 年 度 とは逆 に 講 習 会 に お い て 、 受 講 生 の お世 話 をす る方 の 立 場 に 立 つ こ とに な
りま した。 そ うな っ て み て、 昨 年 度 わか っ て い たつ も りの セ ン ター の 皆 様 の御 苦 労 が 改 め
て わ か っ て参 りま した. ま してや 私 の様 な何 を しでか す か わか らな い何 も知 らな い 人 間 が
や って くる こ と もあ るの で す か ら、 さぞ大 変 だ っ た こ と と思 い ます 。 です か ら これ か らは 、
セ ン ター で学 ん だ こ と を生 か して が ん ば っ て い きた い と思 い ます 。
セ ン ター 職 員 の 方 々 , な らび に 地 下 の 高 レベ ル 実 験 室 、 3Fの 測 定 室 、 4Fの有 機 実 験
室 等 で い ろ い ろ教 えて下 さった共 同 利 用 者 の方 々 に 、この場 をお借 りして厚 く御 礼 申 し上 げ
る と共 に 、 ア イ ソ トー プ セ ン ター の 一 層 の御 発 展 をお祈 り申 し上 げ て お ります 。
(日本 ア イ ト ト- プ協 会 )
VOL 17NO.11986.
6.
20
3
深 海 底 堆 積 物 の放 射 化 分 析
薬
袋
佳
孝
放 射 化 分 析 法 は核 現 象 を利 用 した高 感 度 の分 析 法 と して 、 環 境 試 料 中 の微 量 元素 の 定 量
な どに 活 発 に応 用 され て い る。 我 々 の グル ー プ で は 古 文 化 財 試 料 の分 析 1
)や 、 海 洋 底 の 堆
積 物 ・岩 石 の 地 球 化 学 的 研 究 に放 射 化 分 析 法 を利 用 して 来 た。 本 稿 で は 国 際 深 海 掘 削 計 画
に よ り 日本 近 海 か ら採 取 され た柱 状 堆 積 物 試 料 に 関 す る微 量 元 素 地 球 化 学 的研 究
2)
を紹 介
した い 。
分 析 に供 した堆 積 物 試 料 は 南 海 トラ フ、 四 国 海 盆 、 西 フ ィ リピ ン海 盆 、 日本 海 溝 の 8地
点 か ら掘 削 さ れ た 。 採 取 地 点 に つ い て は さ ま ざ まな地 球 物 理 学 ・地 質 学 的 なデ ー タに 基 づ
き、 海 洋 研 究 所 な どの 内 外 の専 門家 に よ っ て選 定 され た 。
南 海 トラ フ及 び そ の 南 方 の 四 国 海 盆 な どの 試 料 の分 析 結 果 は、 採 取 地 点 が 南 で あ る程 、
ま た 、 試 料 の 年 代 が 古 くな る程 、 遠 子
羊性 深 海 堆 積 物 の 化 学 組 成 に近 づ く傾 向 を示 した。 こ
の 結 果 は 日本 列 島に近 い 南 海 トラ フ付 近 で は 陸 源 物 質 の 海 洋 底 へ の供 給 が 活 発 で あ り、 南
海 トラ フ を越 え て更 に南 の 海 域 ま で 陸 源 性 堆 積 物 が 分 布 して い る こ と、 以 前 に遠 洋 で堆 積
した深 海 堆 積 物 が プ レー トの移 動 に伴 い北 上 して現 在 は 陸 源 物 質 か らの供 給 が 主 とな って
い る こ と を示 して い る。
堆 積 年 代 に対 す る化 学 組 成 の 変 化 は 日本 海 溝 付 近 の堆 積 物 試 料 に つ い て も同様 に観 察 さ
れ た。 例 えば 、 コン ドラ イ ト中 の ラ ン タ ノ イ ド元 素 の 存 在 度 で規 格 化 した 日本 海 溝 付 近 の
堆 積 物 の希 土 類 元素 パ ター ン をみ る と、 基 盤 岩 の 直 上 に近 い 試 料 で は Ceが 他 の ラ ン タ ノ
イ ド元 素 に対 して 異 常 に 多 くあ る い は 少 な く含 ま れ て い る。 陸 源 物 質 で は この よ うな Ce
存 在 度 の 異 常 は一 般 に知 られ て い な いが 、 海 水 や 海 底 で の 熱 水 活 動 に よ り生 成 した と考 え
られ る堆 積 物 な どで は報 告 が あ り、分 析 さ れ た 試 料 が 遠 洋 性 あ るい は熱 水 性 の堆 積 物 で あ
る こ と を示 唆 す る。 他 の 元 素 の 含 有 量 や 堆 積 速 度 な どの デ ー タ を考 慮 す る と、 中央 海 嶺 で
の 海 底 火 山活 動 に伴 う熱 水 活 動 に よ り生 成 した堆 積 物 が プ レー ト移 動 に よ って 日本 海 溝 付
近 まで運 ば れ て 来 た 可 能 性 が 高 い。
Ce存 在 度 の 異 常 を示 さ な い 比 較 的 若 い堆 積 物 の希 土 類 元 素 パ ター ン に 着 目す る と、 約
500万 年 前 を境 と して こ れ 以 降 は軽 希 土 の 含 有 量 が 少 な い傾 向 が 兄 い だ され る。他 の微 量 元
素 の 含 有 量 に つ い て も、Baな どに 同様 な変 化 が この 時 期 に認 め られ 、堆 積 物 の 生 成 に 関 与
す るプ ロ セ ス に何 らか の 変 化 が 起 こ った とみ られ る。 この 時 期 以 前 の 堆 積 物 中 の微 量 元 素
含 有 量 は 南 海 トラ フ の堆 積 物 と類 似 して い る こ とか ら、 黒 潮 が 現 在 よ りも北 に蛇行 して南
海 トラ フ付 近 に供 給 され て い た陸 源 物 質 が 三 陸 沖 に ま で運 ば れ て い た 可 能 性 が 示 唆 され る。
この よ うに放 射 化 分 析 法 は微 量 元 素 地球 化 学 に極 め て 有 用 な 手 法 で あ り、 生 物 圏 も含 め
た 地 球 環 境 に お け る元 素 の 挙 動 や 分 布 に関 す る研 究 に 貢 献 して い くこ と とな ろ う。
○引 用文献
1)例 えば, 富沢威, 富永健 , ア イ ソ トープ総合 セ ンター ニ ュー ス, 16(
2)
,2(1985)
.
2)Y.Mi
nai
,R.Mat
s
umot
o,T.Tomi
naga,I
ni
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.Re
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)
SDP,i
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.
(
理 学部 化 学教 室 )
4
ノヾトン タ ッチ
大 日方
京
子
「こ うい っ た ニ ュー ス類 は どこ で も最 初 は抱 負 が 語 られ 記事 も盛 りだ くさん で、一読 む側
に もそ の 意 気 込 み が伝 わ って き ます が 、 数 年 して そ この 業務 が 軌 道 にの った 頃 に は逆 に 内
容 も希 薄 に な り、 や が て は発 行 ≠
頃度 も少 な くな って しま っ た りす る こ とが 多 い もの です 。
当 セ ン ター ニ ュー ス は年 4回の定 期 発 行 を こ こ まで続 け て き ま したが 、 今 後 も内容 を更 に
充 実 させ るの は勿 論 の こ と、最 低 限定期 的 に発 行 す るこ とだ け は心 が け て い って欲 しい と
思 い ます 。」と初 代 セ ン ター 長 の斎 藤信 房 先 生 の残 して いか れ た言葉 を支 えに して セ ン ター
ニ ュー スの発 行 を続 け て参 りま したが 、 昨 年 編 集 委 員 会 の幹 事 を寺 門 さん に交 代 す る こ と
に な りま した。
ニ ュー ス編 集 委 員 全 委 員 の構 成 は 、セ ン ター 人員 の枠 内 に 限 るこ とな く、学 内 関係 部 局 の
諸 先 生 方 に ご協 力 い た だ くこ と と した お 陰 で、 あ る時 は研 究 者 と して の 立場 か ら、 あ る時
は主 任 者 と して RIの 管理 をす る立 場 か ら、 更 に は共 同利 用 者 と して の 角 度 か ら種 々 の 意
見 を持 ち寄 る こ とが で き、「
RIサ ブ セ ン ター 便 り」 「研 究 紹 介 」な どの欄 を設 け た り、 編 集
委 員 会 主催 の座 談 会 を計 画 した りしなが ら結 構 楽 し く企画 編 集 して きま した。 しか し、折
角 編 集 委 員 会 で考 案 した企 画 に "
待 った〟 が か か っ た こ と もあ りま したo こん なニ ュー ス
い っ た い何 人 の 人 が 読 ん でい るの だ ろ うか とい う陰 口 も耳 に は い っ た り、 予 算 面 か ら発行
部 数 、 発 行 頻 度 につ い て の意 見 もあ りま した。 そ れ らの事 情 が わか るだ け に迷 うこ と も幾
度 もあ った の です が 、 今 改 め て考 えて み ます と、 セ ン ター の た った ひ とつ の 賛 沢 ともい え
るニ ュー スの 発 行 は 、 セ ン ター の こ こ までの発 展 を側 面 か ら しっか りと支 えて援 助 して き
た の で は な いか と自負 して よい こ とだ と思 い ます 。
さて 、 昨年 5月 に寺 門 さん が 着 任 しま して か ら、 セ ン ター ニ ュー スの発 行 をは じめ 図書 、
共 同利 用 、RI取 扱 者 の健 康 管理 な どの 業務 を 引継 ぎま して会 計 掛 に籍 を移 しま した。一 昨
年 よ うや く図 書 館 司 書 資格 を修 得 した ば か りで、 図書 の仕 事 もこれ か ら とい う と きだ った
の です が 、 「日本 目.
録 規 則 」「オ ン ライ ン 自動検 索 シ ス テ ム」等 を頭 の 片 隅 に追 いや り、 「予
「物 品管 理 法 」等 に 置 き換 えて 、言葉 の 意 味 を岨 噛 し、 理 解 しよ う と頑 張
算 決 算 及 び会 計 令 」
って い ます 。 物 ひ とつ 購 入 す るの に な ん と書 類 が 多 く手 間 の か か る こ とか 、 と驚 きなが ら
も事 務 室 の諸 先 輩 方 か ら適 切 な指 導 、 助 言 をい た だ きなが ら覚 えて い くつ も りです の で よ
ろ し くお願 い し ます 。
最 後 に な って しま い ま したが 、 セ ン ター ニ ュー スの フ レ ッシュ な企 画 と発 展 に期 待 しつ
つ 、 冒頭 の先 生 の お 言葉 をそ の ま ま編 集 委 員 会 幹 事 の 引 継事 項 とさせ て い た だ き ます 。
(
ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター )
VOL 17NO.11
986.
6.
20
5
学内Rl
管理メモ
放 射 線 取 扱 者 手 帳 が 新 し くな りま した
本 学 で は、 放 射 線 取 扱 の 申請 を行 い、 放 射 線 取 扱 者 特 別 健 康 診 断 を受 診 した者 に 、 東 京
大 学 放 射 線 取 扱 者 手 帳 を交 付 して い ます 。 手 帳 は 、 放 射 線 取 扱 者 の ため の 参 考 資料 を主 と
Ⅰ
Ⅰ) か
した 手 帳 (Ⅰ) と、 本 学 の放 射 線 取 扱 者 で あ る こ との証 明 と して運 用 され る手 帳 (
らな っ て い ます が 、 この た び 、 手 帳 (Ⅰ) の 内容 が 新 し くな りま した。 改 訂 の 主 な ポ イ ン
トは 次 の 通 りです 。
(
1) 放 射 線 や ア イ ソ トー プ 取 扱 の 注 意事 項 の解 説 が 、 放 射 線 取 扱 の 内容 ご とに示 され 、 判
り易 くな りま した。
/ 非 密 封 RIに つ い て、 そ れ ぞ れ 基 本 的 な 注 意 が ま とめ られ、
Ⅹ線 / 加 速 器 / 密 封 RI
更 に RIに 関 して は 、 汚 染 除 去 / 廃 棄 物 処 理 / 液体 シ ンチ レー シ ョン廃 液 / 運 搬 につ い て
解 説 が あ ります 。
(
2) 核 種 表 に収 録 の核 種 数 が 増 え 、 デ ー タ も新 し くな りま した.
(
3) 法 令 や 学 内規 則 等 が 変 更 され た こ とに伴 い、 解 説 が 改 め られ ま した。
(
4) 従 来 の 手 帳 に は 、放 射 線 障 害 防 止 法 に 基づ く管 理 事 項 の解 説 が あ りま した。 これ は手
帳 の 利 用 状 況 を調 査 した結 果 、 一 般 の放 射 線 取 扱 者 に と って は利 用 が 少 な く、 一 方 管 理
に携 わ る人 か らは 更 に 詳 しい解 説 を望 む 声 が 高 い ため 、 一 般 取 扱 者 の ため の 手 帳 か らは
削 除 し、 管 理 担 当者 の ため に は 詳 しい マ ニ ュ ア ル は別 途 作 成 す る こ と とな りま した。
(
5) 従 来 の 手 帳 に あ っ た主 要 公 式 等 は 、 削 除 され ま した。
Ⅰ
Ⅰ)は 、 従 来 同様 に 、 (
a)
教 育 訓練 の記録
手帳 (
(
d)
健 康 診 断 の記録
(
b)
放 射 線作 業 の記録
(
C)
被 曝 線 量 の記録
を遂 次 記 入 す る よ う作 られ 、 本 学 の 放 射 線 取 扱 者 と して の 証 明 とな り
ます 。
手 帳 の 改 訂 は 、 東 京 大 学 放 射 線 安 全委 員 会 教 育 計 画 専 門委 員 会 が 方 針 を定 め 、専 門 の先
生 方 の 執 筆 協 力 を得 て 、 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター が 作 成 しま した。
1
年 度 前 期 の放 射 線 取 扱 者 特 別 健 康 診 断 の結 果 と と も
新 しい放 射 線 取 扱 者 手 帳 は 、 昭 和 6
に 、 御 手 元 に届 く筈 です 。
●セ ンター 日誌
昭 和 61
年 3月 2
8日
放 射 線 施 設 の定期 検 査 (
使 用 及 び\
廃棄 )
同 日付 で 合格 証 交 付 を受 け る。
4月 1日
代 谷次夫
4月 7日
昭和 6
1年 度 第 Ⅰ期 共 同利 用 開 始 (∼ 7月 1
8日ま でう
4月 1
4日
共 同利 用 ガ イ ダ ンス実 施
新 セ ン ター 長 就 任
セ ン ター 部 門主 任 交 替
6月 2日 全 国 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ン ター 長 会 議
(
於 :大 阪大 学 )
Rl教 育 訓 練 の 実 施
1
年 5月2
6日
昭和 6
5月 2
7-29日
第 18回 Ⅹ線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
第2
2回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
6月 5- 6日 理 学 部 動 物 学 教 室 (4年 生 )、 植 物 学 教 室 (3年 生 )
6
コ ン ピュー ター に よ るセ ン ター の
RI管理 シス テ ム の紹 介
1 は じめ に
コ ン ピュー ター を利 用 した放 射 線 管理 シ ス テ ム と して、 本 セ ン ター は、全 学 の放 射 線 取
扱 者 登 録 管 理 、セ ン ター の 管 理 区域 出入 管 理 をス ター トさせ た が 、RI
管 理 につ い て も、シ
ス テ ム導 入 、 ソ フ ト開発 、 デ ー タ入 力、 テ ス トラ ン を行 い 、 4月か ら全 面 的 に コ ン ピュー
ター を利 用 した管 理 方 式 に切 替 えた 。
2 シ ス テ ム の概 要
- - ドウ ェア の シ ス テ ム構 成 を示 す (図 1)0
マ ル チ ジ ョブ 可 能 な オ フ ィ ス コ ン ピュー ターOKI
TACSy
s
t
e
m 9M5
0
0を メ イ ン と し
て管理 室 に 設 置 した。 メ イ ン コン ピュー ター は、 管理 担 当者 が操 作 し、 フ ァイ ル の メ ンテ
RI使 用 情 報 の 入 力変 更 、検 索 、管 理 帳 票 打 出 し等 を行 う。帳 票 は、 ○管 理 台
(
RIの保 管 ・使 用 ・廃 棄 記 録 ) oRI登 録 一 覧 表 (核 種 、 登 録 使 用 者 、 発 注 / 受 入 RI
、
在庫 一覧表 (
核 種 別 、 場 所 別 、個 人別 、総 合 ) oR
Iの使
その他 フ ァ イ ル の リス ト) oRI
ナ ン ス、各種
帳
用状況 表 (
核 種 順 、場 所 順 、個 人順 、総 合 ) ○廃 棄 物 一 覧 表 (
総 合 、容 器 別 ) が あ る。 プ
使 用 情 報 入 力 に用
リン ター は 2台 あ り、1台 は 管理 帳 票 作 成 に、も う 1台 は後 で述べ る RI
い る OCR用 紙 専 用 に、 切 り替 えて使 用 す る。
汚染 検 査 室 に は 、 パ ー ソナ ル コン ピュー ター
OKIi
f8
0
0mo
d
e
13
0を設 置 して 、 TRC
装 置 を介 して メ イ ン コ ン ピュー ター と接 続 し、 端 末 装 置 と した。 パ ー ソナ ル コ ン ビユー タ
一 に は カー ドリー ダー が 付 属 し、管 理 区域 大過 用 の I
D カー ドを差 し込 む と、カー ドの 持 主
の一 覧 を画 面 表 示 す る(図 2)。画 面 の情 報 は、必要 な ら
が使 用 者 と して登 録 され て い る RI
プ リン トして受 け とる こ と も可 能 で あ る。
R
確号
Jも-ソナルコンピューター
OKIi
f800mo
de
l3
0
脚
旨
脚
巨
図 1 RI管理用 コ ン ピュー ターシステムの構成
梯匪
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0
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女女史
p-32
1
4.
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品名コード N
E
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3 ヲ練 封
受注日&量 8
6/0
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2
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受入日&量 8S/
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半減期
貯蔑中量
OF
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使用中量
3.
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廃棄持出量
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報
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東大 太郎
病抗 2
8
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使用の日的 医学に賄する研究
菜佳肴
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朋
A
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D珊 l
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助随 扱者 0
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3 山川 三郎
庶細井所
使用場所 3
0
2 トレーサ-1
OvC
i
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R」塊栢 面に戻る/r
P」プリント/r
E」鵜 7
図 2 パ ー ソナル コンピューターの画面表示
VOL 17NO.11986.
6.
20
7
京
大
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総
合
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番号(
0-9) 個人
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この Rl
の50 牢コ占 用コ5 日現在の取扱状況 は下妃の通りです。
核書
Z n- 65
半 双 期
245
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品
名 I
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紬 卜
受 入 白 付 自白.
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J4.21
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品名コ-ド QZN占5
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検 定 日付 ・
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J.04.21
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IoB 植物生育室
兼任者0
新井
使用者1
林
宣太
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花子
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来 購 入
的 農学 に関す る研究
東薫 .持出暮
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呂票
合計t
88ud)
号
図 3 RJ使 用記録 票 (
OCR用紙 )
3
Rl使 用 者 ・管 理 室 の 対 応 とデ - タ入 力
RI受 入 か ら廃 棄 ま で の RI情 報 に つ い て、 RI使 用 者 と管 理 室 が どの よ うに対 応 す るか 、
ま た、 そ の 情 報 を どの よ うに コ ン ピュー ター に 取 り込 む か を示 す 。
(
1
) RI使 用 者 は、 RI受 入 申込 書 を管 理 室 に提 出す る。
(
2) 管 理 室 は 、RI受 入 申込 書 の 内容 を コ ン ピュー ター に 入 力 す る。また 、RIが 到 着 した時
点 で 、 検 定 日や 受 入 日、 貯 蔵 の 情 報 を入 力 す る。
(
3)
RI使 用 者 は 、RIを使 用 す る と き、パ ー ソナ ル コ ン ピュー ター で使 用 RIの 管理 番 号 を
確 か め 、 管 理 室 に 申 し出 る。
(
4) 管 理 室 は 、 申 し出 で の あ っ た管 理 番 号 の
RI使 用 記 録 票 を発 行 し 、RI使 用 者 に 渡 す 。
光 学 文 字 読 取 )装 置 の ため の 用 紙 で 、 RIの使 用 等 の デ ー タは、 数 字 や
記 録 票 は OCR(
ア ル フ ァベ ッ トを用 い た コー ドで、使 用 者 が 記 入 す る。 発 行 され た 記 録 票 の 下段 に は 、
発 行 時 点 で の RIの 情 報 が プ リン トされ る (図 3)。この用紙 は 、申 し出でに応 じすみ や か に
発 行 出 来 る よ うに、 管 理 室 の プ リン ター の 1台 を専 用 に して い る。
(
5) RI使 用 者 は 、RIの移 動 、使 用 、廃 棄 等 の情 報 を、所 定 の コー ドで RI使 用 記録 用 紙 に
記 入 し、 そ の 日の最 後 に 、 汚 染 検 査 室 の所 定 の場 所 に 置 い て 退 出 す る。
(
6) 管 理 室 は 、記 入 ず み の RI使 用 記 録 用 紙 を と りま とめ 、デ ー タ を コ ン ピュー ター に 入 力
す る。
4
コ ン ピ ュー ター の 利 点 、 欠 点
コ ン ピュー ター 管 理 の 最 大 の 弱 点 は 、RIの移 動 、使 用 、廃 棄 等 の 情 報 が 、 す みや か に管 理
者 に 届 き、 入 力 され な い と、 コ ン ピ ュー ター の 情 報 は 全 く無 意 味 な もの とな っ て し ま うこ
とで あ る 。RI使 用 者 の 協 力 を 、切 に お願 いす る次 第 で あ る。
これ まで の 使 用 記 録 は 、判 読 が 非 常 に 困難 で あ っ た り、計 算 違 いが あ っ た りで取 りま と
め に苦 労 したが 、一 方 で 、 コ ン ピュー ター の 記 録 は取 扱 内容 の コー ド化 で 内容 が 画 一 化 し、
使 用 者 の 意 図や 現 場 の状 況 は伝 わ りに くいが 、 整理 の ス ピー ドや 正 確 さ で は格 段 の 利 点 が
あ る。
また 、RI使 用 者 は 、使 用 RIの 現 状 につ いての 情 報 を 、即 座 に パー ソナ ル コン ピュー ター
で受 け とる こ とが で き るが 、使 用 経 過 は 、判 らな い。 この た め 、 管 理 台帳 は 定 期 的 に プ リ
ン トし 、RI使 用 責 任 者 に確 認 願 うこ とに して い る。
5
お わ りに
この RI管 理 シ ステ ム は 、 東 大 、 京 大 、名 大 の 3RIセ ン ター に よ る共 同研 究 「計 算 機 を
8
使 用 し た放 射 線 管 理 」の 成 果 の一 つ として実 現 した。本 セ ン ター の シ ス テ ム は 、 京 大 放 射 性
同位 元 素 総 合 セ ン ター の シ ステ ム と共 通 点 が 多 い 。 ま た 、 ソ フ トウエ ア の 開 発 に あ た っ て
は 、大 和 電 設 工 業 株 式 会 社 の 協 力 を得 た 。 共 同 研 究 者 お よ び 関 係 者 に 深 謝 す る。
●人事 消息
併
(
61
. 4. 1-62. 3.31)
任
セ ン ター 長
代谷
次夫 (
理 、教 授)
岡田
重文 (
医、教 授 )
中村
保典
61
. 3.31)
併任終 了 (
セ ン ター 長
転
(
61
. 4. 1)
任
助手 (
生 物 部 門)
(
農 林 水産 省農 業 生物 資源研 究所 へ )
61
. 4. 1)
配 置換 (
事務 官
辞
五 十嵐
勉
セ ン ター 庶 務 掛 主 任 に 昇 任
(
61
. 3.31)
職
事務官 (
庶務 掛 主任 )
佐 々 野善 昭 (
放 送 大 学 学 園修 学 指 導 課 学 務 係 長 - )
部 門主任 (
61
. 4. 1-62. 3.31)
物理部 門
代谷
次夫 (
理教 授、R
Iセ ン ター 長 )
(
RIセ ン ター 教 授 )
化 学部 門
森川
尚威
生物部 門
代谷
Iセ ン ター 長 )
次夫 (
理教 授、R
放管部 門
森川
尚威
(
RIセ ン ター 教 授 )
非常 勤 講 師 (
61
. 4. 1-61
. 9.30)
井野
博満
(
生研教 授)
宮地
重遠
(
応微研 教授 )
小嶋
稔
(理 教 授 )
客員研 究員 (
61
. 4. 1-62. 3.31)
大橋
国雄
(
千葉 大学教授 )
佐藤
純
(
明 治大 学教 授 )
本田
雅健
(日本 大 学 教 授 )
岩橋
模夫
(
北 里大学講師)
永井
尚生
(日本 大 学 助 手 )
中村
保典
(
農 林 水 産 省農 業生 物 資源 研 究所 環 境 耐性 研 究室 長 )
●委 員会 だ よ り
〇第 5
0回 運 営 委 員 会
昭 和 61
年 3月 2
4日 (
月)
議
(
宇 宙 線 研 よ り)
題
(
報告 事 項 )
1. 昭 和 6
0年 度 第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 共 同利 用 につ い て
2. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て
3. 昭 和 60年 度 放 射 性 廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ い て
4.放 射 性 有 機 廃 液 の 処 理 に つ い て
5. 助 手 の 転 任 に つ い て
(
協 議事 項 )
VOL.1
7NO.11
986.
6.
20
1. 昭 和 62年 度 概 算 要 求 につ い て
2. 昭 和 61年 度 RI実 習 設 備 利 用 申込 につ い て
3. 昭 和 61年 度 共 同利 用 に つ い て
4. 昭 和 61年 度 研 修 に つ い て
5. 次 期 幹 事 会 幹 事 の 選 出 に つ い て
6. 人事 につ い て
G)
部 門主任
年 度 非常 勤 講 師
(
診昭 和 61
③ 昭 和 61
年 度客 員研 究 員
○臨 時 運 営 委 員 会
昭 和 61
年 4月 1
6日 (
水)
議
題
1. 幹 事 会 幹 事 の選 出 に つ い て
2. 人事 委 員 会 委 員 の選 出 につ い て
○運 営 委 員 会 幹 事 会
年 4月 1
6日 (
水)
昭 和 61
1. 昭 和 62年 度 概 算 要 求 に つ い て
○運 営 委 員 会 幹 事 会
昭 和 61
年 5月2
1日 (
水)
1. 予 算 の 配 分 等 につ い て
9
東 京 大 学 アイ ソ トー プ総 合 セ ンタ ー ニ ュー ス
目
次
七年 目の 浮 気 の す す め
岡田
重文 - 1
セ ン ター を利 用 して
財間
恵子 -・2
薬袋
佳 孝 -・ 3
研 究 紹介
深 海 底 堆 積 物 の放 射 化 分 析
バ トン タ ッチ
大 日方 京 子 - 4
放 射 線 取 扱 者 手 帳 が 新 し くな りま した )
学 内 R l管 理 メ モ (
セ ン タ一 日
コ ン ピ ュー ター に よ るセ ン ター の RI管 理 シ ステム の紹 介
人事 消 点
委員会 だ よ り
編集後記
エ ネ ル ギ ュ シ ュ な 岡 田先 生 か ら ご 多忙 中 の とこ ろ貴 重 な 原稿 を い た だ い た。
また近 く留 学 さ れ る薬 袋 先 生 か らは夢 あ る原稿 を い た だ い た。 本 当 にあ りが と う
ご ざい ま した 。
事 故 や 失 敗 は 多 くの 教 訓 を与 え るが 、 人 間 に とっ て そ れ を生 か そ う と努 力 す る
あ ま り、 緊 張 を長 く強 い る こ とは精 神 的 に 大 き な 負 担 の よ うに思 わ れ る。 そ して
過 度 の 緊 張 は 返 って 失 敗 を招 きや す く、 偏 見 の 目で物 事 を解 釈 して しま うお そ れ
が あ る。 こ の よ うな 人 的 要 因 に よ る事 故 を少 しで も回避 す る た め に 、放 射 線 の取
扱 い に お い て も、 気 疲 れ な くや さ しい操 作 で実 験 が安 全 に で き る よ う教 訓 の生 か
され た装 置 や 器 具 の 開 発 、工 夫 が 望 まれ る。 ま た 日常 の 管理 に お い て は 、教 訓 を
忘 れ な い う ち に作 業 マ ニ ュ ア ルや 点 検 用 紙 に具 体 的 な形 と して取 込 ん で し ま う柔
軟 な姿 勢 が 大 切 と思 わ れ る。 小 さ な ミス で大 きな事 故 が 防 げ た ら と思 う。
(野 川憲 夫 )
束 帯 大 学 ア イ ソ トー プ絵 合 セ ン ター ニ ュー ス VOL.17.NO・
1 1
986年 6月 20日発 行
編 集 発 行 人 古 森 利信
〒 113 東 京都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 (
812)2111 内線 2881
東京大学 アイソ トー プ総合 セ ンター
voL.
1
7NO.
2 1986.9.20
共 通 の 言 葉
高
田
健
三
1961年 夏 も終 わ りの あ る 日、 ロ ッ クフ ェ ラー フ ェ ロー シ ップ を も ら っ た私 は 、 カ リフ ォ
ル ニ ア 大 学 バ ー ク レー 校 の キ ャ ンパ ス に立 って い た。 体 細 胞 変 異 の 研 究 を して い た- リス
教 授 の 研 究 室 は 、 重 厚 さ と規模 の 大 き さで一 際 目立 つ ラ イ フ サ イエ ン ス ・ビル デ ィ ン グの
中 に あ っ た。 "生 命科 学 '
' とい う言葉 は 、 当時 、 日本 で は 余 り耳 馴 れ な い もの で あ っ た が 、
こ の ビ ル デ ィ ン グの 中 に 、 動 物 学 、植 物 学 、生 理 学 、
微 生 物 学 な どの デ パ ー トメ ン トが 入
って い る こ と を知 っ た と き、 そ の 言葉 の 余 韻 に 、 大 きな 未知 の拡 が リを感 じた こ とが 思 い
出 され る。
それ か ら25年 、 生 命 科 学 の 進 展 は 、 嘗 て 抱 い た私 の 貧 弱 な 想像 を造 か に超 え、 不 治 の 病
にや め る 人 に生 き る灯 を与 え、懸 念 され る グ ロー バ ル な 食糧 危機 も、克 服 し得 る見通 しが 持
て る まで に な っ た。 ま さ に …科 学 … が "技 術 '
'に よ り実 用 化 され た成 果 で あ る。 そ もそ も
の プ ロ ロー グは 30数 年 前 に さか の ぼ る。 ケ ンブ リ ッ ジに 留 学 して 来 た ア メ リカの若 き生 物
学 者 ワ トソ ンは 、 そ こ で た また ま 出 会 った物 理 学 者 ク リ ッ ク と、 DNA の X 線 写 真 で結 ば
れ た。議 論 に議 論 を重 ね 、つ い に DNA の 二 重 らせ ん構 造 を発 見す る。専 門 は 異 って い て も
二 人 の 間 に は 、 生 命 現 象 を分 子 レベ ル で 眺 め よ う とす る "共 通 の 言葉 '
'が あ っ た。 それ が
議 論 を生 み 思 考 を深 め 、 今 日の 生 命科 学 の 原 点 と もい うべ き世 紀 の 発 見 を もた ら した。
ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター に は 毎 日、 い ろい ろ な 人達 が 来 て 、 さ ま ざ まな実 験 が 行 わ れ
て い る。 教 授 あ り、 大 学 院 生 あ り、 その専 門 も理 ・医 ・工 ・農 な どに わ た り多士 済 済 、 研
究 内容 に到 って は 、 超 微 量 成 分 の 分 析 か ら遺 伝 子 工 学 まで実 に 多彩 で あ る。 "何 何 委 員 会 '
'
とい っ た 気 の 張 る場 以 外 で 、他 学 部 の研 究 者 に揺 す る機 会 は そ うあ る もの で は な い。 時 に
は実 験 の 合 間 に 図 書 室 で も覗 い て み た ら ど うだ ろ うか。 人 との巧 ま ざ る出 会 は、 あ る種 の
と きめ き を誘 うこ とが あ る。 人間 的 コ ン タ ク トが 出 来 れ ば "共 通 の 言 葉 '
'も生 まれ 、 そ こ
か ら議 論 が 発 展 す る。 場 合 に よ っ て は 思 わ ぬ 発 想 が 生 まれ な い とは誰 もい え な い。
利 用 者 に とって 、ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター が 、共 同 利 用 の ため の - - ドウ エア (
施設 ・
設 備 ) と して だ け で は な く、 将 来 を 目指 す 新 しい ソ フ トウ ェア (
発 想 ) の 開 発 の場 に な る
な らば 、 セ ン ター の 果 たす 役 割 と して望 外 の もの で あ ろ う。 議 論 が 弾 め ば コー ヒー が 欲 し
くな る。 ワ トソ ン と ク リ ッ クは 、 二 重 らせ ん構 造 に到 達 す る まで に、 何 杯 の コー ヒー (
チ
ィー ?) を飲 ん だ こ とだ ろ うか 。
今 日 も又 、 実 験 室 か ら人 の 声 が 伝 わ って 来 る。 今 、 密 か に "コー ヒー サ ロ ン'
'の青 写 真
を練 って い る。
(
名 古 屋 大 学 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター 長 )
2
鉱 物 中 の 陽 イ オ ン拡 散
森
岡
正
名
身近 な例 と;
し、
で 、 GelL
Li
) 事 導 体 検 出 器 を嘩 守 す る為 に 液 体 窒 素 で 常 時 冷 却 しな け れ
ば な ら な い事 は 良 く知 られ て い る。これ はく常 温 で 結晶 中 を E壬が 比 較 的 高 速 で拡 散 に よ り
移 勤 し、 そ の特 性 を変 化 させ て し ま うの を防 ぐた め で あ る。
イ オ ン結 晶 で あ る造 岩 鉱 物 中 で の イ オ ンの 拡 散 は こ れ程 顕 著 で は な い。 しか し火成 岩 の
様 に 高 温 下 に長 時 間 (
造 岩 鉱 物 に と り 1万 年 は 比 較 的 短 時 間 とい え る) さ ら され る とそ の
影 響 は 無 視 で き な い もの とな る。 例 えば 、 火 成 岩 の 生 成 年 代 を い くつ か の 年 代 測 定 法 を用
い て 測 定 す る と、そ れ ぞ れ の 方 法 に よ り異 な る年 代 を与 え る事 が 多いOこ ]
/
uまイ オ ンに よ っ
て拡 散 速 度 が 異 な り、 そ の 結 果 、 生 成 時 か らの 元 素 分 布 の 変 化 に差 が あ る ため と考 え られ
て い る。
こ の 様 な イ オ ン とそ の 拡 散 率 の 間 に あ る は ず の 一 般 的 規 則 性 を実 験 的 に 兄 い 出 す 事 が
我 々 の 研 究 の 目的 で あ る。
図 1に い くつ か の 方 法 で 測 定 した 微 量 の 溶 質 イ オ ン が 二 種 類 の か ん らん 石 溶 媒 (
Mg2
Si
O 。
、 Mn2
Si
O 4) 中 を拡 散 す る場 合 を示 す 。 た て 軸 に拡 散 係 数 、 横 軸 に そ れ ぞ れ拡 散 イ オ
ンの 大 き さ (イ オ ン半 径 )を と る と、 ど ち らの 溶 媒 の 場 合 で も、 Mgか ら Fe- と イ オ ン半
Feよ り も大 き な イ オ ン で は逆 に減 少 す る傾 向 が
径 が大 き くな る と ともに拡散 係数 が増大 し、
み られ る。
[
0
0
1
2
0
(
pm)
イオ ン半径
図 1 異 な る溶媒 中の 1
200o
Cにお け る拡散係
数 とイオ ン半径 との関係
80
図2
イオ ン半径 の増 大 に伴 な う拡散 係数 D
の変化 に与 え る立体 効果 (
1
)
と結 晶構 造
2)
の関係 の模 式図
効果 (
VOL 17NO.21986.
9.
20
3
他 方 、 比 較 の ため に、 玄 武 岩 融体 中 で の イ オ ンの 拡 散 をみ る とi
客質 イ オ ンが 大 き くな る
と単 純 に減 少 して い る1
)
。
この 違 い は拡 散 - の結 晶構 造 の 影 響 を考 え る と説 明 で き る。 か ん らん石 構 造 を持 つ 結 晶
が マ グマ か ら晶 出 す る際 、 Si
O。
の マ トリ ッ ク スの 間 に は 7
0pm 位 の イ オ ン半 径 を持 つ 陽 イ
オ ンが 貴 も取 り込 まれや す い事 が分 配 係 数 の 測 定 か ら知 られ て い る2
)
。言 い か え る と、この
大 き さの イ オ ンが 存 在 す る時 、 か ん らん石 は最 も構 造 的 に安 定 して い る とい う事 に な る。
これ に 対 して特 定 の構 造 を持 た な い 玄 武 岩 融体 の 場 合 に は この様 な イ オ ンの 選 択 性 を持 っ
て い な い。
これ らの効 果 が 拡 散 に 与 え る影 響 を ま とめ て模 式 的 に表 わす と図 2の様 に な る。 拡 散 イ
オ ンが 大 き くな る程 動 きに く くな る立 体 効 果 (1) と、 か ん らん石 構 造 に適 した大 き さ を
持 つ イ オ ンの 動 き をお さ え る効 果 (2) が 働 く事 に よ り、 図 1に示 さ れ る様 な相 対 関 係 を
持 つ 拡 散 係 数 D の 変 化 が 観 測 され る事 に な る。
引用 文献
1) Hof
mann,A.W .andMagar
i
t
z,M.
,∫.Geophysリ82,5432(
1
977)
2)Mat
s
ui
,Y"Onuma,N.
,Nagas
awa,H.
,Hi
guc
hi
,H.andBanno,S.
,Bul
l
.Soc.f
r
.
1
977)
Mi
nを
r
al
.Cr
i
s
t
al
l
ogr
.100,315(
(
ア イソ トープ総 合 セ ンター)
セ ン ター に勤 務 して
五十嵐
勉
この 4月 1日付 で 、 田無 キ ャ ンパ スか ら浅 野 キ ャ ンパ スへ とや って 参 りま した。 本 セ ン
ター に 配 属 さ れ て 5カ月 目の この ご ろ です が 、 セ ン ター - 転 勤 に な る との 内示 を受 け た 当
時 は 、 - テ 、 そ ん な部 局 が あ っ た か ナ 一 、 と思 いつ つ 、職 員録 を見 た り、 本 学 の 地 図 を眺
め て み た り して い ま した。
世 の 中 に は 、 危 険 な物 が数 多 くあ る と思 い ます が 、 放 射 能 とい う 目に 見 え な い物 を対 象
とす る本 セ ン ター に対 して は 、 初 め て の私 に して み る と、 非 常 に不 気 味 な物 の よ うに思 え
ま した。
放 射 能 は何 処 に い るのや ら、 興 味 と恐 れ を持 ちつ つ 、 セ ン ター 内 をウ ロウ ロ し、また機 会
を見 つ け て は施 設 の 案 内 を して も ら っ た り して 、 最 近 は オ ポ ロゲ な が ら も、 わか っ て きた
の か ナ 一 。 とい う状 況 で あ ります 。
セ ン ター 内 をス リ ッパ で歩 き、 玄 関 に は サ ン ダル まで用 意 され て い る こ の セ ン ター は清
潔 さが あ り、 各 フ ロア ー も きれ い に 整理 され て い て 、 とて も気 持 ちの 良 い もの です . そ れ
に して も、 管 理 区域 - の 出 入 口の 威 圧 感 は 、 何 と も言 えぬ 存 在 で は あ ります が。
とこ ろ で 、 放 射 能 とは 一 部 の 限 られ た分 野 で利 用 され て い る もの と思 って い ま したが 、
意 外 と 多 くの分 野 で利 用 され て い る事 を知 り、 驚 い て い る次 第 です 。 叉 、 講 習 会 の 末 席 で
見せ て い た だ い た ス ラ イ ドで は 、放 射 線 障 害 の 恐 ろ しさ を知 り、 安 全 に は 充 分 注 意 せ ね ば
な らぬ と 自覚 させ られ ま した。
0
年 に な ろ う と して い ます 。 幸 い、 本 セ ン ター e?
私 の 庶 務 畑 を歩 ん で きた公 務 員 生 活 も2
事 務 は 、 あ る程 度 確 立 され て お り、 不 慣 れ な私 で も何 とか や って い け そ うな雰 囲 気 の 中 で、
皆 様 と仕 事 を通 して 仲 良 くや っ て い きた い と思 って い ます 。
共 同 利 用 の 関 係 の 仕 事 も一 部 分 、 庶務 #卜
が 扱 って い ます の で、 各 部 局 の 方 々 に も、 よ ろ
し くお 願 い し ます 。
(
ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター )
4
TOPI
CS
チ ェ ル ノフナ
イ リ原 子 力発 電 所 事 故 と
ヨモ ギ を試 料 とす る環 境 放 射 能 の 測 定
小
泉
好
延へ 佐 々 木
秀
樹
4月26日チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力発 電 所 で 大 事 故 が 発 生 した。 放 出 され た大 量 の放 射 能 は
北 半 球 に拡 散 して 地 球 規 模 の放 射 能 汚 染 を引 き起 こ した 。 8
000キ ロ メー トル も触 れ た 日本
に は 汚 染 は あ っ た と して も軽 微 で あ ろ う と思 わ れ て い た が 、 5月 3 日に至 って 揮 発 性 放 射
性 核 種 を 中心 と して か な り高 濃 度 の 汚 染 が 始 ま っ た。
私 達 は従 来 か ら松 葉 を測 定 試料 と した環 境 放 射 能 測 定 研 究 を行 って い るこ とか ら環 境 汚
染 調 査 を進 め た。 現 在 も測 定 は継 続 中 で あ りデ ー タ整 理 の 途 中 で あ るが 、 測 定 した 各種 の
環 境 試 料 の うち ヨモ ギの 葉 を試 料 と した 測 定 結 果 を報 告 す る。
ヨモ ギ の葉 を試 料 とす る理 由 は 日本 全 国 で容 易 に 誰 で も採 取 出 来 る こ と と、 これ まで に
自治体 の研 究 機 関 に よ っ て放 射 能 汚 染 調 査 の 試 料 と され て い る こ とな どか ら大 変 に都 合 の
よ い試 料 で あ る。 試 料 は セ ン ター 職 員 の縁 者 や 、 わ ず か な緑 を頼 り と して 2
8県下 で採 取 さ
れ た。
ヨモ ギ の 葉 に 認 め られ た主 な核 種 は 1
3
1
Ⅰ
、1
3
2Te
、1
3
7
Cs、1
3
4
Cs、1
0
3
Ruな どで あ る。1
3
1
Ⅰ
、1
3
7
Cs
の 28県 の 汚 染 濃 度 を図 1, お よび 2に 示 した。 汚 染 レベ ル は 1
3
1
Ⅰで 5
000か ら6000pCi
/ kg
(
坐 )、 1
3
7
Csで 300pCi
/ kg(
坐 )で あ る。 1
3
1
Ⅰの 濃 度 は 試 料 採 取 日が 異 な る た め に 縫 目変 化
の デ ー タか ら求 め た実 効 半 減 期 を使 って 5月 11日に 換 算 して あ る。 東 西 ヨー ロ ッパ の 野 菜
で は この レベ ル の 約 数 十 倍 か ら数 百 倍 に も達 し、 事 故 の 発 生 した ウ クラ イナ 地 方 で は数 万
倍 との こ とで あ る。 日本 の 各 地 の 汚染 は 顕 著 な地 域 差 を持 つ 分 布 とは な って い な い。 む し
ろ、 全 地 域 の 全 面 的 な 汚 染 と考 え られ る。
あ え て 見 れ ば 日本 の 気 候 図 に従 って 、 太 平 洋 側 、 日本 海 側 がや や 高 く、 内陸 部 が低 い濃
度傾 向 が あ る と も考 え られ る。
植 物 で の放 射 性 核 種 の 吸 着 や 取 り込 み 、 移 行 な ど を考 察 す る うえ で そ の縫 目変 化 は 大 切
な デ ー タ で あ る。ヨモ ギの 葉 に お け る関 東 3県 の 1
3
1
Ⅰの 縫 目変 化 を図 3に示 す 。見 か け上 の
実 効 半 減 期 は物 理 的 半 減 期 の 8日に近 い値 とな っ た。 ま た、 北 海 道衛 生 研 究 所 の牧 草 デ ー
タか らは 7.
2が 求 め られ た。 イ ギ リス の ウ イ ン ズ ケ ー ル の事 故 の 際 に は 6 日 との 報 告 もあ
り、興 味 あ る結 果 で あ る。む ろん 、こ の期 間 に ヨモ ギの 成 長 が あ り、放 射 性 核 種 の 移 行 した
新 しい葉 も測 定 試 料 と され て い る こ とや 、放 射 性 物 質 の 降下 が 続 いて い た こ と、降 雨 、気 温 変
化 な ど縫 目変 化 に 関 与 す る因 子 が 多い こ とか ら解 釈 に は今 後 の憤 重 な検 討 が 必 要 で あ る。
1
3
7
Csと1
3
4
Csの 濃 度 比 も注 目す べ き値 とな っ た。 す べ て の 測 定 試料 は 両 者 の 比 が ほ ぼ 2
対 1で あ る01
3
4
Csは 1
3
3
Ⅹeの 娘 核 種 で あ る 1
3
3
Csが 中性 子 を捕 獲 して で き るO ヨー ロ ッパ で
も同 じ結 果 が 報 告 され て い る。 今 度 の事 故 に よ る長 期 的 汚 染 測 定 調 査 に か な り重 要 な手 が
か りとな る で あ ろ う。 測 定 に 際 して使 用 した装 置 は 本 セ ン ター の 低 レベ ル Ge半 導 体 検 出
装 置 で あ り、 この 試 料 測 定 に 関 して は検 出 限 界 が ほ ぼ 20pCi以 下 で あ る。
なお 、 こん どの 放 射 能 汚 染 の調 査 研 究 に あ た っ て 、 試 料 の採 取 に協 力 され た方 々 に深 く
感 謝 い た し ます 。
(
ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター )
VOL 1
7NO.21
986.
9.
20
5
長野
神奈
千葉
東京
埼玉
茨城
宮城
岩手
青森
山形
秋田
北海 道
新 富 静 奈滋 三景兵広
潟 山 岡 良賀 重都庫 鳥
島 徳愛 福熊 鹿沖
取 島 媛 岡本 児縄
島
図 1 日本各地の放射能汚染濃度 (ヨモギの葉)
(
刺)
Dd
旦\
世 YJ
.
・
鎧高車
北 青 秋 山 岩音 茨 埼東千 神 長 新 富 静
海 森 田 形 手城 城 王 京 葉 奈 野 潟 山 岡
川
道
奈滋 三京兵広 島 徳 愛 指 貫
旨鹿沖
良賀重都庫 島 取 島 媛 岡 本 児 縄
図 2 日本各地の放射能汚染濃度 (ヨモギの葉)
3
0
(
刺) 望\J.
3
d 髄鞘轟高潔
1
0
5月
1
5
20
25
30
4
6月
9
1
4
1
9 25
図 3 ヨモギの葉 に含 まれる放射能濃度の経 日変化
6
講
演
会
報
告
Dr.Edwar
dV.Sayr
e
"Nucl
earMet
hodsAppl
i
edt
oAr
chaeol
ogy
andFi
neAr
t
sH
富
水
健
考 古 学 や 美 術 史の 問 題 を 自然科 学 の 手 法 に よ っ て解 決 す る こ とは 、 この分 野 の専 門 家 に
とって きわ め て 重 要 で 有 用 な研 究 テー マ で あ る こ とは 言 うまで もな
い
。
しか し、 専 門 外 の
一 般 の 人 々 に と って も、 この よ うな問 題 の 解 決 へ の ア プ ロー チや 結 果 は、 い わ ば謎 と き と
豊 か な ロマ ンの あ る面 白い物 語 で あ る。 3月 1
3日、 セ ン ター 講義 室 で行 わ れ た Edwar
dV.
Sayr
e博 士 の "Nucl
earMet
hodsAppl
i
edt
oAr
chaeol
gyandFi
neAr
t
s'
' と題 す る講 演
は 、 ま さ に そ の よ うな専 門 家 に も一 般 の聴 衆 に と っ て も大 変 に興 味 深 い話 で あ った。
Sayr
e博 士 は 、1
9
5
2
年 か ら米 国 ブ ル ッ ク- ブ ン 国 立 研 究 所 で 3
0年 以 上 に わ た って 核 化 学
の研 究 を行 い 、 現 在 で は ス ミソニ ア ン研 究 所 で研 究 を続 け て お り、 考 古 化 学 の分 野 で世 界
9
8
4
年 に は放 射 分斬 化 学 - の 貢 献 に対 して He
ves
yMedalを受
的 に 著 名 な科 学 者 で あ る。1
賞 して い る。 本 年 3月東 京 国 立 文 化 財 研 究 所 の招 きに よ り来 日 し、 東 京 の ほ か 関 西 地 区 で
も講 演 を行 っ た。 セ ン ター で の 講 演 は 主 と して 考 古 学 よ りも化 学 (自然科 学 ) 系 の 聴 衆 を
対 象 と した もの で核 的 分 析 手 法 にや や 重 点 が お か れ て い た が 、博 士 自身 の研 究 に よ る豊 富
な実 例 が 多数 ス ラ イ ドで示 され 、 聴 衆 を飽 き させ なか っ た。
Sayr
e博 士 の 研 究 は 、 主 に 、 放 射 化 分 析 な どの 核 的 分 析 や 分 光 分 析
・Ⅹ 線 に よ る元素 分
析 な どの 手 法 を用 い て ヨー ロ 、
ソバ 、 東 洋 な どの ガ ラ ス器 、 金 属 器 、 石 器 、 土 器 な ど考 古 遺
物 や 古 美 術 品 の キ ャ ラ ク タ リゼ ー シ ョン ・産 地 推 定 を行 った もの で、 同 じ くブ ル ッ ク- ブ
ン国 立 研 究 所 の 核 ・放 射 化 学 者 で わ が 国 に もよ く知 られ て い る G.Har
bot
t
l
e博 士 ら との 共
同研 究 も少 な くな い。この 講 演 で は 、Sayr
e博 士 は核 的 手 法 の 考 古 学 ・美術 - の 応 用 を元素
組 成 分 析 ・構 造 の 分 析 ・年 代 測 定 の 3つ の カテ ゴ リー につ い て解 説 を行 っ た。
中性 子 放 射 化 分 析 な どの 元 素 分 析 の 手 法 で遺 物 中 の 元 素 組 成 が わか る と、 元 素 含 有 量 の
パ ター ン をそ れ ら遺 物 の 「指 紋 」 と して キ ャ ラ ク タ リゼ ー シ ョンが 可 能 で あ る。 ギ リシ ャ、
フ ラ ン ス な ど ヨー ロ ッパ の 古 陶 器 に つ い て 、 指 標 元 素 含 有 量 の 分 布 図や 、 多変 量 解 析 ・ク
ラ ス ター 分 析 に よ り産 地 推 定 を試 み た例 が 示 され た。 古 美術 品 の 製作 技 法 や 構 造 は作 品 の
真 贋 に も手 が か りを与 え るが 、 高 エ ネ ル ギー γ 線 や 低 エ ネ ル ギー 放 射 級 (
5
5
Fe) に よ る ラ
ジ オ グ ラ フ ィに よ っ て そ れ ぞ れ 厚 み の あ る遺 物 や 絵 画 の構 造 ・技 法 に つ い て の 情 報 が 得 ら
れ る。ま た ne
ut
ronact
i
vat
i
onaut
or
adi
ographyは 、放 射 化 した絵 画 を フ イル ム に密 着 させ 、
ラ ジ オ グ ラ フ の 時 間 変 化 を調 べ る と下 絵 が 現 れ て くる絵 画 用 の 新 し い 手 法 で あ る。 さ ら
4
C年 代 測 定 が で き る小 型 1
4
C カ ウ ン ター を開 発 し、 これ
に、遺 物 中 の 微 量 の 炭 素 に つ い て 1
を用 い て 、 カナ ダ北 部 で 発 見 され た鉄 製 遺 物 が 西 歴 1
2
0
0
年 頃 の バ イ キ ン グの 遺 物 と推 定 し
た話 な どが 年 代 測 定 へ の 応 用 の 例 と して 紹 介 され たo
Sayr
e博 士 は 質 疑 や 懇 談 を通 じて 、米 国 で は 、この よ うな非 破 壊 的分 析 - の 試 料 の提 供 や
結 果 の 解 釈 に 関 して 考 古 学 者 ・博 物 館 と 自然科 学 者 の 間 の信 頼 関 係 や 相 互 理 解 が 十 分 で あ
。
る こ と を明 らか に した. わ が 匡I
で は この分 野 の 研 究 は まだ 日が 浅 いが 、 今 後 の 発 展 の ため
に は この よ うな真 の 協 力 関 係 の 確 立 が 是 非 必 要 で あ る こ とを痛 感 させ た。
(
理 学部化学教 室 )
VOL 17NO.
21986.
9.
20
7
学
内
R
I
管
理
メ
モ
放 射 性 廃 棄 物 の トラ ブ ル を避 け るため に
委 託 廃 棄 で きな い放 射 性 廃 棄 物 は作 らな い
2
2
6
Raや 2
1
0
Pbな どの α 線 放 出 (
娘 を含 む )核 種 、 トリチ ウ ム (
ガ ス お よび保 管 中 に ガ ス
発 生 の 恐 れ が あ るNaB3H4等 の 化 合 物 、 比 放 射 能 の 高 い水 )、放 射 性 有 機 廃 液 な どは、 日
RI協 会 」)に委 託 廃 棄 で きず 、 現 在 、 発 生 した事 業 所 が保 管 す
本 ア イ ソ ト- プ協 会 (
以下 「
る こ とに な って い ます 。 この 内 、 液 体 シ ンチ レー シ ョン廃 液 に つ い て は 基 準 が 設 け られ 、
基 準 に 合 致 す る もの は 焼 却 可 能 とな りま したが 、 そ の他 の廃 棄 物 は 、 処 分 の め どが つ か な
い た め 永 久保 管 とい わ れ て い ます 。
永 久保 管 廃 棄 物 を発 生 す る恐 れ の あ る RIを使 用 す る と きは 、 廃 棄 につ い て 十分 検 討 し
た うえ、 必要 最 小 限 を購 入 し ま し ょ う。
永 久 保 管 は1
00年後 も保 管 ?
ちi
:つ とオー バ ー です が 、半 世 紀 位 前 の RIや 廃 棄 物 も現 に保 管 され て お り、長 半 減 期 核
種 の 場 合 は 、1
00年 位 は保 管 す る覚 悟 が 必 要 な よ うです。永 久保 管す る放 射 性 廃 棄 物 は 内容 物
の 状 態 、 容 器 、 梱 包 な ど を検 討 し、 保 管 中湿 気 で ドロ ドロ に な り、 容 器 が 腐 食 し、 内容 物
や 性 状 が 不 明 に な っ た り しな い 注 意 が 必 要 です 。管 理 担 当者 が 変 わ り、当事 者 が 大 学 を離 れ
て も、 RIや 廃 棄 物 は そ の ま ま残 る こ と を忘 れ な い で下 さ い。
もっ と安 全 な方 法 は な い か
保 管 廃 棄 設 備 は 、過 去 に は RI廃 棄 物 を廃 棄 業 者 に 引 き渡 す ま で の 一 時 的 な保 管 場 所 と
され 、 廃 棄 物 の長 期 保 管 に適 さ な い構 造 が 多 く、 安 全 面 で は貯 蔵 施 設 の ほ うが 適 切 な保 管
場 所 で あ る こ とが 多い の で す が 、 廃 棄 物 は貯 蔵 施 設 に保 管 で き ませ ん。
この ため 貯 蔵 可 能 な RIは 、廃 棄 物 とせ ず 、そ の ま ま貯 蔵 能 力 の 範 囲 で貯 蔵 す るほ うが安
全 と思 わ れ ます 。
事 業 所 が 廃 止 に な る と きは ?
承 認 外 の RIが 出 て きた ら ?
0日以 内 に RIや 汚 染 物 を撤 去 しな け れ ば な らず 、 こ の 場 合 に 限 り、
事 業 所 廃 止 の 時 は 、3
通 常 は委 託 廃 棄 で きな い放 射 性 廃 棄 物 で も 、RI協 会 が 引 き受 け る こ と とされ て い ます 。
ま た、 本 来 は 所 持 で きな い承 認 外 の RIが 発 見 され た と き も、 RI協 会 に 引 き受 け て 貰 う
こ とが 可 能 です が 、 その 経 緯 は科 学 技 術 庁 に報 告 し、 指 導 の も とに行 わ な け れ ば な りませ
ん。 この よ うな場 合 に は 、 本 学 で は科 学 技 術 庁 - の 窓 口業 務 を担 当す るア イ ソ トー プ総 合
セ ン ター に 、 至 急 連 絡 して 下 さい。
廃 棄 物 整 理 と引 き渡 しはす み や か に
廃 棄 物 の 基 準 や 分 類 方 法 は 、 しば しば 変 更 され ます 。 廃 棄 物 を長 期 保 管 す る うち に 基 準
が 変 わ っ て 、委 託 廃 棄 で きな くな る こ と もあ r
)ます 。例 えば過 去 に は 少 量 な ら α 線 放 出核
種 も廃 棄 可 能 で したが 、 現 在 は 認 め られ ませ ん。 承 認 され て い な い核 種 の 廃 棄 も難 し く、
承 認 核 種 を削 除す る と きは 注 意 が 必 要 です 。
放 射 性 廃 棄 物 や 汚 染 物 は 、 で き るだ け す み や か に 整 理 し、 処 分 す る こ とが 必 要 です 。
密 封 線 源 の廃 棄 につ い て
密 封 線 源 の 廃 棄 は 、 非 密 封 の 廃 棄 物 とは別 を手 続 きが 必 要 です 。
受 領 書 は か な らず 保 管 して お き ます 。
8
液 体 シ ンチ レー タ ー廃 さ
夜につ い て
H、1
4
C に 限 り、濃 度 の 合 計 が 1×10 3
/
∠
Ci
/mJ以 下 の 液 体 シ ンチ レー タ- 廃 液 は 、
核種 が3
本 学 で は ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター が 集 荷 し処 分 し ます が 、 これ 以 外 の 場 合 は処 分 で き ま
せ ん。
なお 、最 近 焼 却 基 準 が 改正 され 、所 定 の 手 続 き を経 れ ば 、3
2P、3
5
S、4
5
Caを含 む 液体 シ ン
チ レー タ- 廃 液 も焼 却 が 認 め られ る こ と とな りま した が 、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で は 、
まだ 承 認 を得 て い ませ ん の で 、特 に連 絡 が あ る まで は 、従 来 どお りに取 り扱 って下 さいO
共
同
利
用 機
器
一
覧
・
Ⅰ
電気 炉
○抵 抗 加 熱 炉
式 :STUSH-5
10 (シ リコニ ッ ト社 製 )
型
使 用 温 度 :6
00-1
800℃
±0.
5℃
PHD 制 御
昇 降 温 調 節 :3段 階 プ ロ グ ラム調 節 式
加 熱 容 積 :5
0mm¢×1
00mm
雰 囲 気 ガ ス置 換 可 能
共 同 利 用 :利 用 者 会 議 に よ りマ シ ン タ イ ム の 調 整 を行 って い る。
○高 周 波 加 熱 炉
型
0-400K (
精 電 舎 エ レ ク トロニ クス社 製 )
式 :G2
出
力 :2
0kW 、 ∼2
00kHz
発 振 コ イル 径 :8
0mmか
1
20mm卓
出 力 制 御 :2
0段 階 プ ロ グ ラム 式
酸 化 物 単 結 晶 引 き上 げ装 置 :
引 き上 げ速 度
0.
1-5
mm/h、 1-20mm/h
回転 数
1-1
00r
pm
共 同 利 用 :利 用 者 会 議 に よ りマ シ ン タ イ ム の 調 整 を行 って い る。
サ ン プ ル オ キ シ ダ イザ ー (
液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ンタ ー 用 )
式 :MODEL B3
06
型
TRI-CARB SAMPLE OXI
DI
ZER
燃
焼
法 :自動 トレ イ ン式
測 定 バ イア ル :容 積 2
0mg、 口径 22
mm¢ 標 準 型
試 料 サ イ ズ :6
00mg以 下
注 意 事 項 :1g 位 の 生 臓 器 は 、 不 完 全 燃 焼 に よ るチ ュー ブ の つ ま りの 原 因 とな る0
(
臓 器 の種 類 で も違 う。)
燃 焼 時 間 を で き るだ け か か らぬ よ うに凍 結 乾 燥 、 ホ モ ジナ イ ズ な ど を
実 験 操 作 に加 え る と良 い。
利 用 方 法 :使 用 前 に 必 ず 、 担 当部 門 に 、使 用 希 望 日時 を連 絡 す る必 要 有 り。(シ ンチ
レー ター な どす ぐに は 、 準 備 不 可 能 な為 )
VOL 17NO.
21
986.
9.
2
0
9
液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ン タ ー
式 :Packard 32
55
型
出
検
器 :超 高 速 同 時 計 数 回路 と加 算 回路 付 きの 高 い 量 子効 率 を持 つ バ イア ル カ リ
増倍管
測 定 方 式 :計 数 補 正 法 の 一 つ で あ るサ ン プ ル チ ャ ン ネ ル 比 法 の 計 算 が 可 能 な 完 全
独 立 2チ ャ ン ネ ル 方 式
0m /、口径 22mm¢(
ホル ダー を用 い れ ば 、ミニ バ イ ア ル も使 用 可 能 )
測 定 バ イヤ ル :容 積 2
測 定 試 料 数 :3
00個
注 意 事
項 :各 サ ンプ ル の AES値 に 対 して は 、 ス タ ン ダー ドの 補 正 曲 線 よ り作 成 し
た AES-EFF Tabl
eに よ り、 各 々 の効 率 が 求 め られ る。
利 用 方 法 :使 用 の 際 に は 、 予 約 表 に 氏 名 ・日時 ・担 当部 門明 記 の事 。
液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ン タ ー
d 3380
式 :Packar
型
出
検
器 :超 高 速 同 時 計 数 回路 と加 算 回路 付 きの 高 い量 子効 率 を持 つ バ イア ル カ リ
増倍管
測 定 方 式 :計 数 補 正 法 の一 つ であ るサ ンプ ルチ ャ ンネル比 法 の計 算 が 可 能 な独 立 3チ
ャ ンネ ル (
3
H、 1
4
C、3
2
P) 方 式 。
測 定 バ イヤ ル :容 積 2
0ml
、口径 2
2mm¢(
ホ ル ダー を用 い れ ば 、ミニ バ イア ル も使 用 可 能 )
測 定 試 料 数 :2
00個
注 意 事 項 :各サ ンプ ル の AES値 に 対 して は 、 ス タ ン ダー ドの 補 正 曲 線 よ り作 成 し
た AES-EFF Tabl
eに よ り、 各 々 の 効 率 が 求 め られ る。 (
3
H ・1
4
Cの み ,
3
2
P につ いて は 各 自測 定 )
利 用 方 法 :使 用 の 際 に は、 予 約 表 に 氏 名 ・日時 ・担 当部 門 明 記 の事 。
ウ ェル 型 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ンタ ー
式 :J
DC-761R (ア ロ カ製 )
型
器 :2′
′
× 2′
′
ウ ェ ル 型 NaI(
TJ) シ ンチ レー タ
出
検
測 定 方 式 :二種 の γ 線 を同 時 に測 定 で き る二 回路 計 数 方 式
試料 サ イ ズ・
'1
5¢×110m/m (
最大)
測 定 試 料 数 :2
00個
注 意 事
項 :試 料 の 高 さに よ り計 数 効 率 が 異 な る。
利 用 方 法 :随 時 使 用 可 、 但 し長 時 間 の 使 用 や 短 半 減 期 の RIの 測 定 な どの場 合 は千
約 す る必 要 が あ り。
参 考 資 料 :東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュー ス 5 (
3)3 (
1974)
天
秤
天 秤 の種 類 と設 置 場 所
型
名 (
会社 名)
秤
NL-2
00TPA (島 津 )
L
( 〟
)
20
0
1
00
P1
2
00 (メ ト ラ - )
1
2
0
0
H10Wt
(
B6
C20
0(
量
mg)
最 大 (g) 最小 (
〟
)
〟
)
1
60
2
0
0
0.
1
0.
1
1
0
0.
1
0.
01
設
置
場
所
3F測定室 (
3
08号 )
/
/
-4F天秤 室 (Ⅰ)
/
/
4F天秤室 (
Ⅰ
Ⅰ)
この他 に い くつ かの実験 室に天秤 が置か れて い る。
1
0
●共 同 利 用 の お 知 らせ
昭 和 61
年 度 共 同利 用 計 画
通年
昭和6
1年 4月 7日∼ 昭 和 62年 3月20日
第 Ⅰ期
1
年 4月 7日 ∼ 7月 1
8日
昭和6
Ⅰ期
第Ⅰ
昭和6
1
年 9月 8日 ∼1
2月 1
9日
Ⅰ
Ⅰ
期
第Ⅰ
昭和6
2年 1月 5日 ∼ 3月 2
0日 (申込 締 切
昭 和 61
年1
1月 2
8日)
年 度 ≪第 Ⅰ
Ⅰ期 ≫ 共 同 利 用 一 覧
昭 和 61
所
医
学
取 扱 責 任 者
部
八
木
淳
志
村
二三夫
蛋 白質 の ヨウ ド化
院
☆中
村
郎
蛋 白質 の ヨウ ド化
夫
成 長 因 子 受 容 体 チ ロ シ ン キナ ー ゼ 活 性 に つ い て の研 究
輔
メ スバ ウ ア 一 法 に よ る化 学 状 態 分 析
佐 々木
部
里
学
部
梅 脇 山 茅 涯 畑
氏
平
高 充 終 信
学
田 田 中 野 部 中
工
哲 憲 祐 高
病
属
二
研
究
課
題
免 疫 担 当 細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究
照
メ スバ ウ ア ー 効 果 に よ る磁 性 材 料 の 構 造 解 析
宏
放 射 化分 析
光
結 晶 構 造解 析
男
植 物 に よ る RIの 吸 収 移 動
五
海 産 生 物 の トレー サ ー 実 験
ホ ウ ビ シ ダ に お け る 2- ア ミノ ピ メ リン酸 及 び そ の 関
教養 学 部
秀
学
藤 井 野
洋
か
乾
斎 酒 花
☆ ☆ ☆
毎
研 研 部
土」
連 ア ミノ酸 の 生 合 成
雄
-Li合 金 中 の 放 射 化 分 析
中性 子 照 射 した Al
均
熱 水 堆 積 物 な どの放 射 化 分 析
学
腸 管 吸収
(
☆・
- -新 規 申込 、 他 は 第 Ⅰ期 よ り継 続 )
な お 、 通 年 共 同 利 用 一 覧 は Vol
.1
6, N0.4に掲 載 済
●セ ンタ ー 日誌
召和 6
1年 7月 4 日
〝
〝
〝
本省
即消 防 署 定 期 立 入検 査 (
指 摘 事 項 な し)
7月 1
8日
昭和 6
1
年 度 第 Ⅰ期 共 同 利 用 終 了
8月 1
4-16、25-30日
経 費 節 約 の ため 給 ・排 気 運 転 停 止
9月 8日
第Ⅰ
Ⅰ期 共 同 利 用 開 始
RL教 育 訓 練 の 実 施
1年 6月 1
4-25 (6日間 ) 工 学 部 原 子 力工 学 科
昭和 6
〝
〝
7月 7-1
4日
医学 部 医学科
7月 1
5-17日
第2
4回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
〝
7月 1
8日
第 18回 Ⅹ 線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
〝
9月 8 日か ら 3週 間
理 学 部 化 学科
VOL.1
7NO.21986.
9.
20
ll
●人事 消息
辞
職
(
61
. 8. 31)
事務補佐 員 (
保 健 セ ン ター 出 向 )
山岸 千 恵 子
客 員研 究 員 (
61
. 5. 1-62. 3.31)
下斗米道夫 (
川 崎 製 鉄 技 術 研 究 本 部 - イ テ ク研 究 所 主 任 研 究 員 )
●委員会 だ よ り
〇第 1回 人 事 委 員 会
昭 和 61
年 6月 1
0日 (
火)
議
題
助 手 の選 考 につ い て
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス
目
次
共通 の 言葉
高田
健三- 1
森岡
正 名 -・2
研 究紹介
鉱 物 中 の 陽 イ オ ン拡 散
セ ン ター に 勤 務 して
五十嵐
勉 -・3
TOPI
CS
チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力 発 電 所 事 故 と ヨモ ギ を試 料 とす る
小泉
環境放射能 の測定
好 延へ 佐 々 木 秀 樹 ・
・
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講演会報告
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学 内 Rl管 理 メ モ
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放 射 性 廃 棄 物 の トラ ブ ル を避 け る ため に
共 同利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ
共 同利 用 の お知 らせ
セ ン ター 日誌
人事 消 息
委 員会 だ よ り
編集後記
毎 号 の こ となが ら、 お 忙 しい時 間 を さ い て、 原稿 や 記 事 をお 寄 せ 下 さ った方 々
に厚 く御 礼 申 し上 げ ます 。 巻 頭 言 で 高 田先 生 が 提 言 して お られ る 「共 通 の 言 葉 」
に は 私 も大 賛 成 です 。毎 日、た くさん の垂田夏物 が 配達 され ます が 、この セ ン ター ニ ュ
ー スは す ぐ紙 屑 箱 に い か ず 、 ど こか 読 ん で下 さ るか 、 で きれ ば 、 綴 穴 もあ け て あ
ります の で 、 保 有 して御 利 用 い た だ け る よ う努 力 した い と思 って お ります 。
チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力 発 電 所 の事 故 か ら早 く も 5 カ月が た ち ます が 、 その 波 紋
は 国 の 内外 で ます ます 拡 が って行 く と思 わ れ ます 。 私 達 は 当事 者 を非 難 す るの で
な く、 この 不 幸 な 出 来事 を人類 が お こ した一 事 故 と考 え将 来 に生 か した い もの で
す 。 本 号 に は 、 この事 故 の 後 、 日本 で も地 表 近 くで大 気 の放 射 能 汚 染 が 、 どこ に
で もあ る植 物 を使 っ て検 出 され た興 味 深 い報 告 が載 って い ます 。
(
畑 中信 一 )
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュー ス
〒 11
3 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号
VOL.17.NO.2 1
986年 9月20日発 行
編集発行 人 古森 利信
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 (
812)211
1 内 線 2881
東京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター
VOL.
1
7NO.
3 1986.12.20
R I雑 感
大
岳
望
銀 杏 並 木 が色 づ く頃 に な る と、毎 年私 は あ る ドラマ チ ックな実験 を思 い 出す 。 も うかれ
これ 1
0数 年 前 に な る と思 うが 、 まだ建 って 間 もない ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-で 、 サ リノ
マ イ シ ソ とい う新 しい抗 生 物 質 の ラベ ル実験 を行 った。 当然 の ことなが ら、微 生物 の培養
設 備 が あ るわ け もない の で 、恒 温 槽 振 盤機 を持 ち込 み 、坂 ロ コル ベ ンで 72時 間培 養 を行 っ
y
l
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Z
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b
u
sは 、実 に温 度 の変化 に敏
た 。 と ころが 、 この サ リノ マ イ シ ソの生 産 菌 St
感 で 、坂 ロ コル ペ ソの肩 の 一 部 が空 中 に露 出 した だ け で抗 生物 質 の生 産 が 1
/10以下 に低 下
した。 やむ な く、 コル ペ ソの肩 に布 を巻 き、温 度 の調節 、水 の流 量 、 アイ ソ トープ投 与 の
0数 回予 備 実験 を繰 り返 して 、 い よい よ本 番 の実験 を行 う時 にな った。 サ
タイ ミソ グな ど1
リノマ イ シ ソの作 用機 作 、生体 内の分 布 や安 定 性 を調 べ るた め には か な り比 活 性 の高 い ラ
0mCiの 1
4
C - プ ロ ビオ ソ酸 ナ トリウム
ベ ル化 合物 を作 らね ば な らない の で 、 一 回 に数 1
00万 円相 当か) を取 り込 ませ るので あ る。 そ の成 否 は 、何 が 欠 け て も約 1
00万 円が
(
約1
パ ー に な り兼 ね ない ので 本 当に祈 る よ うな気持 ちで あ った 。幸 い に この実験 は成 功 し、 サ
リノマ イ シ ンは 今 、全世 界 で ニ ワ トリの コ クシ ジ ウム症 や 大 家 畜 の飼 料 添加 剤 に使 わ れ て
い る。
ラジオ ア イ ソ トー プな く して 、今 日の科学 の発 展 は あ り得 ない。 しか し、東 大 か ら出発
した この よ うな ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-が全 国 に 出来 る まで 、わ れ わ れ は 往 々に して ア
イ ソ トー プの取 り扱 い が放 慢 に流 れ が ちで あ った。 これ か ら先 、何 百 年 、何 千 年 に お よん
で 、 ます ます使 う量 は もち ろ んの こと、使 う核 種 も増 えて 行 くこ と と思 わ れ るか ら、 ア イ
ソ トー プ総 合 セ ソ タ-の もつ役割 は 、極 めて重 要 な もの と言 わ なけ れ ば な らない。 少 な く
と も、わ れ わ れ の 日常 生 活 と地 球 の安 全 を守 る うえで は 、 そ の存 在 意 義 は極 めて大 きい も
の で あ る。
今 日も私 の部 屋 の人 達 が 、 い ろい ろお世 話 に な って い る。 美 し く色 づ い た銀 杏 の木 立 を
眺 め なが ら、私 は今 日も黙 々 とサ ー ビス業務 に就 い て お られ る職 員 の方 々に 、深 い感 謝 の
念 を禁 ぜ ざるを得 ない。
(
応 用 微 生物 研 究 所 第 6研 究 部 )
2
海水 中 の ウ ラン ・トリウム系 列 核 種 の
放射非平衡
1
.
野
崎
義
行
天 然 ・人 工 を問わ ず放射 性 同位体 は海 洋 の研 究 に広 く応 用 され て い る。 堆 積 物 、 マ ソ ガ
ン ノ ジ ュール 、 貝殻 な どの 年代 測定 や 、海 水 の循 環 ・混 合 の トレーサ ーに種 々の放射 性核
種 が用 い られ て い るの が よい例 で あ る
。
こ こで は海 水 中 の U/
Th系 列核 種 の非 平衡 が 、海
洋 中 の どの よ うな現 象 に よ って引 き起 こされ るか に焦 点 を しぼ って 著者 の研 究 の一部 を紹
介 しよ う。
図 1に示 す よ うに U/Th系 列 には 、 半減 期 と化 学 的性 質 の異 な る核 種 が存 在 す るが 、最
も多 い 2
3
8
U の場 合で も2.
5dpm/R程 度 で あ る 。 他 の娘核 種 や 2
3
2
Th、2
3
5
U系 列 の核 種 は 、
これ よ り低 い濃度 で あ るか ら、そ の放 射能 を精 度 よ く測 定 す るには 、比較 的 多量 の海 水 か
ら分 離 濃 縮 を行 う必 要 が あ る。 従 って 、分 析 法 の改 良 と と もに海 水 中 の U/Th系 列 核 種 の
非 平衡 分 布 が 明 らか に な って きた と言 って よい。 その研 究 の歴 史 は比較 的浅 く、1
9
7
0年代
の大 型 海 洋 研 究 、 GEO SECS (
地 球 化 学 大 洋 縦 断 計 画 ) か ら本格 化 し、 まず 2
2
6
Ra、
2
2
2
Rn、2
O
pb、2
O
poの詳 細 な分 布 が 明 らか に な った 。 そ れ らの核 種 の測 定 には 、数 Aか ら
202程 度 の 海 水 が必 要 で あ るが 、 この程度 の量 の海 水 は 302の ニ ス キ ソ採 水器 を用 いて比
較 的 容 易 に行 え る し、船 上 や実験 室 で の取 り扱 い も著 しい 困難 を伴 わ ず にす む 。
図 1 海洋 中 の ∪/Th系列 核 種 の挙 動 を示 す模 式 図
3
VOL.
1
7NO.
31
986.
12.
20
しか しRaよ りも原子番 号 の大 きい 2
2
7
Ac、2
3
0
Th、2
3
paな どについては 、 も う 1桁 多い 2(
泊2
程 度 の海 水 が そ の測 定 に必 要 で あ る。 こ うな る と採 水 方法 か らそ の海 水 の処 理 方法 まで 、
全 て の 面 で ス ケ ー ル を 大 き く しな け れ ば な らな い 。 幸 い 東 京 大 学 海 洋 研 究 所 で は 、
G EO SEC S計 画 に呼応 して 1
4
Cや 9
0
Sr、 1
3
7
Csな どを測定 す るた め に 2502の大 量 採 水
器 を開 発 し、研 究 船 白鳳 丸 で実 際 の使 用 実績 を積 み重 ね て きた 。 そ の経 験 を もとに 同 じ試
料 か ら1
981年 には 2
3
0
Thl
'
、1984年 に 2
2
7
Ac
2
)
お よび 1985年 に 2
3
1
pa3
)
の鉛 直 分 布 を測定 す る こ と
に世 界 に先 駆 け て成 功 し、 U/Th系 列核 種 の非 平衡 分 布 の 全貌 を解 明す る ことがで きた 。
U/Th系 列核 種 は 、天 然 に存 在 す る もの で あ るか ら、海 洋 で の分 布 は定 常 状 態 に あ る と
考 え られ る。 従 って親 核 種 よ り過 剰 に存 在 す る場 合 は 、 そ こに何 らか の供 給 が あ る ことに
な る。 例 えば 、海 洋 表層 で 2
川pbや 2
2
8
Raが過 剰 に存 在 す るが 、2
1
0
pbは 大 気 中 の 2
2
2
Rnか ら生
まれ た もの が 降下 して 、 2
2
8
Raは沿 岸 堆 積 物 中 の 2
3
2
Thか ら生 じた もの が海 水 に溶 出 して 過
剰 を もた ら して い る。 従 って海 洋 表層 に濃縮 して い る微 量 元 素 の供 給 源 を さ ぐる よい指 標
とな る 。 また深層 水 には 、海底 か ら溶 出 して くる 2
2
8
Raや 2
2
7
Acが過剰 に存 在 し海 水 の循 環 ・
混 合速 度 を知 る手 が か りを与 えて い る。
一 方 、粒 状 物 との反 応 性 が 高 く親核 種 よ り少 ない核 種 も多 く、 そ の挙 動 は微 量 元 素 の 除
去 過 程 の研 究 に役 立 って い る。 Th、Pa、Pb、Poな どの核 種 は 、粒 状 物 の ス キ ャペ ソ・
ジン
グに よ って 202
00年程 度 の速 さで海 水 か ら除 去 され て い る。 最 終 的 に は堆 積 物 -移 行 す る
が 、最 近 同 じ海 水 に起 源 を も つ 2
3
0
Thと 2
3
paで も、そ れ ぞれ 異 な った堆 積物 に濃縮 して い
る こ とが 明 らか に な った4
)
。 深 海 堆 積 物 に濃 縮 して い る微 量 元 素 の 由来 を さ ぐる うえで も
役立 つはずで あ る
。
○引用 文 献
1)Noz
aki
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,Y.
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2)Noz
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,
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0,48
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3)Noz
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,
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,1
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(
1
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85).
4)Yang,
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,Y.
Noz
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uda.,Ge
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5
0,81
89(
1
9
86).
(
海 洋 研 究 所 海 洋 無 機 化学 部 門 )
学内
Rl管 理 メモ
放 射 性 廃 棄 物 の集 荷 中止
日本 ア イ ソ トープ協 会 (
R I協 会 ) は 、放 射 性 廃 棄 物 (R I廃 棄物 ) の貯 蔵 施設 が満 杯
(
99.
7% )とな っ て しま った た め 、 しば ら くの問 、 R I廃 棄物 の集 荷 を 中 止 す る方 針 と伝
え られ て い ます 。
R I廃 棄物 は 、す で に ご承知 の よ うに、現 在 は R I協 会 が集 荷 した 1/ 3- 1/ 4 しか
処 理 され ず 、 未処 理 分 約 1
0,
000本 (
2002 ドラム缶換 算 ) が毎 年 増 え続 け な が ら、 そ の ま
ま保 管 され て い るの が現 状 です 。 R I協 会 は 、岩 手 県滝 沢村 の ラジオ メデ ィ カル セ ン ター
「滝 沢 研 究 所 」に おけ る医療 用 R I廃 棄物 の処 理 計 画 を進 め る一 方 、研 究用 の R I廃 棄物 に
つ いて も計 画 を練 って い る と伝 え られ 、集荷 の 中止 は計 画 の遅 れ に よ る一 時 的 な もの と思
わ れ ます が 、楽観 は許 され ませ ん。
R I廃 棄物 は 、 もち ろ ん一般 の ゴ ミと して 棄 て る ことはで き ませ ん。
4
研 究 者 な らび に R I管理 担 当者 の方 々は 、万 一 の集荷 中止 に備 え、 氏 I廃 棄物 の量 を減
らす よ うに協 力 して下 さい。
例
(
1)使 い捨 て 器 具 は 、 な るべ く使 用 を ひ か え る。
使 用 の場 合 、再 生 す るか 、洗浄 して 汚染 の ない こ とを確 か め一般 の ゴ ミと して 棄 て る。
(
2)半 減 期 の短 い R Iは 、 しば ら く保 管 して 減 衰 させ て か ら処理 す る。
(
3)面 積 の広 い もの 、容積 の大 きな もの は 、 汚染 の あ る部分 だけ を R I廃 棄物 とす る。
(
4)保 管 廃 棄 設 備 には 、棚 を設 け るな どスペ ー スを有効 利用 す る方 策 を講 じる。
R I廃 棄物 の 入 って い な い空 容 器 は 、保 管 廃 棄 設 備 に入れ る必要 は な いの で 、 別 に保 管
す る。
セ ン ター に勤 務 して
佐 々木
秀
樹
私 が ア イ ソ トー プセ ン ター に勤 務 して 、 1年 半 が過 ぎ よ うと して い ます 。 今 思 えば大変
短 く感 じます 。 昭 和 60年 5月 1日よ り、 セ ン ターの物理 部 門 の技 術 補 佐 員 と して勤 務 す る
ことに な った 当時 、 まず初 日に、 セ ン ターの様 々な実験 装 置 を見学 させ て も らい ま した。
説 明 を受 け て い る うち に段 々 と、意識 が 薄 らい で い く自分 を感 じま した。 なぜ な ら、私 の
よ うな未 熟 で 不 器 用 な人 間 が 、は た して この よ うな装置 を使 い こなせ る よ うに な るので あ
ろ うか 、 とい う気持 ちで頭 が い っぱ い に な った のです 。 案 の定 、私 は現在 の仕 事 に慣 れ る
の にず い ぶ ん か か りま した 。 しば ら くの間 は 、 も う失 敗 の連 続 で皆 様 に も大 変 迷 惑 をかも
す
ま した 。 定 刻 に な って セ ソ タ-を 出 る時 な どは 、神経 が ぐった りして 、今 日も一 日終 わ っ
た とい う安 堵 感 の た め にか 「ふ っ-」 とた め 息 を つ いて いた もので した。 今 で は そ の頃 を
結 構 懐 か し く思 って い ます 。
さて 、私 の仕 事 と して は物 理 部 門 の小 泉 さんの仕 事 の補佐 です 。 そ の 中で い くつ か主 な
もの を上 げ ます と、 まず 部 門 で所 有 す る 4台 の Ge(
Li
)半 導 体 検 出器 と 、Si(
Li
)半 導 体 検
出器 の 管 理 で す 。 毎週 毎週 そ れ ぞ れ に、液 体 窒 素 を絶 やす ことな く補 給 しなけ れ ば な らな
いの で す 。 も し 1回で も絶 や す よ うな事 が あれ ば 、 た ち まち何 千万 円 とい う装 置 が一 瞬 の
うち に だ め に な るか と思 うといつ も緊張 し、 そ して 、 自分 の責任 の重 大 さを ひ しひ しと感
じます 。 そ れ か ら、 そ の装 置 を使 い に来 られ る共 同利 用 者 の方 々が 、 円滑 に測 定 が で きる
よ うに お手伝 い 等 します 。様 々な学 部 、及 び研 究 所 の方 々か ら内容豊 富 な良 い話 しを聞 か
され 、 い ろい ろ と勉 強 にな る事 が 多い の です 。 また年 に 4回行 われ る 氏 I実 習 で使 用 され
る p-3
2や S-35な どの線 源 作 りや 、 テ キ ス ト作 りの お手伝 い を して い ます 。 自分 で手 が
け た線 源 や テ キ ス トを 、教 職 員 と学 生 や 院 生 の方 々が使 われ る と思 うと、 とて もや りが い
の あ る仕 事 とい う実感 が します 。
仕 事 以 外 で は 、東 大 職 員 に よる レク リェ- シ ョソで ス ポー ツを楽 しませ て も らって い ま
す 。 勝 負の 方 は あ ま り関心 で きる結 果 は得 られ ませ んで した が 、 セ ン ターが 連 合 して 出場
す るの で他 の部 局 の 人達 と も知 り合 うこ とが で きて とて もい い思 い 出 とな る ことで しょう。
さて 、 セ ン ター に 1年 半勤 め ま した が 、 この期 間 とい うものは 、2
2年 間 の私 の人 生 の 中
で最 も充 実 した 期 間 で あ った よ うに思 い ます 。 また 、私 に様 々な知 識 と、視 野 の広 が りを
授 け て くだ さ った方 々 には感 謝 の気持 ちで 一 杯 です 。 これ か らもそ の気持 ち を忘 れ ず に頑
張 って い こ うと思 って お ります。
(ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター)
5
VOL.
17NO.
31
986.
12.
20
T
O
P
I
C
S
太 平 洋 の サ ケ と大 西 洋 の サ ケ
平
野
哲
也
この 7月 か ら 9月 にか け て 、文 部 省短 期 在 外 研 究 員 と して 、 カナ ダお よび フ ラソス を訪
問 す る機 会 を得 た。 は じめ に滞 在 した のは 、 カナ ダ、 バ ソ クーパ ー島 の ナ ナ イモ とい う町
に あ る国立 水 産 研 究所 で あ る。 日本 で サ ケ とい うと主 に シ ロサ ケの ことで あ るが、 この あ
た りは フ レイ ザ -川 の河 口に近 くシ ロサ ケ以外 に 、 ギ ソザ ケ、 マ ス ノス ケ (キ ン グサ ーモ
ソ) 、 ベ ニ ザ ケ、 カ ラフ トマ スな ど各種 の サ ケが豊 富 に とれ る所 で あ る。 旧友 の ク ラー ク
博 士 とサ ケの 回遊 に関す る生 理 学 的 な基礎 研 究 を行 うことが主 な 目的 で 、 ア イ ソ トー プに
直接 関係 す る仕 事 で は な い。 最 近 、わ れ われ は脳 下 垂体 の成 長 ホル モ ソは 、成 長 を促 進 す
るのみ で な く、サ ケ が海 水 に適 応 す る際 に重 要 な物 質 で あ る とみ て い る。 つ ま りサ ケが北
洋 で大 き くな るのは 、単 に餌 が多 いためだけでは ない ら しい。 そ こで ナ ナイモ において種 々
の条 件 下 で飼 育 した各種 の サ ケ を海 水 に移 し、血 液 を経 時 的 に採 取 して 、成 長 ホル モ ンを
ラジオ イ ム ノア ッセ イに よ り測 定 す るた め に血 清 を 日本 に送 り届 け た。 ちなみ に 同研 究所
は 10 0人 を こえ るス タ ッフが い るに もか かわ らず 、 ア イ ソ トープ施 設 を持 って い ない。
欧 米 各 国で は 、 目下 ノル ウェ ー産 の大 西 洋 サ ケが市 場 に 出 まわ って い る。 大 西洋 には 、
ニ ジマ ス に近 縁 の 、い わ ゆ る大 西 洋 サ ケが一種 い るのみ で 、 これ を 日本 の - マ チ と同様 に
海 水 中 の網 い けす で養 殖 し、季節 を問 わ ず 出荷 して い る。 この サ ケの 高 い市 場 価値 に 目を
つ け 、 カナ ダの太 平 洋岸 で も、大 西 洋 サ ケの海 水 養 殖 の試 み が は じめ られ て い る。 カナ ダ
お よび米 国で は サ ケの資 源 を確 保 す るた め に、 日本 で行 って い る人工 卵字化 、放 流 のみ で は
な く、 自然 の川 に おけ るサ ケの産 卵 床 、 つ ま り自然 環 境 を保 護 す る こと も重 視 して い るの
で あ るが 、や は り経 済 とい うの は 、 ど この 国で も優 先 す る もの ら しい。
8月 の後 半 に、 フ ラソスの ブル ターニ ュ地 方 の レソ ヌに あ る国立 水 産 研 究 所 に、や は り
年 来 の共 同研 究者で あ る、 プル ネ博 士 を訪 れ た。 ここには海 洋研 究所 に おいて 2年 半 の間 、
サ ケの成長 ホル モ ンの研 究 を して いた英 国人 の ボル トソ博士 が、 この 6月か ら移 って い る。
彼 は身 長 2メー トル近 い 大 男 で 、 当時 や は りわれ わ れ の研 究 室 にい た 米 国人 の コ- リー博
士 共 々、海 洋 研 の ア イ ソ トー プ室 の ス リッパ が全 く足 に合わ ず 困 った ことが あ る。 彼 らの
主 な研 究 材料 は 、 ニ ジマ ス と大 西 洋 サ ケで あ るが 、 フ ラソスで は逆 に米 国 の太 平洋側 か ら
ギ ソザ ケを移 入 して 、海 水 中で の養殖 を試 みて い る。 ここで は ボル トソ君 が 中心 に な って 、
成 長 ホル モ ソ と海 水適 応 の研 究 をや って い るので 、 今後 の共 同研 究 計 画 、 お よびわ れ わ れ
と重 複 して い る実験 の調 整 を行 った 。
多 くの方 々が御 承 知 の よ うに 、 日本 で もシ ロサ ケ お よび サ ク ラマ スの人 工 養殖 に力 を注
ぐ他 に、 米 国 、 カナ ダか らギ ソザ ケ お よび マ ス ノス ケの卵 を輸 入 して 、そ の養 殖 が試 み ら
れ て い る。 大 西 洋 サ ケ も考 慮 され て い る ら しい。 と ころで帰 国 した ら、 ノル ウェ ー とア イ
ス ラ ソ ドの研 究者 か ら共 同研 究 の た め来 日 した い とい う手 紙 が届 い て いた。 この頃 は サ ケ
も研 究 者 も洋 の東 西 を問 わ ず 、 あ るい は大陸 を越 えて 回遊 とい うか 、往 来 して い る よ うで
あ る。 人 は と もか く、 サ ケが これ ほ ど大 き く回遊 して も良 い ものか ど うか 、 そ の 回遊 の生
理 学 的 な機 構 が 、 あ ま り判 って い ない だ シ
ナに一寸 心 配 で もあ る。
(
海 洋 研 究 所 海 洋 生 物 生理 部 門)
6
共同
利
用 機
器 一
覧
・
ⅠⅠ
ゲ ル マ ニ ウ ム半 導 体 検 出装 置
この 放 射 能 測 定 装 置 は 下 記 の とお り 4 シス テ ム あ る。 装 置 は低 レベ ル測 定 装 置 2シス テ
ム、 中 レベ ル 測 定 装 置 2 シ ステ ム に区分 され て い る。 各装 置 には個 別 の性 能 と特徴 が あ り、
研 究 の 内容 に応 じて 区 分 して い る。
○低 レベ ル 半 導 体 検 出装 置
式 :(
NAI
G社 製 )
型
検
出
器 :高純 度 G e、 シ リコ ソサ ー フ ェスバ リア
検 出器 特 性 :高純 度 G e、検 出効 率 1
8% 、分 解 能 1.
9ke
V
シ リコ ンサ ー フ ェスバ リア、 2個 の検 出器 サ イ ズ 1
00mm2、1
000mm2、
2ke
V、24ke
V
分解 能2
測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル 測 定 に よ る核 種 分 析
遮
蔽
体 :鉛 1
0
cm、鉄 5cm、 鋼 2cm、 ア ク リル 1c
m
測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル )
デ ー タ処 理 :マ イ ク ロ コソ ビュー タPC9
801F、 - - ドコ ピー5i
n2DD
注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 で あ る こと。 天 然 放 射 性 核 種 と環 境 放 射
能 な どの低 レベ ル 測 定 装 置 で あ る。 放 射 化 武 料 な ど放 射 能 レベ ル の 高 い試
料 は原 則 と して 中 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム検 出装 置 を利 用 す る。
利 用 方 法 :各 共 同利 用 期 間 の 開 始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ソ
タイ ム会 議 で そ の期 間 の 予 定 を決 め る。 な お 、 シ リコソサ ー フ ェスバ リア
検 出器 の み の利 用 も可 能 。
○低 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム半 導 体 測 定 装 置
式 :(
CANBERRA 社 製 )
型
検
出
器 :G e (L i)
検 出器 特 性 :検 出効 率 21
% 、 分 解 能 2.
1
ke
V
測 定 方 式 :エ ネル ギ ー ス ペ ク トル測 定 に よ る核 種 分 析
遮
蔽
0cm、鉄 5cm
体 :鉛 1
測 定 回 路 :PHA (8Kチ ャネル )
デ ー タ処 理 :PHAの ソフ ト& マ イ ク ロ コ ソ ビ ュー タPC8
0、 - - ドコ ピー5i
n2D
注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 、 天 然 放 射 性 核 種 と環 境 放 射 能 な どの低
レベ ル 測 定 装 置 で あ る 。 放 射 化 試 料 な ど放 射 能 レベ ル の高 い試 料 は原 則 と
して下 記 の ゲ ル マ ニ ウム検 出装 置 を利 用 す る 。
利 用 方 法 :各共 同利 用 期 間 の 開 始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ソ
タイ ム会 議 で そ の期 間 の 予 定 を決 め る。
○中 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム半 導 体 測 定 装 置 - Ⅰ
式 :(
NORTHENSCI
ENTI
FI
C社 製 )
型
検
出
器 :G e (L i)
検 出器 特 性 :検 出効 率 6.
3% 、分 解 能 1.
9ke
V
測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル 測 定 に よ る核 種 分 析
遮
蔽
m
体 :鉛 5c
測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル )
デ ー タ処 理 :マ イ ク ロ コ ソ ビ ュー タPC8
0、 - - ドコ ピー5i
n2D
VOL.
1
7NO.
31
986.
1
2.
20
注 意 事 項 :放 射 能核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 。 放 射 化 試 料 な ど放 射 能 レベ ル の 高 い試
料 を対 象 とす る。
利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月) に利用 者 が参 加
す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場
合 は装 置利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に予 約 で き る。
○中 レベ ル ゲル マニ ウム半導 体 測 定 装 置 - I
I
式 :(
NORTHERNSCI
ENTI
FI
C社 製 )
型
検
出
器 :G e (L i)
検 出器 特 性 :検 出効 率 1
0.
8% 、分 解 能 2.
5ke
V
測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル測 定 に よ る核 種 分・
析
遮
蔽
体 :鉛 ブ ロ ック
測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル)
デ ー タ処理 :マ イ ク ロ コソ ピー タPC8
0、 ハ ー ドコ ピー5i
n2D
注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分析 を 目的 とす る試 料 。放 射化 試 料 な ど放 射 能 レベ ルの や や 高
い試 料 。
利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加
す るマ シ ン タイ ム会議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場
合 は装 置 利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に予約 で きる。
シ リコ ン リチ ウム半 導 体 検 出器
式 :(
NUCLEAR SEMI
CONDUCTOR社 製 )
型
検
出
器 :S i (L i)
検 出器 特 性 :検 出器 窓 厚 1mi
l
s、分解 能 1
60e
V
測 定 方 式 :ガ ンマ線 励 起 蛍 光 Ⅹ線 分 析 お よび 、 エ ネル ギ ー スペ ク トル測 定 に よ る低 エ
ネル ギ ー ガ ソマ線 放 出核 種 分 析
励 起 ガ ソマ線 :2
4
1
Am
遮
蔽
l
OOmCi
密 封線 源
体 :鉛 、 ア ク リル
測 定 回 路 :PHA (1Kチ ャネル)
デ ー タ処理 :マ イ ク ロ コン ピュー タPC8
0、ハ ー ドコ ピー5i
n2D
注 意 事 項 :放 射 線 被 ば くに留 意 す る。 粉体 状 の試 料 は測 定 で きない。
利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加
す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場
合 は装 置 利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に随 時 予約 で き る。
2汀ガ スフ ロー カ ウ ンター
型
検
式 :Al
okaSC5 自動 試 料 交換 装 置 付
出
試
器 :Wi
ndowLe
s
s GM 検 出器
G :2.
5c
pm
B
料
数 :3
0個
デ ー タ処 理 :プ リソ トのみ
注 意 事 項 :Wi
ndowLe
s
sGM 検 出器 の た め検 出効 率 は 良 い が 、十 分 に乾 燥 した試 料 で
ない と測 定 が 困難 。
利 用 方 法 :利用 1週 間 前 に 申込 む。
7
8
液 体 シ ン チ レー シ ョン カ ウ ン タ ー
ー TRトCARB 2
0
00CA/
LL一
遠
藤
正
志
昭和 6
0年 に微 弱 放 射 能 (β線 )測 定用 と して整備 され た液体 シ ソチ レー シ ョソ カ ウソ タ一
m1
CARB2
000CA/LL (米 国パ ッカ ー ド社 製 ) に つ い て紹 介 します 。
装 置 外 観 を写 真 に示 します 。
1.機 器 構 成
検 出部 、 サ ソプ ル チ ェ ソ ジ ャー、 パ ル ス ア ナ
ライ ザ ー 、 ス ペ ク トラム ア ナ ライザ ー等 か らな
I
BM P
る本 体 及 び パ ー ソナ ル コ ン ピ ュ ー ター (
C)、 フ ロ ッ ピ ー デ ィス ク装 置 (5 イ ソ チ ) 2
台 、 キ ャ ラ ク ター デ ィス プ レイ 、 ドッ トプ リソ
タ- (
80カ ラム) 等 か らな る制 御 部 、 出 力 部 で
構 成 され る
。
2.機 能
(
1)コ ソ ピ ュー ター に よ る制 御
サ ソプル チ ェソジ ャーの制 御 、測 定 条件 の設定 、 デ ー タ出 力の フ ォーマ ッ ト編 集等種 々
の機 能 を パ ー ソナル コ ソ ピ ュー ター に よ り行 う。
(
2)低 レベ ル カ ウ ソ ト機 能 (
LL機 能 )
三 次 元 ス ペ ク トラム解 析 に よ り、 β線 放 出核 種 か らの ス ペ ク トラム とバ ック グ ラ ウ ソ
ドの パ ル ス とを 区別 し、 さ らに バ ック グ ラ ウ ソ ドの カ ウ ソ トを低 くす る。
(
3)効 率 トレー サ 一法
β線 又 は β線 ・ γ線 放 出核 種 を 含 む 試 料 の放 射 能 を効 率 トレーサ ー法 に よ り算 出す る
こ とが で き る 。
(
4)そ の他
試 料 の ス ペ ク トラム の表 示 、 クエ ソチ ソ グ補 正 、 DPM換 算 等 が 可 能 で あ る 。
3. 性 能
計 数 効 率 及 び バ ック グ ラ ウ ソ ド
Que
nc
hedSt
andar
d (パ ッカ ー ド社 製 ) に よ り求 め た 3
H及 び 1
4
Cの計 数 効 率 を表 1に、
Bac
kgr
oundSt
andar
dを測 定 した結 果 を表 2に示 す 。
表 1 計数効 率
Opt
i
mum ユ
H
Ef
f
i
c
i
e
nc
y 67.
5%
表2
nuc
l
i
de
バ ック グ ラ ウ ソ ド
LL 払血gr
o
und Ef
f
i
c
i
e
nc
y
(
c
pm)
(
V
Fi
gur
占ofme
r
i
t
(
E2/
B)
}
H
OFF
ON
1
2.
0
4.
3
8
6
5.
7
6
2.
6
8
9
5
H
C
OFF
2
0.
7
9
5.
8
44
3
36
0
(ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター)
9
VOL.
1
7NO.
31
986.
1
2.
2
0
● 共 同利用 のお知 らせ
昭 和 61
年 度共 同利 用 計 画
通
年
第 Ⅰ期 、 第 Ⅰ
Ⅰ期 、 お よび 第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 を通 じて の 全 期 利 用
第 Ⅰ期
昭 和 61
年 4月 7 日∼ 7月 1
8日
第Ⅰ
Ⅰ期
昭 和 61
年 9月 8 日∼1
2月 1
9日
第Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期
昭 和 62
年 1月 5 日∼ 3月 2
0日
昭 和 61
年 度 ≪第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期≫ 共 同利 用一 覧
所
介
二三夫
哲
高 充 終 敏 信
部
雄
祐 高
学
部
柳
村 村 島 平 田 田 中 野 部 村 中
学
院 院 部
農
学
病 分 工
理
部
研
取扱責任 者
属
学
志 中 小 氏 梅 脇 山 茅 渡 西 畑
☆
☆
医
究
課
題
免 疫 担 当細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究
蛋 白質 の酵 素 的 R I標識
郎
蛋 白質 の ヨ ウ素 化
至
成 長 因 子 の 作 用 機 序 に 関 す る研 究
輔
メス バ ウア ー ス ペ ク トロ メ トリー に よ る状 態 分 析
照
メス バ ウア ー効 果 に よ る磁 性 材 料 の構 造 解 析
宏
放射化 分析
光
結 晶 構 造 内 イ オ ソ分 布
男
植 物 に よ るRI
の 吸収 移 動
五
海 産 生 物 の トレー サ ー実 験
英
Ratに お け るMe
l
anoi
di
nsの 消 化 吸 収 に つ い て
ホ ウ ビシ ダに お け る2ア ミノ ピ メ リソ酸 及 び そ の 関 連
教 養 学 部
野 井
花 酒
部 研
学 洋
薬 海
ア ミノ酸 の 生 合 成
学
晴 乳 塀 細 胞 に お け る物 質 透 過 性 の 解 析
均
熱 水 堆 積 物 な どの 放 射 化 分斬
(
☆ ・ ・ ・新 規 申込 、他 は 第 Ⅰ
Ⅰ期 よ り継 続 )
.
1
6,
N0.
4に掲 載 済
な お 、 通 年 共 同利 用 一 覧 は Vol
●図書室か らのお知 らせ
ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ- 図 書 室 に お い て 最 近 新 し く受 け 入 れ た 図 書 は下 記 の とお りで
す 。 ど うぞ ご活 用 下 さい 。
<書 名 :著 者 名 . 出版 社 . 出版 年 >
学 術用 語 集
-化 学 編 一
増 訂 2版 :文 部 省 , 日本 化 学 会 編 . 南 口二
堂 .1
986
〟
一計 測 工 学 編 - :文 部 省 , 計 測 自動 制 御 学 会 編 . コ ロナ社 . 1
983
〟
一原 子 力 工 学 編 - :文 部 省 , 日本 原 子 力 学 会 編 . 日本 原 子 力 学 会 . 1
984
〟
一植 物 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図書 .1
981
〟
一 図書 館 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図書 編 . 大 日本 図書 . 1
981
〟
-動 物 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図 書 .1
984
〟
一物 理 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図 書 .1
985
個 体 と地 球 の レオ ロ ジ ー
- Rh
e
ol
ogyofSol
i
dsandoft
heEar
t
h- :唐 戸 俊 一 郎 , 鳥 海
光 弘 編 . 東 海 大 学 出版 会 . 1
986
初 心 者 か らエ キ スパ ー トまで の す ぐ役 立 つ OA用 語 事 典 :成 瀬 潤 行 編 . 旺 文 社 . 1
985
新 用 字用 語辞 典
-NH K編 - :日本 放 送 協 会 編 . 日本 放 送 出版 協 会 . 1
986
放 射 性 医 薬 品 基 準 - ソ ドブ ック (
体 外 診 断 用 放 射 性 医 薬 品 指 針 付 ) :日本 ア イ ソ トー プ協
会編 .丸善 .1
986
1
0
放 射 性 同位 元 素 等 に よ る放 射 線 障 害 の 防 止 に 関 す る法 令 集
-1
986年 4月 版 - :日本 ア イ
ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1
986
放 射 線 施 設 の 火 災 ・地 震 対 策 :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1
985
や さ しい 放 射 線 とア イ ソ トー プ :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1
986
ラジオ ア イ ソ トー プ密 封 線 源 とそ の取 扱
一改 訂 5版 - :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 .
1
986
I
CRPPubl
i
c
at
i
on40- 大 規 模 放 射 線 事 故 の 際 の 公 衆 の 防 護
(
計 画 の た め の 原 則 ) - :日
986
本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1
I
CRPPubl
i
c
at
i
on42-I
CRPが使 用
して い るお もな概 念 と量 の用 語 解 説 - :日本 ア イ ソ トー
986
プ協 会 編 . 丸 善 . 1
I
CRPPubl
i
c
at
i
on43- 公 衆 の 放 射 線 防 護 の た め の モ ニ タ リソ グの 諸 原 則 -
:日本 ア イ ソ
986
トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1
● セ ンター 日誌
昭 和 61
年1
0月 2, 3 日
放 射 線 安 全 管 理 者 及 び 放 射 線 安 全 管 理 実 務 担 当者 の た
めの研 修 (
主催
国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ソ タ一、於
京都 大学 )
11月 25日
5名 見 学
農学 部農業 生物 学科学 生2
12月 19日
第Ⅰ
Ⅰ期 共 同利 用 終 了
R l教 育 訓 練 の 実 施
年 9月 11日∼1
0月 1日
昭 和 61
理 学 部 化 学 科 3年 生
1
0月 6, 7日
4回 R Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
第2
1
0月14日∼11月 4 日
農 学 部 農 芸 化 学 科 3年 生
1
2月 8, 9日
第2
5回 R Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
1
2月 12日
0回 Ⅹ線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会
第2
● 人事 消 息
○採 用 (
61.
1
0.1)
事務 補佐 員
鈴木
陽子 (
業 務 掛 ・保 健 セ ソ タ - 出 向)
○非 常 勤 講 師 (
61.
1
0.1-62.3.
31)
井野
博満 (
生研 教授 )
小嶋
稔 (
理教授)
61.7.1-62・3・
31)
○運 営 委 員 会 委 員 の 交 替 (
旧委 員
中村
尚司 (
核研 助 教授 )
新委 員
今村
峯雄 (
核 研助 教授 )
61,7.4○セ ソ タ -長 事 務 代 理 (
)
セ ソ タ -長
代谷
次夫 (
理教授)
セ ソ タ -長 事 務 代 理
森川
尚威 (
R I教 授 ) (
海 外 出張 並 び に病 気 の た め )
● 委 員会 だ よ り
○運 営 委 員 会 幹 事 会
昭 和 61年 9月 22日(
月)
昭 和 62年 度 概 算 要 求 等 に つ い て
VOL.
17NO.
31
986.
1
2.
20
○運 営 委 員 会
昭和 61年 9月 26日(
金)
議題
(
報 告 事項 )
1. 運 営 委 員 の 交 代 に つ い て
2. 昭和 61年 度 第 Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て
3. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て
4. 教 育 訓 練 に つ い て
5.昭和 61年 度 R I実 習 設 備 利 用 につ い て
6. 放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て
7. 昭和 62年 度 概 算 要 求 に つ い て
8. 昭和 60年 度 決 算 報 告 に つ い て
(
協議 事項 )
1. 昭和 61
年度第 Ⅰ
Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て
2. 昭和 61年 度 予 算 配 分 に つ い て
3. 幹 事 会 委 員 (
交 代 ) の選 出 に つ い て
4. セ ソ タ-長 候 補 者 選 考 委 員 会 委 員 の選 出 に つ い て
5. 人 事 に つ い て
(
∋助 手 人 事 に つ い て
② 昭和 61年 度 (
後期 )非常 勤講 師 について
③ 昭和 61年 度 客 員 研 究 員 (
追加 ) につ いて
〇第 2回人 事 委 員 会
昭和 61
年 9月 2
6日(
金)
助 手 の選 考 に つ い て
〇第 3回人 事 委 員 会
昭和 61年 1
0月 2
8日(火 )
〇第 1回 セ ン ター 長 候 補 者 選 考 委 員会
昭和 61年 11月 11日(火 )
〇第 2回 セ ンター 長 候 補 者 選 考 委 員 会
昭和 61
年 11月2
5日(火 )
○運 営 委 員 会 幹 事 会
昭和 61年 12月 9日(火 )
共 同 利 用 に 関 す る経 費 等 につ い て
〇第 4回人 事 委 員会
昭 和 61
年1
2月 1
6日(火 )
ll
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス
目
次
R I奈臣感
大岳
望- 1
海 水 中 の ウ ラン ・ トリウム系列核 種 の放 射 非 平衡 - ・
- ---- --- --野 崎
義行 -・2
研 究紹 介
学 内 R l管理 メモ
放 射 性 廃 棄物 の集荷 中止
セ ン ター に勤 務 して
佐 々木秀樹 - 4
T0PICS
太 平 洋 の サ ケ と大西 洋 の サ ケ
Ⅰ
共 同利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ
機 器紹 介
液 体 シ ソチ レー シ ョソカ ウン ター
共 同利 用 の お知 らせ
図書 室 か らの お知 らせ
セ ソ タ一 日
ー TRI
I
CARB 2
0
0
0
CA/
LL-
平野
哲也 - 5
-・
・
・
・
.
・
.
-・
遠藤
正志 - 8
人 事 消息
委員会 だ よ り
編集後記
共 同利 用 者 の皆 さんが 、 当セ ソ タ-で利 用 で き る機 器 につ いて簡 単 に紹 介す る
"
共 同利 用 機 器 一 覧'
'の コー ナ ー も今 回で 2回 目に な りま した。 毎 回少 しず つで
は あ ります が 、皆 さんの お役 に立 て る よ う紹 介 して行 きた い と思 って い ます 。
`
TOPICS"の コー ナ ーで は 、 当 セ ソ ターニ ュー ス編 集 委 員 長 の平
また 、 `
野 教 授 に海 外 出張 を終 えて の感 想 な どを書 い て頂 き ま した。 今後 も機 会 あ る ごと
に この よ うな企 画 を設 け 、各 人 、各様 の外 国 で の感 想 を掲 載 して 行 きた い と思 い
ます 。 また逆 に、外 国 の 方 に、 当 セ ソ タ-を利用 して の感 想 や 、 日本 で R Iを使
用 して の感 想 等 、外 国 の方 か ら見 た 日本 の 印 象 な どを書 いて頂 き掲 載 して行 きた
い と思 って お ります ので 、 お知 り合 い の方 に どなた か い ら っ しゃい ま した ら是 非
ご紹 介 くだ さい。
イ ソ タ- ナ シ ョナル な セ ソ タ-ニ ュー スを 目指 して !
(
寺 門里 美)
東 京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-ニ ュー ス
VOL.
1
7.
NO.
31
9
8
6年 1
2月2
0日発 行
〒1
1
3東 京 都 文 京 区弥 生 2丁 目1
1番 16号
東 京 大学 ア イ ソ トー プ組 合 セ ソ タ一 ・電 代 表 (
81
2
)
2
1
1
1内線 2
8
81
編集発行 人
古森
利信
東京大学 アイソ トープ総合セ ンター
VOL
.
1
7 NO.4 1987.3.20
北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン タ ー の 御 紹 介
西
信
三
この セ ン ター ニ ュー ス に北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター長 と して 原 稿 の 依 頼 を 受
け ま した 。 私 は 医 学 部 生 化 学 教 室 に属 して お り、 1
4
C、 3
H、 1
2
S
I
、3
5
S、 3
2
Pな どを用 い た ト
レー サ ー実 験 は しば しば 行 って き ま した 。 また 最 近 は 臨 床 医 学 教 室 との共 同研 究 で 99mTc、
1
3
1
Ⅰ
、1
1
1
I
nな どで 標 識 した 腫 癌 関 連 抗 原 に対 す る抗 体 を患 者 に投 与 し腫 癌 に 集 積 させ 、 腫
癌 の局 在 診 断 を試 み て お ります 。 ア イ ソ トー プ を用 い る研 究 は しば しば 行 って い る もの の 、
そ れ は研 究 を進 め る うえ で の手 段 と して で あ り、 ア イ ソ トー プ に 関 す る知 識 や 取 扱 い技 術
は 素 人 で あ り必 要 最 少 隈 の もの程 度 しか持 って お りませ ん 。 そ こで 本 稿 で は 北 海 道 大 学 ア
イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ- を御 紹 介 させ て い た だ き責 を果 た した い と思 い ます 。
セ ン タ ー の前 身 は 昭 和 26年 に 医 学 部 を
こ設 置 され た放 射 性 同位 元 素 研 究 室 で あ ります . そ
の 後 、 3度 に及 ぶ機 構 改 革 が あ り昭 和 53年 に学 内共 同教 育 研 究 施 設 と して の 現 在 の 北 海 道
大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター が設 置 され ま した 。 建 物 は 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 り地 上 6階
地 下 1階 で あ り建 築 延 面 積 は 2600m 2とか な り大 規 模 な もの で す 。 専 任 職 員 は 大 西 助 教 授
と増 子 助 手 、技 官 2名 、事 務 官 2名 で あ りそ れ に併 任 の セ ン ター長 で あ る私 とや や 手 薄 で
あ ります 。
北 海 道 大 学 に は 12学 部 を含 む 21部 局 が あ り水 産 学 部 を 除 き、全 て 札 幌 キ ャ ソパ ス に あ り
施 設 を 有 して お ります 。RI
施 設 を 持 た な い 部 局 の 教 職 員 に利 用 し
ます が 、 14の 部 局 が RI
の 種 顆 、量 な どの 関 係 で RI
施 設 を有 す る部 局 の 方 々 に も利 用
て い た だ い て い る以 外 に RI
され て お ります 。 昭 和 60年 度 は 1
4部 局 の 306名 の 研 究 者 が 利 用 し、使 用 した 核 種 は 1
0種 、
量 は 1.
456.
419mCi
に達 しま した 。
医 学 部 が 専 用 の RI
施 設 を 持 た な い た め 、 利 用 者 の 60% 以 上 は 医 学 部 関 係 者 で あ り、 医
学 生 物 学 関 係 の 研 究 を 主 な 対 象 と した 設 備 、 横 幕 が 整 え られ 60Co照 射 装 置 も設 備 して お
ります 。 また 学 生 、 大 学 院 生 の教 育 実 習 の場 と もな って お り昭 和 60年 度 は 212名 に延 27,
ll
2時 間 に わ た って 利 用 され て お ります 。
適 正 な放 射 線 管 理 に よ り利 用 者 の放 射 線 障 害 な らび に環 境 汚 染 の 予 防 を計 る と と もに 、
い か に効 率 良 く研 究 が 行 え る状 況 を整 え るか が セ ソ タ- の役 割 と思 い ます が 、 多 くの課 喝
が残 され て お ります 。 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ン ター長 会 議 を は じめ 、種 々 の機 会 に共 通
す る問 題 の解 決 の た め 、 今 後 も御 協 力 、御 支 援 下 さ る様 よ ろ し くお願 い 申 し上 げ ます 。
(
北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-長 )
2
骨の γ-カルボキシグルタ ミン酸 含有蛋 白質の ヨウ素化
堤
ちは る
γ - カ ル ボ キ シ ダィ
レタ ミソ酸 (
61
a)は 、 グ/i
,
.
ク ミン酸 の .
γ位 炭 素 が ピ タ ミソK依 存 性 の
酵 素 反 応 に よ って カル 京 キ シル化 され た '
7 ミノ酸 で あ る。 この ア ミノ酸 を そ の分 子 内 に含
a蛋 白質 と呼 ん で い る 。1974年 に St
enfl
o らに よ って 、 ビ タ ミ ンK依 存
有 す る蛋 白質 を Gl
性 血 液 凝 固 因子 の 一 つ で あ る プ ロ トロ ソ ビンが そ の 分 子 内 に Gl
aを含 有 す る蛋 白質 で あ る
夜凝 固 因 子 や プ ロテ イ ソ C、
こ と が初 め て発 見 され て 以 来 、 そ の 他 の ピ タ ミソK依 存 性 血 き
S、 M 、 Zな どの 血 奨 蛋 白質 、骨 や 異 所 性 石 灰 化 部 位 に存 在 す る骨 の Gl
a含 有 蛋 白質 (
bon
e
γcar
boxygl
ut
ami
caci
dcont
ai
ni
ngpr
ot
e
i
n:
BGP)、 ア テ ロ カル シ ソ、 腎 臓 や ニ ワ トリ
aを含 有 す る蛋 白質 な ど が 、Gl
a蛋 白質 で あ る こ と が 明 らか に さ
肱 の 尿 菜 膜 に存 在 す るGl
れ て い る。
こ れ ら の Gl
a蛋 白質 の な か で 、 骨 に存 在 す る BGP は 骨 の 総 蛋 白質 の 約 1% を 占 め 、 非
コ ラ ー ゲ ソ性蛋 白質 の約 20% を 占 め る と い わ れ て お り、 生 体 内 の カル シ ウム代 謝 の 調 節 因
子 と して 何 らか の役 割 を 果 た して い る もの と考 え られ る が 、 そ の 生 理 的 椴 能 に つ い て は 明
らか で は な い 。BGPの 生 理 的 機 能 を 明 らか に す る た め に は 、 カル シ ウ ム代 謝 の活 発 な 時
期 や 、加 齢 に伴 うBGPの 変 動 な どの 、生 体 内 に お け る BGPの 動 態 を把 撞 す る こ と も必 要
で あ る 。 BGPの定 量 法 と して は 、 ア ミノ酸 自動 分・
析 装 置 や 高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ ィー
に よ るGl
aの 測 定 や 、BGPの 特 異 抗 体 を用 い る免 疫 学 的 測 定 法 (
r
adi
oi
mmunoaE
i
S
ay:
RI
A)
な ど が あ る 。RI
A に よ る BGPの 測 定 は 、 ヒ トと ウ シ に 免 疫 学 的 交 差 性 が認 め られ て い る
以 外 は 、 種 特 異 性 が 高 い た め に 、 そ れ ぞ れ の 種 に特 異 的 な 抗 体 を作 成 す る必 要 が あ る。 そ
こで 著 者 らは ニ ワ ト リ、 ラ ッ ト、 ウ シの 骨 よ りそ れ ぞ れ BGPを精 製 し、 ウサ ギ に 免 疫 す
る こ と に よ って抗 血 清 を 得 、 ヨ ウ素 を用 い て 標 識 抗 原 の 作 成 を試 み た 0
一 般 に 、 蛋 白質 の ヨ ウ素 化 は 、
放 射 能 を 得 るた め に は 、
125
Ⅰあ
1
125
Ⅰは 13 Ⅰの約
る い は 131
Ⅰに よ る考
票鼓 が行 わ れ て い るO 同 一 の 比
8倍 の ヨ ウ素 分 子 を 抗 原 分 子 内 に導 入 す る必 要 が
あ る。 そ の た め 、 比 放 射 能 の 高 い もの の 作 製 に は 、
半減 期 が
131
Ⅰは
8 日 (γ線 エ ネル ギ ー :0.
364M e
V)、
131
Iの 方
が容 易 で あ る. しか しな が ら、
12可は 6
0日 (Ⅹ線
エ ネル ギ ー :0.
028M e
V)
で あ り、 長 期 間 使 用 で き る点 で 125Ⅰの 方 が 有 利 で あ る 。 そ こで 著 者 らは
125
Ⅰを用
い て BGP
の ヨ ウ素 化 を行 った 。 通 常 テ ロ シ ソ基 一 つ あ た り二 個 の ヨ ウ素 原 子 が結 合 す るの で 、理 論
上 抗 原 分 子 中 の チ ロ シ ン基 の 2倍 の ヨ ウ素 原 子 を 結 合 させ る こ とが で き る 。 標 識 用 と して
市 販 され て い る ヨ ウ素 は Na125
Ⅰの形 で あ る が 、Na125Iは この ま まの 形 で は 蛋 白質 と反 応 し
な い の で 、 酸 化 剤 を加 え て 酸 化 型 (
Ⅰ
2、HOI、 H 2
0Ⅰ
+)と して 反 応 させ る こ と が行 わ れ て い
る。 酸 化 の 方 法 と して は 、monoc
hl
or
oi
odo法 1
)、 電 解 法
酵素法
3)、 並
2)が 報 告
され て い るが 、 現 在 は
び に 著 者 らが 用 い た 強 い酸 化 剤 で あ る ク ロ ラ ミ ンTに よ って NaI
を活 性 化 す
る ク ロ ラ ミ ンT法 4)が 広 く用 い られ て い る。 ク ロ ラ ミ ン T法 は Na125Ⅰ、 抗 原 並 び に ク ロ ラ
ミ ソ Tを 混 和 振 畳 後 、 ピ ロ亜 硫 酸 ナ トリウ ム を加 え て 反 応 を 停 止 させ 、 未 反 応 の ヨ ウ素 並
び に 変 性 重 合 した 部 分 は 、Se
phadexカ ラ ム を 用 い た ゲ ル ろ過 に よ って 分 離 す る と い う も
の で あ る 。 カ ラムで は 、 は じめ に重 合 した 標 識 ホ ル モ ソが 溶 出 され 、 次 に 目的 の標 識 抗 原 、
最 後 に 未 反 応 の 125Ⅰが溶 出 す るO こ の よ うに して 作 成 した
5
I
BGPを用 い て 、二 抗 体 法 に
12
A を行 って い る。
よ って ヒ ト、 ラ ッ ト並 び に ニ ワ ト リBGPの RI
RI
A に よ る BGPの 定 量 が 可 能 に な って 以 来 、 骨 の 代 謝 回 転 の変 動 に 伴 い 、骨 、 血 清 並
3
VOL.
17NO.
41987.
3.
20
ぴ に 尿 中 BGP含 有 量 の 大 き く変 化 す る こ とが 観 察 され て い る 。 今 後 は 、 実 験 動 物 を 用 い
て 観 察 す る生 化 学 的 側 面 か らだ け で な く、 臨 床 的 に い ろ い ろ な疾 患 の血 清 、 並 び に尿 中 の B
BGP含 有 量 を測 定 す る こ とか ら、 BGPの 生 理 機 能 を 明 らか に して い くこ と が重 要 に な る
もの と思 わ れ る。 カル シ ウ ム代 謝 異 常 の診 断 基 準 の 一 つ と して 、 BGPの 測 定 が 広 く取 り
入 れ られ る こ とが期 待 され る。
引用 文 献
1) Gl
ove
r,J・
S・,Sal
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e
r,D・
N・andShe
pher
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P∴ Bi
oc
he
m ・J・,1
03,120(
1
.
967)
2) Ros
a,U・,Pe
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F.,Bi
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,R.,Fe
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,G.andDonat
o,L.:Bi
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1
33,486(
1
967)
Ⅰ
.andJohanss
on,B.
G.:Bi
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he
m .Bi
ophys.Act
a.,251,263(
1
971)
3) Thor
e
l
l,∫.
4) Hunt
e
r,W .
H.andGr
ee
nwood,F.
C.:Nat
ur
e,1
94,495(
1962)
(
青 葉 学 園短 期 大 学 ・前 医 学 部 保 健 栄 養 学 教 室 )
セ ン タ ー に 勤 務 して
鈴
木
陽
子
ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター に採 用 され て 、六 カ月 が 過 ぎ よ うと して い ます 。 まだ まだ経
験 浅 い私 が 、 この よ うな ニ ュー スの 紙 面 に登 場 す る こ とに な ろ うとは 想 像 もで きな か った
こ とで す が 、 とに か く 自己 紹 介 、抱 負 等 、 書 か せ て頂 きた い と思 い ます 。
十 月 一 日付 で 、 当 セ ン ター の 業 務 掛 - 事 務 補 佐 員 と して 採 用 とな り、保 健 セ ン ター の健
康 管 理 室 - 配 属 され ま した 。 仕 事 の 内容 は 、主 に放 射 線 取 扱 者 の特 別 健 康 診 断 、皮 膚 科 、
眼 科 健 診 の受 付 、 立 会 い 、検 査 を受 け た 方 々- の結 果 報 告 、 そ して そ の結 果 が記 入 され た
カ ー ドの保 存 、集 計 、放 射 線 取 扱 者 手 帳 の 発 行 等 で す 。
勤 務 第 - 日 目に RI
セ ソ タ - 内 を 案 内 して 頂 き ま した が 、 複 妻
維 な機 械 額 や 実 験 室 を 見 せ
て 頂 い て そ の 設 備 の 大 き さに驚 きを感 じま した 。 そ れ と同 時 に 、何 枚 に も重 な った厳 重 な
扉 は 重 圧 感 が あ り、 い か に慎 重 に放 射 線 を取 扱 わ な け れ ば な らな い か あ らた め て 膚 で 感 じ
させ られ ま した 。 しか し、 この 見 学 は 、RI
に つ い て の 知 識 が ほ と ん ど な い私 に と って は 、
貴 重 な体 験 とな り勉 強 させ て 頂 くこ とが で き ま した 。
そ の 後 も当 セ ン ター の 講 習 会 で 講 義 や ス ライ ドを見 せ て 頂 くj
幾会 に 恵 まれ ま した 。 今 ま
で RI
は 、 一 部 の 限 られ た と こ ろ で しか 使 用 され て い な い と思 って い ま した が 、 広 範 囲 に
わ た り各 分 野 で活 用 され 、 そ の 開 発 、研 究 、発 展 の た め を
こな くて ほ な らな い もの と な って
い る こ とを知 り驚 き ま した 。 しか し、 そ の よ うに重 要 な もの で あ る反 面 、 直 接 人 間 の五 感
で 感 じる こ とがで きな い だ け に 知 らず 知 らず の うち に 人 体 に悪 影 響 を 及 ぼ す こ とが あ りま
す 。 そ の た め健 康 な状 態 で 安 心 して 取 扱 い作業 を続 け て い く うえで 、血 液 、 皮 膚 、 眼 な ど
の定 期 的 な健 康 診 断 が 義 務 づ け られ て い ます 。 そ の健 診 に 関 与 す る仕 事 に従 事 で き る こ と
は 、放 射 線 取 扱 等 の健 康 管 理 の 面 に お い て 重 要 な役 割 を果 た して い る とい う点 で や りが い
の あ る仕 事 だ と思 い ます 。
これ か らの 私 の課 題 と して は 、 上 司 や 先 輩 の 方 々を
こ今 まで 教 え て 頂 い た こ とを基 本 に し
て 、 事 務 処 理 が迅 速 か つ 正 確 に 、 そ して RI
の こ とが 少 しで も理 解 で き る よ う勉 強 して い
きた い と思 い ます の で 、 よ ろ し くご指 導 下 さい ます よ うお願 い します 。
(ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター)
4
T0P ICS
中 国 再 訪 の 記
- 研 究 用 原 子 炉 利 用 に 関 す る 日中協 力 を 目指 して 一
山
脇
道
夫
昨 年 11月 1
6- 26日の 間 、 2度 目の訪 中 を果 た し、研 究 用 原 子 炉 を 中 心 に 四 川 省 と北 京 の
3つ の 研 究 機 関 を訪 問 した 。 一 昨 年 9月 の第 1回 目の訪 中 で は 、 日中 原 子 力 交 流 プ ロ グ ラ
ム の 一 環 と して の正 式 の訪 中 団 の 一 員 と して で あ り、行 き届 い た待 遇 を受 け た が 、 今 回 は
国 立 大 学 の研 究 者 に よ る、 言 わ ば 自主 的 な訪 中 で 、 そ の た め 気 楽 と言 えば そ う言 え る旅 で
あ った 。 九 大 、 東 大 、 京 大 か ら計 4人 の教 官 が参 加 し、大 学 レベ ル で 中 国 の 研 究 炉 を利 用
す る 日中 協 力 を 進 め よ うとの打 合 せ と下 見 が 目的 で あ った 。
西 南 原 子 炉 工 学 研 究 設 計 院 は 、三 国 誌 の 苛 と して有 名 な 四 川 省 の 省 都 成 都 か ら串 で 約 4
時 間 の 、 蛾 眉 山 か ら も遠 くな い僻 陳 の 地 に あ る 。 4研 究 所 、 1設 計 部 、 1工 場 を有 し所 員
数 4,
000人 の 大 研 究 開発 セ ソ タ-で あ る 。 研 究 炉 は 中 国 自慢 の 自主 開 発 に よ る出 力 125M W
高 中性 子 束 工 学 試 験 炉 (
HFETR)で 、 ア イ ソ トー プ製 造 や 材 料 照 射 な ど に使 わ れ る 。 中 性
子 束 が ¢t
h- 6 ×1014n/c
m2Sと 日本 の 研 究 炉 よ り高 く、 日本 側 か ら、 この 長 所 を 生 か す
3つ の 照 射 研 究 テ ー マ を提 示 した と こ ろ 、 中 国側 か らは酸 化 物 燃 料 と セ ラ ミ ックス材 料 の
照 射 に は 積 極 的 に協 力 した い との こ とで あ った 。 材 料 研 究 の 情 況 も見 学 した が 、驚 い た こ
とに 、 日本 や 欧 米 で 近 年 開 発 され つ つ あ る燃 料 ・材 料 の新 しい試 み の ほ とん どす べ て が 、
こ こで も試 作 試 験 され て い た 。 ガ ド リニ ア入 り酸 化 ウ ラ ソペ レ ッ ト然 り、 TRI
SO 型 被 覆
粒 子 燃 料 然 り、 シ リサ イ ド燃 料 然 り、 は た また 炭 化 ウ ラ ンペ レ ッ ト然 りで あ る。 い か に 中
国 が 西 側 の 先 進 技 術 に 注 目 して い るか が 如 実 に分 る 。 院 長 、 研 究 所 長 を始 め とす る中 国側
の 責 任 者 との 打 合 せ の 席 上 、 中 国側 と して は 、最 新 の測 定 器 額 の 不 足 、研 究 の進 め方 、結
果 の 解 析 の ノ ウ- ウの 不 足 な どの 点 で 、 日本 の大 学 研 究 者 との協 力 に期 待 す る との こ とで
あ った 。 日本 側 か ら見 て も得 る と ころ の 大 きい協 力 プ ロジ ェ ク トと考 え られ る 。
北 京 の西南約 4
0km、産韓 橋 を渡 って まだ先 の原子能科学研 究 院 は、総 所員 や は り約 4,
00
0人 、
7研 究 部 か らな る大 研 究 所 で あ る。 主 力 装 置 は 、研 究 用 重 水 炉 HW RR(
出力 1
7.
5M W )で 、
ソ連 の 援 助 で 30年 近 く前 に 完 成 した が 、 そ の 後 自力 で 大 幅 な 改 造 を行 って 出 力 を上 昇 させ
て今 日に 至 った 。 最 近 で は シ リコンの 中性 子 転 換 注 入 (
NTD)に力 を注 いで お り、年 間 10-20
トンの シ リ コ ンを照 射 可 能 と言 う。 米 国 - イ ボル 社 の最 新 鋭 の 大 型 タ ンデ ム加 速 器 が設 置
され て い た の が 注 目 され た 。 北 京 - の 帰 路 、 薄 暮 の 中 を崖 溝 橋 に 降 りた った ら、 高 麗 犬 石
像 の 並 ぶ マ ル コポ ー ロ以 来 の欄 干 の彼 方 か ら50年 前 の七 夕 に こ こで 轟 い た 一 発 の銃 声
一 一 大 日本 帝 国 崩 壊 - の号 砲 、 が 幻 聴 され 、 そ ぞ ろ寒 さが 背 筋 に しみ た 。
清 華 大 の 原 子 力研 究 所 は 、北 京 の北 西 、 明 の十 三 陵 の近 くに あ り、 ス イ ミン グプ ール 型
の実 験 炉 を持 つ 。 主 と して 遮 蔽 研 究 用 に用 い られ て きた が 、 近 年 核 熱 に よ る地 域 暖 房 へ の
応 用 の 研 究 で 成 果 を 挙 げ た とい う。 大 学 院 生 約 100人 が滞 在 して お り、 また 東 大 とは 協 力
協 定 校 に な って い る 。
以 上 、 3機 関 と も心 か らの歓 迎 を受 け た 。 北 京 ダ ックや 匹りI
l
の郎 とい う強 い酒 な ど、珍
味 名 酒 に 舌 が 驚 きづ め で あ った 。 日本 で この 方 達 を お迎 えす る時 、果 た して どれ だ け の お
返 しが で き るの か気 に な る と ころ だ 。 また 、 1年 前 に比 べ 、 高 速 道 路 建 設 、 各 種 道 路 の舗
装 、 ア パ ー トの 建 設 な ど、 北 京 、 上 海 の外 観 が 随 分・
変 化 した の に驚 か され た 。 中 国 の ダ イ
ナ ミ ッ クな 躍 進 の永 続 せ ん こ とを祈 りた い 。
(
工 学 部 原 子 力工学 科 )
5
VOL.
17NO.
41
987.
3.
20
R Iセ ン ター を利 用 して
村
上
哲
明
私 は 、一 昨 年 か ら 2年 半 以 上 に わ た って 東 京 大 学 ア イ ソ ト- プ総 合 セ ン ター を利 用 させ
て い た だ き、博 士 課 程 3年 間 の 大 部 分 を セ ン ターで 過 ご させ て い た だ き ま した 。 私 は 、修
士 課 程 に お い て D一
型 の 立 体 配 置 を も つ 2種 額 の 遊 離 ア ミノ酸 、 す な わ ち D2-ア ミノ ピ メ
リン酸 と トラ ソス 3、41デ ヒ ドロー
D2-ア ミノ ピ メ 1
) ソ酸 を シ ダ植 物 の 一 種 の ホ ウ ビシ ダ
か ら単 離 ・同定 しま した 。 植 物 と菌 摂 か らは タ ンパ ク質 を構 成 して い る20種 炉 の ア ミノ酸
以 外 に 、 多 様 な構 造 を もつ ア ミノ酸 が 300種 以 上 も報 告 され て い ます が 、 ほ ぼ純 粋 なD-ア
ア ミノ酸 と関 連 構 造 を
ミノ酸 の報 告 は 、 ほ と ん ど あ りませ ん 。 また 、 私 は 、 これ らの D-
2-ア ミノ ピ メ リン酸 が ホ ウ ビシ ダに は共 存 して い る こ
も つL-ア ミノ酸 、4-ヒ ドロキ シ ーLと も明 らか か
こしま した 。 そ こで 、博 士 課 程 で は 、 この 3種 額 の特 異 ア ミノ酸 の生 合 成 を調
を用 い た トレー サ ー実 験 を 行 わ な け れ ば な りま
べ る こ と に しま した 。 そ の た め に は 、RI
実 験 室 が あ る の で す が 、 規 模 が 小 さ い割 に利 用 者 が 多 く、 私 た ち が 森
せ ん 。 駒 場 に もRI
H一化 合 物 は 、 施 設 の RI
許 容 量 を越 え るた め 駒 場 で は使 用
川 先 生 の お世 話 で 外 注 して い た 3
で きな い とい うこ とで 、 セ ソ タ- を利 用 させ て い た だ い た次 第 で す 。 セ ン ター を利 用 して
の感 想 とい うと、 とに か く広 くて 清 潔 とい うこ とが 頭 に浮 か び ます 。 セ ソ タ -で は 実 験 台
実 験 もゆ った りと行 うこ とが で き ま した 。
や ドラ フ トの 間 が 広 く取 って あ り、危 険 な RI
また 、 実 験 室 は 毎 月 一 回 大 掃 除 を して い た だ い て い る うえ に 、 2階 の 低 レベ ル の部 屋 や 廊
下 は 、 二 人 の おば さん が 毎 日才
式き掃 除 を して 下 さ って い て 、 い つ も ピ カ ビ カで とて も快 適
で した 。 た だ 、 セ ン ター は 全 館 一 括 の空 調 シ ス テ ム に な って い て 、 夏 に は 実 験 を行 わ な い
2階 の低 レベ ル の部 屋 は 冷 え す ぎて 寒 い位 な の に 、 白衣 を着 て 動 き まわ る 4階 の 中 レベ ル
実 験 室 は 、非 常 に暑 い とい う不 便 が ど う して も生 じます 。 一 方 、 冬 に は 4階 の方 が 暖 房 が
0℃ の 猛 暑 の下 で実 験 しな け れ ば な らな か った の は 少 々 こた え ま した 。
き きす ぎて 、 真 冬 に 3
特 に神 経 を集 中 させ る こ とが 必 要 な 中 ・高 レベ ル の実 験 室 だ シ
ナで も各 々 の 部 屋 で 調 節 で き
る よ うな空 調 シ ス テ ム を併 設 して い た だ け れ ば 、 さ らに快 適 か つ安 全 に実 験 が行 え る よ う
に な るの で は な い か と思 い ます 。 さて 、 私 は 、 そ れ まで ほ とん ど経 験 の 無 か った RI
実験
を セ ソ タ-で 行 って きた わ け で す が 、実 際 の実 験 操 作 に つ い て は 、 生 物 部 門 の 中村 保 典 さ
ん(
現 農 水 省 生 物 資 源 研 )と放 射 線 管 理 部 門 の 野 川 憲 夫 さん が丁 寧 に教 え て 下 さい ま した 。
中 村 保 典 さん に は 、 そ の 他 に も研 究 を行 う うえ で 多 くの 貴 重 な助 言 を い た だ き ま した 。 ま
た 、 宮 地 倭 文 子 さん を始 め 生 物 部 門 の 皆 様 に は 公 私 に わ た って お世 話 に な りま した 。 物 理
部 門 の 小 泉 好 延 さん に は 博 士 論 文 を作 成 す るの に 必 要 不 可 欠 な ワー プ ロそ の 他 の物 を 準 備
して い た だ き非 常 に助 か りま した 。 森 川 尚威 先 生 に は 、前 述 の 3
H一
化 合 物 の外 注 以外 に も
実 験 法 や 器 具 の こ とで 何 度 も相 談 に乗 って い た だ き ま した 。 さ らに 、管 理 室 の 皆 様 に も大
変 お世 話 に な りま した 。 こ こに あわ せ て深 くお礼 申 し上 げ ます 。 セ ソ タ- が益 々多 くの方 々
に有 意 義 に利 用 され 、 ご発 展 され ます こ とを心 か らお祈 り して お ります 。
(
教 養学 部 生物学 教 室 )
6
高 速 ラ ジ オ 液 体 ク ロマ トグ ラ フ シ ス テ ム
小
泉
好
延 、中
村
保
典*
本 機 器 に よ って 、高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ (
HPLC)で 分 離 され た RI
標 識 化 合 物 を 直接 固
体 粉 末 シ ソ チ レ- タの フ ッ化 カル シ ウ ム C卑F2(
Eu)を詰 め た フ ロー セ ル に 導 き、 溶 離 液 中
で 放 射 能 を 連 続 的 に測 定 す る こ とが で き る 。 化 合 物 の質 量 に 関 す る情 報 を与 え る検 出器 を
連 結 す る こ と に よ って 、 オ ン ライ ンで 化 合 物 の 比 放 射 能 (
比 活 性 )が 同 時 に得 られ る 。
代 謝 トレー サ ー実 験 で は 、3
H、 1
4
C、 3
5
Sな どの軟 ベ ー タ線 放 出 核 種 を使 用 す る こ とが
多 い が 、CaF2(
Eu)シ ソチ レ- タは 相 当 効 率 よ く放 射 能 を検 出 で き る 。CaF2(
Eu)フ ロ ー
セ ル を 装 着 した HPLCシ ス テ ムの 基 本 特 性 は 、RI
セ ソ ター生 物 ・物 理 部 門 の共 同研 究 の 成
Y.NakamuraandY.Koi
z
umi
:∫.Chr
omat
ogr.83,333(
1
9
85))。
果 に よ って 解 明 され た (
東 洋 曹 達 製 の 本 シ ス テ ム の構 成 (
1
985年 度 購 入 )は次 の通 りで あ る 。
1. HPLC本 体
CCPM 型 )
マル チ ポ ンプ (
2液 グ ラ ジ ェ ソ ト可 能
2.検 出器 等
(
丑 紫 外 可 視 検 出器
(
UV8000型 )
②
(
FS8000塑 )
蛍 光 検 出器
(
参 電 気 伝 導 度 検 出器 (
CM 8000型 )
④
反応 オーブン
(
RE1
8000型 )
⑤
放 射 線 検 出器
(
RS8000型 )
3. デ ー タ処 理」
装置
(
CP8000型 )
F
E
YE
]
百回
CaF2(
Eu)フ ローセ ルの特性
HPLCシ ス テ ム の 放 射 線 検 出器 は 3
H、 1
4
Cな ど の 低 エ ネ ル ギ ー ゐ ベ ー タ線 を 高 い 感 度 で
Eu)シ ソチ レ- タを 放
測 定 す る こ と が 要 求 され る 。 本 装 置 の 開 発 に あ た って は粉 末 CaF2(
射 線 検 出器 に使 用 して 、 これ まで 問 題 と され て い た 検 出効 率 の 大 幅 な 改 善 を行 った 。 この
シ ンチ レー タの 特 徴 は 蛍 光 効 率 が 良 好 で あ るた め 、 これ まで 使 用 され て い た Li
ガ ラス シ ン
チ レー タに 比 べ 、 は る か に検 出効 率 が 良 く、 低 エ ネル ギ ー の ベ ー タ線 の検 出 限 界 が 改 善 さ
れ 、 か つ 、 ノ イ ズ が低 く出 来 るな どす ぐれ た 特 性 を も って い る 。
主 と して 1
4
Cで 標 識 され た 標 準 物 質 (糖 、 ヌ ク レオ チ ド、糖 リン酸 、 有 機 酸 、 ア ミノ酸
な ど)を 使 用 して 本 j
幾種 の 基 本 特 性 を テ ス トした 結 果 、
(
∋ 定 量 性 に十 分信 頼 性 が あ る
。
(
参 HPLC分 離 カ ラム の 分 解 能 を損 うこ と が な い 。
(
参 物 質 の 吸 着 に よ るバ ック グ ラ ウ ソ ドの 不 可 逆 的 上 昇 が ほ と ん どな い 。
(
彰
フ ロ ー セ ル の 目づ ま り現 象 が な い 。
(
参 溶 離 液 中 の塩 な どに よ る検 出効 率 の低 下 (クエ ソチ ソ グ)が認 め られ な い 。
な どの 分・
離 定 量 用 検 出 器 と して の 要 件 を満 た す こ とが確 認 され て い る 。 最 も標 準 的 な使 用
条件 下 で 、3
H、 1
4
Cに 対 す る検 出 効 率 は そ れ ぞ れ 約 3% と 75% で あ る 。 1
4
Cに 対 す る定 量
的 検 出 限 界 は 1 ピー クあ た り約 0.
5nCi
で あ る。 3
Hに 関 して は 、 そ の 後 、 電 気 回 路 の 改 良
に よ り検 出 効 率 は 3% か ら 8% - と大 幅 に 改 善 され て い る 。
VOL.
17NO.
41
987.
3.
20
7
分析 の具体例
(
図 1)と 32p-A TP (図 2)を示 す 。
1
4
C 標 識 の糖
:
≡ E F.R F:FIT 工I
コH
r
・
4
5TF
:
I
Ur
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l
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I
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図 1
6
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1
4C標 識 糖 標 準 化 合 物 を測 定
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I
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3 占.
1
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9
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図2
3
2
pATPを測 定 した例
本 機 器 の テ ス ト範 囲 は 限 定 され た もの で あ り、 今 後 使 用 範 囲 を 確 認 す るた め 、 さ ま ざ ま
な 試 料 、 溶 離 液 に つ い て テ ス トしデ ー タを 蓄 積 す る必 要 が あ る 。
(ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-)
(
*現 在 農 林 水 産 省 農 業 生 物 資 源 研 究 所 )
共 同 利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
トリチ ウ ム 安 全 ク リー ンキ ャ ビネ ッ ト
型
式 :T
CBI
T(
池 田理 化 製 )
構
成 :バ イ オ - ザ ー ド型 の ク リー ンベ ンチ と ト リチ ウム 除 去 装 置
ト リチ ウ ム 取 扱 量 :2Ci
/ 日(
HTO)
設 定 温 度 :20- 37℃
付 属 機 器 :3
H/ 1
4
C描 集 装 置
HCM 101(ア ロ カ製 )
ト リチ ウ ム ガ ス モ ニ タ
MGR1
08(
ア ロ カ製 )
ア ク リル 製 イ ソ ナ ー ボ ッ ク ス (
高 濃 度 ト リチ ウム取 扱 用 )
注 意 事 項 :主 に ト リチ ウ ム水 の 生 物 影 響 実 験 に使 用 す る 。
利 用 方 法 :事 前 に詳 細 な 打 合 せ が 必 要 。
9
ⅤOL.
17NO.
41987.
3.
20
呼 気 中水 分 捕 集 装 置
式 :EAM 1
01(ア ロ カ製 )
型
捕 集 方 式 :水 バ ブ ラ法
呼
気
量 :log
所 要 時 間 :約 2分
注 意 事 項 :ト リチ ウ ム の体 内摂 取 量 を評 価 す るた め に 呼 気 中 の 水 分 を捕 集 し、 含 まれ
て い る ト リチ ウム の 量 を液 体 シ ソチ レ- シ ョソ カ ウ ン ターで 測 定 す る 。 そ
の試 料 の 自動 調 製 装 置 で あ る 。
利 用 方 法 :ト リチ ウ ム実 験 を行 う場 合 に は 必 要 に応 じ、作 業 の前 後 に使 用 す る 。
高速 冷却遠 心 機
式 :RB18Ⅳ (ト ミー精 工 製 )
型
回
転
数 :max1
8000r
pm(
34800×G)
設 定 温 度 :-1
0- +40℃
ロ
ー
タ :T S- 7 5
0mlx 8本 掛 、15mlx32本 掛
NO.
13N I
Omlx12本 掛 、50mlx4本 掛 、 NO.
20N 1.
5mlx24本 掛
動 物 廃 棄 物 処 理 装 置 (ドラ イ トロ ン)
型
501(ア ロ カ製 )
式 :W DS-
処 理 重 量 : 1- 4kg
試 料 容 器 :280¢ ×1
50mm
脱 水 能 力 :2
0g水 / 分
動 物 用 マ イ ク ロ波 乾 燥 装 置 (マ イ ク ロ ドラ イ )
型
式 :FMA1060(
富 士 電機 製 )
1- 1kg
処 理 重 量 :0.
試 料 容 器 :1
80¢ ×120mm
脱 水 能 力 :1
0g 水 / 分
高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ装 置
型
式 :HLC803A(
東 洋 曹達製 )
構
成 :送 液 部
0-9.
9ml
/mi
n
液量範囲
SF770(
1
90-700nm可 変 )
検 出部
分光光度計
出力部
レ コー ダ及 び デ ー タ処 理 装 置 取 付 け 可 能
トリチ ウ ム 用 ラ ジ オ ガ ス ク ロマ トグ ラ フ装 置
型
式 :RGC212型 (ア ロ カ製 )
構
成 :ガ ス ク ロマ トグ ラ フ装 置 部
酸化部
検 出器
TCD
酸 化 銅 に よ る トリチ ウム水 の 生 成
還元部
炭素 粉 末 を
こよ る ト リチ ウム ガ ス の 生 成
測定 部
検 出器
30ml
の 比 例 計 数 管 を 5本 使 用
計数 効 率
デ ー タ処 理 部
74% 、検 出感 度
0.
07nCi
ク ロマ トパ ックCR3A(
島津 製 作 所 製 )
1
0
●業務掛 か らのお知 らせ
昭 和 62
年 度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お 知 らせ
全 学 一 括 講 習 会 の 実 施 予 定 は 次 の 通 りで す 。
新 規 に 放 射 線 や RI
取 扱 い を 開 始 し よ う とす る方 は 、 取 扱 開 始 前 に 健 康 診 断 や 全 学 一 括
講 習 会 を は じめ とす る RI
教 育 訓 練 を 修 了 す る よ う、 受 講 計 画 を た て て 下 さい 。
実 施 日程
R lコース
第 26回
昭 和 62年 5月 25、26、27日 (月 、 火 、
水 )) 定 員 各 1
20名
7回
第2
〟
7月 20、21、22日 (月 、 火 、 水 )
芸 ≡…≡
I
,
:
1…芸 :…こ:…呂 …三 二 三 ;} 定 員 各 60名
X線コース
第 21回
昭 和 62年 5月 20日(水 )
第 22回
〟
第 23回
〟
7月 24日(金 ) 定 員 の 制 限 は あ りませ ん
12月 11日(金 )
時間割 (
若 干 変 更 す る こ と が あ ります 。 )
R lコ-ス
(
第 26回 )
.9 :0
0
第 1日
1
0:00
放射性
法
同位元素 管
1
1:0
0
令
理
1
2:0
0
放射線
の 利用
1
3:0
0
休憩
1
4:0
0
放射線
の測定
安
取
1
5:0
0
全
扱
1
6:0
0
実習の
説 明
1
7:00
人体 へ
の影 響
(
第 27回 )
9 :0
0
第,
1日
1
0:0
0
放射性
1
1:0
0
人体 へ
同位元素 の 影 響
1
2:0
0
放射線
の利用
1
3:0
0
休憩
1
4:0
0
放射線
の 測定
安
取
1
5:0
0
全
扱
法
管
1
6:0
0
令
理
1
7:00
実 習の
説 明
(
第 28、2
9回 )
9 :0
0
第 1日
1
0:0
0
1
1:0
0
同
放位元素
射性 放
の射
測定
線
安
取
1
2:0
0
扱
全
休憩
1
3:0
0
1
7:0
0
実 .
習
VOL.
17NO.
41987.
3.
20
ll
X線コース
9 :0
0
11.
'0
0
1
2:00
1
5:00
1
3:0
0
1
7:00 .
●共 同利用 のお知 らせ
昭和6
2
年度共 同利用計 画
全
期 ・第 Ⅰ期 、 第 Ⅰ
Ⅰ期 及 び 第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 を 通 して の 利 用
第 Ⅰ期 ・昭 和 62年 4月 13日∼ 7月 1
7日
Ⅰ期 ・昭 和 62年 9月 7 日∼ 1
2月 18日 (申込 締 切
第Ⅰ
昭 和 62年 6月 3
0日)
第I
I
I
期 ・昭 和 63年 1月 11日∼ 3月 1
8日 (申込 締 切
昭 和 62年 11月 3
0日)
2
年 度 ≪第 Ⅰ期 ≫ 共 同 利 用 一 覧
昭和6
属
所
医
学
分
取扱責任者
部
☆真
鍋
院
☆川
名
重
研
究
課
題
夫
ラ ッ トに お け る微 量 元 素 の 薬 物 体 内 動 態
尚
HPV)と婦 人 科 腫 疲
ヒ トパ ピ ロ ー マ ウ ィル ス (
昭和6
2
年 度 ≪全 期 ≫ 共 同 利 用 一 覧
医
学
所
学
部
本
兼
嚢
介 夫 夫 人 丸 至 輔 之 照 樹 宏 稔 1 健
三
祐 泰 高 凱
憲
一二 雅 久
雄
部
森
井 村 臼 井 島 平 木 田 田 田 嶋 尻 永
院 部
分 工
学
研
取扱責任者
柳 酒 志 春 平 小 氏 鈴 梅 堀 脇 中 井 富
院
病
理
属
究
課
題
① ト リチ ウ ム の 細 胞 遺 伝 学 的 影 響 に 関 す る研 究
(
卦夜 光 時 計 組 立 工 場 ス メ ア試 料 の 測 定
免 疫 担 当 細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究
培 養 細 胞 に 対 す る ト リチ ウ ム 水 の 効 果
蛋 白質 の 酵 素 的 RI
標識
各 種 細 胞 増 殖 因 子 に よ る細 胞 内 蛋 白の 燐 酸 化
白血 病 発 症 磯 構 お よ び 白血 病 診 断 に 関 す る遺 伝 子 解 析
成 長 因 子 の 作 用 機 序 に 関 す る研 究
RI
を 利 用 した 分 析 化 学 的 研 究
陽 電 子 消 滅 に よ る材 料 物 性 の 研 究
メ ス バ ウ ア効 果 に よ る磁 性 材 料 の 構 造 解 析
シ ョウ ジ ョウバ ェ の 遺 伝 子 発 現
放射化 分析
4
0
Ar-3
9
Ar
法 に よ る岩 石 の 年 代 測 定
ト リチ ウ ム 水 の 生 物 影 響 研 究
(
丑古 文 化 財 の 放 射 化 分 析
(
参 メ ス バ ウ ア ー分 光 法 の 無 才
幾化 学 ・考 古 学 - の 応 用
(
卦無 機 ホ ッ トア トム化 学 の 研 究
哉
熱 蛍 光 線 量 計 に よ る環 境 及 び 個 人 被 曝 線 量 の 測 定 研 究
高
光
鉱 物 結 晶 の構 造 解 析
沢
一
朗
糖 タ ンパ ク質 の 構 造 と機 能 に 関 す る研 究
艮
岩 石 試 料 の 放 射 化 分・
析
学
部
田 野
農
本
介 男
浅
中
栄 充
橋
山
田 松 西 茅
☆
小
培 養 細 胞 を 用 い た タ ソバ ク質 リソ酸 化 反 応 の 解 析
植 物 に よ る RI
の吸収移動
12
長 渡 兵
薬
学
生
地
応
震
徴
研
研
研
核
洋
研
RI
セ ン ター
大 酒 森
海
部
研
跡 花 井 兼 佐 大 宮 大
教 養 学 部
沢
寛
道
光 合 成 促 進 に 関 す る生 物 有 機 化 学 的 研 究
部
終
五
海 産 生 物 の トレー サ ー実 験
頭
俊
夫
絶 縁 体 中 の ポ ジ トロニ ウム
見
順
子
運 動 時 の糖 代 謝
野
学
晴 乳 芙頁細 胞 に お け る物 質 透 過 性 の解 析
博
満
メ ス バ ウア -分 光 法 に よ る合 金 構 造 の研 究
岡
一
郎
4
9
Ar- 3
9
Ar
法 に よ る岩 石 ・鉱 物 等 の年 代 測 定
藤
和
郎
天 然 放 射 性 元 素 の分 布 に 関 す る研 究
野
坪
栄
一
ア ン ス ラサ イ ク リソ抗 生 物 質 の構 造 研 究
地
重
遠
1
4
C-化 合 物 の 生 合 成
島
隆
義
ニ ュー ト リノ質 量 測 定 の た め の トリチ ウム及 び カ ドミ
ウム線 源 の製 作
森
川
之
藻 額 の 14C - ア ミノ酸 分 析
均
熱 水 堆 積 物 な どの放 射 化 分 析
威
(
ヨ ト リチ ウム生 物 効 果 実 験 と放 射 線 管 理
正
井
尚
(
塾金 属 中 の 水 素 解 析
③ ト リチ ウム と有 機 化 合 物 の反 応
④ 同位 体 トレー サ ー法 に よ る写 真 感 光 材 料 の研 究
名 延
正 好
岡 泉
森 小
☆⑤ 正 常 日本 人 の環 境 中 の トリチ ウム に よ る汚 染 の研 究
イ ソ石 の 放 射 化 分 析
① 遺 跡 出土 遺 物 の 元 素 分 析 に 関 す る研 究
(
卦 メ スバ ウア ー効 果 の物 質 科 学 - の応 用
(
☆ ・ ・ ・新 規 申込 、他 は 昭 和 61
年度第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 よ り継 続 )
●セ ンター 日誌
昭 和 61
年度第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 共 同利 用 開始 (3月 2
0日まで )
昭 和 62年 1月 5 日
〟
共 同利 用 ガ イ ダ ン ス実 施
1月 12日
Rl
教 育訓 練 の実施
昭 和 62年 1月 27日 ∼ 2月 2 日
薬 学 部 3年 生
●委 員会 だ よ り
○運 営 委 員 会
・第 52回 運 営 委 員 会
62年 1月 28日(
水) 1
0:
00-
(
報告事項 )
1. 昭 和 61
年度第 Ⅰ
Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て
2.放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て
3. RI
廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ いて
4. 放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て
5. 教 育 訓 練 に つ い て
6. セ ン ター長 懇 談 会 に つ い て
7. 人 事 に.
つ いて
教 官 定 員 の振 替 、 借 入 れ に つ い て
(
協議事項)
1. 昭 和 61
年度第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 共 同利 用 に つ い て
2. 受 益 者 負 担 に つ い て
VOL.
17NO.
41987.
3.
20
13
3. 人 事 に つ い て
(
∋ 生 物 部 門助 手 に つ い て
(
卦 昭 和 62年 度 非 常 勤 講 師 に つ い て
③
昭 和 62年 度 部 門 主 任 に つ い て
④
助 教 授 選 考 の 人 事 委 員 会 の設 置 に つ い て
⑤
次 期 セ ン タ ー長 候 補 者 の 選 出 に つ い て
・臨 時 運 営 委 員 会
62年 2月 4 日(求 ) 10:
30-
次 期 セ ソ タ-長 候 補 者 の 選 出 に つ い て
・臨 時 運 営 委 員 会
62年 3月 3 日(火 ) 10:
30-
次 期 セ ソ タ -長 候 補 者 の 選 出 に つ い て
・第 53回 運 営 委 員 会
62年 3月 16日(月 ) 10:
00-
(
報告 事項 )
1. 昭 和 61年 度 第 Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
期 共 同利 用 に つ い て
2. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て
3.RI廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ い て
4.放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て
5. 教 育 訓 練 に つ い て
6. そ の 他
(
協議事項 )
1. 昭 和 62年 度.
共 同利 用 に つ い て
2. 昭 和 62年 度 RI実 習 設 備 利 用 申込 に つ い て
3. 昭 和 62年 度 研 修 に つ い て
4. 昭 和 63年 度 概 算 要 求 に つ い て
5.時 間 外 使 用 時 間 の 短 縮 に つ い て
6. ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ -長 選 考 内規 の 一 部 改 正 に つ い て
7. 人 事 に つ い て
(
∋
こつ い て
昭 和 62年 度 部 門 主 任 か
⑧
昭 和 62年 度 非 常 勤 講 師 に つ い て
(
参
昭 和 62年 度 客 員 研 究 員 に つ い て
8. そ の 他
○運 営 委 員 会 幹 事 会
・幹 事 会
62年 1月14日(水 ) 10:
30-
共 同利 用 に 関 す る経 費 等 に つ い て
・幹 事 会
62年 2月 3 日(火 ) 18:
00-
次 期 セ ソ タ -長 候 補 者 の 選 考 等 に つ い て
・幹 事 会
62年 2月19日(木 ) 15:
00-
次 期 セ ソ タ-長 候 補 者 の 選 考 等 に つ い て
・幹 事 会
62年 3月 7 日(
土 ) 13:
00-
第 53回運 営 委 員 会 の 議 題 等 に つ い て
○人 事 委 員 会
・第 5回 助 手 選 考 委 員 会
61年 12月 22日(月 ) 17:
00-
・第 6回 助 手 選 考 委 員 会
62年 1月21日 (
水) 1
0:
30-
・第 3回 セ ソ タ -長 選 考 委 員 会
62年 1月27日(火 ) 10:
00-
1
4
東京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス
目
次
西
信 三 -・1
・
- - - --堤
骨 の γ-カル ボ キ シ グル タ ミン酸 含 有 蛋 白垂 の ヨ ウ素 化 -- ・
ちは る・
・
・2
ー
北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の御 紹 介
研究紹介
セ ソ タ 一 に勤 務 して
鈴木
陽子 - 3
中 国 再 訪 の 記 一 研 究 用 原 子 炉 利 用 に関 す る 日中協 力 を 目指 して - ・
・
・
山脇
道夫 ・
・
・4
T0 P IC S
R Iセ ン ター を 利 用 して
村上
智 明- 5
好 延 , 中村
保典 - 6
機器紹介
高 速 ラ ジ オ液 体 ク ロマ トグ ラ フ シ ス テ ム -- -- -- ---小 泉
共 同 利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
業 務 掛 か らの お知 らせ (
昭和 6
2度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の 日程 に つ い て )-- -----・
10
共 同利 用 の お知 らせ
セ ン タ ー 日誌
委員会 だ よ り
編集後記
昨 年 末 か らセ ン ター ニ ュー ス編 集 委 員 の 役 を引 き継 いで や る こ と に な りま した 。
考 え て み る と、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター に は 1
5年 ほ ど前 、学 部 学 生 と して 立 ち
入 って 以 来 随 分 長 い 間 出 入 り して い ます 。 共 同利 用 者 と して 研 究 面 で お世 話 に な
り、 理 学 部 の放 射 線 取 扱 主 任 者 に な って か らは 放 射 線 管 理 の面 で もお世 話 に な っ
て い ます 。 編 集 委 員 の仕 事 を す る こ と に よ って 多 少 で もお返 しが で き るか も しれ
ませ ん 。
2年 間 米 国 ・フ ロ リダ州 立 大 学 に留 学 して い ま した 。 米 国 で は 、放 射 線 管 理 は
日本 ほ ど厳 格 で は あ りませ ん が 、 合 理 的 で 学 ぶ べ き点 が い くつ か あ りま した 。 毎
月 1回放 射 線 管 理 室 の 人 が定 期 的 測 定 の た め実 験 室 に来 て い ま した が 、 サ ーベ イ
メ ー ター と ス ミア法 の 両 方 で床 は も と よ り実 験 机 や ドラ フ トの 中 まで 丁 寧 に調 べ
て い ま した 。 汚 染 が 見 つ か る と厳 重 に 除 染 させ 、 また RI
入 り容 器 の 放 置 等 よ く
の 管 理 な どは ほ と ん
な い 点 も よ く見 て い て 改 め させ て い ま した 。 記 帳 に よ るRI
ど して い な い の で す が 、 実 質 的 な安 全 を保 つ努 力 が よ くな され て い る と思 い ま し
た。
(
小橋
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ - ニ ュ ー ス VOL・
17・
NO・
41
987年 3月 20日発 行
〒 113東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号
浅哉)
編 集 発 行 人 青森
利信
東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ 一 ・電 代 表 (
812)2111内線 2881
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