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Vol 17 - 東京大学アイソトープ総合センター
東京大学 アイソ ト- プ総合 セ ンター VOL. 1 7NO.11 986. 6. 20 七 年 目の 浮 気 のす す め 岡 田 重 文 帰 国 の御 挨 拶 に お伺 い した M 教 授 か ら 「・ - -あ な た は化 学 屋 で した ね !」 と言 わ れ ど き っ と したOつ い で 臨 床 医 の先 生 に 会 って 、これ か ら一 緒 にや りま し ょ う と言 っ た ら、「生 物 屋 さ ん は 、 お 好 きな こ と をお や りに な って 、 い い ん で す よ O 」と言 われ さ らに ど きっ と きた O 「- 一 屋 」 に は 、 そ れ な l )の " 領 土 〟 が 存 在 す る事 が お ぼ ろ げ なが ら分 か っ た . 放 射 線 の 生 物 作 用 の分 子 レベ ル で の解 明 を 目指 し、在 米 初 期 、生 体 高 分 子 の放 射 線 化 学 か ら と、酵 素 つ い で DNA と研 究 をす す め た 。 数 年 走 っ て 少 しず つ 目覚 め て きた こ とは 、 こ の ま まで は 目標 の解 明 に は 、平 行 線 を辿 りつ づ け る とい う危惧 感 、 本 質 はや は り"生 身 " を扱 っ て とい うこ とで あ っ た 。 研 究 室 で飼 育 して い た ラ ッ トの 組 織 の 分 子 レベ ル の 変 化 で 数 年 走 っ た が 、個 体 と組 織 の複 雑 さが 立 ち は だ か っ た 。 とす る と細 胞 を扱 っ て とな っ た 。 Sabbat i call eaveを とっ て Yal e大 へ ゆ き、バ クテ 1 )ア をい じっ た もの の 、余 りに も 多 くの 人 が ひ しめ い て い るの で 自分 は哨 乳 動 物 細 胞 に し よ う。 そ して そ こ で 、バ クテ リア の よ う 78Y 細 胞 に 出 会 っ た の で あ る。 いづ れ も 5- 7年 毎 に 、新 しい材 料 、 に 誰 に で もか え る L51 新 しい方 法 、新 しい テー マ に変 わ っ て い た 。 誰 か ら も 「 一 一 屋 」 だ か ら とレ ッテ ル を貼 ら れ た事 は なか っ た し、 レ ッテ ル な ど考 え もせ ず 、 の び の び と 目標 をめ が け て 走 っ た もの で あ る。 今 更 「化 学 屋 」「生 物 屋 」 とい う枠 や た が をは め られ 、 ど き っ と した の であ る。丁 度 そ の 頃 、 マ リ リン ・モ ン ロー 主 演 の 「七年 目の 浮気 ( SevenYear ' sl t ch) 」とい う映 画 を見 た 。 律 義 一 辺 倒 の 会 社 員 が 、家 族 が 旅 に 出 て 留 守 番 を して い た 時 、二 階 の ア パ ー トに住 む女 性 t chy (も と出 会 い 、つ い一 夜 の 浮 気 を した とい う話 で あ る。研 究 も七 年 もや っ て い れ ば 、I ぞ も ぞ ) して 浮 気 心 が 出 て くる。 そ の 頃 の 古 き よ きア メ リカの 大 学 教 授 に は 一 つ の 特 権 t t Sabbat i cdlLeaveHが あ っ た。 六 年 間 勤 め れ ば 第 七 年 目は フ ル ・サ ラ リー つ きで旅 行 な り休 養 な り勉 強 な り出 来 る シ ステ ム venYear ' sI t c h で あ る。( 今 もあ るが 最 近 は サ ラ リー を 自分 で 見 つ け な い とい け な い筈 )。Se を感 じは じめ た時 に 、 新 しい テー マ や 新 しい材 料 や 新 しい方 法 を求 め て 、 - カ年 他 の場 所 ( 先 生 - ) - 行 くの はす ば ら しい慣 習 で あ る。 研∴ 究 者 の競 争 社 会 で 、 時 々 、 うん これ は ! とい う仕 事 が で る。 そ の 時 、頭 に 浮 か ぶ の fyoucannotbeathi m,j oi nhi swagon! 'で あ る。あ っ さ り勝 ち を認 め て 、 そ れ を真 が 、` I 似 しよう ! とで も訳 せ よ うか 。 我 が 国 の研 究 室 に は 、 しば しば 学 位 論 文 以 来 、 同 じテ ー マ 、 材 料 でや って い る人 を兄 か 2 け る。( 中 に は 、深 く掘 り下 げ る と共 に幅 も広 くな りい ろ い ろ面 白 い もの を 見 出 して い る人 も まれ に は い るが ) 多 くの 人 々 は 、 深 く掘 る と先 細 りに して し ま う。 「も う材 料 をか え た ら」 と提 案 す る と、 「いや 私 は素 人 だ か ら扱 え ませ ん」 と くる。 「玄 人 は皆 は じめ 素 人 だ っ た ん です よ !」 と言 うん だ が 。 最 近 の よ うに 、 ラ イ フ サ イエ ンス の進 展 は 早 く、社 会 的 要 請 の あ る ミッシ ョンに研 究 費 の 由 る世 の 中 で あ る。 これ に対 処 す るに は 浮 気 心 とそ して 変 身 の術 を身 につ け て おか な く て は研 究 者 と して 生 き られ な くな りつ つ あ る と思 うの だ が ? そ して 、 これ は ア イ ソ トー プ をや る研 究 者 に もあ て は ま ろ う。 ( 京都 大 学 放 射 線 生 物 研 究 セ ン ター ・前 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター 長 ) セ ン ター を利 用 して 財 間 恵 子 私 は 、 昨 年 の 4月か ら今 年 の 3月 ま で の 1年 間 、 東 邦 大 学 理 学 部 化 学 科 の卒 業研 究 の た め 、 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター を利 用 させ て い た だ き ま した。 初 め て セ ン ター に行 き、 セ ン ター 内 を案 内 して い た だ い た時 , わ け の わ か らな い複 雑 そ うな機 器 類 を 目に し、 そ れ ら を耳 に 馴 染 の な い 言葉 で説 明 して い た だ き、 そ の うちの特 に 複 雑 そ うな - そ の 時 の私 に は そ う思 え た の です - 装 置 が 私 の卒 業 研 究 の テー マ とな る高 感 度 トリチ ウ ム モ ニ ター だ と聞 い て 、 た だ 途 方 に くれ て しまい ま した。 とにか く、 ア イ ソ トー プ や 放 射 線 につ い て何 も知 らな い に 等 しか っ た私 の こ とです か ら、 び っ く り した 後 に は 、 後 悔 す る気 持 す ら生 まれ て き ま した 。 しか し、 直 接 お 世 話 に な っ た 放 射 線 管 理 部 門 の 皆 様 方 を は じめ 、 セ ン ター 内 の 方 々 は 、 大 変 ご親 切 で、何 も知 らな い私 に、 お 忙 し い時 間 を さい て い ろ い ろ と教 えて下 さい ま した。 そ ん な なか で 、 私 は卒 業 研 究 と して 、 セ ン ター の 森 川 尚威 教 授 と相 模 中央 化 学研 究 所 で 開 発 さ れ ま した 「高 感 度 ト リチ ウム モニ ター 」 の 実 用 化 の ため の性 能 試 験 を行 い ま した 。 SF映 画 に 出 て くる様 な この装 置 に お それ を な して い た私 も、い ろ い ろ教 えて い た 初めは、 だ くうち に少 しず つ で は あ ります が 、 し くみ 等 も理 解 で き る様 に な りま した。 また、セ ンター を利 用 させ て いただ いて 、大 変 うれ し く思 って い るこ との ひ とつ に 、 さ ま ざ まな分 野 の 大 学 の 先 生 方 や 大 学 院生 の方 々 な ど他 の共 同 利 用 者 の方 か らい ろい ろ興 味深 いお 話 を うか が うこ とが で きた こ とが あ ります。 この様 な こ とは 、セ ン ターが共 同教 育 研 究施 設 で あ る こ との 大 き な長 所 の ひ とつ だ と思 い ます o Lか し、 よ り広 い 範 囲 に利 用 者 の 窓 口 を広 げ よ う とす れ ばす る程 、 セ ン ター の職 員 の 方 々 の御 苦 労 も大 きな もの で あ ろ う と思 わ れ ま す 。 そ れ に もか か わ らず 、 そ の 対 応 は決 して事 務 的 な もの で な く、 とて も ご親 切 に して い た だ き楽 し く学 ばせ て い た だ くこ とが で き ま した。 緑 あ っ て 、 私 は現 在 セ ン ター と も関 わ りの 深 い 日本 ア イ ソ トー プ協 会 に勤 務 して お り、 図 らず も昨 年 度 とは逆 に 講 習 会 に お い て 、 受 講 生 の お世 話 をす る方 の 立 場 に 立 つ こ とに な りま した。 そ うな っ て み て、 昨 年 度 わか っ て い たつ も りの セ ン ター の 皆 様 の御 苦 労 が 改 め て わ か っ て参 りま した. ま してや 私 の様 な何 を しでか す か わか らな い何 も知 らな い 人 間 が や って くる こ と もあ るの で す か ら、 さぞ大 変 だ っ た こ と と思 い ます 。 です か ら これ か らは 、 セ ン ター で学 ん だ こ と を生 か して が ん ば っ て い きた い と思 い ます 。 セ ン ター 職 員 の 方 々 , な らび に 地 下 の 高 レベ ル 実 験 室 、 3Fの 測 定 室 、 4Fの有 機 実 験 室 等 で い ろ い ろ教 えて下 さった共 同 利 用 者 の方 々 に 、この場 をお借 りして厚 く御 礼 申 し上 げ る と共 に 、 ア イ ソ トー プ セ ン ター の 一 層 の御 発 展 をお祈 り申 し上 げ て お ります 。 (日本 ア イ ト ト- プ協 会 ) VOL 17NO.11986. 6. 20 3 深 海 底 堆 積 物 の放 射 化 分 析 薬 袋 佳 孝 放 射 化 分 析 法 は核 現 象 を利 用 した高 感 度 の分 析 法 と して 、 環 境 試 料 中 の微 量 元素 の 定 量 な どに 活 発 に応 用 され て い る。 我 々 の グル ー プ で は 古 文 化 財 試 料 の分 析 1 )や 、 海 洋 底 の 堆 積 物 ・岩 石 の 地 球 化 学 的 研 究 に放 射 化 分 析 法 を利 用 して 来 た。 本 稿 で は 国 際 深 海 掘 削 計 画 に よ り 日本 近 海 か ら採 取 され た柱 状 堆 積 物 試 料 に 関 す る微 量 元 素 地 球 化 学 的研 究 2) を紹 介 した い 。 分 析 に供 した堆 積 物 試 料 は 南 海 トラ フ、 四 国 海 盆 、 西 フ ィ リピ ン海 盆 、 日本 海 溝 の 8地 点 か ら掘 削 さ れ た 。 採 取 地 点 に つ い て は さ ま ざ まな地 球 物 理 学 ・地 質 学 的 なデ ー タに 基 づ き、 海 洋 研 究 所 な どの 内 外 の専 門家 に よ っ て選 定 され た 。 南 海 トラ フ及 び そ の 南 方 の 四 国 海 盆 な どの 試 料 の分 析 結 果 は、 採 取 地 点 が 南 で あ る程 、 ま た 、 試 料 の 年 代 が 古 くな る程 、 遠 子 羊性 深 海 堆 積 物 の 化 学 組 成 に近 づ く傾 向 を示 した。 こ の 結 果 は 日本 列 島に近 い 南 海 トラ フ付 近 で は 陸 源 物 質 の 海 洋 底 へ の供 給 が 活 発 で あ り、 南 海 トラ フ を越 え て更 に南 の 海 域 ま で 陸 源 性 堆 積 物 が 分 布 して い る こ と、 以 前 に遠 洋 で堆 積 した深 海 堆 積 物 が プ レー トの移 動 に伴 い北 上 して現 在 は 陸 源 物 質 か らの供 給 が 主 とな って い る こ と を示 して い る。 堆 積 年 代 に対 す る化 学 組 成 の 変 化 は 日本 海 溝 付 近 の堆 積 物 試 料 に つ い て も同様 に観 察 さ れ た。 例 えば 、 コン ドラ イ ト中 の ラ ン タ ノ イ ド元 素 の 存 在 度 で規 格 化 した 日本 海 溝 付 近 の 堆 積 物 の希 土 類 元素 パ ター ン をみ る と、 基 盤 岩 の 直 上 に近 い 試 料 で は Ceが 他 の ラ ン タ ノ イ ド元 素 に対 して 異 常 に 多 くあ る い は 少 な く含 ま れ て い る。 陸 源 物 質 で は この よ うな Ce 存 在 度 の 異 常 は一 般 に知 られ て い な いが 、 海 水 や 海 底 で の 熱 水 活 動 に よ り生 成 した と考 え られ る堆 積 物 な どで は報 告 が あ り、分 析 さ れ た 試 料 が 遠 洋 性 あ るい は熱 水 性 の堆 積 物 で あ る こ と を示 唆 す る。 他 の 元 素 の 含 有 量 や 堆 積 速 度 な どの デ ー タ を考 慮 す る と、 中央 海 嶺 で の 海 底 火 山活 動 に伴 う熱 水 活 動 に よ り生 成 した堆 積 物 が プ レー ト移 動 に よ って 日本 海 溝 付 近 まで運 ば れ て 来 た 可 能 性 が 高 い。 Ce存 在 度 の 異 常 を示 さ な い 比 較 的 若 い堆 積 物 の希 土 類 元 素 パ ター ン に 着 目す る と、 約 500万 年 前 を境 と して こ れ 以 降 は軽 希 土 の 含 有 量 が 少 な い傾 向 が 兄 い だ され る。他 の微 量 元 素 の 含 有 量 に つ い て も、Baな どに 同様 な変 化 が この 時 期 に認 め られ 、堆 積 物 の 生 成 に 関 与 す るプ ロ セ ス に何 らか の 変 化 が 起 こ った とみ られ る。 この 時 期 以 前 の 堆 積 物 中 の微 量 元 素 含 有 量 は 南 海 トラ フ の堆 積 物 と類 似 して い る こ とか ら、 黒 潮 が 現 在 よ りも北 に蛇行 して南 海 トラ フ付 近 に供 給 され て い た陸 源 物 質 が 三 陸 沖 に ま で運 ば れ て い た 可 能 性 が 示 唆 され る。 この よ うに放 射 化 分 析 法 は微 量 元 素 地球 化 学 に極 め て 有 用 な 手 法 で あ り、 生 物 圏 も含 め た 地 球 環 境 に お け る元 素 の 挙 動 や 分 布 に関 す る研 究 に 貢 献 して い くこ と とな ろ う。 ○引 用文献 1)例 えば, 富沢威, 富永健 , ア イ ソ トープ総合 セ ンター ニ ュー ス, 16( 2) ,2(1985) . 2)Y.Mi nai ,R.Mat s umot o,T.Tomi naga,I ni t .Re pt .I ) SDP,i npr es s . ( 理 学部 化 学教 室 ) 4 ノヾトン タ ッチ 大 日方 京 子 「こ うい っ た ニ ュー ス類 は どこ で も最 初 は抱 負 が 語 られ 記事 も盛 りだ くさん で、一読 む側 に もそ の 意 気 込 み が伝 わ って き ます が 、 数 年 して そ この 業務 が 軌 道 にの った 頃 に は逆 に 内 容 も希 薄 に な り、 や が て は発 行 ≠ 頃度 も少 な くな って しま っ た りす る こ とが 多 い もの です 。 当 セ ン ター ニ ュー ス は年 4回の定 期 発 行 を こ こ まで続 け て き ま したが 、 今 後 も内容 を更 に 充 実 させ るの は勿 論 の こ と、最 低 限定期 的 に発 行 す るこ とだ け は心 が け て い って欲 しい と 思 い ます 。」と初 代 セ ン ター 長 の斎 藤信 房 先 生 の残 して いか れ た言葉 を支 えに して セ ン ター ニ ュー スの発 行 を続 け て参 りま したが 、 昨 年 編 集 委 員 会 の幹 事 を寺 門 さん に交 代 す る こ と に な りま した。 ニ ュー ス編 集 委 員 全 委 員 の構 成 は 、セ ン ター 人員 の枠 内 に 限 るこ とな く、学 内 関係 部 局 の 諸 先 生 方 に ご協 力 い た だ くこ と と した お 陰 で、 あ る時 は研 究 者 と して の 立場 か ら、 あ る時 は主 任 者 と して RIの 管理 をす る立 場 か ら、 更 に は共 同利 用 者 と して の 角 度 か ら種 々 の 意 見 を持 ち寄 る こ とが で き、「 RIサ ブ セ ン ター 便 り」 「研 究 紹 介 」な どの欄 を設 け た り、 編 集 委 員 会 主催 の座 談 会 を計 画 した りしなが ら結 構 楽 し く企画 編 集 して きま した。 しか し、折 角 編 集 委 員 会 で考 案 した企 画 に " 待 った〟 が か か っ た こ と もあ りま したo こん なニ ュー ス い っ た い何 人 の 人 が 読 ん でい るの だ ろ うか とい う陰 口 も耳 に は い っ た り、 予 算 面 か ら発行 部 数 、 発 行 頻 度 につ い て の意 見 もあ りま した。 そ れ らの事 情 が わか るだ け に迷 うこ と も幾 度 もあ った の です が 、 今 改 め て考 えて み ます と、 セ ン ター の た った ひ とつ の 賛 沢 ともい え るニ ュー スの 発 行 は 、 セ ン ター の こ こ までの発 展 を側 面 か ら しっか りと支 えて援 助 して き た の で は な いか と自負 して よい こ とだ と思 い ます 。 さて 、 昨年 5月 に寺 門 さん が 着 任 しま して か ら、 セ ン ター ニ ュー スの発 行 をは じめ 図書 、 共 同利 用 、RI取 扱 者 の健 康 管理 な どの 業務 を 引継 ぎま して会 計 掛 に籍 を移 しま した。一 昨 年 よ うや く図 書 館 司 書 資格 を修 得 した ば か りで、 図書 の仕 事 もこれ か ら とい う と きだ った の です が 、 「日本 目. 録 規 則 」「オ ン ライ ン 自動検 索 シ ス テ ム」等 を頭 の 片 隅 に追 いや り、 「予 「物 品管 理 法 」等 に 置 き換 えて 、言葉 の 意 味 を岨 噛 し、 理 解 しよ う と頑 張 算 決 算 及 び会 計 令 」 って い ます 。 物 ひ とつ 購 入 す るの に な ん と書 類 が 多 く手 間 の か か る こ とか 、 と驚 きなが ら も事 務 室 の諸 先 輩 方 か ら適 切 な指 導 、 助 言 をい た だ きなが ら覚 えて い くつ も りです の で よ ろ し くお願 い し ます 。 最 後 に な って しま い ま したが 、 セ ン ター ニ ュー スの フ レ ッシュ な企 画 と発 展 に期 待 しつ つ 、 冒頭 の先 生 の お 言葉 をそ の ま ま編 集 委 員 会 幹 事 の 引 継事 項 とさせ て い た だ き ます 。 ( ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) VOL 17NO.11 986. 6. 20 5 学内Rl 管理メモ 放 射 線 取 扱 者 手 帳 が 新 し くな りま した 本 学 で は、 放 射 線 取 扱 の 申請 を行 い、 放 射 線 取 扱 者 特 別 健 康 診 断 を受 診 した者 に 、 東 京 大 学 放 射 線 取 扱 者 手 帳 を交 付 して い ます 。 手 帳 は 、 放 射 線 取 扱 者 の ため の 参 考 資料 を主 と Ⅰ Ⅰ) か した 手 帳 (Ⅰ) と、 本 学 の放 射 線 取 扱 者 で あ る こ との証 明 と して運 用 され る手 帳 ( らな っ て い ます が 、 この た び 、 手 帳 (Ⅰ) の 内容 が 新 し くな りま した。 改 訂 の 主 な ポ イ ン トは 次 の 通 りです 。 ( 1) 放 射 線 や ア イ ソ トー プ 取 扱 の 注 意事 項 の解 説 が 、 放 射 線 取 扱 の 内容 ご とに示 され 、 判 り易 くな りま した。 / 非 密 封 RIに つ い て、 そ れ ぞ れ 基 本 的 な 注 意 が ま とめ られ、 Ⅹ線 / 加 速 器 / 密 封 RI 更 に RIに 関 して は 、 汚 染 除 去 / 廃 棄 物 処 理 / 液体 シ ンチ レー シ ョン廃 液 / 運 搬 につ い て 解 説 が あ ります 。 ( 2) 核 種 表 に収 録 の核 種 数 が 増 え 、 デ ー タ も新 し くな りま した. ( 3) 法 令 や 学 内規 則 等 が 変 更 され た こ とに伴 い、 解 説 が 改 め られ ま した。 ( 4) 従 来 の 手 帳 に は 、放 射 線 障 害 防 止 法 に 基づ く管 理 事 項 の解 説 が あ りま した。 これ は手 帳 の 利 用 状 況 を調 査 した結 果 、 一 般 の放 射 線 取 扱 者 に と って は利 用 が 少 な く、 一 方 管 理 に携 わ る人 か らは 更 に 詳 しい解 説 を望 む 声 が 高 い ため 、 一 般 取 扱 者 の ため の 手 帳 か らは 削 除 し、 管 理 担 当者 の ため に は 詳 しい マ ニ ュ ア ル は別 途 作 成 す る こ と とな りま した。 ( 5) 従 来 の 手 帳 に あ っ た主 要 公 式 等 は 、 削 除 され ま した。 Ⅰ Ⅰ)は 、 従 来 同様 に 、 ( a) 教 育 訓練 の記録 手帳 ( ( d) 健 康 診 断 の記録 ( b) 放 射 線作 業 の記録 ( C) 被 曝 線 量 の記録 を遂 次 記 入 す る よ う作 られ 、 本 学 の 放 射 線 取 扱 者 と して の 証 明 とな り ます 。 手 帳 の 改 訂 は 、 東 京 大 学 放 射 線 安 全委 員 会 教 育 計 画 専 門委 員 会 が 方 針 を定 め 、専 門 の先 生 方 の 執 筆 協 力 を得 て 、 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター が 作 成 しま した。 1 年 度 前 期 の放 射 線 取 扱 者 特 別 健 康 診 断 の結 果 と と も 新 しい放 射 線 取 扱 者 手 帳 は 、 昭 和 6 に 、 御 手 元 に届 く筈 です 。 ●セ ンター 日誌 昭 和 61 年 3月 2 8日 放 射 線 施 設 の定期 検 査 ( 使 用 及 び\ 廃棄 ) 同 日付 で 合格 証 交 付 を受 け る。 4月 1日 代 谷次夫 4月 7日 昭和 6 1年 度 第 Ⅰ期 共 同利 用 開 始 (∼ 7月 1 8日ま でう 4月 1 4日 共 同利 用 ガ イ ダ ンス実 施 新 セ ン ター 長 就 任 セ ン ター 部 門主 任 交 替 6月 2日 全 国 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ン ター 長 会 議 ( 於 :大 阪大 学 ) Rl教 育 訓 練 の 実 施 1 年 5月2 6日 昭和 6 5月 2 7-29日 第 18回 Ⅹ線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 第2 2回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 6月 5- 6日 理 学 部 動 物 学 教 室 (4年 生 )、 植 物 学 教 室 (3年 生 ) 6 コ ン ピュー ター に よ るセ ン ター の RI管理 シス テ ム の紹 介 1 は じめ に コ ン ピュー ター を利 用 した放 射 線 管理 シ ス テ ム と して、 本 セ ン ター は、全 学 の放 射 線 取 扱 者 登 録 管 理 、セ ン ター の 管 理 区域 出入 管 理 をス ター トさせ た が 、RI 管 理 につ い て も、シ ス テ ム導 入 、 ソ フ ト開発 、 デ ー タ入 力、 テ ス トラ ン を行 い 、 4月か ら全 面 的 に コ ン ピュー ター を利 用 した管 理 方 式 に切 替 えた 。 2 シ ス テ ム の概 要 - - ドウ ェア の シ ス テ ム構 成 を示 す (図 1)0 マ ル チ ジ ョブ 可 能 な オ フ ィ ス コ ン ピュー ターOKI TACSy s t e m 9M5 0 0を メ イ ン と し て管理 室 に 設 置 した。 メ イ ン コン ピュー ター は、 管理 担 当者 が操 作 し、 フ ァイ ル の メ ンテ RI使 用 情 報 の 入 力変 更 、検 索 、管 理 帳 票 打 出 し等 を行 う。帳 票 は、 ○管 理 台 ( RIの保 管 ・使 用 ・廃 棄 記 録 ) oRI登 録 一 覧 表 (核 種 、 登 録 使 用 者 、 発 注 / 受 入 RI 、 在庫 一覧表 ( 核 種 別 、 場 所 別 、個 人別 、総 合 ) oR Iの使 その他 フ ァ イ ル の リス ト) oRI ナ ン ス、各種 帳 用状況 表 ( 核 種 順 、場 所 順 、個 人順 、総 合 ) ○廃 棄 物 一 覧 表 ( 総 合 、容 器 別 ) が あ る。 プ 使 用 情 報 入 力 に用 リン ター は 2台 あ り、1台 は 管理 帳 票 作 成 に、も う 1台 は後 で述べ る RI い る OCR用 紙 専 用 に、 切 り替 えて使 用 す る。 汚染 検 査 室 に は 、 パ ー ソナ ル コン ピュー ター OKIi f8 0 0mo d e 13 0を設 置 して 、 TRC 装 置 を介 して メ イ ン コ ン ピュー ター と接 続 し、 端 末 装 置 と した。 パ ー ソナ ル コ ン ビユー タ 一 に は カー ドリー ダー が 付 属 し、管 理 区域 大過 用 の I D カー ドを差 し込 む と、カー ドの 持 主 の一 覧 を画 面 表 示 す る(図 2)。画 面 の情 報 は、必要 な ら が使 用 者 と して登 録 され て い る RI プ リン トして受 け とる こ と も可 能 で あ る。 R 確号 Jも-ソナルコンピューター OKIi f800mo de l3 0 脚 旨 脚 巨 図 1 RI管理用 コ ン ピュー ターシステムの構成 梯匪 絡0 0 9 女女史 p-32 1 4. 3D 品名コード N E XO 5 3 ヲ練 封 受注日&量 8 6/0 4 / 2 81 5 di 受入日&量 8S/ O 4 / 2 81 5 ■ニ i 鵬 日8 6 / 0 5 / 0 2 半減期 貯蔑中量 OF t C i 使用中量 3. 1 7mC i 廃棄持出量 R I情 報 女女史 8 6 / 0 5 / 3 0 東大 太郎 病抗 2 8 7 0 使用の日的 医学に賄する研究 菜佳肴 イ 朋 A SO R nXPt K m I CA C I D珊 l N L 由 来 耕 入 改定日&董 8 6 / 0 4 / 2 81 5 止i 助随 扱者 0 5 1 5 7 林 花子 0 6 5 3 3 山川 三郎 庶細井所 使用場所 3 0 2 トレーサ-1 OvC i r R」塊栢 面に戻る/r P」プリント/r E」鵜 7 図 2 パ ー ソナル コンピューターの画面表示 VOL 17NO.11986. 6. 20 7 京 大 学 ア イ ソ ト ー プ 総 合 セ 個 A = ニ ド ( 点 ケ え ) 億 ^ コ ー ド ( 5 ケ タ ) 東 田琶至 だ戯 . _l L J i El 且運営藍屋 星 R Iコー ド R l等 使 用 記 録 票 番号( 0-9) 個人 LIH ll ン ター I l l- 、 野 白亡 . IL I L l ∠ この Rl の50 牢コ占 用コ5 日現在の取扱状況 は下妃の通りです。 核書 Z n- 65 半 双 期 245 D 品 名 I NBR〔 紬 卜 受 入 白 付 自白. r J4.21 l NJ 品名コ-ド QZN占5 1 1 cc だり 1 1 POU卜 」 D 検 定 日付 ・ u Lr J.04.21 最終ER 扱E j ar L.1 ⊃6.02 貯居 中t 1 OF d 3 1 山 由 E ] 白a□L b 使 用 中 t 4L IoB 植物生育室 兼任者0 新井 使用者1 林 宣太 氏 lセ 花子 2 来 購 入 的 農学 に関す る研究 東薫 .持出暮 亡I A O 的 ⊂■ dJ 内訳 (霊 ≡ 呂票 合計t 88ud) 号 図 3 RJ使 用記録 票 ( OCR用紙 ) 3 Rl使 用 者 ・管 理 室 の 対 応 とデ - タ入 力 RI受 入 か ら廃 棄 ま で の RI情 報 に つ い て、 RI使 用 者 と管 理 室 が どの よ うに対 応 す るか 、 ま た、 そ の 情 報 を どの よ うに コ ン ピュー ター に 取 り込 む か を示 す 。 ( 1 ) RI使 用 者 は、 RI受 入 申込 書 を管 理 室 に提 出す る。 ( 2) 管 理 室 は 、RI受 入 申込 書 の 内容 を コ ン ピュー ター に 入 力 す る。また 、RIが 到 着 した時 点 で 、 検 定 日や 受 入 日、 貯 蔵 の 情 報 を入 力 す る。 ( 3) RI使 用 者 は 、RIを使 用 す る と き、パ ー ソナ ル コ ン ピュー ター で使 用 RIの 管理 番 号 を 確 か め 、 管 理 室 に 申 し出 る。 ( 4) 管 理 室 は 、 申 し出 で の あ っ た管 理 番 号 の RI使 用 記 録 票 を発 行 し 、RI使 用 者 に 渡 す 。 光 学 文 字 読 取 )装 置 の ため の 用 紙 で 、 RIの使 用 等 の デ ー タは、 数 字 や 記 録 票 は OCR( ア ル フ ァベ ッ トを用 い た コー ドで、使 用 者 が 記 入 す る。 発 行 され た 記 録 票 の 下段 に は 、 発 行 時 点 で の RIの 情 報 が プ リン トされ る (図 3)。この用紙 は 、申 し出でに応 じすみ や か に 発 行 出 来 る よ うに、 管 理 室 の プ リン ター の 1台 を専 用 に して い る。 ( 5) RI使 用 者 は 、RIの移 動 、使 用 、廃 棄 等 の情 報 を、所 定 の コー ドで RI使 用 記録 用 紙 に 記 入 し、 そ の 日の最 後 に 、 汚 染 検 査 室 の所 定 の場 所 に 置 い て 退 出 す る。 ( 6) 管 理 室 は 、記 入 ず み の RI使 用 記 録 用 紙 を と りま とめ 、デ ー タ を コ ン ピュー ター に 入 力 す る。 4 コ ン ピ ュー ター の 利 点 、 欠 点 コ ン ピュー ター 管 理 の 最 大 の 弱 点 は 、RIの移 動 、使 用 、廃 棄 等 の 情 報 が 、 す みや か に管 理 者 に 届 き、 入 力 され な い と、 コ ン ピ ュー ター の 情 報 は 全 く無 意 味 な もの とな っ て し ま うこ とで あ る 。RI使 用 者 の 協 力 を 、切 に お願 いす る次 第 で あ る。 これ まで の 使 用 記 録 は 、判 読 が 非 常 に 困難 で あ っ た り、計 算 違 いが あ っ た りで取 りま と め に苦 労 したが 、一 方 で 、 コ ン ピュー ター の 記 録 は取 扱 内容 の コー ド化 で 内容 が 画 一 化 し、 使 用 者 の 意 図や 現 場 の状 況 は伝 わ りに くいが 、 整理 の ス ピー ドや 正 確 さ で は格 段 の 利 点 が あ る。 また 、RI使 用 者 は 、使 用 RIの 現 状 につ いての 情 報 を 、即 座 に パー ソナ ル コン ピュー ター で受 け とる こ とが で き るが 、使 用 経 過 は 、判 らな い。 この た め 、 管 理 台帳 は 定 期 的 に プ リ ン トし 、RI使 用 責 任 者 に確 認 願 うこ とに して い る。 5 お わ りに この RI管 理 シ ステ ム は 、 東 大 、 京 大 、名 大 の 3RIセ ン ター に よ る共 同研 究 「計 算 機 を 8 使 用 し た放 射 線 管 理 」の 成 果 の一 つ として実 現 した。本 セ ン ター の シ ス テ ム は 、 京 大 放 射 性 同位 元 素 総 合 セ ン ター の シ ステ ム と共 通 点 が 多 い 。 ま た 、 ソ フ トウエ ア の 開 発 に あ た っ て は 、大 和 電 設 工 業 株 式 会 社 の 協 力 を得 た 。 共 同 研 究 者 お よ び 関 係 者 に 深 謝 す る。 ●人事 消息 併 ( 61 . 4. 1-62. 3.31) 任 セ ン ター 長 代谷 次夫 ( 理 、教 授) 岡田 重文 ( 医、教 授 ) 中村 保典 61 . 3.31) 併任終 了 ( セ ン ター 長 転 ( 61 . 4. 1) 任 助手 ( 生 物 部 門) ( 農 林 水産 省農 業 生物 資源研 究所 へ ) 61 . 4. 1) 配 置換 ( 事務 官 辞 五 十嵐 勉 セ ン ター 庶 務 掛 主 任 に 昇 任 ( 61 . 3.31) 職 事務官 ( 庶務 掛 主任 ) 佐 々 野善 昭 ( 放 送 大 学 学 園修 学 指 導 課 学 務 係 長 - ) 部 門主任 ( 61 . 4. 1-62. 3.31) 物理部 門 代谷 次夫 ( 理教 授、R Iセ ン ター 長 ) ( RIセ ン ター 教 授 ) 化 学部 門 森川 尚威 生物部 門 代谷 Iセ ン ター 長 ) 次夫 ( 理教 授、R 放管部 門 森川 尚威 ( RIセ ン ター 教 授 ) 非常 勤 講 師 ( 61 . 4. 1-61 . 9.30) 井野 博満 ( 生研教 授) 宮地 重遠 ( 応微研 教授 ) 小嶋 稔 (理 教 授 ) 客員研 究員 ( 61 . 4. 1-62. 3.31) 大橋 国雄 ( 千葉 大学教授 ) 佐藤 純 ( 明 治大 学教 授 ) 本田 雅健 (日本 大 学 教 授 ) 岩橋 模夫 ( 北 里大学講師) 永井 尚生 (日本 大 学 助 手 ) 中村 保典 ( 農 林 水 産 省農 業生 物 資源 研 究所 環 境 耐性 研 究室 長 ) ●委 員会 だ よ り 〇第 5 0回 運 営 委 員 会 昭 和 61 年 3月 2 4日 ( 月) 議 ( 宇 宙 線 研 よ り) 題 ( 報告 事 項 ) 1. 昭 和 6 0年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同利 用 につ い て 2. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て 3. 昭 和 60年 度 放 射 性 廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ い て 4.放 射 性 有 機 廃 液 の 処 理 に つ い て 5. 助 手 の 転 任 に つ い て ( 協 議事 項 ) VOL.1 7NO.11 986. 6. 20 1. 昭 和 62年 度 概 算 要 求 につ い て 2. 昭 和 61年 度 RI実 習 設 備 利 用 申込 につ い て 3. 昭 和 61年 度 共 同利 用 に つ い て 4. 昭 和 61年 度 研 修 に つ い て 5. 次 期 幹 事 会 幹 事 の 選 出 に つ い て 6. 人事 につ い て G) 部 門主任 年 度 非常 勤 講 師 ( 診昭 和 61 ③ 昭 和 61 年 度客 員研 究 員 ○臨 時 運 営 委 員 会 昭 和 61 年 4月 1 6日 ( 水) 議 題 1. 幹 事 会 幹 事 の選 出 に つ い て 2. 人事 委 員 会 委 員 の選 出 につ い て ○運 営 委 員 会 幹 事 会 年 4月 1 6日 ( 水) 昭 和 61 1. 昭 和 62年 度 概 算 要 求 に つ い て ○運 営 委 員 会 幹 事 会 昭 和 61 年 5月2 1日 ( 水) 1. 予 算 の 配 分 等 につ い て 9 東 京 大 学 アイ ソ トー プ総 合 セ ンタ ー ニ ュー ス 目 次 七年 目の 浮 気 の す す め 岡田 重文 - 1 セ ン ター を利 用 して 財間 恵子 -・2 薬袋 佳 孝 -・ 3 研 究 紹介 深 海 底 堆 積 物 の放 射 化 分 析 バ トン タ ッチ 大 日方 京 子 - 4 放 射 線 取 扱 者 手 帳 が 新 し くな りま した ) 学 内 R l管 理 メ モ ( セ ン タ一 日 コ ン ピ ュー ター に よ るセ ン ター の RI管 理 シ ステム の紹 介 人事 消 点 委員会 だ よ り 編集後記 エ ネ ル ギ ュ シ ュ な 岡 田先 生 か ら ご 多忙 中 の とこ ろ貴 重 な 原稿 を い た だ い た。 また近 く留 学 さ れ る薬 袋 先 生 か らは夢 あ る原稿 を い た だ い た。 本 当 にあ りが と う ご ざい ま した 。 事 故 や 失 敗 は 多 くの 教 訓 を与 え るが 、 人 間 に とっ て そ れ を生 か そ う と努 力 す る あ ま り、 緊 張 を長 く強 い る こ とは精 神 的 に 大 き な 負 担 の よ うに思 わ れ る。 そ して 過 度 の 緊 張 は 返 って 失 敗 を招 きや す く、 偏 見 の 目で物 事 を解 釈 して しま うお そ れ が あ る。 こ の よ うな 人 的 要 因 に よ る事 故 を少 しで も回避 す る た め に 、放 射 線 の取 扱 い に お い て も、 気 疲 れ な くや さ しい操 作 で実 験 が安 全 に で き る よ う教 訓 の生 か され た装 置 や 器 具 の 開 発 、工 夫 が 望 まれ る。 ま た 日常 の 管理 に お い て は 、教 訓 を 忘 れ な い う ち に作 業 マ ニ ュ ア ルや 点 検 用 紙 に具 体 的 な形 と して取 込 ん で し ま う柔 軟 な姿 勢 が 大 切 と思 わ れ る。 小 さ な ミス で大 きな事 故 が 防 げ た ら と思 う。 (野 川憲 夫 ) 束 帯 大 学 ア イ ソ トー プ絵 合 セ ン ター ニ ュー ス VOL.17.NO・ 1 1 986年 6月 20日発 行 編 集 発 行 人 古 森 利信 〒 113 東 京都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 812)2111 内線 2881 東京大学 アイソ トー プ総合 セ ンター voL. 1 7NO. 2 1986.9.20 共 通 の 言 葉 高 田 健 三 1961年 夏 も終 わ りの あ る 日、 ロ ッ クフ ェ ラー フ ェ ロー シ ップ を も ら っ た私 は 、 カ リフ ォ ル ニ ア 大 学 バ ー ク レー 校 の キ ャ ンパ ス に立 って い た。 体 細 胞 変 異 の 研 究 を して い た- リス 教 授 の 研 究 室 は 、 重 厚 さ と規模 の 大 き さで一 際 目立 つ ラ イ フ サ イエ ン ス ・ビル デ ィ ン グの 中 に あ っ た。 "生 命科 学 ' ' とい う言葉 は 、 当時 、 日本 で は 余 り耳 馴 れ な い もの で あ っ た が 、 こ の ビ ル デ ィ ン グの 中 に 、 動 物 学 、植 物 学 、生 理 学 、 微 生 物 学 な どの デ パ ー トメ ン トが 入 って い る こ と を知 っ た と き、 そ の 言葉 の 余 韻 に 、 大 きな 未知 の拡 が リを感 じた こ とが 思 い 出 され る。 それ か ら25年 、 生 命 科 学 の 進 展 は 、 嘗 て 抱 い た私 の 貧 弱 な 想像 を造 か に超 え、 不 治 の 病 にや め る 人 に生 き る灯 を与 え、懸 念 され る グ ロー バ ル な 食糧 危機 も、克 服 し得 る見通 しが 持 て る まで に な っ た。 ま さ に …科 学 … が "技 術 ' 'に よ り実 用 化 され た成 果 で あ る。 そ もそ も の プ ロ ロー グは 30数 年 前 に さか の ぼ る。 ケ ンブ リ ッ ジに 留 学 して 来 た ア メ リカの若 き生 物 学 者 ワ トソ ンは 、 そ こ で た また ま 出 会 った物 理 学 者 ク リ ッ ク と、 DNA の X 線 写 真 で結 ば れ た。議 論 に議 論 を重 ね 、つ い に DNA の 二 重 らせ ん構 造 を発 見す る。専 門 は 異 って い て も 二 人 の 間 に は 、 生 命 現 象 を分 子 レベ ル で 眺 め よ う とす る "共 通 の 言葉 ' 'が あ っ た。 それ が 議 論 を生 み 思 考 を深 め 、 今 日の 生 命科 学 の 原 点 と もい うべ き世 紀 の 発 見 を もた ら した。 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター に は 毎 日、 い ろい ろ な 人達 が 来 て 、 さ ま ざ まな実 験 が 行 わ れ て い る。 教 授 あ り、 大 学 院 生 あ り、 その専 門 も理 ・医 ・工 ・農 な どに わ た り多士 済 済 、 研 究 内容 に到 って は 、 超 微 量 成 分 の 分 析 か ら遺 伝 子 工 学 まで実 に 多彩 で あ る。 "何 何 委 員 会 ' ' とい っ た 気 の 張 る場 以 外 で 、他 学 部 の研 究 者 に揺 す る機 会 は そ うあ る もの で は な い。 時 に は実 験 の 合 間 に 図 書 室 で も覗 い て み た ら ど うだ ろ うか。 人 との巧 ま ざ る出 会 は、 あ る種 の と きめ き を誘 うこ とが あ る。 人間 的 コ ン タ ク トが 出 来 れ ば "共 通 の 言 葉 ' 'も生 まれ 、 そ こ か ら議 論 が 発 展 す る。 場 合 に よ っ て は 思 わ ぬ 発 想 が 生 まれ な い とは誰 もい え な い。 利 用 者 に とって 、ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター が 、共 同 利 用 の ため の - - ドウ エア ( 施設 ・ 設 備 ) と して だ け で は な く、 将 来 を 目指 す 新 しい ソ フ トウ ェア ( 発 想 ) の 開 発 の場 に な る な らば 、 セ ン ター の 果 たす 役 割 と して望 外 の もの で あ ろ う。 議 論 が 弾 め ば コー ヒー が 欲 し くな る。 ワ トソ ン と ク リ ッ クは 、 二 重 らせ ん構 造 に到 達 す る まで に、 何 杯 の コー ヒー ( チ ィー ?) を飲 ん だ こ とだ ろ うか 。 今 日 も又 、 実 験 室 か ら人 の 声 が 伝 わ って 来 る。 今 、 密 か に "コー ヒー サ ロ ン' 'の青 写 真 を練 って い る。 ( 名 古 屋 大 学 ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター 長 ) 2 鉱 物 中 の 陽 イ オ ン拡 散 森 岡 正 名 身近 な例 と; し、 で 、 GelL Li ) 事 導 体 検 出 器 を嘩 守 す る為 に 液 体 窒 素 で 常 時 冷 却 しな け れ ば な ら な い事 は 良 く知 られ て い る。これ はく常 温 で 結晶 中 を E壬が 比 較 的 高 速 で拡 散 に よ り 移 勤 し、 そ の特 性 を変 化 させ て し ま うの を防 ぐた め で あ る。 イ オ ン結 晶 で あ る造 岩 鉱 物 中 で の イ オ ンの 拡 散 は こ れ程 顕 著 で は な い。 しか し火成 岩 の 様 に 高 温 下 に長 時 間 ( 造 岩 鉱 物 に と り 1万 年 は 比 較 的 短 時 間 とい え る) さ ら され る とそ の 影 響 は 無 視 で き な い もの とな る。 例 えば 、 火 成 岩 の 生 成 年 代 を い くつ か の 年 代 測 定 法 を用 い て 測 定 す る と、そ れ ぞ れ の 方 法 に よ り異 な る年 代 を与 え る事 が 多いOこ ] / uまイ オ ンに よ っ て拡 散 速 度 が 異 な り、 そ の 結 果 、 生 成 時 か らの 元 素 分 布 の 変 化 に差 が あ る ため と考 え られ て い る。 こ の 様 な イ オ ン とそ の 拡 散 率 の 間 に あ る は ず の 一 般 的 規 則 性 を実 験 的 に 兄 い 出 す 事 が 我 々 の 研 究 の 目的 で あ る。 図 1に い くつ か の 方 法 で 測 定 した 微 量 の 溶 質 イ オ ン が 二 種 類 の か ん らん 石 溶 媒 ( Mg2 Si O 。 、 Mn2 Si O 4) 中 を拡 散 す る場 合 を示 す 。 た て 軸 に拡 散 係 数 、 横 軸 に そ れ ぞ れ拡 散 イ オ ンの 大 き さ (イ オ ン半 径 )を と る と、 ど ち らの 溶 媒 の 場 合 で も、 Mgか ら Fe- と イ オ ン半 Feよ り も大 き な イ オ ン で は逆 に減 少 す る傾 向 が 径 が大 き くな る と ともに拡散 係数 が増大 し、 み られ る。 [ 0 0 1 2 0 ( pm) イオ ン半径 図 1 異 な る溶媒 中の 1 200o Cにお け る拡散係 数 とイオ ン半径 との関係 80 図2 イオ ン半径 の増 大 に伴 な う拡散 係数 D の変化 に与 え る立体 効果 ( 1 ) と結 晶構 造 2) の関係 の模 式図 効果 ( VOL 17NO.21986. 9. 20 3 他 方 、 比 較 の ため に、 玄 武 岩 融体 中 で の イ オ ンの 拡 散 をみ る とi 客質 イ オ ンが 大 き くな る と単 純 に減 少 して い る1 ) 。 この 違 い は拡 散 - の結 晶構 造 の 影 響 を考 え る と説 明 で き る。 か ん らん石 構 造 を持 つ 結 晶 が マ グマ か ら晶 出 す る際 、 Si O。 の マ トリ ッ ク スの 間 に は 7 0pm 位 の イ オ ン半 径 を持 つ 陽 イ オ ンが 貴 も取 り込 まれや す い事 が分 配 係 数 の 測 定 か ら知 られ て い る2 ) 。言 い か え る と、この 大 き さの イ オ ンが 存 在 す る時 、 か ん らん石 は最 も構 造 的 に安 定 して い る とい う事 に な る。 これ に 対 して特 定 の構 造 を持 た な い 玄 武 岩 融体 の 場 合 に は この様 な イ オ ンの 選 択 性 を持 っ て い な い。 これ らの効 果 が 拡 散 に 与 え る影 響 を ま とめ て模 式 的 に表 わす と図 2の様 に な る。 拡 散 イ オ ンが 大 き くな る程 動 きに く くな る立 体 効 果 (1) と、 か ん らん石 構 造 に適 した大 き さ を 持 つ イ オ ンの 動 き をお さ え る効 果 (2) が 働 く事 に よ り、 図 1に示 さ れ る様 な相 対 関 係 を 持 つ 拡 散 係 数 D の 変 化 が 観 測 され る事 に な る。 引用 文献 1) Hof mann,A.W .andMagar i t z,M. ,∫.Geophysリ82,5432( 1 977) 2)Mat s ui ,Y"Onuma,N. ,Nagas awa,H. ,Hi guc hi ,H.andBanno,S. ,Bul l .Soc.f r . 1 977) Mi nを r al .Cr i s t al l ogr .100,315( ( ア イソ トープ総 合 セ ンター) セ ン ター に勤 務 して 五十嵐 勉 この 4月 1日付 で 、 田無 キ ャ ンパ スか ら浅 野 キ ャ ンパ スへ とや って 参 りま した。 本 セ ン ター に 配 属 さ れ て 5カ月 目の この ご ろ です が 、 セ ン ター - 転 勤 に な る との 内示 を受 け た 当 時 は 、 - テ 、 そ ん な部 局 が あ っ た か ナ 一 、 と思 いつ つ 、職 員録 を見 た り、 本 学 の 地 図 を眺 め て み た り して い ま した。 世 の 中 に は 、 危 険 な物 が数 多 くあ る と思 い ます が 、 放 射 能 とい う 目に 見 え な い物 を対 象 とす る本 セ ン ター に対 して は 、 初 め て の私 に して み る と、 非 常 に不 気 味 な物 の よ うに思 え ま した。 放 射 能 は何 処 に い るのや ら、 興 味 と恐 れ を持 ちつ つ 、 セ ン ター 内 をウ ロウ ロ し、また機 会 を見 つ け て は施 設 の 案 内 を して も ら っ た り して 、 最 近 は オ ポ ロゲ な が ら も、 わか っ て きた の か ナ 一 。 とい う状 況 で あ ります 。 セ ン ター 内 をス リ ッパ で歩 き、 玄 関 に は サ ン ダル まで用 意 され て い る こ の セ ン ター は清 潔 さが あ り、 各 フ ロア ー も きれ い に 整理 され て い て 、 とて も気 持 ちの 良 い もの です . そ れ に して も、 管 理 区域 - の 出 入 口の 威 圧 感 は 、 何 と も言 えぬ 存 在 で は あ ります が。 とこ ろ で 、 放 射 能 とは 一 部 の 限 られ た分 野 で利 用 され て い る もの と思 って い ま したが 、 意 外 と 多 くの分 野 で利 用 され て い る事 を知 り、 驚 い て い る次 第 です 。 叉 、 講 習 会 の 末 席 で 見せ て い た だ い た ス ラ イ ドで は 、放 射 線 障 害 の 恐 ろ しさ を知 り、 安 全 に は 充 分 注 意 せ ね ば な らぬ と 自覚 させ られ ま した。 0 年 に な ろ う と して い ます 。 幸 い、 本 セ ン ター e? 私 の 庶 務 畑 を歩 ん で きた公 務 員 生 活 も2 事 務 は 、 あ る程 度 確 立 され て お り、 不 慣 れ な私 で も何 とか や って い け そ うな雰 囲 気 の 中 で、 皆 様 と仕 事 を通 して 仲 良 くや っ て い きた い と思 って い ます 。 共 同 利 用 の 関 係 の 仕 事 も一 部 分 、 庶務 #卜 が 扱 って い ます の で、 各 部 局 の 方 々 に も、 よ ろ し くお 願 い し ます 。 ( ア イ ソ トー プ 総 合 セ ン ター ) 4 TOPI CS チ ェ ル ノフナ イ リ原 子 力発 電 所 事 故 と ヨモ ギ を試 料 とす る環 境 放 射 能 の 測 定 小 泉 好 延へ 佐 々 木 秀 樹 4月26日チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力発 電 所 で 大 事 故 が 発 生 した。 放 出 され た大 量 の放 射 能 は 北 半 球 に拡 散 して 地 球 規 模 の放 射 能 汚 染 を引 き起 こ した 。 8 000キ ロ メー トル も触 れ た 日本 に は 汚 染 は あ っ た と して も軽 微 で あ ろ う と思 わ れ て い た が 、 5月 3 日に至 って 揮 発 性 放 射 性 核 種 を 中心 と して か な り高 濃 度 の 汚 染 が 始 ま っ た。 私 達 は従 来 か ら松 葉 を測 定 試料 と した環 境 放 射 能 測 定 研 究 を行 って い るこ とか ら環 境 汚 染 調 査 を進 め た。 現 在 も測 定 は継 続 中 で あ りデ ー タ整 理 の 途 中 で あ るが 、 測 定 した 各種 の 環 境 試 料 の うち ヨモ ギの 葉 を試 料 と した 測 定 結 果 を報 告 す る。 ヨモ ギ の葉 を試 料 とす る理 由 は 日本 全 国 で容 易 に 誰 で も採 取 出 来 る こ と と、 これ まで に 自治体 の研 究 機 関 に よ っ て放 射 能 汚 染 調 査 の 試 料 と され て い る こ とな どか ら大 変 に都 合 の よ い試 料 で あ る。 試 料 は セ ン ター 職 員 の縁 者 や 、 わ ず か な緑 を頼 り と して 2 8県下 で採 取 さ れ た。 ヨモ ギ の 葉 に 認 め られ た主 な核 種 は 1 3 1 Ⅰ 、1 3 2Te 、1 3 7 Cs、1 3 4 Cs、1 0 3 Ruな どで あ る。1 3 1 Ⅰ 、1 3 7 Cs の 28県 の 汚 染 濃 度 を図 1, お よび 2に 示 した。 汚 染 レベ ル は 1 3 1 Ⅰで 5 000か ら6000pCi / kg ( 坐 )、 1 3 7 Csで 300pCi / kg( 坐 )で あ る。 1 3 1 Ⅰの 濃 度 は 試 料 採 取 日が 異 な る た め に 縫 目変 化 の デ ー タか ら求 め た実 効 半 減 期 を使 って 5月 11日に 換 算 して あ る。 東 西 ヨー ロ ッパ の 野 菜 で は この レベ ル の 約 数 十 倍 か ら数 百 倍 に も達 し、 事 故 の 発 生 した ウ クラ イナ 地 方 で は数 万 倍 との こ とで あ る。 日本 の 各 地 の 汚染 は 顕 著 な地 域 差 を持 つ 分 布 とは な って い な い。 む し ろ、 全 地 域 の 全 面 的 な 汚 染 と考 え られ る。 あ え て 見 れ ば 日本 の 気 候 図 に従 って 、 太 平 洋 側 、 日本 海 側 がや や 高 く、 内陸 部 が低 い濃 度傾 向 が あ る と も考 え られ る。 植 物 で の放 射 性 核 種 の 吸 着 や 取 り込 み 、 移 行 な ど を考 察 す る うえ で そ の縫 目変 化 は 大 切 な デ ー タ で あ る。ヨモ ギの 葉 に お け る関 東 3県 の 1 3 1 Ⅰの 縫 目変 化 を図 3に示 す 。見 か け上 の 実 効 半 減 期 は物 理 的 半 減 期 の 8日に近 い値 とな っ た。 ま た、 北 海 道衛 生 研 究 所 の牧 草 デ ー タか らは 7. 2が 求 め られ た。 イ ギ リス の ウ イ ン ズ ケ ー ル の事 故 の 際 に は 6 日 との 報 告 もあ り、興 味 あ る結 果 で あ る。む ろん 、こ の期 間 に ヨモ ギの 成 長 が あ り、放 射 性 核 種 の 移 行 した 新 しい葉 も測 定 試 料 と され て い る こ とや 、放 射 性 物 質 の 降下 が 続 いて い た こ と、降 雨 、気 温 変 化 な ど縫 目変 化 に 関 与 す る因 子 が 多い こ とか ら解 釈 に は今 後 の憤 重 な検 討 が 必 要 で あ る。 1 3 7 Csと1 3 4 Csの 濃 度 比 も注 目す べ き値 とな っ た。 す べ て の 測 定 試料 は 両 者 の 比 が ほ ぼ 2 対 1で あ る01 3 4 Csは 1 3 3 Ⅹeの 娘 核 種 で あ る 1 3 3 Csが 中性 子 を捕 獲 して で き るO ヨー ロ ッパ で も同 じ結 果 が 報 告 され て い る。 今 度 の事 故 に よ る長 期 的 汚 染 測 定 調 査 に か な り重 要 な手 が か りとな る で あ ろ う。 測 定 に 際 して使 用 した装 置 は 本 セ ン ター の 低 レベ ル Ge半 導 体 検 出 装 置 で あ り、 この 試 料 測 定 に 関 して は検 出 限 界 が ほ ぼ 20pCi以 下 で あ る。 なお 、 こん どの 放 射 能 汚 染 の調 査 研 究 に あ た っ て 、 試 料 の採 取 に協 力 され た方 々 に深 く 感 謝 い た し ます 。 ( ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ) VOL 1 7NO.21 986. 9. 20 5 長野 神奈 千葉 東京 埼玉 茨城 宮城 岩手 青森 山形 秋田 北海 道 新 富 静 奈滋 三景兵広 潟 山 岡 良賀 重都庫 鳥 島 徳愛 福熊 鹿沖 取 島 媛 岡本 児縄 島 図 1 日本各地の放射能汚染濃度 (ヨモギの葉) ( 刺) Dd 旦\ 世 YJ . ・ 鎧高車 北 青 秋 山 岩音 茨 埼東千 神 長 新 富 静 海 森 田 形 手城 城 王 京 葉 奈 野 潟 山 岡 川 道 奈滋 三京兵広 島 徳 愛 指 貫 旨鹿沖 良賀重都庫 島 取 島 媛 岡 本 児 縄 図 2 日本各地の放射能汚染濃度 (ヨモギの葉) 3 0 ( 刺) 望\J. 3 d 髄鞘轟高潔 1 0 5月 1 5 20 25 30 4 6月 9 1 4 1 9 25 図 3 ヨモギの葉 に含 まれる放射能濃度の経 日変化 6 講 演 会 報 告 Dr.Edwar dV.Sayr e "Nucl earMet hodsAppl i edt oAr chaeol ogy andFi neAr t sH 富 水 健 考 古 学 や 美 術 史の 問 題 を 自然科 学 の 手 法 に よ っ て解 決 す る こ とは 、 この分 野 の専 門 家 に とって きわ め て 重 要 で 有 用 な研 究 テー マ で あ る こ とは 言 うまで もな い 。 しか し、 専 門 外 の 一 般 の 人 々 に と って も、 この よ うな問 題 の 解 決 へ の ア プ ロー チや 結 果 は、 い わ ば謎 と き と 豊 か な ロマ ンの あ る面 白い物 語 で あ る。 3月 1 3日、 セ ン ター 講義 室 で行 わ れ た Edwar dV. Sayr e博 士 の "Nucl earMet hodsAppl i edt oAr chaeol gyandFi neAr t s' ' と題 す る講 演 は 、 ま さ に そ の よ うな専 門 家 に も一 般 の聴 衆 に と っ て も大 変 に興 味 深 い話 で あ った。 Sayr e博 士 は 、1 9 5 2 年 か ら米 国 ブ ル ッ ク- ブ ン 国 立 研 究 所 で 3 0年 以 上 に わ た って 核 化 学 の研 究 を行 い 、 現 在 で は ス ミソニ ア ン研 究 所 で研 究 を続 け て お り、 考 古 化 学 の分 野 で世 界 9 8 4 年 に は放 射 分斬 化 学 - の 貢 献 に対 して He ves yMedalを受 的 に 著 名 な科 学 者 で あ る。1 賞 して い る。 本 年 3月東 京 国 立 文 化 財 研 究 所 の招 きに よ り来 日 し、 東 京 の ほ か 関 西 地 区 で も講 演 を行 っ た。 セ ン ター で の 講 演 は 主 と して 考 古 学 よ りも化 学 (自然科 学 ) 系 の 聴 衆 を 対 象 と した もの で核 的 分 析 手 法 にや や 重 点 が お か れ て い た が 、博 士 自身 の研 究 に よ る豊 富 な実 例 が 多数 ス ラ イ ドで示 され 、 聴 衆 を飽 き させ なか っ た。 Sayr e博 士 の 研 究 は 、 主 に 、 放 射 化 分 析 な どの 核 的 分 析 や 分 光 分 析 ・Ⅹ 線 に よ る元素 分 析 な どの 手 法 を用 い て ヨー ロ 、 ソバ 、 東 洋 な どの ガ ラ ス器 、 金 属 器 、 石 器 、 土 器 な ど考 古 遺 物 や 古 美 術 品 の キ ャ ラ ク タ リゼ ー シ ョン ・産 地 推 定 を行 った もの で、 同 じ くブ ル ッ ク- ブ ン国 立 研 究 所 の 核 ・放 射 化 学 者 で わ が 国 に もよ く知 られ て い る G.Har bot t l e博 士 ら との 共 同研 究 も少 な くな い。この 講 演 で は 、Sayr e博 士 は核 的 手 法 の 考 古 学 ・美術 - の 応 用 を元素 組 成 分 析 ・構 造 の 分 析 ・年 代 測 定 の 3つ の カテ ゴ リー につ い て解 説 を行 っ た。 中性 子 放 射 化 分 析 な どの 元 素 分 析 の 手 法 で遺 物 中 の 元 素 組 成 が わか る と、 元 素 含 有 量 の パ ター ン をそ れ ら遺 物 の 「指 紋 」 と して キ ャ ラ ク タ リゼ ー シ ョンが 可 能 で あ る。 ギ リシ ャ、 フ ラ ン ス な ど ヨー ロ ッパ の 古 陶 器 に つ い て 、 指 標 元 素 含 有 量 の 分 布 図や 、 多変 量 解 析 ・ク ラ ス ター 分 析 に よ り産 地 推 定 を試 み た例 が 示 され た。 古 美術 品 の 製作 技 法 や 構 造 は作 品 の 真 贋 に も手 が か りを与 え るが 、 高 エ ネ ル ギー γ 線 や 低 エ ネ ル ギー 放 射 級 ( 5 5 Fe) に よ る ラ ジ オ グ ラ フ ィに よ っ て そ れ ぞ れ 厚 み の あ る遺 物 や 絵 画 の構 造 ・技 法 に つ い て の 情 報 が 得 ら れ る。ま た ne ut ronact i vat i onaut or adi ographyは 、放 射 化 した絵 画 を フ イル ム に密 着 させ 、 ラ ジ オ グ ラ フ の 時 間 変 化 を調 べ る と下 絵 が 現 れ て くる絵 画 用 の 新 し い 手 法 で あ る。 さ ら 4 C年 代 測 定 が で き る小 型 1 4 C カ ウ ン ター を開 発 し、 これ に、遺 物 中 の 微 量 の 炭 素 に つ い て 1 を用 い て 、 カナ ダ北 部 で 発 見 され た鉄 製 遺 物 が 西 歴 1 2 0 0 年 頃 の バ イ キ ン グの 遺 物 と推 定 し た話 な どが 年 代 測 定 へ の 応 用 の 例 と して 紹 介 され たo Sayr e博 士 は 質 疑 や 懇 談 を通 じて 、米 国 で は 、この よ うな非 破 壊 的分 析 - の 試 料 の提 供 や 結 果 の 解 釈 に 関 して 考 古 学 者 ・博 物 館 と 自然科 学 者 の 間 の信 頼 関 係 や 相 互 理 解 が 十 分 で あ 。 る こ と を明 らか に した. わ が 匡I で は この分 野 の 研 究 は まだ 日が 浅 いが 、 今 後 の 発 展 の ため に は この よ うな真 の 協 力 関 係 の 確 立 が 是 非 必 要 で あ る こ とを痛 感 させ た。 ( 理 学部化学教 室 ) VOL 17NO. 21986. 9. 20 7 学 内 R I 管 理 メ モ 放 射 性 廃 棄 物 の トラ ブ ル を避 け るため に 委 託 廃 棄 で きな い放 射 性 廃 棄 物 は作 らな い 2 2 6 Raや 2 1 0 Pbな どの α 線 放 出 ( 娘 を含 む )核 種 、 トリチ ウ ム ( ガ ス お よび保 管 中 に ガ ス 発 生 の 恐 れ が あ るNaB3H4等 の 化 合 物 、 比 放 射 能 の 高 い水 )、放 射 性 有 機 廃 液 な どは、 日 RI協 会 」)に委 託 廃 棄 で きず 、 現 在 、 発 生 した事 業 所 が保 管 す 本 ア イ ソ ト- プ協 会 ( 以下 「 る こ とに な って い ます 。 この 内 、 液 体 シ ンチ レー シ ョン廃 液 に つ い て は 基 準 が 設 け られ 、 基 準 に 合 致 す る もの は 焼 却 可 能 とな りま したが 、 そ の他 の廃 棄 物 は 、 処 分 の め どが つ か な い た め 永 久保 管 とい わ れ て い ます 。 永 久保 管 廃 棄 物 を発 生 す る恐 れ の あ る RIを使 用 す る と きは 、 廃 棄 につ い て 十分 検 討 し た うえ、 必要 最 小 限 を購 入 し ま し ょ う。 永 久 保 管 は1 00年後 も保 管 ? ちi :つ とオー バ ー です が 、半 世 紀 位 前 の RIや 廃 棄 物 も現 に保 管 され て お り、長 半 減 期 核 種 の 場 合 は 、1 00年 位 は保 管 す る覚 悟 が 必 要 な よ うです。永 久保 管す る放 射 性 廃 棄 物 は 内容 物 の 状 態 、 容 器 、 梱 包 な ど を検 討 し、 保 管 中湿 気 で ドロ ドロ に な り、 容 器 が 腐 食 し、 内容 物 や 性 状 が 不 明 に な っ た り しな い 注 意 が 必 要 です 。管 理 担 当者 が 変 わ り、当事 者 が 大 学 を離 れ て も、 RIや 廃 棄 物 は そ の ま ま残 る こ と を忘 れ な い で下 さ い。 もっ と安 全 な方 法 は な い か 保 管 廃 棄 設 備 は 、過 去 に は RI廃 棄 物 を廃 棄 業 者 に 引 き渡 す ま で の 一 時 的 な保 管 場 所 と され 、 廃 棄 物 の長 期 保 管 に適 さ な い構 造 が 多 く、 安 全 面 で は貯 蔵 施 設 の ほ うが 適 切 な保 管 場 所 で あ る こ とが 多い の で す が 、 廃 棄 物 は貯 蔵 施 設 に保 管 で き ませ ん。 この ため 貯 蔵 可 能 な RIは 、廃 棄 物 とせ ず 、そ の ま ま貯 蔵 能 力 の 範 囲 で貯 蔵 す るほ うが安 全 と思 わ れ ます 。 事 業 所 が 廃 止 に な る と きは ? 承 認 外 の RIが 出 て きた ら ? 0日以 内 に RIや 汚 染 物 を撤 去 しな け れ ば な らず 、 こ の 場 合 に 限 り、 事 業 所 廃 止 の 時 は 、3 通 常 は委 託 廃 棄 で きな い放 射 性 廃 棄 物 で も 、RI協 会 が 引 き受 け る こ と とされ て い ます 。 ま た、 本 来 は 所 持 で きな い承 認 外 の RIが 発 見 され た と き も、 RI協 会 に 引 き受 け て 貰 う こ とが 可 能 です が 、 その 経 緯 は科 学 技 術 庁 に報 告 し、 指 導 の も とに行 わ な け れ ば な りませ ん。 この よ うな場 合 に は 、 本 学 で は科 学 技 術 庁 - の 窓 口業 務 を担 当す るア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター に 、 至 急 連 絡 して 下 さい。 廃 棄 物 整 理 と引 き渡 しはす み や か に 廃 棄 物 の 基 準 や 分 類 方 法 は 、 しば しば 変 更 され ます 。 廃 棄 物 を長 期 保 管 す る うち に 基 準 が 変 わ っ て 、委 託 廃 棄 で きな くな る こ と もあ r )ます 。例 えば過 去 に は 少 量 な ら α 線 放 出核 種 も廃 棄 可 能 で したが 、 現 在 は 認 め られ ませ ん。 承 認 され て い な い核 種 の 廃 棄 も難 し く、 承 認 核 種 を削 除す る と きは 注 意 が 必 要 です 。 放 射 性 廃 棄 物 や 汚 染 物 は 、 で き るだ け す み や か に 整 理 し、 処 分 す る こ とが 必 要 です 。 密 封 線 源 の廃 棄 につ い て 密 封 線 源 の 廃 棄 は 、 非 密 封 の 廃 棄 物 とは別 を手 続 きが 必 要 です 。 受 領 書 は か な らず 保 管 して お き ます 。 8 液 体 シ ンチ レー タ ー廃 さ 夜につ い て H、1 4 C に 限 り、濃 度 の 合 計 が 1×10 3 / ∠ Ci /mJ以 下 の 液 体 シ ンチ レー タ- 廃 液 は 、 核種 が3 本 学 で は ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター が 集 荷 し処 分 し ます が 、 これ 以 外 の 場 合 は処 分 で き ま せ ん。 なお 、最 近 焼 却 基 準 が 改正 され 、所 定 の 手 続 き を経 れ ば 、3 2P、3 5 S、4 5 Caを含 む 液体 シ ン チ レー タ- 廃 液 も焼 却 が 認 め られ る こ と とな りま した が 、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター で は 、 まだ 承 認 を得 て い ませ ん の で 、特 に連 絡 が あ る まで は 、従 来 どお りに取 り扱 って下 さいO 共 同 利 用 機 器 一 覧 ・ Ⅰ 電気 炉 ○抵 抗 加 熱 炉 式 :STUSH-5 10 (シ リコニ ッ ト社 製 ) 型 使 用 温 度 :6 00-1 800℃ ±0. 5℃ PHD 制 御 昇 降 温 調 節 :3段 階 プ ロ グ ラム調 節 式 加 熱 容 積 :5 0mm¢×1 00mm 雰 囲 気 ガ ス置 換 可 能 共 同 利 用 :利 用 者 会 議 に よ りマ シ ン タ イ ム の 調 整 を行 って い る。 ○高 周 波 加 熱 炉 型 0-400K ( 精 電 舎 エ レ ク トロニ クス社 製 ) 式 :G2 出 力 :2 0kW 、 ∼2 00kHz 発 振 コ イル 径 :8 0mmか 1 20mm卓 出 力 制 御 :2 0段 階 プ ロ グ ラム 式 酸 化 物 単 結 晶 引 き上 げ装 置 : 引 き上 げ速 度 0. 1-5 mm/h、 1-20mm/h 回転 数 1-1 00r pm 共 同 利 用 :利 用 者 会 議 に よ りマ シ ン タ イ ム の 調 整 を行 って い る。 サ ン プ ル オ キ シ ダ イザ ー ( 液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ンタ ー 用 ) 式 :MODEL B3 06 型 TRI-CARB SAMPLE OXI DI ZER 燃 焼 法 :自動 トレ イ ン式 測 定 バ イア ル :容 積 2 0mg、 口径 22 mm¢ 標 準 型 試 料 サ イ ズ :6 00mg以 下 注 意 事 項 :1g 位 の 生 臓 器 は 、 不 完 全 燃 焼 に よ るチ ュー ブ の つ ま りの 原 因 とな る0 ( 臓 器 の種 類 で も違 う。) 燃 焼 時 間 を で き るだ け か か らぬ よ うに凍 結 乾 燥 、 ホ モ ジナ イ ズ な ど を 実 験 操 作 に加 え る と良 い。 利 用 方 法 :使 用 前 に 必 ず 、 担 当部 門 に 、使 用 希 望 日時 を連 絡 す る必 要 有 り。(シ ンチ レー ター な どす ぐに は 、 準 備 不 可 能 な為 ) VOL 17NO. 21 986. 9. 2 0 9 液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ン タ ー 式 :Packard 32 55 型 出 検 器 :超 高 速 同 時 計 数 回路 と加 算 回路 付 きの 高 い 量 子効 率 を持 つ バ イア ル カ リ 増倍管 測 定 方 式 :計 数 補 正 法 の 一 つ で あ るサ ン プ ル チ ャ ン ネ ル 比 法 の 計 算 が 可 能 な 完 全 独 立 2チ ャ ン ネ ル 方 式 0m /、口径 22mm¢( ホル ダー を用 い れ ば 、ミニ バ イ ア ル も使 用 可 能 ) 測 定 バ イヤ ル :容 積 2 測 定 試 料 数 :3 00個 注 意 事 項 :各 サ ンプ ル の AES値 に 対 して は 、 ス タ ン ダー ドの 補 正 曲 線 よ り作 成 し た AES-EFF Tabl eに よ り、 各 々 の効 率 が 求 め られ る。 利 用 方 法 :使 用 の 際 に は 、 予 約 表 に 氏 名 ・日時 ・担 当部 門明 記 の事 。 液 体 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ン タ ー d 3380 式 :Packar 型 出 検 器 :超 高 速 同 時 計 数 回路 と加 算 回路 付 きの 高 い量 子効 率 を持 つ バ イア ル カ リ 増倍管 測 定 方 式 :計 数 補 正 法 の一 つ であ るサ ンプ ルチ ャ ンネル比 法 の計 算 が 可 能 な独 立 3チ ャ ンネ ル ( 3 H、 1 4 C、3 2 P) 方 式 。 測 定 バ イヤ ル :容 積 2 0ml 、口径 2 2mm¢( ホ ル ダー を用 い れ ば 、ミニ バ イア ル も使 用 可 能 ) 測 定 試 料 数 :2 00個 注 意 事 項 :各サ ンプ ル の AES値 に 対 して は 、 ス タ ン ダー ドの 補 正 曲 線 よ り作 成 し た AES-EFF Tabl eに よ り、 各 々 の 効 率 が 求 め られ る。 ( 3 H ・1 4 Cの み , 3 2 P につ いて は 各 自測 定 ) 利 用 方 法 :使 用 の 際 に は、 予 約 表 に 氏 名 ・日時 ・担 当部 門 明 記 の事 。 ウ ェル 型 シ ンチ レー シ ョンカ ウ ンタ ー 式 :J DC-761R (ア ロ カ製 ) 型 器 :2′ ′ × 2′ ′ ウ ェ ル 型 NaI( TJ) シ ンチ レー タ 出 検 測 定 方 式 :二種 の γ 線 を同 時 に測 定 で き る二 回路 計 数 方 式 試料 サ イ ズ・ '1 5¢×110m/m ( 最大) 測 定 試 料 数 :2 00個 注 意 事 項 :試 料 の 高 さに よ り計 数 効 率 が 異 な る。 利 用 方 法 :随 時 使 用 可 、 但 し長 時 間 の 使 用 や 短 半 減 期 の RIの 測 定 な どの場 合 は千 約 す る必 要 が あ り。 参 考 資 料 :東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュー ス 5 ( 3)3 ( 1974) 天 秤 天 秤 の種 類 と設 置 場 所 型 名 ( 会社 名) 秤 NL-2 00TPA (島 津 ) L ( 〟 ) 20 0 1 00 P1 2 00 (メ ト ラ - ) 1 2 0 0 H10Wt ( B6 C20 0( 量 mg) 最 大 (g) 最小 ( 〟 ) 〟 ) 1 60 2 0 0 0. 1 0. 1 1 0 0. 1 0. 01 設 置 場 所 3F測定室 ( 3 08号 ) / / -4F天秤 室 (Ⅰ) / / 4F天秤室 ( Ⅰ Ⅰ) この他 に い くつ かの実験 室に天秤 が置か れて い る。 1 0 ●共 同 利 用 の お 知 らせ 昭 和 61 年 度 共 同利 用 計 画 通年 昭和6 1年 4月 7日∼ 昭 和 62年 3月20日 第 Ⅰ期 1 年 4月 7日 ∼ 7月 1 8日 昭和6 Ⅰ期 第Ⅰ 昭和6 1 年 9月 8日 ∼1 2月 1 9日 Ⅰ Ⅰ 期 第Ⅰ 昭和6 2年 1月 5日 ∼ 3月 2 0日 (申込 締 切 昭 和 61 年1 1月 2 8日) 年 度 ≪第 Ⅰ Ⅰ期 ≫ 共 同 利 用 一 覧 昭 和 61 所 医 学 取 扱 責 任 者 部 八 木 淳 志 村 二三夫 蛋 白質 の ヨウ ド化 院 ☆中 村 郎 蛋 白質 の ヨウ ド化 夫 成 長 因 子 受 容 体 チ ロ シ ン キナ ー ゼ 活 性 に つ い て の研 究 輔 メ スバ ウ ア 一 法 に よ る化 学 状 態 分 析 佐 々木 部 里 学 部 梅 脇 山 茅 涯 畑 氏 平 高 充 終 信 学 田 田 中 野 部 中 工 哲 憲 祐 高 病 属 二 研 究 課 題 免 疫 担 当 細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究 照 メ スバ ウ ア ー 効 果 に よ る磁 性 材 料 の 構 造 解 析 宏 放 射 化分 析 光 結 晶 構 造解 析 男 植 物 に よ る RIの 吸 収 移 動 五 海 産 生 物 の トレー サ ー 実 験 ホ ウ ビ シ ダ に お け る 2- ア ミノ ピ メ リン酸 及 び そ の 関 教養 学 部 秀 学 藤 井 野 洋 か 乾 斎 酒 花 ☆ ☆ ☆ 毎 研 研 部 土」 連 ア ミノ酸 の 生 合 成 雄 -Li合 金 中 の 放 射 化 分 析 中性 子 照 射 した Al 均 熱 水 堆 積 物 な どの放 射 化 分 析 学 腸 管 吸収 ( ☆・ - -新 規 申込 、 他 は 第 Ⅰ期 よ り継 続 ) な お 、 通 年 共 同 利 用 一 覧 は Vol .1 6, N0.4に掲 載 済 ●セ ンタ ー 日誌 召和 6 1年 7月 4 日 〝 〝 〝 本省 即消 防 署 定 期 立 入検 査 ( 指 摘 事 項 な し) 7月 1 8日 昭和 6 1 年 度 第 Ⅰ期 共 同 利 用 終 了 8月 1 4-16、25-30日 経 費 節 約 の ため 給 ・排 気 運 転 停 止 9月 8日 第Ⅰ Ⅰ期 共 同 利 用 開 始 RL教 育 訓 練 の 実 施 1年 6月 1 4-25 (6日間 ) 工 学 部 原 子 力工 学 科 昭和 6 〝 〝 7月 7-1 4日 医学 部 医学科 7月 1 5-17日 第2 4回 RIコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 〝 7月 1 8日 第 18回 Ⅹ 線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 〝 9月 8 日か ら 3週 間 理 学 部 化 学科 VOL.1 7NO.21986. 9. 20 ll ●人事 消息 辞 職 ( 61 . 8. 31) 事務補佐 員 ( 保 健 セ ン ター 出 向 ) 山岸 千 恵 子 客 員研 究 員 ( 61 . 5. 1-62. 3.31) 下斗米道夫 ( 川 崎 製 鉄 技 術 研 究 本 部 - イ テ ク研 究 所 主 任 研 究 員 ) ●委員会 だ よ り 〇第 1回 人 事 委 員 会 昭 和 61 年 6月 1 0日 ( 火) 議 題 助 手 の選 考 につ い て 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス 目 次 共通 の 言葉 高田 健三- 1 森岡 正 名 -・2 研 究紹介 鉱 物 中 の 陽 イ オ ン拡 散 セ ン ター に 勤 務 して 五十嵐 勉 -・3 TOPI CS チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力 発 電 所 事 故 と ヨモ ギ を試 料 とす る 小泉 環境放射能 の測定 好 延へ 佐 々 木 秀 樹 ・ ・ ・4 講演会報告 t oAr c haeol ogyandFi neAr t s" 7 8 10 10 11 11 学 内 Rl管 理 メ モ 6 倭 永 富 Dr.Edwar dV.Sayr e "Nucl earMet hodsAppl i ed 放 射 性 廃 棄 物 の トラ ブ ル を避 け る ため に 共 同利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ 共 同利 用 の お知 らせ セ ン ター 日誌 人事 消 息 委 員会 だ よ り 編集後記 毎 号 の こ となが ら、 お 忙 しい時 間 を さ い て、 原稿 や 記 事 をお 寄 せ 下 さ った方 々 に厚 く御 礼 申 し上 げ ます 。 巻 頭 言 で 高 田先 生 が 提 言 して お られ る 「共 通 の 言 葉 」 に は 私 も大 賛 成 です 。毎 日、た くさん の垂田夏物 が 配達 され ます が 、この セ ン ター ニ ュ ー スは す ぐ紙 屑 箱 に い か ず 、 ど こか 読 ん で下 さ るか 、 で きれ ば 、 綴 穴 もあ け て あ ります の で 、 保 有 して御 利 用 い た だ け る よ う努 力 した い と思 って お ります 。 チ ェ ル ノブ イ リ原 子 力 発 電 所 の事 故 か ら早 く も 5 カ月が た ち ます が 、 その 波 紋 は 国 の 内外 で ます ます 拡 が って行 く と思 わ れ ます 。 私 達 は 当事 者 を非 難 す るの で な く、 この 不 幸 な 出 来事 を人類 が お こ した一 事 故 と考 え将 来 に生 か した い もの で す 。 本 号 に は 、 この事 故 の 後 、 日本 で も地 表 近 くで大 気 の放 射 能 汚 染 が 、 どこ に で もあ る植 物 を使 っ て検 出 され た興 味 深 い報 告 が載 って い ます 。 ( 畑 中信 一 ) 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ニ ュー ス 〒 11 3 東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号 VOL.17.NO.2 1 986年 9月20日発 行 編集発行 人 古森 利信 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター ・電 代 表 ( 812)211 1 内 線 2881 東京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター VOL. 1 7NO. 3 1986.12.20 R I雑 感 大 岳 望 銀 杏 並 木 が色 づ く頃 に な る と、毎 年私 は あ る ドラマ チ ックな実験 を思 い 出す 。 も うかれ これ 1 0数 年 前 に な る と思 うが 、 まだ建 って 間 もない ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-で 、 サ リノ マ イ シ ソ とい う新 しい抗 生 物 質 の ラベ ル実験 を行 った。 当然 の ことなが ら、微 生物 の培養 設 備 が あ るわ け もない の で 、恒 温 槽 振 盤機 を持 ち込 み 、坂 ロ コル ベ ンで 72時 間培 養 を行 っ y l e Z d o my c e sal b u sは 、実 に温 度 の変化 に敏 た 。 と ころが 、 この サ リノ マ イ シ ソの生 産 菌 St 感 で 、坂 ロ コル ペ ソの肩 の 一 部 が空 中 に露 出 した だ け で抗 生物 質 の生 産 が 1 /10以下 に低 下 した。 やむ な く、 コル ペ ソの肩 に布 を巻 き、温 度 の調節 、水 の流 量 、 アイ ソ トープ投 与 の 0数 回予 備 実験 を繰 り返 して 、 い よい よ本 番 の実験 を行 う時 にな った。 サ タイ ミソ グな ど1 リノマ イ シ ソの作 用機 作 、生体 内の分 布 や安 定 性 を調 べ るた め には か な り比 活 性 の高 い ラ 0mCiの 1 4 C - プ ロ ビオ ソ酸 ナ トリウム ベ ル化 合物 を作 らね ば な らない の で 、 一 回 に数 1 00万 円相 当か) を取 り込 ませ るので あ る。 そ の成 否 は 、何 が 欠 け て も約 1 00万 円が ( 約1 パ ー に な り兼 ね ない ので 本 当に祈 る よ うな気持 ちで あ った 。幸 い に この実験 は成 功 し、 サ リノマ イ シ ンは 今 、全世 界 で ニ ワ トリの コ クシ ジ ウム症 や 大 家 畜 の飼 料 添加 剤 に使 わ れ て い る。 ラジオ ア イ ソ トー プな く して 、今 日の科学 の発 展 は あ り得 ない。 しか し、東 大 か ら出発 した この よ うな ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-が全 国 に 出来 る まで 、わ れ わ れ は 往 々に して ア イ ソ トー プの取 り扱 い が放 慢 に流 れ が ちで あ った。 これ か ら先 、何 百 年 、何 千 年 に お よん で 、 ます ます使 う量 は もち ろ んの こと、使 う核 種 も増 えて 行 くこ と と思 わ れ るか ら、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-の もつ役割 は 、極 めて重 要 な もの と言 わ なけ れ ば な らない。 少 な く と も、わ れ わ れ の 日常 生 活 と地 球 の安 全 を守 る うえで は 、 そ の存 在 意 義 は極 めて大 きい も の で あ る。 今 日も私 の部 屋 の人 達 が 、 い ろい ろお世 話 に な って い る。 美 し く色 づ い た銀 杏 の木 立 を 眺 め なが ら、私 は今 日も黙 々 とサ ー ビス業務 に就 い て お られ る職 員 の方 々に 、深 い感 謝 の 念 を禁 ぜ ざるを得 ない。 ( 応 用 微 生物 研 究 所 第 6研 究 部 ) 2 海水 中 の ウ ラン ・トリウム系 列 核 種 の 放射非平衡 1 . 野 崎 義 行 天 然 ・人 工 を問わ ず放射 性 同位体 は海 洋 の研 究 に広 く応 用 され て い る。 堆 積 物 、 マ ソ ガ ン ノ ジ ュール 、 貝殻 な どの 年代 測定 や 、海 水 の循 環 ・混 合 の トレーサ ーに種 々の放射 性核 種 が用 い られ て い るの が よい例 で あ る 。 こ こで は海 水 中 の U/ Th系 列核 種 の非 平衡 が 、海 洋 中 の どの よ うな現 象 に よ って引 き起 こされ るか に焦 点 を しぼ って 著者 の研 究 の一部 を紹 介 しよ う。 図 1に示 す よ うに U/Th系 列 には 、 半減 期 と化 学 的性 質 の異 な る核 種 が存 在 す るが 、最 も多 い 2 3 8 U の場 合で も2. 5dpm/R程 度 で あ る 。 他 の娘核 種 や 2 3 2 Th、2 3 5 U系 列 の核 種 は 、 これ よ り低 い濃度 で あ るか ら、そ の放 射能 を精 度 よ く測 定 す るには 、比較 的 多量 の海 水 か ら分 離 濃 縮 を行 う必 要 が あ る。 従 って 、分 析 法 の改 良 と と もに海 水 中 の U/Th系 列 核 種 の 非 平衡 分 布 が 明 らか に な って きた と言 って よい。 その研 究 の歴 史 は比較 的浅 く、1 9 7 0年代 の大 型 海 洋 研 究 、 GEO SECS ( 地 球 化 学 大 洋 縦 断 計 画 ) か ら本格 化 し、 まず 2 2 6 Ra、 2 2 2 Rn、2 O pb、2 O poの詳 細 な分 布 が 明 らか に な った 。 そ れ らの核 種 の測 定 には 、数 Aか ら 202程 度 の 海 水 が必 要 で あ るが 、 この程度 の量 の海 水 は 302の ニ ス キ ソ採 水器 を用 いて比 較 的 容 易 に行 え る し、船 上 や実験 室 で の取 り扱 い も著 しい 困難 を伴 わ ず にす む 。 図 1 海洋 中 の ∪/Th系列 核 種 の挙 動 を示 す模 式 図 3 VOL. 1 7NO. 31 986. 12. 20 しか しRaよ りも原子番 号 の大 きい 2 2 7 Ac、2 3 0 Th、2 3 paな どについては 、 も う 1桁 多い 2( 泊2 程 度 の海 水 が そ の測 定 に必 要 で あ る。 こ うな る と採 水 方法 か らそ の海 水 の処 理 方法 まで 、 全 て の 面 で ス ケ ー ル を 大 き く しな け れ ば な らな い 。 幸 い 東 京 大 学 海 洋 研 究 所 で は 、 G EO SEC S計 画 に呼応 して 1 4 Cや 9 0 Sr、 1 3 7 Csな どを測定 す るた め に 2502の大 量 採 水 器 を開 発 し、研 究 船 白鳳 丸 で実 際 の使 用 実績 を積 み重 ね て きた 。 そ の経 験 を もとに 同 じ試 料 か ら1 981年 には 2 3 0 Thl ' 、1984年 に 2 2 7 Ac 2 ) お よび 1985年 に 2 3 1 pa3 ) の鉛 直 分 布 を測定 す る こ と に世 界 に先 駆 け て成 功 し、 U/Th系 列核 種 の非 平衡 分 布 の 全貌 を解 明す る ことがで きた 。 U/Th系 列核 種 は 、天 然 に存 在 す る もの で あ るか ら、海 洋 で の分 布 は定 常 状 態 に あ る と 考 え られ る。 従 って親 核 種 よ り過 剰 に存 在 す る場 合 は 、 そ こに何 らか の供 給 が あ る ことに な る。 例 えば 、海 洋 表層 で 2 川pbや 2 2 8 Raが過 剰 に存 在 す るが 、2 1 0 pbは 大 気 中 の 2 2 2 Rnか ら生 まれ た もの が 降下 して 、 2 2 8 Raは沿 岸 堆 積 物 中 の 2 3 2 Thか ら生 じた もの が海 水 に溶 出 して 過 剰 を もた ら して い る。 従 って海 洋 表層 に濃縮 して い る微 量 元 素 の供 給 源 を さ ぐる よい指 標 とな る 。 また深層 水 には 、海底 か ら溶 出 して くる 2 2 8 Raや 2 2 7 Acが過剰 に存 在 し海 水 の循 環 ・ 混 合速 度 を知 る手 が か りを与 えて い る。 一 方 、粒 状 物 との反 応 性 が 高 く親核 種 よ り少 ない核 種 も多 く、 そ の挙 動 は微 量 元 素 の 除 去 過 程 の研 究 に役 立 って い る。 Th、Pa、Pb、Poな どの核 種 は 、粒 状 物 の ス キ ャペ ソ・ ジン グに よ って 202 00年程 度 の速 さで海 水 か ら除 去 され て い る。 最 終 的 に は堆 積 物 -移 行 す る が 、最 近 同 じ海 水 に起 源 を も つ 2 3 0 Thと 2 3 paで も、そ れ ぞれ 異 な った堆 積物 に濃縮 して い る こ とが 明 らか に な った4 ) 。 深 海 堆 積 物 に濃 縮 して い る微 量 元 素 の 由来 を さ ぐる うえで も 役立 つはずで あ る 。 ○引用 文 献 1)Noz aki , Y. ,Y. Hor i beandH. Ts ubot a.,Ear t hPl ane t.Sc i .Le t t. ,5 4, 2 03 21 6( 1 9 81). 2)Noz aki , Y.,Nat ur e. ,31 0,48 6 488( 1 98 4) . 3)Noz aki , Y.andT. Nakani s hi .,De e pSe aRe s. , 32 ,1 2 09 1 22 0. ( 1 9 85). 4)Yang, H. S. ,Y. Noz aki ,H. SakaiandA. Mas uda.,Ge oc hi m.Cos moc hi m.Ac t a., 5 0,81 89( 1 9 86). ( 海 洋 研 究 所 海 洋 無 機 化学 部 門 ) 学内 Rl管 理 メモ 放 射 性 廃 棄 物 の集 荷 中止 日本 ア イ ソ トープ協 会 ( R I協 会 ) は 、放 射 性 廃 棄 物 (R I廃 棄物 ) の貯 蔵 施設 が満 杯 ( 99. 7% )とな っ て しま った た め 、 しば ら くの問 、 R I廃 棄物 の集 荷 を 中 止 す る方 針 と伝 え られ て い ます 。 R I廃 棄物 は 、す で に ご承知 の よ うに、現 在 は R I協 会 が集 荷 した 1/ 3- 1/ 4 しか 処 理 され ず 、 未処 理 分 約 1 0, 000本 ( 2002 ドラム缶換 算 ) が毎 年 増 え続 け な が ら、 そ の ま ま保 管 され て い るの が現 状 です 。 R I協 会 は 、岩 手 県滝 沢村 の ラジオ メデ ィ カル セ ン ター 「滝 沢 研 究 所 」に おけ る医療 用 R I廃 棄物 の処 理 計 画 を進 め る一 方 、研 究用 の R I廃 棄物 に つ いて も計 画 を練 って い る と伝 え られ 、集荷 の 中止 は計 画 の遅 れ に よ る一 時 的 な もの と思 わ れ ます が 、楽観 は許 され ませ ん。 R I廃 棄物 は 、 もち ろ ん一般 の ゴ ミと して 棄 て る ことはで き ませ ん。 4 研 究 者 な らび に R I管理 担 当者 の方 々は 、万 一 の集荷 中止 に備 え、 氏 I廃 棄物 の量 を減 らす よ うに協 力 して下 さい。 例 ( 1)使 い捨 て 器 具 は 、 な るべ く使 用 を ひ か え る。 使 用 の場 合 、再 生 す るか 、洗浄 して 汚染 の ない こ とを確 か め一般 の ゴ ミと して 棄 て る。 ( 2)半 減 期 の短 い R Iは 、 しば ら く保 管 して 減 衰 させ て か ら処理 す る。 ( 3)面 積 の広 い もの 、容積 の大 きな もの は 、 汚染 の あ る部分 だけ を R I廃 棄物 とす る。 ( 4)保 管 廃 棄 設 備 には 、棚 を設 け るな どスペ ー スを有効 利用 す る方 策 を講 じる。 R I廃 棄物 の 入 って い な い空 容 器 は 、保 管 廃 棄 設 備 に入れ る必要 は な いの で 、 別 に保 管 す る。 セ ン ター に勤 務 して 佐 々木 秀 樹 私 が ア イ ソ トー プセ ン ター に勤 務 して 、 1年 半 が過 ぎ よ うと して い ます 。 今 思 えば大変 短 く感 じます 。 昭 和 60年 5月 1日よ り、 セ ン ターの物理 部 門 の技 術 補 佐 員 と して勤 務 す る ことに な った 当時 、 まず初 日に、 セ ン ターの様 々な実験 装 置 を見学 させ て も らい ま した。 説 明 を受 け て い る うち に段 々 と、意識 が 薄 らい で い く自分 を感 じま した。 なぜ な ら、私 の よ うな未 熟 で 不 器 用 な人 間 が 、は た して この よ うな装置 を使 い こなせ る よ うに な るので あ ろ うか 、 とい う気持 ちで頭 が い っぱ い に な った のです 。 案 の定 、私 は現在 の仕 事 に慣 れ る の にず い ぶ ん か か りま した 。 しば ら くの間 は 、 も う失 敗 の連 続 で皆 様 に も大 変 迷 惑 をかも す ま した 。 定 刻 に な って セ ソ タ-を 出 る時 な どは 、神経 が ぐった りして 、今 日も一 日終 わ っ た とい う安 堵 感 の た め にか 「ふ っ-」 とた め 息 を つ いて いた もので した。 今 で は そ の頃 を 結 構 懐 か し く思 って い ます 。 さて 、私 の仕 事 と して は物 理 部 門 の小 泉 さんの仕 事 の補佐 です 。 そ の 中で い くつ か主 な もの を上 げ ます と、 まず 部 門 で所 有 す る 4台 の Ge( Li )半 導 体 検 出器 と 、Si( Li )半 導 体 検 出器 の 管 理 で す 。 毎週 毎週 そ れ ぞ れ に、液 体 窒 素 を絶 やす ことな く補 給 しなけ れ ば な らな いの で す 。 も し 1回で も絶 や す よ うな事 が あれ ば 、 た ち まち何 千万 円 とい う装 置 が一 瞬 の うち に だ め に な るか と思 うといつ も緊張 し、 そ して 、 自分 の責任 の重 大 さを ひ しひ しと感 じます 。 そ れ か ら、 そ の装 置 を使 い に来 られ る共 同利 用 者 の方 々が 、 円滑 に測 定 が で きる よ うに お手伝 い 等 します 。様 々な学 部 、及 び研 究 所 の方 々か ら内容豊 富 な良 い話 しを聞 か され 、 い ろい ろ と勉 強 にな る事 が 多い の です 。 また年 に 4回行 われ る 氏 I実 習 で使 用 され る p-3 2や S-35な どの線 源 作 りや 、 テ キ ス ト作 りの お手伝 い を して い ます 。 自分 で手 が け た線 源 や テ キ ス トを 、教 職 員 と学 生 や 院 生 の方 々が使 われ る と思 うと、 とて もや りが い の あ る仕 事 とい う実感 が します 。 仕 事 以 外 で は 、東 大 職 員 に よる レク リェ- シ ョソで ス ポー ツを楽 しませ て も らって い ま す 。 勝 負の 方 は あ ま り関心 で きる結 果 は得 られ ませ んで した が 、 セ ン ターが 連 合 して 出場 す るの で他 の部 局 の 人達 と も知 り合 うこ とが で きて とて もい い思 い 出 とな る ことで しょう。 さて 、 セ ン ター に 1年 半勤 め ま した が 、 この期 間 とい うものは 、2 2年 間 の私 の人 生 の 中 で最 も充 実 した 期 間 で あ った よ うに思 い ます 。 また 、私 に様 々な知 識 と、視 野 の広 が りを 授 け て くだ さ った方 々 には感 謝 の気持 ちで 一 杯 です 。 これ か らもそ の気持 ち を忘 れ ず に頑 張 って い こ うと思 って お ります。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター) 5 VOL. 17NO. 31 986. 12. 20 T O P I C S 太 平 洋 の サ ケ と大 西 洋 の サ ケ 平 野 哲 也 この 7月 か ら 9月 にか け て 、文 部 省短 期 在 外 研 究 員 と して 、 カナ ダお よび フ ラソス を訪 問 す る機 会 を得 た。 は じめ に滞 在 した のは 、 カナ ダ、 バ ソ クーパ ー島 の ナ ナ イモ とい う町 に あ る国立 水 産 研 究所 で あ る。 日本 で サ ケ とい うと主 に シ ロサ ケの ことで あ るが、 この あ た りは フ レイ ザ -川 の河 口に近 くシ ロサ ケ以外 に 、 ギ ソザ ケ、 マ ス ノス ケ (キ ン グサ ーモ ソ) 、 ベ ニ ザ ケ、 カ ラフ トマ スな ど各種 の サ ケが豊 富 に とれ る所 で あ る。 旧友 の ク ラー ク 博 士 とサ ケの 回遊 に関す る生 理 学 的 な基礎 研 究 を行 うことが主 な 目的 で 、 ア イ ソ トー プに 直接 関係 す る仕 事 で は な い。 最 近 、わ れ われ は脳 下 垂体 の成 長 ホル モ ソは 、成 長 を促 進 す るのみ で な く、サ ケ が海 水 に適 応 す る際 に重 要 な物 質 で あ る とみ て い る。 つ ま りサ ケが北 洋 で大 き くな るのは 、単 に餌 が多 いためだけでは ない ら しい。 そ こで ナ ナイモ において種 々 の条 件 下 で飼 育 した各種 の サ ケ を海 水 に移 し、血 液 を経 時 的 に採 取 して 、成 長 ホル モ ンを ラジオ イ ム ノア ッセ イに よ り測 定 す るた め に血 清 を 日本 に送 り届 け た。 ちなみ に 同研 究所 は 10 0人 を こえ るス タ ッフが い るに もか かわ らず 、 ア イ ソ トープ施 設 を持 って い ない。 欧 米 各 国で は 、 目下 ノル ウェ ー産 の大 西 洋 サ ケが市 場 に 出 まわ って い る。 大 西洋 には 、 ニ ジマ ス に近 縁 の 、い わ ゆ る大 西 洋 サ ケが一種 い るのみ で 、 これ を 日本 の - マ チ と同様 に 海 水 中 の網 い けす で養 殖 し、季節 を問 わ ず 出荷 して い る。 この サ ケの 高 い市 場 価値 に 目を つ け 、 カナ ダの太 平 洋岸 で も、大 西 洋 サ ケの海 水 養 殖 の試 み が は じめ られ て い る。 カナ ダ お よび米 国で は サ ケの資 源 を確 保 す るた め に、 日本 で行 って い る人工 卵字化 、放 流 のみ で は な く、 自然 の川 に おけ るサ ケの産 卵 床 、 つ ま り自然 環 境 を保 護 す る こと も重 視 して い るの で あ るが 、や は り経 済 とい うの は 、 ど この 国で も優 先 す る もの ら しい。 8月 の後 半 に、 フ ラソスの ブル ターニ ュ地 方 の レソ ヌに あ る国立 水 産 研 究 所 に、や は り 年 来 の共 同研 究者で あ る、 プル ネ博 士 を訪 れ た。 ここには海 洋研 究所 に おいて 2年 半 の間 、 サ ケの成長 ホル モ ンの研 究 を して いた英 国人 の ボル トソ博士 が、 この 6月か ら移 って い る。 彼 は身 長 2メー トル近 い 大 男 で 、 当時 や は りわれ わ れ の研 究 室 にい た 米 国人 の コ- リー博 士 共 々、海 洋 研 の ア イ ソ トー プ室 の ス リッパ が全 く足 に合わ ず 困 った ことが あ る。 彼 らの 主 な研 究 材料 は 、 ニ ジマ ス と大 西 洋 サ ケで あ るが 、 フ ラソスで は逆 に米 国 の太 平洋側 か ら ギ ソザ ケを移 入 して 、海 水 中で の養殖 を試 みて い る。 ここで は ボル トソ君 が 中心 に な って 、 成 長 ホル モ ソ と海 水適 応 の研 究 をや って い るので 、 今後 の共 同研 究 計 画 、 お よびわ れ わ れ と重 複 して い る実験 の調 整 を行 った 。 多 くの方 々が御 承 知 の よ うに 、 日本 で もシ ロサ ケ お よび サ ク ラマ スの人 工 養殖 に力 を注 ぐ他 に、 米 国 、 カナ ダか らギ ソザ ケ お よび マ ス ノス ケの卵 を輸 入 して 、そ の養 殖 が試 み ら れ て い る。 大 西 洋 サ ケ も考 慮 され て い る ら しい。 と ころで帰 国 した ら、 ノル ウェ ー とア イ ス ラ ソ ドの研 究者 か ら共 同研 究 の た め来 日 した い とい う手 紙 が届 い て いた。 この頃 は サ ケ も研 究 者 も洋 の東 西 を問 わ ず 、 あ るい は大陸 を越 えて 回遊 とい うか 、往 来 して い る よ うで あ る。 人 は と もか く、 サ ケが これ ほ ど大 き く回遊 して も良 い ものか ど うか 、 そ の 回遊 の生 理 学 的 な機 構 が 、 あ ま り判 って い ない だ シ ナに一寸 心 配 で もあ る。 ( 海 洋 研 究 所 海 洋 生 物 生理 部 門) 6 共同 利 用 機 器 一 覧 ・ ⅠⅠ ゲ ル マ ニ ウ ム半 導 体 検 出装 置 この 放 射 能 測 定 装 置 は 下 記 の とお り 4 シス テ ム あ る。 装 置 は低 レベ ル測 定 装 置 2シス テ ム、 中 レベ ル 測 定 装 置 2 シ ステ ム に区分 され て い る。 各装 置 には個 別 の性 能 と特徴 が あ り、 研 究 の 内容 に応 じて 区 分 して い る。 ○低 レベ ル 半 導 体 検 出装 置 式 :( NAI G社 製 ) 型 検 出 器 :高純 度 G e、 シ リコ ソサ ー フ ェスバ リア 検 出器 特 性 :高純 度 G e、検 出効 率 1 8% 、分 解 能 1. 9ke V シ リコ ンサ ー フ ェスバ リア、 2個 の検 出器 サ イ ズ 1 00mm2、1 000mm2、 2ke V、24ke V 分解 能2 測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル 測 定 に よ る核 種 分 析 遮 蔽 体 :鉛 1 0 cm、鉄 5cm、 鋼 2cm、 ア ク リル 1c m 測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル ) デ ー タ処 理 :マ イ ク ロ コソ ビュー タPC9 801F、 - - ドコ ピー5i n2DD 注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 で あ る こと。 天 然 放 射 性 核 種 と環 境 放 射 能 な どの低 レベ ル 測 定 装 置 で あ る。 放 射 化 武 料 な ど放 射 能 レベ ル の 高 い試 料 は原 則 と して 中 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム検 出装 置 を利 用 す る。 利 用 方 法 :各 共 同利 用 期 間 の 開 始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の 予 定 を決 め る。 な お 、 シ リコソサ ー フ ェスバ リア 検 出器 の み の利 用 も可 能 。 ○低 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム半 導 体 測 定 装 置 式 :( CANBERRA 社 製 ) 型 検 出 器 :G e (L i) 検 出器 特 性 :検 出効 率 21 % 、 分 解 能 2. 1 ke V 測 定 方 式 :エ ネル ギ ー ス ペ ク トル測 定 に よ る核 種 分 析 遮 蔽 0cm、鉄 5cm 体 :鉛 1 測 定 回 路 :PHA (8Kチ ャネル ) デ ー タ処 理 :PHAの ソフ ト& マ イ ク ロ コ ソ ビ ュー タPC8 0、 - - ドコ ピー5i n2D 注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 、 天 然 放 射 性 核 種 と環 境 放 射 能 な どの低 レベ ル 測 定 装 置 で あ る 。 放 射 化 試 料 な ど放 射 能 レベ ル の高 い試 料 は原 則 と して下 記 の ゲ ル マ ニ ウム検 出装 置 を利 用 す る 。 利 用 方 法 :各共 同利 用 期 間 の 開 始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の 予 定 を決 め る。 ○中 レベ ル ゲ ル マ ニ ウム半 導 体 測 定 装 置 - Ⅰ 式 :( NORTHENSCI ENTI FI C社 製 ) 型 検 出 器 :G e (L i) 検 出器 特 性 :検 出効 率 6. 3% 、分 解 能 1. 9ke V 測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル 測 定 に よ る核 種 分 析 遮 蔽 m 体 :鉛 5c 測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル ) デ ー タ処 理 :マ イ ク ロ コ ソ ビ ュー タPC8 0、 - - ドコ ピー5i n2D VOL. 1 7NO. 31 986. 1 2. 20 注 意 事 項 :放 射 能核 種 分 析 を 目的 とす る試 料 。 放 射 化 試 料 な ど放 射 能 レベ ル の 高 い試 料 を対 象 とす る。 利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月) に利用 者 が参 加 す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場 合 は装 置利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に予 約 で き る。 ○中 レベ ル ゲル マニ ウム半導 体 測 定 装 置 - I I 式 :( NORTHERNSCI ENTI FI C社 製 ) 型 検 出 器 :G e (L i) 検 出器 特 性 :検 出効 率 1 0. 8% 、分 解 能 2. 5ke V 測 定 方 式 :エ ネル ギ ー スペ ク トル測 定 に よ る核 種 分・ 析 遮 蔽 体 :鉛 ブ ロ ック 測 定 回 路 :PHA (4Kチ ャネル) デ ー タ処理 :マ イ ク ロ コソ ピー タPC8 0、 ハ ー ドコ ピー5i n2D 注 意 事 項 :放 射 能 核 種 分析 を 目的 とす る試 料 。放 射化 試 料 な ど放 射 能 レベ ルの や や 高 い試 料 。 利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ン タイ ム会議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場 合 は装 置 利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に予約 で きる。 シ リコ ン リチ ウム半 導 体 検 出器 式 :( NUCLEAR SEMI CONDUCTOR社 製 ) 型 検 出 器 :S i (L i) 検 出器 特 性 :検 出器 窓 厚 1mi l s、分解 能 1 60e V 測 定 方 式 :ガ ンマ線 励 起 蛍 光 Ⅹ線 分 析 お よび 、 エ ネル ギ ー スペ ク トル測 定 に よ る低 エ ネル ギ ー ガ ソマ線 放 出核 種 分 析 励 起 ガ ソマ線 :2 4 1 Am 遮 蔽 l OOmCi 密 封線 源 体 :鉛 、 ア ク リル 測 定 回 路 :PHA (1Kチ ャネル) デ ー タ処理 :マ イ ク ロ コン ピュー タPC8 0、ハ ー ドコ ピー5i n2D 注 意 事 項 :放 射 線 被 ば くに留 意 す る。 粉体 状 の試 料 は測 定 で きない。 利 用 方 法 :原 則 と して各 共 同利 用 期 間 の開始 時 (4月 、 9月 、 1月 ) に利 用 者 が参 加 す るマ シ ソ タイ ム会 議 で そ の期 間 の予 定 を決 め るが 、装 置 に余裕 の あ る場 合 は装 置 利 用 申込 者 で あれ ば 1週 間程 度 前 に随 時 予約 で き る。 2汀ガ スフ ロー カ ウ ンター 型 検 式 :Al okaSC5 自動 試 料 交換 装 置 付 出 試 器 :Wi ndowLe s s GM 検 出器 G :2. 5c pm B 料 数 :3 0個 デ ー タ処 理 :プ リソ トのみ 注 意 事 項 :Wi ndowLe s sGM 検 出器 の た め検 出効 率 は 良 い が 、十 分 に乾 燥 した試 料 で ない と測 定 が 困難 。 利 用 方 法 :利用 1週 間 前 に 申込 む。 7 8 液 体 シ ン チ レー シ ョン カ ウ ン タ ー ー TRトCARB 2 0 00CA/ LL一 遠 藤 正 志 昭和 6 0年 に微 弱 放 射 能 (β線 )測 定用 と して整備 され た液体 シ ソチ レー シ ョソ カ ウソ タ一 m1 CARB2 000CA/LL (米 国パ ッカ ー ド社 製 ) に つ い て紹 介 します 。 装 置 外 観 を写 真 に示 します 。 1.機 器 構 成 検 出部 、 サ ソプ ル チ ェ ソ ジ ャー、 パ ル ス ア ナ ライ ザ ー 、 ス ペ ク トラム ア ナ ライザ ー等 か らな I BM P る本 体 及 び パ ー ソナ ル コ ン ピ ュ ー ター ( C)、 フ ロ ッ ピ ー デ ィス ク装 置 (5 イ ソ チ ) 2 台 、 キ ャ ラ ク ター デ ィス プ レイ 、 ドッ トプ リソ タ- ( 80カ ラム) 等 か らな る制 御 部 、 出 力 部 で 構 成 され る 。 2.機 能 ( 1)コ ソ ピ ュー ター に よ る制 御 サ ソプル チ ェソジ ャーの制 御 、測 定 条件 の設定 、 デ ー タ出 力の フ ォーマ ッ ト編 集等種 々 の機 能 を パ ー ソナル コ ソ ピ ュー ター に よ り行 う。 ( 2)低 レベ ル カ ウ ソ ト機 能 ( LL機 能 ) 三 次 元 ス ペ ク トラム解 析 に よ り、 β線 放 出核 種 か らの ス ペ ク トラム とバ ック グ ラ ウ ソ ドの パ ル ス とを 区別 し、 さ らに バ ック グ ラ ウ ソ ドの カ ウ ソ トを低 くす る。 ( 3)効 率 トレー サ 一法 β線 又 は β線 ・ γ線 放 出核 種 を 含 む 試 料 の放 射 能 を効 率 トレーサ ー法 に よ り算 出す る こ とが で き る 。 ( 4)そ の他 試 料 の ス ペ ク トラム の表 示 、 クエ ソチ ソ グ補 正 、 DPM換 算 等 が 可 能 で あ る 。 3. 性 能 計 数 効 率 及 び バ ック グ ラ ウ ソ ド Que nc hedSt andar d (パ ッカ ー ド社 製 ) に よ り求 め た 3 H及 び 1 4 Cの計 数 効 率 を表 1に、 Bac kgr oundSt andar dを測 定 した結 果 を表 2に示 す 。 表 1 計数効 率 Opt i mum ユ H Ef f i c i e nc y 67. 5% 表2 nuc l i de バ ック グ ラ ウ ソ ド LL 払血gr o und Ef f i c i e nc y ( c pm) ( V Fi gur 占ofme r i t ( E2/ B) } H OFF ON 1 2. 0 4. 3 8 6 5. 7 6 2. 6 8 9 5 H C OFF 2 0. 7 9 5. 8 44 3 36 0 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター) 9 VOL. 1 7NO. 31 986. 1 2. 2 0 ● 共 同利用 のお知 らせ 昭 和 61 年 度共 同利 用 計 画 通 年 第 Ⅰ期 、 第 Ⅰ Ⅰ期 、 お よび 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 を通 じて の 全 期 利 用 第 Ⅰ期 昭 和 61 年 4月 7 日∼ 7月 1 8日 第Ⅰ Ⅰ期 昭 和 61 年 9月 8 日∼1 2月 1 9日 第Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 昭 和 62 年 1月 5 日∼ 3月 2 0日 昭 和 61 年 度 ≪第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期≫ 共 同利 用一 覧 所 介 二三夫 哲 高 充 終 敏 信 部 雄 祐 高 学 部 柳 村 村 島 平 田 田 中 野 部 村 中 学 院 院 部 農 学 病 分 工 理 部 研 取扱責任 者 属 学 志 中 小 氏 梅 脇 山 茅 渡 西 畑 ☆ ☆ 医 究 課 題 免 疫 担 当細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究 蛋 白質 の酵 素 的 R I標識 郎 蛋 白質 の ヨ ウ素 化 至 成 長 因 子 の 作 用 機 序 に 関 す る研 究 輔 メス バ ウア ー ス ペ ク トロ メ トリー に よ る状 態 分 析 照 メス バ ウア ー効 果 に よ る磁 性 材 料 の構 造 解 析 宏 放射化 分析 光 結 晶 構 造 内 イ オ ソ分 布 男 植 物 に よ るRI の 吸収 移 動 五 海 産 生 物 の トレー サ ー実 験 英 Ratに お け るMe l anoi di nsの 消 化 吸 収 に つ い て ホ ウ ビシ ダに お け る2ア ミノ ピ メ リソ酸 及 び そ の 関 連 教 養 学 部 野 井 花 酒 部 研 学 洋 薬 海 ア ミノ酸 の 生 合 成 学 晴 乳 塀 細 胞 に お け る物 質 透 過 性 の 解 析 均 熱 水 堆 積 物 な どの 放 射 化 分斬 ( ☆ ・ ・ ・新 規 申込 、他 は 第 Ⅰ Ⅰ期 よ り継 続 ) . 1 6, N0. 4に掲 載 済 な お 、 通 年 共 同利 用 一 覧 は Vol ●図書室か らのお知 らせ ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ- 図 書 室 に お い て 最 近 新 し く受 け 入 れ た 図 書 は下 記 の とお りで す 。 ど うぞ ご活 用 下 さい 。 <書 名 :著 者 名 . 出版 社 . 出版 年 > 学 術用 語 集 -化 学 編 一 増 訂 2版 :文 部 省 , 日本 化 学 会 編 . 南 口二 堂 .1 986 〟 一計 測 工 学 編 - :文 部 省 , 計 測 自動 制 御 学 会 編 . コ ロナ社 . 1 983 〟 一原 子 力 工 学 編 - :文 部 省 , 日本 原 子 力 学 会 編 . 日本 原 子 力 学 会 . 1 984 〟 一植 物 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図書 .1 981 〟 一 図書 館 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図書 編 . 大 日本 図書 . 1 981 〟 -動 物 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図 書 .1 984 〟 一物 理 学 編 - :文 部 省 , 大 日本 図 書 編 . 大 日本 図 書 .1 985 個 体 と地 球 の レオ ロ ジ ー - Rh e ol ogyofSol i dsandoft heEar t h- :唐 戸 俊 一 郎 , 鳥 海 光 弘 編 . 東 海 大 学 出版 会 . 1 986 初 心 者 か らエ キ スパ ー トまで の す ぐ役 立 つ OA用 語 事 典 :成 瀬 潤 行 編 . 旺 文 社 . 1 985 新 用 字用 語辞 典 -NH K編 - :日本 放 送 協 会 編 . 日本 放 送 出版 協 会 . 1 986 放 射 性 医 薬 品 基 準 - ソ ドブ ック ( 体 外 診 断 用 放 射 性 医 薬 品 指 針 付 ) :日本 ア イ ソ トー プ協 会編 .丸善 .1 986 1 0 放 射 性 同位 元 素 等 に よ る放 射 線 障 害 の 防 止 に 関 す る法 令 集 -1 986年 4月 版 - :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 986 放 射 線 施 設 の 火 災 ・地 震 対 策 :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 985 や さ しい 放 射 線 とア イ ソ トー プ :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 986 ラジオ ア イ ソ トー プ密 封 線 源 とそ の取 扱 一改 訂 5版 - :日本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 986 I CRPPubl i c at i on40- 大 規 模 放 射 線 事 故 の 際 の 公 衆 の 防 護 ( 計 画 の た め の 原 則 ) - :日 986 本 ア イ ソ トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 I CRPPubl i c at i on42-I CRPが使 用 して い るお もな概 念 と量 の用 語 解 説 - :日本 ア イ ソ トー 986 プ協 会 編 . 丸 善 . 1 I CRPPubl i c at i on43- 公 衆 の 放 射 線 防 護 の た め の モ ニ タ リソ グの 諸 原 則 - :日本 ア イ ソ 986 トー プ協 会 編 . 丸 善 . 1 ● セ ンター 日誌 昭 和 61 年1 0月 2, 3 日 放 射 線 安 全 管 理 者 及 び 放 射 線 安 全 管 理 実 務 担 当者 の た めの研 修 ( 主催 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ソ タ一、於 京都 大学 ) 11月 25日 5名 見 学 農学 部農業 生物 学科学 生2 12月 19日 第Ⅰ Ⅰ期 共 同利 用 終 了 R l教 育 訓 練 の 実 施 年 9月 11日∼1 0月 1日 昭 和 61 理 学 部 化 学 科 3年 生 1 0月 6, 7日 4回 R Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 第2 1 0月14日∼11月 4 日 農 学 部 農 芸 化 学 科 3年 生 1 2月 8, 9日 第2 5回 R Iコー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 1 2月 12日 0回 Ⅹ線 コー ス新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 第2 ● 人事 消 息 ○採 用 ( 61. 1 0.1) 事務 補佐 員 鈴木 陽子 ( 業 務 掛 ・保 健 セ ソ タ - 出 向) ○非 常 勤 講 師 ( 61. 1 0.1-62.3. 31) 井野 博満 ( 生研 教授 ) 小嶋 稔 ( 理教授) 61.7.1-62・3・ 31) ○運 営 委 員 会 委 員 の 交 替 ( 旧委 員 中村 尚司 ( 核研 助 教授 ) 新委 員 今村 峯雄 ( 核 研助 教授 ) 61,7.4○セ ソ タ -長 事 務 代 理 ( ) セ ソ タ -長 代谷 次夫 ( 理教授) セ ソ タ -長 事 務 代 理 森川 尚威 ( R I教 授 ) ( 海 外 出張 並 び に病 気 の た め ) ● 委 員会 だ よ り ○運 営 委 員 会 幹 事 会 昭 和 61年 9月 22日( 月) 昭 和 62年 度 概 算 要 求 等 に つ い て VOL. 17NO. 31 986. 1 2. 20 ○運 営 委 員 会 昭和 61年 9月 26日( 金) 議題 ( 報 告 事項 ) 1. 運 営 委 員 の 交 代 に つ い て 2. 昭和 61年 度 第 Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て 3. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て 4. 教 育 訓 練 に つ い て 5.昭和 61年 度 R I実 習 設 備 利 用 につ い て 6. 放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て 7. 昭和 62年 度 概 算 要 求 に つ い て 8. 昭和 60年 度 決 算 報 告 に つ い て ( 協議 事項 ) 1. 昭和 61 年度第 Ⅰ Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て 2. 昭和 61年 度 予 算 配 分 に つ い て 3. 幹 事 会 委 員 ( 交 代 ) の選 出 に つ い て 4. セ ソ タ-長 候 補 者 選 考 委 員 会 委 員 の選 出 に つ い て 5. 人 事 に つ い て ( ∋助 手 人 事 に つ い て ② 昭和 61年 度 ( 後期 )非常 勤講 師 について ③ 昭和 61年 度 客 員 研 究 員 ( 追加 ) につ いて 〇第 2回人 事 委 員 会 昭和 61 年 9月 2 6日( 金) 助 手 の選 考 に つ い て 〇第 3回人 事 委 員 会 昭和 61年 1 0月 2 8日(火 ) 〇第 1回 セ ン ター 長 候 補 者 選 考 委 員会 昭和 61年 11月 11日(火 ) 〇第 2回 セ ンター 長 候 補 者 選 考 委 員 会 昭和 61 年 11月2 5日(火 ) ○運 営 委 員 会 幹 事 会 昭和 61年 12月 9日(火 ) 共 同 利 用 に 関 す る経 費 等 につ い て 〇第 4回人 事 委 員会 昭 和 61 年1 2月 1 6日(火 ) ll 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス 目 次 R I奈臣感 大岳 望- 1 海 水 中 の ウ ラン ・ トリウム系列核 種 の放 射 非 平衡 - ・ - ---- --- --野 崎 義行 -・2 研 究紹 介 学 内 R l管理 メモ 放 射 性 廃 棄物 の集荷 中止 セ ン ター に勤 務 して 佐 々木秀樹 - 4 T0PICS 太 平 洋 の サ ケ と大西 洋 の サ ケ Ⅰ 共 同利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ 機 器紹 介 液 体 シ ソチ レー シ ョソカ ウン ター 共 同利 用 の お知 らせ 図書 室 か らの お知 らせ セ ソ タ一 日 ー TRI I CARB 2 0 0 0 CA/ LL- 平野 哲也 - 5 -・ ・ ・ ・ . ・ . -・ 遠藤 正志 - 8 人 事 消息 委員会 だ よ り 編集後記 共 同利 用 者 の皆 さんが 、 当セ ソ タ-で利 用 で き る機 器 につ いて簡 単 に紹 介す る " 共 同利 用 機 器 一 覧' 'の コー ナ ー も今 回で 2回 目に な りま した。 毎 回少 しず つで は あ ります が 、皆 さんの お役 に立 て る よ う紹 介 して行 きた い と思 って い ます 。 ` TOPICS"の コー ナ ーで は 、 当 セ ソ ターニ ュー ス編 集 委 員 長 の平 また 、 ` 野 教 授 に海 外 出張 を終 えて の感 想 な どを書 い て頂 き ま した。 今後 も機 会 あ る ごと に この よ うな企 画 を設 け 、各 人 、各様 の外 国 で の感 想 を掲 載 して 行 きた い と思 い ます 。 また逆 に、外 国 の 方 に、 当 セ ソ タ-を利用 して の感 想 や 、 日本 で R Iを使 用 して の感 想 等 、外 国 の方 か ら見 た 日本 の 印 象 な どを書 いて頂 き掲 載 して行 きた い と思 って お ります ので 、 お知 り合 い の方 に どなた か い ら っ しゃい ま した ら是 非 ご紹 介 くだ さい。 イ ソ タ- ナ シ ョナル な セ ソ タ-ニ ュー スを 目指 して ! ( 寺 門里 美) 東 京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-ニ ュー ス VOL. 1 7. NO. 31 9 8 6年 1 2月2 0日発 行 〒1 1 3東 京 都 文 京 区弥 生 2丁 目1 1番 16号 東 京 大学 ア イ ソ トー プ組 合 セ ソ タ一 ・電 代 表 ( 81 2 ) 2 1 1 1内線 2 8 81 編集発行 人 古森 利信 東京大学 アイソ トープ総合セ ンター VOL . 1 7 NO.4 1987.3.20 北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン タ ー の 御 紹 介 西 信 三 この セ ン ター ニ ュー ス に北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター長 と して 原 稿 の 依 頼 を 受 け ま した 。 私 は 医 学 部 生 化 学 教 室 に属 して お り、 1 4 C、 3 H、 1 2 S I 、3 5 S、 3 2 Pな どを用 い た ト レー サ ー実 験 は しば しば 行 って き ま した 。 また 最 近 は 臨 床 医 学 教 室 との共 同研 究 で 99mTc、 1 3 1 Ⅰ 、1 1 1 I nな どで 標 識 した 腫 癌 関 連 抗 原 に対 す る抗 体 を患 者 に投 与 し腫 癌 に 集 積 させ 、 腫 癌 の局 在 診 断 を試 み て お ります 。 ア イ ソ トー プ を用 い る研 究 は しば しば 行 って い る もの の 、 そ れ は研 究 を進 め る うえ で の手 段 と して で あ り、 ア イ ソ トー プ に 関 す る知 識 や 取 扱 い技 術 は 素 人 で あ り必 要 最 少 隈 の もの程 度 しか持 って お りませ ん 。 そ こで 本 稿 で は 北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ- を御 紹 介 させ て い た だ き責 を果 た した い と思 い ます 。 セ ン タ ー の前 身 は 昭 和 26年 に 医 学 部 を こ設 置 され た放 射 性 同位 元 素 研 究 室 で あ ります . そ の 後 、 3度 に及 ぶ機 構 改 革 が あ り昭 和 53年 に学 内共 同教 育 研 究 施 設 と して の 現 在 の 北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター が設 置 され ま した 。 建 物 は 鉄 筋 コ ン ク リー ト造 り地 上 6階 地 下 1階 で あ り建 築 延 面 積 は 2600m 2とか な り大 規 模 な もの で す 。 専 任 職 員 は 大 西 助 教 授 と増 子 助 手 、技 官 2名 、事 務 官 2名 で あ りそ れ に併 任 の セ ン ター長 で あ る私 とや や 手 薄 で あ ります 。 北 海 道 大 学 に は 12学 部 を含 む 21部 局 が あ り水 産 学 部 を 除 き、全 て 札 幌 キ ャ ソパ ス に あ り 施 設 を 有 して お ります 。RI 施 設 を 持 た な い 部 局 の 教 職 員 に利 用 し ます が 、 14の 部 局 が RI の 種 顆 、量 な どの 関 係 で RI 施 設 を有 す る部 局 の 方 々 に も利 用 て い た だ い て い る以 外 に RI され て お ります 。 昭 和 60年 度 は 1 4部 局 の 306名 の 研 究 者 が 利 用 し、使 用 した 核 種 は 1 0種 、 量 は 1. 456. 419mCi に達 しま した 。 医 学 部 が 専 用 の RI 施 設 を 持 た な い た め 、 利 用 者 の 60% 以 上 は 医 学 部 関 係 者 で あ り、 医 学 生 物 学 関 係 の 研 究 を 主 な 対 象 と した 設 備 、 横 幕 が 整 え られ 60Co照 射 装 置 も設 備 して お ります 。 また 学 生 、 大 学 院 生 の教 育 実 習 の場 と もな って お り昭 和 60年 度 は 212名 に延 27, ll 2時 間 に わ た って 利 用 され て お ります 。 適 正 な放 射 線 管 理 に よ り利 用 者 の放 射 線 障 害 な らび に環 境 汚 染 の 予 防 を計 る と と もに 、 い か に効 率 良 く研 究 が 行 え る状 況 を整 え るか が セ ソ タ- の役 割 と思 い ます が 、 多 くの課 喝 が残 され て お ります 。 国 立 大 学 ア イ ソ トー プ セ ン ター長 会 議 を は じめ 、種 々 の機 会 に共 通 す る問 題 の解 決 の た め 、 今 後 も御 協 力 、御 支 援 下 さ る様 よ ろ し くお願 い 申 し上 げ ます 。 ( 北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-長 ) 2 骨の γ-カルボキシグルタ ミン酸 含有蛋 白質の ヨウ素化 堤 ちは る γ - カ ル ボ キ シ ダィ レタ ミソ酸 ( 61 a)は 、 グ/i , . ク ミン酸 の . γ位 炭 素 が ピ タ ミソK依 存 性 の 酵 素 反 応 に よ って カル 京 キ シル化 され た ' 7 ミノ酸 で あ る。 この ア ミノ酸 を そ の分 子 内 に含 a蛋 白質 と呼 ん で い る 。1974年 に St enfl o らに よ って 、 ビ タ ミ ンK依 存 有 す る蛋 白質 を Gl 性 血 液 凝 固 因子 の 一 つ で あ る プ ロ トロ ソ ビンが そ の 分 子 内 に Gl aを含 有 す る蛋 白質 で あ る 夜凝 固 因 子 や プ ロテ イ ソ C、 こ と が初 め て発 見 され て 以 来 、 そ の 他 の ピ タ ミソK依 存 性 血 き S、 M 、 Zな どの 血 奨 蛋 白質 、骨 や 異 所 性 石 灰 化 部 位 に存 在 す る骨 の Gl a含 有 蛋 白質 ( bon e γcar boxygl ut ami caci dcont ai ni ngpr ot e i n: BGP)、 ア テ ロ カル シ ソ、 腎 臓 や ニ ワ トリ aを含 有 す る蛋 白質 な ど が 、Gl a蛋 白質 で あ る こ と が 明 らか に さ 肱 の 尿 菜 膜 に存 在 す るGl れ て い る。 こ れ ら の Gl a蛋 白質 の な か で 、 骨 に存 在 す る BGP は 骨 の 総 蛋 白質 の 約 1% を 占 め 、 非 コ ラ ー ゲ ソ性蛋 白質 の約 20% を 占 め る と い わ れ て お り、 生 体 内 の カル シ ウム代 謝 の 調 節 因 子 と して 何 らか の役 割 を 果 た して い る もの と考 え られ る が 、 そ の 生 理 的 椴 能 に つ い て は 明 らか で は な い 。BGPの 生 理 的 機 能 を 明 らか に す る た め に は 、 カル シ ウ ム代 謝 の活 発 な 時 期 や 、加 齢 に伴 うBGPの 変 動 な どの 、生 体 内 に お け る BGPの 動 態 を把 撞 す る こ と も必 要 で あ る 。 BGPの定 量 法 と して は 、 ア ミノ酸 自動 分・ 析 装 置 や 高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ ィー に よ るGl aの 測 定 や 、BGPの 特 異 抗 体 を用 い る免 疫 学 的 測 定 法 ( r adi oi mmunoaE i S ay: RI A) な ど が あ る 。RI A に よ る BGPの 測 定 は 、 ヒ トと ウ シ に 免 疫 学 的 交 差 性 が認 め られ て い る 以 外 は 、 種 特 異 性 が 高 い た め に 、 そ れ ぞ れ の 種 に特 異 的 な 抗 体 を作 成 す る必 要 が あ る。 そ こで 著 者 らは ニ ワ ト リ、 ラ ッ ト、 ウ シの 骨 よ りそ れ ぞ れ BGPを精 製 し、 ウサ ギ に 免 疫 す る こ と に よ って抗 血 清 を 得 、 ヨ ウ素 を用 い て 標 識 抗 原 の 作 成 を試 み た 0 一 般 に 、 蛋 白質 の ヨ ウ素 化 は 、 放 射 能 を 得 るた め に は 、 125 Ⅰあ 1 125 Ⅰは 13 Ⅰの約 る い は 131 Ⅰに よ る考 票鼓 が行 わ れ て い るO 同 一 の 比 8倍 の ヨ ウ素 分 子 を 抗 原 分 子 内 に導 入 す る必 要 が あ る。 そ の た め 、 比 放 射 能 の 高 い もの の 作 製 に は 、 半減 期 が 131 Ⅰは 8 日 (γ線 エ ネル ギ ー :0. 364M e V)、 131 Iの 方 が容 易 で あ る. しか しな が ら、 12可は 6 0日 (Ⅹ線 エ ネル ギ ー :0. 028M e V) で あ り、 長 期 間 使 用 で き る点 で 125Ⅰの 方 が 有 利 で あ る 。 そ こで 著 者 らは 125 Ⅰを用 い て BGP の ヨ ウ素 化 を行 った 。 通 常 テ ロ シ ソ基 一 つ あ た り二 個 の ヨ ウ素 原 子 が結 合 す るの で 、理 論 上 抗 原 分 子 中 の チ ロ シ ン基 の 2倍 の ヨ ウ素 原 子 を 結 合 させ る こ とが で き る 。 標 識 用 と して 市 販 され て い る ヨ ウ素 は Na125 Ⅰの形 で あ る が 、Na125Iは この ま まの 形 で は 蛋 白質 と反 応 し な い の で 、 酸 化 剤 を加 え て 酸 化 型 ( Ⅰ 2、HOI、 H 2 0Ⅰ +)と して 反 応 させ る こ と が行 わ れ て い る。 酸 化 の 方 法 と して は 、monoc hl or oi odo法 1 )、 電 解 法 酵素法 3)、 並 2)が 報 告 され て い るが 、 現 在 は び に 著 者 らが 用 い た 強 い酸 化 剤 で あ る ク ロ ラ ミ ンTに よ って NaI を活 性 化 す る ク ロ ラ ミ ンT法 4)が 広 く用 い られ て い る。 ク ロ ラ ミ ン T法 は Na125Ⅰ、 抗 原 並 び に ク ロ ラ ミ ソ Tを 混 和 振 畳 後 、 ピ ロ亜 硫 酸 ナ トリウ ム を加 え て 反 応 を 停 止 させ 、 未 反 応 の ヨ ウ素 並 び に 変 性 重 合 した 部 分 は 、Se phadexカ ラ ム を 用 い た ゲ ル ろ過 に よ って 分 離 す る と い う も の で あ る 。 カ ラムで は 、 は じめ に重 合 した 標 識 ホ ル モ ソが 溶 出 され 、 次 に 目的 の標 識 抗 原 、 最 後 に 未 反 応 の 125Ⅰが溶 出 す るO こ の よ うに して 作 成 した 5 I BGPを用 い て 、二 抗 体 法 に 12 A を行 って い る。 よ って ヒ ト、 ラ ッ ト並 び に ニ ワ ト リBGPの RI RI A に よ る BGPの 定 量 が 可 能 に な って 以 来 、 骨 の 代 謝 回 転 の変 動 に 伴 い 、骨 、 血 清 並 3 VOL. 17NO. 41987. 3. 20 ぴ に 尿 中 BGP含 有 量 の 大 き く変 化 す る こ とが 観 察 され て い る 。 今 後 は 、 実 験 動 物 を 用 い て 観 察 す る生 化 学 的 側 面 か らだ け で な く、 臨 床 的 に い ろ い ろ な疾 患 の血 清 、 並 び に尿 中 の B BGP含 有 量 を測 定 す る こ とか ら、 BGPの 生 理 機 能 を 明 らか に して い くこ と が重 要 に な る もの と思 わ れ る。 カル シ ウ ム代 謝 異 常 の診 断 基 準 の 一 つ と して 、 BGPの 測 定 が 広 く取 り 入 れ られ る こ とが期 待 され る。 引用 文 献 1) Gl ove r,J・ S・,Sal t e r,D・ N・andShe pher d,B・ P∴ Bi oc he m ・J・,1 03,120( 1 . 967) 2) Ros a,U・,Pe nni s i,G. F.,Bi anc hi ,R.,Fe de r i ghi ,G.andDonat o,L.:Bi oc he m.Bi ophys. Ac t a, 1 33,486( 1 967) Ⅰ .andJohanss on,B. G.:Bi oc he m .Bi ophys.Act a.,251,263( 1 971) 3) Thor e l l,∫. 4) Hunt e r,W . H.andGr ee nwood,F. C.:Nat ur e,1 94,495( 1962) ( 青 葉 学 園短 期 大 学 ・前 医 学 部 保 健 栄 養 学 教 室 ) セ ン タ ー に 勤 務 して 鈴 木 陽 子 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター に採 用 され て 、六 カ月 が 過 ぎ よ うと して い ます 。 まだ まだ経 験 浅 い私 が 、 この よ うな ニ ュー スの 紙 面 に登 場 す る こ とに な ろ うとは 想 像 もで きな か った こ とで す が 、 とに か く 自己 紹 介 、抱 負 等 、 書 か せ て頂 きた い と思 い ます 。 十 月 一 日付 で 、 当 セ ン ター の 業 務 掛 - 事 務 補 佐 員 と して 採 用 とな り、保 健 セ ン ター の健 康 管 理 室 - 配 属 され ま した 。 仕 事 の 内容 は 、主 に放 射 線 取 扱 者 の特 別 健 康 診 断 、皮 膚 科 、 眼 科 健 診 の受 付 、 立 会 い 、検 査 を受 け た 方 々- の結 果 報 告 、 そ して そ の結 果 が記 入 され た カ ー ドの保 存 、集 計 、放 射 線 取 扱 者 手 帳 の 発 行 等 で す 。 勤 務 第 - 日 目に RI セ ソ タ - 内 を 案 内 して 頂 き ま した が 、 複 妻 維 な機 械 額 や 実 験 室 を 見 せ て 頂 い て そ の 設 備 の 大 き さに驚 きを感 じま した 。 そ れ と同 時 に 、何 枚 に も重 な った厳 重 な 扉 は 重 圧 感 が あ り、 い か に慎 重 に放 射 線 を取 扱 わ な け れ ば な らな い か あ らた め て 膚 で 感 じ させ られ ま した 。 しか し、 この 見 学 は 、RI に つ い て の 知 識 が ほ と ん ど な い私 に と って は 、 貴 重 な体 験 とな り勉 強 させ て 頂 くこ とが で き ま した 。 そ の 後 も当 セ ン ター の 講 習 会 で 講 義 や ス ライ ドを見 せ て 頂 くj 幾会 に 恵 まれ ま した 。 今 ま で RI は 、 一 部 の 限 られ た と こ ろ で しか 使 用 され て い な い と思 って い ま した が 、 広 範 囲 に わ た り各 分 野 で活 用 され 、 そ の 開 発 、研 究 、発 展 の た め を こな くて ほ な らな い もの と な って い る こ とを知 り驚 き ま した 。 しか し、 そ の よ うに重 要 な もの で あ る反 面 、 直 接 人 間 の五 感 で 感 じる こ とがで きな い だ け に 知 らず 知 らず の うち に 人 体 に悪 影 響 を 及 ぼ す こ とが あ りま す 。 そ の た め健 康 な状 態 で 安 心 して 取 扱 い作業 を続 け て い く うえで 、血 液 、 皮 膚 、 眼 な ど の定 期 的 な健 康 診 断 が 義 務 づ け られ て い ます 。 そ の健 診 に 関 与 す る仕 事 に従 事 で き る こ と は 、放 射 線 取 扱 等 の健 康 管 理 の 面 に お い て 重 要 な役 割 を果 た して い る とい う点 で や りが い の あ る仕 事 だ と思 い ます 。 これ か らの 私 の課 題 と して は 、 上 司 や 先 輩 の 方 々を こ今 まで 教 え て 頂 い た こ とを基 本 に し て 、 事 務 処 理 が迅 速 か つ 正 確 に 、 そ して RI の こ とが 少 しで も理 解 で き る よ う勉 強 して い きた い と思 い ます の で 、 よ ろ し くご指 導 下 さい ます よ うお願 い します 。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター) 4 T0P ICS 中 国 再 訪 の 記 - 研 究 用 原 子 炉 利 用 に 関 す る 日中協 力 を 目指 して 一 山 脇 道 夫 昨 年 11月 1 6- 26日の 間 、 2度 目の訪 中 を果 た し、研 究 用 原 子 炉 を 中 心 に 四 川 省 と北 京 の 3つ の 研 究 機 関 を訪 問 した 。 一 昨 年 9月 の第 1回 目の訪 中 で は 、 日中 原 子 力 交 流 プ ロ グ ラ ム の 一 環 と して の正 式 の訪 中 団 の 一 員 と して で あ り、行 き届 い た待 遇 を受 け た が 、 今 回 は 国 立 大 学 の研 究 者 に よ る、 言 わ ば 自主 的 な訪 中 で 、 そ の た め 気 楽 と言 えば そ う言 え る旅 で あ った 。 九 大 、 東 大 、 京 大 か ら計 4人 の教 官 が参 加 し、大 学 レベ ル で 中 国 の 研 究 炉 を利 用 す る 日中 協 力 を 進 め よ うとの打 合 せ と下 見 が 目的 で あ った 。 西 南 原 子 炉 工 学 研 究 設 計 院 は 、三 国 誌 の 苛 と して有 名 な 四 川 省 の 省 都 成 都 か ら串 で 約 4 時 間 の 、 蛾 眉 山 か ら も遠 くな い僻 陳 の 地 に あ る 。 4研 究 所 、 1設 計 部 、 1工 場 を有 し所 員 数 4, 000人 の 大 研 究 開発 セ ソ タ-で あ る 。 研 究 炉 は 中 国 自慢 の 自主 開 発 に よ る出 力 125M W 高 中性 子 束 工 学 試 験 炉 ( HFETR)で 、 ア イ ソ トー プ製 造 や 材 料 照 射 な ど に使 わ れ る 。 中 性 子 束 が ¢t h- 6 ×1014n/c m2Sと 日本 の 研 究 炉 よ り高 く、 日本 側 か ら、 この 長 所 を 生 か す 3つ の 照 射 研 究 テ ー マ を提 示 した と こ ろ 、 中 国側 か らは酸 化 物 燃 料 と セ ラ ミ ックス材 料 の 照 射 に は 積 極 的 に協 力 した い との こ とで あ った 。 材 料 研 究 の 情 況 も見 学 した が 、驚 い た こ とに 、 日本 や 欧 米 で 近 年 開 発 され つ つ あ る燃 料 ・材 料 の新 しい試 み の ほ とん どす べ て が 、 こ こで も試 作 試 験 され て い た 。 ガ ド リニ ア入 り酸 化 ウ ラ ソペ レ ッ ト然 り、 TRI SO 型 被 覆 粒 子 燃 料 然 り、 シ リサ イ ド燃 料 然 り、 は た また 炭 化 ウ ラ ンペ レ ッ ト然 りで あ る。 い か に 中 国 が 西 側 の 先 進 技 術 に 注 目 して い るか が 如 実 に分 る 。 院 長 、 研 究 所 長 を始 め とす る中 国側 の 責 任 者 との 打 合 せ の 席 上 、 中 国側 と して は 、最 新 の測 定 器 額 の 不 足 、研 究 の進 め方 、結 果 の 解 析 の ノ ウ- ウの 不 足 な どの 点 で 、 日本 の大 学 研 究 者 との協 力 に期 待 す る との こ とで あ った 。 日本 側 か ら見 て も得 る と ころ の 大 きい協 力 プ ロジ ェ ク トと考 え られ る 。 北 京 の西南約 4 0km、産韓 橋 を渡 って まだ先 の原子能科学研 究 院 は、総 所員 や は り約 4, 00 0人 、 7研 究 部 か らな る大 研 究 所 で あ る。 主 力 装 置 は 、研 究 用 重 水 炉 HW RR( 出力 1 7. 5M W )で 、 ソ連 の 援 助 で 30年 近 く前 に 完 成 した が 、 そ の 後 自力 で 大 幅 な 改 造 を行 って 出 力 を上 昇 させ て今 日に 至 った 。 最 近 で は シ リコンの 中性 子 転 換 注 入 ( NTD)に力 を注 いで お り、年 間 10-20 トンの シ リ コ ンを照 射 可 能 と言 う。 米 国 - イ ボル 社 の最 新 鋭 の 大 型 タ ンデ ム加 速 器 が設 置 され て い た の が 注 目 され た 。 北 京 - の 帰 路 、 薄 暮 の 中 を崖 溝 橋 に 降 りた った ら、 高 麗 犬 石 像 の 並 ぶ マ ル コポ ー ロ以 来 の欄 干 の彼 方 か ら50年 前 の七 夕 に こ こで 轟 い た 一 発 の銃 声 一 一 大 日本 帝 国 崩 壊 - の号 砲 、 が 幻 聴 され 、 そ ぞ ろ寒 さが 背 筋 に しみ た 。 清 華 大 の 原 子 力研 究 所 は 、北 京 の北 西 、 明 の十 三 陵 の近 くに あ り、 ス イ ミン グプ ール 型 の実 験 炉 を持 つ 。 主 と して 遮 蔽 研 究 用 に用 い られ て きた が 、 近 年 核 熱 に よ る地 域 暖 房 へ の 応 用 の 研 究 で 成 果 を 挙 げ た とい う。 大 学 院 生 約 100人 が滞 在 して お り、 また 東 大 とは 協 力 協 定 校 に な って い る 。 以 上 、 3機 関 と も心 か らの歓 迎 を受 け た 。 北 京 ダ ックや 匹りI l の郎 とい う強 い酒 な ど、珍 味 名 酒 に 舌 が 驚 きづ め で あ った 。 日本 で この 方 達 を お迎 えす る時 、果 た して どれ だ け の お 返 しが で き るの か気 に な る と ころ だ 。 また 、 1年 前 に比 べ 、 高 速 道 路 建 設 、 各 種 道 路 の舗 装 、 ア パ ー トの 建 設 な ど、 北 京 、 上 海 の外 観 が 随 分・ 変 化 した の に驚 か され た 。 中 国 の ダ イ ナ ミ ッ クな 躍 進 の永 続 せ ん こ とを祈 りた い 。 ( 工 学 部 原 子 力工学 科 ) 5 VOL. 17NO. 41 987. 3. 20 R Iセ ン ター を利 用 して 村 上 哲 明 私 は 、一 昨 年 か ら 2年 半 以 上 に わ た って 東 京 大 学 ア イ ソ ト- プ総 合 セ ン ター を利 用 させ て い た だ き、博 士 課 程 3年 間 の 大 部 分 を セ ン ターで 過 ご させ て い た だ き ま した 。 私 は 、修 士 課 程 に お い て D一 型 の 立 体 配 置 を も つ 2種 額 の 遊 離 ア ミノ酸 、 す な わ ち D2-ア ミノ ピ メ リン酸 と トラ ソス 3、41デ ヒ ドロー D2-ア ミノ ピ メ 1 ) ソ酸 を シ ダ植 物 の 一 種 の ホ ウ ビシ ダ か ら単 離 ・同定 しま した 。 植 物 と菌 摂 か らは タ ンパ ク質 を構 成 して い る20種 炉 の ア ミノ酸 以 外 に 、 多 様 な構 造 を もつ ア ミノ酸 が 300種 以 上 も報 告 され て い ます が 、 ほ ぼ純 粋 なD-ア ア ミノ酸 と関 連 構 造 を ミノ酸 の報 告 は 、 ほ と ん ど あ りませ ん 。 また 、 私 は 、 これ らの D- 2-ア ミノ ピ メ リン酸 が ホ ウ ビシ ダに は共 存 して い る こ も つL-ア ミノ酸 、4-ヒ ドロキ シ ーLと も明 らか か こしま した 。 そ こで 、博 士 課 程 で は 、 この 3種 額 の特 異 ア ミノ酸 の生 合 成 を調 を用 い た トレー サ ー実 験 を 行 わ な け れ ば な りま べ る こ と に しま した 。 そ の た め に は 、RI 実 験 室 が あ る の で す が 、 規 模 が 小 さ い割 に利 用 者 が 多 く、 私 た ち が 森 せ ん 。 駒 場 に もRI H一化 合 物 は 、 施 設 の RI 許 容 量 を越 え るた め 駒 場 で は使 用 川 先 生 の お世 話 で 外 注 して い た 3 で きな い とい うこ とで 、 セ ソ タ- を利 用 させ て い た だ い た次 第 で す 。 セ ン ター を利 用 して の感 想 とい うと、 とに か く広 くて 清 潔 とい うこ とが 頭 に浮 か び ます 。 セ ソ タ -で は 実 験 台 実 験 もゆ った りと行 うこ とが で き ま した 。 や ドラ フ トの 間 が 広 く取 って あ り、危 険 な RI また 、 実 験 室 は 毎 月 一 回 大 掃 除 を して い た だ い て い る うえ に 、 2階 の 低 レベ ル の部 屋 や 廊 下 は 、 二 人 の おば さん が 毎 日才 式き掃 除 を して 下 さ って い て 、 い つ も ピ カ ビ カで とて も快 適 で した 。 た だ 、 セ ン ター は 全 館 一 括 の空 調 シ ス テ ム に な って い て 、 夏 に は 実 験 を行 わ な い 2階 の低 レベ ル の部 屋 は 冷 え す ぎて 寒 い位 な の に 、 白衣 を着 て 動 き まわ る 4階 の 中 レベ ル 実 験 室 は 、非 常 に暑 い とい う不 便 が ど う して も生 じます 。 一 方 、 冬 に は 4階 の方 が 暖 房 が 0℃ の 猛 暑 の下 で実 験 しな け れ ば な らな か った の は 少 々 こた え ま した 。 き きす ぎて 、 真 冬 に 3 特 に神 経 を集 中 させ る こ とが 必 要 な 中 ・高 レベ ル の実 験 室 だ シ ナで も各 々 の 部 屋 で 調 節 で き る よ うな空 調 シ ス テ ム を併 設 して い た だ け れ ば 、 さ らに快 適 か つ安 全 に実 験 が行 え る よ う に な るの で は な い か と思 い ます 。 さて 、 私 は 、 そ れ まで ほ とん ど経 験 の 無 か った RI 実験 を セ ソ タ-で 行 って きた わ け で す が 、実 際 の実 験 操 作 に つ い て は 、 生 物 部 門 の 中村 保 典 さ ん( 現 農 水 省 生 物 資 源 研 )と放 射 線 管 理 部 門 の 野 川 憲 夫 さん が丁 寧 に教 え て 下 さい ま した 。 中 村 保 典 さん に は 、 そ の 他 に も研 究 を行 う うえ で 多 くの 貴 重 な助 言 を い た だ き ま した 。 ま た 、 宮 地 倭 文 子 さん を始 め 生 物 部 門 の 皆 様 に は 公 私 に わ た って お世 話 に な りま した 。 物 理 部 門 の 小 泉 好 延 さん に は 博 士 論 文 を作 成 す るの に 必 要 不 可 欠 な ワー プ ロそ の 他 の物 を 準 備 して い た だ き非 常 に助 か りま した 。 森 川 尚威 先 生 に は 、前 述 の 3 H一 化 合 物 の外 注 以外 に も 実 験 法 や 器 具 の こ とで 何 度 も相 談 に乗 って い た だ き ま した 。 さ らに 、管 理 室 の 皆 様 に も大 変 お世 話 に な りま した 。 こ こに あわ せ て深 くお礼 申 し上 げ ます 。 セ ソ タ- が益 々多 くの方 々 に有 意 義 に利 用 され 、 ご発 展 され ます こ とを心 か らお祈 り して お ります 。 ( 教 養学 部 生物学 教 室 ) 6 高 速 ラ ジ オ 液 体 ク ロマ トグ ラ フ シ ス テ ム 小 泉 好 延 、中 村 保 典* 本 機 器 に よ って 、高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ ( HPLC)で 分 離 され た RI 標 識 化 合 物 を 直接 固 体 粉 末 シ ソ チ レ- タの フ ッ化 カル シ ウ ム C卑F2( Eu)を詰 め た フ ロー セ ル に 導 き、 溶 離 液 中 で 放 射 能 を 連 続 的 に測 定 す る こ とが で き る 。 化 合 物 の質 量 に 関 す る情 報 を与 え る検 出器 を 連 結 す る こ と に よ って 、 オ ン ライ ンで 化 合 物 の 比 放 射 能 ( 比 活 性 )が 同 時 に得 られ る 。 代 謝 トレー サ ー実 験 で は 、3 H、 1 4 C、 3 5 Sな どの軟 ベ ー タ線 放 出 核 種 を使 用 す る こ とが 多 い が 、CaF2( Eu)シ ソチ レ- タは 相 当 効 率 よ く放 射 能 を検 出 で き る 。CaF2( Eu)フ ロ ー セ ル を 装 着 した HPLCシ ス テ ムの 基 本 特 性 は 、RI セ ソ ター生 物 ・物 理 部 門 の共 同研 究 の 成 Y.NakamuraandY.Koi z umi :∫.Chr omat ogr.83,333( 1 9 85))。 果 に よ って 解 明 され た ( 東 洋 曹 達 製 の 本 シ ス テ ム の構 成 ( 1 985年 度 購 入 )は次 の通 りで あ る 。 1. HPLC本 体 CCPM 型 ) マル チ ポ ンプ ( 2液 グ ラ ジ ェ ソ ト可 能 2.検 出器 等 ( 丑 紫 外 可 視 検 出器 ( UV8000型 ) ② ( FS8000塑 ) 蛍 光 検 出器 ( 参 電 気 伝 導 度 検 出器 ( CM 8000型 ) ④ 反応 オーブン ( RE1 8000型 ) ⑤ 放 射 線 検 出器 ( RS8000型 ) 3. デ ー タ処 理」 装置 ( CP8000型 ) F E YE ] 百回 CaF2( Eu)フ ローセ ルの特性 HPLCシ ス テ ム の 放 射 線 検 出器 は 3 H、 1 4 Cな ど の 低 エ ネ ル ギ ー ゐ ベ ー タ線 を 高 い 感 度 で Eu)シ ソチ レ- タを 放 測 定 す る こ と が 要 求 され る 。 本 装 置 の 開 発 に あ た って は粉 末 CaF2( 射 線 検 出器 に使 用 して 、 これ まで 問 題 と され て い た 検 出効 率 の 大 幅 な 改 善 を行 った 。 この シ ンチ レー タの 特 徴 は 蛍 光 効 率 が 良 好 で あ るた め 、 これ まで 使 用 され て い た Li ガ ラス シ ン チ レー タに 比 べ 、 は る か に検 出効 率 が 良 く、 低 エ ネル ギ ー の ベ ー タ線 の検 出 限 界 が 改 善 さ れ 、 か つ 、 ノ イ ズ が低 く出 来 るな どす ぐれ た 特 性 を も って い る 。 主 と して 1 4 Cで 標 識 され た 標 準 物 質 (糖 、 ヌ ク レオ チ ド、糖 リン酸 、 有 機 酸 、 ア ミノ酸 な ど)を 使 用 して 本 j 幾種 の 基 本 特 性 を テ ス トした 結 果 、 ( ∋ 定 量 性 に十 分信 頼 性 が あ る 。 ( 参 HPLC分 離 カ ラム の 分 解 能 を損 うこ と が な い 。 ( 参 物 質 の 吸 着 に よ るバ ック グ ラ ウ ソ ドの 不 可 逆 的 上 昇 が ほ と ん どな い 。 ( 彰 フ ロ ー セ ル の 目づ ま り現 象 が な い 。 ( 参 溶 離 液 中 の塩 な どに よ る検 出効 率 の低 下 (クエ ソチ ソ グ)が認 め られ な い 。 な どの 分・ 離 定 量 用 検 出 器 と して の 要 件 を満 た す こ とが確 認 され て い る 。 最 も標 準 的 な使 用 条件 下 で 、3 H、 1 4 Cに 対 す る検 出 効 率 は そ れ ぞ れ 約 3% と 75% で あ る 。 1 4 Cに 対 す る定 量 的 検 出 限 界 は 1 ピー クあ た り約 0. 5nCi で あ る。 3 Hに 関 して は 、 そ の 後 、 電 気 回 路 の 改 良 に よ り検 出 効 率 は 3% か ら 8% - と大 幅 に 改 善 され て い る 。 VOL. 17NO. 41 987. 3. 20 7 分析 の具体例 ( 図 1)と 32p-A TP (図 2)を示 す 。 1 4 C 標 識 の糖 : ≡ E F.R F:FIT 工I コH r ・ 4 5TF : I Ur ・ l EHT I =IF FLE:tL. t jP . RTE: F ■ 託ESSUF J E : 1 F. TEl SRr l F ■ LE l :r _ : Pr l Tl _・ i ・ .与EI LHH三-I : ・ E l r ' ヰr L n王.こ . ‥・ ) ヱE l ' =r l . 1 ; ヨi l l : ・ .I :Hコi =t ・ l F . Ⅰ一日匂E l l j lE I E l F . ' 5-; ∋i I l 引コL E . . jE H T [ JE T E E. TE:iF : J I = . LIL 三 FI F G : E l .7r ql l Jr l . t 三・ n ヰE .i ; . q′ ・ ' L =r L ' J コ てL 7 1r .[t :-1ヰコF 三.い:-1ヰコE 三 =.こE :-1ヰコ≡ i 1r l l暮r i l [TI HEコ E l 亡RLr _ :已. l RTR F : Ⅰ-: BL aE I HE l . 1 2 コ r l に 巨 巨 [ ; TIr lE I t l4.9L 1号.EIL I 1 33.57 RRER . 3.76L 143E+l I 1 4 2.24' 33三E+E l 4 4.2号ヱE . 三E+i : 1 4 HE王GHT ヨi. e I .1 コ51.1 5∈ ; ラ.5 I J j 工【 ・ TH コ4.3 4J 3.. 3 ら1,三 HEⅠGHT コlr Jさ.E l 1王4 1白r J三.i . I J . L IDTH 45.7 E. 三.コ 71 : 1 .. 3 R-: . 3 ..5∈ 1 1 1 .: ; : 三三 4 .古p : . E . E 1 1 TP ア5 三 号 5' き . l jq こ. コ 4 R J= T: ? , .ヰ〔 . J ?.コ1 t = R5-日L : L l L I 1 8 E: F l LI : 已. RTFi Er 、 Ir ・. ︰ rr ・ J E lIJ : II: ) : Ir ・ .J T ⊥ ■■■ T5l T ''ヰ l1r r J ︰エ TJ に ∩D U日日 V , 1 l 〓l . 」「 RREFI 1.14517E+E 1 4 1.11を二王 ヨE+E l 4 ラ.L : l L I 1 2ヨー aE+i I 1 = . 図 1 6 . 5 1 4C標 識 糖 標 準 化 合 物 を測 定 ∩ -: I . , 3 占. 1 コ 5. 3 9 7 47 2 白. 4 5 5 した例 TP 三コl3 7 2FJ 三 三 46 7 9 RS 2.E.2 7.7E l 8 IHST手 引」HEHT コLL I Hト 1 Cl 5亡 l LL L ENT : DETECTI : I P .: C : l 二 . PD FL〔 l l . L IRRTE: TSL e l , qel DERE一三引. . . I PF I EI =引」F ; 1 . E : : . nr ' lIDi ■ ' =5' =r I ・ I : I TEHP. ・ :4.p Se t nn にH三POヰ{ . ' 弓削lPLE E l.1 r li : : E : I, /15: A :E : HヨL :H E : I-: = Jr dL : 1 L j r I lー; 1L ◆ r T . ニ = : り jr i l lL A ..L : P 1 1 =.8 1 1F 1. E lr t . I l, jr ' L l ir I ; : 恥. ・ l = r r T 三 うら i 上t .し [コ=p-コRTP 2白.E l ヨF j.E l 28,昏 = . i : . 1.i l l . [TIHEコ 図2 3 2 pATPを測 定 した例 本 機 器 の テ ス ト範 囲 は 限 定 され た もの で あ り、 今 後 使 用 範 囲 を 確 認 す るた め 、 さ ま ざ ま な 試 料 、 溶 離 液 に つ い て テ ス トしデ ー タを 蓄 積 す る必 要 が あ る 。 (ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ-) ( *現 在 農 林 水 産 省 農 業 生 物 資 源 研 究 所 ) 共 同 利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ Ⅰ Ⅰ トリチ ウ ム 安 全 ク リー ンキ ャ ビネ ッ ト 型 式 :T CBI T( 池 田理 化 製 ) 構 成 :バ イ オ - ザ ー ド型 の ク リー ンベ ンチ と ト リチ ウム 除 去 装 置 ト リチ ウ ム 取 扱 量 :2Ci / 日( HTO) 設 定 温 度 :20- 37℃ 付 属 機 器 :3 H/ 1 4 C描 集 装 置 HCM 101(ア ロ カ製 ) ト リチ ウ ム ガ ス モ ニ タ MGR1 08( ア ロ カ製 ) ア ク リル 製 イ ソ ナ ー ボ ッ ク ス ( 高 濃 度 ト リチ ウム取 扱 用 ) 注 意 事 項 :主 に ト リチ ウ ム水 の 生 物 影 響 実 験 に使 用 す る 。 利 用 方 法 :事 前 に詳 細 な 打 合 せ が 必 要 。 9 ⅤOL. 17NO. 41987. 3. 20 呼 気 中水 分 捕 集 装 置 式 :EAM 1 01(ア ロ カ製 ) 型 捕 集 方 式 :水 バ ブ ラ法 呼 気 量 :log 所 要 時 間 :約 2分 注 意 事 項 :ト リチ ウ ム の体 内摂 取 量 を評 価 す るた め に 呼 気 中 の 水 分 を捕 集 し、 含 まれ て い る ト リチ ウム の 量 を液 体 シ ソチ レ- シ ョソ カ ウ ン ターで 測 定 す る 。 そ の試 料 の 自動 調 製 装 置 で あ る 。 利 用 方 法 :ト リチ ウ ム実 験 を行 う場 合 に は 必 要 に応 じ、作 業 の前 後 に使 用 す る 。 高速 冷却遠 心 機 式 :RB18Ⅳ (ト ミー精 工 製 ) 型 回 転 数 :max1 8000r pm( 34800×G) 設 定 温 度 :-1 0- +40℃ ロ ー タ :T S- 7 5 0mlx 8本 掛 、15mlx32本 掛 NO. 13N I Omlx12本 掛 、50mlx4本 掛 、 NO. 20N 1. 5mlx24本 掛 動 物 廃 棄 物 処 理 装 置 (ドラ イ トロ ン) 型 501(ア ロ カ製 ) 式 :W DS- 処 理 重 量 : 1- 4kg 試 料 容 器 :280¢ ×1 50mm 脱 水 能 力 :2 0g水 / 分 動 物 用 マ イ ク ロ波 乾 燥 装 置 (マ イ ク ロ ドラ イ ) 型 式 :FMA1060( 富 士 電機 製 ) 1- 1kg 処 理 重 量 :0. 試 料 容 器 :1 80¢ ×120mm 脱 水 能 力 :1 0g 水 / 分 高 速 液 体 ク ロマ トグ ラ フ装 置 型 式 :HLC803A( 東 洋 曹達製 ) 構 成 :送 液 部 0-9. 9ml /mi n 液量範囲 SF770( 1 90-700nm可 変 ) 検 出部 分光光度計 出力部 レ コー ダ及 び デ ー タ処 理 装 置 取 付 け 可 能 トリチ ウ ム 用 ラ ジ オ ガ ス ク ロマ トグ ラ フ装 置 型 式 :RGC212型 (ア ロ カ製 ) 構 成 :ガ ス ク ロマ トグ ラ フ装 置 部 酸化部 検 出器 TCD 酸 化 銅 に よ る トリチ ウム水 の 生 成 還元部 炭素 粉 末 を こよ る ト リチ ウム ガ ス の 生 成 測定 部 検 出器 30ml の 比 例 計 数 管 を 5本 使 用 計数 効 率 デ ー タ処 理 部 74% 、検 出感 度 0. 07nCi ク ロマ トパ ックCR3A( 島津 製 作 所 製 ) 1 0 ●業務掛 か らのお知 らせ 昭 和 62 年 度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の お 知 らせ 全 学 一 括 講 習 会 の 実 施 予 定 は 次 の 通 りで す 。 新 規 に 放 射 線 や RI 取 扱 い を 開 始 し よ う とす る方 は 、 取 扱 開 始 前 に 健 康 診 断 や 全 学 一 括 講 習 会 を は じめ とす る RI 教 育 訓 練 を 修 了 す る よ う、 受 講 計 画 を た て て 下 さい 。 実 施 日程 R lコース 第 26回 昭 和 62年 5月 25、26、27日 (月 、 火 、 水 )) 定 員 各 1 20名 7回 第2 〟 7月 20、21、22日 (月 、 火 、 水 ) 芸 ≡…≡ I , : 1…芸 :…こ:…呂 …三 二 三 ;} 定 員 各 60名 X線コース 第 21回 昭 和 62年 5月 20日(水 ) 第 22回 〟 第 23回 〟 7月 24日(金 ) 定 員 の 制 限 は あ りませ ん 12月 11日(金 ) 時間割 ( 若 干 変 更 す る こ と が あ ります 。 ) R lコ-ス ( 第 26回 ) .9 :0 0 第 1日 1 0:00 放射性 法 同位元素 管 1 1:0 0 令 理 1 2:0 0 放射線 の 利用 1 3:0 0 休憩 1 4:0 0 放射線 の測定 安 取 1 5:0 0 全 扱 1 6:0 0 実習の 説 明 1 7:00 人体 へ の影 響 ( 第 27回 ) 9 :0 0 第, 1日 1 0:0 0 放射性 1 1:0 0 人体 へ 同位元素 の 影 響 1 2:0 0 放射線 の利用 1 3:0 0 休憩 1 4:0 0 放射線 の 測定 安 取 1 5:0 0 全 扱 法 管 1 6:0 0 令 理 1 7:00 実 習の 説 明 ( 第 28、2 9回 ) 9 :0 0 第 1日 1 0:0 0 1 1:0 0 同 放位元素 射性 放 の射 測定 線 安 取 1 2:0 0 扱 全 休憩 1 3:0 0 1 7:0 0 実 . 習 VOL. 17NO. 41987. 3. 20 ll X線コース 9 :0 0 11. '0 0 1 2:00 1 5:00 1 3:0 0 1 7:00 . ●共 同利用 のお知 らせ 昭和6 2 年度共 同利用計 画 全 期 ・第 Ⅰ期 、 第 Ⅰ Ⅰ期 及 び 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 を 通 して の 利 用 第 Ⅰ期 ・昭 和 62年 4月 13日∼ 7月 1 7日 Ⅰ期 ・昭 和 62年 9月 7 日∼ 1 2月 18日 (申込 締 切 第Ⅰ 昭 和 62年 6月 3 0日) 第I I I 期 ・昭 和 63年 1月 11日∼ 3月 1 8日 (申込 締 切 昭 和 62年 11月 3 0日) 2 年 度 ≪第 Ⅰ期 ≫ 共 同 利 用 一 覧 昭和6 属 所 医 学 分 取扱責任者 部 ☆真 鍋 院 ☆川 名 重 研 究 課 題 夫 ラ ッ トに お け る微 量 元 素 の 薬 物 体 内 動 態 尚 HPV)と婦 人 科 腫 疲 ヒ トパ ピ ロ ー マ ウ ィル ス ( 昭和6 2 年 度 ≪全 期 ≫ 共 同 利 用 一 覧 医 学 所 学 部 本 兼 嚢 介 夫 夫 人 丸 至 輔 之 照 樹 宏 稔 1 健 三 祐 泰 高 凱 憲 一二 雅 久 雄 部 森 井 村 臼 井 島 平 木 田 田 田 嶋 尻 永 院 部 分 工 学 研 取扱責任者 柳 酒 志 春 平 小 氏 鈴 梅 堀 脇 中 井 富 院 病 理 属 究 課 題 ① ト リチ ウ ム の 細 胞 遺 伝 学 的 影 響 に 関 す る研 究 ( 卦夜 光 時 計 組 立 工 場 ス メ ア試 料 の 測 定 免 疫 担 当 細 胞 間 の 相 互 作 用 に 関 す る研 究 培 養 細 胞 に 対 す る ト リチ ウ ム 水 の 効 果 蛋 白質 の 酵 素 的 RI 標識 各 種 細 胞 増 殖 因 子 に よ る細 胞 内 蛋 白の 燐 酸 化 白血 病 発 症 磯 構 お よ び 白血 病 診 断 に 関 す る遺 伝 子 解 析 成 長 因 子 の 作 用 機 序 に 関 す る研 究 RI を 利 用 した 分 析 化 学 的 研 究 陽 電 子 消 滅 に よ る材 料 物 性 の 研 究 メ ス バ ウ ア効 果 に よ る磁 性 材 料 の 構 造 解 析 シ ョウ ジ ョウバ ェ の 遺 伝 子 発 現 放射化 分析 4 0 Ar-3 9 Ar 法 に よ る岩 石 の 年 代 測 定 ト リチ ウ ム 水 の 生 物 影 響 研 究 ( 丑古 文 化 財 の 放 射 化 分 析 ( 参 メ ス バ ウ ア ー分 光 法 の 無 才 幾化 学 ・考 古 学 - の 応 用 ( 卦無 機 ホ ッ トア トム化 学 の 研 究 哉 熱 蛍 光 線 量 計 に よ る環 境 及 び 個 人 被 曝 線 量 の 測 定 研 究 高 光 鉱 物 結 晶 の構 造 解 析 沢 一 朗 糖 タ ンパ ク質 の 構 造 と機 能 に 関 す る研 究 艮 岩 石 試 料 の 放 射 化 分・ 析 学 部 田 野 農 本 介 男 浅 中 栄 充 橋 山 田 松 西 茅 ☆ 小 培 養 細 胞 を 用 い た タ ソバ ク質 リソ酸 化 反 応 の 解 析 植 物 に よ る RI の吸収移動 12 長 渡 兵 薬 学 生 地 応 震 徴 研 研 研 核 洋 研 RI セ ン ター 大 酒 森 海 部 研 跡 花 井 兼 佐 大 宮 大 教 養 学 部 沢 寛 道 光 合 成 促 進 に 関 す る生 物 有 機 化 学 的 研 究 部 終 五 海 産 生 物 の トレー サ ー実 験 頭 俊 夫 絶 縁 体 中 の ポ ジ トロニ ウム 見 順 子 運 動 時 の糖 代 謝 野 学 晴 乳 芙頁細 胞 に お け る物 質 透 過 性 の解 析 博 満 メ ス バ ウア -分 光 法 に よ る合 金 構 造 の研 究 岡 一 郎 4 9 Ar- 3 9 Ar 法 に よ る岩 石 ・鉱 物 等 の年 代 測 定 藤 和 郎 天 然 放 射 性 元 素 の分 布 に 関 す る研 究 野 坪 栄 一 ア ン ス ラサ イ ク リソ抗 生 物 質 の構 造 研 究 地 重 遠 1 4 C-化 合 物 の 生 合 成 島 隆 義 ニ ュー ト リノ質 量 測 定 の た め の トリチ ウム及 び カ ドミ ウム線 源 の製 作 森 川 之 藻 額 の 14C - ア ミノ酸 分 析 均 熱 水 堆 積 物 な どの放 射 化 分 析 威 ( ヨ ト リチ ウム生 物 効 果 実 験 と放 射 線 管 理 正 井 尚 ( 塾金 属 中 の 水 素 解 析 ③ ト リチ ウム と有 機 化 合 物 の反 応 ④ 同位 体 トレー サ ー法 に よ る写 真 感 光 材 料 の研 究 名 延 正 好 岡 泉 森 小 ☆⑤ 正 常 日本 人 の環 境 中 の トリチ ウム に よ る汚 染 の研 究 イ ソ石 の 放 射 化 分 析 ① 遺 跡 出土 遺 物 の 元 素 分 析 に 関 す る研 究 ( 卦 メ スバ ウア ー効 果 の物 質 科 学 - の応 用 ( ☆ ・ ・ ・新 規 申込 、他 は 昭 和 61 年度第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 よ り継 続 ) ●セ ンター 日誌 昭 和 61 年度第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同利 用 開始 (3月 2 0日まで ) 昭 和 62年 1月 5 日 〟 共 同利 用 ガ イ ダ ン ス実 施 1月 12日 Rl 教 育訓 練 の実施 昭 和 62年 1月 27日 ∼ 2月 2 日 薬 学 部 3年 生 ●委 員会 だ よ り ○運 営 委 員 会 ・第 52回 運 営 委 員 会 62年 1月 28日( 水) 1 0: 00- ( 報告事項 ) 1. 昭 和 61 年度第 Ⅰ Ⅰ期 共 同利 用 に つ い て 2.放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て 3. RI 廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ いて 4. 放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て 5. 教 育 訓 練 に つ い て 6. セ ン ター長 懇 談 会 に つ い て 7. 人 事 に. つ いて 教 官 定 員 の振 替 、 借 入 れ に つ い て ( 協議事項) 1. 昭 和 61 年度第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同利 用 に つ い て 2. 受 益 者 負 担 に つ い て VOL. 17NO. 41987. 3. 20 13 3. 人 事 に つ い て ( ∋ 生 物 部 門助 手 に つ い て ( 卦 昭 和 62年 度 非 常 勤 講 師 に つ い て ③ 昭 和 62年 度 部 門 主 任 に つ い て ④ 助 教 授 選 考 の 人 事 委 員 会 の設 置 に つ い て ⑤ 次 期 セ ン タ ー長 候 補 者 の 選 出 に つ い て ・臨 時 運 営 委 員 会 62年 2月 4 日(求 ) 10: 30- 次 期 セ ソ タ-長 候 補 者 の 選 出 に つ い て ・臨 時 運 営 委 員 会 62年 3月 3 日(火 ) 10: 30- 次 期 セ ソ タ -長 候 補 者 の 選 出 に つ い て ・第 53回 運 営 委 員 会 62年 3月 16日(月 ) 10: 00- ( 報告 事項 ) 1. 昭 和 61年 度 第 Ⅰ Ⅰ Ⅰ 期 共 同利 用 に つ い て 2. 放 射 線 障 害 防 止 法 関 係 事 務 取 扱 状 況 に つ い て 3.RI廃 棄 物 集 荷 状 況 に つ い て 4.放 射 性 有 機 廃 液 に つ い て 5. 教 育 訓 練 に つ い て 6. そ の 他 ( 協議事項 ) 1. 昭 和 62年 度. 共 同利 用 に つ い て 2. 昭 和 62年 度 RI実 習 設 備 利 用 申込 に つ い て 3. 昭 和 62年 度 研 修 に つ い て 4. 昭 和 63年 度 概 算 要 求 に つ い て 5.時 間 外 使 用 時 間 の 短 縮 に つ い て 6. ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ -長 選 考 内規 の 一 部 改 正 に つ い て 7. 人 事 に つ い て ( ∋ こつ い て 昭 和 62年 度 部 門 主 任 か ⑧ 昭 和 62年 度 非 常 勤 講 師 に つ い て ( 参 昭 和 62年 度 客 員 研 究 員 に つ い て 8. そ の 他 ○運 営 委 員 会 幹 事 会 ・幹 事 会 62年 1月14日(水 ) 10: 30- 共 同利 用 に 関 す る経 費 等 に つ い て ・幹 事 会 62年 2月 3 日(火 ) 18: 00- 次 期 セ ソ タ -長 候 補 者 の 選 考 等 に つ い て ・幹 事 会 62年 2月19日(木 ) 15: 00- 次 期 セ ソ タ-長 候 補 者 の 選 考 等 に つ い て ・幹 事 会 62年 3月 7 日( 土 ) 13: 00- 第 53回運 営 委 員 会 の 議 題 等 に つ い て ○人 事 委 員 会 ・第 5回 助 手 選 考 委 員 会 61年 12月 22日(月 ) 17: 00- ・第 6回 助 手 選 考 委 員 会 62年 1月21日 ( 水) 1 0: 30- ・第 3回 セ ソ タ -長 選 考 委 員 会 62年 1月27日(火 ) 10: 00- 1 4 東京 大学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ンター ニ ュー ス 目 次 西 信 三 -・1 ・ - - - --堤 骨 の γ-カル ボ キ シ グル タ ミン酸 含 有 蛋 白垂 の ヨ ウ素 化 -- ・ ちは る・ ・ ・2 ー 北 海 道 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター の御 紹 介 研究紹介 セ ソ タ 一 に勤 務 して 鈴木 陽子 - 3 中 国 再 訪 の 記 一 研 究 用 原 子 炉 利 用 に関 す る 日中協 力 を 目指 して - ・ ・ ・ 山脇 道夫 ・ ・ ・4 T0 P IC S R Iセ ン ター を 利 用 して 村上 智 明- 5 好 延 , 中村 保典 - 6 機器紹介 高 速 ラ ジ オ液 体 ク ロマ トグ ラ フ シ ス テ ム -- -- -- ---小 泉 共 同 利 用 機 器 一 覧 ・Ⅰ Ⅰ Ⅰ 業 務 掛 か らの お知 らせ ( 昭和 6 2度 新 規 放 射 線 取 扱 者 講 習 会 の 日程 に つ い て )-- -----・ 10 共 同利 用 の お知 らせ セ ン タ ー 日誌 委員会 だ よ り 編集後記 昨 年 末 か らセ ン ター ニ ュー ス編 集 委 員 の 役 を引 き継 いで や る こ と に な りま した 。 考 え て み る と、 ア イ ソ トー プ総 合 セ ン ター に は 1 5年 ほ ど前 、学 部 学 生 と して 立 ち 入 って 以 来 随 分 長 い 間 出 入 り して い ます 。 共 同利 用 者 と して 研 究 面 で お世 話 に な り、 理 学 部 の放 射 線 取 扱 主 任 者 に な って か らは 放 射 線 管 理 の面 で もお世 話 に な っ て い ます 。 編 集 委 員 の仕 事 を す る こ と に よ って 多 少 で もお返 しが で き るか も しれ ませ ん 。 2年 間 米 国 ・フ ロ リダ州 立 大 学 に留 学 して い ま した 。 米 国 で は 、放 射 線 管 理 は 日本 ほ ど厳 格 で は あ りませ ん が 、 合 理 的 で 学 ぶ べ き点 が い くつ か あ りま した 。 毎 月 1回放 射 線 管 理 室 の 人 が定 期 的 測 定 の た め実 験 室 に来 て い ま した が 、 サ ーベ イ メ ー ター と ス ミア法 の 両 方 で床 は も と よ り実 験 机 や ドラ フ トの 中 まで 丁 寧 に調 べ て い ま した 。 汚 染 が 見 つ か る と厳 重 に 除 染 させ 、 また RI 入 り容 器 の 放 置 等 よ く の 管 理 な どは ほ と ん な い 点 も よ く見 て い て 改 め させ て い ま した 。 記 帳 に よ るRI ど して い な い の で す が 、 実 質 的 な安 全 を保 つ努 力 が よ くな され て い る と思 い ま し た。 ( 小橋 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ - ニ ュ ー ス VOL・ 17・ NO・ 41 987年 3月 20日発 行 〒 113東 京 都 文 京 区 弥 生 2丁 目11番 16号 浅哉) 編 集 発 行 人 青森 利信 東 京 大 学 ア イ ソ トー プ総 合 セ ソ タ 一 ・電 代 表 ( 812)2111内線 2881