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展覧会チラシ - 北海道立文学館

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展覧会チラシ - 北海道立文学館
会期中のイベント
「氷点」上映会
4月26日(土)14:00∼ 当館講堂 映画「氷点」
(大映、山本薩夫監督、若尾文子・大楠道代・船越英二出演、1966年、107分、DVD上映) *要申込「往復はがき」にイベント名・住所・氏名・電話番号を記入し当館まで 1枚で2名まで応募可(その場合2名の氏名を記入)
締め切りは、4月12日(土・当日消印有効) 定員80名 観覧無料
文芸対談「三浦綾子さんの思い出」
5月11日(日)14:00∼ 当館講堂 講師=後山一朗(写真家)、合田一道(作家)
*要申込「往復はがき」にイベント名・住所・氏名・電話番号を記入し当館まで 1枚で2名まで応募可(その場合2名の氏名を記入)
締め切りは、4月27日(日・当日消印有効) 定員80名 聴講無料
朗読会「三浦綾子作品を読む」
構成=松井信子(俳優) ①5月31日(土) ②6月15日(日) 14:00∼ 当館講堂
出演者=NHK文化センタ−松井信子朗読教室
①長谷川玲子・大内明美・喜多いく代 ②高橋明子・庄司幸子・上田なおみ
*申込不要 先着順 定員60名
文芸講演会「三浦綾子の文学」
6月8日(日)14:00∼ 当館講堂 講師=神谷忠孝(北海道大学名誉教授) *要申込 電話(011−511−7655)にてお申し込みください 定員80名 聴講無料
美瑛町にて 1994年9月
撮影 後山一朗
常設展のご案内/北海道の文学
(通年開催)
[次回展のご案内]
特別展「FROM HAND TO HAND 手から手へ展」
2014年7月19 日(土)―8月24日(日)
「3.11後の世界から私たちの未来を考える」
というテーマで描かれた7カ国
110人の絵本作家による絵とメッセージをご紹介します。2011年の東日本大
震災後の世界を生きていく子どもたちに対する絵本作家たちの思いにふれてく
ださい。
観覧料:一般500(400)
円、高大生250(200)
円、
中学生以下・65歳以上無料
( )内は10名以上の団体料金
北の大地の厳しくも豊かな風土に育まれてきた北海道の文学。自筆資料や初版
本など貴重な資料をご覧いただけます。小コーナー[常設展アーカイブ]
では、
当
館所蔵の梁川剛一の紙芝居を紹介。
観覧料:一般500
(400)
円、
高大生250
(200)
円 ( )内は10名以上の団体料金 65歳以上、
小中学生無料 高校生は土曜日無料 ※詳細はお問い合わせください。
北海道立文学館
土
2014 年 4月19日 〒064-0931 札幌市中央区中島公園1-4 藤本将
「夢を叶える」2012年
市 電
おーなり由子
「耳をすまして」2012年
【お問い合わせ】公益財団法人北海道文学館 TEL:011-511-7655 FAX:011-511-3266
http://www.h-bungaku.or.jp/
施設設置者:北海道教育委員会 指定管理者:公益財団法人北海道文学館
市電 中島公園通
地下鉄南北線中島公園駅(出口③)または
幌平橋駅
(出口①)下車徒歩6分
市電「中島公園通」停留所下車徒歩10分
JRバス・中央バス「中島公園入口」より徒歩4分
̶
7月6日 日
開館時間/9:30∼17:00(入場は16:30まで) 休館日/毎週月曜日〔5月5日(月)は開館〕、5月7日(水)
観覧料/一般500円(400)円、高大生250(200)円、中学生以下・65歳以上無料
札幌
コンサートホール
キタラ
*
( )
内は10名以上の団体料金。教育活動の一環としての観覧、
毎週土曜日、
こどもの日
(5月5日)
は高校生無料。
主催/北海道立文学館、公益財団法人北海道文学館(北海道立文学館指定管理者)、北海道新聞社 後援/札幌市・札幌市教育委員会、朝日新聞北海道支社
協力/三浦綾子記念文学館、北海道〈写真の町〉東川町、テレビ北海道
中島公園
北海道立文学館 特別展示室
〒064-0931 札幌市中央区中島公園1-4 TEL : 011-511-7655 http://www.h-bungaku.or.jp/
旭川の自宅付近にて 1980年 撮影 後山一朗
「 氷点」50 年 フォトメモリアル 素顔の三浦 綾 子との邂 逅―
Ⅱ「泥流地帯」の人々―なぜ正しい者にも苦痛があるのか
大正15年の十勝岳噴火に取材した
「泥流地帯」で追求されたのは、
「なぜ正しい者にも苦痛があるのか」というテーマです。噴火災害の
苦痛に喘ぎながらも、お互いを思いやり、前を向いて歩いていく人々
の姿は、読むものに勇気を与えます。
生まれ故郷の旭川で生涯執筆を続けた三浦綾子は、地元の人々と
自然なふれあいを重ね、近隣の誰からも愛される存在でした。三
浦作品の登場人物たちのあたたかな人間味は、こうした日々の暮ら
しから自ずと培われたものと言えるでしょう。
信仰にもとづく愛をテーマに創作を続けた作 家、三浦 綾 子(1922年∼
1999年、旭川市生まれ)。代表作「氷点」が発表されてから今年で50年にな
ります。「氷点」は、日本はもとより世界各国で読み継がれ、
「続 氷点」と
あわせて810万部を超える不朽の名作となりました。
後山一朗(1935年旭川市生まれ)は、三浦 綾子を追い続けた写真家で
す。三浦綾子に「死ぬまで撮ってね」と言われた後山は、その約束に応え
ようと、1970年代半ばから99年の永眠まで、20数年にわたり撮影を続け
ました。写真に記録された三浦綾子―敬虔なキリスト教徒として祈りに
生きる姿、「泥流地帯」、
「 銃口」等の作品に取り組む姿―は、いずれも
自然体で人間味にあふれています。本展では後山一朗の写真コレクショ
ン80点あまりを主軸に、現代に生きる三浦文学の魅力に迫ります。
Ⅰ「氷点」のまなざし―〈 原罪 〉の自覚
―人間は罪深いものであるという自覚から始めなければいけな
い。それは三浦文学の一大テーマでもあります。三浦綾子の祈り
の表情、ふと見せる真摯なまなざしは、
「原罪」を自覚したものの見
せる悟りを感じさせます。
見本林で出会った中学生と
1994年6月
近所の子どもたちと手をとりあって
1995年9月
『泥流地帯』1977年
『続 泥流地帯』1979年
新潮社
『氷点』1965年
『続 氷点』1971年
朝日新聞社
Ⅲ「銃口」と向き合う―戦争と人間
晩年の三浦綾子が挑んだのは大作「銃口」です。戦争を疑うことを
知らずに教員生活を送った三浦綾子は、戦地に教え子をおくった
ことを生涯悔い続けました。この作品では、一人の青年教師の視
点を通して戦争と向き合い、過酷な時代を生き抜いた人間の姿を
描き出しました。度重なる病と闘う満身創痍の状態で、根気強く
人々から話を聞き、資料を読み込み、夫の光世氏と二人三脚で三
浦文学の集大成となる作品を描きあげました。
「氷点」の舞台 旭川外国樹種見本林
単行本にサインをする
『銃口』上・下 1994年
小学館
「銃口」の口述筆記
1994年3月
旭川六条教会にて 1985年9月
後山一朗・プロフィール
1935年旭川市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、北海道新聞社入社。写真記者を
経て写真部次長、編集委員を歴任、95年退社。88年度北海道報道写真展に出品した「雪虫
乱舞」が記者会賞受賞。作家・三浦綾子の記録を20数年にわたって撮影し続けた。著書・共
著に『エルミタージュへの招待』(北海道新聞社、1987年)、
『パリ・近郊名画のある風景』(中西出版、
『三浦綾子文学アルバム―幼な児のごとく』(北海道新聞社、1994年)、
『綾子・大雪に抱か
1993年)、
『永遠に―三浦綾子写真集』(北海道新聞社、1999年)などがある。
れて』(北海道新聞社、1999年)、
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