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総合教育会議の運営について 1 位置づけ (1) 地教行法の規定により

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総合教育会議の運営について 1 位置づけ (1) 地教行法の規定により
総合教育会議(H27.5.28)資料
総合教育会議の運営について
1 位置づけ
(1)
地教行法の規定により、全ての地方公共団体において創設(設置)され
るもの。(条例又は規則等において総合教育会議の設置を定める必要はな
い。)
(2)
首長と教育委員会という対等な執行機関同士の協議・調整の場である。
(地方自治法に基づくいわゆる附属機関には当たらない。)
(3)
教育に関する予算の編成・執行や条例提案など重要な権限を有している
首長と教育員会が十分な意志疎通を図り、地域の教育の課題やあるべき姿
を共有して、より一層民意を反映した教育行政の推進を図る。
2 運営等
(1) 会議の招集
原則として首長が招集する。必要に応じて教育委員会が総合
教育会議の招集を求めることも可能。
(2) 会議の公開
住民への説明責任を果たすとともに、その理解と協力の下で
教育行政を行う趣旨から、原則として公開することとされている。
(3) 議事録 議事録の作成とその公表について、努力義務が課されている。
(4) 協議内容 教育に関する大綱の策定やその変更に関する協議のほか、教育
の条件整備など重点施策の協議や、児童、生徒等の生命又は身体の保護や
緊急の場合に講ずべき措置に関する協議を行うこととされている。
(5) 協議・調整の結果
首長と教育委員会は、ともにその結果を尊重しなけれ
ばならない。
(6) 会議の庶務等
首長が総合調整会議を招集することに鑑み、首長部局で行
うことが原則とされている。ただし、当該事務を教育委員会に委任し、又
は補助執行させることができる。
(7) その他 総合教育会議は、自動的に設置されるものではない。また、会議
運営等に関し必要な事項は、総合教育会議が定めることとされており、当
事者間で合意したものが内規として位置づけられる。
総合教育会議(H27.5.28)資料
<地方教育行政の組織及び運営に関する法律(抜粋)>
平成 27 年 4 月 1 日施行
(総合教育会議)
第 1 条の 4
地方公共団体の長は、大綱の策定に関する協議及び次に掲げる事
項について協議並びにこれらに関する次項各号に掲げる構成員の事務の調整
を行うため、総合教育会議を設けるものとする。
(1) 教育を行うための諸条件の整備その他の地域の実情に応じた教育、学術及
び文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策
(2) 児童、生徒等の生命又は身体に現に被害が生じ、又はまさに被害が生ずる
おそれがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置
2
総合教育会議は、次に掲げる者をもって構成する。
(1) 地方公共団体の長
(2) 教育委員会
3
総合教育会議は、地方公共団体の長が招集する。
4
教育委員会は、その権限に属する事務に関して協議する必要があると思料す
るときは、地方公共団体の長に対し、協議すべき具体的事項を示して、総合
教育調整会議の招集を求めることができる。
5
総合教育会議は、第 1 項の協議を行うに当たって必要があると認めるときは、
関係者又は学識経験を有する者から、当該協議すべき事項に関して意見を聴
くことができる。
6
総合教育会議は、公開する。ただし、個人の秘密を保つため必要があると認
めるとき、又は会議の公正が害されるおそれがあると認めるときその他公益
上必要があると認めるときは、この限りでない。
7
地方公共団体の長は、総合教育会議の終了後、遅延なく、総合教育会議の定
めるところにより、その議事録を作成し、これを公表するよう努めなければ
ならない。
8
総合教育会議においてその構成員の事務の調整が行われた事項については、
当該構成員は、その調整の結果を尊重しなければならない。
9
前各号に定めるもののほか、総合教育会議の運営に関し必要な事項は、総合
教育会議が定める。
総合教育会議(H27.5.28)資料
大町町総合教育会議設置要綱(案)
(目的)
第 1 条 地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和 31 年法律第 162 号)
第 1 条の 4 第 1 項の規定に基づき、本町の教育に資するため、大町町総合教
育会議(以下「総合教育会議」という。)を設置する。
(所掌事務)
第 2 条 総合教育会議は、次に掲げる事項の協議及びこれらに関する次条に規
定する構成員の事務の調整を行う。
(1) 本町の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱の策定に
関すること。
(2) 本町の教育を行うための諸条件の整備その他の地域の実情に応じた教
育、学術及び文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策に関すること。
(3) 児童、生徒等の生命又は身体に現に被害が生じ、又はまさに被害が生じ
る恐れがあると見込まれる場合等の緊急の場合に講ずべき措置に関するこ
と。
(構成員)
第 3 条 総合教育会議は、町長及び大町町教育委員会(以下「教育委員会」と
いう。)をもって構成する。
(招集)
第 4 条 総合教育会議は、町長が招集する。
2 教育委員会は、その権限に属する事務について協議する必要があると考える
場合には、町長に対し、協議すべき具体的事項を示して総合教育会議の招集
を求めることができる。
(調整結果の尊重)
第 5 条 町長及び教育委員会は、総合教育会議における事務の調整の結果を尊
重しなければならない。
(意見聴取)
第 6 条 総合教育会議は、第 2 条の協議を行うに当たって必要があると認める
ときは、関係者又は学識経験を有する者の出席を求め、当該協議すべき事項
に関して意見を聴くことができる。
(会議の公開)
第 7 条 総合教育会議は公開するものとする。ただし、個人の秘密を保つため
必要があると認めるとき、又は総合教育会議の公正が著しく害されるおそれ
があると認めるときその他公益上必要があると認めるときは、非公開とする
ことができる。
附 則
この要綱は、平成 27 年 5 月 28 日から施行する。
総合教育会議(H27.5.28)資料
3 会議運営等に関する考え方(文部科学省説明会からの抜粋)
Q1 教育委員の間で意見が分かれた場合はどうしたらよいか。首長も含め過
半数で決めるのか。また、教育委員に欠席者がいた場合はどう決めると良
いか。
A 総合教育会議は首長と教育委員との意見をすり合わせるための会議。
その場で意見をまとめなければならないというものではない。教育委員の
間で意見が分かれた場合は、一度持ち帰り、意見を調整してから、改めて
総合教育会議を開催すると良い。首長と協議をするのは個々の教育委員で
はなく「教育委員会」。教育委員の間で意見がバラバラというのはありえな
い。
Q2 総合教育会議の構成員に、首長の意向で学識経験者を常時含めることで、
構成員に加えることはできるか。
A 同じ意見聴取者を毎回呼ぶことは可能。しかし、構成員として追加
することはできない。あくまで意見を聞くだけ。決定権限があるのは、法
律上、首長と教育員会のみ。
Q3 総合教育会議の原則公開について、予算は議会前に詳細の部分まで公開
することはできない。いじめなど緊急事態の案件は個人情報を扱うことが
多く公開はしづらい。公開、非公開の判断を誰がどのタイミングでするの
か、決定までの流れについて教えてほしい。首長がここから先は非公開と
する旨会議の中で発言し、教育委員会側もそれに同意したら非公開となる
という流れで良いか。
A おっしゃるとおり。会議開催前に司会役をする首長と公開できる事
項と非公開とすべき事項を事前に話をして、仕分けをしておくとよい。例
えば、予算で言えば、大枠の議論の所で総合教育会議を開催すれば公開で
きる。この事業は何箇所といった個別具体的なことを決める最後の方で開
催すると今は言えないということになってしまう。できるだけ早い時期に
ざっくりした議論をしてもらうと公開できる。
いじめ自殺事件の場合も、公開できる話と公開できない話がある。個人
名が出てくるようなアンケート調査の結果の具体的な中身などであれば公
開できないが、アンケートの仕方や実施の時期、アンケートの項目の内容
といった今後の再発防止策的な議論であれば公開の場でできる。
なるべく公開できる部分が増えるように仕分けをして、事前に事務局同
士で決めておいて、会議の場で首長に仕切ってもらうといった形で進めて
いただきたい。
Q4 総合教育会議と既存の審議会との位置付けはどうなるのか。総合教育会
議で方針を出し、審議会に諮り、教育委員会で決定というイメージか。
A 執行機関が判断する際に意見を聞くのが審議会の役割。必然的に位
置付けが異なる。また、総合教育会議は協議及び調整を行う話し合いので
あり、必ずしも決定する場ではない。
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