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学童期の発達段階に合った関わりについて -子どもと家族・医療者への
学童期 の発達段階 に合 った 関わ りについて ―子どもと家族 。 コンセントについて考える一 医療者へのアンケートから入院生活とインフォームド・ 伊藤 良子 大久保麻梨 近藤 愛 佐藤志保里 竹 田絵梨子 松 岡義和 I . は じめ に 子 どもに とって、 入院 生活 は今 まで慣 れ 親 しんで きた環 境 か らの 分離 を もた らし、 身体 的な 苦痛 に加 え非 日常 的な処置 や活 動 制限 を強 いる ため、子 どもの不 安や ス トレス は増 強す る。 入院生活 に伴 うス トレス にお いて、轟 の研 究 で は 1 ) 入院 生活 にお いて 学童期 の子 どもを対 象 と した研 究 は 少 な い と述 べ て い る。 米 国 のB H o l a d a y は2 ) 、1 9 5 0 ∼ 1 9 9 3 年 の英 語 圏 の 文献 か ら入 院 によ る子 どものス ト レス を展 望 して い る。 それ によ る と、 学 童か らみたス トレス フル な 出来事 は、注 射や 手術 ・疼痛 ・拘 束や安 静 ・母 親 か らの離 別 、 概念 的な もので は、 コ ン トロー ル の 喪失、未知 の ものや 馴 染 み の な い もの 。環 境、 学 校活 動 ・学 業 の遅 れ 。友 人関係や ボデ ィイ メー ジの崩壊等 で あ った。 日本 にお け る研 究 で は、村 田は 自 らの 研 究 結果 か ら3 ) 、学 童期前期 の 入院 児 の ス トレス認知 は、 注 射 や 手術 等 の 身体 的損傷 や痛 み が最 も多 く、 次 いで 自己決定 や 自立 の妨 げ によ る 自己 コ ン トロー ル の 喪失、家族 か らの 別離、学校 ・ 友 人か らの疎外 と孤 独、運 動 ・遊 び学 習等 の活 動 市1 限と退 屈、病 気や治療 によ る外観 ・容貌 の変化や 能 力低 下 によ る 自己像 。身体 像 の 損傷 で あ る と述 べ て い る。 学 竜期 の 人院 につ いて、 分離 につ いて は、学 童期 か らは保 護者 の付 き添 いが 出来 な くな り面会時 間 も決 め られ て い る ことが 多 いた め、 ほ とん どの患 児が寂 しさを感 じる と思 われ る。 環境 につ いて は、 わが 国 の 小児 入 院患 児 の満 足調査 で は、物 理 的環境 に対 す る満足度 は他 の治 療 内容、看護 師な どへ の 質 問よ りも低 く、 「 健 や か親 子2 1 」で は2 0 1 0 年 まで に入 院環 境 の 整備 と して プ レイル ー ム の整備 1 0 0 % 、 院 内学級 の 整備 1 0 0 % と あ げ られ よ うや く取 り組 みが始 まった ばか りで あ る。 まだ まだ 多 くの現 場 で は、 病棟 の 規 則 ・遊 びや 学 習 な ど行 動範 囲 の 制 限 の 中、子 どもた ちは慣 れ な い病棟 で、 眠れ な くな った り不安 や退 屈 を感 じさせ る と思 われ る。 身体 的 苫痛 で は、痛 み を伴 う処置や慣 れ な い医療器具 な ど患 児 へ の 負担 は相 当な もの にな る と思 われ る。 したが って、処置 を行 う看 護者 の対応 が重 要 で あ る。 学 童期 は学校 で 社 会性 を学 び、 学 習や運 動 の 力が 向 上 す る時 期 で あ るた め、 学校 へ 行 けな い ことや 友 人 と同 じ行 動 がで きな い こと、 授 業 につ いて い けな い ことは 社 会か らの分離 を もた らし、疎 外感や孤 立感、 学 業 の遅れ によ る焦 りや劣 等感 とい うス トレス を生 じさせ る。 人 院病棟 は 子 どもた ち の生 活 の 場 で あ るため、 入院生活 の 中で子 どもたちが どの よ うに感 じて いるか を具体 的 に知 り、子 どもた ち らしく入院 生活 を送れ るよ うに考 えて いかな けれ ばな らな い。 また子 どもが主体 的 とな って 治 療 ・処置 を受 け る ことが 出来 るよ う、子 どもの視 点 と医療者 の視 点 の両 面 か ら考 えて い く必 要 が あ る。 近年、 医療 の 発 達 に伴 い、 患 者側 の権利意識 が高 まってお り、 イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トとい う言 葉 が よ く聞かれ るよ うにな った。 イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トとい う考 え方 は患 者側 の権利 を擁 護す る とい う観 点 か ら発 展 したが、 医療 訴訟 な どとの関わ りのなかで 医療側 が 自己保 身す る とい う側 面 か ら重 要視 され て き た ・) 。イ ンフ ォー ム ド・コ ンセ ン トは直訳す る と 「 説 明 を受 けた上で の 同意」 で あ り、 「 医療 者 か らの診 断や 治 療方 法 な どに関 した説 明 を受 けた患者側 がそ の 内容 を十分 に理 解 した上で の 同意」 を意 味す る。従 って、 小児看護 の 場 にお いて もイ ンフ ォー ム ド・コ ンセ ン トは行 われ るべ きで あ る。 しか し、 月ヽ 児 で は 年齢や 発達 -37- 段 階 によ って理解 度 が異 な り、 法 的 に も 自己判 断 ・決 定が認 め られ て いな い。 そ のた め、子 どもは成 人 に比 べ 判 断能 力が低 い とみ な され、患 児 へ の 説 明や本 人か らの同意 は あ ま り重 要視 され ず 、親権 者 を対 象 に され て きた。 また、医療者が患者側 に理解できるように説明 しているつもりで も、実際は不安や心配 のため説明 の内容 が伝わつて いな い場合が少な くない 5)とぃ ぅ研究デー タもある。家族がよく理解 していない場合は、子 ども へ 内容が誤 って伝 え られた り、重要な部分が省略された りする 6)。 子 どもに説 明を しないで治療 を行 った場合、 医療者や親 に対する不信感 を表す ことが多 い 7)。また、説明されて いなかった り説明 とは違 う思 いがけな い ことが起 こった りすると、その ことにどう対処 してよいのかわか らず混乱する 8)とぃ ぅこともわかって いる。 そ のため、発達段階 に合わせた各処置 の説明を行 うことによって、効果的に内容理解ができ、患児 ・保護 者 の不安が軽減するのではないだろうか。 また、保護者の心理状態 を把握 し、小児 と保護者が納得できる情 報提供 をして い くことでよ りよいイ ンフォーム ド ・コ ンセ ン トを行 うことができるのではないだろうか。 そ こで、 今回疾患や治療 に伴 う身体的苦痛、環境の変化、家族や友人 との別離 といった入 院 によるス トレ スを知ることによって、患児が入 院生活や看護師 との関わ りをどのよ うに感 じ、考えているのかを調査 した。 そ して、患児の様 々なス トレス について着 日 し、看護者 の役割 についての検討す るとともに病院で行われ て いるイ ンフォーム ド ・コンセ ン トの実態 を知 り、それ に対す る患者側の受け止め方や医療 者 に求める こと、 さ らに発達 段階 に合 った効 果的な説明 の仕方 を明 らかにす ることによ り、それ らをふ まえた上でのイ ンフ ォーム ド ・コンセ ン トの方法 について検討 したので報告する。 Ⅱ.研 究 目的 学童期 の入院による疾患や治療 に伴 う身体的苦痛、環境の変化、家族や友人 との別離 といった入院による ス トレスにつ いて調査 し、患児が入 院生活や看護師 との関わ りをどのように感 じ考 えて いるのかを考察 し、 看護者 の役割 について検討す る。 また病院で行われて いるイ ンフォーム ド ・コ ンセ ン トの実態 を知 り、それ に対する患者側 の受け止め方や 医療者 に求める ことを明 らかにする。 Ⅲ.概 念枠組み と用語の定義 1.概 念枠組み 入院生活 について】 【 児 の心 身 の 負担 身体 的苦痛 (活動制 限、注 射、検 査、 疼痛 な ど) 学校 へ行けな いこと (学業 の遅 れ、友人関係) 看護 師 はス トレス を軽減す る関わ りが必 要 -38- インフォーム ド・コンセン ト】 【 キ ャラクター を用 いた紙芝居な どによる説明 情報提供、理解 の具合 の確認 ものを使 つた実演 による説明 発達段階 によ り 理解能力に差がある る き に で 定 が 決 療 己 治 る 児 づ 患 基 ど な の 明 解 説 理 ︱︱︱︱▼ 錆吐 精神的 に不安定 理解 力低下 ︱︱︱←▼絣褒 イ ンフォー ム ド・ コンセ ン ト 理解 しているという思 いこみ イ ンフォーム ド ・コンセ ン トに対す る考 え方 の違 い イ ンフ ォーム ド ・コ ンセ ン トを 自己保 身 の ため に行 うと い う考 え もあ る 2 . 用 語 の定 義 、 I C とす る) : イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン ト ( I n f o r r n e d C o n s e n t以下 ① 医師が患 者 に対 して、 疾患 の 内容や 治療 内容 、そ の予後 と危 険性 な どを十分 にわ か りやす く説 明 し、 患 者 の納得 と選 択 同意 の上で 手術 や治療 を決 定 して い くこと。 ②看 護 師 が患 者 に対 して ケ ア を提 供す る際、そ の 内容 な どを十 分 にわか りやす く説 明 し、 患 者 の納得 と 同意 の上 で ケ ア を実 践 して い く こと。 Ⅳ. 研 究方法 1 . 研 究 デザ イ ン 質 問紙 によ る調査 研 究 2.対 象 1 ) 道 北地域 の総 合病 院 3 施 設 の 小児科 に勤務 して いる医療者 ( 医師 6 名 、看護 師 7 2 名 ) 2)A市 内 の 小学校 7 校 の 児童 1 3 5 7 名 で 回答 を得 る ことので きた8 6 5 名 学童期 の子 どもの発達 段 階 を考 慮 し、多 くの質 問 に答 え る ことは 負担 で あ る と考 えて、「 入 院 生活 につ いて 」 は4 校 6 8 1 名 に配 布 し、4 1 5 名 の 回答 が得 られ た。 「 イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トにつ いて」 は 3 校 6 7 6 名 に 配布 し、4 5 0 名 の 回答が得 られ た。 内 の 小学校 3 校 の 児 童 の 保護者 で、 回答 を得 る ことがで きた4 5 1 名 3)A市 3 研 究期 間 期間 :平成 17年 1月 ∼12月 調査 期 間 : 平 成 1 7 年 6 月 1 0 日 ∼ 6 月 1 7 日 4.方 法 1)調 査 内容 (1)「 入 院生活 につ いて」 の 4 校 の児 童 対 象者 全 員 に対 し、以下 の項 目 につ いて 調査 した。 調 査 内容 は、① 入院経験 の有 無② 家族 との分離③環 注射 。 検査 ・ 疼痛) ⑤ 学校 に行 けな い こと ( 学業 の遅 れ ・ 境 の変化④ 身体 的 苦痛 ( 活動制 限 。 友 人関係) ⑥ 看護 師 の 関わ りにつ いてで あ る。 -39- ア ンケ ー ト用紙 は先行研 究 を基 に独 自で 作 成 した。 そ して、子 どもの発 達段 階 に合 わせ 、低 学 年用 ( 1 ∼ 3 学 年) と 高学 年 用 ( 4 ∼ 6 学 年) に 分 けて作 成 し、 質 問数 は低 学 年が 1 4 間 ( 自由記載 1 問 ) 、高学年 が 2 7 間 ( 自由記載 1 1 間 ) と した。 自由記載 以外 の 回答 は児が選択 しや す い よ うに 「 いいえ」 の は いJ 、 「 2 段 階か 、 「 そ う思 うJ 、 「どち らで もな い」、 「 そ う思わ な いJ の 3 段 階 か ら選 択す る もの と した。 そ して、 ア ンケ ー ト用紙 は児が慣 れ 親 しみや す い よ うフ ォン トは ゴシ ックを使 用 し、 読 みやす いよ うに文字 の大 き さを低 学 年 は 1 8 ポ イ ン ト、高学年 は 1 4 ポ イ ン トと した。 また、児 が興 味 を持 つ よ う医療 関係や 季節 に 合 わせ た絵 を付 けた ア ンケ ー ト用紙 を作成 した。 ( 資料 1 ・ 2 ) (2)「 イ ン フ ォー ム ド ・コ ンセ ン トにつ いて J 3 校 の子 ども と保護 者、3 箇 所 の総 合病 院 小児 医療 関係 者 先行研 究 を基 に独 自で 作成 した 質 問紙 を使 用 し、医療者、学 童期 の子 ども ( 以下 子 ど もとす る) と そ の 保護 者 に対 し、無 記名 で ア ンケ ー ト調査 を実施 した。 子 どもの発達段 階 に合わせ、 低学 年用 ( 1 . 2 学 年) 、 中学年用 ( 3 4 学 年) と 高学年用 ( 5 . 6 学 年) に 分 けて作成 した いいえJ 子 ど もへ の ア ンケ ー ト用紙 は、 自由記載以外 の 回答は子 どもが 選 択 しやす い よ う、 「 は い」 「 「どち らで もな い」 の 3 段 階か 「 いいえJ 「わすれ た」 の 3 段 階 に設定 した。 そ して、 子 ど もが見 は い」 「 や す い よ う文 節 間 に空 自を入れ た。 文 字 につ いて は ゴ シ ックを使用 し、大 き さは 1 4 ポ イ ン トと した。 ま た低 学 年 には 全 て ひ らが な を使 用 し、 中学 年 と高 学年 には漢 字 を交 え、そ の 学年 で 習 って いな い と思 わ れ る漢字 につ いて はル ビをふ った。 そ して子 どもの集 中 力 を考 慮 し、 質 問 の 数 は 8 個 と した。 さ らに、 一方 的 な質 問依頼 にな らな いよ う、子 どもの発達 段 階 を考 えて、 低 学年 には 「 ぬ りえ」 を、 中学 年 には 「 迷路」 を、 高学年 には 「 間違 い探 し」 を添 えた ア ンケ ー ト用紙 を作成 した。 ( 資料 6 ) 保 護者 : ① I C 認知 に関す る質 問 3 項 目、② 医師か らの説 明 に対す る受 け止 め方 につ いて の質 問 3 項 目、 ③ 医療専 門用語 の使用 に関す る質 問 2 項 目、④ 説 明内容 につ いて 質 問す る機 会 の 有 無 な ど 4 項 目、 ⑤理解 で きたか ど うか の確 認 を医療 者側か ら受 けた ことが あるか、 ⑥ 医師 か ら説 明 され た 内容 を子 どもに説 明 して い るか、 ⑦ 説 明時 の 医療者 へ の 要望 ( 資料 3 ) 子 ども : ① 病 院受 診 の 経験 の有 無、 ② 医療 者 ( 医師 ・看 護師) か らの説 明 を受 けた ことが あ るか につ い て の 質 問 2 項 目、③ 医療者 か らの説明 の 難 易度 につ いて 2 項 目、④ 医療 者か らの説 明 内容 を理 解 で きて い るか確 認す るた めの質 問、⑤ 医療 者 と親 の 説明 内容 に違 いが あ ったか、 ⑥ 医療者 か らの病 状 ・治 療等 につ いて の 説 明 を受 けた い か、希望 の有 無 ( 資料 4 1 ・ 4 2 ・ 4 3 ・ 6 ) 医療者 : ① 職 種、② 学童期 の 患 者 へ のI C に対 しどの よ うな考 え を持 って いるか、③I C を どのよ うに行 つ て い るか につ いて の質 問 6 項 目 ( I C を行 う年齢 の基 準、 I C を行 う際、 どの よ うな ことに注意 し て 行 って い るか、 説明 内容 につ いて 理解 で きたか否 か の確 認 を して い るか、患 児 ・家族 か ら質 問 を受 け る機 会 をつ くって い るか、学童期 の 患者 にI C を行 う際 に何か工 夫 して い る ことは あ る か、どのよ うな ことを意識 して行 って い るか) 、④ 実際 に子 どもや 家族 がそ の 内容 を理解 で きて い る と思 うか、 ⑤ 学童期 の患者 に対 す るI C の必要性 の有無 ( 資料 5 ) 2 ) 調 査方 法 (1)「 入 院 生活 につ いて」 の 4 校 の児 童 調査 は各 小学校 の校 長 に依 頼 し、 各 ク ラス の担 任 か らア ンケー ト用紙 を児 に配 布 して も らい 回答 を得 た。 (2)「 イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トにつ いて」 3 校 の子 どもと保護者、3 箇 所 の 総 合病 院 小児 医療 関係 者 ① 保護 者 に対 す る調査 につ いて は、 児童 に配布す る調査用紙 とともに保護 者用 の調査用紙 を同封 し、 回 答 を得 た。 ② 子 どもに対 す る調査 つ いて は、 各 小学校校 長 に依頼 し、各 クラス担任 よ り児童 に配布 し、 回答 を得 た。 -40- ③ 医療者 に対す る 調査 につ いて は、 医師 には 管理 者 に依頼 し、 関係 医師 に配布 し、 回答 を得 た。 看 護 師 には、 病 院 (看護)管 理 者 に依頼 し、 病棟看 護管 理者 か ら看護 師 に配布 し、 回答 を得 た。 3)デ ー タ分析 方法 結果 は、パ ソ コ ン統 計処 理用 プ ロ グ ラム ソ フ ト (SPSS13.0」for Windows)を 使 用 して 分析 を行 つた。 検 定 は、 χ2検定 を行 った。 保 護 者 へ の ア ンケー ト内容 で 「どのよ うな説 明 を受 けた いか」 の 自由記載 内容 につ いて は、研 究 者 間 で ① 単文 を 1記 述 単位 と しコー ド化 、 ② 内容 の類似性、 同質性 でサ ブカテ ゴ リー 化、③ 抽 象 レベ ル で の類似 性 で カテ ゴ リー 化 した。 5.倫 理 的配 慮 調 査用紙 には研 究 目的、得 られ た結果 は研 究 目的以外 には使 用 しな い こと、 調査 は全 て無 記 名 で あ る こと、 本研 究 へ の協 力は強制 で はな い こと、 協 力 に 同意 が得 られ な くて も何 ら不利 益 は生 じな い こと、 中断 ・拒 否 可能 な こと、 また 回答 の 内容 によ りそ の後 の看護や 治療 にお いて 不利益 を受 ける ことのな い こと、 思 った通 りに書 いて よ い ことを 明記 した説 明書 を添 付 した。 また子 どもに対す る調査 用紙 にお いて は、 市 の教育委 員会、市 内 の 小学校 の校 長 会議 ・教頭会 議 の 審査 を 受 け て 承諾 を得 た後、 各小学校 に配布 した。 V.結 果 入院生活 につ いて 】 【 ア ンケー ト用紙 は681名 に配布 し、低学 年 が 232名 (67.8%)、 高学 年 が 183名 (540%)、 全体 で は415名 (60.9%)か ら回答 が得 られ た。 有効 回答数 は、低学 年が 227名 で は409名 (98.6%)で あ った。 (97.8%)、 高学 年 が 182名 (99.4%)、 全体 対 象者 の学 年 は 1学 年が 86名 (21.0%)、 2学 年 が 71名 (17.4%)、 3学 年が 68名 (16.6%)、 4学 年が 69 名 (16.9%)、 5学 年 が64名 (15.6%)、 6学 年 が49名 (120%)、 無 回答 が 2名 男子 が 181名 (44.3%)、 女子 が226名 (55.3%)、 無 回答が 2名 (0.5%)で あ った。 性別 は (0.5%)で あ った。 1.入 院経験 の有 無 1)低 学 年 いい え」が 211名 は い」が 16名 (70%)、 「 入 院経験 の 有 無 につ いて は 「 た学年 は 1学 年 の時 が 13名 (81.3%)、 2学 年 の時 が 3名 (930%)で (18.8%)、 3学 年 の時 が 0名 あ った。 入 院 して い (0%)で あ った。 2)高 学年 い いえ」 が 145名 は い」 が37名 (20.3%)、 「 入 院経験 の有 無 につ いて は 「 (79.7%)で あ った。 入 院 して い た学 年 は 1学 年 の時 が 10名 (27.0%)、 2学 年 の時 が 10名 (27.0%)、 3学 年 の 時 が8名 (21.6%)、 4学 年 の 時 が 4名 (10.8%)、 5∼ 6学 年 の時 が 0名 (0%)、 無 回答 が 5名 (13.5%)で あ った。 疾患 名 (複数 回 答)に つ いて は肺 炎が 9名 、骨折 が 3名 、扁桃 炎 ・ウイル ス感 染症 ・風 邪 ・喘息 ・中耳 炎 。検査 入 院 がそ れ ぞれ 2名 、 ア レル ギ ー 性 紫斑病 ・低 身長 ・腸 炎 ・リンパ腺 炎 ・溶連 菌 ・紫斑病 ・尿 路感 染症 ・食 中毒 。咽頭 炎 。髄 膜 炎 ・麻疹 がそれ ぞれ 1名 、 無効 回答 は 4名 で あ った。 2.家 族 との分 離 1)低 学年 「 寂 しか った」 が 9名 家 族 と別 々 に生活 して ど う思 い ま したか」 につ いて は 「 -41- (56.3%)、 「どち らで もな い」 が 4 名 ( 1 8 . 7 % ) で あ った。 (25.0%)、「 寂 しくなか った」 が 3 名 「 お 母 さん にた まに しか会 えなか った の が少 し寂 しか 入 院 中我慢 して い た こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 った こと」、 「 帰 りた いの を我慢 して い た こと」、 「 入院が 冬休 み の時 で い と こに会 えなか った こ と」 がそれ ぞ れ 2 名 で あ った。 2)高 学年 「 家 族 と別 々 に生活 して どう思 い ま したか」 につ いて は 「 寂 しか った」 が 1 5 名 ( 4 0 . 5 % ) 、 「どち らで もな い」 が 1 7 名 ( 4 5 。 9%)、 「 寂 し くなか った」 が 4 名 ( 1 0 . 8 % ) 、無 回答 が 1 名 ( 2 . 7 % ) で あった。 「 お母 さんが一緒 だ ったか ら寂 し くなか った、 安心 で きた」 が 5 家族 との別 離」 ( 自由記載) に つ いて は 「 名、 「 家 で 暮 らした い」、 「 寂 しいか ら家族 とず っ といれ る病 院 を作 つて欲 しい」がそ れぞれ 1 名 で あ つた。「 入 院 中我慢 して い た ことJ ( 自 由記載) に つ いて は、 この項 目に該 当す る ものはなか った。 3 ) 低 学 年 と高学 年 の 「 分 離 に対す る思 い」 の比 較 家族 との分離」 によ る寂 しさにつ いて 比較 した と ころ、 「 寂 しか った」 と答 えて 低 学年 と高学 年 にお いて 「 い る患 児 は低 学年 が 9 名 ( 5 6 . 3 % ) 、高学 年が 1 5 名 ( 4 0 . 5 % ) と 高学年 は低 学年 よ り低 い割 合 とな って い る。 しか し、 有 意差 は認 め られ なか った ( χ2 Y < χ 2 。 05)。 3 . 環 境 の 変化 1 ) 低 学年 「 お い しか った」が4 名 ( 2 5 . 0 % ) 、「 ふ つ う」が 6 名 ( 3 7 . 5 % ) 、 病 院 の ご飯 はお い しか ったです か」につ いて は 「 「 お い し くなか った」 が 6 名 ( 3 7 . 5 % ) で あった。 「 寝 る時 間」 につ いて は 「 早 か つた」 が 7 名 た」 が 2 名 (43.8%)、「 ち ょ う ど良か ったJ が 7 名 ( 1 2 . 5 % ) で あ った。 「 起 き る時 間」 につ いて は 「 早 か つた」 が 6 名 った」が 1 0 名 ( 6 2 . 5 % ) 、「 遅 か つたJ が 0 名 ( 0 % ) で い」 が 8 名 (50.0%)、「 いい え」 が 8 名 (43.8%)、 「 遅か っ (37.5%)、「 ち ょ う ど良 か あ った。 「 は 入院 中よ く眠れ ま した か」 につ いて は 「 ( 5 0 . 0 % ) で あ った。 「 お 菓子 が 食 べ られ な か った ことJ が 3 名 、 「ご飯 がお 入 院 中我慢 して い た こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 い し くな くて嫌 だ った こと」、 「 ゲ ー ムが で きなか った こと」 がそれぞれ 1 名 で あ った。 2 ) 高 学年 「 お い しか ったJ が 8 名 ( 2 1 . 6 % ) 、「 ふ つ う」が 1 7 名 ( 4 5 . 9 % ) 、 病 院 の ご飯 はお い しか ったです か」につ いて は 「 「 お い し くなか った」 が 1 2 名 ( 3 2 . 4 % ) で あった。 「 ち ょ うど良か った」 が2 3 名 ( 6 2 . 2 % ) 、 「 寝 る時 間」 につ いて は 「 早 か つた」 が 1 2 名 ( 3 2 . 4 % ) 、 「 遅か っ た」 が 1 名 ( 2 . 7 % ) 、無 回 答 が 1 名 ( 2 . 7 % ) で あ っ た。 「 起 き る 時 間」 に つ い て は 「 早 か つ た」 が 1 0 名 (27.0%)、「 ち ょ うど良か った」 が 2 7 名 ( 7 3 . 0 % ) 、「 遅 か った」 が 0 名 (0%)で あ った。 「 入 院 中よ く眠れ しヽ ヽえ」 が 1 3 名 ( 3 5 1 % ) 、 無 回答 が 1 名 ( 2 . 7 % ) で あ ま したか」 につ いて は 「 は い」 が2 3 名 ( 6 2 . 2 % ) 、 「 った。 「 お見 舞 いに きた友 だ ち」 が 4 名 、 入 院 中一 緒 に遊 んだ人」 ( 自由記載) に つ いて は 「 他 の患 者」 が 6 名 、 「 「 いな い」 は 2 6 名 で あ った。 兄弟」 が 2 名 、 「 母 親」、 「 看 護 師」、 「 医師」 が それぞれ 1 名 で、 「 「 入 院 中、 暇 な時 に して いた こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 テ レビ」、 読 書」 が 1 3 名、 「ビデオ」 が 1 1 名 、 「 「 ゲ ー ム 」がそれ ぞれ 9 名 、 「 お 絵 か き」、 「 ぬ り絵」、 「 折 り紙J 、 「 勉 強」がそれぞ れ 4 名 、 「 プ レイ ル ー ムで 遊 ぶ 」 がそ れ ぞれ 3 名 、 「 カ ー ド遊 び」、 「 お 散歩」 がそれ ぞれ 2 名 、 「トラ ンプ」、 「 人形遊 びJ 、 「 寝 る こと」、 「 や つ を食 べ る」、 「 友 だ ち と遊 ぶ」 がそれ ぞれ 1 名 で あ った。 「 入 院 中我慢 して い た こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 食 べ た い物 が 食 べ られ なか った こと」が 2 名 、 「 隣の 人が 食事 制 限 中だ った のでお や つ を我慢 した こと」、 「ご飯 が遅 い こと」、 「トイ レ」 がそれ ぞれ 1 名 で あ った。 -42- 4 。 身体 的苦痛 ( 活動制 限 。注 射 。検 査 ・疼痛 な ど) 1)低 学年 「 注 射や検 査 の 時 どう思 い ま したか」 につ いて は 「 嫌 だ ったJ が 2 1 名 ( 5 6 . 8 % ) 、 「どち らで もな い」 が 8 名 (21.6%)、 「 嫌 で なか った」 が 6 名 ( 1 6 . 2 % ) 、無 回答が 2 名 ( 5 . 4 % ) で あ った。 「 入 院 中我慢 して い た こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 外 に出 られ なか った こと」、 「 行 きた い と ころ に行 け な か った こと」、 「 お なかがす い た こと」 がそれ ぞれ 1 名 で あった。 2 ) 高 学年 「 注 射 や検 査 の 時 どう思 い ま したか」 につ いて は 「 嫌 だ った」 が 9 名 (438%)で (56.3%)、「 嫌 で な か った」 が 7 名 あった。 「 注 射や検 査 の 時、看 護 師 さんが 言 つた ことな どで心 に残 って い る こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 力抜 い てJ 、 「 我慢 してね 」、 「 大 丈夫 だよ」、 「 頑 張 つてね 」、 「 痛 くな いよJ と い う看護 師 の言 葉 か けが 5 名 、 「 処置 を 失敗 した時 謝 って くれ た」、 「 遊 びやす い点 滴 の 固定」、 「 注射 の失敗」 と い う看護 師 の行 動 が 7 名 で あ った。 「 入 院 中我慢 して いた こと」 ( 自由記載) に つ いて は 「 処 置」 が 5 名 、 「 活 動制 限が あ った こと ( 走れ な い ・ 動 けな い 。隔離) 」が 3 名 で あ った。 5 . 学 校 に行 けな い こと ( 学業 の遅 れ ・友 人関係) 1)低 学年 「 いい え」 が 3 名 退 院 して 学校 にはす ぐ慣 れ ま したかJ に つ いて は 「 は い」 が 1 3 名 ( 8 1 . 3 % ) 、「 (18.8%) で あ った。 「 友 達 と会 えな くな って ど う思 い ま したか」 につ いて は 「 寂 しか った」 が 9 名 いJ が 4 名 (25.0%)、「 寂 しくなか ったJ が 3 名 ( 5 6 . 3 % ) 、 「どち らで もな ( 1 8 . 8 % ) で あ った。 2)高 学年 ゛ 「 退 院 して学校 にはす く慣 れ ま したか」 につ いて は 「 いい え」 が 3 名 は い」 が3 0 名 ( 8 1 . 1 % ) 、 「 無 回答 が 4 名 (8.1%)、 ( 1 0 . 8 % ) で あ った。 「 つ いて い けた」 が 2 3 名 ( 6 2 . 2 % ) 、 「どち ら 退 院 して 学校 の勉 強 にはつ いて い け ま したか」 につ いて は 「 で もな い」 が 8 名 (21.6%)、「 つ いて い けなか った」 が 3 名 ( 8 . 1 % ) 、無 回答が 3 名 ( 8 . 1 % ) で あった。 「 退 院 して病気 が理 由でで きなか った ことはあ りますか 」 につ いて は 「 いいえJ は い」 が 1 0 名 ( 2 7 . 0 % ) 、 「 が 2 4 名 ( 6 4 . 9 % ) 、無 回答が 3 名 ( 8 . 1 % ) で あった。 「 入 院 中勉 強 は しま したか」 につ いて は 「 は い」 が 1 9 名 ( 5 1 . 4 % ) 、「 いいえ」 が 1 8 名 ( 4 8 . 6 % ) で あ った。 「 入 院 中学 校 や 勉 強 の こ とで担 任 の 先 生 と連 絡 を とって い ま した か」 につ いて は 「とって い た」 が2 0 名 ( 5 4 . 1 % ) 、 「とって いな か った」 が 1 6 名 ( 4 3 . 2 % ) 、無 回答が 1 名 ( 2 . 7 % ) で あ った。 「 友 達 と会 えな くな って どう思 い ま したか 」 につ いて は 「 寂 しか った」 が2 0 名 ( 5 4 . 1 % ) 、 「どち らで もな い」 が 1 2 名 ( 3 2 . 4 % ) 、 「 寂 しくなか った」 が 5 名 ( 1 3 . 5 % ) で あった。 「 入 院 で 学校 を休 んだ時 どう思 い ま したかJ ( 複 数 回答) に つ いて は 「 友 だ ち と遊 べ な い ことが嫌 だ ったJ が19名、 「 勉 強 の遅 れ が気 にな った」 が 1 6 名、 「 学校 の行 事 に 出 られ な い ことが嫌 だ ったJ が 1 4 名、 「 学校 は 休 んで いな い」 が 1 名 で あ った。 「 退 院 して 病気 が理 由でで きな か った ことは あ ります か」 につ いて は 「 いいえJ は い」 が 1 0 名 ( 2 7 . 0 % ) 、 「 が 2 4 名 ( 6 4 9 % ) 、 無 回答 が 3 名 ( 8 . 1 % ) で あ った。 そ の 内容 につ いて は 「 体 育 ( スキ ー 、運 動 会 の練 習) 」 が 7名 、 「 行 事」、 「 勉強」 がそれ ぞれ 1 名 で あ った。 「 退 院 して、 入 院や病 気 の ことで 友 だ ちか ら言 わ れ て 嫌 だ った こ と」 ( 自由記 載) に つ いて は、 「 な し」 が 35名、 「 夏休 み 中だ った ので友 達 には 言 って いな い」、 「 忘れ たJ が それ ぞれ 1 名 で あ った。 -43- 6.看 護 師 の 関わ りにつ いて 1)低 学 年 「 看 護 師 さんは話 しか けやす か ったです か」 につ いて は 「 話 しか けやす か った」 が 9名 らで もな い」 が 2名 (13.3%)、 「 話 しか け に くか った」 が 4名 (60.0%)、 「どち (26.7%)で あった。 2)高 学 年 「 看 護 師 さん は話 しか けやす か ったです か」 につ いて は 「 話 しか けや す か った」 が 19名 (51.4%)、 「どち らで もな い」 が 14名 (378%)、 「 話 しか け に くか った」 が 4名 (10.8%)で あ った。 そ の理 由 (自由記載) につ いて は 「 優 しか ったか ら」 が 7名 、 「 看 護師か ら話 しか けて くれ たか ら」 が 2名 、 「 よ く訪 室 して くれ た お も しろか ったか ら」 がそ れぞれ 1名 、 「 か ら」、 「 話す ことが なか ったか ら」 が 2名 、 「 話 しか け るのが恥 ず か しか ったか らJ、 「 わ か って い る こ とを言 うか らJ、 「 忙 しそ うだか ら」、 「 隔離 され て いたか ら」 がそれ ぞれ 1名 で あ った。 「 看 護 師 さん の話 はわ か りや す か った です か 」 につ いて は 「 わか りやす か った」 が21名 (56.8%)、 「どち らで もな い」 が 15名 (40.5%)、 「 わ か りに くか った」 が 0名 (0%)、 無 回答が 1名 (2.7%)で あ った。 「 看 護 師 さん に言 われ た り、 され た りして 嫌 だ った こと」 (自由記載)に つ いて は 「 浣腸)」 が 処 置 (注射 。 6名 、 「 寝 て いる時 に来 る こと」、 「 ナ ー ス コー ル を押 した時 早 く来 て 欲 しい ことJが それぞれ 1名 で あ つた。 「 看 護 師 さん に言われ た りされ た りして うれ しか った こと」 (自由記載)に つ いて は 「 退 院 を告 げ られ た時」、 「 一 緒 に話 を して くれ た こと」、 「 大 丈夫 、頑 張れ とい う励 ま しの 言葉」 がそれ ぞれ 3名 、 「 夜、 寂 しい時 に来 て くれ た こと」 がそ れぞれ 1名 で あ った。 イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トにつ いて 】 【 ア ンケ ー ト用紙 の 回収率 は、保護 者 が66.3%、 子 ども全体 で66.6%、 そ の うち低学 年 が51.5%、 中学 年 が 71.5%、 高学年 が69.6%で あった。 また医療者 が90.7%で あ った。 1.保 護 者 「 医師 か らの説 明 はわか りやす いかJと い う問 い に対 し、 「 よ くわか る (1回でわ か る)」 とい う回答 は有効 回答 の439名 中 91名 (20.7%)で あ り、 「 何 回か 聞 いて わか る」 は 172名 (39.2%)、 「どち らと も い えな い」 は 171名 (39.0%)、 「 何度 聞 いて もよ くわ か らな い」 は 5名 (1.1%)で あ った。 「 説 明 内容 を難 しい と感 じた ことはあ るか」とい う問 いに対 し、「 は いJは 有効 回答 439名 中 177名 (40.3%)、 「 い いえ」 は 131名 (29.8%)、 「どち らともいえな い」 は 131名 (29.8%)で あ った。 医療 者か らの説 明 に対 し、 「どのよ うな と ころが 難 しいのか」 とい う問 い につ いて 、 「 資料 が な い」 こと を 挙 げた の は有効 回答 278名 中 117名 (67.6%)、 「 専 門用語 の使用 が あ る」 を挙 げた のは 有効 回答 275名 中 126 わ か りに く く、 具体 的 な説 明 で は な い」 を挙 げた のは 有効 回答 277名 中 133名 (76.4%)で 名 (71.6%)、 「 あ った。 よ くあ る」 とい う回答 は有効 回答 437名 中 医療者 か らの説 明 中 に専 門用 語 の使 用 が あ るか を確 認す る と 「 24名 (5.5%)、 「 あ る」 は78名 (17.8%)、 「 た まにあ る」 は233名 (53.3%)、 「 な い」 は 102名 (23.3%)で あ った。 よ くあ るJと い う 医療 者か らの説 明 中 も し くはそ の後 に 「 質 問す る機 会 は あ ったか」 とい う問 い に対 し、 「 回答 は有効 回答 の333名 中 14名 (4.3%)、 「 あ るJは 67名 (20.1%)、 「 た まにあ る」 は 188名 (56.5%)、 「 な い」 は60名 (18.0%)で あ った。 「 よ くあ る」 と答 えた の は有効 回答 69名 中 10名 質 問す る機会 が ほ しい と思 つたか」 とい う問 い に対 して 「 (14.5%)、 「 あ る」 は26名 (37.7%)、 「 た まにあ る」 は25名 (36.2%)、 「 な い」 は8名 (11.6%)で あ った。 -44- 医療者 に対 して 「 実 際 に質 問す る ことがで きたか」 とい う問 いに対 して 「自 ら質 問す る ことがで きた」 は 「 有効 回答 2 7 5 名 中 1 1 9 名 ( 4 3 . 3 % ) 、 看護 師 の働 きか けや助 言 が あ って質 問す る ことがで きたJ は 1 9 名 ( 6 . 9 % ) 、 「 た まに質 問す る ことがで きた」 は 1 1 9 名 ( 4 3 . 3 % ) 、「 で きなか ったJ は 1 8 名 ( 6 . 5 % ) で あ った。 なぜ質 問す る ことがで きなか った のかJ と い う問 い に対 して は 「 医療 者 に対 して 「 医師 か らの声か けが な 「 い」を挙 げた のは 有効 回答 1 8 名 中 1 0 名 ( 5 5 . 6 % ) 、 看護 師 の働 きか けが な い」は有効 回答 1 8 名 中 1 1 名 ( 6 1 . 1 % ) 、 「 質 問 で きる雰 囲気 で はな い」 は有効 回答 1 9 名 中 1 6 名 ( 8 4 . 2 % ) で あ った。 「どの よ うな説 明 を受 けた いか」 の 自由記載 内容 は、表 1 に 示す よ うに3 3 のサ ブカテ ゴ リー 、6 の カテ ゴ リー とな った。 2 . 子 ども あ るJ と 答 えた の は 有 効 回答 4 3 3 名 中2 0 5 名 病 状 に対 す る説 明 を受 けた こ とが あ るか ( 問 2 ) に 対 し、 「 (473%)、 「 な い」 は 1 0 7 名 ( 2 4 . 7 % ) 、「 わすれ た」 は 1 2 1 名 ( 2 7 , 9 % ) で あ り、学 年 ごとの結果 は図 1 に 示 した。 わ か る」 と答 えた のは 有 効 回答4 3 4 名 中 医 療 者 か らの説 明 は 聞 い た らす ぐにわ か るか ( 問 3 ) に 対 し、 「 127名 (29.3%)、「 わ か る とき もあ る しわ か らな い とき もあ る」 は2 5 0 名 ( 5 7 . 6 % ) 、 「 わか らな い」 は5 7 名 ( 1 3 . 1 % ) で あ り、 学年 ごとの結 果 は 図 2 に 示 した。 医師 の言葉 は難 しいか ( 間4 ) に 対 し、 「 難 しい」 と答 えた のは 有効 回答4 3 3 名 中 1 5 3 名 ( 3 5 . 3 % ) 、 「 難し くな い」 は 1 3 9 名 ( 3 2 . 1 % ) 、 「どち らで もな い」 は 1 4 1 名 ( 3 2 . 6 % ) で あ った。 学年 ご とに見 て い くと低 学 年で 「 難 しいJ と 答 えた のは 有効 回答 1 6 2 名 中7 2 名 ( 4 4 . 4 % ) 、 「 難 し くな い」 は4 7 名 ( 2 9 . 0 % ) で あ った。 中学 年 で 「 難 しい」 と答 えた のは有効 回答 1 3 7 名 中 5 2 名 ( 3 8 . 0 % ) 、「 難 し くな い」 は4 0 名 ( 2 9 . 2 % ) で あ っ た。 高学 年 で 「 難 しい」 と答 えた の は有効 回答 1 3 4 名 中2 9 名 ( 2 1 . 6 % ) 、「 難 し くな い」 は5 2 名 ( 3 8 . 8 % ) で あ った。 医療 者 か ら治 療 ・処 置 の 際 に説 明 を受 けた ことが あ るか ( 間6 ) に 対 し、 「 あ るJ と 答 えた の は有効 回答 430名 中118名 (27.3%)、「 な い」 は2 4 3 名 ( 5 6 . 3 % ) 、「 わ す れ た」 は7 1 名 ( 1 6 . 4 % ) で あ り、 学 年 ご との 結果 は図 1 に示 した。 医療 者か らの説 明 を受 けた い ( 求め る) か につ いて の 問 い ( 問 8 ) に 対 し、 「 聞 きた い ( 求め る) 」 と答 え た の は 有効 回答 4 4 1 名 中2 5 1 名 ( 5 6 . 9 % ) 、 「どち らで もよ い」 は 1 6 2 名 ( 3 6 . 7 % ) 、 「 聞 きた くな い ( 求め な い) J は 2 8 名 ( 6 3 % ) で あ った。 学 年 ごとに見 て い くと低 学 年 で は 「 聞 きた い ( 求め る) 」 と答 えた のは 有 効 回答 1 6 3 名 中 1 0 3 名 ( 6 3 . 2 % ) 、 「どち らで もよ い」 は4 7 名 ( 2 8 8 % ) 、 「 聞 きた くな い( 求めな い) 」は 1 3 名 (80%)で あ った。 中学 年 で は 「 聞 きた い ( 求め る) 」と答 えた のは有効 回答 1 4 0 名 中8 7 名 ( 6 2 . 1 % ) 、「どち らで もよ いJ は 4 9 名 ( 3 5 . 0 % ) 、「 聞 きた くな い( 求めな い) 」は 4 名 ( 2 . 9 % ) で あ った。 高学年 で は 「 聞 きた い ( 求め る) J と 答 えた の は有効 回答 1 3 8 名 中6 1 名 ( 4 4 2 % ) 、 「どち らで もよ いJ は 6 6 名 ( 4 7 8 % ) 、 「 聞き た くな い( 求めな い) 」は 1 1 名 ( 8 0 % ) で 図1 あ った。 病状 に対する説明を受けたことがあるか ( 問2 ) 医療者か ら治療 ・処置の際に説明を受けたことがあるか ( 間6 ) ∞9 43 6”。 。8 。2 。Ю。 。7 。。 低学年 -45- 医療 者か らの説 明は聞 いた らす ぐにわか るか 図 2 100 50 0 わからない わかる わかる時もわからない時もある 3 . 医 療者 I C を誰 に どのよ うに行 って い るか ( 問 3 ) に 対 し、 「 子 どもの年齢 には関 係 な く、 家族 と子 ど もの 両方 に 行 う」と回答 した の は有効 回答7 3 名 中 8 名 ( 1 1 . 0 % ) 、「 子 どもに も行 うが、子 ど もの 年齢 によ って決 定 す る」 と回答 した の は5 5 名 ( 7 5 . 3 % ) 、 「 家族 にのみ 行 うJ と 回答 した の は 2 名 ( 2 . 7 % ) で あ った。 また、 説 明 を 行 うか 否 か を子 どもの 年齢 によ って決 めて い る医療者 に対 し、 どの 年齢 か らI C を行 つて いるの か質 問 した結 果 につ いて は 図 3 に 示す。 ︲︲ ︲﹁川﹁l 判︲ 劃Ч劇﹁︲ 4 2 6 o 印¨ ︲ ︲ iCを行 う年齢 の基準 0∼ 1歳 1∼ 2歳 2∼ 3歳 3∼ 4歳 4∼ 5歳 5∼ 6歳 6∼ 7歳 7∼ 8歳 8∼ 9歳 9∼ 10歳 10∼ 11歳 11∼12歳 12∼ 13歳 13∼ 14歳 14∼ 15歳 ICを行 う際、 どのよ うな ことに注意 して行 つて い るか (間 5)に 対 し、 「 は いJ 患者 ・家族 の表情」 に 「 いいえ」は 1名 (1.4%)で あった。 「 と回答 したのは有効回答数 72名 中71名 (98.6%)、「 専門用語 を使用 し ない」 に全員が 「 はい」 と答えたのは有効 回答数 72 は い」 と回答 した。 「 患者 の発達程度や理解能力」 に 「 いいえ」 は 1名 (1.4%)で あった。 名中71名 (98.6%)、「 よくして いる」と回 説明 の後、そ の内容 について理解 できたか否か の確認を しているか (問7)に 対 し、 「 ほとん どしていな い」 は10 答 したのは有効回答数71名 中 11名 (15.5%)、「しているJは 50名 (70.4%)、「 名 (14.1%)、「していない」は 0名 であった。 よ くつ くって い る」 と回 説明後、子 どもや家族か ら質問を受け る機会をつ くって いるか (問8)に 対 し、 「 つ くっているJと 回答 したのは49名 (69.0%)、「 ほとんどつ く 答 したのは有効回答数 71名 中7名 (9.9%)、「 っていない」は 14名 (19.7%)、「 全 くつ くっていない」は 1名 (1.4%)で あった。 は い」 と回答 している。そ 説明時に意識 している項 目として 「 専門用語 を使用 しない」 と医療者全員が 「 の一方 で専門用語 の使用が 「 ない」 は102名 (23.3%)で あ り、 ある」 と答 えた保護者 は349名 (76.6%)、「 両者間 には有意差 を認めた (P<0.01)。 Ⅵ.考 察 入院生活について】 【 1.入 院経験 の有無 国民衛生 の動向 によると、 9)「受療率を年齢階級別 に見ると、10∼ 14歳が最 も低 くなって いる」 また、本 研究 において もA市 内の小学生 の入院を経験 した学年 をみると 1学 年 の時が 10名 (27.0%)、2学 年 の時が 10 -46- 名 (27.0%)、3学 年 の 時 が 8名 (216%)、 4学 年 の 時 が 4名 (10.8%)、5∼ 6学 年 の 時 が 0名 (0%) とな ってお り、 学 年が 上が るにつれ て 入 院 は少 な くな って い る。 また、A市 内 の 入院経験 率 も12.9%(低 学 年 3.9%、 高学 年 90%)と な って いる が、患 児 の生 活 の場 は 家庭 や学校 か ら医療 施設 へ と変 わ り、学 童期 特 有 のス トレス を感 じて いる ことが考 え られ る。 そ して、 発達段 階 によ って ス トレス の感 じ方や ス トレス によ つて 受 け る影 響 も異 な るた め、 看 護者 は学童期 の 入院 によ るス トレス につ いて 考察 して い く必 要 が あ る。 2.家 族 との分離 分 離 につ いて は、半数 ほ どの患 児が寂 しさを訴 えて いる。 これ は、学 童期 にな る と家族 の 付 き添 いが で き な くな る ことが 多 く、 面 会時 に家族 と過 ごす ことにな るた め家族 と会 え る時 間が少 な くな り、 家族 の支 えな しで過 ごさな けれ ばな らな い時 間が増 え る ことが 考 え られ る。 遠 藤 によ る と、10)「 学 童期 初期 の子 どもに とって親 は全知 全能 の、 いわ ば絶対 的存 在 で あ るが、 親 へ の 評 価 は、 そ の後 、親 も普 通 の人で あ る との評価 へ 変化 して い き、学童後期 には親 に対 す る批判 的 な言 動 もみ ら れ るよ うにな って くる。 だが、子 どもに とって親 は、 さまざ まな場 面 で の行 動 の模 範、 重要 な モ デル の一 人 で あ り続 けるJと あ り、患 児 の成長 ・発達 に伴 い家族 との分離 につ いて 子L幼児期 ほ どの寂 しさを感 じな くな った り、我慢 した りで きるよ うにな って い くので はな い か と考 え られ る。 また、 本研究 にお いて も 「 寂 しか つた」 と答 えて いる患児 は低 学年 が563%、 高学年 が405%と 高学年 は低学年 よ り低 い割 合 とな って いる。 ‐ しか し、 この 比較 につ いて 有意 差 は認 め られず (χ2、 お母 さんが一 緒 だ ったか ら寂 <χ 2005)、 高学年 よ り 「 しくなか った」 とい う声 も聞かれ て い る。 したが って、 学童期 の患 児 に とって も親 の存在 は大 きな もので あ り、 親 の 果 た して いる役割 は大 き い とい う ことが 考 え られ る。 そ のた め、 家族 が付 き添 う期 間や 時 間、 家族 メンバ ー につ いて 患 児 に とって望 ま しい形 を家族 と話 し合 い選択 して い くことが 重要 で あ る。 3 環 境 の変化 入 院す る と食事や寝 る時 間 には 病棟 の 決 ま りが あ り、単調 な生活 とな る ことによ って 入院後 は今 まで の 生 活 とは 変 わ るた め、 入 院前 の 食事 や睡 眠 といつた 日常 生活 が変 化す る。 したが って、患 児 の 入 院前 の 生活 を 病棟 の決 ま りにあて はめ認 めて い き、 これ らの変化 を少な くす る ことが大 切で あ る。 「 暇 な時 に して いた こと」 の結果 のよ うな、患 児 の好 きな本、ビデ オ、お もち ゃ、人形 を置 くことで入 院 前 の 生活 を考慮 した環境 にす る こと、 また、 アニ メのキ ャラクタ ー といった よ うな患 児 の好 む物 を飾 った り家 族 に 関す る もの を近 くに置 いた りして い くことで、 安心感 や家族 とのつ なが りを保 つ ことが で き る と考 え ら れ る。 い な い」 と答 えて いるが、 同 じ年齢 の患 児 また、 「 入院 中 一 緒 に遊 んだ 人」 につ いて は 26名 もの患 児 が 「 を同室 にす る、 看護 師 の 訪室 回数 を増やす 、 設備 の 面 で は プ レイル ー ム といった患 児が遊 べ る場所 を提供 す る とい うよ うな配 慮 を し、 単調 な 生活 とな らな い よ うに して い くことが必 要 で あ る。 4 身体 的苦痛 (活動 制 限 ・注 射 ・検 査 ・疼痛 な ど) 身体 的苦痛 につ いて は 「 注射や検 査 の時 は嫌 だ つた」 と答 えた患児 は低 学年 ・高学年 とも56%と 高 い割 合 とな ってお り、処 置 を受 け る患 児 は痛 み の程度 に関わ らず、 大 きな心 身的苦痛 を体験 して い る と考 え られ る。 武 田 らは、11)「 子 どもが 処置 前 に説 明 を受 けた り、医療者 と家族 との会 話 を聞 い た りす る ことを通 して 処 置 が あ る ことを予沢1できて い るか否 か、 また、 医療処 置 に対 して心理 的な準備 がで きて い るか否か によ って も、 対処行 動 に違 いが 生 じて くる」 と述 べ て い る。 したが って、患 児 の 発達段 階 に合わ せ た説 明や言 葉 か け を行 い、 処置 に対す る心 身的苦痛 を軽減 させ る働 きが必 要 とな る。 低 学年 (7∼ 8歳 頃)は 、 ビア ジ ェによ る と具体 的操作期 といわれ て いる。 この 時期 は具体 的な状況 の支 -47- えがあれば論理的な思考が可能 となる段階 と言われて いる。 また、高学年 ( 1 1 ∼1 2 歳頃) は 形式操作 の段階 といわれ、 この時期は 自分が体験 して いな い事象 について も推論が ] I 能とな り、具体物 の支えを必要 としな い抽象的 ・ 論理的思考 へ の移行が開始される。 したがって、処置前は患児の発達段階や好みに合った方法 ( 点 滴 を した人形 を見せ た り、 紙 芝居や絵本 ・ビデ オ を利用 して説 明す るな ど) で プ レパ レー シ ョンを行 い、 患 児 が気 持 ち の 準備 を整 え、 対処方法 を考 え る ことがで き るよ う援 助 し、 処置 中は状況 を伝 え る 言葉や励 ま し の言 葉 をか け、患 児が 少 しで も安心 で きるよ う援助 して い く ことが 必 要 で あ る。 また志賀 の研 究 で は 1 2 ) くり返 しされ る検 査 に対 す る子 どもが必 要 とす る情報 は変化 す るた め、初 期段 階 と は異 な る情報 提 供 の対応 が必 要 といつてお り、子 どもの経 験 をあわせ た対 応 を考 えて い く必 要が あ る。 5 学校 に行 けな い こと ( 学業 の遅 れ ・友 人関係) 本研 究 の 結 果 にお いて 高学年 で は 「 勉 強 の 遅れ が気 にな った」 と答 え る患 児が 1 6 名 と多 く、 「 退 院 して 学 校 の 勉 強 につ いて い けなか った」 と答 え る患 児 が 3 名 い た。 また、 「 友 人 と離 れ る こ と」 につ いて も5 4 1 % と半数 以 上 の患 児 が寂 しさを訴 え、 「 学校 を休 んで どう思 ったか」 とい う質 問 につ いて は 「 友達 と遊 べ な い事 が嫌 だ った」 と答 え る患 児 が 1 9 名 と 1 番 多 い結果 とな って い る。 エ リクソ ンは学 童期 を 「 勤勉性J 対 「 劣等感」 の時期 だ と定義 し、 岡堂 は ' 3 ) 「 自分 と仲 間 とを比較 して 優 越 感 と劣等 感 の両方 の感情 を経験 し始 め る時 期J 、佐藤 は 1 。「 学童期 は仲 間 とそ の集 団 へ の 依 存心 が強 まる時 期 で あ るた め、 入院時 の感 じる疎外感 は 一 段 と重 い もの にな りやす い」 と述 べ て い る。 したが って、 ベ ッ ド サ イ ド学 習や 自己学 習 の援 助 を し、 学 習意 欲 を継続 させ退 院後 の学 習 の 遅れ につ いて の不 安 を軽減 させ た り、 担 任 の 先 生 と連絡 を とった りし、 劣等感 を克服 して い くた め の援 助 を行 つて い く必 要 が あ る と考 え る。 6 看 護師 の 関 わ りにつ いて 「 看護 師 は話 しか けやす か ったか」 とい う質 問 につ いて は 「 話 しか けやす か った」 と答 えた理 由 には 「 看護 よ く訪室 して くれ たか らJ が あ り、 「 師 か ら話 しか け て くれ たか ら」、 「 話 しか け に くか ったJ と 答 えた理 由 に は 「 話 しか け るのが恥 ず か しか ったか ら」、 「 忙 しそ うだか らJ が あ った。 これ らの結果 よ り、 患 児 は看 護 師 の様 子 を見 てお り看護 師 に対 して 忙 しいイメー ジを持 って いる と思わ れ る。 そ の た め、患 児 の方 か らは話 し か け に くい ことが あ るので はな いか と考 え る。 したが つて、 看 護 師 は患 児 の性格 や 状況 も考 えて、話 しか け た り訪室 した りして い くとい う関わ りが必 要 とな る。 また、看 護師 に話 しか け に くか った理 由 と して 「 わか って いる ことを言 うか ら」 が あ った。 この 結果 は、 患 児 は看 護師 よ りす で に理解 して い る ことにつ いて 話 され た ことが考 え られ、 年 齢 に応 じた 言 葉 か け で は な か った ので はな いか と思われ る。 したが って、看 護 師 は患 児 の成 長発達段 階 に 合わせ て 説 明 し、言 葉 か け を 行 って い くことが 大切 で あ る。 イ ンフ ォ ー ム ド ・コ ンセ ン トにつ いて 】 【 I C とい う考 えが主流 とな る以前 は、医 師 主導 の 医療 で あ った。 しか し、1 9 1 4 年 に患 者 の治 療 を 自分 で 決 定 す る ことが 出来 る とす る 自己決 定権 につ いて の見解 が あ り、1 9 7 3 年 には 「 医師 は治療 にまつわ る合 併症 と代 替 的治 療法 につ いて 説 明す る義務 が あ る」 とされ、患者 の絶 対 的 自己決定権 が確 立 した。 また、1 9 9 5 年 よ り そ の絶対 的 自己決 定権 に修 正 が加 え られ るよ うにな り、患 者側 の権 利 を擁 護す る とい う観 点 か ら発展 して き て い る。 現 在、 I C は患 者 の 自己決定 を尊重 した 医療 を作 り上 げて い く上で重 要視 され て い る。 しか し、 そ の 一 方 で 医療 訴訟 な どとの関わ りのなかで 医療側 が 自己保 身す る とい う側 面か らも重 要視 され て きて いる 1 3 ) 。 小児領域 にお いて は、 年齢 や発達段 階 によ って理解度 が異 な り、法 的 に も自己決 定 が認 め られ な い とい う現 -48- 状 が あ る。 また実 際 に医療 者か らも 「 説 明 を して 子 どもに判 断 させ るのは 難 しい と思 う」 とい う声が 聞か れ て い るよ うに、子 どもは成 人 に比 べ 判 断能 力が低 い とみ な され、患 児 へ の 説 明や本 人か らの同意 は あ ま り重 要視 され ず、親権 者 を対 象 に され て きた。 そ の ため、子 どもに説 明 をす る ことを避 けて 家族 にのみ 病 状や 処 置 につ いて 説 明 し、 家族 か ら子 どもに説 明 して も らう ことを期待 して い るケ ー ス が多 い 1 0 。 ア メ リカ 小児科 学会 にお いて も、I C の適応 を1 5 歳 以 上 と し、 7 ∼ 1 4 歳 には親 の決定 に 同意 す るイ ンフ ォー ム ド ・アセ ン トと 区別 して い る。 日本 の現 状 で は、 民法 第 8 1 8 条 に 「 成年 に達 しな い子 は父母 の親権 に服す る」 とあ るよ うに、 判例 上 は2 0 歳 まで は家族 か らも同意 を得 る べ き とされ て い る。 しか し子 ど もで あ って も、本 人 に もわか るよ うな方 法 で 説 明が行 われ る必 要 が あ る と考 え る。 1 . 保 護 者 と医療 者 の 比較 「 一 回 でわ か るJ は 2 0 % 、 「 医師か らの説 明は わ か りやす いか」 の 問 い に対 し、 「 何度 聞 いて もわ か らな い」 は 1 % で あ った。 また、 「 何 回か 聞 いて わか る」 「どち らとも いえ な い」 の 回答 を合 わせ る と7 8 . 2 % と な った。 この ことか ら、1 % 以 外 は医 師 の説 明 を理解 す る ことはで きる と考 え られ る。 で は 「 何 回か 聞 いてわ か る」 「どち らとも いえ な い」 「 何度 聞 いて もわ か らな いJ と 答 えた合計7 9 % は なぜ 一 回 で理 解 す る ことがで きな い の か と考 え る ことにす る。 一 つ 目 に考 え られ るのは、“ 理解 で きるけれ どもあ と一 歩 足 りな い" と い うよ うに、 医師 か らの説 明 に何 か不足 を感 じて い るので はな い か とい う ことで ある。 た とえば 早 口で あ る、 具体 的 な 内 容 で はな い、専 門用語 の使 用 が あ る、 質 問す る機 会 の有無 な どといっ た医療者 の 説 明 の仕 方 で あ る。 二 つ 目 と して考 え られ るのは、保 護者 の理 解 力 に個 人差 が あ る とい う ことで あ る。 これ は保護 者 が も とも と持 って い る理解 力の程度 だ けで はな い。 森本 らは 1 つ 「 医療者 が患者側 に理解 で きるよ うに説 明 して い るつ も りで も、 実 際 は不 安 や心配 のた め説 明 の 内容 が伝 わ って いな い場合が 少な くな い」 と述 べ て い る。 また坪 井 も1 8 「精 神 的 に不 安定 な状況 で 難 しい病気や 手術 の説 明 をされて も理解 で きる状態 にはな い」 と述 べ て い るよ うに、 子 どもが 病気 で あ るため に精 神 状態 が不安 定 とな り、理解 力が低 下 して いる ことも考 え られ る。 そ のた め 医 療 者 は保護者 の心 理 面 を考 慮 して理解 度 の 確認 をす べ きな ので はな いだ ろ うか。 これ らをふ まえ た上 で 「 説 明内容 を難 しい と感 じた ことが あ るかJ と い う問 い か ら考 察 して い くと、 実 際 に 「 難 し い と感 じた ことが あ る」 のは4 0 . 3 % 、 「 難 しい と感 じた ことが な い」 のは2 9 . 3 % 、 「どち らとも い え な いJ は 2 9 8 % で あ った。 難 しい と感 じる要 因 の一 つ 目と して 「 専 門用 語 の使用J を 挙 げた のは7 1 . 6 % で あ り、実 際説 明 中 に専 門用 よ くあ る」、 「 あ るJ 、 「 た まにあ る」 を合わせ る と7 6 . 6 % で あ った。 しか し、 語 の使 用 が あ る と答 えた のは 「 医療 者 の 全 員が 「 専 門用語 を使 用 しな いよ うに意識 して いる」 と回答 してお り、 保 護者 と医療者 の 回答 に有 意差 を認 めた ( p < 0 . 0 1 ) 。 I C は必 要 だ と思 うが、専 門用語 で 説 明 され るな ら意 味 がな い。 私 自身 もそ うだ が、 素 人 に 保 護者 か らは 「 説 明す る には専 門用語 を使 わず相 手 の レベ ル に 合わせ て 説 明 して ほ しい」、 「 医師 に してみれ ば 当た り前 の 言 葉 で も、 私達 に とって はわか らな いので 、 わか る言 葉 で 言 って ほ しいJ と いった声 もあ る。 二 つ 目の 要 因 と して 「 資料 が な いJ を 挙 げた のは6 7 6 % で あ り、保護 者 か らは 「口頭 で 聞 いて も難 しい言葉 な どはす ぐに忘 れ て しま う ことが あ るので、資料 を用 い た説 明 を受 けた い。」とい う声が挙 が って いる。 三 つ 目の 要 因 と して 「 わ か りに く く、 具体 的 な説 明 で はな い」 を挙 げた のは7 6 4 % で あ った。 保 護者 か らは 「 病 気 には 不安 が つ き ものだ か らきちん と詳 し く説 明 して ほ しい」、 「こち らもわか らな いので 何 を質 問す るべ きか戸 惑 う こと も あ る」 とい う意見 が挙 が つて い る。 保護 者 が具体 的 に聞 きた い と望 んで い る事 として は 「 薬 の効 能 ( 効果) 。 対処法 ・予防法 ・家庭 で の 生活 で 気 をつ ける こと」 とい う意 見 副 作用 ・安 全性」 や 「 病気 の原 因 と病 状」、 「 が大 半 で あ つた。 そ の 中 には 「 小児治療 を受 け る場合、不 安 を抱 えなが ら病 院 へ 向か う場合が ほ とん どで は -49- な いか と思 う。 そ の た め病気 の原 因 。そ の ため の治療法 ・それ によ る副作用 な ど医師 と患 者 ( 親) が 納得 で き るI C が求 め られ る と思 うJ と い う声 も聞かれ て いる。 「 医療 者 か らの説 明 中 も しくはそ の後 に質 問す る機 会 は あ ったか J と い う問 いに対 し、 「 よ くあ る」、 「 あ る」、 「 た まにあ るJ を 合わせ て 「 あ る」 と答 えた のは8 0 . 9 % 、それ に対 し1 8 % が 「 な い」 と答 えて い る。 また、「 質 問す る機 会 が ほ しい と思 ったか」 と い う問 い に対 し、 8 8 . 4 % が 「 質 問す る機 会 が ほ しい」 と答 えて い る。 こ れ に対 し医療者 は、 「 説 明後 に 子 どもや 家族 か ら質 問 を受 け る機会 をつ くって いるか ( 間8 ) 」 とい う問 い に 対 し、 7 8 9 % が 「 つ くって いるJ と 答 えて い る。 これ らを ま とめ る と、 医療者 か らの提 供 もあ り、実 際 に保護 者が 自 ら質 問す る機会 は あ った ことがわ か る。 しか し、 保 護者 の8 8 . 4 % が 質 問す る機 会 が ほ しい と答 えてお り、 現 在 の状況 に満 足 で きて い な い と考 え られ る。 そ の理 由 の 一 つ と して、医療 者 の対応 が指摘 され て いる。 「 話 をす る環境 を整 えて い る」、 「 質 問 をす る機 会 一方 をつ くって い る」、 「 不 明な点 はな いか確 認 して いる」 な どと答 えて い る医療者 も い るが、 保護者 か ら 「 で きるな らゆ った 的」、 「 流 れ作 業 的」 で あ り質 問 で きる雰 囲気 で はな い といった声が挙 が って い る。 また 「 りと した時 間 の 中 で 安心 で きるよ うに説 明 して いた だ きた いJ 、 「 次 の患 者が いて も、 せ かせ か した 説 明 で は 一 方 的な説 明 で 終 わ るので はな く、 きちん と理 解 で きたか 確 認 し、 また患 者 か な く親 身 に話 して ほ しいJ 、 「 ら質 問 で き るよ うな環 境が あ る と良 い と思 うJ 、 「 積極 的 に説 明 を求 めな けれ ば、事務 的 に処理 され る ことが 多 い と思 うJ と い つた声 も挙 が って いる。 さ らに 「こち らか らお願 い しな い と動 いて くれ な いJ と い う意 見 もあ った。 以 上 の ことか ら、 医療者 として は保護者 の意 見 を さ らに汲 み取 り、 説 明時 の対応 や環境 を見直 して い く必 要が あ るので はな いか と考 え る。 2 . 子 ども と医療 者 の比 較 医療 者 の8 6 % が 子 どもに説 明 を行 うと してお り、そ の 中で も子 どもの年齢 に関係 な く子 どもに も説 明 を行 う医療 者 と、 説 明す るか否 か を子 どもの 年齢 によ って 決定す る医療 者が い た。 説 明 を行 うか 否か を子 どもの年齢 によ って決 めて いる医療者 に、 何歳 か らI C を行 つて い るのか を質 問 した と ころ、6 ・ 7 歳 か ら説 明 を行 つて いる とい う意 見 と 3 歳 か ら説 明 を行 う とい う意 見が多か つた ( 図 3 ) 。6 歳 か らとい う意 見 が多か つたのは、 本研 究 で あ らか じめ対 象 を学童期 と特定 して い たためで あ る と考 え られ る。 そ の理 由 と して は低 年齢 を挙 げなが ら 「 学童期 と言 われれ ば 6 ∼ 7 歳 」 と回答 した 医療 者 も複数 名 い た ことが 挙 げ られ る。 また 3 歳 か らと い う意 見が多か った のは、 子 ど もの発達 段 階 に大 き く関係 して い るのだ と考 え られ る。 ピア ジ ェは この時期 を前操作 的思考期 と して、感覚 的 に認知 した ことが 内面化 し、 心 の 中 に 様 々 な 出来 事、 状況、事柄 の イ メー ジが発 生 し、 それ に基 づ く象徴 的行 動 と言語 が急 速 に発達 す る と唱 えて い る。 また情緒 。社会性 の 発達 の面 か らみ て い くと、3 歳 か らは協 同遊 び と連合集 団遊 びが増 え るよ うにな る。 これ は、 この 時期 の子 どもが 周 囲 に対 して興 味や 関心 を持 ち、 目的 のた め に 自発的 に動 く能 力 を獲得 す るよ うにな るか らで あ る。 「3 歳 は著 しく発達す る年齢」で ある と言 われて い る こともあ り、 3 歳 とい う回答 が多 か つた ので はな い か と考 え る。 ただ し 3 歳 を挙 げた医療者 は 「 内容、場 合 による」 とも言 ってお り、 医 療 者 は子 どもの 発達段 階 を考 慮 した上で 説 明 して いるので はな いか と考 え られ る。 一 方 で、子 どもに も説 明す るが年 齢 を特定 して いな い医療者 もお り、 「 ´ 概 に言 えな い と思 うJ 、「 対 象 の認 識 が どの程 度 な のか も関わ つて くる」、 「 個 人差 が あ るので年齢 で 決 め られ る もので はな い と思 う」 とい つた 声 も聞かれ て い る。 一方 で説 明 を 「 家族 にのみ 行 う」 と答 えた 医療者 も約 3 % い る。 これ は、法 的 に も子 どもの 自己決定 が 認 め られ て い な い とい う現 状 が あ る ことや、 「 説 明 を して子 どもに判 断 させ るのは難 しい と思 う」と、あ る医療 -50- 者 が言 うよ うに、 成 人 に比 べ 判 断能 力が低 い とみな され、患 児 へ の 説 明や本 人か らの同意 は あ ま り重要視 さ れ な い とい う理 由が考 え られ る。 しか し 「 必 要以 上 に恐怖感 を与 えな い よ うに」、 「 家族 にのみ 行 うJ と 答 えた医療者 か らは 「 説 明 を受 け る ことで 不安 が 強 くな る可能性 もあ るのではな いか」 とい う意見 もあ り、 内容 によ って 説 明す るか否 か を判 断 して い る とい う ことも考 え られ る。 子 どもの存在や理 解度 、 発達段 階 を軽視 して い る訳 ではな く、考 慮 した 上でI C を行つているものと考えられ、そのような理由で説明を子どもにはせず家族のみに行っているのだと 考 え る。 図 1 よ り、学 年 が上が る に連 れ て 病 状や治療 ・処置 の 説 明 を受 けた ことの あ る人数が 増加 して いる。 また、 な い」 と回答 した人 数 には学年 による差 は 見 られ なか ったが、 学年 が上 が る に 病 状 の 説 明 を受 けた ことが 「 な い」 と答 えた人数 が減 少 してお り、 学年 が低 い ほ ど治療 。処 置 連 れ て 治 療 ・処置 の説 明 を受 けた ことが 「 の 説 明 を受 けて い な い ことがわ か る。 これ は、 子 ど もの理 解 力 の 発達 に関係 して いる と考 え られ る。 子 どもの理解 力や物 事 を受 け止 め る力は子 ども一 人 一 人 の年齢 や成長 発達 に合わせ て 段 階的 に 高 まって い くもので あ る。 医療者 か らは 「 理解 で きる年 齢 で あれ ば説 明 は必要J 「学 童期 はわ か りや す い言葉 で 説 明すれ ば、理 解 で きる年齢」 とい う声や 、 「 何 もか も説 明す るので はな く、子 どもの理 解 力 に応 じて 言葉 を選 ぶJ と い う声が 聞かれ て いる。 学 年 が低 い ほ ど治療 ・処 置 の 説明 を受 けて い な い ことに関 して考 え られ る理 由 には、 身体 的 ・精 神 的 な面 で 病 状説 明 の 時 とは状況 が異な って いる とい う ことも挙 げ られ る。 治療 。処 置 の 説 明 と病 状説 明 の 時 とで は 状況や 内容 が異 な り、 受 け る治 療 ・処置 の 内容 によ って は痛 みや恐怖 な どの苦 痛 を伴 うもの もあ る。 また 病 状 説 明 の 時 には保 護者 が 同席 して いるが、治療 。処 置 の場 合は保護 者 と分離 され る ことも多 い た め、慣 れ な い環 境 で の 説 明や 実施 によ り、不 安 や恐怖 心 が倍 増す る ことが 考 え られ る。 中 には 「 説 明 を受 け る ことで 不 安 が強 くな る可能性 もあ るので はな いか」 とい う意 見 の 医療者 もい る。 以 上 の ことか ら、 医療者 が子 どもの発達 段 階や 受 け止 め る力、心 理状態 を考 慮 して 説明す るか 否 か を判 断 しなが ら説 明 を行 つてお り、 それ が このよ うな結 果 と して反 映 され た ので はな いか と考 える。 前述 の 通 り、 医療者 か らは子 どもの恐怖心 の増強 を考 慮 した意 見 も聞かれ て い るが、 林 らは 1 9 「処 置 に痛 み が伴 うか否 か に関わ らず、 処 置 の必 要性 を理解す る力が 乏 しい子 どもに とって は、 全 てが 苦痛 で あ り恐 怖 体験 で あ る」 と述 べ て いる。 子 どもは成 人 に比 べ て 理解す る力が 乏 しい といわれ るか らこそ、 そ の子 ど もに も理解 で きるよ うに必 要性 を説 明す る ことが 求 め られ るのだ と考 え る。 そ うす る ことで、 恐怖 な どの 苦痛 を 緩 和 させ る ことがで きる ので はな いか と考 え る。 図 2 を 低学 年 と中学 年 、 中学 年 と高学 年、低 学年 と高学年 とい うよ うに学年 ごとに比較 してみ る と、 そ れ ぞれ の 回答 のパ ー セ ンテ ー ジが 大 き く変 わ らな い とい う ことが いえ る。 小学校 6 年 生 の子 どもに対 して 低 学 わ か る」のパ ー セ ンテ ー ジは もっ と高 くな るはず で あ る。 この こ 年 の子 どもに話す よ うに して説 明す る と、「 とか ら、 医療者 が子 どもの理 解度 。年齢 に合 わせ た レベ ル で 説 明 して い る と考 え られ る。 また 図 2 か ら 「 わか る」 のパーセ ンテ ー ジが 低 めで あ り、 「 わか る とき もあ る しわ か らな い とき もあ る」 の パーセ ンテ ー ジが 高 い とい う ことがわか る。 これ は医療 者 の 説 明 の仕方 に何 か不 足 して いる要 素が あ るか ら で はな い か と考 え られ る。 また、 学 年が 上が る に連 れて 「 わか らな い」 のパ ー セ ンテ ー ジは減 少 を見 せ て い る。 前述 した よ うに、 ビア ジ ェは 学童期 を具体 的操作期 と して い る。 学童期 は 自分 が具体 的 に理 解 で き る も の に 関 し、 論理 的 な思考 や物事 に筋道 を立てて考 え る こと、 推理す る ことがで き るよ うにな る時期 で あ る こ とか ら、 学 年 が上が るに連 れ て理 解 力 も上 が って いる ことが 大 き く関係 して いるか らで あ る と考 え る。 医療者 か らの説 明 を受 けた いか ( 間 8 ) に 対 して は、 ア ンケ ー ト用紙作 成 の段 階 で 回答 を選択 した理 由 を 間 う質 問項 目を設置 して いなか ったた め、以下 の考察 は推測 とな る。 医療 者 か らの 説 明 を 「 聞 きた い」 と答 えた の は子 ども全体 で 約 5 割 で あ った。 一 方 「どち らで もよ いJ と -51- い う回答 につ いて は、 学年 が 上が る に連 れ て増加 して い る。 これ は学 年 が上が る に連 れ て理 解 力や思考 力が 発達 す る ことで、 自分 の ことにつ いて も考 え られ るよ うにな って くるか らで はな いか と考 え る。 どち らで も よい と答 えた背 景 には、 子 どもの 病気 の程度や これ か ら行 う検 査 ・処置 の 内容 が 関係 して い る とい う ことが 考 え られ る。 また、子 どもはそ の時 々 によ って 説 明 を 「 聞 きた いJ か 「 聞 きた くな い」 か を考 えて い るので はな いか と考 え られ る。 説 明 を聞 くことが本 当 によい ことな のか どうか を子 ども 自身が考 えた結果、 今 回 に お いて は 「 聞 きた い」 「 聞 きた くな いJ と い う決 断 をす る ことがで きなか った ので はな いか と考 え る。 子 どもへ の 説 明 に対 し保 護者 か らは、 「 子 どもの発達 段 階 を踏 まえて ほ しい」 「 子 ど もの気 持 ち も尊 重 して ほ しい。 そ こに子 どもが いな いか のよ うに私 にばか り話す のは ど うか と思 う。 子 どもに話 しか け リラ ックス させ て こそ信 頼 関係 が で きる と思 う」 と い う医療者 へ の 要望 も多 く聞かれ て い る。 医療者 は患 児や そ の保護 者 の 思 い を さ らに汲 み取 り、それ に応 えて いか な けれ ばな らな いので はな いか と考 え る。 3 . 学 童期 の発 達段 階 に合わせ た説 明 の仕方 につ いて ア メ リカ小児科 学 会で は 7 ∼ 1 4 歳の子 どもにはI C をイ ンフ ォー ム ド・アセ ン トと して行 って いる。 また久 保 田 らは 2 0 「学童期 以下 の子 どもに関 して は、 決定 能 力 お よび 法 的能 力 に限界 が あ る ことか ら、 コ ンセ ン ト で はな く、 アセ ン トが適切 で あ るJ と して いる ことか ら、本研 究 で は学童期 のI C として 提示 して いる が、 イ ンフ ォー ム ド ・アセ ン トと して考 えて い く。 イ ン フ ォー ム ド ・アセ ン トの 要 素 には、 「 子 どもの発達 に応 じた 適 切 なa w a r e n e s s ( 知 る こ と ・気 づ き) を助 け る」、 「 最 終 的 に子 どもが ケ ア を受 けた い と い う気持 ち を引 き出す」( 表2 ) 2 1 ) と ぁ り、 治 療 ・ 処置な ど の 医療 行 為 を受 け る子 どもの不安 ・恐怖 を最 小限 に して、子 どもの闘病 へ の意 欲 を引 きだせ るよ うな 関わ り が必 要 で あ る。 表2 1 イ ンフォー ム ド ・アセ ン トの要素 そ の子 どもの発 達 に応 じた 適切 なa w a r e n e s s ( 知 る こと 。気 づ き) を 助 け る。 2 . 検 査 や処 置 で 何 が起 こるか を話す。 3 子 どもが状況 を どの よ うに理解 して いるか、 また 処置や 治療 を受 け入れ させ るた め の不適 切 な圧 力 な ど子 どもに影 響 を与 え る因 子 を査定す る。 4 . 上 記 の ことを吟 味 した上で、最終 的 に子 どもが ケ ア を受 けた い とい う気持 ち を引き出す。 決 して 子 どもをだ ま して は い けな い。 Comlnittec on Bioethics(1995)の文献 を基 に作成 した筒井(2000)よ り引用 判 断 力や理解 力は成 人 ほ どで はな い と言われ て いる が、 学童期 は認 知面 で は具体 的 な ものが あれ ば論理 的 に考 え る ことが で き る段 階 で あ る。 学 童期後 半 の 高学年 にな る と、 創造 的思考 力が発達 し、 抽 象 的 な思考 が で きるよ うにな る。 またモ デル にな る人物像 と自己 を同一視 し、 そ の 人物像 に触 れ る ことによ って新 た な願 望 。意欲 ・意 思 を持 つ よ うにな る。 さ らに、 学 童期 で は時 間概念 が形成 され て いるので、 前 もって説 明 を聞 く ことで 次 の治療 や ゴー ル を意 識 で き、心 の準備 がで き るよ うにな る。 学 童期 にな る と記 憶 力が 高 ま り、記 憶 の持 続 時 間が長 くな って い く。 この ことか ら、子 ども自身が具体 的 な情報提供 や 説 明 を受 け る ことで 目標 を持 つて 治療 ・処 置 に臨 む ことがで きる ので はな いか と考 え る。 しか し 自分 で体験 した事 が な い ことは 言葉 だ けで は理解 す る ことが 難 しい ため、紙 芝居や絵 本、病棟 。手術 室 の オ リエ ンテ ー シ ョンな ど、 これ か ら行 われる治療 ・処置 に対 して、子 どもが実際にデモンス トレー ションという形で体験 していけるような説明を していくことが望ましいと考 える。 具体例を挙げると、学童期の子どもはモデルになる人物像と自己を同一視 し、その人物像に触れることに -52- よ って 新 たな願望 ・意 欲 ・意思 を持 つ よ うにな るので、 紙 芝居 や絵 本 の場 合 は主 人公 を子 どもに見立 てた 内 容 にす る とよ い と思 われ る。 そ して、 実際 に使 用す る器 具 を登 場 させ、使用 の 目的や必 要性 につ いて の 説 明 を加 えて い くとよ い と思われ る。 また、 人形 (キワニ ス人 形 な ど)を 使用 し、 子 どもが 受 け る治 療 ・処 置 を 実 際 に 目の 前 でそ の 人形 に施 し、 説 明 を行 つて い く。 さ らにそ の器 具 に触れ る機 会 とす る こ とで、そ れ を身 近 な もの と して感 じる ことがで き、恐怖心 を軽減 す る ことにつ なが る と考 え られ る。 病棟 。手術 室 の オ リエ ンテ ー シ ョンにつ いて は、 ツアー 仕 立 て に して各部 屋 を まわ り、 そ こで 説 明 を加 え た り、あ るいは 各部 屋 にポイ ン トを設置 して、ス タ ン プラ リー 形式 に して い くのが よ い と思 われ る。これ は、学 童期 にな る と記憶 力が高 ま り、 記憶 の持続 時 間が長 くな って い くとい う ことか ら、 ス タ ンプを押 した カ ー ド な どを後 に見 返す ことによ って、そ の 部屋 で受 けた説 明 を思 い返す ことが で きる。 そ うす る ことで 医療者 か らの説 明内容 をさ らに 自分 の 中で整理 して、心 の準備 がで き、治療処置 に臨む ことがで きるよ うにな る と考 え る。 また楽 しい体験 と結 び つ け る ことで、 よ り鮮 明 に記憶 す る ことがで き、 さ らに楽 しい体験 と結 びつ け る こ とで、 恐怖 ・不安 を緩 和す る ことにつなが るので はな いか と考 え る。 これ らを プ レパ レー シ ョン とい う形 で 実践 して いる医療機 関 もあ るが、 まだ全て の 医療機 関 に広 まって い る訳 で はな い。 今後 この考 えが広 が り、 全て の 医療機 関 にお いて 導 入 され、 実施 され るよ うにな って い くこ とが 小児領 域 にお け る今後 の課題 で あ る と考 え る。 Ⅶ.結 論 1.入 院 に と もな い、 家族 との分離不 安 を訴 えて い る患 児 は半数 ほ どお り、看 護 者 は家族 が 付 き添 う期 間や 時 間、 家族 メ ンバ ー につ いて 患 児 に とって望 ま しい形 を家族 と話 し合 って い く ことが必 要 とな る。 2 い な い」 と答 えてお り、看 護者 は患 児が単調 な生 入院 中 一 緒 に遊 んだ 人 につ いて は70.2%も の患 児が 「 活 とな らな い よ うに、 入 院前 の 生活 を考 慮 して 関 わ つて い くことが必 要 とな る。 3 処置 や検 査 の 時 に苦痛 を訴 えて い る患 児 は半 数 以 上お り、看護 者 は患児 の 発達 段 階 に合 わせ た説 明や言 葉 か け を行 い、処 置 に対す る心 身的 苦痛 を軽減 させ る働 きが必 要 とな る。 4 勉 強 の遅 れや友 人 との 分離 に不安 を訴 えて いる患 児 は半 数 ほ どお り、看護 者 は退 院後 の 学 習 の遅 れ につ いて の不安 を軽減 させ る関わ りや、 同 じ年齢 の患 児 を同室 に して い くことが必 要 とな る。 5.患 児 は看 護 師 に対 して 忙 しいイ メー ジを持 って お り、看 護師 は患 児 の性格や 状況 を考 えて、 話 しか けた り訪室 した りして い く関 わ りが必 要 とな る。 6.専 門用 語 の使 用 の 有 無 に関 して、 医療 者 と保護 者 の 間 には ずれ が生 じて い た。 質 問す る機 会 を設 けて い る とい う医療 者 の 回答 と質 問す る機 会 が あ った とい う保護 者 の 回答 は 一 致 して いた。 しか し保護 者 か ら は さ らに質 問す る機 会が ほ しい とい う要望 が あ った。 今 回 の 調査 によって、 保護 者 か らは医療者 へ の 要 望 も多 く聞かれ た。 そ の ため、 医療者 は患児や そ の保護 者 の思 い をさ らに汲 み取 り、 説 明時 の対 応や 環 境 を見直 し、 要望 に応 えて い く必 要が ある とい う ことがわ か った。 7.ICを 行 う年齢 の基 準 につ いて 、学童期以 前 の低 年齢か ら行 って い る医療 者 もお り、 子 どもの 発達段 階 を 考 慮 して 説 明 を行 って いる ことがわ か った。 8.子 どもの恐 怖 ・不安 を緩和 させ るため に、 子 どもの発達 段 階 を考 慮 した 方法 で 説 明 を行 つて い く必 要 が あ る。 子 どもが 医療者 か らの説 明内容 をさ らに 自分 の 中 で整 理 し、心 の 準備 をす る ことがで き、治 療 。 処置 に臨む ことがで き る ことが重要 で あ る。 そ のた め、 医療者 は プ レパ レー シ ョンを導 入 し、 子 ども 自 身が理解 で き る 内容 ・方法 によ る説 明 を行 って い く必 要 が あ る。 おわ りに 研 究 の 限界 と して、 本研 究 は複 数 の地域 の 医療者 と一 部 の地域 の子 どもや 保護 者 が対 象 で あ るため、 全 て -53- の 考察 が一 つ の地 域 内 の対 象 のみ で比 較 で きた訳 で はな い。 しか し、 本研 究 で 結 論 として述 べ た ことは、 ど の 医療 場面 にお いて も共 通 で あ る と考 え る。 そ のた め今 回 の結果 を参考 に し、今 後 の看護 活 動 にいか して い きた い と思 う。 謝辞 本研 究 を進 め る にあた り、 ご協 力 くだ さいま した学 校 関係 者 の皆様 、 小学 生 とそ の保護 者 の 皆様、 医師 ・ 看 護 師 の 皆様 に深 く御 礼 を 申 し上 げ ます。 引用文 献 1)轟 都 子 :短期 入 院 を して い る学童期 の子 どもの入 院 生活 、第 29回 日本看 護学 会 論文集 小児看護 、 日本 看 護協 会 出版 会、 76-78、 (1998) 2)B.Holaday:子 どもと親 に与 え る入 院 の影 響 に関す る看 護研 究 、看 護研 究、27(23)、 102111、 (1994) 3)村 田恵子 :健 康 を障害 され た子 どものス トレス ・コー ピング と看 護職 の役割 、 小児看 護 、26(8)、 974 981、 (2003) 4 ) 5 ) 、 1 5 ) 、 1 7 ) 森 本 克 、 細 谷 亮 太 : イ ン フ ォー ム ド ・コ ンセ ン ト、 小 児 看 護 、2 7 ( 9 ) 、1 0 5 3 - 1 0 5 6 、 (2004) ゛ 井 真 優 美 : 子 ど ものイ ン フ ォー ム ド ・コ ンセ ン トをめ くる課 題、 小 児看 護、 2 3 ( 1 3 ) 、 1 7 3 1 6)21)筒 1 7 3 6 、( 2 0 0 0 ) 7)18)坪 井希 恵 : イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トとナ ー ス の 役割 、 小児看 護 、 2 0 ( 5 ) 5 8 5 5 8 7 、 8)16)飯 村 直子他 : 検 査 ・処 置 を受 ける子 どもと医療者 のずれ、看護研 究 、 3 8 ( 1 ) 、 5 3 5 8 、 ( 2 0 0 5 ) 9 ) 財 団法 人 厚 生統 計協 会 : 厚 生 の指標 臨児増刊 衛 生 の動 向 (1997) 第 5 2 巻 、第 9 号 、 7 2 、 ( 2 0 0 5 ) 1 0 ) 遠 藤 純代 : 学 童期 の心 身 の発 達 的特徴、 小児看 護 、 1 6 ( 1 1 ) 、 1 4 4 7 - 1 4 4 8 、 (1993) 1 1 ) 武 田淳 子 他 : 痛 み を伴 う医療 処 置 に対 す る子 どものス トレス ・コー ビ ング と看 護 ケ ア、 小 児看 護、 2 6 ( 8 ) 、9 8 7 - 9 8 8 、 ( 2 0 0 3 ) 1 2 ) 志 賀 加 奈子 : 痛 み を伴 う検 査 を繰 り返 し受 け て い る小 学 生 の体 験 に関す る研 究 ―子 どもが 認 識 して い る 、 日本 小児看 護学会誌 、 1 4 ( 2 ) 、 1 6 、 ( 2 0 0 5 ) 変 化 に焦点 を当てて― 1 3 ) 岡 堂哲雄 : 小 児 ケ アのた めの発 達 臨床心理、 へ るす 出版 、2 2 8 - 2 2 9 、 ( 1 9 8 3 ) 1 4 ) 佐 藤友 美他 : 小 児 のス トレス ース トレス を乗 り越 え成長す るため の援 助 一、 小児看 護、 2 6 ( 1 ) 、 1 2 1 、 (2002) 19)林 真 由美他 :処 置 に ともな う子 どもの痛 み、 月ヽ 児看護 23(7)、 871、 (2000). 20)久 保 田智 美他 :イヽ 児 へ の病 気 の 説 明 とイ ンフ ォー ム ド ・アセ ン トにつ いて の検 討、第 32回 日本看 護 学 会 論文 集 ―小児看 護 一、 119、 (2001) 参考 文献 1)荒 木紀 子、石 宇 あゆみ、 斉藤 恭子 :入院患 児 の年齢発 達段 階 と家族 背 景 の側 面 か らみたイ ンフ ォー ム ド・ コ ンセ ン トのすす め方、 ガヽ 児看 護 、23(13)、 17171722、 (2000) 2)嵐 田祥 世他 :手 術 を受 け る子 どもへ のイ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トー紙 芝居 を用 い た術 前 オ リエ ンテー シ ョンの工 夫 一、 小 児看 護、 23(13)、 17051709、 (2000) 3)石 垣 幸 子他 :絵 本 を用 い た プ リパ レー シ ョンによ る対 処行 動 の 比較、 第 35回 日本看 護 学 会 論 文 集 ―小 児看 護 一、 137139、 (2004) 4)岩 崎 照子 :手 術 を受 け る患 児 の イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トー 2泊 3日 の患 児 。家族 。医療 者用 ク リテ -54- ィカ ルパ ス を作成 して 一、 第 3 5 回 日本看護 学 会論文集 ―小児看 護 一、 3 5 3 7 、 ( 2 0 0 4 ) 5 ) 植 松 紀子 : 子 どもの ライ フイ ベ ン トにお け るス トレス∼離婚 。死別 ・転居 ・病気 ・虐 待 。災 害 ―喪失、 ス トレス、P T S D 、 P T S R 、 トラウマ ∼、 チ ャイル ドヘ ル ス、v o l . 7 n o . 3 、 4-8、 (2004) 6 ) 蝦 名美智子 : 子 どもの発達 段 階か らみた 医師 。看 護 師 。親 の子 どもへ の 説 明 の実 際、 ノ Jヽ 児看 護、 2 3 ( 1 3 ) 、 1 7 6 3 - 1 7 6 7 、( 2 0 0 0 ) 7 ) 蝦 名美智子他 : 子 ども と親 へ の プ レパ レー シ ョンの実 践普 及 ∼医 療行 為 を行 う際 の子 どもへ の 関わ りに つ いて ∼、 平成 1 4 。1 5 年 度厚 生労働 省科学研 究 ( 子ども家 庭総 合研 究事 業) 分 担研 究 、 ( 有) 岸本 出版 印 昴J、 (2004) 8 ) 及 川 郁 子 : 入 退 院 を繰 り返 す 子 ど もの成 長 ・発 達 へ の 援 助 、小 児看 護、 1 9 ( 1 1 ) 、 p 1 4 8 0 - 1 4 8 4 、 (1996) 9 ) 片 田範子 : 子 どもの権利 とイ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン ト、 小児看 護、 2 3 ( 1 3 ) 、 1 7 2 3 1 7 2 6 、 ( 2 0 0 0 ) 1 0 ) 草 場 ヒフ ミ他 : 入院児 のス トレス ・コー ビング とケ ア環 境、 小児看護 、2 6 ( 8 ) 、 p 9 9 7 - 1 0 0 0 、 (2003) 1 1 ) 鈴 木 敦子 : 小 児看 護学 教育 とイ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン ト ; 子 どもの人格 発 達 をふ まえて、 ガヽ 児看 護、 2 3 ( 1 3 ) 、1 7 2 7 - 1 7 3 0 、( 2 0 0 0 ) 1 2 ) 高 木三枝子 、土 屋朱里、 葛 西雅子 : 腎 臓移 植 を受 け る患児 参加 型 の術 前 オ リエ ンテ ー シ ョンを実施 して 一人形 を用 いた プ リパ レー シ ョンで の イ メー ジ化 の変化 一、 第 3 5 回 日本看護 学 会論文集 ―小児看護 一、 29-31、 (2004) 1 3 ) 筒 井 真優 美 : 病 気 のス トレス と闘 う子 ども達 とそ の 家族 ∼子 どもと家族 か らの メ ッセ ー ジを読 み取 る∼、 13、 (2004) チ ャイル ドヘ ル ス、v o l . 7 n o . 39、 1 4 ) 寺 田恵 美他 : 子 ど もの内 服 にお け る説 明 と受 け入れ に関す る看 護 師 の 実態 調査、 第 3 5 回 日本看 護 学 会 論文集 ―小児看 護 一、 1 3 1 1 3 3 、 ( 2 0 0 4 ) 1 5 ) 富 永 智 栄 子 : 学 童 期 の 検 査 ・処 置 へ の イ ン フ ォー ム ド ・コ ンセ ン トを考 え る、 小 児 看 護 、 2 3 ( 1 3 ) 、 1 6 9 9 - 1 7 0 4 、( 2 0 0 0 ) 16)仲 尾 尚美、 石 川綾 :採 血 を受 け る幼 児期 患 児 へ の絵 本 によ る プ リパ レー シ ョンの有効 性 の検 証、 第 35 回 日本看 護 学 会論文集 ―小児看 護 一、 3234、 (2004) 17)中 堀 み ど り、 大 郷貴 子 :術 後 管 理 の 児 に対 す る プ リパ レー シ ョンの評 価 、 第 35回 日本看 護 学 会 論文 集 ―小児看 護 一、 2628、 (2004) 18)中 村 仲枝 :慢 性 病 児 のス トレス ・コー ピング と看 護 の役割、 小児看 護、 26(8)、 p982-986、 (2003) 19)村 田恵子 :健 康 を障 害 され た子 ど ものス トレス ・コー ビ ング と看 護 者 の 役 割、 小 児看 護、 26(8)、 p 974-981、 (2003) 2 0 ) 福 地 本 晴美他 : イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン トによ り治療 を 自己決定 した患 児 の看 護 一子 どもの権 利 を考 え る 一、4 ヽ児看護、 2 3 ( 1 3 ) 、 1 7 1 0 - 1 7 1 6 、( 2 0 0 0 ) 2 1 ) 松 岡真里 : 思 春期 にあ る患 者 の イ ンフ ォー ム ド ・コ ンセ ン ト、意思 決定 と看 護 のポ イ ン ト、J ヽ児看 護、 2 8 ( 2 ) 、2 2 0 - 2 2 6 、( 2 0 0 5 ) -55- 表 1 保護者が望む説 明 カテ ゴ リー 説 明 の仕方 サ ブカテ ゴ リ わか りや す く 専門用語 の使用 しな いで ほ しい 早 口で 話 さな いで ほ しい。 ゆ っ く り話 して ほ しい 具体 的 に詳 しく やさしく 詳 し く聞 きた い こと 薬 の効 能 (効果)。副作用 。安 全性 病気 の原 因 対処法 ・予防法 。家庭 で の 生活 で 気 をつ け る こと 病 状 につ いて (ア ドバイ ス含 む) 検査 放置す る とどうな るのか 回復 の見込 み。 回復 まで に要す る期 間 医師 の対 応 ・雰 囲気 医師 によ って差 が あ る 親 身 にな って ほ しい 患 児 をみ て 質 問で きな い雰 囲気 (質 問で きるよ うに促 して ほ しい) 一方 的 事務 的 流 れ作 業 的 は ぐらかす 無視 す る 態度 が冷 た い 優 しさが ほ しい 笑顔 が ほ しい 看 護 師 の対応 看護 師 の 中 には事務 的 で 不親 切 な 人が いる 態度 が偉 そ うな人が いるので 優 しい気 持 ちで患 者 に接 して ほ しい 注 射 の 時 に親 と子 を離す意 味がわ か らな い 親子共 々不安 にな って しま うだ け 資料 ・バ ンフ レ ッ ト使 用 。資料 、 メモ ( 対処 法、 次 回 の 受診 の 目安 な ど) が ほ しい 。模型 の使用 子 どもの尊 厳 。発 達段 階 の考 慮 子 どもの発達段 階 を踏 まえて ほ しい 子 どもの気持 ち も尊重 して ほ しい 高学 年 にな る といろんな ことが 理解 で きる のでI C は望 ま しい こと -56- 資料 1 入院生活 ア ンケ ー ト用紙 <低 学年用 > (7)びょういんは、おきるじかんがきまつています。 どうおもいましたか ? ☆ 膨 つ も ん ☆ 「 そうだな」とおもうすうじに、里 Oを つけてください ! (1)なんねんせいですか? ( 2.お 2 . いいえ (9)かぞくとべつべつにせいかつして、どうおもいましたか ? 1. さみしい んなのこ ︱ 鴫 (3)しょうがくせいになつてから、にゅういんしたことはありますか? ︱ いいえ 2. どっちでもない 3. さみしくない 2. どっちでもない 3. さみしくない (11)かんごしさんは、はなしかけやすかつたですか? 1. はなしかけやすかつた 2.ど っちでもない 3. はなしかけにくかつた ひと ★「 はい」にOを つけた人はつぎのしつもんにすすんでください ! ★「 いいえ」 にOを つけた人はこれでしつもんはおわりです。 (12)ちゅうしゃやけんさのとき、どうおもいましたか ? 1.い やだった 2. どちらでもない 3.い やでなかつた (13)たいいんして、がつこうにはすぐなれましたか ? ありがとうございました ! (4)にゅういんしていたのは、なんねんせいのときですか ? ( 1 . はい (10)ともだちとあえなくなつて、どうおもいましたか ? (2)せいべつは? 1. はい 2. おそかった ちょうどよかつた 3. (8)にゅういんちゅう、よくねむれましたか ? 1. さみしい )ね んせい 1.お とこのこ 1.は やかつた 2. 1. はい 2. いいえ (14)にゅういんちゅう、がまんしていたことはなんですか ? )ね んせい (5)び ょういんのごはんは、おいしかつたですか? 1. おいしかつた 2.ら 、 つう 3. おいしくなかつた (6)び ょういんは、ねるじかんがきまつています。 これでおわりです。ありがとうございました ! どうおもいましたか ? 1. はやかつた 2. ちょうどよかつた 3. おそかった *依 頼文の掲載は省略させていただきました。子どもへの配布アンケート用紙には、イラストを入れて います。 入院生活 ア ンケ ー ト用紙 < 高 学 年 用 > 資料 2 (8)病 院 ではおきる時 間が 決まつていますが どう思 いましたか ? ☆ しつ もん よう し 質 問 用 織 1. 早 かつた 2 ちょうどよか つた 3. おそか った にいう いんちゅう (9)入 院 中 よくねむれ ましたか ? ☆ 1. 贅間の答 えの書 き方 は、あてはまる番 号にセ Oを つけるものと、()や 口に字を書 2. いいえ (10)家 族 とべ つべ つに 生 活 してどう思いましたか ? 1. くものがあります。思つた ことを自由に書いてください。 はい 2. さみ しい どちらでもない 3. さみ しくない ★ほかに思つたことがあれば自由に書いてください。 (1)何 年 生 ですか ? ( )年 生 (2)L別 は? 1 男 ( 1 1 ) 友 だちと会 えなくなつてどう思いましたか ? 1 女 2. ( 3 ) 小学 校 に 入 学 してから入 院 したことはありますか ? 1 . はい 2 2 さみ しい どちらでもない 3. さみ しくない ( 1 2 ) 入 院 中 、一緒 に遊 んだ人がいれ ば教 えてください。 いいえ ★ rlま い」にOを つけた人は 次の 質問に 進 んでください ! (13)入 ★ 『いいえJにOを つけた人はこれて 費間はおわりです。あリカく とうございました ! 院 中 、ひまなときはどんなことをしていましたか ? (4)入 院 していたのは何 年 生 のときですか ? ( )年 生 (14)入 院 中、がまんしていたことがあれば教えてください。 (5)病 気の名前を教 えてください。 ( ) ( 1 5 ) 入 院 中 、学校 や 勉 強 のことで担 任 の先 生 と連 絡 をとつて いましたか ? (6)病 院 のごはんはどうでしたか ? 1. 1. おいしかつた 2. S、 つう 3. 早 かつた 2. ちょうどよかつた 3. 2 勉 強 のおくれ が 気になつた 2 . 3. 学 校 の 行事 に 出られ ないことがいやだつた 1 いいえ 話 しかけやすかつた 2 友だちと遊 ぺ ないことがいやだ った 1 ( 2 5 ) 退 院 して、学校の 勉 強 にはついていけましたか ? ついていけた 2 どちらでもない 3. ついていけなかつた (26)退 院 して、病気が理 由でできなかつたことはありますか ? (18)看 護師さんは話 しかけやすかつたですか ? 1. とっていなかつた おそかった ( 1 7 ) 入 院 中 、勉 強 はしましたか ? 1 1ま い 2 ( 1 6 ) 入 院 で学校 を休 んだときどう思いましたか ? O は 何 個 つけてもいいです。 (7)病 院 ではねる時間が決 まつていますがどう思いましたか ? 1. とっていた おいしくなかつた 3 どちらでもない 1. 1まい 話しかけにくかつた 2 tヽ いえ 「1.は いJこOを つけた人はできなかつたことを教えてください。 ★それはどうしてですか ?自 由に書いてください。 例 :体育の時間、社会 見学など (19)看 護師 さんの 話 はわかりやすかつたですか ? 1 わかりやすかった 2. どちらでもない 3. わかりにくかった ( 2 7 ) 退院して、入 院や病気のことで友だちから言われていやだつたことがあれば教 (20)看 護師 さんに言われ たり、されたりしていやだつたことがあれば教 えてください。 (21)看 腋師さんに言 われてうれしか つたことがあれば教えてください。 これておわりです。ありがとうございました ! *依 頼文の掲載は省略させていただきました。子どもへの配布アンケー ト用紙には、イラスト を入れています。 (22)注 射 や検査 のときどう思いましたか ? 1 いやだった (23)注 2. どちらでもない 3 いやでなかつた 射 や検査 の 時、看饉師さんが言 つたことなどで 心 にのこっていることがあ れ ば教えてください。 例 :注 射 を失 敗された、検査の時そばにいてくれたなど ( 2 4 ) 退院して、クラスにはすぐ慣れましたか? 1 : よい 2. えてください。 いいえ -58- 資料 3 1 C ア ンケ ー ト用紙 ( 保護者 用〉 2 ) 言 葉 の 意 味 を理 解 す る こ とが で き な か った が 、そ の ま ま説 明 を受 け続 け た 3 ) ど ち らと もいえな い 1 0 医 師 か らの説 明 は 自分 の 知 りた い こ とを十 分 に話 され て い ます か ? 1)は い -15ヘ 2 ) い いえ → H ヘ 3 ) ど ち らと もいえな い → 1 1 へ < 医 療 者 か ら受 け る治 療 ・処 置 等 に関 す る説 明 につ い て の ア ンケ ー ト> 1 回 答 は 、_ 該 当 す る 番 号 を 整 生 2 三 竺 ○ で 囲 む か [ l 内 1お に記 入 して下 さ い。 │ 子 様 の学 年 : 1)小 学 校 1・ 2年 生 2)小 学 校 3・ 4年 生 3)小 1 1 説 明後 、そ の 内容 につ いて 質 問 す る機 会 が あ りま した か ? →13ヘ 1 ) よ くある 2)あ る →13ヘ 3 ) た ま にあ る 学 校 5・ 6年 生 こ れ ま で に イ ン フ ォ ー ム ド ・コ ン セ ン ト と い う 言 葉 を 聞 い た こ と が ぁ り ま す か ? 1)は い -3ヘ 2)い 4)な い え -5へ い 5)そ の 他 [ イ ン フ ォ ー ム ド ・コ ン セ ン トの 内 容 を ご 存 じ で す か ? → 4ヘ 1)は い 2)い い え 12質 イ ン フ ォ ー ム ド ・コ ン セ ン ト と は ど の よ う な も の で あ る と お 考 え で す か ` P 13実 → 5ヘ 2)あ る まにある 3)た -15へ 1 2)看 護 師 の 働 き か け や 助 言が あ つ て 質 問 す る こ とが で き た → 15へ 3)た ま に質 問 す る こ と が で き た → 6ヘ 3 4)で き な か っ た 1 14 3)ど ち ら と も い え な い 15病 → 8ヘ い /い い え 、 ど ち らか に ○ を つ け て 下 さ い ) 1)資 料 が な い こ と ・いい え ] 2)あ る 3 ) た まにあ る 4)な い 。い ぃ ぇ い 4)な 状 に つ い て 、 医 師 か ら説 明 さ れ た 後 に お 子 様 に 説 明 さ れ ま す か ? 1)よ く あ る 2)あ る 3)た まにある い 4)な の他 [ 5)そ ] もの を 自由 にお 書 き下 さ い。 ﹁I J これ ま で 、 説 明 中 に難 しい 言 葉 (専 門 用 語 )を 使 わ れ た こ と は あ ります か ? → 9へ 1)よ くあ る まにある つ はい 4)そ の他 [ 16病 3)た 思 3 ) わ か りや す く 、 具 体 的 な 説 明 で は な い こ と い る す ま ・いい え ・いいえ は 2)あ 田い o と ぃ い し た ほ け て 受 っ を 行 明 を 説 明 な 説 う た ぃ よ一 の 用 ど を ら 料 か 資 師 ・は い ・ (専 門 用 語 )が 使 わ れ る こ と 医の FIL しい言 葉 、 聞 き慣 れ な い言 葉 ・は い ] 状 な どの 説 明 後 に 理 解 で き た か ど う か の 確 認 を 医 療 者 側 か ら受 け た こ と が あ り ま す か ? 1)よ く あ る →8^ヽ ・は い → 15へ 。ぃ ぃ ぇ 。ぃ ぃ ぇ い え 、 どち らか に○ を つ け て 下 さ い) 。は い 3)質 問 で き る 雰 囲 気 で は な か っ た 4)そ の 他 [ → 8ヘ どん な と こ ろ が 難 し い と 思 い ます か ?(は 2)難 い/い 2)看 護 師 か らの 働 き か け や 助 言が な か っ た 説 明 内 容 を 難 し い と感 じ た こ と が あ り ま す か ? → 7ヘ 1)は い 3)ど ち ら と も い え な い な ぜ 質 問 で き ま せ ん で した か ? (は 1)医 師 か らの 声 か け が な か っ た 4)何 度 聞 い て も よ く わ か ら な い → 15へ → 14ヘ 2)何 回 か 聞 い て わ か る 2)い い え い 4)な 際 に質 問 す る こ とが で き ま した か ? 1)自 ら質 問 す る こ とが で き た 医 師 か ら の 説 明 は わ か りや す い で す か ? 1)よ く わ か る (1回 で わ か る ) → 15ヘ 問す る機 会 が ほ しい と思 つ た こ とは あ ります か ? 1)よ く あ る → 5へ ]-13ヘ → 9´ ヽ →9 ヘ → 10^ヽ 質 問 は 以 上 で す 。お 疲 れ 様 で し た 。ご 協 力 に 深 く 感 謝 致 し ま す 。あ り が と う ご ざ い ま し た 。 難 し い 言 葉 が 使 わ れ た 時 、 そ の 言 葉 の 意 味 を 理 解 して 説 明 を 受 け る こ と が で き ま し た か ? 1)言 葉 の意 味 を 理 解 した う え で 説 明 を 受 け る こ とが で き た * 依 頼 文 の 掲 載 は 省 略 させ ていただきま した。 資料 4-l iCア ンケ ー ト用紙 お子様 用 (低学年) ☆ しつ も ん ☆ お ち ゅ うしゃ の とき や 、か ら だ の お い しゃ さ ん に わ る い とこ ろ を ぐあ い が か らだ の あ りま す か ? み て もらつた ことが しつ も ん に い え 、あ りま せ ん 2)い → 1)は び ょうい ん で しつ も ん の お い しゃ さん の 8ヘ わ る い とこ ろ を み て も らう ぐあ い が か らだ の か ん ご しさん か ら ど うし て とき に 、お い しや さん や 1 わ る い の か 、お は な しを き い た こと が 8 1)あ 2)あ りま す 2)い い 、あ りま す い え 、あ りま せ ん 3)わ す れ ち やつた こ た え て くだ さ い こ とが 2 か ん ご しさん か ら お は な しを き い た こ とが あ りま す か ? い 、あ りま す → │ その とき の こ とを お も い だ して 、2 か ら8 の 1)は お い しゃ さん や 「ば つち ん 」つ て そ ん な こ とを しな くち や い け な い の か 、 とる とき に 、ど うし て い ま ま で に 、び ようい ん で お しゃ しん を 「ち が うぞ ? 」 い 、あ りま す す れ ち ゃ つた と お も つた こ と は → それ は ぐあ い が あ りま す か ? 3)わ りま せ ん 1)は お は な しと お か あ さん が ど ん な とき か お は な し し て くれ た あ りま す か ? お しえ て くれ ま す か ? ] [ い い え 、あ りま せ ん わ す れ ち ゃ つた 1 お い しゃ さ ん や か ん ご し さん の お は な しは きい た ら わ か りま す か ? か らだ の さ ん か ら ど うし て は い 、わ か りま す わ る い とき や 、け が を ぐあ い が そ うな つた の か 、ど ん な こ とを 1)は い い え 、わ か りま せ ん 2 ) き い て も き か な くて も ど つち で も い い が はなす ことば 1) は い 、む ず か しい で す 2) い い え 、む ず か しくあ りま せ ん は む ず か しい ですか ? │ い 、わ か りま す 2)ち よつ とわ か りま す 3)い い 、き き た い で す い え 、き き た くな い で す これ で 3)ど つち で もな い ` すりを のまなけれ墜上らな1の か_セ 彙 ILど うして おく ニり 1)は しな くち や い け な い の か 、お は な しを き き た い で す か ? わ か る とき も あ る し わ か らな い とき も あ りま す [ 生_ お い しゃ さん した とき に 、お い し や 3)い い え 、わ か りま せ ん お しま い しつ も ん に です ☆ こた え て くれ て の ど うも あ りが とうご ざ い ま した ☆ か み を 1ま い だけ か え して くだ さ い * 依 頼 文 の 掲 載 は 省 略 させ て い た だ き ま した 。子 ど も へ の 配 布 ア ン ケ ー ト用 紙 に は 、イ ラ ス トを 入 れ て い ま す 。 お子 様用 (34年 ンケ ー ト用紙 資料 4 - 2 1 C ア 生) 2 ) な ん とな くわ か りま す 「 今まで慕 1 0︺ ︱ い病 お お 悪 い ところ を 看 護 計 さん か ら 聞 い た こと が 1 ) あ りま す 2)あ お 医 者 さん や お 注 射 の とき や 、 体 の お 写 真 な ど を │ そ ん な こ とを さん か ら お 話 を 1)は 3)わ 看 護 師 さん の 聞 い た ことが い 、あ りま す 2)い あ りま す か ? い え 、あ りま せ ん ち が ぅぞ ? 」 と 思 つ た こ と は 1)は い 、あ りま す → それ は す れ ま した あ りま す か ? ど ん な とき か 2)い い え 、あ りま せ ん 3)わ す れ ち ゃ った 8 体 の ぐあ い が 悪 い とき や │ ど う し て そ う な っ た の か 、ど ん な こ と を │ お 話 を聞 きた い で す か ? し な くち ゃ い け な い の か 、 い 、わ か りま す 2)わ か る とき も あ る し わ か らな い とき も あ りま す 1)は い 、聞 き た い で す 3)い い え 、わ か りま せ ん 2)聞 い て も 聞 か な くて も ど っ ち で も い い 3)い い え 、聞 き た くな い で す これ で 2)い い え 、む ず か しくあ りま せ ん 3)ど * は い 、わ か りま す 質 問 に っち で も な い な け れ ば な らな い の 1)は 教 え て くれ ま す か ? け が を し た と き に 、お 医 者 さ ん か ら 1)は い 、む ず か しい で す す れ ち ゃ った き は 、聞 い た ら す ぐ に わ か りま す か ? 1)は 3)わ [ ぐあ い が 悪 い の か 、 あ りま す か ? りま せ ん 看 き 2か 8の し て 、 ら 〕 17 お医者さんのお詰しと お母さん力くお詰じをしてくれたことが み て も ら うとき に 、 ど うし て と る と き に 、ど う し て し な くち ゃ い け な い の か 、 お 医 者 さ ん や はなし │ │「 体 の ぐあい が さん や だ出 し ヽ 一C い え 、あ りま せ ん 脚 α [ 2)い を て ヘ と ぇ 8 き に 協 間 ] 質 ↓ い 、あ りま す お 医 者 さん に 16 │ あ りま す か ? 飾 1)は 贖¨ 巌 財﹂ ¨ 12 み て も らつ た ことが 悪 い とこ ろ を 答 ︻ に一 の │ 体 の ぐあ い が い え 、わ か りま せ ん 一 師 ☆ しつ もん ☆ 3)い お しま い です ☆ 答 え て くれ て ど うも あ りが とうご ざ い ま した ☆ こ の 紙 1枚 ※ だ け 返 し て くだ さ い 。 依 頼 文 の 掲 載 は 省 略 させ て い た だ き ま した 。子 ど も へ の 配 布 ア ン ケ ー ト用 紙 に 、イ ラ ス トを 入 れ て い ま す 。 ンケ ー ト用紙 資料 4-3 iCア お子様用 (56年 生) 1 ) は い 、わ か りま す 2)な ☆ しつ もん ☆ 1 今 ま で 、 病 院 で 体 の ぐあ い が み て も らった こ とが 1)は 6 そ ん な こ とを そ の とき の ことを 思 い 出 して 、2 か ら8 の 2)い 2 じつ も ん 1)は →質 問 の い え 、あ りま せ ん さん や ぃ しゃ 悪 い とこ ろ を み て も らうとき に 、お 医 者 「ち が うぞ ? 」 と 思 つた ことは 1) 1 3 1 1 ) あ りま す 3.お あ りま す か ? 2)あ 医 者 さん や りま せ ん 3)わ 看 護 師 さん の あ りま す か ? 2 ) い い え 、あ りま せ ん 3 ) わ い 、あ りま す 7 . お 医 者 さん の お 話 と お 母 さん が 看 護 師 さん か ら ど うして ぐ あ い が 悪 い の か 、 お 話 を 聞 い た ことが 聞 い た こ とが お 医 者 さん や す れ ち ゃ つた 8ヘ びょっいん 病 院 で 体 の ぐあ い が と る とき に 、ど う して し な くち ゃ い け な い の か 、 看 護 師 さん か ら お 話 を 質 問 に 答 え て くだ さ い い え 、わ か りま せ ん お 注 射 の とき や 、体 の お 写 真 な ど を あ りま す か ? → い 、あ りま す 悪 い ところ を お 医 者 さん に 3)い ん とな くわ か りま す は い 、あ りま す → それ は お 話 して くれ た ことが あ りま す か ? ど ん な とき か 教 え て くれ ま す か ? ] [ す れ ま した お 話 は 、聞 い た ら す ぐ に 2) い い え 、あ りま せ ん 3) わ す れ ち ゃ った わ か りま す か ? 8 は い 、わ か りま す わ か る とき も あ る し わ か らな い とき も あ りま す 体 の ぐあ い が ど うして 悪 い とき や け が を した とき に 、お 医 者 さん か ら そ うな つ た の か 、ど ん な 検 査 を し な くち ゃ い け な い の か 、お 話 を 聞 き た い で す か ? い い え 、わ か りま せ ん 1 ) は い 、聞 き た い で す い し ゃ 4 5 こ と ば お 医 者 さん の 話 す言 葉 は む ず か しい で す か ? 1)は い 、む ず か しい で す 2)い い え 、む ず か しくあ りま せ ん ど うし て お薬 を 3)ど っち で も な い 飲 ま な け れ ば な らな い の か わ か りま す か ? 2)聞 い て も 聞 か な くて も ど つち で も い い 3)い い え 、聞 き た くな い で す これ で お しま い で す ☆ * 依 頼 文 の 掲 載 は 省 略 させ て い た だ き ま した 。子 ど も へ の 配 布 ア ン ケ ー ト用 紙 に は 、イラ ス トを 入 れ て い ま す 。 資 料 5 ! C ア ンケ ー ト用 紙 医療 者 用 コンセントについてのアンケート> < 学 童期の患者に対するインフォームド・ 2)し て い る 3 ) ほ と ん ど して い な い 回 答 は 、 自 身 に 改 当 す る 番 号 を ひ とつ だ け0で 囲 む か [ ]内 1 職種 : 1)医 師 2)看 護師 す ま つ て し 行 て 誠 3 F﹂ す ま 思 と だ 要 必 て 対 子 D ” 9 そ り え え え l ヽ J い さ︺れ弩 下れ■¨ 。 る て あ け が つ を ○ ¨ ¨ い ¨ ¨ こ ︲ ヽ 力 質 問 は 以 上 で す 。 お 疲 れ 様 で し た 。 ご 協 力 に 深 く感 謝 致 し ま す 。 あ り と う ご ざ い ま し た 。 ? C D の う の C C D ” 9 0 説 D ” 9 説 D I I I 1 い は E ︰ ﹁¨ 由 ﹂ 理 ぃ の C ” I と一 に D 者 患 の 期 童 学 1 で 間 質 の 3 ちで す か ? 。 す 摯 ま し 学 童 期 の 患 者 へ の イ ン フ ォ ー ム ド ・コ ン セ ン ト ( 以 下 I C と す る ) に つ い て 、 ど の よ う な 考 え を お 持 一 ” の ど u ヽ 2 に記 入 して 下 さ い 。 ? す か で す と ま こ い な て う つ よ 患 者 の 納 得 と 同 意 の う え で ケ ア を 実 践 して い く こ と 。 く ︶ の ② 看 護 師 が 忠 者 に 対 して ケ ア を 提 供 す る 際 、 そ の 内 容 な ど を 十 分 に わ か りや す く説 明 し 、 間 略 き く イ ン フ ォ ー ム ド ・コ ン セ ン トの 定 義 > ① 医 師 が 患 者 に 対 し て 、 疾 患 の 内 容 や 治 療 内 容 、 そ の 予 後 と 危 険 性 な ど を 十 分 に わ か りや す く説 明 し 、 患 者 の 納 得 と選 択 同 意 の う え で 手 術 や 治 療 を 決 定 して い く こ と 。 一 一 C D ” ↓ 説 D ” め の I r ﹂ 4 ) 全 く して い な い ※ この ア ンケー ト用 紙 のみ 返却 して ドさ い。 * 依 輌 文 の 掲 載 は 省 略 させ て い ただ きま した 。 資料 6 1 C ア ンケ ー トにつけたぬ りえな ど :│'学 イ │:川 トノ ‖ ,´ Π 静イ こたえてくれた おれい の ぬりえ です ' ■ ぇてくれた おll o 'いt'ら, ■†│ す0 な よう に いろt ぬ つて おそんでね☆ 睡コ . た "ン● 五五五lt.っ 「■11[:f:lT五 “ て :上 」 三笙Lllll ll_111lL__ lF:プ ・ ta,. 1 , ,ご0 らつて: T た、. 2 ころ^ 1 つ て でり 0 , ■●う "│ゥ とはで, ' ●ん。 0 い ちど■つた■ り■して「0 こ "く こたえは うらの ペーリに あります● 高学 年川② lTlli学 C) `11用 澪 え て く1 、た お礼 の 「ま ち が い き が し , で す ♪ まち● 'いは、 oと 0そ れぞれ 全 ● で ,● ア,あ り,す ☆ いくつ■つ│,られるかな, こたえは次のベーリにあり菫す0 -64-