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舞台芸術の世界 - 公益財団法人東京都歴史文化財団
Emil Otto Hoppé; Droit Réservé Kenji Usui Ballet Collection. Hyogo Performing Arts Center 2007年7月26日(木) 9月17日(月・祝) 東京都庭園美術館 Coll. René Guerra, Paris Nathalia Goncharova; ⓒADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 / Victoria and Albert Museum, London 展覧会概要 展覧会タイトル: 舞台芸術の世界 ―ディアギレフのロシアバレエと舞台デザイン 英文タイトル: A World of Stage: Russian Designs for Theater, Opera, and Dance 会場: 会期: 休館日: 開館時間: 東京都庭園美術館 (東京都港区白金台5−21−9) 2007年7月26日(木)−9月17日(月・祝) 第2・第4水曜日 (8月8日、8月22日、9月12日) 午前10時−午後6時 (入館は午後5時30分まで) *8月25日(土)∼9月1日(土)は、午後8時まで開館(入館は午後7時30分まで) 入館料: 一般 1,000(800)円 大学生[専修・各種専門学校含む] 800(640)円 小・中・高校生および65歳以上 500(400)円 *( )内は20名様以上の団体料金 *未就学児、障害のある方とその介護者1名、教育活動として教師の引率する都内の 小・中・高校生および教師は無料(事前の申請が必要) *第3水曜日(8月15日)は65歳以上の方は無料 主催: 後援: 協賛: 協力: 企画協力: 財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館 東京都、ロシア連邦大使館 東京ガス株式会社、戸田建設株式会社 ANA、ルフトハンザドイツ航空、ルフトハンザカーゴAG 株式会社アートインプレッション 出品点数: 主な借用先: 衣装、デザイン画、ポスター、映像、写真など総数で約190点 サンクトペテルブルク国立演劇音楽博物館、 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、兵庫県立芸術文化センター ほか ご掲載用写真データの送付について 展覧会広報にご協力いただける際にご利用いただけるよう、画像データをご用意 いたしました。ご希望の場合は、添付の「プレス掲載用画像一覧」をご参照の上、 「写真借用申請書」に必要事項を記入し、庭園美術館広報担当までFAXください。 ポジフィルムでご入用の場合もご相談ください。 読者プレゼント招待券のご提供について 作品の画像を1点以上ご掲載の上、本展をご紹介くださる媒体に対し、本展ご招 待券(5組10名様)を読者プレゼント用にご提供いたします。「写真借用申請書」 の「通信欄」に、招待券希望の旨、明記してください。 本展覧会に関するお問い合わせ 東京都庭園美術館 〒108-0071 東京都港区白金台5−21−9 Tel:03-3443-0201 Fax:03-3443-3228 URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/ 担当:河合 広報担当:八巻(やまき)、浜崎 展覧会概要 20世紀初頭、ロシアの新進気鋭の画家、舞台装飾家、衣装デザイナー、音楽家、舞踏家が、 カリスマ的なロシア・バレエ団(バレエ・リュス)の主宰者ディアギレフの下に結集します。革新的 な絵画やデザイン、音楽や舞踏などが相互に影響を及ぼし、ロシア・バレエは総合芸術として ヨーロッパを席巻しました。ディアギレフのロシア・バレエ団は1929年の彼の死をもって解散しま すが、その斬新な舞台は、同時代の舞台芸術の世界をはじめ、他の分野にも多大な影響を与 えます。 本展では、ディアギレフのロシア・バレエをはじめ、20世紀初頭から1945年までのロシアのバ レエ、オペラ、演劇など舞台芸術の世界を取り上げます。サンクトペテルブルク国立演劇音楽博 物館、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館、兵庫県立芸術文化センターをはじめ国内外の所 蔵家の協力を得て、衣装・デザイン画・版画・ポスター・映像・写真など約190点により立体的に 紹介いたします。 展覧会構成 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 ディアギレフのバレエ・リュス ロシアの民族性を求めて コメディア・デラルテ、カーニバル、キャバレー 伝統と実験 舞台を彩った人々 主な展示作品 オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』(ムソルグスキー作曲)より フョードル・シャリアピンの着用した衣装など オペラ『イーゴリ公』(ボロディン作曲)より 舞台デザイン画、衣装デザイン画、肖像画など バレエ『アルミードの館』(フォーキン振付)より 衣装、衣装デザイン画、舞台写真など オペラ=バレエ『金鶏』(リムスキー=コルサコフ作曲)より 舞台デザイン画、ポスターなど バレエ『カルナヴァル』(フォーキン振付)より ジョルジュ・バルビエによる版画、 ミハイル・フォーキン着用の衣装など バレエ『ペトルーシュカ』(ストラヴィンスキー作曲) 衣装、衣装デザイン画、舞台写真など レオン・バクスト ワツラフ・ニジンスキーのための衣装デザイン (上演されなかったバレエ『ペリ』より) 1911年 Coll. Professor Stavrovski, New York 展覧会の見どころ 20世紀初頭、パリに咲いた極彩色の 「ディアギレフのバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)」 20世紀前半の文化を語る上で絶対に欠かすことのできな いものの一つに、興行主セルジュ・ディアギレフ率いる「バレ エ・リュス(ロシア・バレエ団)」の活動があります。革新的な 振り付けや民族色を濃厚にうちだした音楽、前衛的な衣装 や舞台美術は、瞬く間にヨーロッパの文化を席巻しました。 その創造活動は多くの人に強烈なインパクトを与え、その後 のバレエ・音楽・美術・ファッションなど、さまざまな分野に多 大な影響を与えました。 Emil Otto Hoppé; Droit Réservé 『シェエラザード』より 「金の奴隷」に扮するニジンスキー 兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエコレクション 天才舞踊手ワツラフ・ニジンスキー の名は、舞台写真や自伝、そして 彼をモチーフにした美術作品や小 説、漫画、映画などを通じて、今も 憧れをもって語られている。 本展覧会でも、ロシアの舞台芸術の先駆的な試みを、この ディアギレフのバレエ・リュスから見ていくことにしました。色 鮮やかな衣装や舞台美術のデザイン画、躍動するダンサー を描いたポスターなど、新しい創造に向かう熱気を伝える作 品を展示します。日本ではあまり公開される機会のない、実 際にダンサーが着用した衣装も、今回の見どころです。 また、バレエ・リュスの公演の様子を再現した映像をごらん いただくコーナーも用意する予定です。 Alexandre Benois; ⓒADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 ⓒTexts, photos, The State Museum of Theatre and Music, St. Petersburg, 2007 複数ある「バレエ・リュス」 バレエ・リュスと言えば、カリスマ 興行主ディアギレフが率いたバレ エ団をだれもが思い浮かべます が、実は「バレエ・リュス」は固有名 詞ではなく、ジョージ・バランシンが 参加した「バレエ・リュス・ド・モンテ カルロ」など、「バレエ・リュス」の名 を冠したバレエ団は、他にも複数 存在していました。 それらはディアギレフのバレエ・ リュスから直接もしくは間接的に影 響を受け、優れた作品を発表して いますが、日本ではあまり紹介され る機会がありませんでした。しかし 今回はロシアを発信源とする文化 の広がりを見る意味で、ディアギレ フ以外のバレエ・リュスに関する作 品も展示いたします。 『ペトルーシュカ』より アレクサンドル・ブノワによる 「ペトルーシュカ」と 「バレリーナ」の衣装デザイン サンクトペテルブルク国立 演劇音楽博物館蔵(衣装) ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵 (デザイン画) Alexandre Benois; ⓒADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 / Victoria and Albert Museum, London (デザイン画二点) 操り人形を模した動きが特徴的な、 近代バレエの傑作。 ストラヴィンスキーによる楽曲は漫 画「のだめカンタービレ」で主人公 がピアノ演奏したことで近年人気が 高い。 展覧会の見どころ これぞロシア ―ロシアの民衆芸術とアヴァンギャルド ディアギレフのバレエ・リュスはロシアで公演を 行ったことはなく、当初からヨーロッパを活動の 本拠地としていました。そのため、ヨーロッパから 見た「ロシアらしさ」を常に意識していたといえま す。 では「ロシアらしさ」とはどのようなものなので しょうか?19世紀から20世紀にかけて、ロシア の美術家や文筆家、歴史家たちはロシアの民族 性を探求し続けました。その過程で見出された のが、ロシア正教の宗教建造物の色彩であり、 宗教画であるイコンやルボークと呼ばれる民衆 版画の平面的な構図でした。その成果を受けて、 ロシア・アヴァンギャルドなどの造形上の実験が 行われたのです。 イワン・ビリービン ダッタン人(ポロヴェツ人)の集落の舞台デザイン (オペラ『イーゴリ公』より) 1930年 Coll. Professor Stavrovski, New York ロシアの造形と東京都庭園美術館 Alexandra Exter; Droit Réservé アレクサンドラ・エクステル 舞台デザイン(悲劇『魔性の女』より) 1920年代 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵 お芝居大好き、ロシア人 ロシアの舞台芸術は、オペラやバレエだ けではありません。仮面即興劇「コメディア・ デラルテ」や、「こうもり座」などのキャバレー で演じられた寸劇などのパフォーマンスは、 自由闊達な明るさと、ちょっと毒のある表現 で、ロシアの人々に愛されました。 本展では、これまで紹介される機会の少 なかったこれらに関する作品も展示し、ロシ アの舞台芸術を体系的に紹介します。 オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』や『イーゴリ公』 など、オペラ史の金字塔に関連した作品も 多数展示されます。 東京都庭園美術館では、2001年に「ロシア・ア ヴァンギャルド展」、2004年に「幻のロシア絵本 1920−30年代」展と、20世紀ロシアの芸術表現 に関する展覧会をこれまで2回行っています。 当館の建物は1920年代から30年代にかけて欧 米を中心に世界中で流行したアール・デコと呼 ばれる様式で作られています。ロシアにはアー ル・デコ様式は登場しませんでしたが、バレエ・ リュスや同時代にロシアで行われていた実験的 な造形は、アール・デコの成立に大きな影響を 与えています。東京都庭園美術館とは、実はご 縁があるのですね。 Georges de Pogedaieff; Droit Réservé ジョルジュ・ド・ポジェダイエフ オペラ=バレエ『金鶏』のポスター 1928年 Coll. Ilya Bekerman, New York 関連企画 ❖記念講演会 日時: 7月28日(土) 午後2時∼4時 講師: アラ・ローゼンフェルド (本展監修者、ニューヨーク・サザビーズ・ロシア絵画部門副館長、 ラトガース大学ジンマーリ美術館ロシア美術部門長) 演題: 「ロシア舞台芸術の世界」(仮称) *通訳付 会場: 東京都庭園美術館 新館大ホール 定員: 250名(当日受付・先着順) 料金: 無料。ただし展覧会の観覧には別途入場券が必要です。 ❖特別企画 「バレエ・リュスの音楽」 *美術館入館者対象、無料、事前予約は不要 日時: 講師: 演題: 会場: 定員: 8月25日(土) 午後6時∼ *当日は夜間開館期間中にあたるため、午後8時まで開館 島田璃里(ピアニスト)、山口博史(作曲家・国立音楽大学教授) 「バレエ・リュスの音楽」 (お話と演奏) 東京都庭園美術館 新館大ホール 250名 (当日受付・先着順) ❖フロア・レクチャー *美術館入館者対象、無料、事前予約は不要 展覧会の内容をより深く理解していただくため、担当学芸員による展示解説を行います。 日時: 7月31日(火)、8月21日(火)、9月11日(火) いずれも午後2時より1時間程度 会場: 展示室内 ❖ミュージアム・コンサート *美術館入館者対象、無料、事前予約は不要 ミュージアム・コンサートは(財)東京都歴史文化財団が運営する8つの文化施設による 連携事業です。 日時: 8月6日(月)、9月3日(月) いずれも午後2時より1時間程度 会場: 東京都庭園美術館 新館大ホール 定員: 250名(入館者対象) 企画: 東京文化会館 ❖赤い靴のバレリーナ/ダイヤ柄のアルルカン 「庭園植物記」展では花柄割引、「大正シック」展では和装割引 を行い、すっかり当館でおなじみになったドレスコード割引。展覧 会を丸ごと楽しむために、お客様自身も展示に参加していただこう というささやかな試みですが、毎回多くのお客様にご賛同いただ いています。 「舞台芸術の世界」展では、「バレリーナ割引」「アルルカン割引」 として、対象の方は団体料金でご入館いただけるようにしました。 ⓒTexts, photos, The State Museum of Theatre and Music, St. Petersburg, 2007 コメディア・デラルテの登場人物 「アルルカン」は、常に菱形模様 のタイツ姿で登場する。 「バレリーナ割引」・・・赤い靴(パンプス、スニーカー、サンダル など何でもOK)でご来館のお客様対象 「アルルカン割引」・・・ダイヤ柄(菱形の模様)の入った服装で ご来館のお客様対象 *なお、割引の併用はいたしません。 関連企画 ❖夜間開館 昨年実施して大好評だった夜間開館を、今年も期間限定で開催します。 お仕事が忙しく、なかなか通常開館の時間帯にご来館になれない方や、 夜の旧朝香宮邸の雰囲気を味わいたい方は、ぜひこの期間においでください。 期間: 8月25日(土)∼9月1日(土) 時間: 午後6時∼8時 (入館は7時30分まで) 入館料: 通常開館時と同じ *ただし庭園には午後6時以降は入れません。 *入替制ではありませんので、午後6時以前に入館された方も、 そのまま展覧会をお楽しみいただけます。 ❖旧朝香宮邸 茶室「光華」公開 夜間開館期間中の夕方に限り、 茶室「光華」の内部を公開いたします。 通常は外からご覧いただくのみですが、茶室の中に入ってお庭をご覧いただけます。 書院式茶庭が最も美しく見えるのは、実は茶室の中からなのです。 期間: 8月25日(土)∼9月1日(土) 時間: 午後4時∼6時 ❖展覧会カタログ 展覧会期間中のみ、当館ミュージアムショップ「ポルティエ」で販売します。 定価 2,000円(予価) 通信販売のお問い合わせはポルティエ(℡03−5789−2550)まで。 〈目次〉 舞台芸術の世界:1900−1945年における演劇、オペラ、 ダンスのためのロシア・デザイン アラ・ローゼンフェルド (本展監修者) バレエ・リュスと私 薄井 憲二 (バレエ史家) 北国の春―ロシア・バレエが花開いたとき 三浦 雅士 (評論家) バレエ・リュスの歴史的意義 鈴木 晶 (舞踊史) カタログ I Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ ディアギレフのバレエ・リュス ロシアの民族性を求めて コメディア・デラルテ、カーニバル、キャバレー 伝統と実験 舞台を彩った人々 主要作家解説 主要演目解説 バレエ史関連年表 芳賀 直子編 主要参考文献(邦語文献) 鈴木 晶・平野恵美子編 Selected Bibliography 出品目録 A World of Stage: Russian Designs for Theater, Opera, and Dance, circa 1900-1945 Dr. Alla Rosenfeld, Ph.D Catalogue 広報用画像 *画像借用ご希望の方は、別紙「写真借用申請書」に必要事項を記入の上、FAXにてお送り下さい。 *「プレスリリース」、「写真借用申請書」は、当館ウェブサイトからもダウンロードできます。 (URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/press/index.html) 2. 1. 1. レオン・バクスト ワツラフ・ニジンスキーのための衣装デザイン (上演されなかったバレエ『ペリ』より) 1911年 Coll. Professor Stavrovski, New York 2. 「金の奴隷」に扮するワツラフ・ニジンスキー (バレエ『シェエラザード』より) エミール・オットー・ホッペ 『バレエ・リュス写真集』 ファイン・アート・ソサエティー(イギリス)刊 1913年頃 兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション Emil Otto Hoppé; Droit Réservé 3. 3. レオン・バクスト ミハイル・フォーキンのための「アムーン」の衣装 (バレエ『エジプトの夜』より) 1908年初演のために制作 サンクトペテルブルク国立演劇音楽博物館蔵 ⓒTexts, photos, The State Museum of Theatre and Music, St. Petersburg, 2007 4. ワツラフ・ニジンスキーの磁器人形 (バレエ『アルミードの館』より「奴隷」役 衣装デザイン:アレクサンドル・ブノワ) 1909年 Coll. Professor Stavrovski, New York 4. 広報用画像 *画像借用ご希望の方は、別紙「写真借用申請書」に必要事項を記入の上、FAXにてお送り下さい。 *「プレスリリース」、「写真借用申請書」は、当館ウェブサイトからもダウンロードできます。 (URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/press/index.html) 5. レオン・バクスト ミハイル・フォーキンのための「アルルカン」の衣装 (バレエ『カルナヴァル』より) 1911年上演のために制作 サンクトペテルブルク国立演劇音楽博物館蔵 ⓒTexts, photos, The State Museum of Theatre and Music, St. Petersburg, 2007 7. ジョルジュ・ド・ポジェダイエフ オペラ=バレエ『金鶏』のポスター (アナトーリー・ドリノフのロシア芸術劇場) 1928年 Coll. Ilya Bekerman, New York Georges de Pogedaieff; Droit Réservé 6. ナタリア・ゴンチャロワ 舞台デザイン (オペラ=バレエ『金鶏』より) 1914年 ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館蔵 Nathalia Goncharova; ⓒADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007 / Victoria and Albert Museum, London 8. ボリス・アロンソン 衣装デザイン (演劇『昼と夜』より) 1924年 Coll. Lyudmila Kaplan, New York Boris Aronson; Droit Réservé 9. セルジュ・チェホーニン 「大きな頭のダンサー」 の衣装デザイン 1928年 Coll. Professor Stavrovski, New York