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Microsoft Web 開発ガイドライン
インターネット Web サーバー 構築ガイドライン 【ドラフト版】 ~ 第 3 章:ページを公開しよう ※本ガドランは各章の先行ドラフト版公開を行い、全章の公開後、正式版文書としてまとめを行 い、再度公開します。 第 1 版 2010/04 マクロソフト株式会社 免責事項: このドキュメントの内容は情報提供のみを目的としており、明示または黙示に関わらず、これらの情報についてマ クロソフトはいかなる責任も負わないものとします。このドキュメントに記載されている情報 (URL 等のンターネット Web サトに関する情報を含む) は、将来予告なしに変更することがあります。お客様がこのドキュメントを運用した結果の 影響については、お客様が負うものとします。別途記載されていない場合、このドキュメントで例として挙げられている企業、 組織、製品、ドメン名、電子メール ゕドレス、ロゴ、人物、地名、およびベントは、架空のものです。それらが、いずれ かの実際の企業、組織、製品、ドメン名、電子メール ゕドレス、ロゴ、人物、地名、あるいはベントを指していることは なく、そのように解釈されるべきではありません。お客様ご自身の責任において、適用されるすべての著作権関連法規に従っ たご使用を願います。 第 3 章 ページを公開しよう この章では、ンストールが完了した IIS 上に簡単なページを作成し、配置・公開するための手順 を見ていきましょう。 IIS での公開方法を知ろう IIS では、 Web サト、仮想デゖレクトリ、およびゕプリケーションという形式で、任意のフォ ルダーをコンテンツの公開場所として指定できます。 公開場所の種類と違いは以下の通りです。 公開場所の種類 特徴 Web サイト IP ゕドレス、ドメン名の指定、ホストするプロトコルの指定が可能 仮想ディレクトリ Web サト内でホストされるデゖレクトリ Web サト内でホストされるゕプリケーションのストゕ アプリケーション 使用するプロセス (ゕプリケーションプール) の指定等、サーバーサドで 実行されるゕプリケーションの設定が可能 以下の図は既定の Web サト “Default Web Site” の下に 仮想フォルダー “virtualDirectory” と、ゕプリケーション “webApplication” を配置したものです。 コンテンツ公開のための作業 コンテンツを公開するための作業は IIS 付属の管理ツールで行いますが、複数用意されている 管 理ツールの中で一般的に使用されるのは GUI を備えた ンターネット インフォメーション サー ビス (IIS) マネージャー (以降、IIS マネージャー) です。 IIS マネージャーを起動するには、Windows Server 2008 R2 の場合は、[スタート] ボタンを クリックし、 [管理ツール] - [ンターネット ンフォメーションサービス (IIS) マネージャー] メ ニューを選択します。 1 もしくは、[スタート] ボタンをクリックし、[フゔル名を指定して実行] メニューを選択して表 示されるダゕログボックスに “inetmgr” と入力し、同ダゕログボックス内の [OK] ボタンをク リックします。 Windows 7 の場合も、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロールパネル] メニューを選択し ますが、ここでコントロールパネルのウゖンドウが表示されるので、ウゖンドウ右上にある [表示方 法] ドロップダウンリストボックスをクリックし、[大きいゕコン] を選択します。 図:カテゴリの表示方法の切替 ウゖンドウ内の表示が切り替わるので、[管理ツール] のゕコンをクリックします。 [管理ツール] ウゖンドウで [ンターネット ンフォメーションサービス (IIS) マネージャー] のゕコンをダブルクリックします。 もしくは、[スタート] ボタンをクリックし、[プログラムとフゔルの検索] ボックスに “inetmgr” と入力して [Enter] キーを押下します。なお、この方法は Windows Vista でも同様です。 図: IIS マネージャー画面 ( Windows Server 2008 R2 全機能ンストール時) 2 IIS マネージャーで行った操作は、 applicationHost.config フゔル、Web サト、仮想フォ ルダー、ゕプリケーション内の web.config フゔル内の設定に反映されます。 IIS マネージャー を操作するということは、これら IIS の構成フゔルの設定を編集することにほかなりません。操作 を行う際に IIS マネージャーの左下を見ると現在の GUI 操作がどのフゔルに反映されるかが表 示されていますのでこの機能をうまく使いましょう。 IIS は、すべてこれら構成フゔルの設定に基づき動作します。つまり、構成フゔルを直接編集 しても IIS の操作を行うことができますが、誤った設定により重大な問題を引き起こす可能性があり ますので、慣れるまで IIS マネージャーをはじめとする GUI の管理ツールを使用しましょう。 HTML ファイルを公開してみよう HTML フゔルを公開するには、前出の Web サト、仮想デゖレクトリ、もしくはゕプリケーシ ョンとして割り当てられたいずれかのフォルダーに配置します。 既定の Web サイトへの配置 IIS においてもっとも簡単に HTML フゔルを公開する方法は、既定の Web サトとしてと公 開されている c:\inetpub\wwwroot フォルダーにフゔルを配置することです。 たとえば、テキストエデゖターを起動して以下のタグを貼り付け、hello.html という名前で保存 し、c:\inetpub\wwwroot フォルダーにコピーします。 hello.html <html> <head> <title>My Web page</title> </head> <body> <h2>Hello World!</h2> </body> </html> wwwroot フォルダーにフゔルをコピーする際に、以下のようなゕクセス拒否メッセージボック スが表示される場合は [続行] をクリックして作業を行ってください。 3 図:管理者実行していない場合に表示されるゕクセス拒否ダゕログ Web ブラウザーから以下の URL にゕクセスし、ブラウザーにいずれも “Hello World!” と表示さ れるのを確認します。 http://localhost/hello.html 図:ブラウザーに表示された Hello.html 下位ディレクトリの作成 次に、エクスプローラーを使用して c:\inetpub\wwwroot フォルダーの下に myContent と いうフォルダーを作成し、hello.html を同フォルダー内にコピーします。 IIS マネージャーから直接エクスプローラーを起動するには、”Default Web Site” を選択した状 態で、[操作] パネルの [エクスプローラー] リンクをクリックします。 4 図:IIS マネージャーからエクスプローラー フゔルのコピーの際にゕクセス拒否のメッセージボックスが表示される場合は、同ダゕログボ ックスの [承諾] ボタンをクリックして作業を行いましょう。 フゔルのコピーが完了したら IIS マネージャーに戻り、表示されている情報を最新のものに更新 します。 IIS マネージャーに表示されている情報を最新のものに更新するには、”Default Web Site” を選択 し、メニューバーの [表示] から [最新の情報に更新] をクリックするか、[F5] キーをクリックしま す。 図:IIS マネージャーの表示を最新の状態に更新 5 左の階層 (以下、ツリービュー) に作成したフォルダー myContent が表示されるので、選択し、 [コンテンツ ビュー] を表示します。 [コンテンツビュー] を表示するには、画面中央のウゖンドウの下部の、[コンテンツビュー] と書 かれたタブをクリックします。 図:コンテンツビュー タブ [コンテンツ ビュー] に配置したフゔル hello.html が表示されるので、右クリックして表示さ れたコンテキストメニューより [参照] を選択します。 図:コンテンツの参照 ブラウザーに hello.html の内容が表示されるので、作成したフォルダーが以下のように URL に 反映されているのを確認します。 http://localhost/myContent/hello.html 図: [参照] 機能を使ったページの表示 HTML フゔルなどの静的な Web コンテンツは、前出の Web サト、仮想デゖレクトリ、も しくはゕプリケーションのいずれのストゕに配置しても公開することができます。 6 インデックスファイルを設定する 第 2 章でも紹介しているように、Web ページの URL には、フゔル名まで指定したものと省略 したものがあります。省略した場合は、あらかじめ設定されたフゔルが表示されます。この Web ペ ージのことを一般的に「ンデックスページ」と呼び、IIS では 「既定のドキュメント」と呼びます。 IIS では「既定のドキュメント」に複数のフゔルを指定することができます。 既定のドキュメントの設定 IIS で「既定のドキュメント」を指定するには、以下の手順で行います。 なお、作業を行う場所は以前の手順で作成した myContent デゖレクトリを使用します。 1. IIS マネージャーを起動します。 2. IIS マネージャー画面左のツリービューを [コンピューター名] – [サト] – [Default Web サ ト] と展開し、デゖレクトリ myContent を選択します。 3. [機能 ビュー] で [既定のドキュメント] ゕコンをダブルクリックします。 4. [既定のドキュメント] の設定画面が表示されるので、画面右側の [追加] リンクをクリックし ます。 図:既定のドキュメントの一覧 5. [既定のドキュメントを追加] ダゕログボックスが表示されるので [名前] テキストボックス に “hello.html” と入力して [OK] ボタンをクリックします。 7 図:既定のドキュメントの追加ダゕログ 以上で [既定のドキュメント] の設定は完了です。 IIS マネージャーのツリービューで、デゖレクトリ myContent を選択して [操作] ウゖンド ウの [*:80 (http) 参照] リンクをクリックするか、 Web ブラウザーのゕドレスバーに以下 の URL を入力してください。 http://localhost/myContent/ 図:既定のドキュメントが設定された状態 ブラウザーに hello.html の内容が表示されますが、 URL にフゔル名が指定されていないこと を確認してください。 8 ほかの場所にあるファイルを見せるには IIS が公開するデゖレクトリは、既定では C:\inetpub\wwwroot 以下のフォルダーですが、仮想 デゖレクトリを使用すれば、それ以外にあるフォルダーを Web サトの下位デゖレクトリとして公 開することができます。 たとえばブログや掲示板などは、既定のフォルダー内にコピーするよりも、それぞれ別々の独立し たフォルダーツリーとしておき、仮想デゖレクトリとして公開したほうが管理はしやすくなります。 また、複数台のサーバーで共通のコンテンツをホストする場合も、ネットワーク共有されたフォル ダーを仮想デゖレクトリとしてホストすれば、コンテンツの配置の手間も大幅に削減できます。 仮想ディレクトリの作成方法 IIS で仮想デゖレクトリを作成するには、エクスプローラーを使用して目的のフォルダーに対しゕ クセス権を設定し、その後、 IIS マネージャーで設定を行います。具体的な手順は以下の通りです。 アクセス権の設定 1. エクスプローラーで、コンピューターの任意の場所に vDir という名前でフォルダーを作成し ます。この例では c:\webSite\vDir に作成したことにします。 2. 作成したフォルダーを、マウスで右クリックし、表示されたコンテキストメニューより [プロ パテゖ] を選択します。 3. フォルダーのプロパテゖ ダゕログ ボックスが表示されるので [セキュリテゖ] タブを選択 し、同タブ内の [編集] ボタンをクリックします。 4. フォルダーの [ゕクセス許可] ダゕログ ボックスが表示されるので [追加] ボタンをクリッ クします。 5. [ユーザー、コンピューター、サービスゕカウント またはグループの選択] ダゕログ ボック スが表示されるので、同ダゕログ ボックスの [指定の場所] が、コンピューター名になって いるか確認します。 コンピューター名になっていない場合は、[指定] ボタンをクリックし、[場所] ダゕログ ボ ックス内のツリーでコンピューター名を選択し [OK] ボタンをクリックしてください。 6. [選択するオブジェクト名を入力してください] に “IIS_IUSRS” と入力し、[名前の確認] ボ タンをクリックして、表示が “コンピューター名\IIS_IUSRS” となることを確認してくださ い。 7. [OK] ボタンをクリックして表示されているすべてのダゕログ ボックスを閉じます。 9 仮想ディレクトリの設定 1. IIS マネージャーを起動します。 2. 同画面の左側のツリービューを [コンピューター名] – [Web サト] と展開し、[Default Web Site] を選択します。 3. マウスの右ボタンをクリックして [仮想デゖレクトリの追加] を選択します。 図:仮想デゖレクトリの追加メニュー 4. [仮デゖレクトリの追加] ダゕログボックスが表示されるので、[エリゕス] テキストボ ックスに “virtualDirectory” を指定します。 5. [物理パス] の […] (ブラウズ) ボタンをクリックし、作成したフォルダー vDir を選択し ます。 図:仮想デゖレクトリの追加ダゕログ 10 6. [OK] ボタンをクリックしてダゕログボックスを閉じます。 以上で仮想デゖレクトリの作成は完了です。 仮想デゖレクトリとして設定したフォルダーに HTML や JPEG などの静的なコンテンツ を配置し、以下の URL でゕクセスできるか確認してください。 http://localhost/virtualDirectory/配置したフゔル名 コラム : IIS が処理できるデータの種類を追加するには Windows では拡張子によりデータの種別を判別しますが、Web コンテンツやメールでは MIME タプと呼ばれる文字列でデータの種別を区別します。たとえばテキストは 「text/html」、JPEG 画 像は「image/jpeg」といった MIME タプが決められています。 MIME タプはサーバー側で決定し、HTTP のレスポンスヘッダーに記述します。IIS では拡張子 と MIME タプの対応表を持っています。MIME タプの設定は、Web サト以下、階層毎に個別 に設定することも可能です。 なお、MIME タプの設定がされていない拡張子のフゔルについては、リクエストを受けてもそ のフゔルをレスポンスすることはなく、HTTP エラー 404.0 - Not Found を返します。 MIME タイプの追加 IIS では以下の手順で MIME タプの追加を行うことができます。 1. IIS マネージャーを起動します。 2. 画面左のツリービューより、目的の Web サトを選択します。 3. [機能ビュー] で [MIME の設定] ゕコンをダブルクリックします。 4. [MIME の種類] の画面が標示されるので、画面右の [操作] パネルより [追加] リンクをクリ ックします。 11 図:MIME の種類の一覧 5. [MIME の種類の追加] ダゕログボックスが表示されるので、[フゔル名の拡張子] に MIME の設定を行うフゔルの拡張子を入力し、[MIME の種類] に MIME の種類を表す 文字列を指定します。 図:MIME の種類の追加ダゕログ 6. [OK] ボタンをクリックしてダゕログボックスを閉じます。 以上で MIME の種類の設定は完了です。 [MIME の種類] 画面の一覧に、追加した設定があるか確認してください。 なお、すでに設定済みの MIME 種類を編集するには、[MIME の種類] 画面の一覧で目的の 設定を選択し、画面右の [操作] パネルから [編集] リンク (※一覧を選択時に表示されます) をクリックしてください。 [MIME の種類の編集] ダゕログボックスが表示され、MIME 設定を編集することができる ようになります。 12