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地域医療連携ニュース - 兵庫県立加古川医療センター

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地域医療連携ニュース - 兵庫県立加古川医療センター
兵庫県立加古川医療センター
県かこ
県かこ 地域医療連携ニュース
看 護部 認定看護師の紹介
手術看護認定看護師 杉 本 啓 介
手術看護認定看護師とは 手術看護分野において熟練した看護
技術と知識を持ち、実践、指導、相談の役割を遂行することで、現場
における手術看護ケアの広がりと質の向上をはかっています。また、
チーム医療における看護職間、他職種間との連携をはかり、周手術期
看護の質の向上を目指して活動しています。
こんなことをしています!!
みなさん、睡眠中に手のしびれで眼が覚めるといった経験をしたことがありませんか?人間は寝
ている間もしびれや痛みを感じ、自分自身で体を動かして神経障害などから身を守っています。し
かし、全身麻酔中などは自分自身で体を動かすことができません。そこで私たち手術室看護師は、
地域医療連携ニュース 58
vol.
2015年8月号
発 行/
兵庫県立加古川医療センター
〒675-8555
加古川市神野町神野203番地
TEL:079-497-7000
(代表)
TEL:079-497-7011
(地域医療連携部直通)
FAX:079-438-3756
(地域医療連携部直通)
http://www.kenkako.jp/
もくじ
● 医療安全部の紹介 ①
● 診療科紹介 脳神経外科 ②
● 部署紹介 検査部 ③
● 認定看護師の紹介 ④
一人一人が主体に
取り組む医療安全
医師とともに患者さんの体型や関節可動域に合わせた安全・安楽な手術体位をとっています。5月に
今年度は『医療安全は未然防止が基本』の姿勢でリスク
マネジメント部会にグループワーク、医療安全ラウンドを
取り入れ、多職種で一つのテーマ(下記の4つの重点課題)
に取り組む活動を展開しています。
はより安全・安楽な手術体位を再考するために手術体位演習を実施しました。これからも手術室ス
タッフとともに質の高い手術看護を目指して活動していきます。
接触・嚥下障害看護認定看護師 田 口 裕 子
加古川医療センター医療安全部部長 西
脇正美
次長 山 口 美 晴
私は平成26年に摂食・嚥下障害看護認定看護師となり、現在は脳神
経外科・形成外科・耳鼻科・整形外科混合病棟に所属し、活動してい
ます。活動内容は摂食嚥下障害のある患者さんへの食事ケア・口腔ケ
アを自ら看護実践し、スタッフや患者さんだけでなく、ご家族への指
導も行っています。また摂食嚥下障害看護に関連した勉強会、研修会
を開催しています。
看護師の強みは24時間患者の状態変化を間近で捉えられ、看護ケアによって患者さんをより良い
状態に導けることです。看護ケアの中でも、食事介助・口腔ケアは直接患者さんに大きな影響を与
えるケアとなります。食べられる口作り、経口摂取時のポジショニングなど、これらのケアのコツ
や工夫を伝え、患者さんが安全・安楽に食事摂取していただけるよう活動の幅を広げるべく、奮闘
しています。
摂食嚥下障害は加齢によっても起こり、そして超高齢化社会を迎えようとしている現在、摂食嚥
下障害をもつ患者さんは増加の一途を辿っています。看護スタッフに摂食嚥下障害についての認知
度を高め、「食べる」ことに関わるご家族や他職種の方々に向けても情報発信をしていけるよう活
動の幅をさらに広げていきたいと思います。
1.転倒転落防止
防止策を検討、実施し転倒・転落発生率を当院1.93‰→全国平均1.7‰を目標にします。
2.医療安全のためのコミュニケーション
グッドコミュニケーション活動
プラスのコミュニケーションやコミュニケーションによって未然に防止できた事例に着目。
1)ホットコミュニケーション通信の発行
2)コミュニケーション研修の開催
6月には「笑いの現場から学ぶ!人を輝かせるコミュニケーション『なんでやねん力』を開催いたし
ました。秋には「患者対応」研修を計画しています。
3.確実な指示出し・指示受けの徹底 多職種からのアイデアを結集しアプローチをします。
4.チューブトラブル防止
固定方法、ポジショニング、抑制具の視点から防止策を検討します。
この他、スタッフが主体的に取り組むシステム作りやタイムリーな対応、そして“一ヒヤリ一改善”
に心がけ昨年に続き、多くの改善につなげていきたいと考えています。
最後に10月からはいよいよ医療事故再発防止を目的とした医療事故調査制度が開始になります。
貴施設の皆様と共に患者さんにとって安全な医療・介護が受けられる地域の医療安全体制作りを推し
進めていきたいと存じます。
県かこ 地域医療連携ニュース
2015年8月号
診療科紹介
脳神経外科
脳神経外科の方針
58
部署紹介
検査・放射線部
前列左から⇨
原田・森下・相原
vol.
検査部門
検査部では30名の臨床検査技師が血液・生化学・
免疫・輸血・一般・細菌・病理・生理機能などのさま
ざまな検査を実施しています。今回は生理機能部門で
行っている睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査である
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)について紹介します。
当脳神経外科は、かかりつけの如く頭を診て欲しいという地域近隣の患者さんか
ら、高度専門医療が必要な患者さんまで、軽症すぎる、時間外、治療困難、などに関
わらず診療希望の患者さんは断らない姿勢を基本方針としており、患者さん目線でかつ高度先進的な治療を行うこと
で、最良の治療と満足を提供することを変わらぬ目標に努力しています。頭の手術以外にも、血管内治療(IVR)や抗がん
剤治療、また内視鏡治療や、ボツリヌス菌の注射など、様々な治療を行っており、対象疾患は、脳血管障害、頭部外
傷、脳腫瘍、脊髄疾患、水頭症、奇形など、神経に関わる全てです。
一般に知られるようになりました。SASは睡眠中にくり返し起こる呼吸停止と日中の眠気を特徴とする、睡眠
《診療実績》
障害の中でも注目されている疾患です。
脳神経外科新規入院患者総数
脳神経外科手術総数
脳動脈瘤
脳、脊髄腫瘍
頭部外傷(開頭術)
機能的脳神経外科手術
H23
H24
H25
H26
189
127
13
29
20
4
227
164
19
31
25
2
215
177
22
33
23
15
203
129
13
24
21
4
睡眠時無呼吸症候群の確定診断 PSG検査
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は2003年に山陽新幹線の運転手が新幹線の運転中に居眠りをしたことで世間
確定診断の検査として、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)があります。PSG検査は脳
波・眼球運動・心電図・呼吸・血中酸素濃度・いびき・体動・体位など11種類のセン
サーを装着して一晩寝ていただき睡眠時の状態を記録します。検査には1泊2日の入院
が必要となります。
# 画像では一見異常を認めない、てんかん、パーキンソン病、ジストニア、中枢性疼痛、顔面痛、顔面痙攣、四肢痙縮など
に対する外科治療として、機能的脳外科と呼ばれる分野があります。基本的に薬物などが第一で、神経内科や麻酔科も専
門の領域ですが、我々の外科治療にて、その呼び名の如く機能、症状の改善が得られる例も少なくありません。
れていないといわれ、問題視されています。SASの診断に貢献
するため、当院検査室では平成27年8月からPSG検査の予約枠
脳梗塞に関する話題
を増やし患者様の予約に対応しております。昼間の強い眠気や、
ステント型の血栓
回 収 カ テ ー テ ル:TOREVO
1. 超急性期治療
脳梗塞超急性期のt-PAによる血栓溶解が認可されて
10年あまり、近年ではt-PAに引き続くIVRによる血栓
回収治療がトピックスであり、症状の劇的な改善が得
られる例があります。
2. 頸動脈エコー
現在日本では、SAS患者の約80∼90%がはっきりと診断さ
周りから睡眠時のいびきや呼吸停止を指摘されている方の積極的
な検査をお勧めします。
治療前:左MCA閉塞
治療後:再開通
血栓
右中大脳動脈閉塞に対するt-PA治療(静注)に引き続く
IVRにて血栓回収を行い再開通が得られた例
全身の動脈硬化の指標として、また脳卒中(脳梗塞)発症リスクの評
価として、頸部頸動脈のエコー検査が広く行われています。塞栓性の梗
塞になりやすい危険な所見の一つとして、可動性プラーク(mobile
plaque)があります。
動画でみるとキノコのようなプラークが血流に乗ってゆらゆら動いており、
緊急の外科治療を要する場合があります。
脳神経外科は予約なしでもいつでも診ます!
!
当院の脳神経外科は、外来診察時間以外でも、救急隊、患者さんからのお問い合わせ、他の医療機関からのご紹介
患者さんには、基本的にすべてに対応致します。また、通常の脳外科外来宛へのご紹介ですが、型通りの如く地域医
療連携部を通じて予め診察予約をとって頂ければスムーズですが、手続きがご面倒な場合や、当院の地域連携部の窓
口が時間外の場合など、全くの初診の患者さんで事前予約がなくても、情報提供をお渡し頂いて当日に受診させて頂
ければ、当科では、即日で診察および検査も致します。お気軽にご相談、ご紹介頂けば有り難いです。今後とも宜し
くお願い申し上げます。
現在のスタッフは、相原、森下、今年4月から赴任の専攻医の原田知明(平成23年
卒)の3名ですが、今年4月から救命センターに脳神経外科専門医の三木医師が赴任
されています。前任は神戸の吉田病院で豊富な症例経験あり、我々との共同で緊急の
脳疾患に対してこれまで以上に迅速的確な対応が可能となっています。
地域医療機関
の先生方へ
PSG検査は、8月から水曜日・金曜日に実施します。検査日の午後に入院し、夕方6時
30分から機器を装着して検査を開始します。翌朝に機器をはずし退院していただきます。
解析結果の報告は2週間後です。地域の先生方のご活用をお待ちしています。
脳波
目の動き
閉塞型SAS
無呼吸
無呼吸の原因の95%
を占めるとされ、上気
道の閉塞の為に無呼吸
や低呼吸が起こる状態
です。
胸部や腹部は呼吸運
動を行っているにもか
かわらず気流は停止し
ています。
オトガイ筋
呼吸
胸部
腹部
酸素飽和度
体位
いびき
1分
三木
県かこ 地域医療連携ニュース
2015年8月号
診療科紹介
脳神経外科
脳神経外科の方針
58
部署紹介
検査・放射線部
前列左から⇨
原田・森下・相原
vol.
検査部門
検査部では30名の臨床検査技師が血液・生化学・
免疫・輸血・一般・細菌・病理・生理機能などのさま
ざまな検査を実施しています。今回は生理機能部門で
行っている睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査である
終夜睡眠ポリグラフ(PSG)について紹介します。
当脳神経外科は、かかりつけの如く頭を診て欲しいという地域近隣の患者さんか
ら、高度専門医療が必要な患者さんまで、軽症すぎる、時間外、治療困難、などに関
わらず診療希望の患者さんは断らない姿勢を基本方針としており、患者さん目線でかつ高度先進的な治療を行うこと
で、最良の治療と満足を提供することを変わらぬ目標に努力しています。頭の手術以外にも、血管内治療(IVR)や抗がん
剤治療、また内視鏡治療や、ボツリヌス菌の注射など、様々な治療を行っており、対象疾患は、脳血管障害、頭部外
傷、脳腫瘍、脊髄疾患、水頭症、奇形など、神経に関わる全てです。
一般に知られるようになりました。SASは睡眠中にくり返し起こる呼吸停止と日中の眠気を特徴とする、睡眠
《診療実績》
障害の中でも注目されている疾患です。
脳神経外科新規入院患者総数
脳神経外科手術総数
脳動脈瘤
脳、脊髄腫瘍
頭部外傷(開頭術)
機能的脳神経外科手術
H23
H24
H25
H26
189
127
13
29
20
4
227
164
19
31
25
2
215
177
22
33
23
15
203
129
13
24
21
4
睡眠時無呼吸症候群の確定診断 PSG検査
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は2003年に山陽新幹線の運転手が新幹線の運転中に居眠りをしたことで世間
確定診断の検査として、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)があります。PSG検査は脳
波・眼球運動・心電図・呼吸・血中酸素濃度・いびき・体動・体位など11種類のセン
サーを装着して一晩寝ていただき睡眠時の状態を記録します。検査には1泊2日の入院
が必要となります。
# 画像では一見異常を認めない、てんかん、パーキンソン病、ジストニア、中枢性疼痛、顔面痛、顔面痙攣、四肢痙縮など
に対する外科治療として、機能的脳外科と呼ばれる分野があります。基本的に薬物などが第一で、神経内科や麻酔科も専
門の領域ですが、我々の外科治療にて、その呼び名の如く機能、症状の改善が得られる例も少なくありません。
れていないといわれ、問題視されています。SASの診断に貢献
するため、当院検査室では平成27年8月からPSG検査の予約枠
脳梗塞に関する話題
を増やし患者様の予約に対応しております。昼間の強い眠気や、
ステント型の血栓
回 収 カ テ ー テ ル:TOREVO
1. 超急性期治療
脳梗塞超急性期のt-PAによる血栓溶解が認可されて
10年あまり、近年ではt-PAに引き続くIVRによる血栓
回収治療がトピックスであり、症状の劇的な改善が得
られる例があります。
2. 頸動脈エコー
現在日本では、SAS患者の約80∼90%がはっきりと診断さ
周りから睡眠時のいびきや呼吸停止を指摘されている方の積極的
な検査をお勧めします。
治療前:左MCA閉塞
治療後:再開通
血栓
右中大脳動脈閉塞に対するt-PA治療(静注)に引き続く
IVRにて血栓回収を行い再開通が得られた例
全身の動脈硬化の指標として、また脳卒中(脳梗塞)発症リスクの評
価として、頸部頸動脈のエコー検査が広く行われています。塞栓性の梗
塞になりやすい危険な所見の一つとして、可動性プラーク(mobile
plaque)があります。
動画でみるとキノコのようなプラークが血流に乗ってゆらゆら動いており、
緊急の外科治療を要する場合があります。
脳神経外科は予約なしでもいつでも診ます!
!
当院の脳神経外科は、外来診察時間以外でも、救急隊、患者さんからのお問い合わせ、他の医療機関からのご紹介
患者さんには、基本的にすべてに対応致します。また、通常の脳外科外来宛へのご紹介ですが、型通りの如く地域医
療連携部を通じて予め診察予約をとって頂ければスムーズですが、手続きがご面倒な場合や、当院の地域連携部の窓
口が時間外の場合など、全くの初診の患者さんで事前予約がなくても、情報提供をお渡し頂いて当日に受診させて頂
ければ、当科では、即日で診察および検査も致します。お気軽にご相談、ご紹介頂けば有り難いです。今後とも宜し
くお願い申し上げます。
現在のスタッフは、相原、森下、今年4月から赴任の専攻医の原田知明(平成23年
卒)の3名ですが、今年4月から救命センターに脳神経外科専門医の三木医師が赴任
されています。前任は神戸の吉田病院で豊富な症例経験あり、我々との共同で緊急の
脳疾患に対してこれまで以上に迅速的確な対応が可能となっています。
地域医療機関
の先生方へ
PSG検査は、8月から水曜日・金曜日に実施します。検査日の午後に入院し、夕方6時
30分から機器を装着して検査を開始します。翌朝に機器をはずし退院していただきます。
解析結果の報告は2週間後です。地域の先生方のご活用をお待ちしています。
脳波
目の動き
閉塞型SAS
無呼吸
無呼吸の原因の95%
を占めるとされ、上気
道の閉塞の為に無呼吸
や低呼吸が起こる状態
です。
胸部や腹部は呼吸運
動を行っているにもか
かわらず気流は停止し
ています。
オトガイ筋
呼吸
胸部
腹部
酸素飽和度
体位
いびき
1分
三木
兵庫県立加古川医療センター
県かこ
県かこ 地域医療連携ニュース
看 護部 認定看護師の紹介
手術看護認定看護師 杉 本 啓 介
手術看護認定看護師とは 手術看護分野において熟練した看護
技術と知識を持ち、実践、指導、相談の役割を遂行することで、現場
における手術看護ケアの広がりと質の向上をはかっています。また、
チーム医療における看護職間、他職種間との連携をはかり、周手術期
看護の質の向上を目指して活動しています。
こんなことをしています!!
みなさん、睡眠中に手のしびれで眼が覚めるといった経験をしたことがありませんか?人間は寝
ている間もしびれや痛みを感じ、自分自身で体を動かして神経障害などから身を守っています。し
かし、全身麻酔中などは自分自身で体を動かすことができません。そこで私たち手術室看護師は、
地域医療連携ニュース 58
vol.
2015年8月号
発 行/
兵庫県立加古川医療センター
〒675-8555
加古川市神野町神野203番地
TEL:079-497-7000
(代表)
TEL:079-497-7011
(地域医療連携部直通)
FAX:079-438-3756
(地域医療連携部直通)
http://www.kenkako.jp/
もくじ
● 医療安全部の紹介 ①
● 診療科紹介 脳神経外科 ②
● 部署紹介 検査部 ③
● 認定看護師の紹介 ④
一人一人が主体に
取り組む医療安全
医師とともに患者さんの体型や関節可動域に合わせた安全・安楽な手術体位をとっています。5月に
今年度は『医療安全は未然防止が基本』の姿勢でリスク
マネジメント部会にグループワーク、医療安全ラウンドを
取り入れ、多職種で一つのテーマ(下記の4つの重点課題)
に取り組む活動を展開しています。
はより安全・安楽な手術体位を再考するために手術体位演習を実施しました。これからも手術室ス
タッフとともに質の高い手術看護を目指して活動していきます。
接触・嚥下障害看護認定看護師 田 口 裕 子
加古川医療センター医療安全部部長 西
脇正美
次長 山 口 美 晴
私は平成26年に摂食・嚥下障害看護認定看護師となり、現在は脳神
経外科・形成外科・耳鼻科・整形外科混合病棟に所属し、活動してい
ます。活動内容は摂食嚥下障害のある患者さんへの食事ケア・口腔ケ
アを自ら看護実践し、スタッフや患者さんだけでなく、ご家族への指
導も行っています。また摂食嚥下障害看護に関連した勉強会、研修会
を開催しています。
看護師の強みは24時間患者の状態変化を間近で捉えられ、看護ケアによって患者さんをより良い
状態に導けることです。看護ケアの中でも、食事介助・口腔ケアは直接患者さんに大きな影響を与
えるケアとなります。食べられる口作り、経口摂取時のポジショニングなど、これらのケアのコツ
や工夫を伝え、患者さんが安全・安楽に食事摂取していただけるよう活動の幅を広げるべく、奮闘
しています。
摂食嚥下障害は加齢によっても起こり、そして超高齢化社会を迎えようとしている現在、摂食嚥
下障害をもつ患者さんは増加の一途を辿っています。看護スタッフに摂食嚥下障害についての認知
度を高め、「食べる」ことに関わるご家族や他職種の方々に向けても情報発信をしていけるよう活
動の幅をさらに広げていきたいと思います。
1.転倒転落防止
防止策を検討、実施し転倒・転落発生率を当院1.93‰→全国平均1.7‰を目標にします。
2.医療安全のためのコミュニケーション
グッドコミュニケーション活動
プラスのコミュニケーションやコミュニケーションによって未然に防止できた事例に着目。
1)ホットコミュニケーション通信の発行
2)コミュニケーション研修の開催
6月には「笑いの現場から学ぶ!人を輝かせるコミュニケーション『なんでやねん力』を開催いたし
ました。秋には「患者対応」研修を計画しています。
3.確実な指示出し・指示受けの徹底 多職種からのアイデアを結集しアプローチをします。
4.チューブトラブル防止
固定方法、ポジショニング、抑制具の視点から防止策を検討します。
この他、スタッフが主体的に取り組むシステム作りやタイムリーな対応、そして“一ヒヤリ一改善”
に心がけ昨年に続き、多くの改善につなげていきたいと考えています。
最後に10月からはいよいよ医療事故再発防止を目的とした医療事故調査制度が開始になります。
貴施設の皆様と共に患者さんにとって安全な医療・介護が受けられる地域の医療安全体制作りを推し
進めていきたいと存じます。
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