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(PDFファイルが開きます)特集:Opening up the New
11
特集 –– NTT DoCoMo アニュアルレポート 2004
Opening up the New Mobile Society
―それはいつもドコモの「責任」であり、
「使命」です
携帯電話発展の歴史はまさにドコモの成長の歴史でもあります。
そして今ドコモは、
その築き上げた歴史の上に、
また新たな歴史を積み上げる
ための第一歩を踏み出します。
お客様に快適かつ安心してご利用いただける「生活インフラ」を目指して、
未来の扉を開きます。
ドコモは業界のリーダーとして培った経験、知識、技術とフロンティア精神を
駆使し、常にモバイル新時代の創造と自らの成長を図ります。
(第1章)携帯電話の発展 「生活インフラ」への進化
(第2章)
「生活・ビジネスに役立つケータイ」へ
12
(第1章)携帯電話の発展
「生活インフラ」への進化
わずか10余年で携帯電話が急速に普及した背景
私たちが1992年度に営業を開始した当時、
日本の携
■ 第1ステージ 「通信インフラ」
「通信インフラ」としての携帯電話の普及
帯電話人口普及率は2%にも満たないものでした。
し
第1のステージは、
「通信インフラ」
としての携帯電話の
かし、
2004年3月末において、
日本の携帯電話(PHS
普及です。
「いつでも、
どこでも、誰とでも」話すことの
含む)の契約数は約8,670万契約、人口普及率では
できるツールは、多くの人々が待ち望んでいたもので
67.9%に達し、
携帯電話は既に多くの方々にご利用い
あったに違いありません。
しかしそれでもサービス開始
ただいております。わずか10余年で、
携帯電話がこれ
当初に携帯電話の普及が進まなかったのは、
①限定
だけ急速に普及した背景には、
「サービスエリアの拡
的なサービスエリア、
②高額な利用料金、
③使い勝手
大」や「端末の小型化・高機能化」
「
、インターネットとの
の悪い端末、
などの問題点があったためです。そこで、
融合」さらには「魅力的なコンテンツの提供」等、
普及
私たちドコモは、
積極的な投資によりサービスエリアの
を促進させた「カタリスト
(触媒)
」の存在がありました。
拡大を加速させました。加えて、
高額な保証金の廃止、
これらのカタリストの創造により、携帯電話はいくつか
端末のお買い上げ制度の導入、新規加入料の廃止
の「ステージ」を経て、
急成長を遂げたと言うことがで
など、
普及促進に向けた施策を次々と実施した結果、
きるでしょう。そしてドコモは、業界のリーダーとして中
携帯電話はお客様にとって手の届きやすいものになり
心的役割を果たし、
その成長を牽引してきました。
ました。
また、
端末の小型・軽量化及び連続待受時間
の改善など使い勝手の向上に全力をあげるとともに、
通話品質の改善や周波数の効率的利用に向けアナ
ログ方式からのデジタル方式への移行を促進しまし
携帯電話サービスの進化
契約者数
(万人)
“いつでもどこでも誰とでも”(音声)
“ボリュームからバリューへ”(インターネット接続)
“生活・ビジネスに役立つケータイへ”
通信インフラ
4,000
4,590万*
ITインフラ
生活インフラ
4,110万*
カメラ
(メガピクセル)
携帯電話契約数
iモード契約数
FOMA契約数
2,000
赤外線
非接触IC
外部メモリ
バーコードリーダー
300万*
高精細ディスプレイ
0
’94
’95
お買い上げ制度開始
(’94/04)
’96
’97
’98
’99
iモード開始
(’99/02)
’00
’01
FOMA開始
(’01/10)
’02
’03
’04∼
*2004年3月末現在
13
た。この結果、
営業開始当初100万契約前半だったド
■ 第3ステージ 「生活インフラ」
コモの携帯電話契約数は、
1994年度には221万契約、 「生活インフラ」として「ケータイ」のさらなる進化
1995年度には494万契約、
1996年度には1,096万契約
携帯電話の人口普及率が高まるにつれ、
純増数にお
と、
普及に勢いがつきました。
まさにこれが、
日本におけ
ける伸び率は鈍化してはおりますが、
ドコモは携帯電
る携帯電話発展の第1ステージであったと言えます。
話をこれからもますます発展させていきたいと考えて
います。第三世代移動通信サービス「FOMA」は
■ 第2ステージ 「ITインフラ」
「ITインフラ」への用途拡大
「mova」に比べ大容量コンテンツの高速ダウンロード
が低料金で可能となるため、
「データ通信」の利用が
携帯電話が「話す」だけのものであったなら、
現在のよ
さらに拡大することが期待できます。同時に、お客様
うなモバイルマルチメディア社会は実現しなかったで
の視点に立ち携帯電話の「通信」以外の用途を拡大
しょう。
「ボリュームからバリューへ」という新しいコンセ
することで「生活・ビジネスに役立つケータイ」、
つまり
プトの下、
私たちは「音声通信」の次の成長ドライバー
携帯電話を「生活インフラ」へ進化させていくことが、
として、
携帯電話の用途拡大、
つまり
「話す」という基
第3ステージにおけるドコモの使命だと考えます。私た
本機能に「データ通信」という新しい機能を追加する
ちは携帯電話が持つ外部インターフェースを活用した
ことに成功しました。
とりわけ、
1999年2月から開始した
「リアル連携」
(モバイルマルチメディアサービスとその
「iモード」サービスが大きな起爆剤となって、
新たな成
他の様々な商取引の融合)の推進により、携帯電話
長ステージに入りました。実際に、
ドコモの携帯電話契
の「生活インフラ」化を目指して、
新しいサービスの創
約数は1999年3月末に2,940万契約でしたが、
その後
出に積極的に取り組んでまいります。具体的な展開状
わずか2年間で1,000万契約以上の伸びを見せ、
2004
況については後述いたします。
年3月末には約4,600万契約に達しています。そのうち
「iモード」契約数は2004年3月末で4,100万契約を突
破しており、
ドコモの約9割のお客様にご利用いただい
ております。
「iモード」の普及はモバイルの世界におい
て「インターネット」をお客様にとって身近かなものにす
ることができたと言えるでしょう。携帯電話が「ITインフ
ラ」
として成長を遂げたのがこの第2ステージです。
14
(第2章)
「生活・ビジネスに役立つケータイ」へ
■ 料金体系の見直し
②割引率の拡大
さらなる成長に向けた料金体系の見直し
既存の各種割引サービスの割引率の見直しをおこな
ドコモは、
携帯電話が「生活インフラ」として成長する
いました。具体的には2004年4月に「ファミリー割引」、
ためには、
従来の従量制による通信料収入の枠組み
同年7月には法人のお客様向け割引サービス「ビジネ
に依存しない新しい料金体系が必要であると考えまし
ス割引」の割引率を拡大しました。
た。携帯電話発展の第1ステージで経験したとおり、
お
客様がいくら「これは便利だ」「
、利用したい」と感じて
③「FOMA」へのパケット定額制サービスの導入
も、
通信への可処分所得には限りがあります。
ドコモは
「FOMA」へパケット定額制サービスを導入しました。
お客様に料金面で安心してご利用いただくため、
自ら
2004年6月からは3,900円/月(税込み4,095円/月)
の企業活動の一層の効率化によるコスト削減に取り
で「iモード」サービスが使い放題となりました
(FOMA
組み、
大きく3つの料金体系の見直しに着手しました。
プラン67以上の料金プランと組み合わせてのご利用に
なります)。
また、
2004年5月に、
従量制料金プランにて
「iモード」サービス等をご利用いただくお客様へも、
「パ
①「2ヶ月くりこし」サービスの提供開始
2003年11月より、
使い切れなかった無料通話・通信分
ケッ
トパック」定額通信料の値下げを実施いたしました。
(「FOMAパケットパック」の無料通信分を含む)
を自
動的に2ヶ月繰り越すことができるサービスの提供を開
「FOMA」による「データ通信」の利用拡大への期待
始しました。
「FOMA」
・
「mova」をご契約の全てのお
ドコモは2004年度を「FOMAジャンプの年」
と位置づ
客様を対象とさせていただくサービスです。
け、
「FOMA」サービスの一層の普及拡大を目指して
「FOMA」新料金体系(1)
「FOMAパケットパック」定額通信料の値下げ
(2004年5日1日より値下げ)
パケットパック定額通信料
mova
パケットパックなし
FOMA
—
0.3円(税込0.315円)/パケット
—
0.2円(税込0.21円)/パケット
movaの
2/3
パケットパック20
2,000円(税込2,100円)
パケットパック10
1,000円(税込1,050円)
0.1円(税込0.105円)/パケット
movaの
パケットパック40
4,000円(税込4,200円)
パケットパック30
3,000円(税込3,150円)
0.05円(税込0.0525円)/パケット
movaの
パケットパック80
8,000円(税込8,400円)
パケットパック60
6,000円(税込6,300円)
0.02円(税込0.021円)/パケット
・定額通信料がすべて無料通信分としてご利用いただけます。
・無料通信分は「FOMA」の各通信(音声通話、
デジタル通信、パケット通信、
ショートメッセージ通信)にご利用いただけます。
・無料通信分も2ヶ月くりこしの対象となります。
・
「FOMA」サービスと「mova」サービスでは通信方式が異なるため、通信にかかるパケット量が異なります。
1/3
1/6
1/15
movaの
15
いきたいと考えています。
また、
「FOMA」のビジュアル
2004年度末は1,000万契約の突破を目指しています。
コミュニケーションをはじめとする高度で多様なサービ
「FOMA」はサービスエリア・端末機能・コンテンツなど
スをお客様に快適かつ安心してご利用いただくため、
の面でついに第ニ世代の「mova」に追いつき、追い
前述したとおり各種割引率の拡大やパケット通信料定
越すところまで来ました。さらに定額制料金が導入さ
額サービスの導入等を実施いたしました。
これによりお
れたことにより、
お客様に「FOMA」本来の特徴であ
客様の「データ通信」の利用が一層進むものと考えて
る「高速・大容量」のデータ通信を十分にご利用いた
おります。実際に固定通信の分野でも定額制サービ
だける環境が整ったと言えます。
スの誕生が引き金となり、
ブロードバンドでのインター
ネット接続利用者が急速に増加しました。モバイルの
ネットワークの拡充
世界でも魅力的なコンテンツ提供との相乗効果により、 「FOMA」については「mova」よりも早いペースで
従来「iモード」の利用頻度が比較的低いお客様を含め、
「データ通信」の全体的な利用拡大を期待しています。
サービスエリアの拡大を進め、2003年度末で人口カ
バー率約99%に達しました。屋内エリアも2002年度末
の全国約150箇所から2003年度末には約1,600箇所
■「FOMA」サービスのさらなる充実に向けて
「FOMA」の高性能をフルに活かせる時代の到来
の施設まで拡充しました。
さらに2004年度末までに約
3,800箇所の設置を計画しており、
引き続きお客様の多
第三世代携帯電話サービス「FOMA」の契約数は
様な利用ニーズにお応えすべく、
徹底したエリアの拡大
2004年3月末で300万契約の大台に乗り、
私たちの当
及びエリア内の通話品質向上に取り組んでいきます。
初の計画であった146万契約を大きく上回りました。
基幹通信網についても、
2004年度末までに、
パケットと
「FOMA」新料金体系(2)
「FOMA」料金プラン
(2004年6月1日より「パケ・ホーダイ」の提供開始)
月額基本使用料 + パケット割引サービス
月額基本使用料(税込)
基本プラン
+パケッ
トパック10(税込) +パケットパック30(税込) +パケットパック60(税込) +パケ・ホーダイ
(税込)
(再掲)[無料通信分]
FOMAプラン39
FOMAプラン49
FOMAプラン67
FOMAプラン100
FOMAプラン150
(再掲)[無料通信分]
(再掲)[無料通信分]
3,900円(4,095円)
4,900円(5,145円)
6,900円(7,245円)
[ 750円 ]
[ 1,750円 ]
[ 3,750円 ]
4,900円(5,145円)
5,900円(6,195円)
7,900円(8,295円)
[ 2,050円 ]
[ 3,050円 ]
[ 5,050円 ]
6,700円(7,035円)
7,700円(8,085円) 9,700円(10,185円)
[ 4,050円 ]
[ 5,050円 ]
[ 7,050円 ]
10,000円(10,500円) 11,000円(11,550円) 13,000円(13,650円)
[ 7,350円 ]
[ 8,350円 ]
[ 10,350円 ]
15,000円(15,750円) 16,000円(16,800円) 18,000円(18,900円)
[ 11,650円 ]
[ 12,650円 ]
[ 14,650円 ]
(再掲)[無料通信分]
(再掲)[無料通信分]
9,900円(10,395円) 3,900円(4,095円)
—
[ 6,750円 ]
[ 750円 ]
10,900円(11,445円) 4,900円(5,145円)
—
[ 8,050円 ]
[ 2,050円 ]
12,700円(13,335円) 10,600円(11,130円)
*
[ 10,050円 ]
[ 4,050円 ]
16,000円(16,800円) 13,900円(14,595円)
*
[ 13,350円 ]
[ 7,350円 ]
21,000円(22,050円) 18,900円(19,845円)
*
[ 17,650円 ]
[ 11,650円 ]
・ 無料通信分は「FOMA」の各通信(音声通話、
デジタル通信、パケット通信、
ショートメッセージ通信)にご利用いただけます。
・「パケ・ホーダイ」はFOMAプラン67、100、150の料金プランと組み合わせてのご利用となります。
*印の料金にてiモードが使い放題になります。別途iモードのご契約が必要です。<月額:150円(税込157円)>
16
音声の両方を処理する現在のATM網から、
より効率
豊富なコンテンツを提供することで「FOMA」契約数
的な中継系光伝送路を基盤とする「IPルータ網」への
の躍進につながりました。2004年度は無線LAN対応
移行を進めます。また今後は、
通信速度ならびに伝送
端末や国際ローミングを可能とするGSM方式とのデュ
効率を向上させた「HSDPA(High Speed Downlink
*
」搭載端末等を順次投
アル端末、
「FeliCa(フェリカ)
Packet Access)」を導入する予定です。
これらにより
入し、
商品ラインナップの充実を図っていく予定です。
パケット通信のネットワークコストを現状よりも低減でき
*「FeliCa」はソニー株式会社の登録商標です。/「FeliCa」はソニー株
式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。
る見込みです。HSDPAの実現時には下り最大平均
3.6Mbps、
将来的にはさらに約14Mbpsまで高速化が
■ 新しい事業機会の創出を目指して
可能となり、
よりリッチな映像コンテンツの配信など、
新しい時代へのパラダイムシフトと「リアル連携」
「FOMA」サービスのさらなる高度化・多様化を実現
できることでしょう。
私たちドコモは、
「生活・ビジネスに役立つケータイ」を
キーワードとし、
従来からの「通信インフラ」
「ITインフラ」
としての携帯電話サービスに加えて、赤外線通信、
新「FOMA」端末の投入
「バーコード
(QRコード)
」、
非接触ICカード等の外部イ
「FOMA」端末については、
2003年1月以降順次、
待
ンターフェース機能を活用する新たな付加価値サー
受時間を改良し、
小型化した機種を投入してきました
ビスを提供し、
携帯電話を進化させていきたいと考え
が、
2004年2月にはついに「mova」
と同等以上の機能
ています。社会生活には、
いろいろなアクションやトラン
を備える「900iシリーズ」の販売を開始しました。あわ
ザクションがあります。それらをモバイル通信と組み合
せて「着モーション」や「大容量iアプリ」等に対応した
わせることで、
より便利で、
効率的な社会生活を行うこ
とが可能となります。例えば商取引の分野で見てみま
しょう。携帯電話にICカード、赤外線などの外部イン
「FOMA」
サービスエリア展開の推進
ターフェースを組み合わせることで、
クレジットカードなど
100 (%)
(箇所) 5,000
60
と同様な非現金決済手段として活用することが可能
99
全国サービス
開始
91
2002/4
80
4,000
3,800
中央サービス
開始
2001/10
効率的な屋外エリア展開
→800M-BTS
によるインターネット接続などのどちらかといえば「バー
3,000
60
2,000
40
積極的な屋内エリア化
→小型基地局、MOF等
0
1,000
22
40 70
2002/3
150
2003/3
0
2004/3
屋外エリアカバレッジ(左軸)
チャル」な世界が中心でしたが、
これをキャッシュやチ
ケットによる商取引など「リアル」な世界により接近させ
1,670
20
です。これまでのモバイル通信は、
メールや「iモード」
2005/3
2006/3
予想
予想
屋内設置施設数(右軸)
2004年6月までに東京の
全地下駅のエリア化を完了
ることで、新たな成長が可能となります。また、携帯電
話をIDカードやバーコードリーダーとして利用するケー
スも想定され、1台の携帯電話端末が日常生活の
様々なシーンにおいて活躍するようになるのです。
17
既に始まっている携帯電話の「生活インフラ」化
遠隔監視
ドコモは、
Face to Faceのテレビ電話コミュニケーション
2003年10月より
「FOMA」のテレビ電話機能と小型ラ
の域を超え利用シーンを拡大するAV通信、
多様化す
イブカメラ「EIZO AirView*」を組み合せて使用する
る非現金決済や個人認証手段、
海外での第三世代携
ことにより、
カメラをセットした場所のライブ映像を外出先
帯電話サービスや「iモード」の普及によりシームレス化
から「FOMA」の画面でモニターできるシステムを、
株
する国際通信、
などの様々な分野で携帯電話の新た
式会社ナナオと共同で提供しています。外出中に自
な用途を開拓し、
日常生活やビジネス社会をより便利
宅やペットの様子を観察したり、
法人のお客様では店
にしていきます。その延長線上にドコモの望む「Win-
舗管理や集客状況の確認などにもご利用いただけま
Win」方式(パートナー企業とのレベニューシェアリン
す。他のライブカメラと比較しても安価であり、
電話回線
グ)
による新たな成長があると考えます。既に取り組み
工事の必要もなく簡単な設置にて導入が可能です。
を始めた事例として以下のようなものがあります。
また、
「FOMA Future Project」では抽選で選ば
れた1,000名のお客様のご家庭に「FOMA」対応ビ
■「テレビ電話機能」の応用
ジュアルコントローラーを設置いただき、
「 FOMA」の
「キャラ電」
AV機能を利用した家電製品等の遠隔操作を実際に
「FOMA 900i」シリーズに標準搭載されている、
自分
体験していただいております。
の映像をキャラクタに置き換え、
動きや表情を変化させ
*「EIZO AirView」は、株式会社ナナオの登録商標です。
て、
遊び感覚の会話や自分の映像を相手に見せられ
ない時に利用できる便利で楽しい機能です。
■「リアル連携」ビジネスの展開
外部インターフェースの活用
「M−stage ビジュアルネット」
ドコモでは携帯電話の外部インターフェースを利用し、
「お互いの顔を見ながら」というコミュニケーションの原
様々な商取引と連携したサービスの提供を進めてい
点を重視し、
複数メンバーのリアルタイムな情報共有を
ます。クレジットカード、
キャッシュカード、
電子マネー、
プ
可能にするテレビ電話会議が、
日常やビジネスの様々
リペイドカード
(定期券・乗車券など)、
イベント・コンサー
なシーンで利用されています。
ドコモはモバイルのメ
トのチケット等、
携帯電話で代用し得る様々な非現金
リットを活かし、
メンバーがどんな場所からでも機動的
決済・個人認証の手段への積極的な応用を実施して
に参加することができる「M−stageビジュアルネット」を
います。
また、
「バーコード
(QRコード)
」を利用した新し
「FOMA」サービスにて提供しています。
い情報取得の機会創出にも努めています。
18
①「赤外線通信機能」の利用
②「バーコードリーダー機能」の利用
携帯電話さえあれば、現金やクレジットカードが無くて
情報を面で記憶する「バーコード
(QRコード)」は同面
もショッピングができる「VISAッピ」を2003年6月より
積の従来のバーコードの数十倍∼数百倍の情報量を
試行しています。ビザ・インターナショナル及び、
VISA
扱うことができます。例えば、
本や雑誌・ポスターなど紙
ブランドのクレジットカードを発行するカード会社4社
媒体に印刷された「バーコード
(QRコード)」を携帯電
( 日本信販株式会社 、三井住友カード株式会社 、
話で読み取ることにより、
URLを入力することなく
「iモー
ユーシーカード株式会社、
トヨタファイナンス株式会社)
ド」の公式サイト及びインターネットサイトへ簡単にアク
と共同で実施しており、2004年度中の商用化を目指
セスできます。主にB to Cのビジネス強化に貢献する
しています。
お客様は前もって
「VISAッピ専用iアプリ」
このサービスは、例えば株式会社角川書店が発行
とクレジットカード情報をダウンロードし、
決済時に「iア
するコンパクトサイズの地図「ケータイ ウォーカーマップ」
プリ」を起動してカード情報を店舗の受信装置に赤
で実現されています。本地図には、
1ページ
(エリア)
ご
外線送信します。赤外線通信は非接触ICカードや
とに「バーコード
(QRコード)」が掲載されております。
Bluetoothに比べて店舗に設置する装置が安いと
お客様がその「バーコード
(QRコード)」をバーコード
いう利点があります。赤外線通信機能は2004年3月
リーダー機能付きの携帯電話で読み取ると、
地図だけ
末で約2,000万台のドコモの携帯電話に搭載されて
では伝えきれないそのページ
(エリア)内のレストランや
います。
ショップに関する記事や写真などの情報を携帯電話で
取得することができます。お店にとっては広告手法の選
択肢が増え、
お客様にとっては簡単な操作で必要な情
報が入手できるというメリットがあります。他にも名刺な
サービス事例 – バーコード(QRコード)–
ルメ情報
どを取得
※ 「ケータイウォーカーマップ」は、株式会社角川書店の提供です。
地図を表示
19
iモードFeliCaの様々な利用シーン
チケット
定期券・乗車券
社員証
(入退室)
マイレージカード
クレジットカード
電子マネー
(汎用・独自)
予約券
Resarved
鍵
(マンションキー
・ロッカーキー)
クーポン
会員証
(ID認証)
10 10 10 10 10 10 10
***** **** **** ****
***** **** **** ****
XXXX XXXXX
VIDEO SHOP
MEMBERS CARD
10 10 10 10 10 10 10
10 10 10 10 10 10 10
10 10 10 10 10
どに刷り込んである「バーコード
(QRコード)
」を読み取
社のプリペイド型電子マネーサービス「Edy」、
その他
ることで、
携帯電話のメモリに個人情報をより簡易に記
にもオンラインクレジットサービスや社員証・会員証など
憶させるなどの用途にも利用できます。
ドコモでは現在、
に広く使われています。
この、
従来ICカードで展開され
「バーコード
(QRコード)」を作成するソフト
(「QRファク
てきたFeliCa技術を端末に搭載し、
サービスの普及に
トリー」)
をホームページにて無料配布しています。
努める為、
ドコモは2004年1月、
ソニーと共同でフェリ
http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/imode/make/barcode/index.html
カネットワークス株式会社を設立しました。会社の設立
と前 後して2 0 0 3 年 1 2 月、2 7 社が 参 加し、iモード
「バーコード
(QRコード)」を読み取るバーコードリー
FeliCa対応端末を使用したプレビューサービスを開始
ダー機能は2004年3月末で約400万台のドコモの携帯
しました。
また、
この7月からは、
商用サービスを開始し、
電話に搭載されています。
電子マネーやチケット、乗車券、会員証、IDを始め、
ケータイ1台でさまざまなサービスがご利用いただける
③「非接触ICカード機能」の利用
ようになります。利用方法は、
それぞれのサービスの「i
今後の大きな需要が見込まれるのは、
非接触ICカード
アプリ」をiモードFeliCa対応端末内にダウンロードす
機能を搭載した携帯電話です。ソニー株式会社が開
ることによりご利用いただけます。例えば「モバイル
発した非接触ICカード技術方式「FeliCa」は、
現在、
ダウンロード後、
iモードFeliCa対応
Suica*」の場合は、
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の「Suica*」
端末を改札の所定の位置に軽くタッチするだけで入
(定期券及びプリペイドカード)や、
ビットワレット株式会
出場ができるようになります。そのうえ、サイトからは、
XXXX XXXXX
20
マネーのチャージもでき、
使用履歴や、
残額の確認もで
■ 国際通信における「FOMA」の活用
きます。駅売店などでのショッピングもキャッシュレスで
国際ローミング/国際通信
利用可能です。
またiモードFeliCa対応端末は、
財布
「FOMA」
の
「WORLD WING」
(国際ローミング)
サービ
の中にある乗車券・会員証等、複数のプラスチック製
スの契約数は2003年度末で100万契約を超えました。
カードをiモードFeliCa対応端末内にひとつにまとめら
ローミングサービスにおける渡航先カバー率は2004年
れるメリットもあるのです。
6月末で97%以上
(100を超える国及び地域)
となって
*「Suica」
「モバイルSuica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。
います。
また今後の海外における第三世代携帯電話
サービスの普及に合わせ、
テレビ電話を含む国際通信
セキュリティの強化
の増加が期待できます。
ドコモは「iモード」の海外展開
携帯電話を「生活インフラ」
として安心してご利用いた
だくためには、
セキュリティの強化も欠かせません。
(2004年6月末で8カ国)
及び国際テレビ電話サービス
のさらなる対地拡大
(2004年6月末で2カ国)
を進めます。
2003年7月に「FOMA」にて、
従来のパスワード認証
方 法 よりも 簡 単 で 安 全 な 電 子 認 証 サ ービ ス
FOMA/GSMデュアル端末
「FirstPass」の提供を開始いたしました。
また、
端末紛
海外で最も普及しているデジタル携帯電話システム
失時に遠隔操作でダイヤルロックできる端末ロック機能
「GSM方式」にも対応した「FOMA」端末の投入を
や指紋認証機能、
ソフトウェアのバグを修正するエア
今年度下期に予定しております。お客様が日本でお
ダウンロード機能を搭載した端末も既に発売されてい
使いの端末をそのまま海外へ持ち出せるようになり、
従
ます。その他、
アンチウィルス機能についても今後提供
来の海外専用の端末準備が不要となるため、
お客様
を予定しております。
の利便性をますます向上できると考えています。
国際サービス提供状況(2004年6月末時点)
サービス名
対応サービス
サービス内容
サービスエリア等
WORLD CALL
FOMA/mova
日本国内からご利用の
ケータイでの国際電話
約220の国と地域へ通話可能
国際TV電話サービス
FOMA TV電話
イギリス・香港の3G携帯電話
ユーザとのTV電話が可能
イギリス
(H3G UK)、香港(H3G HK)
WORLD WING
FOMA
FOMAカードを差替えるだけで
いつものケータイ番号のまま、
海外でも発信・着信
100を超える国/地域で利用可能
日本人渡航先のエリアカバー率約97.6%
WORLD WALKER
mova
いつものケータイ番号で
海外でも発信・着信
100を超える国/地域で利用可能
日本人渡航先のエリアカバー率約97.6%
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