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第3次 豊中市一般廃棄物処理基本計画(PDF:4200KB)

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第3次 豊中市一般廃棄物処理基本計画(PDF:4200KB)
第3次
豊中市一般廃棄物処理基本計画
平 成 23年 (2011年 )3月
豊
中
市
はじめに
本市では、これまで平成 14 年(2002 年)6月に「第2次豊中市一般廃棄物処理
基本計画」を策定し、
「協働とパートナーシップに基づく循環型社会づくり」を
基本理念に、発生予測量の33%のごみ減量目標を掲げ、様々な取り組みを進
めてまいりました。その結果、計画の最終年度である平成 23 年度(2011 年度)
において、ごみ減量目標を達成する見込みとなっています。
一方、本市のごみの最終処分先である大阪湾広域臨海環境整備センターの埋
立処分場は逼迫している状況にあり、今後さらにごみの減量を進め、なお一層
循環型社会の構築を進めていく必要があります。
本計画では、
「第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画」の基本理念を継承しつ
つ、
「もったいない」という言葉に代表される発生抑制・再使用の考え方が、す
べての市民・事業者・行政・NPO等の今後の行動指針となって欲しいという
思いを込めて、
「協働とパートナーシップに基づき「もったいない」のこころで
つくる循環型社会」を基本理念として定めました。
また、新たな減量目標として、ごみの量を平成 32 年度(2020 年度)には平成
21 年度(2009 年度)実績より20%削減することを目標として掲げました。
目標達成に向けた基本施策としては、これまでの取り組みを継続・強化して
いくことに加え、ごみの中の大きな割合を占める食品廃棄物の減量に力を入れ
て取り組むこととしています。
なお、本計画は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び「廃棄物の減量
及び適正処理等に関する条例」に基づくとともに、
「第3次豊中市総合計画」の
分野別計画として、また「第2次豊中市環境基本計画」を上位計画として、定
めたものです。
最後になりましたが、本計画の策定にあたり、熱心にご審議を賜りました廃
棄物減量等推進審議会委員の皆様方に厚くお礼申し上げます。
平成23年(2011年)3月
豊中市長
淺利 敬一郎
目
第1部
ごみ処理基本計画
第1章
次
ページ
総論 -----------------------------------------------------------
1
第1節
計画策定の趣旨 -----------------------------------------------
1
第2節
計画の性格と位置付け------------------------------------------
2
第3節
計画目標年度 -------------------------------------------------
2
循環型社会の構築に向けた取り組みの現状と課題 --------------------
5
豊中市の現状 -------------------------------------------------
5
(1)豊中市の概況 ---------------------------------------------------
5
(2)豊中市におけるごみの排出及び減量に関わる地域特性 ----------------
8
第2章
第1節
第2節
循環型社会の構築に向けた取り組みの現状 ------------------------
10
(1)処理システムの概要----------------------------------------------
10
(2)ごみ排出量の動向 -----------------------------------------------
12
(3)循環型社会の構築に向けた取り組み --------------------------------
15
(4)ごみ質の現状 ---------------------------------------------------
17
(5)ごみ収集・処理の現状--------------------------------------------
19
(6)ごみ処理費用の現状 ---------------------------------------------
24
第3節
減量目標の達成状況と計画策定に当たっての課題 ------------------
25
(1)減量目標の達成状況----------------------------------------------
25
(2)計画策定にあたっての課題 ----------------------------------------
26
第3章
基本構想 -------------------------------------------------------
29
第1節
基本理念 -----------------------------------------------------
29
第2節
基本方針と基本施策--------------------------------------------
30
(1)基本方針 -------------------------------------------------------
30
(2)基本施策 -------------------------------------------------------
31
第4章
循環型社会構築のための基本フレーム(減量目標等) ----------------
35
第1節
ごみ排出量の予測----------------------------------------------
35
第2節
減量目標 -----------------------------------------------------
36
第3節
減量目標達成による効果 ----------------------------------------
41
第4節
めざすべき姿 -------------------------------------------------
42
ページ
第5章
基本理念の実現に向けた基本施策 ----------------------------------
第1節
45
協働とパートナーシップで発生抑制を優先した
循環型社会構築に向けた取り組み ------------------------------
46
家庭系・事業系ごみ等の減量に関する取り組み --------------------
48
(1)家庭系ごみ -----------------------------------------------------
48
(2)事業系ごみ -----------------------------------------------------
49
(3)その他(イベント系のごみ) --------------------------------------
50
第3節
リサイクルと適正処理に適した分別収集体制への取り組み ----------
51
第4節
食品ロス・ゼロに向けた取り組み(とよなか食べきり運動の展開) --
52
第5節
安定した循環型社会基盤施設の運用に向けた取り組み --------------
53
第6節
市民・事業者等と協働した美しいまちづくりに向けた取り組み ------
54
計画推進のために------------------------------------------------
55
第2節
第6章
第2部
第1章
生活排水処理基本計画
生活排水処理の現状と基本的課題 ---------------------------------- 57
第1節
生活排水処理の現状 -------------------------------------------- 57
(1)生活排水処理システムの概要 --------------------------------------- 57
(2)生活排水の処理方式別動向と現状 ----------------------------------- 57
(3)し尿・浄化槽汚泥の収集状況 --------------------------------------- 59
(4)し尿処理手数料 -------------------------------------------------- 60
(5)処理施設の状況 -------------------------------------------------- 60
(6)公共下水道整備の進捗状況 ----------------------------------------- 61
(7)市内河川等の水質の現状------------------------------------------- 63
第2節
第2章
計画策定にあたっての基本的課題 -------------------------------- 64
生活排水処理計画の基本フレーム ----------------------------------- 65
第1節
計画目標年度 -------------------------------------------------- 65
第2節
し尿・浄化槽汚泥処理量の予測 ---------------------------------- 65
第3章
生活排水処理基本計画--------------------------------------------- 66
(1)収集・運搬体制 -------------------------------------------------- 66
(2)処理体制 -------------------------------------------------------- 66
(3)浄化槽対策 ------------------------------------------------------ 66
ページ
(4)ディスポーザー排水処理システムへの対応 --------------------------- 66
(5)し尿処理手数料の適正化------------------------------------------- 66
資料編
資料1
計画の策定経過 -------------------------------------------------- 67
(1)策定経過 -------------------------------------------------------- 67
(2)豊中市廃棄物減量等推進審議会での検討経過 ------------------------- 67
資料2
目標値と計画収集量----------------------------------------------- 72
資料3
用語の解説 ------------------------------------------------------ 80
第1章
総論
第1節 計画策定の趣旨
①第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定にいたる背景
本市が、
第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定に着手した平成 13 年(2001 年)
は、バブル経済崩壊後の「失われた 10 年」といわれる長期にわたる不況の時代の中に
ありましたが、ごみの排出量は減少傾向を示していませんでした。
このことは高度成長からバブル経済に至る時代の中で形成されてきた大量生産・大
量消費・大量廃棄型の社会が継続していることを示すものであり、そのような社会を
環境への負荷の小さい「循環型社会」に転換していくことが求められていました。
このような環境への負荷の大きい社会を見直すため、循環型社会の構築について基
本原則を定め、国・自治体・事業者・国民の責務を明らかにするなど、循環型社会の
構築に関する施策の基本となる事項を定めた「循環型社会形成推進基本法」が平成
12 年(2000 年)6月に制定されています。
この法律では、循環型社会のことを「なるべくごみをださないこと、ごみをできるだけ資
源として使うこと、どうしても使えないごみはきちんと処分することで、天然資源の消費を抑
え、環境への負荷が低減される社会」とし、持続可能な社会を実現するため、3R行動
(リデュース;発生抑制、リユース;再使用、リサイクル;再生利用)や省資源・省
エネルギーなどの個々の取り組みを背景に、社会経済活動におけるこれから進むべき
方向性を示しています。
そうした中で、豊中市では、平成 14 年度(2002 年度)に一般廃棄物の発生抑制のた
めの具体的な方法や減量目標値を定め、また、循環型社会の構築に向けて、市民・
事業者・行政が取り組むべき指針(道筋)と本市で取り組む施策の基本方向を定め
た「第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画」を策定しました。この計画は「協働と
パートナーシップ」という先進的な理念を掲げて循環型社会を構築していこうとい
うものでした。
平成 18 年度(2006 年度)には、この計画における減量施策の取り組み状況への点
検・評価の結果や、新たな国の動向、地球温暖化防止への観点、また社会経済状況
などを踏まえて見直しを行い、
「第2次一般廃棄物処理基本計画(改定)」として現
在にいたっています。
②さらなるごみ減量に向けた新計画の策定
この間、国においては、循環型社会の構築に向けて「資源有効利用促進法」や「容
器包装リサイクル法」などを制定してきました。
-1-
本市においても、これまで第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画・第2次豊中市一
般廃棄物処理基本計画(改定)に基づき、循環型社会の構築に向けて様々な取り組み
を進めてきたところであり、昨今の社会経済状況の影響もあるものの、計画における
減量目標値を達成する見込みとなっています。
一方、本市における現在のごみの最終処分先である大阪湾広域臨海環境整備センタ
ーの埋立処分場は逼迫している状況にあり、今後さらにごみ減量の取り組みを進めて
いく必要があります。とりわけ発生抑制・再使用の考え方は、環境負荷の低減という
観点からも重要なものです。
第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画は、第2次計画の理念を継承しつつ、発生抑
制・再使用の考え方を重視した計画として策定するものです。
第2節 計画の性格と位置付け
①一般廃棄物処理基本計画は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第6条で市町
村に策定が義務付けられたものです。
②循環型社会の構築に関わる法律や条例と整合を保ちつつ、第3次豊中市総合計画や
豊中市環境基本計画を上位計画として、豊中市の今後の循環型社会の構築に向け、ご
みの発生抑制から収集運搬・処理(再資源化)・処分までのごみ処理行政全般にかか
る取り組みの基本指針を定めたものです。また、国・大阪府や近隣市と広域的事業を
実施する場合の指針ともなるものです。
③循環型社会の構築に向けて豊中市が取り組む基本施策を明らかにするとともに、市
民・事業者・行政が取り組むべき基本方向を定めたものです。ごみの排出抑制、リサ
イクルの推進に向けた基本施策についての個別の取り組み内容については、今後策定
する第3次豊中市ごみ減量計画の中で具体化していきます。
④本計画は、豊中市廃棄物減量等推進審議会の提言及び審議内容を踏まえるとともに、
環境マネジメントシステムの考え方に基づいてごみ減量推進協議会が行った「ごみ減
量計画」の施策の取り組み状況の点検・評価の内容を反映して策定するものです。
第3節 計画目標年度
平成 24 年度(2012 年度)を初年度とし、第 3 次豊中市総合計画の最終目標年度と同
じ9年後の平成 32 年度(2020 年度)を最終目標年度とします。なお、計画が長期間に
わたるため、5年目の平成 28 年度(2016 年度)を中間目標年度として計画の見直しを
行うとともに、計画期間内であっても、社会経済情勢が大きく変化した場合など、必要
に応じて適宜計画の見直しを行います(図1-1参照)
。
-2-
図1-1 豊中市一般廃棄物処理基本計画の性格
環境基本法
循環型社会形成推進基本法
廃棄物処理法
各種リサイクル関係法令
<第3次豊中市総合計画>
計画期間:平成 13 年度(2001 年度)
~平成 32 年度(2020 年度)
<第 2 次豊中市環境基本計画>
豊中市環境基本条例
計画期間:平成 23 年度(2011 年度)
~平成 32 年度(2020 年度)
<第 2 次豊中アジェンダ 21>
<第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画
の策定について>
豊中市廃棄物減量等推進審議会意見具申
廃棄物の減量及び適正処理
等に関する条例
<第3次豊中市一般廃棄物
処理基本計画>
計画期間:平成 24 年度(2012 年度)
~平成 32 年度(2020 年度)
・平成 28 年度(2016 年度)見直し予定
(基本施策)
ごみ処理実施計画
・毎年策定
容器包装
分別収集計画
施設整備に
関する実施計画
ごみ減量計画
・平成 23 年度(2011
・5年計画
・施設整備時
(3年毎に見直し)
循環型社会の構築
-3-
年度)次期計画策定
予定
-4-
第2章 循環型社会の構築に向けた取り組みの現状と課題
第1節 豊中市の現状
(1)豊中市の概況
豊中市は、面積約37k㎡、東西に約6km、南北約10kmで、大阪市の北に隣接していま
す。
明治43年(1910年)に箕面有馬電気軌道(現阪急宝塚線)が開通したこともあり、早
くから住宅市街地の形成が進み、戦前にはすでに良好な郊外住宅地が形成されました。
さらに、大阪都市圏の拡大に合わせ、昭和30年(1955年)前後から、庄内地域を中心に
多くの木造賃貸住宅や文化住宅、小規模な戸建て住宅等が建設されるとともに、昭和
40年代に入ると千里ニュータウンの開発が進み、急速に人口が増加しました。
その後、
日本経済が安定成長期に移行し、人口増加や市街地の拡大は昭和62年(1987年)をピー
クに沈静化し、現在は横ばい傾向になっています(図2-1参照)。
図2-1 豊中市の人口の動向
(千人)
450
417
400
389
350
300
250
200
150
100
128
50
0
S30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62 H1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 (年度)
S31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 H2 4 6 8 10 12 14 16 18 20
-5-
産業は、高度成長期に、庄内地域や阪神高速道路沿道地域へ機械、金属、電気機械
の中小工場が立地するようになりました。
現在の豊中市の産業は、事業所数、従業者数とも製造業、卸売・小売業、飲食店・
宿泊業、医療・福祉、サービス業で全体の7割以上を占めています(表2-1参照)
。
表2-1 豊中市にある業種別事業所数と従業者数(平成18年度)
平成18年度
事業所数
件
農林水産業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電気・ガス・熱供給・水道業
情報通信業
運
輸
業
卸 売 ・ 小売 業
金 融 ・ 保険 業
不 動 産 業
飲食店・宿泊業
医療・福祉
教育・学習支援業
複合サービス業
サービス業
公
全業種合計
務
従業者数
%
人
%
7
0.0
78
0.1
1
784
1,436
11
87
248
3,363
183
1,156
2,026
1,240
598
0.0
5.7
10.4
0.1
0.6
1.8
24.4
1.3
8.4
14.7
9.0
4.4
2
6,527
17,495
505
2,898
5,572
26,371
3,349
3,941
11,983
16,974
9,728
0.0
5.1
13.7
0.4
2.3
4.4
20.7
2.6
3.1
9.4
13.3
7.6
64
0.5
1,076
0.8
2,535
18.4
17,710
13.9
39
0.3
3,033
2.4
13,778
100.0
127,242
100.0
(出典:平成18年事業所・企業統計調査)
-6-
交通体系では、南北に、阪神高速11号池田線、大阪池田線、国道176号、新御堂筋線、
東西に、中国自動車道、大阪中央環状線、名神高速道路、大阪内環状線等の幹線道路
が格子状に整備されています。また、鉄軌道では、南北に、阪急宝塚線、北大阪急行
電鉄、東西に大阪モノレールが整備されています(図2-2参照)。
図2-2 豊中市の交通体系
曽
根
箕
面
線
千
里
中
央
駅
少路駅
柴原駅
中国自動車道
大阪中央環状線
蛍池駅
大阪
空港駅
豊中駅
旧
大
阪
中
央
環
状線
桃
山
台
駅
岡町駅
大
阪
国
際
空
港
大
阪
池
田
線
阪
神
高
速
11
号
池
田
線
国
道
1
7
6
号
新
御
堂
筋
線
神
崎
刀
根
山
線
緑
地
公
園
駅
曽根駅
勝部寺内線
原田伊丹線
服部駅
名神高
大阪内環状線
庄内駅
三国塚口線
-7-
江
坂
駅
速道路
(2)豊中市におけるごみの排出及び減量に関わる地域特性
○世帯数は増加傾向にあるものの人口は横ばい傾向であり、さらに、高齢社会から
超高齢社会へと進行しています。
・図2-1に示すように昭和62年(1987年)の約41万7千人をピークに人口増加
は沈静化し、現在は横ばい傾向になっています。
・第3次総合計画では、平成32年(2020年)における人口を約35万人と想定して
います(図2-3参照)
。
・高齢者人口(65歳以上の人口)は平成17年(2005年)の18%(全国:20%)か
ら平成32年(2020年)には29%(全国:29%)へ増加すると予想されます(図2
-3参照)
。
資料:全国の高齢者人口は「日本の将来推計人口(平成18年(2006年)12月推計)
」
(国立社会保障・人口問題研究所)から
・核家族化や単身者の流入等により、平成元年(1989年)以降も年0.5%程度で
世帯数は増加しています。この結果、平均世帯人員は低下の一途をたどって
います(図2-4参照)
。
・以上のことから、家庭系ごみについては、世帯数が増加しごみの増加要因に
はなるものの、急激な経済成長がない限り、事業系ごみを含むごみ排出量全
体は今後大幅に増加しないと予想されます。また、超高齢社会に対応したご
み処理行政の推進が求められるようになってくると考えられます。
図2-3 豊中市の将来想定人口と高齢者人口比率の想定
(千人)
400
350
18%
22%
27%
300
29%
250
200
65歳以上
150
15-64歳
0-14歳
100
50
0
H17
H22
H27
-8-
H32
図2-4 世帯数及び平均世帯人員の推移
(千世帯)
(人/世帯)
3.8
世帯数(左軸)
160
3.6
3.4
140
3.2
3
120
2.8
2.6
平均世帯人員(右軸)
100
2.4
2.2
80
2
S41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 H2 4
6
8 10 12 14 16 18 20
○自治会を通じての広報だけでは、市民一人ひとりに伝えることが難しい状況です。
・豊中市の自治会組織率は、平成21年(2009年)4月現在、世帯数割合で49.5%
です。市民の自治会への加入率がそれほど高くないことや全市的規模の連合
自治会組織が形成されていないこともあり、豊中市のごみに関する情報を、
自治会組織を通じて市民一人ひとりに伝えることは難しい状況にあります。
・このため、廃棄物減量等推進員(定数150名)との連携の強化、広報誌、ホー
ムページの活用など、様々な手段でごみに関する情報を伝えることが重要で
す。
○市街化が進み、資源化・ごみ処理施設の整備可能な用地が限られています。
・豊中市は古くから市街化が進み、現在はほぼ全域が市街化されています。そ
のため、資源化・ごみ処理施設が整備可能な工業地域、準工業地域は、大阪
国際空港周辺と南部地域に限られています。
○市街化が進んでいるため最終処分場を建設する用地がありません。
・市域はほぼ全域が市街化されているため、焼却灰等を最終処分するための処
分場用地を市内に確保することは困難です。
-9-
第2節 循環型社会の構築に向けた取り組みの現状
(1)処理システムの概要
○家庭系ごみについては、平成16年(2004年)4月から指定袋制を導入するととも
に、プラスチック製容器包装のモデル地区を拡大し、市内の世帯数の約27%でモ
デル分別収集を実施しています。また、平成18年(2006年)10月から、「粗大ごみ」
の有料収集(戸別電話申込制)を導入しました。
○事業系ごみについては、許可業者収集、自己搬入で対応するとともに、市が有料
で収集していた一部の小規模事業所については、平成17年(2005年)10月に指定
袋制を導入するとともに、許可業者収集への移行を推進しています。
○ごみの資源化及び処理については、一部事務組合の豊中市伊丹市クリーンランド
に搬入し、選別・圧縮・保管等の処理、焼却処理、破砕処理などを行っています
(図2-5参照)
。
図2-5 ごみ処理の流れ(平成21年度(2009年度)実績)
[豊中市伊丹市クリーンランド]
家庭系
可燃ごみ
(101,838t)
粗大ごみ・
危険ごみ
(890t)
不燃ごみ
(14,482t)
(102,265t)
(56,724t)
事業系
(43,066t)
臨時・公共等
(2,048t)
家庭系
(890t)
事業系
(0t)
臨時・公共等
(0t)
家庭系
(11,908t)
事業系
(2,202t)
臨時・公共等
(372t)
焼却処理施設
焼却灰
(111,411t)
(17,172t)
埋立合計
(21,089t)
リサイクルBOX
(68t)
(14,876t)
可燃物
(9,146t)
粗大ごみ処理施設
(15,151t)
(3,917t)
(68t)
(2,021t)
埋立
(3,917t)
廃コンプレッサー・エアコン室外機等
(0t)
発泡スチロール再生
(84t)
その他
(処理困難物等)
(222t)
(359t)
ガラスびん
(1,609t)
びんポスト・コンテナ
ペットボトル
(279t)
プラスチック製
容器包装
(713t)
(2,242t)
リサイクル物ストックヤード
(2,601t)
資源化合計
家庭用機器特定一般廃棄物(家電4品目)
(14t)
(6,960t)
メーカー指定
引き取り場所等
(14t)
家電4品目ストックヤード
(14t)
小 計(クリーンランド搬入量)
(119,825t)
紙・布
(2,699t)
(2,545t)
豊中市ストックヤード
(2,699t)
白色トレー
(1t)
(154t)
総 量
(122,525t)
注1)数値は平成21年度(2009年度)実績。四捨五入の関係で個々の和が計と一致しない場合があります。
2)家庭用特定機器一般廃棄物(家電4品目)については推計値です。
-10-
○豊中市伊丹市クリーンランドにおける施設整備(平成24年度(2012年度)
:
(仮称)
リサイクルセンター供用開始予定、平成28年度(2016年度)
:新ごみ焼却施設供用
開始予定)に伴い、平成24年度(2012年度)から、プラスチック製容器包装と空
き缶の全市収集の実施、容器包装以外のプラスチック類の不燃ごみから可燃ごみ
への区分変更を予定しています(図2-6参照)
。
図2-6 家庭系ごみの分別収集区分
平成21年度
(2009年度)
現在の分別収集区分
可燃ごみ
平成24年度
(2012年度)
以降の分別収集区分
可燃ごみ
プラスチック製品、
ゴム・皮革類
小型ガラス・金属
製品、陶磁器等
不燃ごみ
不燃ごみ
プラスチック製容器包装
プラスチック製容器包装
(モデル実施)
※市内全世帯の約27%
定
日
収
集
臨
時
収
集
プラスチック製容器包装
※全市実施
空き缶
空き缶
紙・布
紙・布
ガラスびん
ガラスびん
ペットボトル・
白色食品トレー
(拠点回収)
ペットボトル・
白色食品トレー
(拠点回収)
粗大ごみ
(有料・戸別申込制)
粗大ごみ
(有料・戸別申込制)
危険ごみ
(無料・戸別申込制)
危険ごみ
(無料・戸別申込制)
臨時ごみ
(有料)
臨時ごみ
(有料)
家電4品目
(有料)
家電4品目
(有料)
-11-
(2)ごみ排出量の動向
○昭和45年度(1970年度)から平成2年度(1990年度)にかけて、家庭系ごみ、事業系
ごみとも排出量は大きく増加してきました。平成3年度(1991年度)以降、家庭系
ごみは横ばいを示していましたが、平成12年度(2000年度)を境に、減尐傾向に
転じています。事業系ごみについては高い水準を維持したままで推移してきまし
たが、ここ数年は減尐傾向を呈するようになっています(図2-7参照)
。なお、
市民1人1日当たりのごみ排出量の推移を図2-8に示しています。
図2-7 ごみ排出量の動向
(千トン)
(千人)
200
400
180
人口
160
総排出量
140
300
阪神・淡路大震災(H7.1)
7分別収集実施(H10.10)
4分別収集開始(S53.11)
120
指定袋制(H16.4)
100
5分別収集開始(H5.4)
80
家庭系ごみ
バブル景気崩壊(H2)
200
処理手数料改定(H17.10)
60
家庭系ごみ
40
事業系ごみ
事業系ごみ
20
100
総排出量
オイルショック(S48)
人口
0
0
S45 47
49
51
53
55
57
59 61
63
2
4
6
8
10
12
14
16
18
20
46 48
50
52
54
56
58 60
62 H1
3
5
7
9
11
13
15
17
19 21年度
注)臨時・公共系ごみは家庭系ごみに含めています。集団回収量は家庭系ごみに含めています。庁内古紙
量、共同回収モデル事業(酒販組合)による回収量は事業系ごみに含めていますが、減量計画書によ
る事業所の自主的資源化量は含めていません。
-12-
図2-8 市民1人1日当たりのごみ排出量の推移
(g/人/日)
800
720
753
730
731
745
752
756 747
747
734
700
704
700
687
662
653
658
619
597
600
584
500
400
391
394
383
386
397
412
418
406
405
418
410
417
415
405
403
411
363
346
322
300
家庭系ごみ
200
142
事業系ごみ
臨時・公共系ごみ
100
32
39
30
30
30
29
29
27
29
25
26
23
22
20
18
17
0
H3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 (年度)
注)集団回収量は家庭系ごみに含めています。庁内古紙量、共同回収モデル事業(酒販組合)に
よる回収量は事業系ごみに含めていますが、減量計画書による事業所の自主的資源化量は含
めていません。
-13-
○古紙の市場価格の上昇による古紙回収活動の活発化、アルミ缶、古紙等の抜き取
り等の影響もあると考えられますが、最近数年間は資源化量が減尐傾向を示して
います(図2-9参照)
。
図2-9 資源化量及びリサイクル率の推移
(千トン)
(%)
資源化量合計
25
リサイクル率(母数 総ごみ)
12.3
12.1
12.1
12.0
12.1
13.0
11.4
13.0
12.8
12
12.5
11.9
10.6
20
11.7
9.6
資
源
化
量
14
10
15
8
21.0
10
20.5
19.5
20.2
19.6
19.3
20.0
19.8
19.7
17.7
16.3
15.3
6
18.4
16.5
リ
サ
イ
ク
ル
率
4
5
2
0
H8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
0
(年度)
◇資源化量:定期収集(古紙類・古布・ガラスびん・ペットボトル+プラ製容器包装)+拠点回収
(白色トレイ)+庁舎古紙量+集団回収量+共同回収モデル事業(酒販組合)による回収
量+粗大ごみ破砕後の鉄類・アルミ類回収量+クリーンランド処理施設における古紙・コ
ンプレッサー回収量+事業所発泡スチロール回収量
※平成12年度(2000年度)までは空き缶回収機によるスチール缶+アルミ缶回収量を含みま
す。
※共同回収モデル事業(酒販組合)による回収量は平成20年度(2008年度)以降に含みま
す。
※収集量ではなくネット資源化量
◇リサイクル率:資源化量÷(ごみ総量+集団回収量+庁舎古紙量+共同回収モデル事業(酒販組合)
による回収量+(空き缶回収機による回収量)
)
<参考>
事業系一般廃棄物減量計画書に基づく資源化物の再生利用量の推移
(単位:トン)
年度
事業所数
紙
類
厨 芥 類
空きびん
空 き 缶
そ の 他
合
計
H19
225
7,238.60
4,181.09
275.85
455.50
463.50
12,614.54
H20
232
8,985.16
3,737.52
231.63
443.46
435.15
13,832.92
H21
253
12,668.27
3,350.10
245.04
452.61
562.89
17,278.91
-14-
(3)循環型社会の構築に向けた取り組み
○廃棄物処理法が改正された平成3年度(1991年度)以降に取り組んできた循環型
社会の構築に向けた取り組みを以下に整理しました(表2-2参照)
。
表2-2 これまでの豊中市のごみ減量等の取り組み状況(その1)
平成3年度
(1991年度)
○ごみ減量・リサイクリングシステムづくり懇話会の設置
○集団回収報奨金制度の創設
○白色トレー回収事業(2月)
平成4年度
(1992年度)
○ペットボトル回収事業開始(府のモデル事業)
○生ごみ堆肥化容器設置助成事
○図書券プレゼント付きあき缶回収事業(平成12年(2000年)4月末で廃止)
○エコショップ制度の実施
○第1次ごみ減量計画の策定
平成5年度
(1993年度)
平成6年度
(1994年度)
○第1次ごみ減量計画実施(平成5年度から平成14年度まで)
○廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例公布
○5分別収集の実施(一部モデル地区にてガラスびん分別収集)(4月)
○ペットボトル回収事業(市の独自事業)
○廃棄物減量等推進審議会の設置
○廃棄物減量等推進員制度の創設
○第1期審議会答申
・リサイクルセンター基本構想
・事業系ごみ減量対策
○事業系ごみ減量対策の担当部門設置
○あき缶リサイクル車の導入
○リサイクル工房の設置
平成7年度
(1995年度)
○ごみ減量セミナーの開講(平成7年度(1995年度)~10年度(1998年度))
○大規模建築物の廃棄物保管場所等の設置及び届け出に関する規則の施行
平成8年度
(1996年度)
○多量排出事業所への減量指導
○容器包装リサイクル法に基づく第1期分別収集計画の策定
○第2期審議会答申
・ごみ分別の基本的なあり方
平成9年度
(1997年度)
平成10年度
(1998年度)
平成11年度
(1999年度)
平成12年度
(2000年度)
○7分別収集の実施(ガラスびん収集開始 市内全世帯の1/2で実施)
(10月)
○リサイクルセンター施設整備基本計画の策定
○市内全域でガラスびん分別収集開始(10月)
○マイバックキャンペーンの実施
○第3期審議会中間まとめ
「ごみ減量をさらに進めるための方策について」
(中間まとめ)
○容器包装リサイクル法に基づく第2期分別収集計画の策定
○第3期審議会答申
「ごみ減量をさらに進めるための方策について」
・ごみ処理手数料の見直し検討(平成13年(2001年)10月から
事業系ごみ:150円/10kgを170円/10kgへ改定)
・ごみ袋無料配布サービスの見直し検討
(平成13年度(2001年度)より1世帯100枚を50枚に改定)
○ごみ収集の一部委託(平成13年度(2001年度)で市収集の約10%委託)
-15-
表2-2 これまでの豊中市のごみ減量等の取り組み状況(その2)
平成13年度
(2001年度)
平成14年度
(2002年度)
平成15年度
(2003年度)
平成16年度
(2004年度)
平成17年度
(2005年度)
平成18年度
(2006年度)
平成19年度
(2007年度)
平成20年度
(2008年度)
平成21年度
(2009年度)
○家電リサイクル法対象4品目の申込み・有料収集
○新分別収集の実施(10月)
・粗大ごみ戸別申込制の導入
・プラスチック製容器包装のモデル地区分別収集の開始
(市内の世帯数の約10%を対象に実施)
○ごみ減量フォーラム開催
○第4期審議会答申
「第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定について」
○容器包装リサイクル法に基づく第3期分別収集計画の策定
○第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画策定
○ごみ減量フォーラム開催
○第2次豊中市ごみ減量計画-とよなか・へらそーや33プラン-策定
○ガレージセール実施
○ごみ減量フォーラム開催
○2市2町合同マイバッグキャンペーン実施
○プラスチック製容器包装のモデル地区分別収集の拡大(4月)
(市内の世帯数の約10%から約27%に拡大)
○家庭系ごみ指定袋制導入(4月)
○ごみ収集委託地区の拡大(市内の世帯数の約21%に拡大)(4月)
○ごみ減量フォーラム開催
○2市2町合同マイバッグキャンペーン実施
○第5期審議会答申
「粗大ごみの適正な費用負担の導入に関する計画について」
○リサイクル交流センター開所
○事業系指定ごみ袋制実施(市収集事業所のみ)(10月)
○ごみ処理手数料改定(10月)
○容器包装リサイクル法に基づく第4期分別収集計画の策定
○ごみ減量フォーラム開催
○2市2町合同マイバッグキャンペーン実施
○第5期審議会答申
「第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画・ごみ減量計画改定について」
○粗大ごみ有料化実施(10月)
〔処理手数料〕品目毎に300円、600円、1,200円、1,800円の4区分
○ごみ処理手数料改定(10月)
○ごみ減量フォーラム開催
○2市2町合同マイバッグキャンペーン実施
○ごみ収集委託地区の拡大(市内の世帯数の約30%に拡大)(4月)
○容器包装リサイクル法に基づく第5期分別収集計画の策定
○事業系再生資源集団回収実験事業の実施(12月~2月)
○ごみ減量フォーラム開催
○第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画・ごみ減量計画改定
※発生予測量、減量目標について見直し
○ごみ減量計画の進行管理に着手
○第6期審議会答申
「今後のごみ分別収集の基本的な考え方について」
○レジ袋削減協定締結(2月)
○ごみ減量フォーラム開催
○第7期審議会開催
「第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定について」
(諮問)
○レジ袋削減キャンペーン実施
○ごみ減量フォーラム開催
-16-
(4)ごみ質の現状
1)家庭系ごみ
○買い物袋の持参(10g/人/日)や無駄の尐ない食生活の実施(18g/人/日)など
の発生抑制・再使用行動により、新たに34g/人/日のごみ減量が可能です。
表2-3 発生抑制・再使用行動により新たにごみ減量が可能な割合・量
発生抑制・再使用行動
家庭系ごみ量(平成21年度(2009年度))
に含まれている割合・量(集団回収を除く)
ごみ組成中の品物
%
買い物袋の持参
無駄の尐ない食生活
贈答品の見直し
・バザー等の活用
バザー等の活用
手提げレジ袋
手を付けていない食料品
ガラス製食器
陶磁器製食器
小計
布製かばん
革製かばん
小計
合計
g/人/日
(t/年)
1.8 3.5 0.3 0.4 0.7 0.2 0.2 0.4 10
18
2
2
4
1
1
2
(1,347) (2,611) (254) (284) (538) (112) (150) (262) 6.4 34 (4,758) ○資源化可能物の割合(重量比)は約25%(ただし、缶等の金属類は破砕後機械
選別されて資源化)です(図2-11参照)
。
図2-10 家庭系ごみ中の資源化可能物の割合(市平均 重量比)
ペットボトル(収集対象のみ) 0.9
その他プラスチック
製容器包装
紙パック 0.6
9.7
プラスチック類
資源化できないもの
10.6 紙類
11.1
39.1
古紙類
その他紙製容器包装
5.2
(法律対象物のみ)
5.3
びん類 1.1
飲料水のアルミ缶 0.4
金属類 1.8
飲料水のスチール缶 0.9
金属単体製品 0.5
繊維類(衣服) 0.7
厨芥類
(流出水分含む)
資源化
可能物計
25.3%
堆肥化
可能物計
35.6%
34.9
剪定枝 0.7
(平成21年1~2月の家庭系ごみ質調査結果)
-17-
2)事業系ごみ
○発生抑制(3,187t/年)や不適正排出に対する是正等(2,182 t/年)などにより、
新たに5,369t/年のごみ減量が可能です。
表2-4 発生抑制・再使用行動等により新たにごみ減量が可能な割合・量
発生抑制・再使用行動
発生抑制等
可能物
発生抑制
事業系ごみ量(平成21年度(2009年度))
に含まれている割合・量
ごみ組成中の品物
%
0.1 1.1 5.9 7.1 0.0 1.4 0.1 0.0 0.6 1.3 0.4 1.1 4.8 輸送用梱包紙材(トロ箱)
ペーパーレス化(コピー紙)
販売管理の徹底(売れ残り食品)
小計
不適正排出に 印刷残紙 ※その他製造業(出版・印刷関連業)のみ
対する是正等 プラスチックくず
繊維くず
ガラスくず
金属くず
食品加工くず ※食品製造業のみ
その他(可燃系その他)
その他(不燃系その他)
小計
発生抑制等可能物合計
g/人/日
0
4
19
23
0
5
0
0
2
4
1
3
15
11.9 (t/年)
(23) (493) (2,671) (3,187) (0) (634) (45) (0) (253) (575) (195) (480) (2,182) 38 (5,369) ○資源化可能物の割合(重量比)は古紙を中心に約20%です。堆肥化・バイオマ
ス化の対象となる食品廃棄物は約30%含まれています(図2-13参照)。
図2-11 事業系ごみ中の資源化可能物の割合(全業種平均 重量比)
プラスチック類 0.6
ペットボトル 0.6
トロ箱 0.0
紙パック(アルミコーティング無し) 0.3
そのままの状態で捨てられた新聞紙
雑誌・書籍 1.0
色白紙 1.1
段ボール
2.1
色付紙
3.4
2.0
6.5
6.5
資源化できないもの
紙類
16.5
再生可能な紙
資源化
可能物計
20.4%
印刷・出版残紙 0.0
その他再生可能な紙
繊維類(衣服) 0.5
リターナブルびん 0.0
ガラス類(びん類) 1.1
ワンウェイびん(化粧品を除く) 1.1
飲料アルミ缶 0.1
金属類(缶類) 1.7
飲料スチール缶 0.6
その他の缶(スプレー缶を除く) 1.0
49.7
一般厨芥類
13.0
売れ残り食品 5.9
加工原料・製品くず 11.0
堆肥化
可能物計
29.9%
(平成 21 年 12 月の事業系ごみ質調査結果)
-18-
(5)ごみ収集・処理の現状
1)ごみ収集体制
○家庭系ごみの収集は、平成12年度(2000年度)から一部委託を開始し、その後順
次委託収集区域を拡大し平成19年度(2007年度)に市内世帯数の約30%で委託
収集を導入しています。また、直営収集では、市内を中部、南部、北部の3つ
の収集エリアに分けて収集しています(図2-12参照)。収集区域の収集対象世
帯数、年間収集量は、表2-5に示すとおりです。
図2-12 収集エリア図
表2-5 エリア別収集対象世帯数・年間収集量等
中部環境センター
収集対象
世帯数
(世帯)
37,258
収集対象
人口
(人)
88,662
年間ごみ
総収集量
(t)
16,591.29
収集対象
面積
(k㎡)
7.76
南部環境センター
北部環境センター
委託地区
計
32,805
45,184
51,947
167,194
67,925
107,121
124,836
388,544
13,274.04
21,225.33
23,205.66
74,296.32
5.88
11.59
11.37
36.60
注)人口世帯数は、平成21年10月1日現在の推計人口です。
-19-
2)焼却処理・破砕処理施設
○伊丹市と設立した一部事務組合の豊中市伊丹市クリーンランドで、焼却処理・
破砕処理等を行っています(表2-6、図2-13、図2-14参照)。
・現在のごみ焼却施設の1,2,3号炉は昭和50年(1975年)4月に、4号炉
は平成7年(1995年)3月に竣工しており、焼却施設は老朽化しています。
・ガラスびん、ペットボトルのストックヤード、プラスチック製容器包装選
別・圧縮・保管施設、紙・布、白色トレーのストックヤードは、暫定的な
施設として整備されています。
表2-6 豊中市伊丹市クリーンランドの施設概要
豊中市伊丹市クリーンランド(総敷地面積59,421㎡)
名称
所在地
ごみ焼却施設
粗大ごみ処理施設(破砕処理施設)
伊丹市岩屋2丁目4番12号
豊中市原田西町2番1号
敷地面積
18,608㎡
10,800㎡
建築面積
7,478㎡
3,211㎡
着工年月
竣工年月
1・2・3号炉
昭和47年12月
昭和50年4月
総工費
主な
処理設備
4号炉
平成4年6月30日
平成7年3月31日
1・2・3号炉
4,096,000,000円
4号炉 11,330,000,000円
平成2年7月
平成4年9月
4,207,550,000円
〈焼却設備〉
デロール式(3段揺動式火格子)
225t/24H×3基(1・2・3号炉)
195t/24H×1基(4号炉)
〈通風装置〉
平衡通風式
〈排ガス処理装置〉
窒素酸化物除去装置+バグフィルター
+湿式有害ガス処理装置
〈排水処理装置〉
PH調整+凝集沈殿方式
-20-
処理能力 135t/5H
〈受入供給設備〉
〈破砕設備〉
油圧剪断式・横型回転式
〈選別設備〉
磁力選別機・風力選別装置・不燃物可燃物
等分離装置・アルミ選別機・選別送風機
〈プラスチック減容固化設備〉
プラスチック粉砕機・2軸減容固化装置
〈搬出設備〉
〈集じん設備〉
〈計装設備〉
図2-13 豊中市伊丹市クリーンランド施設配置図
その他プラス
チック類スト
ックヤード
図2-14 焼却・破砕等処理量の推移
(千トン)
180
160
169
149
156
155
160
140
142
148
155
147
139
150
143
149
143
151
145
147
141
144
138
120
141
134
133
134
124
135
129
127 130
120
120
116
100
80
116
111
焼却処理量
破砕等処理量
60
焼却・破砕等処理量
40
20
16
7
9
7
7
7
6
6
6
6
6
6
5
5
4
4
4
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
0
H5
6
注1)破砕等処理量は、焼却処理量、資源化量以外のごみを言い、その他処理困難物等やメーカー指
定引取場所等の量を含めています。
注2)四捨五入の関係で合計が合わない場合があります。
-21-
○豊中市伊丹市クリーンランドでは、処理施設の更新に着手しており、平成24年
度(2012年度)には(仮称)リサイクルセンター、平成28年度(2016年度)に
は新ごみ焼却施設が供用を開始する予定です(表2-7、図2-15参照)
。
表2-7 ごみ処理施設整備事業による(仮称)リサイクルセンターの概要
事業名
建設場所
施設規模
豊中市伊丹市クリーンランド
(仮称)リサイクルセンター整備運営事業
大阪府豊中市原田西町10番地等
豊中市伊丹市クリーンランド敷地内
134t/日(不燃・粗大ごみ処理系統53t/日、資源物
処理系統81t/日)
着工
平成21年5月
竣工予定
平成24年3月
敷地面積
約19,000㎡
建築面積
約5,000㎡
延べ床面積
約11,000㎡
<不燃・粗大ごみ処理系統>
不燃ごみ・粗大ごみ
処理対象品目
<資源物処理系等>
ペットボトル、びん類、プラスチック製容器包装、
缶類、古紙・古布、剪定枝
図2-15 ごみ処理施設整備事業竣工予定図(平成30年度(2018年度))
3)最終処分場
-22-
○豊中市伊丹市クリーンランドから発生する、焼却後の焼却残渣及び不燃ごみか
ら選別減容固化したプラスチック類等は、大阪湾広域臨海環境整備センターの
埋立処分場に搬入し最終処分しています(図2-16参照)
。
○市域のほぼ全域が市街化されている本市において、最終処分場の安定的な確保
は重要な課題ですが、大阪湾広域臨海環境整備センターの埋立処分場の残余埋
立期間は平成33年度(2021年度)までであり、現時点ではそれ以降の新たな埋
立処分場の建設については、未定の状況です。そのため、現在の埋立処分場を
できる限り長期間に渡って利用できるよう、ごみの減量に努める必要がありま
す。
図2―16 大阪湾広域臨海環境整備センターの施設位置図
(大阪湾広域臨海環境整備センター環境報告書2009)
-23-
(6)ごみ処理費用の現状
○ごみ処理にかかる費用(し尿処理費用を含む。
)は、平成21年度(2009年度)決算で
約49億円であり、一般会計の約4%を占めています。このため、事業や施策の評
価を行い、その効果や効率性を十分検討してごみ減量・処理に取り組む必要があ
ります(図2-17参照)
。
図2-17 ごみ処理費用の推移
(億円)
(円/人)
100
20,000
90
17,355
ごみ処理費用(ごみ及びし尿)
17,079
17,021
16,930
16,265
人口1人当たりのごみ処理費用(ごみ及びし尿)
16,175
15,525
80
15,092
70
15,454
14,998
14,250
15,476
14,375
13,835
15,000
13,410
12,685
13,721
ご
み
処
理
費
用
60
10,000
50
40
70
68
65
30
60
67
67
64
60
60
60
58
55
53
56
16
17
18
54
52
49
19
20
21
5,000
20
10
0
0
H5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
(年度)
○リサイクルを推進し、ごみの減量を進めることは重要ですが、分別収集し、選別・
圧縮・保管するには、多大な費用がかかっています。このため、ごみとなってか
ら分別収集するのではなく、拡大生産者責任の確立により、ごみそのものの削減
やデポジットシステムの確立など、新たな制度の確立や、循環型の社会経済シス
テムへの転換をより一層めざしていく必要があります。
-24-
人
口
1
人
1
日
あ
た
り
の
ご
み
処
理
費
用
第3節 減量目標の達成状況と計画策定に当たっての課題
(1)減量目標の達成状況
現行計画は平成23年度(2011年度)に発生予測量の25%を発生抑制とリサイクル(資
源化)により減量することを目標としています。
達成状況は、発生抑制では平成21年度(2009年度)の目標数値を大きく上回ってい
ます。また、リサイクル(資源化)では平成21年度(2009年度)の目標の23%に対し
て22%という状況であり、全体として減量目標をほぼ達成していると言えます(表2
-8参照)
。
目標達成の背景として、市民や事業者の発生抑制行動による減量効果に加え、景気
の低迷の影響があると考えられます。
一方、豊中市のごみの最終処分先である大阪湾広域臨海環境整備センターの埋立処
分場の残余埋立期間はわずかな期間となりつつあります。埋立処分場は有限であり、
持続可能な環境を次世代に継承していくため、ごみの減量による最終処分量の削減が
大きな課題となっています。
平成20年度(2008年度)と平成21年度(2009年度)に行った家庭系及び事業系のご
み質調査の結果からも、排出されるごみの中には、発生抑制や資源化により減量可能
なものがかなり含まれていることが想定されます。
表2―8 平成21年度(2009年度)における減量目標と実績
平成21年度(2009年度)
目標年度(平成23年度)の減量目標
目標値
実績
1人1日当たりの発生量を目標年度
の予測値に対して0.3%(総量で約
300t)減量
0.1%
[106t]
8%
〔約7千t〕
1人1日当たりの排出量を658gより
増加させない
646g
584g
1人1日当たりの発生量を目標年度
の予測値に対して0.3%(総量で約
200t)減量
0.1%
[71t]
12%
〔約9千t〕
1人1日当たりの排出量を510gより
増加させない
512g
441g
備考
① 発生抑制
家庭系ごみ
平成21年度実績
=(家庭系ごみ発生量の予測量)
-(家庭系ごみ排出量実績)
事業系ごみ
平成21年度実績
=(事業系ごみ発生量の予測量)
-(事業系ごみ排出量実績)
臨時・公共等ごみ
27%
〔約1千t〕
平成21年度実績
=(臨時・公共等ごみ発生量の予測量)
-(臨時・公共等ごみ排出量実績)
22%
〔約32千t〕
家庭系ごみと事業系ごみの合計
33%
〔約49千t〕
家庭系ごみと事業系ごみの合計
② リサイクル(資源化)
発生予測量(約163千t)の24%
(約40千t)
23%
〔約38千t〕
ごみ減量目標(①発生抑制と②リサイクルの合計)
発生抑制①とリサイクル(資源化)
②をあわせたごみ減量目標は25%
(約40千t)
23%
〔約38千t〕
-25-
(2)計画策定にあたっての課題
循環型社会の構築に向けた計画策定にあたっての課題を以下のとおりに整理しまし
た。
①発生抑制・再使用を推進するための、市民・事業者・行政の三者による
協働とパートナーシップに関する課題
②家庭系・事業系ごみの減量に関する課題
③リサイクルと適正処理に適した分別収集体制に関する課題
④安定した循環型社会基盤施設の運用に関する課題
⑤市民・事業者等と協働した美しいまちづくりに関する課題
1)発生抑制・再使用を推進するための、市民・事業者・行政の三者に
よる協働とパートナーシップに関する課題
○大量生産・大量消費に基づく社会は多くのごみを生み出してきました。このよ
うな社会を環境への負荷の小さい循環型社会に転換していくためには、市民、
事業者はライフスタイルや経営姿勢を見直していく必要があります。
○近年市民や事業者の環境やごみに対する関心は高まりつつありますが、発生抑
制・再使用の実践行動が市民生活や事業活動に浸透しているとは言えません。
発生抑制・再使用を浸透していくためには、市民の努力だけではなく、簡易包
装の導入、再使用製品の販売等販売店の取り組みも同時に必要です。このため、
市民・市民グループや事業者及び行政の協働とパートナーシップによる取り組
みを拡充する必要があります。
2)家庭系・事業系ごみ等の減量に関する課題
○ごみの中には、食品廃棄物や古紙が半分以上含まれており、これらを資源化す
ることにより焼却処理するごみを大きく削減することが可能です。このため、
近年活動が停滞している再生資源集団回収の拡大・推進に取り組み、家庭だけ
でなく事業所を含めた地域のリユース・リサイクル活動の活性化を図る必要が
あります。
○多くの食品を輸入している日本にとって、冷蔵庫に入れたまま腐らせた手付か
ず食品、多く作りすぎて廃棄する食べ残しなどの食品ロスの削減は重要な課題
です。これらの食品ロスを削減するには、家庭や学校での子ども達への教育が
重要であり、日本の食料自給率の低さや農産物を作っている生産者の苦労など
を子ども達に教える食育を推進する必要があります。
○大規模事業所では、古紙等の資源化可能物が多量に発生しますが、資源回収業
-26-
者の迅速な回収や、社内の組織体制もしっかりしていることから、資源化の取
り組みはかなり浸透しており、資源化率はかなり高くなっています。しかし、
売れ残り食品など厨芥類の資源化はあまり進んでおらず、今後取り組みを進め
ていく必要があります。
○小規模事業所では、一つの事業所から排出される古紙等の量はわずかで、1か
月以上保管して資源回収業者に引き渡すなど手間や負担が大きく、取り組みが
遅れています。このため、小規模事業所の取り組み推進に向けた市の支援(減
量マニュアルの配布、ごみ減量によりごみ処理費用が軽減される仕組み等)が
必要です。
3)リサイクルと適正処理に適した分別収集体制に関する課題
○市民が分別排出ルールを守らないのは、多くの場合、正しい情報が伝わってこ
ないか、理解しにくい形で情報が発信されていることが多いからと考えられま
す。このため、出し方が分かりにくいプラスチック製容器包装等の分別ルール
の徹底を図るため、様々な年齢層やライフスタイルに応じて多様な手段でごみ
に関する情報を市民に伝え、市民の理解を深めていく必要があります。また、
入れ替わりの激しいマンション居住者への情報伝達とルール徹底方法を探るこ
とが課題です。
○今後、在宅医療廃棄物やレアメタル含有小型電子機器等、社会状況の変化に相
応して発生してくる新しい廃棄物問題に対応するため、情報収集をしていく必
要があります。
4)安定した循環型社会基盤施設の運用に関する課題
○更新時期を迎えている循環型社会基盤施設の計画的な整備を円滑に行うため、
豊中市、伊丹市、豊中市伊丹市クリーンランドの三者は緊密に連携していく必
要があります。
○平成34年度(2022年度)以降の大阪湾広域臨海環境整備センターの埋立処分場
の整備についてはこれから検討していく段階です。埋立処分場の整備が行われ
ない場合には、ほぼ全市域が市街化されている豊中市での最終処分場の確保は
困難であり、市域外の最終処分場に依存せざるを得ません。
5)市民・事業者と協働した美しいまちづくりに関する課題
○本来、家庭や事業所から排出され適正に処理されるべきごみが、ポイ捨てや不
法投棄されることのないよう、市民・事業者等と協働した取り組みが必要です。
-27-
-28-
第3章
基本構想
第1節 基本理念
協働とパートナーシップに基づき「もったいない」のこころでつくる循環型社会
豊中市では、平成19年(2007年)4月1日に「豊中市自治基本条例」を施行しました。
この条例は、自治の基本となる理念や原則などを定めていますが、その中で「市は、市
民、事業者及び市との間における協働を進めるため、その仕組みづくりその他必要な施
策を実施しなければならない。」とし、市民・事業者・市が力を合わせて、地域におけ
る様々な課題解決に取り組んでいくことを定めています。
また、市の将来像を実現するための基本的な考え方や施策の方向性を明らかにした第
3次豊中市総合計画後期基本計画においては、廃棄物の減量に向けて、市民・事業者・
行政・NPO等による多面的な取り組みを一層促進するため、市民の3R行動を通じた
ごみの減量や、事業者に対する事業系ごみの減量施策の拡充を進めることとしています。
さらに、第2次環境基本計画においてもごみの減量に向けた協働とパートナーシップ
による取り組みの一層の推進が掲げられています。
このように、市は、市民・事業者との協働とパートナーシップの重要性を改めて確認
し、廃棄物行政における3R(発生抑制・再使用・再生利用)の重要性を明らかにして
きたところです。とりわけ、
「もったいない」という言葉に代表される発生抑制・再使用
の考え方は、すべての市民・事業者・行政・NPO等の今後の行動指針となるものです。
そこで、本計画の基本理念を、第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画の基本理念であ
る「協働とパートナーシップに基づく循環型社会づくり」を発展させ、「協働とパート
ナーシップに基づき「もったいない」のこころでつくる循環型社会」としました。
図3-1 協働とパートナーシップについて
-29-
第2節 基本方針と基本施策
計画策定の基本方針と基本施策は以下のとおりです。
(1)基本方針
6つの基本施策を貫く共通の取り組み方針を以下の様に定めました。
1.3Rの推進を基本原則とします
「もったいない」という言葉に代表される発生抑制(リデュース)
・再使用(リユース)
の考え方を最優先とした、再生利用(リサイクル)を含めた3Rの推進を基本原則とし
ます。
2.市民・事業者・行政の三者の協働とパートナーシップによる取り組みを
展開します
市民・事業者(販売店・メーカー等)にごみに関する情報を伝える・知ってもらう
ことを出発点とし、市民や新たな展開を見せているNPO等市民公益活動団体、事業
者および行政が循環型社会の構築の取り組みに参加し、知恵を出し合い、また、協働
とパートナーシップの取り組みの中で相互理解を深め、発生抑制のための行動を実践
するとともに、多様なリサイクルシステムの形成をめざす取り組みを展開します。
表3-1 三者の責任と役割の具体例
発生抑制
再使用
(リデュース)
(リユース)
・買い物袋の持参
・リターナブル製品の
○市民の責任と役
・長寿命製品の購入
購入
割
・ものの長期使用
・不用品の有効利用
・包装の簡素化
・梱包材等の繰り返し
・製品の長寿命化
利用
○事業者の責任と ・修理体制の整備
・不用品の有効利用
役割
・電子メールの使用
によるコピー使
用量削減
・ごみ減量・リサイクル推進の先導
・・市民、事業者、行政三者の連携をコーディ
ネイト
○行政の責任と役 ・・市民、事業者に対する適切なPR(より身
近な方法によるPR)
割
・ごみ収集・処理に関する情報の公開
-30-
再生利用
(リサイクル)
・再生品の使用
・資源化物の分別
適正処理等
・排出ごみへの応分負
担
・リサイクルしやす
・排出者責任の徹底
い製品の開発
・適正処理へのアドバ
・再生品の使用
イス
・資源化物の分別
・資源化物の回収・
リサイクル
・再生品の使用
・環境負荷を最小限に
・資源回収システム
したごみ処理の推
の構築
進
・費用対効果を考慮し
た効率的な処理の
推進
3.環境負荷の低減をめざします
循環型社会を構築するための施策選択にあたっては、生産・流通・消費・廃棄(再生
利用)の全過程において環境に与える負荷の低減が図られることを基本原則とします。
(2)基本施策
循環型社会の構築に向けて、6つの基本施策を定めました。
1.協働とパートナーシップで発生抑制を優先した循環型社会構築に向けた
取り組み
市民・事業者・行政は、対等な立場に立ち相互に理解を深め、目的を共有し相互信頼
のもとに発生抑制を優先した循環型社会の構築に向けてお互いの立場を尊重し、取り組
みを進める必要があります。
2.家庭系・事業系ごみ等の減量に関する取り組み
家庭系ごみについては、再生資源集団回収の拡大・推進に取り組むとともに、地域に
おけるリユース・リサイクル活動の活性化を進めます。
事業系ごみについては、減量指導の強化に加え、減量ガイドラインの作成や人材育成
等にも取り組みます。
3.リサイクルと適正処理に適した分別収集体制への取り組み
プラスチック製容器包装の分別収集の全市実施に加え、レアメタルの回収など時代の
要請に応じた分別収集体制の確立をめざします。
-31-
4.食品ロス・ゼロに向けた取り組み(とよなか食べきり運動の展開)
家庭や事業所から出るごみの3割から4割を厨芥類が占めています。このうち3割か
ら5割がいわゆる「食品ロス」と推定されています。「もったいない」意識を高めて、こ
の食品ロスの削減を推進していきます。
5.安定した循環型社会基盤施設の運用に向けた取り組み
老朽化した焼却処理施設等の再整備を計画的に行っていくとともに、最終処分場の安
定的な確保を図っていきます。
6.市民・事業者等と協働した美しいまちづくりに向けた取り組み
市民・事業者等と協働してポイ捨てや不法投棄のない美しいまちづくりに向けた取り
組みを進めます。
-32-
図3-2 基本理念、基本方針、基本施策の関係
基本理念
協働とパートナーシップに基づき
「もったいない」のこころでつくる循環型社会
3つの基本方針
1.協働とパートナーシップで
1
.
3
R
の
推
進
を
基
本
原
則
と
し
ま
す
発生抑制を優先した循環型
社会構築に向けた取り組み
2.家庭系・事業系ごみ等の
減量に関する取り組み
3.リサイクルと適正処理に
6
適した分別収集体制への
つ
の
基
本
施
策
取り組み
4.食品ロス・ゼロに向けた
取り組み(とよなか食べ
きり運動の展開)
5.安定した循環型社会基盤
施設の運用に向けた取り
組み
6.市民・事業者等と協働し
た美しいまちづくりに向
けた取り組み
2
.
市
民
・
事
業
者
・
行
政
の
三
者
の
協
働
と
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
に
よ
る
取
り
組
み
を
展
開
し
ま
す
PDCAサイクルによる計画の進行管理
-33-
3
.
環
境
負
荷
の
低
減
を
め
ざ
し
ま
す
循
環
型
社
会
-34-
第4章
循環型社会構築のための基本フレーム(減量目標等)
第1節 ごみ排出量の予測
○平成32年度(2020年度)の将来人口予測は347,130人であり、平成21年度(2009
年度)の人口(388,544人)から約4万人尐なくなります。
○将来人口予測は第3次豊中市総合計画後期基本計画の将来人口予測に合わせてい
ます。
○平成32年度(2020年度)の1人1日当たりのごみ排出量が平成21年度(2009年度)
と同じ水準である場合、平成32年度のごみ発生量は約117千tとなります(平成21
年度(2009年度)比で約10%減尐となります)
。
図4-1 ごみ発生量の予測
(千t)
臨時・公共系ごみ
160
事業系ごみ
140
家庭系ごみ
130.9
2.4
116.9
2.2
120
45.6
40.8
100
80
60
40
82.8
74.0
20
0
H21(実績)
H32(予測)
(人口:388,544 人)
(人口:347,130 人)
(年度)
注)集団回収量は家庭系ごみに含めています。庁内古紙量、共同回収モデル事業(酒販組合)
による回収量は事業系ごみに含めていますが、減量計画書による事業所の自主的資源化
量は含めていません。
-35-
第2節 減量目標
市民・事業者・行政の協働とパートナーシップによるごみ減量の取り組みを今後積極
的に展開し、目標年度(平成32年度(2020年度)
)において下記の目標を達成します。
減量目標
ごみの量を平成32年度には平成21年度より
20%削減します
※ここでいう「ごみ」とは資源化されずに焼却・破砕等されるごみのことです。
個別の数値目標
①家庭系ごみの排出量の削減
市民1人1日当たりのごみ排出量を平成21年度より17g削減
します
②事業系ごみの排出量の削減
事業系ごみの排出量を平成21年度より約7千t削減します
③資源化量の増加
資源化量を平成21年度より約5千t増加させます
なお、減量目標を達成した結果、最終処分量は平成21年度(2009年度)
実績の約21.1千tより約30%(約6千t)削減されることとなります。
-36-
◇減量目標について
減量目標は平成21年度(2009年度)に焼却・破砕等処理されたごみの量より、20%
の削減をめざすものです。これにより、平成21年度(2009年度)の実績量約116千tか
ら、約23千t削減することになります。
◇個別の数値目標について
協働とパートナーシップにより減量目標を達成するため、市民・事業者・行政の各々
がめざすべき個別具体的な数値目標を設定し、減量目標の確実な達成をめざします。
①家庭系ごみの排出量の削減
家庭系のごみについては、市民1人1日当たりのごみ排出量を平成21年度
(2009年度)実績の584gより17gの削減をめざします。
総量では平成21年度(2009年度)実績の約82.8千tより約11千t削減するこ
とになります。
②事業系ごみの排出量の削減
事業系のごみについては、総量で平成21年度(2009年度)実績の約45.6千t
より、約7千tの削減をめざします。
③資源化量の増加
資源化量を平成21年度(2009年度)実績の約15.3千tより約5千t増加させ
ることをめざします。家庭系で約2千t、事業系で約3千tの増加をそれぞれ
めざします。
◇減量目標と個別の数値目標の関係
市民 1 人1日当たり17g削減
ごみの量を
事業系ごみを約 7 千t削減
20%削減
資源化量を約5千t増加
-37-
図4-2 目標達成に向けた市民・事業者・行政の具体的行動
【実施する主な施策と具体的行動】
3R行動の種類
発生抑制
・再使用
家庭系
ごみ
資源化
実施する主な施策
2R行動
の促進
○豊中版エコショップ制度の
構築
○食べきり運動の実施
○ごみに関する教育・学習の
充実など
ごみとなる
前の資源化
(集団回収等
による資源化)
○再生資源集団回収の拡大・
推進
○環境配慮型販売システムの
浸透など
○3Rに取り組む市民グルー
プ活動の支援
ごみとなった ○地域でのリユース・リサイ
後の資源化
クル活動の活性化
(分別収集等 ○時代の要請に応じた分別収
による資源化) 集体制の確立
○循環型社会基盤施設の計画
的整備など
市民・事業者が
実施する
具体的な行動
協力率・実行率
H21
(実績)
H32
(目標
年度)
H21
(実績)
H32
(目標年度)
買い物袋の持参、無駄
のない食生活の実践、
バザー等の活用による
発生抑制・再使用
-
50%
0g/人/日
(0.0千t/年)
17g/人/日
(2.2千t/年)
新聞・雑誌等古紙の資源
化
70%
80%
段ボールの資源化
73%
80%
57g/人/日
(8.0千t/年)
64g/人/日
(8.0千t/年)
ペットボトルの資源化
30%
50%
プラスチック製容器包装の資
源化(白色発泡トレー含む)
10%
45%
古布の資源化
63%
68%
缶の資源化
45%
61%
47g/人/日
(6.8千t/年)
69g/人/日
(8.9千t/年)
びんの資源化
64%
64%
破砕後の金属回収
81%
81%
資源化計
発生抑制
・再使用
ごみ減量の度合
104g/人/日
133g/人/日
(14.8千t/年)
(16.9千t/年)
2R行動
の促進
○自己処理責任の周知及び分
別排出を徹底するための情
報提供
○公共施設における率先行動
など
輸送用梱包資材(トロ
箱)の発生抑制・再使
用、ペーパーレス化によ
る発生抑制、販売管理の
徹底による発生抑制(売
れ残り食品)
-
30%
0g/人/日
(0.0千t/年)
7g/人/日
(0.8千t/年)
不適正排出
の是正等
○ルールを守らない事業者を
なくすために搬入検査の強
化など
印刷残紙、プラスチック
くず、繊維くず、ガラス
くず、金属くず、食品加
工くず等の適正な排出
-
60%
0g/人/日
(0.0千t/年)
9g/人/日
(1.2千t/年)
0g/人/日
(0.0千t/年)
16g/人/日
(2.0千t/年)
4g/人/日
(0.5千t/年)
28g/人/日
(3.6千t/年)
事業系
ごみ
発生抑制・再使用計
資源化
○多量排出事業者におけるご
み減量の促進
○商工会議所、NPO法人等
と協働した地域共同回収シ
ステムの構築
○経済的誘導策の導入など
・多量排出事業所
古紙等資源化、食品廃
棄物資源化
1%
・尐量排出事業所
古紙等資源化
臨時・
公共系
ごみ
-38-
9%
【目標値及び目標達成による効果】
目標
H21
(実績)
H32
(目標年度)
発生抑制量
0g/人/日
(0.0千t/年)
17g/人/日
(2.2千t/年)
発生抑制後の
排出量
584g/人/日
(82.8千t/年)
567g/人/日
(71.9千t/年)
17g/人/日削減
資源化量
104g/人/日
(14.8千t/年)
133g/人/日
(16.9千t/年)
約2千t増加
備考
目標(全体)
焼却・破砕等
処理量
発生抑制量
480g/人/日
(68.0千t/年)
0g/人/日
(0.0千t/年)
434g/人/日
(55.0千t/年)
306g/人/日
(38.7千t/年)
約7千t削減
資源化量
4g/人/日
(0.5千t/年)
28g/人/日
(3.6千t/年)
約3千t増加
発生抑制量
-
278g/人/日
(38.7千t/年)
-
約6千t削減
33g/人/日
(4.2千t/年)
発生抑制後
の排出量
923g/人/日
(130.9千t/年)
890g/人/日
(112.8千t/年)
資源化量
108g/人/日
(15.3千t/年)
161g/人/日
(20.4千t/年)
約5千t増加
焼却・破砕等
処理量
815g/人/日
(115.6千t/年)
729g/人/日
(92.3千t/年)
H21の焼却・破砕
処理等処理量より約
20%(約23千t)削
減
17g/人/日
(2.2千t/年)
※原単位が現状のま
ま推移
資源化量
-
-
-
17g/人/日
(2.2千t/年)
H21
(実績)
H32
(目標年度)
焼却処理量
786g/人/日
(111.4千t/年)
708g/人/日
(89.7千t/年)
最終処分量
149g/人/日
(21.1千t/年)
116g/人/日
(14.7千t/年)
H21の最終処分量
より約30%(約6千
t)削減
二酸化炭素
発生量
272g/人/日
(38.6千t/年)
214g/人/日
(27.1千t/年)
※リサイクル工程から
発生する二酸化炭素排
出量を含む。ただし、
マテリアルリサイクル
で算定
-
17g/人/日
(2.4千t/年)
17g/人/日
(2.4千t/年)
0g/人/日
(0.0千t/年)
◆◇目標達成による効果◇◆
発生抑制後の
排出量
焼却・破砕等
処理量
発生抑制量
備考
16g/人/日
(2.0千t/年)
322g/人/日
(45.6千t/年)
318g/人/日
(45.1千t/年)
H32
(目標年度)
約13千t削減
発生抑制後の
排出量
焼却・破砕等
処理量
H21
(実績)
※原単位が現状のま
ま推移
備考
注)年間の発生抑制量、排出量、資源化量、処理量等は、1
人1日当たりの量に人口を乗じたものであり、目標年度と
実績年度の差は人口減尐による減尐分を含んでいます。
-39-
表4-1 中間目標年度と最終目標年度の減量目標について
家庭系ごみ
排出量(千t)
a (H21=100)
実績
〔100〕
〔100〕
b (H21=100)
H21排出量に対する実績減量率(%)
平成21年度
(2009年度)
388,544人
(H21=100)
最終処分量(千t)
(H21=100)
〔100〕
-
11.7%
104
4
-
68.0
45.1
〔100〕
〔100〕
-
111.4
-
-
-
〔100〕
-
-
-
21.1
-
-
-
〔100〕
42.3
2.3
121.4
〔93〕
〔93〕
[市民1人1日当たり(g)]
584
322
d 0.4
0.4
-
0.9
d÷c 0.6%
1.0%
-
0.7%
4
3
-
e=c-d 76.4
41.9
2.3
120.5
(H21=100)
〔92〕
〔92〕
〔93〕
〔92〕
[市民1人1日当たり(g)]
581
318
16.4
1.1
f (H21=100)
17
923
7
17
916
-
17.5
〔111〕
〔222〕
-
〔114〕
21.5%
2.7%
-
14.5%
125
8
-
60.0
40.8
2.3
103.0
(H21=100)
〔88〕
〔90〕
〔93〕
〔89〕
[市民1人1日当たり(g)]
456
310
H28排出量に対する減量目標率(%)
f÷e [市民1人1日当たり(g)]
焼却・破砕等処理量(千t)
e-f 焼却処理量(千t)
(H21=100)
最終処分量(千t)
(H21=100)
発生予測量(千t)
133
17
783
-
-
-
100.3
-
-
-
〔90〕
-
-
-
16.4
-
-
-
〔78〕
g 74.0
40.8
2.2
116.9
(H21=100)
〔89〕
〔89〕
〔90〕
〔89〕
[市民1人1日当たり(g)]
584
332
h 2.2
2.0
-
4.2
h÷g 2.9%
5.0%
-
3.6%
17
16
-
i=g-h 71.9
38.7
2.2
112.8
(H21=100)
〔87〕
〔85〕
〔90〕
〔86〕
[市民1人1日当たり(g)]
567
306
16.9
3.6
発生抑制量(千t)
H32発生予測量に対する発生抑制率(%)
[市民1人1日当たり(g)]
発生抑制後の排出量(千t)
リサイクル量(資源化量)(千t)
j (H21=100)
17
923
33
17
890
-
20.4
〔114〕
〔716〕
-
〔133〕
23.5%
9.3%
-
18.1%
133
28
-
55.0
35.1
2.2
92.3
(H21=100)
〔81〕
〔78〕
〔90〕
〔80〕
[市民1人1日当たり(g)]
434
278
H32排出量に対する減量目標率(%)
347,130人
815
-
〔93〕
リサイクル量(資源化量)(千t)
〈人口〉
〔100〕
-
[市民1人1日当たり(g)]
平成32年度
(2020年度)
17
76.8
発生抑制後の排出量(千t)
最終目標年度
〔100〕
318
115.6
〔93〕
H28発生予測量に対する発生抑制率(%)
360,292人
108
2.4
(H21=100)
発生抑制量(千t)
〈人口〉
923
15.3
-
c 平成28年度
(2016年度)
17
-
1.1%
480
焼却処理量(千t)
中間目標年度
0.5
130.9
〔100〕
〔100〕
[市民1人1日当たり(g)]
発生予測量(千t)
322
〔100〕
17.9%
a-b (H21=100)
〈現況人口〉
584
14.8
合計
2.4
〔100〕
b÷a [市民1人1日当たり(g)]
焼却・破砕等処理量(千t)
臨時・公共系ごみ
45.6
[市民1人1日当たり(g)]
リサイクル量(資源化量)(千t)
事業系ごみ
82.8
j÷i [市民1人1日当たり(g)]
焼却・破砕等処理量(千t)
k-l 焼却処理量(千t)
(H21=100)
最終処分量(千t)
(H21=100)
161
17
-
-
89.7
-
-
-
〔80〕
-
-
-
14.7
-
-
-
〔70〕
※ 本計画においては、中間目標年度である平成28年度の焼却処理量を約100.3千tと見込んでおり、
これに基づき新ごみ焼却施設の規模を決定していくこととなります。
-40-
729
-
第3節 減量目標達成による効果
減量目標を達成した場合の主な効果を図4-3に示しました。
図4-3 減量目標達成によるごみ焼却・破砕等処理量などの削減効果
(千t)
140
131
120
焼却・破砕等処理量
116 (資源化後の処理量)
発生予測量
117
発生抑制
発生抑制後の排出量
113
排出抑制及び
分別収集
による資源化
111
焼却処理量
100
破砕処理後
金属回収等
92
90
80
60
40
21
20
最終処分量
15
4
最終処分量(焼却灰除く) 1
0
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
(実績)
H28
H29
(中間目標年度)
〔将来予測〕
-41-
H30
H31
H32
(最終目標年度)
年度
20%
削減
第4節 めざすべき姿
第3次豊中市総合計画後期基本計画では、廃棄物の減量および適正処理を通じた循環
型社会づくりに向けた取り組みをとおして、めざすべき姿を次のように表わしました。
ごみの発生抑制・再使用・再生利用が進み、焼却処理・埋め立て処理さ
れる廃棄物の総量が減尐しています。
そこで、本計画が目指す最終目標年度である平成32年度(2020年度)の本市の姿を描
いてみました。
◇家庭では・・・
家から排出するごみが減っています
スーパーマーケットなどの食料品販売店では、トレー包装の食料品が減っており、消
費者はばら売り・量り売りの商品を積極的に購入し、あわせて商品を大切に扱うといっ
た消費者マナーが向上しています。
古紙類やプラスチック製容器包装、缶類の分別が自然と身につき、分別排出が浸透し
ています。また、
「もったいない」の意識が高まり、無駄なく食べきる料理方法などを工
夫し食品ロスが大幅に削減しています。
-42-
ごみに関する環境学習が子供たちに広がっています
保育所・幼稚園・小学校での学習が広がり、家庭内で環境の話題が増えています。
◇事業所では・・・
お店から出るごみが減っています
簡易包装、食品ロスの削減などに取り組む環境にやさしい販売店が増えています。
また、事業所同士がオフィスごみの資源化に取り組みリサイクルが進んでいます。
飲食店では、生ごみの資源化に向けて堆肥化などの取り組みを始めています。
-43-
◇地域では・・・
地域でのごみ減量が進んでいます
集団回収の団体が増え新聞・雑誌などの資源化物の回収量が増えています。また、フリ
ーマーケットの開催回数が増え、
開催日時の情報がホームページや広報誌などでつかみや
すくなっています。
祭りなどの地域イベントでは、ごみの持ち帰りや分別の徹底、リユース食器の利用が増
え、イベントごみが大幅に減っています。
また、地域での清掃活動等が活発に行われるとともに、ごみのポイ捨てや不法投棄が尐
なくなっています。
-44-
第5章 基本理念の実現に向けた基本施策
基本理念の実現に向けて、基本方針に基づき展開すべき施策の体系は、以下のとおり
です。なお、減量目標を達成するための具体的な取り組み内容と市民・事業者・行政の実
践行動(アクションプログラム)については、第3次ごみ減量計画で定めます。
1.協働とパートナーシップで発生抑制を優先した循環型社会構築に向けた取り組み
協
働
と
パ
ー
ト
ナ
ー
シ
ッ
プ
に
基
づ
き
「も
っ
た
い
な
い
」の
こ
こ
ろ
で
つ
く
る
循
環
型
社
会
①豊中版エコショップ制度の構築
②3Rに取り組む市民団体やグループ活動の支援
③環境配慮型販売システムの浸透
④「もったいない」のこころを育む学習・教育の充実
⑤自主的ごみ減量実践行動への支援の充実
2.家庭系・事業系ごみ等の減量に関する取り組み
(1)家庭系ごみ
①再生資源集団回収の拡大・推進
②「もったいない」のこころを育む地域でのリユース・リサイクル活動の活性化
③家庭系ごみ有料化の検討
(2)事業系ごみ
①自己処理責任の周知及び分別排出を徹底するための情報提供
②多量排出事業所におけるごみ減量の促進
③ルールを守らない事業者をなくすために搬入検査を強化
④商工会議所、NPO法人等と協働した地域共同回収システムの構築
⑤公共施設における率先行動
⑥経済的誘導策の導入
(3)その他(イベント系のごみ)
①使い捨て容器等の使用抑制の推進
3.リサイクルと適正処理に適した分別収集体制への取り組み
①時代の要請に応じた分別収集体制の確立
②収集作業・選別作業従事者の安全性の確保(在宅医療系廃棄物の適正処理)
③高齢社会等へ対応した収集サービスの推進
④適正処理が困難な物への対応強化
⑤環境に配慮した収集機材の導入拡大
4.食品ロス・ゼロに向けた取り組み(とよなか食べきり運動の展開)
①「もったいない」の意識を高めるための情報提供
②規格外の食品の有効活用の推進
③給食など公共系の食品ロス削減に向けた検討
④食育の推進
5.安定した循環型社会基盤施設の運用に向けた取り組み
①豊中市伊丹市クリーンランド等との連携強化
②循環型社会基盤施設の計画的整備
③最終処分場の安定的確保
6.市民・事業者等と協働した美しいまちづくりに向けた取り組み
①まちを美しくする運動の推進
②地域による美しいまちづくりの展開
-45-
第1節 協働とパートナーシップで発生抑制を優先した
循環型社会構築に向けた取り組み
【基本的考え方】
市民・事業者・行政は、対等な立場に立ち相互に理解を深め、目的を共有し相互信頼の
もとに発生抑制を優先した循環型社会の構築に向けてお互いの立場を尊重する必要があ
ります。また、行政内部においても関連部局との連携を図りながら循環型社会構築に向け
た取り組みを進める必要があります。
具体的には、より多くの環境配慮を実践する事業者や3Rに取り組む市民グループ活動
を支援し、また、広く市民の環境やごみに関する正しい理解を得るため、環境学習の充実
を図る取り組みを進めます。
【取り組み内容】
①豊中版エコショップ制度(※)の構築
豊中版エコショップ制度を構築し、3R活動に積極的に取り組んでいる小売店舗や
飲食店舗等を効果的に市民に知らせるなど、市民・事業者・行政が協働して3Rの推
進に取り組みます。
※豊中版エコショップ制度:スーパーマーケットをはじめ、百貨店、ホームセンター、
コンビニなどの店舗において、レジ袋の削減、商品包装の簡素化、再資源化物の店頭
回収、再生品の取扱、食品ロス削減といった3R活動を積極的に実施している店舗や
生ごみの減量、資源物のリサイクルや地産地消に努めている飲食店舗を優良店舗に位
置付け、市がPRを行います。
②3Rに取り組む市民団体やグループ活動の支援
市内にはマイバッグ運動を推進している団体や廃食油を回収しリサイクルに取り組
む団体、古本を回収しリユース活動を展開している団体などがあります。このような
3Rに取り組む市民団体やグループ活動を支援し、他団体との交流につなげていくと
ともに、新たな市民グループの発掘や育成に努めます。
③環境配慮型販売システムの浸透
市民団体では、スーパー等で使用されるトレーの削減運動を展開しています。この
ような環境配慮型販売システムの浸透を図るため、市民・事業者・行政との間でごみ
減量が可能な売り方・買い方を話し合う機会を設け、実践行動に移す機運を高めてい
きます。
一方で、ばら売り等によりごみの排出抑制に努める事業者にとって、陳列されてい
る商品を丁寧に扱わないといった消費者のマナーが問題となっており、マナー向上の
啓発活動を実施していきます。
-46-
④「もったいない」のこころを育む学習・教育の充実
これまでの出前講座形式にこだわらず、他部局と連携し、保育所・幼稚園・小学校
を中心に、年間を通した計画的な学習メニューを提供し、ごみに関するさまざまな学
習や環境負荷と関連する学習も含めた、
「もったいない」のこころを育む学習・教育を
充実していきます。
また、平成24年度(2012年度)から供用開始予定の豊中市伊丹市クリーンランドの
(仮称)リサイクルセンターにおける環境学習機能の積極的な活用を図ります。
さらに、環境社会検定試験(eco検定)、3R・低炭素社会検定等を市民・事業者に
紹介し、地域や事業者の中でごみ減量に取り組む人材の育成に努めます。
⑤自主的ごみ減量実践行動への支援の充実
実践と交流・支援、情報発信の場としてのリサイクル交流センター機能の充実を図
るとともに、ごみ処理施設等への施設見学機会の拡充を図ります。
-47-
第2節 家庭系・事業系ごみ等の減量に関する取り組み
【基本的考え方】
家庭系ごみについては、近年活動が停滞している再生資源集団回収の拡大・推進に取り
組むとともに、地域におけるリユース・リサイクル活動の活性化を進めます。
また、減量目標の達成状況等を見極めながら、有料化について検討・導入を図ります。
多量排出事業所に対しては、単に減量指導の強化といったことだけでなく、事業所にと
ってごみの発生抑制から処分までの一連の業務をマネージメントできる人材の育成を支
援するとともに、ごみ減量ガイドライン・マニュアルの作成により行政が的確に助言し事
業系ごみの減量を図ります。また、中小事業所のごみ減量には、許可業者等と連携し資源
分別収集を取り入れるなどの取り組みを進めます。
さらに、事業者の自己処理責任の確立やごみ減量への誘導策として、ごみ処理施設使用
料の見直しを検討していきます。
【取り組み内容】
(1)家庭系ごみ
①再生資源集団回収の拡大・推進
報奨金制度を継続するとともに、新たな回収品目を追加して事業の活性化につなげ
ます。なお、回収品目の拡大に当たっては多様な回収事業者の参加を検討します。
また、絵本は保育所、幼稚園でニーズが高いため、集団回収の報奨金の額を高めに
設定するなどの方法も検討し、リユース活動の活性化をめざします。
今後もマンション開発が見込まれるため、早い段階から集団回収の取り組みを要請
します。また、現行の登録制度を維持しつつ、より広い地域で再資源物を回収するた
め、神戸市や大阪市等で実施されている集団回収における各戸収集方式(※)の導入
も検討します。
※神戸市、大阪市等で実施されている集団回収における各戸収集方式:10世帯(神戸市
では20世帯)以上で構成し登録された団体に対し、回収希望日に各自宅前に出された
古紙等を資源回収業者が回収する制度。
②「もったいない」のこころを育むリユース・リサイクル活動の活性化
地域で行われるフリーマーケット情報の収集やホームページ等での情報発信、開催
場所確保の橋渡し役を行政が担い、地域でのリユース・リサイクル活動といった「も
ったいない」のこころを育む活動の全市展開をめざします。
また、廃棄物減量等推進員の方々が活動しやすいように制度の周知活動を行うとと
もに、推進員の方々と連携しながら、地域でのごみの減量及びリサイクル活動の活性
化につなげていきます。
-48-
③家庭系ごみ有料化の検討
家庭系ごみ(粗大ごみを除く)の有料化については、多様なリサイクルシステムの
整備状況や、減量目標の達成状況を見極めながら、検討・導入を図ります。
(2)事業系ごみ
①自己処理責任の周知及び分別排出を徹底するための情報提供
各事業者に対して、事業活動に伴い排出されるごみは事業者自らの責任において処
理しなければならないことを周知徹底するとともに、ごみの分別排出や豊中市伊丹市
クリーンランドに搬入できない廃棄物を分かりやすく説明したパンフレットを作成し
提供します。
②多量排出事業所におけるごみ減量の促進
いかにごみを減量しコスト削減につなげるかといった内容を事業系ごみの減量ガイ
ドラインやマニュアルにまとめ事業所に提供し助言します。また、事業所内における
ごみ処理担当スタッフの人材育成についても、講習会の充実やガイドライン等にも盛
り込むなどにより支援します。これらの支援をできるだけ多くの事業者に提供できる
よう、現行の多量排出事業所の要件である、
「延べ床面積が3,000㎡以上又は一般廃棄
物の排出量が月平均5t以上」の基準を見直すことにより対象事業所を増やすことも
検討します。
③ルールを守らない事業者をなくすために搬入検査(※)を強化
事業者に対し上記の情報提供・支援を実施するとともに、ルールを守らない事業者
をなくすためクリーンランドにおける搬入検査を強化し、許可業者への指導を行うと
ともに排出事業者までさかのぼった確認を行い、排出段階での分別を徹底します。ま
た、搬入違反があった場合には厳格に対応するため、一定のペナルティーを課すこと
も検討します。
※搬入検査:豊中市伊丹市クリーンランド、豊中市、伊丹市が共同で行う検査で、業者
のごみ収集車がクリーンランド内のピットにごみを排出する前に車両を誘導し、ごみ
質を検査することにより分別がなされているか、産業廃棄物は混入していないかをチ
ェックしています。
-49-
④商工会議所、NPO法人等と協働した地域共同回収システムの構築
事業所のごみ減量の取り組みを支援するため、現在、NPO法人、商工会議所と市
が協働して実施している機密文書のリサイクル事業をホームページなどで周知し、よ
り多くの参加を事業者に呼び掛けるといった支援を行います。
また、中小事業所の紙ごみの資源化については、一定数の事業所を「
(仮称)事業所
町内会」として登録し、定期回収する仕組みをパイロット事業として検討します。
飲食店・スーパー等の事業所から出る生ごみの再資源化については、現在NPO法
人と協働で実施している堆肥化事業(とよっぴー)の今後の展開や近隣自治体との広
域連携も含めて、収集、堆肥化など仕組みの確立に向けた調査・研究を行います。
⑤公共施設における率先行動
民間事業所のお手本となるよう、公共施設における3R行動を率先的に実践してい
きます。
⑥経済的誘導策の導入
事業者の自主的なリサイクルをさらに推進するため、豊中市伊丹市クリーンランド
と調整して、ごみ処理施設使用料の見直しを検討していきます。
(3)その他(イベント系のごみ)
①使い捨て容器等の使用抑制の推進
祭りなどのイベントで排出される使い捨て容器などの使用を抑制するため、ごみの
持ち帰りやごみステーションの設置・分別の指導を行うとともに、リユース食器利用
システムの導入・支援を検討します。
-50-
第3節 リサイクルと適正処理に適した分別収集体制への取り組み
【基本的考え方】
プラスチック製容器包装の分別収集の全市実施に加え、レアメタルの回収など時代の要
請に応じた分別収集体制の確立をめざします。
【取り組み内容】
①時代の要請に応じた分別収集体制の確立
平成24年度より、プラスチック製容器包装の分別収集全市実施、空き缶の分別収集
全市実施、容器包装以外のプラスチック類を不燃ごみから可燃ごみへ区分変更します。
新たな分別収集が確実に定着するよう、広報誌、ホームページ、ケーブルテレビ等
様々な手段を通じて情報発信・情報提供を行うとともに、廃棄物減量等推進員と連携
しながら地域への周知活動を進めます。また、平成7年度(2005年度)以降に建設さ
れたマンション等の大規模建築物に選任が義務づけられている、廃棄物の保管場所等
の管理責任者などを通じても、ごみの分別及び出し方の周知を徹底していきます。
今後も、携帯電話やデジタルカメラなどに含まれるレアメタルの回収(処理ルート
の開拓)など新たな回収品目についても検討するなど、時代の要請に応じた分別収集
体制の確立をめざします。
②収集作業・選別作業従事者の安全性の確保(在宅医療系廃棄物の適正処理)
近年増加している在宅医療廃棄物の出し方について、関係機関、市民に対し周知活
動を強化します。また、動物病院や鍼灸院から排出される注射針や鍼灸針が不燃ごみ
やプラスチック製容器包装ごみに混入しているケースがあることから、関係団体と協
働した事業所への注意喚起を引き続き行います。
また、水銀等の有害物質を含有する廃棄物の分別収集等については、国や府の動向
を注視しながら検討していきます。
③高齢社会等へ対応した収集サービスの推進
健康福祉部門やホームヘルパー及び地域における民生委員等のボランティアと連携
した、ひと声ふれあい収集の定着をめざします。
④適正処理が困難な物への対応強化
市の処理施設で適正処理が困難なものについては、排出者責任や拡大生産者責任を
求めることを原則として施策を推進します。
⑤環境に配慮した収集機材の導入拡大
天然ガス使用車などの環境に配慮した収集機材の保有割合の拡大を図ります。
-51-
第4節 食品ロス・ゼロに向けた取り組み
(とよなか食べきり運動の展開)
【基本的考え方】
家庭や事業所から出るごみの3割から4割を厨芥類が占めており、このうち3割から5
割がいわゆる「食品ロス」と推定されています。「もったいない」意識を高めて、この食
品ロスの削減を推進していきます。
【取り組み内容】
①「もったいない」の意識を高めるための情報提供
市民の「もったいない」の意識を高めるため、食品ロスの実態を情報提供するとと
もに、
「残さず食べる」などの取り組みを市民に紹介し、
「食の大切さ」に対する意識
を喚起します。
また、家庭内にある食材の種類や量を日頃から点検・把握し、適切な購入と保存を
心がけ、食べきれなかったものなどについても他の料理に作りかえたり、おすそわけ
するなど、無駄なく食べきる調理方法や献立の工夫に取り組むよう市民啓発を行いま
す。
②規格外の食品の有効活用の推進
味や鮮度には全く問題がないにもかかわらず形が悪いために廃棄されてしまってい
る規格外の食品について、消費者、事業者が積極的に消費、活用するよう働きかけま
す。
③給食など公共系の食品ロス削減に向けた検討
給食センター、自校調理及び保育所での給食調理における食品ロスについて、関係
部局とも連携しながら現状把握と課題の整理を行い、食品ロス削減に向けた取り組み
を検討します。
④食育の推進
食品ロス削減に向けては、関係部局とも連携しながら食育の観点からも働きかけま
す。
-52-
第5節 安定した循環型社会基盤施設の運用に向けた取り組み
【基本的考え方】
現在、豊中市伊丹市クリーンランドにある焼却処理施設等の中間処理施設は昭和 50 年
(1975 年)5月に竣工しており老朽化しています。このため、平成 24 年度(2012 年度)
には(仮称)リサイクルセンターを、平成 28 年度(2016 年度)には新ごみ焼却施設を供
用開始できるよう計画的に整備を行っていきます。
また、現在の埋立処分場が逼迫する中、ごみ減量化の推進などにより最終処分量の削減
に努めるとともに、今後の最終処分場の安定的な確保を図っていきます。
【取り組み内容】
①豊中市伊丹市クリーンランド等との連携強化
循環型社会基盤施設の計画的な整備を円滑に行うため、豊中市、伊丹市、豊中市伊
丹市クリーンランドの三者の連携を強化していきます。
②循環型社会基盤施設の計画的整備
豊中市伊丹市クリーンランドごみ処理施設整備基本構想、ごみ処理基本計画に基づ
き、公害防止等環境負荷の低減、周辺環境との調和、高効率発電や余熱の有効利用及
び施設への太陽光パネルの設置等低炭素社会の実現などに配慮した、新循環型社会基
盤施設((仮称)リサイクルセンター、新ごみ焼却施設等)を整備していきます。
③最終処分場の安定的確保
ごみ減量化の推進などにより最終処分量の削減に努めるとともに、最終処分場の安
定的な確保を図ります。
-53-
第6節 市民・事業者等と協働した美しいまちづくりに
向けた取り組み
【基本的考え方】
「豊中市美しいまちづくりの推進に関する条例」により、市・市民・事業者・団体等が
それぞれの役割を果たし、一体となって、ポイ捨てや不法投棄のない美しいまちづくりを
進めるため、市民団体・関係機関・市が連携した運動を展開します。
【取り組み内容】
①まちを美しくする運動の推進
豊中市まちを美しくする運動連絡会議、豊中市まちを美しくする運動推進本部を中
心とした、市民・事業者・関係機関と連携した駅前での啓発活動や、道路や河川での
美化活動を行い、ポイ捨てや不法投棄のない美しいまちづくりを推進します。
②地域による美しいまちづくりの展開
「地域清掃」
、
「アダプトシステム事業」、「違法簡易広告物追放推進団体(とよなか
美はり番)
」等の現状や課題の把握を行いながら、更に美化活動の拡充・活性化を図る
ため、各団体・個人への働きかけ、交流の促進、活動への支援を行います。
-54-
第6章 計画推進のために
本計画に基づきごみ減量計画等を策定し、進行管理を行います。また、広域的連携の強
化にむけて周辺自治体・関係機関との連携強化に努めるとともに、新たな社会経済システ
ムの形成をめざし、国・大阪府に拡大生産者責任制度の確立等を要請します。
①計画の進行管理
本計画に基づき、ごみ処理実施計画(毎年度作成)
、ごみ減量計画、容器包装分別収
集計画等を策定し、具体的なごみ減量施策を実施します。
ごみ減量計画についてはPDCAサイクルに基づく進行管理を行い、結果を環境報
告書や広報誌、ホームページ等で公表します。
②広域的連携の強化
円滑な中間処理・最終処分のために、伊丹市、豊中市伊丹市クリーンランドとの連
携強化を図るとともに、周辺自治体はもとより大阪湾広域臨海環境整備センターの埋
立処分場を最終処分先としている近畿地区の自治体との連携強化を図ります。
また、災害時の相互応援・支援体制の確保を図ります。
③新たな社会経済システムの形成に向けた取り組み
容器包装リサイクル法における事業者負担割合の見直しや、適正処理が困難な廃棄
物等の生産者責任による回収等の拡大生産者責任制度の確立を国・大阪府に要請して
いきます。
-55-
-56-
第1章
生活排水処理の現状と基本的課題
第1節
生活排水処理の現状
(1)生活排水処理システムの概要
豊中市の生活排水処理の現状は図1-1に示すとおりです。
市内の下水道処理区域は、大きくは猪名川流域下水道原田処理区(終末処理場は原
田処理場)と庄内処理区(同 庄内下水処理場)の2つに分かれています。公共下水道
普及率はすでに100%に近く、汲み取り家庭や浄化槽処理家庭はごく僅かな割合となっ
ています。
なお、汲み取り家庭の収集は全量委託業者が、また、浄化槽汚泥の収集は許可業者
が対応し、伊丹市処理施設へ搬入し(豊中市サニテーションは平成20年(2008年)3月
31日に閉鎖。同年4月1日から伊丹市に処理を委託)、前処理後、希釈して下水道に放
流しています。
図1-1
生活排水処理システムの概要(平成21年度(2009年度))
[処理方法]
[排出先]
汲み取り
136人
(0.0%)
(し尿)
下水道放流
伊丹市し尿公共下水放流施設
(平成3年(1991年)4月業務開始)
[水洗化]
(浄化槽汚泥)
浄化槽
2,126人
(0.6%)
施設:し尿中継施設
能力:82kl/日/5時間
雑排水、処理
水の一部を河
川等へ放流
公共下水道
385,234人
(99.4%)
し渣
(豊中市伊丹市クリーン
ランド焼却処分)
・猪名川流域下水道
原田処理場
・庄内下水処理場
・その他(一部の区域で他市の
処理水を河川へ放流
処理場へ流入)
計 387,360人
(100.0%)
総人口 387,496人 (※H22.3.31現在推計人口)
(100.0%)
(2)生活排水の処理方式別動向と現状
昭 和 41年 度 (1966年 度 )に 猪 名 川 流 域 下 水 道 原 田 処 理 場 を 供 用 開 始 し 、 昭 和 48年 度
(1973年度)には庄内下水処理場を供用開始しました。その後下水道整備事業を計画的
に推進し、図1-2、表1-1に示すように平成21年度(2009年度)には公共下水道人
口は約385千人(総人口の99.4%)に達しています。一方、浄化槽処理人口や汲み取り
人口は下水道整備とともに低下し、両者をあわせて約2千人(同 0.6%)となってい
ます。
-57-
図1-2
生活排水の処理方式別人口の動向
(千人)
400
385
350
354
300
250
200
汲み取り
150
公共下水道
100
浄化槽処理
49
50
10
2
0
0
S60 61 62 63 H1 2
表1-1
区分
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21年度
生活排水の処理方式別人口(平成21年度(2009年度))
公共下水道
水洗化小計
浄化槽処理
汲み取り
合計
自家処理
人口(人)
385,234
2,126
387,360
136
割合(%)
99.4
0.6
100.0
0.0
(年度末推計人口)
0
387,496
-
100.0
注)合計人口はH22.3.31推計人口
図1-3はし尿・浄化槽汚泥の処理量の推移を示しています。汲み取りや浄化槽処
理家庭の減少とともに処理量は年々減少しており、平成21年度(2009年度)の処理量は
約720kl(日平均2.0kl)となっています。
図1-3
し尿・浄化槽汚泥処理量の推移
(kl)
25,000
20,511
浄化槽汚泥
20,000
し尿
7,954
15,000
10,000
12,557
5,000
720
0
S60 61 62 63 H1 2
3
4
5
6
7
8
242
478
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 年度
(備考)
○し尿及び浄化槽汚泥の処理量のS60~H3には、第二清掃工場での処理量を含みます。
-58-
し尿の収集量は、一般家庭、大口・臨時、公共施設とも年々減少し、平成 21年度(2009
年度)の収集量内訳は図1-4に示すとおりになっています。また、平成 15年度(2003
年度)まで毎年減少してきた浄化槽の設置台数は、最近では横ばい傾向で推移して おり、
平成21年度(2009年度)の設置台数は245基となっています。
図1-4
し尿収集量の内訳(平成21年度(2009年度))
公共施設
1.7%
一般家庭
40.7%
大口・臨時
57.6%
(3)し尿・浄化槽汚泥の収集状況
現在、し尿は100%委託業者(1業者)により収集しています(表1-2参照)。浄
化槽については、許可業者8社が浄化槽清掃及び浄化槽汚泥の収集・運搬を行ってい
ます。さらに、図1-5に示すように浄化槽設置家庭等の管理監督体制を整備し、ま
た、浄化槽台帳にもとづき維持管理状況を把握して、適切な維持管理の徹底に努めて
います。
図1-5
浄化槽管理監督体制
連絡調整
豊中保健所
設
置
届
(
改
善
)
構
造
検
査
・
改
善
命
令
浄
建築審査課
維
持
管
理
指
導
化
槽
新
築
管
設
置
届
(
新
築
)
理
減量推進課
構
造
検
査
・
改
善
命
令
許
可
・
指
導
監
督
依頼
者
清掃
-59-
清
掃
完
了
届
浄化槽清掃業者
表1-2
排出先
収集形態
一般家庭
し尿の収集状況
収集回数
備
考
おおむね月2回
大口・臨時
委託収集
随時
公共施設
工事現場、会社、アパート等
随時
(4)し尿処理手数料
し尿処理手数料は銀行納入制により徴収しており、手数料は表1-3に示すとおり
です。
表1-3
し尿処理手数料
(平成22年(2010年)4月現在)
種別
取扱区分
単
位
金
額
4人まで
月
440円
1人増ごとに1人につき
月
100円
100リットルまで
2,500円
世帯割によるもの
し
尿
臨時又は多量に
100 リ ッ ト ル を 超 え る 部 分 に
排出するもの
つき100リットルまでごとに
浄化槽・ビル
1キロリットルまでごとに
ピット汚泥
500円
1,000円
(備考)
し尿処理手数料 の世帯割に よるもののうち 、特殊な便 槽を使用する場 合その他市 規則で定める場合
に該当するものについては、当該料金の5割を加算する。
(5)処理施設の状況
収集されたし尿及び浄化槽汚泥は伊丹市に処理を委託しており、伊丹市し尿公共下
水放流施設で中継処理されています。表1-4には中継処理施設の概要を示していま
す。なお、本施設へは、豊中市サニテーションの閉鎖に伴い、平成20年(2008年)4月
1日から投入しています。
表1-4
伊丹市し尿公共下水放流施設の概要
施設の種類
し尿中継施設
施 設 能 力
82kl/日/5時間
処 理 方 法
前処理+希釈下水道放流
延 床 面 積
541.20㎡
竣 工 年 月
平成3年(1991年)4月1日
総
422百万円
工
費
-60-
(6)公共下水道整備の進捗状況
図1-6に示すように下水道普及率は平成21年度(2009年度)においてほぼ100%に
達しています。今後は、下水道が整備されながら未接続となっている家庭等の接続を
図っていく必要があります。なお、図1-7には下水道整備状況を示しています。
図1-6
下水道普及率の推移
※処理人口普及率(%)に ついては、処理可能区域人口/行政区域
内人口で算出しています。
-61-
図1-7
下水道整備状況
-62-
(7)市内河川等の水質の現状
市内河川等のBOD(生物化学的酸素要求量)で見た水質の経年変化は図1-8に
示すとおりです。下水道の整備とともに河川等の水質が改善され、ここ数年、千里川、
天竺川(流末)では1~2mg/l、中央幹線都市水路(流末)、高川(流末)、空港周辺
排水路(流末)では2~4mg/l、豊能南部雨水幹線では3~9mg/lとなっています。
図1-8
市内河川等の水質(BOD)の経年変化
千里川月見橋
1.5
1.5
1.4
1.0
1.4
17
18
19
20
21
空港周辺排水路(流末)
2.0
1.7
1.5
1.3
1.5
17
18
19
20
21
高川(流末)
2.7
2.6
3.0
2.1
2.3
17
18
19
20
21
千里川(流末)
1.3
1.1
1.5
1.0
1.3
17
18
19
20
21
天竺川(流末)
豊能南部雨水幹線(流末)
8.8
5.8
3.6 5.4 4.4
1.9
1.3
1.0
1.0
1.3
17
18
19
20
21
中央幹線都市下水路(流末)
17
18
19
20
21
3.4
3.8
2.8
4.0
2.5
17
18
19
20
21
(注)棒グラフは測定地点の平成 17 年度(2005 年度)から平成 21 年度(2009 年度)の BOD の経年変化を示す。
単位は mg/l。
-63-
第2節
計画策定にあたっての基本的課題
生活排水処理基本計画を策定するにあたっての基本的課題を以下に整理しました。
○浄化槽の適正な維持管理の徹底
平成21年度(2009年度)の浄化槽清掃率は設置基数の5割弱であり、関係機関と連携
しながら、設置者への啓発を強化し、適正な維持管理の徹底及び公共下水道への切替
え促進に努める必要があります。
○ディスポーザー排水処理システムへの対応策の検討
ディスポーザー排水処理システムへの対応策について、関係機関と調整し検討して
いく必要があります。
(注)ディスポーザーとは厨芥(生ごみ)を粉砕して水とともに排水管に流し出す機器で、台所の
流しの下に取り付けて使用します。ディスポーザー排水処理システムは、粉砕された厨芥が直
接下水道に流されると下水道等に与える影響が大きいことから、粉砕された厨芥を処理するた
めの浄化槽に類似した排水処理装置を設置し、下水道等に与える影響を軽減するシステムです。
豊中市においてはディスポーザー排水処理システムの設置は認められていますが、ディスポー
ザー単体での設置は認められていません。
○し尿処理手数料の適正化の検討
し尿処理に係る経費とし尿処理手数料収入を比較すると受益者負担の割合は12%程
度となっています。このため、適正な受益者負担といった観点からし尿処理手数料の
改定について検討していく必要があります。
≪参考≫し尿処理に係る経費とし尿処理手数料収入
し尿収集運搬
し尿・浄化槽汚泥
合計(a)+(b)
委託料(a)
処理委託料(b)
(A)
18,000,000 円
13,773,742 円
31,773,742 円
-64-
(平成 21 年度)
し尿処理手数料
受益者負担割合
収入
(B)/(A)
(B)
3,846,840 円
12.1%
第2章
生活排水処理計画の基本フレーム
第1節
計画目標年度
計画目標年度は、平成24年度(2012年度)を初年度とし、9年後の平成32年度(2020年度)
を最終目標年度とします。なお、計画期間内であっても社会経済情勢が大きく変化した
場合など、必要に応じて適宜計画の見直しを行います。
第2節
し尿・浄化槽汚泥処理量の予測
将来のし尿・浄化槽汚泥処理量の予測については、平成12年度(2000年度)から平成21
年度(2009年度)までのし尿、浄化槽汚泥の処理量の推移に傾向曲線を当てはめ、将来の
処理量を予測しました。
採用した予測式及び予測結果は表2-1に示すとおりです。また、図2-1には日平
均処理量で予測結果を示しています。なお、この予測結果には、ディスポーザー排水処
理システムからの引き抜き汚泥の処理は含んでいません。
表2-1
種
別
し尿
予測式(n:西暦年度、r:相関係数)
指数式
浄化槽
汚泥
し尿・浄化槽汚泥処理量の予測式と予測量
指数式
Y=1848.6380×0.881867 (n-1999)
r(相関係数):0.9544
Y=504.3863×(n-1999) (-0.3555689)
r(相関係数):0.9141
合計
実績
予測
H21
H32
477.8kl
131.9kl
242.0kl
170.9kl
719.8kl
図2-1
302.8kl
し尿・浄化槽汚泥処理量の予測結果(日平均)
(kl/日)
14
実績
12
予測
10
8
6
4
2
0
H4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 年度
予測
(実績)
-65-
第3章
生活排水処理基本計画
(1)収集・運搬体制
汲み取りについては、現在の委託収集で対応していきます。また、浄化槽汚泥につ
いては、許可業者による清掃・点検・汚泥引き抜き等を実施していきます 。
(2)処理体制
し尿及び浄化槽汚泥の処理については、伊丹市(伊丹市し尿公共下水放流施設)へ
の処理委託を継続します。
(3)浄化槽対策
浄化槽管理監視体制の拡充により浄化槽設置家庭等に対して適正管理指導 及び公共
下水道への切替え促進を強化するとともに、許可業者の技術水準の向上を促し、浄化
槽からの放流水による河川・水路等の水質 汚濁防止に努めます。
(4)ディスポーザー排水処理システムへの対応
ディスポーザー排水処理システムへの対応について、関係機関と調整し検討してい
きます。
(5)し尿処理手数料の適正化
し尿及び浄化槽・ビルピット汚泥の処理手数料適正化について検討していきます 。
-66-
資料1
計画の策定経過
資料2
目標値と計画収集量
資料3
用語の解説
資料1
計画の策定経過
(1)策定経過
本計画は、平成20年度(2008年度)に家庭系のごみ排出実態調査を、平成21年度(2009年度)に事
業系のごみ排出実態調査をそれぞれ実施し、基礎的情報を把握した後、平成22年1月に廃棄物減量等
推進審議会に対して意見具申依頼を行い、同年12月に意見具申を受けました。
(2) 豊中市廃棄物減量等推進審議会での検討経過
① 審議会等開催状況
会議等
開催日程
内
容
等
①委員紹介
平成22年(2010年)
第1回
②市長からの意見具申依頼
1月7日(木)
③審議会の進め方について(審議内容、スケジュール等)
9:30~11:00
④豊中市のごみ処理・リサイクルの現状と動向について
⑤ごみ減量計画の施策評価について
平成22年(2010年)
第2回
2月24日(水)
10:00~12:00
平成22年(2010年)
第3回
4月28日(水)
10:00~12:00
平成22年(2010年)
第4回
6月23日(水)
10:00~12:00
①豊中市のごみ処理基本計画策定上の課題について
②ごみ処理基本計画の目標設定の考え方について
①ごみ減量目標について
②家庭系ごみ減量の取り組みの方向性について
①事業系ごみの現状について
②事業系ごみ減量の取り組みの方向性について
平成22年(2010年)
第5回
8月25日(水)
②第3次基本計画の基本理念・基本方針・減量目標等について
10:00~12:00
平成22年(2010年)
第6回
9月27日(月)
①第3次基本計画の素案について
15:00~17:00
平成22年(2010年)
第7回
意見
具申
①第3次基本計画(案)について
11月29日(月)
②意見具申(案)について
10:00~11:45
③第3次ごみ減量計画の策定方針について
平成22年(2010年)
12月27日(月)
会長・副会長より市長へ意見具申
11:30~12:00
-67-
②
豊中市廃棄物減量等推進審議会委員名簿
〔第7期豊中市廃棄物減量等推進審議会委員名簿〕
(敬称略・規則順・50音順)
(氏 名)
学
識
経
験
者
市
民
( 所 属 ・ 勤 務 先 )
1
浅利 美鈴
京都大学環境保全センター 助教
2
小幡 範雄
立命館大学政策科学部 教授
3
金子 泰純
和歌山大学システム工学部 准教授
4
茨木 かづ子 特定非営利活動法人 とよなか市民環境会議アジェンダ21 副理事長
5
髙瀬 泰彦
6
谷口 佳以子 とよなか消費者協会 会長
7
中村 由美子 公募市民
8
西海 佳世
公募市民
9
森田 一夫
廃棄物減量等推進員
公募市民
10 山本 幹子
大阪北生活協同組合 組合員理事
事
業
者
11 花村 恒和
日本チェーンストア協会関西支部 株式会社阪食 業務本部 総務部長
12 東 能久
豊中商工会議所 事務局長
※1
13 髙山 元重
大阪リサイクル事業協同組合
※2
14 米田 弘樹
豊中環境事業協同組合 専務理事
※3
15 下 克義
連合大阪豊中地区協議会 (豊中市従業員労働組合執行委員長)
※1
再生資源業者
※2
廃棄物処理業者
※3
市長が特に必要と認める者
※審議会委員数は条例にて15名以内。任期は2年間(平成21年12月1日~平成23年11月30日)。
※所属・勤務先は平成21年(2009年)12月1日現在。
-68-
(備考)
会長
副会長
■意見具申依頼
平成 22 年(2010 年)1 月 7 日
豊中市廃棄物減量等推進審議会
会
長
様
豊中市長
淺 利
敬 一 郎
一般廃棄物の減量の促進及び適正処理に関する事項について
このことについて、つぎのとおり意見を求めます。
記
1. 第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定について
(理 由)
当市におきましては、平成14年度に「第2次一般廃棄物処理基本計画」及び「第2次ごみ減量計画」
を策定し、
「協働とパートナーシップに基づく循環型社会づくり」の理念のもと、平成23年度のごみ
発生予測量に対して33%のごみ減量にむけ、市民・事業者・行政の三者の取り組みを進めてきまし
た。
また、平成 19 年 3 月には、計画の実効性を確保するため、環境マネジメントシステムの考え方に基
づき、市民・事業者との協働により計画で定めた減量施策についての進捗状況について点検・評価を
行い、ごみ減量のために重点的に取り組むべき施策や取り組みの方向性を明らにし、計画を見直した
ところです。
本審議会からはこれまで、ごみ減量をさらに進めるための方策や現行計画の策定、また、当市のごみ
の中間処理を行っている「豊中市伊丹市クリーンランド」の平成 24 年以降に予定している新しいごみ
処理施設整備にあわせ平成 20 年 8 月に策定した「今後のごみ分別の基本的な考え方」について様々な
ご提言を頂いており、当市といたしましても、順次具体的な施策・事業を進めています。
ごみ量は市民・事業者の3R(リデュース(発生抑制)
・リユース(再使用)・リサイクル(資源化))
の取り組みに加え、今日の社会経済情勢の影響もありこの数年減尐している一方で、当市のごみの最
終処分先である大阪湾広域臨海環境整備センターの埋立処分場は逼迫している状況にあります。この
ため、今後更に3Rの取り組みを進めていく必要があります。
平成 23 年度に「第2次一般廃棄物処理基本計画」及び「第2次ごみ減量計画」の計画期間が終了す
ることに加え、平成 24 年度以降でのごみ分別区分の変更など、将来の循環型社会の実現に向けた長期
的・総合的な取り組みをさらに進めるため、平成 24 年度を初年度とする「第3次一般廃棄物処理基本
計画」を策定するにあたり、本審議会に意見を求めるものです。
-69-
■意見具申
平成22年(2010年)12月27日
豊中市長 淺利 敬一郎 様
豊中市廃棄物減量等推進審議会
会 長
小 幡
範 雄
平成 22 年(2010 年)1 月 7 日付けで、本審議会に対して意見を求められた事項について、別紙
のとおり意見具申します。
1.はじめに
豊中市は平成14年(2002年)6月に「協働とパートナーシップに基づく循環型社会づくり」を基本
理念とした、第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画を策定しました。
平成15年(2003年)3月には市民・事業者の参画により策定した第2次豊中市ごみ減量計画で、基
本理念の実現に向けた基本施策の具体的な取り組み内容と市民・事業者・行政の実践行動について定
めました。
これらの計画に基づき、家庭系ごみ指定袋制の導入・粗大ごみ有料収集の実施等さまざまなごみ減
量施策に取り組んできたことにより、昨今の社会経済状況の影響もあるものの、当初の減量目標を達
成する見込みとなっています。
一方、市のごみの最終処分先である大阪湾広域臨海環境整備センターの埋立処分場は逼迫している
状況にあり、今後さらにごみ減量を進めていく必要があります。
来年度は、第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画の最終目標年度にあたることに加え、今後更なる
ごみの減量が求められていることから、循環型社会の実現に向けた長期的・総合的な取り組みをさら
に進めるため、
「第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定」について、本審議会に意見を求められ
たものです。
本審議会においては、循環型社会形成推進基本法をはじめ、これと前後して制定・改正された資源
有効利用促進法や個別リサイクル法を踏まえ、また、市のごみ処理・リサイクルの現状とこれまで計
画に基づき取り組みを進めてきた施策の評価を勘案し、新たな計画の策定について審議しました。
2.審議経過
審議会においては、第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定上の課題と減量目標について検討
したのちに、家庭系ごみと事業系ごみの減量の取り組みの方向性について、また、これらを踏まえて、
基本理念・基本方針等について審議しました。
3.審議結果
平成24年度(2012年度)を初年度とする「第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画の策定」について
審議した結果は以下のとおりです。
-70-
(1)基本構想について
第2次豊中市一般廃棄物処理基本計画を策定した平成14年から10年近くが経過していますが、大量
生産、大量消費、大量廃棄型の社会から環境負荷の小さい循環型社会に転換していくためには、市民・
事業者・行政の協働とパートナーシップに基づくごみ減量の取り組みを推進していくことが依然とし
て求められています。とりわけ、発生抑制・再使用の取り組みは環境負荷の低減という観点からも優
先的に推進されるべきです。
(2)減量目標設定方式と減量目標について
第3次豊中市一般廃棄物処理基本計画における減量目標について、どのような方式によって目標設
定をするか議論しました。
その結果、本基本計画の減量目標については、積み上げ方式で設定することとし、家庭系ごみや事
業系ごみの各々に対して、発生抑制・再使用行動の水準、資源化行動の対象品目とその水準を定めて
減量目標値を設定することとしました。
ごみの量を平成21年度(2009年度)実績より20%削減することとする減量目標値については、発生抑
制・再使用をさらに推進することによって、より高い減量目標値を達成することができるといった意
見が複数の委員より表明されましたが、最終的に20%削減を減量目標値とすることに意見がまとまり
ました。
(3)基本理念の実現に向けた基本施策について
基本施策についての主要な提案は以下のとおりでした。
1)ごみの減量には広報活動が重要であり、ごみ処理施設や最終処分場のことを分かりやすく市民
に伝える必要がある。
2)生ごみの堆肥化の取り組みは、ごみ減量だけでなく、食育の推進等にもつながるなど種々の効
果があることから、将来に向けて調査、研究を進める必要がある。
3)フリーマーケットの開催など再使用の施策を推進されたい。
4)プラスチック製容器包装分別収集量の量的増加だけでなく質的向上を実現する施策の充実を図
られたい。
5)事業系ごみの減量施策として、指導・検査といった取り締まり強化の推進だけでなく、ごみ減
量への取り組み支援や、事業所内でごみ減量に取り組む人材の育成といった施策を推進されたい。
本審議会は、このような議論の経過を踏まえ、豊中市が示した「第3次豊中市一般廃棄物処理基本
計画(案)
」について、豊中市が循環型社会の構築をめざして施策を推進していくものとして妥当で
あると認めます。
-71-
資料2 目標値と計画収集量
実績
H21(原単位)
人口
家庭系ごみ
t/年
①
(集団回収量含む)
H21=100
(庁内古紙量、共同回収事業の回収量含む)
2015
365
365
365
365
365
366
365
388,544
376,063
371,903
367,742
363,582
360,292
82,829.29
80,176
79,290
78,402
77,727
76,815
100
97
96
95
94
93
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
100
100
100
100
100
100
45,618.65
44,149
43,660
43,172
42,800
42,298
H21=100
(400.0)
400.0
(0.2)
(27.6)
(8.4)
(0.4)
(84.0)
84.0
(5.6)
(25.1)
(8.7)
(5.4)
44.8
(6.3)
6.3
(19.0)
(11.3)
(2.0)
(0.004)
(5.0)
(37.4)
(527.6)
(56.5)
(55.6)
(0.8)
(584.1)
(269.0)
269.0
(50.2)
50.2
(319.2)
(2.4)
100
321.7
100
2,434.24
100
17.2
100
130,882.18
100
922.9
100
56,724.07
400.0
28
3,914
1,197
51
11,907.59
84.0
794
3,566
1,240
764
44.8
889.61
6.3
2,698.65
1,608.89
279.31
0.61
713.18
5,300.64
74,821.91
8,007.38
7,890.74
116.64
82,829.29
38,144.48
269.0
7,124.08
50.2
45,268.56
344.54
97
321.7
100
2,361
97
17.2
100
126,686
97
923
100
54,905
400.0
27
3,788
1,158
49
11,530
84.0
769
3,453
1,200
740
44.8
865
6.3
2,608
1,551
275
0.55
686
5,121
72,421
7,755
7,642
113
80,176
36,924
269.0
6,891
50.2
43,815
329
96
321.7
100
2,335
96
17.2
100
125,285
96
923
100
54,298
400.0
27
3,747
1,146
49
11,403
84.0
761
3,415
1,187
732
44.8
855
6.3
2,579
1,534
271
0.54
679
5,064
71,620
7,670
7,558
112
79,290
36,515
269.0
6,814
50.2
43,329
326
95
321.7
100
2,309
95
17.2
100
123,883
95
923
100
53,690
400.0
27
3,705
1,133
48
11,275
84.0
752
3,377
1,174
724
44.8
846
6.3
2,550
1,517
268
0.54
671
5,007
70,818
7,584
7,473
111
78,402
36,107
269.0
6,738
50.2
42,845
322
94
321.7
100
2,289
94
17.2
100
122,816
94
923
100
53,228
400.0
27
3,673
1,123
48
11,178
84.0
746
3,348
1,164
718
44.8
838
6.3
2,528
1,504
266
0.53
665
4,964
70,208
7,519
7,409
110
77,727
35,796
269.0
6,680
50.2
42,476
319
93
321.7
100
2,262
93
17.2
100
121,375
93
923
100
52,603
400.0
26
3,630
1,110
47
11,047
84.0
737
3,309
1,150
709
44.8
828
6.3
2,499
1,486
263
0.53
658
4,907
69,385
7,430
7,322
108
76,815
35,375
269.0
6,602
50.2
41,977
316
(0.04)
5.55
5
5
5
5
5
(0.00)
(321.7)
0.00
45,618.65
0
44,149
0
43,660
0
43,172
0
42,800
0
42,298
H21=100
t/年
H21=100
原単位(g/人/日)
H21=100
可燃ごみ
可燃ごみ原単位
ペットボトル
プラ製容器包装(PET除く)
容器包装以外のプラ
ゴム・皮革
不燃ごみ
不燃ごみ原単位
ペットボトル
プラ製容器包装(PET除く)
容器包装以外のプラ
ゴム・皮革
移行分合計原単位
大型ごみ(危険ごみ含む)
大型ごみ原単位
再生資源
家庭系ごみ
※収集量ベース
★H21実績÷人口
÷365日
古紙・古布
ガラスびん
ペットボトル
白色トレイ
プラ製容器包装
小計
計
人口減少
に伴う収
集量等の
推移
集団回収
古紙・古布
びん・缶
合計
許可業者
②
許可業者ごみ原単位
収集量
自己搬入
自己搬入ごみ原単位
事業系ごみ
計
庁内古紙回収
共同回収事業(酒販組合)
機密文書リサイクル事業
合計
臨時・公共系ごみ(家電4品目含む)
総発生量
発生抑制
2016
t/年
原単位(g/人/日)
収集量
H28
2014
H21=100
t/年
H21=100
発生量合計
H27
2013
原単位(g/人/日)
臨時・公共系ごみ
H26
2012
H21=100
事業系ごみ
H25
2009
原単位(g/人/日)
★②から引用
中間年度
H24
2009
388,544
発生量
初年度
H21(総量)
(17.2)
2,434.24
2,361
2,335
2,309
2,289
2,262
(922.9)
130,882.18
126,686
125,285
123,883
122,816
121,375
0%
達成率
0%
5%
10%
15%
20%
0.0
0.9
1.7
2.6
3.4
家庭系
③
★最終目標×
達成率×人
口×365
日
発生抑制量
17g/人/日
t/年
計
0%
達成率
計
発生抑制 計
最終目標→
16g/人/日
t/年
t/年
家庭系ごみ
122
228
346
447
5%
10%
15%
20%
0.0
0.8
1.6
2.4
3.2
0
109
215
319
421
0
0
0
231
443
665
868
(584.1)
82,829.29
100
584.1
45,618.65
100
321.7
125.0
2,434.24
130,882.18
100
922.9
80,176
97
584.1
44,149
97
321.6
121.0
2,361
126,686
97
922.9
79,168
96
583.2
43,551
95
320.8
119.3
2,335
125,054
96
921.2
78,174
94
582.4
42,957
94
320.0
117.7
2,309
123,440
94
919.6
77,381
93
581.5
42,481
93
319.2
116.1
2,289
122,151
93
917.9
76,368
92
580.7
41,877
92
318.4
114.7
2,262
120,507
92
916.4
H21=100
原単位(g/人/日)
④
0
0%
事業系
発生抑制量
発生抑制後
の排出量
最終目標→
(321.7)
事業系ごみ
H21=100
原単位(g/人/日)
★④=①-③
原単位(t/日)
(17.2)
臨時・公共等
発生抑制後の排出量 計
H21=100
原単位(g/人/日)
(922.9)
-72-
(参考)
最終年度
H29
H30
2017
H31
2018
H32
2019
H33
2020
H34
2021
H35
2022
H36
2023
H37
2024
備考
2025
365
365
366
365
365
365
366
365
365
357,001
353,711
350,420
347,130
343,424
339,718
336,012
332,306
328,600
76,113
75,411
74,913
74,008
73,218
72,428
71,833
70,848
70,058
92
91
90
89
88
87
87
86
85
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
584.1
100
100
100
100
100
100
100
100
100
41,911
41,525
41,251
40,752
40,318
39,883
39,556
39,012
38,578
92
321.7
100
2,241
92
17.2
100
120,265
92
923
100
52,122
400.0
26
3,596
1,100
47
10,946
84.0
730
3,278
1,139
703
44.8
821
6.3
2,476
1,472
261
0.52
652
4,862
68,751
7,362
7,255
107
76,113
35,052
269.0
6,541
50.2
41,593
313
91
321.7
100
2,221
91
17.2
100
119,157
91
923
100
51,642
400.0
26
3,563
1,090
46
10,845
84.0
723
3,248
1,129
696
44.8
813
6.3
2,453
1,459
258
0.52
646
4,817
68,117
7,294
7,188
106
75,411
34,729
269.0
6,481
50.2
41,210
310
90
321.7
100
2,206
91
17.2
100
118,370
90
923
100
51,301
400.0
26
3,540
1,082
46
10,773
84.0
719
3,227
1,121
692
44.8
808
6.3
2,437
1,449
257
0.51
641
4,785
67,667
7,246
7,140
106
74,913
34,500
269.0
6,438
50.2
40,938
308
89
321.7
100
2,179
90
17.2
100
116,939
89
923
100
50,681
400.0
25
3,497
1,069
46
10,643
84.0
710
3,188
1,108
683
44.8
798
6.3
2,407
1,432
253
0.51
634
4,727
66,849
7,159
7,054
105
74,008
34,083
269.0
6,360
50.2
40,443
304
88
321.7
100
2,156
89
17.2
100
115,692
88
923
100
50,140
400.0
25
3,460
1,058
45
10,529
84.0
702
3,153
1,096
676
44.8
790
6.3
2,382
1,416
251
0.50
627
4,677
66,136
7,082
6,979
103
73,218
33,719
269.0
6,293
50.2
40,012
301
87
321.7
100
2,133
88
17.2
100
114,444
87
923
100
49,599
400.0
25
3,422
1,047
45
10,416
84.0
695
3,120
1,084
669
44.8
781
6.3
2,356
1,401
248
0.50
620
4,626
65,422
7,006
6,904
102
72,428
33,355
269.0
6,225
50.2
39,580
298
87
321.7
100
2,115
87
17.2
100
113,504
87
923
100
49,192
400.0
25
3,394
1,038
44
10,330
84.0
689
3,094
1,075
663
44.8
775
6.3
2,337
1,390
246
0.49
615
4,588
64,885
6,948
6,847
101
71,833
33,082
269.0
6,174
50.2
39,256
295
86
321.7
100
2,086
86
17.2
100
111,946
86
923
100
48,517
400.0
24
3,348
1,024
44
10,189
84.0
680
3,052
1,061
654
44.8
764
6.3
2,305
1,371
243
0.49
606
4,525
63,995
6,853
6,753
100
70,848
32,627
269.0
6,089
50.2
38,716
291
85
321.7
100
2,063
85
17.2
100
110,699
85
923
100
47,976
400.0
24
3,310
1,012
43
10,075
84.0
672
3,017
1,049
647
44.8
756
6.3
2,279
1,355
240
0.48
600
4,474
63,281
6,777
6,678
99
70,058
32,264
269.0
6,021
50.2
38,285
288
5
5
5
5
5
5
5
5
5
0
41,911
0
41,525
0
41,251
0
40,752
0
40,318
0
39,883
0
39,556
0
39,012
0
38,578
2,241
2,221
2,206
2,179
2,156
2,133
2,115
2,086
2,063
120,265
119,157
118,370
116,939
115,692
114,444
113,504
111,946
110,699
40%
60%
80%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
6.8
10.2
13.6
17.0
17.0
17.0
17.0
17.0
17.0
886
1,317
1,744
2,154
2,131
2,108
2,091
2,062
2,039
40%
60%
80%
100%
100%
100%
100%
100%
100%
6.4
9.6
12.8
16.0
16.0
16.0
16.0
16.0
16.0
834
1,239
1,642
2,027
2,006
1,984
1,968
1,941
1,919
1,720
2,556
3,386
4,181
4,137
4,092
4,059
4,003
3,958
75,227
91
577.3
41,077
90
315.2
112.5
2,241
118,545
91
909.7
74,094
89
573.9
40,286
88
312.0
110.4
2,221
116,601
89
903.1
73,169
88
570.5
39,609
87
308.8
108.2
2,206
114,984
88
896.5
71,854
87
567.1
38,725
85
305.6
106.1
2,179
112,758
86
889.9
71,087
86
567.1
38,312
84
305.6
105.0
2,156
111,555
85
889.9
70,320
85
567.1
37,899
83
305.6
103.8
2,133
110,352
84
890.0
69,742
84
567.1
37,588
82
305.6
102.7
2,115
109,445
84
889.9
68,786
83
567.1
37,071
81
305.6
101.6
2,086
107,943
82
889.9
68,019
82
567.1
36,659
80
305.6
100.4
2,063
106,741
82
890.0
-73-
○総合計画資料から
ごみ中の割合
↓
0.05%
6.90%
2.11%
0.09%
9.15%
6.67%
29.95%
10.41%
6.42%
割合
98.54%
1.46%
実績
H21(原単位)
資源化
目標量
目標 : 77g/人/日
古紙類
⑤
集団回収
★最終目標×
達成率×人
口×365
日
分別収集(紙製容器包装排出PR)
目標 : 3g/人/日
ペットボトル
分別収集(拠点回収)
[家庭系]
プラスチック
製容器包装
目標 : 21g/人/日
分別収集
(白色トレー含む)
目標 : 6g/人/日
古布
集団回収
分別収集(現状推移)
目標 : 7g/人/日
缶
集団回収(現状推移)
分別収集
※~H23は破砕後回収量
目標 : 9g/人/日
びん
集団回収(現状推移)
分別収集
[合計目標] 123.0g/人/日
[事業系]
中間年度
H24
H25
H26
H27
H28
2009
2009
2012
2013
2014
2015
365
365
365
365
365
366
365
原単位(g/人/日)
68.1
68.1
68.5
69.0
69.4
69.9
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
9,652.65
53.0
7,509.43
15.1
2,143.22
0%
9,348
53.0
7,275
15.1
2,073
5%
9,299
53.3
7,236
15.2
2,063
10%
9,262
53.6
7,195
15.4
2,067
15%
9,235
53.9
7,172
15.5
2,063
20%
9,192
54.3
7,140
15.6
2,052
原単位(g/人/日)
1.8
1.8
1.9
1.9
2.0
2.0
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
261.62
1.8
261.62
0%
247
1.8
247
5%
258
1.9
258
10%
255
1.9
255
15%
266
2.0
266
20%
263
2.0
263
原単位(g/人/日)
4.7
17.7
18.6
19.4
20.2
21.0
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
670.50
4.7
670.50
80%
2,430
17.7
2,430
85%
2,525
18.6
2,525
90%
2,604
19.4
2,604
95%
2,688
20.2
2,688
100%
2,762
21.0
2,762
原単位(g/人/日)
5.5
5.5
5.5
5.6
5.6
5.6
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
782.91
2.7
381.32
2.8
401.59
0%
755
2.7
353
2.8
402
5%
747
2.7
345
2.8
402
10%
752
2.8
350
2.8
402
15%
745
2.8
343
2.8
402
20%
736
2.8
334
2.8
402
原単位(g/人/日)
5.1
6.6
6.7
6.8
6.9
7.0
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
722.62
0.9
115.26
4.2
607.36
80%
906
0.9
115
5.7
791
85%
909
0.9
115
5.8
794
90%
913
0.9
115
5.9
798
95%
918
0.9
115
6.0
803
100%
921
0.9
115
6.1
806
原単位(g/人/日)
9.3
9.3
9.3
9.3
9.3
9.2
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
1,312.79
0.01
1.38
9.2
1,311.41
0%
1,277
0.01
1
9.3
1,276
5%
1,262
0.01
1
9.3
1,261
10%
1,248
0.01
1
9.3
1,247
15%
1,238
0.01
1
9.3
1,237
20%
1,210
0.01
1
9.2
1,209
原単位(g/人/日)
家庭系ごみ資源化目標量 計
初年度
H21(総量)
t/年
2016
94.5
109.0
110.5
112.0
113.4
114.7
13,403.09
14,963
15,000
15,034
15,090
15,084
16.2%
18.7%
18.9%
19.2%
19.5%
19.8%
(⑤/④)
(対家庭系ごみ発生抑制後
排出量資源化目標率)
目標 : 7g/人/日
原単位(g/人/日)
2.4
2.4
2.7
2.9
3.2
3.4
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
344.54
2.4
344.54
0%
329
2.4
329
5%
367
2.7
367
10%
389
2.9
389
15%
426
3.2
426
20%
447
3.4
447
原単位(g/人/日)
0.0
0.0
0.8
1.6
2.4
3.2
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
0.00
0.0
0.00
0%
0
0.0
0
5%
109
0.8
109
10%
215
1.6
215
15%
319
2.4
319
20%
421
3.2
421
原単位(g/人/日)
1.1
1.1
1.3
1.5
1.7
1.9
達成率
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
原単位(g/人/日)
t/年
0%
158.07
1.1
158
0.0
5.55
0%
152
1.1
152
0.0
0
5%
176
1.3
176
0.2
24
10%
201
1.5
201
0.4
49
15%
226
1.7
226
0.6
74
20%
250
1.9
250
0.8
98
0.6
●多量排出事業所
古紙等
古紙等自主的資源化
食品廃棄物
目標 : 16g/人/日
食品廃棄物資源化
(食品リサイクル法)
●少量排出事業所
古紙等
目標 : 5g/人/日
古紙等自主的資源化
(内訳)
下記以外
発泡スチロール
(現状維持)
原単位(g/人/日)
t/年
★内数
ボックス回収 (現状維持)
原単位(g/人/日)
t/年
★内数
原単位(g/人/日)
事業系ごみ資源化目標量 計
t/年
(⑤/④)
[合計]
(対事業系ごみ発生抑制後
排出量資源化目標率)
資源化目標量 合計
(対総ごみ発生抑制後排出量資源化目標率) (⑤/④)
-74-
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
84.12
84
84
84
84
84
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
68.40
68
68
68
68
68
3.5
3.5
4.8
6.0
7.3
8.5
1,118
502.61
481
652
805
971
1.1%
1.1%
1.5%
1.9%
2.3%
2.7%
13,906
15,444
15,652
15,839
16,061
16,202
10.6%
12.2%
12.5%
12.8%
13.1%
13.4%
(参考)
最終年度
H29
H30
2017
H31
2018
H32
2019
H33
2020
H34
2021
H35
2022
H36
2023
H37
2024
備考
2025
365
365
366
365
365
365
366
365
365
71.7
73.4
75.2
77.0
77.0
77.0
77.0
77.0
77.0
40%
9,343
55.6
7,245
16.1
2,098
60%
9,476
56.8
7,333
16.6
2,143
80%
9,645
58.1
7,452
17.1
2,193
100%
9,756
59.4
7,526
17.6
2,230
100%
9,652
59.4
7,446
17.6
2,206
100%
9,548
59.4
7,366
17.6
2,182
100%
9,469
59.4
7,305
17.6
2,164
100%
9,339
59.4
7,204
17.6
2,135
100%
9,235
59.4
7,124
17.6
2,111
2.3
2.5
2.8
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
3.0
40%
300
2.3
300
60%
323
2.5
323
80%
359
2.8
359
100%
380
3.0
380
100%
376
3.0
376
100%
372
3.0
372
100%
369
3.0
369
100%
364
3.0
364
100%
360
3.0
360
21.0
21.0
21.0
21.0
21.0
21.0
21.0
21.0
21.0
100%
2,736
21.0
2,736
100%
2,711
21.0
2,711
100%
2,693
21.0
2,693
100%
2,661
21.0
2,661
100%
2,632
21.0
2,632
100%
2,604
21.0
2,604
100%
2,583
21.0
2,583
100%
2,547
21.0
2,547
100%
2,519
21.0
2,519
5.7
5.8
5.9
6.0
6.0
6.0
6.0
6.0
6.0
40%
743
2.9
341
2.8
402
60%
749
3.0
347
2.8
402
80%
757
3.1
355
2.8
402
100%
760
3.2
358
2.8
402
100%
752
3.2
350
2.8
402
100%
744
3.2
342
2.8
402
100%
738
3.2
336
2.8
402
100%
728
3.2
326
2.8
402
100%
720
3.2
318
2.8
402
7.0
7.0
7.0
7.0
7.0
7.0
7.0
7.0
7.0
100%
912
0.9
115
6.1
797
100%
904
0.9
115
6.1
789
100%
898
0.9
115
6.1
783
100%
887
0.9
115
6.1
772
100%
877
0.9
115
6.1
762
100%
868
0.9
115
6.1
753
100%
861
0.9
115
6.1
746
100%
849
0.9
115
6.1
734
100%
840
0.9
115
6.1
725
9.2
9.1
9.1
9.0
9.0
9.0
9.0
9.0
9.0
40%
1,199
0.01
1
9.2
1,198
60%
1,175
0.01
1
9.1
1,174
80%
1,167
0.01
1
9.1
1,166
100%
1,140
0.01
1
9.0
1,139
100%
1,128
0.01
1
9.0
1,127
100%
1,116
0.01
1
9.0
1,115
100%
1,107
0.01
1
9.0
1,106
100%
1,092
0.01
1
9.0
1,091
100%
1,079
0.01
1
9.0
1,078
116.9
118.8
121.0
123.0
123.0
123.0
123.0
123.0
123.0
15,233
15,338
15,519
15,584
15,417
15,252
15,127
14,919
14,753
20.2%
20.7%
21.2%
21.7%
21.7%
21.7%
21.7%
21.7%
21.7%
4.4
5.4
6.4
7.4
7.4
7.4
7.4
7.4
7.4
40%
573
4.4
573
60%
697
5.4
697
80%
821
6.4
821
100%
938
7.4
938
100%
928
7.4
928
100%
918
7.4
918
100%
910
7.4
910
100%
898
7.4
898
100%
888
7.4
888
6.4
9.6
12.8
16.0
16.0
16.0
16.0
16.0
16.0
40%
834
6.4
834
60%
1,239
9.6
1,239
80%
1,642
12.8
1,642
100%
2,027
16.0
2,027
100%
2,006
16.0
2,006
100%
1,984
16.0
1,984
100%
1,968
16.0
1,968
100%
1,941
16.0
1,941
100%
1,919
16.0
1,919
2.7
3.4
4.2
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
40%
352
2.7
352
1.6
200
60%
439
3.4
439
2.3
287
80%
539
4.2
539
3.1
387
100%
634
5.0
634
3.9
482
100%
627
5.0
627
3.9
475
100%
620
5.0
620
3.9
468
100%
615
5.0
615
3.9
463
100%
606
5.0
606
3.9
454
100%
600
5.0
600
3.9
448
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
0.6
84
84
84
84
84
84
84
84
84
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
68
68
68
68
68
68
68
68
68
13.5
18.4
23.4
28.4
28.4
28.4
28.4
28.4
28.4
1,759
2,375
3,002
3,599
3,561
3,522
3,493
3,445
3,407
4.3%
5.9%
7.6%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
16,992
17,713
18,521
19,183
18,978
18,774
18,620
18,364
18,160
14.3%
15.2%
16.1%
17.0%
17.0%
17.0%
17.0%
17.0%
17.0%
-75-
[目標] 77g/人/日
[目標] 2.5g/人/日
[目標] 3g/人/日
[目標] 21g/人/日
[目標] 6g/人/日
[目標] 7g/人/日
[目標] 9g/人/日
[目標] 7g/人/日
[目標] 16g/人/日
[目標] 5.0g/人/日
実績
H21(原単位)
集団回収
原単位(g/人/日)
分別収集・拠点回収
原単位(g/人/日)
(対家庭系ごみ発生抑制後資源化目標率)
大規模事業所における資源化
2015
365
365
365
365
365
366
365
56.6
56.6
56.9
57.3
57.6
58.0
8,007.39
7,744
7,697
7,661
7,631
7,590
37.8
52.4
53.6
54.7
55.8
56.7
5,395.70
7,219
7,303
7,373
7,459
7,494
t/年
原単位(g/人/日)
原単位(g/人/日)
★破砕施設に
よる金属回
収を含む
(⑤/④)
原単位(g/人/日)
t/年
★⑤の集約
小規模事業所における資源化
原単位(g/人/日)
t/年
事業系ごみ資源化目標量 計
原単位(g/人/日)
t/年
(対事業系ごみ発生抑制後資源化目標率)
(⑤/④)
資源化目標量 合計
(対総ごみ発生抑制後排出量資源化目標率) (⑤/④)
家庭系ごみ
原単位(g/人/日)
t/年
事業系ごみ
計画
収集量
原単位(g/人/日)
t/年
その他
原単位(g/人/日)
t/年
計
原単位(g/人/日)
t/年
家庭系ごみ
原単位(g/人/日)
t/年
事業系ごみ
焼却・
破砕等
処理量
原単位(g/人/日)
t/年
その他
原単位(g/人/日)
t/年
計
H28
2014
t/年
資源化目標
⑥
H27
2013
達成率
t/年
家庭系ごみ資源化目標量 計
H26
2012
原単位(g/人/日)
目標 : 10.0g/人/日
H25
2009
t/年
(破砕施設による金属回収)
中間年度
H24
2009
t/年
その他
初年度
H21(総量)
原単位(g/人/日)
H21=100
t/年
H21=100
-76-
2016
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
1,412.06
1,373
1,357
1,342
1,331
1,315
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
0%
1,412.06
80%
1,373
85%
1,357
90%
1,342
95%
1,331
100%
1,315
104.4
119.0
120.5
122.0
123.4
124.7
14,815.15
16,336
16,357
16,376
16,421
16,399
17.9%
20.4%
20.7%
20.9%
21.2%
21.5%
2.4
2.4
3.5
4.5
5.6
6.6
344.54
329
476
604
745
868
1.1
1.1
1.3
1.5
1.7
1.9
158.07
152
176
201
226
250
3.5
3.5
4.8
6.0
7.3
8.5
502.61
481
652
805
971
1,118
1.1%
1.1%
1.5%
1.9%
2.3%
2.7%
15,317.76
16,817
17,009
17,181
17,392
17,517
11.7%
13.3%
13.6%
13.9%
14.2%
14.5%
527.5
527.5
526.3
525.1
523.9
522.7
74,821.90
72,432
71,471
70,513
69,750
68,778
319.3
319.2
317.1
315.1
313.0
311.0
45,268.56
43,820
43,051
42,304
41,662
40,911
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
2,434.24
2,361
2,335
2,309
2,289
2,262
864.0
863.9
860.6
857.4
854.1
850.9
122,524.70
118,613
116,857
115,126
113,701
111,951
479.7
465.1
462.7
460.4
458.1
456.0
68,014.14
63,840
62,811
61,798
60,960
59,969
318.2
318.1
316.0
314.0
311.9
309.9
45,116.04
43,668
42,899
42,152
41,510
40,759
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
2,434.24
2,361
2,335
2,309
2,289
2,262
815.1
800.4
795.9
791.6
787.2
783.1
100
98
98
97
97
96
115,564.42
109,869
108,045
106,259
104,759
102,990
100
95
93
92
91
89
(参考)
最終年度
H29
H30
2017
H31
2018
H32
2019
H33
2020
H34
2021
H35
2022
H36
2023
H37
2024
備考
2025
365
365
366
365
365
365
366
365
365
59.4
60.7
62.1
63.5
63.5
63.5
63.5
63.5
63.5
7,702
7,796
7,923
8,000
7,912
7,824
7,757
7,646
7,558
57.5
58.1
58.9
59.5
59.5
59.5
59.5
59.5
59.5
7,531
7,542
7,596
7,584
7,505
7,428
7,370
7,273
7,195
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
1,303
1,291
1,283
1,267
1,253
1,240
1,230
1,213
1,199
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
10.0
100%
1,303
100%
1,291
100%
1,283
100%
1,267
100%
1,253
100%
1,240
100%
1,230
100%
1,213
100%
1,199
126.9
128.8
131.0
133.0
133.0
133.0
133.0
133.0
133.0
16,536
16,629
16,802
16,851
16,670
16,492
16,357
16,132
15,952
22.0%
22.4%
23.0%
23.5%
23.5%
23.5%
23.5%
23.5%
23.5%
10.8
15.0
19.2
23.4
23.4
23.4
23.4
23.4
23.4
1,407
1,936
2,463
2,965
2,934
2,902
2,878
2,839
2,807
2.7
3.4
4.2
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
5.0
352
439
539
634
627
620
615
606
600
13.5
18.4
23.4
28.4
28.4
28.4
28.4
28.4
28.4
1,759
2,375
3,002
3,599
3,561
3,522
3,493
3,445
3,407
4.3%
5.9%
7.6%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
9.3%
18,295
19,004
19,804
20,450
20,231
20,014
19,850
19,577
19,359
15.4%
16.3%
17.2%
18.1%
18.1%
18.1%
18.1%
18.1%
18.1%
517.9
513.2
508.4
503.6
503.6
503.6
503.6
503.6
503.6
67,525
66,298
65,246
63,854
63,175
62,496
61,985
61,140
60,461
302.8
294.7
286.5
278.3
278.3
278.3
278.3
278.3
278.3
39,470
38,063
36,759
35,278
34,903
34,529
34,247
33,778
33,404
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
2,241
2,221
2,206
2,179
2,156
2,133
2,115
2,086
2,063
837.9
825.1
812.1
799.1
799.1
799.1
799.1
799.1
799.1
109,236
106,582
104,211
101,311
100,234
99,158
98,347
97,004
95,928
450.4
445.1
439.5
434.1
434.1
434.1
434.1
434.1
434.1
58,691
57,465
56,367
55,003
54,417
53,828
53,385
52,654
52,067
301.7
293.6
285.4
277.2
277.2
277.2
277.2
277.2
277.2
39,318
37,911
36,607
35,126
34,751
34,377
34,095
33,626
33,252
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
17.2
2,241
2,221
2,206
2,179
2,156
2,133
2,115
2,086
2,063
769.3
755.9
742.1
728.5
728.5
728.5
728.5
728.5
728.5
94
93
91
89
89
89
89
89
89
100,250
97,597
95,180
92,308
91,324
90,338
89,595
88,366
87,382
87
84
82
80
79
78
78
76
76
-77-
[目標] 10.0g/人/日
実績
H21(原単位)
可燃ごみ
H27
H28
2013
2014
2015
365
365
365
365
365
366
365
56,724.07
58,232
57,245
56,280
55,475
54,524
H21=100
不燃ごみ
2016
100
103
101
99
98
96
400.0
424.2
421.7
419.3
416.9
414.6
100
106
105
105
104
104
11,908
4,484
4,420
4,354
4,300
4,250
H21=100
100
38
37
37
36
36
原単位(g/人/日)
84.0
33
33
32
32
32
H21=100
100
39
39
39
38
38
(電話申告制)
(危険ごみ含む)
890
865
855
846
838
828
可燃系
②
495
481
476
471
466
461
395
384
379
375
372
367
2,699
2,656
2,645
2,649
2,645
2,633
154
181
180
180
180
179
不燃系
紙・布(紙製容器包装含む)
異物
紙製容器包装
プラ製容器包装(発泡トレー含む)
異物
空き缶
異物
ガラスびん
0
0
0
0
0
0
713
2,700
2,806
2,893
2,987
3,069
43
270
281
289
299
307
0
931
934
939
945
948
0
140
140
141
142
142
1,609
1,501
1,484
1,467
1,455
1,422
213
297
225
223
220
218
発泡トレー
(拠点回収)
1
0
0
0
0
0
ペットボトル
(拠点回収)
279
247
258
255
266
263
5,301
8,851
8,951
9,033
9,137
9,176
100
167
169
170
172
173
74,822
72,432
71,471
70,513
69,750
68,778
異物
小計
H21=100
合計
H21=100
計画
収集量
H26
2012
H21=100
資源ごみ
H25
2009
原単位(g/人/日)
粗大ごみ
中間年度
H24
2009
①
家庭系ごみ
初年度
H21(総量)
許可業者
可燃系
③
不燃系
自己搬入
可燃系
④
不燃系
合計
H21=100
臨時・公共等
可燃系
⑤
不燃系
その他(家電4品目)
合計
H21=100
焼却処理量
①+②+③+④+⑤
粗大・不燃ごみからの選別可燃ごみ
焼却量 計
H21=100
原単位(g/人/日)
H21=100
焼却灰
破砕後の不燃物
最終処分量 計
H21=100
原単位(g/人/日)
H21=100
-78-
100
97
96
94
93
92
38,144
36,929
36,237
35,566
34,982
34,309
37,105
35,925
35,251
34,599
34,030
33,376
1,040
1,004
986
967
952
933
7,124
6,891
6,814
6,738
6,680
6,602
5,962
5,767
5,703
5,639
5,590
5,525
1,162
1,124
1,111
1,099
1,090
1,077
45,268
43,820
43,051
42,304
41,662
40,911
100
97
95
93
92
90
2,434
2,361
2,335
2,309
2,289
2,262
2,048
1,986
1,964
1,943
1,926
1,903
372
361
357
353
350
346
14
14
14
13
13
13
122,525
118,613
116,857
115,126
113,701
111,951
100
97
95
94
93
91
102,334.07
102,391
100,639
98,932
97,487
95,789
9,146
4,785
4,730
4,673
4,630
4,579
111,412
107,108
105,301
103,537
102,049
100,300
100
96
95
93
92
90
785.6
780.3
775.7
771.4
766.9
762.7
100
99
99
98
98
97
17,172
16,505
16,227
15,955
15,726
15,456
3,917
1,095
1,079
1,064
1,051
1,038
21,089
17,543
17,249
16,962
16,719
16,436
100
83
82
80
79
78
148.7
127.8
127.1
126.4
125.6
125.0
100
86
85
85
84
84
(参考)
最終年度
H29
H30
2017
H31
2018
H32
2019
H33
2020
H34
2021
H35
2022
H36
2023
H37
2024
備考
2025
365
365
366
365
365
365
366
365
365
53,285
52,088
51,018
49,695
49,167
48,634
48,233
47,572
47,041
94
92
90
88
87
86
85
84
83
408.9
403.5
397.8
392.2
392.2
392.2
392.2
392.2
392.2
102
101
99
98
98
98
98
98
98
4,212
4,189
4,160
4,127
4,083
4,037
4,005
3,949
3,907
35
35
35
35
34
34
34
33
33
32
32
32
33
33
33
33
33
33
38
39
39
39
39
39
39
39
39
821
813
808
798
790
781
775
764
756
457
452
450
444
440
435
431
425
421 可燃系の割合
364
361
358
354
350
346
344
339
2,682
2,731
2,784
2,824
2,798
2,773
2,753
2,722
182
186
189
192
190
189
187
185
335
55.64%
2,696 異物混入率
183
6.8% (調整値)
0
0
0
0
0
0
0
0
3,040
3,012
2,992
2,957
2,924
2,893
2,870
2,830
0
304
301
299
296
292
289
287
283
280
938
928
921
908
896
886
878
864
853 異物混入率
2,799 異物混入率
141
139
138
136
134
133
132
130
1,409
1,381
1,372
1,340
1,326
1,312
1,301
1,284
211
207
206
201
199
197
195
193
190
0
0
0
0
0
0
0
0
0
10.0% (設定値)
128
15.0% (設定値)
1,268 異物混入率
300
323
359
380
376
372
369
364
360
9,207
9,208
9,260
9,234
9,135
9,044
8,972
8,855
8,757
174
174
175
174
172
171
169
167
165
67,525
66,298
65,246
63,854
63,175
62,496
61,985
61,140
59,705
15.0% (設定値)
90
89
87
85
84
84
83
82
80
32,929
31,582
30,321
28,918
28,610
28,304
28,073
27,689
27,383
32,033
30,723
29,496
28,131
27,832
27,534
27,309
26,936
26,638 可燃系の割合
896
859
825
787
778
770
764
753
745
6,541
6,481
6,438
6,360
6,293
6,225
6,174
6,089
6,021
5,474
5,424
5,388
5,323
5,267
5,210
5,167
5,096
5,039 可燃系の割合
1,067
1,057
1,050
1,037
1,026
1,015
1,007
993
982
39,470
38,063
36,759
35,278
34,903
34,529
34,247
33,778
33,404
97.28%
83.69%
87
84
81
78
77
76
76
75
2,241
2,221
2,206
2,179
2,156
2,133
2,115
2,086
2,063 可燃系、不燃系の割合
74
1,885
1,869
1,856
1,833
1,814
1,794
1,779
1,755
1,736
84.13%
342
339
337
333
329
326
323
319
315
15.28%
14
13
13
13
13
13
13
12
12
109,236
106,582
104,211
101,311
100,234
99,158
98,347
97,004
95,172
89
87
85
83
82
81
80
79
78
93,134
90,556
88,208
85,426
84,520
83,607
82,919
81,784
80,875
4,524
4,475
4,431
4,372
4,325
4,277
4,244
4,184
97,590
94,963
92,571
89,730
88,777
87,816
87,095
85,900
88
85
83
81
80
79
78
77
76
748.9
735.5
721.8
708.2
708.2
708.2
708.2
708.2
708.2
95
94
92
90
90
90
90
90
15,039
14,634
14,265
13,827
13,680
13,532
13,421
13,237
1,024
1,013
1,001
988
977
966
959
945
16,004
15,586
15,204
14,751
14,593
14,434
14,316
14,118
76
74
72
70
69
68
68
67
66
122.8
120.7
118.5
116.4
116.4
116.4
116.4
116.4
116.4
83
81
80
78
78
78
78
78
78
←粗大ごみ処理施設で処理されるご
4,139 みに占める可燃物の割合
(60.03%)、リサイクル物ストックヤー
84,946 ドに搬入されるごみのうち粗大ごみ処
理施設に選別される割合(13.79%)
-79-
90
13,090 残渣率(15.41%)
←粗大ごみ処理施設で処理されるご
935 みに占める不燃物の割合(14.88%)
13,961
資料3 用語の解説
な分野で活動する団体が含まれる。
あ 行
■大阪湾広域臨海環境整備センター
近畿2府4県の市町村の廃棄物の広域的な
■アダプトシステム事業
アダプト(ADOPT)とは、英語で「養子
処分・再利用を図るため、昭和56年に制定さ
縁組をする」という意味。市民が自ら住んでい
れた「広域臨海環境整備センター法」に基づき
る地域のまちを美しくしようとする取り組みを、 昭和57年3月に設立された団体。
廃棄物の最終処分先として、大阪湾に埋立処
行政とのパートナーシップにより推進し、地域
に暮らす市民・事業者が里親となって、市と覚
分場を建設し、廃棄物の埋立等を行っている。
書を交わし、道路などの公共の場所を清掃する
現在、尼崎沖、泉大津沖、大阪沖、神戸沖の4
制度。
カ所の処分場がある。
具体的には、市民・事業者の団体が美化清掃
か 行
を行い、行政は美化清掃を行う団体へ清掃用具
の提供等を行う。
■拡大生産者責任
(Extended Producer Responsibility)
■一般廃棄物
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で定
自ら生産する製品等について、生産・流
められた「産業廃棄物以外の廃棄物」
。具体的に
通・使用段階だけでなく、使用後に製品が
は、家庭や食堂、商店、事務所などから排出さ
廃棄されて処理・リサイクルされる段階ま
れる台所ごみ、紙くずなどのこと。
で生産者の責任を拡大しようとする考え方。
平成12年6月施行の「循環型社会形成推進
■違法簡易広告物追放推進団体(とよなか美は
基本法」に明記されている。
り番)
地域に密着した市民・事業者の団体の活動に
■環境基本法
より、違法な広告物を許さない地域環境づくり
平成5年に制定された環境に関する分野に
を推進するために、違法簡易広告物の除却を地
ついて国の政策の基本的な方向を示す法律。平
域団体等に委任する制度。
成4年の国連環境開発会議(地球サミット)で
合意したリオ宣言を前提に、3章46条と付則
からなる。基本理念として「環境の恵沢の享受
■エコショップ
エコショップとは、大阪府リサイクル社会推
と継承等」「環境への負荷の尐ない持続的発展
進会議によって推進されているエコショップ制
が可能な社会の構築等」「国際的協調による地
度に応募し、登録された店舗。
球環境保全の積極的推進」の3つを定め、国、
同制度は、環境に配慮した店に、
「エコショッ
プマーク」のステッカーを店頭に掲示し、簡易
地方公共団体、事業者及び国民の環境の保全に
係る責務を明らかにしている。
包装などごみ減量化・リサイクルを推進するも
の。平成4年9月から大阪府内一円で「エコシ
■環境社会検定試験(eco検定)
幅広い知識をもって社会で率先して環境問
ョップ制度」を展開している。
題に取り組む「人づくり」と、環境と経済を両
立させた「持続可能な社会」の促進を目指すこ
■NPO(Non-Profit-Organization)
法人格をもった、ボランティア団体や市民活
動団体である民間非営利組織のことで、医療・
とを目的に作られた検定試験であり、東京商工
会議所が主催している。
おこし
福祉や環境保全、災害復興、地域興しなど様々
- 80 -
■環境マネジメント(管理)システム
棄物)減量計画書の提出を求めており、そ
(EMS;Environmental Management System) れらの資料をもとに、立入調査や個別指導
組織活動や製品及びサービスの環境負荷の
を実施している。
低減といった環境パフォーマンスの改善を実
施する仕組みが継続的に運用されるシステム
■公共下水道
のこと。組織が自ら環境方針を設定し、計画を
区域内の汚水や雨水を管渠で集め、汚水
立案し(Plan)
、それを実施・運用し(Do)
、
は処理してから放流し、雨水はそのまま排
点検・是正措置を行い(Check)
、見直す(Act)
除するための下水道で、終末処理場を有す
という一連の行為により、環境負荷低減を継続
るか、または流域下水道に接続しているも
的に実施できる仕組みをいう。
の。原則として、市町村が建設・管理を行
う。
■基本フレーム
将来の計画を立てる場合に、あらかじめ
■高効率発電
決めておかなければならない数値的な枠組
み。人口、ごみ量などの将来の目標値。
ごみ焼却に伴う熱エネルギーを利用した発電
において、一般的に発電効率15%以上のものを
いう。環境省では、廃棄物分野における更なる
■共同回収モデル事業
温暖化対策推進を目的とした制度の充実および
事業系ごみの減量に向けて、酒販組合豊
強化の一環として、ごみの燃焼に伴い生じるエ
能第二部会で平成19年度(2007年度)に実
ネルギーのより一層の有効利用を行う高効率ご
験事業として実施した資源化物の共同回収
み発電施設に対して、積極的な支援(循環型社
によるリサイクルの取り組み。実験期間終
会形成推進交付金)を行っている。
了後も、団体の自主事業として継続実施さ
れている。
■ごみ有料化
自治体が行うごみ処理貹用の一部または
■許可業者(一般廃棄物収集運搬)
全部を、ごみの排出者が税金とは別にごみ
市町村長から許可を受けた収集運搬業者
処理手数料として負担する制度のこと。指
のこと。廃棄物処理法では、一般廃棄物の
定ごみ袋に手数料を上乗せする有料指定袋
収集・運搬を市町村で行うことが困難な場
制や、手数料の証紙としてシールなどを販
合は、市町村長から許可を受けた収集運搬
売する方法などがある。
業者が、排出事業所から収集・運搬を請け
負ってもよいこととなっている。
さ 行
■拠点回収
■再生資源集団回収
本市においては、市民・事業者・行政が協働
地域団体が地域で再生資源の回収を行う
したリサイクル事業を推進するため、小売店舗
こと。ごみの減量及び資源のリサイクルを
や公共施設等の拠点において、ペットボトル・
進めるため、市では地域での再生資源の回
食品白色トレーの回収を行っている。
収を行う地域団体と再生資源を回収する行
商者に、報奨金を交付している。
■減量計画書
延べ床面積が3,000㎡以上又は一般廃棄
■在宅医療廃棄物
物の排出量が月5トン以上の事業所を多量
在宅医療に関わる医療処置に伴い、家庭
排出事業所として位置づけ、
(事業系一般廃
から排出される、または家庭から排出され
- 81 -
る可能性のある廃棄物をいう。なお、
「在宅
枠組み法として、平成12年5月に制定された。
医療」は、医師、看護師等の訪問を伴うも
併せて廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に
の(往診、訪問診療、訪問看護等)、医師等
関する法律)とリサイクル法(再生資源利用促
の訪問を伴わないもの(在宅療養)の両方
進法)の改正、建設リサイクル法(建設工事に
をいう。
係る資材の再資源化等に関する法律)、食品リ
サイクル法(食品循環資源の再生利用等の促進
■サニテーション
に関する法律)、グリーン購入法(国等による
下水処理施設。豊中市サニテーションは
平成3年から稼動していたが、公共下水道
環境物品等の調達の推進等に関する法律)も一
体的に成立している。
の普及に伴い平成20年3月に閉鎖した(平
成20年4月より「伊丹市し尿公共下水放流
■浄化槽
施設」に搬入)。
公共もしくは民間、個人が設置する、微
生物の働きにより汚水をきれいにして放流
■産業廃棄物
する装置のこと。下水道や農業集落排水な
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及び
どを整備することが困難な地域に設置する。
同施行令で定められた工場などの事業活動か
ら出る廃棄物で、燃えがら、汚泥、廃油、廃プ
■食品ロス
ラスチック類、建設廃材など20種類が指定さ
れている。
食品廃棄物のうち、食べ残しや賞味期限
切れに伴ない廃棄されたものなど、本来食
べられるにもかかわらず捨てられているも
■資源有効利用促進法
の。
平成3年に制定された「再生資源の利用
の促進に関する法律」の改正法として、平
■ストックヤード
成12年に制定されたもの。(1)製品の環
分別収集された資源ごみ又はリサイクル
境配慮設計(軽量化等、解体の容易化等に
プラザ等の施設で選別された資源ごみを有
配慮した設計)、(2)使用済製品の自主回
効利用するために搬出まで保管する施設。
収・リサイクル、
(3)製造工程で生じる副
産物のリデュース・リサイクル(事業所の
■3R・低炭素社会検定
ゼロ・エミッション)といった3Rに関す
検定持続可能な社会の構築を目指し、重要な
るさまざまな取組を促進することにより、
2つのテーマである「3R」と「低炭素社会」
循環経済システムを構築することを目的と
についてベースとなる知識を共有するととも
している。
に、知識をもった人(リーダー)の動きとつな
がりを作ることを目的とした検定試験。
■循環型社会
廃棄物等の発生抑制、循環資源の循環的な利
■3R(スリーアール)
用及び適正な処分が確保されることによって、
「リデュース(Reduce:廃棄物等の発生抑
天然資源の消貹を抑制し、環境への負荷ができ
制)
・リユース(Reuse:再使用)
・リサイクル
る限り抑制される社会をいう。
(Recycle:再生利用)」の頭文字をとった、
廃棄物をできるだけ出さない社会をつくるた
■循環型社会形成推進基本法
めの基本的な考え方。
省庁ごとに個別に取り組まれてきた廃棄物
平成12年(2000年)に制定された「循環型社
処理および再資源化関連法を総拢する基本的
会形成推進基本法」では、廃棄物処理やリサイ
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クルの優先順位を(1)リデュース、(2)リユース、 り平成23年(2011年)6月に策定予定。
(3)リサイクルとし、さらに(4)熱回収(サーマ
ルリサイクル)
、(5)廃棄物の適正処理としてい
■第2次豊中市環境基本計画
る。
豊中市環境基本条例に基づき、市のめざす目
標と施策の枠組みを明らかにし、市民・事業
■生活排水
者・行政のパートナーシップのもとに総合的・
調理、洗濯、入浴、し尿など、日常生活
計画的に取り組むことを目的とする行政計画
に伴い公共用水域に排出される排水のこと。 で、平成23年度(2011年度)から平成32年度
(2020年度)を計画期間としている。
■生物化学的酸素要求量
(BOD;Biochemical 0xygen Demand)
■堆肥化・バイオマス化
河川中の汚染物質が水中の微生物により
【堆肥化】
酸化され炭酸ガスなどに分解されるとき、
厨芥類などの生ごみや落ち葉をバクテリア
微生物が必要とする酸素量をいい、数値
等の微生物によって分解し、堆肥をつくること。
(mg/l)が大きいほど水質汚濁の著しい
ことを示す。
【バイオマス化】
再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマ
ス)をつくること(化石燃料を除く)。廃棄物
た 行
系バイオマスとしては、廃棄される紙、家畜排
■第3次豊中市総合計画
せつ物、食品廃棄物、建設発生木材、黒液、下
総合計画とは市政運営の根幹となるまちづ
水汚泥などがある。主な活用方法としては、農
くりの目標を明らかにし、これを達成するため
業分野における飼肥料としての利用や汚泥の
の 基 本 方 針 を 示 す 計 画 で あ る 。 平 成 13 年
レンガ原料としての利用があるほか、燃焼して
(2001年)に策定した第3次豊中市総合計画
発電を行ったり、アルコール発酵、メタン発酵
では、平成32年度(2020年度)を目標年度
などによる燃料化などのエネルギー利用など
とし、「人と地域を世界と未来につなぐまちづ
がある。
くり」という基本理念のもと、「人と文化を育
む創造性あふれるまち」「安心してすこやかな
■地域清掃
生活のできるまち」「活力あふれる個性的・自
個人・団体などの地域住民による自発的
律的なまち」「環境と調和し共生するまち」と
な地域での清掃活動のことで、行政は清掃
いう将来像の実現をめざしている。
用具の提供・貸出を行うとともに、ごみ袋
の配布とごみの収集を行っている。
■第2次豊中アジェンダ21
「第2次豊中市環境基本計画」と両輪となり
■地球温暖化
環境保全を進めるために、市民・事業者・行政
大気中の二酸化炭素などの温室効果ガスは、
が協働とパートナーシップで取り組みを進め
地表面から宇宙へ放出される赤外線を吸収す
る自主的な行動計画で、平成23年度(2011
る性質をもち、この作用によって地表の気温が
年度)から平成32年度(2020年度)を計画
保たれている。人間活動による二酸化炭素、メ
期間とする。平成11年(1999年)3月に策定
タン、一酸化窒素、フロンなどの温室効果ガス
された「豊中アジェンダ21」の取組みを振り
濃度の増加は地球の温暖化をもたらし、その結
返り、市民・事業者・行政によるパートナーシ
果、気候の変化、海面水位の上昇などが生じ、
ップ組織「とよなか市民環境会議」が主体とな
農業生産の地域特性が変化したり、低地が水没
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したり、地球各地の自然生態系が変化するなど
条例により市長が指定することができる。
環境及び社会経済に大きな影響を及ぼすこと
になると懸念されている。
■デポジットシステム
デポジットは英語で「預かり金」の意味
■中間処理
で、リサイクル促進のための経済的インセ
廃棄物の最終処分に先立って、廃棄物を無害
ンティブの一種。何かを回収したい時に預
化・安定化・減量化・再生利用するための人為
かり金を取っておき、返却時に返金するシ
的な操作をいい、焼却、破砕、圧縮、脱水、中
ステム。返却率を高める効果が大きい。
和、蒸留、コンクリート固型化などの方法があ
る。
■豊中市美しいまちづくりの推進に関する
条例
■超高齢社会
美しいまちづくりを推進するため、市・
高齢化率(65歳以上人口が総人口に占める
市民等・事業者・団体の役割、ポイ捨て・
割合)が21%以上の社会をいう。また、高齢
犬のふんの放置、美観を損なう屋外広告物
化率が14%以上21%未満を高齢社会といい、
の表示等の防止と空き地の適正管理につい
7%以上14%未満を高齢化社会という。
て 必 要 な 事 項 を 定 め た 条 例 。 平 成 17 年
日本は昭和45年(1970年)に高齢化社会
(2005年)施行。
に、平成6年(1994年)に高齢社会になり、
平成19年(2007年)には超高齢社会となっ
は 行
た。
■廃棄物
■低炭素社会
占有者が自ら利用し、又は、他人に有償で売
地球温暖化の原因である二酸化炭素など
却することができないため丌要になった物を
の温室効果ガスの排出を、自然が吸収でき
いう。廃棄物処理法では、「ごみ、粗大ごみ、
る量以内に削減するため、低炭素エネルギ
燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカ
ーの導入などの環境配慮を徹底する社会シ
リ、動物の死体その他の汚物又は丌要物であっ
ステム。平成20年6月に、福田総理(当時)
て、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこ
により低炭素社会に向けた構想が発表され、 れによって汚染されたものを除く。
)
」と定義し、
2050年までに温室効果ガスの排出量を現
産業廃棄物と一般廃棄物に大別される。
状から 60~ 80%削減するなど、 具体的な
削減目標と方法が提示された。また、平成
■廃棄物減量等推進員
20年 7月に開催された主要8ヶ国首脳会議
一般廃棄物の減量のための施策への協力
(洞爺湖サミット)では、 2050年までに
など、市民の自主的活動を通じて、地域に
温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 を 世 界 全 体 で 50%
密着したごみの減量、再資源化を推進する
削減するという目標が採択された。
ことを目的とした制度。市長からの委嘱を
うけた推進員は、ごみの減量、再資源化を
■適正処理困難物
推進する活動を地域で行っている。
自治体の一般廃棄物の処理に関する設備
及び技術に照らして、その適正な処理が全
■廃棄物処理法
国各地で困難であると認められるものを環
正式には「廃棄物の清掃及び処理に関する法
境大臣が指定する。またこれ以外にも、豊
律」。廃棄物の定義や処理責任、処理方法や処
中市廃棄物の減量及び適正処理等に関する
理施設に係る基準など、廃棄物の減量化と適正
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処理に関する基本的な法律である。
られており、第6期分別収集計画は、平成
23年度から平成27年度までの計画である。
■PDCAサイクル
容器包装リサイクル法は、平成18年6月
Plan( 計 画 )、 Do( 実施 )、 Check( 点
に改正され、容器包装を一定量以上利用す
検 )、 Action( 是正 )を 意味し 、品質 向上
る事業者に対する排出抑制の取り組み状況
のためのシステム的な考え方をいう。管理
報告の義務付け、再商品化の義務を果たさ
計画を作成(Plan)し、その計画を組織的
ない事業者に対する罰則の強化、質の高い
に 実 行 ( Do) し 、 そ の 結 果 を 内 部 で 点 検
分別収集・再商品化を促進するため、事業
(Check)し、丌都合な点を是正(Action)
者が市町村に資金を拠出する仕組みの創設
したうえでさらに、元の計画に反映させて
等の見直しがなされた。
いくことで、らせん状に、品質の維持・向
上や環境の継続的改善を図ろうとするもの。 ■余熱利用
焼却施設などで、焼却に伴って発生する
■ひと声ふれあい収集
熱を有効利用すること。利用方法として、
家庭から排出されるごみや再生資源をご
みステーション等に持ち出すことが困難な
発電、蒸気として暖房などへの利用、給湯
などがある。
世帯に対して、戸別訪問を行いごみ等の収
集を実施し、併せてひと声かけることによ
ら 行
り、高齢者や障害者の方々とのコミュニケ
ーションを図り、安否の確認を行っている。
■リサイクル(recycle:再生利用)
紙・鉄くず・アルミニウム・ガラスびん・
■ビルピット
布などの循環資源を原料に戻して、再び製
ビルの汚水などを公共下水道に排出する
品にして使用することをいう。広義には、
までの間、一時貯留するための排水槽。
リユース(再使用)を含める場合もある。
■フリーマーケット
■リサイクル交流センター
丌用品を公園などに持ち寄り、売買や交
換を行う市民運動の一つをいう。
平成17年(2005年)4月に開所した施
設で、市民・事業者の3R活動を推進する
ための地域拠点であり、実践と交流・支援、
情報発信の活動を行う場として3Rに関連
や 行
した様々な事業に取り組んでいる。
■容器包装リサイクル法
正式には「容器包装に係る分別収集及び再商
■リデュース(reduce:発生抑制)
品化促進等に関する法律」
。平成3年に施行さ
れた再生資源利用促進法(リサイクル法)に続
切り詰める、縮小する、減らすという意
味で、ごみの発生抑制のこと。
き、新リサイクル法として平成7年6月に成立、
平成9年度より施行。容器包装を製造・利用す
過剰な消貹をやめて適正な購入を行うこ
と。
る特定事業者に再生利用の義務を課している。
また、市町村は容器包装リサイクル法の対
■リユース(reuse:再使用)
象品目の発生量、回収量、分別方法、収集
循環資源を製品としてそのまま、あるい
方法等に関する計画を3年毎に5年を1期
は修理を行って使用すること。製品の一部
とする計画(分別収集計画)の策定が求め
を他の製品に使用する場合もリユースに含
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む。
■レアメタル
「地球上の存在量が稀であるか、技術
的・経済的な理由で抽出困難な金属」のう
ち、工業需要が現に存在する(今後見込ま
れる)ため、安定供給の確保が政策的に重
要であるものを鉱業審議会においてレアメ
タルと定義している(現在31種類が対象)。
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第3次 豊中市一般廃棄物処理基本計画
発
行 日:平成 23 年(2011 年)3 月
編集・発行:豊中市環境部廃棄物対策室減量推進課
〒561-0891 豊中市走井2丁目5番5号
TEL:06-6858-2279 FAX:06-6846-6390
E-mail:[email protected]
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