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ドーピング防止規定

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ドーピング防止規定
2009年11月26日改正
2010年1月1日施行
ドーピング検査に関する規定
第1章
総則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。)は、FIA国際モータースポーツ競技
規則付則L項および世界ドーピング防止規程(以下「WADA規程」という。)ならびに日本ドー
ピング防止規程(以下「JADA規程」という。)に基づき、競技運転者の健康を保護し、競技会
が公平・公正に行われることを保証する目的により本規定ならびに付則ドーピング防止規定を制
定する。
第2条 ドーピングの定義
ドーピングとは、FIA国際モータースポーツ競技規則付則L項ならびに世界アンチ・ドーピ
ング機構(以下「WADA」という。)の禁止リストによって禁止された物質・方法を用いる行為
をいう。
第3条 ドーピング検査の対象
JAFは、競技会期間中、期間外を問わず、JAF発給の当該年度有効な競技運転者許可証の
所持者、あるいはJAFが公認する競技会の競技運転者に対しドーピング検査を実施する権限を
有する。
また、JAF発給の当該年度有効な競技運転者許可証の所持者、あるいはJAFが公認する競
技会の競技運転者は本規定ならびに付則:ドーピング防止規定に従う義務を負うものとする。
第4条 ドーピング検査対象者の抽出
ドーピング検査対象者の抽出は、競技会期間中は当該競技会審査委員会が対象者を抽出し、競
技会期間外はJAFが抽出する。
検査対象として抽出された者は、検査を受ける義務を負う。
第5条 ドーピング違反による制裁措置
ドーピング検査により、採取された検体が陽性と判定された者はWADA規程ならびにJAD
A規程により、制裁措置が課せられる。
検体の採取を拒否しもしくは検体の採取を行わず、またはその他の手段で検体の採取を回避す
ることは、ドーピング防止規定違反となり、WADA規程ならびにJADA規程により制裁措置
が課される。また、競技運転者のドーピングを助長する者に対しても同様に制裁措置が課せられ
る場合がある。
-1-
第6条 不服申し立て
WADA規程ならびにJADA規程により課せられた制裁措置に不服がある場合は、JADA
規程第13条に従うことによってのみ、不服申し立てをすることができる。
第7条
本規定の施行
本規定は、2010年1月1日から施行する。
付則:ドーピング防止規定
本付則は公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(以下、
「JADA」という。)の定める競技団
体用のアンチ・ドーピング規定に基づき、JAFに合致させたものである。
本付則に記載されていない事項については、WADA 規程及び JADA 規程が適用される。
1.
WADA 規程及び JADA 規程
1.1
JAF は WADA 規程及び JADA 規程に基づき、ドーピング・コントロールの開始、実施に対
する責任を担う。
1.2
WADA 規程に基づき、JAF は以下の役割及び責任等を担うものとする。
(1)
ドーピング防止方針及び規則が WADA 規程及び JADA 規程に準拠すること。
(2)
JADA と協力すること。
(3)
FIAと協力すること。
(4)
ドーピング防止教育を奨励すること。
2.
ドーピング防止規定の適用
2.1
本規定は以下の者に対して適用される。
(1)
JAF
(2)
競技運転者
(3)
競技者支援要員
2.2
ドーピング防止規定違反に対し、制裁措置が適用される。
3.
義務
3.1
競技運転者は、以下の義務を負うものとする。
(1)
適用されるドーピング防止方針及び規則を理解し、遵守すること。
(2)
検体採取に応ずること。
(3)
ドーピング防止と関連して、自己が摂取し、使用するものに責任をもつこと。
(4)
医師に、禁止物質及び禁止方法を使用してはならないという自己の義務を伝え、自己
に施される治療が、WADA 規程に従って採択されたドーピング防止の方針及び規則に
違反しないことを確認する責任をもつこと。
3.2
競技者支援要員は、以下の義務を負うものとする。
-2-
(1)
自らに又は支援する競技者に適用されるドーピング防止方針及び規則を理解し、遵守
すること。
(2)
競技者の検査プログラムに協力すること。
(3)
競技者の価値観及び行動に対する自己の影響力を行使しドーピング防止の姿勢を育
成すること。
4.
検査
JAF は、WADA 規程及び JADA 規程に従い、ドーピング防止機関(JADA を含む。)が行う
検査の分析結果を承認する。
5.
本規定違反
5.1
ドーピング防止規定違反を犯すことは、本規定に違反する。
5.2
ドーピング防止規定違反を犯したか否かを判断するために、WADA 規程及び JADA 規程の
各第 1 条、第 2 条、第 3 条、第 4 条、第 5 条、第 6 条及び第 17 条が適用される。
6.
ドーピング防止規定違反の承認
JAF は、全てのドーピング防止機関による、人がドーピング防止規定違反を犯したとの決定
を承認し、かつ尊重する。ただし、その認定が WADA 規程及び JADA 規程に準拠し、関連
団体の権限に基づく場合に限る。
7.
JAF が課す制裁措置
7.1
ドーピング防止規定違反を犯したと認定された人は、制裁措置の期間、JAF で役職に就く資
格を失う。
7.2
制裁措置の期間は、WADA 規程及び JADA 規程の各第 10 条及び第 11 条に従って決定され
る。
7.3
JAF は、違反が 1 回目か 2 回目かを判断するにあたり、いかなるドーピング防止機関によっ
て課された以前の制裁措置をも承認する。
8.
懲戒措置手続
ドーピング防止規定違反が問われる全ての事件は、WADA規程及びJADA規程に準拠して判
断され、WADA規程及びJADA規程の条項に従って、認定がなされ、不服申立がなされるも
のとする。
9.
通知
本規定に基づいて制裁措置が課せられた場合には、JAF は課せられた制裁措置の詳細を下記
宛に送付する。
(1)
WADA 規程第 14.1 条及び JADA 規程第 14.3 条に基づき、通知を受ける権利を有する
者
-3-
10.
(2)
FIA
(3)
JADA
(4)
JAF が通知を必要と考えるその他の人
不服申立て
不服申立てについては、JADA規程第13条の規定に従うものとする。
11.
ドーピング防止規定違反の審査
ドーピング防止規定違反を犯したとして記録された者が後日、当該ドーピング防止規定違
反を犯していないことが判明した場合、又はその他の誤りがスポーツ仲裁裁判所(CAS)、日
本スポーツ仲裁機構又はドーピング防止機関により明らかになった場合、JAF はドーピング
防止規定違反及びそのドーピング防止規定違反の結果として課せられた制裁措置を取り消
すものとし、本規定第9条により制裁措置が課された旨通知された全ての人に対し、その
ことを報告するものとする。
12.
解釈
本規定は、WADA 規程及び JADA 規程に従い解釈されるものとする。
13. 規定の施行
本規定は、2010年1月1日から施行する。
以上
-4-
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