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第177号 - 愛知 働くもののいのちと健康を守るセンター
N P O法 人 ・ 愛 知働 く も の のい の ち と 健康 を 守 る セン タ ー ニ ュ ース 通 巻 1 77 号 2010.11 〒 4 5 6 -0 0 0 6 名 古 屋 市 熱 田 区 沢 下 町 9 - 3 労 働 会 館 本 館 3 0 6 号 TEL 052-883-6966 FAX 052-883-698 3 mail [email protected] URL http://homepage3.nifty.com/inoken-aichi/ 家族の会代表・寺西さん 愛知から参加・ 杉林さん 小池さん 堀さん ○ ○ 名古屋過労死家族の会代表 国会議員(秘書含む)33名の方にお越しい ただき、15名の衆参議員お一人お一人に法制 化にむけた力強いご挨拶をいただきました。 川人弁護士、松丸弁護士、医師・上畑先生か らは、被災者の労働現場で明らかになった様 内野さん を開催しました。 初めての事で、どういう事に成るのかと心 配でしたが、当日は多くの方の参加で椅子が 足りずに立ち席での参加になりました。 10月13日、全国過労死を考える家族の会主 催、過労死弁護団全国連絡会議共催、民主党 衆院議員(内山晃議員・中根康浩議員・長尾 敬議員)事務所のご協力を得て、「過労死等防 止基本法」の制定を求めてと題し、 「院内集会」 ○ 若月さん 鈴木 美穂 々な問題点を挙げられ、法律の規制と「過労 死等防止基本法」制定の必要性を説いていた だきました。遺族6名が、夫や息子の過労死 ・過労自死した過酷な労働実態を訴えました。 愛知からは小池さんが、障がい者の過労死 - 1 - の制定が必要である」と訴えていただきまし た。 最後に、長尾議員から激励をいただき、「過 労死等防止基本法」制定にむけて取り組む決 意を表明していただきました。 私たち「過労死を考える家族の会」は20余 年の活動以来、初の「院内集会」の開催でし たが、全国から集まった仲間や支援者に見守 られ、遺族の声と様々な問題点を国会議員に 届けることができました。 参加者一同、法制化に取り組む必要性の決 意を再確認でき、たいへん心強く思いました。 これを機に私たちの悲願である「過労死根 絶」をめざして『過労死等防止基本法制定』 を実現させていきたいと思います。 これからもご支援いただきますよう、よろ しくお願い申し上げます。 について発言され、息子の拓馬君の労働大臣 への訴えには涙ぐむ方がいらっしゃいました。 また、豊川市・堀さんはご主人の遺書を紹介 して、上司のパワハラについて訴えました。 杉林さんは、「教員の過酷な勤務実態に目を向 けて、改善して欲しい!」と訴えました。さ らに、トヨタ・内野さんは、夜勤労働につい て発言。会場からの意見交流では、8名の遺 族、弁護士・支援者から、日本の働かせ方の 異常さを指摘して、問題提起されました。愛 知からは、若月さんがトヨタの実態について、 昭和26年「通達」の問題点を指摘しました。 玉木弁護士からは、「過労死・過労自殺防止 については、労災認定基準を変え、労働基準 法・労働安全衛生法の改定や、地方公共団体 ・使用者・使用者団体が共同し、総合的に実 施していく観点から『過労死等防止基本法』 <参加者内訳> 国会議員 弁 護 士 33名 団 体 マスコミ 10名 47名 19名 (民主29,共産3, ( 弁 護 士 9 , (34団体) (12団体) 公明1) 家族の会 68名 合 計 177名 事務員1) €•‚ƒ „… 国会議員の心が動いた! 「院内集会」 マツヤデンキ・障害者労災認定裁判原告 裁判を始めてから、多くの方に出会い色 々な経験をさせていただいています。今回 の「ストップ 過労死!」院内集会も、貴 重な体験になりました。 衆議院議員会館の広い会場には、超党派 の国会議員や秘書の方々、支援団体などか ら、立ち見が出るほどの参加がありました。 遺族の発言の中でも印象的だったのは、 10歳の時にお父さんを亡くされた女性(20 歳 )の 、「『 働くと死んでしまう』と思っ た。最近働き始めた友人も体調を崩してい る。」という発言です。親御さんを亡くさ れた悲痛な叫びと若い世代の現状を、国会 議員の方々も重く受け止められたと思いま 小池 友子 す。 集会の最後には、長尾敬議員(民主党) が過労死問題に早急に取り組む決意を述べ られるなど、とても有意義な院内集会とな りました。 事前に何度も打合せを重ねていただい た、事務局の皆様に感謝致します。私も家 族の会の一員としてこれからも努力し、協 力していきたいと思います。 院内集会の継続と、東海地方の過労死・ 自死の現状を知っていただき、「過労死等 防止基本法」制定の後押しになるよう、愛 知でも同様の集会が開催されることを願っ ています。 - 2 - 自主活動に関わる国の「通達」撤廃運動を 全トヨタ労働組合 2007年11月に確定した、内野健一さん(ト ヨタ)の労災認定裁判は画期的な判決となり ました。自動車T社は労働時間のなかに業務 として認めてこなかった自主活動(改善活動 ・提案活動等)があったのですが、判決では これらを認める内容となっています。 しかし、自動車T社は昭和26年1月20日付 の国の通達「自主研修・QCサークル等の自 主活動に対する行政指導」を名文にして見直 しをしようとしません。 1.自動車T社は内野さんの労災認定判決に 対して、見 解を出 し ていま す。(2008年 1月) (1) 判決は、国と遺族との労災認定に関する 判決であり、自主活動に関する「(労働基 準法における)勤務取り扱い」について、 従来の国のルールが変更されるかどうかは 現時点では不明。そのため、当社自主活動 の取り扱いを変更する必要があるかどうか は、現時点では不明。 (2) 自主活動の中で勤務として取り扱わない 活動については、従来どおり、強制参加で はなく自由参加であることを、今一度徹底 するため、別途、具体的なガイドラインを展開 予定。 2009†‡ 2009†‡ ˆ‰Š‹ ˆ‰Š‹ 委員長 若月忠夫 2.従来の国のルールとは 昭和26年1月20目付の国の通達(基収2875 号)「労働者が使用者の実施する教育に参加す ることについて、就業規則上の制裁等の不利益 取り扱いによる出席の強制がなく自由参加の ものであれば、時間外労働にはならない。」 自動車T社は上記を主張して、未だ全面的見 直しに至っていません。 3.自主活動に対する判決は何を示している のか (1) 健一は退社時間まで使用者の指揮命令下 にあって労務に従事したものである。 (2) 上司であるものに管理され、その命令で 業務に従事する可能性があった以上労災認 定上は本来の業務の手持ち時間とし、その 労働時間性を肯定することが相当である。 などとしています。 4.以上の点から自主活動は「強制された自 発性」であり、会社組織と複合する組織形態 であることを考えると、ただ働きは許せない 行為であり犯罪ですから国の基準を見直しす る必要があります。 Œ• Œ• Ž•234Ž(•†‡‘35Ž Ž•234Ž(•†‡‘35Ž ’“) ’“) 厚生労働省は6月14日、2009年度の労災認定 件数を発表しまし た。それによると、請求件数 は113件で、前 年度に比べ、209件の増、 うち支給決定件数 は234件で、前年度比35 件の減少となっています。 これらの請求件 数のうち自殺でみると、請求 件数は157件で 前年度比9件の増。しかし、 支給決定件数は6 3件で前年度比3件の減少と なっています。 この3年間では自殺の認定件数がどんどん 少なくなっているのが実際です。 厚労省は2009年、精神疾患等の認定にあた っての「判断指針」を改訂し、強度Ⅲの項目 を増やしました。しかし実際には認定件数が 大きく下がっているのは問題です。国は自殺 防止に力を入れるとしていますが、それなら ば自殺の労災認定請求事案は全て労災認定す るべきです。 労災認定請求件数 と 労災認定件数 1200 1000 800 600 400 200 0 2007年度 2008年度 2009年度 (東京社医研ニュース第360号より抜粋しグラフ化) - 3 - 豊橋・石巻中学 鳥 居 先 生 ”•–—˜™ š› œ•žŸ 公務災害認定裁判 ¡¢ €•12‚ƒ„ 鳥居先生の公務災害認定を求める会 鳥居建仁先生の公務災害認定裁判に対す る、日頃のご支援に心から感謝を申し上げ ます。 皆さんのご支援の中で、9月30日には第 1回の証人調べが行なわれ、原告・被告双 方から、「もやもや病」に対する専門医が 証言いたしました。 被告側証人の医師は、「もやもや病」に 対する一般的な解説はしましたが、裁判長 から「原告は発症前6ヶ月で、平均して12 0時間の時間外勤務があったと主張してい るが、仮にそうであったとしたら、血管の 破綻に影響はありませんか?」との問いか けに、明確な否定はできず「わかりません」 としか証言できませんでした。 これに対して、原告側証人専門医・新宮 正先生は「原告の教師としての職務は仕事 上の緊張が高く、決められたスケジュール を消化しなければならず仕事の裁量権が低 い。血管壁の破綻に対し休養による修復が 追いつかない状態であった。」と述べ、「脳 内出血は公務に起因するものである。」と 明確に証言されました。 第2回の証人調べが12月1日に行なわれ ます。この日は、原告本人と、同僚で元陸 上部の監督、被告側からは石巻中学校の元 校長など二人と原告側の証人となっている 元陸上部監督が証言します。 被告側は、これまでの準備書面で ①土・日や夏休み中の部活動や学校祭準備 の「職務命令」はしていないとして、「原 告の時間外勤務はボランティアである」と 時間外勤務数を原告の主張の30%程度しか 認めていません。 事務局長 杉林 信由紀 ②また、40年ぶりに行なった文科省の教職 員勤務実態調査結果を引用して、夏休み期 間中は他の期間に比べて「授業は無く暇で あり仮に 他の期間が 多忙 であったと し て も、疲労は回復可能で過重な負担はなかっ た」と主張しています。 これに対して、原告は夏休み期間の40日 間で5回も駅伝の大会が行われ、その上、 教職20年目の職場研修として大型酒店で接 客業務の実習をこなしています。それだけ ではありません、豊橋市全中学校の安全教 育主任の責任者として、市教育委員会から 依頼されて、東南海地震の中学校用パンフ レットの作成をお盆休み前に完成させると いう期限付きの業務をこなしており、夏休 みを含む発症2ヶ月目の1ヶ月間の時間外 勤務は146時間30分にもなっており、超多 忙な期間であったことを、証人に事実を語 ってもらい、脳内出血で倒れたのは公務に 起因していることを立証していきます。 原告は一命を取り留めました。過労死や 自死された方々は、何故自分は死んでしま ったのか、その辛さ、苦しみ、悲しみや怒 りを法廷で自ら訴えられません。でも、一 生障害を持ちながら暮らさなくてはなりま せんが、鳥居建仁君は生きています。 一度、地獄を見てきました。その思いを、 亡くなった犠牲者の代わりに語る事ができ ます。これは、生きて裁判を闘う原告の使 命だと思います。ここに、鳥居裁判の意義 があるし、だからこそ勝たなくてはなりま せん。 これからも、皆さんの温かいご支援をお 願いいたします。 - 4 - 刈 谷 市 職 員 倉 田 過 労 死 £¤¥¦ …„ §¨© † ‡ˆ 公務災害認定裁判 ª« ‰ „Š‹Œ• 原告 倉田 ¬š Ž • •‘ 利奈 挨拶する利奈さん 11月16日11時、名古屋高等裁判所で第2 回口頭弁論が開かれました。この日は、支 援する会事務局のメンバーで出席できない 方が、たまたま多くなっており、傍聴席が 寂しくなるのを心配しておりましたが、多 くの方々が駆けつけてくださり、たいへん うれしく思いました。いつも本当にありが とうございます。また、席の都合により、 傍聴ができなかった方々には、大変申し訳 ありませんでした。 私・控訴人からは第1準備書面と第2準 備書面、そして甲号証として証拠を3点提 出しました。第1準備書面は、控訴理由書 に対する相手の反論書に対する反論です。 第2準備書面は、新宮医師の意見書につい てまとめたものです。 そして、今回初めて証拠として、夫の写 真を提出しました。やはり、顔を知らない 人の裁判をやるのはおかしい、という福井 弁護士の提案から行いました。 私がいままで積極的に写真を公開しなか ったのは、理由があります。夫が亡くなっ たとき、葬儀に使う写真が混乱の中、なか なか見つかりませんでした。ほとんどの家 庭がそうだと思うのですが、子供が生まれ ると男の人は写真を撮られる機会が極端に 減ります。とりわけ、夫の場合仕事で忙し く出かけて写真を撮ることもほとんどあり ませんでした。そのため、娘のお宮参りの とき、家族4人で撮った唯一の写真の夫の 部分だけ使うという方法しか選択肢があり ませんでした。その写真は、神社の森がバ ックにあり、夫の髪とバックの境目が分か らないような写真でした。そのため、少し 暗い感じの写真でした。葬儀の写真なので、 額縁が黒く、それを自宅の仏壇に飾ってい ました。娘が保育園に通っていたころ、 「お 父さんの顔を描いたよ。」と言って、折り 紙の裏にクレヨンで描い た絵を見せにきました。その絵は、グレー と黒と白いクレヨンだけで描かれており、 私はショックを受けました。生後8ヶ月で 父親を亡くした娘にとって、父親のイメー ジは、仏壇の写真でしかなかったのでした。 私は、これではいけないと思い、アルバム を出してきて夫の明るい表情の写真を探し ました。一枚は、結婚後子供が生まれる前 に私と写したもの、もう一枚は長男が一歳 を迎える 前に一緒に 写し たものを探 し だ し、普通の写真たてに入れて飾りました。 それを見た娘が、「私とお父さんの写真が ない。」と言うので、一生懸命探しました が、一枚もありませんでした。娘と二人で 写真を撮ることなく夫は亡くなってしまっ たのです。この現実に私は再び辛い思いを すると共に、娘の寂しそうな表情が忘れら れず、なるべく写真については触れないよ うにしてきたのです。 基金の弁護士は、裁判当日になって第1 準備書面と証拠を出してきました。今回も 期日を守らず、証拠も夫の後任の陳述書だ けで、未だ当時一緒に働いていた職員の陳 述書は出してきません。 高裁では、証人の採用が重要になると言 われています。今回、私と新宮医師の証人 申請をしたので、採用されるように運動を 進めていかなければいけないと思っていま す。引き続き、皆様のご支援ご協力よろし くお願いいたします。 -®¯°±²³ - 5 - ´µƒ¶· 2011年1月19日(水)午後4時 名古屋高裁(10階)法廷 働くもののいのちと健康を守る一宮地方センター 第 6期 ( 2 01 0~ 2 011 ) 総 会 開 催 10月22日(金)、堀池副理事長(-宮労連議 長)を議長に選出し、総会を行いました。開 会挨拶で朝井理事長は「健康センターの活動 がアスベスト問題などで前進している。しか し、メンタルヘルス問題やパワハラ問題が民 主的といわれる職場でも起きている。学習を 深めながら解決していきたい。」と述べました。 愛知 健康 セ ン タ ー 事務 局 長 ・鈴 木 明 男氏 は 「愛知健康センターは創立20周年を迎え、活 気ある活動を展開している。過労死裁判の闘 いでも、現在最高裁で審理中の5件のうち2 件は愛知の闘いである。また、西三河地域で も、トヨタ傘下の職場でうつ病が発症したこ とを契機に運動が始まり、6月には「西三河 働く人のくらしと健康ネットワーク」が結成 された。しかし近隣県には健康センターが結 成されておらず、緊急の課題として残ってい る。一宮地域センターも地域に密着した運動 で、ともに前進をしよう。」と連帯挨拶を行い ました。 続いて、三栄事務局長から1年間の経過報告、 会計報告が提案、鈴木邦弘さん(一宮民主商 工会)が監査報告を行いました。 【方針提案】 主に次の内容の方針案が提起されました。 ①アスベスト問題を中心にした労災認定支援 のとりくみ ア.大阪泉南アスベスト国家賠償訴訟支援な どに取り組む。 イ.アスベスト、メンタルヘルス不全につい て継続的相談活動を行い、年2回の電話相 談を、その他の分野の労災相談も含め実 施する。 ウ.アスベスト関連法、補償認定基準の抜本 的改善、国・企業の周知義務などを求め る運動に積極的に参加する。また、必要 に応じ学習会も実施する。 ②職場における疾病、災害の予防のためのと りくみ ア.「パワハラ対策」の学習、啓蒙活動などを 地区労連などとともにとりくみ、ビデオ、 DVDの活用を進める。 イ.労働安全衛生法制を活用した職場活動が できるように、運動の担い手の育成をめ ざし、全国センターなどの学習会へ積極 的参加を勧める。 ウ.職場訪問を行い、各職場の学習、実践を 支援する。 エ.腰痛対策、VDT作業対策などをテーマにし た学習会を計画する。 【討論・発言】 ①「VDT作業のマウス障害とは何か?」の質問 に対し、「マウス作業では動いている筋肉に過 度の負担がかかり、うずくような痛みが取れ ず、頸肩腕障害につながることが医学的に解 明されている」との回答。 ②中電アスベスト裁判の和解条項を遵守させ るために、アスベスト問題についての社員へ の周知徹底、アスベスト障害専門病院での検 診の実施、アスベスト労災死の損害賠償規定 の制定などを強く求めた。 ③県立学校教育職員は、月80時間(過労死ラ イン)以上の残業をしていた教員は13.1%に、 100時間超は5.5%になっている。部活動の少 ない障害児学校を除くと、80時間超は16.6% にもなり、三河のある高校(スポーツ科があ り部活動が活発)では教員の44.9%が80時間 以上であった。 超勤の内容は、部活動指導33.6%、校務分 掌(教務・総務など事務的業務)30.4%と圧 倒的に多い。職場でのとりくみと共に、県教 委に教員定数増などを要求し改善させていき たい。 ④一宮市教委は、教員の「在校記録」をとっ ているが全市的に集計しておらず、現実には 部活動の多い中学校では200時間を超える教員 が沢山いる。そのうえ、勤務時間外の会議が 常態化し、深夜11時、12時ごろまで勤務して いる教員も多い。 これらの討論ののち、議案は採択され、続 いて新役員を選出しました。 最後に鈴木義一副理事長が閉会の挨拶をし て総会を終えました。 (文責:村手) - 6 - ’ “” • – — ˜ ™š› œ•ž 全トヨタ労組(ATU)組合員 吉田 ˜Ÿ ¡¢ 祐二 ◆ATU加盟を機に、一から労働問題の学習を決心 私はアイシンという会社で20年間働いて きたこれまでを振り返ると、ただ流されて きたような気がする。これがやりたいから この学校、この仕事に就いたのではなく何 か流 さ れ て 今の自 分があるような気が す る。今回手首を痛めて休職し、その間全国 を旅したが、結局は自分の問題は自分で解 決するしかないと言う答になった。それか らは自分の問題を解決してくれる所に相談 しに行ったが、どこも頼りになるところは 無かった。最後にたどり着いたのが全トヨ タ労組であり、組合は一丸となって会社と 団交をして闘ってくれている。自分はただ 働くだけの人間であり、労働問題の事を解 決する智恵も持っておらず、自分は全トヨ タ労組に入ったのを機会に労働問題の事を 一から勉強しようと思った。 ◆新鮮で意義ある講義内容 全国センターの主催で勉強会があり、自 分は泊まりがけで伊東のハトヤホテルに向 かった。当日は自分が思った以上のスケジ ュールで正直参った。それは、全国から色 々な職種、組合の人たちが参加していたか らだ。今回は、うつ病と自殺がテーマであ ったが、うつ病と自殺というのは仕事と密 接な関係にあるということがわかり非常に 驚いた。会社では全くそんな勉強をした事 がない自分にとって、新鮮でもあり大変意 義のある講義だった。内閣府の方の特別講 義で、千人の自殺した方々の遺族への聞き 取り調査の結果をふまえてライフラインを 作り上げたのは非常に感慨深いものがあっ た。 自分は、今まで一人では何もできないと 思っていたが、実際に一人で考えて行動し て結果を出していないのが本当に驚きだっ た。その後の人達の取り組みの話を聞いて いても、今まで霧の中を歩いていて生きて きた様な自分にとっては、しっかりとした 考え方と生き方というのは本当に大事な事 なんだと痛感した。 ◆組合員のいのちと健康で闘わない組合は、労働組合といえるのか! 夕飯になり、今度は病院の組合の人と話 をしたが、病院を良くしたい、患者の健康 と安全を真剣に取り組んでいる姿にまた考 えさせられた。 大浴場に行って風呂にはいると、長崎県 連の人と話をして、長崎日産のへの取り組 みを聞いた。四人の整備士が営業に回され 一年ほったらかされ、結果が出ていないと の理由でクビになるところを、県連が入っ たことで、一人はやむなく退社したが三人 は辞めずに済んだという取り組みだった。 そのとき思ったのは、自分の人生を会社側 の一方的な都合で振り回されるのはたまら んという思いだった。自分も今、会社の都 合で振り回されているのは同じだからだ。 残った三人は今も会社で働いているという 話をした。自分はどれだけ励みになったか しれない。 部屋に戻ると今度は経済産業省の方が自 分の身に起こった話しと全トヨタ労組の取 り組みを聞かせてほしいと言われ話をした が、今まで自分の身に起こった事、会社の 対応、団交をしている時の会社の対応と結 果には大変驚いていた。全トヨタ労組の取 り組みに対しても少数の人数でも組合員を 守る、大多数の組合でも組合員を守れない 組合は、何の役にも立たないと言うことを 実感した。 - 7 - ◆全国の仲間と交流して勇気をもらった 翌日は問題別の講義に参加して、自分の 体験を話したが、参加していた人は大変驚 いていた。自分はただ、このまま会社の組 合にいたら組合は何もしないので、クビに なってしまう。クビになるのなら闘うだけ 闘っ て 自 分 が納得 のいく形で結果が出 た ら、自分は納得がいくし、この先の人生も 前向 き に 進 めると 話をしただけのだけ れ ど、多くの人は会社の仲間と同じで泣き寝 入りをしてしまう現実に、自分の行動は新 鮮に見えたようだった。 講義が終わり最後に全員がホールに集ま って一泊二日の勉強会は終わった。自分に とって生まれて初めての勉強会だったが、 全国の健康センター、組合の人達に会って 話をしたり聞いて大変意義のある二日間だ った。この二日間で話しをじっくり出来た 人達とは名刺をもらって、メール交換をし たり、電話で話をしたりと情報交換をして いる。全トヨタ労組の取り組み、健康セン ターの取り組みを掲載した季刊誌を送って 投 見てもらう様にしている。全国センターの 人達に、自分たちの取り組みを知ってもら う為にも大変大事な仕事であり、署名も全 国の人達に協力をしてもらうと格段に集ま ると思う。 自分と会社との闘いはまだまだ解決する までの道のりは遠いと思うが、自分の意思 で会社の組合を辞め全トヨタ労組に入った 事は本当に良かったと思う。自分が知らな い事は健康センターで勉強し、学んだこと を何も知らない仲間達に教えようと思う。 これからも色々な勉強会があるが、どんど ん参加しようと思う。次は北九州で勉強会 であるが、参加して全国の人と交流をし、 知識を広めようと思っている。自分の人生 を振り回されない為にも、これ以上泣き寝 入りする人を増やさない為にも、自分は学 習しみんなに広めるのが、自分の義務だと、 今までを振り返って強く思う。 (中見出しは、編集者の責任で挿入しました。) 稿 ¸¹º»¼ ¸¹º»¼ ½ ½˜ ˜¾¿À°ÁÂÃÄÅ ¾¿À°ÁÂÃÄÅ 全国一般地域分会 鎌田 私は、深夜二交代勤務を続けています。 そして、体温が低下して「生きていけな い」と叫ぶ急性パニック障害を起こしまし た。そのために、医師から「うつ病および 急性ストレス症」の発病は業務上という意 見書をもらい、現在は三ヶ月目の休業中で す。 深夜労働は人間の本来持っている生態リ ズムに反して、疲労蓄積につながることに ついては、医学的な研究は以前からなされ ている。 現代人は、パワハラ、リストラなどの虐 めによる心理的な労働環境の急激な変化、 業務の集中化等による心理的付加など相当 勝豊 なされているが、企業、産 業医、行政は時代の変化に ついての対応は満足とは言 えない。 しかし、そのような労働者が相談してき た伏見ポーラービル8階の厚労省の外部団 体相談窓口が、「事業仕分け」で閉鎖され てしまいました。 「労働局、労基署など」のリストラは、 さらなる 労働者の相 談窓 口の廃止に 繋 が り、愚策にほかならない。 つまり違反の指導、労災の認定にも時間 がかかり、そのツケを労働者が負うのは反 対です。 - 8 - 「会社人間」ではなく、人生を楽しもう £¤¥¦§¨ –— 「健康で働き続けたい」はみんなの願い。 だが現実はきびしい。低収入・長時間労働 が当たり前のようになり、不健康、半健康 が増えている。 10月22日、愛知学習協の教室で、宮崎脩 一さんが体験を含め若い聴講生に労働安全 について、熱く語りました。 1972年、罰金付きの労働安全衛生法が成 立した。使用者と労働者の代表が、職場の 労 働 安 全 衛 生につ いて月一回の会議を 開 き、全員一致で決定する。労働組合の影響 力が低下している現在、形骸化している事 業所が多いが、いのちと健康にとって大事 な制度である。 私の働いていた教員の職場では、80時間 を超える残業の人が三割以上である。 私はクラブ顧問も断りもっぱら労働運動 にエネルギーをそそいでいた。 ©™ª« 1963年、九州の炭鉱で爆発事故が起き、 死者451名、負傷830名の犠牲者をだした。 最近、チリ鉱山で落盤事故が発生、避難所 があったこと、指導者に恵まれたことで全 員が救出された。これらの事故から教訓は 充分くみ取られているだろうか。 「過労死を考える家族の会」という団体 があります。働き手を失い保障も不十分で、 多くは泣き寝入りしていた。しかし、自覚 をもった勇気ある先人の闘いで労災保障が 徐々に認められるようになった。現在は、 保障を要求するだけでなく、過労死を出さ ない働き方を求め、過労死を出した企業名 の公表をせよ、と裁判に提訴している。 本来、労働安全は労働組合の優先課題と して取り上げるべきである。残念ながら労 働組合がなかったり、あっても労働安全を 軽視するところも少なくない。 そうした場合、一人でもがんばった例が いくつかある。 港のアルミメーカーで働いた人は、夜勤 を断り残業は最低限にし定年まで勤め上げ た。24名の同期の中で60歳定年退職はひと りだけだった。二人は定年前退職直後に亡 くなっている。労働災害が起きたときはチ ラシをつくり、支援の人達と門前で配った。 別の人は毎月のように労働基準監督署に でかけ、最初は相手にされなかったが、少 しずつサービス残業など職場の実態を理解 してもらい職場環境が改善されるようにな った。 会社に身も心も捧げ「会社人間」になっ ては得ることより失うものが多い。 働く権利は、健康で安全に働き続けるこ とでなければならない。自分の人生を楽し むゆとりのある働き方を大切にしたい。 - 9 - (文責:大家 信義) 自治労連愛知 3年連続の労安学校 “ ” • ¬ - ® ™ ¯ ° ‡ ±²³´µ´¶ ·¸°‡¹º»¼½• ¾ 100¿ À のエネルギーを貯める」ことが重要であり、 休養と生活リズムを大切にし、薬や精神療法 の活用を説明。復帰支援にあたっては、休業 中のケアや、職場復帰支援の個別プランの作 成など5段階の流れを解説しました。 参加者からは、「職場巡視では、改善したら もっと良くなる視点が参考になった」「うつ病 の治る順番がわかり、復職支援を考える上で 参考になった」など届けられました。 自治労連愛知主催の「第3回自治体職場に 働く職員の安全衛生研修会」が10月13日、金 山・労働会館で開催され、11単組から 107名が参加しました。 第1講義では、奈良・天理大学の近藤雄二 教授が「職場におけるリスク・アセスメント 入門、疲労のリスク・マネジメント」をテー マに講演。労働安全衛生法が、事業主に、労 働条件の改善を通じ、労働者の安全と健康を 確保することを求めている点を強調。また、 ケガや事故・災害につながる不注意は、原因 でなく結果であり、不注意を生んだ、寝不足 や疲れ、ストレスなどの原因に視点をあてる ことの必要性を明らかにしました。 第2講義は、「知っておきたいメンタルヘル スの基礎知識」をテーマに休養から復職支援 までの幅広い内容を、仁大クリニック院長の 奥山真司先生が講演。うつ状態では、「自分は なんてだめな人間なんだろう」、「世の中、い いことなんてひとつもない」、「未来に対して なんの望みもない」などの3つの極端な思い こみがよく見られることを紹介。治療には「心 ○ «Ÿ 講師の話に熱心に聞き入る参加者 (記事・写真とも「愛知の仲間」より転載) ○ - 10 - ○ ÆǨ©˜Èɨ©´ÊË¨Ì ÍΨ©ÏÐÑ Ò ´µƒ¶ 金丸さんを支援し、人権を守る会 2001年3月から始まった金丸さんのゆたか 福祉会人権裁判は、2002年8月に勝利和解を 勝ち取りました。しかし、2002年9月に泰中 さんへの不当労働行為と人権侵害事件があり、 この裁判が2005年4月に勝訴しました。また、 鈴木徳彦さんや安藤良男さんなどローカルユ ニオンへの差別事件も起こりその解決に時間 が掛かりました。 2010年4月、ゆたか福祉会は創立40周年 を迎えましたが、その中で綱領問題を総括し、 過去の誤りについて自己批判をし、金丸・泰 中さんたちに謝罪するとともに、再生を誓い ました。職場復帰をめざして努力していた金 丸さんは一時職場復帰しまますが再発し、泰 中さんも職場復帰するまでに体調が回復しま せんでした。2010年4月、泰中さんは定年退 職、金丸さんは同年9月に休職期間が満了し て退職されました。 ゆたか福祉会におけるこれらの仲間達の闘 いの意味をみんなで確認して、金丸・泰中・ 鈴木・安藤さん達を励ます集いを行います。 この集会をもって、約10年続いた闘いは終 結することになりました。是非、お集まりく ださい。 「 みなさ ん ありが とう 」集 会の お知ら せ と き:12月11日(土)午後6時 ・と ・ 場 所:労働会東館2階ホール ・ 参加費:1,500円(お酒や食べ物の持ち込み歓迎) ・ お 願い:参加される方は愛知健康センターへはがきか電話でお知らせください。 ÓÔ ÕÌÖ× ØÙÚÛÜÝÞßà 行楽日和となった11月20日に愛知県下で蛇 紋岩が採石された新城市の黄柳野(つげの) 地域を訪れました。 ウォッチングを呼びかけたのは石播アスベ スト被害を考える会のみなさんです。アスベ スト対策愛知連絡会の相談役久永先生と柴田 先生そして有志メンバーが同行いたしました。 最初に鳳来寺山の自然科学博物館へ入館、 館長さんから日本列島の成り立ちから蛇紋岩 の生成について解説がありました。それに寄 れば日本海の糸魚川からほぼ直線で南下し、 新城から渥美半島へカーブして伊勢~四国山 脈へと中央構造線が日本列島を二分します。 中央構造線とは1億7000万年前に二つのプレ ートがぶつかり合ってできた地層でそこに蛇 紋岩が生成されたというものです。 黄柳野地域には蛇紋岩があちこちに露出し ていました。かって砕石していた「工場」の 跡地へも出向き、久永先生の説明で蛇紋岩の 見分け方を覚えました。福津地域の山道に非 常に柔らかく割れ易い小石が点在していてそ の中に白い筋状のものが判ります。その白い 筋が顕微鏡で見ると繊維でこれがアスベスト だと教えて頂きました。この地域は愛知県の アスベスト含有量の測定ポイントにもなって います。 帰りは一日の感想をひと言ずつ述べあいま した。感想の中には「紅葉を観ながら勉強が でき、好い体験になった」とか65才の参加者 から「今日は完全にアスベストに曝露した。 潜伏期間の30年後が不安だ」など、楽しく終 えることができました。お土産は少々重みの ある蛇紋岩です。都合でいけなかった方は是 非ご覧ください。 (文責:鈴木明男)。 - 11 - 砕石工場の 跡地にて→ 川 本 製 作 所 の 「しない 労働安全活動 させない JMIU川本製作所支部 (株)川本製作所は水用ポンプメーカーで 名古屋の本社、岡崎工場、全国の営業所で 構成されており、約720名の従業員が働い ています。ここでは岡崎工場の安全衛生委 員会活動を紹介します。岡崎工場は約250 名の従業員と2つの構内外注などの約60名 が働いています。ポンプは多様少量生産で、 外注工場からの鋳物製品を組立・検査・出 荷という工程で製品化しています。安全衛 生委員会は、労働組合が36年前の結成時 に設置を要求し誕生しました。長年の安全 衛生委員全活動が評価され、2003年には労 働大臣奨励賞を受賞しました。 危ない行為」 早川 義弘 安全衛生委員全活動の特徴は、毎月開催 の安全衛生委員会のほか、安全バトロール を行いパトロール結果ニュースを毎月必ず 発行していること。安全推進委員会を年2 回開催し「職場活動」の点検と確認を行っ ていること。構内外注さんを含め、全従業 員が出席しての安全衛生大会を開催し、1 年間の安全衛生活動の総括と活動方針提起 を行っていることです。また、二つの構内 外注全社が入っていますが、工場内のフォ ークリフト・動力車などの安全対策などで 外注全社と年4回安全連絡協議会を開催し ています。 全従業員全員参加の安全衛生大会と職場活動 安 全 衛 生 大会は 毎年7月に開催され ま す。総括部分ては、年間活動の実施報告や 災害発生件数の推移をはじめ、状態・要因 の分折などのまとめが行われます。また、 「委員会活動」と「職場活動」の二つの往 分類 年度 休業災害 不休災害 ヒヤリA ヒヤリB 合 計 通勤災害 を中心とした方針・月別の計画が全従業員 に徹底され、安全衛生活動に結びつけてい ます。かお、大会は1時間ほどで、後半1 時間は安全衛生や健康に開する講演会を開 催しています。 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 0 0 0 1 2 0 1 1 0 6 5 5 3 2 3 2 3 2 5 8 13 6 9 13 17 7 3 2 3 3 4 1 1 4 2 3 13 16 21 14 14 17 24 13 8 1 0 1 0 1 0 1 2 2 災害・事故発生件数の推移 25 休業災害 不休災害 ヒヤリA 20 ヒヤリB 15 10 5 0 年度 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 - 12 - 「愛知健康センター20年誌」より 1997年2月19日JMIU川本製作所職場見学会 健康で働き続ける社会のために いのちの尊厳を守る裁判の支援をお願いします。 裁判の進行状況と、支援する会の運動の動きをお知らせします。(順不同) 公正で道理ある判決を求め、多くの市民が注目していることが伝わるように、あなたも傍聴に 参加してください。署名にご協力ください。 小池裁判-最高裁 小出裁判-地裁 (障がい者マツヤデンキ過労死労災認定訴訟) (ソフトバンク過労自死労災認定訴訟) 堀裁判-最高裁 10 月7日(金)に進行協議が行われました。次回は 12 (豊川市職員過労自死の公務災害認定を求める) 月 15 日(水)午前 11 時からです。今後。証人尋問等 にいていきます。 小池・堀の支援組織は共同で 9 月 14 日、最高裁要請 行動(東京地評)に参加し、最高裁前でのチラシ「上告 を受理するな」を配布の後、・・・・に要請活動を行 ないました。各組織は二つの裁判の意義を理解いただ き、署名を傘下組織に広げていただきました。現在 国から多くの署名が郵送で送られています。ありがと うございます。(東京では東京地評と国民救援会と交 田中裁判―地裁 互に最高裁要請行動が行われています。) (ジェイテクト労働者うつ病解雇撤回訴訟) 10 月 28 日(木)に進行協議が行われました。次回は 鳥居裁判-地裁 12 月 16 日(木)午前 10 時からです。今後。証人尋 (部活動中に倒れ障害者に、公災認定を求める) 問等にいていきます。12 月 17 日(金)午後 7 時か ら、刈谷市業振興センター(JR 駅北口徒歩 5 分) 9 月 29 日(水)午前 10 時から新宮医師と被告側の 504 会議室で支援する会の第 2 回総会が開かれます。 医師の証人尋問が行われました。(詳細は本文 4 ページ 雇用保険が切れ、アルルバイトで計を維持する田中 参照) 次回は 12 月 1 日(水)9 時 30 分から、原告側か さんへの活支援カンパを取り組んでいます。 ら同僚、被告側から元校長の証人調べがあります。 倉田裁判-髙裁 市バス運転士山田事件-基金支部 (刈谷市職員過労死の公災認定を求める訴訟) (パワハラで自死、基金に公務災害申請中) 11 月 16 日、高等裁判所の口頭弁論が行われ、50 人 9 月 30 日(木)支援する会第2回総会が労働会館でひら を超える参加がありました。原告側からは原告の「提 かれました。基金支部に申請して 2 年も経過するのに 訴理由書」に対する被告の反論を批判する準備書面を 何の状況も知らされないことに厳しい目が向けられま 提出しました。(詳細は本文 5 ページ参照) 次回は来年 した。当面「要請署名」一万人をめざし取り組むこと 1 月 19 日(水)午後 4 時です。 を確認しました。2 年次の会費をお願いしています。 - 17 - エッセイ 下げよう有所見率8割 愛 商連 共済 会理 事長 鈴木 義一 リーマンショックからすでに2年が経過した。この2年の間仕事 がなく売り上げがなくなり夫婦仲が悪くなり、家庭内の不和が起 こっているという役員の話を聞いた。胸につまされる話だ。会員の中には1人だけ で仕事をしている会員が少なくない。仕事がなく一人で事務所、作業場にこもって いてはろくなことは考えない。借入した金が返還できない、資金繰りがうまくいか ない、経済苦がうつを引き起こすという典型的に考えられる例だ。民商に結集して 仲間どうし集まって相談することが今ほど求められている時はないと痛切に感じ る。 全商運が発行する「共済情報No.31」では09年度の自殺者のまとめを掲載してい る。周知のとおり消費税の引き上げや、定率減税の廃止、医療制度の改悪で9兆円 の国民負担を負わせた‘97年以降自殺者は13年連続で3万人以上を数えている。自 殺者を出してしまった民商では「メンタルヘルスについてニュースなどで周知する とともに、会議の議題に盛り込む」「会員・読者向けになんでも相談会を開く。会 員への訪問活動を強め、家族との対話を進める」「支部・班を強くして会員どうし の結びつきを強め、みんなで相談し、解決し、喜びあえる組織づくりをすすめる」 と、真剣な討議の様子が報告されている。仲間の中から1人の犠牲者も出さないと りくみが求められていると感じる。 またこの「共済情報」には集団健診結果(中間報告)が掲載されている。特筆し なければいけないのは、健康上何らかの問題を有している事を表す「有所見率」が 8割を超えていることだ。厚労省は、労働安全衛生規則に基づいて実施した定期健 康診断で「有所見率」が平成20年に51㌫に達したことから、「有所見率の改善にむ けた取り組みについて」として各都道府県労働局長あてに通達を出し(平成22年3 月25日)、事業者に対して指導、周知啓発、要請を強めることを呼びかけている。 労働者の50㌫台と比べ30ポイントも高い数値を業者は出していることに注意をして いくことが必要だと思う。特定健診の導入で集団健診の受診率が下がりつつある。 しかし一方で班や支部を中心にして、一人でも多くの人に受けてもらえるよう工夫 努力しているところでは受診率を上げていることが報告されている。愛商運として も大腸がん1点検診をはじめとして、集団健診の取り組みを強めたいと思う。 “人間らしく働く”とは一体どういうことだろうか?過労死をするまで働くこと も人間らしいとは言えないし、また明日の食い扶持もはじき出せないような働き方 も人間らしさに程遠い。人が当たり前に働き、それに見合った収入があり、それぞ れの人が持つ能力が存分に発揮され、さらに将来にむけて不安が取り除かれる社会 を実現したいと思う。それにはアメリカ偏重、大企業中心の政治の在り方を改めさ せ、税金の使い方を変えさせることが何よりも大切であると思う。 - 14 - 事 務 9月2日 木 勅使河原、ジャーナリスト古木来所 河江(赤旗まつりの要) 9月3日 金 Tさん、アスベスト相(O、Kさん同行) 建交労石村同 9月6日 月 倉田高裁(宮崎・大家・今枝・吉川鈴木利) 局 日 誌 10月1日 金 団体会員へ年会誌届け(鈴木・宮崎) 国救援会来所(仙台・北陵クリニックえん罪訴え) 北欧旅行打ち合わせ 10月2日 土 アスベスト電話相110番(部法律、大家) 健康に働く国交流集会(伊東市、鈴木明) 会計監査(土井・大家)、山田JMIU退職挨拶 10月3日 日 アスベスト電話相(二日間で14件) 倉田、愛労連・伴来所 10月4日 月 トーエネック来所相(大家) 9月7日 火 事務局会議7名、大谷新任あいさつ 10月5日 火 「じん肺」労基局等の要・三の丸宣伝(鈴木) 9月8日 水 さん、署名オルグ(宮崎・吉川) 10月6日 水 日中友好会来所(富田・杵渕、60周年要) 自治労連県・名古屋市職・名水労・愛高教・名高教 10月7日 木 小出裁判(宮崎・鈴木明・鈴木利・吉川・大家) 石黒・熊谷・来所、判例研究会 10月8日 金 金丸さん来所懇、北欧旅行打合せ 9月10日 金 総会資料作り 9月11日 土 愛知健康センター第20期総会(参加49名) 9月13日 月 市バス山田さん総会案内発送準備 20周年記念行事写真整理、最高裁要の準備 公害地球懇清水さん来所(COP10の要) 9月14日 火 小池弁護団会議(大家)、最高裁要行動(鈴木明) 名古屋共同法律・高木来所(センター加) 家族の会、院内集会資料作成・発送(鈴木美) 10月9日 土 小崎来所、PCディスプレー交換・調整 10月12日 火 事務局会議8名 10月13日 水 過労死防止基本法制定院内集会(鈴木美・宮崎) 自治労連労安学校「心の慢性疲」(鈴木明・吉川) 10月15日 金 北欧旅行打ち合わせ 年金者組合一揆(若宮公園.事務局一同) 9月16日 木 20周年記念行事北欧旅行打合せ(鈴木明・宮崎) 10月18日 月 署名熊谷へ発送、Oさん来所相(宮崎・吉川) 9月17日 金 牧野来所(視覚障害者国大会支援の要)) 10月19日 火 栄総行動、ATU・吉田来所、 9月21日 火 市バス山田さん事務局会議(宮崎・吉川) 電力・長谷川来所、名古屋法律来所(総会案内) 9月22日 水 国センター理事会(吉川) 北欧旅行打合せ、COP10(土井・大家)、食農研 9月24日 金 アスベスト事務会議(鈴木明・大家) 過労死弁護団総会(浜松市、鈴木美・鈴木明) 若見・加藤来所(救援美術展要) 9月25日 土 藤原アスベスト告会(労働会館、事務局一同) 9月27日 月 事務局会議8名、9月号ニュース編集作業 Iさん来所相(大家・吉川) Tさんアスベスト、久永先生訪問に同行(鈴木明) 金丸事務局会議(宮崎・大家) 10月20日 水 京都職対連、グルタルアルデヒドについて問合せ 高齢者大会(公会、吉川・宮崎) 10月22日 金 COP10家族農業(大家・土井)、北欧旅行打ち合わせ 学習メンタル学習会(宮崎講) 一宮センター総会(鈴木明・鈴木美) 10月23日 土 家族の会ニュース印刷・発送(鈴木美・永縄) 電話相(職のイジメ)、琵琶湖にて交流会 10月25日 月 事務局会議9名(夜間の部) 部法律川津弁護士来所(新任あいさつ) 10月26日 火 電話相(Iさん、Oさん) 9月28日 火 9月号発送、金丸事務局会議(宮崎・大家) 10月27日 水 Oさんと面、若月さん来所 9月29日 水 鳥居裁判証人尋問(吉川・鈴木ア・宮崎) 10月28日 木 市バス・山田さん事務局会議(宮崎・吉川) 弁護団会議(部法律、宮崎・吉川) 9月30日 木 樽井・後藤来所(東海労弁総会案内) ジェイテクト・田中さん事務局会議(近森) 食農健幹事会(大家) 小池事務局会議(鈴木明・大家) 10月29日 金 ATU吉田来訪、 倉田事務局会議(刈谷、吉川) 10月30日 土 アスベストシンポ(東京)、IHI爆発事故対策委(鈴木明) 市バス・山田支援する会総会(労働会館) 東海労弁総会(栄ガスビル、鈴木明・近森) 月 日 事 項 12月1日(水) 鳥居裁判証人尋問 2日(木) 倉田弁護団会議 判例研究会 3日(金) 全国センター総会 6日(月) 事務局会議 11日(土) 金丸・泰中さんを励ます会 15日(水) 小出裁判(進行協議) 16日(木) ジェイテクト田中裁判 17日(金) ジェイテクト田中さんを支援する会第2回総会 20日(月) 事務局会議 23日~24日 過労死家族の会との交流会と望年会 28日(火) 事務所大掃除・小望年会 1月5日(水) 事務局会議 第2回理事会 8日(土) 愛労連新春学習会(春闘共闘) 14日(金) 小池事務局会議 新春のつどい(国民救援会・自由法曹団・愛知争議団共催) 1月19日(水) 刈谷市職員・倉田公務災害認定裁判(控訴審) 時間・場所など 10:00 名古屋地裁 16:00 第一法律事務所 18:30 水野法律事務所 10:00 東京・全労連会館 17:00 事務所 18:00 東館2階ホール 11:00 名古屋地裁201法廷 10:00 名古屋地裁 19:00 刈谷市産業振興センター 10:00 事務所 エクシブ蓼科 13:00 事務所 10:00 事務所 18:30 労働会館本館2階会議室 13:30 国際会議場 13:00 もやい会館 18:00 労働会館東館2Fホール 16:00 名古屋高裁 愛知センター20周年記念行事の一環と して、北欧の労働事情調査に行きました。 (11月5日~16日) 調査団の報告は、次号に掲載予定です。 次号をお楽しみに・・・。 ボルボ本社前にて(20周年記念行事北欧労働事情調査団一行) 20 !! 2010年8月現在、団体会員:66団体、個人会員:90名。あなたの参加で活動を一歩前進 することができます。 (会員 の 皆 さん 、 2010年 度 会 費受 付 中 です 。 ご 協力 下 さ い。 ) 会費(一口)は、団体:年6,000円、個人年4,000円 会員には、愛知健康センターニュース(隔月発行)と全国センター通信(毎月発行)、そして、愛知 センター年会誌が贈られます。あなたの気持ちで、労災認定の運動や労災を無くす運動にご協力 をお願いします。 - 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