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取扱説明書
Q-Record "Q" START MIXER & USB PLAYER & RECORDER "EASY, FAST, & RELIABLE" 取扱説明書 2 はじめに この度は、American Audio 社製の Q-Record ミキサーをお買い上げ頂き誠にありがとうございま す。 Q-RECORD の性能を最大限に発揮させ末永くお使い頂く為に、ご使用になる前にこの取扱説明 書を必ずお読み下さい。尚、本書が保証書となりますので、お読みになった後は大切に保管して 下さい。 ご使用になる前に 必ず本取扱説明書にしたがって操作して下さい。 • 水には非常に弱いので、雨などがかからないよう十分ご注意下さい。 • 本製品は屋内でのみ使用して下さい。屋外で使用した場合は保証対象外になりますので予 めご了承下さい。 • 本製品を長期間使用しない場合は、電源ケーブルをコンセントから外して下さい。 • 内部には精密な電子部品が多数実装されています。移動及び輸送時には大きな衝撃が加 わらないようにして下さい。 • 本機の設置場所は直射日光の当たる場所やストーブの直前など、高温になりやすい場所を 避け、なるべく通気性の良い場所でご使用下さい。 • 本体との接続を行う際は、必ず電源ケーブルがコンセントから外れた状態で行って下さい。 • 本体のカバーが外れた状態で電源をオンにしないで下さい。 • 定格電圧 AC100V、50/60Hz でご使用下さい。 • 電源コードは機材への挟みこみ等、無理な力が加わらない様ご注意下さい。 • 信号の入出力端子に、許容範囲を越える異常電圧が加わらない様にして下さい。 • 故障が生じた場合はお手数ですが販売店もしくは正規代理店に連絡してください。無断で本 体カバーを開けられた場合、保証の対象外となることがあります。 主な仕様 • • • • • • • • • • • • • • • • 2Phono/4AUX、4 ライン、そして 2 マイク入力 USB スロット(USB スティック、USB SD カードリーダ、外付け HD ドライブを接続可能) USB を各チャンネルにアサイン可能 MP3 プレーヤー用ミニプラグ入力(3.5mm) Q-スタート対応(Q スタート機能搭載の American Audio CD プレーヤーと組合せてお使い下 さい。) 全てのチャンネルにフェーダーQ スタート 高出力のヘッドフォン出力 バランス XLR コネクタ トリム出力調整 マスターバランス・コントロール 各チャンネルにゲイン、トレブル、ミッド、そしてバスコントロール マイクの音量、トレブル、そしてバスコントロール。 マスターレベルを表示するストリームフローLED レベル・インジケーター キュー・ミキシング 独立ゾーン出力レベル 低ノイズ設計 1 USB について • Q-Record の電源を On/Off した後は、USB の差し直しを行って下さい。外部電源を使用する 外付けハード・ドライブを使用する時は、この手順を行わないと Q-Record がハード・ドライブ を認識しません。 • USB SD カードリーダを介して SD カードを使用する場合、SD カードを変える前に USB から SD カード・リーダーを抜いて下さい。 機能と操作 トップパネル 1. マイク 1 入力端子 XLR バランス、またはフォーン仕様のマイクケーブルを使用し、マイクを接続することが可能です。 マイク入力信号レベルはマイク入力ボリューム(22)により調節可能です。 備考:良い音質を得るために出力インピーダンスが 500-600Ωのマイクを使用することをお勧めし ます。 2. 入力セレクトスイッチ 各チャンネルの入力ソースを選択します。 2 3. チャンネルゲイン 各チャンネルへの入力信号レベルを調節します。ゲインレベルを正しく設定することによりノイズレ ベルの低い信号を出力することが可能です。ゲインレベルの設定方法は以下を参照して下さい。 1) マスターボリュームコントロール(5)を8 に設定して下さい。 2) チャンネルフェーダー(19)を8 に設定して下さい。 3) チャンネルに接続された外部機器から信号を入力して下さい。 4) ゲインコントロールを調節し、平均出力レベルが+4dB になるようにゲインコントロールを設定 して下さい。 他のチャンネルを設定する際は、1)~4)を繰り返して下さい。 4. チャンネル EQ セクション 全てのチャンネルに3 バンドEQ を搭載しています。EQ を調節することによりチャンネル信号の 高域、中域、低域を別々に調節することが可能です。 ・Treble(高域) チャンネル信号の高域を+12dB/-30dB の範囲で調節可能です。 ・Mid(中域) チャンネル信号の中域を+12dB/-30dB の範囲で調節可能です。 ・Bass(低域) チャンネル信号の低域を+12B/-30dB の範囲で調節可能です。 5. マスターボリューム マスター出力レベルを調節します。 6. ゾーン入力選択 このスイッチを押すと USB メモリーをアサインしなくても、USB メモリーからの信号を常に ZONE ア ウトへ出力します。USB メモリーの再生をミックスしている場合は、このボタンに関わらず ZONE ア ウトから出力されます。 7. マスター出力バランス・コントロール マスター出力信号の定位をコントロールします。 8. マスターボリューム・レベル・インジケーター マスター出力レベルを LED インジケーターに表示します。 9. 電源スイッチ ミキサー本体の電源オン/オフを切替えます。 3 10. USB プレーヤー USB デバイスを接続して、再生/録音する事が可能です。 11. AUX 4 入力端子 MP3 プレーヤーなどの外部機器を接続します。 12. ヘッドフォン出力端子 ヘッドフォンを接続してモニターします。ヘッドフォンは8Ωから32Ωの製品を使用して下さい 13. キューレベル・コントロール ヘッドフォン出力レベルを調節します。 14. キューミックス・コントローラー モニターするチャンネルを選択します。モニター信号はプリフェーダー信号の為、チャンネルフェー ダーの影響を受けません。この機能によって各チャンネルを別々にモニターすることが可能です。 1) ヘッドフォンをヘッドフォン出力端子に接続して下さい。 2) キューする為にキューミキシング・コントロールを調節して、チャンネルのPFL スイッチを選択 して下さい。 3) キューミキシング・コントロールをPGM に設定するとミキサーの出力信号をモニターすることが 可能です。 4) キューミキシング・コントロールを真ん中のポジションに設定するとチャンネル信号と出力信号 両方をモニターすることが可能です。 5) キューレベル・コントロールにより、出力信号を変えることなくヘッドフォンレベルを調節すること が可能です。 15. ゾーン・レベル・ボリューム出力コントロール このツマミを回してゾーン・レベル・ボリュームをコントロールして下さい。 16. フェーダー・アサイン・スイッチ クロスフェーダーにアサインするチャンネルを選択します。 17. Q スタート・オン/オフスイッチ Qスタートに対応したAmerican Audio、又はAmerican DJのCDプレーヤーと連動して機能します。 この機能はQスタートに対応したCDプレーヤーの再生/停止をクロスフェーダーによって行うことが 可能です。Qスタート・オン/オフスイッチはQスタート機能のオン/オフを切替えます。Qスタート機 能がオンの際にクロスフェーダーを左から右に動かすと、本体背面に搭載されたコントローラー端 子に接続されたCDプレーヤーを再生又はキューすることができます。 4 18. Feather Fader Plus クロスフェーダー フェーダー・アサイン・スイッチ(16)で選択された、2つのチャンネルを混ぜる為に使用します。フェ ーダーが一番左のポジションに位置している時、左側のフェーダー・アサイン・スイッチで選択され たチャンネルの出力信号が、マスターボリュームレベルによって設定されます。同様にフェーダー が一番右のポジションに位置している時、右側のフェーダー・アサイン・スイッチで選択されたチャ ンネルの信号が出力されます。このフェーダーをスライドさせ2つのチャンネルの出力をミックスし ます。尚、フェーダーが真ん中に位置しているとき、2つのチャンネルの出力レベルは同じになりま す。 19. チャンネルフェーダー 各チャンネルの出力信号レベルを調節します。 20. キューボタン チャンネルの“キューモード”をオンに切替えます。“キューモード”がオンの際、ボタン横の赤色 LED が点灯します。“キューモード”はチャンネルの入力信号をヘッドフォンに出力します。キュー レベルはキューレベル調節ツマミによって調節します。 21. マイク 2 ボリュームコントロール マイク入力 2 のボリュームをコントロールします。 22. マイク 1 ボリュームコントロール マイク入力 1 のボリュームをコントロールします。 23. マイク EQ セクション トレブル マイク入力の高域を+12dB/-30dB の範囲で調節可能です。 ベース マイク入力の低域を+12dB/-30dB の範囲で調節可能です。 24. マイク 1&2 オン/オフボタン マイク 1 と 2 のオン/オフを切替えます。 5 リアパネル 25. GND(アース) ターンテーブルのアース線を接続して下さい。ターンテーブルのハムノイズやポップノイズを抑え ます。 26. マイク入力 2 端子 フォーン仕様のマイクケーブルを使用し、マイクを接続することが可能です。マイク入力信号レベ ルはマイク入力ボリュームにより調節可能です。 27. マイク・トリム このツマミを使用して、MIC1 と MIC2 の入力レベルを調節してください。 28. チャンネルラインレベル選択スイッチ 各チャンネルの入力レベルをPHONO とAUX から選択します。この選択スイッチを切り替 える際には、本体の電源がオフになっていることを確認して下さい。 29. PHONO1 / AUX1 入力端子(チャンネル 1) DJ ターンテーブル等のPHONO 出力機器を接続します。またチャンネルラインレベル選択スイッ チがAUX に設定されている時に、CD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続することが可 能です。 30. ライン入力端子(チャンネル 1) CD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続します。チャンネルラインレベル選択スイッチ (28)が LINE1 に設定されていることを確認して下さい 31. PHONO2 / AUX2 入力端子(チャンネル 2) DJ ターンテーブル等のPHONO 出力機器を接続します。またチャンネルラインレベル選択スイッ チがAUX に設定されている時にCD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続することが可 能です。 6 32. ライン入力 2 端子(チャンネル 2) CD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続します。チャンネルラインレベル選択スイッチ (28)が LINE2 に設定されていることを確認して下さい。 33. AUX3 入力端子(チャンネル 3) 入力セレクトスイッチ(2)がAUX に設定されている時に、CD プレーヤー等のラインレベル出力機 器を接続することが可能です 34. ライン入力 3 端子(チャンネル 3) CD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続します。入力セレクトスイッチ(2)がLINE3 に設 定されていることを確認して下さい。 35. RCA ライン入力端子(チャンネル 4) CD プレーヤー等のラインレベル出力機器を接続します。入力セレクトスイッチ(2)がLINE4 に設 定されていることを確認して下さい。 36. REC 出力端子 CD レコーダー等の外部録音機器にアンバランス信号を出力します。REC 出力端子の出力レベ ルは各チャンネルフェーダーにより調節し、マスターボリュームコントロールの影響を受けません。 37. ZONE レベル出力端子 ゾーンボリューム・ツマミによって設定された信号がRCA 端子より出力されます。ブースのモニタ ー用や他のサウンドシステムに接続して使用します。 38. アンバランス仕様の RCA マスター出力端子 マスター・アンバランス信号が RCA 端子から出力されます。 39. プレーヤーコントロールチャンネル(チャンネル 1~4) Q スタート機能に対応した CD プレーヤーを接続します。CH-A 端子はクロスフェーダーの左側、 CH-B 端子はクロスフェーダーの右側にアサインされています。※CD プレーヤーの左右とクロス フェーダーの左右を入替えると、Q スタートの設定が誤った状態になります。 40. TRIM 出力ツマミ 0~9V の範囲で最大出力電圧を設定します。この機能は最大出力レベルを制限する際に使用し ます。 7 41. バランス仕様の XLR マスター出力端子 マスター・バランス信号が XLR 端子から出力されます。バランス仕様のアンプやその他オーディ オ機器等を接続する場合、また外部オーディオ機器への接続ケーブルが長い場合等に XLR マ スター出力端子を使用します。 42. 電源入力端子 付属の電源ケーブルを接続して、本体に電源を供給します。本製品に付属した電源ケーブルのみ を使用して下さい。 8 43. 電源 LED 電源をオンにした時、LED が点灯します 44. レコード選択ツマミ このツマミを使用して、録音するチャンネルを選択して下さい。 45. 録音開始/停止ボタン このボタンを押して、USB デバイスに録音を開始/停止して下さい。 46. TRACK ボタン トラックを選択する際に使用します。このボタンを押すとトラックが1つ先へスキップします。また、 押し続ける事によって素早くスキップさせることも可能です。 上記ボタンと同様にトラックを選択する際に使用します。このボタンを押すとトラックが1つ前へ戻り ます。押し続ける事によって素早くスキップさせることも可能です。 47. PLAY/PAUSE ボタン 一時停止と再生を切替えます。再生中には緑のLED が点灯し、一時停止中には緑のLEDが点滅 します。 48. USB ポート このポートにUSBデバイス(外付けハードディスク含む)を差し込んで再生して下さい。 9 USBプレーヤーの操作 1. USBデバイスの抜き差し MP3ファイルのみのUSBデバイスを挿入して下さい。再生を 停止してから、USBデバイスを抜いて下さい。 注意:USBを再生しているときは、USBデバイスを抜かないで 下さい。 WAVファイル、または写真などが含まれているUSBデ バイスは使用できません。MP3ファイルしか入っていな いUSBデバイスを使用して下さい。 2. TRACK選択 TRACKボタンを使用して、トラックを選択して下さい。 このボタンを押すとトラックが1つ前へ戻ります。 このボタンを押すとトラックが1つ先へスキップします。 3. PLAY/PAUSE ボタン USBデバイスを挿入して、PLAY/PAUSE ボタンを押すとLED が点灯し再生を開始します。 4. 一時停止 USBデバイスを挿入して、PLAY/PAUSE ボタンを押すとLED が点灯し再生を開始します。 5. 再生の停止 再生を停止してからUSBを抜いて下さい。 10 USBデバイスへの録音 1. レコード選択ツマミを使用して、録音するチャンネルを選択して下さい。USBポートにUSBデバ イスを挿入して下さい。 2. 録音開始/停止ボタンを押して、USBデバイスに録音を開始/停止して下さい。Recordボタン上 のLEDが点滅します。 3. 録音が終わったら、録音開始/停止ボタンを押してUSBへの録音を停止して下さい。 典型的な接続例1 11 典型的な接続例 2 12 本体の清掃 本製品の性能を維持する為に、定期的に清掃を行うことをお勧めします。 1. 市販のガラスクリーナーと柔らかい布を使用してボディーを拭いて下さい。 2. 電子部品、スイッチ、又はツマミの周り等には専用のスプレーを使用して下さい。 3. 30-60 日の間隔で本体の清掃を行って下さい。 4. 本製品を電源コンセントに接続する前に、全てのパーツが乾いているか確認して下さい。 クロスフェーダーの交換方法 Q-Record のクロスフェーダーは電源がオンの状態でも交換することが可能です。交換する際は American Audio の Father Fader Plus のみを使用して下さい。他のモデルを装填しようとすると本 体を破損する恐れがありますのでやめて下さい。 クロスフェーダーの交換方法 1. 本体トップパネル上に取り付けられた、フェーダーツマミを含 める全てのツマミを取り外して下さい。 2. プラスドライバーを使用してトッププレートを固定している 4 つのネジを外して下さい。 3. クロスフェーダーを固定しているネジを外して下さい。 4. クロスフェーダーを本体のトップパネルから取り外して下さ い。 5. PC ボードのリボンケーブルをクロスフェーダーから外して下さい。 6. フェーダーをリボンケーブルに接続して下さい。 7. 本体のトップパネルを元に戻して下さい。 13 トラブルシューティング Q:本体の電源が入らない。 電源コードが適切に挿入されているか確認して下さい。 Q:音が小さい、音が出ない。 1. 入力切替スイッチが適切に選択されているか確認して下さい。 2. ケーブルが適切に接続されているか確認して下さい。 3. リアパネルのトリム出力レベルが低く設定されていない事を確認して下さい。 Q:音が歪んでいる。 1. リアパネルのトリム出力レベルが高く設定されていない事を確認して下さい。 2. ゲインレベルコントロールが高く設定されていない事を確認して下さい。 Q:クロスフェーダーが動作しない 1. クロスフェーダーにチャンネルがアサインされているか確認して下さい。 Q:再生インジケーターが点灯しているのに、USB を介して再生することが出来ない。 1. USB デバイスに MP3 ファイルしか入っていない事を確認して下さい。 製品仕様 モデル: American Audio Q-Record 使用電源: AC100V、50/60Hz クロスフェーダー: Feather Fader Plus 消費電力: 12W(21W:ヘッドフォン出力最大時) ヘッドフォンインピーダンス: 16~32Ω サイズ: 482.6(W)×109.6(H)×177mm(D) 重量: 3.8kg 14