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第 13 章 国際関係 - Lions Clubs International

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第 13 章 国際関係 - Lions Clubs International
第 13 章
国際関係
A. 国連(経済社会理事会 – ECOSOC)に対するライオンズクラブ国際協会の関係
国連憲章の第 71 条には、「経済社会理事会は、その権限内にある事項に関係のある
民間団体と協議するために、適当な取極を行うことができる。この取極は、国際団
体との間に、行うことができる」とある。
ライオンズは、1945 年にサンフランシスコで開かれた国連憲章会議で、重要な役割
を果たした。ライオンズクラブ国際協会は 1947 年以来、経済社会理事会の顧問の立
場にある民間団体の一つである。しかし、ライオンズが国連全体に対して顧問的立
場にあるということは、間違いである。
国連の主要機関の一つである経済社会理事会は、全人類の福祉向上を主たる目的と
している。国連の第 1 目的である「国際の平和及び安全を維持すること」に直接責
任があるのは、国連の安全保障理事会で、ライオンズクラブ国際協会は、安全保障
理事会との関係はない。国連の第 1 目的の「国際の平和及び安全を維持すること」
を推進するために国連が採決した特定の決議事項を支持することは、ライオンズク
ラブ国際協会の方針ではない。
「諸国間の友好関係を発展させること...」並びに「経済的、社会的、文化的又は人
道的性質を有する国際問題を解決すること...について、国際協力を達成すること」
という第 2 及び第 3 目的に関しては、ライオンズクラブ国際協会の第 1 目的である
「世界の人びとの間に相互理解の精神をつちかい発展させる。」と比べてみると良
い。
ライオンズクラブ国際協会は、世界平和に関する国連の理想を支持する。ライオン
ズ会員は、国連に関し、又その人道主義的目的並びにその機関の仕事に関して、知
識を備え、それらを支持し、その情報を広めるよう奨励される。特に、毎年 10 月
24 日の国連デーを記念することが促される。
B. 国際機関との提携
国際機関と継続的提携を結ぶ際には、下記基準に従う。
1. 次の基本的分野に関連した特定の事業実施において、指導、進路、相互協力を提
供できる国際機関のみとの提携を考慮する。
a. 最も広い意味での教育
b. 人々の自立を援助する特定の人道主義的奉仕実施
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c. 緊急救済事業
2. 提携締結に向け何らかの決定がなされる会議の少なくとも 1 回前の理事会会議で、
提携のメリット及び相互協力の性質に関する詳細報告書が理事会に提出され、審
議されなければならない。
3. 国際会長は毎年、国際連合の経済社会理事会、ユネスコ、世界保健機関、ユニセ
フ、ヨーロッパ会議に対する代表者を任命する。国際青年会議所への代表者任命
は、第一、第二、第三副会長と協議の上、国際会長が行う。これらの代表者はラ
イオンズ会員で、できれば、それぞれの国際機関本部の近くに住む元国際会長又
は元国際理事であることが好ましい。代表者に対しては、財務及び本部運営委員
会が承認した予算に基づいて、妥当な経費が支払われる。各代表者は、国際理事
会の担当委員会に定期的に報告書を提出する。この報告書には、提携を結んでい
る組織と協会が、(1)情報を交換し、(2)社会向上のために相互に協力できるよう
な事項につき、慎重に検討されたことが報告されているべきである。
国際会長は、これら組織の支部に対しても別に代表者を任命することができる。
しかし、国際会長が認める特別な事情がある場合を除き、これら代表者の経費は
支払われない。
被任命者が協会代表者としての立場において、それぞれの国際組織から追加の任
務又は役職を受け入れるよう依頼された場合には、国際会長が他の執行委員会メ
ンバーと協議した上で承認しなければ、依頼を承諾することはできない。
4. 一旦提携が結ばれたら、担当委員会がその関係を定期的に検討し、関係を続ける
か停止するかの勧告を出す。
C. 国際関係の月 -- 10 月
国連デーと世界ライオンズ奉仕デーのある 10 月を「国際関係の月」とする。適当な
時期にその発表をし、クラブが国際関係の分野で実施できる事業に関する適当な情
報を、種々出版物を通してライオンズに広める。
D. 国際関係プログラム
1. 職業技術援助
職業技術訓練援助は、国際事業として実施される。
指針は、地区国際協調資料 (IAD-65) の一部となっており、要請に応じて配布さ
れる。
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2. 国際クラブ姉妹提携
国際クラブ姉妹提携は、異なる国のクラブ間の相互交流プログラムである。この
目的は、異なる文化を持つライオンズやレオに、お互いの文化を学ぶ機会を与え
ることである。姉妹提携は類似のクラブ同士、すなわちライオンズクラブとライ
オンズクラブの間、レオクラブとレオクラブの間でのみ結ばれるべきである。
3. 地区ガバナーエレクト・ツイン
地区及びクラブ行政部は、地区ガバナーエレクトと他の地区ガバナーエレクトと
を 1 年間組み合わせるツイン・リストを作成する。ツイン同志は、地区ガバナー
エレクト・スクールで催される昼食会で会う。更にこれら地区ガバナーエレクト
は、さまざまな国のエレクトが混ざっている「国際テーブル」に座る。
この行事の目的は、互いに個人的に情報を交換し、地区間で姉妹提携を結ぶ可能
性について話し合う機会を、地区ガバナーエレクトに与えることである。
4. 地区姉妹提携
地区姉妹提携は国際パートナーシップの一種で、一つの地区が他の国の地区と提
携を結び、どちらか一方の地区、あるいは全く別の国の地区における特定の事業
実施に互いに協力し合うとともに、それぞれの地区におけるクラブおよび地域の
姉妹提携を促すものである。
5. 国連ライオンズ・デー
「国連ライオンズ・デー」を促進するため、協会の国際会長が国連の事務総長と
会う日と同じ日に、ライオンズクラブが国連機関の代表者と会うことを奨励する。
国際連合の経済社会理事会に対する公式代表者(国際会長により毎年任命され
る)が、ニューヨークにおける年次国連ライオンズ・デーの議長を務め、これを
統制する。
E. 金銭、資料、サービスの要請
ライオンズクラブ、地区、個人のいずれかが金銭、資料、又はサービスを本部に要
請する場合には、その地区の地区ガバナーを通して行わなければならない。地区ガ
バナーは、その要請を評価し、地区内或いはその近辺から入手できる資源や資料に
ついて勧告するのに適した立場にある。ガバナーは、慎重に考慮した後、自分の国
又は他の国の地区ガバナーにその要請を照会することができる。この種の事業は、
ライオンズが協力の精神で行うべきで、要請をしたライオンズクラブ又は地区は、
この事業で自分たちが果たせる役割を説明しなければならない。
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F. 国際宣誓
ライオンズの式典では、次のような宣誓をすることが勧められる。
自国への忠誠と世界平和の推進を誓う。
道徳綱領にあるライオニズムの理念を信じる。
他の人々への奉仕に尽くすライオンであることに誇りを持つ。
G. 国際関係表彰プログラム
1. 目的:
「世界の人びとの間に相互理解の精神をつちかい、発展させる」という第 1 目的
を推進するような事業に、全クラブが従事することを奨励する。
2. ライオンズ国際協調賞
受賞対象となる下記分野の一つ又はそれ以上において最も優れた国際関係活動を
行った地区内のライオンに贈呈できるよう、適切な賞が毎年地区ガバナーに提供
される。
a.
b.
c.
d.
e.
LCIF に関わる活動での優れた業績
国連の事業及び取り組み
率先して異なる国々及び文化の人々の間に平和及び協調を促進
国際援助事業における指導力発揮
国際関係での他の顕著な業績
3. クラブへのアワード
a. 姉妹提携アワード
姉妹提携を締結した旨を報告したクラブには、姉妹提携に対する表彰として
パッチが授与される。特定の会計年度中に複数の提携を結んでも、賞は年に
1 回のみ交付される。また、長年にわたり同じクラブとの提携を継続しても、
年 1 回の賞は改めて交付されない。姉妹提携は類似のクラブ同士、すなわち
ライオンズクラブとライオンズクラブの間、レオクラブとレオクラブの間で
のみ結ばれるべきである。
b. ライオンズ優秀クラブ・パッチ
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国際協調のアクティビティを推進するため、国際会長は毎年、国際関係で優
れた事業をしたことで各地区の地区ガバナーから推薦された一つのライオン
ズクラブに、特別なパッチを贈る。
4. ユニセフ箱の中の学校(School-in-a-Box)プログラム
「ユニセフ箱の中の学校(School-in-a-Box)」プログラムのために US$500 または
それ以上の金額を LCIF を通じて寄付したライオンズクラブには、「ライオンズ/
ユニセフ箱の中の学校」バナーパッチ・アワードが授与される。翌年以降あらた
めて「ユニセフ箱の中の学校」プログラムのために US$500 またはそれ以上の金額
を LCIF を通じて寄付したライオンズクラブに対しては、シェブロン・パッチ・
アワードが授与される。
5. 国際関係委員長賞
a. 地区国際関係委員長賞
本役職の責務を果たした地区委員長に対して贈呈されるよう、適切な賞が毎
年地区ガバナーに送付される。
b. 複合地区国際関係委員長賞
本役職の責務を果たした複合地区委員長に対して贈呈されるよう、適切な賞
が毎年協議会議長に送付される。
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