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2013 年 12 月 16 日
2014 年の出張に関する市場予測を発表
アジア太平洋諸国の大半で航空運賃とホテル料金が穏やかな上昇傾向
~比較的堅調な中国経済が引き続き地域の成長を牽引する見込み~
ビジネス・トラベル・マネージメント(BTM)事業のマーケット・リーダーである株式会社 日本旅行・アメリカン
エキスプレス(東京都墨田区、代表取締役社長:竹村 章美)は「グローバル・ビジネス・トラベル・フォーキャ
スト 2014 (2014 年 世界の出張市場の予測)」を発表しました。
2014 年には各地域で出張価格の上昇がわずかに予測されます。主な要因としては、国際的なスポーツイ
ベントに向けて準備を進めるブラジル、ユーロ圏では比較的堅調な経済を保っているドイツ、勢いは低下し
たものの安定した成長を続けている中国などの動向が含まれます。またアジア太平洋(APAC)地域全般に
ついては、2014 年は北米や欧州を上回る料金の上昇が見込まれています。
世界的には、LCC(格安航空会社)の選択肢の増加、企業の経費削減による航空機のビジネスクラス需要
の低下、および新規ホテル建設の不足や一部の地域ではホテルの供給過多などが各地域の価格動向に
影響を及ぼす見通しです。
世界の動向
北米
短距離路線
ビジネス
クラス
-13 ~ -8%
南米
-2% ~ 2%
グローバル・ビジネス・トラベル・フォーキャスト 2014 価格予測
長距離路線 短距離路線 長距離路線 中級ホテル 上級ホテル
ビジネス
エコノミー
エコノミー
クラス
クラス
クラス
3% ~ 6%
0 ~ 3%
-4% ~ 0%
2% ~ 5%
3.5% ~
5.5%
2% ~ 5%
-2% ~ 1%
-3% ~ 0%
4% ~ 8%
3% ~ 7%
EMEA
-1% ~ 2%
0% ~ 3%
0% ~ 2%
-2% ~ 1%
APAC
0% ~ 5%
1% ~ 5%
0% ~ 4%
-1% ~ 3%
地域
0.4% ~
6%
0% ~ 6%
-0.4% ~
4.2%
0% ~ 6%
レンタカー
料金
1% ~
1.5%
3% ~
3.1%
0% ~ 2%
(国別予測
のみ)
「グローバル・ビジネス・トラベル・フォーキャスト 2014 (2014 年 世界の出張市場の予測)」は購読者向けに、
南北アメリカ、欧州・中東およびアフリカ(EMEA)地域並びに APAC 地域における航空運賃、ホテル料金、
レンタカー料金に関する 2,100 項目を超える価格予測を、出張管理計画に関するアドバイスと共に提供し
ています。
日本・アジア太平洋地域(APAC)地域の予測と動向
勢いは低下しつつも安定的に推移している中国の成長を主な要因として、APAC 地域では大半のカテゴリ
ーで航空運賃およびホテル料金が値上がりするものと思われます。
APAC地域の運航路線では2014年も需要が継続し、航空運賃はこの地域の大半の国内線、および国際線
で上昇が見込まれます。ただし、中国の短距離路線ではLCCの勢いが増していることに加え、高速鉄道が
代替輸送手段を提供していることによって、最高で3%の値下がりが予測されています。また日本では、
LCCの台頭と円安の影響で航空運賃は横ばい、または多少値下がりする見込みです。
オーストラリアでは過去2年間、特にビジネスクラス乗客について主要航空会社間の国内競争が続いてきま
した。しかしながら、2014年には競争は緩和され、大半の航空運賃は来年に向けてやや上昇する見込みで
す。国内の短距離路線のビジネスクラス運賃は最高で5%、またエコノミークラス運賃は最高で4%の値上
がりが見込まれます。またオーストラリアの長距離路線のビジネスクラスには継続して需要があり、最高で
4%の値上がりが予測されています。ただしオーストラリアの長距離路線のエコノミークラスについては、ア
ジアの航空会社との競争激化も一因となって、最高で5%の値下がりが見込まれます。
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベルのアジア太平洋地域担当ジェネラル・マネジャー デ
ビット・リーマー(David Reimer)は、「一部の国では成長が鈍化しているものの、アジア太平洋地域は世界
の経済成長をリードしています。この地域では依然として出張が重視されており、2014 年には航空運賃、ホ
テル料金、地上交通機関の料金の全てについて、穏やかな値上がりが見込まれます。香港とシンガポール
は、出張費について引き続き保守的な立場を維持している金融業界に大きく依存しています。さらに、これ
らの国々では LCC 参入で競争が激化しており、長距離路線の航空運賃は最小限の値上げ幅に留まるでし
ょう」と述べています。
APAC 地域のホテル料金は、継続する経済成長や地域内のほとんどの国で供給が需要を上回る可能性が
低いため、今後も引き続き上昇すると思われます。ただし、インドは例外的に供給過多で、ホテル間の競争
によって料金はわずかに値下がりするでしょう。オーストラリアでは鉱業市場の軟化がオーストラリアドルを
押し下げているため、来年同国はレジャー旅行の目的地としての魅力が増すものと思われます。また、オー
ストラリアでは複数のホテルのリブランドが予定されていますが、新たな開業件数が少ないため、ホテルの
稼働率は高い状態で推移する見通しで、最高で 6%の値上げが見込まれます。
レンタカー料金は APAC 地域内の成長が見込まれるため、多少の値上がりが予想されます。ただし同地域
全体において、送迎車や電車をはじめとする公共交通機関が、今後も引き続きレンタカーよりも利用され、
ほとんどの場合において現地の実用的な交通手段として利用されるでしょう。
北米に関する予測と動向
北米地域は2014年、全てのトラベルカテゴリーで料金の値上げと値下げの双方が見込まれています。一部
の例外を除き、北米の航空運賃はLCCとの競争の激化、高い失業率、ビジネスクラスでの出張に関する企
業の緊縮によって値下がりが予想されます。しかし現在懸案となっている米国大手航空会社間の統合が実
現した場合、予想されているほどの値下げにならない可能性があります。
北米のホテル料金は全体的に値上がりが予想されます。ただし各都市の予測内容には大きなばらつきが
あり、ニューヨークやトロントなど出張の需要の高い都市のホテル料金は今後も値上がりすると思われます
が、それ以外の旅行先では供給が飽和状態となり、ホテル間の競争が高まる見込みです。
北米では地上交通機関での統合が続いており、自動車メーカーは法人向けに製品の値上げを行うものと思
われます。そのため、レンタカー会社が値上げ分をレンタカー料金に転嫁する恐れがあり、その場合にはレ
2
ンタカーの基本料金がやや上昇すると予測されます。また、主なレンタカー業者は一部の地域において、公
共交通機関よりも柔軟性が高く、低価格の法人向けカーシェアリングの導入を検討しています。
欧州、中東、アフリカ(EMEA)地域に関する予測と動向
2014年にEMEA地域における出張費用は多少の増加が見込まれます。サプライヤーは航空運賃、ホテル
料金、地上交通費のカテゴリー全般にわたって調整を進めると見込まれ、その結果、同地域では料金は据
え置かれるか、あるいはやや上昇すると思われます。鉄道業界は特にビジネスクラスの導入によって経営
強化を図ることが予想され、それによって競争が高まるのを受けて、大手航空会社もLCCのモデルに追従
することになるでしょう。
ホテル料金は2014年、ほぼ全ての国とカテゴリーで上昇が見込まれ、中級および上級の両クラスで値上が
りが予想されます。EU内で最も堅調な経済を誇るドイツでは、2014年にホテル料金の比較的大きな値上が
りが見込まれます。
欧州内の移動については、鉄道の利用が出張者に好まれる可能性があります。欧州のレンタカー業者は、
カーシェアリングや、より低価格の車種の導入など、従来のレンタカーサービスに新たな選択肢を追加する
ことによって、価格に敏感な出張者のニーズに対応するものと思われます。
欧州外では、堅調な経済成長を続けているアラブ首長国連邦の航空会社が座席数と世界の就航地を増や
すと思われ、それによって短距離、長距離のビジネスクラス料金が値下がりする見込みです。アラブ首長国
連邦ではホテルの供給が増えているにもかかわらず、同地域は今でも出張先として人気があるためにホテ
ル料金は上昇を続ける見込みです。レンタカーに関してはまだ発展途上ですが、現地語でのレンタカーのキ
ャンペーン実施やウェブサイトの開設などにより、料金の値上がりが予想されます。
アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・コンサルティング&ソリューションズの上級副社長兼ジェネラ
ル・マネジャーのジェイニー・ホワイトサイド(Janey Whiteside)は、「企業の出張管理者は、適切かつ信頼で
きるデータやレポートを活用し、自社の出張計画を十分に把握した上で、全体的な事業目的に即して出張費
用を割り当てる事が必要です。そうする事で、企業はサプライヤーとの関係を改善し、コンプライアンスを強
化し、変化する旅行・ビジネス環境に柔軟かつ機敏に対応していくことができるでしょう」と語っています。
世界各地の航空運賃とホテルおよびレンタカー料金に関する有益な情報が豊富に記載された市場予測の
購入をご希望のお客様は、[email protected] までお問い合わせください。
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「グローバル・ビジネス・トラベル・フォーキャスト 2014」について
本年はアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル・フォーキャスト(2014 年 世界の出張市場
の予測)を発行して 10 年目を迎えます。本市場予測はこれまで、出張に関する主要な世界的予測として、
企業の重役がその計画や方針の調整を図り、出張費用の戦略的価値を最大化することに活用されてきました。
この市場予測は、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・コンサルティングのエキスパート・インサ
イト(EXPERT INSIGHTS)リサーチに基づいています。さら同リサーチの一環として、月次の業界分析、ビ
ジネス・トラベル・モニター価格指標、および出張のベストプラクティス・ベンチマーキングレポートも作成して
います。
また市場予測は、アメリカン・エキスプレスの豊富なデータソース(アメリカン・エキスプレス・ビジネス・トラベ
ル・モニターの専有データ、法人価格のデータベース、取引統計レポートなど)と外部のデータソース(スミ
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ス・トラベル・リサーチ[STR]社のグローバルホテルレビュー、アジア太平洋航空センター(CAPA)、エアラ
イン・ウィークリー誌、および Economywatch.com. による経済指標など)に基づいています。
2013 年の取引動向、およびグローバル経費予測に基づいて、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネ
ス・コンサルティングの専門家は、自らの最新・最前線の業界および契約交渉の経験を基に、国別、地域別
に具体的な価格変動予測を行っています。この予測では、航空運賃とホテル料金については運賃・料金の
種類やサービスクラスによって価格変動に違いのあることが判明しているため、カテゴリー別に予測を行っ
ています。また全カテゴリーについて、出張に関する交渉価格の前年からの変化を予測しています。
レポート内に記載する予測と予想は、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベルが信頼できる
と考える内部、および外部ソースから収集した情報に基づいていますが、予測や予想の正確さに関してい
かなる表明や保証も行いません。また、特に政治や経済、環境の分野で不測の事象が生じた場合、それに
起因して出張価格の実際の変動率が予測データと大きく異なることがあります。
株式会社 日本旅行・アメリカン エキスプレスについて(http://www.amex-nta.com/jpn)
2001 年 4 月に、アメリカン・エキスプレスと日本旅行の合弁会社として
設立。企業の出張事務管理業務全般を一括代行するビジネス・トラベ
ル・マネージメント事業を専門に行っています。業種や業態によって異
なる企業の出張管理に関するニーズを的確に把握し、幅広いコンサル
ティングとマネージメントサービスをお届けしています。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・トラベルについて
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・トラベルは、出張に関する業務の最適化をサポートし、コスト削減、優れ
たカスタマー・サービス、経費管理を企業に提供するアメリカン・エキスプレスの組織です。140 余ヶ国以上
に広がるトラベル・サービス拠点を通じ世界最大級の旅行代理店ネットワークを展開し、中小企業、多国籍
企業まで、業界随一の予約技術、専門知識を活かした出張管理コンサルティング、オンラインおよびオフラ
インでの顧客サービスを提供しています。
本件に関するお問い合わせ先
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 広報部 担当:村田
Tel: 03-3220-6535 / Fax: 03-3220-6717 Email: [email protected]
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