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品質への想い。 - トールエクスプレスジャパン株式会社

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品質への想い。 - トールエクスプレスジャパン株式会社
5
2011.June.|vol.
カスタマープロフィール
第
5回
雲海酒造株式会社
エンドユーザーに届くまで繋がる
品質への想い。
本誌について
本誌「Customer Profile」は、お客様の事業内容や製品の全体の流れと共に、弊社の活動内容を紹介しております。
これにより、お客様との取引の進展や輸送品質の向上の一助を担える事を目的としております。
様
カスタマープロフィール
第
5回
「世界で“ 本格焼酎 ”
と言えば“ 雲海 ”
」を目指す。
雲海酒造株式会社
様
写真左より
「そば雲海黒麹」
「本格麦焼酎いいとも」
「本格芋焼酎さつま木挽」
「綾セレクション」
前列:雲海酒造 中島社長
熊本国税局酒類鑑評会 優等賞、モンドセレクション 最高金賞 など、数多くの賞を
後列(左から)
:弊社グループ 折原マネージャー、白尾支店長、松沢執行役員
受賞されています。
DATA
業種:本格焼酎等酒類製造販売業 年商:19,247 百万円(2010 年 9 月期)
創立:1967 年
本社:宮崎市昭栄町 45 番地 1 蔵:五ヶ瀬、綾、高岡、出水 産業観光施設:酒泉の杜
取引支店:宮崎支店、広島支店、東大阪支店、大阪支店、西大阪支店、松原支店、南港支店、東福岡支店、他 13 支店
雲海酒造様は、そば、芋、麦、米を原料とした本格焼酎やその原酒を長期貯蔵した貯蔵酒、ワインや地ビールなど、幅広く
酒類を作り続けています。
1967年宮崎県の五ヶ瀬で創業、1970年にとうきび焼酎の製造を開始。1973年には五ヶ瀬の特産である そば を活かし、日
本で最初のそばを原料とした焼酎を開発、そば焼酎『雲海』の販売をスタートしました。同社の製品は、国税局酒類鑑評会、
国内の各種酒類コンクールや世界最大規模のコンクールであるモンドセレクションなど、数々の賞を受賞をしています。今回、
お話を伺った前日にも、
「平成23年度熊本国税局酒類鑑評会』に出品した全銘柄が優等賞を受賞、さらに、五ヶ瀬蔵の杜氏が2
年連続して、県№1に選ばれるという朗報が届いたばかりでした。
同社は、本格焼酎類を全国展開する一方、清酒、ワイン、
地ビールはフレッシュさが魅力であり、地産地消という戦略
をとられていますが、本格焼酎と同じく、全国コンクールで
各賞を受賞しています。
本格焼酎造りへの想いについて、中島社長は次のようにお
話しになりました。
「そば焼酎は、他の焼酎に比べて、製造
工程などの変化による味の違いがすぐに分かるほど、デリ
ケートなものです。そのため、そば焼酎の製造は高い技術力
が必要です。お陰様で、様々な賞の受賞により、雲海酒造の
製品を評価していただいております。しかし、一年後に同じ
技術では、いけない。本格焼酎は、世間に認知されたばかり。
綾蔵(宮崎県東諸県郡綾町)
恵まれた自然と磨かれた技術を基に、本格焼酎など多くの酒類を製造しています。
まだまだ研究する余地が残っています。常に成長していきま
す。」
Customer Profile
右肩上がりの海外展開
雲海酒造様は、1985年から本格焼酎を世界へ輸出しています。
「はじめは、日系人の多いブラジルから開始し、在留邦人の
多いロンドンやニューヨークへ展開していましたが、ここ10年は右肩上がりで輸出量が増加しています。海外において日本食
がブームになり、また、日本における焼酎ブームの影響を受けて、海外の日本食レストランにおいても本格焼酎の需要が増加
しました。現在では、上海、北京、シンガポール、ベトナム、マレーシア、タイ、ロシア、ドバイなど、在留邦人だけでなく、
経済的に豊かになった現地の方も楽しまれるようになったことが、消費が伸びている要因です。今では輸出していない国の方
が少ないくらいではないでしょうか。もちろん、オーストラリアにも輸出しています。将来的には、世界において、本格焼酎
を日本を代表するお酒にすること、そして、 本格焼酎 といえば 雲海 といわれるような会社づくりをしていきたい。」
本格焼酎造りの原材料から始まり、顧客に届くまで繋がる品質への想い。
本格焼酎造りの現場を預かる綾蔵、福田工場長からは、原材料の品質へのこだわりから、最終的にお客様へお届けできるま
での品質に責任をもつ真摯な想いを伺いました。「本格焼酎の原料として芋がありますが、芋は変質しやすく、穀類以上に受け
入れ時の原料分析は欠かせません。粒度や水分など、細かくチェックする入荷基準を設けており、原料の輸送中に吸湿してし
まわないような取扱が必要です。また、製品の輸送においても、お客様に雲海製品が時間通りに欠品なくお届けすることができて、
ありがとう と言って頂けるまでが、当社雲海の品質であると考えています。輸送事故があれば、お客様からの信頼が無くなっ
てしまうのです。」
雲海酒造様の品質
雲海酒造様の品質は、弊社の輸送サービスの品質と共に成り立っ
ているのです。雲海酒造様が積み上げてきた品質を同社のお客様へ
雲海酒造様
バトン・リレーするためには、弊社の輸送サービスの品質レベルも
同社がご要望される品質以上でなければなりません。
物 流
顧 客
弊社の輸送品質
※弊社の輸送品質は、雲海酒造様の品質の一部を担っています。
ロジスティクス・フロー
雲海酒造様は、主に宮崎県と鹿児島県内の蔵で本格焼酎を製造しています。各蔵から出荷された製品は、九州産交運輸の宮
崎支店へ集められます。同社の製品は全国各地へ配送されていますが、宮崎支店からは、特に関西エリアへの出荷を多く取り
扱っています。
宮崎支店から、宮崎港∼大阪南港間でカーフェリーを利用。翌朝にトールエクスプレスジャパンの南港支店へ到着します。
これは、出荷日の翌朝に関西へ必着というリードタイムを順守するためです。
南港支店からは、大阪支店など関西エリアの各支店を経由し、各地のお届け先へ配送されます。
ロジスティックス・フロー(関西方面)
カーフェリー
集荷
大阪支店
配送先
宮崎支店
南港支店
配送
雲海酒造様
東大阪支店など
配送先
5
Vol.
Customer Profile
「クレームゼロ・キャンペーン」。輸送量増大時
においてもクレーム・ゼロを達成。
宮崎支店は、雲海酒造様の輸送において、「誤配」と「リードタイム」と
いう未解決の課題を抱えていました。欠品なく、決められた納期に商品を
お届けすること。残念ながら、この輸送品質を守れない時が、1 ヶ月に1
∼2度発生していたのです。
この課題解決に向けて、白尾支店長は、「クレームゼロ・キャンペーン」
を展開しました。輸送品質向上員会を招集し、集配ドライバー、路線ドラ
イバー、仕分け職とすべての職種の責任者が集まり、アイデアを出し合い
ました。誤配防止策として、仕分職だけでなく路線ドライバーも、商品チェッ
クリストによる総個数・商品名・商品番号の確認、2重のチェックを行い、
仕分作業終了時には、チェックリストに担当者がサインし、個人責任の明
確化を図る。リードタイム順守については、路線便の出発時間の繰上、配
達指定シールを添付し注意喚起を強化すること。これらの取り組みの結果、
宮崎支店は、昨年年末の輸送量増大期においても、クレーム・ゼロを達成
(左)福田工場長 / 雲海酒造、(右)白尾支店長 /KSU 綾蔵にて。
「発店の仕事は、集荷か
ら間違えなくピッキン
グを行い、着店に到着
させるのが役目と思っ
ています。破損等がな
い様に路線車の積み込
みを行い、配達店であ
る着店へバトンタッチ
できるように、日々責
任感を持って業務にあ
たっています。
雲海酒造様の焼酎をグ
ループの皆さんも飲ん
で下さい。」
しました。
白尾支店長は、「一年の内で、最も繁忙期である 12 月に、雲海酒造様のクレーム発生
がゼロになりました。このことは、支店全員の自信にも繋がるものです。」と品質向上に
取り組み続けています。
綾蔵の福田工場長は、「間違いが発生したときに、いかに迅速に適切に対応できるか。
この対応により、ご迷惑をかけるお客様を減らすことができます。情報のやりとりがス
ムーズにできる体制を今後もお願いしたい。」と仰っています。
宮崎支店 日高集配ドライバー
クレームゼロ・キャンペーン
2重のチェックリストの確認
誤配防止
担当者の個人責任を明確化
雲海酒造様との
情報共有
路線便出発時間の繰上げ
リードタイムの順守
クレーム・ゼロ
の達成
配達指定シールの添付による注意喚起
輸送品質向上委員会の定期的な開催
弊社グループが目指す今後の展開
宮崎支店は、雲海製品の輸送に全力で取り組んでおり、物量増大時におけるクレーム・ゼロの達成のように、輸送品質も向
上してきています。次に、弊社グループが、雲海酒造様の事業発展の為に、何ができるのか。焼酎の原料の輸送を担当すること、
そして雲海製品の海外輸出についてもサポートさせていただきたいと考えています。KSU 通関事業やTOLLのネットワークを
活用し、さらに雲海酒造様のお役に立つことを弊社グループは目指しています。
荷主がご要望される輸送品質を確実に提供できるだけでなく、荷主の企業価値を向上できる輸送目標を設定し、かつ、実現
していくことが、弊社の使命です。
Customer Profile
2011.june.|vol.5
2011年6月発行 発行:トールエクスプレスジャパン株式会社
5
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