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当社及び連結子会社 342 社(2005 年 9 月末現在)によ

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当社及び連結子会社 342 社(2005 年 9 月末現在)によ
企業集団の状況
当社グループは、当社及び連結子会社 342 社(2005 年 9 月末現在)により構成され、デジ
タルプロダクツ、電子デバイス、社会インフラ、家庭電器などの事業を展開しています。
各事業に携わる連結子会社数は、デジタルプロダクツ部門が 83 社、電子デバイス部門が
42 社、社会インフラ部門が 119 社、家庭電器部門が 52 社、その他部門が 46 社となっていま
す。連結子会社数については、2005 年 3 月末に比べ 3 社増加しました。なお、連結子会社の
うち上場会社は、東芝テック株式会社(東証一部上場)及び東芝プラントシステム株式会社
(東証一部上場)です。
また、持分法適用会社は 103 社(2005 年 9 月末現在)です。
事業系統図は連 13 頁の通りです。
経営方針について
会社の経営の基本方針
当社は、①持続的成長の実現、②イノベーション(変革)の乗数効果の実現、③CSR の遂
行を経営の基本方針として定めています。成長戦略の実行と資源の戦略的配分を通じ、経営
のスピードを更に上げ、攻めの経営を断行することにより利益ある持続的成長を実現してい
きます。また、グローバルな激しい競争を勝ち抜くために、経営上の課題を開発・生産・営
業の各プロセスにまで落とし込み、イノベーションを日常的に実行していきます。このプロ
セスイノベーションとは、従来とは抜本的に違うものごとのやり方を組織内に浸透させるこ
とにより圧倒的な競争力強化を実現するものです。あらゆる部門が連携してこれらのイノベ
ーションを実行し、他のプロセスにも波及させることにより、イノベーションの乗数効果を
実現させます(これを「 i 3 」(i cube)と呼びます。)。更に、当社はすべての事業活動におい
て、生命・安全と法令の遵守を最優先とし、真に人を大切にする企業、地球環境と社会に貢
献する企業であるよう努めていきます。
会社の利益配分に関する基本方針
当社は、利益配分については、安定的配当の継続を基本に、当期及び今後の業績等を勘案
して行うこととしています。また、内部留保金については、今後の事業拡大を図るための設
備投資、投融資、研究開発費等に有効活用していきます。
中長期的な会社の経営戦略
当社は、過去 5 年間、主力事業領域の明確化、企業統治のあり方、新経営ビジョンの策定
を行うとともに、固定費の削減、スリム化等構造改革を中心に事業体制の基盤固め、経営体
質の強化を図ってきました。
今後は経営の軸足を成長へと移し、強固な収益構造を確立していきます。そのために、成
長事業には経営資源を継続的に集中投入する一方、採算性・発展性の低い事業については、
対処方針を早急に決定し、実行に移していきます。
当社は、電子デバイス、デジタルプロダクツ、社会インフラを主力事業領域として位置づ
−連 2−
けています。電子デバイスについては、全社資源の集中により半導体事業のさらなる成長、
新規事業領域の開拓を行っていきます。デジタルプロダクツについては、市場成長率を上回
る売上伸長を確保するとともに、商品の差異化、脱コモディティ化、事業体質の強化を図り、
収益基盤を確立します。社会インフラは安定事業領域として、一層の経営体質強化を進めつ
つ、新規事業の開拓やアジア地区を中心としたグローバル展開の拡大等を通じ、安定的な収
益基盤の更なる拡大、強化を目指します。
目標とする経営指標
2007 年度には売上高 6 兆 6,000 億円、営業利益率 4%以上を達成します。また、2007 年度
末には D/E レシオ(有利子負債、株主資本比率)100%、ROE(株主資本利益率)10%以上と
する計画です。
会社の対処すべき課題
当社グループの主力事業であるエレクトロニクスとエネルギーの事業分野では、グローバ
ルで激しい競争がある上に日々劇的な変化が起こっています。これらの変化を後追いするの
ではなく、「 i 3 」(i cube)を実行していくことにより、市場の変化を主導し、変化を起こし
ていきます。
具体的には、開発においては、差異化、コスト、品質、スピードで圧倒し、差異化技術を
囲い込むことにより脱コモディティ化を図っていきます。また、同時に市場の大半を占める
コモディティ商品の市場においても着実に利益を出せる強靭な企業体質を作るため、標準化、
プラットフォーム化を更に推し進め、収益力のあるコスト構造を持つ商品の開発を進めてい
きます。
生産においては、メーカーとしての当社グループの生産技術の持続的イノベーションはも
とより、お客様の信頼を勝ち得る高い品質、執拗な生産リードタイムの短縮、スピードある
サプライチェーンの構築等により競争力のあるものづくりを実現していきます。同時に、市
場価格の下落に耐えうる企業体質を作るため、IT を活用したコスト管理システムにより、調
達、物流等の機能を強化していきます。また、生産技術、技能の伝承について、当社グルー
プの課題として今後適切に対処していきます。
営業においては、常にお客様の立場に立った視点で、商品、サービス、ソリューションを
提供・提案することにより、お客様の満足と長期にわたる信頼を得るよう努めていきます。
常に現状に満足することなく、平時から切迫感、緊迫感、焦燥感、危機意識(Sense of
Urgency)をもつことにより、一歩先を読み、先手を打ち、世界でトップグループに入るため
の継続的な進化の原動力としていきます。
当社グループは、本年 7 月に創業 130 周年を迎えました。創業者田中久重の飽くなき探究
心と情熱を DNA とし、不断のイノベーションを実行していくことにより、利益ある持続的成
長を実現し、当社グループの新たな歴史を切り開いていきます。
当社グループの主たる事業領域においては、高度で先進的な技術が事業遂行上必要である
上に、グローバルな激しい競争があり、事業等のリスクに対する適切な対応が必要です。当
社が認識している事業等のリスクのうち主要なものは以下のとおりです。当社は、このよう
なリスクを認識した上で、必要なリスク管理体制を整え、リスク発生の回避及びリスク発生
時の影響の極小化に努めています。
なお、より詳細な情報については、有価証券報告書をご参照ください。
−連 3−
・
・
・
・
・
・
・
・
国内外における訴訟その他争訟
国内外の政治・経済の状況、各種規制等
地震、台風等の大規模災害
主要市場における製品需給の急激な変動及び価格競争の激化
生産設備等に対する多額の資本的支出と市場の急激な変動
当社が他社と提携して推進する事業の成否
新規事業、研究開発の成否
金利為替等の金融市場環境の変化
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方およびその施策の実施の状況
<コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方>
(1)コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、経営の効率性、透明性を向上させ、株主の立場に立って企業価値を最大化
することをコーポレート・ガバナンスの基本的な方針、目的としています。
①会社の機関の基本説明
当社は、1998 年に執行役員制度、1999 年に社内カンパニー制を導入するとともに、
2000 年 6 月には任意の指名委員会、報酬委員会を設置し、2001 年 6 月には社外取締役
を 3 名体制とし取締役の任期も 1 年に短縮するなど、一連の経営体制の改革を進めて
きましたが、2003 年 6 月以降委員会等設置会社となっています。委員会等設置会社へ
の移行の狙いは、以下のとおりです。
・経営の監督機能の強化と透明性の向上
・経営の機動性の向上
・リスク・コンプライアンス体制の更なる強化
取締役等の選任や報酬面では、取締役の選解任議案の内容の決定は指名委員会が行
い、取締役、執行役の個人別の報酬の内容の決定は報酬委員会が行います。また、当
社では、執行役社長選解任議案の策定、各委員会委員の選解任議案の策定も指名委員
会が行うこととしています。
業務執行・監視の仕組み、内部統制の仕組みの模式図は、以下のとおりです。
−連 4−
②内部統制システムの整備の状況
当社グループは、経営の有効性と効率性の確保、事業・財務報告の信頼性の確保、
遵法・リスク管理という観点から内部統制システムの充実に努めています。その主要
な施策は、以下のとおりです。
・当社グループの事業活動に関わる全ての役員、従業員が共有する価値観と行動規
範を明確にした「東芝グループ行動基準」を定め適宜見直すとともに、その遵守
徹底やコンプライアンス意識の醸成を図るため、定期的な教育を実施しています。
・財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習・成長の視点から、客観的
なデータを基に経営目標達成のために必要な各部門ごとの具体的な目標を定め
るバランストスコアカードを用いて、各従業員の役割、位置の明確化と具体的な
目標設定を行っています。また、バランストスコアカードは、組織内のコミュニ
ケーションのツールとしても活用しています。
・リスクマネジメント施策を推進するために必要な規程を制定し、CRO(Chief
Risk-Compliance Management Officer)を任命しています。CRO は、リスク・コン
プライアンス委員会において施策を決定し、関係部門と協力してこれを推進して
います。一方、ビジネスリスクについても規程を制定し、リスク要因の継続的把
握とリスクが顕在化した場合の損失の極小化に努めています。
・各部門がその所管業務について、内部統制に係る方針及び手続きを明確化し、徹
底を図っています。また、「リスク相談ホットライン」を設け、従業員等が社内
担当部門や外部弁護士にリスク・コンプライアンス情報を通報できるようにして
います。
・このような内部統制システムが適切に構築され、運用されているかについては、
経営監査部が監査を行い、定期的に取締役会に報告しています。
−連 5−
③内部監査及び監査委員会監査の状況
内部監査部門として、社長直属の経営監査部を設置し、業務執行の正当性、結果責
任及び遵法の視点から、社内カンパニー、スタフ部門、当社グループ会社等の監査を
行っています。
監査委員会は、取締役の職務執行の監査とともに、執行役、経営幹部のヒヤリング、
経営監査部からの監査結果報告、巡回ヒヤリング等を通じて、経営の効率性及び適法
性の観点から執行役の職務執行を監査しています。経営監査部の年度監査方針、監査
計画については監査委員会と事前協議を行うこととし、内部統制システムの整備、機
能状況の詳細な調査は原則として経営監査部による実地調査に委ねていますが、必要
と判断した場合は監査委員会自ら実地調査を行います。監査委員会は経営監査部の監
査結果の報告を原則として毎月受けることとしています。また、会計監査人からは期
初に監査計画の説明を受けるとともに、期中の監査の状況、期末監査の結果等につい
て随時説明、報告を求めています。
④会計監査の状況
当社の会計監査業務を執行する公認会計士は新日本監査法人に所属する小川一夫、
小島秀雄、濵尾宏、上原仁の 4 氏であり、独立の立場から会計に関する意見表明を受
けています。2005 年 10 月 28 日現在で当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計
士 12 名、会計士補 12 名、その他 1 名です。
なお、会計監査人の報酬改定に当たっては、監査委員会と事前協議の上、所定の決
裁手続を得るなどの牽制機能を働かせることにより、不適正な決定がなされないよう
に努めています。
⑤リスク管理体制の整備の状況
当社は、当社グループ並びにその役員及び従業員の行動規範として「東芝グループ
行動基準」を制定し、この実施のため、リスク・コンプライアンス委員会を設置する
など、コンプライアンスに係る体制強化を図っています。また、リスク・コンプライ
アンス委員会では、リスク管理に関する全社基本方針・施策も策定しています。
(2)コーポレート・ガバナンスに関する施策の実施状況
①会社の経営上の意思決定、執行及び監督に係る経営管理組織その他のコーポレー
ト・ガバナンス体制の状況
当社は、2003 年 6 月に委員会等設置会社に移行しましたが、現在、取締役 14 名中、
社外取締役 4 名に、取締役会長、社内出身の監査委員 2 名を加えた 7 名が執行役を
兼務しない取締役となっています。
各委員会の概要については、指名委員会は社内 1 名、社外 2 名、監査委員会は社
内 2 名(常勤)、社外 3 名、報酬委員会は社内 2 名、社外 3 名の取締役をもって構成
されており、指名委員会、報酬委員会の委員長は社外取締役が務めています。
社外取締役のスタフの配置状況については、監査委員である社外取締役 3 名に対
して、監査委員会室スタフがサポートしているほか、社外取締役 4 名に対して、取
−連 6−
締役会の事務局が取締役会開催の都度、事前に付議案件の説明を行っています。
当社は委員会等設置会社であり、業務執行事項の決定については法定事項や企業
価値、株主利益に著しい影響を及ぼす事項を除き、取締役会から執行役に権限委譲
が行われ、取締役会は監督機能に徹することとしています。取締役会では各執行役、
各委員会から定期的に業務状況報告が行われるほか、経営監査部から監査結果報告
が行われます。
執行役に権限委譲された業務執行事項のうち、最重要事項については執行役社長
がコーポレート経営会議等で決定し、他の事項はカンパニー社長である執行役等が
カンパニー経営会議等で決定します。
②会社と会社の社外取締役の人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係の
概要
該当事項なし
③会社のコーポレート・ガバナンスの充実に向けた取組みの最近 1 年間(最近事業年度
の末日からさかのぼって 1 か年)における実施状況
2004 年 4 月以降 2005 年 3 月までに、取締役会を 15 回、指名委員会を 4 回、監査
委員会を 16 回、報酬委員会を 4 回開催し、法定事項の決定を行いました。
また、2004 年 12 月にグループ・ガバナンスの考え方、最適化を図るための施策
を検討するため、コーポレート・ガバナンス委員会を設置し、2005 年 3 月までに 4
回開催しました。
−連 7−
経営成績及び財政状態について
経営成績について
当該中間期の業績全般の概況
連
結
売上高
2 兆 9,001 億円
(104%)
営業損益
514 億円
(+7 億円)
税引前損益
421 億円 (+205 億円)
当期純損益
146 億円 (+ 62 億円)
(
)内
前年同期比較
当上半期の国内経済は、雇用情勢は厳しさが残るものの改善しており、個人消費も緩やか
に増加し、設備投資も増加するなど、景気は緩やかに回復しました。
海外の景況は、米国では景気拡大が続き、欧州でも緩やかに回復しました。アジアでは中
国等で景気拡大が続きました。
こうした環境下、連結売上高は、前年同期比 1,183 億円増加し 2 兆 9,001 億円となりまし
た。損益面では、電子デバイス部門が減益ではあるものの引き続き高い利益水準を維持し、
デジタルプロダクツ部門、社会インフラ部門は増益となりました。家庭電器部門は悪化した
ものの、連結営業損益は 514 億円と前年同期比 7 億円の増益となりました。連結税引前損益
は、事業構造改善費用が減少したこと及び持分法投資損益が増益となったことにより前年同
期比 205 億円増益の 421 億円となり、連結当期純損益も 146 億円と前年同期比 62 億円の増益
となりました。
(注)前年同期は税引前損益に持分法投資損益を含めていませんでしたが、当期から税引前
損益に含めて表示しています。この表示方法変更に伴う税引前損益への影響額は、前
年同期+1 億円、当上半期+65 億円です。上記の前年同期比較は、新表示方法にて算
出しています。
単
独
売上高
経常損益
当期純損益
1 兆 4,483 億円
(109%)
368 億円 (+216 億円)
35 億円 (+ 12 億円)
(
)内
前年同期比較
売上高は、1 兆 4,483 億円で、前年同期比 1,163 億円の増収となりました。経常損益は 368
億円と前年同期比 216 億円の増益となりました。当期純損益は 35 億円で、前年同期比 12 億
円の増益となりました。
−連 8−
当該中間期のセグメント別(連結)の状況
セグメント
デジタルプロダクツ
売上高
営業損益
11,629(109%)
67(+195)
電子デバイス
6,535( 96%)
417(△257)
社会インフラ
8,261(108%)
34(+121)
家庭電器
3,362(102%)
△63(△ 63)
その他
1,775( 99%)
63(+ 22)
セグメント間消去
合
計
△2,561
△ 4
29,001(104%)
514(+
単位:億円、
(
)内
7)
前年同期比較
<デジタルプロダクツ部門>:増収、増益
パソコン事業は、欧州を中心に好調で増収となりました。デジタルメディア事業はスト
レージデバイス(記憶装置)が海外において好調で増収となり、携帯電話事業も高機能機
種、普及機種ともに好評で増収となりました。流通・事務用機器事業も増収となりました。
この結果、連結売上高は前年同期比 980 億円増加し 1 兆 1,629 億円となりました。
損益面では、パソコン事業が継続的な事業構造改革の進展により増益となり、携帯電話
事業、ストレージデバイスも好調でした。一方、DVD レコーダー等は価格下落により悪化
しました。この結果、連結営業損益は前年同期比 195 億円増加して 67 億円となりました。
<電子デバイス部門>:減収、減益
半導体事業は、メモリが好調でしたがディスクリートが減少し、全体としては微増とな
りました。液晶ディスプレイ事業は、パソコン用を中心に大幅な価格下落の影響を受け減
収となりました。ブラウン管は生産終息により減収となりました。この結果、連結売上高
は前年同期比 302 億円減少し 6,535 億円となりました。
損益面では、半導体事業は、メモリが前年同期並みの高い利益水準を維持しましたが、
ディスクリートの減収の影響もあり減益となりました。なお、第 2 四半期の半導体事業は、
第 1 四半期および前年同期の第 2 四半期と比較すると増益となっています。液晶ディスプ
レイ事業は価格下落の影響により減益となりましたが、コスト削減施策の展開等により黒
字を確保しました。この結果、連結営業損益は前年同期比 257 億円減少し 417 億円となり
ました。
<社会インフラ部門>:増収、増益
医用システム事業は、マルチスライス CT 装置や MRI 装置が米国を中心に海外において好
評で、国内でも引き続き好調であったことから大幅に増収となり、社会ネットワークイン
フラ事業、電力・社会システム事業も増収となりました。この結果、連結売上高は、前年
同期比 608 億円増加し 8,261 億円となりました。
損益面では、増収を受けて、医用システム事業は増益、社会ネットワークインフラ事業、
電力・社会システム事業も損益が改善しました。ソリューション事業も昨年に引き続き黒
字を維持しましたが、昇降機事業は減益となりました。この結果、連結営業損益は前年同
期比 121 億円増加し 34 億円の黒字となりました。
−連 9−
<家庭電器部門>:増収、損益悪化
冷蔵庫は不振だったものの、ドラム式洗濯乾燥機を中心に洗濯機は好調を維持し、エア
コンも海外を中心に販売が堅調であった結果、連結売上高は、前年同期比62億円増加し
3,362億円となりました。
連結営業損益は、冷蔵庫及び照明関係の不振の影響により、前年同期比 63 億円悪化し△
63 億円となりました。
<その他部門>:減収、増益
当事業年度(通期)の業績全般の見通し
上半期の業績は、半導体事業を中心に当初見込みより堅調に推移しました。しかしながら、
原油価格高騰等の影響もあり景気の先行きは不透明であり、電子デバイス、デジタルプロダ
クツの需給動向や価格変動も予測が難しい状況です。したがって、当事業年度通期の業績に
関する具体的な数値を現時点で予想することは困難です。
このため、当事業年度通期の業績見通しについては、連結、単独とも前回予想(2005 年 4
月 28 日公表)どおりとし、変更いたしません。前回予想は、次のとおりです。
連
結
見通し(前回予想と同じ)
売上高
単
6 兆円
営業損益
1,700 億円
税引前損益
1,300 億円
当期純損益
550 億円
独
見通し(前回予想と同じ)
売上高
2 兆 9,000 億円
経常損益
550 億円
当期純損益
200 億円
−連
10−
財政状態について
当該中間期の財政状況
・
・
・
・
・
総資産は、下期売上に向けての在庫の増加はあるものの前期末売上債権の回収等によ
り4兆5,658億円と2005年3月末に比べ微減となりました。
資本の部の合計は、当期純損益が黒字だったことや株式市況の好調を受けて有価証券
評価損益が改善したこと、ドル等の円安により外貨換算調整額が改善したこと等で、
2005年3月末に比べて400億円改善し、8,555億円となりました。
借入金・社債残高は2005年3月末に比べ1,149億円減少し、9,965億円となりました。
有利子負債残高は、1983年以来1兆円を下回りました。
フリー・キャッシュ・フローは886億円のプラスとなり、前年同期に比べ701億円の改
善となりました。これは税引前利益の増加、運転資金の改善等により営業キャッシ
ュ・フローが前年同期に比べ1,088億円改善し2,334億円のプラスとなったことにより
ます。
この結果、D/Eレシオは116%となり、前年同期に比べると40ポイントの改善となりま
した。なお、2005年3月末に比べると20ポイントの改善となります。
主要指標のトレンド
2003 年
中間期
2003 年
通期
2004 年
中間期
2004 年
通期
2005 年
中間期
株主資本比率(%)
10.5
16.9
17.1
17.8
18.7
時価ベースの株主資本比率(%)
29.9
34.0
28.7
31.5
35.2
債務償還年数(年)
6.5
4.4
4.8
3.8
2.3
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)
9.1
11.6
12.3
14.0
20.3
株主資本比率:
株主資本/総資産
時価ベースの株主資本比率:
株式時価総額/総資産
債務償還年数:
借入金・社債残高(期首・期末平均)/営業活動によるキャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:
営業活動によるキャッシュ・フロー/利払い
株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式数により算出しています。
−連
11−
中間配当について
中間配当については 1 株当たり 3 円、配当金支払開始日は 2005 年 12 月 2 日です。
*(注意事項)
本決算短信に記載されている事項には、当社グループの将来についての計画や戦略、業績に
関する予想及び見通しの記述が含まれています。これらの記述は、当社が現時点で把握可能
な情報から判断した想定及び所信に基づく当社の予測です。実際の業績は、多様なリスクや
不確実性により、当社の予測とは大きく異なる可能性がありますので、ご承知おきください。
なお、リスクのうち主なものは以下のとおりですが、これに限られるものではありません。
・ 国内外における訴訟その他争訟
・ 国内外の政治・経済の状況、各種規制等
・ 地震、台風等の大規模災害
・ 主要市場における製品需給の急激な変動及び価格競争の激化
・ 生産設備等に対する多額の資本的支出と市場の急激な変動
・ 当社が他社と提携して推進する事業の成否
・ 新規事業、研究開発の成否
・ 金利為替等の金融市場環境の変化
−連
12−
㈱東芝 連結
(企業集団の状況)
当社グループは、当社、連結子会社342社及び持分法適用会社103社(2005年9月30日現在)を中心に構成され、デジタルプロダクツ、電子デバイス、
社会インフラ、家庭電器及びその他の5部門に関係する事業を主として行っており、その製品はあらゆる種類にわたっています。当社グループにおける主要な関係
会社の事業の系統は、概ね図のとおりです。
得
デ
ジ
タ
ル
プ
ロ
ダ
ク
ツ
意 製造販売会社
☆ 東芝サムスン ストレージ・テクノロジー(株)
☆ 東芝テック(株)
☆ 大連東芝テレビジョン社
☆ テックシンガポール社
☆ 東芝アメリカビジネスソリューション社
☆ 東芝アメリカ家電社
☆ 東芝アメリカ情報システム社
☆ 東芝システム欧州社
☆ 東芝情報システム英国社
☆ 東芝サムスン ストレージ・テクノロジー韓国社
☆ 東芝テックヨーロッパ画像情報システム社
※ センプ東芝アマゾナス社
先
販売会社
☆ 東芝情報機器(株)
☆ 東芝デジタルメディアネットワーク台湾社
☆ 東芝カナダ社
☆ 東芝システム・フランス社
☆ 東芝テックフランス画像情報システム社
☆ 東芝テック英国画像情報システム社
製造会社
☆ 東芝情報機器杭州社
☆ 東芝情報機器フィリピン社
電
子
デ
バ
イ
ス
製造販売会社
☆ (株)エイ・ティーバッテリー
☆ 東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)
☆ アドバンスト・フラット・パネル・ディスプレイ社
☆ 東芝セミコンダクタ無錫社
※ フラッシュパートナーズ(有)
※ フラッシュビジョン(有)
※ 松下東芝映像ディスプレイ(株)
※ SED(株)
※ 北京・松下ディスプレイデバイス(有)
※ MT映像ディスプレイ マレーシア(株)
※ MT映像ディスプレイ タイ(株)
※ MT映像ディスプレイ アメリカ(オハイオ)(株)
※ MT映像ディスプレイ インドネシア(株)
※ ディスプレイディバイス・インドネシア社
当
販売会社
☆ (株)デバイスリンク
☆ 東芝デバイス(株)
☆ 東芝アメリカ電子部品社
☆ 東芝エレクトロニクス・アジア社
☆ 東芝エレクトロニクス・ヨーロッパ社
☆ 東芝エレクトロニクス台湾社
製造会社
☆ 岩手東芝エレクトロニクス(株)
☆ 加賀東芝エレクトロニクス(株)
☆ 東芝エレクトロニクス・マレーシア社
※ MT映像ディスプレイ アメリカ(ニューヨーク)(株)
社
会
イ
ン
フ
ラ
製造販売会社
☆ 東芝エレベータ(株)
☆ 東芝メディカルシステムズ(株)
☆ 東芝・ド・ブラジル社
☆ 東芝インターナショナル米国社
※ NEC東芝スペースシステム(株)
※ 西芝電機(株)
※ 東芝三菱電機産業システム(株)
※ ジーイー東芝タービンコンポーネンツメキシコ社
エンジニアリング・サービス他
☆ ジョイントフュエル(株)
☆ 東芝プラントシステム(株)
☆ 東芝ソリューション(株)
☆ 東芝アメリカMRI社
※ 東芝医用ファイナンス(株)
社
製造会社
☆ 東芝大連社
家
庭
電
器
製造販売会社
☆ ハリソン東芝ライティング(株)
☆ 東芝キヤリア(株)
☆ 東芝ホームテクノ(株)
☆ 東芝ライテック(株)
※ 広東美的制冷社
※ 広東美芝コンプレッサー社
※ 東芝キヤリア・タイ社
※ 東芝キヤリア英国社
販売会社
☆ 東芝産業機器システム(株)
☆ 東芝アメリカメディカルシステムズ社
☆ 東芝情報・重電システム台湾社
☆ 東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社
※ ティーエムジーイー・オートメーションシステムズ米国社
販売会社
☆ 東芝キヤリア空調システムズ(株)
☆ 東芝コンシューママーケティング(株)
☆ 東芝電材マーケティング(株)
製造会社
☆ 東芝家電製造(株)
☆ 東芝家電製造タイ社
製造販売会社
☆ 東芝コンプレッサ台湾社
※ ジーイー東芝シリコーン(株)
※ 芝浦メカトロニクス(株)
※ (株)トプコン
※ 東芝セラミックス(株)
※ 東芝機械(株)
サービス他
☆ (株)メディアサーブ
☆ 東芝不動産(株)
☆ 東芝キャピタル(株)
☆ 東芝物流(株)
☆ 東芝トレーディング(株)
☆ 東芝国際調達台湾社
☆ 東芝中国社
☆ 東芝アメリカキャピタル社
☆ 東芝アメリカ社
☆ 東芝アジア・パシフィック社
☆ 東芝キャピタル・アジア社
☆ 東芝インターナショナルファイナンス・オランダ社
☆ 東芝インターナショナルファイナンス英国社
☆ 東芝国際調達香港社
※ イーピー放送(株)
※ イーピー(株)
※ モバイル放送(株)
※ 東芝ファイナンス(株)
※ 東芝住宅ローンサービス(株)
そ
の
他
製品の流れ
エンジニアリング・サービス他
☆ 連結子会社
※ 持分法適用会社
なお、上記のうち、国内の証券市場に上場している子会社と公開市場は以下のとおりです。
東芝テック(株) 東京証券取引所
東芝プラントシステム(株) 東京証券取引所
−連 13−
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