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Mac OS X 移行ガイド - 株式会社 カムロックシステムズ
Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド Guidebook of Updating to Mac OS X for Creative Users 目次 1 進化した OS ― Mac OS X Leopard Time Machine Boot Camp Spaces Others 2 4 6 7 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 3 4 5 Mac OS 9 と Mac OS X の比較 8 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ネイティブ・アプリケーションのパフォーマンス 過去のデータの移行 10 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 12 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 最適なマシン環境 デザイン・印刷・出版業界のための Mac 13 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 カラーマネジメント 14 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 進化した OS ― Mac OS X Leopard Time Machine 自動バックアップ システム、作業データにかかわらずすべてのデータを完全バックアップ 操作は簡単 手順が複雑だったり、タイミングが難しかったバックアップ処理がとても簡単に 復元も簡単 破損したファイルやうっかり捨ててしまったファイルも過去にさかのぼって復元 必要なものは? 外付けドライブを接続するだけで、OS が自動的にセットアップを準備開始 革新的なバックアップシステムがOS標準機能として実現。 ❶たとえば数週間前に消してしまった画像をもう一度使いたい ! そんなときには Time Machine で過去にさかのぼり… 外付けドライブを接続するだけで自動認識。 デフォルトでは 1 時間ごとに自動バックアップ。 ❸特定のサイズまで自動的にバックアップ。 ❷無事に発見。復元ボタンをクリックすれば、 ファイルが今日の日付に戻っていきます。 24 時間前 今 1 カ月前 1 時間単位 1 日単位 古くなりすぎたデータは自動的 に削除。ドライブを有効に使用 できます。 1 週間単位 Time Machine によるバックアップタイミングの概念図。 ディスクに余裕が有る限り過去のデータをバックアップし続けます。 自動バックアップ Mac に外付けドライブを接続すると、この ドライブをバックアップに使うかどうかを ダイアログが出て確認します。使用を決 定したら、そのまま Time Machine がバッ クグラウンドでバックアップを自動実行し ます。これからは、いちいちバックアップ を気にする必要はまったくありません。 過去にアクセス 経過をさかのぼって、その時の状態を確 認できます。ある特定の日付を指定すると、 Time Machine が最近の変更を探し出し たり、Spotlight 検索を使って、探してい るファイルを見つけることもできます。ファ イルが見つかったら、復元ボタンをクリッ クするだけで、Time Machine が過去の データを復元します。 自動停止と再開 Time Machine は Mac の状態に応じて動 作を切り替えます。Time Machine の保 存先に指定している外付けハードディスク を接続していない場合や、外出先などで Mac がバッテリ駆動になっている場合な どでは、一時的に Time Machine はバッ クアップの作成を行わないようになります。 外付けハードディスクを接続するなどした 場合には、再びバックアップの作成を行う ようになります。 バックアップ除外リスト フォルダやファイルを指定することも可能 です。初期設定では、Time Machine は Mac 全体をバックアップします。特定の フォルダを対象から外すことにより、ディ スクスペースを節約することもできます。 手動でバックアップ 新しい差分バックアップをいつでも作成で きます。Control キーを押しながら、メ ニューバーの Time Machineメニューから 「今すぐバックアップを作成」を選択して、 手動でもバックアップすることが出来ます。 すべてのファイルを元の状態に戻してくれ ます。復元したファイルを新しい Mac の セットアップに使用することも可能です。 復元前にすばやくチェック 復元する前にファイルの中身をすばやく チェックし、正しいファイルであることを 確認しましょう。 アクセス権をキープ ファイルに関連したアクセス権を維持しな がら、システム全体とユーザ全員を一度 にバックアップできます。 Mac を丸ごと復元 Mac の環境をまとめて復元できます。 Time Machine を設定しておけば、過去 さらに詳しく 2 http://www.apple.com/jp/macosx/features/timemachine.html Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド 3 1 進化した OS ― Mac OS X Leopard Boot Camp MacでWindowsを使うために。 最高のパフォーマンス ハードの性能を使い切る Mac×Win=1台3役 仮想環境でも Win アプリケーションが CPU にダイレクトに指示、驚きの早さを実現 マルチプロセッサ、マルチコア、高速 3D グラフィックボードのほか、 USB、FireWire、Wi-Fi、ギガビット Ethernet などの高速接続を活用 仮想環境 を使用すると1台で3役(Mac & Win、Mac、Win の3環境を実現) Webデザインに最適 Dreamweaver CS3 と仮想環境を併用する事で 『 Mac : Safari & Win : Internet Explorer 』の両方でブラウザプレビューが可能 マウスは一つだけでOK マウスを持ち替えたりデータをサーバにあげることなく1台の Mac で処理が実現 高いデータ互換性 Windows 環境で制作された Illustrator や InDesign のデータも1台で入稿対応 Boot Campか……。 それともParallels or VMware Fusion。 あなたはどちらを選びますか? Step 1 Step 2 まずは Mac を Windows マシンとして使う設定から Mac 上で Windows をソフトウェアとして使う設定 Boot Camp Parallels or Fusion スタンドアロン Windows PC として 再起動で 切り替え MacOS Win そのまま動作します。 Windows PC としてアプリケーションの使用、インターネットへ のアクセス、周辺機器の接続を行うことができます。 パフォーマンスを気にすることなく Mac 切り替え 不要 MacOS Win & Windows の同時使用が可能です。 再起動させる必要がなく、いつでも Windows を併用使用する ことができます。 1 台の Mac に Mac OS X と Windows の同居が可能。 ビジネスやホビー、様々な用途に合わせて選択できます。 Boot Camp とは別に仮想環境を利用し た場合、他のデュアルブート・ソリューシ ョンと違い、OS を切り替えるために Mac OS X をシャットダウンする必要はありませ ん。仮想環境は Mac OS X の機能と使い やすさはそのままで、Internet Explorer、 Outlook をはじめとする Windows アプリ ケーションが利用可能です。 Mac OS X と Windows や Linux を Mac OS X と Windows 間で 同時に起動 ファイルとフォルダを簡単に共有 Mac OS X を停止させずに、安全な仮想 Parallels 共有フォルダツールを使えば、 マシン 上で Windows(3.1, 3.11, 95, 98, Mac OS X と仮 想 マシン 上 の Windows Me, 2000, NT, XP, 2003 )、 Linux 、 XP、2003、2000 と Mac OS X の間で簡 FreeBSD、Solaris、OS/2、eComStation、 単にファイル、フォルダ、カット&ペース MS-DOS などを実行することが可能です。 トデータを共有できます。ネットワークや 複雑な設定は必要ありません。 Boot Camp の設定 アプリケーション/ユーティリティから Boot Camp アシスタントを選択、 起動させればスムーズにセットアップが始まります。Windows 用のパーテ ィションのサイズを決め、そのまま進めば Windows のインストールが実 行できます。 ※ Power PC 上に Leopard をインストールした場合、Intel CPU ではない ため Boot Camp は使用できません。 仮想マシンの設定(Parallels Desktop for Mac の場合) Boot Camp が設定されていればセットアップは非常に簡単。Boot Camp で設定されているパーテーションを指定するだけです。わかりやすいウィ ザードに従うだけで仮想マシンを数分で設定、シンプルな Web ブラウザ のようなインターフェースで仮想マシンの設定が可能です。 ※ VMware Fusion についても、同様の手順で設定が可能です。 さらに詳しく 4 http://www.apple.com/jp/macosx/features/bootcamp.html Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド 5 1 進化した OS ― Mac OS X Leopard 1 進化した OS ― Mac OS X Leopard Spaces Others 快適な操作性を提供するユーザーインターフェース プレビュー 画像ファイルを自由自在 忘れてはならない新機能 色調整がパワーアップ Core Image で簡単にカラー、露出、シャ ープネスを調整し、画像ファイルをより美 しく表示できます。半透明のコントロール パネルの使いやすさがさらにアップし、色 合いも調整できるようになりました。 アルファ背景を瞬時に除去 写真の主役はそのままで、背景だけを簡 画像編集オプションが充実 単に取り除くことができます。ツールバー のツール選択ボタンから「カラーで抽出」 を選択し、削除したい背景部分をクリック プレビューウインドウで画像を編集し、ト リミング、回転、サイズ変更した画像をさ まざまなフォーマットで保存。選択ツール を使って、プレビューウインドウで画像を カットし、他のアプリケーションにペース トするのも簡単です。 してドラッグするだけで完了します。「図形 で抽出」ツールを使って、画像の特定の 部分だけを残し、残りを自動的に消去す ることも可能です。 PDF の注釈機能や検索の強化 新しい PDF 注釈機能を使って、ステッキ ーズスタイルのメモと、サイトや PDF の 他のページへのリンクを追加できます。重 要な箇所を円や四角で囲むことも可能で す。すべての注釈は PDF に保存され、み んなで共有できます。また、Spotlight の パワーを活用した Leopard のプレビュー では、関連度ランキングを使って PDF 文 書を検索するため、探している箇所を簡 単に探し出せます。 スタックス 関連するファイルやアプリを Dock に束ねて管理 クイックルック ファイルの中身を即座に確認 Space から別の Space への移動も簡単そのもの。すべての Space を上か ら眺めて、移動したい Space を選択するか、矢印キーを使って Space を 切り替えましょう。Spaces は Dock との連係プレーも得意です。Dock の アプリケーションアイコンをクリックすると、そのアプリケーションが開いて いる Space にすばやく移動します。 仕事や趣味、いろいろなオペレーション を実行できる Mac。やりたいことの数が どんどん増えても大丈夫です。Spaces を 使用すればアプリケーションウインドウを グループ化、まるで複数台のモニタを使 用しているようにデスクトップはいつもす っきり。余裕のスペースを実現する Mac OS X Leopard の新機能、Spaces を使え ば、簡単に画面を切り替えられます。 マルチモニタを使用しているよう 仕事用画面や趣味用画面を設定し、それ ぞれの Space を整理できます。1=メー 簡単に画面切り替え Spaces の設定は、システム環境設定の 「Exposé と Spaces」パネルで行います。 ル用、2= Web 作成用、3=画像編集用、 行や列を追加して、最大で 16 画面のデス クトップ環境が設定できます。Space をコ 4=仮想環境用などなど、Space にウイ ントロールするファンクションキーを設定 ンドウをドラッグする。配置を変えるのも 簡 単 です。 模 様 替 えし たくなった ら、 すると、画面の切り替えはタブキーを使っ てショートカットできたり、メニューからも Space を移動するだけで、その中のすべ 操作できます。 てのウインドウが一緒に移動します。 ダウンロード Stack Safari、iChat、Mail でダウンロードされたフ ァイルは、自動的にダウンロード Stack に保存 されます。ダウンロードが完了すると、ダウン ロード Stack が通知して Stack の手前に置いて くれるので、すぐに開くことができます。 さらに詳しく 6 http://www.apple.com/jp/macosx/features/spaces.html Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド 一目で確認 作成したアプリケーションを起動しなくても、 スペースキーを押すだけでファイルの内容を 確認することができます。文書、画像、音楽、 ムービーファイルなど様々なファイル形式のも のを、大きく見やすいウインドウでプレビュー 表示できます。 7 2 Mac OS 9 と Mac OS X の比較 確かに使い慣れた道具を変えるには勇気が必要です。システムの設定やフォントの管理、 アプリケーションの操作だけでなく、デザイン作業を行うにあたってのオペレーションの 妨げになってはいけません。でも安心してください。Mac OS X では過去の OS で培って きた要素がたくさん含まれております。直感的な操作で、今までの操作をさらに使いや すく進化させたのが Mac OS X Leopard なのです。 フォント管理 Font Book フォントの場所:システムが管理する 3 つの Fonts フォルダ システム管理 ユーザごとに使用するフォントフォルダです。 コントロールパネルとシステム環境設定 1 ハードディスク ユーザ ホーム ライブラリ Fonts 全ユーザ用のフォントフォルダです。 2 ハードディスク ライブラリ Fonts システム専用のフォントフォルダです。通常、フォントの移動や削除は行いません。 プリント関連 セレクタとプリンタ設定 Mac OS X でフォントを管理するには、OS 付属のアプリケーション「Font Book」を 3 ハードディスク システム Fonts 使用します。インストールされているフォ ントのプレビュー、フォントの使用/不使 用、フォントを検証、フォントの重複を解 決など便利な機能が用意されています。 ヒラギノが JIS2004 字形に対応 メリット ・「表外漢字字体表」で示された印刷標準字体に対応 ・2004 年 9 月改正の新人名用漢字を含む、総数 983 文字の人名用漢字に対応 ・Illustrator CS3、InDesign CS3 の異体字切り替えを使用することで柔軟な対応 ヒラギノ角ゴ ProN W3 ヒラギノ明朝 ProN W3 ヒラギノ角ゴ ProN W6 ヒラギノ明朝 ProN W6 ヒラギノ角ゴ StdN W8 ヒラギノ丸ゴ ProN W4 ※ Mac OS X Leopard では従来版(JIS90 字形)の「Pro」「Std」と「ProN」「StdN」の両方が同梱 8 ライブラリ ヒラギノ角ゴ Pro 飴玉 煎餅 葛飾 祇園 迂回 ヒラギノ角ゴ ProN 飴玉 ▶ 煎餅 ▶ 葛飾 ▶ 祇園 ▶ 迂回 ▶ 9 3 ネイティブ・アプリケーションのパフォーマンス Intel CPU と最適化されたアプリケーションの組み合わせは、驚くべき早さでオペレーシ ョンを実行します。アプリケーションの起動からフィルタ作業の演算など、デザイン作業 の試行錯誤をスムーズに行うことができます。今までは、デザイン作業なのか、それと Mac Pro vs Power Mac G4 もコンピュータのオペレーション作業なのかと疑問に思うほど待ち時間があったと思いま す。そんな時間を大幅に削減するパワーアップを体感できます。 Adobe Creative Suite 3 Photoshop CS3 Before After テスト環境: 2.66GHz クアッドコア Intel Xeon 2 基 ( デュアル ) Illustrator CS3 Before 867MHz PowerPC G4 2 基 ( デュアル ) Adobe Creative Suite 3 起動タイム スポット修復ブラシツール スポット修復ブラシツールを使用すると、写真内の汚れなどの不完全な部分をすばやく 取り除くことができます。スポット修復ブラシは、修復ブラシと機能が似ています。画像 またはパターンからサンプルしたピクセルでペイントし、サンプルしたピクセルのテクス チャ、明るさ、陰影および透明度を修復先のピクセルと一致させることができます。 た だし、修復ブラシと異なり、スポット修復ブラシではサンプルスポットを指定する必要が ありません。 スポット修復ブラシでは、レタッチ領域の周りから自動的にサンプルが採取 されます。 テスト環境: ▶ Power Mac G4 Mac Pro Illustrator CS3 17 秒 (44 秒) 5 秒 (19 秒) Photoshop CS3 9 秒 (19 秒) 3 秒 (9 秒) InDesign CS3 14 秒 (59 秒) 4 秒 (17 秒) Bridge CS3 6 秒 (38 秒) 3 秒 (9 秒) After ( ) 内は初期起動時 Adobe Creative Suite 3 動作タイム ライブトレースとライブカラー アートワークをトレースする最も簡単な方法は「ライブトレース」コマンドを使用してア ートワークを自動的にトレースする方法です。詳細レベルを設定したり、トレースの実行 方法を構成することができます。トレースの結果に満足した場合は、そのトレースをベク トルパスまたはライブペイントオブジェクトに変換することができます。 ライブカラーを使用して、カラーバリエーションの選択、適用およびコントロールを行う ことができます。ライブカラーでは、任意のアートワークを選択して、インタラクティブな カラー編集を行い、その結果をすぐに確認することができます。 新しいカラーガイドパ ネルでは、色合い、陰影、または調和したカラーの配合を簡単に選ぶことができます。 10 Power Mac G4 Mac Pro スポット修復ブラシツール 15 秒 5秒 フィルタ(スケッチ) 26 秒 7秒 ライブトレース(デフォルト) 65 秒 14 秒 ライブトレース(カラー 6 色) 7分 45 秒 11 4 過去のデータの移行 5 最適なマシン環境 環境移行をするにあたって一番気になるポイントは、過去の資産であるデータの存在だ 仕事の作業内容に応じて、 最適なマシン環境の選択をしましょう。使用するアプリケーショ と思います。定期制作だったり、流用したいロゴデータだったり、作り直しに手間をか けたりする訳にはいきません。スムーズな移行をするためのポイントとして、また、これ ンの種類やオペレーションする内容、その必要に応じた機材を正しく効率的にセットアッ プ。たとえば、複数のアプリケーションを同時起動させて切り替えながら使用する場合、 Mac の費用的なコストを計算されるならば、クロックの早さよりも、メモリの容量にこだ から作成するデータを次に使用するためなど、予め知っておく必要があります。このポイ わりましょう。また、画面の色や鮮明差を気にされる場合、液晶モニタの反射の違いに より見え方が異なる場合がありますので注意が必要です。 ント知っておくだけで無駄なオペレーションを軽減することができます。 Adobe Illustrator ― データ移行のポイント 8.0 9.0 10.0 CS CS2 CS3 デザイン・印刷・出版業界の ためのMac iMac ポイント 1 対応 Mac OS の違い OS 9 でのみ使用可能 ・ 高品質で低価格、モニタを別で購入する必要がない ・ 最大で 3.06GHz プロセッサ、ハードディスク 1TB、 メモリ 4GB など、高水準に拡張可能 ・ DTP の基本的オペレーションは十分に対応可能 OS X でのみ使用可能 Illustrator 10.0 のみ OS 9 と OS X の 環境で使用が可能 対象ユーザ ・ デザイナーのイラスト作成 ・ Web オーサリング作業 (Flash 作成、HTML コーディング、etc) ・ 雑誌/書籍などのレイアウト確認&校正作業 ・ テキスト作成 ポイント 2 透明効果 × ○ 9.0 から「透明効果」が加わる Mac Pro Illustrator 9.0 から加わった、透明効果がもたらすデザイン上の メリットはとても魅力的です。ただし透明効果を含む画像を作成・ 出力する場合には、従来のワークフローとは異なる注意が必要で す。最大の注意点は透明の分割・統合設定にあります。詳しくは、 アドビ システムズのホームページ(www.adobe.com/jp/csp) より「透明の手引き」を入手のうえ、ご確認下さい。 分割 画面上でのイメージ 分割・統合された画像 ポイント 3 テキストエンジンの変更 CS から新しいテキストエンジンに 作り替えられる 移行しやすいように テキストエンジンを強化 ・ 拡張性(標準で 8 コア、最大メモリ 32GB、ハードディ スクドライブベイが 4 基、最大 4TB まで拡張可能) ・ あらゆる操作において満足のいく性能 ・ ディスプレイの選択の幅 ・ 動作音も非常に静か 対象ユーザ ・ レタッチ/レイアウト/デザインなどの制作 ・ プリプレス/印刷の出力業務 ・ デジタルカメラで撮影したデータの編集 ・ 製版データの制作/編集/管理 ・ 正確なカラーマネジメントを必要とする作業 Illustrator CS から採用された新しいテキストエンジンにより、特 にそれ以前のバージョンの文字組版情報と完全には互換ができ ません。しかし、いくつかの対処方法があります。詳しくは、ア ドビ システムズのホームページ(www.adobe.com/jp/csp)よ り「Illustrator CS3 エッセンシャルガイド/データ互換編」を入 手のうえ、ご確認下さい。 12 Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド 13 6 カラーマネジメント 画面で見える色がそのまま印刷の色になる訳ではありません。Mac なら OS 標準でカラー 印刷シミュレーション用画像 設定が行えるので安心して使用することができます。システム環境設定のカラー設定を 活用すれば、作業環境に応じて正しい色表現に簡単に合わせられます。例えば、デザイ C100 ン作業を行う部屋が電球を使用しているのか、それとも蛍光灯を使用しているかでもディ スプレイの見え方が異なります。そういった環境の違いもこだわらずに設定が行えます。 M100 カラー設定 システム環境設定/ディスプレイ/ 1 4 Y100 カラー/補正 ディスプレイのキャリブレーション およびプロファイル設定に必要な Mac OS X ツール ディスプレイ接続後、約 30 分間ウォーミ ングアップさせます。その際、画面の輝 度を落としたりスリープさせる恐れのある 省電力機能をすべてオフにします。Mac は、自動的に業界標準情報をディスプレ イに確認します。ColorSync はこのデー タからファクトリーディスプレイプロファイ ルを作成し、自動的に割り当てを行いま す。つまり Mac OS X v10.3 およびそれ以 降のバージョンであれば、ユーザが何も しなくてもすべて正確な色を表示してくれ るというわけです。色をさらに調整したい 場合は、キャリブレーションを行うか、自 YM100 2 5 YM100 CM100 3 6 K20 分のディスプレイ専用のカスタムプロファ イルを作成します。 キャリブレーションを行うと、ディスプレイ ではプロファイル設定に必要な安定した 動作を行います。一連の色をディスプレ イに再現させ、要求した色と、実際に表 示された色を比較します。結果は、シス テム内の適切な場所に自動的に保存され ます。 ディスプレイのキャリブレーションが完了 すると、そのディスプレイ専用のカスタム ICC プロファイルを作成できます。 M50Y100 K40 これらの作業は Mac OS X に組み込まれた、ディスプレイキャリブレータ・アシスタ ントで実行できます。最新のディスプレイキャリブレータには、アップルディスプレイ の色空間プロファイルをより細かくカスタマイズするための、新機能が搭載されてい ます。 ディスプレイキャリブレータ・アシスタントを使用するには、[システム環境設定]で [ディスプレイ]を選択します。[カラー]タブをクリックし、 [補正 ...]ボタンをクリッ クすると、ディスプレイキャリブレータ・アシスタントの画面が表示されます。 [詳細 モード]にチェックを入れ、[続ける]をクリックしてください。 画面の指示に従って、キャリブレーションとプロファイルの設定を行ってください。 最後に、カスタムプロファイルに名前をつけて保存します。 周囲の条件やディスプレイの色が変化することもあるため、ディスプレイのキャリブ レーションとプロファイル設定は、ひと月に一度程度行ってください。 K60 K80 K100 CMYK100 ※上記の各種設定が終了しましたら、下記 URL にアクセスして印刷シミュレーション画像をダウ ンロードしてください。この小冊子の巻末にある画像とダウンロードした印刷シミュレーション 画像をディスプレイに表示して比較してください。 ダウンロードはこちらから 14 http://www.camroc.co.jp/work05.html 15 Creative ユーザのための Mac OS X 移行ガイド この冊子に記載の情報は、2008年5月現在の情報です。内容に関しては予告なく変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。 Adobe、Adobe PDF、Adobe ロゴ、Acrobat、Adobe Bridge、Adobe Illustrator、Dreamweaver、Flash、InDesign、Photoshop は、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。 Mac、Macintosh および QuickTime は、米国および他の国々における Apple Inc. の登録商標です。インテルおよび Pentium は、アメリカ合衆国および他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標です。PowerPC は、 International Business Machines Corporation の米国ならびに他の国における登録商標です。Microsoft、Windows、Windows Vista は、米国 Microsoft Corporation の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。その他すべての商 標は、それぞれの権利帰属者の所有物です。 ©2008 CAM’ROC SYSTEMS Inc. 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