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April, 2016 日本語版 Application Note Introduction of JDI MIP reflective‐type color LCD はじめに ジャパンディスプレイは、この度、高反射で超低消費電力の MIP (memory-In-pixel)反射型カラーLCD を開発いたしました。 そのデザインコンセプト、光学的優位性およびコマンドの例を ここに紹介いたします。 1 デザイン デ ンコンセ セプト MIP (Memory-In-Pixel) MIP 反射型 型カラーデ ディスプレイ イは SRA AM (static random access memory) m JDI の M を各画素内 内に内蔵し しており、ホ ホストから のアクセス スが停止し しても静止 止画を表示 示し続け る事が可能 能です。この のため、静 静止画表示 示中にホス ストをスリー ープモード ドまたは電 電源 OFF にする事が に が可能で、2 2.7”パネル ルに静止画 画を表示し した状態で で 1~5μA A 程度の電 電流にて 超低消費電 超 電力が実現 現可能です す。図 1 に に示す通り り、反射型 LCD は透 透過型 LC CD に比べ べ、 バックライト バ トが不要な な分、80%の低消費 費電力化が が可能で、静止画表 表示中は MIP M 技術 によりさらに に にここから 19%の低 低消費電力 力化が可能 能です。表 表示してい いる静止画 画の部分 的な表示内 的 内容の変更 更が必要な な場合、m multiple lin ne update e mode ま または sing gle line up pdate mo ode を使用 用して、全デ データを書 書き換える る事無く表示内容の の変更が可 可能です。 Power consumption 100% 80% 60% Backligght 80% % 40% Data Writin ng Approx. 20 0% 20% Approx. 0.55% 0% Trransmissive LC CD Refflective LCD (Mooving Image) Reflective LCD (Still Image) 図 1. 消 消費電力の の比較 コンパクト外 外形デザイ イン MIP 反射型 型カラーLC CD は、LT TPS を始め めとした技 技術により り、ドライバ バ回路を内 内蔵し、 1.28"サイズ ズで 1.2~ ~2.2mm 程度の狭額 程 額縁および び 0.8~1.4mm の薄 薄さを実現 現しました た。 これにより、 、携帯機器 器など自由 由度の高い い小型化設 設計が可能 能です。 使いやすい 使 いインタフェ ェース 1.28",2.7 7",4.4"MIP 反射型カラーLC D のインタ タフェース スは、一般的 的な 0.5m mm ピッチ チ 10 0pin の ZIF コネクタ タ対応 FP PC(適合コ コネクタ例:Hirose FH19SCF -10S-0.5S SH(0.5)) を使用し、S SCLK、SI、SCS の 3 線シリ アル SPI (Serial Periphera P al Interfac ce)で信号 入力を行い 入 います。本製 製品は単一電源で で駆動可能 能です。これ れにより外 外部に昇圧 圧回路が 不要となり、 不 、昇圧回路 路での不要 要な電力消 消費が無く くなります す。例えば数 数 μA で 3V 3 から 5V V に昇圧し した場合の の電力ロス スは約 10 0%です。 2 高反射輝度 高 度 反射型 L LCD の特徴は、強力 力な外光下 下でも見や やすい点で です。LCD D はバック クライト無 しでも外光を を反射して て、はっきりと視認で できます(写 写真 1.参照)。 しかしながら らカラー化 化した場合 合、反射層 の上にカラーフィル ルターが有 有るため視 視認性が 落ちます。反 落 反射輝度で で約 70% %の低下と となります。 。 写真 真 1. 直射日 日光下での視認性比較 較 この反射 射輝度を改 改善するために、弊社 社は独自のオプティ ィカル・ライ イトコントロ ロール技 術を用いて 術 て、各表示サ サイズに最 最適な視角 角特性に調整してい います。図 図 2.に示す す通り、入 入 射光の反射 射 射特性を輝 輝度重視や や視角特性 性重視とす する事で、各表示サ サイズに最 最適な反 射率と視角 射 特性を実 実現します。 さらに、ア アルミよりも も 6~7% %反射率の の高い銀を を反射層に に使用する る事で反射 射輝度を 改善してい 改 ます。 (a) LCF(Light Control Film) 技 技術 図 2. オプティカル ル・ライトコン ントロール技 技術 3 (b) 内面散 散乱技術 接続例 SPI インタフェースのノイズマージンを確保するために出力側のデバイスと入力側 の LCD の電源を共通にして下さい。特に SPI で高い転送レートが必要な場合、電源 電圧は高めに設定して下さい。図 3、4 は、出力側デバイスが CPU の場合の接続例 です。 標準的接続 CPU 側と LCD 側を同一電源とする事で、ノイズマージンが改善されます。 2.7V ~ 3.3V LCD CPU 図 3. 標準的接続例 CPU 側電源 1.5V 以下,LCD 側電源 3V の場合 CPU 側電源を 1.5V 以下で使用される場合は、レベルシフターを使用して、LCD 側入力信号レベルを 3V にして下さい。 1.5V 3V LCD CPU 図 4. CPU 側 1.5V 以下,LCD 側 3V での接続例 4 VCOM 反転周波数 MIP LCD は、LCD への DC 印加による表示異常を避けるため、表示 ON 中は常 に VCOM 電圧を反転させることで交流化駆動を行う必要が有ります。VCOM 電圧を 反転させる方法として以下の 2 通りの方法があります。 コマンドによる VCOM 反転:時計やタイマーのように、表示内容が一定時間ごと にアップデートされるデバイスを使用する場合、表示のアップデートごとに VCOM 電圧を反転させることが可能です。VCOM 電圧の H と L の期間が等しくなるよう 使用して下さい。 Interval sleep SPI CPU LCD EXTCOMIN EXTMODE=L 図 5. EXTMODE: L mode EXTCOMIN 信号による VCOM 反転:RTC IC など独立したクロック素子を使用 する場合は、クロック素子からのクロックを EXTCOMIN に入力する事で VCOM 電圧を反転させる事が出来、CPU をスリープや電源 OFF にする事が可能です。 OFF CPU SPI LCD RTC EXTCOMIN EXTMODE=H 図 6. EXTMODE: H mode VCOM 反転周波数が 1Hz 以下のように低い場合、フリッカーが見える場合がありま す。特にフリッカーが見えやすい透過モードで使用する時は、VCOM 反転周波数を約 60Hz にする事を推奨します。ただし、VCOM 反転周波数が高くなると、消費電力が 増加します。 5 LCD コマンド 下記の表示モードがコマンドにより設定可能です。各モードでのコマンドと表示デー タの転送手順を以下に説明します。 SINGLE LINE UPDATE 最小単位として任意の 1 ラインのデータだけを書き変える事が可能です。下表は、 3BIT-DATA MODE で 1 番目のラインのデータを書きかえる場合のコマンドとデータの 転送例です。詳細は技術資料を参照ください。 M0 H Mode selection (6bit) M1 M2 M3 M4 L/H L L L M5 - Gate line address (10bit) AG9 AG8 … AG1 AG0 0 0 … 0 1 D1R H/L Color Voltage Data (nx3 bit) D1G D1B … DnG DnB H/L H/L H/L H/L H/L Data Trailer (16bit) Dummy1 … Dummy16 … - *n:1 ライン内の画素数 MULTIPLE LINES UPDATE 例えば 149 番目のラインから 153 番目のラインまでなどの、任意の連続した複数ラ インのデータだけを書き換える事が可能です。 NO-UPDATE M0=M2=L または M0=M2=H に設定する事で、表示データを変更せずにコマンドによ る VCOM 反転を行う事が可能です。 DISPLAY BLINKING COLOR / DISPLAY COLOR INVERSION 特殊なアラームや情報表示の目的で、表示を点滅させたり、色を反転させるため のモードです。 消費電力 その他、MIP 反射型カラーLCD の大きな特徴として、静止画表示時だけでなく、表 示データ更新時も非常に消費電力が小さい点が上げられます。1.28"LCD で静止画 表示時の省電力は約 2μW です。表示データが 1 回/秒書き換えられる場合で約 10μW、10 回/秒すなわち 10fps(frame per second)で約 90μW となります。 6 まとめ ま ジャパンデ ディスプレ レイの MIP P 反射型カ カラーLCD D は 8 色カラー表示 示です。写 写真 2.に 示す通り、モ 示 モノクロ LCD に比べ べ、より自 由度の高 高い表示デ デザインが が実現可能 能です。新 新 しい回路の採用により、従来品 品よりも小 小さい外形 形となってお おり、より自 自由度の高 高い製品 の設計が可 の 可能です。消費電力 力も従来品 品より低消費電力とな なっていま ます。1.28 8",2.7", 4.4"LCD の のインタフェ ェースは簡 簡単にホス ストと接続可能なイン ンタフェー ースとなって ており、容 容 易に評価可 易 可能です。また将来、MIP 反射 射型カラー ーLCD はその超低 低消費電力 力により、 自然環境保 自 保全や IoT T の発展に に大きく寄 寄与することが期待さ されます。 。 写真 真 2. コンテン ンツのデザ ザイン詳細(例 例) このアプリケー こ ーションノート トに含まれる情 情報は、予告な なく変更される ることがありま ます。この製品 品は、一般電子 子機器で使わ れる るように設計さ されています。他の用途、特 特に、直接エ ンドユーザー ーの身体に損傷 傷を引き起こす す可能性が有 有る用途(航 空宇 宇宙機器、兵 兵器、軍事目的 的、生命維持シ システムなど))に使用しない いでください。 ジャパンディス ジ スプレイは、製 製品が本仕様書で指定され れた範囲や環境 境を超えて使 使用された場合 合、本製品およ よび本製品を 使用 用した機器で で発生した不具 具合に関して責 責任を負いませ せん。 7