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マグネットチャック
218 マグネットチャック NEW MAGNETIC CHUCKS マグネットチャック ●永電磁式マグネットチャックは電源ケーブルを外した状態で もクランプ力が保持できます。 ●ネオジム磁石を使用した6150Nの強力な吸着力でワーク を固定します。 ●ワークを下から吸着するため、刃具干渉の心配がありませ ん。 製品ラインナップ 縦型用 マグネットチャック 横型用 マグネットチャック MTB□□□HD70S マグネットチャック本体 ベースエレメント マグネットチャック付 MCアングルプレート マグネットチャック付 MCツーリングブロック (2面イケール) MTBP□□□HD70S コントローラ (付属品) コントローラST120F コントローラST200F クランプユニット ロケーティング エレメント クランピング パーツ マグハイトブロック マグネットチャック上面の保護 マグネットチャック上面の精度出し マシンバイス 索引 周 辺 機 器 技術資料 マグネットチャック上面の保護 マグネットチャック上面の精度出し マグハイトブロック 補助ベース ボール盤バイス マグセルフカットプレート リフト機能付きマグハイトブロック マグサイドストッパー マグネットチャック側面から ワークの横当て アンクランプ時に残留磁気等で吸着 したワークの取外しをサポート マグワークサポート マグネットチャック取付クランプセット 歪んだワークのサポート ビビリ易いワークのサポート http://www.nabeya.co.jp 機械テーブルとマグネットチャックを 固定 219 マグネットチャック 特長 強力吸着6150N…でも切粉がつきにくい。 (1磁極あたりφ70mm:SS400の場合) ワーク厚さが磁極長さの約半分以上である場合、 ワーク上面にはほ とんど切粉がつきません。磁気がワーク内を通り、 N磁極からS磁極 へ向かって流れるため、 ワークに切粉がつきにくくなっています。 作業効率の改善。 手締治具の場合は、工具による締付が必要ですが、マグネット チャックの場合は、工具レスなので作業者の負担が軽減します。 工程の集約 (上面&輪郭加工) 。 マグハイトブロック/マグワークサポート使用時 手締治具の場合は、 クランプ箇所を確保する時、加工干渉に注意 が必要でしたが、マグネットチャックの場合は、下部吸着なので干 渉領域も少なく、安心です。 面加工をする歪んだワークや黒皮ワークの精度安定。 マグネットチャックでマグハイトブロック/マグワークサポートを 使用すると、高さ基準に合わせてクランプすることができ、さらに ワークセンターもクランプすることができます。 ベースエレメント 切削水の浸入を防止。 高さ基準 (固定) ワークを載せる上面には樹 脂や真鍮を使用していませ ん。表面はオールメタルで切 削水の浸入を防ぎ、耐久性 を向上させています。 クランプユニット ロケーティング エレメント クランピング パーツ 補助ベース ■使用方法 ①コネクターを差し込みます。 ②コネクターを取り外し、 防水カバーをセットします。 ③加工を開始します。 マシンバイス ボール盤バイス 技術資料 索引 着磁ボタンをON(緑色)にすることにより、着磁 します。 ④加工が終了したら、 再度コネクターを差し込みます。 ⑤ワークを交換します。 脱磁ボタンをON(白色)にすることにより、脱磁 します。 ホームページで CAD データのダウンロードと在庫照会ができます。 223 MAGNETIC CHUCKS PAT.P No.E-939 マグセルフカットプレート 材 質 マグセルフカットプレート/マグサイドストッパー/ マグネットチャック取付クランプセット NEW SS材、樹脂 付属品 取付ボルト MB×10 最大締付トルク 10Nm 4 mm 使用例 セルフカット代 ●マグネットチャック上面の保護 ●マグネットチャック上面の精度出し (セルフカット可) ■仕様・価格表 109151 109152 109153 109154 109155 109156 109157 109158 109159 109160 109161 109162 109163 109164 NEW No. MSC304HD70 MSC306HD70 MSC308HD70 MSC310HD70 MSC404HD70 MSC406HD70 MSC408HD70 MSC410HD70 MSC504HD70 MSC506HD70 MSC508HD70 MSC510HD70 MSC606HD70 MSC608HD70 A B 318 318 318 318 403 403 403 403 483 483 483 483 568 568 423 608 798 963 423 608 798 963 423 608 798 963 608 798 C(磁極数) 12 18 24 30 16 24 32 40 20 30 40 50 36 48 対応チャック MTB304HD70 MTB306HD70 MTB308HD70 MTB310HD70 MTB404HD70 MTB406HD70 MTB408HD70 MTB410HD70 MTB504HD70 MTB506HD70 MTB508HD70 MTB510HD70 MTB606HD70 MTB608HD70 質量kg 価格 C 9.4 42,500 13.6 57,500 17.8 68,000 21.5 81,000 12.0 49,500 17.2 64,500 22.6 78,500 27.2 97,500 14.3 55,500 20.6 74,000 27.1 94,500 32.7 112,500 25.5 85,500 33.5 111,000 A オーダーNo. B ※取付穴位置はサイズにより変わります。 ベースエレメント クランプユニット MAGNETIC CHUCKS PAT.P No.E-939 マグサイドストッパー S50C 使用例 補助ベース 13 24 ロケーティング エレメント クランピング パーツ M12 12 材 質 9 マシンバイス 13 35 50 ボール盤バイス 110 19 技術資料 ■仕様・価格表 オーダーNo. 109166 NEW No. MT-SS110 適合ねじ径 質量kg M12 0.23 索引 価格 8,400 MAGNETIC CHUCKS PAT.P No.E-939 マグネットチャック取付クランプセット 68 40 オーダーNo. 109165 4個1組 No. MTB-CS18 適合T溝 18 質量kg 1.6 価格 10,000 18 ■仕様・価格表 38 51 20 29∼33 20 17 ホームページで CAD データのダウンロードと在庫照会ができます。 224 マグネットチャック マグネットチャック使用例 縦型MC 縦型MC 縦型MC 横型MC 横型MC 横型MC ベースエレメント クランプユニット ロケーティング エレメント クランピング パーツ 補助ベース マシンバイス ボール盤バイス 技術資料 索引 http://www.nabeya.co.jp 225 マグネットチャック マグネットチャック使用例 門型加工機 門型加工機 門型加工機 5軸加工機 ベースエレメント クランプユニット ロケーティング エレメント クランピング パーツ 補助ベース 5軸加工機 5軸加工機 マシンバイス ボール盤バイス 技術資料 索引 ホームページで CAD データのダウンロードと在庫照会ができます。 226 マグネットチャック 注意事項 マグネットチャックの吸着力は、様々な条件により変化します。 ご使用になる前には、①~⑨の条件を考慮・検討していただき、本製品が使用できるかどうかをご判断ください。 ①吸着力に関する条件 磁束密度 保持力 N/mm2 ワーク中を通過する磁束量が吸着力を決定する条件となります。最適な保持の ためには、 ワークの中にできるだけ多くの磁束を取り入れることが必要です。 一般的なクランプの場合、永電磁チャックのN極とS極に正しく置くことで磁束を できるだけ多く取り入れることができます。 (図1) ②吸着力に関する条件 接着面積 接着面積が倍になれば、 ワーク中を通過する磁束量も倍になり保持力も倍になり ます。 (図2) また、連続接着面が大きいほど吸着力は強くなります。 (図3) 保持力 N/mm2 図1 ③吸着力に関する条件 嵩上げブロックの高さ 嵩上げブロックが高くなるほど、 ワークに流れる磁束が減少します。下記のグラフ より減衰率を考慮してください。 (図4) 図2 ベースエレメント クランプユニット ロケーティング エレメント ④吸着力に関する条件 ワークの材質 加工ワーク、もしくは吸着させる治具プレートの材質によって減衰率を考慮して ください。 (図5) クランピング パーツ 図3 補助ベース 減衰力 マシンバイス 100% ボール盤バイス 98% S50C, SCM420 90% SK3 80% SUS430, FCD600, SKH51 70% 技術資料 索引 0% 図4 図5 ⑤吸着力に関する条件 ワーク表面の状態 加工ワーク、もしくは吸着させる治具プレートの接着面の状態によって単 位面積当たりの吸着力が変わります。適切な値で吸着力を求めてください。 (図6) 図6 http://www.nabeya.co.jp 材 質 SS400 SKD11, FC250 真鍮, アルミニウム SUS200, SUS300番台, チタン 227 マグネットチャック 注意事項 ⑥吸着力に関する条件 ワークの推奨サイズ ワーク中の磁束は、マグネットチャックの一方の極の中心からもう一方の極の中 心へ半円を描くように流れます。ワークの厚さがこの半円よりも薄い場合、磁束 はワークからはみ出てしまいクランプ力を十分発揮できません。磁束の流れをす べて包含することのできる適切な厚さのワーク (ワーク最小サイズ以上) でご使 用ください。 また、吸着力を最大限に発揮させるために、4極以上に載るサイズのワーク (ワー ク最小サイズ以上) に使用してください。 (図7) 図7 ワークの推奨サイズ No. 縦×横×厚み MTB-HD70 166×166×19以上 ⑦吸着力に関する条件 マグネットチャック上のクランプ計算 クランプ力 N = ワークとマグネット ワーク表面の状態 接着面積 ワーク材質 × チャックまでの距離 × 減衰率% × によるクランプ力 × mm2 減衰率% N/mm2 安全係数 0.5 【吸着力 (クランプ力) 計算例】 (ワークサイズ/300×300×35mm・材質/FC250の場合) 接着面積 ワークとマグネットチャックまでの距離 減衰率 ワーク材質減衰率 ワーク表面の状態によるクランプ力 安全係数 クランプ力 90,000mm2 ベースエレメント 嵩上げブロック高さ45mm 減衰率70% FC250 減衰率90% クランプユニット 黒皮 (未加工) 0.6N/mm2 0.5 ロケーティング エレメント 90,000×0.7×0.9×0.6×0.5=17,010N クランピング パーツ 補助ベース ⑧加工に関する条件 切削推力の向き 切削推力の方向が、吸着面に対して水平方向の場合、切削推力に対して吸着力は 3~10倍必要になります。 (摩擦係数0.1~0.3) 必要な保持力が不足している場合は、その対策として、切削推力方向に対して ワークストップ (ストッパー) を配置することで、吸着力を大幅に低減させることが 出来ます。 (図8) マシンバイス ボール盤バイス 技術資料 ⑨残留磁気に関する条件 脱磁器の使用 索引 熱処理を施したワークは磁気が残り易いために (残留磁気) マグネットチャックか ら取り外しにくい場合があります。残留磁気は、脱磁器を用いて磁気を取り除い てください。 図8 ホームページで CAD データのダウンロードと在庫照会ができます。