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産地パワーアップ事業に係るガイドライン

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産地パワーアップ事業に係るガイドライン
産地パワーアップ事業に係るガイドライン
愛知県農林水産部園芸農産課
1
ガイドライン作成の趣旨
産地パワーアップ事業は、水田・畑作・野菜・果樹等の産地の高収益化に向けて、施設
整備や農業機械のリース、資材の導入だけでなく、会議の開催経費まで幅広いメニューが
あり、取組主体も都道府県から農業者の組織する団体、民間事業者、農業者まで幅広い総
合的な事業である。
本事業は、既存の「強い農業づくり交付金」や「経営体育成支援事業」等と重複してい
るメニューもあるため、これら関係事業等との関係を整理するとともに、産地パワーアッ
プ計画作成の考え方や県の事業計画に位置づける際の優先順位等を示すこととする。
2
産地パワーアップ計画及び県の事業計画作成の考え方
(1)既存事業との振り分け
受益者が多数に及ぶ地域の中核的な大型施設整備で、既存事業の要件を満たす場合は、
原則として既存事業で対応するものとする。
【考え方】
・産地パワーアップ事業以外の国費事業は、都道府県別の予算枠がないため、採択されれば、
産地パワーアップ事業の県枠を使うことなく事業を実施できる。
・特に大型施設の整備については、事業費が多額になるため、全国の予算枠の中で助成金を獲
得するのが望ましい。
(2)産地パワーアップ計画作成の考え方
愛知県内の地域再生協議会が作成する産地パワーアップ計画は、「産地パワーアップ事
業実施要綱」(以下「実施要綱」という)及び「産地パワーアップ事業実施要領」(以下
「実施要領」という)に基づくほか、次の方法によるものとする。
ア
原則として、実施要領別紙4に規定する品目ごとに産地パワーアップ計画を作成す
る。ただし、土地利用型作物は、稲、麦、豆類をまとめて1品目とすることができる。
イ
産地パワーアップ計画の期間は平成28年度から平成29年度の2年間以内とする。
ウ
産地の範囲が複数の地域再生協議会にまたがる場合は、産地の中心となる地域再生
協議会(販売額が最も多い等)が取りまとめを行う。
エ
実施要領第4の5(1)に基づく成果目標の設定において、②の「販売額の10%以
上の増加」以外(①、③、④)を成果目標として設定した場合においても、販売額の
- 1 -
項目は必ず記載する(販売額の現状を確認するため)。
【実施要領に規定されている成果目標】
①
生産コスト又は出荷コストの10%以上削減
②
販売額の10%以上の増加
③
契約栽培の割合の10%以上の増加かつ50%以上とすること
④
需要減が見込まれる品目・品種から需要が見込まれる品目・品種への転換率100%
(注)②については、単位面積あたりの販売額の増加率で比較することとするが、単位面積当
たりの販売額が県の全品目平均※の305千円/10a に比べ高い品目については、総
販売額で比較することも可能。
※考え方
畜産を除く愛知県農業産出額(平成26年度) 2,100億円・・・ア
耕地面積(平成26年度) 774,00ha・・・イ
耕作放棄地(平成26年度) 8,543ha・・・ウ
県の全品目平均販売額=ア/(イ-ウ)
(出典:生産農業所得統計、2015年農林業センサス及び作物統計調査(農林水産省統計
部))
オ
農業機械の導入にあっては、愛知県特定高性能農業機械導入計画に沿って必要
書類を作成し、能力、台数を決定すること。また、愛知県特定高性能農業機械導入計
画にない機械については、過剰投資とならないようにすること。
なお、農業機械の単純更新は認められていないことから、廃棄を伴う導入について
は、次のとおりとする。
①下限面積が設定されている機械は、新機械の導入後に下限面積の条件を満たして
いること。
②導入する機械の下限面積が、廃棄する機械の下限面積の合計より大きいこと。
(3)産地パワーアップ計画の位置づけ
産地パワーアップ計画を審査し、県の事業計画に位置づけるに当たり、次の基準によ
り優先順位を付けることとする。
ア
優先順位の指標
直近1年間の当該産地の販売額(産地パワーアップ計画に記載した販売額の現状値)
に基づき優先順位を付ける。
ただし、経営所得安定対策に係る交付金は販売額に含める。また、中山間地域及び
- 2 -
都市近郊地域を含むパワーアップ計画においては、当該地域の取組主体事業計画書の
販売額を実施要領別紙4の面積要件の比率に応じ補正する。
イ
県の事業計画への位置づけ
2年間以内(平成28年度及び平成29年度)に実施予定の事業に係る助成金を累
積し、上記アに基づく優先順に下記3(1)③の範囲内で県の事業計画に位置づける。
3
産地パワーアップ事業予算の割り振り
(1)平成28年度
平成28年度は次の優先順位で事業予算(愛知県配分枠)を割り振ることとする。
①
効果増進事業に係る県再生協議会及び地域再生協議会の必要額を固定費として最優
先する。
②
「強い農業づくり交付金」で実施する予定の取組で、国によって「産地パワーアッ
プ事業」に採択された事業を優先する。
③
愛知県配分枠から①及び②を除いた分を平成28年4月の意向調査による産地パワ
ーアップ計画に充てる。
【参
考】
・平成28年度事業については、国が事前に「強い農業づくり交付金」の実施予定案件を「産地
パワーアップ事業」に振り分ける。
・強農からパワーアップ事業に採択された事業については、産地パワーアップ計画を作成し、
県に配分された枠の中で実施する。
・平成28年度に強農で実施予定の事業は、県及び市町村の平成28年度当初予算に計上済み。
(2)平成28年度執行残
(1)②及び同③の28年度執行残(入札等による事業費減)については、愛知県枠
として29年度へ繰り越すものとする。
(3)平成29年度
ア
国が新たに29年度予算を確保し追加配分された場合
29年度の追加配分枠に28年度繰り越し額を加えた予算額の範囲内で、平成28
年7月締切の意向調査に基づく産地パワーアップ計画を2(3)に基づき県の事業計
画に位置づけ、事業を実施する。
なお、国が事業振り分けや配分方針を示した場合は、国の方針に従う。
イ
国が29年度予算を確保しなかった場合
- 3 -
28年度の繰り越し額の範囲内で、上記アと同様に事業を実施する。
4
推進体制
各組織の役割と推進体制については、別紙1のとおりとする。
5
主な事務の流れとスケジュール
主な事務の流れとスケジュールは別紙2のとおりとする。
附則
このガイドラインは、平成28年2月8日から施行する。
附則
このガイドラインは、平成28年3月4日から施行する。
附則
このガイドラインは、平成28年3月9日から施行する。
附則
このガイドラインは、平成28年3月14日から施行する。
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