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第6号 - 札幌市

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第6号 - 札幌市
まちづくりセンターだより 第6号
平成17年10月 1 日 発行
発行者 鉄西まちづくりセンター
住 所 札幌市北区北 10 西 4
TEL.726-5285
FAX.726-5287
心やわらぐまちづくりを目指して−その3−
北区では、
「平成 17 年度北区経営プラン重点計画」をたて、区民とともに愛着と誇りの持てるま
ちづくりを目指して区政を推進しています。そのひとつに、
「区の歴史に根付いた文化を大切にし、
区民の財産とします。
」をあげていますが、私たちの鉄西地区にも、開拓史時代の清華亭や偕楽園
跡、札幌農学校の建築物など、当時を知る手がかりとなる貴重な文化財がたくさん残っています。
シリーズ 3 回目の今回は、偕楽園に続きサクシュコトニ川にスポットを当ててみました。
「よみがえったサクシュコトニ川」
北大構内をゆるやかに流れるサクシュコトニ川(全長 2.1km)は、昨年、札幌市が北大と連携しな
がら半世紀ぶりに復活させた河川です。かつてこの川は、植物園北側のわき水(メム)を水源とした
サケが上る豊かな清流で、偕楽園を蛇行しながら北大構内を流れていました。しかし、豊平川扇状
地の伏流水の水位の低下とともに、昭和 26 年頃に枯渇しました。
現在、再生された川は藻岩浄水場から導管を通して引水されたもの
で、クラーク会館の東側に吐出し口があります。ここから中央ロー
ンを蛇行し、弓道場の横から大野池を経て、工学部裏を北進(一部、
地下水路)、遺跡保存庭園の側を通りエルムトンネル付近から琴似川
に合流します。皆さんも、散歩がてらよみがえったサクシュコトニ
川の清流をたどってみてはいかがでしょうか。
【協力:北海道大学・北大付属図書館・市文化財課】
昭和2年の地図(↑手前が植物園、
北大構内を蛇行しているのが分かる)
③弓道場の横を流れる
①サクシュコトニ川の吐出し口
④中央道路を横断し、大野池と合流
②中央ローンをゆるやかに蛇行
⑤エルムトンネル付近から琴似川へ
サクシュコトニ川と「龍神さんの池」
かすがしょうしん
北 7 条西 7 丁目に住む春日昇進さん(67 歳)は、かつて偕楽園があったこの土地で生まれ、今も
親の代からの魚屋を営んでいます。また、第 7 町内会の文化部長として地域の人達から厚い信頼を
集めていますが、そんな春日さんは、偕楽園を遊び場にしていた小学生だった頃の思い出を、手書
きの絵をもとに語ってくれました。
『当時、この辺はサクシュコトニ川が流れ、「龍神さんの池」
と呼ばれる池がありました。池には小さな島があり、子供の
ころはよくイカダでこの島に渡って遊んだものです。池の深
さは、ちょうど大人の腰ぐらいあったかなー、底の石が見え
るくらいきれいでした。亀が泳いでいて池の島には龍神さん
偕楽園を遊び場にしていた春日昇進さん の祠 (ほこら)がありまし
た。
』今も公園の一角に井頭龍神のやしろが祭られ、毎年8月に
は龍神宮例祭が開かれています。
『池のそばの岩からわき水が出
ていて、冬の間も凍らなかったんですよ。わき水は御前水と呼
ばれていました。
』とのこと。
明治 14 年、明治天皇が行幸された際に清華亭を訪れ、この
わき水を飲まれたと伝えられています。サクシュコトニ川の水源は、
『植物園前の伊藤邸のわき水
から出ていたようで、池を通り北大の方に一定の速さで流れてい
ました。
』そして、池やサクシュコトニ川に沿って家が立ち並び、
『ここの人たちは家の裏口から池や川に板を渡し、鍋や釜、おし
めなどを洗っていました。
』また、
『冬になると屋根に積もった雪
で物置伝いにジャンプ台を作り、川に向かってスキーを楽しんだ
井頭龍神の社、手前は池にあった松 ものです。
』と、当時のことを懐かしく語ってくれました。
春日さんは 40 代まで、和太鼓の名手としてならしましたが、中央卸売市場の水産物商業協同組
合厚生部時代、登山の同好会「札幌エコークラブ」を自ら創設。現在も顧問をしており、これまで
に登った山は延べ 150山にのぼるそうです。店内には山の風景や高山植物の写真が所狭しと並ん
でいました。そんな春日さんの奥さんも、水泳教室の指導員として元気に活躍されています。
催し物のご案内
∼北区健康なまちサポート事業∼
食欲の秋、スポーツの秋たけなわです。
そこで、連町女性部では皆さんの健康づくりに役立つ催し物を
企画しました。ただいま、参加者を募集中です!
(いずれも会場は、エルプラザ:参加無料、先着 30 名)
①10 月 18 日(火)13:00∼「エルプラザでストレッチをしましょう! 」
②10 月28 日(金)13:30∼「たっぷり食べよう! 白身魚と乳製品」
■お申し込み、問い合わせは:鉄西まちづくりセンターへ ☎726-5285
シリーズ 『まちづくりってなんだろう?』−その 1−
■平成 16 年 4 月に、従来の鉄西連絡所から鉄西まちづくりセンターに名称が変わりましたが、早
いもので 1 年半が経ちました。これを機に、
『まちづくりってなんだろう?』というタイトルで、
今月号からみなさんと一緒に地域のまちづくりについて考えてみたいと思います。
はじめに、地域に住む人たちによる『まちづくり』について定義しますと、住みよい環境をつく
るための都市計画や道路、公園、施設といったハード面の整備を指すのではなく、ここでは地域社
会で取り組むソフト面。たとえば一人暮しのお年寄りを見守る、育児や子どものしつけに悩むお母
さん方への支援。また、ゴミの始末やまちの美化といった環境問題。さらには防犯、防災に対する
備えといった身近な問題について、そこに住む人たちが情報を共有するなかで共通の認識をもち、
話し合いながら解決を図っていく。そのための仕組みづくりと実践活動といえましょう。
地域に住む人たちがお互いに協力しながら、自分たちの地域をより良くしようと実践活動を行な
っている団体のひとつに、町内会、自治会があります。これらの町内会などを核として、地域コミ
ュニティ、ボランティア団体、企業、区役所などが役割を分担しながらまちづくりを進めています。
そこで「まちづくりセンター」も地域の課題の解決にむけて、助言や相談、情報の提供、ネット
ワークづくりなど、自主的なまちづくり活動への総合的な支援
を行っています。
■鉄西地区の実践例として、就学前の子どもとその保護者を対
象とした子育てサロン「なかよしクラブ」での、外国人親子と
の交流会をあげることができます。この地区には、北大で学ぶ
留学生や教員、その家族など多くの外国人が住んでいます。し
かし、子どもの遊び場や母親同士が集う機会が少ないことから、鉄西地区民生委員・児童委員協議
会(瀬野尾 嘉明会長)が主催し、外国語通訳者や学生ボランティアなどに協力を呼び掛け、9 月 1
日、はじめて外国人親子との交流会が鉄西会館で開かれました。参加した外国人ママからも喜ばれ、
継続を希望する声が上がるなど、地域ぐるみの取り組みが実を結んだ例として明るい話題となりま
した。
■ 寄稿コーナー
「地域生活支援センター えるむ」
施設長 宮西 洋子さん
始めまして、北 8 条西 6 丁目 2-15 にある緑の外壁の建物 1 階に入居
している「地域生活支援センター えるむ」の宮西です。
こちらには、社会福祉法人朔風が運営している小規模作業所「ポプラ
共同作業所」と、
「知的障害者デイサービスえるむ」の2つの事業所が
あります。
「ポプラ共同作業所」は、現在 12 名の知的に障がいをもった
方が、市内 7 区から自宅あるいはグループホームから通い、日中活動の場として利用しています。
その内容は、メール便の封入作業や灯油のホース巻き等の下請け作業、布製品などの自主制作、そ
の他生活訓練などを行っています。
「デイサービスえるむ」は、現在 9 名の方が登録されており毎
日 5 名の方が、市内 3 区と遠くは岩見沢より通所しています。サービス内容は、送迎・食事・生活
相談、自立支援プログラムとして、日常生活支援・社会適応訓練・文化活動支援・体力強化・スポ
ーツ&レクレーション活動支援を行っています。支援センター内はとても明るく、楽しい雰囲気に
満ちています。皆様に地域の風となって頂き、是非見学においでください。お待ちしております。
まちセン所長のお気に入り 『石の蔵
ぎゃらりーはやし』
北 8 条西 1 丁目の『石の蔵 ぎゃらりーはやし』は、3年前に
質屋さんだった軟石の蔵をギャラリーに転用、隣り合わせの木造
の民家は喫茶店になっています。おいしいブレンドコーヒーが
400 円と手頃で、
趣味の良さが店内の隅々まで行き届いており、
落ち着いた時間をすごしたいとき、自然とこの店に足が向ってい
ます。
(ママさんが、おしぼりもって温かく迎えてくれますよ。
)
この日ギャラリーでは、綿やウール、麻の素材を使った着心地の良
さそうな衣服が並ぶ、
「Fumi Factory 展」が開催されていました。
かみやまふみ
デザイナーで縫製もする神山二美さん(写真)は、今年1月、お母さん
になったばかり。そのせいか、マタニティドレスとしても着用できる
ゆったりしたデザインで、9 月 20 日の道新でも紹介されました。
「駅前の西武8階でも展示していますので、お立ち寄りください。
」
自作の作品とともに 神山二美さん
とのことでした。
(9月9日に取材:伊藤 直一 )
国勢調査員が「調査票」の回収にうかがいますので、ご協力をお願いします!
10 月 1 日現在で、全国いっせいに、すべての世帯を対象にして国勢調査
が行われています。ただ今、国勢調査員が皆さんのお宅を訪問し調査票の記
入をお願いしています。回収にうかがった際にはご協力をお願いいたします。
なお、仕事や旅行などで長期間、留守になさる方、調査についてのご質問
は、下記までご連絡ください。
○国勢調査お問い合わせダイアル(TEL.211-2236)か、
○北区地域振興課 (757-2400 内線 229)
JR 札幌駅北口周辺が自転車の放置禁止区域に指定!
放置自転車は、歩行者の通行の妨げやまちの景観を損ないとても迷惑なものです。
鉄西地区においても、地下鉄北 12 条駅や札幌駅北口周辺は自転車の放置禁止区域に指定
されています。駐輪場以外での路上、駅前広場などの放置自転車は、違法駐輪となり撤去
されますのでご注意ください。また 10 月 1 日から JR 札幌駅周辺の駐輪場が有料となり
ます! 利用料金、申し込みの問い合わせは、市建設局道路管理課 ☎211-2452 へ
10 月 1 日から JR 札幌駅北口周辺がポイ捨て等防止条例で罰則適用に!
8 月 1 日からポイ捨て防止条例(
「札幌市たばこの吸い殻及び空き缶
等の散乱の防止等に関する条例」
)が施行され、美化推進重点区域における
① 市内全域における「ポイ捨て」の禁止②公共の場所における「飼い犬の
ふん」の回収、煙制限区域における「歩きたばこ」の禁止などが規定されました。
今月 1 日から指導員が制限区域内等を巡回し、ルール違反者には 1,000 円の過料
が徴収されます。
(問い合わせ)市環境局ごみ減量推進課 ☎211-2928
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